JP5783637B2 - 吸引カテーテル及び吸引カテーテル組立体 - Google Patents

吸引カテーテル及び吸引カテーテル組立体 Download PDF

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Description

本発明は、血管内の異物を吸引するための吸引カテーテル、及び、ガイドカテーテルの内腔に吸引カテーテルが挿入された吸引カテーテル組立体に関するものである。
従来から、血管内に堆積した血栓などの異物は、血管内に挿入された吸引カテーテル組立体により、吸引されて体外に排出される。吸引カテーテル組立体は、血管内の異物を吸引する吸引カテーテルがガイドカテーテルの内腔に挿入された構成になっている。吸引カテーテルは、ガイドカテーテルにより目的部位まで案内されると、吸引カテーテルに接続された吸引手段を作動させて、血管内の異物を吸引カテーテルの先端口から内腔を介して体外に排出させる(例えば、下記特許文献1参照)。
しかし、血栓などの異物は粘度が高いため、吸引された異物が吸引カテーテルの内腔に残留する恐れがある。特に、異物が点在している場合、吸引手段の作動及び停止を繰り返している間に、異物が吸引カテーテルの内腔にこびり付いて、吸引カテーテルの吸引力が低下する恐れがあるため、吸引カテーテル自体を取り換える必要があった。
この問題を解決するために、吸引カテーテルの内腔を広くすると、目的部位まで案内するガイドカテーテルの内腔も広くする必要があり、結果的に血管内に挿入する吸引カテーテル組立体の外径が太くなってしまう。
そこで、吸引カテーテルの内腔よりも大きな内腔を有するガイドカテーテルを用いた吸引カテーテル組立体がある(例えば、下記特許文献2参照)。特許文献2の吸引カテーテル組立体では、血管内の異物は、吸引カテーテルの先端口から吸引され、吸引カテーテルの内腔及びガイドカテーテルの内腔を介して体外に排出される。
しかしながら、上記の方法では、吸引カテーテルにより異物を吸引する際にガイドカテーテルの内腔を利用するため、吸引された異物が、吸引カテーテルの内腔のみならずガイドカテーテルの内腔にも残留してしまう恐れがあった。そのため、吸引した後に異物が残留したガイドカテーテルの内腔に、他の医療デバイスを挿入し、あるいは、薬液を注入すると、ガイドカテーテルの内腔に残留した異物がガイドカテーテルの先端口から末梢血管へと逆流して、血管塞栓を引き起こす恐れがあるため、ガイドカテーテル自体を取り換える必要があった。
米国特許第5527292号明細書 特開2006−340868号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、血管内の異物を吸引した際に、吸引カテーテルの内腔、あるいは、ガイドカテーテルの内腔に異物が残留した場合でも、残留した異物を除去することができる吸引カテーテル及び吸引カテーテル組立体を提供することを課題とする。
上記課題は、以下に列挙される手段により解決される。
本発明の態様1は、第一内腔を有する第一筒状体を備えた吸引カテーテルにおいて、前記第一筒状体の前記第一内腔を閉塞可能な閉塞手段と、前記閉塞手段に接続された第一シャフトと、を備え、前記閉塞手段は、前記第一内腔を介して血管内の異物を吸引するときは、前記第一内腔を開放し、それ以外のときは、前記第一内腔を閉塞可能であり、前記第一シャフトを後端側に引っ張ることで、前記閉塞手段が前記第一内腔内を軸方向に移動して、前記異物を体外に排出させることを特徴とした吸引カテーテル。
本発明の態様2は、前記第一筒状体の後端に接続された中空形状の第二シャフトを備え、前記第一シャフトは、前記第二シャフトの中空内に挿入されていることを特徴とした態様1に記載の吸引カテーテル。
本発明の態様3は、前記閉塞手段は、前記第一内腔を介して血管内の異物を吸引するときは、前記第二シャフトの中空内に格納され、それ以外のときは、前記第二シャフトの中空外に押し出されて前記第一内腔内で拡張可能であることを特徴とした態様2に記載の吸引カテーテル。
本発明の態様4は、態様1乃至態様3の何れかに記載の吸引カテーテルと、前記吸引カテーテルを挿入可能な第二内腔を有する第二筒状体を備えたガイドカテーテルと、からなるカテーテル組立体において、前記吸引カテーテルが前記第二筒状体に挿入されたときに、前記第一筒状体が前記第二筒状体の先端よりも先端側に突出し、前記閉塞手段は、挿入された前記吸引カテーテルを前記第二筒状体から引き抜くときに、前記第二内腔を閉塞することを特徴としたカテーテル組立体。
本発明の態様1の吸引カテーテルは、第一筒状体の第一内腔を閉塞可能な閉塞手段と、閉塞手段に接続された第一シャフトと、を備えている。吸引カテーテルが血管内の異物を吸引するときは、閉塞手段により吸引カテーテルの第一内腔は閉塞されず(言い換えると、吸引カテーテルの第一内腔は開放された状態にある)、それ以外のときは、閉塞手段により吸引カテーテルの第一内腔を閉塞状態にすることができる。吸引時は、吸引カテーテルの第一内腔が開放されているため、吸引カテーテルの吸引操作は閉塞手段により影響を受けない。一方、吸引時以外のときに、閉塞手段に接続された第一シャフトを後端側に引っ張って、閉塞手段が吸引カテーテルの第一内腔を軸方向に移動することで、吸引カテーテルの第一内腔に残留した異物は、削り落とされ、吸引カテーテルの先端口から漏れることなく、体外に排出することができる。これにより、異物で狭まっていた吸引カテーテルの第一内腔を広げることができ、吸引カテーテルの吸引力を元通りに戻すことができる。従って、吸引カテーテル自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
本発明の態様2の吸引カテーテルは、第一筒状体の後端に接続された中空形状の第二シャフトを備え、第一シャフトは、第二シャフトの中空内に挿入されている。第二シャフトを軸方向(長手方向)に操作することで、吸引カテーテルの先端口を容易に血管内の異物が堆積した位置に合わせることができる。
本発明の態様3の吸引カテーテルは、閉塞手段が、血管内の異物を吸引するときは第二シャフトの中空内に格納され、それ以外のときは第二シャフトの中空外に押し出されて第一内腔内で拡張可能である。吸引時は、閉塞手段が吸引カテーテルの第一内腔に存在しないので、吸引カテーテルの第一内腔が開放されていて、吸引カテーテルの吸引操作は閉塞手段により影響を受けない。吸引時以外のときに、中空外に押し出された閉塞手段に加える圧力(水圧、気圧等)を調整することで、吸引カテーテルの大きさ(サイズ)に関わらず、吸引カテーテルの第一内腔を閉塞状態とすることができる。拡張された閉塞手段を後端側に引っ張ることで、吸引カテーテルの第一内腔に残留した異物は、削り落とされ、吸引カテーテルの先端口から漏れることなく、体外に排出することができる。これにより、異物で狭まっていた吸引カテーテルの第一内腔を広げることができ、吸引カテーテルの吸引力を元通りに戻すことができる。従って、吸引カテーテル自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
本発明の態様4の吸引カテーテル組立体は、挿入された吸引カテーテルをガイドカテーテルの第二筒状体から引き抜くときに、閉塞手段がガイドカテーテルの第二内腔を閉塞する。ガイドカテーテルの第二内腔を閉塞した状態で、閉塞手段及び吸引カテーテルを後端側に引っ張ることで、閉塞手段及び吸引カテーテルによりガイドカテーテルの第二内腔に残留した異物は、削り落とされ、吸引カテーテルの先端口及びガイドカテーテルの先端口から漏れることなく、体外に排出することができる。ガイドカテーテルの第二内腔の異物が減少するため、ガイドカテーテルの第二内腔に他の医療デバイスを挿入し、あるいは、薬液を注入した場合であっても、末梢血管が塞栓される可能性を減らすことができる。これにより、ガイドカテーテル自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
図1は、本実施の形態のカテーテル組立体の全体図である。 図2は、本実施の形態の吸引カテーテル及び閉塞手段を示した図である。図2(a)は、吸引時の様子を示した図である。図2(b)は、吸引カテーテルの第一内腔に異物が残留した様子を示した図である。図2(c)は、残留した異物が閉塞手段により取り除かれる様子を示した図である。 図3は、他の実施の形態の吸引カテーテル及び閉塞手段を示した図である。図3(a)は、吸引時の様子を示した図である。図3(b)は、吸引カテーテルの第一内腔に異物が残留した様子を示した図である。図3(c)は、吸引カテーテルの第一内腔が閉塞手段により閉塞された様子を示した図である。図3(d)は、残留した異物が閉塞手段により取り除かれる様子を示した図である。 図4は、本実施の形態の吸引カテーテル組立体を示した図である。図4(a)は、吸引時の様子を示した図である。図4(b)は、吸引カテーテルが閉塞手段により閉塞された様子を示した図である。図4(c)は、ガイドカテーテルの第二内腔に残留した異物が閉塞手段により取り除かれる様子を示した図である。 図5は、第2の実施の形態の吸引カテーテル組立体を示した図である。図5(a)は、吸引時の様子を示した図である。図5(b)は、ガイドカテーテルの第二内腔に異物が残留した様子を示した図である。図5(c)は、吸引カテーテルの第一内腔が閉塞手段により閉塞された様子を示した図である。図5(d)は、ガイドカテーテルの第二内腔に残留した異物が閉塞手段により取り除かれる様子を示した図である。 図6は、第3の実施の形態の吸引カテーテル組立体を示した図である。図6(a)は、吸引時の様子を示した図である。図6(b)は、吸引カテーテル及びガイドカテーテルが閉塞手段により閉塞された様子を示した図である。図6(c)は、ガイドカテーテルの第二内腔に残留した異物が閉塞手段により取り除かれる様子を示した図である。
まず、本実施の形態の吸引カテーテル組立体1を用いた場合を例として説明する。図1〜図6(c)において、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)である。なお、理解を容易にするため、吸引カテーテル組立体1、1a、1bと、吸引カテーテル2、2aと、ガイドカテーテル3と、の軸方向(長さ方向)を短縮し、全体的に模式的に図示しているため、全体の寸法は実際とは異なっている。
図1に示される吸引カテーテル組立体1は、第一内腔11を有する第一筒状体10を備えた吸引カテーテル2と、吸引カテーテル2を挿入することができる第二内腔21を有する第二筒状体20を備えたガイドカテーテル3と、からなる。
吸引カテーテル2は、第一筒状体10と、第一筒状体10の後端部に固着された吸引カテーテル用シャフト12と、を有している。第一筒状体10には、血管内の異物を吸引する第一先端口16と、吸引された異物を第一内腔11から排出する第一後端口14と、が設けられている。第一筒状体10と吸引カテーテル用シャフト12とは、固着部15で固着されている。
ガイドカテーテル3の第二筒状体20には、吸引カテーテル2を挿入する又は引き抜くための第二後端口22と、挿入された吸引カテーテル2が先端側に突出可能な第二先端口26と、異物を体外に排出する排出口24と、が設けられている。排出口24には、吸引カテーテル2により血管内の異物を吸引する際に吸引装置(シリンジ等)が接続される(図示せず)。なお、吸引装置は、公知のものを用いることができる。
なお、第一筒状体10及び第二筒状体20の断面形状は、特に限定されない。円形状でも楕円形状でもよい。しかし、ガイドカテーテル3の第二筒状体20に吸引カテーテル2の第一筒状体10が挿入されるため、第二筒状体20は第一筒状体10よりも断面積を少し大きくしておくことが好ましい。
吸引カテーテル2を第二後端口22から第二筒状体20の第二内腔21に挿入して、吸引カテーテル組立体1を組み立てたとき、第一筒状体10の第一先端口16は第二筒状体20の第二先端口26よりも先端側に突出する一方、第一筒状体10の第一後端口14は第二内腔21内に位置するように構成されている。
閉塞手段用シャフト32の先端に備えられた閉塞手段40は、第二後端口22から挿入されて、第一後端口14を介して、第一筒状体10の第一先端口16よりも先端側に突出している。閉塞手段40は、第一内腔11の内径とほぼ同じ大きさを有した球形状のボールから構成されており、閉塞手段用シャフト32を第一筒状体10の軸方向(長手方向)に動かすことで、吸引カテーテル2の第一内腔11及びガイドカテーテル3の第二内腔21を自由に動くことができる。例えば、図1のように、閉塞手段40が第一筒状体10の第一先端口16よりも先端側に突出した状態で、閉塞手段用シャフト32を後端側に引っ張ると、閉塞手段40は、第一先端口16から第一筒状体10の第一内腔11に入り、第一後端口14とガイドカテーテル3の第二内腔21とを経由して、第二筒状体20の第二後端口22から出るように構成されている。
なお、閉塞手段40の形状は、特に限定されず、楕円径状でも半円状でもよい。しかし、後述するように、閉塞手段40により、第一筒状体10の第一内腔11及び第二筒状体20の第二内腔21に残留した異物を、効率よく削り落とし、かつ、第一筒状体10の第一先端口16及び第二筒状体20の第二先端口26から異物が漏れ出さないようにするためには、閉塞手段40の形状は、第一筒状体10の断面形状又は第二筒状体20の断面形状と同じである方が好ましい。
また、閉塞手段40の表面に突起物を設けることで、第一筒状体10の第一内腔11及び第二筒状体20の第二内腔21に残留した異物を絡め捕るようにしてもよい。
まず、本実施の形態の吸引カテーテル2を用いて血管内の異物を吸引した際に、吸引カテーテル2の第一内腔11に残留した異物を、閉塞手段40により除去する方法について、説明する(図2(a)〜図2(c)参照)。
医師が吸引カテーテル用シャフト12を先端側に押し込むことで、吸引カテーテル2の第一先端口16は、血管内の異物が堆積した目的部位まで案内される。閉塞手段40を第一後端口14から挿入した後、閉塞手段用シャフト32を先端側に押し込んで、閉塞手段40を第一先端口16よりも先端側に突出させる。このとき、第一先端口16は、閉塞手段40で閉塞されていないため、第一筒状体10は開放された状態にある。この状態で、第一後端口14に吸引手段(図示せず)を接続して、吸引手段を作動させると、血管内の異物は、吸引カテーテル2の第一先端口16から第一筒状体10の第一内腔11を経由し、第一後端口14から吸引手段に排出される(図2(a)参照)。
吸引手段を停止させたとき、第一後端口14から排出されなかった異物30が、第一筒状体10の第一内腔11に残留する場合がある(図2(b)参照)。この状態で、吸引手段を再作動させると、異物30が第一後端口14から排出される場合もあるが、残留した異物30の周りに新たに異物が付着して、第一筒状体10の第一内腔11を一部塞いでしまう場合もある。また、血管内の異物が点在していて、吸引手段の作動及び停止を繰り返している間に、異物30が第一筒状体10の第一内腔11にこびり付いて、第一筒状体10の第一内腔11を一部塞いでしまう場合もある。
そこで、吸引手段を停止させた後に、閉塞手段用シャフト32を後端側(矢印33の方向)に引っ張ることで、閉塞手段40が第一先端口16から入って、第一内腔11に残留した異物30を削り落として、第一後端口14から排出することができる(図2(c)参照)。このとき、吸引カテーテル2の第一内腔11は閉塞手段40により閉塞されているため、削り落とされた異物30が、第一先端口16から漏れ出す問題も発生しない。このように、閉塞手段40を後端側に引っ張ることで、吸引カテーテル2の第一内腔11に残留した異物30を第一先端口16から血管内に逆流させることなく、体外に排出することができる。従って、吸引カテーテル2の第一内腔11を広げることができ、吸引カテーテル2の吸引力を元通りに戻すことができる。
なお、本明細書において、第一筒状体10が閉塞された状態とは、第一内腔11に閉塞手段40が存在している状態(言い換えると、第一筒状体10が開放された状態以外の状態)をいう。そのため、閉塞手段40が第一筒状体10の第一内腔11の内径よりも小さくて、完全に第一内腔を閉塞していない場合であっても、第一筒状体10が閉塞された状態に含まれる。
第一内腔11に残留した異物30を閉塞手段40により取り除いた後、閉塞手段40を吸引カテーテル2の第一後端口14から挿入して、第一先端口16よりも先端側に位置させる(図2(a)の状態に戻す)ことで、吸引カテーテル2及び閉塞手段40を再度利用することができる。そのため、吸引カテーテル2自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
次に、本実施の形態とは異なる他の実施の形態を説明する(図3(a)〜図3(d)参照)。但し、図2(a)〜図2(c)と同じ点については、説明を省略する。
吸引カテーテル2aでは、第一筒状体10の後端部に固着された吸引カテーテル用シャフト13が、中空形状を有しており、吸引時は、閉塞手段50が吸引カテーテル用シャフト13に格納された状態になっている(図3(a)参照)。そのため、第一後端口14に接続された吸引手段(図示せず)を作動させると、血管内の異物は、吸引カテーテル2aの第一先端口16から第一筒状体10の第一内腔11を経由し、第一後端口14から吸引手段に排出される。このとき、バルーンからなる閉塞手段50が、第一筒状体10の第一内腔11に存在しないので、第一筒状体10は開放された状態にあり、閉塞手段50は吸引カテーテル2aの吸引操作に影響を与えない。なお、閉塞手段50は、中空形状を有した閉塞手段用シャフト18の先端に設けられている。
図2(b)同様、吸引手段を停止させると、第一後端口14から排出されなかった異物30が、第一筒状体10の第一内腔11に残留する場合がある。そこで、吸引手段を停止させた後に、閉塞手段用シャフト18を先端側(矢印34の方向)に押しこんで、閉塞手段50を吸引カテーテル用シャフト13から第一筒状体10の第一内腔11に押し出す(図3(b)参照)。
図3(b)では、閉塞手段50を第一筒状体10の第一先端口16付近まで押し出しているが、これに特に限定されない。閉塞手段50を押し出す位置は、第一筒状体10の第一内腔11であってもよいし、第一先端口16から先端側に突出した位置であってもよい。しかし、第一筒状体10の第一内腔11に残留した異物30を出来るだけ取り除くこと、あるいは、第一先端口16より突出した位置で閉塞手段50を拡張したとき第一先端口16に引っかかってしまう場合があること、を考慮すると、閉塞手段50の押し出す位置は、第一先端口16付近であることが好ましい。
その後、閉塞手段用シャフト18を介して閉塞手段50に圧力42を加えて、閉塞手段50を拡張させる(図3(c)参照)。このとき、第一筒状体10の第一内腔11は、閉塞手段50により閉塞された状態となる。
なお、圧力42として、水圧でも空気圧でも用いることができる。加える圧力42を調整することで、第一筒状体10の第一内腔11のサイズ(大きさ)に関わらず、閉塞手段50により第一内腔11が閉塞された状態を容易に作り出すことができる。
閉塞手段50を拡張させた状態で、閉塞手段用シャフト18を後端側(矢印33の方向)に引っ張ることで、閉塞手段50が第一筒状体10の第一内腔11に残留した異物30を削り落として、第一後端口14から排出することができる(図3(d)参照)。このとき、吸引カテーテル2aの第一内腔11は、閉塞手段50により閉塞されているため、削り落とされた異物30が、第一先端口16から漏れ出す問題も発生しない。このように、閉塞手段50を後端側に引っ張ることで、吸引カテーテル2aの第一内腔11に残留した異物30を第一先端口16から血管内に逆流させることなく体外に排出することができる。従って、吸引カテーテル2aの第一内腔11を広げることができ、吸引カテーテル2aの吸引力を元通りに戻すことができる。
なお、第一内腔11に残留した異物30を閉塞手段50により取り除いた後、圧力42を負圧に変更して、閉塞手段50を収縮させる。この状態で、閉塞手段用シャフト18を後端側(矢印33の方向)に引っ張り、閉塞手段50を吸引カテーテル用シャフト13に格納させる(図3(a)の状態に戻す)ことで、吸引カテーテル2a及び閉塞手段50を再度利用することができる。そのため、吸引カテーテル2a自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
次に、本実施の形態の吸引カテーテル2とガイドカテーテル3とからなる、本実施の形態の吸引カテーテル組立体1を用いて、血管内の異物を吸引した際に、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物を、閉塞手段40と吸引カテーテル2とにより除去する方法について、説明する(図4(a)〜図4(c)参照)。
ガイドカテーテル3を血管内の異物が堆積している目的部位まで導入した後、吸引カテーテル2及び閉塞手段40を、ガイドカテーテル3の第二後端口22から挿入する。カテーテル用シャフト12及び閉塞手段用シャフト32を先端側に押し込み、吸引カテーテル2の第一先端口16及び閉塞手段40が、第先端口26よりも先端側に突出するように、吸引カテーテル組立体1を組み立てる(図4(a)参照)。このとき、第一筒状体10の軸方向(長手方向)の長さが、第二筒状体20の長さよりも短いため、第一筒状体10の第一後端口14は第二内腔21の内部に位置する。
ここでは、図2(a)〜図2(c)とは異なり、閉塞手段40は、吸引カテーテル2の第一内腔11の内径よりも大きく、かつ、ガイドカテーテル3の第二内径21の内径よりも小さい球形状のボールから構成されている。そのため、閉塞手段40は、第一筒状体10の第一内腔11に入り込まないようになっている。図2(a)〜図2(c)に比べて、閉塞手段40を大きくした理由は、後述するように、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物を効率よく削り落とし、かつ、削り落とされた異物がガイドカテーテル3と吸引カテーテル2との隙間から漏れ出すことを防止するためである。
なお、閉塞手段40は、第一内腔11の内径よりも大きいため、第一筒状体10の第一後端口14から閉塞手段40を挿入することができない。そのため、ガイドカテーテル3に挿入する前に、吸引カテーテル2の第一先端口16から閉塞手段用シャフト32を挿入して、吸引カテーテル2と閉塞手段40とを組み立てている。
吸引カテーテル組立体1を組み立てたとき、第一先端口16は、閉塞手段40で閉塞されていないため、第一筒状体10は開放された状態にある。この状態で、排出口24に吸引手段(図示せず)を接続して、吸引手段を作動させると、血管内の異物は、吸引カテーテル2の第一先端口16から、第一筒状体10の第一内腔11と、第一後端口14と、第二筒状体20の第二内腔21と、を経由して、排出口24から吸引手段に排出される(図4(a)参照)。
吸引手段を停止させたとき、排出口24から排出されなかった異物30が第一筒状体10の第一内腔11に残留する、あるいは、異物31が第二筒状体20の第二内腔21に残留する場合がある(図4(b)参照)。この状態で、吸引手段を再作動させると、異物30、31が排出口24から排出される場合もあるが、残留した異物30、31の周りに新たに異物が付着して、第一筒状体10の第一内腔11及び第二筒状体20の第二内腔21を一部塞いでしまう場合もある。また、血管内の異物が点在していて、吸引手段の作動及び停止を繰り返している間に、異物30、31が第一内腔11及び第二内腔21にこびり付いて、第一筒状体10の第一内腔11及び第二筒状体20の第二内腔21を一部塞いでしまう場合もある。
そこで、吸引手段を停止させた後に、閉塞手段用シャフト32を後端方向(矢印33の方向)に移動させて、第一筒状体10の第一先端口16を閉塞手段40により閉じた状態にする(言い換えると、第一筒状体10は閉塞された状態になる)(図4(b)参照)。
この状態で、吸引カテーテル用シャフト12及び閉塞手段用シャフト32を後端側(矢印33の方向)に引っ張ると、第二筒状体20の第二内腔21に残留した異物31は、吸引カテーテル2及び閉塞手段40により削り落とされ、排出口24から排出される(図4(c)参照)。このとき、閉塞手段40により、第一筒状体10のみならず第二筒状体20も閉塞されているため、削り落とされた異物31が、第一先端口16から漏れ出す問題や、第二筒状体20の第二内腔21と第一筒状体10との隙間から漏れ出す問題は、発生しない。このように、第二筒状体20を閉塞した状態で、吸引カテーテル2及び閉塞手段40を後端側に引っ張ることにより、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物31を第一先端口16から血管内に逆流させることなく、体外に排出することができる。従って、ガイドカテーテル3の第二内腔21を広げることができる。
ガイドカテーテル3の異物31を減少させたことで、ガイドカテーテル3の第二内腔21に他の医療デバイスを挿入し、あるいは、薬液を注入した場合であっても、末梢血管が塞栓される可能性を減らすことができる。これにより、ガイドカテーテル3自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
なお、閉塞手段40の大きさは、これに限定されない。ガイドカテーテル3と吸引カテーテル2との隙間が小さいときは、削り落とされた異物31がその隙間から漏れ出す可能性が低いため、図2(a)〜図2(c)と同様に、閉塞手段40は、第一筒状体10の第一内腔11の内径とほぼ同じ大きさとすればよい。
次に、本実施の形態の吸引カテーテル組立体1とは異なる第2の実施の形態の吸引カテーテル組立体1aを説明する(図5(a)〜図5(d)参照)。但し、図3(a)〜図4(c)と同じ点については、説明を省略する。
ガイドカテーテル3を血管内の異物が堆積している目的部位まで導入した後、吸引カテーテル2a及び閉塞手段50を、ガイドカテーテル3の第二後端口22から挿入する。吸引カテーテル用シャフト13を先端側に押し込み、吸引カテーテル2aの第一先端口16が、第先端口26よりも先端側に突出するように、吸引カテーテル組立体1aを組み立てる(図5(a)参照)。なお、吸引カテーテル2a及び閉塞手段50は、図3(a)〜図3(d)と同じものである。
吸引カテーテル組立体1aを組み立てた後、排出口24に吸引手段(図示せず)を接続して、吸引手段を作動させると、血管内の異物は、吸引カテーテル2aの第一先端口16から、第一筒状体10の第一内腔11と、第一後端口14と、第二筒状体20の第二内腔21と、を経由して、排出口24から吸引手段に排出される(図5(a)参照)。
このとき、バルーンからなる閉塞手段50は、第一筒状体10の第一内腔11に存在しないので、第一筒状体10は開放された状態にある。そのため、閉塞手段50が吸引カテーテル2aの吸引操作に影響を与えることはない。
吸引手段を停止させた後に、閉塞手段用シャフト18を先端側(矢印34の方向)に押しこんで、閉塞手段50を吸引カテーテル用シャフト13から第一筒状体10の第一内腔11に押し出す(図5(b)参照)。
図5(b)では、閉塞手段50を第一筒状体10の第一先端口16付近まで押し出しているが、これに特に限定されない。閉塞手段50を押し出す位置は、第一筒状体10の第一内腔11であってもよいし、第一先端口16から先端側に突出した位置であってもよい。
その後、閉塞手段用シャフト18を介して閉塞手段50に圧力42を加えて、閉塞手段50を拡張させることで、第一筒状体10の第一内腔11を閉塞された状態にする(図5(c)参照)。このとき、図3(c)のように、閉塞手段50を第一筒状体10の第一先端口16を閉塞する程度に拡張させてもよいが、後述するように、削り落とされた異物31が、第二筒状体20の第二内腔21と第一筒状体10との隙間から漏れ出すことを防ぐために、閉塞手段50の先端51が第一筒状体10の第一内腔11の内径よりも大きくなるように、閉塞手段50を拡張させた方が好ましい。
閉塞手段50を拡張させた状態で、閉塞手段用シャフト18を後端側(矢印33の方向)に引っ張ることで、第二筒状体20の第二内腔21に残留した異物31は、吸引カテーテル2a及び閉塞手段50により削り落とされ、排出口24から排出される(図5(d)参照)。このとき、閉塞手段50により、第一筒状体10のみならず第二筒状体20も閉塞されているため、削り落とされた異物31が、第一先端口16から漏れ出す問題や、第二筒状体20の第二内腔21と第一筒状体10との隙間から漏れ出す問題は、発生しない。このように、第二筒状体20を閉塞した状態で、吸引カテーテル2a及び閉塞手段50を後端側に引っ張ることにより、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物31を第一先端口16から血管内に逆流させることなく、体外に排出することができる。従って、ガイドカテーテル3の第二内腔21を広げることができる。
ガイドカテーテル3の異物31を減少させたことで、ガイドカテーテル3の第二内腔21に他の医療デバイスを挿入し、あるいは、薬液を注入した場合であっても、末梢血管が塞栓される可能性を減らすことができる。これにより、ガイドカテーテル3自体を新たに取り換える回数を減らすことができる。
更に、本実施の形態の吸引カテーテル組立体1、1aとは異なる第3の実施の形態の吸引カテーテル組立体1bを説明する(図6(a)〜図6(c)参照)。但し、図4(a)〜図4(c)と同じ点については、説明を省略する。
吸引カテーテル組立体1bでは、第一筒状体10の第一後端口14側に閉塞弁からなる閉塞手段60が設けられている(図6(a)参照)。閉塞手段60は、吸引カテーテル用シャフト12に連結されていて、吸引カテーテル用シャフト12を先端方向に押した場合には、第一後端口14を開いた状態にすることができ、吸引カテーテル用シャフト12を後端方向に引っ張った場合には、ヒンジ部61を軸にして回動することにより第一後端口14を閉じた状態にすることができる。
閉塞手段60を有する吸引カテーテル2を、ガイドカテーテル3の第二後端口22から挿入して、吸引カテーテル組立体1bを組み立てた後、排出口24に吸引手段(図示せず)を接続して、吸引手段を作動させると、血管内の異物は、吸引カテーテル2の第一先端口16から、第一筒状体10の第一内腔11と、第一後端口14と、第二筒状体20の第二内腔21と、を経由して、排出口24から吸引手段に排出される(図6(a)参照)。このとき、第一後端口14は、閉塞手段60により閉じられておらず、第一筒状体10及び第二筒状体20は開放された状態にある。
吸引手段を停止させた後に、吸引カテーテル用シャフト12を後端方向(矢印33の方向)に移動させて、第一後端口14を閉塞手段60で閉じた状態にする(言い換えると、閉塞手段60がヒンジ部61を軸に矢印62方向に回動して、第一筒状体10及び第二筒状体20は閉塞された状態になる)(図6(b)参照)。
この状態で、吸引カテーテル用シャフト12を後端側(矢印33の方向)に引っ張ると、第二筒状体20の第二内腔21に残留した異物31は、閉塞手段60を有する吸引カテーテル2により削り落とされ、排出口24から排出される(図6(c)参照)。このとき、閉塞手段60により第一筒状体10及び第二筒状体20は閉塞されているため、削り落とされた異物31が、第一後端口14から第一筒状体10の第一内腔11に入り込むこともない。このように、閉塞手段60で第二筒状体20を閉塞した状態で、吸引カテーテル2を後端側に引っ張ることにより、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物31を第一先端口16から血管内に逆流させることなく、体外に排出することができる。従って、ガイドカテーテル3の第二内腔21を広げることができる。
なお、図4(c)及び図5(d)とは異なり、第一筒状体10の第一先端口16が閉塞手段により閉じられていないため、第一筒状体10の第一内腔11に残留した異物30のうち、流動性の高い異物30が第一先端口16から漏れ出して、第二筒状体20の第二内腔21に再度付着する場合がある。そのため、必要に応じて、閉塞手段60により第二筒状体の第二内腔21に残留した異物31を排出口24から排出した後に、吸引カテーテル用シャフト12を先端方向に押して、第一後端口14を開いた状態にして、再度、排出口24に接続された吸引手段を作動することで、第一先端口16から漏れ出した異物30を吸引すればよい。
吸引カテーテル組立体1bでは、ガイドカテーテル3と吸引カテーテル2との隙間が大きい場合、削り落とされた異物31がその隙間から漏れ出す可能性があるため、ガイドカテーテル3と吸引カテーテル2との隙間は、できる限り存在しないようにした方が好ましい。
このように、吸引カテーテル組立体1bでは、図4(a)〜図5(d)とは異なり、閉塞手段用シャフトが必要ではないため、簡素な構成により組み立てることができる。
次に、本実施の形態の吸引カテーテル2、2a及びガイドカテーテル3を構成する各要素の材料について、説明するが、特に限定されるものではない。
吸引カテーテル2、2aの第一筒状体10及びガイドカテーテル3の第二筒状体20は、半径方向に内側から順に内層と、補強部材としての編組体と、外層と、からなる。本実施の形態では、第一筒状体10と第二筒状体20とは同じ材料で作製したが、これに限定されず、第一筒状体10と第二筒状体20とを異なる材料で作製してもよい。
内層を形成する樹脂材料は、特に限定されるものではないが、本実施の形態では、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)を用いた。
編組体は、第一素線及び第二素線が網目状(メッシュ状)に編み込まれたものである。本実施の形態の場合、8本の第一素線及び8本の第二素線の合計16本(8本×8本)の素線が交互に編み込んだ。即ち、一方向に第一素線を巻回し、他方向に第二素線を巻回した。
なお、編組体の第一素線及び第二素線の組み合わせは、このように8本×8本に限られるものではなく、例えば、4本×4本、2本×2本の様な対称の組み合わせであってもよく、4本×8本、2本×4本等の非対称の組み合わせも採用し得る。また、第一素線の素線幅と第二素線の素線幅は、同じであってもよいし、一方の素線の素線幅を他方の素線の素線幅よりも大きくしてもよい。
第一素線及び第二素線の材料は、同じ材料であってもよいし、異なる材料を用いてよい。
外層を形成する樹脂材料は、特に限定されるものではなく、ポリアミド、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン等が用いられる。
吸引カテーテル用シャフト12及び閉塞手段用シャフト32を形成する素線として、例えば、マルテンサイト系ステンレス、フェライト系ステンレス、オーステナイト系ステンレス、オーステナイト、フェライト二相ステンレス又は析出硬化ステンレス等のステンレス、Ni−Ti合金等の超弾性合金、タングステンを用いることができる。本実施の形態では、吸引カテーテル用シャフト12及び閉塞手段用シャフト32は、共にステンレスで作製したが、これに限定されず、吸引カテーテル用シャフト12と閉塞手段用シャフト32とを異なる材料で作製してもよい。
吸引カテーテル用シャフト13及び閉塞手段用シャフト18は、複数の素線をらせん状に撚り合わせることにより形成されており、内部に貫通孔を有する。吸引カテーテル用シャフト13及び閉塞手段用シャフト18を形成する素線として、それぞれ、吸引カテーテル用シャフト12及び閉塞手段用シャフト32と同じものを用いることができる。本実施の形態では、吸引カテーテル用シャフト13及び閉塞手段用シャフト18は、共にステンレスで作製したが、これに限定されず、吸引カテーテル用シャフト13と閉塞手段用シャフト18とを異なる材料で作製してもよい。
閉塞手段40には、放射線透視画像下で閉塞手段用シャフト32の先端の位置を把握し、かつ、閉塞手段40と吸引カテーテル2の先端との位置関係を把握できるように、放射線不透過性を有する材料を使用することが好ましい。例えば、金、白金、タングステン、これらの元素からなる合金等が挙げられる。
閉塞手段50には、チューブ状パリソンを二軸方向(軸方向及び径方向)に延伸させて耐圧性を有したバルーンを用いることが好ましい。なお、バルーンの材料は、一つの材料で形成してもよいし、複数の材料で形成してもよい。
以上で述べたように、吸引カテーテル2、2aにおいて、吸引カテーテル2、2aの第一内腔11内に異物30が残留した場合であっても、閉塞手段40、50により、吸引カテーテル2、2aの第一内腔11を閉塞することで、吸引カテーテル2、2aの第一内腔11に残留した異物30を血管内に逆流させることなく、吸引カテーテル2、2aの第一内腔11を広げることができ、吸引カテーテル2、2aの吸引力を元通りに戻すことができる。また、吸引カテーテル組立体1、1a、1bにおいて、ガイドカテーテル3の第二内腔21内に異物31が残留した場合であっても、閉塞手段40、50、60により、ガイドカテーテル3の第二内腔21を閉塞することで、ガイドカテーテル3の第二内腔21に残留した異物31を血管内に逆流させることなく、ガイドカテーテル3の第二内腔21を広げることができる。
1、1a、1b 吸引カテーテル組立体
2、2a 吸引カテーテル
3 ガイドカテーテル
10 第一筒状体
11 第一内腔
12、13 吸引カテーテル用シャフト
18、32 閉塞手段用シャフト
14 第一後端口
15 固着部
16 第一先端口
20 第二筒状体
21 第二内腔
22 第二後端口
24 排出口
26 第二先端口
30、31 異物
40、50、60 閉塞手段
42 圧力方向
61 ヒンジ部

Claims (4)

  1. 第一内腔を有する第一筒状体を備えた吸引カテーテルにおいて、
    前記第一筒状体の前記第一内腔を閉塞可能な閉塞手段と、
    前記閉塞手段に接続された第一シャフトと、を備え、
    前記閉塞手段は、前記第一内腔を介して血管内の異物を吸引するときは、前記第一内腔を開放し、それ以外のときは、前記第一内腔を閉塞可能であり、
    前記第一シャフトを後端側に引っ張ることで、前記閉塞手段が前記第一内腔内を軸方向に移動して、前記異物を体外に排出させることを特徴とした吸引カテーテル。
  2. 前記第一筒状体の後端に接続された中空形状の第二シャフトを備え
    前記第一シャフトは、前記第二シャフトの中空内に挿入されていることを特徴とした請求項1に記載の吸引カテーテル。
  3. 前記閉塞手段は、前記第一内腔を介して血管内の異物を吸引するときは、前記第二シャフトの中空内に格納され、それ以外のときは、前記第二シャフトの中空外に押し出されて前記第一内腔内で拡張可能であることを特徴とした請求項2に記載の吸引カテーテル。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の吸引カテーテルと、
    前記吸引カテーテルを挿入可能な第二内腔を有する第二筒状体を備えたガイドカテーテルと、からなるカテーテル組立体において、
    前記吸引カテーテルが前記第二筒状体に挿入されたときに、前記第一筒状体が前記第二筒状体の先端よりも先端側に突出し、
    前記閉塞手段は、挿入された前記吸引カテーテルを前記第二筒状体から引き抜くときに、前記第二内腔を閉塞することを特徴とした吸引カテーテル組立体。
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