従来、先読み予告として保留アイコンの表示態様を変化させる遊技台があった。
しかしながら、従来の遊技台では、変動開始と共に保留アイコンの表示が消去されていたため、当該変動に対する予告がどのようなものであったかが分かりづらく、また、遊技者が当該変動よりも保留アイコンに注目してしまうという問題があった。
そこで、連続性の高い予告の実行により効果的に遊技者の興趣を向上させることができる遊技台について、まずは説明する。
[第1の例示形態]
以下、図面を用いて、本説明の第1の例示形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本例示形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本例示形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本例示形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本例示形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本例示形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本例示形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本例示形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本例示形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本例示形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本例示形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本例示形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本例示形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本例示形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本例示形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本例示形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本例示形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本例示形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本例示形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本例示形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本例示形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本例示形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本例示形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本例示形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本例示形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本例示形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本例示形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図11(a)、(b)参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(後述する図12および図13参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本例示形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本例示形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本例示形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたがが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本例示形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図13に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図11(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図11(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図11(a)に示すように、本例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(潜伏確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本例示形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図11(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図11(b)に示すように、本例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本例示形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図12は、タイマ番号選択テーブルの一例を示している。タイマ番号選択テーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)でタイマ番号を決定する際に用いられる。本例示形態ではタイマ番号選択テーブルが複数種類備えられており、当否判定時の遊技状態や特図1および特図2の種別等の各種条件に基づいて、1つのタイマ番号選択テーブルが選択される。図12では、当否判定の時点が非電サポ中である場合に選択される特図1用のタイマ番号選択テーブルのみを示している。
図12に示すタイマ番号選択テーブルでは、停止図柄、特図1の保留数、特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動タイマ(タイマ番号)を決定できるようになっている。ここで、本例の特図変動時間決定用乱数値のとり得る値は0〜65535である。停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ3〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定され、特図1の保留数が1以上(本例では1〜3)のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ2〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定される。本例では、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率が異なるとともに、変動タイマの振分けも異なっている。例えば、タイマ2は保留数が1以上のときには選択され得るが、保留数が0のときには選択されない。
後述するように、タイマ6〜22は、いわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上の変動タイマ」という場合がある)である。図12に示すテーブルにおいて、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率(リーチ発生確率)は約1/8(=8536/65536)であり、特図1の保留数が1以上であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率は約1/32(=2036/65536)である。このように本例では、保留数が多いとき(例えば、保留数が1以上のとき)には特図変短が作動し、はずれ変動でのリーチ発生確率は保留数が多いときほど低くなっている。
停止図柄が特図Aまたは特図Bである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ8〜10、14、15、18〜22のいずれかに決定される。また、停止図柄が特図Cまたは特図Dである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ10または14に決定される。停止図柄が特図A〜特図Dである場合においても、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率や振分けを異ならせるようにしてもよい。
図13は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図13に示すように、タイマ1〜5は、変動時間が2000〜10000msであり、タイマグループ1(即はずれ系)に属する。タイマ6、7は、変動時間が20000〜45000msであり、タイマグループ2(期待小:はずれ)に属する。タイマ8〜10は、変動時間が15000〜55000msであり、タイマグループ3(期待小:当り)に属する。タイマ11〜13は、変動時間が70000〜100000msであり、タイマグループ4(期待中:はずれ)に属する。タイマ14、15は、変動時間が80000〜95000msであり、タイマグループ5(期待中:当り)に属する。タイマ16、17は、変動時間が120000〜150000msであり、タイマグループ6(期待大:はずれ)に属する。タイマ18〜22は、変動時間が105000〜300000msであり、タイマグループ7(期待大:当り)に属する。
本例では、タイマ6〜22はリーチ以上の変動タイマである。また、タイマ1〜7、11〜13、16、17は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10、14、15、18〜22は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間(例えば10000ms)だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。また、タイマ番号(変動時間)が異なる場合であっても一部の態様が共通となるような演出種別を備えていても良い。
また、本例ではタイマ6〜22が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
次に、図14〜図18を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図14(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図14(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図14(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図14(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図14(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図15は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。例えば、図15に示す例では、ムービーA用のムービーデータMVa、ムービーB用のムービーデータMVb、ムービーC用のムービーデータMVcの3種類のムービーデータや、テクスチャデータT001やテクスチャデータT002などの複数のテクスチャデータがROM406に記憶されている。また、ROM406には、これらのデータのほかに、ムービーデータの解像度(画像サイズ)などを含む制御情報が予め記憶されている。本例では、ムービーデータMVaの解像度が1280×960であることを示す情報と、ムービーデータMVbの解像度が1024×768であることを示す情報と、ムービーデータMVcの解像度が800×600であることを示す情報と、を含む制御情報がROM406に記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域MVEと、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域TEと、装飾図柄表示装置208に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、装飾図柄表示装置208に表示される。
図16は、ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。ムービーAを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーAに対応するムービーデータMVa(解像度1280×960)を複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、VRAM436に設定されたムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)に転送する。本例のVRAM436内には、ムービーデータ展開用領域MVE1以外に、解像度の異なる別のムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1024×768のムービーデータ展開用領域、解像度800×600のムービーデータ展開用領域)が設定されているが、ムービーデータMVaと同一の解像度であるムービーデータ展開用領域MVE1が使用可能であるため優先して使用される。また、第1副制御部400は、ROM406に記憶された複数のテクスチャデータ(本例では、テクスチャ画像(後述する保留アイコンや変動アイコン)が回転するアニメーションを表示するためのテクスチャデータT001〜T004)をテクスチャデータ展開用領域TE(図16では図示せず)に転送(展開)する。ここで、本例のテクスチャデータT001は初期状態のテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT002は初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT003は初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT004は初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像に対応する。なお、本例では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域MVE1に転送したムービーデータMVaとテクスチャデータ展開用領域TEに転送したテクスチャデータとに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データおよびテクスチャデータの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。この際、ムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)からフレームバッファに切り出す画像サイズとして1280×960を指定し、ムービーデータMVa(解像度1280×960)の全ての領域を表示可能とする。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファの全領域を指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、ムービーデータMVaに対応する画像とテクスチャデータに対応する画像とが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、第1副制御部400がVDP434に対して4種類のテクスチャデータT001〜T004を時系列で順次選択して指示することによって、テクスチャ画像の動作(例えば回転)をアニメーションにより表現することができる。また、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)を表示するとき、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで同一のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを同期させることができ、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで別のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを非同期にすることができる。なお本例では、テクスチャ画像の動作を表現するために4種類のテクスチャデータT001〜T004を用いているが、3種類以下または5種類以上のテクスチャデータを用いてもよい。
図17は、表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400がVDP434に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。
図17に示す例では、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像を表示領域外の下方から出現させ、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動させるアニメーションを表示する。VRAM436のフレームバッファ1または2における図中左端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲(本例では、ムービーデータMVaの範囲と一致している)から、テクスチャ画像自身の半分以上が下方にはみ出す位置に配置されている。その後、図中中央のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中左端のフレームでの位置よりも上方の位置に配置される。その後、図中右端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中中央のフレームでの位置よりもさらに上方の所定位置(他の2つのテクスチャ画像と同じ高さ)に配置される。
第1副制御部400は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。
後述するように、本例では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、変動が開始された場合に、該変動と対応する保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本例では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。変動アイコンと保留アイコンは同一の態様を有する場合がある。また、特図変動遊技が開始された場合に、該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される保留アイコンの消去アニメーションが該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される変動アイコンの表示を示す場合がある。つまり、保留アイコンから変動アイコンへと役割が切り替わることを示すアニメーションのことを保留アイコンの消去アニメーションとする場合がある。この場合、保留アイコンと変動アイコンの表示態様が同一の場合ある。つまり、該消去アニメーションは、保留アイコンとしての機能が失われたことを特に示すもので、且つ保留アイコンが変動アイコンへと切り替わったことを示すアニメーションである。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連する態様のアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。
図18(a)は、特図1変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例(例えば、デフォルトの態様)を示している。この例では、テクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応する、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応する、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応する、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は所定色で円形状の外形を有しており、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記されている(「八代将軍」柄)。各文字は、いずれも円の中心方向が下となるように配置されている。4つのテクスチャ画像では「八」、「代」、「将」、「軍」のうちいずれか1文字のみが正位置(上下の向きが正しい位置)となっており、初期状態のテクスチャ画像では「八」が正位置となっている。図18(a)に示す待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。
図18(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの別の例を示している。この例では、初期状態のテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とがこの順に表示され、初期状態のテクスチャ画像が再び表示されると当該初期状態のテクスチャ画像が表示され続ける。この待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが最初に1回のみ回転し、その後は回転を停止して初期状態のまま静止し続けるように視認される。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。また、増加アニメーションと待機アニメーションは必ずしも関連した態様である必要は無い。
図18(c)は、特図2変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例を示している。この例では、4つのテクスチャ画像が正方形状の外形を有している。この待機アニメーションが実行されると、正方形の保留アイコンが、正方形の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。なお、本例では特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが互いに異なる形状を有しているが、同一の形状を有していてもよい。他にも、同一の特図に基づく保留アイコンであっても遊技状態の変化に応じて表示態様を異ならせても良い。また、同一の特図に基づく保留アイコンであって、且つ同一の遊技状態においても表示態様を異ならせても良い。
図18(d)は、保留アイコンの待機アニメーションの他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は、いずれも所定のキャラクタ(例えば、サボハニ)の絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションが実行されると、所定のキャラクタが図中左方向に向かって歩いているように視認される。したがって、この待機アニメーションと、保留アイコンを左隣の位置に移動させる移動アニメーションとを組み合わせて実行することによって、保留アイコン(キャラクタ)が左隣の位置に歩いて移動するように遊技者に視認させることができる場合がある。また、待機アニメーションと移動アニメーションにおいて、同一のアニメーションを実行する場合であっても、それぞれでテクスチャ画像を切り替える間隔を変更することで、一方のアニメーションに対し、他方のアニメーションが早送りまたはスロー再生されているかのような表示を行っても良い。
図18(e)は、保留アイコンの待機アニメーションのさらに他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。テクスチャ画像はいずれも図18(d)と同様のキャラクタの絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションは、図18(a)、(c)等に示す待機アニメーションと同様に4種類のテクスチャデータが用いられているため、図18(a)、(c)等に示す待機アニメーションと1周期分のアニメーションの実行時間(尺)を一致させることができる。したがって、複数の保留アイコンのうち一部の保留アイコンでは図18(e)に示す待機アニメーションを実行し、別の保留アイコンでは図18(a)に示す待機アニメーションを実行したとしても、これらの待機アニメーションを同期して実行できる場合がある。なお、図18(e)に示す待機アニメーションにおいて、上記4つのテクスチャ画像が順次表示されて初期状態のテクスチャ画像が再び表示された後には、図18(b)と同様に初期状態のテクスチャ画像が表示され続けるようにしてもよい。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。上記待機アニメーションについての説明は保留アイコンで行ったがこれに限らず、待機アイコンに適応しても良い。
次に、図19〜図27を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図19(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図19(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図19(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図19(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図20は、第2副制御部メイン処理のステップS809における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。
図21は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。
ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図23〜図26)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。
ステップS1203の次のステップS1205では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM508に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM508内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本例では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209の処理に移行する。
ステップS1209では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本例では、図柄変動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213に進む。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間の経過や、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。
ステップS1211では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM508内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213の処理に移行する。
ステップS1213では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1215では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
図22は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。
ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図27)を参照して、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本例の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。
ステップS1307では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信してから、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。
ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。
ステップS1313では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319に進む。
ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開しなくとも良い。
ステップS1319では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第2副制御部500で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1321に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1321では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。また、変動アイコン表示中断条件が同時に成立している場合には、変動アイコンの一部または全部が非表示の状態において変動アイコンの表示態様を変更する制御が行われ、該変動アイコンについて表示中断条件が非成立となり、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良い。
ステップS1323では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1325に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1325では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたときや遊技状態に応じて表示可否を切り替える)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
図23〜図26は、保留アイコン表示制御処理の保留アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS1203)で用いられる保留アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。図23は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した当該4つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図24は、入賞時の保留数が2のとき(保留数が2から3に増加したとき)に、増加した当該3つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図25は、入賞時の保留数が1のとき(保留数が1から2に増加したとき)に、増加した当該2つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図26は、入賞時の保留数が0のとき(保留数が0から1に増加したとき)に、増加した当該1つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。
図23〜図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、保留アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該保留についての保留アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、第1副制御部400からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、保留アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の保留アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、保留数が3つから4つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ1〜5(タイマグループ1、即はずれ系)である場合、図23に示すように、80%の確率(乱数範囲0〜79)で「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:白、3変動後:白」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、その後、保留が消化されて保留アイコンが消去されるまで白を維持する。なお、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの表示態様欄において、「−」はそれ以前に設定された表示態様を維持することを表している。また、同表示態様欄では、当該保留の消化直前の表示態様をグレーの塗り潰しで示している。
また例えば、保留数が2つから3つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ8〜10(タイマグループ3、期待小:当り)である場合、図24に示すように、5%の確率(乱数範囲56〜60)で「入賞時:白、1変動後:青、2変動後:赤」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、1変動後には青に変化し、2変動後(当該保留の消化直前)には赤に変化する。
本例の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図23〜図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。
図27は、変動アイコン表示制御処理の変動アイコン抽選処理(ステップS1303)で用いられる変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示している。図27に示す変動アイコン表示態様抽選用テーブルでは、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様(保留アイコン表示グループ)と、当該特図変動遊技の変動タイマと、変動アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該変動アイコンの表示態様が決定される。変動アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の変動アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が白(保留アイコン表示グループが球系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ9である場合、当該変動アイコンの表示態様は、35%の確率(乱数範囲0〜34)で「白」が選択され、40%の確率(乱数範囲35〜74)で「青」が選択され、20%の確率(乱数範囲75〜94)で「赤」が選択され、5%の確率(乱数範囲95〜99)で「金」が選択される。本例では、保留アイコンの最終的な表示態様が白以外の青または赤であっても、表示態様が白の場合と同確率で変動アイコンの表示態様(白、青、赤、金)が選択されるが、保留アイコンの最終的な表示態様が青や赤である場合には変動アイコンの表示態様の選択確率を上記確率と異ならせてもよい。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様が赤である場合、白や青の選択確率を上記よりも低く(0%を含む)、赤や金の選択確率を上記よりも高く(100%を含む)してもよい。
また例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が箱(保留アイコン表示グループが箱系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ14である場合、当該変動アイコンの表示態様は、2%の確率(乱数範囲0〜1)で「煙」(例えば、空箱であることを示唆するために箱の中から煙が出てくる態様)が選択され、33%の確率(乱数範囲2〜34)で「酒」(例えば、箱の中から酒が出てくる態様)が選択され、30%の確率(乱数範囲35〜64)で「刀」(例えば、箱の中から刀が出てくる態様)が選択され、35%の確率(乱数範囲65〜99)で「家紋」(例えば、箱の中から家紋が出てくる態様)が選択される。保留アイコン表示グループが球系であるときと同様に、保留アイコンの最終的な表示態様が箱であるか千両箱であるかによって、変動アイコンの表示態様の選択確率を異ならせてもよい。
球系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「金」、「赤」、「青」、「白」となっている。箱系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「家紋」、「刀」、「酒」、「煙」となっている。なお、変動アイコンの表示態様「刀」および「酒」は、変動中に実行される演出(例えばスーパーリーチ演出)の具体的な内容(例えば、「刀」であれば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出、「酒」であれば、爺キャラクタと飲み比べで対決する飲み比べリーチ演出)を示唆している。図27に示す各表示態様の大当り信頼度は、非電サポ状態かつ非確変状態の特図1変動遊技における信頼度である。変動アイコンの各表示態様の信頼度は、遊技状態毎に異なっていてもよいし、全ての遊技状態で同じであってもよい。また、各表示態様の信頼度は、特図1と特図2で異なっていてもよいし、特図1と特図2で同じであってもよい。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、図27に示すテーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
上述の通り、本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」の5種類がある。変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の8種類がある。これらのうち、「白」、「青」、「赤」の3種類は、保留アイコンと変動アイコンとで共通の表示態様である。「箱」、「千両箱」の2種類は、保留アイコンに固有の表示態様であり、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の5種類は、変動アイコンに固有の表示態様である。言い換えれば、本例の保留アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と2種類の固有表示態様とがあり、変動アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と5種類の固有表示態様とがある。本例では、変動アイコンの固有表示態様の数(本例では5)は、保留アイコンの固有表示態様の数(本例では2)よりも大きい。保留アイコンの表示態様は、全て共通表示態様(固有表示態様が0)であってもよい。
次に、本例示形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1−1)
図28および図29は、本例示形態の実施例1−1における演出表示の例を時系列で示している。ここで、図28および図29並びに後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域800である。変動アイコン表示領域800では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)することが可能である。変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域900に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。また、変動アイコン表示領域800の外周には、変動アイコン表示領域800の位置を示す枠状画像(図中、四角形で示す)が表示される場合がある。枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域800に変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよい。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
図28(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図28(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。これにより、当該特図1変動遊技の当否が比較的低い信頼度(例えば、0.2%(図27参照))で報知されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901が表示されている。保留アイコン901の表示態様は「白」である。
図28(b)は、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図28(b)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン902が表示される。保留アイコン902の表示態様は「箱」である。また保留アイコン902の表示態様は、保留アイコン変更シナリオに基づき、次の特図変動遊技では「千両箱」に変化するものとする。
図28(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図28(c)、(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾3−装飾6」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン801が消えるのと同時に消去アニメーションが終了するが、変動アイコン801が消えた後に例えば光を表すエフェクトを表示し続け、当該エフェクトが消えた時点で消去アニメーションが終了するようにしてもよい。すなわち、変動アイコンが消えるタイミングと消去アニメーションが終了するタイミングとは必ずしも一致しない。また、変動アイコンの表示態様によって、表示する時間を異ならせても良い。
変動アイコンの消去アニメーションの開始タイミングは、例えば当該特図変動遊技が終了したタイミングと同時であるが、当該特図変動遊技が終了したタイミングよりも前であってもよいし、後であってもよい。また、変動アイコンの消去アニメーションの終了タイミングは、例えば次の特図変動遊技が開始されるタイミングと同時であるが、次の特図変動遊技が開始されるタイミングよりも前であってもよいし、後であってもよい。
図28(e)〜(g)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。図28(e)〜(g)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション、保留アイコンの変化アニメーション)が実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。ここで、本例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン901が変動アイコン802に変化するものとする。変化直後の変動アイコン802は変化直前の保留アイコン901と同態様で同じ位置に表示されるため、保留アイコン901から変動アイコン802に変化したことを視覚によって認識できない場合がある。本例では、変動アイコン802の表示態様(最終的な表示態様)が保留アイコン901の表示態様と同じ「白」であり、表示サイズが異なるだけであるため、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行は省略されている。ただし、変動アイコン802の表示態様と保留アイコン901の表示態様が同じであっても、保留・変動アイコン間の変化アニメーションを実行してもよい。保留アイコンと変動アイコンが同一の態様且つ同一の大きさであっても良い。そのような場合においては、保留アイコンの消去アニメーションは、行われずに変動アイコンの移動アニメーションが行われると定義しても良い。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。
保留アイコンの変化アニメーションでは、まず、例えば爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン902よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコン902と重複して表示される(図28(f))。保留アイコン902は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「箱」から「千両箱」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、保留アイコン902の変化アニメーションと移動アニメーションとが同時期に実行されるため、保留アイコン902は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
図28(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図28(h)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾1」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、図28(b)〜(d)に示した変動アイコン801の消去アニメーションと同様に、変動アイコン802の消去アニメーションが実行される。
図29(a)〜(d)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。図29(a)〜(d)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、変動アイコン抽選処理(図22のステップS1303)において、開始された特図1変動遊技に対応する変動アイコン803の表示態様は「家紋」に決定されたものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション)が実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、移動途中の変動アイコン803は、図柄表示領域208aで変動表示されている装飾図柄の一部と重複する(図29(a))。また本例では、変動アイコン803が装飾図柄よりも上のレイヤーに表示されているため、変動アイコン803によって装飾図柄の一部が遮蔽される。これにより、保留数に変化があったことを強調することができる。なお、変動アイコン803は、装飾図柄の全体と重複してもよいし、装飾図柄よりも下のレイヤーに表示されていてもよい。また、その逆に移動途中の変動アイコンと装飾図柄またはその他の画像の一部または全部が重複しても良い。これにより少なくとも所定の期間において変動アイコンが視認できなくなるため、より遊技者の注目を集めることができる場合がある。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、本例では保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した後(変動アイコン803が変動アイコン表示領域800に移動した後)に実行される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、変動アイコン803の元の表示態様(保留アイコン902としての最終的な表示態様)である千両箱がガタガタと振動し(図29(b))、千両箱の中から家紋が出現し(図29(c))、最終的には家紋のみが変動アイコン803として表示される(図29(d))。つまり、該変化アニメーションの完了まで移動アニメーションが完了していないとも言える。
本例では、保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留アイコンの変化アニメーションとは異なる態様(例えば、保留アイコンの変化アニメーションでは実行されない態様)で実行される。また、変化アニメーション終了後の変動アイコン803は、保留アイコンとしては表示されない態様(「家紋」の態様)で表示される。
本例では、保留アイコン表示領域900の保留アイコンが、一連の流れで変動アイコン表示領域800に移動するとともに変動アイコンに変化するため、当該保留アイコンに対応する保留が消化されたことに基づいて特図変動遊技が行われたことを遊技者に明確に認識させることができる場合がある。
(実施例1−2)
図30および図31は、本例示形態の実施例1−2における演出表示の例を時系列で示している。図30(a)は、特図1および特図2の保留数が0のまま所定時間経過した後の非変動状態を示している。図30(a)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図1および特図2の保留がいずれも0であることを表示している。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾9−装飾4−装飾2」が停止表示されている。
変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。ただし、本例では枠状画像(図中の四角形)が表示されているため、変動アイコン表示領域800の位置は明示されている。また、保留数が0であるため、保留アイコン表示領域900には保留アイコンが表示されていない。
図30(b)は、図30(a)に示した非変動状態で特図1始動口230に入賞した直後の状態を示している。図30(b)に示すように、特図1始動口230に入賞したことに基づいて、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。入賞直後に特図1変動遊技が開始されるため、特図1の保留数は0のままである。ここで、当該変動の当否判定結果ははずれであり、変動タイマはタイマ11(スーパーリーチA(はずれ))であるものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800には、開始された特図変動遊技に対応する変動アイコン801が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。変動アイコン801の表示態様は「刀」である。保留アイコン表示領域900には、保留アイコンが表示されていない。
図30(c)〜(g)は、当該特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。まず図30(c)ではリーチ状態となり、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾4」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行される。その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図30(d))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図30(e))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図30(f))。揺れ変動とは、仮停止した装飾図柄が上下左右への揺れまたは拡大縮小等を繰り返す状態のことであり、停止表示ではないことを表している。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図30(g))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置(例えば画面中央)に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900の変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)が元の位置に表示される。変動アイコン801は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。変動アイコン801が再表示される態様は、当該特図変動遊技が開始されたときに変動アイコン801が表示される態様(図30(b))と同じであるため、特図変動遊技が再度開始されるかのように錯覚させることで遊技者を注目させることができる場合がある。また、保留数の特定を困難にすることで止め打ちを抑止することができる場合がある。
図30(h)〜図31(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図30(h)〜図31(b)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」の揺れ変動が終了して停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801(表示態様:刀)の消去アニメーションでは、図28(c)〜(e)に示した変動アイコン801(表示態様:白)の消去アニメーションと同様に、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。このように、信頼度の異なる変動アイコンであっても、同態様の消去アニメーションが行われるようにしてもよい。逆に、変動アイコンの表示態様毎に異なる態様の消去アニメーションが行われるようにしてもよい。同様に、変動アイコンおよび保留アイコンの表示態様毎に前述の各アニメーション(増加、移動、変更、消去等)のアニメーションの態様を異ならせても良い。
図31(c)は、図31(b)に示した保留数0の状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された状態を示している。図31(c)に示すように、変動アイコン表示領域800には、開始された特図変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。
(実施例1−3)
図32および図33は、本例示形態の実施例1−3における演出表示の例を時系列で示している。図32(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:千両箱)が表示されている。
図32(b)は、当該特図1変動遊技の終了直前の状態を示している。図32(b)に示すように、本例では、当該特図1変動遊技が終了する前に、変動アイコン表示領域800での変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。このように、変動アイコンの消去アニメーションは、当該変動が終了する前に開始されるようにしてもよい。
図32(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図32(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、当該特図1変動遊技の終了とほぼ同時に、変動アイコン801の消去アニメーションが終了している。
図32(d)〜図33(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(d)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、当該変動の当否判定結果ははずれであり、変動タイマはタイマ11(スーパーリーチA(はずれ))であるものとする。また、変動アイコン抽選処理(図22のステップS1303)において、当該変動に対応する変動アイコン802の表示態様は「家紋」に決定されたものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーション)が開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図32(d)〜(e))。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、変動アイコン802の元の表示態様である千両箱がガタガタと振動し(図32(e))、千両箱の中から家紋が出現し(図32(f))、最終的には家紋のみが変動アイコン802として表示される(図32(g))。
また、図32(f)に示す状態では、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる。その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図32(g))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図32(h))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン802)は消去される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図33(a))。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図33(b))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900の表示が再開される。本例では、変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン802は、通常の画面背景に戻った時点で既に消去されている。本例では、スーパーリーチ演出において当該変動がはずれであることが既に示唆されているため、当該変動が当りであることを高信頼度で報知する変動アイコン802(表示態様:家紋)が再度表示されると、遊技者をいら立たせるおそれがある。したがって、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻った時点で、当該変動に対応する変動アイコンを消去する(通常の画面背景に戻ったときには変動アイコンを表示しない)ことによって、遊技者をいら立たせることを抑止することができる場合がある。なお、本実施例においては前述の変動アイコン中断条件がスーパーリーチ演出用の画面背景への移行に当てはまる。
図33(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図33(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される。
(実施例1−4)
図34および図35は、本例示形態の実施例1−4における演出表示の例を時系列で示している。図34(a)、(b)は、非電サポ中のある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図34(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:箱)が表示されている。
図34(b)に示す時点で、優先側の特図2の保留が1つ増加したものとする。図34(b)に示すように、特図2保留ランプ220は、左から1番目のLEDを点灯させることにより、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。本例では、非電サポ中には特図2の保留に対応する保留アイコンは保留アイコン表示領域900に表示されないようになっている。したがって、保留アイコン表示領域900の表示は、特図2の保留が増加しても、図34(a)に示した状態から変化しない。本例では特図2の保留に対応する保留アイコンを表示しないようにしているが、保留アイコン表示領域900やその他の領域に表示するようにしてもよい。
図34(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、例えば図柄の停止表示と同時に、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。
図34(e)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。この時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左端のLEDを消灯させることにより、特図2の保留が1から0に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを点灯させることにより、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800には、開始された特図2変動遊技に対応する所定表示態様の変動アイコン802が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。特図2変動遊技に対応する変動アイコンについては、実施例1−2とは異なり、保留が1つ以上存在していてもアニメーションが実行されない。変動アイコンが表示される領域は、特図1と特図2で共通である。
保留アイコン表示領域900の第2領域には、特図1変動遊技に対応する新たな保留アイコン902(表示態様:白)が表示される。特図2変動遊技が割込みで開始されているため、保留アイコン表示領域900での保留アイコンの移動アニメーションおよび変化アニメーションは、この時点では実行されずに遅延する。このように、特図1に対応する保留アイコンは、変動開始時に表示態様が変化するように決定されていたとしても、特図2変動遊技が開始されたときには変化しないようになっていてもよい。
図34(f)〜(h)は、当該特図2変動遊技が終了した状態を示している。特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾8−装飾9」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが開始される。この消去アニメーションは、特図1変動遊技に対応する変動アイコンの消去アニメーションとは異なる態様で実行される。特図2変動遊技に対応する変動アイコン802の消去アニメーションでは、変動アイコン802の透明度(透過性)が徐々に高くなり(図34(f)、(g))、最終的には消去されるようになっている(図34(h))。ここで、変動アイコン802は透明度が100%になった後で消去されてもよいし、透明度が100%になる前に消去されてもよい。変動アイコンの消去アニメーションの態様は、特図1と特図2で異ならせるだけでなく、抽選結果や先読み結果に基づいて異ならせてもよい。
図35(a)〜(c)は、特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションおよび変化アニメーション)が開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時に変化アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像が、変動アイコン803よりも上のレイヤーで変動アイコン803と重複して表示される。変動アイコン803は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「箱」から「千両箱」に変化した変動アイコン803が出現する。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと変化アニメーションとが同時期に実行されるため、変動アイコン803は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。
保留アイコンの変化アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン902よりも上のレイヤーで保留アイコン902と重複して表示される。保留アイコン902は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「青」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、保留アイコン902の変化アニメーションと移動アニメーションとが同時期に実行されるため、保留アイコン902は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
(実施例1−5)
図36および図37は、本例示形態の実施例1−5における演出表示の例を時系列で示している。図36(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを点灯させて特図1の保留が1であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。第4図柄表示領域208eには、はずれを報知する図柄「×」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:青)が表示されている。
図36(b)〜図37(c)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、当該変動の当否判定結果は大当り(特図A)であるものとする。
装飾図柄表示装置208では、変動開始直後に、画面のほぼ全体が一時的に黒く表示される暗転演出が行われる(図36(b))。暗転演出中において、装飾図柄、変動アイコン、保留アイコン等は、表示されないか、または内部的(制御的)には表示されている(制御的なステータスは表示だが、該表示よりも優先度の高い黒い画像によって覆い隠されている。)が視認することができない。変動開始と同時に保留アイコン901は変動アイコン801となるが、当該変動アイコン801は暗転演出の実行に伴って消去される(変動アイコン801の1回目の消去)。第4図柄表示領域208eでは、暗転演出中においても第4図柄の変動表示が行われ、変動中であることが報知される。
その後、暗転演出が終了すると、図柄表示領域208a〜208c、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900等が視認できるようになる(図36(c))。本例では、暗転演出中に保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーションが内部的に終了しているため、変動アイコン表示領域800には、表示態様が「青」から「赤」に変化した変動アイコン801が表示されている。
その後、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる(図36(d))。
その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図36(e))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図36(f))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される(変動アイコン801の2回目の消去)。第4図柄表示領域208eでは、スーパーリーチ演出用の画面背景への切替中、およびスーパーリーチ演出中においても第4図柄の変動表示が行われ、変動中であることが報知される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図36(g))。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図36(h))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900での変動アイコンや保留アイコンの表示が再開される。本例では、スーパリーチ演出中(変動アイコン消去中)に表示態様が「赤」から「金」に変化した変動アイコン801が表示される。通常の画面背景に戻ったときに、当該変動の当否を高信頼度で報知する変動アイコン801を再び表示することにより、変動がまだ終了しておらずチャンスが残っていることを遊技者に報知できる。
その後、通常の画面背景から逆転演出用の画面背景に切り替えられる(図37(a))。逆転演出用の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは再び縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される(変動アイコン801の3回目の消去)。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、15R特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図37(b))。逆転演出用の画面背景では、「勝ち」という文字が表示されるとともに、対決に勝利(逆転勝利)したことを示唆する動画像が表示される。
その後、逆転演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図37(c))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900が元の位置に戻る。変動アイコン表示領域800に表示される変動アイコン801は、当該変動の当否を信頼度100%で報知する特別な表示態様「当」に変化している。本例では、変動アイコン801の表示態様は、消去されて表示復帰する度に変化している(青→赤→金→当)。変化後の表示態様の信頼度は、変化前の表示態様の信頼度よりも高いか、または変化前の表示態様の信頼度と同じである。また、必ずしも消去時に表示態様を変更する必要は無い。例えば1回目の変更は消去中に実行し、2回目の変更は表示中に実行しても良い。
図37(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図A(15R特別大当り)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される。第4図柄表示領域208eには、当りを報知する図柄「○」が停止表示される。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される(変動アイコン801の4回目の消去)。
本例では、変動アイコン801は、変動期間中に3回、変動終了後を含めれば4回消去される。このように、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数を多くしてもよい。ただし、信頼度の高い変動アイコンは消去回数が多いとしても、当該変動アイコンが表示されている期間の長さは、消去回数の少ない変動アイコンより長くなるようにしてもよい。
(実施例1−6)
図38および図39は、本例示形態の実施例1−6における演出表示の例を時系列で示している。図38(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1から2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:青)が表示されている。変動アイコン表示領域800には、変動アイコンは表示されていない。本例では、変動アイコン表示領域800の位置を明示する枠状画像も表示されていない。
図38(b)〜(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーションが開始される。ここで、本例では、変動アイコンの表示時間は、保留アイコンとしての最終的な表示態様によって異なっており、当該表示態様の信頼度が高いほど長くなっている。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様がデフォルト(例えば白)である場合には、当該保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間を0としてもよい。変動アイコンの表示時間を0とする場合、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーション等を省略し、保留アイコンを変動アイコンに変化させずにそのまま消去する保留アイコンの変化アニメーション(保留アイコンの消去アニメーション)を実行してもよい。
図38(b)に示す例では、保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションおよび保留アイコン902の移動アニメーションが開始される。保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され(図38(b))、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり(図38(c))、最終的には消えるようになっている(図38(d))。
保留アイコン902の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。ここで、図38(c)に示すように、保留アイコン902の移動アニメーションは、保留アイコン901の消去アニメーションと重複してもよい。
図38(e)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾7−装飾5」が停止表示される。
図38(f)〜(h)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始される。本例では、保留アイコン901については表示態様がデフォルトであるため保留・変動アイコン間の移動アニメーションが省略されたが、保留アイコン902の表示態様はデフォルトではないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
その後、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる(図38(h))。
図39(a)〜(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の表示時間(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションの開始から変動アイコンの消去アニメーションの終了までの時間)は、少なくともデフォルトの保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間(本例では0)よりも長くなっている。
(実施例1−7)
図40および図41は、本例示形態の実施例1−7における演出表示の例を時系列で示している。図40(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:白)が表示されており、第3領域には保留アイコン903(表示態様:青)が表示されている。
図40(b)、(c)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
当該特図1変動遊技では、所定条件が成立したことに基づき、先読みモードの演出が開始される。装飾図柄表示装置208では、通常の画面背景から先読みモード用の画面背景に切り替えられる。先読みモード用の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動する。また、変動アイコン表示領域800は縮小されて画面右下隅に移動し、保留アイコン表示領域900は縮小されるとともに縦長に変形されて、変動アイコン表示領域800の上方に移動する。保留アイコン表示領域900の第1〜第4の各領域は、変動アイコン表示領域800に近い下方から順に配列される。通常画面では、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900における各アイコンの移動方向は基本的に左右方向(左方向)であるが、先読みモード用の画面では、各アイコンの移動方向は上下方向(下方向)となる。すなわち、通常画面から先読みモード用の画面に切り替わると、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900の位置、大きさ、各アイコンの移動方向が変更される。演出表示領域208dでは、主人公キャラクタが走る動画像が表示されるとともに、先読みモードに突入したことを示唆する「高確率状態突入!!」、「高確率状態」という文字が表示される。
画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。画面右下隅の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら下方の変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に移動し、保留アイコン903が第3領域から第2領域に移動する。
図40(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾5」が停止表示される。このとき、特定の図柄組合せを停止表示することによって、高信頼度の保留が存在することを先読み報知するようにしてもよい。変動アイコン表示領域800では変動アイコンの消去アニメーションが実行され、変動アイコン801が消去される。
図40(e)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
この特図1変動遊技では、先読みモードの演出が続行される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903が第1領域に移動する。
図40(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾5−装飾7」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では変動アイコンの消去アニメーションが実行され、変動アイコン802が消去される。
図40(g)〜図41(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
演出表示領域208dでは、先読みモードの演出が続行されるとともに、主人公キャラクタが剣豪キャラクタを見つける動画像が表示され、剣豪リーチ演出の実行が示唆される(図40(g))。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン903が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
その後、図柄表示領域208a〜208cではリーチ状態となり、演出表示領域208dでは剣豪リーチ演出用の画面背景に切り替えられる(図40(h))。本例では、剣豪リーチ演出用の画面背景に切り替えられた後でも、画面右下の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900の表示は維持される。このため、変動アイコン表示領域800の変動アイコンや保留アイコン表示領域900の保留アイコン(本例では変動アイコン803のみ)は消去されない。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図41(a))。画面背景では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、剣豪リーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図41(b))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900が元の位置に戻る。
図41(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される(図41(c))。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが開始され、変動アイコン803が消去される(図41(d))。
(実施例1−8)
図42および図43は、本例示形態の実施例1−8における演出表示の例を時系列で示している。図42(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、第2領域には保留アイコン902(表示態様:千両箱)が表示されている。
図42(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に電断が発生した状態を示している。電断時には、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等が全て消灯する。
図42(c)は、復電直後の状態を示している。変動期間中に電断が発生した場合、主制御部300では、当該変動の抽選結果(当否判定結果、停止図柄、変動表示時間(タイマ番号)等)の情報が退避される。このため、復電後には特図1表示装置212で残りの変動時間に亘って特図1の変動表示が行われる。本例では、復電後に特図1始動口230への入賞が発生し、特図1の保留が2から3に増加したものとする。一方、第1副制御部400では当該変動の抽選結果等の情報が失われるため、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示は行われず、「復旧中」、「しばらくおまちください」等の文字メッセージを含む復電画面が所定時間表示される。復電画面では、装飾図柄、変動アイコン、保留アイコン等は非表示となる。第1副制御部400では、主制御部300からの図柄変動停止コマンドまたは次の図柄変動開始コマンドを受信した後に、装飾図柄の変動停止表示等の制御を再開する。
図42(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドに基づき、図柄表示領域208a〜208cにデフォルトの図柄を表示させる制御を行う。これにより、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知するデフォルトの図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾6」が停止表示される。変動期間中に電断・復電が発生した場合には、当該変動期間中には変動アイコンや保留アイコンの各種アニメーションが実行されない。
図42(e)、(f)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が開始される。ここで、第1副制御部400では、保留アイコンの表示態様の情報が電断によって消失している。本例では、保留アイコンの表示態様の情報が消失した場合には、第1副制御部400は、全ての保留アイコン(復旧中に増加した保留に対応する保留アイコン903を含む)を共通の表示態様(本例では、通常表示されない表示態様「はてな(?)」であるが、デフォルトの表示態様「白」であってもよい)で表示する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン802の表示態様が、保留アイコンとしての表示態様である「はてな」から例えば「白」に変化する。変動アイコンの最終的な表示態様は、例えば、図柄変動開始コマンドに含まれる当該変動の当否判定結果に基づいて決定される。したがって、変動アイコンは、保留アイコンとは異なり、電断後にも通常通り表示することができる。保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時期に実行される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に移動し、保留アイコン903が第3領域から第2領域に移動する。
図42(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示されている。
図42(h)〜図43(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン803の表示態様が、保留アイコン902としての表示態様である「はてな」から例えば「赤」に変化する。変動アイコンの最終的な表示態様は、例えば、図柄変動開始コマンドに含まれる当該変動の当否判定結果に基づいて決定される。ここで、図42(a)の時点では保留アイコン902の表示態様は「千両箱」であったが、電断によって保留アイコン変更シナリオ等が失われたため、変動アイコン803の表示態様は箱系にはならない。例えば、保留アイコンの表示態様に基づいて変動アイコンの表示態様を決める場合において、電断・復電によりシナリオが失われたときには、変動アイコンの表示態様は、シナリオなしまたは最も信頼度の低いシナリオに基づいて決定される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時期に実行される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に移動する。
図43(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。このとき、復帰時の保留アイコン903(表示態様:はてな)がまだ残っていても、電断復帰後に増加した保留に対応する保留アイコン904(表示態様:箱)については、通常通りの先読み報知(所定の表示態様での表示)を行ってもよい。
(実施例1−9)
図44は、本例示形態の実施例1−9における演出表示の例を時系列で示している。図44(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中(終了直前)の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が仮停止しており、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われている。この状態は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを待っている状態である。この後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、第1副制御部400の制御により、揺れ変動が終了して図柄組合せが停止表示されることになる。
変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。ここで、本例の変動アイコン表示終了条件は、図柄変動停止コマンドを受信することではなく、変動開始から所定時間(例えば、当該変動の変動タイマの変動時間)が経過したことであるものとする。
図44(b)、(c)は、当該特図1変動遊技が終了したが、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを取りこぼした状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されている。図柄表示領域208a〜208cでは、図柄変動停止コマンドの取りこぼしによって、依然として図柄組合せの揺れ変動が実行されている。
変動アイコン表示領域800では、図柄変動停止コマンドの取りこぼしとは無関係に、変動タイマの変動時間が経過したことに基づいて、変動アイコンの消去アニメーションが開始され、変動アイコン801が消去される。
本例では、図柄組合せの揺れ変動は継続しているが、変動アイコン801が消去されたことによって、特図変動遊技が既に終了していることを遊技者に気付かせることができる場合がある。また、変動アイコン表示領域800で変動アイコン801が消去されているのに対し、図柄表示領域208a〜208cで揺れ変動が続行されていることに違和感を生じさせることができ、遊技者に遊技店員を呼び出させる契機とすることができる場合がある。これにより、何らかの異常があったことを遊技者を介して遊技店員に伝えることができるため、異常の発生を遊技店員が把握することができる場合がある。
図柄変動停止コマンドが受信された場合に、変動アイコンの消去アニメーションを行っても良い。
(実施例1−10)
図45は、本例示形態の実施例1−10における演出表示の例を時系列で示している。図45(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が3であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。ここで、本例では変動アイコンおよび保留アイコンは特定の演出モード(本例では、爺モード)でのみ表示されるものとし、現時点では特定の演出モード以外の演出モード(本例では、吉宗モード)であるものとする。したがって、現時点では変動アイコンや保留アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されていない。
図45(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾3−装飾6」が停止表示される。
図45(c)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。ここで、この特図1変動遊技が開始された時点で、所定の条件が成立したことに基づき、演出モードが吉宗モードから爺モードに切り替えられる。爺モードに切り替えられる条件としては、例えば、特定の抽選結果が導出されたこと(先読みでもよい)、遊技者の操作に基づき演出ステージが変更されたこと、変動回数が所定の回数に到達したこと、所定の演出ステージ変更抽選に当選したこと、等がある。爺モードでは、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900が出現し、変動アイコンや保留アイコンが表示され得る。本例では、変動アイコン表示領域800に、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:青)が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。また、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:千両箱)が、アニメーションを伴わず突然に表示される。
図45(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが行われる。
図45(e)〜(g)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが行われる。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第1領域に移動する。
以上説明したように、本例示形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記変動アイコンを前記図柄変動が開始された後(例えば、図柄変動の開始と同時またはそれより後)で表示可能なものであり、前記変動アイコンの態様は、前記保留アイコンの態様に関連した態様(例えば、形状、大きさ、色、記された文字、動作時の態様(アニメーション)のうちの少なくとも一部が共通の態様)からなることを特徴とする。
この構成によれば、連続性の高い予告の実行により効果的に遊技者の興趣を向上させることができる。
またこの構成によれば、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることで、遊技意欲を向上させることができる場合がある(保留が貯まりやすい釘調整の良い遊技台と思わせることができる場合がある)。
またこの構成によれば、保留が消化されたことに基づいて当該変動が行われていることを明確に報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、当該変動に対する予告がどのようなものであるかが分かり易くなる場合がある。
またこの構成によれば、保留先読み予告としての保留アイコンの態様が当該変動の当否判定結果に基づいて表示される変動アイコンと関連した態様からなり、先読み予告と当該変動の予告の連続性を保つことができる場合がある。
またこの構成によれば、遊技者に対し保留アイコンよりも当該変動に注目させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、態様の異なる一または複数の保留アイコン(例えば、複数の表示態様の保留アイコンに対応するテクスチャデータ)を記憶可能な保留アイコン記憶手段(例えば、ROM406)と、態様の異なる一または複数の変動アイコン(例えば、複数の表示態様の変動アイコンに対応するテクスチャデータ)を記憶可能な変動アイコン記憶手段(例えば、ROM406)と、を備え、第一の予告条件(例えば、変動開始)が成立した場合に、前記予告条件は成立するものであり、前記第一の予告条件とは別の第二の予告条件(例えば、保留数増加)が成立した場合にも、前記予告条件は成立するものであり、前記予告手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記変動アイコン記憶手段に記憶された前記変動アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記変動アイコンを少なくとも表示可能(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1303、S1305)なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記保留アイコン憶手段に記憶された前記保留アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記保留アイコンを少なくとも表示可能(例えば、保留アイコン表示制御処理のステップS1203、S1205、S1207)なものであり、前記変動アイコン記憶手段は、共通変動アイコン(例えば、表示態様「白」、「青」、「赤」の変動アイコン)を少なくとも記憶し、前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンと同じ態様の共通保留アイコン(例えば、表示態様「白」、「青」、「赤」の保留アイコン)を少なくとも記憶するものであることを特徴とする。
この構成によれば、同一態様でアイコンを表示することで、より予告の関連性を高めることができる場合がある。
またこの構成によれば、変動アイコンと保留アイコンを同一の態様とすることで、保留を消化して変動が行われる場合に、保留が減らずに変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記変動アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンとは異なる態様の固有変動アイコン(例えば、表示態様「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の変動アイコン)を少なくとも記憶するものであることを特徴とする。
この構成によれば、変動アイコンについては、保留アイコンと共通の態様を持ちつつも固有の態様を持つことで、所定の保留が消化されたことをより遊技者に強調することができる場合があり、遊技者が保留の残数を容易に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、例えば変動アイコンの固有の態様が、共通の態様よりも大当りの信頼度が高い場合には、対象となる保留の変動が開始されるよりも前の予告で遊技者の射幸心を煽りすぎないため、対象となる保留が外れた場合であっても遊技者を大きく落胆させることを抑止することができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンおよび前記固有変動アイコンとは異なる態様の固有保留アイコン(例えば、表示態様「箱」、「千両箱」の保留アイコン)を少なくとも記憶し、前記変動アイコン記憶手段は、前記保留アイコン記憶手段に記憶されている前記固有保留アイコンの数(例えば、2)よりも大きい数(例えば、5)の前記固有変動アイコンを記憶するものであることを特徴とする。
この構成によれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保つことができる場合がある。また、そのような効果を奏しつつも、多彩な態様で演出を行うことができるため、遊技の興趣を低下させることを抑止することができる場合がある。
またこの構成によれば、例えば保留アイコンの固有の態様が0である場合には、アイコンの変化に対する遊技者の期待感を当該変動に集中させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台では、保留アイコンの固有の態様よりも変動アイコンの固有の態様の方が出現率が高くてもよい。すなわち、前記予告手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として第一の確率で前記固有変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として第二の確率で前記固有保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率からなることを特徴とする。また、前記第二の確率は零(0%)であってもよい。
この構成によれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保つことができる場合がある。
またこの構成によれば、保留中よりも変動中の方がアイコンの態様が変化しやすいため、保留よりも変動に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも開始可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記変動アイコンを前記図柄変動が開始された後(例えば、図柄変動の開始と同時またはそれより後)で表示可能なものであり、前記予告手段は、前記変動アイコンが表示された後で、所定の予告中止条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも中止可能なものであり(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1307、S1309)、第一の予告中止条件が成立した場合に、前記所定の予告中止条件は成立するものであり、前記第一の予告中止条件とは別の第二の予告中止条件が成立した場合にも、前記所定の予告中止条件は成立するものであり、前記変動アイコンの態様は、前記保留アイコンの態様に関連した態様(例えば、形状、大きさ、色、記された文字、動作時の態様(アニメーション)のうちの少なくとも一部が共通の態様)からなることを特徴とする。
この構成によれば、多彩な契機で変動アイコンを消去することで、遊技者を当該変動に注目させ、遊技台の興趣を向上することができる。
またこの構成によれば、変動中の変動アイコンの表示に遊技者を注目させることができる場合がある。またこの構成によれば、変動中に実行される他の予告の邪魔になることなく、保留が消化されたことを遊技者に確実に報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留が消化されたことを示す変動アイコンの表示の中止のタイミングを複数備えたことで、保留数の増減を把握しづらくし、止め打ち等の抑止により遊技台の稼動を促進することができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記第一の予告中止条件は、所定の図柄変動表示の期間において成立するものであり、前記第二の予告中止条件は、前記所定の図柄変動表示の期間において、前記第一の予告中止条件が成立した後で成立するものであることを特徴とする。
この構成によれば、1変動期間内で変動アイコンを複数回消去することで、1の保留の消化により複数個の保留を消化して変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記第二の予告中止条件は、前記図柄表示手段が特定の当否判定結果(例えば、大当り)に対応した図柄態様を停止表示する特定の図柄変動表示を実行する場合には、第一の確率(例えば、大当りの場合にスーパーリーチ演出が実行される確率)で成立するものであり、前記第二の予告中止条件は、前記図柄表示手段が前記特定の当否判定結果とは異なる当否判定結果(例えば、はずれ)に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行する場合には、前記第一の確率とは異なる第二の確率(例えば、はずれの場合にスーパーリーチ演出が実行される確率)で成立するものであり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であることを特徴とする。
この構成によれば、大当り信頼度が高い変動ほど、多くの予告演出が実行されやすく、また実行される予告演出についても出現頻度の低い大当り信頼度の高い予告演出が行われる場合がある。変動アイコンの表示の中止および復帰を繰り返すことで、上記効果を奏しつつも上述の他の演出の邪魔にならない。
また、本例示形態による遊技台において、前記予告手段は、前記第一の予告中止条件が成立した場合には、第一の態様(例えば、消去直前の変動アイコンの表示態様)で前記変動アイコンの表示を中止(例えば、中断)するものであり、前記予告手段は、前記第二の予告中止条件が成立した場合には、前記第一の態様とは異なる第二の態様(例えば、消去直前の変動アイコンの表示態様)で前記変動アイコンの表示を中止(例えば、中断)するものであることを特徴とする。
この構成によれば、消去が行われた回数を把握しやすくすることで、当該変動の信頼度を容易に把握することができる場合がある。またこの構成によれば、変動アイコンの表示について、ただの中断なのか、保留が消化されたことを把握させるための消去なのかの判断を容易に行うことができる場合がある。
またこの構成によれば、1の保留の消化に基づいて行われる1の変動の最中に異なる態様で複数回変動アイコンを消去することで、複数の保留が消化されて複数回の変動が行われているかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記予告手段は、前記変動アイコンの表示を中止(例えば、中断)した後で、所定の予告再開条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも再開可能なものである(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1315、S1317)ことを特徴とする。
この構成によれば、一度消去された変動アイコンの表示を復帰させることで、より保留の増減の把握を困難とし、遊技台の稼動促進を図ることができる場合がある。
本例示形態による遊技台において、保留アイコンと変動アイコンは、表示態様の少なくとも一部が共通し、他部が相違するようにしてもよい。例えば、保留アイコンと変動アイコンは、形状、大きさ、色、記された文字、動作時の態様(アニメーション)のうちの少なくとも一部が共通で、他部が相違するようにしてもよい。また、同一の始動情報に対し予告を行う保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様は関連した態様からなるようにしてもよい(変動アイコンを見た場合に、どの保留アイコンと対応関係にあったかを把握することができる)。また、保留アイコンから変動アイコンへと切り替える場合に、アニメーションを実行するようにしてもよい。
これらの構成によれば、保留アイコンの予告対象である変動が行われていることが分かり易く、変動開始後であっても変動開始前から行われていた予告と関連した態様で予告を継続して行うことができ、遊技者に注目させ易い場合がある。また、その逆に、少なくとも一部の態様を固有の態様で表示することで、すでに保留が消化され変動が行われていることを遊技者に認識させることができる場合がある。これにより、遊技者は正しい保留残数を把握しやすくなり、遊技を円滑に進行させることができる場合がある。
また、保留アイコンと関連した態様で変動アイコンを表示することで、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることができ、遊技意欲を向上させることができる場合がある。
本例示形態による遊技台において、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数や時間的な割合が多くなるようにしてもよい。信頼度の高い予告が行われる変動は、変動時間が長時間になりやすく、他の予告(例えば、スーパーリーチ演出)と重複しやすいため、表示を中断・消去する機会が増える。また、変動アイコンの表示を中断・消去している最中に変動アイコンの表示態様を変更するようにしてもよい。また、信頼度の高い変動アイコンは信頼度の低い変動アイコンよりも消去される回数が多い場合であっても、信頼度の高い変動アイコンの単位変動における表示時間は、信頼度の低い変動アイコンの単位変動における表示時間よりも長くなるようにしてもよい。
これらの構成によれば、1変動において変動アイコンが消去される回数等が信頼度の指針となり、熟練度の低い遊技者であっても信頼度を把握しやすい場合がある。
本例示形態による遊技台において、1の図柄の停止表示よりも後に変動アイコンが消去されるようにしてもよい。実行されている変動および該変動の結果としての図柄の停止表示は、消去される変動アイコンが対応する保留が消化されたことに基づいて行われたものであることを遊技者に確実に報知することができる場合がある。
また、変動開始から所定の時間(例えば、選択された変動タイマの変動時間)が経過したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、主制御部300に異常が発生した場合や、第1副制御部400または第2副制御部500がコマンドを取りこぼした場合であっても変動アイコンを消去することができ、保留が消化されたことを報知できる場合がある。
また、変動開始からリーチが成立するまでの間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、予告の邪魔にならないタイミングで変動アイコンを消去することができる場合がある。
また、リーチが成立してから、変動アイコン表示領域及び保留アイコン表示領域の表示が中断されるまでの間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、予告の邪魔にならないタイミングで変動アイコンを消去することができる場合がある。
また、変動アイコン表示領域の表示が再開されるよりも前に変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、図柄の停止表示が行われるよりも前に変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、図柄の確定表示時間(変動停止から次回変動開始までの時間。例えば600ms程度)の間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。
また、主制御部300から所定の信号を受信したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、主制御部300から変動停止コマンドを受信したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、非変動時であっても変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域を表示していてもよい。
また、所定の条件が成立したことに基づいて、保留アイコンから変動アイコンへの移動アニメーションを省略してもよい。これにより、変動途中で変動アイコンの表示が中断した後における表示復帰時と同じ態様となるため、保留数を誤認させることができる場合があり、遊技者の止め打ちを抑止することができる場合がある。
スーパーリーチの実行に応じて各アイコンの表示領域(それに伴うアイコン自体)の表示を中断した場合、該表示領域の表示復帰時には少なくとも変動アイコンの表示を復帰させないように制御してもよい。変動アイコンによる予告を行っていた場合、抽選結果がハズレになった後にその変動アイコンを見せられると遊技者が不快になる恐れがある。したがって、上記のようにすることによって、遊技者に悪い印象を残さないようにすることができる場合がある。
また、変動アイコンの消去アニメーションの態様は複数あってもよい。変動アイコンの消去アニメーションの態様は、特に大当り信頼度や、特図毎に異ならせてもよい。その逆に、信頼度の異なる変動や複数の特図で同態様の消去アニメーションを行ってもよい。
また、優先変動側の特図2の有利度が特図1より高い場合、非電サポ状態においては、割り込んだ特図2の保留に基づく変動アイコンはデフォルトの表示態様を選択するようにしてもよい。これにより、有利な当りを煽りすぎて遊技者の射幸心が煽られることを抑止できる場合がある。
また、変動アイコンを常時表示する必要はなく、例えば演出抽選により予告として変動アイコンを表示する場合や、当該変動に対する先読み予告(保留アイコン)が表示されている場合にのみ変動アイコンを表示してもよい。
また、変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域の表示態様(例えば、形状、大きさ、アイコン移動方向等)を変更してもよい。これにより、他の予告や演出の邪魔にならないようにすることができる場合がある。
また、実施例1−8のような電断・復電に限らず、例えば、大当りやST終了等による遊技状態の変更があった場合にも、所定の回数、保留アイコンおよび変動アイコンを予め定められた態様で表示するようにしてもよい。
また、擬似連が行われる度に変動アイコンの消去および復帰を繰り返し複数回行ってもよい。
また、当否判定結果として特別な当否判定結果が導出された場合には、変動アイコンにおける移動アニメーション・変化アニメーション・消去アニメーションのうちの少なくともいずれか一つの実行を規制してもよい。これにより、予告や演出の邪魔にならないようにすることができる場合がある。
また、保留アイコンから保留アイコンの変化時には信頼度が低下せず、保留アイコンから変動アイコン、又は変動アイコンから変動アイコンの変化の際には信頼度が低下する場合があってもよい。
また、変動アイコンは、大当り信頼度が100%の態様(例えば「金」)を有していてもよい。
[第2の例示形態]
次に、本説明の第2の例示形態に係る遊技台について説明する。本例示形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の例示形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本例示形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例2−1)
図46および図47は、本例示形態の実施例2−1における演出表示の例を時系列で示している。図46(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208aでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。本例では、球系の変動アイコンや保留アイコンには、図18(a)に示したような「八代将軍」の4文字が記されている。変動アイコンや各保留アイコンにおいては、例えば図18(a)に示す態様の待機アニメーション(時計回り方向の回転)が実行される。複数の保留アイコン同士、あるいは変動アイコンおよび保留アイコンの間においては、待機アニメーションの周期、位相等は必ずしも同一である必要はない。例えば図46(a)に示すタイミングにおいて、変動アイコン801は「軍」の文字が正位置となっており、保留アイコン901は「軍」ではなく「代」の文字が正位置となっている。
図46(b)〜(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。すなわち、変動アイコン801は、消去アニメーション実行中には所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵(回転、変形、拡縮等しない表示態様)で表示される。ただし、変動アイコンの消去アニメーションの実行期間中に、当該変動アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。
図46(b)〜(f)に示すように、変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801が変動アイコン表示領域800内で下方に移動し、変動アイコン表示領域800外にはみ出た部分から徐々に消去される。本例では、変動アイコン801の消去アニメーションは、次の特図変動遊技が開始されるよりも前に終了する。また本例では、保留アイコン901の待機アニメーションは、変動アイコン801の消去アニメーション実行中も継続される。
図46(g)〜図47(d)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図46(g)〜(d))。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されると、当該変動アイコン(保留アイコン)の待機アニメーションは中止される。すなわち、変動アイコン802は、移動アニメーション実行中には所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵で表示される。この待機アニメーションが中止されるのは、移動アニメーションの開始と同時であってもよいし、移動アニメーションの開始から所定時間経過後であってもよいし、移動アニメーション開始後に変動アイコン802が時計回り方向に回転して最初に初期状態に戻ったときであってもよい。なお、保留・変動アイコン間の移動アニメーションの実行中に、当該変動アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。また、移動アニメーションと待機アニメーションはそれぞれ独立して制御されていても良いし、一方の制御状態に応じて他方の制御状態を切り替えるようなものであっても良い。
図46(h)に示す時点で、特図1の保留が2つ連続して増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が、保留アイコン表示領域900のそれぞれの領域(保留アイコン902は第1領域、保留アイコン903は第2領域)に下方からせり上がり(図46(h))、その後、保留が増加したことを目立たせるために、それぞれの領域の周囲で動き回る(図47(a)、(b))。本例では、保留アイコンの増加アニメーションの実行中には、当該保留アイコンの待機アニメーションは実行されない。すなわち、保留アイコン902、903は、増加アニメーションが終了するまでは所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵で表示される。なお、保留アイコンの増加アニメーションの実行中に、当該保留アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。
本例では、移動アニメーションの実行期間と増加アニメーションの実行期間とが重複している場合、移動アニメーション実行中の変動アイコンと、増加アニメーション実行中の保留アイコンとが互いに重複して表示される場合がある。具体的には、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から変動アイコン表示領域800に移動途中の変動アイコン802と、増加アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域に増加途中の保留アイコン902とは、互いに重複して表示される(図46(h)、図47(a))。変動アイコン802は保留アイコン902よりも表示優先度が高く、変動アイコン802は保留アイコン902よりも上のレイヤーに表示されるため、保留アイコン902の一部または全部は変動アイコン802によって遮蔽される。
一方、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から変動アイコン表示領域800に移動途中の変動アイコン802と、増加アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第2領域に増加途中の保留アイコン903とは、両アニメーションの実行期間は重複しているが、表示は重複していない。
図47(c)に示す時点で、保留アイコンの増加アニメーションが終了する。保留アイコンの増加アニメーションが終了すると、保留アイコン902、903がそれぞれ保留アイコン表示領域900の第1領域および第2領域に表示される。また、保留アイコン902、903の待機アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションが終了した後も引き続き行われている(図47(d)で終了する)。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションの開始よりも前に開始され、保留アイコンの増加アニメーションの終了よりも後に終了する。すなわち、本例では保留・変動アイコン間の移動アニメーションの実行時間(尺)は、保留アイコンの増加アニメーションの実行時間よりも長くなっている。
(実施例2−2)
図48および図49は、本例示形態の実施例2−2における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図48(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域では、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図48(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図48(c)〜(e)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり(図48(c)、(d))、最終的には消えるようになっている(図48(e))。
図48(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾5−装飾1」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図48(g)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された直後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1始動口230に入賞したことに基づいて、特図1の変動表示が開始される。入賞直後に特図1変動遊技が開始されるため、特図1保留ランプ218は、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDが入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。非変動状態で特図1始動口230に入賞して特図1変動遊技が開始された場合には、保留アイコン表示領域900での保留アイコンの増加アニメーションを省略(短縮表示)してもよい。
図48(h)は、特図1変動遊技が開始された後に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の保留増加対象領域(増加した保留に対応する新たな保留アイコンが表示される領域。保留が0から1に増加した場合には第1領域)において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン902が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保留アイコン902が視認可能となる。本例の保留アイコンの増加アニメーションは、図48(c)〜(e)に示した消去アニメーション(透明度が徐々に高くなるアニメーション)とは逆の態様である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションの実行期間中にも当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。特に保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様が同一であれば、増加アニメーションと消去アニメーションについては、同一のアニメーションの再生順序を逆にすることで表示しても良い。
図49(a)は、その後、特図1の保留が連続して3つ増加した状態を示している。特図1保留ランプは、特図1の保留が1から4に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900で、3つの保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン903〜905が表示され、保留アイコン903〜905の透明度が徐々に低くなり、保留アイコン903〜905が出現する。本例では、保留アイコン903〜905のぞれぞれの増加アニメーションの実行期間は重複している。また本例では、保留アイコン903〜905の増加アニメーションが開始された時点で保留アイコン902の増加アニメーションがまだ終了していないため、保留アイコン903〜905の増加アニメーションの実行期間は保留アイコン902の増加アニメーションの実行期間とも重複している。このように、複数の増加アニメーション(本例では、保留アイコン902〜905のそれぞれの増加アニメーション)の実行期間は互いに重複する場合がある。
図49(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾1−装飾4」が停止表示される。
図49(c)、(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションとが実行される。
保留アイコンの消去アニメーションでは、図48(c)〜(e)に示した保留アイコン901の消去アニメーションと同様に、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン902の透明度が徐々に高くなり(図49(c))、最終的には消えるようになっている(図49(d))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されている保留アイコン903〜905が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する(図49(c)、(d))。本例では、保留アイコンの移動アニメーションの実行期間は、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と重複する。また、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーションの実行期間中にも、当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。
また本例では、消去アニメーション実行中の保留アイコンと、移動アニメーション実行中の保留アイコンとが互いに重複して表示される場合がある。具体的には、消去アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から消去されている途中の保留アイコン902と、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第2領域から第1領域に移動している途中の保留アイコン903とは、互いに重複して表示される。消去アニメーションの対象となる保留アイコン902は、移動アニメーションの対象となる保留アイコン903よりも表示優先度が高いため、保留アイコン902は保留アイコン903よりも上のレイヤーに表示される。これにより、保留アイコン903の一部または全部は保留アイコン902によって遮蔽される場合がある。ただし、保留アイコン902の透明度によっては、保留アイコン903は、保留アイコン902との重複部分についても視認可能となる場合がある。
ここで、複数の保留アイコン(例えば、図49(b)に示す4つの保留アイコン902〜905、図49(d)に示す3つの保留アイコン903〜905)のそれぞれの待機アニメーションは、互いに同期させてもよい。また、他のアニメーション(例えば増加、移動、消去)を実行中の保留アイコンの待機アニメーションについても、他の保留アイコンの待機アニメーションと同期させてもよい。保留アイコンの待機アニメーションは、所定の契機(例えば、電源投入、前回大当り等)から周期が保たれるようにしてもよい。この場合、保留アイコンが非表示の状態であっても周期算出の制御が継続して行われるようにしてもよい。
(実施例2−3)
図50および図51は、本例示形態の実施例2−3における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図50(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、1つの保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域では、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図50(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図50(c)〜図51(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり、最終的には消えるようになっている。例えば、保留アイコン901の透明度は、図50(c)に示す時点では25%であり、図50(d)に示す時点では50%であり、図50(e)、(f)に示す時点では75%であり、図50(g)に示す時点では100%(あるいは、保留アイコン901自体が消去されていてもよい)である。本例では、保留アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
ここで、図50(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、高透明度(例えば、透明度100%)の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保留アイコン902が視認可能となる。例えば、保留アイコン902の透明度は、図50(f)に示す時点では75%であり、図50(g)に示す時点では50%であり、図50(h)に示す時点では25%であり、図51(a)に示す時点では0%である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションが終了するまで、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
本例では、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とが同一の表示態様「白」であり、かつ、保留アイコンの消去アニメーションと、当該消去アニメーションとは逆の態様の増加アニメーションとが、同じ領域(保留アイコン表示領域900の第1領域)で実行される。消去アニメーションの途中に増加アニメーションが開始された場合、見た目上の保留アイコンの透明度は、所定の透明度まで徐々に高くなった後に徐々に低くなる。なお、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とは完全に同一の表示態様でなくてもよいし、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と増加アニメーションの実行期間とは同じ時間でなくてもよい。消去アニメーションと増加アニメーションとがほぼ同時に開始され、かつ両アニメーションの実行期間がほぼ同一である場合には、見た目上の保留アイコンの透明度が両アニメーションの実行中にほとんど変化しない場合がある。
本例では、図50(c)〜(e)では保留アイコン901の透明度が0%から75%まで徐々に高くなるため、見た目上の保留アイコンの透明度も徐々に高くなる。図50(f)では、保留アイコン901の透明度は75%であるが透明度75%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は75%よりも低くなる。図50(g)では、保留アイコン901の透明度は100%であるが、透明度50%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は約50%となる。図50(h)〜図51(a)では、保留アイコン901が消去されており、保留アイコン902の透明度は徐々に低くなる。以上により、見た目上の保留アイコンの透明度は、図50(c)〜(e)の期間では徐々に高くなり、図50(e)の時点で透明度75%に到達し、図50(e)〜図51(a)の期間では徐々に低くなる。本例では、図50(c)〜図51(a)の期間では保留アイコンの待機アニメーションが中止されているが、待機アニメーションを実行してもよい。
本例では、保留が消化されることを示す消去アニメーションと、当該消去アニメーションを打ち消す増加アニメーションとが重複して実行される。これにより、徐々に薄くなって消えるはずだった保留アイコンが、ある時点から徐々に濃くなる場合がある。したがって、保留が減少せずに変動が行われたかのように錯覚させることができる場合がある。
また、始動口に遊技球が入球したにも関わらず、保留が増加していないかのように錯覚させることができる場合がある。
(実施例2−4)
図52および図53は、本例示形態の実施例2−4における演出表示の例を時系列で示している。図52(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が3であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)、保留アイコン903(表示態様:青)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。ここで本例では、保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様として「白サボハニ」、「青サボハニ」、「赤サボハニ」等のサボハニ系の表示態様が存在し、サボハニ系の表示態様は球系と同様に信頼度の高低を色で表しており(白<青<赤)、かつ、サボハニ系のそれぞれの表示態様は同色の球系の表示態様よりも信頼度が高いものとする。
サボハニ系の保留アイコン902と球系の保留アイコン901、903とでは、待機アニメーションの周期(例えば、テクスチャデータの数)が異なっていてもよい。待機アニメーションのキックタイミングは、各アニメーションに依存していてもよい。また、同じ球系ではあるが表示態様の異なる保留アイコン901と保留アイコン903とで、待機アニメーションの周期を同期させてもよい。また、同じ球系の変動アイコン801と保留アイコン901、903とで待機アニメーションの周期を同期させてもよい。
図52(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン801の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。
図52(c)〜(f)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが開始される時点では、変動アイコンの消去アニメーションが終了していないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの実行期間と変動アイコンの消去アニメーションの実行期間とが重複する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン902、903が第1および第2領域にそれぞれ移動する。ここで、図52(c)に示す状態では、変動アイコン801の消去アニメーションがまだ終了していないため、一時的に4つのアイコン(変動アイコン801、802、保留アイコン902、903)が表示される。これにより、実際の保留数よりも多くのアイコンを表示できるため、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれのアイコンであっても良い。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれの態様とも異なる態様のアイコンが表示されるような構成としても良い。(例えば図52(c)の801等。)
図52(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白)が保留アイコン表示領域900の右端に出現し、当該右端から保留増加対象領域(保留が2から3に増加した場合は第3領域。図中、破線の四角形で示している)に向かって所定の移動距離を移動する。保留アイコン904の移動速度は、一定の速度であってもよいし、途中で加減速してもよい。増加アニメーション実行中の保留アイコン904では、所定の待機アニメーションを実行してもよい。このときの待機アニメーションは、他のアイコンの待機アニメーションとは同期していなくてもよい。
図52(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾10(0)−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン802の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン802自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン802の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3領域に向かって移動している途中である。
図52(h)〜図53(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動遊技が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら通常であれば変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、変動アイコン803自体は変動アイコン表示領域800には移動せず、演出表示領域208d内のあちこちを動き回る。この移動アニメーションは、例えば、変動アイコンの表示態様が特定の表示態様(例えば、サボハニ系の表示態様)であるときにのみ、所定の確率で実行される。この移動アニメーションにおいて、変動アイコン803は、図柄表示領域208a〜208cの一部または全部と重複してもよいし(図52(h)、図53(a))、装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動してもよい(図53(b))。このように、保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、変動アイコンを保留アイコン表示領域900から変動アイコン表示領域800に移動させる態様には限られない。
変動アイコン表示領域800には、変動アイコン803ではなく、「激アツ」という文字が表示されている。このように、変動アイコン表示領域800は、必ずしも変動の対象となる変動アイコンを表示する必要はない。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903が第1領域に移動する。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3領域に向かって移動している途中である。図52(h)に示す時点では、保留が消化されたことに基づき、保留増加対象領域が第3領域から第2領域に移動し、保留アイコン904の移動アニメーションにおける目標位置も第3領域から第2領域に移動する。これにより、保留アイコン904の移動距離がL1からL2に伸び、保留アイコン904の移動アニメーションの実行時間が長くなる。このように、本例では、保留アイコンの移動アニメーションにおける移動距離や実行時間が、当該移動アニメーションの実行中に変化する場合がある。実施例1−4のように優先変動側の特図2の保留が割り込んだ場合には、保留アイコンの移動アニメーションの移動距離や実行時間が短縮されるようにしてもよい。
また本例では、目標位置に到達した保留アイコン904の待機アニメーションは、何らかのタイミング(例えば、移動アニメーションが終了したタイミング)で他のアイコン(例えば、保留アイコン903)の待機アニメーションの周期と同期させるようにしてもよい(図53(b))。
(実施例2−5)
図54および図55は、本例示形態の実施例2−5における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図54(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900には、現時点では保留アイコンが表示されていない。
図54(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。図54(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン901が保留アイコン表示領域900の右端(装飾図柄表示装置208の表示画面の右端)から現れ(図54(b))、当該右端から保留増加対象領域(保留が0から1に増加した場合は第1領域)に向かって直線的に移動する(図54(c)、(d))。図54(d)に示す時点で、保留アイコン901が第1領域に到達し、保留アイコンの増加アニメーションが終了する。
保留アイコンの増加アニメーションの移動距離および実行時間は、保留増加対象領域の位置によって異なる。本例では、第1、第2、第3、第4領域が保留アイコン表示領域900の左端からこの順に配置されており、増加アニメーションで増加する保留アイコンは保留アイコン表示領域900の右端から現れるため、保留アイコンの増加アニメーションの移動距離は、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。当該増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度が一定である場合、増加アニメーションの実行時間も、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。
本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の表示態様を「白」から「赤」に変化させる変化アニメーションが実行される(図54(c))。ここで、保留アイコンや変動アイコンの変化アニメーションは、所定の表示態様のアイコン画像を別の表示態様のアイコン画像に変化させるだけであってもよい。
また本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の待機アニメーション(時計回り方向の回転)も実行される。保留アイコン901の増加アニメーションが終了した後には、待機アニメーションのみが続行される。
図54(e)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾9−装飾1」が停止表示される。
図54(f)、(g)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、左方に直線的に移動して保留アイコン表示領域900の左端から表示領域外に出る。本例では、保留アイコン901の消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン901の待機アニメーションが実行される。
図54(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図55(a)〜(d)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され(図55(a))、所定の変動時間の経過後に特図E(はずれ)が停止表示される(図55(c))。特図1保留ランプ218は、入賞直後に特図1変動遊技が開始されているため、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDは入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され(図55(a))、所定の変動時間の経過後に、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾9−装飾5」が停止表示される(図55(c))。
保留アイコン表示領域900では、特図1始動口230に入賞したことに基づき、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。ただし、当該保留アイコンに対応する保留は入賞直後に消化されるため、増加アニメーションの開始直後に保留アイコンの消去アニメーションが実行される。本例では、図55(a)〜(d)に示す一連のアニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションとしての属性と、保留アイコンの消去アニメーションとしての属性との双方を有する保留アイコンの増加・消去アニメーションであると考えることができる。該アニメーションは、増加アニメーションおよび消去アニメーションを連続して行うものであっても良いし、両属性を持つ単体のアニメーションとして予め記憶されていても良い。
保留アイコンの増加・消去アニメーションでは、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の右端から現れ(図55(a))、保留アイコン表示領域900の左端に向かって直線的に移動し(図55(b)、(c))、当該左端から表示領域外に出る(図55(d))。本例では、保留アイコン902の増加・消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン902の待機アニメーションが実行される。
保留アイコンの増加・消去アニメーションは、特図1変動遊技が開始されたタイミングとほぼ同時に開始され(図55(a))、当該特図1変動遊技の終了よりも後のタイミングで終了する(図55(d))。すなわち、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間(尺)は、当該特図1変動遊技の変動時間よりも長い。言い換えれば、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。該最短の変動時間は所定の遊技状態における最短の変動時間であっても良いし、遊技台における最短の変動時間であっても良い。
また本例では、特図1変動遊技が終了したときの保留アイコン902は、保留アイコン表示領域900の第1領域(保留が0から1に増加した場合の保留増加対象領域)にもまだ到達していない(図55(c))。保留アイコンの増加・消去アニメーションにおいて保留アイコンが保留アイコン表示領域900の右端に現れてから第1領域まで到達するまでの時間は、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーション(図54(b)〜(d)参照)の実行時間とほぼ一致する。また、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーションの実行時間は、各種の保留アイコンの増加アニメーションの中で最も長い。したがって、本例では、保留アイコンの増加アニメーションの中で最長の実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。
また本例では、ある1つの保留アイコンについての総表示時間(例えば、当該保留アイコンの増加アニメーション、移動アニメーションおよび消去アニメーションの実行時間の総和、または、当該保留アイコンの待機アニメーションの実行時間)は、当該保留アイコンに対応する特図変動遊技の変動時間よりも長い場合がある。つまり保留が1以上ある状態で該アニメーションが実行された場合には、該アニメーションは複数の変動に跨って行われる場合がある。
(実施例2−6)
図56および図57は、本例示形態の実施例2−6における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図56(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:白サボハニ)および保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、保留増加対象領域は第3領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で保留増加対象領域を示している。
図56(b)は、当該特図変動遊技におけるその後の状態を示している。この時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン903(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
ここで、アイコン(保留アイコンまたは変動アイコン)の移動を伴う各アニメーション(例えば、増加アニメーション、消去アニメーション、移動アニメーション等)において、アイコンの移動速度は当該アイコンの表示態様によって異なってもよい。例えば、サボハニ系のアイコンの移動速度は、球系のアイコンの移動速度よりも遅くてもよい。
図56(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾7−装飾3」が停止表示される。
本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン901が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領域900の下端から表示領域外に出る。
また本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に徐々に移動する。第3領域の保留アイコン903はまだ増加アニメーションを実行中であるため、保留アイコン903についての移動アニメーションの実行開始は遅延する。
図56(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン902の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了している。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図56(e)、(f)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したことに基づき、遅延していた保留アイコン903の移動アニメーションが開始される(図56(e))。保留アイコン903の移動アニメーションでは、保留アイコン903が第3領域から第2領域に徐々に移動する。図56(f)に示す時点で、保留アイコン903の移動アニメーションが終了する。ここで、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションとは異なる態様であってもよい。例えば、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションよりも保留アイコンの移動速度が速くてもよい。また、アニメーションの少なくとも一部の表示を中止することで、該移動アニメーションにかかる時間を短縮しても良い。ただし、保留アイコンが移動していることがわかる程度に表示を行う。
図56(g)は、当該特図1変動遊技が終了し、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾9−装飾10(0)−装飾4」が停止表示される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。
特図1変動遊技が終了すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションおよび移動アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン902が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領域900の下端から表示領域外に出る。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に徐々に移動する。
また、特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。保留アイコン904の第3領域から第2領域への移動アニメーションは、当該保留アイコン904の増加アニメーションが終了するまで実行開始が遅延する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
図56(h)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン903の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが引き続き行われている。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図57(a)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留がさらに1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン905(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。第3領域では、保留アイコン905の増加アニメーションとは別に、保留アイコン904の増加アニメーションが引き続き行われている。すなわち第3領域では、複数の保留アイコンの増加アニメーションが実行されており、複数の保留アイコンが重複して表示されている。また、特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
複数の保留アイコンが重複している部分では、これらの保留アイコンが同一のレイヤーで表示されていたとしても、VRAMに画像データが展開される順番が遅いほど手前に表示される。したがって、保留アイコン904、905の重複部分において、後に増加した保留アイコン905は、先に増加した保留アイコン904よりも手前に表示される。すなわち本例では、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高く、手前に表示される。
VRAMに画像データが展開される順番は、必ずしも表示される順番と関連(表示される順番が遅い画像ほどVRAMに画像データが展開される順番が遅い)があるワケでは無い。つまり、VRAMに画像データが展開された順番の早い画像を後の方に表示し、あえて他の画像に隠れるような表示を行っても良い。
図57(b)〜(d)は、その後の状態を示している。第3領域における保留アイコン904の増加アニメーションが終了すると(図57(b))、その後、遅延していた保留アイコン904の移動アニメーションが開始され(図57(c))、保留アイコン904が第3領域から第2領域に移動する(図57(d))。また、図57(d)に示す時点で保留アイコン905の第3領域への移動が完了して、保留アイコン905の増加アニメーションが終了する。
(実施例2−7)
図58および図59は、本例示形態の実施例2−7における演出表示の例を時系列で示している。図58(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で特図1および特図2それぞれの保留増加対象領域を示している。
本例では、特図1と特図2とで変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900が共有される。保留アイコン表示領域900において、特図1および特図2の保留増加対象領域は、特図1の保留数が0の場合には同じ領域になり、それ以外の場合には別の領域になる。
図58(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。優先変動側の特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。このように、特図1の保留増加対象領域は特図1および特図2の保留数の和に基づいて決定され、特図2の保留増加対象領域は特図2の保留数のみに基づいて決定される。また、優先変動側の特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションと、特図1の保留アイコンの退避アニメーションとが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、特図1の保留アイコン901が表示されている第1領域において、例えば雲を表すエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図58(b))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図58(c)、(d))。本例では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの増加アニメーションの態様(例えば、保留アイコン表示領域900の下方からせり上がる態様)とは異なっている。また、特図2の保留アイコンの態様(本例では「天下泰平」柄)は、特図1の保留アイコンの態様(本例では「八代将軍」柄)とは異なっていてもよい。また、特図2の保留アイコンの待機アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの待機アニメーションの態様とは異なっていてもよい。特図2の保留アイコンの増加アニメーションは、特図1の保留アイコンの退避アニメーションよりも表示優先度が高くてもよい。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションでは、第1領域に表示されている特図1の保留アイコン901が右側の第2領域に移動し、第2領域に表示されている特図1の保留アイコン902が右側の第3領域に移動する(図58(b)〜(d))。退避アニメーションでの保留アイコンの移動態様は、左方向に移動する移動アニメーションとは逆の態様になっている。なお、退避アニメーションを省略して、特図1の保留アイコン901を第1領域から第2領域に瞬間的に移動させ、特図1の保留アイコン902を第2領域から第3領域に瞬間的に移動させてもよい。
図58(e)、(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾10(0)」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、特図1の変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。特図1の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され(図58(e))、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり(図58(f))、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。ただし、消去アニメーションの実行中も継続して待機アニメーションが行われていても良い。
図58(g)〜図59(d)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留数が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図2の保留が1から0に減少したことにより、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第4領域から第3領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第2領域から第1領域に移動する。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションが開始される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図58(g)〜図59(a))。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されると、当該変動アイコン(保留アイコン)の待機アニメーションは中止される。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901、902が、第1および第2領域にそれぞれ移動する(図58(g)〜図59(a))。
特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、まず移動アニメーション中の円形の変動アイコン811に割れ目が生じる。移動アニメーションが終了した後には、変動アイコン811がガタガタと振動し(図59(b))、変動アイコン811が割れて中から千両箱が出現し(図59(c))、最終的には千両箱のみが変動アイコン811として表示される(図59(d))。特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様は、特図1の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様とは異なる固有の態様であってもよい。
(実施例2−8)
図60および図61は、本例示形態の実施例2−8における演出表示の例を時系列で示している。図60(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。図示を省略しているが、保留アイコン表示領域900における特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。
図60(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が2から3に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第3領域において、所定のエフェクト動画像903aが表示され(図60(b))、エフェクト動画像903aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像903aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン903(表示態様:白)が出現する(図60(c)、(d))。
図60(e)〜図61(d)は、その後の状態を示している。図60(e)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が3から4に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は表示領域外となる。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第4領域において、エフェクト動画像903aと同様のエフェクト動画像904aが表示され(図60(e))、エフェクト動画像904aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像904aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン904(表示態様:白)が出現する(図60(f)〜(h))。
図60(f)に示す時点で、特図2の保留が1つ増加したものとする。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。特図1の保留増加対象領域は表示領域外のままである。また、特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーション、特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、第1領域において、エフェクト動画像903a、904aとは異なる態様のエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図60(f)、(g))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図60(h)〜図61(b))。
特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)では、第1〜第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901〜903が第2〜第4領域にそれぞれ移動する(図60(f)〜図61(b))。特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)の実行期間は、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの実行期間とほぼ同じである。特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される時点で、特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが第4領域で実行中であるため、保留アイコン904の退避アニメーション(第4領域から表示領域外への移動)の実行開始は遅延する。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の変化アニメーションを実行してもよい(図61(a)〜(c))。保留アイコン901の変化アニメーションでは、表示態様「白」の保留アイコン901の手前に所定のエフェクト動画像901aが表示され(図61(a))、エフェクト動画像901aが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン901が出現する(図61(b)、(c))。
ここで、画像同士が重複して表示される部分において、エフェクト動画像は保留アイコンよりも表示優先度が高いため、エフェクト動画像911aは特図1の保留アイコン901よりも手前に表示される(図60(f)、(g))。また、非優先変動側の特図1の保留アイコンは優先変動側の特図2の保留アイコンよりも表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン901は、特図2の保留アイコン911よりも手前に表示される(図60(h))。また、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン904は特図1の保留アイコン903よりも手前に表示される(図60(g)〜図61(a))。
図60(h)に示す時点で第4領域での特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが終了するため、遅延していた退避アニメーション(退避アニメ2)が開始される。この退避アニメーションでは、特図1の保留アイコン904が第4領域から表示領域外に移動する(図61(a)〜(c))。このように、保留アイコンは、一度表示された後に表示領域外に移動して非表示になる場合がある。この退避アニメーションにおける保留アイコン904は、先に開始されていた退避アニメーションの保留アイコン903と重複して表示される場合がある(図61(a))。
図61(c)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾9−装飾3」が停止表示される。
その後、図61(d)に示す時点で、特図2変動遊技が開始される。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が1から0に減少したことを表示する。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図1の変動アイコンの消去アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーションが開始される。変動開始のタイミングに合わせて、各保留アイコンや変動アイコンの待機アニメーションを同期させるようにしてもよい。
特図1の変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、例えばエフェクト動画像903a、904aと同態様のエフェクト動画像801aが変動アイコン801の手前に表示され、変動アイコン801はエフェクト動画像801aにより隠されている間に消去され、その後、エフェクト動画像801aが縮小されて消去される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン901〜903がそれぞれ徐々に第1〜第3領域に移動する。また、表示領域外の保留アイコン904が徐々に第4領域に移動する。このように、一度非表示となった保留アイコンが再度表示される場合がある。
(実施例2−9)
図62は、本例示形態の実施例2−9における演出表示の例を時系列で示している。図62(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が4であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域には、保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)、保留アイコン903(表示態様:赤)、保留アイコン904(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。
図62(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾6」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。
図62(c)〜(f)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図62(c)、(d))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されている保留アイコン902〜904が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する(図62(c)〜(e))。
本例では、保留アイコンの移動アニメーションの実行期間中に、保留アイコンの変化アニメーションが行われる場合がある。保留アイコンの変化アニメーションでは、保留アイコン903、904の手前に所定のエフェクト動画像903a、904aが表示され、エフェクト動画像903a、904aが徐々に小さくなると、表示態様が「赤」から「金」に変化した保留アイコン903と、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン904とが出現する(図62(c)〜(e))。移動アニメーションにより保留アイコンの表示位置を移動させながら表示態様を切り替えることで、保留の誤認を確実に防ぐことができる場合がある。
図62(d)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900では保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この増加アニメーションは、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションの実行期間中に開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、所定のエフェクト動画像905aが表示され(図62(d))、エフェクト動画像905aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像905aよりも奥に新たに表示された保留アイコン905(表示態様:白)が出現する(図62(e)、(f))。
図62(a)に示す保留アイコン表示領域900と、図62(f)に示す保留アイコン表示領域900とを対比すると、第1、第3および第4領域の保留アイコンの表示態様は同じであり、第2領域の保留アイコン(実際には、図62(a)では保留アイコン902、図62(f)では保留アイコン903)の表示態様のみが「白」から「金」に変わっている。したがって、第2領域の保留アイコンの表示態様が「白」から「金」に変化したように遊技者を錯覚させることができる場合があり、これにより遊技の興趣を向上させることができる場合がある。特に、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションを短縮または省略した場合には、上記のような遊技者の錯覚を生じ易くすることができる場合がある。
また、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションを短縮または省略した場合には、保留アイコン表示領域900の状態が図62(a)から図62(f)に瞬間的に変化することがある。その場合、図62(a)の状態と図62(f)の状態とのいずれにおいても第3領域の保留アイコンの表示態様が出現頻度の低い「赤」であるため、図62(a)の第1領域の保留アイコン901が既に消化され、図62(a)の第3領域の保留アイコン903が第2領域に移動したことが遊技者に分かり難い場合がある。このため、遊技者によっては、図62(a)の状態から図62(f)の状態に変化したときに、第3領域の保留アイコンは移動しておらず、第2領域の保留アイコンの表示態様が非先読み状態の「白」から高信頼度の「金」へと切り替わったように勘違いしてしまう可能性がある。このため、保留アイコンの増減や表示態様の変化をアニメーションによって強調して示すことにより、効果的な演出を行うことができるとともに、遊技者による保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
(実施例2−10)
図63および図64は、本例示形態の実施例2−10における演出表示の例を時系列で示している。図63(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。
図63(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。保留アイコン表示領域900の第2領域には、増加した保留の当否を高信頼度で先読み予告する保留アイコン902(表示態様:赤)が表示されている。本例では、保留アイコン902での先読み予告に基づき、保留アイコン902以外の保留アイコンでも先読み予告を実行する。これにより、保留アイコン901の表示態様は「白」から「村人A」に変化する。保留アイコン901では、一定の周期で左右をキョロキョロする待機アニメーションが実行される。また、演出表示領域208dには、「ワイワイ」、「ガヤガヤ」、「なんだなんだ」、「どうした?」等の文字が表示される。このとき、変動アイコン表示領域800においても、変動アイコン801の表示態様を変化させてもよい。これらの表示により、特別な先読み予告演出が開始されたことが遊技者に示唆される。
図63(c)は、当該特図1変動遊技が終了するとともに、特図1の保留が2つ増加した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾10(0)−装飾4」が停止表示される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900の第3領域には保留アイコン903(表示態様:村人B)が所定の増加アニメーションを伴って表示され、第4領域には保留アイコン904(表示態様:村人A)が所定の増加アニメーションを伴って表示される。保留アイコン903、904では、一定の周期で左右をキョロキョロする待機アニメーションが実行される。保留アイコン901、903、904の待機アニメーションは非同期で実行される。
図63(d)、(e)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、変動アイコンの消去アニメーション、保留アイコンの消去アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。特別な先読み予告演出の実行中には、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが省略され、消化された保留に対応する保留アイコンは、変動アイコンに変化せずに消去される場合がある。すなわち、特別な先読み予告演出が開始された後に開始される変動では、保留アイコンに注目を集めるために、変動アイコンの表示が省略される場合がある。この場合、2つの消去アニメーション(変動アイコンの消去アニメーションと保留アイコンの消去アニメーション)が同時期に実行される場合がある。
変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800の変動アイコン801が所定の態様で消去される。特別な先読み予告演出実行中における変動アイコンの消去アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901(表示態様:村人A)の表示サイズが徐々に縮小され、最終的には消去される。特別な先読み予告演出中における保留アイコンの消去アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン902〜904が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する。特別な先読み予告演出中の移動アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
図63(f)〜図64(c)は、当該特図1変動遊技の変動期間中におけるその後の状態と、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図63(f)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン902の変化アニメーションが開始される。この変化アニメーションでは、保留アイコン902に割れ目が生じ、ガタガタと振動する。第2および第3領域の保留アイコン903、904では、村人が保留アイコン902の異変に気付く態様の待機アニメーションが実行される。このように、先読み予告の対象となる保留アイコン902で変化アニメーションを実行する場合、対象以外の保留アイコン903、904において、特別な態様(例えば、先読み予告の対象となる保留アイコンのための態様)の待機アニメーションを実行してもよい。
図63(g)に示す時点では、保留アイコン902の変化アニメーションにおいて、保留アイコン902が割れて中から千両箱が出現する。これにより、保留アイコン902の表示態様が「千両箱」に変更される。保留アイコン903、904では、村人が万歳をして喜ぶ態様の待機アニメーションが実行される。
図63(h)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾10(0)」が停止表示される。保留アイコン表示領域900の保留アイコン903、904では、村人が万歳をして喜ぶ態様の待機アニメーションが引き続き行われている。
図64(a)に示す時点で、先読み予告の対象保留に対応する特図1変動遊技が開始され、その後、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3であることを表示する。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903、904がそれぞれ第2および第3領域から第1および第2領域に移動する。
保留アイコンの増加アニメーションでは、新たな保留アイコン905(表示態様:村人B)が第3領域に表示される。このように、先読み予告の対象保留に対応する変動が開始された後に増加した保留アイコン905においても、通常とは異なる特定の表示態様としてもよい。保留アイコン905では、保留アイコン903、904と同様の待機アニメーションが実行される。
図64(b)に示す時点で、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾7」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる。保留アイコン903〜905では、リーチを煽る態様の待機アニメーションが実行される。
図64(c)に示す時点で、特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾8−装飾7」が停止表示される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン903〜905において、当該変動がはずれであることに落胆する態様の待機アニメーションが実行される。
図64(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、変動アイコンの消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800に表示されている変動アイコン802が所定の態様で消去される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン903が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン904、905が、それぞれ徐々に第1および第2領域に移動する。
これらのアニメーションの実行中または開始前の所定の契機(例えば、変動停止中の所定のタイミング、変動開始のタイミング)において、保留アイコン903〜905の表示態様は、村人の態様からデフォルトの態様、または先読み結果に応じた所定の態様に戻される。新たな特図変動遊技が開始されるときには、遊技者が保留数を確認するために保留アイコン表示領域900を注視し易いため、容易に注目を集めることができる場合がある。
以上のように本例では、先読み予告の対象となる保留アイコンの表示態様やアニメーションを変化させる場合に、当該保留アイコンより前に増加した保留アイコンや後に増加した保留アイコンの表示態様やアニメーションを、先読み予告の対象となる保留アイコンの表示態様やアニメーションに対応して変化させる場合がある。言い換えれば、保留アイコンの表示態様やアニメーションは、自身の先読み結果に基づいて変化する場合があることに加えて、他の保留の先読み結果に基づいて変化する場合がある。これにより、先読み予告に遊技者の注目をより集めることができる場合がある。また、先読み予告の対象となる保留を誤認させることを抑止することができる場合がある。
(実施例2−11)
図65および図66は、本例示形態の実施例2−11における演出表示の例を時系列で示している。図65(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:青サボハニ)、保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。変動アイコン801、保留アイコン901、902の待機アニメーションは、互いに同期していてもよいし、非同期であってもよい。
図65(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾10(0)−装飾1」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の消去アニメーションでは、サボハニ態様の変動アイコン801が倒れ、徐々に小さくなって消去される。
図65(e)〜(g)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図65(e)、(f))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第1領域に移動する(図64(e)、(f))。
図65(g)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:赤サボハニ)が所定の増加アニメーションを伴って表示される。
図65(h)〜図66(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾6−装飾4」が停止表示される。
変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが実行される。この消去アニメーションは、保留アイコン903に対応する保留の先読み結果に基づいた特別な先読み予告演出として、通常の態様とは異なる態様で実行される。この消去アニメーションでは、サボハニ態様の変動アイコン802が倒れ(図65(h))、「俺はもうダメだ・・・後は頼んだぞ・・・」という変動アイコン802のセリフが吹出しとして表示され(図66(a))、爆発を表すエフェクト動画像が表示されるとともに変動アイコン802が表示領域外に飛んでいくことによって当該変動アイコン802が消去される(図66(b)、(c))。変動アイコン802のセリフを表す吹出しは、図柄表示領域208a〜208cに停止表示されている装飾図柄に重複して、当該装飾図柄よりも手前に表示される。この消去アニメーションにより、先読み予告の対象となる保留アイコン903に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
保留アイコン表示領域900の第2領域では、保留アイコン903の待機アニメーションが実行される。この待機アニメーションは、当該保留アイコン903に対応する保留の先読み結果に基づいた特別な先読み予告演出として、通常の態様とは異なる態様で実行される。この待機アニメーションでは、サボハニ態様の保留アイコン903が変動アイコン802のセリフに反応し(図66(a))、「まかせろ!!」という保留アイコン903のセリフが吹出しとして表示される(図66(b))。この待機アニメーションにより、先読み予告の対象となる保留アイコン903自身に遊技者の注目を集めることができる場合がある。第1領域では、保留アイコン902の待機アニメーションが通常の態様で実行される。
図66(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に移動する。
以上のように本例では、変動アイコンや保留アイコンのアニメーションは、自身の先読み結果や他の保留の先読み結果に基づいて、通常とは異なる態様で実行される場合がある。これにより、先読み予告に遊技者の注目を集めることができる場合がある。保留数が変化する変動停止から変動開始までの期間は、遊技者が変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に注目しているため、当該期間に当該領域800、900で先読み予告演出を行うことにより、遊技者の注目をより効果的に集めることができる場合がある。
以上説明したように、本例示形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記保留表示手段は、所定の保留移動条件(例えば、特図変動遊技の開始、保留の増加)が成立した場合には、所定の保留に対応する所定の保留アイコンの表示位置を移動させる所定の保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示可能なものであり、第一の保留移動条件が成立した場合に、前記所定の保留移動条件は成立するものであり、前記第一の保留移動条件とは別の第二の保留移動条件が成立した場合にも、前記所定の保留移動条件は成立するものであり、前記保留表示手段は、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された第一の保留と対応する第一の保留アイコンについての第一の保留移動アニメーションを実行し、前記保留表示手段は、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された前記第一の保留とは異なる第二の保留と対応する第二の保留アイコンについての第二の保留移動アニメーションを実行するものであって、前記保留表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションの実行中に、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第一の保留移動アニメーションと共に前記第二の保留移動アニメーションを開始可能なものであり、前記保留表示手段は、前記第二の保留移動アニメーションの実行中に、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第二の保留移動アニメーションと共に前記第一の保留移動アニメーションを開始可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、多様な態様で保留数の報知が行われるため遊技台の興趣を向上することができる。
またこの構成によれば、保留数の増減に関するアニメーションを行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつ、それらを同時に行うことで、保留表示をより目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留に関する複数のアニメーションを同時に行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつも、複数の保留アイコンが同時に表示される頻度を向上することができ、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。
またこの構成によれば、それぞれのアニメーションに対する表示優先順序の設定や排他制御等を設ける必要がなく、制御を単純化することができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記第一の保留移動アニメーションおよび前記第二の保留移動アニメーションが同時に行われている期間において、一方の保留移動アニメーションにおける少なくとも一部の表示が、他方の保留移動アニメーションと重複して表示されることを特徴とする。
この構成によれば、一点を見ているだけで、保留に関する複数の情報を容易に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減についての情報を遊技者に明確に報知しつつ、その中でも特に目立たせたいアニメーションを任意に目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの一部を遊技者から視認困難に遮蔽することで、遊技者をより保留アニメーションに注目させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記保留表示手段は、前記第一の保留アイコンを所定の表示態様(例えば、表示態様「白」)で表示し、前記保留表示手段は、前記第二の保留アイコンを前記所定の表示態様で表示することを特徴とする。
この構成によれば、同一態様の保留アイコンを複数同時に表示することで、遊技者による保留数の把握をより困難にすることができ、遊技者に保留の貯まり易い優良台であるかのように錯覚させることができる場合がある。
またこの構成によれば、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を異ならせる先読み予告等が行われた場合には、期待できる保留の混同を防ぐことが可能となる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記第一の保留移動条件は、前記保留記憶手段に記憶された保留数が減少した場合に成立するものであり、前記第一の保留移動アニメーションは、前記第一の保留アイコンが所定の表示領域から消去される様子を表すアニメーションからなることを特徴とする。
この構成によれば、保留が減少する様子をアニメーションで行うことで、遊技者の権利である保留が消化されて変動が行われていることを明確に報知しつつも、他のアニメーションと実行期間が重複した場合には、上記のように保留数を混同させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記第二の保留移動アニメーションは、前記第一の保留移動アニメーションの開始よりも後に開始された場合であっても、前記第一の保留移動アニメーションが終了するよりも前に終了可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、保留最大数以上の保留アイコンを表示する期間を設けつつ、最終的には正しい保留数を報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの尺を他方のアニメーションの尺よりも短くすることで、アニメーションが重複して行われ保留数を誤認させる期間を極力短くすることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションが他方のアニメーションの実行中に開始され、更に他方のアニメーションが終了するよりも前に終了するように構成することで、重複期間終了後に他方のアニメーションが行われているため、重複期間中に誤認させた保留数を正しく報知できる場合がある。重複期間の前から行われていたアニメーションが重複期間中に終了してしまうと、いつ終わったのかが区別しづらいため、保留を誤認したままになってしまう恐れがある。
また、本例示形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、所定の表示位置変更条件が成立した場合には、第一の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、表示領域外)に表示された前記保留アイコンを前記第一の位置とは異なる第二の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、変動アイコン表示領域800、表示領域外)に少なくとも変更可能な保留表示位置変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン表示位置変更処理(ステップS1215)、変動アイコン表示制御処理のステップS1305)と、所定の表示態様変更条件が成立した場合には、第一の表示態様で表示された前記保留アイコンを前記第一の表示態様とは異なる第二の表示態様に少なくとも変更可能な保留表示態様変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン変更処理(ステップS1211)、変動アイコン変更処理(ステップS1321))と、を備えた遊技台であって、前記保留表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、所定の保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、消去アニメーション、増加アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示し、前記保留表示態様変更手段は、前記保留移動アニメーションの実行中に前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させることを特徴とする。
この構成によれば、多彩な態様で保留に関する情報を報知することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
またこの構成によれば、移動により対象となる保留アイコンに遊技者の注目を集めつつ、該保留アイコンの表示態様を切り替えることで、保留アイコンの表示態様が切り替わったことを遊技者に確実に報知することができる場合があり、見落としを防ぐことができる場合がある。
またこの構成によれば、表示位置の変更により保留数に増減があったことを明確に報知しつつも、表示態様を切り替えることで、熟練度の低い遊技者に対しては、保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、相反する効果を持つ動作を同時に実行することで、熟練度の低い遊技者を混乱させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、前記保留表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させる場合に、所定の保留表示態様変更アニメーション(例えば、保留アイコンの変化アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション)を表示することを特徴とする。
この構成によれば、保留の表示態様の変化をアニメーションで行うことで興趣を向上させつつも、該アニメーションは表示位置が変化しながら行われるため、アニメーション自体を荒めに作成しても遊技者に気付かれ難くなる場合がある。このため、少ない労力で効果的に興趣を向上させることができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、所定の先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告(例えば、保留アイコンを所定の表示態様で表示)を少なくとも開始可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記保留表示態様変更手段に前記保留アイコンの表示態様を変更させることが可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、先読み予告として行われる保留アイコンの表示態様の変化に気付かせ易くなる場合がある。
またこの構成によれば、保留アイコンの移動が行われる契機は、変動終了時や変動開始時に集中し易い。該契機に合わせて保留アイコンの表示態様を変更する先読み予告を行うことで、変動に合わせて行われる他の予告と競合しづらく、互いに演出の邪魔にならない場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減を示すアニメーションと共に、特定の保留の抽選結果に関する予告が実行されるため、期待感の高い変動が行われるまでの時間を容易に把握することができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、第一の表示位置変更条件が成立した場合に、前記所定の表示位置変更条件は成立するものであり、前記第一の表示位置変更条件は、前記図柄変動の開始により前記保留記憶手段に記憶された保留の数が減少した場合に成立するものであることを特徴とする。
この構成によれば、変動が行われたことにより遊技者の権利である保留が消化されたことを明確に報知しつつも、保留アイコンの表示態様の変更を同時に行うことで、遊技者にとってはうれしいものではない保留減少報知により生じる不満感を軽減することができる場合がある。
また、本例示形態による遊技台において、所定の予告条件が成立した場合には、予告を少なくとも開始可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)を備え、前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、所定の先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告として、前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記図柄変動が開始された後で、前記変動アイコンを表示可能なものであり、前記変動アイコンの表示態様は、前記保留アイコンの表示態様に関連した表示態様からなるものであり、前記保留表示位置変更手段は、前記第一の表示位置変更条件の成立に基づいて、前記保留アイコンの表示位置を第三の表示位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1領域)から第四の表示位置(例えば、変動アイコン表示領域800)に変更し、前記保留表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する場合に、前記保留移動アニメーションを表示し、前記保留表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する前記保留移動アニメーションの実行中に、前記保留アイコンを前記変動アイコンに変更することを特徴とする。
この構成によれば、保留アイコンから変動アイコンに切り替わったことが明確に報知されるため、保留が消化されて当該変動が行われていることがより明確になる場合がある。特に保留アイコンが表示されている時点で先読み予告が行われていた場合には、実行されている変動が先読み予告の対象変動であることがより明確に遊技者に伝わり易く、遊技者も当該変動に期待感を持ち易くなる場合がある。
また、本例示形態において、保留アイコンの表示態様は先読み結果に基づいて選択された態様であり、保留数の増減を表すアニメーションの実行前後で所定の領域(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のいずれか)に表示される保留アイコンの表示態様が同一の表示態様からなるようにしてもよい(例えば、実施例2−9)。この場合、保留先読みにより保留アイコンの表示態様の変更が行われ、保留先読みにより変化する保留アイコンの表示態様は2種以上存在することが条件となる。保留アイコンの移動アニメーションの実行中に保留が増加し、当該移動アニメーションの完了時点または直後における保留数が移動アニメーション実行前の保留数と同一である場合には勘違いがより発生し易い。
この構成によれば、保留アイコンの表示態様の変更を移動アニメーションの実行中に行う構成としたことで、従来の構成では起こり易かった先読み予告の対象となる保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
本例示形態による遊技台では、相反する内容のアニメーション(例えば、保留アイコンの増加アニメーションと消去アニメーション)の態様は互いに対になる態様(例えば、一方は保留アイコンの透過性を徐々に減少させる態様、他方は透過性を徐々に増加させる態様、また一方は保留アイコンの表示サイズを徐々に拡大する態様、他方は表示サイズを徐々に減少する態様)からなるようにしてもよい。これにより、単純に保留数が減少されなかったように感じさせるだけでなく、減少の様子が途中で中断されたかのように遊技者に錯覚させることができる場合があり、保留減少による落胆を遊技者に感じさせた後でその落胆を埋め合わせる効果が生じる場合がある。
また本例示形態では、保留アイコンの消去アニメーション等が次回変動開始時にも行われている場合があるので、当該変動の変動開始時点における保留の個数を知ることができる場合がある。昨今の遊技台は、保留が少ないほどリーチがかかり易くなっているため、保留が少ない程ガセ演出が頻発する。そのため従来は、リーチが発生した場合に該リーチに期待して良いかが不明瞭になってしまう可能性があった。さらに、保留と変動の関係が分かり易いため、変動時間を大幅に短く設計しても実行中の変動と保留の関係を容易に把握することができる場合がある。さらに、1の保留アイコンによって連続して複数の変動が行われているかのように遊技者を錯覚させることができ、これにより遊技台の稼動を向上させることができる場合がある。
また本例示形態では、保留増加アニメーションが、対象となる変動が終了した後も継続して行われる場合がある(例えば、実施例2−5)。これにより1の始動入球により保留が複数増加しているかのように錯覚させることができる場合がある。特に、連続して変動が行われる場合には、顕著にその効果が奏される場合がある。
また本例示形態では、同領域に対し複数の増加アニメーションが同時に実行される(例えば、実施例2−6)。これにより、1回の増加アニメーションにより複数の保留が発生したかのように錯覚させることで、稼動を向上させることができる場合がある。特に、増加した複数の保留アイコンが同じ態様の場合には、保留が分身したかのように見えるため顕著な効果を奏する場合がある。
また本例示形態では、退避アニメーションと増加アニメーションとが重複して実行される(例えば、実施例2−7)。これにより、特図2の割り込みが発生したことが分かり易くなる場合がある。従来は有利な特図2の割り込みが発生し、不利な特図1の保留による変動開始が遅延されたことが分かりづらかった。また、有利な特図2の保留アイコンで不利な特図1の保留アイコンを遮蔽することで、特図2の方が有利であることが遊技者に伝わり易くなる場合がある。
また本例示形態では、複数の移動アニメーションが同態様で同時に実行され、そのうちの一つのみの保留アイコンについて表示態様が変化する場合がある。これにより、足並みが揃っている分、保留アイコンの表示態様の変化を特に目立たせることができる場合がある。
[第3の例示形態]
次に、本説明の第3の例示形態に係る遊技台について説明する。本例示形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の例示形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本例示形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例3−1)
図67および図68は、本例示形態の実施例3−1における演出表示の例を時系列で示している。図67(a)〜図68(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域800である。変動アイコン表示領域800では、所定の条件(例えば、特図変動遊技が実行中であること、当該特図変動遊技に対応する保留アイコンの表示態様が所定の表示態様であったこと)が成立した場合に1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の信頼度を報知することが可能である。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度を報知することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。
図67(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901および保留アイコン902が表示されている。保留アイコン901、902の表示態様は、例えば、いずれもデフォルトの白である。保留アイコン901、902はいずれも円形の「八代将軍」柄であり、保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、円の中心を回転軸として時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。本例の待機アニメーションでは、4つのフレーム(例えば、図18(a)のテクスチャT001〜T004)が周期的に繰り返されるものとする。図67(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様(例えば、図18(a)のT001)にある。すなわち、2つの保留アイコン901、902(本例では、表示中の全ての保留アイコン)のアニメーション態様(言い換えれば、角度、向き、動作、位相、アクション、ポーズなど)は揃っている。例えば、2つの保留アイコン901、902の待機アニメーションは互いに同期している。本例では、変動アイコン表示領域800に変動アイコンが表示されていない。
その後の図67(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(a)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「軍」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT002)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図67(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903が表示される。先に表示されていた保留アイコン901、902は、図67(b)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「将」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT003)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。一方、新たに表示開始された保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。例えば、保留アイコン903の待機アニメーションは、保留アイコン901、902の待機アニメーションとは同期していない。
その後の図67(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(c)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「代」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT004)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。保留アイコン903は、図67(c)に示す状態から時計回りに90°回転し、「軍」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点でも、保留アイコン903のアニメーション態様は、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図68(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(d)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。この時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。これ以降は、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態でそれぞれ時計回りに回転する(図68(b))。
本例では、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったことを契機として保留アイコン903が初期状態のアニメーション態様に揃えられているが、保留アイコン901、902が初期状態以外の所定のアニメーション態様となったことを契機として保留アイコン903が当該所定のアニメーション態様に揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−2)
図69は、本例示形態の実施例3−2における演出表示の例を時系列で示している。図69(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図69(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図69(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図69(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903は、待機アニメーションが実行されずに「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様を維持する。
図69(d)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したものとする。このとき、先に表示されていた保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。増加アニメーションが終了した保留アイコン903も、初期状態のアニメーション態様にある。すなわち、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃うように、増加アニメーションの開始タイミングを調整してもよいし、増加アニメーションでの保留アイコン903の移動速度を調整してもよいし、増加アニメーションの開始タイミングおよび移動速度の双方を調整してもよい。増加アニメーションが終了すると、保留アイコン903の待機アニメーションが開始され、3つの保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する。
(実施例3−3)
図70は、本例示形態の実施例3−3における演出表示の例を時系列で示している。図70(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図70(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。
その後の図70(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図70(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903は、待機アニメーションが実行されずに「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様を維持する。
図70(d)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したものとする。このとき、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様にある。一方、増加アニメーションが終了した保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわち、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点では、保留アイコン903のアニメーション態様は保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃わない。増加アニメーションが終了すると、保留アイコン903は、アニメーション態様が揃わない状態のまま保留アイコン901、902と共に時計回りに回転する。その後、所定のタイミング(例えば、前述または後述の実施例と同様のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。
(実施例3−4)
図71は、本例示形態の実施例3−4における演出表示の例を時系列で示している。図71(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図71(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。
その後の図71(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2および3−3と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図71(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903においても、時計回りに回転する待機アニメーションが実行される。
図71(b)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。増加アニメーション実行中の保留アイコン903も、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち、この時点で既に、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。これ以降、増加アニメーションの実行中および増加アニメーションの終了後において、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図71(c)、(d))。
保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点(図71(d))では、保留アイコン901〜903はいずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわち本例では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、3つの保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で3つの保留アイコン901〜903がいずれも初期状態のアニメーション態様となるように、増加アニメーションの開始タイミングを調整してもよいし、増加アニメーションでの保留アイコン903の移動速度を調整してもよいし、増加アニメーションの開始タイミングおよび移動速度の双方を調整してもよい。
(実施例3−5)
図72は、本例示形態の実施例3−5における演出表示の例を時系列で示している。図72(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図72(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図72(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2〜3−4と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図72(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903においても待機アニメーションが実行される。
図72(b)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となるアニメーション態様にある。増加アニメーション実行中の保留アイコン903も、「八」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち、この時点で既に、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。これ以降、増加アニメーションの実行中および増加アニメーションの終了後において、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図72(c)、(d))。
保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点(図72(d))で、保留アイコン901〜903はいずれも「将」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち本例では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、3つの保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態以外のアニメーション態様で揃っている。
(実施例3−6)
図73は、本例示形態の実施例3−6における演出表示の例を時系列で示している。図73(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図73(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図73(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図73(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始されたものとする。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および各保留アイコン等が非表示になり、図柄表示領域208a〜208cが縮小されて画面右上隅に移動する。
その後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図73(d))。また通常の画面背景に戻ったときには、保留アイコン表示領域900での保留アイコン901〜903の表示が再開される。本例では、少なくとも図柄表示領域208a〜208cに所定の図柄組合せが停止表示された時点では、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。例えば、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、保留アイコン901〜903の表示が再開したタイミング(図柄組合せの揺れ変動中)で揃えられてもよいし、図柄組合せが停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、図示を省略しているが特図1表示装置212または特図2表示装置214で図柄が停止表示されたタイミングで揃えられてもよい。
保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、後の保留アイコン903のアニメーション態様が先の保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられてもよいし、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が基準(例えば初期状態)のアニメーション態様に揃えられてもよい。
また、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、大当りを報知する図柄組合せが停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、その後の大当り演出が終了したタイミング(例えば、大当り演出終了後に保留アイコン901〜903の表示が再開されたタイミング)で揃えられてもよい。
(実施例3−7)
図74は、本例示形態の実施例3−7における演出表示の例を時系列で示している。図74(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図74(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図74(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図74(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出が開始されたものとする。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および各保留アイコン等が非表示になる。また、この特別演出中に、特図1の保留が1つ増加したものとする。
その後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図74(d))。通常の画面背景に戻ったとき、保留アイコン901、902の表示が再開されるとともに、新たな保留アイコン903(表示態様:白)の表示が開始される。本例では、保留アイコン903の表示が開始された時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。すなわち、保留アイコン903は、保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃うようなアニメーション態様で表示開始される。
(実施例3−8)
図75は、本例示形態の実施例3−8における演出表示の例を時系列で示している。図75(a)〜(c)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図75(a)、(b)は、実施例3−6の図73(b)、(c)と同様である。
図75(b)に示す状態の後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図75(c))。保留アイコン表示領域900での保留アイコン901〜903の表示は、通常の画面背景に戻ったときに再開される。本例では、実施例3−6と異なり、所定の図柄組合せが停止表示された時点でも、保留アイコン903のアニメーション態様は保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。この後、所定のタイミング(例えば、前述または後述の実施例と同様のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−9)
図76は、本例示形態の実施例3−9における演出表示の例を時系列で示している。図76(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中から次の特図1変動遊技の変動開始後までの状態を示している。図76(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「代」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(c)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(d)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1変動遊技が開始されたことに基づき、保留アイコン901は、例えば所定の消去アニメーションを伴って消去される。保留アイコン902、903は、例えば所定の移動アニメーションを伴って、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域から第1および第2領域にそれぞれ移動する。この時点で、2つの保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられている。保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられるタイミングは、例えば、特図1変動遊技が開始されたタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動が完了したタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動が開始されたタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動中のタイミングであってもよい。本例では、各保留アイコン902、903の直前のアニメーション態様に関わらず、所定のアニメーション態様で揃えられる。このため、保留アイコン902、903の回転が不連続になる場合がある。揃えられるアニメーション態様は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様(最初のフレーム)であってもよいし、それ以外のアニメーション態様であってもよい。
ここで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、図76(a)、(b)に示す変動期間の後、大当りを報知する図柄組合せが図柄表示領域208a〜208cに停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、その後の大当り演出が終了したタイミングで揃えられてもよい。
(実施例3−10)
図77は、本例示形態の実施例3−10における演出表示の例を時系列で示している。図77(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中から次の特図1変動遊技の変動開始後までの状態を示している。図77(a)〜(c)は、実施例3−9の図76(a)〜(c)と同様である。
図77(d)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始されている。特図1変動遊技が開始されたことに基づき、保留アイコン901は、例えば所定の消去アニメーションを伴って消去される。保留アイコン902、903は、例えば所定の移動アニメーションを伴って、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域から第1および第2領域にそれぞれ移動する。この時点(例えば、特図1変動遊技が開始されたタイミング、保留アイコン902、903の移動が完了したタイミング、保留アイコン902、903の移動が開始されたタイミング、保留アイコン902、903の移動中のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が、保留アイコン902のアニメーション態様に揃えられている。本実施例は、保留アイコン902の回転が不連続とならない点で実施例3−9と異なる。
(実施例3−11)
図78は、本例示形態の実施例3−11における演出表示の例を時系列で示している。図78(a)に示す時点では、演出モード(演出状態)が所定のモードAである。この時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後、図78(b)に示す時点で、演出モードがモードAから別のモードBに切り替えられたものとする。この演出モードの切替えは、遊技者の操作に基づくものであってもよいし、遊技者の操作に基づかないものであってもよい。またこの演出モードの切替えは、パチンコ機100の制御状態(内部状態)の切替えに伴うものであってもよいし、制御状態の切替えに伴わないものであってもよい。本例では、演出モードがモードAからモードBに切り替えられたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様が、保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が基準(例えば初期状態)のアニメーション態様に揃えられてもよい。また、演出モードが特定のモードに切り替えられたときにのみ、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−12)
図79は、本例示形態の実施例3−12における演出表示の例を時系列で示している。図79(a)に示す時点では、パチンコ機100の制御状態が所定の状態(例えば、確変状態)である。この時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後、図79(b)に示す時点で、保留が1つ消化されるとともに制御状態が所定の状態から別の状態(例えば、通常状態)に切り替えられたものとする。ここで、この制御状態の切替えは、演出状態の切替えを伴うものであってもよいし、演出状態の切替えを伴わないものであってもよい。本例では、制御状態が所定の状態から別の状態に切り替えられたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン902のアニメーション態様に揃えられる。保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、先の保留アイコン902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン902、903のアニメーション態様が基準のアニメーション態様に揃えられてもよい。例えば転落抽選タイプの場合、転落抽選に当選したことに基づいて制御状態が切り替えられたときには、保留アイコンのアニメーション態様が揃えられないようにしてもよい。
(実施例3−13)
図80は、本例示形態の実施例3−13における演出表示の例を時系列で示している。図80(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図80(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図80(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図80(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始される。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800が非表示になり、保留アイコン表示領域900が画面右隅に移動して縦長に変形する。画面右隅に移動した保留アイコン表示領域900では、保留アイコン901〜903が縮小されて縦並びで表示される。この保留アイコン表示領域900の近傍の領域において、保留数を数字で表示するようにしてもよい。
本例では、保留アイコン表示領域900の位置が変化したタイミング、保留アイコン表示領域900の形状が変化したタイミング、保留アイコン901〜903の位置が変化したタイミング、または、保留アイコン901〜903の表示サイズが変化したタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。縮小された保留アイコン901〜903では、縮小前と同様に待機アニメーションを実行するようにしてもよいし、実行しないようにしてもよい。
その後の図80(d)に示す時点で、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903の表示が元に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される。
特別演出中に保留アイコン901〜903の待機アニメーションを実行しなかった場合には、保留アイコン901〜903の表示が元に戻ったときの待機アニメーションは、例えば初期状態のアニメーション態様(最初のフレーム)から開始される。特別演出中に保留アイコン901〜903の待機アニメーションを実行した場合には、保留アイコン901〜903の表示が元に戻ったときの待機アニメーションは、例えば、初期状態のアニメーション態様、特別演出終了時のアニメーション態様(またはその次のフレーム)、特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)のいずれかから開始される。
(実施例3−14)
図81は、本例示形態の実施例3−14における演出表示の例を時系列で示している。図81(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図81(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図81(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図81(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始される。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903が非表示となり、保留数は画面右隅の領域に数字で表示される。
その後の図81(d)に示す時点で、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903が再表示される。図柄表示領域208a〜208cでは、所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される。
本例では、特別演出終了後に保留アイコン901〜903が再表示されたタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。再表示後の保留アイコン901〜903の待機アニメーションは、例えば、初期状態のアニメーション態様、先の保留アイコン901、902の特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)、後の保留アイコン903の特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)のいずれかから開始される。
(実施例3−15)
図82は、本例示形態の実施例3−15における演出表示の例を時系列で示している。図82(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図82(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図82(b)に示す時点で、先読み結果に基づき保留アイコン901の表示態様が白から別の表示態様(例えば青)に変化したものとする。保留アイコンの表示態様が変化するときには、所定の変化アニメーションを伴ってもよい。本例では、先の保留アイコン901の表示態様(例えば色)が変化したタイミング(例えば、変化アニメーションを伴う場合には、変化アニメーションが開始されたタイミング、変化アニメーションが終了したタイミング、または変化アニメーションの途中のタイミング)で、後の保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。なお、後の保留アイコン903の表示態様が変化したタイミングで、当該保留アイコン903のアニメーション態様を保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えるようにしてもよい。保留アイコンの表示態様が変化するタイミングでは、遊技者が保留アイコンの表示態様の変化に注目するため、保留アイコンのアニメーション態様を揃えても遊技者に違和感を生じさせないようにすることができる場合がある。
(実施例3−16)
図83は、本例示形態の実施例3−16における演出表示の例を時系列で示している。図83(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図83(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図83(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留は先読み対象保留であり、この保留が増加したことを契機として、増加した保留と先の保留についての先読み報知が一括して実行されるものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示される。保留アイコン903の表示態様は、例えば、当該保留の当否を比較的高信頼度で報知する赤である。また、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902の表示態様が、白(デフォルト)から例えば赤に変化する。表示態様の変化は、所定の変化アニメーションを伴ってもよい。保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901の表示態様は白のままである。
本例では、複数の保留についての先読み報知が一括して実行されるタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。すなわち本例では、新たに表示される保留アイコン903のアニメーション態様は、当該保留アイコン903の表示が開始された時点で、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。なお、本例では保留アイコン901の表示態様は白のままであるが、保留アイコン901の表示態様も所定の表示態様に変化してもよい。
(実施例3−17)
図84〜図85は、本例示形態の実施例3−17における演出表示の例を時系列で示している。図84(a)〜図85(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図84(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図84(b)に示す時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図84(c)に示す時点で、特図1の保留(先読み対象保留)が増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示され、待機アニメーションが開始される。保留アイコン903の表示態様は例えば「赤」である。保留アイコン903は、最初から表示態様「赤」の状態で表示されてもよいし、デフォルトの表示態様(例えば白)で表示された後に表示態様「赤」に変化してもよい。表示態様がデフォルトから「赤」に変化する場合には所定の変化アニメーションを伴ってもよい。保留アイコン903が第3領域に表示された時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。保留アイコン903が表示された後、当該保留アイコン903の周囲(奥側)には、先読み変化態様の一例として、オーラを表すエフェクト動画像が表示される(図84(d)、図85(a))。
図85(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。この時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図85(b))。
図86(a)、(b)は、本実施例の変形例として、図84(a)〜(d)の後の状態を示している。図86(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン903は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点では、保留アイコン903のアニメーション態様は、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図86(b)に示す時点で、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示が終了する。本例では、このエフェクト動画像の表示終了を契機として、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する。なお、保留アイコンのアニメーション態様が揃えられる契機は、エフェクト動画像の表示が終了した後であって、保留アイコン901、902のアニメーション態様が所定回数目(例えば1回目)に所定の態様(例えば初期状態)となったとき、であってもよい。
(実施例3−18)
図87は、本例示形態の実施例3−18における演出表示の例を時系列で示している。図87(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図87(a)に示す時点では、ある特図1変動遊技が終了している。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図87(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901が、変動アイコン801となって、第1領域からまず左上方に飛び上がり、その後左下方に下降して、第1領域の左隣に位置する変動アイコン表示領域800に移動する(図87(b)、(c))。ここで、保留アイコン901が変動アイコン801となった後も、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、変動アイコン801は変動アイコン表示領域800に移動すると消去されるようになっているが、変動アイコン表示領域800に移動した変動アイコン801がそのまま当該変動の終了まで表示されるようにしてもよい。
保留アイコンの移動アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同様の態様で実行される。すなわち保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第2領域からまず左上方に飛び上がり、その後左下方に下降して、第2領域の左隣に位置する第1領域に移動する。第3領域に表示されている保留アイコン903も、同様の態様で第2領域に移動する。
本例では、移動アニメーション実行中(待機アニメーションも実行中)の各アイコンの画像は、待機アニメーションを単独で実行中のときの各アイコンの画像とそれぞれ共通であるが、待機アニメーションを単独で実行中のときとは別の画像であってもよいし、画像は共通で大きさが異なってもよい。また、移動アニメーション実行中には待機アニメーションを中断してもよい。
また本例では、変動アイコン801(保留アイコン901)の移動アニメーション、保留アイコン902の移動アニメーション、保留アイコン903の移動アニメーションが全て同様の態様で互いに同期して同時に実行されているが、同様の態様でなくてもよいし、同時に実行されなくてもよい。例えば、変動アイコン801の移動アニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション)と、保留アイコン902、903の移動アニメーションとの間で、アイコン自体の画像が異なってもよいし、アイコン自体の大きさが異なってもよいし、大きさのみが異なってもよい。また、各移動アニメーションの実行時期は重複していてもよいし重複していなくてもよい。
図87(b)に示す時点では、変動アイコン801および保留アイコン902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「将」が正位置となるアニメーション態様にあり、変動アイコン801および保留アイコン902のアニメーション態様とは揃っていない。
図87(c)に示す時点で各移動アニメーションが終了し、変動アイコン801が消去される。この時点では、保留アイコン902、903は「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。このように本例では、各移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様と保留アイコン902のアニメーション態様とが揃えられる。これ以降、保留アイコン902、903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図87(d))。
(実施例3−19)
図88は、本例示形態の実施例3−19における演出表示の例を時系列で示している。図88(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図88(a)は、図87(a)と同様である。
図88(b)に示す時点で次の特図1変動遊技が開始され、図87(b)と同様に、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。この時点で、変動アイコン801および保留アイコン902、903は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。このように本例では、各移動アニメーションが開始されたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様と変動アイコン801および保留アイコン902のアニメーション態様とが揃えられる。これ以降、変動アイコン801および保留アイコン902、903では、アニメーション態様が揃った状態で移動アニメーションおよび待機アニメーションが実行される(図88(c)、(d))。
(実施例3−20)
図89および図90は、本例示形態の実施例3−20における演出表示の例を時系列で示している。図89(a)〜図90(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図89(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図89(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図89(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。ここで本例では、保留アイコン表示領域900に新たな保留アイコンが表示されるのは、所定周期で到来する所定の同期タイミング(本例では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態となるタイミング)のみである。図89(c)に示す時点では、同期タイミングでないため、第3領域での新たな保留アイコンの表示は遅延される(図中では、第3領域での保留アイコンの表示が遅延されていることを破線の円で表している)。なお、図示していないが特図1保留ランプ218では、特図1の保留が増加したことがこの時点で報知される。
その後の図89(d)に示す時点でも、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「代」が正位置となる態様であり、同期タイミングでないため、新たな保留アイコンの表示は遅延される。
その後の図90(a)に示す時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「八」が正位置となる初期状態の態様となり、所定の同期タイミングが到来する。したがって、図89(c)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン903の表示が、このタイミングで開始される。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図90(b))。
(実施例3−21)
図91および図92は、本例示形態の実施例3−21における演出表示の例を時系列で示している。図91(a)〜図92(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図91(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図91(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図91(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。ここで本例では、実施例3−20と同様に、保留アイコン表示領域900に新たな保留アイコンが表示されるのは、所定周期で到来する所定の同期タイミング(本例では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態となるタイミング)のみである。図91(c)に示す時点では、同期タイミングでないため、第3領域での新たな保留アイコンの表示は遅延される。
その後の図91(d)に示す時点で、特図1の保留がさらに1つ増加したものとする。この時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「代」が正位置となる態様であり、同期タイミングでないため、第4領域での新たな保留アイコンの表示も遅延される。
その後の図92(a)に示す時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「八」が正位置となる初期状態の態様となり、所定の同期タイミングが到来する。したがって、図91(c)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン903と、図91(d)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン904とが、このタイミングで同時に表示される。これ以降、保留アイコン901〜904は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図92(b))。なお、本例では、所定の同期タイミングと次の同期タイミングとの間に保留が2つ連続して増加した場合の例を挙げたが、所定の同期タイミングと次の同期タイミングとの間に保留が2つ同時に増加した場合であっても同様である。
(実施例3−22)
図93および図94は、本例示形態の実施例3−22における演出表示の例を時系列で示している。図93(a)〜図94(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図93(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図93(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図93(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて、デフォルトの表示態様とは外形状が異なる「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例の待機アニメーションでは、3つのフレーム(例えば、図18(d)のテクスチャT001〜T003)が周期的に繰り返されるものとする。図93(c)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。また、保留アイコン903は、初期状態のアニメーション態様(例えば、図18(d)のT001)にある。
その後の図93(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、初期状態の次フレームのアニメーション態様(例えば、図18(d)のT002)にある。
その後の図94(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。本例では、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。
その後の図94(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、初期状態の次フレームのアニメーション態様となる。
(実施例3−23)
図95は、本例示形態の実施例3−23における演出表示の例を時系列で示している。図95(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図95(a)に示す時点より前には、保留アイコン表示領域900の第1領域に特図1の保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、図95(a)に示す時点で特図1の保留が1つ増加して、新たな保留アイコン902(表示態様:赤)が第2領域に表示開始されたものとする。保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコンのアニメーション態様とは揃っていない。本例では、表示態様「赤」の保留アイコンが新たに表示されると、所定時間経過後に、先読み変化態様の一例としての所定のエフェクト動画像(図84(d)、図85(a)等参照)が当該保留アイコンの周囲に表示される。したがって、図95(a)に示す時点では、新たに表示された保留アイコン902の周囲にエフェクト動画像が表示される予定となっている。
その後の図95(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示されている。ここで、表示態様「サボハニ」は表示態様「赤」よりも信頼度が高いものとする。本例では、表示態様「赤」の保留アイコンの先読み変化態様(例えば、エフェクト画像の表示)は、新たな保留アイコンがその後に表示されるとキャンセルされる。したがって、図95(b)に示す時点では、保留アイコン902自身よりも後に新たな保留アイコン903が表示されたことに基づいて、保留アイコン902の周囲へのエフェクト動画像の表示はキャンセルされている。エフェクト動画像の表示キャンセルは、エフェクト動画像の表示開始前に行ってもよいし、エフェクト動画像の表示開始後に行ってもよい。保留アイコン902に対するエフェクト動画像の表示は、特定の条件を満たす保留アイコン(例えば、当該保留アイコン902よりも信頼度の高い保留アイコン)が新たに表示された場合にはキャンセルされるが、当該条件を満たさない保留アイコンが新たに表示された場合にはキャンセルされないようにしてもよい。
(実施例3−24)
図96は、本例示形態の実施例3−24における演出表示の例を時系列で示している。図96(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図96(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。
図96(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例では、信頼度の高い保留アイコン903が新たに表示されたタイミングで、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様が例えば初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様にある。
(実施例3−25)
図97は、本例示形態の実施例3−25における演出表示の例を時系列で示している。図97(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図97(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:青)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。すなわち本例では、保留アイコン902の信頼度がさほど高くないため、保留アイコン902が増加した時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が揃えられていない。
図97(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例では、信頼度の高い保留アイコン903が新たに表示されたタイミングで、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様が例えば初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様にある。なお、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、デフォルトの表示態様とは外形状が異なる表示態様(例えばサボハニ)の保留アイコンが新たに表示されたタイミングのみで揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−26)
図98は、本例示形態の実施例3−26における演出表示の例を時系列で示している。図98(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図98(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されており、さらに、特図1の保留が1つ増加したことに基づき第3領域で保留アイコン903(表示態様:白)の増加アニメーションが開始されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点で、保留アイコン901〜903は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図98(b)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了する前に、特図1の保留が1つ増加したものとする。保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第4領域では、保留アイコン904(表示態様:白)の増加アニメーションが開始される。本例では、第4領域での新たな増加アニメーションが開始されると、第3領域での先の保留アイコン903の増加アニメーションはキャンセル(スキップ)される。この時点で、保留アイコン901〜904は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。その後、保留アイコン901〜904はアニメーション態様が揃った状態を維持しつつ、第4領域では保留アイコン904の増加アニメーションが続行される(図98(c)、(d))。
(実施例3−27)
図99は、本例示形態の実施例3−27における演出表示の例を時系列で示している。図99(a)〜(c)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図99(a)に示す時点で特図1変動遊技が終了し、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が表示される。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、待機アニメーションが実行されている。さらにこの時点で、特図1の保留が1つ増加し、第3領域に保留アイコン903(表示態様:赤)が新たに表示されている。図99(a)に示す時点では、新たに表示された保留アイコン903の周囲に、先読み変化態様の一例としてのエフェクト動画像が表示される予定となっている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図99(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。これらの移動アニメーションは、実施例3−18等と同態様で実行される。これらの移動アニメーションの実行中においても、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、保留アイコン903の移動アニメーションが実行されることに基づき、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示はキャンセルされる。また本例では、移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられる(図99(c))。
(実施例3−28)
図100は、本例示形態の実施例3−28における演出表示の例を時系列で示している。図100(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図100(a)〜(c)については、図99(a)〜(c)と同様であるので説明を省略する。本例では、保留アイコン903の移動アニメーションが実行されることに基づき、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示は、移動アニメーションの終了まで延期される。したがって、移動アニメーションが終了した後には、図100(d)に示すように、移動アニメーションの開始前に増加した保留アイコン903の周囲に、所定のエフェクト動画像が表示される。
(実施例3−29)
図101は、本例示形態の実施例3−29における演出表示の例を時系列で示している。図101(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図101(a)は図99(a)と同様である。図101(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。これらの移動アニメーションは、実施例3−18等と同態様で実行される。これらの移動アニメーションの実行中においても、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像は、移動アニメーションの実行中であっても表示される。このエフェクト画像の表示は、例えば、移動アニメーションの開始とほぼ同時に開始され、移動アニメーションの終了とほぼ同時に終了する。また本例では、移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられる(図101(c)、(d))。エフェクト動画像は、他の保留アイコン902や装飾図柄と重複して表示されてもよい。その場合、エフェクト動画像は、他の保留アイコン902や装飾図柄より奥に表示されてもよいし手前に表示されてもよい。
(実施例3−30)
図102および図103は、本例示形態の実施例3−30における演出表示の例を時系列で示している。図102(a)〜図103(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図102(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図102(b)に示す時点でも、2つの保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図102(c)に示す時点で、特図1の保留が増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示され、待機アニメーションが開始される。保留アイコン903の初期表示態様は「白」であり、所定タイミングで変更される次の表示態様(例えば、最終的な表示態様)は「赤」である。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。増加した保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。ここで、保留アイコン903は、初期表示態様「白」で新たに表示された後、先の保留アイコンが初期状態のアニメーション態様となったタイミングで次の表示態様「赤」に変化する。この時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態ではないため、保留アイコン903の表示態様は「白」のままである。
その後の図102(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は「代」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン903は「軍」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点でも、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態ではないため、保留アイコン903の表示態様は「白」のままである。
その後の図103(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。これにより、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。また、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903の表示態様が「白」から「赤」に切り替えられる。
その後の図103(b)に示す時点で、保留アイコン903周囲にはエフェクト動画像が表示される。
(実施例3−31)
以上の実施例3−1〜3−30では、特図1の保留アイコンを例に挙げて説明したが、特図2の保留アイコンを組み合わせてももちろんよい。図104(a)は、保留アイコン表示領域900に特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが表示された例を示している。この例では、保留アイコン表示領域900が大まかに左右2つに分けられている。保留アイコン表示領域900の左側部分は特図1保留アイコン表示領域950であり、右側部分は特図2保留アイコン表示領域960である。特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960のそれぞれは、最大4つの保留アイコンを左詰めで表示可能であり、左から右に向かって第1〜第4領域の4つの領域に分けられている。第1〜第4の各領域は、特図1および特図2のそれぞれにおける1番目〜4番目の保留順位に対応している。図104(a)では、特図1保留アイコン表示領域950の第1〜第4領域に4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されており、特図2保留アイコン表示領域960の第1〜第4領域に4つの特図2保留アイコン911〜914が表示されている。特図1保留アイコン901〜904の形状は円形であり、特図2保留アイコン911〜914の形状は特図1保留アイコンの形状とは異なる四角形である。
図104(b)、(c)は、図104(a)とは別の例を示している。この例では、保留アイコン表示領域900は最大8つの保留アイコンを左詰めで表示可能であり、左から右に向かって、第1〜第8領域の8つの領域に分けられている。この例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第8領域には、優先順位の高い保留アイコンほど左寄り(第1領域側)に表示される。特図2優先変動機の場合、優先変動側の特図2保留アイコンは特図1保留アイコンよりも優先順位が高く、特図2および特図1のそれぞれでは先の保留アイコンほど優先順位が高い。すなわち、次に実行される特図変動遊技に対応する保留アイコンは、変動アイコン表示領域800に隣接する第1領域に配置される。図104(b)では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域に、4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されている。図104(c)では、保留アイコン表示領域900の第1から第4領域に4つの特図2保留アイコン911〜914が表示されており、第5〜第8領域に4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されている。
図105(a)は、図104(b)、(c)に示す例において、ある特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。図105(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、特図1保留アイコン901(表示態様:白)および特図1保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。特図1保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、特図1保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図105(b)に示す時点で、特図2の保留が1つ増加したものとする。優先変動側の保留が増加したことに基づき、第1および第2領域の特図1保留アイコン901、902は、それぞれ第2および第3領域に移動する。特図1保留アイコン901、902が移動する際には、前述の退避アニメーションを伴ってもよい。また、第1領域には、特図2保留アイコン911が新たに表示される。特図2保留アイコン911が新たに表示される際には、所定の増加アニメーションを伴ってもよい。この時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。第1領域の特図2保留アイコン911は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、特図1保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図105(c)に示す時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。第1領域の特図2保留アイコン911は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、特図1保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図105(d)に示す時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。特図1保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、特図2保留アイコン911は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。この時点で、3つの保留アイコン901、902、911が揃えられる。本例は、後に増加した保留アイコン911が、先に増加した保留アイコン901、902のアニメーション態様に合わせる点では実施例3−1等と共通しているが、先の変動に対応する保留アイコン911が後の変動に対応する保留アイコン901、902のアニメーション態様に合わせる点では実施例3−1等と異なっている。
図106(a)、(b)は、画像を縮小した場合に生じ得る現象について説明する図である。VDPの圧縮拡大機能により画像(例えば保留アイコン)を縮小した場合、縦横の比率が変化する場合がある。例えば、図106(a)の画像1001および図106(b)の画像1002は、円形の外形状と当該外形状内に付された横3×縦4の模様とを有する。一方、これらの画像1001、1002の縦横をそれぞれ1/2に縮小した画像1011、1012では、模様が横3×縦3に変化している。ここで、模様の縁の線幅は縮小してもよいし縮小しなくてもよい。このような場合、同一の画像データが用いられることを考慮すれば、画像1001(画像1002)と画像1011(画像1012)は、態様(例えば、形状、模様、色彩等)が同一で大きさのみが異なると考えることができる。また、現実に表示される模様の縦横比が異なることを考慮すれば、画像1001(画像1002)と画像1011(画像1012)は、態様も大きさも異なると考えることもできる。
図107(a)〜(c)は、画像を拡縮するアニメーションを表示する場合にどのようなテクスチャデータを備える必要があるかについて説明する図である。本例では、図107(a)に示すように時間経過とともに画像(例えば保留アイコン)が拡大縮小する待機アニメーションを実行しながら、図107(b)に示すように当該画像をさらに大幅に拡大縮小して移動させる移動アニメーションを実行する。例えば、移動アニメーションは、待機アニメーションでの画像が最大サイズとなったタイミングで開始される。この場合、図107(c)に示すように、待機アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲については個別にテクスチャデータを備え、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲についてはテクスチャデータを備えず、待機アニメーション用のテクスチャデータのいずれかをVDPの機能によって拡大縮小するようにしてもよい。また、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲については移動アニメーション用に1つのテクスチャデータを備えておき、当該テクスチャデータをVDPの機能によって拡大縮小するようにしてもよい。また、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲についても個別のテクスチャデータを備えていてもよい。
図108(a)〜(d)は、透明度を変化させた場合に生じ得る現象について説明する図である。図108(a)に示すようにグラデーション表示される画像(例えば保留アイコン)において、透明度を上げた場合、図108(b)に示すように色の薄い部分(図中右側部分)から徐々に透明となって視認できなくなる。このため、同一の画像データを用いて透明度を増減させるアニメーションを実行すると、当該アニメーションにおいて表示画像の態様(例えば、形状、模様、色彩)が変化するように視認される場合がある。
例えば、図108(c)に示すように、右側ほど色の薄い文字画像「大」を用い、透明度を増減させるアニメーションを実行した場合、当該アニメーションにおいて文字画像「大」の特に右側部分の形状が変化するように視認される場合がある。また、図108(d)に示すように、順に色が薄くなる4つの文字画像「八」、「大」、「将」、「軍」を含む文字列画像を用い、透明度を増減させるアニメーションを実行した場合、当該アニメーションにおいて文字列画像「八大将軍」が「八大将」、「八大」、「八」等に視認される場合がある。
以上のような場合、同一の画像データが用いられることを考慮すれば、このアニメーションは、態様が同一で透明度のみが変化するアニメーションと考えることができる。また、現実に表示される態様が異なることを考慮すれば、このアニメーションは、態様も透明度も変化するアニメーションと考えることもできる。
図109(a)、(b)は、保留アイコン同士の間、あるいは保留アイコンと他の画像との間の重複表示について説明する図である。図109(a)に示す保留アイコン991は、保留表示の要部となる本体部分991aと、保留表示の付加の部分となる付加部分991b(エフェクト画像)とを有する。この保留アイコン991が他の画像(例えば、別の保留アイコンや、保留アイコン以外の画像(装飾図柄を含む))と重複して表示される場合、本体部分991aが他の画像の手前に表示され、付加部分991bが他の画像の奥に表示されてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像の手前に表示されてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像の奥に表示されてもよい。また、本体部分991aが他の画像の奥に表示され、付加部分991bが他の画像の手前に表示されてもよい。また、付加部分991bは他の画像と重複し得るが、本体部分991aは他の画像と重複しないようにしてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像と重複しないようにしてもよい。
図109(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの例を示している(図18(b)に対応)。この待機アニメーションが実行されると、保留アイコンが最初に1回転し、その後は回転を停止して初期状態で静止し続ける。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。このようなアニメーションが実行される場合、最初に回転する期間については、当該保留アイコンが他の画像(例えば、別の保留アイコン、保留アイコン以外の画像)と重複しないようにしてもよいし、他の画像と重複したとしても当該保留アイコンが他の画像より手前に表示されるようにしてもよい。また、最初に回転する期間については、当該保留アイコンの表示態様の変化(例えば先読み変化)は行われないようにしてもよい。これにより、保留が増加したことに注目させることができる場合がある。
図110〜図112は、保留アイコンのアニメーションの例を示している。図110(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が右(図中では左)を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左(図中では右)を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図110(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が右(図中では左)を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、番長が左(図中では右)を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図110(a)に示すアニメーションと図110(b)に示すアニメーションとは、キャラクタは異なるが、1周期の尺や各フレームでのアニメーション態様(言い換えれば、向き、動作、アクション、ポーズ)は共通している。
図111(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図111(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、が順次繰り返し表示される。図111(a)に示すアニメーションと図111(b)に示すアニメーションとは、キャラクタや1周期の尺は異なるが、アニメーション態様の同一部分(共通部分)が多数存在している。
図112(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2、初期状態)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、姫が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1)と、が順次繰り返し表示される。図112(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2、初期状態)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様1)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図112(a)に示すアニメーションと図112(b)に示すアニメーションとは、キャラクタや1周期の尺は異なるが、アニメーション態様の同一部分(共通部分)が存在している。例えば、両アニメーションでは各キャラクタが右を向いた状態の画像を両方含むが、初期状態からのフレーム数が異なる(姫キャラクタのアニメーションでは5フレーム目、番長キャラクタのアニメーションでは3フレーム目)。
図113および図114は、保留表示の一例を時系列で示している。図113(a)に示す時点では、特図変動遊技の変動期間中であり、保留が1つであるものとする。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:姫)が表示され、待機アニメーション(アニメーション態様1、2、3、2の4フレームを繰り返す)が実行されている。この時点では、保留アイコン901は初期状態のアニメーション態様1(右向き)である。その後の図113(b)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。
図113(c)に示す時点で、保留が1つ増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第2領域には、保留アイコン902(表示態様:番長)が新たに表示され、待機アニメーション(アニメーション態様1、2、3、2の4フレームを繰り返す)が実行される。この時点では、保留アイコン901はアニメーション態様3(左向き)となる。保留アイコン902は初期状態のアニメーション態様1(右向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。
図113(d)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
図114(a)に示す時点では、保留アイコン901は初期状態のアニメーション態様1(右向き)となる。この時点で、保留アイコン901が初期状態のアニメーション態様1となったことに基づいて同期制御が実行され、後の保留アイコン902のアニメーション態様が先の保留アイコン901のアニメーション態様に揃えられる。これにより、保留アイコン902のアニメーション態様が初期状態のアニメーション態様1(右向き)となる。その結果、この時点でも保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図114(b)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
図115は、保留表示の別の例を時系列で示している。図115(a)に示す時点では、特図変動遊技の変動期間中であり、保留が2つであるものとする。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白(デフォルト))が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:姫)および保留アイコン902(表示態様:番長)が表示され、それぞれ待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)である。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)であり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
その後の図115(b)に示す時点で、保留アイコン901はアニメーション態様3(左向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様3(左向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
その後の図115(c)に示す時点で、変動アイコン801の表示態様がデフォルトの「白」から「千両箱」に変化したものとする。この表示態様の変化には、所定の変化アニメーションを伴ってもよい。本例では、変動アイコン801の表示態様の変化に伴い、保留アイコン901、902は、各キャラクタが変動アイコン801側を向くアニメーション態様1(右向き)に揃えられる。
図116は、本例示形態における特図、装飾図柄および普図の種類の変形例を示している。図116(a)には、特図1および特図2の停止図柄態様として「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が示されている。「特図A」は15R特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図C」は2R大当り図柄(突然確変)であり、「特図D」は2R大当り図柄(突然時短)であり、「特図E」は2R大当り図柄(隠れ確変)であり、「特図F」は2R大当り図柄(突然通常)であり、「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄である。
「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図116(b)に示すように、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図116(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
以上説明したように、本例示形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記保留表示手段は、前記保留アイコンをアニメーション(例えば、保留アイコンの待機アニメーション、増加アニメーション、移動アニメーション、消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)により表示可能であることを特徴とする。
この構成によれば、保留アイコンをアニメーションで表示することにより、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本例示形態による遊技台において、前記保留表示手段は、複数の前記保留アイコンをそれぞれアニメーションにより表示可能であることを特徴とする。例えば、表示されている複数の保留アイコンの全てをアニメーションで表示可能であってもよいし、表示されている複数の保留アイコンのうち一部のみをアニメーションで表示可能であってもよい。
また、本例示形態による遊技台において、所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))をさらに有することを特徴とする。
また、本例示形態による遊技台において、所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)をさらに有することを特徴とする。
また、本例示形態による遊技台において、遊技の進行に関する制御を行う主制御手段(例えば、主制御部300)と、前記主制御手段から送信される制御コマンドに基づいて演出に関する制御を行う副制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記保留表示手段は、前記副制御手段の制御に基づいて前記保留アイコンを表示可能であることを特徴とする。
また本例示形態において、複数の保留アイコンのアニメーション態様を揃えるタイミングは、特図変動遊技の開始タイミングであってもよい。ここで、特図変動遊技の開始タイミングとは、特図1表示装置212または特図2表示装置214で特図の変動表示が開始されるタイミングであってもよいし、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるタイミングであってもよい。また、図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれで各装飾図柄の変動開始タイミングが一致していない場合には、3つの装飾図柄のうち最初の図柄の変動開始タイミングであってもよいし、2番目の図柄の変動開始タイミングであってもよいし、3番目の図柄の変動開始タイミングであってもよい。あるいは、3つの装飾図柄のうち最初の図柄の変動開始タイミングでのみ複数の保留アイコンのアニメーション態様を揃えるようにしてもよい。
本例示形態または他の例示形態において、保留アイコンや変動アイコンのアニメーションは、当該アイコンの形状、模様、色彩、透明度、大きさ、位置、回転角度等のうち少なくとも1つが経時的に変化するものを含んでいる。すなわち保留アイコンや変動アイコンのアニメーションは、当該アイコンの形状が変化するものであってもよいし、形状が変化しないものであってもよい。例えば、当該アイコンの形状が変化せず、色のみが変化するものであってもよい。
また本例示形態または他の例示形態において、保留アイコンや変動アイコンについての各種アニメーションは、スプライトでもよいしムービーでもよい。
なお、以上説明した各例示形態および各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本説明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記例示形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも実行可能な予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記変動アイコンを前記図柄変動が開始された後で表示可能なものであり、
前記変動アイコンの態様は、前記保留アイコンの態様に関連した態様からなること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台において、
態様の異なる一または複数の保留アイコンを記憶可能な保留アイコン記憶手段と、
態様の異なる一または複数の変動アイコンを記憶可能な変動アイコン記憶手段と、を備え、
第一の予告条件が成立した場合に、前記予告条件は成立するものであり、
前記第一の予告条件とは別の第二の予告条件が成立した場合にも、前記予告条件は成立するものであり、
前記予告手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記変動アイコン記憶手段に記憶された前記変動アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記保留アイコン憶手段に記憶された前記保留アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記変動アイコン記憶手段は、共通変動アイコンを少なくとも記憶し、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンと同じ態様の共通保留アイコンを少なくとも記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2記載の遊技台において、
前記変動アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンとは異なる態様の固有変動アイコンを少なくとも記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3記載の遊技台において、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンおよび前記固有変動アイコンとは異なる態様の固有保留アイコンを少なくとも記憶し、
前記変動アイコン記憶手段は、前記保留アイコン記憶手段に記憶されている前記固有保留アイコンの数よりも大きい数の前記固有変動アイコンを記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記5)
所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも開始可能な予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記変動アイコンを前記図柄変動が開始された後で表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記変動アイコンが表示された後で、所定の予告中止条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも中止可能なものであり、
第一の予告中止条件が成立した場合に、前記所定の予告中止条件は成立するものであり、
前記第一の予告中止条件とは別の第二の予告中止条件が成立した場合にも、前記所定の予告中止条件は成立するものであり、
前記変動アイコンの態様は、前記保留アイコンの態様に関連した態様からなること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5記載の遊技台において、
前記第一の予告中止条件は、所定の図柄変動表示の期間において成立するものであり、
前記第二の予告中止条件は、前記所定の図柄変動表示の期間において、前記第一の予告中止条件が成立した後で成立するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記7)
付記5または6に記載の遊技台において、
前記第二の予告中止条件は、前記図柄表示手段が特定の当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する特定の図柄変動表示を実行する場合には、第一の確率で成立するものであり、
前記第二の予告中止条件は、前記図柄表示手段が前記特定の当否判定結果とは異なる当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行する場合には、前記第一の確率とは異なる第二の確率で成立するものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であること
を特徴とする遊技台。
(付記8)
付記5乃至7のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記予告手段は、前記第一の予告中止条件が成立した場合には、第一の態様で前記変動アイコンの表示を中止するものであり、
前記予告手段は、前記第二の予告中止条件が成立した場合には、前記第一の態様とは異なる第二の態様で前記変動アイコンの表示を中止するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記9)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記予告手段は、前記変動アイコンの表示を中止した後で、所定の予告再開条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも再開可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記10)
所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも実行可能な予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段は、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記変動アイコンを前記図柄変動が開始された後で表示可能なものであり、
前記変動アイコンの態様は、前記保留アイコンの態様に関連した態様からなること
を特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10記載の遊技台において、
態様の異なる一または複数の保留アイコンを記憶可能な保留アイコン記憶手段と、
態様の異なる一または複数の変動アイコンを記憶可能な変動アイコン記憶手段と、を備え、
第一の予告条件が成立した場合に、前記予告条件は成立するものであり、
前記第一の予告条件とは別の第二の予告条件が成立した場合にも、前記予告条件は成立するものであり、
前記予告手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記変動アイコン記憶手段に記憶された前記変動アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記保留アイコン記憶手段に記憶された前記保留アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記変動アイコン記憶手段は、共通変動アイコンを少なくとも記憶し、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンと同じ態様の共通保留アイコンを少なくとも記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11記載の遊技台において、
前記変動アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンとは異なる態様の固有変動アイコンを少なくとも記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記13)
付記12記載の遊技台において、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンおよび前記固有変動アイコンとは異なる態様の固有保留アイコンを少なくとも記憶し、
前記変動アイコン記憶手段は、前記保留アイコン記憶手段に記憶されている前記固有保留アイコンの数よりも大きい数の前記固有変動アイコンを記憶するものであること
を特徴とする遊技台。
以上説明した遊技台によれば、連続性の高い予告の実行により効果的に遊技者の興趣を向上させることができる遊技台を実現できる。
続いて、これまでと重複する説明もあるが、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機#100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図117を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機#100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機#100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機#100は、外枠#102と、本体#104と、前面枠扉#106と、球貯留皿付扉#108と、発射装置#110と、遊技盤#200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠#102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体#104は、外枠#102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部#112を介して外枠#102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体#104は、枠状に形成され、内側に空間部#114を有している。このパチンコ機#100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体#104を開閉操作することが可能であり、本体#104が開いたことを検出する本体開放センサ#1041が設けられている。
前面枠扉#106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機#100の前面側となる本体#104の前面に対しヒンジ部#112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部#116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉#106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉#106が開いたことを検出する前面枠扉センサ#1061も設けられている。なお、この前面枠扉#106には、開口部#116にガラス製又は樹脂製の透明板部材#118が設けられ、前面側には、スピーカ#120や枠ランプ#122が取り付けられている。前面枠扉#106の後面と遊技盤#200の前面とで遊技領域#124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉#108は、パチンコ機#100の前面において本体#104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉#108は、前面枠扉#106を開放した状態で操作可能となる開放レバー#1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉#108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ#1082も設けられている。球貯留皿付扉#108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置#110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿#126と、上皿#126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿#128と、遊技者の操作によって上皿#126に貯留された遊技球を下皿#128へと排出させる球抜ボタン#130と、遊技者の操作によって下皿#128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー#132と、遊技者の操作によって発射装置#110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域#124へと打ち出す球発射ハンドル#134と、遊技者の操作によって各種演出装置#206(図118参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン#136と、チャンスボタン#136に内蔵され、そのチャンスボタン#136を発光させるチャンスボタンランプ#138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン#140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン#142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部#144と、を備える。また、図117に示すパチンコ機#100には、下皿#128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置#110は、本体#104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル#134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆#146と、遊技球を発射杆#146の先端で打突する発射槌#148と、を備える。この発射装置#110は、遊技者に球発射ハンドル#134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域#124へ向けて発射する。
遊技盤#200は、前面に遊技領域#124を有し、本体#104の空間部#114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体#104に着脱自在に装着されている。遊技領域#124は、遊技盤#200を本体#104に装着した後、開口部#116から観察することができる。なお、図117では遊技領域#124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図119に示す。
図118は、図117のパチンコ機#100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機#100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク#150と、この球タンク#150の下方に位置し、球タンク#150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置#152に導くためのタンクレール#154とを配設している。
払出装置#152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置#152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール#154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール#154を通過して払出装置#152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置#152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置#152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部#600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機#100の前面側に配設した上皿#126に到達するように構成しており、パチンコ機#100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置#152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部#300(図120参照)を構成する主基板#156を収納する主基板ケース#158、主制御部#300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部#400(図120参照)を構成する第1副基板#160を収納する第1副基板ケース#162、第1副制御部#400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部#500(図120参照)を構成する第2副基板#164を収納する第2副基板ケース#166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部#600(図120参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ#168を備える払出基板#170を収納する払出基板ケース#172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図120参照)を構成する発射基板#174を収納する発射基板ケース#176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図120参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ#178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部#300に出力するRAMクリアスイッチ#180とを備える電源基板#182を収納する電源基板ケース#184、および払出制御部#600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部#186を配設している。
図119は、遊技盤#200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤#200には、外レール#202と内レール#204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域#124を区画形成している。
遊技領域#124の略中央には、演出装置#206を配設している。この演出装置#206には、略中央に装飾図柄表示装置#208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置#210と、第1特別図柄表示装置#212と、第2特別図柄表示装置#214と、普通図柄保留ランプ#216と、第1特別図柄保留ランプ#218と、第2特別図柄保留ランプ#220と、高確中ランプ#222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置#206は、演出可動体#224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置#208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置#208は、左図柄表示領域#208a、中図柄表示領域#208b、右図柄表示領域#208cおよび演出表示領域#208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域#208a、中図柄表示領域#208bおよび右図柄表示領域#208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域#208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域#208a、#208b、#208c、#208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置#208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置#208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineSence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置#210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置#212および第2特図表示装置#214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置#212および第2特図表示装置#214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置#208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置#212や第2特図表示装置#214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置#208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ#216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ#218および第2特図保留ランプ#220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。すなわち、始動情報に基づく当否判定の実行を留保することに相当する。
高確中ランプ#222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ#222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機#100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置#206の周囲には、一般入賞口#226と、普図始動口#228と、第1特図始動口#230と、第2特図始動口#232と、可変入賞口#234を配設している。
一般入賞口#226は、本実施形態では遊技盤#200に複数配設しており、この一般入賞口#226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口#226に入賞した場合)、図118に示す払出装置#152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図117に示す上皿#126に排出する。上皿#126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口#226に入球した球は、パチンコ機#100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口#228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域#124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤#200の左側に1つ配設している。普図始動口#228を通過した球は一般入賞口#226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口#228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機#100は、普図表示装置#210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口#230は、本実施形態では遊技盤#200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口#230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口#230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図118に示す払出装置#152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿#126に排出するとともに、第1特図表示装置#212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口#230に入球した球は、パチンコ機#100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口#230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口#232は、本実施形態では普図始動口#228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口#232は、遊技盤#200の右側に設けられている。この第2特図始動口#232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材#2321が設けられており、一対の羽根部材#2321と第2特図始動口#232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材#2321は、第2特図始動口#232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材#2321が閉じたままでは第2特図始動口#232への入球は不可能であり、一対の羽根部材#2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置#210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材#2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口#232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材#2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口#232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口#230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材#2321が開いた状態では、遊技領域#124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口#230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口#232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口#230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口#230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口#232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置#152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿#126に排出するとともに、第2特図表示装置#214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口#232に入球した球は、パチンコ機#100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口#234は、本実施形態では遊技盤#200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口#234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材#2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口#234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材#2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口#234における閉状態は、扉部材#2341が遊技盤#200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口#234における開状態は、扉部材#2341が遊技盤#200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口#234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図119に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置#212あるいは第2特図表示装置#214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材#2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口#234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置#152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿#126に排出する。なお、可変入賞口#234に入球した球は、パチンコ機#100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材#236や、遊技釘#238を複数個、配設していると共に、内レール#204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機#100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口#240を設けている。
上皿#126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機#100では、遊技者の球発射ハンドル#134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆#146および発射槌#148によって外レール#202、内レール#204を通過させて遊技領域#124に打ち出す。そして、遊技領域#124の上部に到達した球は、打球方向変換部材#236や遊技釘#238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口#226、可変入賞口#234)や始動口(第1特図始動口#230、第2特図始動口#232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口#228を通過するのみでアウト口#240に到達する。
<演出装置#206>
次に、パチンコ機#100の演出装置#206について説明する。
この演出装置#206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置#242およびステージ#244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体#224を配設している。また、演出装置#206の背面側には、装飾図柄表示装置#208および遮蔽装置#246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置#206において、装飾図柄表示装置#208および遮蔽装置#246は、ワープ装置#242、ステージ#244、および演出可動体#224の後方に位置することとなる。
ワープ装置#242は、演出装置#206の左上方に設けたワープ入口#242aに入った遊技球を演出装置#206の前面下方のステージ#244にワープ出口#242bから排出する。
ステージ#244は、ワープ出口#242bから排出された球や遊技釘#238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ#244の中央部には、通過した球が第1特図始動口#230へ入球し易くなるスペシャルルート#244aを設けている。
演出可動体#224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部#224aと前腕部#224bとからなり、肩の位置に上腕部#224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部#224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体#224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置#208の前方を移動する。
遮蔽装置#246は、格子状の左扉#246aおよび右扉#246bからなり、装飾図柄表示装置#208および前面ステージ#244の間に配設する。左扉#246aおよび右扉#246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉#246aおよび右扉#246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置#246は、左扉#246aおよび右扉#246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置#208を視認し難いように遮蔽する。左扉#246aおよび右扉#246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置#208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置#208の表示の全てを視認可能である。また、左扉#246aおよび右扉#246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉#246aおよび右扉#246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置#208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置#208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置#208を全く視認不可にしてもよい。
図117に示すスピーカ#120や枠ランプ#122等の装飾ランプ、図119に示す装飾図柄表示装置#208、演出可動体#224、および遮蔽装置#246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置#208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図120を用いて、このパチンコ機#100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機#100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部#300と、主制御部#300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部#400と、第1副制御部#400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部#500と、主制御部#300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部#600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機#100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部#300、第1副制御部#400および第2副制御部#500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(#300,#400,#500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部#400と第2副制御部#500が、主制御部#300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部#300、第1副制御部#400および第2副制御部#500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(#300)、第1副制御手段(#400)、第2副制御手段(#500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(#300,#400,#500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部#400および第2副制御部#500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機#100の主制御部#300について説明する。
主制御部#300は、主制御部#300の全体を制御する基本回路#302を備えており、この基本回路#302には、CPU#304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM#306と、一時的にデータを記憶するためのRAM#308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O#310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ#312と、プログラム処理の異常を監視するWDT#314を搭載している。なお、ROM#306やRAM#308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部#400についても同様である。この基本回路#302のCPU#304は、水晶発振器#316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路#302には、水晶発振器#316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路#318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ#1041、前面枠扉センサ#1061、球貯留皿付扉センサ#1082、および図117に示す下皿#128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ#320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路#318および基本回路#302に出力するためのセンサ回路#322と、第1特図表示装置#212や第2特図表示装置#214の表示制御を行うための駆動回路#324と、普図表示装置#210の表示制御を行うための駆動回路#326と、各種状態表示部#328(例えば、普図保留ランプ#216、第1特図保留ランプ#218、第2特図保留ランプ#220、高確中ランプ#222等)の表示制御を行うための駆動回路#330と、第2特図始動口#232や可変入賞口#234等を開閉駆動する各種ソレノイド#332を制御するための駆動回路#334を接続している。
主制御部#300、より厳密には主制御部#300の基本回路#302は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、始動情報先読手段、および事前判定手段を有し、第1特図保留ランプ#218、第2特図保留ランプ#220の駆動(点灯および消灯動作)を制御する。
乱数値生成回路#318は、基本回路#302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路#318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路#318では、各種センサ#320からセンサ回路#322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路#318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口#230に球が入賞したことを、各種センサ#320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路#322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路#318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路#318は、第1特図始動口#230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路#318に内蔵された、第1特図始動口#230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路#318は、第2特図始動口#232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口#232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路#318に内蔵された、第2特図始動口#232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路#318は、普図始動口#228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口#228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路#318に内蔵された、普図始動口#228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口#226、第1特図始動口#230、第2特図始動口#232、可変入賞口#234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口#228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路#302には、情報出力回路#336を接続しており、主制御部#300は、この情報出力回路#336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路#350にパチンコ機#100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部#300には、電源管理部660から主制御部#300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路#338を設けており、この電圧監視回路#338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路#302に出力する。低電圧信号は、主制御部#300のCPU#304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路#338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部#300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)#340を設けており、CPU#304は、この起動信号出力回路#340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部#300は、第1副制御部#400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部#600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部#400および払出制御部#600との通信を可能としている。なお、主制御部#300と第1副制御部#400および払出制御部#600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部#300は第1副制御部#400および払出制御部#600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部#400および払出制御部#600からは主制御部#300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機#100の第1副制御部#400について説明する。第1副制御部#400は、主に主制御部#300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部#400の全体を制御する基本回路#402を備えており、この基本回路#402には、CPU#404と、一時的にデータを記憶するためのRAM#408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O#410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ#412を搭載している。この基本回路#402のCPU#404は、水晶発振器#414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路#402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM#406が接続されている。なお、ROM#406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路#402には、スピーカ#120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC#416と、各種ランプ#418の制御を行うための駆動回路#420と、演出可動体#224の駆動制御を行うための駆動回路#422と、演出可動体#224の現在位置を検出する演出可動体センサ#424と、図117に示すチャンスボタン#136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ#426と、演出可動体センサ#424やチャンスボタン検出センサ#426からの検出信号を基本回路#402に出力するセンサ回路#428と、を接続している。
さらに、第1副制御部#400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)#208および遮蔽装置#246の制御を行うための第2副制御部#500が接続されている。
第1副制御部#400と第2副制御部#500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部#300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置#208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機#100の払出制御部#600、発射制御部#630、電源管理部#660について説明する。
払出制御部#600は、主に主制御部#300が送信したコマンド等の信号に基づいて図118に示す払出装置#152の払出モータ#602を制御すると共に、払出センサ#604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部#606を介して、パチンコ機#100とは別体で設けられたカードユニット#608との通信を行う。
発射制御部#630は、払出制御部#600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル#134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル#134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図117に示す発射杆#146および発射槌#148を駆動する発射モータ#632の制御や、上皿#126から発射装置#110に球を供給する球送り装置#634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機#100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部#600と第2副制御部#500に所定電圧を供給する。主制御部#300、第1副制御部#400、および発射制御部630は、払出制御部#600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部#660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部#300のRAM#308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、電源管理部#660から払出制御部#600と第2副制御部#500に所定電圧を供給し、払出制御部#600から主制御部#300と第1副制御部#400と発射制御部#630に所定電圧を供給してもよいし、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機#100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部#300の電源管理部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部#300には、図120では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部#300の基本回路#302に設けられたCPU#304に供給される。また、電源管理部#660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部#300の電圧監視回路#338や起動信号出力回路#340にも供給される。電圧監視回路#338は、#12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9v)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路#302のI/Oポート#310に出力する。したがって、電圧監視回路#338は、電源管理部#660と電圧監視回路#338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU#304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部#660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部#300のCPU#304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路#340は、電源投入によって電源管理部#660から供給された直流電流の電圧値が、CPU#304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT#314がタイムアウトになった場合、CPU#304にはWDT#314からリセット信号が出力される。WDT#3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU#304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT#3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路#340からの起動信号と、WDT#3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU#304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路#340から出力される起動信号や、WDT#314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ#178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT#3141がタイムアウトになり、主制御部#300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路#302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU#304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部#300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU#304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路#318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部#300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図121(a)〜(c)を用いて、パチンコ機#100の第1特図表示装置#212、第2特図表示装置#214、装飾図柄表示装置#208、普通図柄表示装置#210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図121(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口#230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口#232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置#212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置#214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置#212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置#214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示する一連の表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図121(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図121(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図C」は2R特別大当り図柄であって、突然確変と称される。これらの図柄(特図A,C)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図D」は2R大当り図柄であって、突然時短と称される。特図Bまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図E」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄である。特図Eが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図119に示す可変入賞口#234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口#234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口#234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば#15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のパチンコ機#100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図C、および特図Eに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図B、特図D、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機#100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部#300が行い、主制御部#300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図A〜Dに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機#100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部#300のRAM#308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では12秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口#232の一対の羽根部材#2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材#2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口#228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材#2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口#232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口#234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口#232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口#232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口#232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口#232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口#232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aおよび特図Cが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bおよび特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図E,特図F)に当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口#232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口#232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口#232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口#232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図121(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、可変入賞口#234の扉部材#2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材#2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材#2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口#234の扉部材#2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。したがって、大当り遊技状態は遊技者に有利な遊技状態の一例に相当する。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図121(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口#234の扉部材#2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機#100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機#100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。すなわち、当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な遊技状態(当り制御状態)を開始する。これらの制御状態の移行も主制御部#300のCPU#304が行い、主制御部#300のCPU#304は、遊技制御手段(制御状態移行手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口#234の扉部材#2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口#234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のパチンコ機#100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置#212および第2特図表示装置#214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図121(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口#230または第2特図始動口#232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口#230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口#232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置#208の左図柄表示領域#208a、中図柄表示領域#208b、右図柄表示領域#208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置#208は、第1特別図柄表示装置#212および第2特別図柄表示装置#214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。15R特別大当りである「特図A」や2R特別大当りである「特図C」を報知する場合には、図柄表示領域#208a〜#208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾5−装飾5−装飾5」等)を停止表示する。15R大当りである「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域#208a〜#208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、隠れ確変である「特図E」や、突然通常である「特図F」や、小当りである「特図G」,「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域#208a〜#208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示し、突然確変である「特図C」や、突然時短である「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域#208a〜#208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった“装飾図柄の組合せ4”を停止表示する。また、ハズレである「特図I」,「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域#208a〜#208cに、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ4”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示する一連の表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図121(a)参照)と、装飾図柄表示装置#208の左中右の各図柄表示領域#208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図121(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口#228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置#210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図121(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示する一連の表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置#210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図122を用いて、図120に示す主制御部#300のCPU#304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図120に示す主制御部#300のRAM#308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM#308には、特図変動時間第1判定乱数値、および特図変動時間第2判定乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタも設けられている。さらに、そのRAM#308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM#308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図120に示す主制御部#300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)#340を設けている。この起動信号を入力した基本回路#302のCPU#304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM#306に予め記憶している制御プログラムに従って図122に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS#101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU#304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O#310の初期設定、RAM#308に記憶する各種変数の初期設定、WDT#314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT#314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS#103では、WDT#314のカウンタの値をクリアし、WDT#314による時間計測を再始動する。
ステップS#105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路#338が、電源制御部660が第2副制御部#500を介して主制御部#300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU#304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS#103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU#304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS#107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS#103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS#105は繰り返し実行される。
ステップS#107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ#312に設定する処理、I/O#310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部#400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM#308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS#109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部#300の基本回路#302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS#113)に進む。
具体的には、最初に、図118に示す電源基板#182に設けたRAMクリアスイッチ#180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路#302を初期状態にすべくステップS#113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM#308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路#302を初期状態にすべくステップS#113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM#308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS#111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機#100を初期状態にすべくステップS#113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS#113に進む。
ステップS#111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM#308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM#308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU#304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機#100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS#115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図120に示す主制御部#300における基本回路#302に搭載されているRAM#308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS#111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部#300のタイマ割込処理におけるステップS#233において、第1副制御部#400へ送信される。
ステップS#113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM#308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部#300のRAM#308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部#300の初期化処理(ステップS#113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部#300のタイマ割込処理におけるステップS#233において、第1副制御部#400へ送信される。
ステップS#115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM#308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部#300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS#115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図123を用いて、主制御部#300のCPU#304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図120に示す主制御部#300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ#312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS#201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU#304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS#203では、WDT#314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT#314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS#205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O#310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図120に示す各種センサ#320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM#308に各種センサ#320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM#308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM#308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM#308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS#205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS#205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図120に示す主制御部#300のROM#306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS#205では、各々の球検出センサにおいて過去#3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口#226、可変入賞口#234、第1特図始動口#230、および第2特図始動口#232への入球、または普図始動口#228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口#234,#230やこれらの始動口#230,#232,#228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口#226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口#226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口#226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口#226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部#300のROM#306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS#207およびステップS#209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS#115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部#300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM#308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM#308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM#308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS#211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部#300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS#213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置#210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置#212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置#214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS#215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口#234,#230や始動口#230,#232,#228に入賞があった場合に、RAM#308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS#217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口#230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM#308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図120に示す乱数値生成回路#318、RAM#308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部#300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM#308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口#230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM#308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部#300のCPU#304は、RAM#308に記憶されている特図1の保留数の値に#1を加算し、特図1の保留数が#1増加する。したがって、主制御部#300のCPU#304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM#308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM#308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口#232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM#308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
また、普図始動口#228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM#308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口#230、第2特図始動口#232、普図始動口#228、または可変入賞口#234の入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部#400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口#230、第2特図始動口#232、普図始動口#228、および可変入賞口#234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS#219に進む。
ステップS#219では、払出要求数送信処理を行う。図120に示す払出制御部#600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS#221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置#210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置#210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置#210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置#210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部#300のRAM#308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置#210は、当り図柄(図121(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図121(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM#308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM#308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口#232の羽根部材#2321の開閉駆動用のソレノイド(#332)に、羽根部材#2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM#308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材#2321の開放制御を行う主制御部#300のCPU#304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM#308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図始動口#232の羽根部材#2321の開閉駆動用のソレノイド(#332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材#2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材#2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材#2321の開閉駆動用のソレノイド(#332)に、羽根部材#2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM#308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM#308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM#308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS#223に移行するようにしている。
続いて、ステップS#223では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口#232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM#308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置#210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM#308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM#308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS#224)が実行される。この特図先読み処理については後述する。
次に、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS#225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS#227)。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置#214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置#214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS#233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部#300のRAM#308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置#214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM#308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置#214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM#308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM#308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部#300のCPU#304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS#233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM#308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM#308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば#3秒間)すなわち装飾図柄表示装置#208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM#308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS#233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口#234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口#234の扉部材#2341の開閉駆動用のソレノイド(#332)に、扉部材#2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM#308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS#233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口#234の扉部材#2341の開閉駆動用のソレノイド(#332)に、扉部材#2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM#308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS#233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置#208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM#308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部#300のCPU#304は、第2特図表示装置#214が当りの当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な当り制御状態を開始するものであり遊技制御手段の一例に相当する。また、主制御部#300のCPU#304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口#234の扉部材#2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例にも相当する。なお、主制御部#300のROM#306には、可変入賞口#234の扉部材#2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部#300のCPU#304は、そのROM#306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部#300のCPU#304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM#308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部#300のCPU#304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM#308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数#100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部#300のCPU#304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS#233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM#308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が#1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM#308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS#225およびステップS#227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部#300のCPU#304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部#300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う。このように、主制御部#300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口#230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口#232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。すなわち、本実施形態のパチンコ機#100は、特図2優先変動を行うものであり、第2特図始動口#232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口#230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、本実施形態のパチンコ機#100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置#212あるいは第2特図表示装置#214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部#300で行われ、第2特図始動口#232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口#230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。なお、ステップS#225の特図2状態更新処理に続いて先に特図2関連抽選処理を行い、それから、ステップS#227の特図1状態更新処理を行い、その後、特図1関連抽選処理を行うようにしてもよい。
特図2関連抽選処理では、特図2についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部#300のCPU#304が当否判定手段の一例に相当する。特図2関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、第2特図表示装置#214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM#308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM#308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM#308に記憶している保留数を#1減算する。RAM#308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部#300のCPU#304が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
図124(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部#300のROM#306に記憶されている。
主制御部#300のCPU#304は、RAM#308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図2当否判定結果に基づいて特図2の図柄を決定する。
図124(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部#300のROM#306に記憶されている。この特図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図121(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部#300のCPU#304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM#308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図2当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM#308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM#308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置#214によって停止表示されることになる特図2の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図2決定結果に基づいて特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図2変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM#308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図2変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図125は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部#300のROM#306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜5で構成されており、テーブル1は特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3〜5は特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜5の各テーブルは、変動時間と、特図2変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図125に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置#208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置#208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部#300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置#208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部#400に送信し、第1副制御部#400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置#208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図119に示す左右図柄表示領域#208a、#208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域#208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図121(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチAやスーパーリーチBは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種である。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図2決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、#15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置#208ではリーチ演出が行われる。
特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G,H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置#208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3,装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図2の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部#300のCPU#304は、時短フラグと、RAM#308に記憶されている特図2の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置#208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合には、テーブル4を使用する。この場合には、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置#208では、リーチ演出が行われない。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態である場合には、特図2の保留数に関わらず、テーブル5を使用する。非電サポ状態で第2特図始動口#232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースであり、特図2優先変動機では、特図1変動遊技が連続して行われている状態で特図2変動遊技が割り込んで優先消化されるケースになる。この場合には、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、テーブル5に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置#208では、リーチ演出が行われる。
以上説明したようにして、特図2変動時間を決定し、特図2関連抽選処理(ステップS#229)は終了する。
続いて、特図1関連抽選処理(ステップS#231)を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一である。すなわち、特図1関連抽選処理では、RAM#308の特図1の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)を取り出し、1セット分の乱数値(始動情報)に基づいて、特図1についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。当否判定の実行では、図124(a)および同図(b)に示す当否判定用テーブルが用いられ、特図の決定には、同図(c)に示す特図決定用テーブルが用いられる。変動時間の決定には、図126に示す変動時間決定用テーブルが用いられる。
図126は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部#300のROM#306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル6〜9で構成されており、テーブル6は、特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、図125に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル7は、特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、図125に示すテーブル2の内容と同じ内容である。
テーブル8および9は、特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合にも、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル8を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置#208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜#2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル9を使用する。このテーブル9は、図125に示すテーブル5の内容と同じ内容である。
なお、特図の図柄変動表示の変動時間として、図125および図126に示す時間の他に設けてもよい。例えば、1.5秒から1秒おきに150秒までの時間を変動時間にしてもよい。
ステップS#231の特図1関連抽選処理に続いて行われるステップS#233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部#400に送信される。なお、第1副制御部#400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口#230への入賞の有無、第2特図始動口#232への入賞の有無、可変入賞口#234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM#308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM#308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM#308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置#208・各種ランプ#418・スピーカ#120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部#400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部#500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部#500は、装飾図柄表示装置#208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM#308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置#208・各種ランプ#418・スピーカ#120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部#400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部#500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部#500は、装飾図柄表示装置#208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM#308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM#308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS#215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM#308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報を設定する。
さらに、このステップS#215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部#300から第1副制御部#400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部#300から第1副制御部#400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材#2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材#2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部#400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部#300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部#400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図120に示す払出制御部#600にもコマンドを送信する。払出制御部#600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図123に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS#235)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM#308に記憶している遊技情報を、情報出力回路#336を介してパチンコ機#100とは別体の情報入力回路#350に出力する。
ステップS#237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ#205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部#400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図120に示す各種ソレノイド#332を駆動して第2特図始動口#232や、可変入賞口#234の開閉を制御したり、駆動回路#324,#326,#330を介して普通図柄表示装置#210、第1特図表示装置#212、第2特図表示装置#214、各種状態表示部#328などに出力する表示データを、I/O#310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS#219)で設定した出力予定情報をI/O#310の出力ポートを介して第1副制御部#400に出力する。
ステップS#239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS#241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS#243に進む。
ステップS#241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS#201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図122に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS#243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM#308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図122に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部#400の処理>
図127を用いて、第1副制御部#400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部#400のCPU#404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS#301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS#301の初期設定が実行される。この初期設定では、図120に示すI/Oポート#410の初期設定や、RAM#408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS#303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS#305の処理に移行する。
ステップS#305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS#307では、コマンド処理を行う。第1副制御部#400のCPU#404は、主制御部#300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われるが、詳細については後述する。
ステップS#309では、演出制御処理を行う。例えば、S#307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM#406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理、変動開示時サブ側予告実行処理、および復電時サブ側フラグ設定処理も行われる。これらの各処理については詳しくは後述する。
ステップS#311では、図117に示すチャンスボタン#136の押下を検出していた場合、ステップS#309で更新した演出データをチャンスボタン#136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS#313では、S#309で読み出した演出データの中に音源IC#416への命令がある場合には、この命令を音源IC#416に出力する。
ステップS#315では、S#309で読み出した演出データの中に各種ランプ#418の駆動回路#420への命令がある場合には、この命令を駆動回路#420に出力する。
ステップS#317では、S#309で読み出した演出データの中に演出可動体#224の駆動回路#422への命令がある場合には、この命令を駆動回路#422に出力する。
ステップS#319では、S#309で読み出した演出データの中に第2副制御部#500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S#303へ戻る。
次に、図127(b)を用いて、第1副制御部#400のコマンド受信割込処理について説明する。図127(b)は、第1副制御部#400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部#400が、主制御部#300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS#331では、主制御部#300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM#408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図127(c)を用いて、第1副制御部#400のCPU#404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図127(c)は、第1副制御部#400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部#400は、所定の周期(本実施形態では#2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS#341では、図127(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS#303において説明したRAM#408のタイマ変数記憶領域の値に、#1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS#303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS#343では、ステップS#319で設定された第2副制御部#500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部#500の処理>
第2副制御部#500では、第1副制御部#400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置#208の制御を実行する。第2副制御部#500には、装飾図柄表示装置#208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部#500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部#500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置#208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部#500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置#208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
また、第2副制御部#500では、第1副制御部#400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置#246の制御も実行する。
<特図先読み処理>
次いで、図123に示す主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS#224)について詳述する。
図128は、特図先読み処理のうち特図2に関する処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部#300のCPU#304は、RAM#308の時短フラグを参照し、電サポ中か否かを判定する(ステップS#224a)。時短フラグがオフ状態にあり非電サポ中であった場合には、特図1に関する処理のステップS#224iに進み、時短フラグがオン状態にあり電サポ中であった場合には、ステップS#224bに進む。ステップS#224bでは、第2特図始動口#232に入賞があったか否かを判定する。ここでの判定では、RAM#308の特図2の保留記憶部における保留が増加したか否かを判定することによって実行される。すなわち、特図2の保留記憶の上限数(ここでは4個)以内になる第2特図始動口#232への入賞があったか否かを判定する。ステップS#224bにおける判定で入賞があった(特図2の保留数増加)と判定されればステップS#224cへ進み、入賞がなかったと判定されれば特図先読み処理は終了になる。
ステップS#224cでは、まず、RAM#308に設けられた特図2の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS#217)で取得した1セットの始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口#232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、最も新しい始動情報が、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に先読みされる。この先読みを行う主制御部#300のCPU#304が始動情報先読み手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
主制御部#300のROM#306には、図124(a)に示す当否判定用高確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用高確率テーブルや、同図(b)に示す当否判定用低確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用低確率テーブルが用意されている。ステップS#224cでは、確変フラグを参照し、事前判定用高確率テーブルと事前判定用低確率テーブルのうちのいずれか一方のテーブルを選択し、選択したテーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値に基づいて当否判定の結果が大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。すなわち、第2特図始動口#232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が大当りの当否判定結果になるか否かを事前判定する。したがって、この事前判定は、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、この事前判定を行う主制御部#300のCPU#304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
事前判定の結果が大当りの当否判定結果であれば、ステップS#224eに進む。一方、大当りの当否判定結果でなければ、選択したテーブルを用いて、今度は、当否判定の結果が小当りの当否判定結果になるか否かを事前判定し(ステップS#224d)、ここでの事前判定の結果が小当りの当否判定結果であればステップS#224fに進み、そうでなければステップS#224gに進む。
主制御部#300のROM#306には、図124(c)に示す特図決定用テーブルの内容と同じ内容の特図事前判定用テーブルも用意されている。その特図事前判定用テーブルを用いて、ステップS#224eでは、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値に基づいて大当り図柄の事前判定を行い、ステップS#224fでは、小当り用特図2乱数値に基づいて小当り図柄の事前判定を行い、ステップS#224gでは、ハズレ用特図2乱数値に基づいてハズレ図柄の事前判定を行う。ステップS#224e〜gにおける特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。
ステップS#224e〜gに続いて、ステップS#224hが実行される。主制御部#300のROM#306には、図125に示す特図2変動時間決定用テーブルの内容と同じ内容の特図2変動時間事前判定用テーブルも用意されている。この特図2変動時間事前判定用テーブルを用いて、ステップS#224hでは、先読みした始動情報のうちの特図2変動時間決定用乱数値に基づいて特図の変動時間の事前判定を行う。ステップS#224hにおける変動時間の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2変動時間事前判定結果として扱われる。なお、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置#208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。また、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
ステップS#224hの実行が完了すると、特図2に関する処理は終了になり、特図1に関する処理へ進む。
図129は、特図先読み処理のうち特図1に関する処理の流れを示すフローチャートである。
特図1に関する処理(ステップS#224i〜ステップS#224o)は、特図2に関する処理(ステップS#224b〜ステップS#224h)と同じ処理であるため説明は省略するが、この特図1に関する処理では、特図1の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS#217)で取得した1セットの始動情報を先読みし、特図1当否事前判定結果、特図1事前判定結果、および特図1変動時間事前判定結果を得る。
ここで得られた、特図1又は2当否事前判定結果(特図当否事前判定結果)、特図1又は2事前判定結果(特図事前判定結果)、および特図1又は2変動時間事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)は、RAM#308の所定領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。そして、新たに記憶された事前判定情報(特図当否事前判定結果,特図事前判定結果,特図変動時間事前判定結果)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部#300から第1副制御部#400に送信される。
主制御部#300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、特図当否判定結果、特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
なお、本実施形態では、主制御部#300は特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果まで得ているが、主制御部#300ではこれらの事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部#400に送信し、第1副制御部#400が、必要に応じて、特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果を得る態様であってもよい。
<始動入賞時サブ側先読予告実行処理>
次いで、図127(a)に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS#309)で実行される始動入賞時サブ側先読予告実行処理について詳述する。
図130は、始動入賞時サブ側先読予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図130に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理は、コマンド処理(ステップS#307)において特図保留増加コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS#309)で実行される。第1副制御部#400のRAM#408には、先読み実行中フラグも用意されており、まず、ステップS#3091aでは、その先読み実行中フラグがオンに設定されているか否かを判定し、オンに設定されていればステップS#3091hへ進み、オフのままであればステップS#3091bに進む。
本実施形態では、装飾図柄表示装置#208の演出表示領域#208dの左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。特図1保留表示領域には、特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。特図2保留表示領域には、特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示の数は保留数に相当する。第1副制御部#400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部#500に、後述するステップS#3091iにおいて保留増加コマンドを送信し、第2副制御部#500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置#208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部#400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部#500に保留減少信号を送信し、第2副制御部#500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置#208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。なお、上述のごとく、特図保留増加コマンドのコマンドデータには、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として、特図当否事前判定結果、特図事前判定結果、および特図変動時間事前判定結果が含められている。第1副制御部#400のRAM#408には事前判定結果記憶領域が設けられており、特図保留増加コマンドに含まれていたこれらの情報は、その事前判定結果記憶領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。第1副制御部#400のCPU#404は、特図保留増加コマンドを受信する度に、その事前判定結果記憶領域に記憶されている事前判定結果に対応した1又は複数の保留表示を、今回受信した特図保留増加コマンドに含まれている特図変動時間事前判定結果に基づく時間だけ表示させる表示指示信号を第2副制御部#500に送信し、その時間が経過すると、当該保留表示が消えるようにしてもよい。
保留表示は始動保留表示の一例に相当し、第1副制御部#400と第2副制御部#500と装飾図柄表示装置#208を併せたものが始動保留数報知手段の一例に相当する。
また、保留表示は、各保留表示領域ごとに、古い始動情報に対応した保留表示から左側に詰めて表示される。このため、例えば、特図2保留表示領域に2つの保留表示が表示されている状態で、古い方の保留が消化されると、古い方の保留に対応した保留表示は消え、新しい方の保留に対応した保留表示が、古い方の保留に対応した保留表示が表示されていた位置に繰り上がって表示されたように見える。すなわち、新しい新しい方の保留に対応した保留表示が左方向にシフトしたように見える。
保留表示の表示態様には、大きく分けて2種類の表示態様が用意されている。
図131は、保留表示の表示態様を示す図である。
2種類の表示態様のうちの一つは、所定表示態様であり、無模様かつ白色の丸い図形の表示態様になる。この所定表示態様は、先読み予告が行われていないときの表示態様であり、信頼度も未表示の表示態様である。ここにいう先読み予告は、主制御部#300の行った所定の始動情報の事前判定結果に基づいて、保留表示の表示態様を使った予告報知を行う。この先読み予告は、上記所定の始動情報に対応する図柄変動表示の実行よりも前に、所定の始動情報の当否判定の結果について予告するための報知である。本実施形態では、所定の始動情報の当否判定の結果が大当り(ここではより限定して15Rの大当り(15R特別大当りか15R大当り))になることを予告するための報知である。なお、先読み予告には、事前判定結果が15Rの大当りでなくても、15Rの大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。したがって、先読み予告は、当否判定の結果が15R大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する事前報知、あるいは当否判定の結果が15R大当りになることを遊技者に期待させる事前報知であるといえる。また、ここにいう信頼度は、当否判定の結果が特定の当否判定結果(ここでは15Rの大当り(図121(a)に示す特図A又は特図B))になることがどれだけ正しいかを表す程度(%)である(以下、同じ)。所定表示態様は、デフォルトの表示態様である。
もう一種類の表示態様は、先読み予告が行われているときの特定表示態様である。特定表示態様には、信頼度に応じて複数種類の表示態様が用意されている。ここでは、6種類の特定表示態様が用意されている。信頼度が5%であることを表す特定表示態様は、白地に多数の黒い点が散りばめられた丸い図形の表示態様になる。信頼度が10%であることを表す特定表示態様は、白地に左下がりのハッチングが施された丸い図形の表示態様になる。信頼度が30%であることを表す特定表示態様は、白地に右下がりのハッチングが施された丸い図形の表示態様になる。信頼度が50%であることを表す特定表示態様は、白地にクロスハッチングが施された丸い図形の表示態様になる。信頼度が80%であることを表す特定表示態様は、無模様かつ灰色の丸い図形の表示態様になる。信頼度が100%であることを表す特定表示態様は、無模様かつ黒色の丸い図形の表示態様になる。本実施形態では、始動情報記憶手段(主制御部#300のRAM#308)に記憶されている所定の始動情報に対応する所定の図柄変動表示の実行よりも前に、該所定の始動情報に基づく当否判定の結果について予告可能な予告手段(装飾図柄表示装置#208)を備えていることになる。
図130に示すステップS#3091bでは保留変化抽選が行われる。この保留変化抽選では、まず、一次抽選が行われる。第1副制御部#400のCPU#404は、一次抽選を実行するタイミングで、RAM#408から一次専用乱数を取得し、取得した一次専用乱数に基づき抽選を行う。この一次抽選では、事前判定結果が15Rの大当り(15R特別大当りか15R大当り)である場合には、所定表示態様と6種類の特定表示態様との中から1種類の表示態様を選択する。一方、事前判定結果が2R大当り、小当り、ハズレである場合には、所定表示態様と、信頼度が100%であることを表す特定表示態様を除く5種類の特定表示態様との中から1種類の表示態様を選択する。この一次抽選では、所定表示態様の選択確率が最も高く、信頼度が高くなるほど、選択確率が低くなる。例えば、信頼度が5%であることを表す特定表示態様の選択確率は30%であるのに対して、信頼度が80%であることを表す特定表示態様の選択確率は3%である。また、信頼度が100%であることを表す特定表示態様の選択確率は、事前判定結果が15Rの大当りである場合に限って1%である。なお、事前判定結果が15Rの大当りである場合には、所定表示態様の選択確率よりも、6種類の特定表示態様の選択確率が高くなるようにしてもよい。
次いで、二次抽選が行われる。第1副制御部#400のCPU#404は、二次抽選を実行するタイミングで、RAM#408から二次専用乱数を取得し、取得した二次専用乱数に基づき抽選を行う。一次抽選で所定表示態様が選択された場合には、#100%の実行確率で所定表示態様による保留表示が表示される。一方、特定表示態様では、信頼度に応じて、事前判定結果が15Rの大当り(15R特別大当りか15R大当り)である場合の実行確率と、事前判定結果が2R大当り、小当り、ハズレである場合の実行確率が定められている。例えば、信頼度が5%であることを表す特定表示態様では、事前判定結果が15Rの大当りである場合の実行確率は5%であるのに対し、事前判定結果が2R大当り、小当り、ハズレである場合の実行確率は95%である。また、信頼度が80%であることを表す特定表示態様では、事前判定結果が2R大当り、小当り、ハズレである場合の実行確率は20%であるのに対して、事前判定結果が15Rの大当りである場合の実行確率は80%である。さらに、一次抽選で信頼度が100%であることを表す特定表示態様が選択された場合には、実行確率は100%である。
なお、デフォルトの表示態様である所定表示態様は、信頼度0%の表示態様とみることもできる。
また、信頼度は、大当り確率×表示態様の選択率/(大当り確率×表示態様の選択率+ハズレ確率×表示態様の選択率)としてもよい。
ステップS#3091bに続いて実行されるステップS#3091cでは、先のステップS#3091bにおいて、特定表示態様による保留表示の実行に当選したか否かを判定する。ここにいう当選とは、先読み予告を行うことに当選したことを意味する。すなわち、保留表示を所定表示態様(デフォルト表示態様)のまま表示する場合には不当選であって、保留表示の表示態様を信頼度に応じた特定表示態様に変化させる場合が当選に相当する。不当選(先読み予告を行わない)であればステップS#3091iへ進み、当選(先読み予告を行う)であれば、先読み予告の実行回数の設定を行い(ステップS#3091d)、ステップS#3091eに進む。本実施形態では、1回の特図の図柄変動表示単位で先読み予告の実行回数を設定し、ここでは、RAM#408に用意された実行回数設定領域に、保留数と同じ数を実行回数として設定する。より具体的には、電サポ状態であれば特図2の保留数が実行回数として設定され、非電サポ状態であれば特図1の保留数が実行回数として設定される。
ステップS#3091eでは、RAM#408に用意された先読み実行中フラグをオンに設定する。先読み実行中フラグは、特定表示態様による保留表示の実行可否を定めるフラグであり、この先読み実行中フラグがオンに設定された状態は、保留表示の表示態様を信頼度に応じた特定表示態様に変化させた先読み予告が行われる状態である。すなわち、保留表示の表示態様を変化させる場合に限って先読み実行中フラグがオンに設定される。
続いて、現在の保留数が2個以上であるか否かを判定する(ステップS#3091f)。すなわち、第1副制御部#400のRAM#408に設けられた事前判定結果記憶領域に2個以上の事前判定情報が、記憶されていなければステップS#3091iに進み、記憶されていればステップS#3091gに進む。なお、このステップS#3091fでは、特定表示態様による保留表示が実行される特図(特図1か特図2のどちらか)の保留数が2個以上であるか否かを判定するが、特図1の保留表示と特図2の保留表示を分けずに表示する場合には、特図1の保留数と特図2の保留数を合わせて2個以上であるか否かを判定してもよい。さらには、特図1の保留表示と特図2の保留表示を分けて表示する場合であっても、特図1の保留数と特図2の保留数を合わせて2個以上であるか否かを判定してもよい。
ステップS#3091gでは、ステップS#3091bにおいて実行することが決定された特定表示態様が表す信頼度を第1副制御部#400のRAM#408に記憶する。第1副制御部#400のRAM#408には、表示態様変化フラグも用意されており、ステップS#3091gに続いて実行するステップS#3091hでは、その表示態様変化フラグをオンに設定し、ステップS#3091iに進む。
ステップS#3091iでは、保留増加コマンドを第2副制御部#500に出力し、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理は終了になる。ここでの保留増加コマンドは、表示態様(所定表示態様か特定表示態様か)を指定して、指定した表示態様で保留表示を一つ増加させることを指示するコマンドであり、第2副制御部#500は、その保留増加コマンドに基づいて装飾図柄表示装置#208を制御し、装飾図柄表示装置#208には、指定された表示態様の保留表示が一つ増加する。なお、本実施形態では、先読み実行中フラグが既にオンされていた場合(ステップS#3091aの判定でYesの場合)には、増加した保留を表す保留表示は所定表示態様で表示されることになるが、先読み実行中フラグが既にオンされていても、増加した保留を表す保留表示も特定表示態様で表示するようにしてもよい。
<変動開始時サブ側予告実行処理>
次いで、図127(a)に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS#309)で実行される変動開始時サブ側予告実行処理について詳述する。
図132(a)は、変動開始時サブ側予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS#3092aでは、RAM#408に用意された先読み実行中フラグがオンに設定されているか否か判定する。ここでは、先読み実行中フラグがオンに設定された状態は、保留表示の表示態様を特定表示態様に変化させた先読み予告が行われている状態である。先読み実行中フラグがオフのままであればステップS#3092gへ進み、先読み実行中フラグがオンに設定されていればステップS#3092bに進む。ステップS#3092bでは、RAM#408に用意された表示態様変化フラグがオンに設定されているか否か判定する。表示態様変化フラグがオフのままであればステップS#3092dへ進み、表示態様変化フラグがオンに設定されていればステップS#3092cに進む。
ステップS#3092cでは、表態様変化処理を行う。
図132(b)は、ステップS#3092cの表示態様変化処理の流れを示すフローチャートである。
表示態様変化処理では、まず、表示態様変化抽選処理S#601を行う。この表示態様変化抽選処理S#601が実行される状態では、今回消化される保留を表す保留表示と、特定表示態様による保留表示と、1又は複数(ここでは最大2個)の始動保留表示が装飾図柄表示装置#208に表示されている。表示態様変化抽選処理では、当該特定表示態様が表す信頼度を変化させるか否かを抽選により決定する。すなわち、今回消化される保留よりも後に消化される保留を表す保留表示の特定表示態様が表す信頼度を変化させる。
図133は、第1副制御部#400のROM#406に記憶されている表示態様変化抽選テーブルを説明するための図である。なお、図133(b)〜同図(d)には、装飾図柄表示装置#208に表示された保留表示の表示態様が変化する様子を示している。これらの図では、いずれも非電サポ中の例を示すが、図面の煩雑さを避けるために、特図2の保留表示は図示省略し、特図1の保留表示を大きめに示す(以降の図においても同じ)。保留表示は、左に示されているものほど、始動情報が特図の保留記憶部に記憶されたタイミングが古い保留を表す保留表示になる。図133(b)〜同図(d)の上方には、装飾図柄の組合せが停止表示されている様子が示され、いずれも3つの保留表示がなされている。一方、各図の下方には、最も古い保留(左端の保留表示h1−0が表す保留)が消化され、特図の図柄変動表示とともに装飾図柄の変動表示が開始された様子が示されている。
図133(a)には、表示態様変化抽選テーブルが示されている。この表示態様変化抽選テーブルには、信頼度(%)と、2回または3回の先読み予告実行回数との関係から使用する個別テーブルが規定されている。第1副制御部#400のCPU#404は、ステップS#3091gで第1副制御部#400のRAM#408に記憶された信頼度と、第1副制御部#400のRAM#408に設けられた事前判定結果記憶領域に記憶されている事前判定情報の個数(保留数である先読み予告実行回数に相当)を参照し、個別テーブルを決定する。例えば、信頼度が100%で先読み予告実行回数が2回の場合には個別テーブルAに決定し、信頼度が50%で先読み予告実行回数が2回の場合には個別テーブルEに決定する。各個別テーブルでは、既に表示されている特定表示態様が表す信頼度を変化させるか否か、および変化させる場合には、どのように変化させるかが乱数範囲によって規定されている。個別テーブルも第1副制御部#400のROM#406に記憶されている。第1副制御部#400のCPU#404は、表示態様変化抽選処理を実行するタイミングで、RAM#408から専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得し、決定した個別テーブルを用いて、専用乱数に基づき抽選を行う。
例えば、個別テーブルAでは、既に表示されている特定表示態様が表す信頼度を変化させない確率は50%である。また、図133(b)に示すように、信頼度100%を表す特定表示態様の保留表示h2−100の表示態様を信頼度50%を表す特定表示態様に変化させる(変化後の保留表示h1−50参照)とともに、もう一つの保留表示h3−0の表示態様(本実施形態では所定表示態様)も信頼度50%を表す特定表示態様に変化させる(変化後の保留表示h2−50参照)確率は10%である。この変化態様は、今回消化される保留は除く変化前の信頼度の総てを、今回消化される保留に基づく特図の図柄変動開始後に表示される総ての保留表示に均等に振り分け、変化前の信頼度と、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値とが同じになる変化態様に相当する。なおここでは、今回消化される保留に基づく特図の図柄変動開始後に表示される総ての保留表示に振り分けたが、保留表示が3個表示される場合には、表示される一部の保留表示に振り分けてもよい。さらに、信頼度100%を表す特定表示態様を信頼度50%を表す特定表示態様に変化させ、もう一つの保留表示の表示態様(本実施形態では所定表示態様)は変化させない確率は3%である。この変化態様は、変化前の信頼度よりも、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値の方が低くなる変化態様に相当する。なお、ここでは図示省略したが、変化前の信頼度よりも、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値の方が高くなる変化態様等、その他の変化態様も用意されている。
個別テーブルEでも、既に表示されている特定表示態様が表す信頼度を変化させない確率は50%である。また、図133(c)に示すように、信頼度50%を表す特定表示態様の保留表示h2−50の表示態様を信頼度30%を表す特定表示態様に変化させる(変化後の保留表示h1−30参照)とともに、もう一つの保留表示h3−0の表示態様(本実施形態では所定表示態様)は信頼度10%を表す特定表示態様に変化させる(変化後の保留表示h2−10参照)確率は15%である。この変化態様は、変化前の信頼度の一部(ここでは40%)を、今回消化される保留に基づく特図の図柄変動開始後に表示される総ての保留表示に振り分ける変化態様に相当する。その結果、変化前の信頼度よりも、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値の方が低くなる。なおここでは、表示されている総ての保留表示に振り分けたが、保留表示が3個表示されている場合には、表示されている一部の保留表示に振り分けてもよい。さらに、図133(d)に示すように、信頼度50%を表す特定表示態様の保留表示h2−50の表示態様を所定表示態様に変化させ(変化後の保留表示h1−0参照)、もう一つの保留表示h3−0の表示態様(本実施形態では所定表示態様)を、変化前の特定表示態様が表す信頼度とは異なる信頼度(ここでは高い信頼度になる80%)を表す特定表示態様に変化させる(変化後の保留表示h2−80参照)確率は4%である。この変化態様は、変化前の信頼度よりも、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値の方が高くなる変化態様に相当し、信頼度が向上することで遊技の興趣も向上する場合がある。なお、ここでは図示省略したが、信頼度50%を表す特定表示態様を所定表示態様に変化させ、もう一つの保留表示の表示態様(本実施形態では所定表示態様)を、変化前の特定表示態様が表す信頼度と同じ信頼度(ここでは50%)を表す特定表示態様に変化させる態様、すなわち表示態様を入れ替える変化態様や、変化前の信頼度と、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値とが同じになる変化態様等、その他の変化態様も用意されている。
また、信頼度が#100%で先読み予告実行回数が3回の場合には個別テーブルBに決定する。
図133(e)は、個別テーブルBを示す図である。
この個別テーブルBでも、既に表示されている特定表示態様が表す信頼度を変化させない確率は50%である。また、信頼度100%を表す特定表示態様を信頼度30%を表す特定表示態様に変化させ、残り二つの保留表示の表示態様(本実施形態では所定表示態様)も同じく信頼度30%を表す特定表示態様に変化させる確率は10%である。
以上説明したように、本実施形態では、特定表示態様による保留表示(以下、特定始動保留表示と称する)とその特定始動保留表示とは異なる1又は複数の保留表示とが装飾図柄表示装置#208に表示されている状態で、特定始動保留表示の表示態様を異なる表示態様に変化させ、1又は複数の保留表示のうちの少なくとも一つの保留表示を所定表示態様から特定表示態様に変化させる場合がある。なお、特定始動保留表示とは異なる1又は複数の保留表示は、本実施形態ではいずれも所定表示態様の保留表示であるが、当該1又は複数の保留表示には、特定表示態様の保留表示(特定始動保留表示とは異なる保留表示)が含まれていてもよい。
図132(b)に示すステップS#601に続いて実行されるステップS#602では、先のステップS#601において表示態様変化に当選したか否かを判定する。ここにいう当選とは、特定始動保留表示とその特定始動保留表示とは異なる1又は複数の保留表示とが装飾図柄表示装置#208に表示されている状態で、特定始動保留表示の表示態様を異なる表示態様に変化させ、1又は複数の保留表示のうちの少なくとも一つの保留表示を所定表示態様から特定表示態様に変化させることに当選したことを意味する。すなわち、特定始動保留表示の表示態様を変化させない場合には不当選であって、特定始動保留表示の表示態様を変化させる場合が当選に相当する。不当選であれば表示態様変化処理は終了になり、当選であれば、ステップS#603に進む。ステップS#603では、表示態様変化指示コマンドを第2副制御部#500に出力し、この表示態様変化処理は終了になる。ここでの表示態様変化指示コマンドは、各保留表示における表示態様を指定し、指定した表示態様で保留表示を表示させることを指示するコマンドであり、第2副制御部#500は、その表示態様変化指示コマンドに基づいて装飾図柄表示装置#208を制御し、装飾図柄表示装置#208には、指定された表示態様の保留表示が表示される。
ステップS#3092cでは、表態様変化処理を行う。
表示態様変化処理に続いて実行される、図132(a)に示すステップS#3092dでは、RAM#408に用意された実行回数設定領域の値を1減算し、次いで、実行回数設定領域の値が0になったか否かを判定する(ステップS#3092e)。実行回数設定領域の値が0になっていなければステップS#3092gに進み、0になっていれば先読み実行中フラグをオフに設定し(ステップS#3092f)、ステップS#3092gへ進む。ステップS#3092gでは、RAM#408に用意された表示態様変化フラグをオフに設定する。し、されているか否か判定する。
ステップS#3092gに続いて実行されるステップS#3092hでは、通常共通予告の抽選処理を行う。ここにいう通常共通予告には、例えば、装飾図柄表示装置#208における図柄変動表示中に実行されるリーチ演出前に、特定のキャラクタを登場させ、この後リーチ演出に発展することを予告する演出が相当する。この通常共通予告の抽選処理では、不図示の抽選テーブルを用いて所定の専用乱数に基づいた抽選処理が行われ、当否判定結果、および装飾図柄表示装置#208における演出態様に応じて、通常共通予告実行の可否、および通常共通予告を行う場合には複数種類の予告態様の中から1種類の予告態様を選択するための抽選が行われる。次いで、通常予告のコマンドを第2副制御部#500に送信する(ステップS#3092i)。装飾図柄表示装置#208には、この通常予告のコマンドに基づいて通常予告の表示が行われる。ステップS#3092iの実行が完了すると、この変動開始時サブ側予告実行処理は終了になる。
以上説明した、図130に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理、および図132(a)に示す変動開始時サブ側予告実行処理を実行する第1副制御部#400のCPU#404が、始動保留表示制御手段の一例に相当する。また、これらの処理を実行する、第1副制御部#400、第2副制御部#500、および装飾図柄表示装置#208を併せたものが、先読み予告手段の一例に相当する。
なお、第1実施形態では、図132(b)に示す表示態様変化処理は、特図の図柄変動表示の開始を契機に行った。これは、保留表示が、左に一つずつシフトしたように表示されるタイミングを契機にしたものであるが、特図の図柄変動表示中に表示態様変化処理を行ってもよい。
図134は、特図の図柄変動表示中に表示態様変化処理を行った例を示す図である。
図134(a)〜同図(d)には、装飾図柄表示装置#208に表示された保留表示の表示態様が変化する様子を示している。図134(a)では、特図の図柄変動表示中に、信頼度30%をそれぞれ表す3つの特定始動保留表示h1−30,h2−30,h3−30と、信頼度10%を表す特定始動保留表示h4−10とが装飾図柄表示装置#208に表示されている状態(保留表示が全部で4つ表示されている状態)で、最も古い保留を表す、信頼度30%の特定始動保留表示h1−30が、信頼度100%の特定始動保留表示h1−100に変化するとともに、残りの特定表示態様の保留表示h2−30,h3−30,h4−10がいずれも所定表示態様の保留表示h2−0,h3−0,h4−0に変化している。この変化態様は、変化前の信頼度の合計値を、変化後に一つの保留表示の特定表示態様で表す態様に相当する。このように変化前後で表示態様全体での信頼度を変えることなく、各表示態様の信頼度を変化させることにより、遊技者に表示態様の変化に対して注目させることができる場合がある。また、これらの表示態様の変化は同じタイミングで行われている(以下の例においても特に断らない限り同じ)。
図134(b)では、特図の図柄変動表示中に、信頼度30%を表す特定始動保留表示h1−30と、所定表示態様の3つの保留表示h2−0,h3−0,h4−0とが装飾図柄表示装置#208に表示されている状態で、当該特定始動保留表示が信頼度5%の特定始動保留表示h1−5に変化するとともに、所定表示態様の2つの保留表示h2,h4が信頼度10%の特定表示態様に変化し、残り1つの保留表示h3が信頼度5%の特定表示態様に変化している。この変化態様は、変化前の信頼度の総てを、変化後の総ての保留表示に振り分け、変化前の信頼度と、変化後に表示される総ての保留表示の表示態様によって表される信頼度の合計値とが同じになる変化態様に相当する。また、変化後の保留表示のうち、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示(ここではh2−10,h4−10)が他の始動保留表示(ここではh1−5,h3−5)よりも大きく表示され、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示の一部が隣に表示された他の始動保留表示の一部に重なっている。すなわち、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が他の始動保留表示よりも遊技者側に見えている。この結果、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が一番目立ち、遊技者にチャンスがあることを確実に報せることができる。なお、保留表示の表示態様が一旦、変化前の大きさと同じ大きさで変化して、その後、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が大きくなり、遊技者側に見えるようにしてもよい。こうすることで、遊技者にチャンスがあることをより確実に報せることができる。また、この例でも表示態様の変化は同じタイミングで行われている。が、古い方の保留から順に変化するようにしてもよいし、ランダムに一つずつ変化するようにしてもよいし、信頼度の低い方から順に変化するようにしてもよい。
図134(c)では、特図の図柄変動表示中に、所定の保留表示(ここでは2番目に古い保留表示h2)を信頼度100%を表す特定表示態様で表示し、残り3つの保留表示h1,h3,h4が所定表示態様で表示されている状態で、特定の保留表示(ここでは最も新しい保留表示h4)の表示態様は所定表示態様のまま、残り3つの保留表示h1,h2,h3の表示態様が信頼度30%を表す特定表示態様に変化している。この変化態様では、変化後の信頼度の合計値からみても、2番目に古い保留表示h2の表示態様からみても、信頼度は降格している。
図134(d)では、特図の図柄変動表示中に、上段の図に示すように、所定の保留表示(ここでは最も新しい保留表示h4)が信頼度30%を表す特定表示態様で表示され、残り3つの保留表示h1,h2,h3が所定表示態様で表示されている。また、所定の保留表示(ここでは最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示に相当)が他の始動保留表示よりも大きく表示され、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示h4−10の一部が隣の始動保留表示h3−5の一部に重なっている。すなわち、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が他の始動保留表示よりも遊技者側に見えている。次いで、中段の図に示すように、所定の保留表示の表示態様が所定表示態様に変化し、一旦、総ての保留表示h1〜h4が所定表示態様で表示される。その後、所定条件(例えば、所定時間の経過など)が成立すると、特定の保留表示(ここでは所定の保留表示とは異なる2番目に新しい保留表示h3)の表示態様が信頼度5%の特定表示態様に変化している。この変化態様では、全体と所定の保留表示h1だけでみると、信頼度は降格しているが、特定の保留表示の表示態様は信頼度が0%から5%に昇格している。また、特定の保留表示(ここでは最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示に相当)が他の始動保留表示よりも大きく表示され、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示h3−5の一部が両隣の始動保留表示h2−0,h4−0の一部に重なっている。すなわち、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が他の始動保留表示よりも遊技者側に見えている。ここでは、信頼度の高い表示態様の保留表示が他の表示態様の保留表示を乗り越えてきた(スキップした)と遊技者に錯覚させ、遊技者に、信頼度の高い表示態様の保留に対して期待をより持たせることができる場合がある。ただしここでは、チャンスの到来は早まったものの、信頼度は低下していることになる。
また、特図の図柄変動表示中に、信頼度30%を表す特定始動保留表示と所定表示態様の3つの保留表示とが装飾図柄表示装置#208に表示されている状態(保留表示が全部で4つ表示されている状態)で、信頼度30%を表す特定表示態様を所定表示態様に変化させ、残り三つのいずれも所定表示態様による保留表示の表示態様を信頼度10%を表す特定表示態様に変化させてもよい。なお、特定表示態様で表示されていた保留表示の表示態様は、所定表示態様に変化させる他、異なる信頼度を表す特定表示態様に変化させてもよい。さらに、信頼度30%を表す特定表示態様を所定表示態様に変化させ、残り三つのいずれも所定表示態様による保留表示のうちいずれか一つの保留表示の表示態様を信頼度10%を表す特定表示態様に変化させてもよい。なお、変化前の所定表示態様による三つの保留表示のうち、特定表示態様に変化させる保留表示は、変化前の特定表示態様の保留表示よりも新しい保留表示であっても古い保留表示であってもよく、残り二つの所定表示態様の保留表示の表示態様は変化させないようにしてもよい。また、元々表示されている所定の信頼度の保留表示を保留数に応じて分裂させることで、分裂後の保留表示の信頼度は、元々の信頼度よりも高くなったり、低くなったりしてもよい。
保留表示の表示態様が、以上説明したように変化することで、多彩な演出を行うことができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。また、期待できない保留をあらかじめ教えることができ、遊技者の期待を高めすぎないようにすることができる場合がある。また、元の表示より信頼度の高い保留表示を表示すると、遊技者により期待を持たせることができる場合がある。さらに、保留の表示態様が変化することを知っている遊技者に対しては、元々表示された期待できる表示態様の保留表示だけでなく、全ての保留表示に対して期待を持たせることができる場合がある。また、100%の信頼度の表示態様であったとしても、その後、表示態様が変化する場合(信頼度が降格する場合)があるため、#100%の信頼度の表示態様による保留表示が表示されてもドキドキさせることができ、変化しなかった場合により喜びを与えることができる場合がある。また、変化してしまっても、ある程度の期待を持たせることができる場合がある。
続いて、本発明を適用することが可能な遊技台(パチンコ機)について説明する。以下の説明では、これまで説明した構成要素と同じ構成要素にはこれまで用いた符号と同じ符号を用い、重複する説明は省略することがある。
図135は、図130に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理の変形例となる始動入賞時サブ側先読予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図135に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理も、図127(a)に示すコマンド処理(ステップS#307)において特図保留増加コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS#309)で実行される。まず、ステップS#4091aでは、RAM#408に用意されている先読み実行中フラグがオンに設定されているか否かを判定し、オンに設定されていればステップS#4091gへ進み、オフのままであればステップS#4091bに進む。
図136(a)は、第1副制御部#400のROM#406に記憶されている保留変化抽選テーブルを示す図である。
ステップS#4091bでは、保留表示の表示態様を所定表示態様から先読み表示態様に変化させるか否かの抽選を行う保留変化抽選が行われる。所定表示態様は、無模様かつ白色の丸い図形のデフォルトの表示態様になる。この所定表示態様は、先読み予告が行われていないときの表示態様である。もう一種類の表示態様は、先読み予告が行われているときの先読み表示態様である。ここでは先読み表示態様としては、白地にハッチングが施された丸い図形の表示態様が1種類だけ用意されている。なお、この先読み表示態様は信頼度が加味されていないが、上述の実施形態のように信頼度を加味したものにしてもよい。
図136(a)に示す保留変化抽選テーブルには、装飾図柄表示装置#208での演出態様ごとに乱数範囲が規定されている。超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯、およびノーマルリーチハズレでは、先読み表示態様が選択されることなく、必ず所定表示態様(デフォルト表示態様)が選択される。一方、ノーマルリーチで当たる場合とスーパーリーチの場合、言い換えれば所定の変動時間(ここでは、#15秒以上の変動時間)の場合に、保留表示の表示態様を使った先読み予告(先読み表示態様による保留表示)を実行可能であることになる。スーパーリーチの場合には、ハズレの場合よりも当りの場合の方が、特定表示態様による保留表示が選択される可能性が高い。
保留変化抽選処理では、この図136(a)に示す保留変化抽選テーブルを用いた抽選処理を行う。第1副制御部#400のCPU#404は、保留変化抽選処理を実行するタイミングで、RAM#408から専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得し、取得した専用乱数に基づき抽選を行う。図136(a)に示す保留変化抽選テーブルを用いた抽選は、特図始動口(#230,#232)への入賞を契機にした抽選に相当する。保留変化抽選処理では、抽選が終了すると、増加した保留を表す保留表示の表示態様を、抽選結果に応じて指定(所定表示態様か先読み表示態様か)した情報を含む保留増加コマンドをRAM#408の送信領域に設定する。
図135に示すステップS#4091bに続いて実行されるステップS#4091cでは、先のステップS#4091bにおける保留変化抽選に当選したか否かを判定する。ここにいう当選とは、保留表示を先読み表示態様で表示することの当選であり、先読み予告を行うことに当選したことを意味する。すなわち、保留表示をデフォルトの表示態様(所定表示態様)のまま表示する場合には不当選であって、保留表示の表示態様を先読み表示態様に変化させる場合が当選に相当する。不当選(先読み予告を行わない)であれば、増加した保留を表す保留表示の表示態様を所定表示態様に指定した情報を含む保留増加コマンドをRAM#408の送信領域に設定し、ステップS#4091fへ進み、当選(先読み予告を行う)であれば、先読み予告の実行回数の設定を行い(ステップS#4091d)、ステップS#4091eに進む。ここでも1回の特図の図柄変動表示単位で先読み予告の実行回数を設定し、RAM#408に用意された実行回数設定領域に、保留数と同じ数を実行回数として設定する。ステップS#4091eでは、RAM#408に用意された先読み実行中フラグをオンに設定し、ステップS#4091fに進む。
一方、ステップS#4091aにおける判定で先読み実行中フラグがオンであれば、既に表示されている保留表示のうち先読み表示態様によって表示されているものがあることになり、今回増加した保留を表す保留表示を特殊表示態様で表示するか否かの抽選を行う。まず、ステップS#4091gでは、主制御部#300から送信されてきた特図保留増加コマンドのコマンドデータに含まれている特図事前判定結果が大当りであるか否かを判定する。なお、大当りには、15Rの大当り(有利な大当り)と2Rの大当り(不利な大当り)があるが、ステップS#4091gでは、両者ともにここにいう大当りとして扱ってもよいし、15Rの大当りのみをここにいう大当りとして扱ってもよい。大当りである場合には、大当り用表示態様変化抽選処理を実行し(ステップS#4091h)、ステップS#4091kに進む。反対に、大当りでない場合には、主制御部#300から送信されてきた特図保留増加コマンドのコマンドデータに含まれている特図変動時間事前判定結果が所定の変動時間であるか否かを判定する(ステップS#4091i)。ここにいう所定の変動時間は、ノーマルリーチで当たる場合の変動時間とスーパーリーチの場合の変動時間である#15秒以上の変動時間が相当する。この所定の変動時間でなければ、増加した保留を表す保留表示の表示態様を所定表示態様に指定した情報を含む保留増加コマンドをRAM#408の送信領域に設定し、ステップS#4091fに進む。一方、所定の変動時間であれば、ハズレ用表示態様変化抽選処理を実行し(ステップS#4091j)、ステップS#4091kに進む。ステップS#4091hにおける抽選でも、ステップS#4091jにおける抽選でも、抽選を行うタイミングで、RAM#408から専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得する。
図136(b)は、第1副制御部#400のROM#406に記憶されている、先読み実行中フラグがオンの場合に使用される保留変化抽選テーブルを示す図である。
ステップS#4091hにおける大当りの場合の抽選では、図136(b)に示すテーブルαを用いて、専用乱数に基づき抽選を行い、ステップS#4091jにおける抽選では、図136(b)に示すテーブルβを用いて、専用乱数に基づき抽選を行う。これらの抽選で変化ありに当選すると、今回増加した保留表示は特殊表示態様(ここではパンダの図形の表示態様)で表示されることになり、変化なしが選択されると、今回増加した保留表示は所定表示態様(デフォルトの表示態様)で表示されることになる。特殊表示態様による保留表示は、当該保留表示が表す保留に基づく当否判定の結果が大当りである期待度が高い保留表示である。ここにいう期待度とは、大当りの信頼度に基づく結果である。なお、これらの抽選が終了すると、増加した保留を表す保留表示の表示態様を、抽選結果に応じて指定した情報を含む保留増加コマンドをRAM#408の送信領域に設定する。
ステップS#4091kでは、ステップS#4091hにおける大当りの場合の抽選、あるいはステップS#4091jにおける抽選で変化ありに当選したか否かを判定し、当選していなければステップS#4091fに進む。第1副制御部#400のRAM#408には、表示態様の入替可能フラグも用意されており、当選していれば、その入替可能フラグをオンに設定し(ステップS#4091l)、ステップS#4091fに進む。入替可能フラグがオンに設定されると、既に表示している先読み表示態様の保留表示と、今回増加した保留を表す保留表示の表示態様(所定の表示態様)を入れ替え可能な状態になる。
図137は、入替可能フラグがオンに設定されていた場合と、オフのままであった場合の保留表示の表示態様について説明するための図である。
以下、最も古い入賞に基づく保留を第1保留と称し、以降の保留を入賞が古い順から第2保留、第3保留、第4保留と称し、それぞれの保留を表す保留表示を、第1保留表示、第2保留表示、第3保留表示、第4保留表示と称する。
図137に示す装飾図柄表示装置#208における演出表示領域#208dの左端には、消化保留表示領域#285が設けられている。この消化保留表示領域#285は、開始された特図の図柄変動表示に対応した始動情報についての保留表示である消化保留表示が表示される領域である。消化保留表示領域#285には、特図1保留表示領域#281から第1保留表示がシフト(移動)し、消化保留表示領域#285における消化保留表示は、特図の当該図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば2秒間程度)表示された後消える態様であってもよいし、特図の当該図柄変動表示が終了するまで表示され続ける態様であってもよい。
図137の左側には、入替可能フラグがオンに設定されていた場合が示され、同図の右側には入替可能フラグがオフに設定されていた場合が示されている。図137(a)および同図(a’)に示す装飾図柄表示装置#208には、4つの保留表示h1〜h4が表示されており、いずれも第2保留表示h2は、先読み表示態様で表示されている。また、入替可能フラグがオンに設定されている同図(a)では、第4保留表示h4はパンダの図形の表示態様であるのに対して、入替可能フラグがオンに設定されている同図(b)では、第4保留表示h4は所定表示態様(デフォルト表示態様)である。
図135に示すステップS#4091fでは、RAM#408の送信領域に設定されている保留増加コマンドを第2副制御部#500に出力し、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理は終了になる。
図138(a)は、図132(a)に示す変動開示時サブ側先読予告実行処理の変形例となる始動入賞時サブ側先読予告実行処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、第1副制御部#400のROM#406に記憶されている表示態様入替抽選用テーブルを示す図である。
図138(a)に示す変動開示時サブ側先読予告実行処理は、図132(a)に示す変動開示時サブ側先読予告実行処理で表示態様変化フラグであったフラグが入替可能フラグに代わっている点と、表示態様変化処理(ステップS#3092c)が表示態様入替処理(ステップS#4092c)に代わっている点以外は、図132(a)に示す変動開示時サブ側先読予告実行処理と同じである。ここでは、表示態様入替処理(ステップS#4092c)についてのみ説明する。
図138(a)に示す表示態様入替処理(ステップS#4092c)では表示態様入替抽選を行う。表示態様入替抽選では、RAM#408から専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得し、図138(b)に示す表示態様入替抽選用テーブルを用いて、専用乱数に基づいて抽選を行う。ここでの入替抽選は、先読み表示態様で表示されている保留表示の表示態様を特殊表示態様(ここではパンダの図形の表示態様)に変更するとともに、特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)で表示されている保留表示の表示態様を先読み表示態様に変更するか否か、すなわち、先読み表示態様で表示されている保留表示と、特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)で表示されている保留表示との表示位置を入れ替えるか否かを抽選する。特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)で表示されている保留表示であっても、その保留表示に対応した事前判定結果は大当りではないこともあり(図135に示すステップS#4091i,j)、RAM#408に設けられた事前判定結果記憶領域に記憶されている事前判定情報を参照し、当該事前判定結果が大当りであるか否かにも基づいて入替抽選を行う。当該事前判定結果が大当りの場合には80%の高確率で入替に当選するが、当該事前判定結果が大当りでない場合には10%の低確率でしか入替に当選しない。
図137(b)、同図(b’)、および同図(b’’)にはいずれも、第1保留に基づく特図1の図柄変動表示が開始した直後の様子が示されており、各図に示す第1特図表示装置#212は図柄変動表示を開始するとともに、装飾図柄表示装置#208では、第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトし、装飾図柄の図柄変動表示が開始されている。なお、第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトした後では、消化保留表示領域#285に表示されている第1保留表示h1を消化保留表示とし、第2保留表示h2を第1保留表示、第3保留表示h3を第2保留表示、第4保留表示h4を第3保留表示とみることもできる。
入替可能フラグがオンに設定されている図137(b)に示す例は、ステップS#4092cにおいて入替に当選し、同図(a)で表示されていた、先読み表示態様の第2保留表示h2とパンダの図形の表示態様の第4保留表示h4との表示位置が入れ替わり、第2保留表示h2がパンダの図形の表示態様で表示され、第4保留表示h4が先読み表示態様で表示されている。一方、入替可能フラグがオンに設定されている図137(b’)に示す例では、ステップS#4092cにおいて入替にハズレ、同図(a)で表示されていた、先読み表示態様の第2保留表示h2もパンダの図形の表示態様の第4保留表示h4も表示態様に変更はない。また、入替可能フラグがオフのままである図137(b’’)に示す例では、そもそもステップS#4092cの表示態様入替処理が実行されず、同図(a’)で表示されていた、先読み表示態様の第2保留表示h2も所定表示態様(デフォルト表示態様)の第4保留表示h4も表示態様に変更はない。
続いて、図135〜図138を用いて説明した遊技台(パチンコ機)の変形例をいくつか説明する。なお、これまでの説明では、消化保留表示領域#285に表示された保留表示も第1保留表示と称していたが、以降の説明では、消化保留表示領域#285に表示された保留表示は消化保留表示と称し、第1保留表示という呼び方は、特図の図柄変動表示が未だ開始されていないものに限って使用する。
これまでの説明では、保留表示の入替は、先読みフラグがオンに設定されていないと行われない、すなわち先読み表示態様の保留表示が表示されていないと保留表示の入替は行われなかったが、先読み表示態様の保留表示が非表示でも、保留表示の入替を行ってもよい。
図139は、先読み表示態様の保留表示が非表示の状態で保留表示の入替が行われる例を示す図である。
図139(a)に示す装飾図柄表示装置#208には、4つの保留表示h1〜h4が示されている。これら4つの保留表示のうち、第4保留表示h4のみが特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)であり、残り3つの保留表示h1〜h3の表示態様は所定表示態様(デフォルト表示態様)である。すなわち、先読み表示態様による保留表示は一つも表示されていない。なお、この変形例では、消化保留表示領域#285に表示された消化保留表示h0は、特図の図柄変動表示中、表示され続け、さらに、同図(b)に示すように、停止図柄が表示されている間も表示され続ける。
同図(c)では、次の特図の図柄変動表示が開始される。このタイミングに合わせて、保留表示は一つずつ左側にシフトする。シフト後の第1保留表示h1(シフト前の第2保留表示)の表示態様は特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)に変化し、シフト後の第3保留表示h3(シフト前の第4保留表示)の表示態様は所定表示態様(デフォルトの表示態様)に変化している。遊技者には、シフト後の第1保留表示h1とシフト後の第3保留表示h3との表示態様が入れ替わったように見える。この結果、大当り到来の時期が早まったような演出効果が期待できる。しかも、これら2つの保留表示h1,h3の表示態様の変化は同タイミングで行われており、表示態様が入れ替わったと遊技者により錯覚させやすく、同じパンダの図形の表示態様であっても、入れ替わった表示態様に対しての期待をさらに持たせることができる場合がある。
図140は、消化保留表示領域でも保留表示の表示態様が変化する例を示す図である。
図140(a)に示す装飾図柄表示装置#208には、4つの保留表示h1〜h4が示されている。これら4つの保留表示の表示態様はいずれも所定表示態様(デフォルト表示態様)である。また、消化保留表示領域#285に表示された消化保留表示h0の表示態様も所定表示態様(デフォルト表示態様)である。
図140(b)には、第1保留に基づく特図1の図柄変動表示が開始した直後の様子が示されており、第1特図表示装置#212は図柄変動表示を開始するとともに、装飾図柄表示装置#208では、図140(a)に示す第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトし、装飾図柄の図柄変動表示が開始されている。消化保留表示領域#285にシフトした保留表示(消化保留表示h0)は、所定表示態様から特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)に変化している。これを見た遊技者は、開始された特図1の図柄変動表示で大当りになる期待を抱き、遊技の興趣が向上する場合がある。
しかしながら、図柄変動が開始されてからしばらくすると、図140(c)に示すように、消化保留表示領域#285に表示されている消化保留表示h0のパンダが、球体の中に押し込まれるアニメーションが、消化保留表示領域#285内で表示され、図140(b)で開始された特図1の図柄変動表示が終了する前に、消化保留表示h0のパンダは球体の中に隠れてしまい、図140(d)に示すように、消化保留表示領域#285に表示された消化保留表示h0の表示態様は所定表示態様に戻る。さらに、図140(b)で開始された特図1の図柄変動表示中に、同図(e)に示すように、表示されている保留表示のいずれかの保留表示(ここでは第3保留表示h3)の表示態様に変化が生じる。ここでの変化は、所定表示態様の無模様かつ白色の丸い図形にヒビが入り、第3保留表示h3がカタカタと揺れ動く。やがて、図140(f)に示すように、装飾図柄の組合せでリーチ状態が形成されると、第3保留表示h3の表示態様が大きく変化し、所定表示態様の無模様かつ白色の丸い図形の中からパンダが飛び出してくる。そして、図140(g)に示すように、同図(b)で開始された特図1の図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置#212に停止図柄が表示されると、第3保留表示h3の表示態様はパンダの図形の表示態様(特殊表示態様)に変化している。
図140に示す例では、同図(b)に示すように当該変動の保留表示(消化保留表示h0)で期待度の高い表示態様(パンタの図形の表示態様)が表示されると、当該変動、および同図(d)の段階では保留表示が表示されているすべての保留に対して期待を持たせることができる場合があり、この例では結果的に第3保留に大当りの期待が高まる。
なお、図140に示す例のさらなる変形例として、第3保留表示h3で行われていた同図(e)〜同図(g)のアニメーション変化を、消化保留表示領域#285内の消化保留表示h0で行ってもよい。
図141は、特殊表示態様への変化が新しい保留を表す保留表示から古い保留を表す保留表示に向かって移動していく例を示す図である。
図141(a)に示す装飾図柄表示装置#208には、4つの保留表示h1〜h4が示されている。これら4つの保留表示のうち、第4保留表示h4のみが特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)であり、残り3つの保留表示h1〜h3の表示態様は所定表示態様(デフォルト表示態様)である。
図141(b)には、第1保留に基づく特図1の図柄変動表示が開始した直後の様子が示されており、第1特図表示装置#212は図柄変動表示を開始するとともに、装飾図柄表示装置#208では、図141(a)に示す第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトし、装飾図柄の図柄変動表示が開始されている。消化保留表示領域#285にシフトした保留表示(消化保留表示h0)は、所定表示態様のままである。また、これまで特殊表示態様で表示されていた第4保留表示h4は特殊表示態様のまま第3保留表示h3として表示される。次いで、同図(c)に示すように、そのパンダが動き出す仕草を始め、同図(d)に示すように、第3保留表示h3の表示態様が所定表示態様に変化するとともに、今度は第2保留表示h2の表示態様がパンダの図形の表示態様に変化する。さらに、同図(e)に示すように、第2保留表示h2の表示態様が所定表示態様に変化するとともに、今度は第1保留表示h1の表示態様がパンダの図形の表示態様に変化する。続いて、同図(f)に示すように、第1保留表示h1の表示態様が所定表示態様に変化するとともに、今度は消化保留表示h0の表示態様がパンダの図形の表示態様に変化する。すなわち、当該変動の保留表示まで表示態様の変化が到達したことになり、消化保留表示領域#285に表示されたパンダは万歳をしている態様である。このように、総ての保留表示の表示態様が、大当りの期待を持てる特殊表示態様に少なくとも一瞬は変化するため、遊技者は、総ての保留表示について少なくとも一瞬は期待をもつことができ、遊技の興趣が向上する場合がある。また、特殊表示態様の変化が、当該変動の保留表示(消化保留表示h0)に近づくにつれ、大当りの到来が早まることが期待でき、遊技の興趣が大いに盛り上がる場合がある。ここでは最終的に、特殊表示態様の変化が消化保留表示h0まで到達するが、特殊表示態様の変化は、その手前ほ保留表示(例えば、第1保留表示h1や第2保留表示h2)で止まる場合があってもよいし、第3保留表示h3から移動しない場合があってもよい。また、特殊表示態様への変化は、古い保留を表す保留表示(例えば、消化保留表示h0、あるいは第1保留表示h1)から新しい保留を表す保留表示に向かって移動していく態様であってもよいし、ランダムに移動する態様であってもよい。
やがて、図141(g)に示すように、装飾図柄の組合せでリーチ状態が形成される。この例では、特図の図柄変動表示が終了し、停止図柄が確定表示するまで、消化保留表示領域#285に消化保留表示h0は表示され続けるが、特図の図柄変動表示開始から所定時間経過後に消化保留表示h0が消える態様であってもよい。上記所定時間が短い場合には、消化保留表示h0の表示態様変化を遊技者にしっかりと認識させることができる時間まで上記所定時間を延長することが必要になる。
図142は、保留表示を装飾図柄表示装置#208に表示するのではなく、専用の表示手段に表示させる例を示す図である。
図142に示す例では、LED等の発光装置#209を、保留表示専用の表示手段にしている。この例でも、図141に示す例と同様、表示態様の変化が新しい保留を表す保留表示から古い保留を表す保留表示に向かって移動していく。
図143は、保留表示が表示される特図保留表示領域を覆ったタイミングで保留表示の表示態様を変化させる例を示す図である。
装飾図柄表示装置#208の手前(遊技者側)には、その装飾図柄表示装置#208を覆う襖を模した遮蔽装置#246が設けられている。図143(a)〜同図(c)では、その遮蔽装置#246は開放しており、装飾図柄表示装置#208の画面全体が見える状態になっている。
また、図143(a)および同図(b)に示す装飾図柄表示装置#208には、第4保留表示h4が特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)で表示されており、同図(c)および同図(d)に示す装飾図柄表示装置#208には、これまで第4保留表示h4として表示されていた保留表示が第3保留表示h3として表示され、その表示態様は特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)である。また、同図(d)では、遮蔽装置(左扉#246aおよび右扉#246b)が閉まり始めている。同図(e)では、遮蔽装置(左扉#246aおよび右扉#246b)が完全に閉まり、装飾図柄表示装置#208が見えない状態になっている。同図(f)では、遮蔽装置(左扉#246aおよび右扉#246b)が開き、装飾図柄表示装置#208の画面が再び見える状態になるが、これまで特殊表示態様で表示されていた第3保留表示h3は所定表示態様になり、所定表示態様で表示されていた第1保留表示h1が特殊表示態様で表示されている。すなわち、遮蔽装置#246が閉まった間に、第3保留表示h3と第1保留表示h1との表示態様が入れ替わっている。このようにすることで、遊技者は、遮蔽装置#246が開く瞬間が楽しみになり、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、遮蔽装置#246といった可動物を用いずに、装飾図柄表示装置#208における、例えば襖の画像表示で、特図保留表示領域を覆う場合にも、同様に、特図保留表示領域が覆われているタイミングで保留表示の表示態様を入れ替えてもよい。
また、図143に示す例とは反対に、可動物等で特図保留表示領域を覆ったり、あるいはスーパーリーチの演出等によって特図保留表示領域を非表示にする期間は、保留表示の表示態様の入れ替えを行わずに、遊技者が視認可能な状態である場合にしか表示態様の入れ替えを行わないようにしてもよい。こうすることで、入賞時や変動開示時などの保留表示の表示態様の変化が起こったときから、保留表示の表示態様を注目させて、遊技者に期待を持たせることができる場合がある。
図144は、所定の操作手段の操作に応じて保留表示の表示態様の入れ替えを行う例を示す図である。
この図144に示す例では、所定の操作手段としてチャンスボタン#136が用いられる。図144(a)に示す装飾図柄表示装置#208では、第3保留表示h3が特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)で表示されている。また、その装飾図柄表示装置#208には、チャンスボタン#136の押下を促すチャンスボタン演出が表示(「PUSH」と記された絵柄が表示)されている。遊技者が、このチャンスボタン演出の表示が開始されてから所定期間の間にチャンスボタン#136を押下すると、チャンスボタン#136の押下が受け付けられ、保留表示の表示態様の入替が実施される。この例では、第3保留表示h3と消化保留表示h0との表示態様が入れ替えられ、図144(b)に示すように、第3保留表示h3の表示態様が所定表示態様に変化するとともに消化保留表示h0の表示態様が特殊表示態様に変化する。こうすることで、遊技者に、現在行われている特図の図柄変動表示にも大当りを期待させることができる場合がある。
続いて、図144(c)に示す装飾図柄表示装置#208には、チャンスボタン演出が再び表示され、所定期間の間にチャンスボタン#136が押下されると、保留表示の表示態様は入れ替え前の表示態様に戻る。すなわち、図144(d)に示すように、第3保留表示h3の表示態様が特殊表示態様に変化するとともに消化保留表示h0の表示態様が所定表示態様に変化する。こうすることで、遊技者に、入れ替え前後の表示態様の両方に対して期待を持たせることができる場合がある。
なお、入れ替え前の表示態様に戻る条件としては、操作手段(チャンスボタン#136)が操作されたことを条件にする他に、表示態様が入れ替わってから所定時間経過したことを条件にしてもよいし、スーパーリーチの演出画面から装飾図柄の組合せによる図柄確定表示画面に戻ることを条件にしてもよいし、可動物に特図保留表示領域(演出表示領域#208d)が覆われることを条件にしてもよい。
図145は、所定の操作手段の操作タイミングに応じて保留表示の表示態様を変化させるか否かを異ならせた例を示す図である。
この図145に示す例でも、所定の操作手段としてチャンスボタン#136が用いられる。図145(a)に示す装飾図柄表示装置#208では、第3保留表示h3が操作促進表示態様(ここではチャンスボタン#136の押下を促す表示態様)で表示されている。遊技者が、所定タイミングでチャンスボタン#136を押下すると、チャンスボタン#136の押下が受け付けられ、図145(b’)に示すように、第3保留表示h3の表示態様が第1特殊表示態様(ここでは感嘆符が二つ並んだ表示態様)に変化する。一方、遊技者が、所定タイミングからズレたタイミングでチャンスボタン#136を押下すると、チャンスボタン#136の押下が受け付けられず、図145(b)に示すように、第3保留表示h3の表示態様は操作促進表示態様のままである。そして、操作促進表示態様の保留表示が表示されている状態で、遊技者が、特定タイミングでチャンスボタン#136を押下すると、チャンスボタン#136の押下が受け付けられ、図145(c)に示すように、操作促進表示態様で表示されていた第3保留表示h3は所定表示態様に変化するとともに、所定表示態様で表示されていた第2保留表示h2は疑問符が記された第2特殊表示態様に変化する。感嘆符が二つ並んだ第一特殊表示態様と、疑問符が記された第2特殊表示態様とでは、大当りの信頼度が異なり、ここでは、第2特殊表示態様よりも第1特殊表示態様の方が信頼度が高い。この図145に示す例では、チャンスボタン#136の押下タイミングによって見ることができる保留表示の表示態様が変わるため、遊技者の遊技への参加を促すと共に、操作促進表示態様の保留表示が出現するだけで、すべての表示態様の出現を期待させることができる場合がある。
図146は、期待度が異なる特殊表示態様を2種類用いた例を示す図である。
ここにいう期待度が異なるとは、大当りの信頼度が異なることに基づく結果である。この例では、保留表示の表示態様として、所定表示態様の他に、疑問符が二つ並んだ第1特殊表示態様と、所定表示態様に光りの発散を加えた第2特殊表示態様とが用意されている。この例でも、特殊表示態様による保留表示は、当該保留表示が表す保留に基づく当否判定の結果が大当りである期待度が高い保留表示であり、第2特殊表示態様の方が、第1特殊表示態様よりも期待度が高くなるように設定されている。なお、所定表示態様は期待度が最も低い表示態様である。
図146(a)に示す装飾図柄表示装置#208には、第2保留表示h2の表示態様が期待度が低い第1特殊表示態様で表示されるとともに、第4保留表示h4の表示態様が期待度が高い第2特殊表示態様で表示されている。
第1保留表示h1が表す保留に基づく特図の図柄変動表示が開始されると、第1保留表示h1は消化保留表示領域#285にシフトする。また、これまで第1特殊表示態様で表示されていた第2保留表示h2は第2特殊表示態様に変化し第1保留表示h1として表示されるとともに、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第4保留表示h4は第1特殊表示態様に変化し第3保留表示h3として表示される。すなわち、特殊表示態様で表示されていた2つの保留表示の表示態様が入れ替わる。遊技者は、第1保留表示h1が期待度の高い第2特殊表示態様へ変化したことにより、次の図柄変動表示(第1保留に基づく図柄変動表示)の期待度が上昇し、次の図柄変動表示に大きな期待を持つ場合がある。
図147は、第1特殊表示態様の保留表示と第2特殊表示態様の保留表示が出現する、図146とは異なる例を示す図である。
図147(a)に示す第1特図表示装置#212では図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が開始され、装飾図柄表示装置#208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、その装飾図柄表示装置#208には、第2保留表示h2の表示態様が期待度が低い第1特殊表示態様で表示され、その他の保留表示h0,h1,h3はいずれも所定表示態様(デフォルトの表示態様)で表示されている。なお、この例では、消化保留表示領域#285に表示された消化保留表示h0は、当該図柄変動表示が開始されてから所定時間(ここでは2秒)経過後に消える。
そして、図147(b)に示すように、当該図柄変動表示中に第1特図始動口#230へ1球入賞し、保留が一つ増える。この入賞時には、増加した分の第4保留表示h4が第2特殊表示態様で表示される。
やがて、図147(c)に示すように、当該図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置#212には特図のハズレ図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置#208には装飾図柄のハズレの組合せが停止表示される。
次いで、図147(d)に示すように、これまで表示されていた第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトし、次の図柄変動表示が開始する。次の図柄変動表示の開始と同時に、これまで第1特殊表示態様で表示されていた第2保留表示h2は第2特殊表示態様に変化し第1保留表示h1として表示される。また、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第4保留表示h4は表示態様はそのままで第3保留表示h3として表示される。したがって、この段階では2つの保留表示(h1,h3)が第2特殊表示態様で表示されている。
図147(d)で開始した図柄変動表示から所定時間が経過すると、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第3保留表示h3が第1特殊表示態様に変化する。すなわち、図柄変動表示中の所定タイミングで第3保留表示h3が期待度が低下した表示態様に変化する。
やがて、図147(f)に示すように、図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置#212には特図のハズレ図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置#208には装飾図柄のハズレの組合せが停止表示される。
この例では、図147(d)に示すタイミングで一度、第1保留と第3保留の両方ともの保留が「かなり期待できる」と遊技者に印象付けた後に、時間をあけた図147(d)に示すタイミングで「実は第3保留の表示はちょっとだけ期待できる変動」と種明かしをすることで、第1保留に対応する図柄変動に期待をさせるとともに、第3保留に対応する図柄変動の期待を過度にさせないことができる場合がある。
図148は、保留表示が一旦消えた後に表示態様が入れ替わる例を示す図である。
図148(a)に示す第1特図表示装置#212では図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が開始され、装飾図柄表示装置#208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、その装飾図柄表示装置#208における特図保留表示領域(演出表示領域#208d)には、第4保留表示h4の表示態様が期待度が高い第2特殊表示態様で表示され、その他の保留表示h0〜h3はいずれも所定表示態様(デフォルトの表示態様)で表示されている。なお、この例では、消化保留表示領域#285に表示された消化保留表示h0は、当該図柄変動表示が終了して停止図柄の確定表示が終わるまで表示され続ける。
そして、図148(b)に示すように、図柄変動表示が開始された後、所定条件が成立したこと(ここではリーチ状態が形成されたこと)に基づいて、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第4保留表示h4が所定表示態様に変化する。すなわち、図柄変動表示中の所定タイミングで第4保留表示h4が期待度が低下した表示態様に変化する。こうすることで、第4保留に対応する図柄変動への過度の期待を抑えることができる場合がある。
やがて、スーパーリーチに発展し、図148(c)および同図(d)に示すように、装飾図柄表示装置#208の右隅に装飾図柄の変動表示が移動し、装飾図柄表示装置#208には、演出表示領域#208dを覆うように大きくスーパーリーチの演出画像(ここではボーリングゲームのアニメーション)が表示される。したがって、総ての保留表示h0〜h4は一旦消える。
そして、所定の変動時間が経過(この例ではこの間に図148(d)に示すようにボーリングにハズレる)すると、図148(e)に示すように、図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置#212には特図のハズレ図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置#208では、スーパーリーチの演出画像から切り替わって、演出表示領域#208dを避けて、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示される。この際、保留表示が復活し、図148(e)では、これまで所定表示態様で表示されていた第1保留表示h1は第2特殊表示態様に変化し、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第4保留表示h4は所定表示態様に変化する。すなわち、図伽藍変動開示時から見れば、第1保留表示h1と第4保留表示h4との表示態様が入れ替わる。このように、リーチ終了後に2つの保留表示(h1,h4)の表示態様がいつの間にか変化しており、遊技者を驚かすことができるともに、第1保留に対応する変動に期待を持たせることができる場合がある。
図149は、特殊表示態様の保留表示が入れ替わる例を示す図である。
図149(a)に示す装飾図柄表示装置#208には、第2保留表示h2の表示態様が第2特殊表示態様で表示され、その他の保留表示h0〜h3はいずれも所定表示態様(デフォルトの表示態様)で表示されている。
やがて、図149(b)に示すように、図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置#212には特図のハズレ図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置#208には、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示される。この状態では、保留表示の表示態様に変化はない。
そして、図149(c)に示すように、次の図柄変動表示が開始されると、これまで第2特殊表示態様で表示されていた第2保留表示h2は所定表示態様に変化し第1保留表示h1として表示される。また、これまで所定表示態様で表示されていた第4保留表示h4は第2特殊表示態様に変化し第3保留表示h3として表示される。すなわち、変動開始後の第1保留表示h1と第3保留表示h3との表示態様が入れ替わったことになる。こうすることで、遊技者には、所定表示態様から第2特殊表示態様に切り替わった第3保留表示h3の表す第3保留に対してより大当りの期待を持たせることができる場合がある。また、期待度の高い保留表示が後回しになることで、期待度の高い保留よりも新しい保留に期待を常に持たせることができる場合がある。
なお、以上説明した実施形態のパチンコ機#100は、特図が2種類あるものであったが、特図が1種類のものであってもよい。この場合には、上述の説明において「特図2」を単なる「特図」と読み替えて、特図2に関する処理と同じ処理が行われる。さらに、上記実施形態では、特図2優先変動機を例にあげて説明したが、入賞順変動機や同時変動機であってもよい。また、特図1に関する処理を、特図2に関する処理と同様に行うようにしてもよい。さらに、入賞順変動の場合は、電サポ状態中であっても特図1の図柄変動が行われることを想定しなければならず、非電サポ状態中でも特図2の図柄変動が行われることを想定しなければならないため、特図1の保留表示と特図2の保留表示を分けずに合わせた形で表示してもよい。
さらにここでは、本発明をパチンコ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では、『遊技球が始動領域に進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、主制御部#300のRAM#308)と、一の前記始動情報に対して一の始動保留表示(例えば、保留表示h1〜h4)を所定表示態様(例えば、無模様かつ白色の丸い図形の表示態様(デフォルトの表示態様))によって行うことで前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数を報知可能な始動保留数報知手段(例えば、第1副制御部#400と第2副制御部#500と装飾図柄表示装置#208を併せたもの)と、前記始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部#300のCPU#304)と、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(第1特図表示装置#212および第2特図表示装置#214)と、前記当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果(例えば、15Rの大当り)に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な遊技状態(例えば、15R大当り遊技状態)を開始する遊技制御手段(例えば、主制御部#300のCPU#304)と、前記始動保留数報知手段に前記始動保留表示を、前記所定表示態様とは異なり前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる信頼度に応じた特定表示態様(例えば、模様あり、あるいは黒色の丸い図形の表示態様)によって表示させることが可能な始動保留表示制御手段(例えば、第1副制御部#400のCPU#404)と、を備えた遊技台であって、前記始動保留表示制御手段は、前記特定表示態様による特定始動保留表示と該特定始動保留表示とは異なる1又は複数の始動保留表示とが前記始動保留数報知手段に表示されている状態(例えば、図134の各図における上方の図に示した状態)で、該特定始動保留表示の表示態様を異なる表示態様に変化させ、該1又は複数の始動保留表示のうちの少なくとも一つの始動保留表示を前記所定表示態様から前記特定表示態様に変化させる(例えば、図134の各図における下方の図参照)ことが可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、ここにいう特定始動保留表示の表示態様を異なる表示態様に変化させるとは、これまで表示されていた特定表示態様が表す信頼度とは異なる信頼度を表す特定表示態様に変化させることであってもよいし、前記所定表示態様に変化させることであってもよい。また、所定表示態様は、信頼度が0の特定表示態様の一例と見ることもできる。
また、『前記始動保留表示制御手段は、これまで表示されていた前記特定始動保留表示の特定表示態様が表す信頼度を、当該特定始動保留表示と前記1又は複数の始動保留表示のうちの少なくとも一つの始動保留表示との間で振り分け、前記始動保留数報知手段に、振り分けた信頼度に応じた特定表示態様で各始動保留表示を表示させる(例えば、図134(a)および(b)参照)ことが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動保留表示制御手段は、これまで表示されていた前記特定始動保留表示の特定表示態様が表す信頼度とは異なる信頼度を、当該特定始動保留表示と前記1又は複数の始動保留表示のうちの少なくとも一つの始動保留表示との間で振り分け、前記始動保留数報知手段に、振り分けた信頼度に応じた特定表示態様で各始動保留表示を表示させる(例えば、図134(c)参照)ことが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動保留表示制御手段は、同じタイミングで、前記特定始動保留表示の表示態様を変化させるとともに前記1又は複数の始動保留表示のうちの少なくとも一つの始動保留表示の表示態様も変化させる(例えば、図134の各図における下方の図参照)ことが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、『前記始動保留表示制御手段は、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が他の始動保留表示よりも遊技者側に見えるように、前記始動保留表示を前記始動保留数報知手段に表示させる(例えば、図134(b)および(d)参照)ことが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記始動保留表示制御手段は、前記特定始動保留表示の表示態様を変化させ、前記1又は複数の始動保留表示のうちの少なくとも一つの始動保留表示の表示態様も変化させた後に、最も高い信頼度を表す特定表示態様による始動保留表示が他の始動保留表示よりも遊技者側に見えるように、前記始動保留表示を前記始動保留数報知手段に表示させることが可能なものであってもよい。
また、以上の記載では、
『 複数種類のアイコンを少なくとも表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備えた遊技台であって、
前記表示手段における少なくとも一部の領域は、アイコン表示領域であり、
前記アイコン表示領域の少なくとも一部は、第一の表示領域[例えば、図141における、消化保留領域#285]であり、
前記アイコン表示領域の少なくとも一部は、第二の表示領域[例えば、図141(a)に示す第1保留表示h1〜第4保留表示h4が表示された領域(保留アイコン表示領域)]であり、
前記表示手段は、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数により保留数を表示する手段であり、
前記第二の表示領域に表示されたアイコンの一つが、図柄変動表示が開始される際に前記表示手段における前記第一の表示領域に表示され[例えば、図141(a)に示す第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトする保留表示]、
前記表示手段は、第一の表示[例えば、図141(b)に示す表示]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示[例えば、図141(g)に示す表示]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示とは、第一のアイコン[例えば、所定表示態様(デフォルト表示態様)]を含む表示のことであり、
前記第一の表示とは、第二のアイコン[例えば、特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)]を含む表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第一の表示における前記第一のアイコンが、該第一の表示における前記第二のアイコンへ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第一の表示における前記第二のアイコンが、該第一の表示における前記第一のアイコンへ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第一のアイコンとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンのことであり、
前記第二のアイコンとは、前記第二の表示領域に表示されたアイコンのことであり、
前記第三の表示とは、前記第一の表示における前記第一のアイコンが、該第一の表示における前記第二のアイコンへ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第三の表示とは、前記第一の表示における前記第二のアイコンが、該第一の表示における前記第一のアイコンへ変化しない表示のことであり、
前記第二の表示は、前記表示手段に第一のアニメーション[例えば、図141(c)〜同図(f)]が表示された後に表示されるように構成された表示であり、
前記第一のアニメーションが前記表示手段に表示された場合に、該第一のアニメーションの少なくとも一部が前記アイコン表示領域に表示された他のアイコンの少なくとも一部をオーバーラップする場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
上記の遊技台によれば、保留アイコンによる演出効果を高め、遊技の興趣をさらに高めることが可能である。
また、
『 前記第一の表示における前記第一のアイコンに対応する当否判定結果と前記第二の表示における前記第二のアイコンに対応する当否判定結果は同じ結果であり、
前記第一の表示における前記第二のアイコンに対応する当否判定結果と前記第二の表示における前記第一のアイコンに対応する当否判定結果は同じ結果である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアニメーションとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンの表示態様を変化させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンとは、前記第一の表示領域および前記第二の表示領域のうちの一方の領域に表示されたアイコンのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第二のアニメーション[例えば、保留アイコンの移動アニメーション]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二のアニメーションとは、前記保留数が減少した場合に、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数を減少させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第三のアニメーション[例えば、保留アイコンの増加アニメーション]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三のアニメーションとは、前記保留数が増加した場合に、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数を増加させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第四のアニメーション[例えば、変動アイコンの消去アニメーション]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四のアニメーションとは、前記第一の表示領域に表示されたアイコンを消去するアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第五のアニメーション[例えば、保留アイコンの待機アニメーション]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第五のアニメーションとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンが実行する場合があるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記図柄変動表示を少なくとも表示可能な図柄表示手段[例えば、特別図柄表示装置212,214]を備え、
前記第一のアニメーションとは、一回の前記図柄変動表示の実行中に開始されて終了されるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンの表示態様は、第一の表示態様であり、
前記第二のアイコンの表示態様は、第二の表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、第一の表示位置[例えば、図141(b)に示される消化保留領域#285において消化保留表示h0が表示される位置]に表示されているアイコンであり、
前記第二のアイコンは、第二の表示位置[例えば、図141(b)に示される第3保留表示h3が表示される位置]に表示されているアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136]を備え、
前記第一の条件の成立要件は、前記操作手段が操作されたことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件とは別の条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、先読み予告として前記表示手段に表示されるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段[例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231)を実行するCPU304]と、
前記先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域、消化保留表示領域#285、第1副制御部400、第2副制御部500]と、
を備え、
前記先読み予告手段は、第一の先読み予告条件の成立があった場合に、前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件の成立要件は、前記当否判定の結果が第一の当否判定の結果[例えば、大当りの当否判定結果]であったことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件の成立要件は、第一の予告抽選に当選したことを少なくとも含む要件であり、
前記第一の予告抽選は、第一の確率で当選となる予告抽選である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記先読み予告手段は、第二の先読み予告条件の成立があった場合に、前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の先読み予告条件は、前記第一の先読み予告条件とは別の条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の先読み予告条件の成立要件は、前記当否判定の結果が第二の当否判定の結果[例えば、小当りの当否判定結果]であったことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の先読み予告条件の成立要件は、第二の予告抽選に当選したことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の予告抽選は、第二の確率で当選となる予告抽選である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記第一の制御手段からのコマンドに基づいて制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400,第2副制御部500]と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段とは別基板に設けられた手段であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を少なくとも制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告を行うかどうかを判定する判定手段[例えば、第1副制御部400のCPU404,第2副制御部500のCPU504]を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の制御手段は、複数の制御基板から構成された手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件が成立した場合とは、前記判定手段が前記先読み予告を行うと判定した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記第一の制御手段からのコマンドに基づいて制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400,第2副制御部500]と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段とは別基板に設けられた手段であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を少なくとも制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告を行うかどうかを判定する判定手段[例えば、第1副制御部400のCPU404,第2副制御部500のCPU504]を少なくとも含む手段であり、
前記第二の先読み予告条件が成立した場合とは、前記判定手段が前記先読み予告を行うと判定した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記先読み予告手段は、前記先読み予告として連続予告を実行可能な手段であり、
前記連続予告は、複数回の前記図柄変動表示で少なくとも実行可能な予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記連続予告は、前記複数回の図柄変動表示の実行中に継続的に行われる予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 複数種類のアイコンを表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段における少なくとも一部の領域は、アイコン表示領域であり、
前記アイコン表示領域の少なくとも一部は、第一の表示領域[例えば、図141における、消化保留領域#285]であり、
前記アイコン表示領域の少なくとも一部は、第二の表示領域[例えば、図141(a)に示す第1保留表示h1〜第4保留表示h4が表示された領域(保留アイコン表示領域)]であり、
前記表示手段は、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数により保留数を表示する手段であり、
前記第二の表示領域に表示されたアイコンの一つが、図柄変動表示が開始される際に前記表示手段における前記第一の表示領域に表示され[例えば、図141(a)に示す第1保留表示h1が消化保留表示領域#285にシフトする保留表示]、
前記表示手段は、第一の表示[例えば、図141(b)に示す表示]を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示[例えば、図141(g)に示す表示]を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の表示を表示可能な手段であり、
前記第一の表示とは、第一のアイコン[例えば、所定表示態様(デフォルト表示態様)]を含む表示のことであり、
前記第一の表示とは、第二のアイコン[例えば、特殊表示態様(パンダの図形の表示態様)]を含む表示のことであり、
前記第一のアイコンとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンのことであり、
前記第二のアイコンとは、前記第二の表示領域に表示されたアイコンのことであり、
前記第二の表示とは、前記第一の表示における前記第一のアイコンの表示態様(以下、「第一の態様」という。)が、該第一の表示における前記第二のアイコンの表示態様(以下、「第二の態様」という。)へ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第二の態様が、前記第一の態様へ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第三の表示とは、前記第一の態様が前記第二の態様へ変化する表示を含む表示のことであり、
前記第三の表示とは、前記第二の態様が前記第一の態様へ変化しない表示のことであり、
前記第二の表示は、前記表示手段に第一のアニメーション[例えば、図141(c)〜同図(f)]が表示された後に表示されるように構成された表示であり、
前記第一のアニメーションが前記表示手段に表示された際に、該第一のアニメーションの少なくとも一部が前記アイコン表示領域に表示された他のアイコンの少なくとも一部をオーバーラップする場合があり、
前記第一の表示の表示中に前記操作手段が操作された場合に、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第一の表示における前記第一のアイコンに対応する当否判定結果と前記第二の表示における前記第二のアイコンに対応する当否判定結果は同じ結果であり、
前記第一の表示における前記第二のアイコンに対応する当否判定結果と前記第二の表示における前記第一のアイコンに対応する当否判定結果は同じ結果である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアニメーションとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンの表示態様を変化させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンとは、前記第一の表示領域および前記第二の表示領域のうちの一方の領域に表示されたアイコンのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第二のアニメーション[例えば、保留アイコンの移動アニメーション]を表示可能な手段であり、
前記第二のアニメーションとは、前記保留数が減少した場合に、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数を減少させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第三のアニメーション[例えば、保留アイコンの増加アニメーション]を表示可能な手段であり、
前記第三のアニメーションとは、前記保留数が増加した場合に、前記第二の表示領域に表示されたアイコンの個数を増加させるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第四のアニメーション[例えば、変動アイコンの消去アニメーション]を表示可能な手段であり、
前記第四のアニメーションとは、前記第一の表示領域に表示されたアイコンを消去するアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第五のアニメーション[例えば、保留アイコンの待機アニメーション]を表示可能な手段であり、
前記第五のアニメーションとは、前記アイコン表示領域に表示されたアイコンが実行する場合があるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段[例えば、特別図柄表示装置212,214]を備え、
前記第一のアニメーションとは、一回の前記図柄変動表示の実行中に開始されて終了されるアニメーションのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、第一の表示位置[例えば、図141(b)に示される消化保留領域#285において消化保留表示h0が表示される位置]に表示されているアイコンであり、
前記第二のアイコンは、第二の表示位置[例えば、図141(b)に示される第3保留表示h3が表示される位置]に表示されているアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の表示を実行可能な手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の表示の表示中に前記操作手段が操作された場合以外に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、先読み予告として前記表示手段に表示されるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 当否判定を実行可能な当否判定手段[例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231)を実行するCPU304]と、
前記先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域、消化保留表示領域#285、第1副制御部400、第2副制御部500]と、
を備え、
前記先読み予告手段は、第一の先読み予告条件の成立があった場合に、前記先読み予告を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件の成立要件は、前記当否判定の結果が第一の当否判定の結果[例えば、大当りの当否判定結果]であったことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件の成立要件は、第一の予告抽選に当選したことを少なくとも含む要件であり、
前記第一の予告抽選は、第一の確率で当選となる予告抽選である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記先読み予告手段は、第二の先読み予告条件の成立があった場合に、前記先読み予告を実行可能な手段であり、
前記第二の先読み予告条件は、前記第一の先読み予告条件とは別の条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の先読み予告条件の成立要件は、前記当否判定の結果が第二の当否判定の結果であったことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の先読み予告条件の成立要件は、第二の予告抽選に当選したことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の予告抽選は、第二の確率で当選となる予告抽選である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記第一の制御手段からのコマンドに基づいて制御を実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400,第2副制御部500]と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段とは別基板に設けられた手段であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告を行うかどうかを判定する判定手段[例えば、第1副制御部400のCPU404,第2副制御部500のCPU504]を含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の制御手段は、複数の制御基板から構成された手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の先読み予告条件が成立した場合とは、前記判定手段が前記先読み予告を行うと判定した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記第一の制御手段からのコマンドに基づいて制御を実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400,第2副制御部500]と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段とは別基板に設けられた手段であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告を行うかどうかを判定する判定手段[例えば、第1副制御部400のCPU404,第2副制御部500のCPU504]を含む手段であり、
前記第二の先読み予告条件が成立した場合とは、前記判定手段が前記先読み予告を行うと判定した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記先読み予告手段は、前記先読み予告として連続予告を実行可能な手段であり、
前記連続予告は、複数回の前記図柄変動表示で実行可能な予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記連続予告は、前記複数回の図柄変動表示の実行中に継続的に行われる予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記A)
図柄表示手段に特定の図柄を確定表示した後で所定の利益を付与する利益付与手段と、
図柄確定表示の残り回数を所定の絵柄の個数により示すことが可能な図柄確定残数表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄確定残数表示手段は、前記所定の絵柄のうち第一の絵柄を第一の表示態様で表示し、
前記図柄確定残数表示手段は、前記所定の絵柄のうち第二の絵柄を第二の表示態様で表示し、
前記図柄確定残数表示手段は、所定条件の成立を条件に前記第一の絵柄の表示態様を前記第二の表示態様に切り替え、前記第二の絵柄を前記第一の表示態様に切り替える
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、多彩な演出を行うことができる。
なお、図柄確定残数表示手段は、保留数に当該変動分(既に開始されたを図柄変動分)の1を加えた数を示すものであってもよい。
(付記B)
付記Aに記載の遊技台において、
所定の当否判定条件が成立したことに基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
を備え、
前記図柄表示手段は、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であることに基づいて、前記特定の図柄を確定表示させ、
前記図柄確定残数表示手段は、前記特定の当否判定結果であることに基づいて、第一の確率で前記第一の表示態様を表示し、前記第一の確率よりも低い第二の確率で前記第二の表示態様を表示させる
ことを特徴とする遊技台。
付記Bに記載の遊技台によれば、信頼度の高い表示態様が表示されるだけで、それ以外の前後の表示態様が信頼度の高い表示態様でなくても期待を持たせることができる場合がある。また、変化した表示態様が大当りの期待できるか否かにより、遊技者の表示態様に対する印象が変わり、遊技者を飽きさせない。例えば、信頼度の低い保留が信頼度の高い保留に変わり、一定期間の間期待できる保留が2つ表示された場合、大当りへの期待がより高まる。さらに、一度表示された信頼度の高い表示態様が急に信頼度の低い表示態様に変わり、所定タイミングで別の信頼度の低い表示態様を信頼度の高い表示態様に変えることにより、遊技者に一定期間不安感を与えるとともに、再度表示されたときにより期待感を与えるので同一の表示態様であっても遊技者の期待感を異ならせることができる場合がある。
(付記C)
付記A又はBに記載の遊技台において、
前記第一の表示態様は、前記特定の当否判定の結果であることに基づいて、前記第一の確率で表示される特定表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の確率で表示される通常表示態様である
ことを特徴とする遊技台。
付記C記載の遊技台によれば、一度表示された特定表示態様から急に通常表示態様に変わり、所定タイミングで別の通常表示態様を特定表示態様に変えることにより、遊技者に一定期間不安感を与えるとともに、再度特定表示態様が表示されたときにより一層の期待感を与えるので同一の表示態様であっても遊技者の期待感を異ならせることができる場合がある。
また、信頼度の高い表示態様が表示されることにより、信頼度の高い表示態様を含むすべての表示態様に対して期待を持たせることができる場合がある。
(付記D)
付記A〜Cのいずれかに記載の遊技台において、
前記図柄確定残数表示手段は、前記第一の絵柄を前記第二の表示態様に切り替えると同時に、前記第二の絵柄を前記第一の表示態様に切り替える
ことを特徴とする遊技台。
付記D記載の遊技台によれば、信頼度の高い表示態様が他の表示態様と入れ替わったと遊技者に錯覚させ、同じ表示態様であっても入れ替わった表示態様に対しての期待をさらに持たせることができる場合がある。
(付記E)
付記A〜Dのいずれかに記載の遊技台において、
前記図柄確定残数表示手段は、前記第一の表示態様を前記図柄確定表示の残り回数のうち第一の残り回数であることに基づいて表示し、前記第一の残り回数よりも少ない第二の残り回数で前記第二の表示態様を表示する
ことを特徴とする遊技台。
付記E記載の遊技台によれば、信頼度の高い表示態様が他の表示態様を乗り越えてきた(スキップした)と遊技者に錯覚させ、遊技者のその表示態様に対しての期待をより持たせることができる場合がある。
なお、以上説明した遊技台では、第二の表示態様に対応する当否判定の結果情報の先読み結果が特定の当否判定結果であった場合に、第一の表示態様を表示させるようにしてもよい。この場合、第一の表示態様と第二の表示態様を所定のタイミングで入れ替えるようにしてもよい。
また、表示態様を入れ替えたり切り替えたりするタイミングは、予め定められた所定のタイミングであればよく、例えば、リーチから図柄表示に切り替わった時や、可動物によって遮蔽された時や、チャンスボタンが押下された時や、表示態様切り替え用の演出が行われた時等があげられる。表示態様の入替や切替を遊技者に認識させない場合には、突然、特定の表示態様で表示された保留表示の位置が変わっているので、遊技者に驚きを与えるとともに位置が変化した保留表示の保留に対する期待を持たせることができる場合がある。一方、遊技者に認識させる場合には、遊技者に表示態様の変化に注目させ、表示態様への期待感を向上させることができる場合がある。
さらに、信頼度の高い表示態様の絵柄(保留表示)が信頼度の低い表示態様の絵柄よりも前(遊技者側)に表示されるようにした態様では、信頼度の高い表示態様の絵柄を、後側に表示されている信頼度の低い表示態様の絵柄と入れ替えるようしてもよい。また、後側に特定の当否判定の結果情報に対応した表示態様が表示されたことに基づいて表示態様の切り替えを行うようにしてもよい。こうすることで、もともと表示していた信頼度の高い表示態様の絵柄が信頼度の低い表示態様に変化し、信頼度の低い表示態様が信頼度の高い表示態様に変化するため、もともと信頼度の高い表示態様で表示されていた絵柄は実は期待できないかもしれないと遊技者に認識させると共に、後側に表示された表示態様の絵柄が本当は期待できることを遊技者に示唆することができる場合がある。さらに、表示態様が切り替わった後、切替前の表示状態に戻すようにしてもよい。こうすることで、一度前に表示された表示態様を元の位置(後ろ)に戻すので、遊技者に期待を過度に持たせないことができる場合がある。また、一度後ろに表示された表示態様を元の位置(前)に戻すので、遊技者により期待を持たせることができる場合がある。
またさらに、前記第一の表示態様(例えば、信頼度50%の表示態様)は、前記演出制御手段により該第一の表示態様および前記第二の表示態様(例えば、デフォルトの表示態様)とは異なる第三の表示態様(例えば、信頼度100%の表示態様)を経て該第二の表示態様に切り替わるようにしてもよい。こうすることで、変化過程を見せることができ、遊技者に他の演出だけでなく表示態様を注目させ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
(付記F)
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも開始可能な先読み予告手段と、
判定後予告を少なくとも開始可能な判定後予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台はパチンコ機であり、
前記先読み予告は、前記当否判定より前に開始されることが可能であり、
前記判定後予告は、前記当否判定より後でのみ開始されるものであり、
前記先読み予告手段は、第一の態様による前記先読み予告を実行可能であり、
前記判定後予告手段は、第二の態様(例えば、消化保留表示領域#285に表示される態様)による前記判定後予告を実行可能であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は関連する態様である
ことを特徴とする遊技台。
以上の説明において、「始動情報記憶手段」という文言を「保留記憶手段」という文言に置き換えてもよいし、「始動保留数報知手段」という文言を「保留表示手段」という文言に置き換えてもよいし、「始動保留表示制御手段」という文言を「予告手段」という文言に置き換えてもよい。また、「始動保留表示」あるいは「保留表示」という文言を「保留アイコン」という文言に置き換えてもよい。
すなわち、『所定の保留記憶条件が成立した場合(例えば、遊技球が始動領域に進入する等の条件)した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、始動情報記憶手段)と、
所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコン(例えば、始動保留表示)を所定表示態様で少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、始動保留数報知手段)と、
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示(例えば、図柄変動表示)を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
所定の予告条件が成立した場合には、所定の予告(例えば、先読み予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、始動保留表示制御手段)と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段は、前記予告として、前記所定表示態様とは異なり前記当否判定の結果が大当りの当否判定結果(例えば、特定の当否判定結果)になる信頼度に応じた特定表示態様によって保留アイコン(例えば、始動保留表示)を表示させることが可能なものであり、
前記予告手段は、前記特定表示態様による特定保留アイコン(例えば、特定始動保留表示)と該特定保留アイコンとは異なる1又は複数の保留アイコン(例えば、始動保留表示)とが前記保留表示手段に表示されている状態で、該特定保留アイコンの表示態様を異なる表示態様に変化させ、該1又は複数の保留アイコン(例えば、始動保留表示)のうちの少なくとも一つの保留アイコンを前記所定表示態様から前記特定表示態様に変化させることが可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』として示すことができる。
また、『前記予告手段は、これまで表示されていた前記特定保留アイコンの特定表示態様が表す信頼度を、当該特定保留アイコンと前記1又は複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つの保留アイコンとの間で振り分け、前記保留表示手段に、振り分けた信頼度に応じた特定表示態様で各保留アイコンを表示させることが可能なものである』として示すこともできる。
また、『前記予告手段は、これまで表示されていた前記特定保留アイコンの特定表示態様が表す信頼度とは異なる信頼度を、当該特定保留アイコンと前記1又は複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つの保留アイコンとの間で振り分け、前記保留表示手段に、振り分けた信頼度に応じた特定表示態様で各保留アイコンを表示させることが可能なものである』として示すこともできる。
また、『前記予告手段は、同じタイミングで、前記特定保留アイコンの表示態様を変化させるとともに前記1又は複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つの保留アイコンの表示態様も変化させることが可能なものである』として示すこともできる。
さらに、『前記予告手段は、最も高い信頼度を表す特定表示態様による保留アイコンが他の保留アイコンよりも遊技者側に見えるように、前記保留アイコンを前記保留表示手段に表示させることが可能なものである』として示すこともできる。
(付記ア)
遊技球が進入可能な始動領域と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
保留アイコンの表示を少なくとも実行可能な保留表示手段と、
遊技者に有利な有利状態を開始させる制御を少なくとも実行可能な状態制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果が第一の当否判定の結果であった場合に、該第一の当否判定の結果に対応する第一の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が第二の当否判定の結果であった場合に、該第二の当否判定の結果に対応する第二の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記第二の当否判定の結果は、前記第一の当否判定の結果とは異なる当否判定の結果であり、
前記第二の図柄態様は、前記第一の図柄態様とは異なる図柄態様であり、
前記状態制御手段は、前記図柄表示手段に前記第二の図柄態様が停止表示された後で、前記有利状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記保留アイコンを少なくとも増加表示可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件であり、
前記保留表示手段は、第一の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の保留アイコンの表示態様は、第一の表示態様であり、
前記第二の保留アイコンの表示態様は、第二の表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様とは異なる表示態様であり、
前記保留表示手段は、入替表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記入替表示は、前記第一の保留アイコンを、前記第二の保留アイコンに少なくとも変化させる表示であり、
前記入替表示は、前記第二の保留アイコンを、前記第一の保留アイコンに少なくとも変化させる表示であり、
前記入替表示は、入れ替えの様子が視認困難な表示であり、
前記第一の保留アイコンは、第一の表示位置に表示されている保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、第二の表示位置に表示されている保留アイコンであり、
前記第二の表示位置は、前記第一の表示位置とは異なる表示位置であり、
前記第一の保留アイコンは、前記有利状態の開始に関する信頼度が第一の信頼度であることを少なくとも表すものであり、
前記第二の保留アイコンは、前記有利状態の開始に関する信頼度が第二の信頼度であることを少なくとも表すものであり、
前記第二の信頼度は、前記第一の信頼度よりも高い信頼度である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記イ)
付記アに記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第一の表示位置および前記第二の表示位置のうちの一方の表示位置に、前記未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第一の表示位置および該第二の表示位置のうちの他方の表示位置に、前記消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ウ)
付記ア又はイに記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、第三の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の保留アイコンの表示態様は、第三の表示態様であり、
前記第三の表示態様は、前記第一の表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第三の表示態様は、前記第二の表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第三の保留アイコンは、前記有利状態の開始に関する信頼度が第三の信頼度であることを少なくとも表すものであり、
前記第三の信頼度は、前記第一の信頼度よりも低い信頼度である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記エ)
付記ア乃至ウのうちのいずれか1に記載の遊技台であって、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段を備え、
前記保留表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記入替表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の条件の成立要件は、前記操作手段が操作されたことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記オ)
付記ア乃至エのうちのいずれか1に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、第四の条件の成立があった場合に、前記第一の表示位置に表示されている前記保留アイコンを、他の表示位置に少なくとも移動表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第四の条件の成立があった場合に、前記第二の表示位置に表示されている前記保留アイコンを、他の表示位置に少なくとも移動表示可能なものであり、
先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、
前記先読み予告手段は、前記第二の保留アイコンを前記保留表示手段に表示させることにより、前記先読み予告を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、例示形態や実施例や実施形態や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、例示形態や実施例や実施形態や付記等に適用してもよい。