JP5785343B1 - 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機 - Google Patents

未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機 Download PDF

Info

Publication number
JP5785343B1
JP5785343B1 JP2015044556A JP2015044556A JP5785343B1 JP 5785343 B1 JP5785343 B1 JP 5785343B1 JP 2015044556 A JP2015044556 A JP 2015044556A JP 2015044556 A JP2015044556 A JP 2015044556A JP 5785343 B1 JP5785343 B1 JP 5785343B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sales
bond
funding
payment
ticket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015044556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016164717A (ja
Inventor
西園 ガブリエル
西園 ガブリエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gabriel Scion
Original Assignee
Gabriel Scion
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gabriel Scion filed Critical Gabriel Scion
Priority to JP2015044556A priority Critical patent/JP5785343B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5785343B1 publication Critical patent/JP5785343B1/ja
Priority to PCT/JP2016/057040 priority patent/WO2016143758A1/ja
Publication of JP2016164717A publication Critical patent/JP2016164717A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/02Banking, e.g. interest calculation or account maintenance

Abstract

【課題】所定期間の売上実績に基づく未確定の将来売上債権を債券化して、無担保で加盟店の短期的な売上高の変動に影響されないように店舗を支援する無担保ファンディングシステムを提供する。【解決手段】ファンディングシステム加盟店に設置されたキャッシュレジスタと、決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバと、ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバが通信ネットワークで接続され、システムセンタサーバは、店舗の所定期間の実績確定売上高を用いて将来売上債権の買い取り債券を設定し、債権買い取り債券の償還の終了又は延長の判断を実施して、結果をファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ又は券売機に通知する。【選択図】図2

Description

本発明は、未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いるキャッシュレジスタ並びに券売機に係り、より詳しくは、将来発生すると予測される売上高の一部を債券化することにより未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機に関する。
店舗のキャッシュフローの改善策として、発明者は、クレジットカード決済の所定期間の売上実績に基づく未確定の将来クレジット債権を債券化して、無担保で加盟店の短期的な売上高の変動に影響されない、クレジットカード加盟店へのファンディングシステムを提案しており、店舗においては、売上高の変動の影響を受けることなく手元流動性資金を潤沢に確保することが可能となっている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記提案は、クレジットカードの利用率の高い店舗では有用であるが、現金払等クレジットカード以外の決済方法が主体の店舗においてはファンディングを有効に利用できないという欠点を有していた。
一方、店舗の小売流通の中核となるPOSシステムは、近年の情報通信の進歩普及に伴い、店舗、企業内の範疇から企業間や消費者まで含めたネットワーク連携による様々な活用が図られ、売上登録、清算、売上集計・分析の高度化が図られている(特許文献2、3参照)。
しかしながら、ネットワークに接続されたPOS端末においても、ファンディングシステムと連携したものはなく、手元流動性資金の潤沢な確保のためにファンディングシステムと連携した店舗端末が求められている。
国際特許公開第2014/024520号明細書 特開2009−059067号公報 特開2011−065340号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、所定期間の売上実績に基づく未確定の将来売上債権を債券化して、無担保で加盟店の短期的な売上高の変動に影響されないように店舗を支援する無担保ファンディングシステムを提供することにある。
また、本発明の目的は、未確定の将来売上債権を債券化する無担保ファンディングシステムと連携し、確定売上高を集計することでファンディングシステムの利用を可能にする、店舗に設置されるキャッシュレジスタ並びに券売機を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無担保のファンディングシステムは、ファンディングシステム加盟店に設置されたキャッシュレジスタと、前記ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバと、ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムであって、前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタは、入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための売上処理装置と、売上の集計及び集計データの保存、確定売上の集計及び集計データの保存、分別支払管理を行うための売上高管理装置と、を有し、前記売上高管理装置は、店舗の日次売上高を集計する売上高集計部と、店舗の商品取引の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額及び現金払決済売上に対応した分別支払のための前記決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、通信ネットワークを介して前記システムセンタサーバ及び/又は前記情報処理サーバに、前記日次売上高の集計データ、前記期間別確定売上高集計データ、分別支払金額及び留保金額を送信する売上高管理通信部と、を有し、前記システムセンタサーバは、前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタが計算した期間別確定売上高を用いて、前記ファンディングシステム加盟店の所定期間の実績確定売上高を計算し、前記ファンディングシステム加盟店において将来発生すると予測される売上債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する前年度期間の実績確定売上高に債券化割合を乗じて将来売上債権の買い取り債券の額面を設定して、これらをデータベースに保存する債券化パターン設定部を有することを特徴とする。
前記システムセンタサーバは、前記債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディングシステム加盟店の売上データを集計して日次実績売上高を算出し、該日次実績売上高に前記債券化割合を乗じて、前記債権買い取り債券の日次償還金額を設定し、これらをデータベースに保存して、前記日次償還金額を累積して求めた日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了を前記ファンディングシステム加盟店舗のキャッシュレジスタに通知し、前記対象債券化期間を経過しても前記償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長を前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタに通知する償還管理部を有することが好ましい。
前記キャッシュレジスタは、本体もしくは近傍に監視装置を有し、該監視装置は、前記システムセンタサーバに、前記キャッシュレジスタ及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することが好ましい。
前記システムセンタサーバは、更に、稼働情報入手部及び稼働情報ータベースを備え、前記稼働情報入手部は、前記監視装置から送信される前記監視情報を前記稼働情報データベースに格納することが好ましい。
前記稼働情報入手部は、予め設定された監視基準に従い、ファンディング事業者の稼働情報管理部門のサーバに、前記格納された監視情報のチェック依頼を発信することが好ましい。
前記ファンディングシステム加盟店は、前記通信ネットワークに接続されたインターネット上の店舗であることが好ましい。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるキャッシュレジスタは、ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバ、及びファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバに通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムに用いられる前記ファンディングシステム加盟店に設置されたキャッシュレジスタであって、前記キャッシュレジスタは、入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための売上処理装置と、売上の集計及び集計データの保存、確定売上の集計及び集計データの保存、分別支払管理を行うための売上高管理装置を有し、前記売上処理装置は、顧客が商品を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と商品の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部と、電子マネーによる決済を行うための電子決済部と、金種毎の釣銭準備金の枚数を算定し、警送事業者のサーバ及び銀行のサーバと通信可能に接続する貨幣管理部と、を有し、前記売上高管理装置は、日次売上高を集計する売上高集計部と、店舗の商品取引の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額の計算及び現金払決済売上に対応した分別支払のための決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバと通信ネットワークを介して通信するための売上高管理通信部と、売上高集計データ、確定売上高集計データ、留保金額データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合、債券額面額、債券化対象期間、債券償還開始日を含むファンディングデータファイルを格納する売上高管理データベースと、前記売上高管理装置の全体を制御する売上高管理制御部と、を有することを特徴とする。
前記分別支払設定部は、将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、前記売上高管理データベースに格納された売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に前記債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、前記売上高管理データベースに格納し、前記売上高管理制御部は、前記日次償還金額を累積し、該日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了及び前記ファンディング事業者に対する分別支払終了を、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記売上高管理通信部を介して通知し、前記対象債券化期間を経過しても前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長及び前記ファンディング事業者に対する分別支払の継続を前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記売上高管理通信部を介して通知することが好ましい。
前記キャッシュレジスタは、貨幣の出し入れ操作のための貨幣処理装置を備え、前記キャッシュレジスタに収納した貨幣を一括して搬送可能なキャッシュレジスタ金庫部を有し、
前記売上高管理装置の売上高管理部は、前記キャッシュレジスタ金庫部が搬出された場合、搬出日時情報及び搬出時入庫金額情報を含む金庫部搬出情報を前記システムセンタサーバに伝送することが好ましい。
前記キャッシュレジスタは、本体もしくは近傍に監視装置を有し、該監視装置は、前記システムセンタサーバに、前記キャッシュレジスタ及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することが好ましい。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による券売機は、ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバ、及びファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバに通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムに用いられる前記ファンディングシステム加盟店に設置された券売機であって、前記券売機は、発券、券売入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための券売処理装置と、券売上の集計及び該券売上集計データの保存、分別支払管理を行うための券売上高管理装置と、を有し、前記券売処理装置は、券札を発券するための発券装置と、顧客が商品を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と商品の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部と、電子マネーによる決済を行うための電子決済部と、金種毎の釣銭準備金の枚数を算定し、警送事業者のサーバ及び銀行のサーバと通信可能に接続する貨幣管理部と、を有し、前記券売上高管理装置は、前記券売機の日次券売上高を集計する券売上高集計部と、前記券売機の発券後の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額の計算及び現金払決済売上に対応した分別支払のための前記決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバと通信ネットワークを介して通信するための券売上高管理通信部と、券売上高集計データ、確定売上高集計データ、留保金額データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合、債券額面額、債券化対象期間、債券償還開始日を含むファンディングデータファイルを格納する券売上高管理データベースと、前記券売上高管理装置の全体を制御する券売上高管理制御部と、を有することを特徴とする券売機。
前記分別支払設定部は、将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、前記券売上高管理データベースに格納された券売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に前記債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、前記券売上高管理データベースに格納し、前記券売上高管理制御部は、前記日次償還金額を累積し、該日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了及び前記ファンディング事業者に対する分別支払終了を、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記券売上高管理通信部を介して通知し、前記対象債券化期間を経過しても前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長及び前記ファンディング事業者に対する分別支払の継続を前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記券売上高管理通信部を介して通知することが好ましい。
前記券売機は、本体もしくは近傍に監視装置を有し、該監視装置は、前記システムセンタサーバに前記券売機及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することが好ましい。
本発明のファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムによれば、特定の決済システムに限定されない所定期間の確定売上実績に基づき未確定の将来売上債権を債券化して、ファンディングシステムの加盟店の資金調達を行うものであり、ファンディングシステムの加盟店は、決済方法や季節変動による売上高の変動の影響を受けることなく手元流動性資金を潤沢に確保することが可能になり、その資金を新規の仕入れや設備投資等に利用することができ、資金繰りに余裕がもてるようになる。
また、債券の償還方法は、売上高に対する定率返済であるので、ファンディングシステムの加盟店は、売上高の一時的な減少等の売上高の変動により償還が困難になるといった問題を避けることができる。
また、本発明のキャッシュレジスタによれば、未確定の将来売上債権を債券化するための確定売上実績を集計し、売上高の中からファンディング業者への償還の別払いを指示することができるので、店舗の手元流動性資金の状況把握及び確保を可能にし、店舗運営の効率化に貢献することができる。
また、本発明の券売機によれば、券札の確定売上実績の集計及び売上高の中から分別払の指示をすることができるので、店舗の券売機ごとの未確定の将来売上債権の買い取りによる無担保のファンディングを可能にするので、店舗の手元流動性資金の確保を可能にすることができる。
本発明の一実施形態による将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図である。 本発明の一実施形態によるキャッシュレジスタ又は券売機を用いた将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。 図2に示すシステムセンタサーバの構成を説明するためのブロック図である。 図2に示すファンディングシステム加盟店に設置されるキャッシュレジスタの構成を説明するためのブロック図である。 図4に示すキャッシュレジスタの売上処理装置の構成を説明するためのブロック図である。 図4に示すキャッシュレジスタの売上高管理装置の構成を説明するためのブロック図である。 図2に示すファンディングシステム加盟店に設置される券売機の構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明のファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図である。
本スキームは、ファンディングシステム加盟店10とファンディング事業者30の間での債権買い取り代金譲渡契約の締結を前提としている。
図1のA及びBを参照して、本スキームの流れを説明する。ファンディングシステム加盟店10はファンディング事業者30に未確定の将来売上債権を債券として売却し、ファンディング事業者30はファンディングシステム加盟店10に将来売上債権の債券買い取り代金を支払う。これにより、ファンディングシステム加盟店10は、無担保で必要な手元流動性の資金を確保する。
図1のAは、ファンディングシステム加盟店10が、銀行を含む決済及び/又は分別支払の代行事業者20に、所定期間に予想される現金払決済による売上高を充足する留保金を預託し、決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、その留保金を現金払決済対応代金に充て、全売り上げの決済代金をファンディングシステム加盟店10とファンディング事業者30に分別支払するスキームである。
ファンディングシステム加盟店10がファンディング事業者30に売却した将来売上債権の対象期間において、ファンディングシステム加盟店10で商取引が行われると、ファンディングシステム加盟店10は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に商取引による売上の代行決済を指示する。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、決済が終了した代金について、ファンディングシステム加盟店10に支払うと共に、決済代金の所定割合の金額を将来売上債権の債券の償還分として、ファンディング事業者30に支払う。この時、現金支払い決済の取引分の売り上げについては、予め決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託された留保金より支払われる。
ファンディング事業者30に支払われる債券の償還は、ファンディング事業者30が買い取った債券の額面額と、ファンディング事業者30が償還を受けた償還累積額とが一致するまで続けられる。
図1のBは、現金払決済による売上高を含む全売上が、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託され、そこからファンディングシステム加盟店10とファンディング業者30に売上金を分別支払するスキームである。
ファンディングシステム加盟店10がファンディング事業者30に売却した将来売上債権の対象期間において、ファンディングシステム加盟店10で商取引が行われると、現金払い決済による商取引も含めすべての売上が決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託される。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、決済が終了した代金について、ファンディングシステム加盟店10に支払うと共に、決済代金の所定割合の金額を将来売上債権の債券の償還分として、ファンディング事業者30に支払う。
ファンディング事業者30に支払われる債券の償還は、ファンディング事業者30が買い取った債券の額面額と、ファンディング事業者30が償還を受けた償還累積額とが一致するまで続けられる。
図1のA、Bに示すスキームにおいて、ファンディングシステム加盟店10は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に、商取引の現金決済以外の決済の代行を委託している。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、銀行、信託銀行等の金融機関であっても、銀行、信託銀行等の金融機関との協業であってもよい。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、ファンディングシステム加盟店10における商品販売の、クレジットカード決済、電子マネー決済、銀行振り込み決済、銀行口座振り替え決済、コンビニ決済、代引き決済等現金決済以外の決済の代行を行う。
ファンディングシステム加盟店10における商品販売は、実店舗での販売に限らず、他所での出張販売、インターネット店舗などのバーチャル店舗での販売なども含み、決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、ファンディングシステム加盟店10における商品販売の現金決済以外のすべての決済の代行を行う。
ファンディングシステム加盟店10は、また、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に、決済が終了した売上代金の、ファンディングシステム加盟店10及びファンディング事業者30への分別支払を委託している。
図1のAに示したスキームにおいては、決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、所定期間ごとに、ファンディングシステム加盟店10から所定期間に予想される現金払決済の売上高を充足する留保金を預託され、当該留保金より現金決済に関する分別支払を行う。
図1のBに示したスキームにおいては、ファンディングシステム加盟店10の売上は、現金払決済分も含めすべて決済及び/又は分別支払の代行事業者20の決済・分別支払代行口座に預託され、決済及び/又は分別支払の代行事業者20は、決済が終了した代金について、ファンディングシステム加盟店10に支払うと共に、決済代金の所定割合の金額を将来売上債権の債券の償還分として、ファンディング事業者30に支払う。
決済・分別支払代行口座への現金決済売上金の預託は、ファンディングシステム加盟店10自ら預けてもよく、金銭運搬事業者に委託してもよく、金庫機能付きキャッシュレジスタを用いてもよい。
図2は、本発明の一実施形態によるキャッシュレジスタ又は券売機を用いた将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。
図2に示すように、本実施形態による将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムは、ファンディングシステム加盟店10に設置されたキャッシュレジスタ100又は券売機150、ファンディングシステム加盟店10が決済及び/又は分別支払の代行を委託する決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200及びファンディング事業者30のサーバとして使用されるシステムセンタサーバ300が公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
キャッシュレジスタ100又は券売機150、情報処理サーバ200、システムセンタサーバ300のそれぞれは、図示していないファンディングシステム加盟店10の取引銀行、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の取引銀行、ファンディング事業者30の取引銀行、及びクレジットカード会社、電子マネー決済会社、バーチャル口座を有する銀行、コンビニ決済会社、代引き決済・物流会社等の各種決済会社等と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
本実施形態によるファンディングシステムは、商取引の決済が完了したことを確認することができるキャッシュレジスタ100又は券売機150により、所定期間の決済が完了したことを確認した売上高(以後、確定売上高と呼ぶ)を累計し、その実績確定売上高に基づいて将来売上債権の債券パターンが設定される。
商取引の決済が完了したことの確認は、現金払決済の場合、キャッシュレジスタ100又は券売機150に代金が入金され、釣銭を出金して決済が完了し、売上登録した金額とキャッシュレジスタ100又は券売機150の収納金額の増加分が一致した時点で確認済とする。
例えば、付け払い等の未収金が発生した場合は、支払われた分のみを確定売上高として計上し、未収金代金は、回収できた時点で確定売上高に追加する。
カード、携帯電話等の電子マネー決済の場合の売上確認は、電子マネー決済事業者から代金支払を受けた時点で、確定売上高として計上する。
確定売上高として計上する売上高は、入金が確認できた金額のみであり、分割払の場合には、分割支払のたびに支払われた額を入金が確認できた時点で、確定売上高として計上する。
口座振り込み決済、手形決済等についても同様に、代金の振込、換金されたことが確認できた時点で、支払われた額を確定売上高として計上する。
また、確定売上高は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の手数料を差し引いて計上する。
確定売上高は、ファンディングシステム加盟店10に設置されたキャッシュレジスタ100又は券売機150により集計され、集計された実績の確定売上高データは、キャッシュレジスタ100又は券売機150のデータベースに格納される。
キャッシュレジスタ100又は券売機150に収納された実績確定売上高データは、本ファンディングシステムにおける将来売上債権買い取り債券の額面、対象期間等の設定に用いられる。
(ファンディング事業者のシステムセンタのサーバ)
図3は、図2に示すシステムセンタサーバ300の構成を説明するためのブロック図である。
図3において、システムセンタサーバ300は、ファンディング事業者30のサーバとして使用され、ファンディングシステム加盟店10のキャッシュレジスタ100又は券売機150、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、通信部305、データベース310、債券化パターン設定部320、償還管理部330を有する。
システムセンタサーバ300は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
通信部305は、ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200、ファンディング事業者のメインバンク(図示せず)等との接続、メール・サーバ業務を始めFTP処理、電話、FAX、及びLANを含む専用回線通信処理を含めて、通信全般を管理する。
データベース310は、ファンディングシステム加盟店情報を保存するファンディングシステム加盟店データベース311、決済及び/又は分別支払の代行事業者情報を保存する決済及び/又は分別支払の代行事業者データベース312、ファンディングシステム加盟店の確定売上の実績データを保存する確定売上実績データベース313、ファンディングシステム加盟店の日々の商取引の売上データを保存する日次売上データベース314を有する。
ファンディングシステム加盟店情報を保存するファンディングシステム加盟店データベース311には、ファンディングシステム加盟店毎に、加盟店コード、名称、住所、電話番号、FAX番号、担当者氏名、担当者メールアドレス等のファンディングシステム加盟店のデータ及び各加盟店の振込銀行コード、振込銀行名、振込銀行支店コード、振込銀行支店名、振込口座種目、振込口座番号、振込口座名義、将来売上債権の債券パターン、契約日、将来売上債権買い取り債券額面額、将来売上債権の債券償還開始日等を含んだデータファイルが保存されている。
決済及び/又は分別支払の代行事業者情報を保存する決済及び/又は分別支払の代行事業者データベース312には、決済及び/又は分別支払の代行事業者毎に、流通コード、名称、資金運用担当銀行の銀行コード、銀行支店コード、口座種目、口座番号等の運用担当銀行データ等を含むデータファイルが保存されている。
店舗の確定売上実績データを保存する確定実績売上データベース313には、ファンディングシステム加盟店別に、過去の売上について売上年月日、取引コード、売上件数、決済種別、決済完了日、売上合計等を含むデータファイルが保存されている。
店舗の売上データを保存する日次売上データベース314には、ファンディングシステム加盟店毎に、日々の売上について売上年月日、取引コード、売上件数、決済種別、決済完了予定日、売上合計等を含んだデータファイルが保存されている。
債券化パターン設定部320は、ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150からファンディング申請情報を受信する受付部321、将来売上債権買い取り債券の額面及び償還開始日を設定する債券額面設定部322、ファンディングシステム加盟店からの債券購入価格を設定する債券購入価格設定部323、ファンディングシステム加盟店に債券化パターンを通知する債券化パターン通知部324を有する。
受付部321は、ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150から新規のファンディング申請を受信すると、加盟店コード、名称、住所、電話番号、FAX番号、担当者氏名、担当者メールアドレス等のファンディングシステム加盟店のデータ及び各加盟店の振込銀行コード、振込銀行名、振込銀行支店コード、振込銀行支店名、振込口座種目、振込口座番号、振込口座名義、希望債券化対象期間及び希望債券化額及び過去1年間の実績確定売上データを取得し、データベース310に保存する。
債券額面設定部322は、データベース310に保存された希望債券化対象期間及び前年度の実績確定売上データを用いて、希望債券化対象期間に対応する前年度実績確定売上高を計算する。
続いて、債券額面設定部322は、希望債券化対象期間に対応する前年度実績確定売上高ファンディングシステム加盟店の希望債券化額除して、前年度実績確定売上高に対する希望債券化額の割合を算出する。
計算された前年度実績確定売上高に対する希望債券化額の割合が1より大きい場合、すなわち希望債券化額が希望債券化対象期間の前年度実績確定売上高を上回る場合には、計算する対象期間を延長して、対応する前年度実績確定売上高の計算及び前年度実績確定売上高に対する希望債券化額の割合の算出を行い、前年度実績確定売上高に対する希望債券化額の割合が1より小さくなるまで繰り返す。
上述の計算において、計算の対象期間の延長は、1カ月単位の延長とすることが好ましく、債券化対象期間は1年以内とすることが好ましい。
債券額面設定部322は、前年度実績確認売上高に対する希望債券化額の割合が1より小さくなる対象期間が見出されると、その期間を債券化対象期間として設定し、希望債券化額を将来売上債権買い取り債券額面額と設定し、将来売上債権買い取り債券額面額を債券化対象期間に対応する前年度の実績確認売上高で除した値を債券化割合として設定し、これらをデータベース310に保存する。
償還開始日は債券化対象期間の開始日の翌日以降であれば特に制限されないが、決済及び/又は分別支払の代行事業者の支払時期と対応させて、債券化対象期間の開始月の翌月とすることが好ましい。
債券化対象期間は、特に制限されるものではないが、通常1年に設定され、繁忙期に対応した手元流動性資金の調達等の目的で、対象期間を3カ月、6か月等の期間を設定してもよい。また、債券化対象期間は債券化、償還管理のしやすさから月単位とすることが好ましい。
債券化割合は特に制限はないが、通常、10〜30%であり、債券化割合はまた、債券化対象期間における店舗の売上高の債券償還割合に相当するため、償還による店舗の手元流動資金の不足を防止するために、債券化割合に上限を設けることが好ましく、債券化割合の上限としては債券化対象期間に対応する前年度の実績確定売上高の50%に相当する値とすることが好ましい。
債券購入価格設定部323は、将来売上債権買い取り債券の額面から手数料、利息を差し引いてファンディングシステム加盟店からの債券購入価格を設定し、例えば、債券化対象期間の開始日の翌日に償還開始日を設定してデータベース310に保存する。
債券額面設定部322、債券購入価格設定部323で設定してデータベース310に保存さされた債券の額面額、債券化割合及び債券償還割合、償還開始日、購入価格は、債券化パターン通知部324から通信部305を介してファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150に送信される。
次に、本実施形態によるシステムセンタサーバ300の償還管理部330の機能、動作について説明する。
将来売上債権買い取り債券の償還管理を行う償還管理部330は、償還対象取引データを選別する償還対象選別部331、日次償還金額を計算する償還金額設定部332、償還の終了及び償還期間の延長を判断する償還状況判断部333、償還金額、償還終了及び償還期間延長を通知する償還通知部334を有する。
ファンディングシステム加盟店10とファンディング事業者30との間で、債権買い取り代金譲渡契約が締結され、当該将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間がスタートすると、システムセンタサーバ300には、ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150から債券化対象期間開始後の店舗の日次売上データが送信される。
システムセンタサーバ300は、受信した店舗の日次売上データを償還管理部330の償還対象選別部331において、償還対象取引データ、償還対象最終取引データ、償還対象外取引データに選別するとともにこれらのデータファイルをデータベース310に保存する。
償還対象取引データの選別は、ファンディングシステム加盟店の債券化対象期間開始以降の日次売上データについて、決済、入金時期の区別なく時系列順に取引額を累積し、その累積額に債券償還割合を乗じた金額が債券額面額以上となった時点の取引データを償還対象最終取引データとし、累積額に債券償還割合を乗じた金額が債券額面額未満の取引データを償還対象取引データとし、最終取引データ以降の取引データを償還対象外取引データとして行う。
償還金額設定部332は、償還対象選別部331で選別された償還対象取引データ及び償還対象最終取引データを基に、日次売上高に償還割合(債券化割合と同率)を乗じて日次償還金額を設定し、データベース310に保存する。
償還対象最終取引データについては、償還金額が債券額面額と同額となる分に相当する取引額を償還対象取引額とし、償還金額と債券額面額とが同額になるようにする。
償還終了を判断する償還状況判断部333は、償還金額設定部332で設定された日次償還金額に償還対象最終取引データが含まれると、債券の償還を終了とし、債券化対象期間を過ぎても日次償還金額に償還対象最終取引データが含まれなければ、償還期間を延長する。
償還期間の延長は、日次償還金額に償還対象最終取引データが含まれるまで続けられる。
償還通知部334は、償還金額設定部332で設定した日次償還金額及び償還状況判断部333で判断した債券の償還の終了及び償還期間の延長の有無をファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150に日次償還金額通知として通信部305を介して通知する。
償還通知部334から通信部305を介してファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ100又は券売機150に通知する日次償還金額通知は、日次償還金額、債券の償還の終了の有無及び償還期間の延長の有無の他に、将来売上債権買い取り債券額面額、債券化割合、債券化対象期間、償還開始日、当日償還金を含む累積償還金額、償還残額を含む。
システムセンタサーバ300は、また、キャッシュレジスタ100又は券売機150の本体もしくは近傍に設置された防犯カメラ、音声採取装置等の監視装置による防犯監視システムと連携して、ファンディングシステム加盟店10の不正行為を監視するための稼働情報入手部及び稼働情報映像データベースを備えることが好ましい。
稼働情報入手部は、ファンディングシステム加盟店10の実績売上高データを基に予測売上範囲を設定し、キャッシュレジスタ100又は券売機150からシステムセンタサーバ300に予測売上範囲を外れる日次売上高報告が出された場合、稼働情報入手部は、防犯監視システムのサーバに、予測売上範囲を外れた日次売上高の店舗営業時間に対応するキャッシュレジスタ100又は券売機150及びその近傍の映像及び音声を含む監視報の送信依頼を発信する。
予測売上範囲の設定は、例えば、前年同時期の売上高の平均値の50%以上で設定することができる。
稼働情報入手部は、防犯監視システムのサーバから送信された監視報を稼働情報ータベースに格納し、ファンディング事業者30の稼働情報管理部門のサーバに監視報のチェック依頼を通知し、併せてキャッシュレジスタ100又は券売機150に監視報チェック実施の通知を行う。
このように、システムセンタサーバ300と防犯監視システムが連携することにより、ファンディング事業者30は、ファンディングシステム加盟店10の状況を迅速に把握し対応することができる。また、防犯監視システムと連携することにより、ファンディングシステム加盟店10の不正行為を牽制し、未然に防止することができる。
また、キャッシュレジスタ100又は券売機150の本体もしくは近傍に設置された監視装置は、常時、キャッシュレジスタ100又は券売機150及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報をシステムセンタサーバ300に送信するようにしてもよい。監視情報を受信したシステムセンタサーバ300は、ファンディング事業者30の稼働情報管理部門のサーバに、常時、又は任意の基準に基づいて監視情報を送信して、監視情報のチェック依頼を行う。
ファンディング事業者30は、キャッシュレジスタ100又は券売機150の監視情報を常時チェックすることにより、ファンディングシステム加盟店10の販売状況を音声及び画像により可視化することができ、売上高についての不正行為等を防止し、ファンディングシステムの信頼性を高めることができる。
(ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタ)
図4は、図2に示すファンディングシステム加盟店10に設置されるキャッシュレジスタ100の構成を説明するためのブロック図である。
図4において、キャッシュレジスタ100は、決済及び/又は代行支払事業者のサーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、入出金処理、電子決済の受付、貨幣管理を行う売上処理装置120と売上及び確定売上の集計及びデータ保存、分別支払管理を行う売上高管理装置140を有する。
売上処理装置120は、顧客が商品を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と商品の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部121と、カード、携帯電話等の電子マネーによる決済を行うための電子決済部122、金種毎の釣銭準備金の枚数を算定し、警送事業者のサーバ及び銀行のサーバと通信可能に接続する貨幣管理部123を有する。
売上高管理装置140は、店舗の日次売上高を集計する売上高集計部141、店舗の確定売上高を集計する確定売上高集計部142、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額及び分別支払のための留保金額の設定を行う分別支払設定部143、決済及び/又は代行支払事業者のサーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300と通信するためのインタフェース部である売上高管理通信部144、集計された日次売上高、集計された確定売上高を収納する売上高管理データベース145、売上高管理装置を制御する売上高管理制御部146を有する。
キャッシュレジスタ100の売上処理装置120と売上高管理装置140は、一体化されてもよく、並置して直接接続されていてもよく、離隔して設置され店内バスで接続されてもよい。
本実施形態のキャッシュレジスタについて、まず、売上処理装置120の構成を説明する。
図5は、図4に示すキャッシュレジスタ100の売上処理装置120の構成を説明するためのブロック図である。
入出金処理部121は、ディスプレイ装置又は液晶パネルなどの表示デバイスである入出金処理表示部1211、キーボード、テンキー又は操作キー等の入力デバイスである入出金処理入力部1212、精算結果を印字したレシートを発行する印字部1213、商品バーコードを読み取るバーコードリーダ1214、売上高管理装置140と通信するためのインタフェース部である入出金処理通信部1215、紙幣の収納、金種識別、真偽判定及び計数処理等を行う紙幣処理部1216、硬貨の収納、金種識別、真偽判定及び計数処理等を行う硬貨処理部1217、硬貨処理部1217に補充するための棒金硬貨を収納・管理する棒金管理部1218、入出金処理部121を制御する入出金処理制御部1219を有する。
紙幣処理部1216の紙幣の収納部、硬貨処理部1217の硬貨の収納部及び棒金管理部1218の棒金硬貨収納部は、貨幣を一括して収納するキャッシュレジスタ金庫部に収納されていることが好ましい。
また、紙幣処理部1216、硬貨処理部1217、棒金管理部1218のそれぞれは、キャッシュレジスタ金庫部からの貨幣の出し入れ操作のための貨幣処理装置を備えることが好ましい。
その日の営業終了時もしくはキャッシュレジスタの日次売上高のカウント終了時に、キャッシュレジスタ金庫部は、キャッシュレジスタから搬出されて銀行の貸金庫等の日次売上保管場所に移送される。
日次売上高のカウント終了後に次の稼働日に入るキャッシュレジスタには、釣銭の出金処理のための硬貨、棒金、紙幣が収納された別途のキャッシュレジスタ金庫部がキャッシュレジスタに搬入される。
電子決済部122は、顧客のクレジットカード、携帯電話機等からカード情報を読み取る電子決済読取部1221、カード情報、決済金額等を含む決済データ及び決済承認要求を、決済及び/又は代行支払事業者の情報管理サーバ200に送信する電子決済通信部1222、電子決済部122を制御する電子決済制御部1223を有する。
貨幣管理部123は、表示デバイスである貨幣管理表示部1231、入力デバイスである貨幣管理入力部1232、入出金処理部121及び売上高管理装置140と通信するためのインタフェース部である貨幣管理第1通信部1233、店外のシステムセンタサーバ300及び警送事業者のサーバ等と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して通信するためのインタフェース部である貨幣管理第2通信部1234、貨幣管理部123全体を制御する貨幣管理制御部1235を有する。
貨幣管理制御部1235は、キャッシュレジスタ金庫部が搬出された場合、金庫部搬出情報を、貨幣管理第2通信部1234を介してシステムセンタサーバ300に伝送し、別途のキャッシュレジスタ金庫部が搬入された場合、金庫部搬入情報を、貨幣管理第2通信部1234を介してシステムセンタサーバ300に伝送する。
金庫部搬出情報は、搬出日時情報及び搬出時入庫金額情報を含み、金庫部搬入情報は、搬入日時情報及び搬入時入庫金額情報を含む。
図6は、図4に示すキャッシュレジスタ100の売上高管理装置140の構成を説明するためのブロック図である。
ファンディングシステム加盟店に設置されるキャッシュレジスタ100の売上高管理装置140は、店舗の売上及び確定売上の集計とデータ保存、分別支払金額及び分別支払のための留保金額の設定を行い、売上高集計部141、確定売上高集計部142、分別支払設定部143、売上高管理通信部144、売上高管理データベース145、売上高管理制御部146を有する。
売上高管理装置140は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
売上高集計部141は、売上高管理通信部144を介して売上処理装置120から送信された現金決済売上、電子決済売上、バーチャル店舗売上の各データを集計して日次売上報告を作成し、売上高管理データベース145に格納する。
売上高管理装置140を制御する売上高管理制御部146は、売上高管理データベース145に格納された日次売上報告を、売上高管理通信部144を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に通知する。
確定売上高集計部142は、売上高管理通信部144を介して売上処理装置120から送信された現金決済売上、電子決済売上、バーチャル店舗売上の各データについて、決済種別、決済完了の有無、入金未了の売上の決済完了予定日について、売上データを分類し、決済完了の売上を確定売上高としてカウントする。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200は、入金未了で確認済となっていない売上について、売上代金の入金が確認された時点で、入金確認済決済完了通知を売上高管理装置140に送信する。
確定売上高集計部142は、売上高管理通信部144を介して、入金確認済決済完了通知を受信すると、決済完了日ごとに確定売上高としてカウントする。
確定売上高集計部142は、カウントした確定売上高を日別、月別等の期間別確定売上高として集計し、集計データを売上高管理データベース145に格納する。
分別支払設定部143は、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額を設定する分別支払設定部1431と現金払決済売上に対応した分別支払のための決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託する留保金額の設定を行う留保金額設定部1432を有する。
分別支払設定部1431は、売上高管理データベース145に格納された将来売上債権の債券化対象期間、債券化割合、日次売上データを用いて、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額を設定する。
ファンディング事業者30に支払う分別支払金額は、債券化対象期間内の日次総売上高に債券化割合を乗じて求められる。分別支払設定部1431は、設定した分別支払金額を売上高管理データベース145に格納する。
図1のAに示した将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムでは、現金払決済の売上に対応したファンディング事業者30に支払う分別支払のために、ファンディングシステム加盟店10は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に留保金を預託する。
留保金額設定部1432は、売上高管理データベース145に格納された期間別確定売上高データを用いて、債券化対象期間に対応する前年度の期間の現金払決済による売上高を所定期間、例えば10日、の額を累計し、累計額に1.5を乗じた額を留保金額として設定する。留保金額設定部1432は、設定した留保金額を売上高管理データベース145に格納する。
留保金額設定部1432は、また、売上高管理データベース145に格納された期間別確定売上高データを用いて、債券化対象期間に対応する前年度の期間の現金払決済以外の売上高データの、決済入金までの期間が留保金の運用設定期間、例えば10日、の売上高データについてその額を累計し、累計額に債券化割合を乗じ、更に1.1を乗じた額を追加留保金額として設定し、売上高管理データベース145に格納する。
売上高管理制御部146は、売上高管理データベース145に格納された分別支払金額及び留保金額と追加留保金額の合計額を、売上高管理通信部144を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に通知する。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託する留保金は、留保金が設定された期間内で大きな過不足が生じた場合には、次回留保金の設定時期を調整し留保金の過不足を是正することが好ましい。留保金の過不足の是正は、単位期間当たりの基準額を設定しそれを超過すると、留保金の設定時期の延期もしくは早めることで対応することが好ましい。
図1のBに示した将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムでは、現金払決済の売上が決済及び/又は分別支払の代行事業者20の分別支払のための口座に入金されるため、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に留保金を預託しない。
売上高管理通信部144は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300等の店外の公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して通信するためのインタフェース部である。
売上高管理データベース145は、日次売上報告、売上高集計データファイルを格納する売上高集計データベース1451、期間別確定売上高、確定売上高集計データファイルを格納する確定売上高集計データベース1452、将来売上債権の債券化割合、契約日、将来売上債権買い取り債券額面額、将来売上債権の債券償還開始日等のファンディングデータファイルを格納するファンディングデータベース1453、決済及び/又は分別支払の代行事業者データ、分別支払、留保金に関するデータファイルを格納する分別支払データベース1454を有する。
売上高管理制御部146は、売上高管理装置の全体を制御する。
売上高管理制御部146は、ファンディングシステム加盟店が新たなファンディング申請を行うに際し、売上高管理通信部144を介し、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に、売上高管理データベース145に格納された期間別確定売上高データファイルを送信する。
売上高管理制御部146は、債券化対象期間内において、売上高管理データベース145に格納された日次売上報告、日次分別支払金額、留保金額を、売上高管理通信部144を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に通知する。
債券の償還のためのファンディング事業者30への期間別、例えば日次の分別支払が終了すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200は、キャッシュレジスタ100に債券償還日次分別支払の完了を通知する。
売上高管理制御部146は、売上高管理通信部144を介して、債券償還日次分別支払の完了の通知を受信した場合は、売上高管理データベース145に格納された日次売上報告について、債券償還日次分別支払済としてファイルを更新する。
債券償還日次分別支払の予め設定された支払期限までに、債券償還日次分別支払の完了の通知を受信できなかった場合、売上高管理制御部146は、売上高管理データベース145に格納された日次売上報告について、債券償還日次分別支払未了としてファイルを更新する。
分別支払設定部1431は、売上高管理データベース145に格納された日次売上報告が債券償還日次分別支払未了の場合には、翌日の債券償還日次分別支払金額に支払未了の債券償還日次分別支払金額を加えた金額を、債券償還日次分別支払金額として売上高管理データベース145に格納する。
売上高管理制御部146は、売上高管理通信部144を介して、支払未了の金額を加えた債券償還日次分別支払金額を決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に通知する。
売上高管理制御部146は、システムセンタサーバ300から債券の償還の終了の通知を受信すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200に分別支払の終了を通知し、日次売上報告、日次分別支払金額の通知を終了する。
売上高管理制御部146は、また、システムセンタサーバ300から債券の償還の延長の通知を受信すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200に分別支払の延長を通知し、日次売上報告、日次分別支払金額、留保金額の通知を継続する。
本実施形態によるキャッシュレジスタ100は、システムセンタサーバ300において債券の償還金額、債券の償還終了・延期の通知を行わないファンディングシステムにおいても、債券の償還に関する分別支払の金額の計算、債券の償還終了・延期の判断、及びそれらを決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200に通知することができる。
売上高管理装置140の分別支払設定部1431は、将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、売上高管理データベース145に格納された売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、売上高管理データベース145に格納する。
売上高管理制御部146は、日次償還金額を累積し、日次償還金額累積額が債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、日次償還金額累積額と債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、債権買い取り債券の償還の終了及びファンディング事業者30に対する分別支払の終了を、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200及びファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に、売上高管理通信部144を介して通知する。
売上高管理制御部146は、対象債券化期間を経過しても日次償還金額累積額と債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、債権買い取り債券の償還期間を延長し、ファンディング事業者30に対する分別支払の継続を決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200及びファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に、売上高管理通信部144を介して通知する。
売上高管理制御部146は、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300から債券償還残額及び債券償還予定日の問い合わせを受信した場合、債券償還実績データから最小二乗法により予測債券償還日を算出し、その算出した予測債券償還日を債券償還残額と共に、売上高管理通信部144を介して、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に通知する。
ファンディングシステム加盟店10とファンディング事業者30の間で、売上債権の債券化対象期間、債券化割合等のファンディング契約が変更になった場合、売上高管理制御部146は、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300からの変更通知を受信すると、売上高管理データベース145に格納された債券化対象期間、債券化割合等のファンディングデータを契約変更値に修正して更新する。
キャッシュレジスタ100は、また、キャッシュレジスタ本体又は本体の近傍に、防犯カメラ、音声採取装置等の監視装置が備えられていることが好ましい。監視装置は、システムセンタサーバ300に、キャッシュレジスタ本体及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信する。
監視情報には、キャッシュレジスタ金庫部の開閉情報及び搬出入情報を含んでもよい。
(ファンディングシステム加盟店の券売機)
図7は、図2に示すファンディングシステム加盟店10に設置される券売機150の構成を説明するためのブロック図である。
図7において、券売機150は、決済及び/又は代行支払事業者のサーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、券札の発券、入出金処理、電子決済の受付、貨幣管理を行う券売処理装置170と券売上及び確定売上の集計及びデータ保存、分別支払管理を行う券売上高管理装置190を有する。
券売処理装置170は、対象商品のための券札を発券する発券装置171と、顧客が対象商品のための券札を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と対象商品のための券札の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部172と、カード、携帯電話等の電子マネーによる決済を行うための電子決済部173、金種毎の釣銭準備金の枚数を算定する貨幣管理部174を有する。
券売上高管理装置190は、券売機の日次券売上高を集計する券売上高集計部191、券売機の確定売上高を集計する確定売上高集計部192、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額及び分別支払のための留保金額の設定を行う分別支払設定部193、決済及び/又は代行支払事業者のサーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300と通信するためのインタフェース部である券売上高管理通信部194、集計された日次券売上高、集計された確定売上高のデータを収納する券売上高管理データベース195、売上高管理装置を制御する券売上高管理制御部196を有する。
券売機150の券売上処理装置170と売上高管理装置190は、一体化されてもよく、並置して直接接続されてもよく、離隔して設置され店内バスで接続されてもよい。
券売上処理装置170の発券装置171は、券札用のロール紙を供給するロール紙部、ロール紙を所定の券札の大きさにカットするカッタ部、ロール紙に購入対象商品名を印刷する印刷部、券札を搬送し発券口から放出させる発券部を有する。
入出金処理部172は、ディスプレイ装置又は液晶パネルなどの表示デバイスである表示部、券売上高管理装置190と通信するためのインタフェース部である通信部、紙幣の収納、金種識別、真偽判定及び計数処理等を行う紙幣処理部、硬貨の収納、金種識別、真偽判定及び計数処理等を行う硬貨処理部、入出金処理部172を制御する制御部を有する。
電子決済部173は、顧客のクレジットカード、携帯電話機等からカード情報を読み取る電子決済読取部、カード情報、決済金額等を含む決済データ及び決済承認要求を、決済及び/又は代行支払事業者の情報管理サーバ200に送信する通信部、電子決済部173を制御する制御部を有する。
貨幣管理部174は、表示デバイス、券売上高管理装置190と通信するためのインタフェース部である通信部、貨幣管理部174全体を制御する貨幣管理制御部を有する。
本実施形態による券売機150の券売上高管理装置190は、券売機の券売上及び確定売上の集計とデータ保存、分別支払金額及び分別支払のための留保金額の設定を行い、券売上高集計部191、確定売上高集計部192、分別支払設定部193、券売上高管理通信部194、券売上高管理データベース195、券売上高管理制御部196を有する。
券売上高管理装置190は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
券売上高集計部191は、券売上高管理通信部194を介して券売処理装置170から送信された現金決済売上、電子決済売上を集計して日次売上報告を作成し、券売上高管理データベース195に格納する。
券売上高管理装置190を制御する券売上高管理制御部196は、券売上高管理データベース195に格納された日次売上報告を、券売上高管理通信部194を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に通知する。
確定売上高集計部192は、券売上高管理通信部194を介して券売上処理装置170から送信された現金決済売上、電子決済売上のデータについて、決済種別、決済完了の有無、入金未了の売上の決済完了予定日等に関する分類を行い、決済完了済みの売上は確定売上高としてカウントする。
決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200は、入金未了で確認済となっていない売上について、売上代金の入金が確認された時点で、入金確認済決済完了通知を券売上高管理装置190に送信する。
確定売上高集計部192は、券売上高管理通信部194を介して、入金確認済決済完了通知を受信すると、決済完了日ごとに確定売上高としてカウントする。
確定売上高集計部192は、カウントした確定売上高を日別、月別等の期間別確定売上高として集計し、集計データを券売上高管理データベース195に格納する。
分別支払設定部193は、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額を設定する分別支払設定部と現金払決済売上に対応した分別支払のための決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託する留保金額の設定を行う留保金額設定部を有する。
分別支払設定部は、券売上高管理データベース195に格納された将来売上債権の債券化対象期間、債券化割合、日次売上データを用いて、ファンディング事業者30に支払う分別支払金額を設定する。
ファンディング事業者30に支払う分別支払金額は、債券化対象期間内の日次券売上データの総売上高に債券化割合を乗じて求められる。分別支払設定部は、設定した分別支払金額を券売上高管理データベース195に格納する。
現金払決済の売上に対応したファンディング事業者30に支払う分別支払のために、ファンディングシステム加盟店10は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に留保金を預託するが、留保金額設定部は、券売上高管理データベース195に格納された期間別確定売上高データを用いて、債券化対象期間に対応する前年度の期間の現金払決済による券売上高を所定期間、例えば10日、の額を累計し、累計額に安全率、例えば1.5、を乗じた額を留保金額として設定する。留保金額設定部は、設定した留保金額を券売上高管理データベース195に格納する。
留保金額設定部は、また、券売上高管理データベース195に格納された期間別確定売上高データを用いて、債券化対象期間に対応する前年度の期間の現金払決済以外の売上高データの、決済入金までの期間が留保金の運用設定期間、例えば10日、を超える場合の売上高データについてその額を累計し、累計額に債券化割合を乗じ、更に安全率、例えば1.1、を乗じた額を追加留保金額として設定し、券売上高管理データベース195に格納する。
券売上高管理制御部196は、券売上高管理データベース195に格納された分別支払金額及び留保金額と追加留保金額の合計額を、券売上高管理通信部194を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200及びファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に通知する。
決済及び/又は分別支払の代行事業者20に預託する留保金は、留保金が設定された期間内で大きな過不足が生じた場合には、次回留保金の設定時期が調整される。
また、現金払決済の売上が、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の分別支払のための口座に入金される将来売上債権の買い取りによる無担保ファンディングシステムにおいては、決済及び/又は分別支払の代行事業者20に留保金を預託しない。
券売上高管理通信部194は、決済及び/又は分別支払の代行事業者20の情報処理サーバ200、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300等の店外の公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して通信するためのインタフェース部である。
券売上高管理データベース195は、券売上高の集計に関するデータファイルを格納する券売上高集計データベース、確定売上高の集計に関するデータファイルを格納する確定売上高集計データベース、将来売上債権の債券化割合、契約日、将来売上債権買い取り債券額面額、将来売上債権の債券償還開始日等のファンディングに関するデータファイルを格納するファンディングデータベース、分別支払に関するデータファイルを格納する分別支払データベースを有する。
券売上高管理制御部196は、売上高管理装置の全体を制御する。
券売上高管理制御部196は、ファンディングシステム加盟店10が券売機を用いた新たなファンディングの申請を行うに際し、券売上高管理通信部194を介し、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に、券売上高管理データベース195に格納された期間別確定売上高のデータファイルを送信する。
券売上高管理制御部196は、債券化対象期間内において、売上高管理データベース195に格納された日次券売上報告、日次分別支払金額、留保金額を、券売上高管理通信部194を介して、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に通知する。
債券の償還のためのファンディング事業者30への期間別、例えば日次の分別支払が終了すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200は、券売機150に債券償還の日次分別支払の完了を通知する。
券売上高管理制御部196は、券売上高管理通信部194を介して、債券償還の期間別分別支払の完了の通知を受信した場合には、券売上高管理データベース195に格納された日次売上報告について、債券償還の日次分別支払済としてファイルを更新する。
券売上高管理制御部196は、債券償還分別支払の予め設定された支払期限までに、債券償還分別支払の完了の通知を受信できなかった場合に、券売上高管理データベース195に格納された日次売上報告について、債券償還日次分別支払未了としてファイルを更新する。
分別支払設定部は、券売上高管理データベース195に格納された日次売上報告が債券償還の日次分別支払未了の場合に、翌期日の債券償還の日次分別支払金額に支払未了の債券償還の日次分別支払金額を加えた金額を、債券償還の期間別分別支払金額として券売上高管理データベース195に格納する。
券売上高管理制御部196は、券売上高管理通信部194を介して、支払未了の金額を加えた債券償還の期間別分別支払金額を決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に通知する。
券売上高管理制御部196は、システムセンタサーバ300から債券の償還の終了の通知を受信すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200に分別支払の終了を通知し、日次券売上報告、債券償還の日次分別支払金額の通知を終了する。
券売上高管理装置制御部196は、また、システムセンタサーバ300から債券の償還の延長の通知を受信すると、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200に分別支払の延長を通知し、日次券売上報告、債券償還の日次分別支払金額、留保金額の通知を継続する。
本実施形態による券売機150は、システムセンタサーバ300で債券の償還金額、債券の償還終了・延期の通知を行わないファンディングシステムにおいても、債券の償還に関する分別支払の金額の計算、債券の償還終了・延期の判断、及びそれらを決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200に通知することができる。
券売上高管理装置190の分別支払設定部193は、将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、券売上高管理データベース195に格納された券売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、券売上高管理データベース195に格納する。
売上高管理制御部196は、日次償還金額を累積し、日次償還金額累積額が債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、日次償還金額累積額と債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、債権買い取り債券の償還の終了及びファンディング事業者30に対する分別支払の終了を、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200及びファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に、券売上高管理通信部194を介して通知する。
券売上高管理制御部196は、対象債券化期間を経過しても日次償還金額累積額と債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、債権買い取り債券の償還期間を延長し、ファンディング事業者30に対する分別支払の継続を、決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ200及びファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300に、売上高管理通信部194を介して通知する。
券売上高管理制御部196は、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300から債券償還残額及び債券償還予定日の問い合わせを受信した場合、債券償還実績データから最小二乗法により予測債券償還日を算出し、その算出した予測債券償還日を債券償還残額と共に、券売上高管理通信部194を介して、ファンディング事業者のシステムセンタサーバ300に通知する。
ファンディングシステム加盟店10とファンディング事業者30の間で、売上債権の債券化対象期間、債券化割合等のファンディング契約が変更になった場合、券売上高管理制御部196は、ファンディング事業者30のシステムセンタサーバ300からの変更通知を受信すると、券売上高管理データベース195に格納された債券化対象期間、債券化割合等のファンディングデータを契約変更値に修正して更新する。
券売機150は、また、券売機本体又は本体の近傍に、防犯カメラ、音声採取装置等の監視装置が備えられていることが好ましい。監視装置は、システムセンタサーバ300に、券売機本体及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信する。
監視情報には、入出金処理部172の貨幣収納部の開閉情報及び搬出入情報を含んでもよい。
10 ファンディングシステム加盟店
20 決済及び/又は分別支払の代行事業者
30 ファンディング事業者
100 キャッシュレジスタ
120 売上処理装置
121、172 入出金処理部
122、173 電子決済部
123、174 貨幣管理部
140 売上高管理装置
141 売上高集計部
142、192 確定売上高集計部
143、193 分別支払設定部
144 売上高管理通信部
145 売上高管理データベース
146 売上高管理制御部
150 券売機
170 券売処理装置
171 発券装置
190 券売上高管理装置
191 券売上高集計部
194 券売上高管理通信部
195 券売上高管理データベース
196 券売上高管理制御部
200 情報処理サーバ
300 システムセンタサーバ300
305 通信部
310 データベース
311 ファンディングシステム加盟店データベース
312 決済及び/又は分別支払の代行事業者データベース
313 確定売上実績データベース
314 日次売上データベース
320 債券化パターン設定部
321 受付部
322 債券額面設定部
323 債券購入価格設定部
324 債券化パターン通知部
330 償還管理部
331 償還対象選別部
332 償還金額設定部
333 償還状況判断部
334 償還通知部
1211 入出金処理表示部
1212 入出金処理入力部
1213 印字部
1214 バーコードリーダ
1215 入出金処理通信部
1216 紙幣処理部
1217 硬貨処理部
1218 棒金管理部
1219 入出金処理制御部
1221 電子決済読取部
1222 電子決済通信部
1223 電子決済制御部
1231 貨幣管理表示部
1232 貨幣管理入力部
1233 貨幣管理第1通信部
1234 貨幣管理第2通信部
1235 貨幣管理制御部
1431 分別支払設定部
1432 留保金額設定部
1451 売上高集計データベース
1452 確定売上高集計データベース
1453 ファンディングデータベース
1454 分別支払データベース

Claims (13)

  1. ファンディングシステム加盟店に設置されたキャッシュレジスタと、
    前記ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバと、
    ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムであって、
    前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタは、
    入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための売上処理装置と、
    売上の集計及び集計データの保存、確定売上の集計及び集計データの保存、分別支払管理を行うための売上高管理装置と、を有し、
    前記売上高管理装置は、
    店舗の日次売上高を集計する売上高集計部と、
    店舗の商品取引の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、
    前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額及び現金払決済売上に対応した分別支払のための前記決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、
    通信ネットワークを介して前記システムセンタサーバ及び/又は前記情報処理サーバに、前記日次売上高の集計データ、前記期間別確定売上高集計データ、分別支払金額及び留保金額を送信する売上高管理通信部と、を有し、
    前記システムセンタサーバは、
    前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタが計算した期間別確定売上高を用いて、前記ファンディングシステム加盟店の所定期間の実績確定売上高を計算し、前記ファンディングシステム加盟店において将来発生すると予測される売上債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する前年度期間の実績確定売上高に債券化割合を乗じて将来売上債権の買い取り債券の額面を設定して、これらをデータベースに保存する債券化パターン設定部を有することを特徴とする無担保ファンディングシステム。
  2. 前記システムセンタサーバは、
    前記債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディングシステム加盟店の売上データを集計して日次実績売上高を算出し、該日次実績売上高に前記債券化割合を乗じて、前記債権買い取り債券の日次償還金額を設定し、これらをデータベースに保存して、
    前記日次償還金額を累積して求めた日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、
    前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了を前記ファンディングシステム加盟店舗のキャッシュレジスタに通知し、
    前記対象債券化期間を経過しても前記償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長を前記ファンディングシステム加盟店のキャッシュレジスタに通知する償還管理部を有することを特徴とする請求項1に記載の無担保ファンディングシステム。
  3. 前記キャッシュレジスタは、本体もしくは近傍に監視装置を有し、
    該監視装置は、前記システムセンタサーバに、前記キャッシュレジスタ及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の無担保ファンディングシステム。
  4. 前記システムセンタサーバは、更に、稼働情報入手部及び稼働情報ータベースを備え、
    前記稼働情報入手部は、前記監視装置から送信された前記監視情報を前記稼働情報データベースに格納することを特徴とする請求項3に記載の無担保ファンディングシステム。
  5. 前記稼働情報入手部は、予め設定された監視基準に従い、ファンディング事業者の稼働情報管理部門のサーバに、前記格納された監視情報のチェック依頼を発信することを特徴とする請求項4に記載の無担保ファンディングシステム。
  6. 前記ファンディングシステム加盟店は、前記通信ネットワークに接続されたインターネット上の店舗であることを特徴とする請求項1又は2に記載の無担保ファンディングシステム。
  7. ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバ、及びファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバに通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムに用いられる前記ファンディングシステム加盟店に設置されたキャッシュレジスタであって、
    前記キャッシュレジスタは、
    入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための売上処理装置と、
    売上の集計及び集計データの保存、確定売上の集計及び集計データの保存、分別支払管理を行うための売上高管理装置を有し、
    前記売上処理装置は、
    顧客が商品を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と商品の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部と、
    電子マネーによる決済を行うための電子決済部と、
    金種毎の釣銭準備金の枚数を算定し、前記システムセンタサーバ、警送事業者のサーバ及び銀行のサーバと通信可能に接続する貨幣管理部と、を有し、
    前記売上高管理装置は、
    日次売上高を集計する売上高集計部と、
    店舗の商品取引の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、
    前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額の計算及び現金払決済売上に対応した分別支払のための決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、
    前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバと通信ネットワークを介して通信するための売上高管理通信部と、
    売上高集計データ、確定売上高集計データ、留保金額データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合、債券額面額、債券化対象期間、債券償還開始日を含むファンディングデータファイルを格納する売上高管理データベースと、
    前記売上高管理装置の全体を制御する売上高管理制御部と、を有することを特徴とするキャッシュレジスタ。
  8. 前記分別支払設定部は、
    将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、前記売上高管理データベースに格納された売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に前記債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、前記売上高管理データベースに格納し、
    前記売上高管理制御部は、
    前記日次償還金額を累積し、該日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、
    前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了及び前記ファンディング事業者に対する分別支払終了を、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記売上高管理通信部を介して通知し、
    前記対象債券化期間を経過しても前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長及び前記ファンディング事業者に対する分別支払の継続を前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記売上高管理通信部を介して通知することを特徴とする請求項に記載のキャッシュレジスタ。
  9. 前記キャッシュレジスタは、貨幣の出し入れ操作のための貨幣処理装置を備え、前記キャッシュレジスタに収納した貨幣を一括して搬送可能なキャッシュレジスタ金庫部を有し、
    前記売上高管理装置の売上高管理部は、前記キャッシュレジスタ金庫部が搬出された場合、搬出日時情報及び搬出時入庫金額情報を含む金庫部搬出情報を前記システムセンタサーバに伝送することを特徴とする請求項又はに記載のキャッシュレジスタ。
  10. 前記キャッシュレジスタは、本体もしくは近傍に監視装置を有し、
    該監視装置は、前記システムセンタサーバに、前記キャッシュレジスタ及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のキャッシュレジスタ。
  11. ファンディングシステム加盟店の決済及び/又は分別支払の代行事業者が使用する情報処理サーバ、及びファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバに通信ネットワークで接続され、前記ファンディングシステム加盟店の未確定の将来売上債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムに用いられる前記ファンディングシステム加盟店に設置された券売機であって、
    前記券売機は、
    発券、券売入出金処理、電子決済受付、貨幣管理を行うための券売処理装置と、
    券売上の集計及び該券売上集計データの保存、分別支払管理を行うための券売上高管理装置と、を有し、
    前記券売処理装置は、
    券札を発券するための発券装置と、
    顧客が商品を購入する代償として支払う貨幣を入金処理するとともに、該貨幣と商品の価格との差額となる釣銭を出金処理するための入出金処理部と、
    電子マネーによる決済を行うための電子決済部と、
    金種毎の釣銭準備金の枚数を算定し、警送事業者のサーバ及び銀行のサーバと通信可能に接続する貨幣管理部と、を有し、
    前記券売上高管理装置は、
    前記券売機の日次券売上高を集計する券売上高集計部と、
    前記券売機の発券後の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部と、
    前記ファンディング事業者に支払う分別支払金額の計算及び現金払決済売上に対応した分別支払のための前記決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部と、
    前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバと通信ネットワークを介して通信するための券売上高管理通信部と、
    券売上高集計データ、確定売上高集計データ、留保金額データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合、債券額面額、債券化対象期間、債券償還開始日を含むファンディングデータファイルを格納する券売上高管理データベースと、
    前記券売上高管理装置の全体を制御する券売上高管理制御部と、を有することを特徴とする券売機。
  12. 前記分別支払設定部は、
    将来売上債権買い取り債券の債券化対象期間において、前記券売上高管理データベースに格納された券売上高集計データ及び将来売上債権買い取り債券の債券化割合を用い、日次総売上高に前記債券化割合を乗じて日次償還金額を計算して、前記券売上高管理データベースに格納し、
    前記券売上高管理制御部は、
    前記日次償還金額を累積し、該日次償還金額累積額が前記債権買い取り債券の額面額と一致するか否かを判断し、
    前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致したと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還の終了及び前記ファンディング事業者に対する分別支払終了を、前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記券売上高管理通信部を介して通知し、
    前記対象債券化期間を経過しても前記日次償還金額累積額と前記債権買い取り債券の額面額が一致していないと判断した場合、前記債権買い取り債券の償還期間の延長及び前記ファンディング事業者に対する分別支払の継続を前記決済及び/又は分別支払の代行事業者の情報処理サーバ及び前記ファンディング事業者のシステムセンタサーバに、前記券売上高管理通信部を介して通知することを特徴とする請求項11に記載の券売機。
  13. 前記券売機は、本体もしくは近傍に監視装置を有し、
    該監視装置は、前記システムセンタサーバに前記券売機及びその近傍の映像及び音声を含む監視情報を送信することを特徴とする請求項11又は12に記載の券売機。
JP2015044556A 2015-03-06 2015-03-06 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機 Active JP5785343B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044556A JP5785343B1 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機
PCT/JP2016/057040 WO2016143758A1 (ja) 2015-03-06 2016-03-07 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044556A JP5785343B1 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5785343B1 true JP5785343B1 (ja) 2015-09-30
JP2016164717A JP2016164717A (ja) 2016-09-08

Family

ID=54207124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015044556A Active JP5785343B1 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5785343B1 (ja)
WO (1) WO2016143758A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013856A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 ガブリエル サイオンGabriel Scion 未確定の将来売上債権の買い取りを行う遊技店を支援する無担保のファンディングシステム
JP7133698B1 (ja) 2021-11-19 2022-09-08 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6413110B1 (ja) * 2018-02-08 2018-10-31 ガブリエル サイオンGabriel Scion 無担保ファンディングシステム
JP6650990B1 (ja) * 2018-11-29 2020-02-19 Base株式会社 電子商取引における販売店に資金提供を行うためのコンピュータシステム、方法、およびプログラム
JP7349703B2 (ja) 2019-06-18 2023-09-25 ガブリエル サイオン 無担保ファンディングシステム
JP7313668B2 (ja) 2019-07-11 2023-07-25 ガブリエル サイオン 無担保ファンディングシステム
JP7091543B1 (ja) * 2021-11-19 2022-06-27 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7086263B1 (ja) * 2021-11-19 2022-06-17 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7091542B1 (ja) * 2021-11-19 2022-06-27 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7130104B1 (ja) * 2021-11-19 2022-09-02 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7090785B1 (ja) * 2021-11-19 2022-06-24 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3061710B2 (ja) * 1993-09-18 2000-07-10 有限会社シーエスラボ レジスタシステム
JP2009059067A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Casio Comput Co Ltd 情報サーバ装置、通信システム及びプログラム
JP5507168B2 (ja) * 2009-09-16 2014-05-28 カシオ計算機株式会社 売上集計管理装置及びプログラム
KR102129495B1 (ko) * 2012-08-10 2020-07-03 가브리엘 사이언 미확정 장래 크레디트 채권의 매입에 의한 크레디트 카드 가맹점에의 무담보 펀딩 시스템
JP2014130446A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Jx Nippon Oil & Energy Corp 車両履歴提供システム、及び、車両履歴提供方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013856A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 ガブリエル サイオンGabriel Scion 未確定の将来売上債権の買い取りを行う遊技店を支援する無担保のファンディングシステム
JP7133698B1 (ja) 2021-11-19 2022-09-08 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP2023075569A (ja) * 2021-11-19 2023-05-31 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016143758A1 (ja) 2016-09-15
JP2016164717A (ja) 2016-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5785343B1 (ja) 未確定の将来売上債権の買い取りを行う店舗を支援する無担保のファンディングシステム及びそれに用いる売上確定機能付きキャッシュレジスタ並びに券売機
US20200184572A1 (en) Salary management device, method, and computer program
US20150324767A1 (en) System and method for recovering refundable taxes
JP7349703B2 (ja) 無担保ファンディングシステム
US20140180925A1 (en) Delayed settlement transactions
EP1242957A1 (en) Automated system and method for monitoring financial transactions
KR100542386B1 (ko) 기업간 대금결제 관리 시스템 및 이를 이용한 기업간대금결제 관리 방법
JP5785272B2 (ja) 未確定の将来クレジット債権の買い取りによるクレジットカード加盟店への無担保のファンディングシステム
WO2017169551A1 (ja) 給与決済連携システムおよび給与決済連携方法
JP2019050006A (ja) 給与管理装置、方法、及びコンピュータプログラム
CN114730423A (zh) 控制方法、控制程序、信息处理装置以及控制系统
KR102141848B1 (ko) 소상공인 전자결제매출의 실시간 선지급 대출 시스템
JP2007510190A (ja) 販売時点情報管理購買システム
US20120330768A1 (en) Reverse vault cash system and methods
US7031940B2 (en) Charge collecting system and program for controlling the same
KR20100134897A (ko) 가맹점 대금 정산 서비스 방법 및 시스템
KR100722917B1 (ko) 가맹점 포인트 적립시스템 및 방법
JP7341948B2 (ja) 店舗管理システム及び店舗管理方法
JP2022073528A (ja) 自己信託を利用した無担保ファンディングシステム及びそれに用いるキャッシュレジスタ
JP2007518183A5 (ja)
KR20140038654A (ko) 가맹점에 대한 결제 정보 제공 시스템
JP7309178B2 (ja) 無担保ファンディングシステム
KR100836937B1 (ko) 자기앞수표 직불결제 서비스 시스템 및 방법
JP2023156936A (ja) 無担保ファンディングシステム
JPH11134560A (ja) クレジット管理システムを用いたポイントシステム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5785343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250