JP5776608B2 - 薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置 - Google Patents

薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、支柱に薄板を固定する薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置に関するものである。
例えば、管状や筒状の検出部の中空部にセンサを備え、光量を計測したり、検出部内を流れる気体や流体の性状を計測する装置が知られている。
この際、センサを中空部に設置するためには、例えば管状または筒状の検出部本体や検出部の内周面近傍に設けた支柱から中心方向に向けて支持部材を設け、その支持部材を介してセンサを支持する必要が生じるが、光量を計測する場合など、その支持部材はできるだけ管内または筒内を通過する光を遮らないように配置されることが望ましい。
このような装置の一例として、例えば特許文献1には、光学顕微鏡等に使用される探針ヘッドおよび圧電素子を中央に備え、当該探針ヘッドおよび圧電素子を複数本のビーム(梁)で支持する装置において、これらのビーム(梁)は光軸に沿った方向から見ると(光源側から見ると)極力細い断面形状になるように形成されていることが記載されている。
特開2006−132969号公報
一方、例えば前述の光量を計測する装置においては、光学系の位置関係に応じて、センサの位置を微調整する必要が生じることが多い。
しかしながら、例えば特許文献1に示す装置における支持部材(ビーム)は、中央のセンサの位置を微調整するような機構は備えておらず、また、装置全体の大きさが微小であるため、もう少し大きなサイズの、例えば前述の光量を計測する装置の一例である油膜検出装置のような通常のサイズの装置に適用しようとすると、センサも支持部材もある程度の大きさ、重量を備えるものとなり、また、支持部材には強度も必要となる。その結果、支持部材を極力細い断面形状(薄板状)としつつ、位置調整する機構を備えることは困難である、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、位置調整する機構を備えた薄板を支柱に固定する薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は、中空部を有する検出器の軸方向に「幅」を有し、前記軸方向に垂直な方向に前記「幅」より長い「長さ」と前記「幅」より短い「厚み」とを有し、前記検出器に設けた支柱から前記中空部の中心方向に向けて配置されてセンサを保持する薄板を、頭部を有する薄板用おねじを用いて前記支柱に固定する薄板固定方法であって、前記薄板は、前記「幅」方向および「長さ」方向からなる平面に、前記薄板用おねじを前記「厚み」方向から挿入可能な略T字状の切り欠きを備え、前記支柱は、長尺方向に前記薄板の「幅」よりも長いスリットを備えるとともに、該スリット内に前記薄板用おねじと螺合可能なめねじを備えるものであり、前記薄板を前記支柱のスリット内に挿入し、前記薄板用おねじをその座面が前記略T字状の切り欠きの「厚み」を前記支柱の方向に押圧するように前記スリット内のめねじに螺合させることにより、前記薄板を位置調整可能に前記支柱に固定することを特徴とする。
この発明によれば、薄板を支柱に固定する際に、薄板用おねじを用いて、簡単に位置調整しながら固定することができる。
この発明の実施の形態1における油膜検出装置の検出器の構成例および作用を模式的に示す概略断面図である。 図1に示す油膜検出装置の検出器のA−A断面図である。 この発明の実施の形態1における薄板の概略図の一例である。 この発明の実施の形態1における薄板用おねじの概略図である。 この発明の実施の形態1における支柱の概略図である。 図3に示す薄板の略T字状の切り欠きに、図4に示す薄板用おねじを「厚み」方向から挿入した状態を示す図である。 この発明の実施の形態1において、薄板を支柱のスリットに挿入して固定した状態を示す図である。 この発明の実施の形態2における固定ねじの概略図である。 この発明の実施の形態2における支柱の概略図である。 この発明の実施の形態2において、薄板を支柱のスリットに挿入して固定した状態を示す図である。 この発明の実施の形態1,2における薄板の概略図の別の例である。 図11に示す薄板の略T字状の切り欠きに、図4に示す薄板用おねじを「厚み」方向から挿入した状態を示す図である。 この発明の実施の形態1,2において、図11に示す薄板を支柱のスリットに挿入して固定した状態を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1では、支柱に薄板を固定する薄板固定方法を、光学式の油膜検出装置に適用した場合を例に説明する。
油膜検出の方法として、レーザ光源を用いた光学式(光反射法)によるものは、水面と油膜との光の反射率の差を利用した方法である。一般的に、水面による光の反射率は約2%、油膜による光の反射率は3〜4%の間を推移すると言われており、油膜からの反射光の方が1.5〜2倍くらい強い。そこで、一定の強さの光を水面に当てて、反射光の強さ(受光量)を検出器により測定し、変換器により各種演算処理を行うことにより、油膜の有無を検出・判別することができる。そして、油膜を検出すると警報を出力するようになっており、これにより、取水の中止等の判断が行われる。
なお、レーザ光源を用いる光学式の油膜検出装置は、ファイバー式や静電容量式のような接触式ではない(非接触式である)というメリットだけではなく、他の光源(例えば、LED光源等)に比べて、光量が大きく、直線性も良いので、水面までの距離が離れている場合であっても反射光を検出することができる、というメリットがある。
図1は、この発明の実施の形態1における油膜検出装置の検出器の構成例および作用を模式的に示す概略断面図である。この実施の形態1における油膜検出装置は、図1に示すような検出器Wと、図示しない変換器とから構成されている。検出器Wと変換器とは、ケーブルにより接続され、検出器Wで測定された反射光の強さ(受光量)に基づく信号が変換器に送られるようになっている。また、変換器は、各種演算処理を行い油膜の有無を検出・判別し、油膜を検出すると警報を出力したり、表示部に状態を表示したりすることができるようになっている。さらに、変換器は、検出器Wを制御する制御信号を出力することもできる。
検出器Wは、光源・走査部1、凹面鏡2および受光部4を収容する収容部5と、収容部5を水密に封じる窓6とを備え、検出対象面である水面9上に、水面9と略平行(水平方向に対して略平行)になるように設置される。なお、検出器Wの筐体は、光を透過しない材質で形成されており、窓6(出射窓7を含む)以外から収容部5内へ光が入り込むことはない。
光源・走査部1は、レーザ光源と、その光源を走査する走査部とを備え、レーザ光を走査することにより、検出対象面におけるレーザ光の照射範囲として所望の平面を形成することができるようになっている。ここで、レーザ光を走査するための構成としては、振動素子などを使用すればよいが、この走査する機構については公知の技術であるため、ここでは詳しい説明を省略する。そして、光源・走査部1は、凹面鏡2の上方に配置され、出射されたレーザ光が水面(検出対象面)9に向けて略鉛直方向に照射されるように取り付けられている。
また、この実施の形態1における油膜検出装置で使用される凹面鏡2は、その反射面により集光した光が焦点を結ぶ焦点位置が、反射面の中心軸上にあるもの、すなわち、光軸Zと中心軸とが一致するもの(いわゆる軸外し凹面鏡ではないもの)である。また、凹面鏡2は、光軸Zが水平方向に対して直交するように配置されるとともに、光軸Zよりずれた位置に貫通孔3を有しており、光源・走査部1から出射され貫通孔3を通過して水面9により反射してきた光を、反射面により集光して光軸Z上(検出器Wの略中心軸上)の焦点位置に配置された受光部4に入射させることができるようになっている。この凹面鏡2は、いわゆる軸外し凹面鏡ではないものであればよく、通常の放物面鏡、楕円面鏡などを用いることができる。また、貫通孔3の大きさは、光源・走査部1により出射され走査される光が透過する範囲と同じかやや大きい程度であることが好ましい。なお、水面9からの反射光を効率的に検出する上で、貫通孔3の位置は凹面鏡2の光軸Z(凹面鏡2の中心部)に近い方が好ましいが、貫通孔3を通過した光が直接受光部4に入射しないような位置にする必要がある。
この実施の形態1における油膜検出装置の窓6は、検出器W内の収容部5を水密に封じるように検出器Wの水平断面に対して平行に取り付けられている。また、窓6は、その一部に、水平面に対して所定角度傾斜した出射窓7を有している。
出射窓7は、光源・走査部1の鉛直方向に位置し、光源から出射された光を透過させるようになっている。出射窓7の傾斜角度は、光源から出射され出射窓7の天面および底面で反射した光が、(1)凹面鏡2から外れた位置(例えばB地点)に導かれるような角度であること、(2)凹面鏡2に入射してさらに反射したとしても、受光部4に入射せず、かつ、窓6(出射窓7部分を含む)を介して検出器Wの外部に出ないような角度であること、のいずれかを満たすことを条件に、凹面鏡2の曲率、受光部4の大きさ、出射窓7の位置等に応じて決定することができる。また、出射窓7の大きさは、光源・走査部1により出射され走査される光が透過する範囲と同じかやや大きい程度であることが好ましい。
なお、窓6および出射窓7は、光源から出射される光および反射光を透過させるものであればよく、加工のし易さ、重量、コスト等の点から、アクリルなどの透明樹脂により形成することが好ましいが、材質に限定はなく、ガラス等を用いることもできる。
図2は、図1に示す油膜検出装置の検出器のA−A断面図であり、受光部4を検出器Wの略中心軸(光軸Z)上に固定するために、受光部4が薄板10を介して検出器Wの支柱30に固定されている状態を示す図である。
なお、受光部4を固定する薄板10および検出器Wの支柱30は、図1においては図示を省略している。
ここで、この受光部4を固定する薄板10が、光源・走査部1から発射されたレーザ光や水面(検出対象面)9から反射された反射光をできるだけ遮ることのないように、薄板10の厚みはできる限り薄いことが望ましい。しかしながら、図1に示す油膜検出装置のような通常の大きさの装置では、受光部4も薄板10もある程度の大きさおよび重量を備えるものとなるため、薄板10には強度も必要とされる。
また、受光部4は凹面鏡2の光軸Z上(検出器Wの略中心軸上)の焦点位置に配置しなければならないが、装置ごとの個体差や装置の設置状態に応じて微調整をすることが必要である。
その結果、薄板10は、極力細い断面形状(薄い板)であり、かつ、受光部4の位置調整を行うことが可能な機構を備えていることが必要である。
そこで、この実施の形態1の油膜検出装置においては、図2に示すように、受光部4を3枚の薄板10により固定するものとし、それぞれの薄板10に対応する支柱30も3つ備えるものとする。また、それぞれの薄板10を対応する支柱30に固定する方法としては、以下に説明するとおり、図3〜図7に示すような薄板固定方法を用いることとする。
薄板10は、図3に示すように、光源・走査部1から照射された光軸の方向に「幅」を有し、その光軸に対して直交する方向のうち受光部4と検出器Wの支柱30とを結ぶ方向に「幅」より長い「長さ」と、同じく光軸の方向に垂直な方向のうちもう一方に「幅」より短い「厚み」とを有するものである。
この薄板10は、「長さ」方向の一端(図示せず)が受光部4に接続されており、他端が検出器Wの支柱30に固定されるものであり、図3(a)は、薄板10の他端側(検出器Wの支柱30に固定される側)を「幅」方向および「長さ」方向からなる平面から見た平面図、図3(b)はその斜視図である。
そして、図3に示すとおり、薄板10の他端側(検出器Wの支柱に固定される側)には、「幅」方向および「長さ」方向からなる平面に、頭部21を有する薄板用おねじ20(図4参照)を「厚み」方向から挿入可能な略T字状の切り欠き11が備えられている。
また、検出器Wの支柱30は、図5に示すように、薄板10の「幅」よりも長いスリット31を長尺方向に備えるとともに、このスリット31内に薄板用おねじ20と螺合可能なめねじ32を備えている。
そして、この支柱30のスリット31内に薄板10が挿入されるものであり、図5(a)は、支柱30を、薄板10が支柱30に挿入された場合の薄板10の「幅」方向および「厚み」方向からなる平面から見た平面図、図5(b)はその斜視図、図5(c)は図5(b)の要部拡大図(めねじ32部分の拡大図)である。
図6は、図3(a)に示す薄板10の略T字状の切り欠き11に、図4に示す薄板用おねじ20を「厚み」方向から挿入した状態を示す図であり、図6(a)は「幅」方向および「長さ」方向からなる平面から見た平面図、図6(b)は図6(a)を図の矢印C方向から見た側面図である。この図に示すように、薄板用おねじ20の軸部の径は、薄板10の「厚み」よりも大きく、また、薄板用おねじ20の頭部21の径は、薄板10の「厚み」に比べてかなり大きいため、薄板用おねじ20を薄板10の略T字状の切り欠き11に挿入した状態であっても、頭部21を回すことが可能である。
図7は、図6に示すように薄板用おねじ20を薄板10の略T字状の切り欠き11に挿入した薄板10を、支柱30のスリット31に挿入して固定した状態を示す図である。この図に示すように、薄板10を支柱30のスリット31に挿入し、薄板用おねじ20の座面22が略T字状の切り欠き11の「厚み」を支柱30の方向(図7の矢印Dの方向)に押圧するように薄板用おねじ20の頭部21を回して、薄板用おねじ20をスリット31内のめねじ32に螺合させることにより、薄板10を位置調整可能に支柱30に固定することができる。
このように、薄板用おねじ20と螺合するめねじ32をスリット31内に設けたことにより、ナットなどの別部品を用いることなく、薄板10の位置を微調整することが可能であり、油膜検出装置が設置された現場において位置調整を行う必要が生じた場合であっても、ナットなどの部品をなくす心配もなく、また、工具などを使用することなく簡単に薄板10および受光部4の位置調整を行うことができる。
なお、この実施の形態1では、支柱30のスリット31が、長尺方向にいずれも開放されていないスリットであるものとして説明したが、支柱の端部(図5(a)の下方部分)が開放端となったスリットであっても構わない。
また、この実施の形態1における油膜検出装置では、図2に示すように、受光部4を3枚の薄板10により固定するものとし、それぞれの薄板10に対応する支柱30も3つ備えるものとしたが、受光部4を支持することができ、かつ、受光部4の位置調整を行うことが可能であれば、薄板10および支柱30の組はいくつであっても構わない。ただし、できるだけレーザ光や反射光を遮ることがないようにするためにはあまり多くない方が望ましく、かつ、受光部4を支持しつつ位置調整も行うためには、図2に示すように3組の薄板10および支柱30を備えるものが最適である。
以上のように、この発明の実施の形態1における薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置によれば、薄板を支柱に固定する際に、薄板用おねじを用いて、簡単に位置調整しながら固定することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、支柱に薄板を固定する薄板固定方法を、図1および図2に示す油膜検出装置に適用した場合を例に説明する。
この発明の実施の形態2では、薄板10および薄板用おねじ20については、実施の形態1における図3,図4,図6に示すものと同じであるが、図5に示す支柱30に代えて、図9に示す支柱30を用いるものとする。
この際、薄板10の支柱30に対する固定をより確実にするために、図8に示すような固定ねじ40を用い、図9に示すように、支柱30が、スリット31および薄板用おねじ20と螺合するめねじ32だけでなく、スリット31を有する部分であって薄板10をスリット31に挿入した場合に薄板10と干渉しない位置に、固定ねじ用の貫通孔34および固定ねじ用めねじ35も備えるものである。
そして、この支柱30のスリット31内に薄板10が挿入されるものであり、図9(a)は、支柱30を、薄板10が挿入された場合の薄板10の「幅」方向および「厚み」方向からなる平面から見た平面図、図9(b)はその斜視図、図9(c)は図9(b)の要部拡大図(めねじ32部分の拡大図と、固定ねじ用の貫通孔34および固定ねじ用めねじ35部分の拡大図)である。
なお、この実施の形態2では、支柱30の端部(図9(a)の下方部分)が開放端となったスリットであるものを例に説明するが、実施の形態1と同様に、開放端となっていないスリットであっても構わない。
図10は、図6に示すように薄板用おねじ20を薄板10の略T字状の切り欠き11に挿入した薄板10を、図9に示す支柱30のスリット31に挿入して固定した状態を示す図である。この図に示すように、薄板10を支柱30のスリット31に挿入し、薄板用おねじ20の座面22が略T字状の切り欠き11の「厚み」を支柱30の方向(図10の矢印Eの方向)に押圧するように薄板用おねじ20の頭部21を回して、薄板用おねじ20をスリット31内のめねじ32に螺合させることにより、薄板10を位置調整可能に支柱30に固定することができる。
そしてさらに、図8に示す固定ねじ40を、支柱30に設けられた固定ねじ用の貫通孔34に(図10の矢印Fの方向に)挿入し、固定ねじ40の座面が支柱30を押圧するように固定ねじ40の頭部41を回すことにより、固定ねじ40を固定ねじ用の貫通孔34を介して固定ねじ用めねじ35に螺合させ、位置調整後の薄板10を支柱30に確実に固定することができる。
なお、固定ねじ用の貫通孔34および固定ねじ用めねじ35は、図9に示すように、スリット31によって分かれているが、いずれも固定ねじ40が挿入可能な大きさである。この際、固定ねじ用の貫通孔34は、その内部にめねじは形成されていない単なる孔であるため、固定ねじ40を固定ねじ用の貫通孔34に挿入した場合に、固定ねじ40の先端がスリット31を超える位置までは容易に挿入できる。そして、その後は固定ねじ40の頭部41を回すことにより、固定ねじ40を固定ねじ用の貫通孔34を介して固定ねじ用めねじ35に螺合させ、固定ねじ40の座面が支柱30を押圧する位置まで頭部41を回すことにより、確実に固定できるものである。
そして、この薄板固定方法を図1および図2に示す油膜検出装置に適用した場合、この油膜検出装置の受光部4の位置の微調整を行うために、検出器Wに設けられた3箇所の支柱30それぞれに対して、薄板10の位置調整を薄板用おねじ20を回すことにより行い、3箇所の薄板10の位置調整により受光部4の位置が決定したところで、それら3箇所それぞれの固定ねじ40を回すことにより、より確実にそれぞれの薄板10を対応する支柱30に固定することができ、この結果、受光部4も位置調整された位置に確実に固定することができる。
このように、固定ねじ用めねじ35を支柱30に設けたことにより、ナットなどの別部品を用いることなく、薄板10を確実に固定することが可能であり、油膜検出装置が設置された現場において位置調整を行う必要が生じた場合であっても、ナットなどの部品をなくす心配もなく、簡単に薄板10および受光部4の位置調整と確実な固定を行うことができる。
以上のように、この発明の実施の形態2における薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置によれば、実施の形態1における効果に加え、位置調整して支柱に固定した後の薄板を、より確実に固定することができる。
なお、この実施の形態1,2では、支柱30を円柱状の支柱として説明したが、四角柱や六角柱など、他の形状の支柱であっても構わないことは言うまでもない。
また、この実施の形態1,2では、薄板10に設けられた略T字状の切り欠き11を、図3に示すように、薄板用おねじ20の頭部21が挿入される部分がその頭部21より大きな「長さ」方向の長さを持つものとして説明したが、図11,図12に示すように、薄板用おねじ20の頭部21とほぼ同じ大きさの略T字状の切り欠き11としてもよい。
この場合、実施の形態1,2それぞれにおいて、薄板10を支柱30のスリット31に挿入して固定した状態を示す図(図7,図10に対応する図)は、図13(a),(b)のようになる。
これにより、薄板用おねじ20の頭部21を回すと、すぐに薄板用おねじ20の座面22が略T字状の切り欠き11の「厚み」を支柱30の方向に押圧する状態になるため、位置調整時の応答性がより良くなる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
W 検出器、1 光源・走査部、2 凹面鏡、3 貫通孔、4 受光部、5 収容部、6 窓、7 出射窓、9 水面(検出対象面)、10 薄板、11 略T字状の切り欠き、20 薄板用おねじ、21 薄板用おねじ20の頭部、22 薄板用おねじ20の座面、30 支柱、31 支柱30のスリット、32 めねじ、34 固定ねじ用の貫通孔、35 固定ねじ用めねじ、40 固定ねじ、41 固定ねじ40の頭部。

Claims (4)

  1. 中空部を有する検出器の軸方向に「幅」を有し、前記軸方向に垂直な方向に前記「幅」より長い「長さ」と前記「幅」より短い「厚み」とを有し、前記検出器に設けた支柱から前記中空部の中心方向に向けて配置されてセンサを保持する薄板を、頭部を有する薄板用おねじを用いて前記支柱に固定する薄板固定方法であって、
    前記薄板は、前記「幅」方向および「長さ」方向からなる平面に、前記薄板用おねじを前記「厚み」方向から挿入可能な略T字状の切り欠きを備え、
    前記支柱は、長尺方向に前記薄板の「幅」よりも長いスリットを備えるとともに、該スリット内に前記薄板用おねじと螺合可能なめねじを備えるものであり、
    前記薄板を前記支柱のスリット内に挿入し、前記薄板用おねじをその座面が前記略T字状の切り欠きの「厚み」を前記支柱の方向に押圧するように前記スリット内のめねじに螺合させることにより、前記薄板を位置調整可能に前記支柱に固定する
    ことを特徴とする薄板固定方法。
  2. 前記支柱は、前記スリットを有する部分であって前記薄板と干渉しない位置に固定ねじ用の貫通孔および固定ねじ用めねじを備えるものであり、
    前記固定ねじ用の貫通孔を介して前記固定ねじ用めねじに固定ねじを螺合させる
    ことを特徴とする請求項1記載の薄板固定方法。
  3. 光源から水平方向に広がる検出対象面に向けて略鉛直方向に光を照射し、前記検出対象面からの反射光を検出器の中空部の略中心軸上に配設された受光部により受光することにより、前記検出対象面に存在する油膜を検出する油膜検出装置において、
    前記検出器は、少なくとも2本以上の支柱を備え、
    前記受光部は、前記光源から照射された光軸の方向に「幅」を有し、前記光軸に対して直交する方向に前記「幅」より長い「長さ」と前記「幅」より短い「厚み」とを有し、前記検出器に設けた前記支柱から前記中空部の中心方向に向けて配置された少なくとも2以上の薄板により保持され、
    前記薄板は、前記「幅」方向および「長さ」方向からなる平面に、頭部を有する薄板用おねじを前記「厚み」方向から挿入可能な略T字状の切り欠きを備え
    記支柱は、長尺方向に前記薄板の「幅」よりも長いスリットを備えるとともに、該スリット内に前記薄板用おねじと螺合可能なめねじを備えるものであり、
    前記薄板を対応する前記支柱のスリット内に挿入し、前記薄板用おねじをその座面が前記略T字状の切り欠きの「厚み」を前記支柱の方向に押圧するように前記スリット内のめねじに螺合させることにより、前記薄板が位置調整可能に前記対応する支柱に固定されている
    ことを特徴とする油膜検出装置。
  4. 前記各支柱は、前記スリットを有する部分であって前記薄板と干渉しない位置に固定ねじ用の貫通孔および固定ねじ用めねじを備えるものであり、
    前記固定ねじ用の貫通孔を介して前記固定ねじ用めねじに固定ねじが螺合されている
    ことを特徴とする請求項3記載の油膜検出装置。
JP2012081091A 2012-03-30 2012-03-30 薄板固定方法およびそれを用いた油膜検出装置 Active JP5776608B2 (ja)

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