[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図11(a)、(b)参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(後述する図12および図13参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたがが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図13に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図11(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図11(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図11(a)に示すように、本例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(潜伏確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施の形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図11(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図11(b)に示すように、本例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図12は、タイマ番号選択テーブルの一例を示している。タイマ番号選択テーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)でタイマ番号を決定する際に用いられる。本実施の形態ではタイマ番号選択テーブルが複数種類備えられており、当否判定時の遊技状態や特図1および特図2の種別等の各種条件に基づいて、1つのタイマ番号選択テーブルが選択される。図12では、当否判定の時点が非電サポ中である場合に選択される特図1用のタイマ番号選択テーブルのみを示している。
図12に示すタイマ番号選択テーブルでは、停止図柄、特図1の保留数、特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動タイマ(タイマ番号)を決定できるようになっている。ここで、本例の特図変動時間決定用乱数値のとり得る値は0〜65535である。停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ3〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定され、特図1の保留数が1以上(本例では1〜3)のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ2〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定される。本例では、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率が異なるとともに、変動タイマの振分けも異なっている。例えば、タイマ2は保留数が1以上のときには選択され得るが、保留数が0のときには選択されない。
後述するように、タイマ6〜22は、いわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上の変動タイマ」という場合がある)である。図12に示すテーブルにおいて、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率(リーチ発生確率)は約1/8(=8536/65536)であり、特図1の保留数が1以上であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率は約1/32(=2036/65536)である。このように本例では、保留数が多いとき(例えば、保留数が1以上のとき)には特図変短が作動し、はずれ変動でのリーチ発生確率は保留数が多いときほど低くなっている。
停止図柄が特図Aまたは特図Bである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ8〜10、14、15、18〜22のいずれかに決定される。また、停止図柄が特図Cまたは特図Dである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ10または14に決定される。停止図柄が特図A〜特図Dである場合においても、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率や振分けを異ならせるようにしてもよい。
図13は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図13に示すように、タイマ1〜5は、変動時間が2000〜10000msであり、タイマグループ1(即はずれ系)に属する。タイマ6、7は、変動時間が20000〜45000msであり、タイマグループ2(期待小:はずれ)に属する。タイマ8〜10は、変動時間が15000〜55000msであり、タイマグループ3(期待小:当り)に属する。タイマ11〜13は、変動時間が70000〜100000msであり、タイマグループ4(期待中:はずれ)に属する。タイマ14、15は、変動時間が80000〜95000msであり、タイマグループ5(期待中:当り)に属する。タイマ16、17は、変動時間が120000〜150000msであり、タイマグループ6(期待大:はずれ)に属する。タイマ18〜22は、変動時間が105000〜300000msであり、タイマグループ7(期待大:当り)に属する。
本例では、タイマ6〜22はリーチ以上の変動タイマである。また、タイマ1〜7、11〜13、16、17は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10、14、15、18〜22は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間(例えば10000ms)だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。また、タイマ番号(変動時間)が異なる場合であっても一部の態様が共通となるような演出種別を備えていても良い。
また、本例ではタイマ6〜22が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
次に、図14〜図18を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図14(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図14(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図14(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図14(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図14(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図15は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。例えば、図15に示す例では、ムービーA用のムービーデータMVa、ムービーB用のムービーデータMVb、ムービーC用のムービーデータMVcの3種類のムービーデータや、テクスチャデータT001やテクスチャデータT002などの複数のテクスチャデータがROM406に記憶されている。また、ROM406には、これらのデータのほかに、ムービーデータの解像度(画像サイズ)などを含む制御情報が予め記憶されている。本例では、ムービーデータMVaの解像度が1280×960であることを示す情報と、ムービーデータMVbの解像度が1024×768であることを示す情報と、ムービーデータMVcの解像度が800×600であることを示す情報と、を含む制御情報がROM406に記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域MVEと、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域TEと、装飾図柄表示装置208に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、装飾図柄表示装置208に表示される。
図16は、ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。ムービーAを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーAに対応するムービーデータMVa(解像度1280×960)を複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、VRAM436に設定されたムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)に転送する。本例のVRAM436内には、ムービーデータ展開用領域MVE1以外に、解像度の異なる別のムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1024×768のムービーデータ展開用領域、解像度800×600のムービーデータ展開用領域)が設定されているが、ムービーデータMVaと同一の解像度であるムービーデータ展開用領域MVE1が使用可能であるため優先して使用される。また、第1副制御部400は、ROM406に記憶された複数のテクスチャデータ(本例では、テクスチャ画像(後述する保留アイコンや変動アイコン)が回転するアニメーションを表示するためのテクスチャデータT001〜T004)をテクスチャデータ展開用領域TE(図16では図示せず)に転送(展開)する。ここで、本例のテクスチャデータT001は初期状態のテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT002は初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT003は初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT004は初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像に対応する。なお、本例では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域MVE1に転送したムービーデータMVaとテクスチャデータ展開用領域TEに転送したテクスチャデータとに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データおよびテクスチャデータの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。この際、ムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)からフレームバッファに切り出す画像サイズとして1280×960を指定し、ムービーデータMVa(解像度1280×960)の全ての領域を表示可能とする。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファの全領域を指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、ムービーデータMVaに対応する画像とテクスチャデータに対応する画像とが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、第1副制御部400がVDP434に対して4種類のテクスチャデータT001〜T004を時系列で順次選択して指示することによって、テクスチャ画像の動作(例えば回転)をアニメーションにより表現することができる。また、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)を表示するとき、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで同一のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを同期させることができ、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで別のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを非同期にすることができる。なお本例では、テクスチャ画像の動作を表現するために4種類のテクスチャデータT001〜T004を用いているが、3種類以下または5種類以上のテクスチャデータを用いてもよい。
図17は、表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400がVDP434に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。
図17に示す例では、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像を表示領域外の下方から出現させ、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動させるアニメーションを表示する。VRAM436のフレームバッファ1または2における図中左端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲(本例では、ムービーデータMVaの範囲と一致している)から、テクスチャ画像自身の半分以上が下方にはみ出す位置に配置されている。その後、図中中央のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中左端のフレームでの位置よりも上方の位置に配置される。その後、図中右端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中中央のフレームでの位置よりもさらに上方の所定位置(他の2つのテクスチャ画像と同じ高さ)に配置される。
第1副制御部400は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。
後述するように、本例では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、変動が開始された場合に、該変動と対応する保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本例では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
変動アイコンと保留アイコンは同一の態様を有する場合がある。また、特図変動遊技が開始された場合に、該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される保留アイコンの消去アニメーションが該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される変動アイコンの表示を示す場合がある。つまり、保留アイコンから変動アイコンへと役割が切り替わることを示すアニメーションのことを保留アイコンの消去アニメーションとする場合がある。この場合、保留アイコンと変動アイコンの表示態様が同一の場合がある。つまり、該消去アニメーションは、保留アイコンとしての機能が失われたことを特に示すもので、且つ保留アイコンが変動アイコンへと切り替わったことを示すアニメーションである。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連する態様のアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」または単に「変動アイコンの移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」または単に「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションは独立して行われる場合もある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。
図18(a)は、特図1変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例(例えば、デフォルトの態様)を示している。この例では、テクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応する、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応する、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応する、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は所定色で円形状の外形を有しており、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記されている(「八代将軍」柄)。各文字は、いずれも円の中心方向が下となるように配置されている。4つのテクスチャ画像では「八」、「代」、「将」、「軍」のうちいずれか1文字のみが正位置(上下の向きが正しい位置)となっており、初期状態のテクスチャ画像では「八」が正位置となっている。図18(a)に示す待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。
図18(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの別の例を示している。この例では、初期状態のテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とがこの順に表示され、初期状態のテクスチャ画像が再び表示されると当該初期状態のテクスチャ画像が表示され続ける。この待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが最初に1回のみ回転し、その後は回転を停止して初期状態のまま静止し続けるように視認される。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。また、増加アニメーションと待機アニメーションは必ずしも関連した態様である必要は無い。
図18(c)は、特図2変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例を示している。この例では、4つのテクスチャ画像が正方形状の外形を有している。この待機アニメーションが実行されると、正方形の保留アイコンが、正方形の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。なお、本例では特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが互いに異なる形状を有しているが、同一の形状を有していてもよい。他にも、同一の特図に基づく保留アイコンであっても遊技状態の変化に応じて表示態様を異ならせても良い。また、同一の特図に基づく保留アイコンであって、且つ同一の遊技状態においても表示態様を異ならせても良い。
図18(d)は、保留アイコンの待機アニメーションの他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は、いずれも所定のキャラクタ(例えば、サボハニ)の絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズなど)が互いに異なっている。この待機アニメーションが実行されると、所定のキャラクタが図中左方向に向かって歩いているように視認される。したがって、この待機アニメーションと、保留アイコンを左隣の位置に移動させる移動アニメーションとを組み合わせて実行することによって、保留アイコン(キャラクタ)が左隣の位置に歩いて移動するように遊技者に視認させることができる場合がある。また、待機アニメーションと移動アニメーションにおいて、同一のアニメーションを実行する場合であっても、それぞれでテクスチャ画像を切り替える間隔を変更することで、一方のアニメーションに対し、他方のアニメーションが早送りまたはスロー再生されているかのような表示を行っても良い。
図18(e)は、保留アイコンの待機アニメーションのさらに他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。テクスチャ画像はいずれも図18(d)と同様のキャラクタの絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズなど)が互いに異なっている。この待機アニメーションは、図18(a)、(c)等に示す待機アニメーションと同様に4種類のテクスチャデータが用いられているため、図18(a)、(c)等に示す待機アニメーションと1周期分のアニメーションの実行時間(尺)を一致させることができる。したがって、複数の保留アイコンのうち一部の保留アイコンでは図18(e)に示す待機アニメーションを実行し、別の保留アイコンでは図18(a)に示す待機アニメーションを実行したとしても、これらの待機アニメーションを同期して実行できる場合がある。なお、図18(e)に示す待機アニメーションにおいて、上記4つのテクスチャ画像が順次表示されて初期状態のテクスチャ画像が再び表示された後には、図18(b)と同様に初期状態のテクスチャ画像が表示され続けるようにしてもよい。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。上記待機アニメーションについての説明は保留アイコンで行ったがこれに限らず、変動アイコンに適用しても良い。
次に、図19〜図27を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図19(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図19(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図19(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図19(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図20は、第2副制御部メイン処理のステップS809における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。
図21は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。
ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図23〜図26)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。
ステップS1203の次のステップS1205では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM508に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM508内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本例では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209の処理に移行する。
ステップS1209では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本例では、図柄変動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213に進む。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間が経過したこと、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作がなされたこと、等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は、対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。
ステップS1211では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM508内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213の処理に移行する。
ステップS1213では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1215では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
図22は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。
ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図27)を参照して、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本例の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。
ステップS1307では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信してから、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。
ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または表示を中止、表示を停止、表示を消去)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。
ステップS1313では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319に進む。
ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開しなくとも良い。
ステップS1319では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第2副制御部500で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1321に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1321では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。また、変動アイコン表示中断条件が同時に成立している場合には、変動アイコンの一部または全部が非表示の状態において変動アイコンの表示態様を変更する制御が行われ、該変動アイコンについて表示中断条件が非成立となり、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良い。
ステップS1323では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1325に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1325では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたときや遊技状態に応じて表示可否を切り替える)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
図23〜図26は、保留アイコン表示制御処理の保留アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS1203)で用いられる保留アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。図23は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した当該4つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図24は、入賞時の保留数が2のとき(保留数が2から3に増加したとき)に、増加した当該3つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図25は、入賞時の保留数が1のとき(保留数が1から2に増加したとき)に、増加した当該2つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図26は、入賞時の保留数が0のとき(保留数が0から1に増加したとき)に、増加した当該1つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。
図23〜図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、保留アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該保留についての保留アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、第1副制御部400からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、保留アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の保留アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、保留数が3つから4つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ1〜5(タイマグループ1、即はずれ系)である場合、図23に示すように、80%の確率(乱数範囲0〜79)で「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:白、3変動後:白」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、その後、保留が消化されて保留アイコンが消去されるまで白を維持する。なお、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの表示態様欄において、「−」はそれ以前に設定された表示態様を維持することを表している。また、同表示態様欄では、当該保留の消化直前の表示態様をグレーの塗り潰しで示している。
また例えば、保留数が2つから3つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ8〜10(タイマグループ3、期待小:当り)である場合、図24に示すように、5%の確率(乱数範囲56〜60)で「入賞時:白、1変動後:青、2変動後:赤」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、1変動後には青に変化し、2変動後(当該保留の消化直前)には赤に変化する。
本例の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図23〜図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。
図27は、変動アイコン表示制御処理の変動アイコン抽選処理(ステップS1303)で用いられる変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示している。図27に示す変動アイコン表示態様抽選用テーブルでは、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様(保留アイコン表示グループ)と、当該特図変動遊技の変動タイマと、変動アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該変動アイコンの表示態様が決定される。変動アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の変動アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が白(保留アイコン表示グループが球系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ9である場合、当該変動アイコンの表示態様は、35%の確率(乱数範囲0〜34)で「白」が選択され、40%の確率(乱数範囲35〜74)で「青」が選択され、20%の確率(乱数範囲75〜94)で「赤」が選択され、5%の確率(乱数範囲95〜99)で「金」が選択される。本例では、保留アイコンの最終的な表示態様が白以外の青または赤であっても、表示態様が白の場合と同確率で変動アイコンの表示態様(白、青、赤、金)が選択されるが、保留アイコンの最終的な表示態様が青や赤である場合には変動アイコンの表示態様の選択確率を上記確率と異ならせてもよい。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様が赤である場合、白や青の選択確率を上記よりも低く(0%を含む)、赤や金の選択確率を上記よりも高く(100%を含む)してもよい。
また例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が箱(保留アイコン表示グループが箱系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ14である場合、当該変動アイコンの表示態様は、2%の確率(乱数範囲0〜1)で「煙」(例えば、空箱であることを示唆するために箱の中から煙が出てくる態様)が選択され、33%の確率(乱数範囲2〜34)で「酒」(例えば、箱の中から酒が出てくる態様)が選択され、30%の確率(乱数範囲35〜64)で「刀」(例えば、箱の中から刀が出てくる態様)が選択され、35%の確率(乱数範囲65〜99)で「家紋」(例えば、箱の中から家紋が出てくる態様)が選択される。保留アイコン表示グループが球系であるときと同様に、保留アイコンの最終的な表示態様が箱であるか千両箱であるかによって、変動アイコンの表示態様の選択確率を異ならせてもよい。
球系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「金」、「赤」、「青」、「白」となっている。箱系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「家紋」、「刀」、「酒」、「煙」となっている。なお、変動アイコンの表示態様「刀」および「酒」は、変動中に実行される演出(例えばスーパーリーチ演出)の具体的な内容(例えば、「刀」であれば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出、「酒」であれば、爺キャラクタと飲み比べで対決する飲み比べリーチ演出)を示唆している。図27に示す各表示態様の大当り信頼度は、非電サポ状態かつ非確変状態の特図1変動遊技における信頼度である。変動アイコンの各表示態様の信頼度は、遊技状態毎に異なっていてもよいし、全ての遊技状態で同じであってもよい。また、各表示態様の信頼度は、特図1と特図2で異なっていてもよいし、特図1と特図2で同じであってもよい。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、図27に示すテーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
上述の通り、本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」の5種類がある。変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の8種類がある。これらのうち、「白」、「青」、「赤」の3種類は、保留アイコンと変動アイコンとで共通の表示態様である。「箱」、「千両箱」の2種類は、保留アイコンに固有の表示態様であり、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の5種類は、変動アイコンに固有の表示態様である。言い換えれば、本例の保留アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と2種類の固有表示態様とがあり、変動アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と5種類の固有表示態様とがある。本例では、変動アイコンの固有表示態様の数(本例では5)は、保留アイコンの固有表示態様の数(本例では2)よりも大きい。保留アイコンの表示態様は、全て共通表示態様(固有表示態様が0)であってもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1−1)
図28および図29は、本実施の形態の実施例1−1における演出表示の例を時系列で示している。ここで、図28および図29並びに後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域800である。変動アイコン表示領域800では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)することが可能である。変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域900に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。また、変動アイコン表示領域800の外周には、変動アイコン表示領域800の位置を示す枠状画像(図中、四角形で示す)が表示される場合がある。枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域800に変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよい。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
図28(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図28(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。これにより、当該特図1変動遊技の当否が比較的低い信頼度(例えば、0.2%(図27参照))で報知されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901が表示されている。保留アイコン901の表示態様は「白」である。
図28(b)は、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図28(b)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン902が表示される。保留アイコン902の表示態様は「箱」である。また保留アイコン902の表示態様は、保留アイコン変更シナリオに基づき、次の特図変動遊技では「千両箱」に変化するものとする。
図28(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図28(c)、(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾3−装飾6」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン801が消えるのと同時に消去アニメーションが終了するが、変動アイコン801が消えた後に例えば光を表すエフェクトを表示し続け、当該エフェクトが消えた時点で消去アニメーションが終了するようにしてもよい。すなわち、変動アイコンが消えるタイミングと消去アニメーションが終了するタイミングとは必ずしも一致しない。また、変動アイコンの表示態様によって、表示する時間を異ならせても良い。
変動アイコンの消去アニメーションの開始タイミングは、例えば当該特図変動遊技が終了したタイミングと同時であるが、当該特図変動遊技が終了したタイミングよりも前であってもよいし、後であってもよい。また、変動アイコンの消去アニメーションの終了タイミングは、例えば次の特図変動遊技が開始されるタイミングと同時であるが、次の特図変動遊技が開始されるタイミングよりも前であってもよいし、後であってもよい。
図28(e)〜(g)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。図28(e)〜(g)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション、保留アイコンの変化アニメーション)が実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。ここで、本例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン901が変動アイコン802に変化するものとする。変化直後の変動アイコン802は変化直前の保留アイコン901と同態様で同じ位置に表示されるため、保留アイコン901から変動アイコン802に変化したことを視覚によって認識できない場合がある。本例では、変動アイコン802の表示態様(最終的な表示態様)が保留アイコン901の表示態様と同じ「白」であり、表示サイズが異なるだけであるため、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行は省略されている。ただし、変動アイコン802の表示態様と保留アイコン901の表示態様が同じであっても、保留・変動アイコン間の変化アニメーションを実行してもよい。保留アイコンと変動アイコンが同一の態様且つ同一の大きさであっても良い。そのような場合においては、保留アイコンの消去アニメーションは行われずに変動アイコンの移動アニメーションが行われると定義しても良い。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。
保留アイコンの変化アニメーションでは、まず、例えば爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン902よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコン902と重複して表示される(図28(f))。保留アイコン902は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「箱」から「千両箱」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、保留アイコン902の変化アニメーションと移動アニメーションとが同時期に実行されるため、保留アイコン902は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
図28(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図28(h)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾1」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、図28(b)〜(d)に示した変動アイコン801の消去アニメーションと同様に、変動アイコン802の消去アニメーションが実行される。
図29(a)〜(d)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。図29(a)〜(d)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、変動アイコン抽選処理(図22のステップS1303)において、開始された特図1変動遊技に対応する変動アイコン803の表示態様は「家紋」に決定されたものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション)が実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、移動途中の変動アイコン803は、図柄表示領域208aで変動表示されている装飾図柄の一部と重複する(図29(a))。また本例では、変動アイコン803が装飾図柄よりも上のレイヤーに表示されているため、変動アイコン803によって装飾図柄の一部が遮蔽される。これにより、保留数に変化があったことを強調することができる。なお、変動アイコン803は、装飾図柄の全体と重複してもよいし、装飾図柄よりも下のレイヤーに表示されていてもよい。また、その逆に移動途中の変動アイコンと装飾図柄またはその他の画像の一部または全部が重複しても良い。これにより少なくとも所定の期間において変動アイコンが視認できなくなるため、より遊技者の注目を集めることができる場合がある。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、本例では保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した後(変動アイコン803が変動アイコン表示領域800に移動した後)に実行される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、変動アイコン803の元の表示態様(保留アイコン902としての最終的な表示態様)である千両箱がガタガタと振動し(図29(b))、千両箱の中から家紋が出現し(図29(c))、最終的には家紋のみが変動アイコン803として表示される(図29(d))。つまり、該変化アニメーションの完了まで移動アニメーションが完了していないとも言える。
本例では、保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留アイコンの変化アニメーションとは異なる態様(例えば、保留アイコンの変化アニメーションでは実行されない態様)で実行される。また、変化アニメーション終了後の変動アイコン803は、保留アイコンとしては表示されない態様(「家紋」の態様)で表示される。
本例では、保留アイコン表示領域900の保留アイコンが、一連の流れで変動アイコン表示領域800に移動するとともに変動アイコンに変化するため、当該保留アイコンに対応する保留が消化されたことに基づいて特図変動遊技が行われたことを遊技者に明確に認識させることができる場合がある。
(実施例1−2)
図30および図31は、本実施の形態の実施例1−2における演出表示の例を時系列で示している。図30(a)は、特図1および特図2の保留数が0のまま所定時間経過した後の非変動状態を示している。図30(a)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図1および特図2の保留がいずれも0であることを表示している。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾9−装飾4−装飾2」が停止表示されている。
変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。ただし、本例では枠状画像(図中の四角形)が表示されているため、変動アイコン表示領域800の位置は明示されている。また、保留数が0であるため、保留アイコン表示領域900には保留アイコンが表示されていない。
図30(b)は、図30(a)に示した非変動状態で特図1始動口230に入賞した直後の状態を示している。図30(b)に示すように、特図1始動口230に入賞したことに基づいて、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。入賞直後に特図1変動遊技が開始されるため、特図1の保留数は0のままである。ここで、当該変動の当否判定結果ははずれであり、変動タイマはタイマ11(スーパーリーチA(はずれ))であるものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800には、開始された特図変動遊技に対応する変動アイコン801が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。変動アイコン801の表示態様は「刀」である。保留アイコン表示領域900には、保留アイコンが表示されていない。
図30(c)〜(g)は、当該特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。まず図30(c)ではリーチ状態となり、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾4」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行される。その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図30(d))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図30(e))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図30(f))。揺れ変動とは、仮停止した装飾図柄が上下左右への揺れまたは拡大縮小等を繰り返す状態のことであり、停止表示ではないことを表している。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図30(g))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置(例えば画面中央)に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900の変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)が元の位置に表示される。変動アイコン801は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。変動アイコン801が再表示される態様は、当該特図変動遊技が開始されたときに変動アイコン801が表示される態様(図30(b))と同じであるため、特図変動遊技が再度開始されるかのように錯覚させることで遊技者を注目させることができる場合がある。また、保留数の特定を困難にすることで止め打ちを抑止することができる場合がある。
図30(h)〜図31(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図30(h)〜図31(b)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」の揺れ変動が終了して停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801(表示態様:刀)の消去アニメーションでは、図28(c)〜(e)に示した変動アイコン801(表示態様:白)の消去アニメーションと同様に、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。このように、信頼度の異なる変動アイコンであっても、同態様の消去アニメーションが行われるようにしてもよい。逆に、変動アイコンの表示態様毎に異なる態様の消去アニメーションが行われるようにしてもよい。同様に、変動アイコンおよび保留アイコンの表示態様毎に前述の各アニメーション(増加、移動、変更、消去等)の態様を異ならせても良い。
図31(c)は、図31(b)に示した保留数0の状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された状態を示している。図31(c)に示すように、変動アイコン表示領域800には、開始された特図変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。
(実施例1−3)
図32および図33は、本実施の形態の実施例1−3における演出表示の例を時系列で示している。図32(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:千両箱)が表示されている。
図32(b)は、当該特図1変動遊技の終了直前の状態を示している。図32(b)に示すように、本例では、当該特図1変動遊技が終了する前に、変動アイコン表示領域800での変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。このように、変動アイコンの消去アニメーションは、当該変動が終了する前に開始されるようにしてもよい。
図32(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図32(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、当該特図1変動遊技の終了とほぼ同時に、変動アイコン801の消去アニメーションが終了している。
図32(d)〜図33(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(d)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、当該変動の当否判定結果ははずれであり、変動タイマはタイマ11(スーパーリーチA(はずれ))であるものとする。また、変動アイコン抽選処理(図22のステップS1303)において、当該変動に対応する変動アイコン802の表示態様は「家紋」に決定されたものとする。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーション)が開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図32(d)〜(e))。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、変動アイコン802の元の表示態様である千両箱がガタガタと振動し(図32(e))、千両箱の中から家紋が出現し(図32(f))、最終的には家紋のみが変動アイコン802として表示される(図32(g))。
また、図32(f)に示す状態では、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる。その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図32(g))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図32(h))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン802)は消去される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図33(a))。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図33(b))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900の表示が再開される。本例では、変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン802は、通常の画面背景に戻った時点で既に消去されている。本例では、スーパーリーチ演出において当該変動がはずれであることが既に示唆されているため、当該変動が当りであることを高信頼度で報知する変動アイコン802(表示態様:家紋)が再度表示されると、遊技者をいら立たせるおそれがある。したがって、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻った時点で、当該変動に対応する変動アイコンを消去する(通常の画面背景に戻ったときには変動アイコンを表示しない)ことによって、遊技者をいら立たせることを抑止することができる場合がある。なお、本実施例においては前述の変動アイコン表示中断条件がスーパーリーチ演出用の画面背景への移行に当てはまる。
図33(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図33(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される。
(実施例1−4)
図34および図35は、本実施の形態の実施例1−4における演出表示の例を時系列で示している。図34(a)、(b)は、非電サポ中のある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図34(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:箱)が表示されている。
図34(b)に示す時点で、優先側の特図2の保留が1つ増加したものとする。図34(b)に示すように、特図2保留ランプ220は、左から1番目のLEDを点灯させることにより、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。本例では、非電サポ中には特図2の保留に対応する保留アイコンは保留アイコン表示領域900に表示されないようになっている。したがって、保留アイコン表示領域900の表示は、特図2の保留が増加しても、図34(a)に示した状態から変化しない。本例では特図2の保留に対応する保留アイコンを表示しないようにしているが、保留アイコン表示領域900やその他の領域に表示するようにしてもよい。
図34(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、例えば図柄の停止表示と同時に、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。本例の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなって最終的には消えるようになっている。
図34(e)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。この時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左端のLEDを消灯させることにより、特図2の保留が1から0に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを点灯させることにより、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800には、開始された特図2変動遊技に対応する所定表示態様の変動アイコン802が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。特図2変動遊技に対応する変動アイコンについては、実施例1−2とは異なり、保留が1つ以上存在していてもアニメーションが実行されない。変動アイコンが表示される領域は、特図1と特図2で共通である。
保留アイコン表示領域900の第2領域には、特図1変動遊技に対応する新たな保留アイコン902(表示態様:白)が表示される。特図2変動遊技が割込みで開始されているため、保留アイコン表示領域900での保留アイコンの移動アニメーションおよび変化アニメーションは、この時点では実行されずに遅延する。このように、特図1に対応する保留アイコンは、変動開始時に表示態様が変化するように決定されていたとしても、特図2変動遊技が開始されたときには変化しないようになっていてもよい。
図34(f)〜(h)は、当該特図2変動遊技が終了した状態を示している。特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾8−装飾9」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが開始される。この消去アニメーションは、特図1変動遊技に対応する変動アイコンの消去アニメーションとは異なる態様で実行される。特図2変動遊技に対応する変動アイコン802の消去アニメーションでは、変動アイコン802の透明度(透過性)が徐々に高くなり(図34(f)、(g))、最終的には消去されるようになっている(図34(h))。ここで、変動アイコン802は透明度が100%になった後で消去されてもよいし、透明度が100%になる前に消去されてもよい。変動アイコンの消去アニメーションの態様は、特図1と特図2で異ならせるだけでなく、抽選結果や先読み結果に基づいて異ならせてもよい。
図35(a)〜(c)は、特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションおよび変化アニメーション)が開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時に変化アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像が、変動アイコン803よりも上のレイヤーで変動アイコン803と重複して表示される。変動アイコン803は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「箱」から「千両箱」に変化した変動アイコン803が出現する。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと変化アニメーションとが同時期に実行されるため、変動アイコン803は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。
保留アイコンの変化アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン902よりも上のレイヤーで保留アイコン902と重複して表示される。保留アイコン902は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像の表示サイズが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「青」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、保留アイコン902の変化アニメーションと移動アニメーションとが同時期に実行されるため、保留アイコン902は、移動しながら表示態様が変化するように視認される。
(実施例1−5)
図36および図37は、本実施の形態の実施例1−5における演出表示の例を時系列で示している。図36(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを点灯させて特図1の保留が1であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。第4図柄表示領域208eには、はずれを報知する図柄「×」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:青)が表示されている。
図36(b)〜図37(c)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。ここで、当該変動の当否判定結果は大当り(特図A)であるものとする。
装飾図柄表示装置208では、変動開始直後に、画面のほぼ全体が一時的に黒く表示される暗転演出が行われる(図36(b))。暗転演出中において、装飾図柄、変動アイコン、保留アイコン等は、表示されないか、または内部的(制御的)には表示されているが視認することができない(制御的なステータスは表示だが、該表示よりも優先度の高い黒い画像によって覆い隠されている)。変動開始と同時に保留アイコン901は変動アイコン801となるが、当該変動アイコン801は暗転演出の実行に伴って消去される(変動アイコン801の1回目の消去)。第4図柄表示領域208eでは、暗転演出中においても第4図柄の変動表示が行われ、変動中であることが報知される。
その後、暗転演出が終了すると、図柄表示領域208a〜208c、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900等が視認できるようになる(図36(c))。本例では、暗転演出中に保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび変化アニメーションが内部的に終了しているため、変動アイコン表示領域800には、表示態様が「青」から「赤」に変化した変動アイコン801が表示されている。
その後、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる(図36(d))。
その後、装飾図柄表示装置208の画面全体の表示が徐々に白く変化し(図36(e))、スーパーリーチ演出(本例では剣豪リーチ演出)用の画面背景に切り替えられる(図36(f))。スーパーリーチ演出の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される(変動アイコン801の2回目の消去)。第4図柄表示領域208eでは、スーパーリーチ演出用の画面背景への切替中、およびスーパーリーチ演出中においても第4図柄の変動表示が行われ、変動中であることが報知される。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図36(g))。スーパーリーチ演出用の画面背景(演出表示領域208d)では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、スーパーリーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図36(h))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900での変動アイコンや保留アイコンの表示が再開される。本例では、スーパリーチ演出中(変動アイコン消去中)に表示態様が「赤」から「金」に変化した変動アイコン801が表示される。通常の画面背景に戻ったときに、当該変動の当否を高信頼度で報知する変動アイコン801を再び表示することにより、変動がまだ終了しておらずチャンスが残っていることを遊技者に報知できる。
その後、通常の画面背景から逆転演出用の画面背景に切り替えられる(図37(a))。逆転演出用の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは再び縮小されて画面右上隅に移動し、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に表示されていた変動アイコンや保留アイコン(本例では変動アイコン801)は消去される(変動アイコン801の3回目の消去)。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、15R特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図37(b))。逆転演出用の画面背景では、「勝ち」という文字が表示されるとともに、対決に勝利(逆転勝利)したことを示唆する動画像が表示される。
その後、逆転演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図37(c))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900が元の位置に戻る。変動アイコン表示領域800に表示される変動アイコン801は、当該変動の当否を信頼度100%で報知する特別な表示態様「当」に変化している。本例では、変動アイコン801の表示態様は、消去されて表示復帰する度に変化している(青→赤→金→当)。変化後の表示態様の信頼度は、変化前の表示態様の信頼度よりも高いか、または変化前の表示態様の信頼度と同じである。また、必ずしも消去時に表示態様を変更する必要は無い。例えば1回目の変更は消去中に実行し、2回目の変更は表示中に実行しても良い。
図37(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図A(15R特別大当り)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾3−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される。第4図柄表示領域208eには、当りを報知する図柄「○」が停止表示される。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される(変動アイコン801の4回目の消去)。
本例では、変動アイコン801は、変動期間中に3回、変動終了後を含めれば4回消去される。このように、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数を多くしてもよい。ただし、信頼度の高い変動アイコンは消去回数が多いとしても、当該変動アイコンが表示されている期間の長さは、消去回数の少ない変動アイコンより長くなるようにしてもよい。
(実施例1−6)
図38および図39は、本実施の形態の実施例1−6における演出表示の例を時系列で示している。図38(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1から2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:青)が表示されている。変動アイコン表示領域800には、変動アイコンは表示されていない。本例では、変動アイコン表示領域800の位置を明示する枠状画像も表示されていない。
図38(b)〜(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーションが開始される。ここで、本例では、変動アイコンの表示時間は、保留アイコンとしての最終的な表示態様によって異なっており、当該表示態様の信頼度が高いほど長くなっている。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様がデフォルト(例えば白)である場合には、当該保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間を0としてもよい。変動アイコンの表示時間を0とする場合、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーション等を省略し、保留アイコンを変動アイコンに変化させずにそのまま消去する保留アイコンの変化アニメーション(保留アイコンの消去アニメーション)を実行してもよい。
図38(b)に示す例では、保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションおよび保留アイコン902の移動アニメーションが開始される。保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され(図38(b))、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり(図38(c))、最終的には消えるようになっている(図38(d))。
保留アイコン902の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。ここで、図38(c)に示すように、保留アイコン902の移動アニメーションは、保留アイコン901の消去アニメーションと重複してもよい。
図38(e)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾7−装飾5」が停止表示される。
図38(f)〜(h)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始される。本例では、保留アイコン901については表示態様がデフォルトであるため保留・変動アイコン間の移動アニメーションが省略されたが、保留アイコン902の表示態様はデフォルトではないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
その後、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる(図38(h))。
図39(a)〜(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の表示時間(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションの開始から変動アイコンの消去アニメーションの終了までの時間)は、少なくともデフォルトの保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間(本例では0)よりも長くなっている。
(実施例1−7)
図40および図41は、本実施の形態の実施例1−7における演出表示の例を時系列で示している。図40(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800での消去アニメーションは既に終了しているため、変動アイコン表示領域800には変動アイコンが表示されていない。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:白)が表示されており、第3領域には保留アイコン903(表示態様:青)が表示されている。
図40(b)、(c)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
当該特図1変動遊技では、所定条件が成立したことに基づき、先読みモードの演出が開始される。装飾図柄表示装置208では、通常の画面背景から先読みモード用の画面背景に切り替えられる。先読みモード用の画面背景に切り替えられると、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動する。また、変動アイコン表示領域800は縮小されて画面右下隅に移動し、保留アイコン表示領域900は縮小されるとともに縦長に変形されて、変動アイコン表示領域800の上方に移動する。保留アイコン表示領域900の第1〜第4の各領域は、変動アイコン表示領域800に近い下方から順に配列される。通常画面では、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900における各アイコンの移動方向は基本的に左右方向(左方向)であるが、先読みモード用の画面では、各アイコンの移動方向は上下方向(下方向)となる。すなわち、通常画面から先読みモード用の画面に切り替わると、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900の位置、大きさ、各アイコンの移動方向が変更される。演出表示領域208dでは、主人公キャラクタが走る動画像が表示されるとともに、先読みモードに突入したことを示唆する「高確率状態突入!!」、「高確率状態」という文字が表示される。
画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。画面右下隅の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら下方の変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に移動し、保留アイコン903が第3領域から第2領域に移動する。
図40(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾5」が停止表示される。このとき、特定の図柄組合せを停止表示することによって、高信頼度の保留が存在することを先読み報知するようにしてもよい。変動アイコン表示領域800では変動アイコンの消去アニメーションが実行され、変動アイコン801が消去される。
図40(e)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
この特図1変動遊技では、先読みモードの演出が続行される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903が第1領域に移動する。
図40(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾5−装飾7」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では変動アイコンの消去アニメーションが実行され、変動アイコン802が消去される。
図40(g)〜図41(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯させることにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
演出表示領域208dでは、先読みモードの演出が続行されるとともに、主人公キャラクタが剣豪キャラクタを見つける動画像が表示され、剣豪リーチ演出の実行が示唆される(図40(g))。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン903が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
その後、図柄表示領域208a〜208cではリーチ状態となり、演出表示領域208dでは剣豪リーチ演出用の画面背景に切り替えられる(図40(h))。本例では、剣豪リーチ演出用の画面背景に切り替えられた後でも、画面右下の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900の表示は維持される。このため、変動アイコン表示領域800の変動アイコンや保留アイコン表示領域900の保留アイコン(本例では変動アイコン803のみ)は消去されない。
その後、画面右上隅の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる(図41(a))。画面背景では、「負け」という文字が表示されるとともに、対決に敗北したことを示唆する動画像が表示される。
その後、剣豪リーチ演出用の画面背景から通常の画面背景に戻る(図41(b))。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が続行される。また、変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900が元の位置に戻る。
図41(c)、(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、図柄組合せ「装飾3−装飾4−装飾3」の揺れ変動が終了して停止表示される(図41(c))。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが開始され、変動アイコン803が消去される(図41(d))。
(実施例1−8)
図42および図43は、本実施の形態の実施例1−8における演出表示の例を時系列で示している。図42(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、第2領域には保留アイコン902(表示態様:千両箱)が表示されている。
図42(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に電断が発生した状態を示している。電断時には、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等が全て消灯する。
図42(c)は、復電直後の状態を示している。変動期間中に電断が発生した場合、主制御部300では、当該変動の抽選結果(当否判定結果、停止図柄、変動表示時間(タイマ番号)等)の情報が退避される。このため、復電後には特図1表示装置212で残りの変動時間に亘って特図1の変動表示が行われる。本例では、復電後に特図1始動口230への入賞が発生し、特図1の保留が2から3に増加したものとする。一方、第1副制御部400では当該変動の抽選結果等の情報が失われるため、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示は行われず、「復旧中」、「しばらくおまちください」等の文字メッセージを含む復電画面が所定時間表示される。復電画面では、装飾図柄、変動アイコン、保留アイコン等は非表示となる。第1副制御部400では、主制御部300からの図柄変動停止コマンドまたは次の図柄変動開始コマンドを受信した後に、装飾図柄の変動停止表示等の制御を再開する。
図42(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドに基づき、図柄表示領域208a〜208cにデフォルトの図柄を表示させる制御を行う。これにより、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知するデフォルトの図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾6」が停止表示される。変動期間中に電断・復電が発生した場合には、当該変動期間中には変動アイコンや保留アイコンの各種アニメーションが実行されない。
図42(e)、(f)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が開始される。ここで、第1副制御部400では、保留アイコンの表示態様の情報が電断によって消失している。本例では、保留アイコンの表示態様の情報が消失した場合には、第1副制御部400は、全ての保留アイコン(復旧中に増加した保留に対応する保留アイコン903を含む)を共通の表示態様(本例では、通常表示されない表示態様「はてな(?)」であるが、デフォルトの表示態様「白」であってもよい)で表示する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン802の表示態様が、保留アイコンとしての表示態様である「はてな」から例えば「白」に変化する。変動アイコンの最終的な表示態様は、例えば、図柄変動開始コマンドに含まれる当該変動の当否判定結果に基づいて決定される。したがって、変動アイコンは、保留アイコンとは異なり、電断後にも通常通り表示することができる。保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時期に実行される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に移動し、保留アイコン903が第3領域から第2領域に移動する。
図42(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾5」が停止表示されている。
図42(h)〜図43(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、変動アイコン803の表示態様が、保留アイコン902としての表示態様である「はてな」から例えば「赤」に変化する。変動アイコンの最終的な表示態様は、例えば、図柄変動開始コマンドに含まれる当該変動の当否判定結果に基づいて決定される。ここで、図42(a)の時点では保留アイコン902の表示態様は「千両箱」であったが、電断によって保留アイコン変更シナリオ等が失われたため、変動アイコン803の表示態様は箱系にはならない。例えば、保留アイコンの表示態様に基づいて変動アイコンの表示態様を決める場合において、電断・復電によりシナリオが失われたときには、変動アイコンの表示態様は、シナリオなしまたは最も信頼度の低いシナリオに基づいて決定される。保留・変動アイコン間の変化アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同時期に実行される。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に移動する。
図43(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。このとき、復帰時の保留アイコン903(表示態様:はてな)がまだ残っていても、電断復帰後に増加した保留に対応する保留アイコン904(表示態様:箱)については、通常通りの先読み報知(所定の表示態様での表示)を行ってもよい。
(実施例1−9)
図44は、本実施の形態の実施例1−9における演出表示の例を時系列で示している。図44(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中(終了直前)の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾8」が仮停止しており、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われている。この状態は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを待っている状態である。この後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、第1副制御部400の制御により、揺れ変動が終了して図柄組合せが停止表示されることになる。
変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。ここで、本例の変動アイコン表示終了条件は、図柄変動停止コマンドを受信することではなく、変動開始から所定時間(例えば、当該変動の変動タイマの変動時間)が経過したことであるものとする。
図44(b)、(c)は、当該特図1変動遊技が終了したが、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを取りこぼした状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されている。図柄表示領域208a〜208cでは、図柄変動停止コマンドの取りこぼしによって、依然として図柄組合せの揺れ変動が実行されている。
変動アイコン表示領域800では、図柄変動停止コマンドの取りこぼしとは無関係に、変動タイマの変動時間が経過したことに基づいて、変動アイコンの消去アニメーションが開始され、変動アイコン801が消去される。
本例では、図柄組合せの揺れ変動は継続しているが、変動アイコン801が消去されたことによって、特図変動遊技が既に終了していることを遊技者に気付かせることができる場合がある。また、変動アイコン表示領域800で変動アイコン801が消去されているのに対し、図柄表示領域208a〜208cで揺れ変動が続行されていることに違和感を生じさせることができ、遊技者に遊技店員を呼び出させる契機とすることができる場合がある。これにより、何らかの異常があったことを遊技者を介して遊技店員に伝えることができるため、異常の発生を遊技店員が把握することができる場合がある。
図柄変動停止コマンドが受信された場合に、変動アイコンの消去アニメーションを行っても良い。
(実施例1−10)
図45は、本実施の形態の実施例1−10における演出表示の例を時系列で示している。図45(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が3であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。ここで、本例では変動アイコンおよび保留アイコンは特定の演出モード(本例では、爺モード)でのみ表示されるものとし、現時点では特定の演出モード以外の演出モード(本例では、吉宗モード)であるものとする。したがって、現時点では変動アイコンや保留アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されていない。
図45(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾3−装飾6」が停止表示される。
図45(c)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。ここで、この特図1変動遊技が開始された時点で、所定の条件が成立したことに基づき、演出モードが吉宗モードから爺モードに切り替えられる。爺モードに切り替えられる条件としては、例えば、特定の抽選結果が導出されたこと(先読みでもよい)、遊技者の操作に基づき演出ステージが変更されたこと、変動回数が所定の回数に到達したこと、所定の演出ステージ変更抽選に当選したこと、等がある。爺モードでは、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900が出現し、変動アイコンや保留アイコンが表示され得る。本例では、変動アイコン表示領域800に、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:青)が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを伴わず突然に表示される。また、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:千両箱)が、アニメーションを伴わず突然に表示される。
図45(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが行われる。
図45(e)〜(g)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが行われる。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第1領域に移動する。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合には、アイコンを保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後(例えば、図柄変動の開始と同時またはそれより後)で前記アイコンを当該図柄変動に対応する変動アイコンとして表示可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、連続性の高い予告の実行により効果的に遊技者の興趣を向上させることができる。
またこの構成によれば、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることで、遊技意欲を向上させることができる場合がある(保留が貯まりやすい釘調整の良い遊技台と思わせることができる場合がある)。
またこの構成によれば、保留が消化されたことに基づいて当該変動が行われていることを明確に報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、当該変動に対する予告がどのようなものであるかが分かり易くなる場合がある。
またこの構成によれば、保留先読み予告としての保留アイコンの態様が当該変動の当否判定結果に基づいて表示される変動アイコンと関連した態様からなり、先読み予告と当該変動の予告の連続性を保つことができる場合がある。
またこの構成によれば、遊技者に対し保留アイコンよりも当該変動に注目させることができる場合がある。
また本実施の形態による遊技台は、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段とを備えている。該遊技台は、上記構成を備えることで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、予告条件が成立した場合には、予告(例えば、先読み予告、当該変動予告)として、前記保留アイコンおよび前記変動アイコンのいずれか一方を少なくとも表示可能に構成されているものであることを特徴とする。
また、本実施の形態による遊技台において、態様の異なる一または複数の保留アイコン(例えば、複数の表示態様の保留アイコンに対応するテクスチャデータ)を少なくとも記憶可能な保留アイコン記憶手段(例えば、ROM406)と、態様の異なる一または複数の変動アイコン(例えば、複数の表示態様の変動アイコンに対応するテクスチャデータ)を少なくとも記憶可能な変動アイコン記憶手段(例えば、ROM406)と、を備え、第一の予告条件(例えば、変動開始)が成立した場合に、前記予告条件は成立するものであり、前記第一の予告条件とは別の第二の予告条件(例えば、保留数増加)が成立した場合にも、前記予告条件は成立するものであり、前記表示手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記変動アイコン記憶手段に記憶された前記変動アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記変動アイコンを少なくとも表示可能(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1303、S1305)なものであり、前記表示手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記保留アイコン記憶手段に記憶された前記保留アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記保留アイコンを少なくとも表示可能(例えば、保留アイコン表示制御処理のステップS1203、S1205、S1207)なものであり、前記変動アイコン記憶手段は、共通変動アイコン(例えば、表示態様「白」、「青」、「赤」の変動アイコン)を少なくとも記憶可能に構成されているものであり、前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンと同じ態様の共通保留アイコン(例えば、表示態様「白」、「青」、「赤」の保留アイコン)を少なくとも記憶可能に構成されているものであることを特徴とする。
またこの構成によれば、同一態様でアイコンを表示することで、より予告の関連性を高めることができる場合がある。
またこの構成によれば、変動アイコンと保留アイコンを同一の態様とすることで、保留を消化して変動が行われる場合に、保留が減らずに変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記変動アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンとは異なる態様の固有変動アイコン(例えば、表示態様「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の変動アイコン)を少なくとも記憶可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、変動アイコンについては、保留アイコンと共通の態様を持ちつつも固有の態様を持つことで、所定の保留が消化されたことをより遊技者に強調することができる場合があり、遊技者が保留の残数を容易に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、例えば変動アイコンの固有の態様が、共通の態様よりも大当りの信頼度が高い場合には、対象となる保留の変動が開始されるよりも前の予告で遊技者の射幸心を煽りすぎないため、対象となる保留が外れた場合であっても遊技者を大きく落胆させることを抑止することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンおよび前記固有変動アイコンとは異なる態様の固有保留アイコン(例えば、表示態様「箱」、「千両箱」の保留アイコン)を少なくとも記憶可能に構成されているものであり、前記変動アイコン記憶手段は、前記保留アイコン記憶手段に記憶されている前記固有保留アイコンの数(例えば、2)よりも大きい数(例えば、5)の前記固有変動アイコンを記憶可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保つことができる場合がある。また、そのような効果を奏しつつも、多彩な態様で演出を行うことができるため、遊技の興趣を低下させることを抑止することができる場合がある。
またこの構成によれば、例えば保留アイコンの固有の態様が0である場合には、アイコンの変化に対する遊技者の期待感を当該変動に集中させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台では、保留アイコンの固有の態様よりも変動アイコンの固有の態様の方が出現率が高くてもよい。すなわち、前記予告手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として第一の確率で前記固有変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として第二の確率で前記固有保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率からなることを特徴とする。また、前記第二の確率は零(0%)であってもよい。
この構成によれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保つことができる場合がある。
またこの構成によれば、保留中よりも変動中の方がアイコンの態様が変化しやすいため、保留よりも変動に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後(例えば、図柄変動の開始と同時またはそれより後)で前記アイコンを当該変動に対応する変動アイコンとして少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、予告条件が成立した場合には、前記変動アイコンを予告(例えば、当該変動予告)として少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記変動アイコンが表示された後で、所定の予告消去条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも消去可能(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1307、S1309)なものであり、前記所定の予告消去条件は、第一の予告消去条件が成立した場合に成立可能に構成されているものであり、前記所定の予告消去条件は、前記第一の予告消去条件とは別の第二の予告消去条件が成立した場合にも成立可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、多彩な契機で変動アイコンを消去することで、遊技者を当該変動に注目させ、遊技台の興趣を向上することができる。
またこの構成によれば、変動中の変動アイコンの表示に遊技者を注目させることができる場合がある。またこの構成によれば、変動中に実行される他の予告の邪魔になることなく、保留が消化されたことを遊技者に確実に報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留が消化されたことを示す変動アイコンの消去のタイミングを複数備えたことで、保留数の増減を把握しづらくし、止め打ち等の抑止により遊技台の稼動を促進することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の予告消去条件は、所定の図柄変動表示の期間において成立可能に構成されているものであり、前記第二の予告消去条件は、前記所定の図柄変動表示の期間において、前記第一の予告消去条件が成立した後で成立可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、1変動期間内で変動アイコンを複数回消去することで、1の保留の消化により複数個の保留を消化して変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第二の予告消去条件は、前記図柄表示手段が特定の当否判定結果(例えば、大当り)に対応した図柄態様を停止表示する特定の図柄変動停止表示を実行する場合には、第一の確率(例えば、大当りの場合にスーパーリーチ演出が実行される確率)で成立可能に構成されているものであり、前記第二の予告消去条件は、前記図柄表示手段が前記特定の当否判定結果とは異なる当否判定結果(例えば、はずれ)に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を実行する場合には、前記第一の確率とは異なる第二の確率(例えば、はずれの場合にスーパーリーチ演出が実行される確率)で成立可能に構成されているものであり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であることを特徴とする。
この構成によれば、大当り信頼度が高い変動ほど、多くの予告演出が実行されやすく、また実行される予告演出についても出現頻度が低く大当り信頼度の高い予告演出が行われる場合がある。変動アイコンの消去および表示復帰を繰り返すことで、上記効果を奏しつつも上述の他の演出の邪魔にならない場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記第一の予告消去条件が成立した場合には、第一の態様(例えば、消去直前の変動アイコンの表示態様)で前記変動アイコンの表示を消去可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第二の予告消去条件が成立した場合には、前記第一の態様とは異なる第二の態様(例えば、消去直前の変動アイコンの表示態様)で前記変動アイコンの表示を消去可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、消去が行われた回数を把握しやすくすることで、当該変動の信頼度を容易に把握することができる場合がある。またこの構成によれば、変動アイコンの表示について、ただの中断なのか、保留が消化されたことを把握させるための消去なのかの判断を容易に行うことができる場合がある。
またこの構成によれば、1の保留の消化に基づいて行われる1の変動の最中に異なる態様で複数回変動アイコンを消去することで、複数の保留が消化されて複数回の変動が行われているかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記変動アイコンの表示を消去した後で、所定の予告再開条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも再開可能(例えば、変動アイコン表示制御処理のステップS1315、S1317)に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、一度消去された変動アイコンの表示を復帰させることで、より保留の増減の把握を困難とし、遊技台の稼動促進を図ることができる場合がある。
本実施の形態による遊技台において、保留アイコンと変動アイコンは、表示態様の少なくとも一部が共通し、他部が相違するようにしてもよい。例えば、保留アイコンと変動アイコンは、形状、大きさ、色、記された文字、動作時の態様(アニメーション)のうちの少なくとも一部が共通で、他部が相違するようにしてもよい。また、同一の始動情報に対し予告を行う保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様は関連した態様からなるようにしてもよい(変動アイコンを見た場合に、どの保留アイコンと対応関係にあったかを把握することができる)。また、保留アイコンから変動アイコンへと切り替える場合に、アニメーションを実行するようにしてもよい。
これらの構成によれば、保留アイコンの予告対象である変動が行われていることが分かり易く、変動開始後であっても変動開始前から行われていた予告と関連した態様で予告を継続して行うことができ、遊技者に注目させ易い場合がある。また、その逆に、少なくとも一部の態様を固有の態様で表示することで、すでに保留が消化され変動が行われていることを遊技者に認識させることができる場合がある。これにより、遊技者は正しい保留残数を把握しやすくなり、遊技を円滑に進行させることができる場合がある。
また、保留アイコンと関連した態様で変動アイコンを表示することで、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることができ、遊技意欲を向上させることができる場合がある。
本実施の形態による遊技台において、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数や時間的な割合が多くなるようにしてもよい。信頼度の高い予告が行われる変動は、変動時間が長時間になりやすく、他の予告(例えば、スーパーリーチ演出)と重複しやすいため、表示を中断・消去する機会が増える。また、変動アイコンの表示を中断・消去している最中に変動アイコンの表示態様を変更するようにしてもよい。また、信頼度の高い変動アイコンは信頼度の低い変動アイコンよりも消去される回数が多い場合であっても、信頼度の高い変動アイコンの単位変動における表示時間は、信頼度の低い変動アイコンの単位変動における表示時間よりも長くなるようにしてもよい。
これらの構成によれば、1変動において変動アイコンが消去される回数等が信頼度の指針となり、熟練度の低い遊技者であっても信頼度を把握しやすい場合がある。
本実施の形態による遊技台において、1の図柄の停止表示よりも後に変動アイコンが消去されるようにしてもよい。実行されている変動および該変動の結果としての図柄の停止表示は、消去される変動アイコンが対応する保留が消化されたことに基づいて行われたものであることを遊技者に確実に報知することができる場合がある。
また、変動開始から所定の時間(例えば、選択された変動タイマの変動時間)が経過したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、主制御部300に異常が発生した場合や、第1副制御部400または第2副制御部500がコマンドを取りこぼした場合であっても変動アイコンを消去することができ、保留が消化されたことを報知できる場合がある。
また、変動開始からリーチが成立するまでの間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、予告の邪魔にならないタイミングで変動アイコンを消去することができる場合がある。
また、リーチが成立してから、変動アイコン表示領域及び保留アイコン表示領域の表示が中断されるまでの間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。これにより、予告の邪魔にならないタイミングで変動アイコンを消去することができる場合がある。
また、変動アイコン表示領域の表示が再開されるよりも前に変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、図柄の停止表示が行われるよりも前に変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、図柄の確定表示時間(変動停止から次回変動開始までの時間。例えば600ms程度)の間に変動アイコンを消去するようにしてもよい。
また、主制御部300から所定の信号を受信したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、主制御部300から変動停止コマンドを受信したことに基づいて変動アイコンを消去するようにしてもよい。また、非変動時であっても変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域を表示していてもよい。
また、所定の条件が成立したことに基づいて、保留アイコンから変動アイコンへの移動アニメーションを省略してもよい。これにより、変動途中で変動アイコンの表示が中断した後における表示復帰時と同じ態様となるため、保留数を誤認させることができる場合があり、遊技者の止め打ちを抑止することができる場合がある。
スーパーリーチの実行に応じて各アイコンの表示領域(それに伴うアイコン自体)の表示を中断した場合、該表示領域の表示復帰時には少なくとも変動アイコンの表示を復帰させないように制御してもよい。変動アイコンによる予告を行っていた場合、抽選結果がハズレになった後にその変動アイコンを見せられると遊技者が不快になる恐れがある。したがって、上記のようにすることによって、遊技者に悪い印象を残さないようにすることができる場合がある。
また、変動アイコンの消去アニメーションの態様は複数あってもよい。変動アイコンの消去アニメーションの態様は、特に大当り信頼度や、特図毎に異ならせてもよい。その逆に、信頼度の異なる変動や複数の特図で同態様の消去アニメーションを行ってもよい。
また、優先変動側の特図2の有利度が特図1より高い場合、非電サポ状態においては、割り込んだ特図2の保留に基づく変動アイコンはデフォルトの表示態様を選択するようにしてもよい。これにより、有利な当りを煽りすぎて遊技者の射幸心が煽られることを抑止できる場合がある。
また、変動アイコンを常時表示する必要はなく、例えば演出抽選により予告として変動アイコンを表示する場合や、当該変動に対する先読み予告(保留アイコン)が表示されている場合にのみ変動アイコンを表示してもよい。
また、変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域の表示態様(例えば、形状、大きさ、アイコン移動方向等)を変更してもよい。これにより、他の予告や演出の邪魔にならないようにすることができる場合がある。
また、実施例1−8のような電断・復電に限らず、例えば、大当りやST終了等による遊技状態の変更があった場合にも、所定の回数、保留アイコンおよび変動アイコンを予め定められた態様で表示するようにしてもよい。
また、擬似連が行われる度に変動アイコンの消去および復帰を繰り返し複数回行ってもよい。
また、当否判定結果として特別な当否判定結果が導出された場合には、変動アイコンにおける移動アニメーション・変化アニメーション・消去アニメーションのうちの少なくともいずれか一つの実行を規制してもよい。これにより、予告や演出の邪魔にならないようにすることができる場合がある。
また、保留アイコンから保留アイコンの変化時には信頼度が低下せず、保留アイコンから変動アイコン、又は変動アイコンから変動アイコンの変化の際には信頼度が低下する場合があってもよい。
また、変動アイコンは、大当り信頼度が100%の態様(例えば「金」)を有していてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例2−1)
図46および図47は、本実施の形態の実施例2−1における演出表示の例を時系列で示している。図46(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208aでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。本例では、球系の変動アイコンや保留アイコンには、図18(a)に示したような「八代将軍」の4文字が記されている。変動アイコンや各保留アイコンにおいては、例えば図18(a)に示す態様の待機アニメーション(時計回り方向の回転)が実行される。複数の保留アイコン同士、あるいは変動アイコンおよび保留アイコンの間においては、待機アニメーションの周期、位相等は必ずしも同一である必要はない。例えば図46(a)に示すタイミングにおいて、変動アイコン801は「軍」の文字が正位置となっており、保留アイコン901は「軍」ではなく「代」の文字が正位置となっている。
図46(b)〜(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。すなわち、変動アイコン801は、消去アニメーション実行中には所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵(回転、変形、拡縮等しない表示態様)で表示される。ただし、変動アイコンの消去アニメーションの実行期間中に、当該変動アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。
図46(b)〜(f)に示すように、変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801が変動アイコン表示領域800内で下方に移動し、変動アイコン表示領域800外にはみ出た部分から徐々に消去される。本例では、変動アイコン801の消去アニメーションは、次の特図変動遊技が開始されるよりも前に終了する。また本例では、保留アイコン901の待機アニメーションは、変動アイコン801の消去アニメーション実行中も継続される。
図46(g)〜図47(d)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図46(g)〜(d))。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されると、当該変動アイコン(保留アイコン)の待機アニメーションは中止される。すなわち、変動アイコン802は、移動アニメーション実行中には所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵で表示される。この待機アニメーションが中止されるのは、移動アニメーションの開始と同時であってもよいし、移動アニメーションの開始から所定時間経過後であってもよいし、移動アニメーション開始後に変動アイコン802が時計回り方向に回転して最初に初期状態に戻ったときであってもよい。なお、保留・変動アイコン間の移動アニメーションの実行中に、当該変動アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。また、移動アニメーションと待機アニメーションはそれぞれ独立して制御されていても良いし、一方の制御状態に応じて他方の制御状態を切り替えるようなものであっても良い。
図46(h)に示す時点で、特図1の保留が2つ連続して増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が、保留アイコン表示領域900のそれぞれの領域(保留アイコン902は第1領域、保留アイコン903は第2領域)に下方からせり上がり(図46(h))、その後、保留が増加したことを目立たせるために、それぞれの領域の周囲で動き回る(図47(a)、(b))。本例では、保留アイコンの増加アニメーションの実行中には、当該保留アイコンの待機アニメーションは実行されない。すなわち、保留アイコン902、903は、増加アニメーションが終了するまでは所定のテクスチャ画像(例えば、初期状態のテクスチャ画像)の一枚絵で表示される。なお、保留アイコンの増加アニメーションの実行中に、当該保留アイコンの待機アニメーションを併せて実行するようにしてもよい。
本例では、移動アニメーションの実行期間と増加アニメーションの実行期間とが重複している場合、移動アニメーション実行中の変動アイコンと、増加アニメーション実行中の保留アイコンとが互いに重複して表示される場合がある。具体的には、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から変動アイコン表示領域800に移動途中の変動アイコン802と、増加アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域に増加途中の保留アイコン902とは、互いに重複して表示される(図46(h)、図47(a))。変動アイコン802は保留アイコン902よりも表示優先度が高く、変動アイコン802は保留アイコン902よりも上のレイヤーに表示されるため、保留アイコン902の一部または全部は変動アイコン802によって遮蔽される。
一方、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から変動アイコン表示領域800に移動途中の変動アイコン802と、増加アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第2領域に増加途中の保留アイコン903とは、両アニメーションの実行期間は重複しているが、表示は重複していない。
図47(c)に示す時点で、保留アイコンの増加アニメーションが終了する。保留アイコンの増加アニメーションが終了すると、保留アイコン902、903がそれぞれ保留アイコン表示領域900の第1領域および第2領域に表示される。また、保留アイコン902、903の待機アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションが終了した後も引き続き行われている(図47(d)で終了する)。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションの開始よりも前に開始され、保留アイコンの増加アニメーションの終了よりも後に終了する。すなわち、本例では保留・変動アイコン間の移動アニメーションの実行時間(尺)は、保留アイコンの増加アニメーションの実行時間よりも長くなっている。
(実施例2−2)
図48および図49は、本実施の形態の実施例2−2における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図48(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域では、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図48(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図48(c)〜(e)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり(図48(c)、(d))、最終的には消えるようになっている(図48(e))。
図48(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾5−装飾1」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図48(g)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された直後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1始動口230に入賞したことに基づいて、特図1の変動表示が開始される。入賞直後に特図1変動遊技が開始されるため、特図1保留ランプ218は、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDが入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。非変動状態で特図1始動口230に入賞して特図1変動遊技が開始された場合には、保留アイコン表示領域900での保留アイコンの増加アニメーションを省略(短縮表示)してもよい。
図48(h)は、特図1変動遊技が開始された後に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の保留増加対象領域(増加した保留に対応する新たな保留アイコンが表示される領域。保留が0から1に増加した場合には第1領域)において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン902が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保留アイコン902が視認可能となる。本例の保留アイコンの増加アニメーションは、図48(c)〜(e)に示した消去アニメーション(透明度が徐々に高くなるアニメーション)とは逆の態様である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションの実行期間中にも当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。特に保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様が同一であれば、増加アニメーションと消去アニメーションについては、同一のアニメーションの再生順序を逆にすることで表示しても良い。
図49(a)は、その後、特図1の保留が連続して3つ増加した状態を示している。特図1保留ランプは、特図1の保留が1から4に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900で、3つの保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン903〜905が表示され、保留アイコン903〜905の透明度が徐々に低くなり、保留アイコン903〜905が出現する。本例では、保留アイコン903〜905のぞれぞれの増加アニメーションの実行期間は重複している。また本例では、保留アイコン903〜905の増加アニメーションが開始された時点で保留アイコン902の増加アニメーションがまだ終了していないため、保留アイコン903〜905の増加アニメーションの実行期間は保留アイコン902の増加アニメーションの実行期間とも重複している。このように、複数の増加アニメーション(本例では、保留アイコン902〜905のそれぞれの増加アニメーション)の実行期間は互いに重複する場合がある。
図49(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾1−装飾4」が停止表示される。
図49(c)、(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションとが実行される。
保留アイコンの消去アニメーションでは、図48(c)〜(e)に示した保留アイコン901の消去アニメーションと同様に、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン902の透明度が徐々に高くなり(図49(c))、最終的には消えるようになっている(図49(d))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されている保留アイコン903〜905が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する(図49(c)、(d))。本例では、保留アイコンの移動アニメーションの実行期間は、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と重複する。また、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーションの実行期間中にも、当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。
また本例では、消去アニメーション実行中の保留アイコンと、移動アニメーション実行中の保留アイコンとが互いに重複して表示される場合がある。具体的には、消去アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から消去されている途中の保留アイコン902と、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第2領域から第1領域に移動している途中の保留アイコン903とは、互いに重複して表示される。消去アニメーションの対象となる保留アイコン902は、移動アニメーションの対象となる保留アイコン903よりも表示優先度が高いため、保留アイコン902は保留アイコン903よりも上のレイヤーに表示される。これにより、保留アイコン903の一部または全部は保留アイコン902によって遮蔽される場合がある。ただし、保留アイコン902の透明度によっては、保留アイコン903は、保留アイコン902との重複部分についても視認可能となる場合がある。
ここで、複数の保留アイコン(例えば、図49(b)に示す4つの保留アイコン902〜905、図49(d)に示す3つの保留アイコン903〜905)のそれぞれの待機アニメーションは、互いに同期させてもよい。また、他のアニメーション(例えば増加、移動、消去)を実行中の保留アイコンの待機アニメーションについても、他の保留アイコンの待機アニメーションと同期させてもよい。保留アイコンの待機アニメーションは、所定の契機(例えば、電源投入、前回大当り等)から周期が保たれるようにしてもよい。この場合、保留アイコンが非表示の状態であっても周期算出の制御が継続して行われるようにしてもよい。
(実施例2−3)
図50および図51は、本実施の形態の実施例2−3における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図50(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、1つの保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域では、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図50(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図50(c)〜図51(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり、最終的には消えるようになっている。例えば、保留アイコン901の透明度は、図50(c)に示す時点では25%であり、図50(d)に示す時点では50%であり、図50(e)、(f)に示す時点では75%であり、図50(g)に示す時点では100%(あるいは、保留アイコン901自体が消去されていてもよい)である。本例では、保留アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
ここで、図50(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、高透明度(例えば、透明度100%)の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保留アイコン902が視認可能となる。例えば、保留アイコン902の透明度は、図50(f)に示す時点では75%であり、図50(g)に示す時点では50%であり、図50(h)に示す時点では25%であり、図51(a)に示す時点では0%である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションが終了するまで、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
本例では、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とが同一の表示態様「白」であり、かつ、保留アイコンの消去アニメーションと、当該消去アニメーションとは逆の態様の増加アニメーションとが、同じ領域(保留アイコン表示領域900の第1領域)で実行される。消去アニメーションの途中に増加アニメーションが開始された場合、見た目上の保留アイコンの透明度は、所定の透明度まで徐々に高くなった後に徐々に低くなる。なお、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とは完全に同一の表示態様でなくてもよいし、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と増加アニメーションの実行期間とは同じ時間でなくてもよい。消去アニメーションと増加アニメーションとがほぼ同時に開始され、かつ両アニメーションの実行期間がほぼ同一である場合には、見た目上の保留アイコンの透明度が両アニメーションの実行中にほとんど変化しない場合がある。
本例では、図50(c)〜(e)では保留アイコン901の透明度が0%から75%まで徐々に高くなるため、見た目上の保留アイコンの透明度も徐々に高くなる。図50(f)では、保留アイコン901の透明度は75%であるが透明度75%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は75%よりも低くなる。図50(g)では、保留アイコン901の透明度は100%であるが、透明度50%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は約50%となる。図50(h)〜図51(a)では、保留アイコン901が消去されており、保留アイコン902の透明度は徐々に低くなる。以上により、見た目上の保留アイコンの透明度は、図50(c)〜(e)の期間では徐々に高くなり、図50(e)の時点で透明度75%に到達し、図50(e)〜図51(a)の期間では徐々に低くなる。本例では、図50(c)〜図51(a)の期間では保留アイコンの待機アニメーションが中止されているが、待機アニメーションを実行してもよい。
本例では、保留が消化されることを示す消去アニメーションと、当該消去アニメーションを打ち消す増加アニメーションとが重複して実行される。これにより、徐々に薄くなって消えるはずだった保留アイコンが、ある時点から徐々に濃くなる場合がある。したがって、保留が減少せずに変動が行われたかのように錯覚させることができる場合がある。
また、始動口に遊技球が入球したにも関わらず、保留が増加していないかのように錯覚させることができる場合がある。
(実施例2−4)
図52および図53は、本実施の形態の実施例2−4における演出表示の例を時系列で示している。図52(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が3であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)、保留アイコン903(表示態様:青)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。ここで本例では、保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様として「白サボハニ」、「青サボハニ」、「赤サボハニ」等のサボハニ系の表示態様が存在し、サボハニ系の表示態様は球系と同様に信頼度の高低を色で表しており(白<青<赤)、かつ、サボハニ系のそれぞれの表示態様は同色の球系の表示態様よりも信頼度が高いものとする。
サボハニ系の保留アイコン902と球系の保留アイコン901、903とでは、待機アニメーションの周期(例えば、テクスチャデータの数)が異なっていてもよい。待機アニメーションのキックタイミングは、各アニメーションに依存していてもよい。また、同じ球系ではあるが表示態様の異なる保留アイコン901と保留アイコン903とで、待機アニメーションの周期を同期させてもよい。また、同じ球系の変動アイコン801と保留アイコン901、903とで待機アニメーションの周期を同期させてもよい。
図52(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン801の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。
図52(c)〜(f)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが開始される時点では、変動アイコンの消去アニメーションが終了していないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの実行期間と変動アイコンの消去アニメーションの実行期間とが重複する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン902、903が第1および第2領域にそれぞれ移動する。ここで、図52(c)に示す状態では、変動アイコン801の消去アニメーションがまだ終了していないため、一時的に4つのアイコン(変動アイコン801、802、保留アイコン902、903)が表示される。これにより、実際の保留数よりも多くのアイコンを表示できるため、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれのアイコンであっても良い。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれの態様とも異なる態様のアイコンが表示されるような構成としても良い(例えば図52(c)のアイコン801等)。
図52(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白)が保留アイコン表示領域900の右端に出現し、当該右端から保留増加対象領域(保留が2から3に増加した場合は第3領域。図中、破線の四角形で示している)に向かって所定の移動距離を移動する。保留アイコン904の移動速度は、一定の速度であってもよいし、途中で加減速してもよい。増加アニメーション実行中の保留アイコン904では、所定の待機アニメーションを実行してもよい。このときの待機アニメーションは、他のアイコンの待機アニメーションとは同期していなくてもよい。
図52(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾10(0)−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン802の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン802自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン802の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3領域に向かって移動している途中である。
図52(h)〜図53(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動遊技が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら通常であれば変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、変動アイコン803自体は変動アイコン表示領域800には移動せず、演出表示領域208d内のあちこちを動き回る。この移動アニメーションは、例えば、変動アイコンの表示態様が特定の表示態様(例えば、サボハニ系の表示態様)であるときにのみ、所定の確率で実行される。この移動アニメーションにおいて、変動アイコン803は、図柄表示領域208a〜208cの一部または全部と重複してもよいし(図52(h)、図53(a))、装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動してもよい(図53(b))。このように、保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、変動アイコンを保留アイコン表示領域900から変動アイコン表示領域800に移動させる態様には限られない。
変動アイコン表示領域800には、変動アイコン803ではなく、「激アツ」という文字が表示されている。このように、変動アイコン表示領域800は、必ずしも変動の対象となる変動アイコンを表示する必要はない。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903が第1領域に移動する。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3領域に向かって移動している途中である。図52(h)に示す時点では、保留が消化されたことに基づき、保留増加対象領域が第3領域から第2領域に移動し、保留アイコン904の移動アニメーションにおける目標位置も第3領域から第2領域に移動する。これにより、保留アイコン904の移動距離がL1からL2に伸び、保留アイコン904の移動アニメーションの実行時間が長くなる。このように、本例では、保留アイコンの移動アニメーションにおける移動距離や実行時間が、当該移動アニメーションの実行中に変化する場合がある。実施例1−4のように優先変動側の特図2の保留が割り込んだ場合には、保留アイコンの移動アニメーションの移動距離や実行時間が短縮されるようにしてもよい。
また本例では、目標位置に到達した保留アイコン904の待機アニメーションは、何らかのタイミング(例えば、移動アニメーションが終了したタイミング)で他のアイコン(例えば、保留アイコン903)の待機アニメーションの周期と同期させるようにしてもよい(図53(b))。
(実施例2−5)
図54および図55は、本実施の形態の実施例2−5における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図54(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900には、現時点では保留アイコンが表示されていない。
図54(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。図54(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン901が保留アイコン表示領域900の右端(装飾図柄表示装置208の表示画面の右端)から現れ(図54(b))、当該右端から保留増加対象領域(保留が0から1に増加した場合は第1領域)に向かって直線的に移動する(図54(c)、(d))。図54(d)に示す時点で、保留アイコン901が第1領域に到達し、保留アイコンの増加アニメーションが終了する。
保留アイコンの増加アニメーションの移動距離および実行時間は、保留増加対象領域の位置によって異なる。本例では、第1、第2、第3、第4領域が保留アイコン表示領域900の左端からこの順に配置されており、増加アニメーションで増加する保留アイコンは保留アイコン表示領域900の右端から現れるため、保留アイコンの増加アニメーションの移動距離は、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。当該増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度が一定である場合、増加アニメーションの実行時間も、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。
本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の表示態様を「白」から「赤」に変化させる変化アニメーションが実行される(図54(c))。ここで、保留アイコンや変動アイコンの変化アニメーションは、所定の表示態様のアイコン画像を別の表示態様のアイコン画像に変化させるだけであってもよい。
また本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の待機アニメーション(時計回り方向の回転)も実行される。保留アイコン901の増加アニメーションが終了した後には、待機アニメーションのみが続行される。
図54(e)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾9−装飾1」が停止表示される。
図54(f)、(g)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、左方に直線的に移動して保留アイコン表示領域900の左端から表示領域外に出る。本例では、保留アイコン901の消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン901の待機アニメーションが実行される。
図54(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図55(a)〜(d)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され(図55(a))、所定の変動時間の経過後に特図E(はずれ)が停止表示される(図55(c))。特図1保留ランプ218は、入賞直後に特図1変動遊技が開始されているため、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDは入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され(図55(a))、所定の変動時間の経過後に、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾9−装飾5」が停止表示される(図55(c))。
保留アイコン表示領域900では、特図1始動口230に入賞したことに基づき、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。ただし、当該保留アイコンに対応する保留は入賞直後に消化されるため、増加アニメーションの開始直後に保留アイコンの消去アニメーションが実行される。本例では、図55(a)〜(d)に示す一連のアニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションとしての属性と、保留アイコンの消去アニメーションとしての属性との双方を有する保留アイコンの増加・消去アニメーションであると考えることができる。該アニメーションは、増加アニメーションおよび消去アニメーションを連続して行うものであっても良いし、両属性を持つ単体のアニメーションとして予め記憶されていても良い。
保留アイコンの増加・消去アニメーションでは、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の右端から現れ(図55(a))、保留アイコン表示領域900の左端に向かって直線的に移動し(図55(b)、(c))、当該左端から表示領域外に出る(図55(d))。本例では、保留アイコン902の増加・消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン902の待機アニメーションが実行される。
保留アイコンの増加・消去アニメーションは、特図1変動遊技が開始されたタイミングとほぼ同時に開始され(図55(a))、当該特図1変動遊技の終了よりも後のタイミングで終了する(図55(d))。すなわち、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間(尺)は、当該特図1変動遊技の変動時間よりも長い。言い換えれば、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。該最短の変動時間は、所定の遊技状態における最短の変動時間であっても良いし、遊技台における最短の変動時間であっても良い。
また本例では、特図1変動遊技が終了したときの保留アイコン902は、保留アイコン表示領域900の第1領域(保留が0から1に増加した場合の保留増加対象領域)にもまだ到達していない(図55(c))。保留アイコンの増加・消去アニメーションにおいて保留アイコンが保留アイコン表示領域900の右端に現れてから第1領域まで到達するまでの時間は、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーション(図54(b)〜(d)参照)の実行時間とほぼ一致する。また、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーションの実行時間は、各種の保留アイコンの増加アニメーションの中で最も長い。したがって、本例では、保留アイコンの増加アニメーションの中で最長の実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。
また本例では、ある1つの保留アイコンについての総表示時間(例えば、当該保留アイコンの増加アニメーション、移動アニメーションおよび消去アニメーションの実行時間の総和、または、当該保留アイコンの待機アニメーションの実行時間)は、当該保留アイコンに対応する特図変動遊技の変動時間よりも長い場合がある。つまり保留が1以上ある状態で該アニメーションが実行された場合には、該アニメーションは複数の変動に跨って行われる場合がある。
(実施例2−6)
図56および図57は、本実施の形態の実施例2−6における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図56(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:白サボハニ)および保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、保留増加対象領域は第3領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で保留増加対象領域を示している。
図56(b)は、当該特図変動遊技におけるその後の状態を示している。この時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン903(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
ここで、アイコン(保留アイコンまたは変動アイコン)の移動を伴う各アニメーション(例えば、増加アニメーション、消去アニメーション、移動アニメーション等)において、アイコンの移動速度は当該アイコンの表示態様によって異なってもよい。例えば、サボハニ系のアイコンの移動速度は、球系のアイコンの移動速度よりも遅くてもよい。
図56(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾7−装飾3」が停止表示される。
本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン901が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領域900の下端から表示領域外に出る。
また本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に徐々に移動する。第3領域の保留アイコン903はまだ増加アニメーションを実行中であるため、保留アイコン903についての移動アニメーションの実行開始は遅延する。
図56(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン902の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了している。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図56(e)、(f)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したことに基づき、遅延していた保留アイコン903の移動アニメーションが開始される(図56(e))。保留アイコン903の移動アニメーションでは、保留アイコン903が第3領域から第2領域に徐々に移動する。図56(f)に示す時点で、保留アイコン903の移動アニメーションが終了する。ここで、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションとは異なる態様であってもよい。例えば、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションよりも保留アイコンの移動速度が速くてもよい。また、アニメーションの少なくとも一部の表示を中止することで、該移動アニメーションにかかる時間を短縮しても良い。ただし、保留アイコンが移動していることがわかる程度に表示を行う。
図56(g)は、当該特図1変動遊技が終了し、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾9−装飾10(0)−装飾4」が停止表示される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。
特図1変動遊技が終了すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションおよび移動アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン902が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領域900の下端から表示領域外に出る。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に徐々に移動する。
また、特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。保留アイコン904の第3領域から第2領域への移動アニメーションは、当該保留アイコン904の増加アニメーションが終了するまで実行開始が遅延する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
図56(h)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン903の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが引き続き行われている。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図57(a)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留がさらに1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン905(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。第3領域では、保留アイコン905の増加アニメーションとは別に、保留アイコン904の増加アニメーションが引き続き行われている。すなわち第3領域では、複数の保留アイコンの増加アニメーションが実行されており、複数の保留アイコンが重複して表示されている。また、特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
複数の保留アイコンが重複している部分では、これらの保留アイコンが同一のレイヤーで表示されていたとしても、VRAMに画像データが展開される順番が遅いほど手前に表示される。したがって、保留アイコン904、905の重複部分において、後に増加した保留アイコン905は、先に増加した保留アイコン904よりも手前に表示される。すなわち本例では、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高く、手前に表示される。
VRAMに画像データが展開される順番は、必ずしも表示される順番と関連(表示される順番が遅い画像ほどVRAMに画像データが展開される順番が遅い)があるわけでは無い。つまり、VRAMに画像データが展開された順番の早い画像を後の方に表示し、あえて他の画像に隠れるような表示を行っても良い。
図57(b)〜(d)は、その後の状態を示している。第3領域における保留アイコン904の増加アニメーションが終了すると(図57(b))、その後、遅延していた保留アイコン904の移動アニメーションが開始され(図57(c))、保留アイコン904が第3領域から第2領域に移動する(図57(d))。また、図57(d)に示す時点で保留アイコン905の第3領域への移動が完了して、保留アイコン905の増加アニメーションが終了する。
(実施例2−7)
図58および図59は、本実施の形態の実施例2−7における演出表示の例を時系列で示している。図58(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で特図1および特図2それぞれの保留増加対象領域を示している。
本例では、特図1と特図2とで変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900が共有される。保留アイコン表示領域900において、特図1および特図2の保留増加対象領域は、特図1の保留数が0の場合には同じ領域になり、それ以外の場合には別の領域になる。
図58(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。優先変動側の特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。このように、特図1の保留増加対象領域は特図1および特図2の保留数の和に基づいて決定され、特図2の保留増加対象領域は特図2の保留数のみに基づいて決定される。また、優先変動側の特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションと、特図1の保留アイコンの退避アニメーションとが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、特図1の保留アイコン901が表示されている第1領域において、例えば雲を表すエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図58(b))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図58(c)、(d))。本例では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの増加アニメーションの態様(例えば、保留アイコン表示領域900の下方からせり上がる態様)とは異なっている。また、特図2の保留アイコンの態様(本例では「天下泰平」柄)は、特図1の保留アイコンの態様(本例では「八代将軍」柄)とは異なっていてもよい。また、特図2の保留アイコンの待機アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの待機アニメーションの態様とは異なっていてもよい。特図2の保留アイコンの増加アニメーションは、特図1の保留アイコンの退避アニメーションよりも表示優先度が高くてもよい。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションでは、第1領域に表示されている特図1の保留アイコン901が右側の第2領域に移動し、第2領域に表示されている特図1の保留アイコン902が右側の第3領域に移動する(図58(b)〜(d))。退避アニメーションでの保留アイコンの移動態様は、左方向に移動する移動アニメーションとは逆の態様になっている。なお、退避アニメーションを省略して、特図1の保留アイコン901を第1領域から第2領域に瞬間的に移動させ、特図1の保留アイコン902を第2領域から第3領域に瞬間的に移動させてもよい。
図58(e)、(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾10(0)」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、特図1の変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。特図1の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され(図58(e))、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり(図58(f))、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。ただし、消去アニメーションの実行中も継続して待機アニメーションが行われていても良い。
図58(g)〜図59(d)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留数が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図2の保留が1から0に減少したことにより、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第4領域から第3領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第2領域から第1領域に移動する。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションが開始される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図58(g)〜図59(a))。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されると、当該変動アイコン(保留アイコン)の待機アニメーションは中止される。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901、902が、第1および第2領域にそれぞれ移動する(図58(g)〜図59(a))。
特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、まず移動アニメーション中の円形の変動アイコン811に割れ目が生じる。移動アニメーションが終了した後には、変動アイコン811がガタガタと振動し(図59(b))、変動アイコン811が割れて中から千両箱が出現し(図59(c))、最終的には千両箱のみが変動アイコン811として表示される(図59(d))。特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様は、特図1の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様とは異なる固有の態様であってもよい。
(実施例2−8)
図60および図61は、本実施の形態の実施例2−8における演出表示の例を時系列で示している。図60(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。図示を省略しているが、保留アイコン表示領域900における特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。
図60(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が2から3に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第3領域において、所定のエフェクト動画像903aが表示され(図60(b))、エフェクト動画像903aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像903aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン903(表示態様:白)が出現する(図60(c)、(d))。
図60(e)〜図61(d)は、その後の状態を示している。図60(e)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が3から4に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は表示領域外となる。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第4領域において、エフェクト動画像903aと同様のエフェクト動画像904aが表示され(図60(e))、エフェクト動画像904aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像904aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン904(表示態様:白)が出現する(図60(f)〜(h))。
図60(f)に示す時点で、特図2の保留が1つ増加したものとする。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。特図1の保留増加対象領域は表示領域外のままである。また、特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーション、特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、第1領域において、エフェクト動画像903a、904aとは異なる態様のエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図60(f)、(g))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図60(h)〜図61(b))。
特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)では、第1〜第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901〜903が第2〜第4領域にそれぞれ移動する(図60(f)〜図61(b))。特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)の実行期間は、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの実行期間とほぼ同じである。特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される時点で、特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが第4領域で実行中であるため、保留アイコン904の退避アニメーション(第4領域から表示領域外への移動)の実行開始は遅延する。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の変化アニメーションを実行してもよい(図61(a)〜(c))。保留アイコン901の変化アニメーションでは、表示態様「白」の保留アイコン901の手前に所定のエフェクト動画像901aが表示され(図61(a))、エフェクト動画像901aが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン901が出現する(図61(b)、(c))。
ここで、画像同士が重複して表示される部分において、エフェクト動画像は保留アイコンよりも表示優先度が高いため、エフェクト動画像911aは特図1の保留アイコン901よりも手前に表示される(図60(f)、(g))。また、非優先変動側の特図1の保留アイコンは優先変動側の特図2の保留アイコンよりも表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン901は、特図2の保留アイコン911よりも手前に表示される(図60(h))。また、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン904は特図1の保留アイコン903よりも手前に表示される(図60(g)〜図61(a))。
図60(h)に示す時点で第4領域での特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが終了するため、遅延していた退避アニメーション(退避アニメ2)が開始される。この退避アニメーションでは、特図1の保留アイコン904が第4領域から表示領域外に移動する(図61(a)〜(c))。このように、保留アイコンは、一度表示された後に表示領域外に移動して非表示になる場合がある。この退避アニメーションにおける保留アイコン904は、先に開始されていた退避アニメーションの保留アイコン903と重複して表示される場合がある(図61(a))。
図61(c)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾9−装飾3」が停止表示される。
その後、図61(d)に示す時点で、特図2変動遊技が開始される。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が1から0に減少したことを表示する。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図1の変動アイコンの消去アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーションが開始される。変動開始のタイミングに合わせて、各保留アイコンや変動アイコンの待機アニメーションを同期させるようにしてもよい。
特図1の変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、例えばエフェクト動画像903a、904aと同態様のエフェクト動画像801aが変動アイコン801の手前に表示され、変動アイコン801はエフェクト動画像801aにより隠されている間に消去され、その後、エフェクト動画像801aが縮小されて消去される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン901〜903がそれぞれ徐々に第1〜第3領域に移動する。また、表示領域外の保留アイコン904が徐々に第4領域に移動する。このように、一度非表示となった保留アイコンが再度表示される場合がある。
(実施例2−9)
図62は、本実施の形態の実施例2−9における演出表示の例を時系列で示している。図62(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が4であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域には、保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)、保留アイコン903(表示態様:赤)、保留アイコン904(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。
図62(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾6」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。
図62(c)〜(f)は、次の特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図62(c)、(d))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されている保留アイコン902〜904が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する(図62(c)〜(e))。
本例では、保留アイコンの移動アニメーションの実行期間中に、保留アイコンの変化アニメーションが行われる場合がある。保留アイコンの変化アニメーションでは、保留アイコン903、904の手前に所定のエフェクト動画像903a、904aが表示され、エフェクト動画像903a、904aが徐々に小さくなると、表示態様が「赤」から「金」に変化した保留アイコン903と、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン904とが出現する(図62(c)〜(e))。移動アニメーションにより保留アイコンの表示位置を移動させながら表示態様を切り替えることで、保留の誤認を確実に防ぐことができる場合がある。
図62(d)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900では保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この増加アニメーションは、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションの実行期間中に開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、所定のエフェクト動画像905aが表示され(図62(d))、エフェクト動画像905aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像905aよりも奥に新たに表示された保留アイコン905(表示態様:白)が出現する(図62(e)、(f))。
図62(a)に示す保留アイコン表示領域900と、図62(f)に示す保留アイコン表示領域900とを対比すると、第1、第3および第4領域の保留アイコンの表示態様は同じであり、第2領域の保留アイコン(実際には、図62(a)では保留アイコン902、図62(f)では保留アイコン903)の表示態様のみが「白」から「金」に変わっている。したがって、第2領域の保留アイコンの表示態様が「白」から「金」に変化したように遊技者を錯覚させることができる場合があり、これにより遊技の興趣を向上させることができる場合がある。特に、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションを短縮または省略した場合には、上記のような遊技者の錯覚を生じ易くすることができる場合がある。
また、保留アイコンの移動アニメーションや変化アニメーションを短縮または省略した場合には、保留アイコン表示領域900の状態が図62(a)から図62(f)に瞬間的に変化することがある。その場合、図62(a)の状態と図62(f)の状態とのいずれにおいても第3領域の保留アイコンの表示態様が出現頻度の低い「赤」であるため、図62(a)の第1領域の保留アイコン901が既に消化され、図62(a)の第3領域の保留アイコン903が第2領域に移動したことが遊技者に分かり難い場合がある。このため、遊技者によっては、図62(a)の状態から図62(f)の状態に変化したときに、第3領域の保留アイコンは移動しておらず、第2領域の保留アイコンの表示態様が非先読み状態の「白」から高信頼度の「金」へと切り替わったように勘違いしてしまう可能性がある。このため、保留アイコンの増減や表示態様の変化をアニメーションによって強調して示すことにより、効果的な演出を行うことができるとともに、遊技者による保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
(実施例2−10)
図63および図64は、本実施の形態の実施例2−10における演出表示の例を時系列で示している。図63(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。
図63(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。保留アイコン表示領域900の第2領域には、増加した保留の当否を高信頼度で先読み予告する保留アイコン902(表示態様:赤)が表示されている。本例では、保留アイコン902での先読み予告に基づき、保留アイコン902以外の保留アイコンでも先読み予告を実行する。これにより、保留アイコン901の表示態様は「白」から「村人A」に変化する。保留アイコン901では、一定の周期で左右をキョロキョロする待機アニメーションが実行される。また、演出表示領域208dには、「ワイワイ」、「ガヤガヤ」、「なんだなんだ」、「どうした?」等の文字が表示される。このとき、変動アイコン表示領域800においても、変動アイコン801の表示態様を変化させてもよい。これらの表示により、特別な先読み予告演出が開始されたことが遊技者に示唆される。
図63(c)は、当該特図1変動遊技が終了するとともに、特図1の保留が2つ増加した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾10(0)−装飾4」が停止表示される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900の第3領域には保留アイコン903(表示態様:村人B)が所定の増加アニメーションを伴って表示され、第4領域には保留アイコン904(表示態様:村人A)が所定の増加アニメーションを伴って表示される。保留アイコン903、904では、一定の周期で左右をキョロキョロする待機アニメーションが実行される。保留アイコン901、903、904の待機アニメーションは非同期で実行される。
図63(d)、(e)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、変動アイコンの消去アニメーション、保留アイコンの消去アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。特別な先読み予告演出の実行中には、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが省略され、消化された保留に対応する保留アイコンは、変動アイコンに変化せずに消去される場合がある。すなわち、特別な先読み予告演出が開始された後に開始される変動では、保留アイコンに注目を集めるために、変動アイコンの表示が省略される場合がある。この場合、2つの消去アニメーション(変動アイコンの消去アニメーションと保留アイコンの消去アニメーション)が同時期に実行される場合がある。
変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800の変動アイコン801が所定の態様で消去される。特別な先読み予告演出実行中における変動アイコンの消去アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901(表示態様:村人A)の表示サイズが徐々に縮小され、最終的には消去される。特別な先読み予告演出中における保留アイコンの消去アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン902〜904が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する。特別な先読み予告演出中の移動アニメーションは、通常の態様とは異なる特別な態様で実行されてもよい。
図63(f)〜図64(c)は、当該特図1変動遊技の変動期間中におけるその後の状態と、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図63(f)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン902の変化アニメーションが開始される。この変化アニメーションでは、保留アイコン902に割れ目が生じ、ガタガタと振動する。第2および第3領域の保留アイコン903、904では、村人が保留アイコン902の異変に気付く態様の待機アニメーションが実行される。このように、先読み予告の対象となる保留アイコン902で変化アニメーションを実行する場合、対象以外の保留アイコン903、904において、特別な態様(例えば、先読み予告の対象となる保留アイコンのための態様)の待機アニメーションを実行してもよい。
図63(g)に示す時点では、保留アイコン902の変化アニメーションにおいて、保留アイコン902が割れて中から千両箱が出現する。これにより、保留アイコン902の表示態様が「千両箱」に変更される。保留アイコン903、904では、村人が万歳をして喜ぶ態様の待機アニメーションが実行される。
図63(h)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾10(0)」が停止表示される。保留アイコン表示領域900の保留アイコン903、904では、村人が万歳をして喜ぶ態様の待機アニメーションが引き続き行われている。
図64(a)に示す時点で、先読み予告の対象保留に対応する特図1変動遊技が開始され、その後、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3であることを表示する。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903、904がそれぞれ第2および第3領域から第1および第2領域に移動する。
保留アイコンの増加アニメーションでは、新たな保留アイコン905(表示態様:村人B)が第3領域に表示される。このように、先読み予告の対象保留に対応する変動が開始された後に増加した保留アイコン905においても、通常とは異なる特定の表示態様としてもよい。保留アイコン905では、保留アイコン903、904と同様の待機アニメーションが実行される。
図64(b)に示す時点で、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾7」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる。保留アイコン903〜905では、リーチを煽る態様の待機アニメーションが実行される。
図64(c)に示す時点で、特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾8−装飾7」が停止表示される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン903〜905において、当該変動がはずれであることに落胆する態様の待機アニメーションが実行される。
図64(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、変動アイコンの消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800に表示されている変動アイコン802が所定の態様で消去される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン903が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン904、905が、それぞれ徐々に第1および第2領域に移動する。
これらのアニメーションの実行中または開始前の所定の契機(例えば、変動停止中の所定のタイミング、変動開始のタイミング)において、保留アイコン903〜905の表示態様は、村人の態様からデフォルトの態様、または先読み結果に応じた所定の態様に戻される。新たな特図変動遊技が開始されるときには、遊技者が保留数を確認するために保留アイコン表示領域900を注視し易いため、容易に注目を集めることができる場合がある。
以上のように本例では、先読み予告の対象となる保留アイコンの表示態様やアニメーションを変化させる場合に、当該保留アイコンより前に増加した保留アイコンや後に増加した保留アイコンの表示態様やアニメーションを、先読み予告の対象となる保留アイコンの表示態様やアニメーションに対応して変化させる場合がある。言い換えれば、保留アイコンの表示態様やアニメーションは、自身の先読み結果に基づいて変化する場合があることに加えて、他の保留の先読み結果に基づいて変化する場合がある。これにより、先読み予告に遊技者の注目をより集めることができる場合がある。また、先読み予告の対象となる保留を誤認させることを抑止することができる場合がある。
(実施例2−11)
図65および図66は、本実施の形態の実施例2−11における演出表示の例を時系列で示している。図65(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:青サボハニ)、保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。変動アイコン801、保留アイコン901、902の待機アニメーションは、互いに同期していてもよいし、非同期であってもよい。
図65(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾10(0)−装飾1」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。変動アイコン801の消去アニメーションでは、サボハニ態様の変動アイコン801が倒れ、徐々に小さくなって消去される。
図65(e)〜(g)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図65(e)、(f))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第1領域に移動する(図64(e)、(f))。
図65(g)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:赤サボハニ)が所定の増加アニメーションを伴って表示される。
図65(h)〜図66(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾6−装飾4」が停止表示される。
変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが実行される。この消去アニメーションは、保留アイコン903に対応する保留の先読み結果に基づいた特別な先読み予告演出として、通常の態様とは異なる態様で実行される。この消去アニメーションでは、サボハニ態様の変動アイコン802が倒れ(図65(h))、「俺はもうダメだ・・・後は頼んだぞ・・・」という変動アイコン802のセリフが吹出しとして表示され(図66(a))、爆発を表すエフェクト動画像が表示されるとともに変動アイコン802が表示領域外に飛んでいくことによって当該変動アイコン802が消去される(図66(b)、(c))。変動アイコン802のセリフを表す吹出しは、図柄表示領域208a〜208cに停止表示されている装飾図柄に重複して、当該装飾図柄よりも手前に表示される。この消去アニメーションにより、先読み予告の対象となる保留アイコン903に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
保留アイコン表示領域900の第2領域では、保留アイコン903の待機アニメーションが実行される。この待機アニメーションは、当該保留アイコン903に対応する保留の先読み結果に基づいた特別な先読み予告演出として、通常の態様とは異なる態様で実行される。この待機アニメーションでは、サボハニ態様の保留アイコン903が変動アイコン802のセリフに反応し(図66(a))、「まかせろ!!」という保留アイコン903のセリフが吹出しとして表示される(図66(b))。この待機アニメーションにより、先読み予告の対象となる保留アイコン903自身に遊技者の注目を集めることができる場合がある。第1領域では、保留アイコン902の待機アニメーションが通常の態様で実行される。
図66(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に移動する。
以上のように本例では、変動アイコンや保留アイコンのアニメーションは、自身の先読み結果や他の保留の先読み結果に基づいて、通常とは異なる態様で実行される場合がある。これにより、先読み予告に遊技者の注目を集めることができる場合がある。保留数が変化する変動停止から変動開始までの期間は、遊技者が変動アイコン表示領域800や保留アイコン表示領域900に注目しているため、当該期間に当該領域800、900で先読み予告演出を行うことにより、遊技者の注目をより効果的に集めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記表示手段は、前記アイコンをアニメーションによって表示可能に構成されているものであり、前記表示手段は、第一の条件が成立した場合には、第一のアニメーションを表示可能に構成され、前記表示手段は、前記第一の条件とは異なる第二の条件が成立した場合には、前記第一のアニメーションとは異なる第二のアニメーションを表示可能に構成され、前記表示手段は、前記第一のアニメーションの表示中に前記第二の条件が成立した場合には、表示中の前記第一のアニメーションと共に前記第二のアニメーションを表示可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第二のアニメーションの表示中に前記第一の条件が成立した場合には、表示中の前記第二のアニメーションと共に前記第一のアニメーションを表示可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、多様な態様で保留数の報知が行われるため遊技台の興趣を向上することができる。
またこの構成によれば、保留数の増減に関するアニメーションを行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつ、それらを同時に行うことで、保留表示をより目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留に関する複数のアニメーションを同時に行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつも、複数の保留アイコンが同時に表示される頻度を向上することができ、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。
またこの構成によれば、それぞれのアニメーションに対する表示優先順序の設定や排他制御等を設ける必要がなく、制御を単純化することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、保留移動条件(例えば、特図変動遊技の開始、保留の増加)が成立した場合には、保留に対応する保留アイコンの表示位置を移動させる保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示可能なものであり、前記保留移動条件は、第一の保留移動条件が成立した場合に成立可能なものであり、前記保留移動条件は、前記第一の保留移動条件とは別の第二の保留移動条件が成立した場合にも成立可能なものであり、前記表示手段は、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された第一の保留と対応する第一の保留アイコンについての第一の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された前記第一の保留とは異なる第二の保留と対応する第二の保留アイコンについての第二の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションの実行中に、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第一の保留移動アニメーションと共に前記第二の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第二の保留移動アニメーションの実行中に、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第二の保留移動アニメーションと共に前記第一の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであることを特徴とする。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションおよび前記第二の保留移動アニメーションの両方が実行されている期間において、少なくとも一方の保留移動アニメーションにおける少なくとも一部の表示が、他方の保留移動アニメーションの少なくとも一部または全部の表示と重複可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、一点を見ているだけで、保留に関する複数の情報を容易に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減についての情報を遊技者に明確に報知しつつ、その中でも特に目立たせたいアニメーションを任意に目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの一部を遊技者から視認困難に遮蔽することで、遊技者をより保留アニメーションに注目させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記第一の保留アイコンを所定の表示態様(例えば、表示態様「白」)で表示可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記第二の保留アイコンを前記所定の表示態様で表示可能に構成されているものであることを特徴とする。
この構成によれば、同一態様の保留アイコンを複数同時に表示することで、遊技者による保留数の把握をより困難にすることができ、遊技者に保留の貯まり易い優良台であるかのように錯覚させることができる場合がある。
またこの構成によれば、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を異ならせる先読み予告等が行われた場合には、期待できる保留の混同を防ぐことが可能となる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の保留移動条件は、前記保留記憶手段に記憶された保留数が減少した場合に少なくとも成立可能なものであり、前記第一の保留移動アニメーションは、前記第一の保留アイコンが所定の表示領域から消去される様子を表すアニメーション(例えば、保留アイコンの消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)であることを特徴とする。
この構成によれば、保留が減少する様子をアニメーションで行うことで、遊技者の権利である保留が消化されて変動が行われていることを明確に報知しつつも、他のアニメーションと実行期間が重複した場合には、上記のように保留数を混同させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第二の保留移動アニメーションは、前記第一の保留移動アニメーションの開始よりも後に開始された場合であっても、前記第一の保留移動アニメーションが終了するよりも前に終了可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、保留最大数以上の保留アイコンを表示する期間を設けつつ、最終的には正しい保留数を報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの尺を他方のアニメーションの尺よりも短くすることで、アニメーションが重複して行われ保留数を誤認させる期間を極力短くすることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションが他方のアニメーションの実行中に開始され、更に他方のアニメーションが終了するよりも前に終了するように構成することで、重複期間終了後に他方のアニメーションが行われているため、重複期間中に誤認させた保留数を正しく報知できる場合がある。重複期間の前から行われていたアニメーションが重複期間中に終了してしまうと、いつ終わったのかが区別しづらいため、保留を誤認したままになってしまう恐れがある。
また、本実施の形態による遊技台は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、表示位置変更条件が成立した場合には、第一の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、表示領域外)に表示された前記アイコンを前記第一の位置とは異なる第二の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、変動アイコン表示領域800、表示領域外)に少なくとも変更可能な表示位置変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン表示位置変更処理(ステップS1215)、変動アイコン表示制御処理のステップS1305)と、表示態様変更条件が成立した場合には、第一の表示態様で表示された前記アイコンを前記第一の表示態様とは異なる第二の表示態様に少なくとも変更可能な表示態様変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン変更処理(ステップS1211)、変動アイコン変更処理(ステップS1321))と、を備えた遊技台であって、前記表示位置変更手段は、前記アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、所定の移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、消去アニメーション、増加アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示し、前記表示態様変更手段は、前記移動アニメーションの実行中に前記アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させることを特徴とする。
この構成によれば、多彩な態様で保留に関する情報を報知することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
またこの構成によれば、移動により対象となる保留アイコンに遊技者の注目を集めつつ、該保留アイコンの表示態様を切り替えることで、保留アイコンの表示態様が切り替わったことを遊技者に確実に報知することができる場合があり、見落としを防ぐことができる場合がある。
またこの構成によれば、表示位置の変更により保留数に増減があったことを明確に報知しつつも、表示態様を切り替えることで、熟練度の低い遊技者に対しては、保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、相反する効果を持つ動作を同時に実行することで、熟練度の低い遊技者を混乱させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示態様変更手段は、前記アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させる場合に、表示態様変更アニメーション(例えば、保留アイコンの変化アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション)を表示することを特徴とする。
この構成によれば、保留の表示態様の変化をアニメーションで行うことで興趣を向上させつつも、該アニメーションは表示位置が変化しながら行われるため、アニメーション自体を荒めに作成しても遊技者に気付かれ難くなる場合がある。このため、少ない労力で効果的に興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告を少なくとも開始可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記表示態様変更手段に前記保留アイコンの表示態様を変更させることが可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、先読み予告として行われる保留アイコンの表示態様の変化に気付かせ易くなる場合がある。
またこの構成によれば、保留アイコンの移動が行われる契機は、変動終了時や変動開始時に集中し易い。該契機に合わせて保留アイコンの表示態様を変更する先読み予告を行うことで、変動に合わせて行われる他の予告と競合しづらく、互いに演出の邪魔にならない場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減を示すアニメーションと共に、特定の保留の抽選結果に関する予告が実行されるため、期待感の高い変動が行われるまでの時間を容易に把握することができる場合がある。
また本実施の形態による遊技台は、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段とを備えている。該遊技台は、上記構成を備えることで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示位置変更条件は、前記図柄変動の開始により前記保留記憶手段に記憶された保留の数が減少した場合に少なくとも成立するものであることを特徴とする。
この構成によれば、変動が行われたことにより遊技者の権利である保留が消化されたことを明確に報知しつつも、保留アイコンの表示態様の変更を同時に行うことで、遊技者にとってはうれしいものではない保留減少報知により生じる不満感を軽減することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後で前記アイコンを当該図柄変動に対応する変動アイコンとして表示可能に構成されているものであり、前記表示手段は、前記先読み予告として、前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記表示位置変更手段は、前記表示位置変更条件が成立した場合には、前記保留アイコンの表示位置を第三の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1領域)から第四の位置(例えば、変動アイコン表示領域800)に変更可能に構成されているものであり、前記表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する場合に、前記移動アニメーションを表示可能に構成されているものであり、前記表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する前記移動アニメーションの実行中に、前記保留アイコンを前記変動アイコンに変更することを特徴とする。
この構成によれば、保留アイコンから変動アイコンに切り替わったことが明確に報知されるため、保留が消化されて当該変動が行われていることがより明確になる場合がある。特に保留アイコンが表示されている時点で先読み予告が行われていた場合には、実行されている変動が先読み予告の対象変動であることがより明確に遊技者に伝わり易く、遊技者も当該変動に期待感を持ち易くなる場合がある。
また、本実施の形態において、保留アイコンの表示態様は先読み結果に基づいて選択された態様であり、保留数の増減を表すアニメーションの実行前後で所定の領域(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のいずれか)に表示される保留アイコンの表示態様が同一の表示態様からなるようにしてもよい(例えば、実施例2−9)。この場合、保留先読みにより保留アイコンの表示態様の変更が行われ、保留先読みにより変化する保留アイコンの表示態様は2種以上存在することが条件となる。保留アイコンの移動アニメーションの実行中に保留が増加し、当該移動アニメーションの完了時点または直後における保留数が移動アニメーション実行前の保留数と同一である場合には勘違いがより発生し易い。
この構成によれば、保留アイコンの表示態様の変更を移動アニメーションの実行中に行う構成としたことで、従来の構成では起こり易かった先読み予告の対象となる保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
本実施の形態による遊技台では、相反する内容のアニメーション(例えば、保留アイコンの増加アニメーションと消去アニメーション)の態様は互いに対になる態様(例えば、一方は保留アイコンの透過性を徐々に減少させる態様、他方は透過性を徐々に増加させる態様、また一方は保留アイコンの表示サイズを徐々に拡大する態様、他方は表示サイズを徐々に減少する態様)からなるようにしてもよい。これにより、単純に保留数が減少されなかったように感じさせるだけでなく、減少の様子が途中で中断されたかのように遊技者に錯覚させることができる場合があり、保留減少による落胆を遊技者に感じさせた後でその落胆を埋め合わせる効果が生じる場合がある。
また本実施の形態では、保留アイコンの消去アニメーション等が次回変動開始時にも行われている場合があるので、当該変動の変動開始時点における保留の個数を知ることができる場合がある。昨今の遊技台は、保留が少ないほどリーチがかかり易くなっているため、保留が少ない程ガセ演出が頻発する。そのため従来は、リーチが発生した場合に該リーチに期待して良いかが不明瞭になってしまう可能性があった。さらに、保留と変動の関係が分かり易いため、変動時間を大幅に短く設計しても実行中の変動と保留の関係を容易に把握することができる場合がある。さらに、1の保留アイコンによって連続して複数の変動が行われているかのように遊技者を錯覚させることができ、これにより遊技台の稼動を向上させることができる場合がある。
また本実施の形態では、保留増加アニメーションが、対象となる変動が終了した後も継続して行われる場合がある(例えば、実施例2−5)。これにより1の始動入球により保留が複数増加しているかのように錯覚させることができる場合がある。特に、連続して変動が行われる場合には、顕著にその効果が奏される場合がある。
また本実施の形態では、同領域に対し複数の増加アニメーションが同時に実行される(例えば、実施例2−6)。これにより、1回の増加アニメーションにより複数の保留が発生したかのように錯覚させることで、稼動を向上させることができる場合がある。特に、増加した複数の保留アイコンが同じ態様の場合には、保留が分身したかのように見えるため顕著な効果を奏する場合がある。
また本実施の形態では、退避アニメーションと増加アニメーションとが重複して実行される(例えば、実施例2−7)。これにより、特図2の割り込みが発生したことが分かり易くなる場合がある。従来は有利な特図2の割り込みが発生し、不利な特図1の保留による変動開始が遅延されたことが分かりづらかった。また、有利な特図2の保留アイコンで不利な特図1の保留アイコンを遮蔽することで、特図2の方が有利であることが遊技者に伝わり易くなる場合がある。
また本実施の形態では、複数の移動アニメーションが同態様で同時に実行され、そのうちの一つのみの保留アイコンについて表示態様が変化する場合がある。これにより、足並みが揃っている分、保留アイコンの表示態様の変化を特に目立たせることができる場合がある。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。以下に説明する本実施の形態において、保留アイコンや変動アイコンの表示態様は、既に説明した第1または第2の実施の形態における保留アイコンや変動アイコンの表示態様と適宜組み合せることが可能である。例えば、実施例3−1の保留アイコン901〜903のうちのいずれか1つ、いずれか複数、または全ての表示態様(柄を含む)を、第1または第2の実施の形態で説明した無地の球系(図28等参照)、箱系(図28等参照)、サボハニ系(図52等参照)、村人(図63等参照)などの各種表示態様としてもよい。また、以下の実施例において、特図変動遊技の変動期間中の状態の例として、3つの図柄表示領域208a〜208cのいずれにおいても装飾図柄が変動表示されている状態を示しているが、図柄表示領域208a〜208cのうちのいずれか1つ、2つまたは全てにおいて装飾図柄が仮停止(いわゆる揺れ変動)している状態にも適用可能である。また、以下の多くの実施例において、保留アイコンが2つ表示されている状態を示しているが、保留アイコンが1つまたは3つ以上表示されている状態にも適用可能である。また、保留アイコンが特定の個数(例えば、上限数より1少ない数(例えば3つ))表示されている状態のみに適用可能であってもよい。また、以下の実施例において、複数の保留アイコンが表示されている状態から保留アイコンがさらに増加するようなシチュエーションでは、先に表示されている複数の保留アイコンは、常に同期していてもよいし、所定条件を満たす場合にのみ同期していてもよいし、同期していなくてもよい。また、以下の実施例において、特図1のアイコンと特図2のアイコンとで各種アニメーションが異なってもよいし同じでもよい。また、以下の実施例において、各種アニメーションは、遊技状態によって異なってもよいし、遊技状態によらず同じでもよい。例えば、第一の遊技状態では特図1と特図2とでアニメーションが同じであるが、第二の遊技状態では特図1と特図2とでアニメーションが異なってもよい。また、以下の実施例において、保留アイコンが外形(例えば球、円、四角など)、外形内の文字や模様、外形内または外形外に表される陰影、などを備える場合、保留アイコンが回転するようなアニメーションでは、外形、文字、模様などは回転するが陰影のみは回転せずに固定されていてもよいし、外形、文字、模様、陰影などが全て回転してもよいし、外形、文字、模様、陰影などのうちいずれか1つのみまたはいずれか複数のみが回転してもよい。
(実施例3−1)
図67および図68は、本実施の形態の実施例3−1における演出表示の例を時系列で示している。図67(a)〜図68(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域800である。変動アイコン表示領域800では、所定の条件(例えば、特図変動遊技が実行中であること、当該特図変動遊技に対応する保留アイコンの表示態様が所定の表示態様であったこと)が成立した場合に1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の信頼度を報知することが可能である。変動アイコン表示領域800は、変動アイコン以外も表示可能な領域であってもよいし、変動アイコンのみを表示可能な領域であってもよいし、変動アイコンおよび保留アイコンのみを表示可能な領域であってもよい。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度を報知することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。保留アイコン表示領域900は、保留アイコン以外も表示可能な領域であってもよいし、保留アイコンのみを表示可能な領域であってもよいし、保留アイコンおよび変動アイコンのみを表示可能な領域であってもよい。保留アイコン表示領域900は、保留アイコンの個数以外によっても特図変動遊技の保留数を報知可能であってもよいし、保留アイコンを表示するデバイス(本例では装飾図柄表示装置208)においては保留数を報知する唯一の手段であってもよい。
図67(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901および保留アイコン902が表示されている。保留アイコン901、902の表示態様は、例えば、いずれもデフォルトの白である。保留アイコン901、902はいずれも円形の「八代将軍」柄であり、保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、円の中心を回転軸として時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。本例の待機アニメーションでは、4つのフレーム(例えば、図18(a)のテクスチャT001〜T004)が周期的に繰り返されるものとする。図67(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様(例えば、図18(a)のT001)にある。すなわち、2つの保留アイコン901、902(本例では、表示中の全ての保留アイコン)のアニメーション態様(言い換えれば、角度、向き、動作、位相、アクション、ポーズなど)は揃っている。例えば、2つの保留アイコン901、902の待機アニメーションは互いに同期している。保留アイコンのアニメーション態様が揃っている状態とは、保留アイコンの角度、向き、動作、位相、アクション、ポーズなどのうち、いずれか1つのみ、いずれか複数のみ、または全てが揃っている状態のことをいう。すなわち、保留アイコンのアニメーション態様を揃える、とは、保留アイコンの角度、向き、動作、位相、アクション、ポーズなどのうち、いずれか1つのみ、いずれか複数のみ、または全てを揃えることをいう。本例では、変動アイコン表示領域800に変動アイコンが表示されていない。
その後の図67(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(a)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「軍」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT002)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図67(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903が表示される。先に表示されていた保留アイコン901、902は、図67(b)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「将」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT003)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。一方、新たに表示開始された保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。例えば、保留アイコン903の待機アニメーションは、保留アイコン901、902の待機アニメーションとは同期していない。
その後の図67(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(c)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「代」が正位置となるアニメーション態様(例えば、図18(a)のT004)にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。保留アイコン903は、図67(c)に示す状態から時計回りに90°回転し、「軍」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点でも、保留アイコン903のアニメーション態様は、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図68(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、図67(d)に示す状態から時計回りにそれぞれ90°回転し、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわちこの時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。本実施例または後述する実施例において、所定の保留アイコンのアニメーション態様が別の保留アイコンのアニメーション態様に揃えられるときには、当該所定の保留アイコンではアニメーションを早送りで実行してもよいし、スローで実行してもよいし、逆再生で実行してもよいし、一時停止で実行してもよいし、これらの組合せで実行してもよい。アニメーションの早送りは、例えば、コマを1つ以上飛ばすこと(例えば、通常はコマ1→2→3→4、早送りではコマ1→3→4、コマ2→3→4、など)によって実行することができる。アニメーションのスローは、例えば、普段表示しないコマを途中に挿入すること(例えば、通常はコマ1→2→3→4→1、スローではコマ1→1.5→2→2.5→3→3.5→4→4.5→1(ここで、コマ1.5、2.5、3.5、4.5は前後のコマを補間するコマである)、コマ1→0→2→0→3→0→4→0→1(ここで、コマ0は前後のコマを補完しないコマである)、など)か、または、同じコマを複数フレームに亘って表示する(例えば、通常はコマ1→2→3→4→1、スローではコマ1→1→2→2→3→3→4→4→1、コマ1→1→1→2→3→4→4→4→1、コマ1→2→3→4→1→1→1→1→1、など)によって実行することができる。アニメーションの逆再生は、例えば、少なくともある期間において各コマの再生順序を逆にすること(例えば、通常はコマ1→2→3→4→1→2→3→4、逆再生を含む場合にはコマ1→2→3→2→1→2→3→4、など)によって実行することができる。アニメーションの一時停止は、例えば、あるコマを表示し続けること(例えば、通常はコマ1→2→3→4、一時停止ではコマ1→1→1→1、など)によって実行することができる。またこのとき、当該別の保留アイコン側(アニメーション態様を揃える際の基準となる側)では、アニメーションの早送り、スロー、逆再生、一時停止などを一切行わないようにしてもよい。この時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。これ以降は、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態でそれぞれ時計回りに回転する(図68(b))。
本例では、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったことを契機として保留アイコン903が初期状態のアニメーション態様に揃えられているが、保留アイコン901、902が初期状態以外の所定のアニメーション態様となったことを契機として保留アイコン903が当該所定のアニメーション態様に揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−2)
図69は、本実施の形態の実施例3−2における演出表示の例を時系列で示している。図69(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図69(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図69(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図69(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903は、待機アニメーションが実行されずに「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様を維持する。
図69(d)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したものとする。このとき、先に表示されていた保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。増加アニメーションが終了した保留アイコン903も、初期状態のアニメーション態様にある。すなわち、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃うように、増加アニメーションの開始タイミングを調整してもよいし、増加アニメーションでの保留アイコン903の移動速度を調整してもよいし、増加アニメーションの開始タイミングおよび移動速度の双方を調整してもよい。例えば、保留アイコン903では増加アニメーションを早送りで実行してもよいし、スローで実行してもよいし、逆再生で実行してもよいし、一時停止で実行してもよい。またこのとき、保留アイコン901、902側では、待機アニメーションの早送り、スロー、逆再生、一時停止などを一切行わないようにしてもよい。増加アニメーションが終了すると、保留アイコン903の待機アニメーションが開始され、3つの保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する。
(実施例3−3)
図70は、本実施の形態の実施例3−3における演出表示の例を時系列で示している。図70(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図70(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。
その後の図70(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図70(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903は、待機アニメーションが実行されずに「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様を維持する。
図70(d)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したものとする。このとき、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様にある。一方、増加アニメーションが終了した保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわち、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点では、保留アイコン903のアニメーション態様は保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃わない。増加アニメーションが終了すると、保留アイコン903は、アニメーション態様が揃わない状態のまま保留アイコン901、902と共に時計回りに回転する。その後、所定のタイミング(例えば、前述または後述の実施例と同様のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。
(実施例3−4)
図71は、本実施の形態の実施例3−4における演出表示の例を時系列で示している。図71(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図71(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。
その後の図71(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2および3−3と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図71(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903においても、時計回りに回転する待機アニメーションが実行される。
図71(b)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。増加アニメーション実行中の保留アイコン903も、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち、この時点で既に、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。これ以降、増加アニメーションの実行中および増加アニメーションの終了後において、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図71(c)、(d))。
保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点(図71(d))では、保留アイコン901〜903はいずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。すなわち本例では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、3つの保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で3つの保留アイコン901〜903がいずれも初期状態のアニメーション態様となるように、増加アニメーションの開始タイミングを調整してもよいし、増加アニメーションでの保留アイコン903の移動速度を調整(例えば、前述の早送り、スロー、逆再生、一時停止など)してもよいし、増加アニメーションの開始タイミングおよび移動速度の双方を調整してもよい。また、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した直後には3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃っているが、その後に各保留アイコン901〜903のアニメーション態様にずれが生じ、さらにその後、所定のタイミングで保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃うようにしてもよい。
(実施例3−5)
図72は、本実施の形態の実施例3−5における演出表示の例を時系列で示している。図72(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図72(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図72(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1の保留が増加したことにより、保留アイコン表示領域900の第3領域では、新たな保留アイコン903(表示態様:白)を表示するための増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションは、実施例3−2〜3−4と同様に、保留アイコン903が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第3領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図72(b)、(c))。本例では、増加アニメーション実行中の保留アイコン903においても待機アニメーションが実行される。
図72(b)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となるアニメーション態様にある。増加アニメーション実行中の保留アイコン903も、「八」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち、この時点で既に、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。これ以降、増加アニメーションの実行中および増加アニメーションの終了後において、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図72(c)、(d))。
保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点(図72(d))で、保留アイコン901〜903はいずれも「将」が正位置となるアニメーション態様にある。すなわち本例では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了した時点で、3つの保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態以外のアニメーション態様で揃っている。
(実施例3−6)
図73は、本実施の形態の実施例3−6における演出表示の例を時系列で示している。図73(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図73(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図73(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図73(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始されたものとする。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および各保留アイコン等が非表示になり、図柄表示領域208a〜208cが縮小されて画面右上隅に移動する。
その後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図73(d))。また通常の画面背景に戻ったときには、保留アイコン表示領域900での保留アイコン901〜903の表示が再開される。本例では、少なくとも図柄表示領域208a〜208cに所定の図柄組合せが停止表示された時点では、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は揃っている。例えば、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、保留アイコン901〜903の表示が再開したタイミング(図柄組合せの揺れ変動中)で揃えられてもよいし、図柄組合せが停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、図示を省略しているが特図1表示装置212または特図2表示装置214で図柄が停止表示されたタイミングで揃えられてもよい。また、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、図柄表示領域208a〜208cが縮小状態から元の大きさに戻ったタイミングで揃えられてもよいし、図柄表示領域208a〜208cが画面右上隅から元の位置に戻ったタイミングで揃えられてもよい。また、上述の各種タイミングの後にさらに所定条件が成立したタイミング(例えば、保留アイコン901〜903の表示が再開したタイミング(図柄組合せの揺れ変動中)の後に、保留アイコン901、902が最初に初期状態となったタイミング)で揃えられてもよい。
保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、後の保留アイコン903のアニメーション態様が先の保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられてもよいし、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が基準(例えば初期状態)のアニメーション態様に揃えられてもよい。
また、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、大当りを報知する図柄組合せが停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、その後の大当り演出が終了したタイミング(例えば、大当り演出終了後に保留アイコン901〜903の表示が再開されたタイミング)で揃えられてもよい。
(実施例3−7)
図74は、本実施の形態の実施例3−7における演出表示の例を時系列で示している。図74(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図74(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図74(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図74(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出が開始されたものとする。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および各保留アイコン等が非表示になる。また、この特別演出中に、特図1の保留が1つ増加したものとする。
その後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図74(d))。通常の画面背景に戻ったとき、保留アイコン901、902の表示が再開されるとともに、新たな保留アイコン903(表示態様:白)の表示が開始される。本例では、保留アイコン903の表示が開始された時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。すなわち、保留アイコン903は、保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃うようなアニメーション態様で表示開始される。
(実施例3−8)
図75は、本実施の形態の実施例3−8における演出表示の例を時系列で示している。図75(a)〜(c)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図75(a)、(b)は、実施例3−6の図73(b)、(c)と同様である。
図75(b)に示す状態の後、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、図柄表示領域208a〜208cにおいて所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される(図75(c))。保留アイコン表示領域900での保留アイコン901〜903の表示は、通常の画面背景に戻ったときに再開される。本例では、実施例3−6と異なり、所定の図柄組合せが停止表示された時点でも、保留アイコン903のアニメーション態様は保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。この後、所定のタイミング(例えば、前述または後述の実施例と同様のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−9)
図76は、本実施の形態の実施例3−9における演出表示の例を時系列で示している。図76(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中から次の特図1変動遊技の変動開始後までの状態を示している。図76(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「代」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(c)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図76(d)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1変動遊技が開始されたことに基づき、保留アイコン901は、例えば所定の消去アニメーションを伴って消去される。保留アイコン902、903は、例えば所定の移動アニメーションを伴って、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域から第1および第2領域にそれぞれ移動する。この時点で、2つの保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられている。保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられるタイミングは、例えば、特図1変動遊技が開始されたタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動が完了したタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動が開始されたタイミングであってもよいし、保留アイコン902、903の移動中のタイミングであってもよい。本例では、各保留アイコン902、903の直前のアニメーション態様に関わらず、所定のアニメーション態様で揃えられる。このため、保留アイコン902、903の回転が不連続になる場合がある。揃えられるアニメーション態様は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様(最初のフレーム)であってもよいし、それ以外のアニメーション態様であってもよい。
ここで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、図76(a)、(b)に示す変動期間の後、大当りを報知する図柄組合せが図柄表示領域208a〜208cに停止表示されたタイミングで揃えられてもよいし、その後の大当り演出が終了したタイミングで揃えられてもよい。
(実施例3−10)
図77は、本実施の形態の実施例3−10における演出表示の例を時系列で示している。図77(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中から次の特図1変動遊技の変動開始後までの状態を示している。図77(a)〜(c)は、実施例3−9の図76(a)〜(c)と同様である。
図77(d)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始されている。特図1変動遊技が開始されたことに基づき、保留アイコン901は、例えば所定の消去アニメーションを伴って消去される。保留アイコン902、903は、例えば所定の移動アニメーションを伴って、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域から第1および第2領域にそれぞれ移動する。この時点(例えば、特図1変動遊技が開始されたタイミング、保留アイコン902、903の移動が完了したタイミング、保留アイコン902、903の移動が開始されたタイミング、保留アイコン902、903の移動中のタイミング)で、保留アイコン903のアニメーション態様が、保留アイコン902のアニメーション態様に揃えられている。本実施例は、保留アイコン902の回転が不連続とならない点で実施例3−9と異なる。
(実施例3−11)
図78は、本実施の形態の実施例3−11における演出表示の例を時系列で示している。図78(a)に示す時点では、演出モード(演出状態)が所定のモードAである。この時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後、図78(b)に示す時点で、演出モードがモードAから別のモードBに切り替えられたものとする。この演出モードの切替えは、遊技者の操作に基づくものであってもよいし、遊技者の操作に基づかないものであってもよい。またこの演出モードの切替えは、パチンコ機100の制御状態(内部状態)の切替えに伴うものであってもよいし、制御状態の切替えに伴わないものであってもよい。本例では、演出モードがモードAからモードBに切り替えられたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様が、保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が基準(例えば初期状態)のアニメーション態様に揃えられてもよい。また、演出モードが特定のモードに切り替えられたときにのみ、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−12)
図79は、本実施の形態の実施例3−12における演出表示の例を時系列で示している。図79(a)に示す時点では、パチンコ機100の制御状態が所定の状態(例えば、確変状態)である。この時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後、図79(b)に示す時点で、保留が1つ消化されるとともに制御状態が所定の状態から別の状態(例えば、通常状態)に切り替えられたものとする。ここで、この制御状態の切替えは、演出状態の切替えを伴うものであってもよいし、演出状態の切替えを伴わないものであってもよい。本例では、制御状態が所定の状態から別の状態に切り替えられたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン902のアニメーション態様に揃えられる。保留アイコンのアニメーション態様の揃え方としては、先の保留アイコン902のアニメーション態様が後の保留アイコン903のアニメーション態様に揃えられてもよいし、保留アイコン902、903のアニメーション態様が基準のアニメーション態様に揃えられてもよい。例えば転落抽選タイプの場合、転落抽選に当選したことに基づいて制御状態が切り替えられたときには、保留アイコンのアニメーション態様が揃えられないようにしてもよい。制御状態が所定の状態(例えば確変状態)であるか別の状態(例えば通常状態)であるかによって、保留アイコン自体の表示態様(柄を含む)やアニメーションの実行態様などのうちいずれか1つのみが異なっていてもよいし、全てが異なっていてもよいし、全てが同じであってもよい。例えば、確変状態では保留アイコンの色が赤であり、通常状態では保留アイコンの色が青であるようにしてもよい。また、ST機において、大当り遊技終了後の所定回数(例えば70回)の変動期間は特図高確普図高確状態(第1の制御状態)となり、その後の所定回数(例えば4回)の変動期間は特図高確普図低確状態(第2の制御状態)となり、その後の変動期間は特図低確普図低確状態(第3の制御状態)となる場合には、第1の制御状態から第2の制御状態に切り替えられたタイミング、および第2の制御状態から第3の制御状態に切り替えられたタイミングのうち、いずれか一方のタイミングでのみ保留アイコンのアニメーション態様を揃えるようにしてもよいし、両方のタイミングで保留アイコンのアニメーション態様を揃えるようにしてもよい。
(実施例3−13)
図80は、本実施の形態の実施例3−13における演出表示の例を時系列で示している。図80(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図80(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図80(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図80(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始される。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800が非表示になり、保留アイコン表示領域900が画面右隅に移動して縦長に変形する。画面右隅に移動した保留アイコン表示領域900では、保留アイコン901〜903が縮小されて縦並びで表示される。この保留アイコン表示領域900の近傍の領域において、保留数を数字で表示するようにしてもよい。
本例では、保留アイコン表示領域900の位置が変化したタイミング、保留アイコン表示領域900の形状が変化したタイミング、保留アイコン901〜903の位置が変化したタイミング、保留アイコン901〜903の並び方向が変化したタイミング、保留アイコン901〜903の移動方向が変化したタイミング、または、保留アイコン901〜903の表示サイズが変化したタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。縮小された保留アイコン901〜903では、縮小前と同様に待機アニメーションを実行するようにしてもよいし、実行しないようにしてもよい。
その後の図80(d)に示す時点で、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903の表示が元に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される。
特別演出中に保留アイコン901〜903の待機アニメーションを実行しなかった場合には、保留アイコン901〜903の表示が元に戻ったときの待機アニメーションは、例えば初期状態のアニメーション態様(最初のフレーム)、または特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)から開始される。特別演出中に保留アイコン901〜903の待機アニメーションを実行した場合には、保留アイコン901〜903の表示が元に戻ったときの待機アニメーションは、例えば、初期状態のアニメーション態様、特別演出終了時のアニメーション態様(またはその次のフレーム)、特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)のいずれかから開始される。図80(b)〜(c)の間、または図80(c)〜(d)の間での保留アイコン901〜903の表示位置および大きさの変化は、移動アニメーションや変化アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。例えば、移動アニメーションを伴って保留アイコン901〜903が移動する場合には、待機アニメーションを実行しながら(回転しながら)移動してもよいし、待機アニメーションを実行せずに(回転せずに)移動してもよい。回転せずに保留アイコン901〜903が移動する場合には、移動中の保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、初期状態のアニメーション態様であってもよいし、移動アニメーション開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)であってもよい。保留アイコン901〜903は、通常表示状態(図80(b)、(d))、縮小表示状態(図80(c))のいずれにおいても回転するが、両状態間の移動時のみは回転しないようにしてもよい。保留アイコン901〜903は、図80(b)〜(c)の移動(通常→縮小)、または図80(c)〜(d)の移動(縮小→通常)のいずれか一方のみで回転し、他方では回転しないようにしてもよい。
(実施例3−14)
図81は、本実施の形態の実施例3−14における演出表示の例を時系列で示している。図81(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中および終了時の状態を示している。図81(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図81(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図81(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始される。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903が非表示となり、保留数は画面右隅の領域に数字で表示される。
その後の図81(d)に示す時点で、特別演出が終了し、特別演出用の画面背景から通常の画面背景に戻り、保留アイコン表示領域900および保留アイコン901〜903が再表示される。図柄表示領域208a〜208cでは、所定の図柄組合せ(本例では、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」)が所定時間の揺れ変動の後に停止表示される。
本例では、特別演出終了後に保留アイコン901〜903が再表示されたタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。再表示後の保留アイコン901〜903の待機アニメーションは、例えば、初期状態のアニメーション態様、先の保留アイコン901、902の特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)、後の保留アイコン903の特別演出開始直前のアニメーション態様(またはその次のフレーム)のいずれかから開始される。
(実施例3−15)
図82は、本実施の形態の実施例3−15における演出表示の例を時系列で示している。図82(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図82(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図82(b)に示す時点で、先読み結果に基づき保留アイコン901の表示態様が白から別の表示態様(例えば青)に変化したものとする。保留アイコンの表示態様が変化するときには、所定の変化アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。本例では、先の保留アイコン901の表示態様(例えば色)が変化したタイミング(例えば、変化アニメーションを伴う場合には、変化アニメーションが開始されたタイミング、変化アニメーションが終了したタイミング、または変化アニメーションの途中のタイミング)で、後の保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。なお、後の保留アイコン903の表示態様が変化したタイミングで、当該保留アイコン903のアニメーション態様を保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えるようにしてもよい。保留アイコンの表示態様が変化するタイミングでは、遊技者が保留アイコンの表示態様の変化に注目するため、保留アイコンのアニメーション態様を揃えても遊技者に違和感を生じさせないようにすることができる場合がある。
(実施例3−16)
図83は、本実施の形態の実施例3−16における演出表示の例を時系列で示している。図83(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図83(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図83(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留は先読み対象保留であり、この保留が増加したことを契機として、増加した保留と先の保留についての先読み報知が一括して実行されるものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示される。保留アイコン903の表示態様は、例えば、当該保留の当否を比較的高信頼度で報知する赤である。また、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902の表示態様が、白(デフォルト)から例えば赤に変化する。表示態様の変化は、所定の変化アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901の表示態様は白のままである。
本例では、複数の保留についての先読み報知が一括して実行されるタイミングで、保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。すなわち本例では、新たに表示される保留アイコン903のアニメーション態様は、当該保留アイコン903の表示が開始された時点で、先の保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃えられる。なお、本例では保留アイコン901の表示態様は白のままであるが、保留アイコン901の表示態様も所定の表示態様に変化してもよい。
(実施例3−17)
図84〜図85は、本実施の形態の実施例3−17における演出表示の例を時系列で示している。図84(a)〜図85(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図84(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図84(b)に示す時点でも、2つの保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図84(c)に示す時点で、特図1の保留(先読み対象保留)が増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示され、待機アニメーションが開始される。保留アイコン903の表示態様は例えば「赤」である。保留アイコン903は、最初から表示態様「赤」の状態で表示されてもよいし、デフォルトの表示態様(例えば白)で表示された後に表示態様「赤」に変化してもよい。表示態様がデフォルトから「赤」に変化する場合には所定の変化アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。保留アイコン903が第3領域に表示された時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。保留アイコン903が表示された後、当該保留アイコン903の周囲(奥側)には、先読み変化態様の一例として、オーラを表すエフェクト動画像が表示される(図84(d)、図85(a))。
図85(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。この時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図85(b))。
図86(a)、(b)は、本実施例の変形例として、図84(a)〜(d)の後の状態を示している。図86(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、いずれも「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン903は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点では、保留アイコン903のアニメーション態様は、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図86(b)に示す時点で、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示が終了する。本例では、このエフェクト動画像の表示終了を契機として、保留アイコン903のアニメーション態様が保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する。なお、保留アイコンのアニメーション態様が揃えられる契機は、エフェクト動画像の表示が終了した後であって、保留アイコン901、902のアニメーション態様が所定回数目(例えば1回目)に所定の態様(例えば初期状態)となったとき、であってもよい。
(実施例3−18)
図87は、本実施の形態の実施例3−18における演出表示の例を時系列で示している。図87(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図87(a)に示す時点では、ある特図1変動遊技が終了している。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白)および保留アイコン903(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図87(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901が、変動アイコン801となって、第1領域からまず左上方に飛び上がり、その後左下方に下降して、第1領域の左隣に位置する変動アイコン表示領域800に移動する(図87(b)、(c))。ここで、保留アイコン901が変動アイコン801となった後も、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、変動アイコン801は変動アイコン表示領域800に移動すると消去されるようになっているが、変動アイコン表示領域800に移動した変動アイコン801がそのまま当該変動の終了まで表示されるようにしてもよい。
保留アイコンの移動アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと同様の態様で実行される。すなわち保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている保留アイコン902が、第2領域からまず左上方に飛び上がり、その後左下方に下降して、第2領域の左隣に位置する第1領域に移動する。第3領域に表示されている保留アイコン903も、同様の態様で第2領域に移動する。
本例では、移動アニメーション実行中(待機アニメーションも実行中)の各アイコンの画像は、待機アニメーションを単独で実行中のときの各アイコンの画像とそれぞれ共通であるが、待機アニメーションを単独で実行中のときとは別の画像であってもよいし、画像は共通で大きさが異なってもよい。また、移動アニメーション実行中には待機アニメーションを中断してもよい。
また本例では、変動アイコン801(保留アイコン901)の移動アニメーション、保留アイコン902の移動アニメーション、保留アイコン903の移動アニメーションが全て同様の態様で互いに同期して同時に実行されているが、同様の態様でなくてもよいし、同時に実行されなくてもよい。例えば、変動アイコン801の移動アニメーション(保留・変動アイコン間の移動アニメーション)と、保留アイコン902、903の移動アニメーションとの間で、アイコン自体の画像が異なってもよいし、アイコン自体の大きさが異なってもよいし、大きさのみが異なってもよい。また、各移動アニメーションの実行時期は重複していてもよいし重複していなくてもよい。
図87(b)に示す時点では、変動アイコン801および保留アイコン902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「将」が正位置となるアニメーション態様にあり、変動アイコン801および保留アイコン902のアニメーション態様とは揃っていない。
図87(c)に示す時点で各移動アニメーションが終了し、変動アイコン801が消去される。この時点では、保留アイコン902、903は「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。このように本例では、各移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様と保留アイコン902のアニメーション態様とが揃えられる。これ以降、保留アイコン902、903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図87(d))。本実施例における移動アニメーションの態様を、図80(b)〜(c)の間、または図80(c)〜(d)の間での保留アイコン901〜903の移動アニメーションに適用してもよい。
(実施例3−19)
図88は、本実施の形態の実施例3−19における演出表示の例を時系列で示している。図88(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図88(a)は、図87(a)と同様である。
図88(b)に示す時点で次の特図1変動遊技が開始され、図87(b)と同様に、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。この時点で、変動アイコン801および保留アイコン902、903は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。このように本例では、各移動アニメーションが開始されたタイミングで、保留アイコン903のアニメーション態様と変動アイコン801および保留アイコン902のアニメーション態様とが揃えられる。これ以降、変動アイコン801および保留アイコン902、903では、アニメーション態様が揃った状態で移動アニメーションおよび待機アニメーションが実行される(図88(c)、(d))。
(実施例3−20)
図89および図90は、本実施の形態の実施例3−20における演出表示の例を時系列で示している。図89(a)〜図90(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図89(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図89(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図89(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。ここで本例では、保留アイコン表示領域900に新たな保留アイコンが表示されるのは、所定周期で到来する所定の同期タイミング(本例では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態となるタイミング)のみである。図89(c)に示す時点では、同期タイミングでないため、第3領域での新たな保留アイコンの表示は遅延される(図中では、第3領域での保留アイコンの表示が遅延されていることを破線の円で表している)。なお、図示していないが特図1保留ランプ218では、特図1の保留が増加したことがこの時点で報知される。
その後の図89(d)に示す時点でも、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「代」が正位置となる態様であり、同期タイミングでないため、新たな保留アイコンの表示は遅延される。
その後の図90(a)に示す時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「八」が正位置となる初期状態の態様となり、所定の同期タイミングが到来する。したがって、図89(c)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン903の表示が、このタイミングで開始される。これ以降、保留アイコン901〜903は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図90(b))。
(実施例3−21)
図91および図92は、本実施の形態の実施例3−21における演出表示の例を時系列で示している。図91(a)〜図92(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図91(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図91(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図91(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。ここで本例では、実施例3−20と同様に、保留アイコン表示領域900に新たな保留アイコンが表示されるのは、所定周期で到来する所定の同期タイミング(本例では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態となるタイミング)のみである。図91(c)に示す時点では、同期タイミングでないため、第3領域での新たな保留アイコンの表示は遅延される。
その後の図91(d)に示す時点で、特図1の保留がさらに1つ増加したものとする。この時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「代」が正位置となる態様であり、同期タイミングでないため、第4領域での新たな保留アイコンの表示も遅延される。
その後の図92(a)に示す時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様は「八」が正位置となる初期状態の態様となり、所定の同期タイミングが到来する。したがって、図91(c)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン903と、図91(d)の時点での保留増加に基づく新たな保留アイコン904とが、このタイミングで同時に表示される。これ以降、保留アイコン901〜904は、アニメーション態様が揃った状態で時計回りに回転する(図92(b))。なお、本例では、所定の同期タイミングと次の同期タイミングとの間に保留が2つ連続して増加した場合の例を挙げたが、所定の同期タイミングと次の同期タイミングとの間に保留が2つ同時に増加した場合であっても同様である。本例では、保留アイコン903、904が同時に表示された時点で保留アイコン901、902とアニメーション態様が揃っているが、保留アイコン903、904が表示された時点では保留アイコン901、902のアニメーション態様と揃っていなくてもよい。この場合、保留アイコン903、904のアニメーション態様は、前述または後述の実施例と同様のタイミングで保留アイコン901、902と揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−22)
図93および図94は、本実施の形態の実施例3−22における演出表示の例を時系列で示している。図93(a)〜図94(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図93(a)に示す時点で、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図93(b)に示す時点でも、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図93(c)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて、デフォルトの表示態様とは外形状が異なる「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例の待機アニメーションでは、3つのフレーム(例えば、図18(d)のテクスチャT001〜T003)が周期的に繰り返されるものとする。図93(c)に示す時点で、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。また、保留アイコン903は、初期状態のアニメーション態様(例えば、図18(d)のT001)にある。
その後の図93(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、初期状態の次フレームのアニメーション態様(例えば、図18(d)のT002)にある。
その後の図94(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。本例では、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。
その後の図94(b)に示す時点では、保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、初期状態の次フレームのアニメーション態様となる。
(実施例3−23)
図95は、本実施の形態の実施例3−23における演出表示の例を時系列で示している。図95(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図95(a)に示す時点より前には、保留アイコン表示領域900の第1領域に特図1の保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、図95(a)に示す時点で特図1の保留が1つ増加して、新たな保留アイコン902(表示態様:赤)が第2領域に表示開始されたものとする。保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコンのアニメーション態様とは揃っていない。本例では、表示態様「赤」の保留アイコンが新たに表示されると、所定時間経過後に、先読み変化態様の一例としての所定のエフェクト動画像(図84(d)、図85(a)等参照)が当該保留アイコンの周囲に表示される。したがって、図95(a)に示す時点では、新たに表示された保留アイコン902の周囲にエフェクト動画像が表示される予定となっている。
その後の図95(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示されている。ここで、表示態様「サボハニ」は表示態様「赤」よりも信頼度が高いものとする。本例では、表示態様「赤」の保留アイコンの先読み変化態様(例えば、エフェクト画像の表示)は、新たな保留アイコンがその後に表示されるとキャンセルされる。したがって、図95(b)に示す時点では、保留アイコン902自身よりも後に新たな保留アイコン903が表示されたことに基づいて、保留アイコン902の周囲へのエフェクト動画像の表示はキャンセルされている。エフェクト動画像の表示キャンセルは、エフェクト動画像の表示開始前に行ってもよいし、エフェクト動画像の表示開始後に行ってもよい。保留アイコン902に対するエフェクト動画像の表示は、特定の条件を満たす保留アイコン(例えば、当該保留アイコン902よりも信頼度の高い保留アイコン)が新たに表示された場合にはキャンセルされるが、当該条件を満たさない保留アイコンが新たに表示された場合にはキャンセルされないようにしてもよい。
(実施例3−24)
図96は、本実施の形態の実施例3−24における演出表示の例を時系列で示している。図96(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図96(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。
図96(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例では、信頼度の高い保留アイコン903が新たに表示されたタイミングで、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様が例えば初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様にある。
(実施例3−25)
図97は、本実施の形態の実施例3−25における演出表示の例を時系列で示している。図97(a)、(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図97(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:青)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901は、「将」が正位置となるアニメーション態様にある。保留アイコン902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。すなわち本例では、保留アイコン902の信頼度がさほど高くないため、保留アイコン902が増加した時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が揃えられていない。
図97(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。また、この保留に対応する保留アイコンの表示態様としては、先読み結果等に基づいて「サボハニ」が選択されたものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行される。本例では、信頼度の高い保留アイコン903が新たに表示されたタイミングで、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様が例えば初期状態のアニメーション態様に揃えられる。すなわちこの時点で、保留アイコン901〜903は、いずれも初期状態のアニメーション態様にある。なお、各保留アイコン901〜903のアニメーション態様は、デフォルトの表示態様とは外形状が異なる表示態様(例えばサボハニ)の保留アイコンが新たに表示されたタイミングのみで揃えられるようにしてもよい。
(実施例3−26)
図98は、本実施の形態の実施例3−26における演出表示の例を時系列で示している。図98(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図98(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されており、さらに、特図1の保留が1つ増加したことに基づき第3領域で保留アイコン903(表示態様:白)の増加アニメーションが開始されている。保留アイコン901〜903のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点で、保留アイコン901〜903は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
図98(b)に示す時点で、保留アイコン903の増加アニメーションが終了する前に、特図1の保留が1つ増加したものとする。保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第4領域では、保留アイコン904(表示態様:白)の増加アニメーションが開始される。本例では、第4領域での新たな増加アニメーションが開始されると、第3領域での先の保留アイコン903の増加アニメーションはキャンセル(スキップ)される。この時点で、保留アイコン901〜904は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。その後、保留アイコン901〜904はアニメーション態様が揃った状態を維持しつつ、第4領域では保留アイコン904の増加アニメーションが続行される(図98(c)、(d))。
(実施例3−27)
図99は、本実施の形態の実施例3−27における演出表示の例を時系列で示している。図99(a)〜(c)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図99(a)に示す時点で特図1変動遊技が終了し、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が表示される。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、待機アニメーションが実行されている。さらにこの時点で、特図1の保留が1つ増加し、第3領域に保留アイコン903(表示態様:赤)が新たに表示されている。図99(a)に示す時点では、新たに表示された保留アイコン903の周囲に、先読み変化態様の一例としてのエフェクト動画像が表示される予定となっている。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
図99(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。これらの移動アニメーションは、実施例3−18等と同態様で実行される。これらの移動アニメーションの実行中においても、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、保留アイコン903の移動アニメーションが実行されることに基づき、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示はキャンセルされる。また本例では、移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられる(図99(c))。
(実施例3−28)
図100は、本実施の形態の実施例3−28における演出表示の例を時系列で示している。図100(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図100(a)〜(c)については、図99(a)〜(c)と同様であるので説明を省略する。本例では、保留アイコン903の移動アニメーションが実行されることに基づき、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像の表示は、移動アニメーションの終了まで延期される。したがって、移動アニメーションが終了した後には、図100(d)に示すように、移動アニメーションの開始前に増加した保留アイコン903の周囲に、所定のエフェクト動画像が表示される。
(実施例3−29)
図101は、本実施の形態の実施例3−29における演出表示の例を時系列で示している。図101(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技が終了してから次の特図1変動遊技が開始された後までの状態を示している。図101(a)は図99(a)と同様である。図101(b)に示す時点で、次の特図1変動遊技が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。これらの移動アニメーションは、実施例3−18等と同態様で実行される。これらの移動アニメーションの実行中においても、待機アニメーションは継続して実行される。本例では、保留アイコン903周囲でのエフェクト動画像は、移動アニメーションの実行中であっても表示される。このエフェクト画像の表示は、例えば、移動アニメーションの開始とほぼ同時に開始され、移動アニメーションの終了とほぼ同時に終了する。また本例では、移動アニメーションが終了したタイミングで、保留アイコン902、903のアニメーション態様が揃えられる(図101(c)、(d))。エフェクト動画像は、他の保留アイコン902や装飾図柄と重複して表示されてもよい。その場合、エフェクト動画像は、他の保留アイコン902や装飾図柄より奥に表示されてもよいし手前に表示されてもよい。
(実施例3−30)
図102および図103は、本実施の形態の実施例3−30における演出表示の例を時系列で示している。図102(a)〜図103(b)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図102(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、いずれも特図1の保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。その後の図102(b)に示す時点でも、2つの保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図102(c)に示す時点で、特図1の保留が増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第3領域には、増加した保留に対応する新たな保留アイコン903が表示され、待機アニメーションが開始される。保留アイコン903の初期表示態様は「白」であり、所定タイミングで変更される次の表示態様(例えば、最終的な表示態様)は「赤」である。この時点では、保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。増加した保留アイコン903は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。ここで、保留アイコン903は、初期表示態様「白」で新たに表示された後、先の保留アイコンが初期状態のアニメーション態様となったタイミングで次の表示態様「赤」に変化する。この時点では、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態ではないため、保留アイコン903の表示態様は「白」のままである。
その後の図102(d)に示す時点では、保留アイコン901、902は「代」が正位置となるアニメーション態様にあり、保留アイコン903は「軍」が正位置となるアニメーション態様にある。この時点でも、保留アイコン901、902のアニメーション態様が初期状態ではないため、保留アイコン903の表示態様は「白」のままである。
その後の図103(a)に示す時点では、保留アイコン901、902は「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にある。保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903は、保留アイコン901、902のアニメーション態様に揃えられる。これにより、3つの保留アイコン901〜903のアニメーション態様が揃えられる。また、保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、保留アイコン903の表示態様が「白」から「赤」に切り替えられる。
その後の図103(b)に示す時点で、保留アイコン903周囲にはエフェクト動画像が表示される。
(実施例3−31)
以上の実施例3−1〜3−30では、特図1の保留アイコンを例に挙げて説明したが、特図2の保留アイコンを組み合わせてももちろんよい。図104(a)は、保留アイコン表示領域900に特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが表示された例を示している。この例では、保留アイコン表示領域900が大まかに左右2つに分けられている。保留アイコン表示領域900の左側部分は特図1保留アイコン表示領域950であり、右側部分は特図2保留アイコン表示領域960である。特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960のそれぞれは、最大4つの保留アイコンを左詰めで表示可能であり、左から右に向かって第1〜第4領域の4つの領域に分けられている。第1〜第4の各領域は、特図1および特図2のそれぞれにおける1番目〜4番目の保留順位に対応している。図104(a)では、特図1保留アイコン表示領域950の第1〜第4領域に4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されており、特図2保留アイコン表示領域960の第1〜第4領域に4つの特図2保留アイコン911〜914が表示されている。特図1保留アイコン901〜904の形状は円形であり、特図2保留アイコン911〜914の形状は特図1保留アイコンの形状とは異なる四角形である。本例では、変動アイコン表示領域800は特図1保留アイコン表示領域950の左隣に配置されているが、特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960の間に配置されていてもよいし、特図2保留アイコン表示領域960の右隣に配置されていてもよい。これらの場合、特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960のそれぞれの第1〜第4領域は、変動アイコン表示領域800に近い方が第1領域となるように配列していてもよい。また、特図1用の変動アイコン表示領域と特図2用の変動アイコン表示領域とが別々に設けられていてもよい。例えば、特図1用の変動アイコン表示領域は特図1保留アイコン表示領域950の右隣または左隣に配置されていてもよいし、特図2用の変動アイコン表示領域は特図2保留アイコン表示領域960の右隣または左隣に配置されていてもよい。また、変動アイコン表示領域800、特図1用の変動アイコン表示領域、特図2用の変動アイコン表示領域は、特図1保留アイコン表示領域950や特図2保留アイコン表示領域960の上方や下方に配置されていてもよい。
図104(b)、(c)は、図104(a)とは別の例を示している。この例では、保留アイコン表示領域900は最大8つの保留アイコンを左詰めで表示可能であり、左から右に向かって、第1〜第8領域の8つの領域に分けられている。この例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第8領域には、優先順位の高い保留アイコンほど左寄り(第1領域側)に表示される。特図2優先変動機の場合、優先変動側の特図2保留アイコンは特図1保留アイコンよりも優先順位が高く、特図2および特図1のそれぞれでは先の保留アイコンほど優先順位が高い。すなわち、次に実行される特図変動遊技に対応する保留アイコンは、変動アイコン表示領域800に隣接する第1領域に配置される。図104(b)では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域に、4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されている。図104(c)では、保留アイコン表示領域900の第1から第4領域に4つの特図2保留アイコン911〜914が表示されており、第5〜第8領域に4つの特図1保留アイコン901〜904が表示されている。
図105(a)は、図104(b)、(c)に示す例において、ある特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。図105(a)に示す時点では、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域に、特図1保留アイコン901(表示態様:白)および特図1保留アイコン902(表示態様:白)が表示されている。特図1保留アイコン901、902のそれぞれにおいて、時計回り方向に回転する待機アニメーションが実行されている。この時点では、特図1保留アイコン901、902は、「軍」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。
その後の図105(b)に示す時点で、特図2の保留が1つ増加したものとする。優先変動側の保留が増加したことに基づき、第1および第2領域の特図1保留アイコン901、902は、それぞれ第2および第3領域に移動する。特図1保留アイコン901、902が移動する際には、前述の退避アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。また、第1領域には、特図2保留アイコン911が新たに表示される。特図2保留アイコン911が新たに表示される際には、所定の増加アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。この時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「将」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。第1領域の特図2保留アイコン911は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様にあり、特図1保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図105(c)に示す時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「代」が正位置となるアニメーション態様で揃っている。第1領域の特図2保留アイコン911は、「軍」が正位置となるアニメーション態様にあり、特図1保留アイコン901、902のアニメーション態様とは揃っていない。
その後の図105(d)に示す時点では、第2および第3領域の特図1保留アイコン901、902は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様で揃っている。特図1保留アイコン901、902が初期状態のアニメーション態様となったタイミングで、特図2保留アイコン911は、「八」が正位置となる初期状態のアニメーション態様に揃えられる。この時点で、3つの保留アイコン901、902、911が揃えられる。本例は、後に増加した保留アイコン911が、先に増加した保留アイコン901、902のアニメーション態様に合わせる点では実施例3−1等と共通しているが、先の変動に対応する保留アイコン911が後の変動に対応する保留アイコン901、902のアニメーション態様に合わせる点では実施例3−1等と異なっている。
図106(a)、(b)は、画像を縮小した場合に生じ得る現象について説明する図である。VDPの圧縮拡大機能により画像(例えば保留アイコン)を縮小した場合、縦横の比率が変化する場合がある。例えば、図106(a)の画像1001および図106(b)の画像1002は、円形の外形状と当該外形状内に付された横3×縦4の模様とを有する。一方、これらの画像1001、1002の縦横をそれぞれ1/2に縮小した画像1011、1012では、模様が横3×縦3に変化している。ここで、模様の縁の線幅は縮小してもよいし縮小しなくてもよい。このような場合、同一の画像データが用いられることを考慮すれば、画像1001(画像1002)と画像1011(画像1012)は、態様(例えば、形状、模様、色彩等)が同一で大きさのみが異なると考えることができる。また、現実に表示される模様の縦横比が異なることを考慮すれば、画像1001(画像1002)と画像1011(画像1012)は、態様も大きさも異なると考えることもできる。
図107(a)〜(c)は、画像を拡縮するアニメーションを表示する場合にどのようなテクスチャデータを備える必要があるかについて説明する図である。本例では、図107(a)に示すように時間経過とともに画像(例えば保留アイコン)が拡大縮小する待機アニメーションを実行しながら、図107(b)に示すように当該画像をさらに大幅に拡大縮小して移動させる移動アニメーションを実行する。例えば、移動アニメーションは、待機アニメーションでの画像が最大サイズとなったタイミングで開始される。この場合、図107(c)に示すように、待機アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲については個別にテクスチャデータを備え、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲についてはテクスチャデータを備えず、待機アニメーション用のテクスチャデータのいずれかをVDPの機能によって拡大縮小するようにしてもよい。また、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲については移動アニメーション用に1つのテクスチャデータを備えておき、当該テクスチャデータをVDPの機能によって拡大縮小するようにしてもよい。また、移動アニメーションで拡大縮小される画像サイズの範囲についても個別のテクスチャデータを備えていてもよい。
図108(a)〜(d)は、透明度を変化させた場合に生じ得る現象について説明する図である。図108(a)に示すようにグラデーション表示される画像(例えば保留アイコン)において、透明度を上げた場合、図108(b)に示すように色の薄い部分(図中右側部分)から徐々に透明となって視認できなくなる。このため、同一の画像データを用いて透明度を増減させるアニメーションを実行すると、当該アニメーションにおいて表示画像の態様(例えば、形状、模様、色彩)が変化するように視認される場合がある。
例えば、図108(c)に示すように、右側ほど色の薄い文字画像「大」を用い、透明度を増減させるアニメーションを実行した場合、当該アニメーションにおいて文字画像「大」の特に右側部分の形状が変化するように視認される場合がある。また、図108(d)に示すように、順に色が薄くなる4つの文字画像「八」、「大」、「将」、「軍」を含む文字列画像を用い、透明度を増減させるアニメーションを実行した場合、当該アニメーションにおいて文字列画像「八大将軍」が「八大将」、「八大」、「八」等に視認される場合がある。
以上のような場合、同一の画像データが用いられることを考慮すれば、このアニメーションは、態様が同一で透明度のみが変化するアニメーションと考えることができる。また、現実に表示される態様が異なることを考慮すれば、このアニメーションは、態様も透明度も変化するアニメーションと考えることもできる。
図109(a)、(b)は、保留アイコン同士の間、あるいは保留アイコンと他の画像との間の重複表示について説明する図である。図109(a)に示す保留アイコン991は、保留表示の要部となる本体部分991aと、保留表示の付加の部分となる付加部分991b(エフェクト画像)とを有する。この保留アイコン991が他の画像(例えば、別の保留アイコンや、保留アイコン以外の画像(装飾図柄を含む))と重複して表示される場合、本体部分991aが他の画像の手前に表示され、付加部分991bが他の画像の奥に表示されてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像の手前に表示されてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像の奥に表示されてもよい。また、本体部分991aが他の画像の奥に表示され、付加部分991bが他の画像の手前に表示されてもよい。また、付加部分991bは他の画像と重複し得るが、本体部分991aは他の画像と重複しないようにしてもよい。また、本体部分991aおよび付加部分991bの両方が他の画像と重複しないようにしてもよい。
図109(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの例を示している(図18(b)に対応)。この待機アニメーションが実行されると、保留アイコンが最初に1回転し、その後は回転を停止して初期状態で静止し続ける。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。このようなアニメーションが実行される場合、最初に回転する期間については、当該保留アイコンが他の画像(例えば、別の保留アイコン、保留アイコン以外の画像)と重複しないようにしてもよいし、他の画像と重複したとしても当該保留アイコンが他の画像より手前に表示されるようにしてもよい。また、最初に回転する期間については、当該保留アイコンの表示態様の変化(例えば先読み変化)は行われないようにしてもよい。これにより、保留が増加したことに注目させることができる場合がある。
図110〜図112は、保留アイコンのアニメーションの例を示している。図110(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が右(図中では左)を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左(図中では右)を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図110(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が右(図中では左)を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、番長が左(図中では右)を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図110(a)に示すアニメーションと図110(b)に示すアニメーションとは、キャラクタは異なるが、1周期の尺や各フレームでのアニメーション態様(言い換えれば、向き、動作、アクション、ポーズなど)は共通している。
図111(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図111(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1、初期状態)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、が順次繰り返し表示される。図111(a)に示すアニメーションと図111(b)に示すアニメーションとは、キャラクタや1周期の尺は異なるが、アニメーション態様の同一部分(共通部分)が多数存在している。
図112(a)に示す姫キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2、初期状態)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、姫が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2)と、姫が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、姫が右を向いた状態の画像(アニメーション態様1)と、が順次繰り返し表示される。図112(b)に示す番長キャラクタの保留アイコンのアニメーションでは、番長が正面を向いた状態の画像(アニメーション態様2、初期状態)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様1)と、番長が左を向いた状態の画像(アニメーション態様3)と、が順次繰り返し表示される。図112(a)に示すアニメーションと図112(b)に示すアニメーションとは、キャラクタや1周期の尺は異なるが、アニメーション態様の同一部分(共通部分)が存在している。例えば、両アニメーションでは各キャラクタが右を向いた状態の画像を両方含むが、初期状態からのフレーム数が異なる(姫キャラクタのアニメーションでは5フレーム目、番長キャラクタのアニメーションでは3フレーム目)。
図113および図114は、保留表示の一例を時系列で示している。図113(a)に示す時点では、特図変動遊技の変動期間中であり、保留が1つであるものとする。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:姫)が表示され、待機アニメーション(アニメーション態様1、2、3、2の4フレームを繰り返す)が実行されている。この時点では、保留アイコン901は初期状態のアニメーション態様1(右向き)である。その後の図113(b)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。
図113(c)に示す時点で、保留が1つ増加したものとする。保留アイコン表示領域900の第2領域には、保留アイコン902(表示態様:番長)が新たに表示され、待機アニメーション(アニメーション態様1、2、3、2の4フレームを繰り返す)が実行される。この時点では、保留アイコン901はアニメーション態様3(左向き)となる。保留アイコン902は初期状態のアニメーション態様1(右向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様とは揃っていない。
図113(d)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
図114(a)に示す時点では、保留アイコン901は初期状態のアニメーション態様1(右向き)となる。この時点で、保留アイコン901が初期状態のアニメーション態様1となったことに基づいて同期制御が実行され、後の保留アイコン902のアニメーション態様が先の保留アイコン901のアニメーション態様に揃えられる。これにより、保留アイコン902のアニメーション態様が初期状態のアニメーション態様1(右向き)となる。その結果、この時点でも保留アイコン901、902のアニメーション態様は揃っている。
その後の図114(b)に示す時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
図115は、保留表示の別の例を時系列で示している。図115(a)に示す時点では、特図変動遊技の変動期間中であり、保留が2つであるものとする。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する変動アイコン801(表示態様:白(デフォルト))が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:姫)および保留アイコン902(表示態様:番長)が表示され、それぞれ待機アニメーションが実行されている。この時点では、保留アイコン901はアニメーション態様2(正面向き)である。保留アイコン902はアニメーション態様2(正面向き)であり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
その後の図115(b)に示す時点で、保留アイコン901はアニメーション態様3(左向き)となる。保留アイコン902はアニメーション態様3(左向き)となり、保留アイコン901のアニメーション態様と揃っている。
その後の図115(c)に示す時点で、変動アイコン801の表示態様がデフォルトの「白」から「千両箱」に変化したものとする。この表示態様の変化には、所定の変化アニメーションを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。本例では、変動アイコン801の表示態様の変化に伴い、保留アイコン901、902は、各キャラクタが変動アイコン801側を向くアニメーション態様1(右向き)に揃えられる。
図116は、本実施の形態における特図、装飾図柄および普図の種類の変形例を示している。図116(a)には、特図1および特図2の停止図柄態様として「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が示されている。「特図A」は15R特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図C」は2R大当り図柄(突然確変)であり、「特図D」は2R大当り図柄(突然時短)であり、「特図E」は2R大当り図柄(隠れ確変)であり、「特図F」は2R大当り図柄(突然通常)であり、「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄である。
「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図116(b)に示すように、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図116(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合には、アイコンを一の前記保留に対応する一の保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、アイコン(例えば、期間アイコン、保留アイコン、変動アイコン)は、アニメーション(例えば、待機アニメーション、増加アニメーション、移動アニメーション、変化アニメーション、退避アニメーション、消去アニメーションなど)して態様が変化可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、アイコンをアニメーションで表示することにより、遊技の興趣を向上させることができる。
期間アイコンは、変動アイコンと保留アイコンとを含む概念である。
図117は、アイコンの概念について説明する図である。図117では、アイコン種別、期間、状態、アニメーション種別、実施例対応(図52および図53中の対応関係を例示している)の関係を示している。図117に示すように、アイコン(期間アイコン)は、期間によって保留アイコンと変動アイコンとに切り替えられる。さらに、保留アイコンおよび変動アイコンは、状態によって、それぞれ異なる態様のアニメーションを実行することができる。上述の各要素を備えたアニメーションが、アニメ1やアニメA等の態様の異なるアニメーションである。一の保留において、状態に応じて複数種類のアニメーションを実行可能であり、一の変動において、状態に応じて複数種類のアニメーションを実行可能である。
また本実施の形態による遊技台は、当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段とを備えている。該遊技台は、上記構成を備えることで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記表示手段は、前記アイコンを複数表示可能なものであることを特徴とする。例えば、表示されている複数の保留アイコンの全てをアニメーションで表示可能であってもよいし、表示されている複数の保留アイコンのうち一部のみをアニメーションで表示可能であってもよい。
また、本実施の形態による遊技台において、前記始動情報は、始動情報導出条件が成立した場合に導出可能なものであることを特徴とする。
また、本実施の形態による遊技台において、前記図柄変動表示の変動表示時間は複数あることを特徴とする。
また、本実施の形態による遊技台において、遊技の進行に関する制御を行う主制御手段(例えば、主制御部300)と、前記主制御手段から送信される制御コマンドに基づいて演出に関する制御を行う副制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記アイコンは、前記副制御手段の制御に基づいて表示可能なものであることを特徴とする。
また本実施の形態において、複数の保留アイコンのアニメーション態様を揃えるタイミングは、特図変動遊技の開始タイミングであってもよい。ここで、特図変動遊技の開始タイミングとは、特図1表示装置212または特図2表示装置214で特図の変動表示が開始されるタイミングであってもよいし、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるタイミングであってもよい。また、図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれで各装飾図柄の変動開始タイミングが一致していない場合には、3つの装飾図柄のうち最初の図柄の変動開始タイミングであってもよいし、2番目の図柄の変動開始タイミングであってもよいし、3番目の図柄の変動開始タイミングであってもよい。あるいは、3つの装飾図柄のうち最初の図柄の変動開始タイミングでのみ複数の保留アイコンのアニメーション態様を揃えるようにしてもよい。
本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、保留アイコンや変動アイコンのアニメーションは、当該アイコンの形状(例えば、動作、アクション、ポーズなどを含んでもよい)、模様、色彩、透明度、大きさ、位置、回転角度等のうち少なくとも1つが経時的に変化するものを含んでいる。すなわち保留アイコンや変動アイコンのアニメーションは、当該アイコンの形状が変化するものであってもよいし、形状が変化しないものであってもよい。例えば、当該アイコンの形状が変化せず、色のみが変化するものであってもよい。
また本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、保留アイコンや変動アイコンについての各種アニメーションは、スプライトでもよいしムービーでもよい。
また本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、予告(例えば、当該変動予告、先読み予告など)は、大当り乱数が引かれたことを必要条件とする予告条件が成立した場合に、少なくとも開始可能なものであってもよい。また、該予告は、大当り乱数以外の乱数が引かれたことを必要条件とする別の条件が成立した場合にも、少なくとも開始可能なものであってもよい。
また本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、予告は、予告条件が成立した場合に少なくとも開始可能なものであり、該予告条件は、大当り乱数が引かれたことを必要条件とする第一の条件が成立した場合に、少なくとも成立するものであってもよいし、該予告条件は、大当り乱数以外の乱数が引かれたことを必要条件とする第二の条件が成立した場合に、少なくとも成立するものであってもよい。
また本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、予告は、予告条件が成立した場合に少なくとも開始可能なものであり、該予告条件は、大当り乱数が引かれた場合であり且つ第一の条件が充足された場合に、少なくとも成立するものであってもよいし、該予告条件は、大当り乱数以外の乱数が引かれた場合であり且つ第二の条件が充足された場合に、少なくとも成立するものであってもよい。
また本実施の形態または前述もしくは後述の他の実施の形態において、予告は、予告条件が成立した場合に少なくとも開始可能なものであり、該予告条件は、大当り乱数が引かれた場合に、少なくとも成立するものであってもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る遊技台について説明する。なお、以下の説明には、第1〜第3の実施の形態で既に説明した内容と重複する内容が含まれている。
<全体構成>
まず、図118を用いて、本発明の第4の実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図119は、図118のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図120は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した第1演出可動体224と、将軍という文字を施した第2演出可動体225を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、第1演出可動体224、および第2演出可動体225の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第1演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。第1演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。また、第2演出可動体225は、不図示のモータを備え、当該モータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能に構成されている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図121を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図122(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図L」までの12種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りAや16R確変Aともいう)であり、「特図B」は16R特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りBや16R確変Bともいう)であり、「特図C」は16R大当たり図柄(以下、16R大当りや16R通常ともいう)である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、16R特別大当たり遊技終了後および16R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。16R特別大当たり図柄である「特図A」と「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、16R大当たり図柄である「特図C」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図D」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りAや4R確変Aともいう)であり、「特図E」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りBや4R確変Bともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図D」や「特図E」は4Rである点が異なる。「特図F」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りAや2R確変Aともいう)であり、「特図G」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りBや2R確変Bともいう)であり、「特図H」は2R大当たり図柄(以下、2R大当りや2R通常ともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図F」〜「特図H」は2Rである点が異なる。「特図I」は小当たり図柄(以下、小当りともいう)であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図J」は、はずれ図柄1であり、「特図K」は、はずれ図柄2であり、「特図L」は、はずれ図柄3であり、いずれも遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図122(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、16R確変A、16R確変B、16R通常、4R確変A、4R確変B、2R確変A、2R確変B、または、2R通常を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、16R確変A、16R確変B、4R確変A、4R確変B、2R確変A、または、2R確変Bを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図122(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄1(以下、普図当り1ともいう)である「普図A」と、当たり図柄2(以下、普図当り2ともいう)である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図123(a)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜12373である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または11858〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。また、取得した特図当選乱数値が10220〜12185の数値である場合には、特図高確率状態か特図低確率状態かを判定し、特図高確率状態のときは大当りフラグをオンに設定し、特図低確率状態のときははずれフラグをオンに設定する(この当否結果を「高確時大当り低確時ハズレ」と称する場合がある)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)+10220〜12185(数値範囲の大きさは1966)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12373(数値範囲の大きさは188)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=188/65536)である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率と同一の約1/399(=188/65536)である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12185〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。また、取得した特図当選乱数値が10220〜12185の数値である場合には、特図高確率状態か特図低確率状態かを判定し、特図高確率状態のときは大当りフラグをオンに設定し、特図低確率状態のときは、はずれフラグをオンに設定する(この当否結果を「高確時大当り低確時ハズレ」と称する場合がある)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)+10220〜12185(数値範囲の大きさは1966)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図124(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果(当否結果)と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜24の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が25〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が50〜74の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択し、図柄抽選乱数値が75〜84の数値である場合、特図1停止図柄として特図Dを選択し、図柄抽選乱数値が85〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Fを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Iを選択し、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Jを選択し、図柄抽選乱数値が51〜89の数値である場合、特図1停止図柄として特図Kを選択し、図柄抽選乱数値が90〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Lを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図2停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が50〜62の数値である場合、特図2停止図柄として特図Eを選択し、図柄抽選乱数値が63〜74の数値である場合、特図2停止図柄として特図Gを選択し、図柄抽選乱数値が75〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図Hを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図2停止図柄として特図Jを選択する。
<可変入賞口用異常判定値テーブル>
図125(a)は、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235への入球数の異常判定を行うための可変入賞口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。この可変入賞口用異常判定値テーブルには、特図の当り種別(停止図柄と同義)と、可変入賞口の開放パターンと、開放される可変入賞口と、可変入賞口用の異常判定値を示す異常判定数が対応付けされて記憶されている。なお、異常判定数の右横には、異常判定数を算出するための計算式を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、この可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、後述する入賞口カウンタ更新処理で用いる可変入賞口用の異常判定値を取得する。例えば、当り種別が16R確変A(特図A)の場合には、可変入賞口用の異常判定値として208を取得し、当り種別が16R確変B(特図B)の場合には、可変入賞口用の異常判定値として112を取得し、当り種別が16R通常の場合には、可変入賞口用の異常判定値として100を取得する。
本実施形態では、当り種別が16R確変A(特図A)の場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜16Rの合計16回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜16R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10球、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜16Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であるから、16R確変Aの大当り遊技中に第2可変入賞口235に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×16=208となる。
また、当り種別が16R確変B(特図B)の場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜4Rの合計4回行った後に、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、2個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を5〜16Rの合計12回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜4R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10個、5〜16R(最大開放時間0.1秒)の各々の最大入球数を2個、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜4Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であり、5〜16Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(2+3)であるから、16R確変Bの大当り遊技中に第2可変入賞口235に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×4+(2+3)×12=112となる。
また、当り種別が16R通常の場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜4Rの合計4回行った後に、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したとき、または、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大入球数(この例では、2個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を5〜16Rの合計12回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜4R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10個、5〜16R(最大開放時間0.1秒)の各々の最大入球数を1個、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜4Rの各々で第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であり、5〜16Rの各々で第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の上限値は(1+3)であるから、16R通常の大当り遊技中に第1可変入賞口234に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×4+(1+3)×12=100となる。その他の当り種別は、ラウンド数が異なるだけであるため、詳細な説明は割愛する。
なお、本実施形態では、第1可変入賞口234は第2可変入賞口235よりも遊技球が入球し難い位置(遊技盤200の中央部下方)に配置しているため、最大開放時間0.1秒のラウンドで第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の最大数を、第2可変入賞口235の2個よりも少ない1個としている。また、本実施形態では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)に入球した遊技球が所定の最大入球数(10個)に達したことを検出した場合には、最大開放時間が経過する前であっても、第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)を強制的に閉鎖するように構成している。
<特図始動口用異常判定値テーブル>
図125(b)は、第2特図始動口232への入球数の異常判定を行うための特図始動口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。この特図始動口用異常判定値テーブルには、普図の当り種別と、第2特図始動口232の開放パターンと、特図始動口用の異常判定数を示す異常判定値が対応付けされて記憶されている。なお、異常判定数の右横には、異常判定数を算出するための計算式を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、この特図始動口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、後述する入賞口カウンタ更新処理で用いる特図始動口用の異常判定値を取得する。例えば、当り種別が普図当り1の場合には、始動口用の異常判定値として12を取得し、当り種別が普図当り2の場合には、始動口用の異常判定値として12を取得する。
ここで、当り種別が普図当り1の場合には、第2特図始動口232の羽根部材232aを最大開放時間0.9秒で1回開閉し、当り種別が普図当り2の場合には、第2特図始動口232の羽根部材232aを最大開放時間1.7秒で3回開閉するように構成されている。また、本実施形態では、第2特図始動口232に入球した遊技球が最大入賞数(8個)に達したことを検出した場合には、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作が終了する前であっても、羽根部材232aを強制的に閉鎖するように構成している。したがって、例えば、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作の異常判定用定数を3個に設定すると、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作で入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(8+4)となる。
<テーブル選択テーブル>
図126(a)は、後述する変動種別決定テーブルを決めるためのテーブル選択テーブルの一例を示した図であり、同図(b)は、テーブル選択テーブルにおけるNoを決めるためのテーブル選択契機テーブルの一例を示した図である。同図(a)に示すテーブル選択テーブルには、Noと、変動種別決定テーブルと、演出モードと、変動回数と、移行先Noが対応付けされて記憶され、同図(b)に示すテーブル選択契機テーブルには、テーブル選択契機と、テーブル選択テーブルにおけるNoが対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、後述する主制御部メイン処理や主制御部タイマ割込み処理において、同図(b)に示すテーブル選択契機が到来した場合に、当該テーブル選択契機に対応するNoを取得する。例えば、パチンコ機100への電源投入を検出した場合には、No0を取得し、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了した場合には、No1を取得し、上述の図柄抽選で特図A、特図B、特図C、特図D、特図E、特図Gのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技)が終了した場合には、No5を取得する。次に、主制御部300の基本回路302は、テーブル選択テーブルと、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoに基づいて、変動種別決定テーブル、演出モード、変動回数、移行先Noを取得する。
<テーブル選択テーブル/No0>
例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo0の場合、すなわち、パチンコ機100の電源投入時には、変動種別決定テーブルとしてテーブル1を、演出モードとしてモードA(殿モード)を、変動回数として30回を、移行先NoとしてNo0をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo0に移行する。なお、この例では、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo0の場合、すなわち、パチンコ機100の電源投入がテーブル選択契機になった場合には、演出モードがモードA(殿モード)の状態を繰り返すように構成しているが、第1副制御部400において演出モードをモードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードC(爺モード)→モードA(殿モード)→モードB(姫モード)…のように切り替えて、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返してもよい。
<テーブル選択テーブル/No1>
また、例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo1の場合、すなわち、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了した場合には、変動種別決定テーブルとしてテーブル1を、演出モードとしてモードA(殿モード)を、変動回数として30回を、移行先NoとしてNo2をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo2に移行する。No2に移行した場合には、演出モードをモードBに設定するとともに、テーブル2に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo3に移行する。No3に移行した場合には、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo4に移行する。No4に移行した場合には、演出モードをモードCに設定するとともに、テーブル3に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo1に移行する。
したがって、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了したことがテーブル選択契機となった場合には、演出モードは、モードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードA(殿モード)→モードC(爺モード)→モードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードA(殿モード)→モードC(爺モード)…のように切り替えて、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードA(殿モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返す。
<テーブル選択テーブル/No5>
また、例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo5の場合、すなわち、上述の図柄抽選で特図A、特図B、特図C、特図D、特図E、特図Gのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技)が終了した場合には、変動種別決定テーブルとしてテーブル4を、演出モードとしてモードD(電サポ演出モード)を、変動回数として100回を、移行先NoとしてNo1をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードDに設定するとともに、テーブル4に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を100回行った後、移行先Noが示すNo1に移行する。No1に移行した後は、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了したことがテーブル選択契機となった場合と同様に、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードA(殿モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返す。
<変動種別A決定テーブル>
図127(a)は、変動種別Aを決定するための変動種別A決定テーブルの一例を示した図である。この変動種別A決定テーブルには、特図の停止図柄と、変動種別A決定用乱数範囲と、変動種別Aの内容が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この変動種別A決定テーブルと、上述の図柄抽選で決定した特図の停止図柄と、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計と、取得した変動種別A決定用乱数値に基づいて、変動種別Aの内容を決定する変動種別A抽選を行う。例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図J、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計が1(例えば、特図1変動遊技の保留数が0、特図2変動遊技の保留数が1)の場合には、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜29931の数値範囲であるときは変動種別として変動種別3を選択する。
また、例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図K、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計が7(例えば、特図1変動遊技の保留数が4、特図2変動遊技の保留数が3)の場合には、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜9999の数値範囲であるときは変動種別として変動種別1を選択する。また、例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図Aの場合には、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計に関わらず、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜3919の数値範囲であるときは変動種別として変動種別8を選択する。
<変動種別B決定テーブル>
図127(b)は、変動種別Bを決定するための変動種別B決定テーブルの一例を示した図である。この変動種別B決定テーブルには、変動種別決定テーブル毎に規定された変動種別B決定用乱数範囲と、変動種別Bの内容が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、上述の変動種別A抽選によって変動種別Aとして特定の変動種別(例えば、変動種別4、5、6、7、9、10のいずれか)が選択された場合に、変動種別B決定テーブルと、現在の変動種別決定テーブル(テーブル1〜4)と、取得した変動種別B決定用乱数値に基づいて、変動種別Bの内容を決定する変動種別B抽選を行う。なお、上述の変動種別A抽選によって変動種別Aとして特定の変動種別以外の変動種別が選択された場合には、変動種別B抽選を行うことなく、変動種別Bとして特定の変動種別(例えば、変動種別101)を選択する。
また、変動種別B決定テーブルの変動種別Bのうち、変動種別101は疑似連なし、変動種別102は疑似連1回と5秒間の特図変動を行うこと、変動種別103は疑似連2回と10秒間の特図の変動表示を行うことを意味している。ここで、「疑似」とは、1回の特図の変動表示中に、はずれに対応する図柄組合せを複数回、装飾図柄表示装置208を用いて停止表示させるように見せかける疑似変動(いわゆる「疑似連」)のことであり、「疑似連1回」とは、1回の特図の変動表示中に1回の疑似変動を行うことであり、「疑似連2回」とは、1回の特図の変動表示中に2回の疑似変動を行うことである。
例えば、変動種別決定テーブルがテーブル1(=モードA(殿モード))の場合には、取得した変動種別B決定用乱数値が0〜21844の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が21845〜43689の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が43690〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードA(殿モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は21845/65536、変動種別102が選択される確率は21845/65536、変動種別103が選択される確率は21846/65536であり、3つの確率はほぼ同一である。
また、変動種別決定テーブルがテーブル2(=モードB(爺モード))の場合には、取得した変動種別B決定用乱数値が0〜6552の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が6553〜39319の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が39320〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードB(爺モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は6553/65536、変動種別102が選択される確率は32768/65536、変動種別103が選択される確率は26214/65536であり、モードA(殿モード)よりも疑似連しやすくなっている。
また、変動種別決定テーブルがテーブル3(=モードC(姫モード))の場合には、取得した変動種別B決定用乱数値が0〜52429の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が52430〜58982の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が58983〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードC(姫モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は52430/65536、変動種別102が選択される確率は6553/65536、変動種別103が選択される確率は6553/65536であり、モードA(殿モード)よりも疑似連しにくくなっている。
<タイマ番号決定テーブル>
図128は、タイマ番号を決定するためのタイマ番号決定テーブルの一例を示した図である。このタイマ番号決定テーブルには、変動種別Aと、変動種別Bと、タイマ番号と、変動時間が対応付けされて記憶されている。なお、変動時間の右横には、変動時間に対応する演出の種別を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、このタイマ番号決定テーブルと、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aと、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bに基づいて、タイマ番号を決定するタイマ番号抽選を行う。例えば、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別1で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ1(変動時間2000ms、超短縮変動)を選択し、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別2で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ2(変動時間3000ms、短縮変動)を選択し、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別3で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ3(変動時間5000ms、ショート変動)を選択する。
<主制御部メイン処理>
次に、図129を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS2101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS2103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS2105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS2103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS2107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS2103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS2105は繰り返し実行される。
ステップS2107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS2109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS2113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS2113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS2113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS2111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS2113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS2113に進む。
ステップS2111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS2115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図121に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS2111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS2233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS2113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS2113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS2233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS2115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS2207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS2115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図130を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS2201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS2203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS2205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS2205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS2205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図121に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS2205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS2207およびステップS2209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS2115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS2211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS2213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS2215では、入賞口カウンタ更新処理(詳細は後述)を行う。また、ステップS2217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS2203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図1変動時間抽選用乱数値1として取得し、変動種別B決定用乱数値を特図1変動時間抽選用乱数値2として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(図133(a)参照)に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値1として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値1として取得し、変動種別B決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値2として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(図133(a)参照)に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS2219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS2221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図122(c)に示す普図A)および外れ図柄(図122(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS2223に移行するようにしている。
ステップS2223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS2225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図122(a)に示す特図A〜特図Lのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS2233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS2227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS2227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS2225およびステップS2227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS2229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS2231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS2233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS2235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS2237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS2205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS2219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS2239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS2243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS2241に進む。
ステップS2241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS2201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS2243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<入賞口カウンタ更新処理>
次に、図131を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞口カウンタ更新処理(ステップS2215)について説明する。なお、同図は、入賞口カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2301では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228のいずれかに入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた入賞数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の入賞数記憶領域に設定する。
ステップS2302では、一般入賞口226の入賞数が、予め定めた一般入賞口入賞数比較データよりも小さいかどうか(本実施形態では、単位時間(例えば、1分)当りの入賞数が規定数(例えば、15個)よりも小さいかどうか)を判定し、該当する場合にはステップS2303に進み、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS2306に進む。ステップS2303では、第2特図始動口232の入賞数が、上述の特図始動口用異常判定値テーブルを用いて取得した特図始動口用の異常判定値よりも小さいかどうかを判定し、該当する場合にはステップS2304に進み、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS2306に進む。
ステップS2304では、上述の可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、可変入賞口用の異常判定値を取得する。また、ステップS2305では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、ステップS2304で取得した可変入賞口用の異常判定値よりも小さいかどうかを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS2306に進む。
ステップS2306では、入賞異常対応処理を行う。詳細は後述するが、この入賞異常対応処理では、パチンコ機100の外部(例えば、ホールコンピュータ)に入賞異常が発生したことを示す異常検出信号を所定時間(例えば、30秒)出力するための設定を行う。なお、異常検出信号の出力は上述の外部出力信号設定処理(ステップS2235)で行うように構成しているが、このステップS2306で出力するように構成してもよい。また、主制御部300が制御する所定の報知手段(例えば、ランプ、スピーカ、各種の表示装置、各種の可動物(第2特図始動口232、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235も含む))で入賞異常の発生を報知してもよいし、所定の報知手段による報知(光の出力、音の出力、画像や文字の表示、可動物の移動や回転)を中断または終了することで入賞異常の発生を報知するようにしてもよい。また、第1副制御部400に入賞異常が発生したことを知らせる信号を出力するための設定を行ってもよいし、当該信号を出力する処理を行ってもよい。
<先読み処理>
次に、図132を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞受付処理(ステップS2217)で実行される先読み処理について説明する。なお、同図は、先読み処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2401では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2402に進み、該当しない場合にはステップS2404に進む。
ステップS2402では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動種別A抽選、変動種別B抽選、タイマ番号抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、当り図柄種別、はずれ図柄種別、および変動種別A(変動種別A抽選で決定した変動種別)を、先読み情報として先読み(取得)する。
図134は、先読み情報の内容を示した図である。特図1(または特図2)の当否種別には、上記図123を用いて説明した、「はずれ」、「大当り」、「高確時大当り低確時はずれ」、「小当り(特図I)」の4種類に加えて、大当り判定が終了していないことを示す「未判定」がある。また、特図1(または特図2)の当り図柄種別には、上記図122(a)を用いて説明した、16R確変A(特図A)、16R確変B(特図B)、16R通常(特図C)、4R確変A(特図D)、4R確変B(特図E)、2R確変A(特図F)、2R確変B(特図G)、2R通常(特図H)の8種類に加えて、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。
また、特図1(または特図2)のはずれ図柄種別には、上記図122(a)を用いて説明した、はずれ1(特図J)、はずれ2(特図K)、はずれ3(特図L)の3種類に加えて、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。また、特図1(または特図2)の変動種別Aには、上記図128を用いて説明した変動種別1〜22の22種類に加えて、変動種別A抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。
図132に戻って、ステップS2403では、ステップS2402で先読みした先読み情報と、現在の特図2変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域(図133(b)参照)に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS2405、S2408に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS2403では、図133(b)に示す特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS2404では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2405に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS2405では、電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS2406に進み、該当しない場合にはステップS2408に進む。
ステップS2406では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して上述の先読みを行う。ステップS2407では、ステップS2406で先読みした先読み情報と、現在の特図1変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域(図133(b)参照)に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS2408では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
<保留増加コマンド>
図135(a)〜(d)は、第1特図始動口230の入賞によって先読みを行った後に第1副制御部400に送信する保留増加コマンドの一例を示した図である。
同図(a)は、特図1変動遊技の保留数が3であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として大当りが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、当り図柄種別として16R確変Aが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別18が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別18であることから、疑似連2回+スーパーリーチA(大当り)であることを把握することができる。
同図(b)は、特図1変動遊技の保留数が2であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として、はずれが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、はずれ図柄種別として、はずれ3が特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別6が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別6であることから、ノーマルリーチ(はずれ)であることを把握することができる。
同図(c)は、特図1変動遊技の保留数が1であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として小当りが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別10が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別10であることから、ロングリーチ(小当り)であることを把握することができる。
同図(d)は、特図1変動遊技の保留数が4であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として高確時大当り低確時はずれが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、当り図柄種別として16R確変Aが、また、はずれ図柄種別として、はずれ2が特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別15が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別15であることから、疑似連1回+スーパーリーチA(大当り)であることを把握することができる上に、特図低確率状態においては、はずれ図柄種別=はずれ2に基づいて予告演出を行うことができる。なお、本実施形態では、特図1の当否種別情報として高確時大当りが記憶された場合にのみ、同図(d)に示す保留増加コマンドを送信するように構成している。しかしながら特図1の当否種別情報として低確時はずれが記憶された場合のみ、または、特図1の当否種別情報として高確時大当りまたは低確時はずれのいずれかが記憶された場合に当該コマンドを送信するように構成してもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図136を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS2501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS2501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS2503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2505の処理に移行する。ステップS2505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS2509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS2507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS2511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS2509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS2513では、ステップS2509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS2515では、ステップS2509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS2517では、ステップS2509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS2519では、ステップS2509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS2521では、ステップS2509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS2503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS2701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS2503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS2703では、ステップS2519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS2513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS2801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS2803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS2805に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS2805では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS2601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS2807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS2809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS2811に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS2811では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
次に、図137(a)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS2509)について説明する。なお、同図は、演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2901では、保留アイコン表示制御処理(詳細は後述)を行い、ステップS2902では、変動アイコン表示制御処理(詳細は後述)を行う。ステップS2903では、入賞報知制御処理(詳細は後述)を行い、ステップS2904では、その他の演出制御処理を行った後に処理を終了する。
<演出制御処理/保留アイコン表示制御処理>
次に、図137(b)を用いて、演出制御処理における保留アイコン表示制御処理(ステップS2901)について説明する。なお、同図は、保留アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS3001では、特図変動遊技の保留数が増加したか否か(主制御部300から保留増加コマンドを受信したか否か)を判定し、該当する場合にはステップS3002に進み、該当しない場合にはステップS3005進む。ステップS3002では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理(詳細は後述するが、例えば、シナリオに従って保留アイコンの表示態様を変更する処理など)を行い、ステップS3003では、ステップS3002の抽選結果をRAM408に設けたシナリオ記憶領域に記憶する。ステップS3004では、増加した保留に対応する保留アイコンの演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。これにより、保留アイコンの画像がVDP434を介して装飾図柄表示装置208に表示される。
ステップS3005では、保留アイコン変更条件が成立したか否か(本実施形態では、特図の保留がある状態で特図の変動表示の開始条件が成立したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS3006に進み、成立していない場合にはステップS3007に進む。ステップS3006では、保留アイコン変更処理(詳細は後述するが、例えば、シナリオに従って保留アイコンの表示態様を変更する処理など)を行う。ステップS3007では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定し、該当する場合にはステップS3008に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS3008では、保留アイコン表示位置変更処理(詳細は後述するが、例えば、保留アイコンの表示位置を変更する処理)を行った後に処理を終了する。
<演出制御処理/変動アイコン表示制御処理>
次に、図138を用いて、演出制御処理における変動アイコン表示制御処理(ステップS2902)について説明する。なお、同図は、変動アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS3101では、特図の変動表示の開始条件が成立したか否かを判定し、成立している場合にはステップS3102に進み、成立していない場合にはステップS3104に進む。ステップS3102では、変動アイコン抽選処理(詳細は後述)を行い、ステップS3103では、ステップS3102の抽選結果に対応する変動アイコンの演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。これにより、変動アイコンの画像がVDP434を介して装飾図柄表示装置208に表示される。
ステップS3104では、特図の変動表示中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS3105に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS3105では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、電断が発生したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS3106に進み、成立していない場合にはステップS3107に進む。ステップS3106では、変動アイコン表示中断処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを消去する処理など)を行った後にステップS3107に進む。
ステップS3107では、変動アイコン表示中断中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS3108に進み、該当しない場合にはステップS3110に進む。ステップS3108では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、復電したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS3109に進み、成立していない場合にはステップS3112に進む。ステップS3109では、変動アイコン表示再開処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを再び表示する処理など)を行った後にステップS3112に進む。
ステップS3110では、変動アイコン変更条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、特図の変動停止をしたか否か)を判定し、成立している場合にはステップS3111に進み、成立していない場合にはステップS3112に進む。ステップS3111では、変動アイコン変更処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンの表示態様を変更する処理など)を行った後にステップS3112に進む。
ステップS3112では、変動アイコン変更終了条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、特図の変動停止をした後に所定時間が経過したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS3113に進み、成立していない場合には処理を終了する。ステップS3113では、変動アイコン表示終了処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを消去する消去アニメを行う処理など)を行った後にステップS3112に進む。
<演出制御処理/入賞報知制御処理>
次に、図137(c)を用いて、演出制御処理における入賞報知制御処理(ステップS2903)について説明する。なお、同図は、入賞報知制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS3201では、入賞報知条件が成立したか否かを判定し、成立している場合にはステップS3102に進み、成立していない場合には処理を終了する。ステップS3202では、入賞報知処理を行った後に処理を終了する。
ここで、ステップS3201の入賞報知条件が成立した場合には、例えば、(A1)1ラウンドの終了条件として規定された最大入球数を超える入球があった場合(例えば、1ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が10個で、1ラウンド目における第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入球が10個を超えた場合)、(A2)各々のラウンドの終了条件としてラウンド毎に規定された最大入球数を超える入球があった場合(例えば、1〜7ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が10個で、8〜15ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が11個で、1ラウンド目と3ラウンド目における第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入球が10個を超えた場合)、(A3)(A1)または(A2)の条件を満たし、かつ、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235の入球センサが入球を検知する有効期間(例えば、30秒)を過ぎた場合、(A4)これら(A1)〜(A3)の複数または全ての条件を満たした場合などが含まれる。
また、ステップS3202で行う入賞報知処理には、(B1)入球が所定数を超える度に行う報知(例えば、1ラウンド目で所定数を超えた入球があった場合に報知)、(B2)複数のラウンドにおいて入球が所定数を超えたときに行う報知(例えば、1ラウンド目と3ラウンド目の両方で所定数を超えた入球があった場合に報知)、(B3)(B1)または(B2)の条件を満たし、かつ、保留内の先読み報知を含めて報知、(B4)これら(B1)〜(B3)の複数または全ての報知などが含まれる。
<第2副制御部500の処理>
次に、図139を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS3301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS3301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS3303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3305の処理に移行する。
ステップS3305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS3307では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS3309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS3307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS3311では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS3313では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS3303に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS3401では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS3501では、第2副制御部メイン処理におけるステップS3303において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS3303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS3503では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<保留アイコン変更シナリオ抽選処理>
次に、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS3002で実行する保留アイコン変更シナリオ抽選処理について説明する。
図140は、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この保留アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコンの表示態様と、変動種別A毎に規定された抽選値と、はずれ図柄種別毎に規定された抽選値と、が対応付けされて記憶されている。第1副制御部400の基本回路402は、この保留アイコン表示態様抽選用テーブルと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報と、取得した第1抽選値および第2抽選値に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。なお、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれの場合には、先読み情報に含まれる、はずれ図柄種別と、取得した第1抽選値および第2抽選値に基づいて保留アイコン変更シナリオ抽選を行い、それ以外の場合には、先読み情報に含まれる変動種別Aと、第1抽選値および第2抽選値に基づいて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。
例えば、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれの場合であって、はずれ図柄種別がはずれ2の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜49のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→晴」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が50〜59のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が60〜74のときは、保留アイコンの表示態様として「傘→傘→傘→傘→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が75〜79のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→傘→雪」のシナリオを選択し、以降は同図に示す通りである。
また、例えば、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれ以外の場合であって、変動種別Aが変動種別11〜13の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜29のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→晴」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が30〜34のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が35〜39のときは、保留アイコンの表示態様として「傘→傘→傘→傘→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が40〜44のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→傘→雪」のシナリオを選択し、以降は同図に示す通りである。
<シナリオ>
次に、シナリオについて説明すると、例えば、「晴→傘→雪→雷→専用」のシナリオとは、当該保留に対応する特図の変動表示の4つ前の特図の変動表示時に、「晴」に対応する画像を表示し、当該保留に対応する特図の変動表示の3つ前の特図の変動表示時に、「晴」に対応する画像を「傘」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示の2つ前の特図の変動表示時に、「傘」に対応する画像を「雪」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示の1つ前の特図の変動表示時に、「雪」に対応する画像を「雷」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示時に「雷」に対応する画像を「専用」に対応する画像に表示変更することを示している。
<アイコン>
図141は、後述する保留アイコン1〜4や変動アイコンとして表示されるアイコンの表示態様の一例を示した図である。
この例では、「晴」に対応する画像として太陽を模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が低いことを示唆するためのアイコンである。また、「傘」に対応する画像として傘を模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が中程度であることを示唆するためのアイコンである。また、「雪」に対応する画像として雪だるまを模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆するためのアイコンである。また、「雷」に対応する画像として稲妻を模した画像を対応付けしており、当該画像は、大当りが確定したことを示唆するためのアイコンである。これらの「晴」、「傘」、「雪」、「雷」に対応するアイコンは、保留の大当りの期待度を示唆するためのアイコンである。
また、この例では、「専用」に対応する画像を3種類用意しており、「専用1」に対応する画像として、「SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用2」に対応する画像として、「SPリーチB」という文字を施した画像と、「専用3」に対応する画像として、「全回転」という文字を施した画像をそれぞれ対応付けしている。「専用1」に対応する「SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別11〜15、18の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用2」に対応する「SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別16〜17、19〜21の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用3」に対応する「全回転」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別22の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用1」、「専用2」、「専用3」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(リーチの種類など)を示唆するためのアイコンである。
<アイコンの他の例>
図141(b)〜(d)は、アイコンの他の例を示した図である。同図(b)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに3種類用意しており、「専用4」に対応する画像として、「1」という文字を施した画像と、「専用5」に対応する画像として、「2」という文字を施した画像と、「専用6」に対応する画像として、「3」という文字を施した画像をそれぞれ対応付けしている。「専用4」に対応する「1」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別12、15の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用5」に対応する「2」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別13、17、18、20の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用6」に対応する「3」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別21の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用4」、「専用5」、「専用6」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連回数)を示唆するためのアイコンである。
同図(c)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに4種類用意しており、「専用7」に対応する画像として、「1+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用8」に対応する画像として、「2+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用9」に対応する画像として、「2+SPリーチB」という文字を施した画像と、「専用10」に対応する画像として、「3+SPリーチB」という文字を施した画像と、をそれぞれ対応付けしている。「専用7」に対応する「1+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別12、15の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用8」に対応する「2+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別13、18の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用9」に対応する「2+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別17、20の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用10」に対応する「3+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別21の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用7」〜「専用10」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連回数とリーチの種類)を示唆するためのアイコンである。
同図(d)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに2種類用意しており、「専用11」に対応する画像として、「0+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用12」に対応する画像として、「0+SPリーチB」という文字を施した画像と、をそれぞれ対応付けしている。「専用11」に対応する「0+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別11、14の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用12」に対応する「0+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別16、19の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用11」、「専用12」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連しないこと)を示唆するためのアイコンである。
<モードA(殿モード)の特図保留表示領域>
図142(a)は、演出モードがモードA(殿モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。上述のとおり、装飾図柄表示装置208は、装飾図柄を表示するための3つの図柄表示領域208a〜208c(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208c)と、演出に用いる画像などを表示するための演出表示領域208dと、を有している。装飾図柄の変動表示は、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲内で行われ、装飾図柄を停止表示(疑似連の仮停止表示も含む)する場合には、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲のほぼ中央に装飾図柄を停止表示する。
また、本実施形態では、左図柄表示領域208aの左側の表示領域に、特図1変動遊技の当否結果を示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技の当否結果を示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fと、普図変動遊技の当否結果を示唆するための普図用装飾図柄表示領域208gと、を有している。
モードA(殿モード)では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重ならない表示領域)に特図保留表示領域208hを配置している。この特図保留表示領域208hには、従来公知の保留画像1を表示するための第1特図保留表示領域208h1と、従来公知の保留画像2を表示するための第2特図保留表示領域208h2と、従来公知の保留画像3を表示するための第3特図保留表示領域208h3と、従来公知の保留画像4を表示するための第4特図保留表示領域208h4と、を有しており、従来公知の保留画像1〜4によって特図変動遊技の保留数(この例では、4)を示唆するように構成している。
以下、この特図保留表示領域208hのように、従来公知の保留画像(この例では、単色で塗りつぶされた円の画像)のみを表示する特図保留表示領域、または、装飾図柄を表示する図柄表示領域と重なり合わない特図保留表示領域を、「通常保留表示領域」と称する場合がある。
<モードB(姫モード)の特図保留表示領域>
図142(b)は、演出モードがモードB(姫モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。モードB(姫モード)では、3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合う表示領域に、特図保留表示領域208jを配置している。この特図保留表示領域208jは、変動アイコンを表示するための特図変動中表示領域208j0と、保留アイコン1を表示するための第1特図保留表示領域208j1と、保留アイコン2を表示するための第2特図保留表示領域208j2と、保留アイコン3を表示するための第3特図保留表示領域208j3と、保留アイコン4を表示するための第4特図保留表示領域208j4と、を有しており、保留アイコン1〜4によって特図変動遊技の保留数(この例では、4)を示唆するように構成している。
ここで、保留アイコン4とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が3、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が4であることを報知するために第4特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、保留アイコン3とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が2、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が3であることを報知するために第3特図保留表示領域に表示するアイコンである。
また、保留アイコン2とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が1、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が2であることを報知するために第2特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、保留アイコン1とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が0、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が1であることを報知するために第1特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、変動アイコンは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が0、かつ特図非変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、特図変動中表示領域に表示するアイコンである。
以下この特図保留表示領域208jのように、本発明に係る保留アイコンや変動アイコンを少なくとも1つ表示する特図保留表示領域、または、装飾図柄を表示する図柄表示領域と少なくとも一部が重なり合う特図保留表示領域を、上述の「通常保留表示領域」に対して「特殊保留表示領域」と称する場合がある。
なお、この例では、4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4を互いの表示領域が重なり合わないように配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば、互いの表示領域の一部が重なり合うように配置してもよいし、4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の一部が特図保留表示領域208jからはみ出してもよい。すなわち、特図保留表示領域208jに表示される保留画像が、上記図141に例示した表示態様のいずれの表示態様であるかが識別可能であればよい。また、この例では、複数の特図保留表示領域を水平方向に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば、垂直方向や斜めに配置してもよく、複数の特図保留表示領域の配置方向は特に限定されない。
また、この例では、特図保留表示領域を図柄表示領域の上にして両者を重ね合わせるように構成したが、特図保留表示領域を図柄表示領域の下にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。また、第1のタイミング(例えば、図柄表示領域で特図の変動表示を行っているタイミング)では特図保留表示領域を図柄表示領域の下(または上)にして両者を重ね合わせるように構成し、第2のタイミング(例えば、図柄表示領域で特図の停止表示を行っているタイミング)では特図保留表示領域を図柄表示領域の上(または下)にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。また、特図保留表示領域の第1の部位(例えば、特図変動中表示領域)を図柄表示領域の上(または下)にして両者を重ね合わせるとともに、特図保留表示領域の第2の部位(例えば、第1特図保留表示領域〜第4特図保留表示領域)を図柄表示領域の下(または上)にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。
<モードC(爺モード)の特図保留表示領域>
図142(c)は、演出モードがモードC(爺モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。モードC(爺モード)では、装飾図柄表示装置208の表示領域に、モードA(殿モード)における特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hと、モードB(姫モード)における特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの両方を配置している。なお、同図に良く示されるように、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hよりも3つの図柄表示領域208a〜208cに近い位置に配置され、かつ、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの全体の表示領域の大きさは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを構成する4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の各々の表示領域の大きさも、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4の各々の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。
<演出モードの移行>
図143は、演出モードの移行の一例を示した図であり、同図(a)は演出モードがモードA(殿モード)からモードB(姫モード)に移行した場合の一例であり、同図(b)は演出モードがモードB(姫モード)からモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
演出モードをモードA(殿モード)からモードB(姫モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、殿モード用背景色(例えば、白色)から姫モード用背景色(例えば、桃色)に変更するとともに、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを消去して特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを表示する。一方、演出モードをモードB(姫モード)からモードA(殿モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、姫モード用背景色(例えば、桃色)からに殿モード用背景色(例えば、白色)に変更するとともに、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを消去して特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを表示する。
また、同図(c)は演出モードがモードA(殿モード)からモードC(爺モード)に移行した場合の一例を、同図(d)は演出モードがモードC(爺モード)からモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
演出モードをモードA(殿モード)からモードC(爺モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、殿モード用背景色(例えば、白色)から爺モード用背景色(例えば、茶色)に変更するとともに、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを消去せずに、さらに特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを表示する。一方、演出モードをモードC(爺モード)からモードA(殿モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、爺モード用背景色(例えば、茶色)からに殿モード用背景色(例えば、白色)に変更するとともに、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jのみを消去して特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示する。
<特殊保留表示領域の変形例>
次に、上述の特殊保留表示領域の変形例について説明する。図144(a)は、変形例1に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例1では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208jを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4)の各々の表示領域の大きさも、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、図柄表示領域208a〜208cと重ならない表示領域であって、表示領域の全体の大きさが、通常保留表示領域の全体の大きさよりも広い領域であってもよい。
同図(b)は、変形例2に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例2では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208kを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208kの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208kを構成する5つの表示領域(特図変動中表示領域208k0、第1特図保留表示領域208k1〜第4特図保留表示領域208k4)のうちの1つの表示領域(特図変動中表示領域208k0)の大きさが、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域よりも広い領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、通常保留表示領域を構成する表示領域と同じ大きさの表示領域を含む表示領域であって、当該特殊保留表示領域を構成する少なくとも1つの表示領域が、通常保留表示領域を構成する表示領域の大きさよりも広い表示領域とされていてもよい。
同図(c)は、変形例3に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例3では、3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合う表示領域に特殊保留表示領域208lを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208lの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。一方、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208lを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208l1〜第4特図保留表示領域208l4)の各々の表示領域の大きさは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域と同じ大きさの領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、当該特殊保留表示領域を構成する表示領域の各々が通常保留表示領域を構成する表示領域の各々と同じ大きさの表示領域であって、装飾図柄を表示する図柄表示領域と少なくとも一部が重なり合う表示領域であってもよい。
同図(d)は、変形例4に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例4では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208mを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208mの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも狭い領域とされている。一方、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208mの表示領域の大きさが、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域よりも広い領域とされている。なお、この変形例4では、特図保留表示領域208mに、保留数を数字(この例では、4)で示唆する保留アイコンを表示している。
このように、特殊保留表示領域は、当該特殊保留表示領域の全体が、通常保留表示領域を構成する表示領域の各々の大きさよりも広い表示領域であって、当該表示領域に保留数を数字や文字で示唆するものでもよい。
<保留アイコンの他の例>
図145(a)は、上記図142(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図保留表示領域208jの第3特図保留表示領域208j3に、雪だるまを模した画像、すなわち、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆する保留アイコンを表示している。これにより、3番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の3回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。ここで、この例のように、期待度が高い特図変動遊技の保留番号(消化順序)を特定することが可能な特殊保留表示を「特殊特定保留表示」と称する場合がある。
図145(b)は、上記図144(d)に示した特図保留表示領域208mにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図保留表示領域208mに、雪だるまを模した画像、すなわち、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆する保留アイコンの上に、特図変動遊技の保留数を示す数字(この例では、4)を重ね合わせた保留アイコンを表示している。これにより、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。ここで、この例のように、期待度が高い特図変動遊技の保留番号(消化順序)を特定することが不可能な特殊保留表示を「特殊不特定保留表示」と称する場合がある。なお、保留アイコンの表示態様はこれに限定されず、例えば、図145(b−1)に示すように、特図変動遊技の保留数を示唆する数字に替えて、漢数字(この例では、三)を適用してもよいし、同じ種類の文字(この例では、木)や同じ種類の図形(この例では、星印)を保留数分だけ表示することによって保留数を示唆してもよい。
図145(c)は、上記図142(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図変動遊技の保留数が増加するたびに、特図保留表示領域208jの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4に同じ画像(この例では、傘を模した画像、すなわち、遊技者に付与される利益の期待度が中程度であることを示唆する保留アイコン)を表示している。これにより、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が中程度であること(例えば、4R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。なお、この例では、保留数が増加するたびに、当該保留に対応する保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4のすべてに表示する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、当該保留に対応する保留アイコンとは異なる保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4のすべてに表示してもよい。
<モードB(姫モード)またはモードC(爺モード)中の電断・復電の移行例>
図146(a)は、演出モードがモードB(姫モード)のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例であり、同図(b)は、演出モードがモードC(爺モード)のときにパチンコ機100の電源が遮断(電断)され、電源の復帰後(復電後)にモードA(殿モード)に移行した場合の一例である。
この例では、パチンコ機100が電断・復電された場合には、電断前の演出モードの種類に関わらず、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示するモードA(殿モード)に移行するように構成している。このように、電断・復電の場合には最も遊技者にとって不利な演出モードに移行するようにすれば、何らかの利益を得ることができるかもしれないといった誤った期待を遊技者に与えることがなく、遊技意欲を減退させることがない。
<特殊特定保留表示と特殊不特定保留表示の移行例>
図147(a)は、リーチ演出の開始時に、上記図145(a)に例示した特殊特定保留表示から上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、リーチ演出の開始直前まで、特殊特定保留表示により、3番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の3回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、リーチ演出の開始と同時に、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
図147(b)は、リーチ演出の終了時に、上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示から上記図145(a)に例示した特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、リーチ演出の終了まで、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、リーチ演出の終了直後から、特殊特定保留表示により、2番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の2回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
このように、リーチ演出中は特殊特定保留表示を特殊不特定保留表示に切り替えることにより、特図の保留状態を示唆しつつ、遊技者をリーチ演出に注目させることができる場合がある。
図147(c)は、大当り遊技の開始時に、上記図145(a)に例示した特殊特定保留表示から上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、大当り遊技の開始直前まで、特殊特定保留表示により、2番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の2回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、大当り遊技の開始と同時に、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
図147(d)は、大当り遊技の終了時に、上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示から上記図145(a)に例示した特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、大当り遊技の終了まで、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、大当り遊技の終了直後から、特殊特定保留表示により、1番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の1回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
このように、大当り遊技は特殊特定保留表示を特殊不特定保留表示に切り替えることにより、特図の保留状態を示唆しつつ、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
<特殊不特定保留表示中の電断・復電の移行例>
図148は、演出モードがモードB(姫モード)、かつ特殊不特定保留表示中のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
この例では、パチンコ機100への電源が遮断・復電された場合には、電源遮断前の演出モードに関わらず、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示するモードA(殿モード)に移行するとともに、第1副制御部400では先読み情報のバックアップを行っていないため(電断により先読み情報が消失するため)、電源遮断前に特殊特図保留表示領域208mに表示していた特殊不特定保留表示に替えて、通常保留表示領域208hに通常保留表示をするように構成している。このように、電断・復電の場合には、特殊保留表示に替えて通常保留表示をするように構成すれば、何らかの利益を得ることができるかもしれないといった誤った期待を遊技者に与えることがなく、遊技意欲を減退させることがない。
<保留増加を契機として特殊不特定保留表示を行う例>
図149は、特図変動遊技の保留増加を契機として、上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。この例では、図149(a)に示すように、リーチ演出の開始直前まで、特殊特図保留表示領域208jに保留アイコンを表示した後に、同図(b)に示すように、リーチ演出の開始と同時に、特図保留表示領域208mに保留数を示唆する数字(この例では、2)を表示している。
また、同図(c)に示すように、リーチ演出中の第1特図始動口230への入賞により、特図1変動遊技の保留数が1つ増加して2から3に変化したことを契機として、同図(d)に示す特殊不特定表示を行っている。ここでは、特殊不特定表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
また、同図(f−1)〜(f−3)に示すように、リーチ状態の特図の変動表示を停止すると同時に、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示するように構成している。具体的には、同図(f−1)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(3番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−2)に示す例では、第2特図保留表示領域208h2において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(3番目の保留)以外の保留(2番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−3)に示す例では、第1特図保留表示領域208h1〜第3特図保留表示領域208h3において、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。
図150は、特図変動遊技の複数の保留増加を契機として、上記図145(b)に例示した特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。この例では、図150(a)に示すように、リーチ演出の開始直前まで、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示した後に、同図(b)に示すように、リーチ演出の開始と同時に、特図保留表示領域208mに保留数を示唆する数字(この例では、2)を表示している。
また、同図(c)に示すように、リーチ演出中の第1特図始動口230への複数回(この例では、2回)の入賞により、特図1変動遊技の保留数が2つ増加して2から4に変化したことを契機として、同図(d)に示す特殊不特定表示を行っている。ここでは、特殊不特定表示により、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
また、同図(f−1)〜(f−3)に示すように、リーチ状態の特図の変動表示を停止すると同時に、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示するように構成している。具体的には、同図(f−1)に示す例では、第4特図保留表示領域208h4において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−2)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)以外の保留(3番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−3)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3および第4特図保留表示領域208h4において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)、または当該保留(4番目の保留)以外の保留(3番目の保留)のいずれかに対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。
<可動物/第2演出可動体225>
図151(a)は、可動物の1つである第2演出可動体225によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、第2演出可動体225は、装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置(例えば、同図(a−1)に示す位置)と、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の一部、および特殊保留表示領域208jの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第2演出可動体225が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の少なくとも一部、および特殊保留表示領域208jの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。このように、可動物によって保留アイコンや変動アイコンの少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<可動物/遮蔽装置246>
図151(b)は、可動物の1つである遮蔽装置246によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bは左右方向に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置(例えば、同図(b−1)に示す位置)と、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の一部、および特殊保留表示領域208jの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(b−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bが第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(b−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の少なくとも一部、および特殊保留表示領域208jの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。このように、可動物によって保留アイコンや変動アイコンの少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<可動物/第1演出可動体224>
図152(a)〜(c)は、可動物の1つである演出可動体224によって、大当り遊技に関する表示および特殊特図保留表示の一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、第1演出可動体224の上腕部224aと前腕部224bは装飾図柄表示装置208の前方を円弧状に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)、(b−2)、(c−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第1演出可動体224の上腕部224aや前腕部224bが第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)、(b−2)、(c−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
同図(a−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技による獲得球数(この例では、12680球)を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技における獲得球数に相当する獲得球数画像(この例では、10000球に相当する大きな千両箱1個と、1000球に相当する中くらいの大きさの千両箱2個と、100球に相当する小さな千両箱6個)を表示している。そして、同図(a−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊特図保留表示領域208mと、これに隣接する表示領域の一部を覆うことによって、保留アイコンと獲得球数画像の少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンと獲得球数画像の少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
同図(b−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技の連荘回数(この例では、15連荘)を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技の連荘回数に相当する連荘回数画像(この例では、10連荘に相当する中くらいの大きさの千両箱1個と、1連荘に相当する小さな千両箱5個)を表示している。そして、同図(b−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208mと、これに隣接する表示領域の一部を覆うことによって、保留アイコンと連荘回数画像の少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンと連荘回数画像の少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
同図(c−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技のラウンド数(この例では、1R(1ラウンド目))を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技のラウンド数に相当するラウンド数画像(この例では、1Rに相当する小さな千両箱1個)を表示している。そして、同図(c−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208mと、これに隣接する表示領域の一部を覆うことによって、保留アイコンの少なくとも一部と、ラウンド数画像のすべてを、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンの少なくとも一部と、ラウンド数画像のすべてを、正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<特殊特図保留表示と通常特図保留表示の表示態様>
図153(a)は、特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を同一方向に消去(または表示)する例を示した図である。この例では、同図(a−1)に示すように、特殊保留表示領域208jの特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域を、左から右方向に保留数の昇順に配置しているとともに、普通保留表示領域(通常保留表示領域)208hの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4を、左から右方向に保留数の昇順に配置している。
したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、同図(a−2)に示すように、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が右から左方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域208j2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208h1に表示し、第3特図保留表示領域208h3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208h2に表示し、第4特図保留表示領域208h4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208h3に表示する。これにより、通常特図保留表示が右から左方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が同一方向(この例では、右から左方向)に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合にも、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が同一方向(この例では、左から右方向)に表示される。
一方、同図(b)は、特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を反対方向に消去(または表示)する例を示した図である。この例では、同図(b−1)に示すように、特殊保留表示領域208jの特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域を、左から右方向に保留数の降順に配置しているとともに、普通保留表示領域208hの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4を、左から右方向に保留数の昇順に配置している。
したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、同図(b−2)に示すように、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が左から右方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域208h2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208h1に表示し、第3特図保留表示領域208h3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208h2に表示し、第4特図保留表示領域208h4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208h3に表示する。これにより、通常特図保留表示が右から左方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が反対方向(この例では、特殊特図保留表示が左から右方向で、通常特図保留表示が右から左方向)に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合にも、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が反対方向(この例では、特殊特図保留表示が右から左方向で、通常特図保留表示が左から右方向)に表示される。
図154は、変形例に係る遊技盤260を正面から見た略示正面図である。この例では、装飾図柄表示装置208に、特殊保留表示領域208jを配置しているとともに、遊技盤260の下方左側に、複数(この例では、4個)のLEDによって構成された通常保留表示領域208nを配置している。特殊保留表示領域208jは、水平方向に一直線上に配置された特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域によって構成されている。また、通常保留表示領域208nは、左下がりの斜め方向に一直線上に配置された第1特図保留表示領域208n1〜第4特図保留表示領域208n4の4つの表示領域によって構成されている。
この例では、特殊保留表示領域208jの5つの表示領域208j0〜208j4が並ぶ仮想ラインL1と、通常保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4が並ぶ仮想ラインL2が、遊技盤260上の仮想点VPで交わるように構成している。したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が右から左方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域208n2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208n1に表示し、第3特図保留表示領域208n3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208n2に表示し、第4特図保留表示領域208n4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208n3に表示する。これにより、通常特図保留表示が左斜め下から左斜め上方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示の両方が仮想点VPに近づく方向に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合には、特殊特図保留表示と通常特図保留表示の両方が仮想点VPから遠ざかる方向に表示される。また、特殊特図保留表示が仮想点VPから遠ざかる方向に表示され、通常特図保留表示が仮想点VPに近づく方向に表示されるように構成してもよいし、特殊特図保留表示が仮想点VPに近づく方向に表示され、通常特図保留表示が仮想点VPから離れる方向に表示されるように構成してもよい。
図155は、図154に示した遊技盤260の一部を抜き出した図である。この例では、第1演出可動体224の前腕部224bを上述の第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208jの少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている一方で、通常特図保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4は第1演出可動体224の前腕部224bに覆われない位置に配置されているため、通常特図保留表示は、第1演出可動体224によって正面からの視認が阻害されることはない。
しかしながら、図156に示すように、通常特図保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4は遊技球Bが通過可能な位置に配置されているため、4つの表示領域(LED)208n1〜208n4の少なくとも一部を遊技球が通過した場合には、当該表示領域の一部が球技球Bで一時的に覆われ、通常特図保留表示は正面から一時的に視認不能または視認困難な状態となる。なお、本実施形態では、演出可動体224によって特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合(例えば、1000球の遊技球を遊技盤面に打ち出した場合に演出可動体224を1回移動させて特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合、または、特図変動表示を80回行う度に演出可動体224を1回移動させて特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合)を、遊技球Bによって通常特図保留表示領域を視認不能または視認困難とする割合(例えば、2500球の遊技球を遊技盤面に打ち出した場合に2500球のうちの1球の遊技球Bが通常特図保留表示領域を視認不能または視認困難とする割合)よりも高く設定している。
<特図1保留表示領域と特図2保留表示領域>
図157は、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数を別々に表示し、特図2変動遊技の保留数を可動体で覆う例を示した図である。同図(a)に示す例では、装飾図柄表示装置208に、特図2変動遊技の保留数を示すための特図2保留表示領域208pと、特図1変動遊技の保留数を示すための特図1保留表示領域208qと、変動中の特図変動遊技に関する情報を表示するための当該変動用表示領域208rと、を設け、特図2保留表示領域208pを特図1保留表示領域208qの上方に配置している。
この例では、第2演出可動体225は、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、特図2保留表示領域208pの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第2演出可動体225が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)に示すように、特図2保留表示領域208pの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
また、同図(b)に示す例では、特図2保留表示領域208pと特図1保留表示領域208qを、各々で共通して用いる変動用表示領域208rを挟んで、水平方向両側に配置しているとともに、特図2保留表示領域208pにおける保留表示が右から左側に向かって消失し、特図1保留表示領域208qにおける保留表示が左から右側に向かって消失するように構成している。
この例では、第1演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、特図2保留表示領域208pおよび当該変動用表示領域208rの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(b−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第1演出可動体224が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(b−2)に示すように、特図2保留表示領域208pおよび変動用表示領域208rの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
<オーバー入賞報知>
次に、オーバー入賞報知について説明する。ここで、オーバー入賞とは、上述の1R当りの最大入球数(例えば、扉部材の開放時間が30秒の場合に10個)を超える入球があり、かつ、この最大入球数を超えた入球を所定の球検出センサが検出して入球(入賞)と判定したことをいい、本実施形態では、オーバー入賞を2個まで認めている。
<オーバー入賞報知/最大入球後の1個のオーバー入賞の場合>
図158(a)は、最大入球後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。ここで、同図の「扉開」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)が開放状態にあることを示し、「扉閉」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)が閉鎖状態にあることを示している。また、「検知有効」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)に入球した球を、球検出センサで検出することが許可されている期間(検出が有効とされている期間)を示し、「検知無効」は、当該検出が禁止されている期間(検出が無効とされている期間)を示している。また、「入賞」は、球検出センサによって入球(入賞)を検出していることを示し、「非入賞」は、当該入球(入賞)を検出をしていないことを示している。また、「入賞報知」は、オーバー入賞報知を行っていることを示し、「入賞非報知」は、当該報知を行っていないことを示している。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞(11個目の入球)を検出したため、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に当該オーバー入賞報知を終了している。
なお、この例では、オーバー入賞報知を次回のラウンドの開始と同時に終了しているが、次回のラウンド以降も継続するようにしてもよい。また、オーバー入賞報知は同図(b)に例示した態様に限定されず、例えば、上述の可動体を移動させることによって報知を行ってもよく、液晶表示装置、スピーカ、および可動体の1、複数、またはすべてを用いてもよい。また、先読み処理で特図変動遊技の保留に大当りとなる遊技が含まれていると判定した場合には、同図(c)に示すようなオーバー入賞特別報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(通常のオーバー入賞報知とは異なる特殊な画像)と文字の表示と、スピーカ120による音(通常のオーバー入賞報知とは異なる特殊な音)の出力)を行ってもよい。
また、この例では、1R目の扉部材の閉鎖後に2個の入球(11個目の入球と12個目の入球)があったが、12個目の入球は「検知無効」の期間中であったため、球検出センサによって入球(入賞)を検出しているが、実際には入賞としてカウントは行っておらず、対応するオーバー入賞報知も行っていない。
<オーバー入賞報知/最大入球後の2個のオーバー入賞の場合>
図159(a)は、最大入球後の2個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)〜(d)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に10個の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で2個のオーバー入賞(11個目と12個目の入球)を検出したため、1個目のオーバー入賞を契機に当該1個目のオーバー入賞に対応する第一入賞報知を開始した後に、2個目のオーバー入賞を契機に当該2個目のオーバー入賞に対応する第二入賞報知を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に第一入賞報知を終了し、第二入賞報知を第一入賞報知と同じ期間だけ行った後に当該第二入賞報知を終了している。
第一入賞報知だけを行う期間では、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を行い、第一入賞報知と第二入賞報知の両方を行う期間では、同図(c)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(先のオーバー入賞報知と同じ画像を2つ)と文字の表示と、スピーカ120による音(先のオーバー入賞報知と同じ音を2回)の出力)を行い、第二入賞報知だけを行う期間では、同図(d)に示すようなオーバー入賞報知を開始している。なお、この例では、第二入賞報知を第一入賞報知と同じ期間だけ行っているが、第一入賞報知と同様に次の2R目の遊技の開始と同時に終了してもよい。また、第一入賞報知と第二入賞報知の両方を行う期間においては、2つの画像を重ね合わせて表示してもよく、2つの音を重ねて出力してもよい。
図160(a)は、2個のオーバー入賞を検出した場合の他の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)〜(c)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に10個の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で2個のオーバー入賞(11個目と12個目の入球)を検出したため、1個目のオーバー入賞を契機に当該1個目のオーバー入賞に対応する第一入賞報知を開始した後に、2個目のオーバー入賞を契機に第一入賞報知を終了すると同時に当該2個目のオーバー入賞に対応する第二入賞報知を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に第二入賞報知を終了している。
第一入賞報知を行う期間では、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を行い、第二入賞報知を行う期間では、同図(c)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(第一入賞報知とは異なる画像)と文字(第一入賞報知とは異なる文字)の表示と、スピーカ120による音(第一入賞報知とは異なる音)の出力)を開始している。なお、この例では、2個目のオーバー入賞を契機に第一入賞報知を終了すると同時に第二入賞報知を開始したが、検知有効から検知無効に変化したことを契機に第一入賞報知を終了し、かつ第二入賞報知を開始してもよいし、検知有効から検知無効に変化したことを契機にオーバー入賞の数をカウントし、該カウント値に応じたオーバー入賞報知を行ってもよい。
<オーバー入賞報知/扉部材閉鎖後の1個のオーバー入賞の場合>
図161(a)は、扉部材閉鎖後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図である。この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞(最大開放時間経過の入賞)を検出したため、オーバー入賞を契機に当該オーバー入賞に対応する入賞報知を開始した後に、次の2R目の遊技の開始と同時に当該入賞報知を終了している。
<オーバー入賞報知/扉部材閉鎖前の1個のオーバー入賞の場合>
図161(b)は、扉部材閉鎖前に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行を示した図である。この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技における扉部材の開放中に1個のオーバー入賞(最大入球数を超える入賞)を検出したため、オーバー入賞を契機に当該オーバー入賞に対応する入賞報知を開始した後に、所定時間の経過後に当該入賞報知を終了している。
<異常発生報知>
次に、上述の入賞口カウンタ更新処理における入賞異常対応処理(ステップS2306)の一例である異常発生報知について説明する。図162(a)は、入賞異常対応処理で行う異常発生報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)は、異常発生報知の態様の一例を示した図である。
上述のとおり、入賞口カウンタ更新処理のステップS2304では、上記図125(a)に示す可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、可変入賞口用の異常判定値を取得するが、例えば、当り種別が4R確変Aまたは4R確変Bである場合には、可変入賞口用の異常判定値として、52を取得する。
続いて、入賞口カウンタ更新処理のステップS2305では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、ステップS2304で取得した可変入賞口用の異常判定値(この例では、52)よりも小さいかどうかを判定し、異常判定値(この例では、52)以上の場合には入賞異常対応処理を行うが、例えば、同図(a)に示すように、4R大当り遊技の4ラウンド目で第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定した場合には、入賞異常対応処理を行う。
この例では、入賞異常対応処理として、主制御部300が制御する情報出力回路336から異常発生信号を外部(例えば、ホールコンピュータ)に所定期間(この例では、30秒)、出力するとともに、同図(b)に示すような異常発生報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を所定期間(この例では、30秒)以上、継続して行う。なお、異常発生報知の態様は、この例に限定されず、例えば、異常発生報知の継続時間を所定期間未満としてもよいし、所定期間と同じ期間としてもよい。また、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行う例を示したが、いずれか一方のみを行うように構成してもよい。
また、図163は、異常発生信号を複数種類の要因に基づいて出力する例を示した図である。この例では、球検出センサのレベルが異常であるか否か(センサレベル異常の検出または解除)、入賞に異常が検出されたか否か(入賞異常の検出または解除)、磁界に異常が検出されたか否か(磁界異常の検出または解除)を検出し、いずれかの異常が検出された場合に、上述の入賞異常対応処理として、主制御部300が制御する情報出力回路336から異常発生信号を外部に所定期間(この例では、30秒)、出力するように構成している。
<オーバー入賞報知と異常発生報知>
図164(a)は、オーバー入賞報知中に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。この例では、大当り遊技の4R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として4R目の遊技を終了しているが、当該遊技で最大入球数+3個の入球を検出したため、1個目のオーバー入賞の検出と同時にオーバー入賞報知を開始している。また、このオーバー入賞報知中に、さらに1個の入球を検出したことにより、可変入賞口の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定し、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行っている。すなわち、この例では、オーバー入賞報知中に、異常発生信号の出力および異常発生報知の2つを同時に開始している。
また、同図(b)は、オーバー入賞報知と同時に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。この例では、大当り遊技の4R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として4R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞を検出したため、当該オーバー入賞の検出と同時にオーバー入賞報知を開始している。また、この1個のオーバー入賞により、可変入賞口の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定し、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行っている。すなわち、この例では、オーバー入賞報知、異常発生信号の出力、および異常発生報知の3つを同時に開始している。なお、同図(a)、(b)では、大当り遊技の最終ラウンド後に異常発生信号の出力および異常発生報知を行う例を示したが、大当り遊技の途中のラウンドで異常発生信号の出力および異常発生報知を行ってもよい。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係るパチンコ機について説明する。図165は、本実施の形態に係る先読み情報の一部を示した図である。上記第4の実施の形態に係るパチンコ機100では、図133を用いて説明したように、変動種別Aを先読み情報として主制御部300から第1副制御部400に送信するように構成しているが、本実施の形態に係るパチンコ機では、同図に示すタイマグループの情報を先読み情報として主制御部300から第1副制御部400に送信するように構成している。
ここで、タイマグループとは、上述の変動種別Aの変動種別1(タイマ1)〜変動種別22(タイマ22)を、複数(この例では、7つ)のグループに分類したものである。この例では、変動種別1(タイマ1)〜変動種別5(タイマ5)は、タイマグループ(即はずれ系)に分類され、変動種別6(タイマ6)〜変動種別7(タイマ7)は、タイマグループ(期待小:はずれ)に分類され、変動種別8(タイマ8)〜変動種別10(タイマ10)は、タイマグループ(期待小:当たり)に分類され、変動種別11(タイマ11)〜変動種別13(タイマ13)は、タイマグループ(期待中:当たり)に分類され、変動種別14(タイマ14)〜変動種別15(タイマ15)は、タイマグループ(期待中:はずれ)に分類され、変動種別16(タイマ16)〜変動種別17(タイマ17)は、タイマグループ(期待大:はずれ)に分類され、変動種別18(タイマ18)〜変動種別22(タイマ22)は、タイマグループ(期待大:はずれ)に分類されている。
また、図166〜図169は、本実施の形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この保留アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコンの表示態様と、タイマグループ毎に規定された抽選値が対応付けされて記憶されている。第1副制御部400の基本回路402は、この保留アイコン表示態様抽選用テーブルと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報(タイマグループ)と、取得した抽選値に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。なお、入賞時の残保留数が3の場合には、図166に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数3コ)を参照し、入賞時の残保留数が2の場合には、図167に示すテ保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数2コ)を参照し、入賞時の残保留数が1の場合には、図168に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数1コ)を参照し、入賞時の残保留数が0の場合には、図169に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数0コ)を参照するように構成している。
例えば、入賞時の残保留数が3の場合には、図166に示すテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマグループの情報が1の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜79のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→−→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が80〜82のときは、保留アイコンの表示態様として「白→青→−→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が83〜84のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→青→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が85〜87のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→−→青」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が88〜89のときは、保留アイコンの表示態様として「青→−→−→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が90〜99のときは、保留アイコンの表示態様として「箱→−→−→-」のシナリオを選択する。
また、図170は、本実施の形態に係る変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この変動アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコン表示グループと、変動アイコンの表示態様と、タイマ番号毎に規定された抽選値が対応付けされて記憶されている。なお、同図に示す「大当り信頼度」は、非電サポ状態、かつ非確変状態の特図1変動遊技における変動アイコンの大当り信頼度を例示したものであり、他の遊技状態(電サポ状態や確変状態)で同じ大当り信頼度を設定してもよいし、状態毎に異なる大当り信頼度を設定してもよい。
また、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と共通する共通表示態様(例えば、球系に属する白、青、赤)と、保留アイコンの表示態様と異なる固有表示態様(例えば、球系に属する金や、箱系に属する煙、酒、刀、家紋)を有している。なお、保留アイコンの表示態様が変動アイコンの表示態様と異なる固有表示態様を有していてもよいが、この場合、保留アイコンの固有表示態様の種類は、変動アイコンの固有表示態様の種類よりも少なくすることが好ましい。
第1副制御部400の基本回路402は、この変動アイコン表示態様抽選用テーブルと、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が属する保留アイコン表示グループと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報(タイマ番号)と、取得した抽選値に基づいて、変動アイコンの表示態様を決定する変動アイコン抽選を行う。
例えば、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が「白」の場合には、当該表示態様が属する保留アイコン表示グループ「球系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号の情報が4の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜96のときは、変動アイコンの表示態様として「白」を選択し、取得した抽選値の数値範囲が97〜99のときは、変動アイコンの表示態様として「青」を選択する。また、例えば、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が「箱」の場合には、当該表示態様が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号の情報が8の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜69のときは、変動アイコンの表示態様として「煙」を選択し、取得した抽選値の数値範囲が70〜99のときは、変動アイコンの表示態様として「刀」を選択する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例1>
次に、本実施の形態に係るパチンコ機の変動アイコンと保留アイコンの表示例について説明する。図171は、変動アイコンと保留アイコンの表示例1を示した図である。
本実施の形態に係るパチンコ機は、装飾図柄表示装置208に、装飾図柄を表示するための図柄表示領域のほかに、変動アイコンを表示するための特図変動中表示領域208s0と、保留アイコン1を表示するための第1特図保留表示領域208s1と、保留アイコン2を表示するための第2特図保留表示領域208s2と、保留アイコン3を表示するための第3特図保留表示領域208s3と、保留アイコン4を表示するための第4特図保留表示領域208s4を配置している。
同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。
この状態において、例えば、第1特図始動口230への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図132参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報1、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図137(b)参照)のステップS3002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行うが、この例では、入賞時の残保留数が1、タイマグループ7のため、図168に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数1コ)のタイマグループ7の抽選値を用いて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「箱→千両箱」のシナリオを選択した場合を考える。
続いて、第1副制御部400は、保留数が増加した場合には、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS3004において、増加した保留に対応する保留アイコンを表示する処理を行うが、この例では、保留数が1から2に増加したため、同図(b)に示すように、「箱→千両箱」のシナリオのうち、入賞時の保留アイコンである「箱」に対応する保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示する。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図138参照)のステップS3102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「家紋」を選択した場合を考える。
続いて、同図(c)〜(d)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(e)〜(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、同図(b)の入賞時における保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動しながら徐々に拡大する表示を行う。また、第1副制御部400は、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「箱」の保留アイコン2を、「箱→千両箱」のシナリオに従って、1変動後の保留アイコンである「千両箱」の画像に徐々に変化させながら、当該「千両箱」に対応する保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s1に表示する。なお、この例では、保留アイコンを徐々に拡大して変動アイコンに変化させる例を示したが、保留アイコンを拡大せずに、そのまま変動アイコンとして表示してもよく、保留アイコンよりも大きな変動アイコンを予め用意して当該変動アイコンを表示してもよい。
続いて、同図(h)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(i)〜(l)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、同図(b)の入賞時における保留2に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「千両箱」を変動アイコン抽選で選択した「家紋」に変化させて、当該「家紋」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
このように、保留アイコンには含まれない(保留数を報知するためには用いられない)「家紋」を変動アイコンとして特図変動中表示領域208s0に表示することにより、保留アイコンの表示態様を変更せずに、そのまま特図変動中表示領域208s0に表示する場合に比べ、保留数が減少して特図の変動が開始されたことを遊技者に確実に知らせることができ、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。
なお、「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる際に、変動表示中の装飾図柄の上を通過させることによって保留アイコン1の移動を目立たせ、これにより保留数が減少したことを強調する(遊技者に気付かせる)ように構成してもよい。また、保留アイコン(この例では、千両箱)の表示態様を変化させるアニメの態様と、変動アイコン(この例では、家紋)の表示態様を変化させるアニメの態様を互いに異ならせてもよい。また、同図(k)では保留アイコンと変動アイコンを同時に表示しているが、保留数が減少したことを強調する(遊技者に気付かせる)ために、保留アイコンの表示を変動アイコンの表示に切り替え、両者が同時に表示されないように構成してもよい。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例2>
図172は、変動アイコンと保留アイコンの表示例2を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が0、特図2変動遊技の保留数が0のため、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示せず、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示していない。なお、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示せず、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示していないが、各々の表示領域を示す枠線や番号は表示している。これにより、遊技者は保留アイコンや変動アイコンが表示されていない場合でも遊技中に何らかの情報が提供されることを知ることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
この状態において、例えば、第1特図始動口230への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図132参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報0、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図137(b)参照)のステップS3002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行うが、この例では、入賞時の残保留数が0、タイマグループ7のため、図169に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数0コ)のタイマグループ7の抽選値を用いて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「千両箱」のシナリオを選択した場合を考える。
続いて、第1副制御部400は、保留数が増加した場合には、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS3004において、増加した保留に対応する保留アイコンを表示する処理を行うが、この例では、保留数が増加していないため、同図(b)に示すように、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示しない。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図138参照)のステップS3102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「千両箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「刀」を選択した場合を考える。
続いて、同図(b)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を開始し、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、変動アイコン抽選で選択した「刀」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(d)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(e)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(f)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(g)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示させた後に、同図(h)〜(j)に示すように、「刀」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。なお、消去アニメの態様は、大当り信頼度によって変化させてもよく、また、大当り信頼度に関わらず共通の態様としてもよい。
このように、特図変動遊技の保留が無い場合でも特図の変動表示後に変動アイコンを表示させるように構成すれば、特図変動遊技が再び行われるように思わせることができ、保留数の特定を困難にして遊技球の打ち止めを抑止できる場合がある。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例3>
図173は、変動アイコンと保留アイコンの表示例3を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「千両箱」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。なお、ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「箱→千両箱」のシナリオが選択され、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「家紋」が選択されている場合を考える。
同図(a)〜(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示から停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示から停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(d)〜(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「千両箱」を変動アイコン抽選で選択した「家紋」に変化させて、当該「家紋」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
また、第1副制御部400は、保留アイコンや変動アイコンの表示制御に加えて、同図(f)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(g)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(h)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(i)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(j)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコン(この例では、家紋)を除いて、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を表示する。
このように、特図変動遊技の保留が無く、かつ特図変動遊技の当否結果がはずれであることが判明している場合には、特図変動中表示領域208s0を消去した後に、当該表示領域に表示する変動アイコンを消去したままにすれば、遊技者に違和感を与えて遊技意欲を減退させるようなことがない。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例4>
図174は、変動アイコンと保留アイコンの表示例4を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「箱」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。
この状態において、例えば、第2特図始動口232への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図132参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報1、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図137(b)参照)のステップS3002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理や保留アイコンの表示を行うが、この例では、特図1変動遊技の保留が発生した場合にのみ保留アイコン変更シナリオ抽選や保留アイコンの表示を行うように構成しており、ここでは、特図2変動遊技の保留が発生した場合に該当するため、保留アイコン変更シナリオ抽選と保留アイコンの表示は行わない。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図138参照)のステップS3102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として球系の「青」を選択した場合を考える。
続いて、同図(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(d)〜(e)に示すように、主制御部300は、第2特図表示装置214において、特図2変動遊技の保留に対応する特図2の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行うとともに、変動アイコン抽選で選択した「青」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。また、この際に、保留アイコンから変動アイコンへの移動態様を表す移動アニメを行わないように構成しているとともに、第1特図保留表示領域208s1に表示している「箱」の保留アイコン1も、特図2の変動表示を契機として表示態様を変更しないように(特図1の変動表示のみを契機として表示態様を変更するように)構成している。また、この例では、特図変動中表示領域208s0を、特図1変動遊技の変動アイコンを表示するための領域と、特図2変動遊技の変動アイコンを表示するための領域の2つの用途に使用している。
続いて、同図(f)〜(h)に示すように、主制御部300は、第2特図表示装置214において特図2の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図2の停止表示に合わせて、「青」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。なお、特図2に対応する消去アニメの態様を特図1に対応する消去アニメの態様と異ならせてもよいし、消去アニメは、特図変動遊技の当否結果や先読み情報に基づいて態様を変化させてもよい。
続いて、同図(i)〜(k)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、特図2に割り込まれた特図1の保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「箱」をシナリオに従って「千両箱」に変化させて、当該「千両箱」を特図変動中表示領域208s0に表示する。また、第1副制御部400は、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「白」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「白」をシナリオに従って「赤」に変化させて、当該「赤」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例5>
図175は、変動アイコンと保留アイコンの表示例5を示した図である。この例では、主制御部300は、同図(a)に示すタイミングで特図1変動遊技の停止表示を行い、第1副制御部400は、当該特図1変動遊技の保留1に対応する変動表示を開始している。また、第1副制御部400は、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少することに伴い、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「青」の保留アイコン1を「赤」の変動アイコンに変化させて特図変動中表示領域208s0に表示するが、同図(b)に示すように、特図の変動中であることを示す第四図柄表示領域を除いた表示領域を黒色に変化させる暗転演出を行い、特図変動中表示領域208s0に表示させようとしていた「赤」の変動アイコンを一時的に消去している(変動アイコンの1回目の消去)。
続いて、同図(c)に示すように、第1副制御部400は、暗転演出を終了し、装飾図柄や、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している(変動アイコンの2回目の表示)。
続いて、同図(d)に示すように、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(e)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(f)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する(変動アイコンの2回目の消去)。
続いて、同図(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(h)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している(変動アイコンの3回目の表示)。なお、変動アイコンの3回目の表示では、2回目の表示と態様(例えば、色や模様)を異ならせている。これにより、遊技者に何らかのチャンスが残っていることを示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
続いて、同図(i)〜(j)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(j)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(k)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している。なお、変動アイコンの表示では、前回の表示と態様を異ならせている。これにより、遊技者に何らかのチャンスが残っていることを示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。続いて、第1副制御部400は、主制御部300から受信する変動停止コマンドに基づいて変動アイコンの消去を行う。
このように、この例では、1回の特図変動遊技(この例では、同図(a)に示すタイミングの直後に開始され、同図(g)に示すタイミングで停止表示した特図変動遊技)において、変動アイコンを複数回(この例では、同図(b)に示すタイミングと同図(g)に示すタイミングの2回)、消去しているが、1回の特図変動遊技の期間中に変動アイコンを表示する期間は、1回の特図変動遊技に当該回数よりも少ない回数だけ変動アイコンを消去する場合に比べて長くなるようにしている。これにより、変動アイコンの消去の回数が多いがトータルの表示期間を長くすることができ、変動アイコンの変化を遊技者に気付かせることができる。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例6>
図176は、変動アイコンと保留アイコンの表示例6を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「青」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、特図変動中表示領域208s0は表示していない状態である。この例では、「白」の保留アイコンを初期値(デフォルト値)としており、保留アイコンが初期値以外の保留アイコン(この例では、「白」以外の保留アイコン)の場合のみ、特図変動中表示領域208s0に、対応する変動アイコンを表示するように構成している。
同図(b)〜(d)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「青」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を徐々に消去する消去アニメを行っているが、「白」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメは行わない。なお、同図(c)に示すように、「青」の保留アイコン2の移動アニメと、「白」の保留アイコン1の消去アニメを、同じ表示領域の前後で重ね合わせてもよい。
続いて、同図(e)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行う。また、第1副制御部400は、同図(f)〜(i)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行うとともに、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「青」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行った後に、同図(j)〜(l)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行うとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた「青」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを行う。
なお、変動アイコンの消去アニメの時間(同図(i)〜(l)に示す、変動アイコンを消去する時間)は、初期値の保留アイコンの消去アニメの時間(同図(a)〜(c)に示す、保留アイコンを消去する時間)よりも長く設定している。また、この例では、保留アイコンが初期値以外の保留アイコンの場合のみ、特図変動中表示領域208s0に、対応する変動アイコンを表示するように構成しているが、これに限定されず、例えば、保留アイコンが変化した場合(例えば、「白」から「青」に変化した場合)にのみ変動アイコンを表示したり、保留アイコンが変化しない場合にも変動アイコンを表示するが、この場合には、保留アイコンが変化した場合に比べて変動アイコンの表示時間を短くしてもよい。すなわち、第1の保留アイコン(例えば、保留1に対応する保留アイコン)と第2の保留アイコン(例えば、保留2に対応する保留アイコン)とを比較し、両者が異なる場合と同じ場合とで、第1の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間や表示態様などを異ならせればよい。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例7>
図177は、変動アイコンと保留アイコンの表示例7を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が3、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「白」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、「青」の保留アイコン3を第3特図保留表示領域208s3に表示し、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示していない状態である。この例では、所定のタイミングで、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の表示位置を変化させるように構成している。
同図(b)に示すように、第1副制御部400は、主制御部300から受信した先読み情報に基づいて特図の確変状態と判定した場合には、先読みに基づく先読み予告演出を開始するとともに、図柄表示領域を装飾図柄表示装置208の右上に移動し、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を装飾図柄表示装置208の右下に移動する。この例では、特図変動中表示領域208s0を装飾図柄表示装置208の右下隅に移動し、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を、この順番で垂直方向に下から上に並べて配置している。また、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の各々の表示領域を移動前よりも小さくしている。すなわち、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の位置と大きさを変化させるとともに、保留アイコンの移動方向を水平方向から垂直方向に変化させている。
また、同図(b)〜(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を、特図変動中表示領域208s0に移動する移動アニメを行う。
また、第1副制御部400は、同図(i)において先読み予告演出を終了した後に、同図(j)に示すように、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を装飾図柄表示装置208を元の位置(同図(a)に示す位置)に移動し、変動アイコンの表示や消去アニメを継続する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例8>
図178は、変動アイコンと保留アイコンの表示例8を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「千両箱」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示していない状態である。この例では、電断・復電が発生した場合に、保留アイコンを電断・復電前と異なる表示態様に変化させるように構成している。
同図(b)で電断が発生し、同図(c)で復電しているが、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208は、電源が供給されてから画像表示が可能となるまでに所定の起動時間が必要なため、第1副制御部400は、電源が供給されてから演出制御の開始が可能となるまでに装飾図柄表示装置208の起動を待つ所定の準備時間が必要であり、当該準備時間が経過するまでは、装飾図柄表示装置208に「復旧中しばらくおまちください」といった文字などを表示する。
一方、主制御部300は、装飾図柄表示装置208を制御する第1副制御部400よりも、電源が供給されてから遊技制御の開始が可能となるまでの準備時間が短いため、第1副制御部400が演出制御を開始するよりも前に遊技制御を開始し、この例では、同図(c)に示すように、第1副制御部400が準備時間中に、第1特図始動口230の入賞を検出し、特図1変動遊技の保留が2から3に増加している。
続いて、第1副制御部400は、準備期間の経過後に演出制御を開始するが、特図1変動遊技の当否結果を電断時に保持していないため、同図(d)に示すように、図柄表示領域に、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、初期値として設定されている「装飾1−装飾2−装飾3」の図柄組合せ)を表示する。また、電断・復電前に保留アイコンや変動アイコンの移動アニメや消去アニメを行っていた場合でも、当該状況を電断時に保持していないため、いずれのアニメも行わない。
続いて、同図(e)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行う。また、第1副制御部400は、保留アイコンや変動アイコンの情報を電断時に保持していないため、主制御部300から受信した保留数(この例では、3)の情報に基づいて、第1特図保留表示領域208s1〜第3特図保留表示領域208s3に所定の表示(この例では、「?」の表示。特図1変動遊技の保留数は3であるが、各々の保留に対応する保留アイコンの表示態様が未確定である旨の表示)を行う。
続いて、第1副制御部400は、同図(f)に示すように、特図1変動遊技の保留数が3から2に減少したことを契機として、第3特図保留表示領域208s3に表示していた「?」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2の方向に移動させる移動アニメと、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「?」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「?」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行うとともに、「?」の保留アイコン1を消去すると同時に「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、第1副制御部400は、同図(h)〜(i)に示すように、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを契機として、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「?」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「?」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行うとともに、「?」の保留アイコン1を消去すると同時に「青」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。この例では、第1副制御部400は、保留アイコンのシナリオの情報を電断時に保持していないため、シナリオの中でも最も大当りの信頼度が低い情報をもつシナリオに従って変動アイコンの表示態様を決定するように構成している。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例9>
図179は、変動アイコンと保留アイコンの表示例9を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の「ゆれ変動」を行い、主制御部300からの変動停止コマンドを待って、装飾図柄の停止表示や変動アイコンの消去アニメの実行を開始する状態である。この例では、何らかの原因で第1副制御部400が主制御部300からの変動停止コマンドを受信できなった場合に、第1副制御部400が、所定時間の経後に変動アイコンの消去アニメの実行を開始するように構成している。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングで所定時間に設定したタイマを起動させ、当該タイマがタイムアウトした場合に、同図(b)〜(c)に示すように、主制御部300からの変動停止コマンド受信を待たずに変動アイコンの消去アニメを行う。なお、「ゆれ変動」は変動停止コマンドを受信していないため、実行を継続している。
このような構成とすれば、第1副制御部400が主制御部300からの変動停止コマンドを取りこぼした場合でも、変動アイコンを消去することによって特図の変動が停止していることを把握することができる上に、変動アイコンを消去したあとも「ゆれ変動」を表示し続けることによって遊技者に違和感を与えることで、何らかの不具合が生じたまま遊技者が遊技を進行してしまい、不利益を被ってしまうような事態を防止できる場合がある。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例10>
図180は、変動アイコンと保留アイコンの表示例10を示した図である。この例では、同図(a)〜(b)に示すように、装飾図柄表示装置208に表示領域に、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を表示させずに、所定の条件が成立した場合に、同図(c)〜(g)に示すように、当該表示領域をすべて表示させている。
ここで、所定の条件には、先読みや大当り判定で特定の抽選結果が導出された場合、遊技者の操作に基づいて演出モードが変更された場合、特図の変動回数が所定の回数に到達した場合、演出モードを抽選で選択するように構成した場合に当該抽選で特定の演出モードに当選した場合、などが含まれる。
以上説明したように、上記実施形態(例えば、第4および第5の実施の形態)に係るパチンコ機は、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を少なくとも含む演出手段(例えば、演出装置260)と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して所定の遊技情報(例えば、特図変動遊技の保留数)を第一の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する特殊保留表示)で表示可能であり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して前記所定の遊技情報を前記第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、普通保留表示領域で表示する普通保留表示)で表示可能であり、前記第二の表示は前記第一の表示よりも遊技者が視認困難となる可能性が低い(例えば、図151(a)に示すように、特殊保留表示は第2演出可動体225に覆われて視認困難となり、普通保留表示は第2演出可動体225に覆われずに視認困難となる可能性が特殊保留表示より低い状態、図151(b)に示すように、特殊保留表示は遮蔽装置246に覆われて視認困難となり、普通保留表示は遮蔽装置246に覆われずに視認困難となる可能性が特殊保留表示より低い状態、図155に示すように、特殊保留表示は第1演出可動体224に覆われて視認困難となり、普通保留表示(LED)は第1演出可動体224に覆われずに視認困難となる可能性が特殊保留表示より低い状態、図156に示すように、特殊保留表示は第1演出可動体224に覆われて高い頻度で視認困難となり、普通保留表示(LED)は遊技球に覆われて低い頻度で視認困難となることにより、LEDは視認困難となる可能性が特殊保留表示より低い状態など)ものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、遊技情報を視認性の異なる第一の表示と第二の表示で表示できるため、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。従来、遊技者は、遊技盤の略中央に配置される表示手段(液晶表示装置)に注目しながら遊技を進行するが、主制御部で制御する保留表示(LED)は表示手段から離れた遊技盤の端に配置されているため、表示手段に注目している遊技者は、保留数を確認し難いという問題がある。このような問題を解決すべく、表示手段で保留表示を行うように構成した遊技台があるが、表示手段で行う演出内容によっては保留表示が行われないことがあるため、保留数を確認するためには表示手段から大きく視線をそらさなければならず遊技の興趣を低下させてしまっていた。本発明は、このような従来の問題を解決することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記演出手段を制御して特定の演出(図151(a)に示すような、第2演出可動体225を上下に移動する演出、図151(b)に示すような、遮蔽装置246を左右に開閉する演出、図172(e)〜(f)に示すような、リーチ演出)を実行可能であり、前記第一の表示は、前記特定の演出が実行された場合に該第一の表示の少なくとも一部を遊技者が視認困難となる(特殊保留表示の一部が覆われる、特殊保留表示が消失する、特殊保留表示が縮小する、特殊保留表示が移動する、など)ものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、特定の演出を楽しみつつ、第二の表示で遊技情報を確認することができる場合がある。
また、遊技球が転動可能な遊技領域を形成する遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤に設けられ、遊技球が進入可能な所定の進入領域(例えば、第1特図始動口230と、第2特図始動口232)と、前記進入領域への遊技球の進入を含む所定の始動条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230または第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合)に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記図柄変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を表示可能であり、前記遊技情報は、前記保留数であり、前記第一の表示の表示位置、前記第二の表示の表示位置および前記保留数表示手段の位置のうち、前記第一の表示の表示位置(例えば、図142(c)に示す特殊保留表示領域208j)が前記装飾図柄変動表示の表示位置(例えば、図142(c)に示す図柄表示領域208a〜208c)に一番目に近い位置であり、前記第二の表示の表示位置(例えば、図142(c)に示す普通保留表示領域208h)が前記装飾図柄変動表示の表示位置に二番目に近い位置であり、前記保留数表示手段(例えば、図142(c)に示す第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)の表示位置が前記装飾図柄変動表示の表示位置に三番目に近い位置であり、前記第一の表示の表示位置と前記第二の表示の表示位置の距離は、前記第二の表示の表示位置と前記保留数表示手段の位置の距離よりも短いものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示は装飾図柄変動表示に近いため、装飾図柄変動表示から視線を大きくそらすことなく第一の表示を視認して保留数を確認することができる場合がある。また、第一の表示と第二の表示の表示位置は近いため、第一の表示が視認困難となっても視線を大きく逸らすことなく第二の表示を視認して保留数を確認することができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、特殊保留表示は、(1)通常保留表示よりも大きい、(2)通常保留表示よりも変動開始後に消える時間が遅い、(3)装飾図柄の少なくとも一部を隠す、(4)通常保留表示よりも視認困難となる可能性が高い、(5)通常保留表示よりも先読み報知し易い、のいずれかであればよい。
また、通常保留表示と特殊保留表示の切り替えは、所定変動回数毎に演出モードの変更とともに行っていたが、他の条件が成立した場合に行ってもよく、リーチ演出に移行する場合、リーチ演出を終了する場合、可動物演出を開始する場合、可動物演出を終了する場合、大当りした場合、遊技状態が変化した場合、電源断した後に復帰した場合、遊技者が所定の操作手段を操作した場合、遊技店員のみが操作可能な操作手段が操作された場合、などであってもよい。
また、演出制御手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能であってもよい。この場合、第一の表示と第二の表示を同時に表示するので、遊技情報を遊技者により伝え易くすることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、演出制御手段による制御で第一の表示と第二の表示が行われるため、表示タイミングを合わせ易く、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、第一の表示は、第二の表示よりも大きくてもよく、遊技情報とは異なる第二の遊技情報を報知する可能性が第二の表示よりも高いものであってもよい。また、第一の表示は、少なくとも一部を特定の演出によって遮蔽されることにより視認困難となるものであってもよく、少なくとも一部のみを特定の演出によって遮蔽されることにより視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は複数の演出モード全てで表示可能であってもよく、複数の演出モードのうちの1つの演出モードでのみ表示可能であってもよい。また、第一の表示は、図柄変動表示または予告表示の前方で表示されるものであってもよい。
また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの少なくともいずれかが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの特図1保留に対応する表示のみが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの特図2保留に対応する表示のみが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示が必ず視認困難となるものであってもよい。
また、第二の表示は、第二の遊技情報を報知しないものであってもよい。また、第二の遊技情報は、保留先読み情報であってもよく、図柄変動表示の予告情報であってもよい。また、第二の表示は、特定の演出によって遮蔽されることがないものであってもよい。
また、第一の表示はアニメーション表示を行い、第二の表示はアニメーション表示を行わないものであってもよい。また、第一の表示と第二の表示のうち、遊技球によって少なくとも一部を遮蔽される可能性が一方は他方よりも高いものであってもよい。また、第一の表示と第二の表示のうち、他方は遊技球によって遮蔽されることがないものであってもよい。また、第一の表示は、保留数が減少した場合に第二の表示が減少表示する方向とは異なる方向に減少表示するようにしてもよく、保留数が減少した場合に第二の表示が減少表示する方向と同じ方向に減少表示するようにしてもよい。また、第一の表示と第二の表示は、保留数が減少した場合に特定点に向かう方向に減少表示するようにしてもよく、第一の表示と第二の表示のうちのいずれかは、図柄変動表示に関連する表示を行ってもよい。
また、特定期間中は、第一の表示は遊技者が視認困難となり第二の表示は遊技者が視認困難とならないものであってもよく、リーチ演出、大当り演出、時短演出、可動物動作演出の何れかの演出期間中であってもよい。また、遊技情報は、大当りの連荘回数、一回の大当り又は複数回の大当り又は大当り連荘中に得られる利益数の何れかであってもよい。
また、特定の演出は、装飾図柄変動表示に関連した演出であってもよい。また、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段を含み、第一の表示が第一の表示手段で表示され、第二の表示が第二の表示手段で表示されるものであってもよい。また、第一の表示手段は画像表示装置であり、第二の表示手段は発光表示装置であってもよい。
また、所定の移行条件が成立した場合に複数の演出モードのうちのいずれかに演出モードが移行するものであり、複数の演出モードのうちの第一の数の演出モードで第二の表示は表示可能であり、複数の演出モードのうちの第一の数よりも少ない又は第一の数よりも多い又は第一の数と同じ第二の数の演出モードで第一の表示は表示可能であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンや、遊技球を遊技媒体とするパロットなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
なお、以上説明した各実施の形態および各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
保留表示条件が成立した場合には、アイコンを保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段と、
当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後で前記アイコンを当該図柄変動に対応する変動アイコンとして表示可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台において、
前記表示手段は、予告条件が成立した場合には、予告として、前記保留アイコンおよび前記変動アイコンのいずれか一方を少なくとも表示可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2記載の遊技台において、
態様の異なる一または複数の保留アイコンを少なくとも記憶可能な保留アイコン記憶手段と、
態様の異なる一または複数の変動アイコンを少なくとも記憶可能な変動アイコン記憶手段と、を備え、
第一の予告条件が成立した場合に、前記予告条件は成立するものであり、
前記第一の予告条件とは別の第二の予告条件が成立した場合にも、前記予告条件は成立するものであり、
前記表示手段は、前記第一の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記変動アイコン記憶手段に記憶された前記変動アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第二の予告条件が成立した場合には、前記予告として、前記保留アイコン記憶手段に記憶された前記保留アイコンの中から所定の態様を決定し、該態様で前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記変動アイコン記憶手段は、共通変動アイコンを少なくとも記憶可能に構成されているものであり、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンと同じ態様の共通保留アイコンを少なくとも記憶可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3記載の遊技台において、
前記変動アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンとは異なる態様の固有変動アイコンを少なくとも記憶可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4記載の遊技台において、
前記保留アイコン記憶手段は、前記共通変動アイコンおよび前記固有変動アイコンとは異なる態様の固有保留アイコンを少なくとも記憶可能に構成されているものであり、
前記変動アイコン記憶手段は、前記保留アイコン記憶手段に記憶されている前記固有保留アイコンの数よりも大きい数の前記固有変動アイコンを記憶可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段と、
当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後で前記アイコンを当該変動に対応する変動アイコンとして少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、予告条件が成立した場合には、前記変動アイコンを予告として少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記変動アイコンが表示された後で、所定の予告消去条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも消去可能なものであり、
前記所定の予告消去条件は、第一の予告消去条件が成立した場合に成立可能に構成されているものであり、
前記所定の予告消去条件は、前記第一の予告消去条件とは別の第二の予告消去条件が成立した場合にも成立可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6記載の遊技台において、
前記第一の予告消去条件は、所定の図柄変動表示の期間において成立可能に構成されているものであり、
前記第二の予告消去条件は、前記所定の図柄変動表示の期間において、前記第一の予告消去条件が成立した後で成立可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6または7に記載の遊技台において、
前記第二の予告消去条件は、前記図柄表示手段が特定の当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する特定の図柄変動停止表示を実行する場合には、第一の確率で成立可能に構成されているものであり、
前記第二の予告消去条件は、前記図柄表示手段が前記特定の当否判定結果とは異なる当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を実行する場合には、前記第一の確率とは異なる第二の確率で成立可能に構成されているものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であること
を特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6乃至8のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記第一の予告消去条件が成立した場合には、第一の態様で前記変動アイコンの表示を消去可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第二の予告消去条件が成立した場合には、前記第一の態様とは異なる第二の態様で前記変動アイコンの表示を消去可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6乃至9のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記変動アイコンの表示を消去した後で、所定の予告再開条件が成立した場合には、前記変動アイコンの表示を少なくとも再開可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記11)
保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記アイコンをアニメーションによって表示可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、第一の条件が成立した場合には、第一のアニメーションを表示可能に構成され、
前記表示手段は、前記第一の条件とは異なる第二の条件が成立した場合には、前記第一のアニメーションとは異なる第二のアニメーションを表示可能に構成され、
前記表示手段は、前記第一のアニメーションの表示中に前記第二の条件が成立した場合には、表示中の前記第一のアニメーションと共に前記第二のアニメーションを表示可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第二のアニメーションの表示中に前記第一の条件が成立した場合には、表示中の前記第二のアニメーションと共に前記第一のアニメーションを表示可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11記載の遊技台において、
前記表示手段は、保留移動条件が成立した場合には、保留に対応する保留アイコンの表示位置を移動させる保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記保留移動条件は、第一の保留移動条件が成立した場合に成立可能なものであり、
前記保留移動条件は、前記第一の保留移動条件とは別の第二の保留移動条件が成立した場合にも成立可能なものであり、
前記表示手段は、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された第一の保留と対応する第一の保留アイコンについての第一の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された前記第一の保留とは異なる第二の保留と対応する第二の保留アイコンについての第二の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションの実行中に、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第一の保留移動アニメーションと共に前記第二の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第二の保留移動アニメーションの実行中に、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第二の保留移動アニメーションと共に前記第一の保留移動アニメーションを実行可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記13)
付記12記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションおよび前記第二の保留移動アニメーションの両方が実行されている期間において、少なくとも一方の保留移動アニメーションにおける少なくとも一部の表示が、他方の保留移動アニメーションの少なくとも一部または全部の表示と重複可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記14)
付記2または3に記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記第一の保留アイコンを所定の表示態様で表示可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記第二の保留アイコンを前記所定の表示態様で表示可能に構成されているものであること
を特徴とする遊技台。
(付記15)
付記2乃至4のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記第一の保留移動条件は、前記保留記憶手段に記憶された保留数が減少した場合に少なくとも成立可能なものであり、
前記第一の保留移動アニメーションは、前記第一の保留アイコンが所定の表示領域から消去される様子を表すアニメーションであること
を特徴とする遊技台。
(付記16)
付記12乃至15のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記第二の保留移動アニメーションは、前記第一の保留移動アニメーションの開始よりも後に開始された場合であっても、前記第一の保留移動アニメーションが終了するよりも前に終了可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記17)
保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
保留表示条件が成立した場合には、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な保留表示手段と、
表示位置変更条件が成立した場合には、第一の位置に表示された前記アイコンを前記第一の位置とは異なる第二の位置に少なくとも変更可能な表示位置変更手段と、
表示態様変更条件が成立した場合には、第一の表示態様で表示された前記アイコンを前記第一の表示態様とは異なる第二の表示態様に少なくとも変更可能な表示態様変更手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示位置変更手段は、前記アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、所定の移動アニメーションを表示し、
前記表示態様変更手段は、前記移動アニメーションの実行中に前記アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させること
を特徴とする遊技台。
(付記18)
付記17記載の遊技台において、
前記表示態様変更手段は、前記アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させる場合に、表示態様変更アニメーションを表示すること
を特徴とする遊技台。
(付記19)
付記17または18に記載の遊技台において、
当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告を少なくとも開始可能な先読み予告手段と、
を備え、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記表示態様変更手段に前記保留アイコンの表示態様を変更させることが可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記20)
付記19記載の遊技台において、
前記表示位置変更条件は、前記図柄変動の開始により前記保留記憶手段に記憶された保留の数が減少した場合に少なくとも成立するものであること
を特徴とする遊技台。
(付記21)
付記20記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記図柄変動が開始された後で前記アイコンを当該図柄変動に対応する変動アイコンとして表示可能に構成されているものであり、
前記表示手段は、前記先読み予告として、前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記表示位置変更手段は、前記表示位置変更条件が成立した場合には、前記保留アイコンの表示位置を第三の位置から第四の位置に変更可能に構成されているものであり、
前記表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する場合に、前記移動アニメーションを表示可能に構成されているものであり、
前記表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する前記移動アニメーションの実行中に、前記保留アイコンを前記変動アイコンに変更すること
を特徴とする遊技台。
(付記22)
保留記憶条件が成立した場合には、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
保留表示条件が成立した場合には、アイコンを一の前記保留に対応する一の保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段と、
当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
アイコンは、アニメーションして態様が変化可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記23)
付記22記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記アイコンを複数表示可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記24)
付記22または23に記載の遊技台において、
前記始動情報は、始動情報導出条件が成立した場合に導出可能なものであること
を特徴とする遊技台。
(付記25)
付記22乃至24のいずれか1項に記載の遊技台において、
前記図柄変動表示の変動表示時間は複数あること
を特徴とする遊技台。
(付記26)
付記22乃至25のいずれか1項に記載の遊技台において、
遊技の進行に関する制御を行う主制御手段と、
前記主制御手段から送信される制御コマンドに基づいて演出に関する制御を行う副制御手段と、
を備え、
前記アイコンは、前記副制御手段の制御に基づいて表示可能なものであること
を特徴とする遊技台。