JP5772477B2 - 連続式加熱炉用放炎防止装置および放炎防止方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、加熱炉の扉の開閉時の火炎の漏れ出しを安定して防止することができる連続式加熱炉用放炎防止装置および放炎防止方法を提供することを目的としている。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る連続式加熱炉用放炎防止装置は、熱ガス雰囲気の炉内をスラブが搬送されつつ加熱処理される連続式加熱炉に用いられ、該加熱炉の装入扉または抽出扉からの熱ガスの漏れ出しを防止する放炎防止装置であって、前記加熱炉からの排気ガスを排出する排気塔に至る煙道の途中部分に付設されたシールドガス用ブロワと、該ブロワによって送り出された前記煙道内の排気ガスを前記装入扉または前記抽出扉の近傍まで導くシールドガス用管路と、該シールドガス用管路に連通され且つ前記装入扉または前記抽出扉にスラブ側に向けて排気ガスを噴射するように付設されたシールドガス用ノズルとを有し、前記シールドガス用ノズルは、前記装入扉または前記抽出扉の、扉の開口部の上下の位置それぞれに設けられるとともに、前記開口部の上部に設けられる第一のシールドガス用ノズルは、前記扉自体の下部に設けられ、前記開口部の下部に設けられる第二のシールドガス用ノズルは、前記扉の先端が対向する前記開口部の下部上端の位置に設けられており、前記第一および第二のシールドガス用ノズルは、噴射する排気ガスの噴射方向が、前記装入扉または前記抽出扉の炉外側から炉内側に向けて噴射されるようになっていることを特徴とする。
図1に示すように、この連続式加熱炉設備30は、複数(この例では3炉)の加熱炉10を並列して備えている。各加熱炉10は、装入側および抽出側それぞれに、搬送装置11が、各加熱炉10とは直交する方向に沿ってスラブSを搬送可能に配置されている。各加熱炉10の装入扉12には、各扉12に対向する位置に装入装置13が設けられ、また、各加熱炉の抽出扉14には、各扉14に対向する位置に抽出装置15が設けられている。そして、装入側の搬送装置11の上流にはスラブ置き場16があり、このスラブ置き場16から、上流の搬送装置11にスラブSが載置され、装入装置13によって各加熱炉10内に順次に装入されるようになっている。また、所定の熱処理後、抽出装置15によってスラブSが抽出され、抽出側の搬送装置11を経て次の工程(熱間圧延)に供されるようになっている。
この連続式加熱炉設備30は、各加熱炉10において、各加熱炉10にスラブSを装入するときは、スラブSを装入装置13で持ち上げ、加熱炉10の装入扉12を開けた後に、装入装置13で炉内に装入する。装入側からスラブSが炉内に装入されると、予熱帯で予熱され装入側から抽出側に順次に搬送機構20で送られる。そして、第1から第2加熱帯で抽出目標温度に向けて本格的に加熱される。次いで、均熱帯で、スラブ外面と中心部との温度差が無くなるように均熱化され、抽出目標温度に到達したら加熱炉10の抽出扉14を開け、抽出装置15を炉内に装入し、炉内にて加熱が終了したスラブSを持ち上げて抽出側から抽出して、次の工程(熱間圧延)に供される。スラブSの加熱に使用された燃焼ガスは、スラブSの搬送方向に対向して予熱帯の方向に流れていき、炉尻煙道5から排気塔23へと排出される。
例えば、上記実施形態では、シールドガス用ブロワ2が、炉尻煙道5と排気塔23との途中部分に付設された例で説明したが、これに限定されず、シールドガス用ブロワ2は、排気塔23に至る煙道の途中部分に付設されれば、適宜の位置に配置可能である。しかし、炉内の熱ガス雰囲気を良好な状態に維持する上では、炉尻煙道5側からの排気ガスを送り出せるように、シールドガス用ブロワ2を、炉尻煙道5と排気塔23との途中部分に付設することが好ましい。
2 シールドガス用ブロワ
3 シールドガス用管路
4 シールドガス用ノズル
5 炉尻煙道
6 分岐配管
10 加熱炉
11 搬送装置
12 装入扉
13 装入装置
14 抽出扉
15 抽出装置
16 スラブ置き場
17 バーナー
18 燃焼空気用ブロワ
19 熱ガス循環機構
20 搬送機構
21 主管路
22 分岐管路
23 排気塔
24 煙道
30 連続式加熱炉設備
S スラブ
G (噴射する)排気ガス
Claims (3)
- 熱ガス雰囲気の炉内をスラブが搬送されつつ加熱処理される連続式加熱炉に用いられ、該加熱炉の装入扉または抽出扉からの熱ガスの漏れ出しを防止する放炎防止装置であって、
前記加熱炉からの排気ガスを排出する排気塔に至る煙道の途中部分に付設されたシールドガス用ブロワと、該ブロワによって送り出された前記煙道内の排気ガスを前記装入扉または前記抽出扉の近傍まで導くシールドガス用管路と、該シールドガス用管路に連通され且つ前記装入扉または前記抽出扉にスラブ側に向けて排気ガスを噴射するように付設されたシールドガス用ノズルとを有し、
前記シールドガス用ノズルは、前記装入扉または前記抽出扉の、扉の開口部の上下の位置それぞれに設けられるとともに、前記開口部の上部に設けられる第一のシールドガス用ノズルは、前記扉自体の下部に設けられ、前記開口部の下部に設けられる第二のシールドガス用ノズルは、前記扉の先端が対向する前記開口部の下部上端の位置に設けられており、
前記第一および第二のシールドガス用ノズルは、噴射する排気ガスの噴射方向が、前記装入扉または前記抽出扉の炉外側から炉内側に向けて噴射されるようになっていることを特徴とする連続式加熱炉用放炎防止装置。 - 前記シールドガス用ブロワは、前記排気塔と炉尻煙道との途中部分に付設されていることを特徴とする請求項1に記載の連続式加熱炉用放炎防止装置。
- 熱ガス雰囲気の炉内をスラブが搬送されつつ加熱処理される連続式加熱炉に用いられ、該加熱炉の装入扉または抽出扉からの熱ガスの漏れ出しを防止する放炎防止方法であって、
前記加熱炉からの排気ガスを排出する排気塔に至る煙道の途中部分から排気ガスを送り出し、その送り出された排気ガスを前記装入扉または前記抽出扉の近傍まで導き、その導かれた排気ガスを、前記装入扉または前記抽出扉が解放されたときに、その解放された開口部に対して、前記装入扉または前記抽出扉の、扉自体の下部に設けた第一のシールドガス用ノズルと、前記扉の先端が対向する前記開口部の下部上端の位置に設けられた第二のシールドガス用ノズルとを用いて、前記スラブ側に向けて噴射することを特徴とする連続式加熱炉の放炎防止方法。
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