JP5774767B2 - 偏光分割多重化を使用する光データ伝送方法 - Google Patents

偏光分割多重化を使用する光データ伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、偏光分割多重化を使用する光データ伝送方法に関する。
光データ伝送ではデジタルデータを、伝送されるデータ値に応じて、またそれぞれの位相シフトキーイング(PSK)変調方式の配置図に従って、ある光波長の位相を変調することによって伝送することができる。配置図の各点は、伝送されるべきデータビットの有限セットを表す。伝送されるべきデータビットのセットに応じて、光波長の位相は、それが配置図のそれぞれの点に対応するように変えられる。位相シフトキーイング変調法方式の例としては、対応する配置図の各点が1ビットを表す二位相シフトキーイング(BPSK)、あるいは対応する配置図の各点が2ビットを表す四位相シフトキーイング(QPSK)がある。
配置図の点によって表されるビットのセットはシンボルと呼ばれる。波長の位相が変えられる速度、したがってシンボルが伝送される速度は、シンボル速度と呼ばれる。
ある特定の光波長のPSK変調によってデータを伝送するためのデータ速度を向上させるには、偏光分割多重化(PDM)と呼ばれる技法を利用することができる。PDMでは、例えば、同じ波長であるがそれぞれ直交偏光状態の2つの光信号が、各信号で別個に(例えばQPSKを別々に用いて)変調されてから組み合わされ、それによって、次にファイバリンクの中へ伝播できる単一の光信号が形成される。
受信側では、これら2つの光信号は、組み合わされた信号から生じた光場を互いに直交する2つの偏光面に沿ってサンプリングすることによって、PDM信号から回復させることができる。サンプリングされた信号は次に、その信号からそれぞれのシンボル値を導出するために使用することができる。これらのシンボル値から、それぞれのデータ値をデマッピングすることができる。
さらにデータ速度を向上させるために、PDMの技法だけでなく波長分割多重化(WDM)の技法もまた適用されてよい:
PDMは、異なる光波長の異なる光信号に別個に適用され、次に、これらの光信号が同じ光ファイバを介して伝送される。受信側では、受信光信号を直交偏光面に沿ってサンプリングすることが、それぞれの波長ごとに実行される。
非理想光ファイバを介して光信号を伝送する場合、交差偏光変調または交差位相変調などの様々な効果が伝送歪みを引き起こすことがあり、この伝送歪みは、その結果として伝送光信号の信号劣化を招く。このような信号劣化は、受信側でサンプリング信号からシンボル値を導出し、この導出シンボル値からデータ値をデマッピングする場合に、伝送データ値の誤りを招き得る。
伝送データ値を前方誤り訂正(FEC)によって保護することは、一般的な技法である。受信側で発生するデータ値のビット誤りは、送信側でFEC符号化アルゴリズムを使用してデータ値をビットのブロックに符号化し、次に受信側で、適用されたFECアルゴリズムに従って受信ビットのブロックを復号することによって、補償することができる。FECアルゴリズムは、FECブロックごとに、ビット誤りのうちの最大数しか訂正することができない。
Digital Coherent Optical Receivers: Algorithms and Subsystems、Seb J.Savory、IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS、VOL.16, NO.5、SEPTEMBER/OCTOBER 20102 Stop−and−go algorithm for blind equalization in QAM single−carrier coherent optical systems、T.Foggi、G.ColavolpeおよびG.Prati、IEEE Photonics Technology Letters、vol.22、1838−1840頁、2010年12月15日
上述のPDMおよび/またはWDMの技法を使用してデータ値を伝送する場合、伝送歪みによって引き起こされるビット誤りの数、またはビット誤り率(BER)は、経時的に一定ではないことが本発明者によって観測された。ビット誤りのピーク、またはBERのピークは、ビット誤りのバーストと呼ばれる。このようなバーストは、訂正可能なビットの数の限度を超えるFECブロックを引き起こすことがある。したがって、伝送されたデータ値は、受信側でFEC復号の後に訂正されないままになり得る。したがって、本発明の目標は、知られているデータ伝送方法を改善することである。
光データ伝送方法が提案される。この方法は、様々なステップを含む。第1の光信号および第2の光信号が、
○ 同じ波長と、
○ それぞれのデータ値に応じて、また位相シフトキーイング方式に従って変調されるそれぞれの位相と、
○ 実質的に互いに直交するそれぞれの偏光状態と
を持つように生成される。
結合光信号が、所定の変化を有する偏光状態を結合光信号が持つように第1と第2の光信号を結合することによって生成される。結合光信号は、光伝送ラインを介して伝送され受信される。
受信結合光信号を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングすることによって、サンプリングされた2つの時間離散信号が生成される。所定の変化を表す関数を使用して、サンプリングされた時間離散信号を時間離散領域でフィルタリングすることによって、フィルタリングされた2つの信号が生成される。フィルタリングされた信号からそれぞれのデータ値が導出される。
提案された方法の功績を評価するには、以下の事柄が考慮されなければならない。
前に概説したように、交差偏光変調および/または交差位相変調などの現象によって伝送歪みが引き起こされることがある。
交差偏光変調は、同じ波長の光信号に対して2つの偏光面の間で発生する効果である。交差位相変調は、特定の光波長を持っている光信号が、異なる光波長を持っている別の光信号の位相に対して及ぼす影響を説明する効果である。交差偏光変調自体および交差位相変調自体は、例えばカー効果などの光ファイバの非線形効果によって引き起こされる。このような非線形効果が発生する程度は、ファイバ内に存在する光信号の信号パワーによって決まる。光データ伝送にPDMおよび/またはWDMを使用する場合、多数の光信号が同じファイバを介して伝送される。各伝送光信号は、それぞれの信号パワーを、伝送データに依存するそれ自体のランダムな特性と共に持っている。したがって、異なる光信号パワーによって引き起こされる非線形効果の総合計もまた、ランダムな特性を有する。さらに、非線形効果の総合計はまた、WDM多チャンネルの偏光のそれぞれのランダムな時間変化状態に強く依存する。
言い換えると、交差偏光変調および交差位相変調によって引き起こされる総伝送歪みは一定ではなく、経時的に変化し、伝送光信号のランダムな特性に応じてランダムな特性全体を有する。伝送歪みは、デマッピングされたデータ値のビット誤りを引き起こし得るので、伝送歪みのランダムな特性全体が、FECブロック中のビット誤りバーストの確率を決める。
提案された方法によれば、伝送光信号は所定の変化を持つ。この偏光状態の変化により、光信号のランダムな特性が変わり、これにより、伝送歪みのランダムな特性全体が変わる。したがって、提案された偏光状態の変化が、ビット誤りバースト確率の修正につながる。これによって、FECブロック中のビット誤り数の低減を実現することができる。低減されたビット誤り数は、FECブロックの最大訂正可能誤り数よりも小さくなり得る。
別の功績は、提案された光信号の所定の変化をシンボル速度ほどにも速くなり得る速度で行えることである。この功績を評価するには、サンプリングされた信号を受信側でフィルタリングしてから、これらのフィルタリングされた信号からデータ値を導出することもまた、細部にわたって考察されなければならない。
偏光信号が非理想光ファイバを通って伝播する場合、偏光状態は、温度の影響、機械適応力の影響、または他の影響により送信端から受信端に至るまで回転する。この偏光状態の回転は、時間的にゆっくりと変化し、受信側で補償することが、結合信号の光場を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングし、サンプリングされたそれぞれの信号を適切な等化アルゴリズムを使用してフィルタリングすることによって可能である。この等化アルゴリズムは、フィルタ係数を決定することが可能な状態へ最終的に収束する前に、非理想光ファイバによって引き起こされる偏光状態の回転および/または他の伝送歪みが最適な仕方で補償されるように、最小限のサンプル数に対応する最小限の時間を必要とする。この最小限の収束時間は、単一の伝送シンボル値の期間よりも著しく長い。したがって、受信側でさらなる対策が取られない場合には、送信側で生じさせる偏光状態の所定の変化の変化速度に対する制約が、その最小限の収束時間により課される。
しかし、提案された解決策によって、送信側で生じさせた所定の変化を表わす関数が受信側で知られていると共に、サンプリングされた信号をフィルタリングするのに使用される場合には、偏光状態の所定の変化の変化速度は、最小限の収束時間を超え得る。場合によっては、偏光状態の所定の変化の変化速度は、シンボル速度ほどにも高くなり得る。
言い換えると、所定の変化を表わす関数を知ること、および使用することにより、ある変化速度で偏光状態が送信側で変えられる場合でも、光ファイバによって引き起こされた偏光状態の回転を補償するための最適化フィルタ係数を、偏光状態が最小限の収束時間中に変化するように等化アルゴリズムで決定することができる。
シンボル速度ほどにも高くなり得る速度で偏光状態を変えると、伝送歪みのランダムな特性全体がより大きく変化することが可能になる。すなわち、発生する伝送歪みは、FECブロックの送信期間中にもっと自由に変えることができ、これにより、受信側でのビット誤りバーストのリスクを低減することが可能になる。したがって、いくつかの訂正不能な誤りがあるFECブロックを形成するデータ値を受け取るリスクが低減され得る。
第1の実施形態による光送信装置、および第1の実施形態による光受信装置を示す図である。 第2の実施形態による光送信装置をより詳細に示す図である。 第3の実施形態による光送信装置をより詳細に示す図である。 第2の実施形態による光受信装置をより詳細に示す図である。
図1は、第1の実施形態による光送信装置TD、および第1の実施形態による光受信装置RDを示す。
送信装置TDは、ここで詳細に説明されるように、光信号o1m(t)および光信号o2m(t)を生成する。
送信装置TDは、データ値x(k)およびy(k)を受け取る。送信装置TDは、光信号o1(t)の位相をデータ値x(k)に応じて、かつ位相シフトキーイング方式によって変調する変調装置MDを含む。さらに、送信装置TDは、光信号o2(t)の位相をデータ値x(k)に応じて、かつ位相シフトキーイング方式によって変調する変調装置MDを含む。
光信号o1(t)およびo2(t)は、同じ1つの波長を持っている単色光信号である。さらに、光信号o1(t)およびo2(t)は、互いに直交するそれぞれの偏光状態を持っている。
光信号o1(t)を変調することにより生じる信号は、光信号o1m(t)である。光信号o2(t)を変調することにより生じる信号は、光信号o2m(t)である。
結合光信号が、光信号o1m(t)、o2m(t)を結合することによって、結合光信号oc(t)が所定の変化を有する偏光状態を持つように生成される。偏光状態の変化は、送信装置TDによって制御される所定の変化として選択される。
好ましくは、送信装置TDは、結合光信号ocm(t)に作用するファラデー回転子または電圧制御波長板などの光学装置OPVを制御することによって、偏光状態を所定のように変える。これは、第2の実施形態に関して詳細に説明される。
代替解決策として、送信装置TDは、データ値x(k)およびy(k)、またはデータ値x(k)およびy(k)から導出された時間離散値をフィルタリングする時間離散フィルタ(図1に図示せず)を制御することによって、信号o1m(t)およびo2m(t)の偏光状態を所定のように変える。フィルタリングされたデータ値x(k)およびy(k)、またはデータ値x(k)およびy(k)から導出された時間離散値は、次に、信号o1(t)およびo2(t)を変調するために使用される。
結合光信号oc(t)は、光伝送ラインOTLを介して伝送される。
光受信装置RDは、伝送された信号oc(t)を光インターフェースOIFで受け取る。デジタル−アナログコンバータDACが、受信光信号oc(t)を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングすることによって、2つのサンプリングされた時間離散信号u1(l)およびu2(l)を生成する。好ましくは、2つのサンプリングされた時間離散信号u1(l)およびu2(l)を生成することには、受信光信号oc(t)を周波数領域でシフトするために、受信光信号oc(t)を搬送波信号cs(t)と位相コヒーレント混合することが含まれる。次に、周波数シフト光信号oc(t)は、2つの直交偏光面に沿ってサンプリングされる。これには、周波数シフト光信号がサンプリングされるサンプリング速度を、光信号o1mpv(t)およびo2mpv(t)を直接サンプリングする場合よりも小さい速度に選ぶことができるという利点がある。搬送波信号cs(t)は好ましくは、光信号oc(t)の波長と実質的に等しい波長を有する連続波光信号である。
信号処理アルゴリズムを実行するデジタル信号プロセッサ、またはプログラム済み利用者書き込み可能ゲートアレイなどの時間離散フィルタリングユニットFで、サンプリングされた時間離散信号u1(l)およびu2(l)をフィルタリングすることによって、フィルタリングされた信号fs1(l)およびfs2(l)を生成する。このフィルタリングのために、フィルタリングユニットFでは、送信装置TDで引き起こされた信号o1mpv(t)およびo2mpv(t)の偏光状態の所定の変化を表わす関数fopv(l)を使用する。この時間離散関数fopv(l)を使用すると、装置RDのフィルタリングユニットFは、送信装置TDで引き起こされた偏光状態の所定の変化を実質的に補償することができる。関数fopv(l)は、所定の関数である。さらに、関数fopv(l)は決定論的関数であり、それによって、送信装置TDで引き起こされた偏光状態の所定の変化が記述される。
フィルタリングユニットFによって実行されるフィルタリングのステップは、好ましくは、非理想光ファイバによって引き起こされた線形伝送歪みを最適に補償するために、サンプリングされた信号u1(l)およびu2(l)を、等化アルゴリズムを使用して時間離散フィルタリングすることを含む。このような伝送歪みの一例は、非理想光ファイバによって引き起こされる偏光状態の回転である。
信号処理アルゴリズムを実行するデジタル信号プロセッサ、またはプログラム済み利用者書き込み可能ゲートアレイでよい導出ユニットDが、フィルタリングされた信号fs1(l)からの予測データ値x’(k)、およびフィルタリングされた信号fs2(l)からの予測データ値y’(k)を導出する。
フィルタリングユニットFおよび導出ユニットDは、別個の装置として設けられても、あるいは1つの一体型装置として設けられてもよい。
信号o1(t)およびo2(t)は、これらが単一の波長を持っているとみなすことができるような最小限帯域幅を有するという意味で、単色性である。
提案された方法は、これまで詳細に説明された以下の利点のうちの1つまたは複数を実現することができ、次のように要約することができる:
− 偏光状態の所定の変化により、光信号のランダムな特性が変わり、ひいては伝送歪みのランダムな特性全体が変わり、したがって、提案された偏光状態の所定の変化が、ビット誤りバーストの修正確率につながり、それによって、FECブロック中のビット誤りの数の低減を実現することができ、低減されるビット誤りの数は、FECブロックに対する訂正可能最大誤り数よりも小さくすることができ、
− 送信側で生じさせた所定の変化を表わす関数fopv(l)は、受信側で知られていると共に、サンプリングされた信号をフィルタリングするのに使用されるので、偏光状態の所定の変化の変化速度は、等化アルゴリズムの最小限の収束時間を超えることができ、これにより、伝送歪みのランダムな特性全体に影響を及ぼすことがより大きい自由度まで可能になり、このことがひいては、受信側におけるビット誤りバーストのリスクの低減を可能にする。
図2は、第2の実施形態による、次に詳細に説明される光送信装置TD1を示す。装置TD1は、データ値x(k)およびy(k)を受け取る。データ値x(k)およびy(k)は好ましくは、図2には示されていない少なくとも1つのFEC符号化ユニットによって与えられるデータビットである。FEC符号化ユニットは、装置TD1に一体化している部分であっても、装置TD1が少なくとも1つのデータインターフェースを介して接続されている別個の装置の一部分であってもよい。データ値x(k)およびy(k)は、時間離散FEC符号化データビットであり、時間離散の指標kを有する。
データ値x(k)およびy(k)は、あるデータ速度fDRで送信装置TD1において受け取られる。一連のN個の連続するデータ値x(k)が、
=fDR/N
のブロック率fを有するFECブロックを形成する。
装置TD1は、少なくとも1つの信号処理ユニットSPU1を含む。信号処理ユニットSPU1は、少なくとも1つのマッピングユニットMU1、MU2、および少なくとも1つのデジタル−アナログコンバータDAC1、DAC2を含む。
マッピングユニットMU1は、データ値x(k)をPSK変調方式の配置点の上にマッピングすることによって、シンボル値ex(k’)を生成する。マッピングユニットMU2は、データ値y(k)を位相シフトキーイング変調方式の配置点の上にマッピングすることによって、シンボル値ey(k’)を生成する。シンボル値ex(k’)およびey(k’)は、時間離散の指標k’を有する時間離散値である。
マッピングは、M個の連続するデータ値x(k)のセットを取得すると共に、このM個のデータ値のセットを表すPSK変調方式のその配置点をシンボル値ex(k’)として選択することによって行われる。同じマッピングが、データ値y(k)からシンボル値ey(k’)を生成するために行われる。シンボル値ex(k’)およびey(k’)は、
SYM=fDR/M
のシンボル速度fSYMを有する。
本出願では、PSK変調方式の意味は、信号の位相および/または振幅が伝送データ値に応じて変調される方式を含む。信号の位相だけが変調される変調方式の例としては、BSPKまたはQPSK変調方式がある。信号の位相および振幅が変調されるPSK変調方式の一例としては、直交振幅変調(QAM)方式がある。
BPSKの変調方式が使用される場合、シンボル値ex(k’)およびey(k’)は、好ましくは−1または+1のとりうる値を有する時間離散実数値である。QPSKなどの変調方式が使用される場合、シンボル値ex(k’)およびey(k’)は、好ましくは
Figure 0005774767
のとりうる値を有する時間離散複素数値であり、ここで
Figure 0005774767
である。
シンボル値ex(k’)およびey(k’)の実部Re{ex(k’)}、Re{ey(k’)}は、ある特定の送信周波数およびゼロの位相シフトを持っている余弦信号の振幅を表し、シンボル値ex(k’)およびey(k’)の虚部Im{ex(k’)}、Im{ey(k’)}は、同じ特定の送信周波数およびゼロの位相シフトを持っている正弦信号を表す。この送信周波数を持っている実際の送信信号の、シンボル値ex(k’)に応じた位相変調を行うことが、
− その送信周波数、ゼロの位相シフト、および実部Re{ex(k’)}に比例する振幅を持っている余弦信号を生成し、
− その送信周波数、ゼロの位相シフト、および虚部Im{ex(k’)}に比例する振幅を持っている正弦信号を生成し、
− 最後に、位相変調された送信信号が得られるように、生成された余弦信号と生成された正弦信号を重ね合わせる
ことによって可能である。
この原理が、提案された送信装置TD1においてどのように用いられるかについては、次に詳細に説明される。
シンボル値ex(k’)は、マッピングユニットMU1から処理ユニットSPU1のデジタル−アナログコンバータDAC1へ渡される。コンバータDAC1は、シンボル値ex(k’)の実部を決定し、この決定された実部Re{ex(k’)}に比例する振幅を有する時間連続電気信号ex1(t)を生成する。さらに、シンボル値ex(k’)が複素数値である場合、コンバータDAC1はまた、シンボル値ex(k’)の虚部も決定し、この決定された虚部Im{ex(k’)}に比例する振幅を有する時間連続電気信号ex2(t)を生成する。信号ex1(t)、ex2(t)の指標tは、連続する時間を示す。電気信号ex1(t)およびex2(t)は、好ましくは数ギガヘルツ(GHz)の範囲内にある周波数fを有する。
電気信号ex1(t)およびex2(t)は、信号処理ユニットSPU1から光処理ユニットOPU1に渡される。光処理ユニットOPU1は、少なくとも2つの周波数発生器FG1、FG2、FG3、FG4、少なくとも1つの光信号発生器OSG、少なくとも2つの変調装置MD1、MD2、MD3、MD4、少なくとも1つの光偏光結合器OPC、少なくとも1つの光偏光バリエータOPV1、OPV2、および少なくとも1つの光インターフェースOIFを含む。
光処理ユニットOPU1において、信号ex1hf(t)は変調装置MD1に渡され、信号ex2(t)は変調装置MD2に渡される。変調装置MD1およびMD2は、好ましくはマッハツェンダー変調器である。
光処理ユニットOPU1は、レーザLを含む光信号発生器OSGを含む。レーザLは、単色光信号os(t)を発生する。信号os(t)は、好ましくは数テラヘルツ(THz)の範囲内にある周波数fを持っている。信号os(t)は、直線的に偏光されている、すなわち線形偏光状態を持っている光信号である。線形偏光光信号を発生するために、光信号発生器OSGは、レーザLに結合されている線形偏光フィルタを含んでよい。信号os(t)は、レーザLから、光信号発生器OSGに含まれる光分割装置OSDに渡される。分割装置OSDは、光信号os(t)を2つの光信号os1(t)およびos2(t)に、信号os1(t)の線形偏光状態が信号os2(t)の線形偏光状態と実質的に直交するように分割する。信号os1(t)は、光信号発生器OSGから光スプリッタOSに供給され、光スプリッタOSは、信号os1(t)を変調装置MD1およびMD2に供給する。信号os2(t)は、光信号発生器OSGから光スプリッタOSに供給され、光スプリッタOSは、信号os2(t)を変調装置MD3およびMD4に供給する。
変調装置MD1は、電気信号ex1hf(t)の振幅に応じて光信号os1(t)の振幅を変調することによって、光信号os1r(t)を生成する。変調装置MD2は、電気信号ex2hf(t)の振幅に応じて光信号os2(t)の振幅を変調することによって、光信号os1i(t)を生成する。信号os1i(t)の位相は、余弦信号を正弦信号に変えることと同等である、移相器PS1を使用するπ/2の位相シフトによってシフトされる。次に、信号os1r(t)とos1i(t)は、光結合器OC1によって結合されて光信号osout1(t)になる。信号os1r(t)は信号osout1(t)の実部であり、信号os1i(t)は信号osout1(t)の虚部である。
上記を要約すると:シンボル値ex(k’)が使用されて、シンボル値ex(k’)の実部Re{ex(k’)}に振幅が比例する電気信号ex1(t)が生成される。次に、単色光信号os1(t)の振幅が信号ex1(t)で変調されて、単色光信号os1r(t)になる。すなわち、信号os1r(t)は、位相変調された信号osout1(t)の実部である。さらに、シンボル値ex(k’)が使用されて、シンボル値ex(k’)の虚部Im{ex(k’)}に振幅が比例する電気信号ex2(t)が生成される。次に、単色光信号os1(t)の振幅が信号ex2(t)で変調されて、単色光信号os1i(t)になる。すなわち、信号os1i(t)は、位相変調された信号osout1(t)の虚部である。
上記で、どのようにデータ値x(k)が使用されてシンボル値ex(k’)が生成され、さらにどのように光信号os1(t)の位相がシンボル値ex(k’)に応じて変調されて、位相変調された信号osout1(t)が得られるかが詳細に説明された。シンボル値ex(k’)がデータ値x(k)を使用して生成されるので、光信号os1(t)もまた、データ値x(k)に応じて変調される。同様に、図2に示されるように、データ値y(k)が使用されてシンボル値ey(k’)が生成され、また光信号os1(t)がシンボル値ey(k’)に応じて変調されて、位相変調された信号osout2(t)が得られる。シンボル値ey(k’)は、データ値y(k)を使用して生成され、したがって、光信号os2(t)はデータ値y(k)に応じて変調される。
信号osout1(t)とosout2(t)は、これらの偏光状態が保存されるように光偏光結合器OPCで結合されて、結合光信号osout(t)になる。すなわち、結合信号osout(t)は、偏光状態が互いに直交する2つの信号成分osout1(t)およびosout2(t)から構成される。
時間依存関数r1(t)が装置TD1で与えられる。時間依存関数r1(t)は、所定の時間依存信号である。この所定の決定論的関数r1(t)に応じて、信号osout(t)の線形偏光状態が変えられる。偏光状態の変化は、所定の変化である。この偏光変化の結果が結合信号osout’(t)になる。光信号の偏光状態を変えることは、いわゆるジョーンズ行列を用いて説明することができる。これについての可能な数学的説明が次に詳細に示される。
例えば、信号成分osout1(t)は、線形偏光状態を有する信号である。すなわち、デカルト座標系を参照した場合、信号osout1(t)は、x平面内に限って存在する電界E(t)を伴う電磁波として表わすことができる。さらに、信号成分osout2(t)は、y平面内に限って存在する電界E(t)を伴う電磁波として表わすことができる。偏光状態の提案された変化の一例として、結合信号osout(t)の線形偏光状態の回転が、信号成分osout1(t)とosout2(t)の偏光状態が互いに直交したままであるようにして行われる。言い換えると、信号成分osout1(t)およびosout2(t)の各偏光面は、同じ角度だけ回転される。さらに、結合信号osout(t)の偏光状態は、信号osout1(t)およびosout2(t)の信号エネルギーが保存されるように変えられる。
結果として生じる信号osout’(t)の結果として得られる信号成分
Figure 0005774767
および
Figure 0005774767
は次式で表わすことができ、
Figure 0005774767
ここで、Uはジョーンズ行列と呼ばれる信号変換行列であり、
Figure 0005774767
である。ここで係数の
− uXXは、波
Figure 0005774767
に対する波E(t)の寄与を定め、
− uYXは、波
Figure 0005774767
に対する波E(t)の寄与を定め、
− uXYは、波
Figure 0005774767
に対する波E(t)の寄与を定め、
− uYYは、波
Figure 0005774767
に対する波E(t)の寄与を定める。
信号成分osout1(t)およびosout2(t)の偏光状態が互いに直交したままであることを確実にするために、また信号エネルギーが保存されることを確実にするために、信号変換行列Uがユニタリ行列として選ばれる。すなわち、結合信号osout(t)の偏光状態の所定の変化は、ユニタリ信号変換行列を使用する結合電磁界の信号変換によって表わすことができる。
図2に関して説明されたこの第2の実施形態では、結合信号の偏光状態は、少なくとも1つの光偏光バリエータOPV1を使用して変えられる。信号成分osout1(t)およびosout2(t)を有する結合入力信号osout(t)は、光偏光バリエータOPV1に供給され、バリエータOPV1は光信号osout’(t)を生成する。
光偏光バリエータOPV1は、好ましくはファラデー回転子FRである。ファラデー回転子は、光信号の偏光状態を角度αだけ回転させる光ファイバから構成される。角度αは、光ファイバを取り囲む磁界Bに線形に依存する。ファイバのまわりに金属コイルを巻き付け、コイル中に電流I(t)を送出すると、光ファイバを取り囲む磁界Bは電流I(t)の線形関数になる。したがって、電流I(t)を所定の決定論的関数として選ぶと、角度αもまた電流I(t)の所定の時間依存線形関数になる。電流I(t)に対するα(t)の依存関係を表す正確な所定の関数は、コイル、光ファイバの寸法設定、および光ファイバのいわゆるヴェルデ定数が分かれば容易に決定することができる。
ファラデー回転子FRによって引き起こされる偏光状態の信号変換は、行列
Figure 0005774767
で表わすことができる。
すなわち、ファラデー回転子を制御する電流I(t)を所定の時間依存関数r1(t)=I(t)として選ぶことによって、信号os1out(t)およびosout2(t)の偏光状態は、関数r1(t)に応じて所定のように変えられる。角度α(t)は、次式
α(t)=f(r1(t))
の所定の関数r1(t)の所定の一次関数であり、さらに信号変換行列UFRは、次式
Figure 0005774767
のr1(t)の所定の一次関数である。
ファラデー回転子の信号変換行列UFRは実数値だけを含む。したがって、信号osout(t)の線形偏光状態の変化は、その偏光状態が角度αだけ回転することと解釈することができる。これは、極座標
Figure 0005774767
で表わされたポアンカレ球上での偏光状態の表現を角度Δθ=αだけ変えることと同等である。
時間依存関数r1(t)が変えられる速度fr1は、信号osout(t)の偏光状態が変えられる速度を決める。好ましくは、時間依存関数r1(t)は、FECブロック速度fよりも大きい速度fr1で変えられる。好ましくは、時間依存関数r1(t)は、FECブロック速度fおよびシンボル速度fSYMによって次式
<fr1<fSYM
で定められた範囲内にある速度fr1で変えられ、その結果、この速度fr1での信号osout(t)の偏光状態の変化が生じる。提案された方法によれば、受信光信号から光信号osout(t)の推定値を導出するために受信側には時間依存関数r1(t)、ならびに関数r1(t)と偏光状態の間の依存関係UFRが与えられるので、シンボル速度fSYMほどにも高くなり得る値を有する速度fr1で偏光状態が変化することが可能になる。この導出については、受信装置の提案された実施形態を参照して、以下でさらに説明される。
結合光信号osout(t)の偏光状態を、ポアンカレ球上での偏光状態の表現が角度
Figure 0005774767
によっても変えられるように変えることが望ましい場合、対応する信号変換行列Uは複素要素を含まなければならない。これを実現するために、信号osout’(t)は電圧制御波長板VCWに供給され、電圧制御波長板VCWは出力信号osout’’(t)を生成する。
電圧制御波長板VCWは、電界Eにさらされる結晶媒体から構成される光学要素である。電界Eは、結晶媒体を取り囲むコンデンサによって生じさせることができる。結晶媒体中でポッケルス効果が起こり、これは、結晶の1つの方向に光屈折率の変化を引き起こす線形電気光学効果である。光屈折率の変化は、結晶媒体がさらされる電界Eに線形に依存する。上述の方向の光屈折率の変化は、上述の方向と同じ軸上にある光信号成分と、上述の方向と直交する軸上にある別の信号成分との間に線形位相シフト
Figure 0005774767
を引き起こす。この位相シフト
Figure 0005774767
は電界Eに線形に依存し、したがってまた、コンデンサに作用する電圧Vに線形に依存する。
結果として得られる信号変換行列UVCWは、x平面にある電界成分E(t)、およびy平面にある別の電界成分E(t)を有する電磁波に対する電圧制御波長板VCWの効果を表し、
Figure 0005774767
で示すことができる。これは、極座標
Figure 0005774767
で角度
Figure 0005774767
によって表わされた、ポアンカレ球上で信号成分の偏光状態の表現を変えることと同等である。
前述したように、角度
Figure 0005774767
は、電圧制御波長板VCWのコンデンサに作用する電圧Vに線形に依存する。したがって、与えられる所定の時間依存関数r2(t)として電圧VをV(t)=r2(t)として選ぶことによって、電圧制御波長板VCWを通過する光信号の偏光状態は、与えられた時間依存関数r2(t)に応じて所定のように変えられる。したがって、光信号osout(t)の偏光状態は、与えられた時間依存関数r2(t)に応じて所定のように変えられる。電圧V(t)と角度
Figure 0005774767
の間の正確な所定の線形依存関係は、電圧制御波長板VCWの寸法設定によって決まり、光学要素の当業者によって簡単に決定することができる。
ファラデー回転子RFおよび電圧制御波長板VCWによって引き起こされる、光信号の偏光状態の所定の全変化は、全信号変換行列Uによって
Figure 0005774767
と表わすことができ、これにより、ポアンカレ球全体の上での偏光状態の所定の変化が、与えられた関数r1(t)およびr2(t)を使用して可能になる。
好ましくは、時間依存関数r2(t)は、FECブロック速度fよりも大きい速度fr2で変えられる。好ましくは、時間依存関数r2(t)は、FECブロック速度fおよびシンボル速度fSYMによって次式
<fr2≦fSYM
で定められた範囲内にある速度fr2で変えられる。
図2に関して説明された実施形態では、2つの装置FR、VCWが、与えられた関数r1(t)およびr2(t)に応じてポアンカレ球の上で偏光状態を所定のように変えるために使用される。代替解決策として1つだけの装置FRを、与えられた1つだけの関数r1(t)に応じてポアンカレ球の上で偏光状態を変えるために使用することもできる。言い換えると、偏光状態は、少なくとも1つの与えられた所定の決定論的時間依存関数r1(t)、r2(t)に応じて変えられる。
出力信号osout’’(t)が、電圧制御波長板VCWによって光インターフェースOIFに供給される。光インターフェースOIFは、出力信号osout’’(t)を送信信号ost(t)として光ファイバの中に送出するために、光ファイバに接続可能になっている。
この第2の実施形態では、所定の決定論的時間依存で時間連続の関数r1(t)およびr2(t)は、電流r1(t)=I(t)および電圧r2(t)=V(t)の形の電気信号として、電気装置EDによって光偏光バリエータOPV1、OPV2へ与えられる。電気装置EDは、送信装置TD1の中に含まれ、好ましくは、光処理ユニットOPU1の一体化している部分でもある。言い換えると、この第2の実施形態で電気装置EDは、少なくとも1つの時間依存関数r1(t)、r2(t)を与える供給装置である。
送信装置TD1のこの第2の実施形態では、所定の偏光状態の変化は、光信号成分osout1(t)およびosout2(t)を含む結合光信号osout(t)の光信号変更によって、光領域で行われる。これは、光偏光バリエータOPV1、OPV2を使用してなされる。
上述の実施形態では、QPSKなどの変調方式を使用する場合、送信装置TD1は、2つの複素シンボル値ストリームex(k’)およびey(k’)の処理を可能にするために、4つの周波数発生器FG1、FG2、FG3、FG4、4つの変調装置MD1、MD2、MD3、MD4、および2つの移相器PS1、PS2を含む。変調方式としてBPSKが使用される場合には、シンボル値ex(k’)およびey(k’)は、虚数成分がない実数値だけになり得る。この場合、周波数発生器FG2およびFG4、変調装置MD2およびMD4、ならびに移相器PS1およびPS2は廃止されてよく、したがって送信装置TD1に含まれなくてもよい。
上述の実施形態では、送信装置TD1は、2つの別個のマッピングユニットMU1およびMU2を含む。代替解決策として、2つのマッピングユニットMU1およびMU2は、単一のマッピングユニットとして設けられてもよい。
上述の実施形態では、送信装置TD1は、2つのデジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2を含む。代替解決策として、2つのデジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2は、単一のデジタル−アナログコンバータとして設けられてもよい。
上述の実施形態では、光信号os1(t)およびos2(t)は、実質的に互いに直交する偏光状態を持っている信号として光信号発生器OSGによって供給される。後で、信号osout1(t)およびosout2(t)は、それぞれの偏光状態を有する信号os1(t)およびos2(t)から導出される。次に、信号osout1(t)とosout2(t)は、偏光状態の直交性が保存されるように結合器OPCによって結合されて信号osout(t)になる。代替解決策として、光信号os1(t)およびos2(t)は、同じ偏光状態を持っている信号として光信号発生器OSGによって供給されてもよく、一方で信号osout1(t)とosout2(t)は、その偏光状態が互いに実質的に直交するようにそれぞれの偏光状態の回転を含めて結合器OPCによって結合されて、信号osout(t)になる。
送信装置TD1の上述の実施形態では、信号os1(t)およびos2(t)は、PDMを用いてデータ送信を行うための、互いに実質的に直交しているそれぞれの線形偏光状態を持っている光信号である。上述の実施形態は、線形偏光状態に限定されない。あるいは、信号os1(t)およびos2(t)は、互いに実質的に直交しているそれぞれの円偏光状態を持っている光信号である。さらに別の代替形態として、信号os1(t)およびos2(t)は、互いに実質的に直交しているそれぞれの楕円偏光状態を持っている光信号である。上述の偏光変化の原理は、線形直交偏光状態を持っている信号に適用できるだけでなく、円形または楕円直交偏光状態を持っている信号にも適用することができる。
上述の送信装置TD1の実施形態では、それぞれのデータ値x(k)およびy(k)を送信するために、それぞれの直交偏光状態、および同一のそれぞれの波長を有する少なくとも2つの光信号osout1(t)およびosout2(t)を生成することによって、PDMを含むデータ送信を実施する。代替解決策として、PDMおよびWDMを含むデータ送信を実施するように送信装置TD1を拡張することもできる。このような代替解決策では、送信装置TD1は、それぞれのデータ値を送信するために、それぞれの直交偏光状態と、信号osout1(t)およびosout2(t)の波長とは異なる同一のそれぞれの波長とを持っている少なくとも2つの別の光信号をさらに生成するように拡張される。
上述の実施形態では、光信号os1(t)の位相はシンボル値ex(k’)に応じて変調され、したがってまたデータ値x(k)に応じて変調される一方で、光信号os2(t)はシンボル値ey(k’)に応じて変調され、したがってまたデータ値y(k)に応じて変調される。
図3は、第3の実施形態による、信号処理ユニットSPU2および光処理ユニットOPU2を含む提案された送信装置TD2を示す。一般に、送信装置TD1の第2の実施形態に関して説明された同じ原理が、図3に示される送信装置TD2の第3の実施形態にも当てはまる。第2の実施形態では、結合光信号osout(t)の偏光状態の所定の変化が、光信号に作用する光偏光バリエータOPV1、OPV2によって光領域で行われる。図3に示された送信装置TD2の第3の実施形態は、光信号osout1(t)およびosout2(t)の偏光状態が、時間離散電気信号領域でシンボル値ex(k’)およびey(k’)に作用する時間離散フィルタF1、F2、F3、F4を使用して変えられるという点で、第2の実施形態とは異なる。すなわち、送信装置TD2の第3の実施形態は、光偏光バリエータOPV1、OPV2の代替手段として時間離散フィルタF1、F2、F3、F4を含む。結合光信号osout(t)は、光インターフェースOIFで送信信号ost(t)として光伝送ファイバの中に送出される。
言い換えると、第3の実施形態では、結合光信号osout(t)の偏光状態の所定の変化が、受信データ値から生成されたシンボル値の時間離散フィルタリングによる、時間離散信号領域での時間依存関数に応じた信号成分osout(1)、osout2(t)の偏光状態の所定の変化によって行われる。
信号処理ユニットSPU1は、少なくとも1つのマッピングユニットMU1、MU2、少なくとも4つの時間離散フィルタリング要素F1、F2、F3、F4、および少なくとも1つのデジタル−アナログコンバータDAC1、DAC2を含む。
光処理ユニットOPU2は、少なくとも2つの周波数発生器FG1、FG2、FG3、FG4、少なくとも1つの光信号発生器OSG、少なくとも2つの変調装置MD1、MD2、MD3、MD4、少なくとも1つの光偏光結合器OPC、および少なくとも1つの光インターフェースOIFを含む。
図2に示された第2の実施形態に関して概説されたように、偏光状態の変化は、光信号成分osout1(t)およびosout2(t)を表す電界成分E(t)およびE(t)に作用する信号変換行列
Figure 0005774767
によって表わすことができ、電界成分E(t)およびE(t)は、
Figure 0005774767
として、結果として生じる次式の信号osout’(t)の電界成分
Figure 0005774767
および
Figure 0005774767
を導く。
光信号成分osout1(t)を表す電界成分E(t)はシンボル値ex(k’)に線形に依存し、光信号成分osout2(t)を表す電界成分E(t)はシンボル値ey(k’)に線形に依存するので、結合光信号osout(t)の同じ偏光状態の所定の変化を、信号変換行列Uの時間離散表現に応じたシンボル値ex(k’)およびey(k’)の変換によって、実現することができる。
この変化は、時間離散信号領域でシンボル値ex(k’)およびey(k’)に作用する時間離散フィルタF1、F2、F3、F4によって行われる。フィルタF1、F2、F3、F4は、好ましくはタップ長Kの有限インパルス応答フィルタであり、i=1,...,Kがタップ指標である。フィルタF1、F2、F3、F4は、任意に選ばれているが固定されているタップ指標i=1,...,Kに対し、それぞれのフィルタ係数h(k’)、h(k’)、h(k’)、h(k’)を有する。好ましくは、別のタップ指標を有するフィルタF1、F2、F3、F4の他の残りのフィルタ係数は、値ゼロに選ばれる。
与えられた入力シンボル値ex(k’)およびey(k’)を使用して、フィルタF1、F2、F3、F4は、変更されたシンボル値ex’(k’)およびey’(k’)をシンボル速度fSYMで生成する。これは、次式の変換
Figure 0005774767
で表わすことができ、ここで、UTDは対応する変換行列であり、フィルタ係数h(k’)、h(k’)、h(k’)、h(k’)に依存する。
フィルタ係数を
(k’)=cos(α(k’))
(k’)=−sin(α(k’))
(k’)=sin(α(k’))
(k’)=cos(α(k’))
に選び、与えられる時間依存関数r1(t)を、シンボル速度fSYMに等しいサンプリング速度と共に時間離散関数r1(k’)=α(k’)とすることによって、変換行列UTD
Figure 0005774767
が得られる。
この変換行列UTDにより、図2に示された実施形態のファラデー回転子の変換行列UFRと同じ偏光状態の変化が生じる。すなわち、結合光信号osout(t)の偏光状態は、与えられた時間依存関数r1(k’)=α(k’)に応じて変えられる。
時間依存関数r1(k’)が変えられる速度
Figure 0005774767
により、信号osout(t)の偏光状態が変えられる速度が決まる。好ましくは、所定の決定論的時間依存関数r1(k’)は、FECブロック速度fよりも大きい速度
Figure 0005774767
で変えられる。好ましくは、時間依存関数r1(k’)は、FECブロック速度fおよびシンボル速度fSYMによって次式
Figure 0005774767
で定められた範囲内にある速度
Figure 0005774767
で変えられ、その結果、この速度
Figure 0005774767
における信号osout(t)の偏光状態の変化が生じる。提案された方法によれば、受信光信号から光信号osout(t)の推定値を導出するために受信側には時間依存関数r1(k’)、ならびに関数r1(k’)と偏光状態の間の依存関係UTDが与えられるので、シンボル速度fSYMほどにも高くなり得る値を有する速度
Figure 0005774767
で偏光状態が変化することが可能になる。これについては、受信装置の提案された実施形態を参照して、以下でさらに説明される。
図2に示された第2の実施形態では、ファラデー回転子と電圧制御波長板の組合せを使用する、信号osout(t)の偏光状態の所定の変化もまた提案された。第2の実施形態で詳細に説明されたように、このような偏光状態の変化は、全体の変換行列UTDO
Figure 0005774767
で表わすことができる。
信号osout(t)の同じ偏光状態の回転を実現するために、フィルタF1、F2、F3、F4のフィルタ係数h(k’)、h(k’)、h(k’)、h(k’)が
Figure 0005774767
の通りに選ばれる一方で、与えられた時間依存関数r1(t)がr1(k’)=α(k’)とされ、与えられた時間依存関数r2(t)が
Figure 0005774767
とされる。したがって、光信号osout(t)の偏光状態は、与えられた所定の時間依存関数r1(t)およびr2(t)に応じて変えられる。
入力シンボル値ex(k’)およびey(k’)のフィルタリングにより得られた出力シンボル値ex’(k’)およびey’(k’)は、次に、それぞれのデジタル−アナログコンバータDAC1およびDACに与えられる。
送信装置TD2のこの第3の実施形態では、変換行列UTDまたは変換行列UTDOを使用して、光信号osout(t)の偏光状態を所定のように変えることが提案された。信号成分osout1(t)およびosout2(t)の偏光状態が互いに直交したままであることを確実にするために、また信号エネルギーが保存されることを確実にするために、変換行列UTDおよびUTDOがユニタリ行列として選ばれる。少なくとも1つの与えられた時間依存関数に応じて偏光状態の変化を行う、このようなユニタリ変換行列の別の例UEXとしては、行列
Figure 0005774767
がある。
この第3の実施形態では、所定の決定論的時間依存関数r1(t)およびr2(t)は、所定の決定論的時間離散関数r1(k’)=α(k’)および
Figure 0005774767
として、メモリ装置MEMによってフィルタリング要素F1、F2、F3、F4に与えられる。メモリ装置MEMは、送信装置TD1の中に含まれ、好ましくは、信号処理ユニットSPU2の一体化されている部分でもある。言い換えると、この第3の実施形態では、メモリ装置MEMは、少なくとも1つの時間依存関数r1(t)、r2(t)を与える供給装置である。
送信装置TD2のこの第3の実施形態では、光信号os1(t)の位相は、シンボル値ex(k’)およびey(k’)に応じて変調され、したがってまた、データ値x(k)およびy(k)に応じて変調される。光信号os2(t)の位相もまた、シンボル値ex(k’)およびey(k’)に応じて変調され、したがってまた、データ値x(k)およびy(k)に応じて変調される。
本出願では、送信装置TD1の第2の実施形態と、送信装置TD2の第3の実施形態との組合せとしてよい送信装置もまた提案されていることを理解されたい。このような組合せ送信装置は、光領域で行われる偏光状態の変化を実施する光処理ユニット、ならびに時間離散信号領域で行われる偏光状態の変化を実施する信号処理ユニットを含む。
図4は、光受信装置ORDの第2の実施形態を示す。図2に示された光信号osout’’(t)、または図3に示された光信号osout(t)でもよい送信光信号ost(t)がさらに示されている。光信号ost(t)を伝送するための光ファイバOFがさらに示されている。結果として得られる光信号osr(t)は、光受信装置ORDで受信される。
光受信装置ORDは、少なくとも1つの光−電気変換装置OECを含む。光−電気変換装置OECは、受信光信号osr(t)を周波数領域でシフトするために、受信光信号osr(t)と搬送波信号cs(t)の位相コヒーレント混合を行う。次に、装置OECは、2つの直交偏光面で周波数シフト光信号osr(t)をサンプリングする。搬送波信号cs(t)は、好ましくは、受信光信号osr(t)の波長と実質的に等しい波長を有する連続波光信号である。
周波数シフト光信号osr(t)を1つの偏光面でサンプリングすることによって、光−電気変換装置OECは、lが時間離散指標である時間離散電気信号ux(l)を生成する。周波数シフト光信号osr(t)をもう1つの偏光面でサンプリングすることによって、光−電気変換装置OECは、時間離散電気信号uy(l)を生成する。エイリアシング効果を避けるために、電気信号ux(l)およびuy(l)のサンプリング速度fは、次式のように周波数シフト光信号の周波数fの2倍以上である。
≧2・f
光−電気変換装置OECは、好ましくは、電気信号ux(l)およびuy(l)を生成するために少なくとも1つのアナログ−デジタルコンバータを含む。
前に概説されたように、図2および図3に示された光信号成分os1(t)とos2(t)の結合から得られる光送信信号ost(t)の線形偏光状態は、非理想光ファイバ内では、送信側の光信号成分の方向に対して回転することがある。受信信号osr(t)がサンプリングされる直交偏光面は、放射信号成分os1(t)およびos2(t)の偏光状態と必ずしも同一ではない。
光−電気変換装置OECは、時間離散電気信号ux(l)およびuy(l)をデータ処理ユニットDPUに供給する。データ処理ユニットDPUは、サンプリングされた電気信号ux(l)およびuy(l)から時間離散出力電気信号s’x(l)およびs’y(l)を生成する。
データ処理ユニットDPUは、サンプリングされた信号ux(l)およびuy(l)から中間時間離散信号z’x(l)およびz’y(l)を生成するためのフィルタF12、F12、F13、F14を設ける。フィルタF12、F12、F13、F14は、好ましくは少なくとも4つの時間離散有限インパルス応答フィルタである。それぞれの時間離散有限インパルス応答フィルタF12、F12、F13、F14は、R個のフィルタ係数のフィルタ長を有する。
データ処理ユニットDPUはさらに、中間時間離散信号z’x(l)およびz’y(l)から出力信号s’x(l)およびs’y(l)を生成するためのフィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4を設ける。フィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4は、好ましくは乗算器である。あるいは、フィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4は、フィルタ長Lを有する時間離散有限インパルス応答フィルタである。
データ処理ユニットDPUは、少なくとも1つの関数UPOL(l)を与えるメモリ装置Mを含み、この関数は、送信側で引き起こされた光信号osr(t)の所定の偏光状態の変化を表わす。好ましくは、メモリ装置は関数r1(l)および行列UPOL(r1)を与え、関数r1(l)と行列UPOL(r1)の組合せUPOL(r1(l))は、送信側で引き起こされた所定の偏光状態の変化を表わす。与えられた時間依存関数UPOL(l)、r1(l)は時間離散関数として与えられており、時間離散指標lと、サンプリングされた信号ux(l)およびuy(l)のサンプリング速度fに等しいサンプリング速度とを有する。
フィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4は信号z’x(l)およびz’y(l)を、関数UPOL(l)、r1(l)によって表わされる偏光状態の変化が補償されるようにフィルタリングする。この関数UPOL(l)は、好ましくは、送信側で行われた信号変換を表す変換行列である。
偏光状態の変化が、1つの時間依存関数r1(l)だけに依存する行列UPOL(r1)で表わされる場合、メモリ装置Mは、この1つの関数r1(l)を与える。偏光状態の変化が、2つの時間依存関数r1(l)およびr2(l)に依存する依存関係UPOL(r1、r2)で表わされる場合、メモリ装置Mは、これら2つの関数r1(l)およびr2(l)を与える。
送信装置が、変換行列
Figure 0005774767
で表わすことができる信号変換を実行したと想定すると、メモリ装置Mは、この変換行列UPOL(l)を与える。
フィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4は、与えられた変換行列UPOLで表わされる信号変換とは反対の信号変換が実行されるように、信号z’x(l)およびz’y(l)をフィルタリングする。その場合、この実行される信号変換は、与えられた変換行列UPOLの逆行列である次式の変換行列UINV
Figure 0005774767
で表わすことができる。
次に、結果として生じる出力信号s’x(l)およびs’y(l)が、次式で表わすことができる変換によって生成される。
Figure 0005774767
送信信号の偏光状態を変えるために与えられた変換行列UPOLによって表わされた、前に送信側で行われた信号変換とは反対の信号変換が行われるように信号z’x(l)およびz’y(l)をフィルタリングすることによって、シンボル速度fSYMほどにも高くなり得る変化速度で偏光状態が変わり得ることが可能になる。
従属物として行列UPOL(l)を与える代わりに、メモリ装置Mは次式の関数のセットSを与え、
S={f(l),f(l),f(l),f(l)}
ここで、
− 関数f(l)は時間依存係数uinv(l)に等しく、
− 関数f(l)は時間依存係数uinv(l)に等しく、
− 関数f(l)は時間依存係数uinv(l)に等しく、
− 関数f(l)は時間依存係数uinv(l)に等しい。
従属物として行列UPOL(l)を与える代わりに、メモリ装置Mは関数UINV(l)を、受信信号osr(t)の所定の偏光状態の変化を表わす関数として直接与える。
送信装置と受信装置の間で生じる時間遅延について考慮することができるように、メモリ装置Mは、この時間遅延を表わす時間遅延値Δτを与える。この時間遅延値Δτは所定の値であり、ネットワーク管理者が光受信装置ORDに与えることができ、あるいは送信装置と光受信装置ORDによって行われる測定時に決定することができる。この時間遅延値Δτは、サンプリング速度fに応じて時間離散領域の中に移され、それによって次式の時間離散遅延値Δlが得られる。
Δl=Δτ・f
次に、逆変換行列UINVが次式の通りに決められる。
Figure 0005774767
次に、結果として得られる出力信号s’x(l)およびs’y(l)が、次式で表わすことができる信号変換によって生成される。
Figure 0005774767
フィルタリング要素FE1、FE2、FE3およびFE4が、それぞれの乗算係数m1(l)、m2(l)、m3(l)およびm4(l)を有する乗算要素である場合、これらの乗算係数は次式の通りに決定することができる。
m1=uinv(l)
m2=uinv(l)
m3=uinv(l)
m4=uinv(l)
フィルタリング要素FE1、FE2、FE3およびFE4が、フィルタ長Lと、係数指標がp=0...L−1であるそれぞれのフィルタ係数hFE1(p)、hFE2(p)、hFE3(p)、hFE4(p)とを有する時間離散有限インパルス応答フィルタである場合、フィルタ係数hFE1(p)、hFE2(p)、hFE3(p)、hFE4(p)は、任意に選ばれているが固定されている指標p=Pに対してはフィルタ係数を次式の通りにすることで決定することができ、
FE1(P)=uinv(l)
FE2(P)=uinv(l)
FE3(P)=uinv(l)
FE4(P)=uinv(l)
p≠Pでは、他のすべてのフィルタ係数を次式の通りにゼロにすることによって決定することができる。
FE1(p≠P)=0
FE2(p≠P)=0
FE3(p≠P)=0
FE4(p≠P)=0
データ処理ユニットDPUは、フィルタF12、F12、F13、F14の最適化フィルタ係数hxx、hxy、hyx、hyyを導出するために、信号ux(l)、uy(l)、s’x(l)およびs’y(l)を、電気信号s’x(l)およびs’y(l)がそれぞれの直交光信号のサンプリングされたバージョンを表わすように使用する。データ処理ユニットDPUは、電気信号ux(l)をフィルタF1およびF3に供給し、電気信号uy(l)をフィルタF2およびF4に供給する。フィルタF1およびF2の各出力信号は結合されて、電気信号z’x(l)になる。フィルタF3およびF4の各出力信号は結合されて、電気信号z’y(l)になる。電気信号z’x(l)およびz’y(l)は、フィルタリング要素FE1、FE2、FE3およびFE4に供給される。
入力電気信号ux(l)およびuy(l)と、出力信号s’x(l)およびs’y(l)とは、フィルタF12、F12、F13、F14のフィルタ係数を決めるために、データ処理ユニットDPU内で使用される。最適化フィルタ係数を導出するために、データ処理ユニットDPUは、例えば、「Digital Coherent Optical Receivers: Algorithms and Subsystems、Seb J.Savory、IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS、VOL.16, NO.5、SEPTEMBER/OCTOBER 20102」に記載のCMアルゴリズムなどの等化アルゴリズム、あるいは「Stop−and−go algorithm for blind equalization in QAM single−carrier coherent optical systems、T.Foggi、G.ColavolpeおよびG.Prati、IEEE Photonics Technology Letters、vol.22、1838−1840頁、2010年12月15日」で提案されているアルゴリズムのうちの1つを実行する。
結果として得られる電気信号s’x(l)およびs’y(l)は、これらの信号からそれぞれの推定シンボル値
Figure 0005774767
および
Figure 0005774767
を復調するために、復調段DEMにおいてデータ処理ユニットDPUによって使用される。さらに、送信データ信号x(k)およびy(k)の推定値を得るために、それぞれの推定データ値x’(k)およびy’(k)が、デマッピング段DEにおいてデータ処理ユニットDPUによって、推定シンボル値
Figure 0005774767
および
Figure 0005774767
からデマッピングされる。こうして得られた送信データ信号x(k)およびy(k)の推定値は、次に、データ値x’(k)およびy’(k)の推定値からそれぞれのデータストリームを得るために、図3に示されていないFEC復調ユニットに与えられる。FEC復調ユニットは、データインターフェースを介して光受信装置ORDに接続することができる。あるいは、FEC復調ユニットは、光受信装置ORDの一体化している部分である。
光受信装置ORDの上述の実施形態では、推定データ値x’(k)はフィルタリングされた信号s’x(l)から導出され、推定データ値y’(k)はフィルタリングされた信号s’y(l)から導出される。
光受信装置ORDの上述の実施形態では、サンプリングされた信号から中間信号z’x(l)およびz’y(l)が、等化アルゴリズムによって制御されるフィルタF12、F12、F13、F14を使用して導出され、次に続く段階では、中間信号z’x(l)およびz’y(l)から出力信号s’x(l)およびs’y(l)が、与えられた関数UPOLに従って信号変換を行うフィルタリング要素FE1、FE2、FE3、FE4を使用して生成される。
光受信装置ORDの上述の実施形態では、信号os1(t)およびos2(t)は、互いに実質的に直交するそれぞれの線形偏光状態を持っている光信号である。上述の実施形態は、線形偏光状態に限定されない。あるいは、信号os1(t)およびos2(t)は、互いに実質的に直交するそれぞれの円偏光状態を持っている光信号である。さらに別の代替形態として、信号os1(t)およびos2(t)は、互いに実質的に直交するそれぞれの楕円偏光状態を持っている光信号である。偏光変化を補償する上述の原理は、線形直交偏光状態を持っている信号に適用できるだけでなく、互いに実質的に直交する円形または楕円直交偏光状態を持っている信号にも適用することができる。当業者には、上述の様々な方法の諸段階は、プログラムされたコンピュータによって、またはデジタル信号プロセッサなどのプログラム可能要素によって実施できることが容易に理解されよう。
本明細書および図面は、単に本発明の原理を示すにすぎない。したがって、当業者が、本明細書には明示的に説明または図示されていないが、本発明の原理を具現化すると共に本発明の趣旨および範囲内に含まれる様々な装置を考案できることを理解されたい。さらに、本明細書に列挙されたすべての例は、本発明の原理と、当技術分野を促進するために本発明者らによってもたらされた概念とを理解することにおいて読者を助ける教育的目的のためだけであることが特に意図されており、このような特に列挙された実施例および条件に限定するものではないと解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様および実施形態、ならびに特定の例を列挙する本明細書のすべての言明は、これらの均等物を包含するものである。
「装置」または「ユニット」と標示されたあらゆる機能ブロックを含む、図1、2および3に示された様々な要素の機能は、専用のハードウェアを使用することによって、ならびに適切なソフトウェアと関連してソフトウェアを実行できるハードウェアを使用することによって、実現することができる。プロセッサによって実現される場合、その機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または一部を共有できる複数の個別プロセッサによって実現することができる。さらに、「処理ユニット」、「装置」または「ユニット」という語を明示的に使用することで、ソフトウェアを実行できるハードウェアだけを指していると解釈されるべきではなく、それだけには限らないが、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、利用者書き込み可能ゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェア記憶用読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置が暗黙的に含まれ得る。通常の、および/または特注の他のハードウェアもまた含まれてよい。本明細書のいかなるブロック図も、本発明の原理を具現化する実例回路の概念図であることが当業者には理解されよう。

Claims (9)

  1. 光データ伝送方法であって、
    − 第1の光信号(o1m(t))および第2の光信号(o2m(t))を、前記光信号(o1m(t)、o2m(t))が、
    同じ波長、
    それぞれのデータ値(x(k)、y(k))に応じて、かつ位相シフトキーイング方式に従って変調されるそれぞれの位相、
    実質的に互いに直交するそれぞれの偏光状態、
    を持つように生成するステップと、
    − 結合光信号(oc(t))を、前記結合光信号(oc(t))が所定の変化を有する偏光状態を持つように、また前記第1および前記第2の光信号の前記それぞれの偏光状態が互いに直交したままであるように、前記第1と前記第2の光信号(o1m(t)、o2m(t))を結合することによって生成するステップと、
    − 前記結合光信号(oc(t))を光伝送ライン(OTL)を介して伝送するステップとを含み、
    さらに、
    − 前記結合光信号(oc(t))を受信するステップと、
    − 受信結合光信号(oc(t))を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングすることによって、サンプリングされた少なくとも2つの時間離散信号(u1(l)、u2(t))を生成するステップと、
    − 前記それぞれの所定の変化を表わす関数(fopv(l))を使用して、前記サンプリングされた時間離散信号(u1(l)、u2(l))を時間離散領域でフィルタリングすることによって、フィルタリングされた少なくとも2つの信号(fs1(l)、fs2(l))を生成するステップと、
    − 前記フィルタリングされた信号(fs1(l)、fs2(l))からそれぞれのデータ値(x’(k)、y’(k))を導出するステップとを含む、方法。
  2. 前記サンプリングされた時間離散信号(u1(l)、u2(l))を生成するステップが、
    記受信結合光信号(oc(t))と搬送波信号(cs(l))の位相コヒーレント混合を行うことによって前記受信結合光信号(oc(t))を周波数シフトするステップと、
    − 周波数シフト光信号を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングするステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記偏光状態が、少なくとも1つの所定の信号(r1(t))を使用して前記結合光信号(oc(t))を光領域で変更することによって変えられる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1と前記第2の光信号(o1m(t)、o2m(t))を結合することによって前記結合光信号(oc(t))を生成するステップが、
    − 第1のシンボル値(ex(k’))および第2のシンボル値(ey(k’))を、前記データ値(x(k)、y(k))および位相シフトキーイング変調方式を使用して生成するステップと、
    − 前記結合光信号(oc(t))の前記偏光状態を、
    ○ 少なくとも1つの所定の関数(r1(k’))を使用して前記シンボル値(ex(k’),ey(k’))を時間離散信号領域でフィルタリングすることにより、かつ
    ○ フィルタリングされたシンボル値(ex’(k’)、ey’(k’))を使用して前記光信号(o1m(t)、o2(t))の位相を変調することにより、前記第1および前記第2の光信号(o1m(t)、o2m(t))の偏光状態を変えることによって、
    変えるステップとを含む、請求項1または2に記載の方法。
  5. 光送信装置(TD1、TD2)であって、
    − 第1の光信号(o1m(t))および第2の光信号(o2m(t))を、前記光信号(o1m(t)、o2m(t))が、
    ○ 同じ波長、
    ○ それぞれのデータ値(x(k)、y(k))に応じて、かつ位相シフトキーイング方式に従って変調されるそれぞれの位相、
    ○ 実質的に互いに直交するそれぞれの偏光状態、
    を持つように生成し、
    − 結合光信号(oc(t))を、前記結合光信号(oc(t))が所定の変化を有する偏光状態を持つように、また前記第1および前記第2の光信号の前記それぞれの偏光状態が互いに直交したままであるように、前記第1と前記第2の光信号(o1m(t)、o2m(t))を結合することによって生成し、前記所定の変化が、受信側において時間離散領域でフィルタリングするのに使用される関数として表され、かつ
    − 前記結合光信号(oc(t))を光伝送ライン(OTL)の中に送出するように構成された、光送信装置。
  6. 前記所定の変化が、少なくとも1つの所定の信号(r1(t))を使用して前記結合光信号(oc(t))を光領域で変更することによって実現されるようにさらに構成された、請求項5に記載の光送信装置(TD1、TD2)。
  7. 前記所定の変化が、
    − 第1のシンボル値(ex(k’))および第2のシンボル値(ey(k’))を、前記データ値(x(k)、y(k))および位相シフトキーイング変調方式を使用して生成し、
    − 前記結合光信号(oc(t))の前記偏光状態を、
    ○ 少なくとも1つの所定の関数(r1(k’))を使用して前記シンボル値(ex(k’),ey(k’))を時間離散信号領域でフィルタリングすることにより、かつ
    ○ フィルタリングされたシンボル値(ex’(k’)、ey’(k’))を使用して前記光信号(o1m(t)、o2(t))の位相を変調することにより、前記第1および前記第2の光信号(o1m(t)、o2m(t))の偏光状態を変えることによって、
    実現されるようにさらに構成された、請求項5に記載の光送信装置(TD1、TD2)。
  8. 光受信装置(RD、ORD)であって、
    − 光信号(osr(t))を受信し、
    − 受信光信号(osr(t))を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングすることによって、サンプリングされた少なくとも2つの時間離散信号(ux(l)、uy(l))を生成し、
    − 前記サンプリングされた時間離散信号(ux(l)、uy(l))を、送信側で行われた偏光状態の所定の変化を表わす関数(Upol)を使用して時間離散領域でフィルタリングすることによって、フィルタリングされた少なくとも2つの信号(s’x(l)、s’y(l))を生成し、
    − 前記フィルタリングされた信号(s’x(l)、s’y(l))からそれぞれのデータ値(x’(k)、y’(k))を導出するように構成された、光受信装置。
  9. − 前記受信光信号(osr(t))と搬送波信号(cs(l))の位相コヒーレント混合を行うことによって前記受信光信号(osr(t))を周波数シフトすることにより、
    − この周波数シフト光信号を2つの直交偏光面に沿ってサンプリングすることにより、
    前記サンプリングされた時間離散信号(ux(l)、uy(l))を生成するようにさらに構成された、請求項8に記載の光受信装置(ORD)。
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