JP5780173B2 - 研削装置およびそれを用いた研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの溝の内壁を研削可能な研削装置およびそれを用いた研削方法に関する。
従来より、ワークの有する筒状の孔の径外方向に環状に凹む溝の内壁を研削する研削装置が知られている。研削装置は、回転可能なシャフトと、そのシャフトの端部から径外方向に延びる円盤状の砥石とを備える。ワークの溝に砥石を挿入し、シャフトとともに砥石を回転すると、ワークの溝の内壁が砥石によって研削される。
特開平7−171756号公報
しかしながら、ワークの溝の内壁を上述した円盤状の砥石によって研削すると、ワークの孔と溝とを接続する角部が直角に研削される。ワークの溝に例えばリング状または半リング状の相手方部材を嵌め込んで種々の製品に使用する場合、ワークの溝の内壁と相手方部材とが微小なすべり運動をすることがある。この場合、ワークの溝の内壁と相手方部材とが異常摩耗するおそれがある。
一方、特許文献1には、砥石を保持するホルダが記載されている。このホルダは、砥石を収容する溝の内壁にダイアモンド結晶体からなる薄片を固定している。これにより、経年変化によるホルダの溝の拡大を防いでいる。しかし、この特許文献1に記載の技術を使用しても、ワークの溝の内壁と相手方部材との異常摩耗を抑制することはできない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ワークの溝の内壁とその溝に嵌合される相手方部材との摩耗を低減するようにワークの溝の内壁を研削可能な研削装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明によると、ワークの有する筒状の孔の径外方向に環状に凹む溝の内壁を研削可能な研削装置は、回転体、ホルダ、シャフト、付勢手段、台座および砥石を備える。
回転駆動可能な回転体に筒状のホルダは固定される。
ホルダと共に回転するシャフトは、一端がホルダの内側でワークの孔の中心軸に対して平行に軸方向に往復移動可能に支持され、他端がホルダの外側に延びる。
付勢手段は、一端がホルダに係止され、他端がシャフトに係止され、ホルダに対してシャフトを軸方向の一方または他方へ付勢する。
円盤状の台座は、シャフトの他端から径外方向に延びる。
台座の回転軸方向の一方または他方に設けられた環状の砥石は、台座と共にワークの溝に挿入可能である。
付勢手段の付勢力によりワークの溝の内壁から砥石を経由して台座およびシャフトに応力が作用すると、ホルダの内壁とシャフトとの隙間によるシャフトの傾き、シャフトの靭性、又は台座の靭性の少なくともいずれか一つにより、砥石および台座は、ワークの孔の中心軸に垂直な平面に対して傾斜し、砥石がワークの孔と溝とを接続する角部を鈍角に研削可能である
台座に砥石を取り付けたことで、砥石の割れが防がれるので、砥石の肉厚を薄くすることが可能である。このため、研削装置は、回転軸方向の幅が小さい溝の内壁を研削することができる。
また、砥石がワークの溝の内壁を研削するとき、砥石と台座がワークの孔の中心軸に垂直な平面に対して傾斜することで、ワークの孔と溝とを接続する角部が鈍角に研削される。したがって、ワークの溝に例えばリング状または半リング状の相手方部材を嵌め込んで種々の製品に使用した場合、ワークの溝の内壁と相手方部材との摩耗を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による研削装置の断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1のIII−III線の断面図である。 本発明の第1実施形態による研削装置がワークを研削する状態を示す説明図である。 図4のV方向の矢視図である。 図5のVI−VI線の断面図である。 図5のVII−VII線の断面図である。 図5のVIII−VIII線の断面図である。 本発明の第1実施形態による研削装置が研削したワークが適用された高圧ポンプの要部断面図である。 本発明の第1実施形態による研削装置が研削したワークの使用状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態による研削装置の断面図である。 本発明の第2実施形態による研削装置がワークを研削する状態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態による研削装置の断面図である。 本発明の第4実施形態による研削装置がワークを研削する状態を示す説明図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による研削装置を図1〜図10に示す。研削装置1は、ワークの溝の内壁の研削に用いられる。
図1に示すように、研削装置1は、回転体10、ホルダ20、シャフト30、付勢手段としてのスプリング40、先端部材50および砥石60を備える。
回転体10は、工作機械の一種であり、図示しないモータ等の駆動力により、回転軸O1を中心に回転可能である。
ホルダ20は、筒状に形成され、回転体10に固定される。ホルダ20は、内側にスプリング40を収容するスプリング収容部21、および、そのスプリング収容部21よりも内径が小さいシャフト支持部22を有する。スプリング収容部21とシャフト支持部22との間に段差23が設けられている。
シャフト30は、一端がホルダ20に往復移動可能に支持され、他端がホルダ20の外側に延びている。シャフト30の一端には、径外方向に環状に延びるフランジ部31が設けられている。また、シャフト30の一端には、フランジ部31から軸方向に延びる突出部32が設けられている。図3に示すように、突出部32は、回転軸O1に平行な平面部33を有している。この平面部33に回り止め部材24が嵌め合わされている。突出部32と回り止め部材24とは軸方向に往復移動可能である。図1に示すように、回り止め部材24は、ねじ25によってホルダ20に固定されている。これにより、シャフト30はホルダ20と共に回転可能である。
シャフト30は、ホルダ20のシャフト支持部22に軸方向に往復移動可能に支持されている。すなわち、シャフト支持部22の内壁とシャフト30との間、および、平面部33と回り止め部材24との間には、僅かな隙間が設けられている。
ホルダ20のスプリング収容部21にスプリング40が収容されている。スプリング40は、一端がホルダ20の段差23に係止され、他端がシャフト30のフランジ部31に係止される。スプリング40は、圧縮コイルスプリングであり、シャフト30を回り止め部材側へ付勢している。
図1および図2に示すように、シャフト30は先端に軸孔34を有している。先端部材50は、挿入部51、円筒部52および台座53を有する。先端部材50は、挿入部51がシャフト30の軸孔34に挿入され、センターボルト54によってシャフト30に固定されている。先端部材50の円筒部52の外径とシャフト30の外径とは略同一である。円筒部52から径外方向に円盤状の台座53が延びている。台座53は、靭性を有する薄板から形成される。
台座53の回転軸方向のホルダ側に円環状の砥石60が接着材などにより固定されている。砥石60は、例えば#120〜#240の超仕上げ砥石である。
なお、上述したホルダ20、シャフト30、スプリング40、先端部材50および砥石60は、研削装置1の回転体10に取り付け可能な研削工具を構成する。
次に、研削装置1によりワーク2の溝4を研削する方法を図4〜図8を参照して説明する。
図4および図5に示すように、研削装置1が研削するワーク2は、例えば熱処理がされたHRc55〜65の高硬度材である。ワーク2は、例えば切削加工などにより形成された円筒状の孔3と、その孔3から径外方向に凹む溝4を有する。ワーク2の溝4の幅Aは、例えば2mmである。ワーク2の溝4の深さBは、例えば1.5〜2mmである。
研削装置1の台座53と砥石60はワーク2の溝4に挿入可能である。研削装置1は、台座53と砥石60をワーク2の溝4に挿入した後、図4の矢印Cに示すように、回転体10を軸方向に移動してホルダ20を回転体側に引き上げる。これにより、スプリング40の付勢力により、砥石60がワーク2の溝4に押しつけられる。
研削装置1の砥石60がワーク2の溝4の内壁5を研削するとき、研削装置1の回転軸O1と、ワーク2の孔3の中心軸O2とは径方向に離れた位置にある。図5の矢印Dに示すように、研削装置1は、回転体10、ホルダ20、シャフト30、先端部材50および砥石60が、研削装置1の中心軸O1を中心として回転する。また、図5の矢印Eに示すように、ワーク2は、孔3の中心軸O2を中心として回転する。これにより、研削装置1の砥石60によって、ワーク2の溝4の内壁5が周方向に連続して研削される。なお、上記の回転方向に規制はないものとする。
切削加工前のワーク2は、表面粗さが例えば▽▽▽レベルである。これを超仕上げ砥石60による研削で例えば0.8RZ以下の表面粗さに加工することが可能である。
図6は図5のVI−VI線断面図であり、図7は図5のVII−VII線断面図であり、図8は図5のVIII−VIII線断面図である。
図6に示すように、スプリング40の付勢力によりワーク2の溝4の内壁5から砥石60を経由して台座53およびシャフト30に応力が作用すると、シャフト30はホルダ20の内壁とシャフト30との隙間分、僅かに傾く。また、シャフト30はその靭性により僅かに湾曲する。そして台座53もその靭性によりシャフト30に対して僅かに傾く。このため、砥石60と台座53はワーク2の孔3の中心軸O2に垂直な仮想平面Sに対して角度θ傾斜する。この状態で砥石60が溝4の内壁5を研削すると、溝4の内壁5は例えば5〜15μm程度テーパ状に研削される。
図7及び図8に示すように、スプリング40の付勢力によりワーク2の溝4の内壁5から砥石60を経由して台座53に応力が作用すると、台座53はその靭性により僅かに湾曲する。砥石60と角部6とが当接する面の両端部に行くほど台座53と砥石60の湾曲は大きくなる。このため、ワーク2の孔3と溝4とを接続する角部6は、曲面状に研削される。
研削装置1によって研削されたワーク2が高圧ポンプ70のハウジングに適用された例を図9に示す。
ワーク2の孔3には、吸入弁の弁ボディ71が挿入される。弁ボディ71は、ワーク2の溝4に嵌め込まれた2枚の半リング状の相手方部材72と、加圧室73側に設けられたスプリングワッシャ74によってワーク2の孔3の内側に固定される。高圧ポンプ70のプランジャ75が軸方向に往復移動すると、吸入行程で弁ボディ71の流路から加圧室73に燃料が吸入され、または、調量行程で加圧室73から弁ボディ71の流路に燃料が排出される。このとき、燃料の動圧により弁ボディ71がワーク2に対して微小なすべり運動をする。この弁ボディ71に伴って相手方部材72が運動することで、ワーク2の溝4の内壁5と相手方部材72とが微小振幅のすべり運動をする。図10の(A)、(B)では、ワーク2の溝4の内壁5と相手方部材72とのすべり振動を模式的に示している。この場合、ワーク2の溝4の内壁5および角部6と、相手方部材72とがフレッティング摩耗することが考えられる。
しかし、本実施形態では、研削装置1は、ワーク2の孔3の中心軸に対してシャフト30を傾けることの可能な隙間をホルダ20の内壁とシャフト30との間に有する。これにより、砥石60がワーク2の溝4の内壁5を研削するとき、シャフト30が傾き、砥石60と台座53がワーク2の孔3の中心軸に垂直な平面に対して傾斜する。このため、ワーク2の溝4の内壁5をテーパ状に研削することができる。したがって、ワーク2の孔3の内壁と溝4の内壁5とのなす角が鈍角になるので、ワーク2の溝4の内壁5および角部6と、相手方部材72との摩耗を抑制することができる。
本実施形態では、シャフト30は、ワーク2の溝4の内壁5から砥石60および台座53を経由してシャフト30に作用する応力の方向に湾曲する靭性を有する。これにより、砥石60がワーク2の溝4の内壁5を研削するとき、シャフト30が湾曲し、砥石60と台座53がワーク2の孔3の中心軸に垂直な平面に対して傾斜する。このため、ワーク2の溝4の内壁5をテーパ状に研削することができる。
本実施形態では、台座53は、スプリング40の付勢力によりワーク2の溝4の内壁5から砥石60を経由して台座53に作用する応力の方向に湾曲する靭性を有する。これにより、砥石60がワーク2の溝4の内壁5を研削するとき、ワーク2の孔3と溝4とを接続する角部6を曲面状に研削することが可能になる。このため、ワーク2の溝4の内壁5および角部6と、相手方部材72との摩耗を確実に抑制することができる。
しかも、本実施形態では、ワーク2の溝4の内壁5をテーパ状に研削し、且つ、ワーク2の孔3と溝4とを接続する角部6が曲面状に研削する加工を一工程で行うことが可能である。したがって、製造工程を簡素にすることで、製造コストを低減することができる。
本実施形態では、台座53に砥石60を取り付けたことで、砥石60の割れが防がれるので、砥石60の肉厚を薄くすることが可能である。このため、幅が小さい溝4の内壁5を研削することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による研削装置を図11および図12に示す。
第2実施形態では、砥石61が台座53のホルダ20と反対側に固定されている。
スプリング40は、一端がシャフト30のフランジ部31に係止され、他端が回り止め部材24に係止されている。スプリング40は、シャフト30を回り止め部材24と反対側へ付勢している。
研削装置は、ワーク2の溝4のホルダ20と反対側の内壁7を研削する。この場合、図11の矢印Fに示すように、スプリング40の付勢力により、砥石61がワーク2の溝4のホルダ20と反対側の内壁7に押しつけられる。
スプリング40の付勢力によりワーク2の溝4の内壁7から砥石61を経由して台座53およびシャフト30に応力が作用すると、シャフト30は、ホルダ20の内壁とシャフト30との隙間分僅かに傾くとともに、その靭性により僅かに湾曲する。台座53も、その靭性によりシャフト30に対して傾く。このため、溝4の内壁7はテーパ状に研削される。
また、スプリング40の付勢力によりワーク2の溝4の内壁7から砥石61を経由し、台座53に応力が作用すると、台座53はその靭性により僅かに湾曲する。このため、ワーク2の孔3と溝4とを接続する角部8が曲面状に研削される。
第2実施形態では、ワーク2の溝4のホルダ20と反対側の内壁7および角部8と、相手方部材72との摩耗を抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による研削装置を図13に示す。
第3実施形態では、砥石が第1砥石60と第2砥石61から構成される。第1砥石60は台座53のホルダ側に固定され、第2砥石61は台座53のホルダ20と反対側に固定されている。
また、スプリングは第1スプリング41および第2スプリング42から構成される。第1スプリング41は、一端がシャフト30のフランジ部31に係止され、他端が回り止め部材24に係止されている。第1スプリング41は、シャフト30を回り止め部材24と反対側へ付勢している。
第2スプリング42は、一端がホルダ20のスプリング収容部21とシャフト支持部22との段差23に係止され、他端がシャフト30のフランジ部31に係止される。第2スプリング42は、シャフト30を回り止め部材側へ付勢している。
第3実施形態の研削装置は、ワーク2の溝4のホルダ側の内壁5を研削可能であるとともに、ワーク2の溝4のホルダ20と反対側の内壁7を研削可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による研削装置を図14に示す。
上述した実施形態では、研削装置1の砥石60がワーク2の溝4の内壁5を研削するとき、ワーク2が孔3の中心軸O2を中心として回転するようにした。
これに対し、第4実施形態では、ワークを固定して研削を行う。図14の矢印G,Hに示すように、研削装置は、中心軸O1を中心とした回転(自転)機能と、中心軸O2を中心とした回転(公転)機能とを併せ持つ。この研削装置1の砥石60によって、ワーク2の溝4の内壁5は周方向に連続して研削される。なお、研削装置1の回転方向に規制はないものとする。
第4実施形態においても、第1〜第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、ワークの有する筒状の孔から径外方向に環状に凹む溝の内壁の研削に用いられる研削装置について説明した。これに対し、他の実施形態では、研削装置は、ワークの平面に直線状に延びる溝の内壁の研削に用いるものであってもよい。
上述した実施形態では、シャフトと先端部材とを別体で構成した。これに対し、他の実施形態では、シャフトと先端部材とを一体で構成してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・研削装置
10・・・回転体
20・・・ホルダ
30・・・シャフト
40、41、42・・・スプリング(付勢手段)
53・・・台座
60、61・・・砥石

Claims (7)

  1. ワーク(2)の有する筒状の孔(3)からその孔の径外方向に環状に凹む溝(4)の内壁(5,7)を研削可能な研削装置(1)であって、
    回転駆動可能な回転体(10)と、
    前記回転体に固定される筒状のホルダ(20)と、
    一端が前記ホルダの内側で前記ワークの前記孔の中心軸(O 2 )に対して平行に軸方向に往復移動可能に支持され、他端が前記ホルダの外側に延び、前記ホルダと共に回転するシャフト(30)と、
    一端が前記ホルダに係止され、他端が前記シャフトに係止され、前記ホルダに対して前記シャフトを軸方向の一方または他方へ付勢する付勢手段(40,41,42)と、
    前記シャフトの他端から径外方向に延びる円盤状の台座(53)と、
    前記台座の回転軸方向の一方または他方に設けられ、前記台座と共に前記ワークの前記溝に挿入可能な環状の砥石(60,61)と、を備え、
    前記付勢手段の付勢力により前記ワークの前記溝の内壁から前記砥石を経由して前記台座および前記シャフトに応力が作用すると、前記ホルダの内壁と前記シャフトとの隙間による前記シャフトの傾き、前記シャフトの靭性、又は前記台座の靭性の少なくともいずれか一つにより、前記砥石および前記台座は、前記ワークの前記孔の中心軸(O2)に垂直な平面(S)に対して傾斜し、前記砥石が前記ワークの前記孔と前記溝とを接続する角部を鈍角に研削可能なことを特徴とする研削装置。
  2. 前記砥石および前記台座の外径は、前記ワークの前記孔の内径よりも小さく、
    前記砥石が前記ワークの前記溝の内壁を研削するとき、前記ワークの前記孔の中心軸と前記シャフトの中心軸(O1)とは離れた位置にあることを特徴とする請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記付勢手段の付勢力により前記ワークの前記溝の内壁から前記砥石及び前記台座を経由して前記シャフトに応力が作用すると、前記ホルダの内壁と前記シャフトとの隙間の分、前記シャフトが前記ワークの前記孔の中心軸に対して傾くことを特徴とする請求項1または2に記載の研削装置。
  4. 前記シャフトは、前記付勢手段の付勢力により前記ワークの前記溝の前記内壁から前記砥石および前記台座を経由して応力が作用すると、その応力が作用した方向に湾曲する靭性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の研削装置。
  5. 前記台座は、前記付勢手段の付勢力により前記ワークの前記溝の内壁から前記砥石を経由して応力が作用すると、その応力が作用した方向に湾曲する靭性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の研削装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載した研削装置を用いて前記ワークの前記溝の内壁を研削する研削方法であって、
    前記付勢手段の付勢力によって前記ワークの前記溝の内壁から前記砥石に作用する応力により、前記砥石および前記台座を前記ワークの前記孔の中心軸に垂直な平面に対して傾斜させた状態で前記ワークの前記溝の内壁を研削する研削方法。
  7. ワークの有する筒状の孔からその孔の径外方向に環状に凹む溝の内壁を研削可能な研削装置の備える回転駆動可能な回転体に取り付けられる研削工具であって、
    前記回転体に固定される筒状のホルダと、
    一端が前記ホルダの内側で前記ワークの前記孔の中心軸に対して平行に軸方向に往復移動可能に支持され、他端が前記ホルダの外側に延び、前記ホルダと共に回転する前記シャフトと、
    一端が前記ホルダに係止され、他端が前記シャフトに係止され、前記ホルダに対して前記シャフトを軸方向の一方または他方へ付勢する付勢手段と、
    前記シャフトの他端から径外方向に延びる円盤状の台座と、
    前記台座の回転軸方向の一方または他方に設けられ、前記台座と共に前記ワークの前記溝に挿入可能な環状の砥石と、を備え、
    前記付勢手段の付勢力により前記ワークの前記溝の内壁から前記砥石を経由して前記台座および前記シャフトに応力が作用すると、前記ホルダの内壁と前記シャフトとの隙間による前記シャフトの傾き、前記シャフトの靭性、又は前記台座の靭性の少なくともいずれか一つにより、前記砥石および前記台座は、前記ワークの前記孔の中心軸に垂直な平面に対して傾斜し、前記砥石が前記ワークの前記孔と前記溝とを接続する角部を鈍角に研削可能なことを特徴とする研削工具。
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