JP5781000B2 - 健康管理システム及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、健康管理システム及び画像形成装置に関する。
近年、健康志向が高まっている。これを考慮して、ユーザの負担を軽減しながら健康管理を支援するヘルスケアシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、歩数計付きICタグがユーザに取り付けられ、ユーザの歩数を測定する。管理装置は、ICタグから発信された歩数情報を受信して、その情報に基づきユーザの健康管理を支援する。
特開2006−127161号公報
しかしながら、特許文献1では、実際に健康管理を支援する管理装置として、パーソナルコンピュータが想定されている。よって、歩数計付きICタグから発信された歩数情報はパーソナルコンピュータにより取得され、パーソナルコンピュータによりユーザの健康状態が管理される。
パーソナルコンピュータは、多くの人が利用しやすいように人の集まる場所に設置されているとはいえず、ほとんどは所有者本人の使用に限られる。よって、特許文献1に開示されたヘルスケアシステムは、多くのユーザが利用しやすいシステム環境ではなく、個人的利用を想定したシステムと考えられる。また、特許文献1のシステムを実際に稼動させるためには、予めパーソナルコンピュータに健康状態を管理するための新たな機能を設ける必要があり、システム構築に対するコストが高くなるおそれがある。
上記課題に鑑み、本発明は、オフィス等に置かれる機器の既存の機能を利用してシステムを構築することにより、利便性が高い健康管理の環境をユーザに提供することが可能な健康管理システム及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一の態様によれば、
ユーザの識別情報に基づき該ユーザが使用を要求する画像形成装置との間で認証処理を実行する認証機器と、
前記認証に成功した場合、前記ユーザに関する健康データを提供する健康データ提供機器と、
前記健康データを収集し、収集した健康データに基づき前記ユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する画像形成装置と、を備え、
前記画像形成装置は、前記健康管理データを提供することにより健康管理を支援することを特徴とする健康管理システムが提供される。
前記健康データ提供機器は、前記ユーザの身体に関するデータを測定し、測定結果を前記健康データとして提供する測定機器を含んでもよい。
前記健康データ提供機器は、前記ユーザの摂取物に関するデータを算出し、算出結果を前記健康データとして提供するサービス提供機器を含んでもよい。
前記画像形成装置は、自機の画像形成機能を用いて前記ユーザが要求する画像処理を行い、自機の通信機能を用いて該ユーザの身体に装着された前記測定機器から提供される健康データを収集してもよい。
前記画像形成装置は、前記測定機器により前記ユーザの身体に関するデータを測定している間、前記ユーザの要求又は前記ユーザ以外の者の要求する画像処理を行ってもよい。
前記画像形成装置は、自機の通信機能を用いて前記健康管理データを予め定められた機器に送信する、自機の印刷機能を用いて該健康管理データを出力する、又は自機の表示機能を用いて該健康管理データを表示することの少なくともいずれかを実行することにより前記健康管理データを提供してもよい。
前記画像形成装置は、前記健康管理データに関する気付き情報を生成し、該健康管理データとともに前記気付き情報を提供してもよい。
前記画像形成装置は、自機の読み取り機能を用いて所望の媒体に印刷された前記ユーザに関する健康データを読み込んでもよい。
前記画像形成装置は、所定の組織の敷地内に配置され、前記健康管理システムは、前記認証機器と前記画像形成装置との間の認証処理により認証された前記組織の構成員に対して前記健康管理データを提供してもよい。
前記画像形成装置は、所定の組織の敷地内に複数台配置され、前記健康管理システムは、前記複数台の画像形成装置のうち前記認証に成功した時点で負荷が最も少ない画像形成装置を特定し、特定された画像形成装置を用いて前記組織の構成員に対して前記健康管理データを提供してもよい。
本発明の他の態様によれば、
ユーザの識別情報に基づき認証機器との間で認証処理を実行する認証部と、
前記認証に成功した場合、蓄積されたユーザに関する健康データに基づき前記ユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する生成部と、を備え、
自機の画像形成機能を用いて前記ユーザが要求する画像処理を行い、自機の通信機能を用いて該ユーザの身体に装着された前記測定機器から提供される健康データを収集及び蓄積し、前記生成された健康管理データを提供することにより健康管理を支援することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、オフィス等に置かれる機器の既存の機能を利用してシステムを構築することにより、利便性が高い健康管理の環境をユーザに提供することができる。
一実施形態に係る健康管理システムの全体構成図。 一実施形態に係る画像形成装置の内部構成図。 一実施形態に係るユーザに関する健康データの取得例を説明するための図。 一実施形態に係る健康管理データベース内のデータの記憶例を説明するための図。 一実施形態に係る健康管理システムのタイミングチャート。
以下、本発明の一実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
<はじめに>
企業等は、年に1、2回、社員に対して定期健康診断を行っている。しかし、個々のライフスタイルに合わせてより身近に利用可能な健康管理システムが導入されれば、日常の中で健康管理ができ更に好ましい。
そこで、本発明の一実施形態では、無線通信機能つきの歩数計、ヘルスメータ、体組成計、血圧計等の測定機器を用いて測定したバイタルデータ(健康データ)を、画像形成装置を使用して収集し、データベースに蓄積し、健康管理を支援する健康管理システムを提供する。これによれば、社員本人や家庭だけでなく、保健指導機関やヘルスケア関連企業へインターネットなどのITインフラを利用して健康管理データの提供を簡単に行うことができる。この結果、ユーザは、日常的に健康管理のための情報や専門家のアドバイスを得られ、健康管理への意識を高めることができる。以下、本発明の実施形態に係る健康管理システムについて詳細を説明する。
[システムの全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係る健康管理システムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る健康管理システムの全体構成の一例を示す。本実施形態に係る健康管理システム1は、MFP(Multi function Printer)100、認証機器200、測定機器300、社員食堂サーバ400、健康管理データベース500、送信先コンピュータ600、社員健康管理サーバ700、クラウドコンピュータ800を有する。
MFP100は、通信機能を有するプリンタ等の画像形成装置である。通信機能により、MFP100は公衆回線又はインターネット等の通信回線を用いて他の電子機器と通信することができる。これにより、MFP100を用いて健康管理サービスを提供するシステムを構築することができる。
MFP100は、健康管理データを提供することによりユーザの健康管理を支援する画像形成装置の一例である。画像形成装置はこれに限らず、MFP100の機能のうちスキャナ機能を備えないLPであってもよい。また、図1では、MFP100を一台図示しているが、MFP100は、会社の所内等、組織の敷地内に複数台設置されてもよい。MFP100の内部構成については後述する。
[MFP及び周辺機器の処理]
MFP100及び周辺機器の処理について以下に説明する。
(1)認証
認証機器200は、ユーザの識別情報に基づき該ユーザが使用を要求する画像形成装置との間で認証処理を実行する。認証に成功した場合、ユーザはMFP100を使用可能となる。
ここでは組織の構成員としてある会社の社員を想定し、認証処理の一例を説明する。社員は、社員証を用いてMFP100に社員IDを読み込ませ、予め登録された社員IDと照合することにより認証処理を実行する。一致する社員IDが登録されていたら、認証に成功したことになる。カードの社員が、社員IDを登録する際、使用を予定するファクシミリ番号や、eメールアドレスも登録しておく(図4参照)。
社員がMFP100にパスワードを入力することにより認証処理を実行してもよい。指紋や眼球等による生体認証を行ってもよい。健康管理システム1は、認証機器200とMFP100との間で認証が成功した場合、認証された社員に対して健康管理データを提供する。よって、認証に成功しないと、いずれの者もこの健康管理システムのサービスを受けることはできない。
(2)健康データの測定
測定機器300は、ユーザの身体に関するデータを測定し、測定結果を健康データとしてMFP100に提供する。測定機器300は、MFP100に備わるプリンタとしての通常機能を利用するユーザが、例えば印刷の待ち時間等に気軽に測定できるようにMFP100の近傍に配置されることが好ましい。測定機器300は、MFP100と無線または有線にて接続され、測定された健康データをMFP100に送信する。
例えば測定機器300は、MFP100を利用するためにMFP100まで移動したユーザが、自分の身体に装着させることによりユーザの身体に関する健康データを測定する。
測定機器300は、ユーザに関する健康データを提供する健康データ提供機器の一例である。測定機器300としては、具体的には血圧計302、体組成計304、活動量計306等が挙げられる。血圧計302は、ユーザの血圧を測り、健康データの1つとして血圧値をMFP100に送信する。体組成計304は、ユーザの体重や体脂肪率を測り、MFP100に送信する。活動量計306は、万歩計(登録商標)等ユーザの活動量を測定可能な機器であり、歩数等を計測しMFP100に送信する。測定機器300の他の例としては、ユーザの血糖値を測定可能な血糖値計やユーザの体温を測定可能な体温計が挙げられる。測定機器300は、ユーザに関する健康データを測定可能な機器であればどのような機器であってもよい。測定される健康データは、図1に示した(2−1)血圧値、(2−2)体重、体脂肪率、(2−3)歩数、その他、体温、脈拍、視力、聴力、身長等、ユーザの身体に関するあらゆる情報を含む。MFP100は、測定機器300により測定された健康データを健康管理データベース500に蓄積する。
(3)健康データの算出
社員食堂サーバ400は、測定機器300と同様に、ユーザに関する健康データを提供する健康データ提供機器の一例である。社員食堂サーバ400は、例えば社員食堂で食事をする社員の摂取物に関するデータを算出し、算出結果を健康データとしてMFP100に提供するサービス提供機器である。社員食堂サーバ400は、例えば、図3に示したように、社員が社員食堂で食事をした場合、精算時に各皿に付されたRFID(Radio Frequency Identification)等のICタグから発信される電波を自動的に受信し、受信した情報に基づき社員が摂取したカロリーや塩分、糖分、品目等を取得する。図3では、社員が食した3つの皿に付与されたICタグ1,2,3から発信される電波を受信し、受信した情報に基づき健康データを算出し、MFP100に送信する。MFP100は、カロリー等の健康データを健康管理データベース500に蓄積する。
(4)健康データの読み込み
MFP100のスキャン機能を用いて健康データが印刷されている紙媒体から健康データを読み取ることもできる。また、健康データは、図示しない通信機能付きOCR(Optical Character Reader)を用いて読み取り、OCRからMFP100に送信するようにしてもよい。これにより、例えば、人間ドックの結果を示した紙媒体P1や社員の勤怠情報を示した紙媒体(図示せず)から健康データを読み取ることができる。なお、MFP100は、ディスプレイのタッチ面にユーザがタッチする操作や、その他の入力機器を用いたユーザ操作により健康データを取得することが可能である。
(5)健康データの記録
健康データは、健康管理データベース500に記憶される。MFP100は、上記読み取り動作、入力動作、受信動作を実行し、これにより取得された健康データをユーザ毎に健康管理データベース500に記録する。MFP100は、健康管理データベース500に蓄積された健康データを用いて健康管理を支援する。
図4には、健康管理データベース500へのデータの記憶例が示されている。健康管理データベース500には、社員ID502により識別可能な社員毎に健康データ、その他のデータが保存されている。例えば、社員ID502「A−1251」により識別されるAさんについては、eメールアドレス504「Asan@bbb.com」、ファクシミリ番号506「03−△△△△−××××」、健康データ508、勤怠データ510がAさん用データとして他の社員(例えば社員ID502「B−1811」により識別されるBさん)と分けて記憶されている。
健康データ508には、血圧値、体重、体脂肪率、歩数、カロリーや塩分量、定期健康診断データ(人間ドック)等が保存されている。勤怠データ510には、勤務時間、出勤時間、退勤時間、残業時間等が保存されている。勤怠データ510は、健康データ508として使用することができる。なお、MFP100は、勤怠データ510を健康管理データベース500に記憶せず、図示しない勤怠管理サーバから直接入手するようにしてもよい。
(6)(7)健康管理データの表示,印刷
MFP100は、取得した健康データに基づきユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する。これは、後述するMFP100の生成部の機能である。MFP100は、生成された健康管理データを、ユーザ本人、家庭、産業医、医療機関等に提供する。提供の方法としては、通信による配信、ディスプレイ表示、印刷等が挙げられる。例えば、MFP100の表示機能を用いてディスプレイ107aに健康管理データを表示することにより、ユーザ本人に健康管理データを提供してもよい。
また、MFP100の印字機能を用いて健康管理データを紙媒体P2に印刷することにより、ユーザ本人や家庭に健康管理データを提供してもよい。
(8)(9)健康管理データの送信
MFP100は、通信機能を用いて、健康管理データを、ユーザ本人、家庭、産業医、医療機関等の送信先コンピュータ600に送信する。送信先は、図4のeメールアドレス504やファクシミリ番号506に示したように、健康管理データベース500に予め登録されている。これにより、本人やその家庭が健康管理に注意するのみならず、産業医のアドバイスを得ることができる。
MFP100は、WANやLAN等の専用線を介して健康管理データを、社内健康管理サーバ700に送信してもよい。社内健康管理サーバ700は、受信した健康管理データに基づき、社員の健康管理を支援する。例えば、健康管理者は、社内健康管理サーバ700により受信された健康データ508と勤怠データ510とに基づき、勤務状態と身体状態との管理を行うことも可能である。
MFP100は、健康管理データの傾向や特徴等の健康管理データに関する気付き情報を生成し、その気付き情報を健康管理データとともに提供してもよい。例えば、図1の(6)にて健康管理データをディスプレイ表示する際、それに対する気付き情報として「体重がやや増加傾向にあります」という気付き情報を通知してもよい。これにより、本人が自己の健康状態をより客観的に把握することができる。
(10)クラウドコンピュータ800
MFP100は、インターネット等のネットワークと接続され、クラウドコンピュータ800を利用することができる。例えば、ユーザが、携帯電話を用いて自分がこれから飲食する飲食物を撮影した写真を、ネットワークを介してクラウドコンピュータ800に送信すると、クラウドコンピュータ800の所望のアプリケーションが起動し、画像内の飲食物を抽出し、飲食物のカロリーを算出する。MFP100は、算出の結果得られた飲食物のカロリーを健康データとして受信し、健康管理データベース500に蓄積する。このようにして、クラウドコンピュータ800を利用して健康データを取得することができる。
また、インターネット経由で薬剤や測定機器等の健康グッズを購入した場合、その購入履歴を健康データの1つとして健康管理データベース500に蓄積してもよい。これによれば、体温計、薬等の発注履歴を活用した健康管理を実現することができる。
なお、健康管理データベース500は、ハードディスクドライブHDD等の記憶装置によって実現される。この記憶装置はMFP100内の記憶装置を用いてもよいし、MFP100外の記憶装置を用いてもよい。例えば、健康管理データベース500は、クラウド環境に存在する記憶領域を利用することもできる。
[MFPの内部構成]
次に、一実施形態に係るMFPの内部構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るMFP100の内部構成の一例を示す。本実施形態に係るMFP100は、制御部101、画像読取部102、画像処理部103、印字部104、画像記憶部105、検知部106、操作表示部107、通信部108、認証部109、生成部110を有する。
制御部101は、MFP100の全体を制御する。制御部101は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、及びROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶領域を有し、ROMに予め書き込まれたプログラムにしたがって各機器を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAMの所定のメモリ領域に一時記憶する。
画像読取部102は、光源ランプからの光を原稿で反射し、この反射光をCCD等の光電変換素子で電気信号に変換し、画像データとして画像処理部103へ出力する。画像処理部103は、入力した画像データを印字出力に適したデータに変換処理するために画像処理を行い、印字部104へ出力する。
印字部104は、入力した画像データに基づき記録用紙上にトナー像を転写し印字出力する。画像記憶部105は、画像処理部103で処理された画像データを記憶する。検知部106は、画像形成装置100の装置の状態を検知する各種のセンサからなり、このセンサで検知した情報を制御部101へ出力する。例えば、用紙のジャムは、用紙搬送路中の各所に設けられた用紙センサを用いて用紙が無いという結果により検出される。また、給紙カセットに設けられたセンサによって記録用紙の有無が検出される。また、トナー濃度センサの出力に基づきトナー切れが解消されたか否かが検出される。
操作表示部107は、液晶表示パネル等のディスプレイ107aを備え、MFP100の状態や利用可能な用紙サイズ、印字時の倍率等を表示する。操作表示部107は、健康データを表示してもよい。また、操作表示部107は、タッチパネル107bを備えている。これにより、ディスプレイ107aのタッチ面は、入力機器としても機能し、ユーザのタッチ操作に応じて入力情報を取り込む。
通信部108は、NIC(Network Interface Card)等によって、LAN(Local Area Network)やWAN(WideArea Network)回線等のネットワークに接続するためのインタフェイスである。通信部108は、ネットワークを介して、社員食堂サーバ400や社内健康管理サーバ700と接続され得る。また、通信部108は、ネットワークを介して測定機器300と接続され得る。
通信部108は、送信部108a及び受信部108bを有する。送信部108aは、健康管理データを送信先コンピュータ600及びその他の所望の外部機器に送信する。受信部108bは、測定機器300により測定された健康データ及びその他のデータを受信する。
認証部109は、ユーザの識別情報に基づき認証機器200との間で認証処理を実行する。ユーザの識別情報としては、社員番号等が挙げられる。ユーザが社員証をMFP100の所定位置にかざすと、認証部109は社員証から社員番号を読み取り、健康管理データベース500中の社員IDとマッチングし、一致する社員IDがあれば認証に成功したと判定する。認証に成功すれば、ユーザはMFP100の各機能の利用を許可される。
生成部110は、取得した健康データに基づきユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する。健康管理データの例としては、健康データを時系列に示したデータ、複数種類の健康データを並列的に記載したデータ、勤怠状況と健康データとの関連を示したデータ、飲酒、喫煙の状況と健康データとの関連を示したデータ、及びそれらのデータをグラフ化した画像データが挙げられる。
なお、ユーザに関する健康データには、測定機器300や各サーバ400,700,800からの受信データ、紙媒体からの読み取りデータ、タッチパネルからの入力データが含まれる。
かかる構成により、MFP100は、通常処理として、画像処理部103により実現される自機の画像形成機能を用いて、ユーザが要求する画像処理を行うことができる。これとともに、MFP100は、通信部108により実現される自機の通信機能を用いてMFP100の近傍にいるユーザの身体に装着された測定機器300から提供される健康データを取得することができる。また、MFP100は、健康管理データを次の少なくともいずれかの方法により提供することができる。すなわち、MFP100は、自機の通信機能を用いて所定の機器に送信する、自機の印刷機能を用いて出力する、又は自機の表示機能を用いて表示する、の少なくともいずれかを実行することにより健康管理データを提供することができる。
[健康管理システムの動作]
次に、一実施形態に係る健康管理システムの動作について、図5を参照しながら説明する。図5は、一実施形態に係る健康管理システム1のタイミングチャートの一例を示す。
(A)まず、ユーザはMFP100まで移動し、社員証をMFP100の所定位置にかざす。これにより、社員IDがMFP100に読み込まれる。
(B)MFP100は、読み込まれた社員IDと予め登録されている社員IDとが一致した場合、認証成功と判断し、認証機器200に通知する。
(C)MFP100は、ユーザに測定機器300の使用を許可し、これに応じて、ユーザは測定機器300を用いて測定を開始する。
(D)MFP100は、上記測定機器300を使用した測定が終了するまで、上記測定しているユーザ又はユーザ以外の者の要求に応じて、MFP100がそもそも行うメイン処理(所望の画像の印刷等)を実行してもよい。この場合、測定機器300による測定中、MFP100を他のジョブに割り当てるためには、測定対象ユーザと測定データとを対応付けられるようにする必要がある。
これによれば、測定中、ユーザ以外の者がMFP100を使用した場合であっても、測定データ(健康データ)は測定者であるユーザに対応付けられているため、測定が終了した後、測定データを測定者であるユーザに対応付けて間違いなく記録することができる。
測定時間は一般的に印刷処理時間より長いことが多いため、測定中は、MFP100の本来的処理である印刷を他の者が実行可能なように運用することによって、MFP100の処理効率の低下を防ぐ。
(E)測定が終了したら、測定機器300は、測定データ(健康データ)をMFP100に送信する。
(F)MFP100は、受信した測定データ(健康データ)を健康管理データベース500に記録する。
(G)MFP100は、健康管理データベース500に蓄積された健康データに基づきユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する。
(H)MFP100は、生成された健康管理データをディスプレイ107aに表示したり、紙媒体P2に印刷したりする。
(I)また、MFP100は、生成された健康管理データを社内健康管理サーバ700に送信する。MFP100は、生成された健康管理データを送信先コンピュータ600やクラウドコンピュータ800に送信することもできる。
[効果]
以上に説明したように、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、MFP100と血圧計等の測定機器300を組み合わせることにより、印刷の待ち時間等にMFP100の周辺に設置された測定機器(健康機器)を利用してユーザの健康データを収集する。そして、健康管理システム1は、収集された健康データに基づきユーザに健康管理データを提供する。これにより、印刷時間を有効活用した健康管理が可能になる。
MFP100はどのオフィスに概ね必ず存在する機器であり、設置する場所も確保されている。したがって、健康管理システム1を導入するために新たなスペースを確保する必要がない。また、健康管理システム1に加入している全社員が簡単に利用することができる。また、オフィス等に置かれる機器の既存の機能を利用して本システムを構築するため、利便性が高い健康管理の環境をユーザに提供することができる。これにより、オフィス内の機器を用いて、ユーザが日常的に無理なく健康管理サービスを得ることができる。
また、MFP100には予め様々なインタフェイスが搭載されている。印刷機能、通信機能、表示機能、ファクシミリ機能などのインタフェイスである。よって、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、MFP100に新たな機能を追加することなく、健康データや健康管理データの送受信や読込み、表示、印字が可能である。これにより、MFP100の既存機能であるファクシミリやメール機能を活用し、医療機関や産業医、家庭等に健康記録情報を送信することができる。また、本システムをこれらのインタフェイス機能を用いて構築することにより、システムにかかるコストを抑えることができる。
また、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、社員証や生体認証等による認証処理で認証が成功した後、MFP100の利用が可能となる。つまり、生体モニター等の認証とMFP100内での健康記録や外部との通信に基づく健康管理とを組み合わせた仕組みが構築される。このため、セキュリティが高いシステムを構築でき、セキュリティの維持や管理が容易である。MFP100はPCやモバイル機器のように持ち運ぶことが困難な点においても、セキュリティが高いシステムとなっている。
また、日常測定する健康データに対する付加情報(気付き情報)を生成することにより、ユーザに身体の状態をより客観的に知らせることができる。
また、MFP100の既存のスキャナ機能を使用することにより、過去の測定値や他の機器での測定値を読み込み、健康管理データベース500に記憶することが容易に行い得る。
また、産業医との連携を図ることにより、体調の変化を素早く察知し、早期に対応することが可能である。社内の健康管理システムと連携し、より細かいケアを図ることも可能である。
<おわりに>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、本発明の健康管理システムは、所定の組織内に複数台の画像形成装置が配置されている場合、認証に成功した時点で処理(ジョブ)の負荷が最も少ない画像形成装置を特定し、特定された画像形成装置を用いて上記健康管理データの生成及び提供を実行するようにしてもよい。これによれば、会社内に複数台の画像形成装置がある通常の環境において、各画像形成装置が行うべきジョブの状態に応じて処理の負荷分散を図ることができる。
本発明に係る画像形成装置の各機能を実現する各部は、各機能を実行するプログラム群からなるソフトウエアにより実現されてもよい。本発明に係る画像形成装置の各機能を実現する各部は、上記各機能ブロックを含むLSI(Large Scale Integration)チップなどの半導体デバイスとしてハードウエアにより実現されてもよいし、ソフトウエアとハードウエアとの両方を用いて実現されてもよい。
このような画像形成装置の各機能を実行するためのプログラムは、はじめからコンピュータに備えられたROMあるいはHDD等の記憶手段に格納されていてもよいし、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録され、メモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、又はCPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させてもよい。さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして上述した各手順を実行させることもできる。
1 健康管理システム
100 MFP
101 制御部
102 画像読取部
103 画像処理部
104 印字部
105 画像記憶部
106 検知部
107 操作表示部
107a ディスプレイ
107b タッチパネル
108 通信部
108a 送信部
108b 受信部
200 認証機器
300 測定機器
302 血圧計
304 体組成計
306 活動量計
400 社員食堂サーバ
500 健康管理データベース
502 社員ID
504 eメールアドレス
506 ファクシミリNo.
508 健康データ
510 勤怠データ
600 送信先コンピュータ
700 社内健康管理サーバ
800 クラウドコンピュータ

Claims (8)

  1. ユーザの識別情報に基づき該ユーザが使用を要求する画像形成装置との間で認証処理を実行する認証機器と、
    前記認証に成功した場合、前記ユーザに関する健康データを提供する健康データ提供機器と、
    前記健康データを収集し、収集した健康データに基づき前記ユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する画像形成装置と、を備え、
    前記健康データ提供機器は、前記ユーザの身体に関するデータを測定し、測定結果を前記健康データとして提供する測定機器を含み、
    前記画像形成装置は、
    自機の画像形成機能を用いて前記ユーザが要求する画像処理を行い、自機の通信機能を用いて前記測定機器から提供される健康データを収集し、
    前記測定機器により前記ユーザの身体に関するデータの測定が行われている間、前記ユーザの要求又は前記ユーザ以外の者の要求する画像処理を行い、印刷の待ち時間に前記測定機器から提供される健康データを収集し、収集した健康データに基づき生成された健康管理データを提供することにより健康管理を支援する、
    ことを特徴とする健康管理システム。
  2. 前記健康データ提供機器は、前記ユーザの摂取物に関するデータを算出し、算出結果を前記健康データとして提供するサービス提供機器を含むことを特徴とする請求項1に記載の健康管理システム。
  3. 前記画像形成装置は、自機の通信機能を用いて前記健康管理データを予め定められた機器に送信する、自機の印刷機能を用いて該健康管理データを出力する、又は自機の表示機能を用いて該健康管理データを表示することの少なくともいずれかを実行することにより前記健康管理データを提供することを特徴とする請求項1又は2に記載の健康管理システム。
  4. 前記画像形成装置は、前記健康管理データに関する気付き情報を生成し、該健康管理データとともに前記気付き情報を提供することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の健康管理システム。
  5. 前記画像形成装置は、自機の読み取り機能を用いて所望の媒体に印刷された前記ユーザに関する健康データを読み込むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の健康管理システム。
  6. 前記画像形成装置は、所定の組織の敷地内に配置され、
    前記健康管理システムは、前記認証機器と前記画像形成装置との間の認証処理により認証された前記組織の構成員に対して前記健康管理データを提供することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の健康管理システム。
  7. 前記画像形成装置は、所定の組織の敷地内に複数台配置され、
    前記健康管理システムは、前記複数台の画像形成装置のうち前記認証に成功した時点で負荷が最も少ない画像形成装置を特定し、特定された画像形成装置を用いて前記組織の構成員に対して前記健康管理データを提供することを特徴とする請求項に記載の健康管理システム。
  8. ユーザの識別情報に基づき認証機器との間で認証処理を実行する認証部と、
    前記認証に成功した場合、測定機器が測定したユーザの身体に関するデータを健康データとして収集し、収集した健康データに基づき前記ユーザの健康状態を示した健康管理データを生成する生成部と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置は、
    自機の画像形成機能を用いて前記ユーザが要求する画像処理を行い、自機の通信機能を用いて前記測定機器から提供される前記健康データを収集し、
    前記測定機器により前記ユーザの身体に関するデータの測定が行われている間、前記ユーザの要求又は前記ユーザ以外の者の要求する画像処理を行い、印刷の待ち時間に前記測定機器から提供される前記健康データを収集し、収集した健康データに基づき生成された健康管理データを提供することにより健康管理を支援する、
    ことを特徴とする画像形成装置。

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