JP5781703B2 - スライドボックス型パッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、スライドボックス型パッケージに関する。
従来、たばこ商品等の被収容物を収容するパッケージ(包装)として、ソフトパック型パッケージ、ハード型パッケージ等が公知である。ハード型パッケージの1つの形態として、被収容物を収容する内箱と、この内箱をスライド(摺動)可能に収容する外箱を備えたスライドボックス型パッケージが知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、外箱に対して2つの内箱をスライド可能に収容するタイプのスライドボックス型パッケージも知られている(例えば、特許文献2を参照)。この種のスライドボックス型パッケージは、外箱に対して内箱が挿入された閉鎖位置と内箱が外箱の開口端から部分的に引き出された開放位置との間をスライド自在に構成されている。
また、ハード型パッケージの1つの形態として、被収容物を収容する内箱と、内箱に対して揺動可能な外箱とを備えたスウィングボックス型パッケージが知られている(例えば、特許文献3〜5を参照)。
特表2009−507731号公報 特表2010−524801号公報 米国特許第4,641,748号明細書 米国特許第1,735,324号明細書 国際公開第2007/029472号
しかしながら、上述したスライドボックス型パッケージやスウィングボックス型パッケージは、以下の点で改善の余地がある。
スライドボックス型パッケージは、通常、内箱が外箱から完全に離脱することを抑制するために、内箱側と外箱側に設けられた一組の協働する係止部を有している。双方の係止部は、外箱からの内箱の引き出し量が或る規定量に達した時点で係合する。すなわち、内箱側と外箱側における一組の協働する係止部が係合することで内箱の最大引き出し量が決定され、内箱の引き出し量が最大引き出し量に到達した後は、それ以上内箱を外箱から引き出すことができないようになっている。スライドボックス型パッケージの多くは、開放時における被収容物の取り出し口の面積を十分に確保できず、被収容物を取り出しにくいのが実情であった。
一方、スウィングボックス型パッケージは、内箱と外箱とを相対揺動させる開閉方式であるため、当該揺動動作時に内箱と外箱とが互いに干渉し易い。そして、双方の干渉を回避しつつ開閉動作を可能にするには、内箱よりも外箱の高さをかなり余分に高くすることが余儀なくされ、パッケージの製造コストの増加を招く要因となっていた。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされてものであって、その目的は、他の不都合を生じさせること無く、パッケージ開放時に被収容物の取り出し口の開口面積を十分に確保することができるスライドボックス型パッケージを提供することにある。
本発明では、上記課題を解決するために以下の手段を採用する。本発明に係るスライドボックス型パッケージは、略直方体形状を有し、収容する被収容物を外部に取り出すための取り出し口が上部開口端に形成された内箱と、側方に設けられる挿入端から前記内箱を挿入可能であり、当該内箱と相対スライド可能な外カバーと、前記外カバーと前記内箱とにおける所定範囲を超える相対スライド動作を規制するスライド規制手段と、を備え、前記スライド規制手段は、前記相対スライド動作を規制した状態で、前記外カバーと前記内箱とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容する。
スライドボックス型パッケージに収容する被収容物は特に限定されるものではないが、棒状物品の集合体、例えばたばこ商品を被収容物として好適に例示できる。すなわち、本発明に係る被収容物はたばこ商品であっても良い。なお、たばこ商品とは、例えば紙巻たばこ(フィルタシガレット、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、電子たばこ等が例示できる。
本発明に係るスライドボックス型パッケージは、外カバーが閉鎖位置(全閉位置)にあるときに内箱の取り出し口が外カバーによって閉鎖され、ユーザーは、内箱に収容されている被収容物を取り出すことはできない。そして、ユーザーは、外カバーを所定の開方向に一旦スライドさせた後、内箱に対して揺動させることによって、パッケージを開放することができる。
本発明に係るスライドボックス型パッケージは、スライド規制手段を備えるため、外カバーを閉鎖位置から開方向にスライドさせた際、閉鎖位置からのスライド量が規定値に達した時点でそれ以降の開方向へのスライド動作が規制(制限)される。例えば、外カバーにおける閉じ位置からのスライド量が規定値に達した状態で、パッケージは、内箱の取り出し口が中間段階まで開放された状態となる。
スライド規制手段は、外カバーと内箱との間のスライド動作を規制した状態で、外カバーと内箱とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容する。従って、内箱の取り出し口が中間段階まで開放された状態から、ユーザーは、所定の開方向へと外カバーを揺動させることができる。この揺動動作により、内箱の取り出し口の開口面積が更に広がり、当該開口面積が最大となる全開状態までパッケージを開放することができる。これにより、パッケージを開放させた際に、取り出し口の開口面積を充分に確保することができ、内箱に収容した被収容物を取り出し口から取り出しやすくなる。
なお、パッケージを閉じる場合、開ける場合と反対の動作が行われる。すなわち、全開状態から、外カバーを閉じ方向に揺動させることで中間段階までパッケージを閉じた後、閉じ方向へと外カバーをスライドさせる。そして、外カバーが閉鎖位置までスライドすると、内箱の取り出し口が外カバーによって完全に閉鎖され、被収容物を取り出すことが制限される。
以上のように、本発明に係るスライドボックス型パッケージは、外カバーのスライド動作と揺動動作とを組み合わせて開閉操作が行われる。そして、パッケージの開放時に、外カバーの開方向へのスライド動作がスライド規制手段によって規制された後は、外カバーの揺動動作が所定範囲内で許容されるため、開方向へと外カバーを揺動させることで、取り出し口の開口面積を更に増やすことができる。従って、本発明によれば、パッケージ開放時に被収容物の取り出し口の開口面積を十分に確保することができる。
更に、本発明に係るパッケージは、揺動動作のみでパッケージを開閉する従来のスウィングボックス型パッケージとは異なり、外カバーと内箱との間のスライド動作及び揺動動作を組み合わせて開閉する方式を採用したため、パッケージを全開状態とするまでに要求される揺動角度を従来に比べて低減できる。これによれば、外カバーの高さを内箱の高さと殆ど同じにしても、外カバーの天壁と内箱の上端部が互いに干渉することを回避できる。そして、内箱の高さに比べて外カバーの高さを余分に高くすることを回避できるので、従来に比べてパッケージの製造コストを低減することができる。
また、本発明に係るスライドボックス型パッケージにおいて、前記スライド規制手段は、前記内箱と前記外カバーそれぞれに設けられた、互いに係合する内箱側係合部及び外カバー側係合部によって構成されても良い。この場合、前記内箱側係合部は、前記内箱の前壁又は後壁及び側壁が接続される縁部を基端として当該前壁又は後壁が切り起こされた抜け止めフラップであって、前記外カバー側係合部は、前記挿入端において前記外カバーの前壁又は後壁が内側に折り返された折り返しフラップであって、前記折り返しフラップは、前記挿入端からの折り返し幅であるフラップ幅がパッケージ高さ方向の上側から下側に向けて増加する傾斜縁部と、当該傾斜縁部の下端に位置する突出部とを有しても良い。そして、前記外カバー及び前記内箱が開方向に相対スライド動作した際に前記突出部が前記抜け止めフラップと係合することでそれ以上の開方向への相対スライド動作が規制され、かつ、当該突出部を揺動中心として前記傾斜縁部が前記抜け止めフラップの基端部と当接するまで前記外カバーと前記内箱との相対揺動動作が許容されても良い。
また、本発明に係るスライドボックス型パッケージにおいて、前記外カバーは、第1側方ボックスと第2側方ボックスとから構成されていても良い。この場合、前記第1側方ボックスの前記挿入端に対して前記内箱における一方の側方端が挿入され、前記第2側方ボックスの前記挿入端に対して前記内箱における他方の側方端が挿入され、前記第1側方ボックス及び前記第2側方ボックスの双方が閉じ位置にあるときに、前記内箱全体が前記外カバーによって覆われても良い。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
本発明によれば、他の不都合を生じさせること無く、パッケージ開放時に被収容物の取り出し口の開口面積を十分に確保することができるスライドボックス型パッケージを提供できる。
実施形態に係るパッケージの斜視図である。 実施形態に係るパッケージの斜視図である。 実施形態に係るパッケージの分解図である。 実施形態に係るインナーブランクを示す図である。 実施形態に係るアウターブランクを示す図である。 実施形態に係る第2アウターブランクを示す図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における操作手順を説明する図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における操作手順を説明する図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における操作手順を説明する図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における内箱と外カバーの動作を示す図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における内箱と外カバーの動作を示す図である。 実施形態に係るパッケージの開放時における内箱と外カバーの動作を示す図である。
ここで、本発明に係るスライドボックス型パッケージの実施形態について、図面に基づいて説明する。本発明が適用されるスライドボックス型パッケージに収容する被収容物は特定のものに限定されないが、ここでは、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品をパッケージに収容する場合を例に説明する。また、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<構成>
図1および図2は、実施形態に係るスライドボックス型パッケージ(以下、単に“パッケージ”という)1の斜視図である。図1は、パッケージ1が閉鎖された閉鎖状態を示す。図2は、パッケージ1が開放された開放状態を示す。図3は、実施形態に係るパッケージ1の分解図である。図1に、パッケージ1の上下前後左右の各方向を示している。また、パッケージ1の前面と正面とは同義であり、後面と背面とは同義である。パッケージ1の材料としては、例えばカード紙やマニラボール紙等の紙材が好適に用いられるが、これに限定されるものではない。例えば、パッケージ1の材料として、プラスチック等の樹脂材料や金属材料を用いるようにしても良い。パッケージ1の材質に紙材を使用する場合は、坪量として例えば100g/m2以上、400g/m2以下の紙材を使用してもよい。
パッケージ1は、第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3を有する外カバー4と、この外カバー4内に収容されて外カバー4の幅方向にスライド自在(摺動自在)な内箱5と、を備える。図2、3に示すように、内箱5は、略直方体形状を有しており、前壁51、後壁52、一対の側壁53、底壁54を有する箱体である。内箱5の上部は開口端となっており、この開口端は被収容物の取り出し口55として形成されている。また、外カバー4及び内箱5の表壁面には美観、触感などの向上のために、エンボス加工、パイル(短繊維)を用いたフロッキー加工、ニス(ワニス)を厚く塗布することによる疑似エンボス様の加工を施してもよい。また、内箱5の内部には、被収容物を収容する空間である収容部が形成されている。図2には、内箱5の収容部にシガレットCの束が描かれているが、シガレットCの束をアルミ蒸着紙等の内包材によって包んでなるインナーパックを内箱5の収容部に収容するようにしても良い。インナーパックについては、周知のため、ここでの詳しい説明は省略するが、アルミ蒸着紙は、例えば紙基材と、その表面に蒸着されたアルミニウムの膜とを含む。アルミニウムの膜は、シガレットCの束を湿気から保護する他、各シガレットCからの芳香の放出、散逸を防止する。また、インナーパックの表壁面には、美観などの向上のために、エンボス加工を施してもよい。
内箱5における前壁51及び後壁52はそれぞれ矩形状を有し、本実施形態では、前壁51及び後壁52は高さ及び横幅が互いに等しい矩形状をなしており、互いに対向配置されている。一組の側壁53は、前壁51及び後壁52の両側縁を相互に連結しており、矩形状をなしている。また、各側壁53は、前壁51及び後壁52と高さが等しい。底壁54は、矩形状をなしており、前壁51及び後壁52の下端に連結されている。底壁54の横幅は、前壁51及び後壁52の横幅と等しい。また、前壁51及び後壁52の上端縁部には、内箱5の取り出し口55からシガレットCを取り出し易くするために、切欠き部51a,52aが形成されている。切欠き部51a,52aの形状は、適宜変更することができる。
外カバー4は、互いに分離した第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とにより内箱5を覆う、全体として箱状のカバー部材である。本実施形態において、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とは同一の部材としているが、これには限定されない。第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3はそれぞれ略直方体形状を有する箱体であり、前壁41、後壁42、側壁43、底壁44、天壁45を有する。前壁41及び後壁42は、高さ及び横幅が互いに等しい矩形状をなしており、互いに対向配置されている。側壁43は前壁41及び後壁42の一方の側縁を相互に連結している。側壁43は、矩形状を有し、前壁41及び後壁42と高さが等しい。また、底壁44は、前壁41及び後壁42の下端に連結されており、矩形状を有する。天壁45は、前壁41及び後壁42の上端に連結されており、矩形状を有する。第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3のそれぞれにおいて、側壁43とは反対側の側方端は開口端となっており、この開口端は内箱5を挿入可能な挿入端46として形成されている。
第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とにおいて、前壁41(後壁42)の横幅は、内箱5における前壁51(後壁52)の横幅の略半分になっている。つまり、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とにおける前壁41(後壁42)の横幅を合わせると、内箱5における前壁51(後壁52)の横幅に略等しくなっている。また、第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3それぞれにおける前壁41、後壁42の高さは内箱5における前壁51、後壁52の高さよりも若干高くなっており、側壁43の横幅は内箱5における側壁53の横幅よりも若干幅広になっている。その結果、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3における各挿入端46には、内箱5を挿入することができるようになっている。図3に示されるように、第1側方ボックス2の挿入端46に対して内箱5の一方の側方端が挿入され、第2側方ボックス3の挿入端46に対して内箱5の他方の側方端が挿入されている。つまり、外カバー4は、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とからなり、第1側方ボックス2の挿入端46に対して内箱5における一方の側方端が挿入され、第2側方ボックス3の挿入端46に対して内箱5における他方の側方端が挿入され、第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3の双方が閉鎖位置にあるときに、内箱5全体が外カバー4によって覆われるようになっている。
外カバー4における第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3は、内箱5を相対スライド(摺動)自在に保持している。図1に示す状態は、パッケージ1の閉鎖状態(全閉状態)を示している。この閉鎖状態とは、外カバー4における第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3が完全に閉じられた状態であり、内箱5の取り出し口55が外部に露出していない状態である。従って、この状態で、ユーザーは、内箱5に収容されているシガレットCを外部に取り出すことはできない。
本実施形態において、パッケージ1の外カバー4は、内箱5を、パッケージ1の横幅方向にスライド自在かつ揺動動作自在に保持している。そして、パッケージ1は、内箱5に対する外カバー4のスライド動作と揺動動作とを組み合わせた開閉操作が行われる。開閉操作の詳細については後述する。
本実施形態におけるパッケージ1は、外カバー4と内箱5とにおける所定範囲を超える相対スライド動作を規制するスライド規制手段を備える。このスライド規制手段は、互いに係合することで外カバー4と内箱5との相対的なスライド動作を規制し、当該スライド動作を規制した状態で外カバー4と内箱5とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容する機能を有する。以下、上記スライド規制手段に関連する構造について、図面を参照して説明する。
図2に示されるように、内箱5の前壁51、後壁52それぞれにおける横幅方向の両端部近傍には、抜け止めフラップ56a〜dが設けられている。抜け止めフラップ56a〜dは、内箱5の側壁53を基端として当該側壁53に接続される前壁51、後壁52が切り起こされることで形成されている。具体的には、抜け止めフラップ56a〜dは、内箱5の前壁51、後壁52に設けられた略L字状(略C字状)の切り抜き57a〜dによって形成される。ここで、切り抜き57a〜dは抜け止めフラップ56a〜dと対応している。図2に示す例では、切り抜き57a,57b及び抜け止めフラップ56a,56bが、内箱5における前壁51に設けられ、切り抜き57c,57d及び抜け止めフラップ56c,56dが、内箱5における後壁52に設けられている。
切り抜き57a,57bの両端部は、内箱5の前壁51と側壁53とが連結される縁部58と接続あるいは近接しており、切り抜き57a,57bと縁部58とにより囲まれるようにして、抜け止めフラップ56a,56bが前壁51に設けられている。抜け止めフラップ56a,56bは、図2に示すように内箱5に外カバー4が装着された状態で、外カバー4の前壁41に向かって斜めに突出している。より詳しくは、抜け止めフラップ56aは、対応する第1側方ボックス2の前壁41に向かって斜めに突出している。抜け止めフラップ56bは、対応する第2側方ボックス3の前壁41に向かって斜めに突出している。
一方、切り抜き57c,57dの両端部は、内箱5の後壁52と側壁53とが連結される縁部59と接続あるいは近接しており、切り抜き57c,57dと縁部59とにより囲まれるようにして、抜け止めフラップ56c,56dが後壁52に設けられている。抜け止めフラップ56c,56dは、内箱5に外カバー4が装着された状態で、外カバー4の後壁42に向かって斜めに突出している。より詳しくは、抜け止めフラップ56cは、対応する第1側方ボックス2の後壁42に向かって斜めに突出している。抜け止めフラップ56dは、対応する第2側方ボックス3の後壁42に向かって斜めに突出している。
一方、外カバー4における第1側方ボックス2と第2側方ボックス3には、挿入端46において前壁41及び後壁42が内側に折り返されることで形成される折り返しフラップ47a〜dが設けられている。折り返しフラップ47aは第1側方ボックス2の前壁41の内側に配設され、折り返しフラップ47bは第2側方ボックス3の前壁41の内側に配設されている。また、折り返しフラップ47cは第1側方ボックス2の後壁42の内側に配設され、折り返しフラップ47dは第2側方ボックス3の後壁42の内側に配設されている。
折り返しフラップ47a,47cは、第1側方ボックス2の前壁41,後壁42のそれぞれに接着されておらず、第1側方ボックス2の内側空間に向けて突出している。また、折り返しフラップ47b,47dは、第2側方ボックス3の前壁41,後壁42のそれぞれに接着されておらず、第2側方ボックス3の内側空間に向けて突出している。そのため、内箱5に外カバー4が装着された状態においては、抜け止めフラップ56a,56bは、内箱5の前壁51に向かって斜めに突出し、抜け止めフラップ56c,56dは、内箱5の後壁52に向かって斜めに突出した状態となっている。
各折り返しフラップ47a〜dにおいて、符号48は、挿入端46からのフラップの折り返し幅であるフラップ幅が最大となる突出部である。また、符号49は、各折り返しフラップ47a〜dにおいて突出部48より上方の領域に形成された傾斜縁部である。傾斜縁部49は、パッケージ1の高さ方向において上側から下側に向けてフラップ幅が増大している。傾斜縁部49は、下方に向かって徐々にフラップ幅が拡幅しており、その下端部が突出部48としてフラップ幅が最大となっている。図2、3に示されるように、パッケージ1において、外カバー4側に設けられた折り返しフラップ47a〜dは、内箱5側に設けられた抜け止めフラップ56a〜dとそれぞれ対応して設けられている。
<製造方法>
本実施形態に係るパッケージ1は、内箱5を形成するインナーブランクB1と、外カバー4を形成するアウターブランクB2とからなるブランクセットから製造することができる。図4にインナーブランクB1を示し、図5にアウターブランクB2を示す。第1ブランクB1及び第2ブランクB2は、鎖線で示される折り込み線に沿って折り込み、各所を接着することで、内箱5及び外カバー4がそれぞれ形成される。
図4に示すように、インナーブランクB1は、内箱5の前壁51となる前壁パネルP1、内箱5の後壁52となる後壁パネルP2を有している。前壁パネルP1及び後壁パネルP2の間には、内箱5の底壁54となる底壁パネルP3が連なっている。また、前壁パネルP1の両側縁には、内箱5の側壁53となる矩形状の側壁パネルP4,P4が連なっている。
前壁パネルP1には、切欠き部51aが形成されている。また、前壁パネルP1における左側及び右側の端部近傍には、それぞれ切り抜き57a,57bが形成されている。切り抜き57a,57bは、上記のように略L字状(略C字状)を有し、その両端は、前壁パネルP1及び側壁パネルP4との境界に形成される折り込み線に接している。この折り込み線と切り抜き57a,57bによって囲まれる各領域に、上述した抜け止めフラップ56a,56bがそれぞれ形成されている。
後壁パネルP2の両側縁には、内箱5における側壁53を補強するための矩形状を有するインナサイドパネルP5,P5が連なっている。また、後壁パネルP2には、切欠き部52aが形成されている。更に、後壁パネルP2における左側及び右側の端部近傍には、それぞれ切り抜き57c,57dが形成されている。切り抜き57c,57dは、上記のように略L字状(略C字状)を有し、その両端は、後壁パネルP2及びインナサイドパネルP5との境界に形成される折り込み線に接している。この折り込み線と切り抜き57c,57dによって囲まれる各領域に、上述した抜け止めフラップ56c,56dがそれぞれ形成されている。また、各インナサイドパネルP5の上端縁には、底壁54を補強するためのインナボトムフラップP6,P6が連なっている。
上記のように構成されるインナーブランクB1は、鎖線で示される折り込み線に沿って折り込まれ、各インナボトムフラップP6,P6が底壁パネルP3の内側に接着され、各インナサイドパネルP5,P5が各側壁パネルP4,P4の内側に接着される。その結果、図3に示した内箱5がインナーブランクB1から形成される。
なお、前壁パネルP1に設けられた抜け止めフラップ56a,56bは、第1ブランクB1の折り込み時において、内箱5の収容部とは反対側すなわち外方に向けて斜めに突出するように、前壁パネルP1と側壁パネルP4との間の折り込み線を境に折り曲げても良い。同様に、後壁パネルP2に設けられた抜け止めフラップ56c,56dは、内箱5の収容部とは反対側すなわち外方に向けて斜めに突出するように、後壁パネルP2とインナサイドパネルP5との間の折り込み線を境に折り曲げても良い。
次に、図5に示すアウターブランクB2について説明する。外カバー4における第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とはそれぞれ同等の構成であるため、何れも共通するアウターブランクB2によって形成することができる。アウターブランクB2は、第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の側壁43となる矩形状の側壁パネルP11を有する。側壁パネルP11の両側縁には、第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の前壁41及び後壁42となる矩形状を有する前壁パネルP12及び後壁パネルP13がそれぞれ連なっている。また、前壁パネルP12の側縁には、第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の折り返しフラップ47a(折り返しフラップ47c)が折り込み線を介して連なっている。また、後壁パネルP13の側縁には、第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の折り返しフラップ47b(折り返しフラップ47d)が折り込み線を介して連なっている。
前壁パネルP12の上端縁には、天壁45となる天壁パネルP14が連なっている。また、前壁パネルP12の下端縁には、底壁44となる底壁パネルP15が連なっている。側壁パネルP11及び後壁パネルP13の上端縁には、天壁45を補強するためのインナトップフラップP16,P17がそれぞれ連なっている。また、側壁パネルP11及び後壁パネルP13の下端縁には、底壁44を補強するためのインナボトムフラップP18,P19がそれぞれ連なっている。
上記のように構成されるアウターブランクB2は、鎖線で示される折り込み線に沿って折り込まれ、各インナトップフラップP16,P17が天壁パネルP14の内側に接着され、各インナボトムフラップP18,P19が底壁パネルP15の内側に接着される。その結果、図3に示した第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)をアウターブランクB2から形成することができる。なお、前壁パネルP12又は後壁パネルP13に連なる折り返しフラップ47a〜dは、折り込み線に沿って折り返した後、前壁パネルP12(後壁パネルP13)に対して接着されない。また、図3にも示されるように、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とは対称な形状を有するため、第2側方ボックス3を製造する際には、第1側方ボックス2を製造する時とは裏表逆側にアウターブランクB2を折り込むようにしても良い。
ところで、外カバー4における第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)は、図6に示す第2アウターブランクB3を用いて製造しても良い。なお、図6に示す第2アウターブランクB3のパネル構成のうち、図5で説明したアウターブランクB2と同等の構成については、共通の参照符号を付すことで詳しい説明を省略する。
図6に示す第2アウターブランクB3は、前壁パネルP12と後壁パネルP13との間に底壁パネルP15が連なっている。前壁パネルP12における一方の側縁には側壁パネルP11が連なっており、他方の側縁には第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の折り返しフラップ47a(折り返しフラップ47c)が連なっている。また、前壁パネルP12の下端縁には、天壁パネルP14が連なっている。また、側壁パネルP11の下端縁には、インナトップフラップP16が連なっている。また、後壁パネルP13における一方の側縁には、側壁43を補強するためのインナサイドパネルP20が連なっており、他方の側縁には第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)の折り返しフラップ47b(折り返しフラップ47d)が連なっている。また、後壁パネルP13の上端縁にはインナトップフラップP17が連なり、インナサイドパネルP20の下端縁には底壁44を補強するためのインナボトムフラップP21が連なっている。
上記のように構成される第2アウターブランクB3は、鎖線で示される折り込み線に沿って折り込まれ、インナボトムフラップP21が底壁パネルP15の内側に接着され、各インナトップフラップP16,P17が天壁パネルP14の内側に接着され、インナサイドパネルP20が側壁パネルP11の内側に接着される。その結果、図3に示した第1側方ボックス2(第2側方ボックス3)が形成される。なお、前壁パネルP12又は後壁パネルP13に連なる折り返しフラップ47a〜dは、折り込み線に沿って折り返した後、前壁パネルP12(後壁パネルP13)に対して接着されない。なお、外カバー4に係る第1側方ボックス2、第2側方ボックス3は、図5に示すアウターブランクB2と図6に示す第2アウターブランクB3の何れから製造しても良いのは勿論である。
<動作>
次に、図7及び8を参照して、パッケージ1の開閉動作について説明する。図7A〜Cは、実施形態に係るパッケージ1の開放時における操作手順を説明する図である。図8A〜Cは、実施形態に係るパッケージ1の開放時における内箱5と外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の動作を示す図である。図8A〜Cにおいては、内箱5側に設けられた抜け止めフラップ56a〜dと、これら各フラップと係合する、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)側に設けられた折り返しフラップ47a〜dとの相対関係を中心に描いている。図7A及び図8Aには、パッケージ1の閉鎖状態が示されている。閉鎖状態において、内箱5の取り出し口55は外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)によって完全に覆われている。従って、この状態において、ユーザーは、内箱5に収容されている被収容物であるシガレットCを外部に取り出すことはできない。図7B及び図8Bにはパッケージ1のスライド完了状態、図7C及び図8Cにはパッケージ1の全開状態が示されている。パッケージ1は、スライド完了状態において、内箱5の取り出し口55が部分的に開放された半開き状態となっている。また、パッケージ1は、全開状態のときに取り出し口55の全てが外部へと開放された状態となる。なお、図8A〜Cにおいては、内箱5に収容されているシガレットCの図示を省略している。
図7A、8Aに示す閉鎖状態においては、外カバー4側に設けられた折り返しフラップ47a〜dと、内箱5側に設けられた抜け止めフラップ56a〜dとは係合していない。閉鎖状態にあるパッケージ1を開く際、ユーザーは、図7B、8Bに示すように、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)を閉鎖位置から開方向にスライドさせる。本実施形態では、第1側方ボックス2、第2側方ボックス3をパッケージ1の横方向両側に広げる方向が「開方向」に該当する。第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3の各々を開方向にスライドさせていくと、内箱5の取り出し口55が外部に露出する開口面積が徐々に増加する。
外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の開方向へのスライド操作過程において、各折り返しフラップ47a〜dは、対応する切り抜き57a〜dを通じて抜け止めフラップ56a〜dの内側に差し込まれる。特に、外カバー4側に設けられた折り返しフラップ47a〜dが内箱5側に設けられた抜け止めフラップ56a〜dに向かって斜めに伸び、内箱5側に設けられた抜け止めフラップ56a〜dが外カバー4側に設けられた折り返しフラップ47a〜dに向かって斜めに伸びていることで、上記スライド操作時に各折り返しフラップ47a〜dを抜け止めフラップ56a〜dの内側へと確実に進入させることができる。
図7B、8Bに示すスライド完了状態は、閉鎖状態から外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の開方向へのスライド量が規定量に達した時点の状態を示している。本実施形態におけるパッケージ1は、開方向へのスライド量が規定量に達した時点で、各折り返しフラップ47a〜dにおける突出部48が各抜け止めフラップ56a〜dの基端部、すなわち内箱5における各フラップ56a〜dと側壁53との接続部に衝突(当接)するように構成されている。これを契機に、各折り返しフラップ47a〜dと各抜け止めフラップ56a〜dとが互いに係合し、第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3におけるそれ以上の開方向へのスライドが規制される。つまり、互いに係合する折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dとが協働して、内箱5と外カバー4とにおける開方向への相対スライド動作を規制する。図7B,8Bに示す半開き状態においては、取り出し口55が部分的に開放されていることから当該取り出し口55からシガレットCを取り出すことはできるものの、その開口面積は十分とはいえず、未だシガレットCは取り出し難い。
そこで、本実施形態に係るパッケージ1は、半開き状態から、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)を内箱5に対して相対揺動操作を行い、第1側方ボックス2及び第2側方ボックス3をV字状に開放させることで、取り出し口55の開口面積を更に増大させる。以下、この揺動操作について詳しく説明する。
折り返しフラップ47a〜dは、上記のように傾斜縁部49を有しており、この傾斜縁49の下端に突出部48が形成されている。図8Bに示すように、スライド完了状態(半開き状態)においては、対応する折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dがそれぞれ係合した状態において、折り返しフラップ47a〜dは、傾斜縁部49が内箱5の側壁53に対して斜めに配置され、かつ、突出部48が側壁53に当接した状態となっている。そのため、この状態においては、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の開方向へのスライド動作は規制されるものの、折り返しフラップ47a〜dにおける突出部48を揺動中心として傾斜縁部49が抜け止めフラップの基端部である側壁53と当接(衝突)するまで、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)と内箱5との相対揺動動作が許容される。つまり、互いに係合する折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dとは、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の開方向へのスライド動作を規制した状態で、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)と内箱5とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容する。
そこで、スライド完了状態にあるパッケージ1に対して、ユーザーは、外カバー4を開方向、ここでは、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3をV字状に開く方向に揺動操作を行うことで、取り出し口55の開口面積を更に増大させることができる。すなわち、内箱5の取り出し口55の全領域が外部に向けて開放された全開状態へとパッケージ1を移行させることができる。
なお、パッケージ1を閉鎖する際には、上記開放時と逆の手順で外カバー4を操作すれば良い。例えば、全開状態にあるパッケージ1に対しては、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)を閉方向に揺動操作し、図7B、8Bに示すスライド完了状態(半開き状態)に移行させる。そして、このスライド完了状態からは、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)を閉方向にスライド操作することで、パッケージ1を閉鎖状態とすることができる。
以上のように、本実施形態に係るパッケージ1においては、内箱5に対する外カバー4の相対スライド動作と相対揺動動作とを組み合わせてパッケージ1の開閉操作が行われる。そして、パッケージ1の開放時において、折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dとの係合によって外カバー4の開方向へのスライド動作が規制された後においても、外カバー4の揺動動作が所定範囲内で許容されるため、外カバー4を開方向へと揺動させることで、取り出し口55の開口面積を更に増やすことができる。従って、本実施形態に係るパッケージ1によれば、パッケージ開放時に取り出し口55の開口面積を十分に確保することができるため、被収容物が非常に取り出しやすくなる。
また、パッケージ1によれば、揺動動作のみでパッケージを開閉する方式の従来のスウィングボックス型パッケージとは異なり、外カバー4と内箱5との間のスライド動作及び揺動動作を組み合わせて開閉する方式を採用したため、パッケージ1を全開状態とするまでに要求される揺動角度を従来に比べて低減できる。これによれば、外カバー4の高さを内箱5の高さと殆ど同じにしても、外カバー4の天壁45と内箱5の上端部が互いに干渉することを回避できる。そして、内箱5の高さに比べて外カバー4の高さを余分に高くすることを回避できるので、従来に比べてパッケージの製造コストを低減することができる。
また、パッケージ1は、包装機を用いて上述した各ブランクから製造されるところ、内箱5の高さと外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)の高さを殆ど同等、すなわち、アウターブランクB2における前壁パネルP12の高さを、インナーブランクB1における前壁パネルP1の高さと殆ど同等にできるため、アウターブランクB2の各インナトップフラップP16,P17を天壁パネルP14の内側に接着する際に、内箱4の収容部に収容されたインナーパックの上端面を反力として、各インナトップフラップP16,P17及び天壁パネルP14の適正なフォールディングが可能となる。
また、従来のスウィングボックス型パッケージによれば、上記の如く外箱の高さを内箱の高さに比べて余分に高くする必要があったため、閉鎖状態にあるパッケージにおいてはシガレットの上部に余分な空間が形成されることになる。その結果、閉鎖されたパッケージの内部でシガレットが上下に動いてしまい、シガレットの刻(きざみ)がパッケージ内部に散乱する要因となっていた。これに対して、本実施形態に係るパッケージ1によれば、例えば、外カバー4の内法高さをシガレットCの高さと殆ど同等にすることができる。従って、パッケージ1が閉鎖された状態のときに、パッケージ1の内部に収容されたシガレットCが上下に動くことを抑制し、パッケージ1の内部に刻(きざみ)が散乱することを抑制できる。
また、本実施形態に係るパッケージ1のように、閉鎖状態から外カバー4を一旦開方向へとスライドさせた後、外カバー4を構成する第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とをV字状に揺動させる開放方式は、従来には無い新規な開放方式である。つまり、本実施形態に係るパッケージ1によれば、その開閉動作が斬新であり、このようなパッケージ1は消費者の購買意欲を喚起することができる。
なお、本実施形態においては、内箱5に対する外カバー4の開方向へのスライド操作時に、閉鎖状態からの外カバー4のスライド量が規定量に達した時点で係合することでそれ以上の開方向へのスライド動作を規制する折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dとの組み合わせが、本発明に係るスライド規制手段に対応する。そして、外カバー4に設けられた折り返しフラップ47a〜dが本発明に係る外カバー側係合部に対応し、内箱5に設けられた抜け止めフラップ56a〜dが本発明に係る内箱側係合部に対応する。
本実施形態に係るパッケージ1は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。例えば、内箱5の取り出し口55の形状をはじめ、パッケージ1を構成する各部の形状、数、大きさ等は適宜変更できる。また、本実施形態におけるパッケージ1では、第1側方ボックス2の前壁41側と後壁42側の双方、つまり2箇所に折り返しフラップ47a,47cを設けているが、当該折り返しフラップの数は1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。また、第2側方ボックス3側に設けられる折り返しフラップの数についても同様に、適宜変更することができる。また、内箱5側に設けられる抜け止めフラップは、外カバー4(第1側方ボックス2、第2側方ボックス3)側に設けられる折り返しフラップの数、場所に応じて設置すれば良い。
また、本実施形態に係る折り返しフラップ47a〜dと抜け止めフラップ56a〜dの組み合わせは本発明に係るスライド規制手段の一例であり、外カバー4と内箱5とにおける所定範囲を超える相対スライド動作を規制すると共に、当該スライド動作を規制した状態で外カバー4と内箱5とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容することができれば、他の構成を採用しても良い。
また、本実施形態に係るパッケージ1において、外カバー4は、第1側方ボックス2と第2側方ボックス3とからなり、第1側方ボックス2の挿入端46に対して内箱5における一方の側方端が挿入され、第2側方ボックス3の挿入端46に対して内箱5における他方の側方端が挿入されているが、この態様には限られない。例えば、外カバー4は、内箱5をスライド自在かつ揺動自在に保持し、これを覆う単一のカバー部材であっても良い。
1・・・パッケージ
2・・・第1側方ボックス
3・・・第2側方ボックス
4・・・外カバー
5・・・内箱
47a〜d・・・折り返しフラップ
48・・・突出部
49・・・傾斜縁部
56a〜d・・・抜け止めフラップ

Claims (4)

  1. 略直方体形状を有し、収容する被収容物を外部に取り出すための取り出し口が上部開口端に形成された内箱と、
    側方に設けられる挿入端から前記内箱を挿入可能であり、当該内箱と相対スライド可能な外カバーと、
    前記外カバーと前記内箱とにおける所定範囲を超える相対スライド動作を規制するスライド規制手段と、
    を備え、
    前記スライド規制手段は、前記相対スライド動作を規制した状態で、前記外カバーと前記内箱とにおける相対揺動動作を所定範囲内で許容する、
    スライドボックス型パッケージ。
  2. 前記スライド規制手段は、前記内箱と前記外カバーそれぞれに設けられた、互いに係合する内箱側係合部及び外カバー側係合部によって構成される、
    請求項1に記載のスライドボックス型パッケージ。
  3. 前記内箱側係合部は、前記内箱の前壁又は後壁及び側壁が接続される縁部を基端として当該前壁又は後壁が切り起こされた抜け止めフラップであって、
    前記外カバー側係合部は、前記挿入端において前記外カバーの前壁又は後壁が内側に折り返された折り返しフラップであって、
    前記折り返しフラップは、前記挿入端からの折り返し幅であるフラップ幅がパッケージ高さ方向の上側から下側に向けて増加する傾斜縁部と、当該傾斜縁部の下端に位置する突出部とを有し、
    前記外カバー及び前記内箱が開方向に相対スライド動作した際に前記突出部が前記抜け止めフラップと係合することでそれ以上の開方向への相対スライド動作が規制され、かつ、当該突出部を揺動中心として前記傾斜縁部が前記抜け止めフラップの基端部と当接するまで前記外カバーと前記内箱との相対揺動動作が許容される、
    請求項2に記載のスライドボックス型パッケージ。
  4. 前記外カバーは、第1側方ボックスと第2側方ボックスとからなり、
    前記第1側方ボックスの前記挿入端に対して前記内箱における一方の側方端が挿入され、前記第2側方ボックスの前記挿入端に対して前記内箱における他方の側方端が挿入され、
    前記第1側方ボックス及び前記第2側方ボックスの双方が閉鎖位置にあるときに、前記内箱全体が前記外カバーによって覆われる、
    請求項1から3の何れか一項に記載のスライドボックス型パッケージ。
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