JP5778416B2 - 抽出器用の抽出フィルター - Google Patents

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Description

本発明は、飲料用抽出器で成分抽出を行なう抽出器用カートリッジフィルターに関するものである。
コーヒー、紅茶および緑茶などの嗜好品を専用の抽出機で成分抽出する為の代表的な抽出器用カートリッジフィルターとして、フィルター部に樹脂製成型体と繊維製フィルターを組み合わせた容器および非透水性樹脂フィルムからなる蓋材を接合した抽出器用カートリッジフィルターが知られている(例えば、下記特許文献1および2参照)。しかしながら、この抽出器用カートリッジフィルターは、容器と蓋材の材料が非透水性の為、コーヒーなどを抽出する時に蓋材と容器の底部を抽出機の注湯用針で貫通させる動作が必要となる。さらに、抽出後抽出器用カートリッジフィルターを取り除く時に余剰のお湯が蓋材の上に溜まり、それが飛び散り、やけどなどの危険がある。
また、不織布製成型容器からなるフィルター部と不織布からなる蓋材とを組み合わせて接合した抽出器用カートリッジフィルターも知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この抽出器用カートリッジフィルターは、注湯用針で貫通させる動作は不要となるが、抽出が安定せず抽出液の濃度が薄くなるなどの問題がある。
特開2005−110835号公報 特許第4278706号公報
本発明の目的は、飲料用抽出器でコーヒーなどを抽出するときに蓋材を注湯用針で貫通させる動作を不要とした優れた簡便性と、抽出後の蓋材の上に余剰のお湯が溜まることを防止した優れた安全性とを具えた抽出器用カートリッジフィルターを提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、フィルター部材の不織布成型体からなる容器と、不織布と少なくとも1個以上の孔を設けてなるフィルムとが接合一体化された複合シートからなる蓋材とを用いることで、被抽出物に適した抽出時間が得られると共に、抽出するときに蓋材を注湯用針で貫通させる必要がなく、抽出器から抽出器用カートリッジフィルターを取り外す際に蓋材の上に余剰のお湯が溜まらず、お湯の飛散がなく安全に取り外すことができることを見出した。
即ち、本発明は下記の発明を提供する。
(1)成形部とフランジ部からなる一体成形された容器形状のフィルターおよび該フランジ部に設置される封止用蓋材からなるカートリッジフィルターであって、該容器形状のフィルターが合成繊維不織布であり、該蓋材が上面の不織布と下面の少なくとも1個以上の孔を設けてなるフィルムとからなることを特徴とする抽出器用カートリッジフィルター。
(2)前記容器形状のフィルターが、略半球状またはお碗状の湾曲底部を有することを特徴とする上記1項に記載の抽出器用カートリッジフィルター。
(3)前記フィルムが、抽出部面積当たりの開孔部面積率が0.1〜7.1%であることを特徴とする上記1または2項に記載の抽出器用カートリッジフィルター。
(4)前記蓋材の不織布とフィルムが、全面又は部分的に接合してなることを特徴とする上記1〜3項のいずれか一項に記載の抽出器用カートリッジフィルター。
上述のように、本発明で得られた抽出器用カートリッジフィルターは、コーヒー、紅茶および緑茶などの嗜好品を専用の抽出器で抽出する際に、蓋材を抽出器の注湯用針で貫通させることなく、抽出後抽出フィルター容器を取り除く時に余剰のお湯が蓋材の上に溜まることがなく安全に取り外すことができる。
本発明のカートリッジフィルターの構成を説明した模式図である。 本発明のカートリッジフィルターの蓋材の断面の模式図である。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明は、飲料用抽出器でコーヒー、紅茶および緑茶などの嗜好品を抽出する際の抽出器用カートリッジフィルターに関する。
本発明の特徴は、被抽出物が充填された抽出器用カートリッジフィルター内にお湯を注ぎ込む際に、上面の不織布と下面の少なくとも1個以上の孔を設けてなるフィルムとからなる蓋材を用いることにより、被抽出物に適した注入量と抽出時間が得られ抽出性に優れた抽出器用カートリッジフィルターとなることである。さらに、抽出器用カートリッジフィルターに略半球状またはお碗状の湾曲底部を有する熱成型された不織布を用いることで、注いだお湯を成型された容器の底面の一点から抽出させることができるため抽出液が薄くならずコーヒー、紅茶および緑茶などの嗜好品の抽出性に優れたフィルター容器となることである。
また、抽出器による抽出では、お湯は使用される抽出器の所定圧力で注入される為に全面通水の蓋材と容器全体が通水可能な不織布からなるフィルター容器では抽出時間が短くなり抽出液が薄いものとなる。そこで、本発明は0.1〜7.1%の開孔部面積率を有する蓋材と底が湾曲したカップ状の熱成形された容器形状のフィルターを用いることで、蓋材からの通水量と容器の側面からの通水を抑制して底面の一点から通水することで適正な抽出時間による美味しい嗜好品を抽出することができる。特にコーヒー粉の場合は、細挽、中挽および荒挽等の粉の粒径により異なるが、好ましい抽出時間としては、お湯とコーヒー豆が十分浸漬されて、拡大膨潤現象が生じる20〜90秒が好ましく、さらに好ましくは25〜60秒であり、蒸らし効果が出、成分抽出も十分行なわれ、美味しいコーヒーとなる。
さらに、本発明の特徴は、本発明の抽出器用カートリッジフィルターを抽出器にセットして、コーヒーなどの成分抽出を行なう際、蓋材の表面層(上面)を不織布とすることで蓋材の部分通水によって抽出後の蓋材の上に溜まる余剰のお湯を不織布に吸水させることができ、抽出終了後に、抽出器から抽出フィルターを取り外す時に、お湯の飛散を防止できることである。
本発明の容器形状のフィルターを構成する合成繊維不織布としては、容器形状に熱成型できる材料であればどのような材料でもよいが、略半球状またはお碗状の湾曲底部を有する形に熱成型できる材料が好ましい。代表的な合成繊維不織布としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、共重合ポリエステル繊維、共重合ポリアミド繊維、並びにポリエチレン−ポリエステルおよび共重合ポリエステル−ポリエステルなどの複合繊維等の、単一又は2種以上からなる短繊維、長繊維、またはこれらの混合若しくは積層ウエブを、公知のスパンボンド法、メルトブロー法、トウ開繊法、ニードルパンチ法およびサーマルボンド法などで製造される不織布が挙げられる。好ましくは共重合を含めたポリエステル系繊維からなる不織布であり、より好ましくはスパンボンド法により得られるポリエステル系繊維からなる不織布である。さらに、熱成形性を向上させるためには、複屈折率が0.04以下のポリエステル系長繊維不織布が好ましい。複屈折率はより好ましくは0.003〜0.05がよい。複屈折率がこの範囲であると、繊維の伸度が大きく、良好な熱成形性が得られる。
容器形状のフィルターに用いる不織布を構成する繊維の繊維径は0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは3.2〜32μmである。不織布の目付は30〜300g/m2 が好ましく、より好ましくは50〜250g/m2である。また、不織布の厚さは0.05〜2mmが好ましく、より好ましくは0.1〜1.0mmである。
フィルターの形状としては、容器形状であれば特に限定されないが、注いだお湯を底面の一点から抽出させることができるように、底が湾曲した形状、例えば、円錐台形、ドーム形、略半球形およびお椀形などが好ましい。これらの中でも、略半球状またはお碗状の湾曲底部を有する形状が好ましい。また、容器形状の凹凸金型などを用いて熱プレス成形によって得られること、又、既存容器の口径部に装着して使用できることから、展開比(深さ/口径)は0.2〜2.0が好ましく、更に好ましくは0.3〜1.5である。
図1に本発明の抽出器用カートリッジフィルターの一例を示す。本例はお椀状の湾曲底部を有する容器形状のフィルターを用いた例であり、図中、10が容器形状のフィルターであり、11がフランジ部であり、12が成形部であり、20が蓋材である。また、30は被抽出物の珈琲粉である。
本発明で用いる容器形状のフィルターは、合成繊維不織布を、例えば、加熱された凹凸金型により熱プレス成形するか、又は、赤外線ヒーターなどを用いて合成繊維不織布を加熱してから、金型若しくは木型を用いてプレス成形した後に形状を保持した状態で熱セットすることによって製造される。
合成繊維不織布の熱プレス成形加工によって得られた容器形状のフィルターは、熱湯などの抽出液を用いて成分抽出を行なう際に、容器が変形しないことが肝要であるため、フィルターの沸水収縮率は20%以下であることが好ましく、さらに好ましくは5%以下である。沸水収縮率が20%を超える場合は、お湯を注いだ時、熱収縮によって容器形状のフィルターの容積が狭くなり、被抽出物の膨張によりフィルター上にセットされた蓋材が剥がれる恐れがある。さらに、容器の底面が変形することで抽出がスムーズに行なわれなくなることがある。
お湯を注いだ時に変形を起こさないためには、熱プレス成形加工の成形温度、あるいはプレス成形した後に形状を保持した状態での熱セット温度は130℃〜200℃が好ましい。
容器形状のフィルターの成形加工は、成形中に合成繊維不織布が金型との接着または密着などを起こさないように、適度に展伸されることが好ましい。
本発明で用いる蓋材を構成する不織布は、お湯を吸水できる材料であればどのような材料であってもよい。代表的な不織布としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、共重合ポリエステル繊維、共重合ポリアミド繊維、並びにポリエチレン−ポリエステルおよび共重合ポリエステル−ポリエステルなどの複合繊維等の、単一又は2種以上からなる短繊維、長繊維、またはこれらの混合若しくは積層ウエブを、公知のスパンボンド法、メルトブロー法、トウ開繊法、ニードルパンチ法およびサーマルボンド法などで製造される不織布が挙げられる。
さらに、蓋材を構成するフィルムとの一体化を強固にする為には、例えば、ポリエチレン−ポリエステルや低融点ポリエステル−ポリエステルの鞘芯構造の2成分繊維からなる不織布、これらの2成分繊維とポリエステル繊維との複合不織布、およびポリプロピレン極細繊維とポリエステル繊維あるいはポリプロピレン単成分繊維との複合不織布からなるヒートシール性を有する不織布が好ましい。
蓋材の不織布を構成する繊維の繊維径は0.5〜100μmが好ましく、目付が12〜50g/m2 、厚さが0.09〜0.28mmの不織布が好ましい。不織布の目付が12g/m2未満では、蓋材上に溜まった余剰のお湯を吸い取ることができない。また、不織布の目付が50g/m2を超えると、蓋材に吸水されるお湯が多くなる為、抽出性に悪影響する。
本発明の蓋材に用いられる代表的なフィルムとしては、ポリエチレンおよびポリプロピレンに代表されるオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、並びにアクリル系などの単層または多層フィルムが挙げられ、またこれらのフィルムを含む複合フィルムも用いられる。好ましくはヒートシール性を有する多層フィルムである。また、フィルムの厚みは、5〜200μmが好ましく、さらに好ましくは20〜100μmである。
フィルムの開孔部面積率は0.1〜7.1%であることが好ましい。0.1%未満では、抽出時間が長くなり、抽出液が濃くなり、味および色が悪いことが多い。7.1%を超えると、抽出時間が短くなり、抽出液が薄くなり、香り、味および色が悪いことが多い。さらに好ましくは0.2〜5.0%、特に好ましくは0.2〜3.0%である。
孔の配列と孔径は特に限定されないが、例えば、中心に1個孔を開けるか、または、中心から半径の1/2までの円周方向に数個の孔を配列するのが好ましい。1個当たりの孔径としては0.2〜12mmが好ましく、より好ましくは0.5〜10mm、特に好ましくは1.0〜8mmである。また、孔の開け方も特に限定されないが、例えば、ポンチ、針、熱針およびレーザーなどによって開けることができる。
本発明で用いる蓋材は前記不織布と前記フィルムとを重ねた複合シートである。前記不織布を上面に、前記フィルムを下面にして重ね、容器形状フィルターのフランジ部にセットし、接合してもよいが、あらかじめ前記不織布と前記フィルムとを部分的または全面的に接合させた複合シートをフランジ部にセットし、接合することが好ましい。蓋材のフランジ部への接合はヒートシールで行なうことが好ましい。前記不織布と前記フィルムとを部分的または全面的に接合させる方法としては、例えば、不織布とフィルムとを重ねて、熱ロールまたはエンボスロールなどで接合する方法、不織布上にフィルムをTダイから直接押し出しして接合させるダイレクトラミネート法、および接着剤を塗布して接合させる接着剤ラミネート法などがある。前記不織布の種類と前記フィルムの種類の組み合わせは特に限定されないが、多層フィルムを用いる場合は、不織布面がヒートシール性を有することが好ましい。
図2は本発明で用いる蓋材の一例の断面図で、不織布とフィルムがエンボスロールを用いて部分的に接合されている蓋材の例である。図中、21は不織布であり、22はフィルムであり、40は不織布とフィルムのエンボス接合部である。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
なお、測定法および評価法等は下記のとおりである。
(1)蓋材の抽出部面積当たりの開孔部面積率
蓋材のフィルム表面をマイクロスコープにて観察し、孔径(mm)を測定して次式より開孔部面積率を求めた。
孔部の面積(S1)=π×(孔径/2)2×(蓋材抽出部の孔部個数)
蓋材抽出部の面積(S2)=π×(フィルター容器の口径/2)2
開孔部面積率=(S1)×100/(S2)
(2)不織布の目付(g/m2
JIS−L1906に規定の方法に従い、経20cm×緯25cmの試験片を試料不織布の幅1mあたり3箇所採取して質量を測定し、その平均値を単位面積あたりの質量に換算して求めた。
(3)不織布の厚み(mm)
JIS−L1906に規定の方法に従い、接圧荷重2kPaにて幅方向に10箇所測定し、その平均値を厚みとした(厚み計は、PEACOCK社製を用いた。)
(4)不織布の繊維径(μm)
(2)の目付を測定した試料3枚からそれぞれ1cm角の試験片を5枚切り取ってサンプルとした。各試験片についてマイクロスコープで繊維の直径を30点測定し、該測定値の平均値を算出して各試験片の繊維径とし、15枚の平均値を求めて不織布の繊維径とした。
(5)沸水収縮率
上部径45mmφ、深さ26mmのお椀状または略半球状の金型で加熱プレス成型加工した後、55mmφに打ち抜き、5mm幅のフランジ部を有する容器状フィルター容器を10個作製する。該容器の沸水処理前後の深さをノギスで測定して次式より沸水収縮率(BS)を求め、N=10個の平均値を求めた。なお、沸水処理は90℃のお湯中に3分間入れて取り出し、5分間の風乾を行なった。
沸水収縮率(BS)(%)=(h1−h2)×100/h1
(式中、h1は沸水処理前の容器の深さであり、h2は沸水処理後の容器の深さである。)
(6)抽出性
内径55mmφ、肉厚5mm、深さ150mmのアクリル製筒状プラスチックの下端に外径65mmφ、内径45mmφ、厚さ3mmのドーナツ状のアクリル板(ワッシャー)を接着剤で接着したホルダーを作製し、各実施例で作製したフィルター容器にコーヒー粉末7gを充填した抽出器用カートリッジフィルターをホルダー上部よりホルダー内に入れ、ホルダー底部のワッシャーにセットする。次いでホルダー上部よりホルダー中に90℃のお湯を160cc注ぎ、一人分のコーヒーを抽出した。その抽出時間を測定すると共に、蓋材上のお湯溜まりの有無を判定した。また、得られたコーヒーについて、被験者10人で香り、味および色の総合評価で優、良、可の3段階の判定を行い、下記基準に従って評価した。
<抽出時間> 10人分の平均値(秒)。
<お湯溜まり> 1人分でもお湯溜まりが有れば、有。
<コーヒー> ×:8人以上が飲料可と判定。
△:3〜5人が飲料良と判定。
○:6〜7人が飲料良と判定。
◎:8人以上が飲料優と判定。
[実施例1]
公知のスパンボンド方式で得られたポリエステル不織布(目付250g/m2、繊維径17.5μ、厚さ0.53mm)を、温度180℃に加熱した上部径45mm、深さ26mmのお椀状の金型を用いて加熱プレス成型加工を行なった後、5mm幅のフランジ部ができるように55mmφに打ち抜いてフランジ付き容器形状のフィルターを得た。得られたフィルター容器の沸水収縮率を測定したところ、0%であった。
次いで、ポリエステル不織布(旭化成せんい製プレシゼアルファーシール、目付30g/m2、厚さ0.13mm)と、3mmφの孔を中心部に1個開けて開孔部面積率0.4%を有するポリプロピレンフィルム(CPP、厚さ50μ)とをピンポイント柄エンボスロールを用いて圧着面積率6%で熱圧着して一体化し、上面が不織布の55mmφの蓋材を得た。
次いで、フィルター容器にレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度180℃)して封止し、本発明の抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルターおよび蓋材の特性と共に表1に示す。良好な抽出性と抽出後の蓋材上にお湯たまりの無いことが確認された。
[実施例2]
公知のスパンボンド方式で得られたポリエステル不織布(目付200g/m2、繊維径17.5μ、厚さ0.44mm)を、温度170℃に加熱した上部径45mm、深さ26mmの略半球状の金型を用いて加熱プレス成型加工を行なった後、5mm幅のフランジ部ができるように55mmφに打ち抜いてフランジ付き容器形状のフィルターを得た。得られたフィルター容器の沸水収縮率を測定したところ、0%であった。
次いで、ポリエステル不織布(旭化成せんい製プレシゼアルファーシール、目付50g/m2、厚さ0.17mm)と、10mmφの孔を中心部に1個開けて開孔部面積率4.9%を有する、ポリエステルフィルム(厚さ12μ)/ポリプリピレンフィルム(CPP、厚さ30μ)のダイレクトラミネートシートとをピンポイント柄エンボスロールを用いて圧着面積率6%で熱圧着して一体化し、上面が不織布の55mmφの蓋材を得た。
次に、フィルター容器にレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度180℃)して封止し、本発明の抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルターおよび蓋材の特性と共に表1に示す。良好な抽出性と抽出後の蓋材表面にお湯たまりが無いことが確認された。
[実施例3]
ポリエステル不織布(旭化成せんい製プレシゼアルファーシール、目付30g/m2、厚さ0.13mm)とポリプロピレンフィルム(CPP、厚さ50μ)とをピンポイント柄エンボスロールを用いて圧着面積率6%で熱圧着して一体化し、上面が不織布の55mmφの蓋材を得た。なお、ポリプロピレンフィルムには、あらかじめ1mmφの孔を蓋材の中心と半径の1/2の円周状に6個開けて、開孔部面積率を0.3%にしておいた。
次に、実施例1で得たフィルター容器にレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、上記蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度180℃)して封止し、本発明の抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルター容器および蓋材の特性と共に表1に示す。良好な抽出性と抽出後の蓋材上面にお湯たまりの無いことが確認された。
[実施例4]
公知のスパンボンド方式で得られたポリエステル不織布(目付100g/m2、繊維径17.5μ、厚さ0.25mm)を、温度180℃に加熱した上部径45mmおよび深さ26mmの略半球状の金型を用いて加熱プレス成型加工を行なった後、5mm幅のフランジ部ができるように55mmφに打ち抜いてフランジ付き容器形状のフィルターを得た。得られたフィルター容器の沸水収縮率を測定したところ、0%であった。
次いで、ポリエステル不織布(旭化成せんい製プレシゼアルファーシール、目付15g/m2)と、全面にタテ・ヨコ5mmピッチで0.3mmφの孔を開けた開孔部面積率0.22%を有する、ポリエステルフィルム(厚さ12μ)/ポリプリピレンフィルム(厚さ30μ)のダイレクトラミネートシートとをピンポイント柄エンボスロールを用いて圧着面積率6%で熱圧着して一体化し、上面が不織布の55mmφの蓋材を得た。
次に、フィルター容器にレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度180℃)して封止し、本発明の抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルター容器および蓋材の特性と共に表1に示す。良好な抽出性と抽出後の蓋材上面にお湯たまりの無いことが確認された。
Figure 0005778416
[比較例1]
実施例1と同様のフランジ付き容器形状のフィルターにレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、ポリエステル不織布(旭化成せんい製プレシゼアルファーシール、目付30g/m2)の蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度180℃)して封止し、抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルター容器および蓋材の特性と共に表2に示す。抽出後の蓋材上面にお湯たまりは無いが、抽出液が薄くなり香り、味および色とも不満足のものであった。
[比較例2]
実施例2と同様のフランジ付き容器形状のフィルターにレギュラーコーヒー粉末7gを入れ、ポリエステルフィルム(厚さ12μ)にポリエチレンフィルム(厚さ10μ)をダイレクトラミネートしたシートに1mmφの孔を中心部に1個開けて開孔部面積率が0.05%の蓋材をかぶせてフランジ部にヒートシール(温度150℃)して封止し、抽出器用カートリッジフィルターを得た。この抽出器用カートリッジフィルターの抽出性を評価した結果をフィルター容器および蓋材の特性と共に表2に示す。抽出液が濃くなり味および色が悪く、且つ、抽出後の蓋材上面にお湯たまりがあり不満足のものであった。
Figure 0005778416
本発明の抽出器用カートリッジフィルターは飲料用抽出で成分抽出を行う分野で好適に利用できる。
10 不織布製の容器形状のフィルター
11 フランジ部
12 成形部
20 蓋材
21 蓋材上面の不織布
22 蓋材下面のフィルム
30 珈琲粉
40 エンボス接合部

Claims (3)

  1. 成形部とフランジ部からなる一体成形された容器形状のフィルターおよび該フランジ部に設置される封止用蓋材からなるカートリッジフィルターであって、該容器形状のフィルターが合成繊維不織布であり、該蓋材が上面の目付が12〜50g/m 不織布と下面の少なくとも1個以上の孔を設けてなる抽出部面積当たりの開孔部面積率が0.1〜7.1%のフィルムとからなることを特徴とする抽出器用カートリッジフィルター。
  2. 前記容器形状のフィルターが、略半球状またはお碗状の湾曲底部を有することを特徴とする請求項1に記載の抽出器用カートリッジフィルター。
  3. 前記蓋材の不織布とフィルムが、全面又は部分的に接合してなることを特徴とする請求項1または2に記載の抽出器用カートリッジフィルター。
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