JP5770012B2 - 品質管理装置及びダイカストマシン - Google Patents

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Description

本発明は、無孔性(PF)ダイカスト法により鋳造されたダイカスト製品の品質を検査可能なダイカストマシンに関する。
PFダイカスト法と呼ばれるダイカスト法が知られている。このダイカスト法では、溶湯(溶融状態の金属)を射出する前にキャビティ、ランナ、射出スリーブ内の雰囲気を活性ガス(一般には酸素)に置換する。その結果、酸素と溶湯との酸化反応によりキャビティが減圧状態となり、気孔(鋳巣)の少ないダイカスト製品が得られる(特許文献1参照)。
また、ダイカスト製品の鋳巣量を測定する方法として、X線CT解析を用いる方法が知られている(特許文献2参照)。
特公昭和45−10481号公報 特開2009−183958号公報
X線CT解析による鋳巣量の測定は、設備が高価である、オンラインで使用するためにはそのための設置スペースが必要である、検査時間が鋳造サイクルタイムより長くなる等の不都合がある。
本発明の目的は、PFダイカスト法により鋳造されたダイカスト製品の鋳巣量に係る品質を好適に検査可能な品質管理装置及びダイカストマシンを提供することである。
本発明の品質管理装置は、キャビティ及び当該キャビティに連通される射出スリーブに活性ガスを供給した状態で前記射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出す無孔性ダイカスト法により形成されたダイカスト製品の品質管理装置であって、前記キャビティ内の気圧を検出する真空センサと、射出中において前記真空センサが検出した気圧に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、を有する。
好適には、前記制御装置は、射出中に前記真空センサが検出した最も低い気圧が所定の閾値よりも高いときに不良と判定する。
好適には、前記制御装置は、射出中における、前記真空センサの検出した気圧が大気圧以下の所定の基準圧よりも低かった時間が、所定の設定時間よりも短いときに、不良と判定する。
好適には、前記真空センサは、前記キャビティを排気するエアーベントに接続されている。
好適には、前記品質管理装置は、前記エアーベントから大気圧下の外部への流れを許容するとともに、前記外部から前記エアーベントへの流れを禁止するチェック弁を更に有する。
好適には、前記品質管理装置は、前記制御装置の判定結果を次サイクルの開始前までに報知する報知部を更に有する。
好適には、前記制御装置の判定結果に応じて前記ダイカスト製品を仕分ける仕分け装置を更に有する。
本発明の一態様に係るダイカストマシンは、キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、射出中の前記真空センサの検出した気圧に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、を有する。
本発明の一態様に係るダイカストマシンは、キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、前記真空センサの検出した気圧に基づいて前記活性ガス供給装置を制御可能な制御装置と、を有する。
好適には、前記制御装置は、射出中に前記真空センサが検出した最も低い気圧が所定の閾値よりも高いときに、次サイクルにおける前記活性ガス供給装置の供給する活性ガスを増加させる。
好適には、前記制御装置は、射出中の前記真空センサの検出した気圧が所定の閾値よりも高く、且つ、所定のサイクル継続条件が満たされないときに、サイクルの継続を停止し、前記サイクル継続条件は、今回のサイクルまでに既に供給する活性ガスの増加を行っており、その増加の程度が所定のレベルを超えていないこと、及び、今回のサイクルにおいて前回のサイクルに対して活性ガスの供給量の増加を行っており、前回のサイクルに比較して今回のサイクルにおける射出中の前記真空センサの検出した気圧が低くなっていることの少なくとも一方を含む。
本発明によれば、PFダイカスト法により鋳造されたダイカスト製品を好適に検査できる。
本発明の第1の実施形態に係るダイカストマシンの構成を示す断面図。 図1のダイカストマシンの注湯状態を示す断面図。 図3(a)及び図3(b)は図1のダイカストマシンの真空度センサ部詳細を示す図。 図1のダイカストマシンの品質管理装置の構成を示すブロック図。 図1のダイカストマシンの成形サイクルを示すフローチャート。 図1のダイカストマシンにおける射出速度、射出圧力及び型内真空度の経時変化を示す図。 図1のダイカストマシンにおける酸素供給量と型内真空度及びダイカスト製品のガス量の関係を示す図。 図1のダイカストマシンにおける品質管理のフローチャート。 変形例における酸素供給量調整のフローチャート。 第2の実施形態の原理を説明する図。 第2の実施形態の原理を説明する他の図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るダイカストマシン1の構成を示す断面図である。図2は、ダイカストマシン1の注湯状態を示す断面図である。
ダイカストマシン1は、固定金型103及び移動金型105(以下、両者を合わせて「金型101」ということがある。)の型開閉及び型締めを行う型締装置5と、型締装置5により型締された金型101に形成されたキャビティCaに溶湯ML(図2)を射出するための射出装置7と、溶湯MLが凝固して成形されたダイカスト製品を押し出す押出装置9と、キャビティCa内に活性ガス(本実施形態では酸素)を供給する酸素供給装置11と、キャビティCa内の真空度(型内真空度)を計測する型内真空度計測部50と、制御装置70とを有している。
また、ダイカストマシン1は、ダイカスト製品の品質管理を行うための品質管理装置3を有している。型内真空度計測部50及び制御装置70は、品質管理装置3の構成要素としても機能する。
型締装置5は、固定金型103を保持する固定ダイプレート15と、移動金型105を保持する移動ダイプレート17と、移動ダイプレート17を型開閉方向に駆動可能な不図示の駆動装置とを有している。駆動装置は、例えば、液圧シリンダ若しくは電動機又はそれらの複合化により構成されている。
射出装置7は、ランナRnを介してキャビティCaに連通されるスリーブ27と、スリーブ27内を摺動可能な射出プランジャ29と、射出プランジャ29を駆動する不図示の射出シリンダ装置とを有している。
スリーブ27には、ラドル33(図2)より溶湯が供給される給湯口27aと、給湯口27aより固定ダイプレート15側に設けられ、酸素が供給される酸素供給口27bとが開口している。
押出装置9は、溶湯MLが凝固して成形された成形品に当接する複数の押出ピン35と、複数の押出ピン35が固定された押出板37と、押出板37に固定された押出ロッド39と、押出ロッド39を駆動する押出シリンダ装置40とを有している。
酸素供給装置11は、酸素供給口27bに接続された配管41と、配管41に接続されたバルブ43と、バルブ43に接続された配管42と、配管42に接続された酸素ボンベ44(活性ガスの供給源)とを有している。
バルブ43が開かれることにより、酸素ボンベ44の酸素がスリーブ27に供給され、バルブ43が閉じられることにより、酸素の供給が停止される。バルブ43は、例えば、火花の発生を防止するために、エア駆動式のバルブにより構成されている。
なお、スリーブ27に供給される酸素量は、例えば、バルブ43の開度、開く時間、開閉のデューティー比等により制御される。酸素量の制御は、フィードバックのないオープンループ制御によりなされてもよいし、不図示の流量計に基づくフィードバック制御によりなされてもよい。
酸素ボンベ44は、圧力が一定に保たれるものであってもよいし、酸素の供給に伴って圧力が低下するものであってもよい。なお、酸素ボンベ44の圧力が低下した場合であっても、バルブ43の開度等の調整により酸素の供給量は一定に保たれる。
図3(a)は、型内真空度計測部50の詳細を示す断面図であり、図1の一部拡大図に相当する。図3(b)は、図3(a)に示す範囲において、固定金型103を移動金型105側から見た図である。
金型101には、キャビティCa内の排気を行うためのエアーベント60が構成されている。エアーベント60は、例えば、固定金型103と移動金型105との間に形成されたギザギザの隙間(チルベント60c)と、チルベント60cに接続され、固定金型103に形成された排気流路60aとにより構成されている。
型内真空度計測部50は、エアーベント60に接続された真空センサ51及びチェック弁52を有している。
より具体的には、エアーベント60の排出口60bには、配管53が接続されており、配管53は、配管53aと配管53bとに分岐している。真空センサ51は、配管53bに接続され、チェック弁52は、配管53aに接続されている。
真空センサ51は、例えば、静電容量式若しくは振動式の圧力センサであり、キャビティCa内(厳密にはエアーベント60、より厳密には配管53b)の圧力に応じた信号レベルの電気信号を、配線71を介して制御装置70へ出力する。
チェック弁52は、配管53aと配管54との間に配置されている。配管54の末端54aは大気に開放されている。そして、チェック弁52は、キャビティCa(厳密にはエアーベント60、更に厳密には配管53a)からその外部(厳密には配管54)への流れを許容するとともに、その反対方向の流れを禁止する。
従って、キャビティCa内が負圧のときは、キャビティCa内は大気開放されていない状態となり真空度が保たれる。一方、キャビティCa内が大気圧以上になると、キャビティCa内の気体は配管54を介して排気される。
図4は、品質管理装置3の構成を示すブロック図である。
品質管理装置3は、上述した真空センサ51及び制御装置70の他、ユーザへの報知を行う報知部72及びダイカスト製品の仕分けを行う仕分け装置74を有している。
制御装置70は、例えば、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM及び外部記憶装置を含んで構成される。CPUは、ROM及び外部記憶装置に記憶されたプログラムを実行し、これにより、品質判定部70a及び管理制御部70bが構成される。
品質判定部70aは、真空センサ51の検出した圧力に基づいて、ダイカスト製品の品質の良否を判定する。管理制御部70bは、その判定結果に応じた動作を報知部72及び仕分け装置74に実行させるための処理を行う。
制御装置70は、特に図示しないが、型締装置5、射出装置7、押出装置9、酸素供給装置11等の制御も行う。すなわち、制御装置70は、ダイカストマシンの型開閉、型締め、射出、押し出し、酸素供給に係る制御も行う。
報知部72は、例えば、液晶ディスプレイ等の画像を表示する、若しくは、LED等の点灯、点滅若しくは消灯により報知を行う表示装置、又は、スピーカ等の報知音を出力する放音装置である。報知部72は、例えば、不良と判定されるダイカスト製品が成形されたときに、その旨を報知する。
仕分け装置74は、例えば、ダイカスト製品を把持する把持部及び当該把持部を移動させるアームを含む製品搬出装置により構成されている。ただし、仕分け装置74は、金型101から取り出したダイカスト製品を、良品と不良品とで別個の搬送先に搬送し、これにより、仕分けを行う。
図5は、ダイカストマシン1が実行する成形サイクルの手順を示すフローチャートである。当該処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS10では、制御装置70は、型閉じ及び型締めを行うように型締装置5を制御し、また、給湯口27aを塞ぐ位置まで射出プランジャ29を前進させるように射出装置7を制御する(図1参照)。
ステップS11では、制御装置70は、バルブ43を開き、酸素ボンベ44の酸素を酸素供給口27bに供給するように酸素供給装置11を制御する。これにより、スリーブ27、ランナRn及びキャビティCa内の気体は酸素に置換される。
なお、供給される酸素量は、後述するように、鋳巣量に関して一定の品質のダイカスト製品が得られるように、金型101毎に予め定められた一定量である。一定量の酸素が供給されると、バルブ43は閉じられる。バルブ43が閉じられるタイミングは、ステップS14の前までの適宜な時期とされてよい。
ステップS12では、制御装置70は、給湯口27aを塞がない位置まで射出プランジャ29を後退させるように射出装置7を制御する。
ステップS13では、制御装置70は、ラドル33により溶湯を給湯口27aに注ぐように不図示の給湯装置を制御する(図2参照)。
ステップS14では、制御装置70は、射出プランジャ29を前進させて、スリーブ27内の溶湯をキャビティCaに押し出すように射出装置7を制御する。すなわち、射出が行われる。
より具体的には、例えば、制御装置70は、最初は、溶湯による気体の巻き込みを抑制するために、比較的低速で射出プランジャ29を前進させる低速射出が行われるように射出装置7を制御する。そして、射出プランジャ29が所定の速度切換位置に到達するなど、所定の速度切換条件が満たされると、制御装置70は、迅速に溶湯をキャビティCaに充填するために、比較的高速で射出プランジャ29を前進させる高速射出が行われるように射出装置7を制御する。
また、ステップS14では、高速射出に引き続いて、射出プランジャ29により溶湯に圧力を付与してキャビティCa内の溶湯を増圧する増圧工程が行われる。例えば、制御装置70は、射出プランジャ29が所定の位置に到達したり、若しくは、射出圧力が所定の値に到達したりするなど、所定の増圧開始条件が満たされると、射出装置7の制御を速度制御から圧力制御に切り換える。
さらに、溶湯の圧力が所定の鋳造圧力に到達すると、射出プランジャ29による溶湯への圧力の付与を継続して、溶湯の圧力を鋳造圧力に維持する保圧工程が行われる。保圧が行われている間に、溶湯は冷えて凝固していく。
また、ステップS14では、制御装置70は、真空センサ51の検出信号に基づいて、射出中のキャビティCa内の圧力のデータを取得する。これにより、図8を参照して後述するように、成形されるダイカスト製品の品質管理が可能となる。
ステップS15では、制御装置70は、型開きを行うように型締装置5を制御し、また、押出ピン35によりダイカスト製品を移動金型105から押し出すように押出装置9を制御する。
図6は、ダイカストマシン1の射出・充填時(ステップS14)における射出速度(図6(c))、射出圧力(図6(b))及び型内真空度(図6(a))の経時変化を示す図である。
図6(c)に示すように、射出速度Vは、射出開始から一定期間は低速であり、高速開始点Dにおいて高速に切り換えられる。その後、溶湯がキャビティCaに概ね充填されて射出プランジャ29が溶湯から反力を受けることにより、若しくは、減速制御が行われることにより、射出速度Vは低下し、射出プランジャ29は停止に至る。
また、図6(b)に示すように、射出圧力Pは、低速射出においては比較的低圧の圧力Pであり、高速射出においては圧力Pよりも高い圧力Pである。そして、キャビティCaに概ね溶湯が充填されると、射出圧力Pは上昇して鋳造圧力Pmaxに至り、保圧される。
また、図6(a)に示すように、型内真空度VA(型内の気圧、真空センサ51の検出値)は、低速射出の間は、概ね、大気圧と同等であり、一定の値に保たれる。そして、高速射出中においては、溶湯と酸素との反応が進行することにより、キャビティCa内は減圧され、気圧は低下する。その後、キャビティCaに概ね溶湯が充填されると、キャビティCa内の気圧は、再び概ね大気圧と同等となる。
以上のように、型内の気圧は、高速射出中において低くなる。なお、以下では、気圧が最も低くなるときの型内真空度VAを最低圧真空度VAMINというものとする。
図7は、酸素供給量(ステップS11)と、最低圧真空度VAMIN及びダイカスト製品に含まれるガス量との関係を示している。
図7は、任意の金型における実測値に基づいている。ガス量は、ダイカスト製品から試料を採取し、ガス量測定装置により測定して求めたものである。なお、ガス量は、鋳巣量との相関が強いパラメータであり、また、ガス量が多いことは鋳巣量に係る品質が悪いことを意味する。
図7より、酸素供給量が増加すると、ガス量が低下し、より高品質のダイカスト製品が形成されていることが分かる。ただし、酸素供給量が所定量を超えると、酸素供給量の増加に対してガス量の低下は頭打ちとなっている。従って、必要以上の酸素供給は、コスト増大等を招くのみであり、品質向上には役立たないことが分かる。すなわち、最適酸素供給量が存在していることが分かる。
また、図7より、酸素供給量が増加すると、最低圧真空度VAMIN(気圧)が低下していることが分かる。一方、上述したように、酸素供給量が増加すると、ガス量も低下するから、図7からは、最低圧真空度VAMINとガス量との間に相関があることも分かる。従って、最低圧真空度VAMINに基づいて、ダイカスト製品の品質の良否判定を行うことができるということになる。
最低圧真空度VAMIN(気圧)の低下も、ガス量の低下と同様に、酸素供給量が所定量を超えると、酸素供給量の増加に対して頭打ちとなっている。ただし、図7では、最低圧真空度VAMINの低下が頭打ちとなる酸素供給量は、ガス量の低下が頭打ちとなる酸素供給量よりも多い。従って、最低圧真空度VAMINの低下が頭打ちとなる酸素供給量は、最適酸素供給量に所定の余裕量を加えた酸素供給量ということになる。
なお、図7においては、鋳巣量に係る品質を示すパラメータとして、ガス量測定装置で測定したガス量を用いたが、ガス量に代えて、ダイカスト製品をX線CT解析することなどにより得られる鋳巣量自体を鋳巣量に係る品質を示すパラメータとして用い、図7に示すようなデータが取得されてもよい。
以上の図7において得られる知見に基づき、品質管理装置3は、以下のようにダイカスト製品の品質管理を行う。
ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定は、最低圧真空度VAMIN(気圧)が所定の閾値VALTよりも高いときに、不良品と判定し、そうでないときは良品と判定するものとする。
閾値VALTは、金型ごとに設定されることが好ましい。図7に示すようなデータは、金型により異なることからである。なお、閾値VALTは、実験等により、対象とする金型について図7に示すようなデータを取得し、そのデータに基づいて決定されてもよいし、そのようなデータをデータベース化したものから、最も類似する金型に関するデータが抽出され、そのデータに基づいて決定されてもよいし、金型形状に係る情報をパラメータとする、理論式若しくは回帰分析により得られた式により、算出されてもよい。
閾値VALTは、例えば、ダイカスト製品に要求される鋳巣量に係る品質のレベル(鋳巣量若しくはガス量のレベル)に対応する型内真空度VAの値若しくはこれよりも所定量小さい値とされてよい。なお、ダイカスト製品に要求される品質のレベルは、ダイカスト製品の種類等によって相違する。
また、例えば、閾値VALTは、鋳巣量に係る品質の向上(鋳巣量若しくはガス量の低下)が酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの品質のレベルに対応する型内真空度VAの値とされてもよい。換言すれば、閾値VALTは、最適酸素供給量に対応する型内真空度VAの値とされてよい。
また、例えば、閾値VALTは、型内真空度VAが酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの型内真空度VAの値とされてもよい。換言すれば、閾値VALTは、最適酸素供給量に所定の余裕量を加えた酸素供給量に対応する型内真空度VAの値とされてよい。
また、ステップS11における酸素供給量は、型内真空度VAが閾値VALT以下となるように、金型ごとに設定するものとする。
例えば、酸素供給量は、型内真空度VAの値が閾値VALTとなるときの酸素供給量、若しくは、これよりも所定の余裕量だけ多い量とされる。余裕量は、経験的に適宜に設定されてよい。
若しくは、酸素供給量は、鋳巣量に係る品質の向上(鋳巣量若しくはガス量の低下)が酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの酸素供給量(最適酸素供給量)とされる。なお、このとき、閾値VALTは、当該酸素供給量に対応する型内真空度VAの値であってもよいし、そうでなくてもよい。
若しくは、酸素供給量は、型内真空度VAが酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの酸素供給量(最適酸素供給量に余裕量を加えた値)とされる。このとき、閾値VALTは、当該酸素供給量に対応する型内真空度VAの値であってもよいし、そうでなくてもよい。
酸素供給量は、閾値VALTと同様に、実験等により、対象とする金型について図7に示すようなデータを取得し、そのデータに基づいて決定されてもよいし、そのようなデータをデータベース化したものから、最も類似する金型に関するデータが抽出され、そのデータに基づいて決定されてもよいし、金型形状に係る情報及び閾値VALTをパラメータとする、理論式若しくは回帰分析により得られた式により、算出されてもよい。
なお、酸素供給量を十分に多い量とすることにより、複数種の金型に対して共通に酸素供給量を設定することも可能である。
図8は、品質管理装置3が実行する品質管理の手順を示すフローチャートである。当該処理は、図5に示した成形サイクルに同期して繰り返し実行される。
ステップS21では、制御装置70は、高速射出が開始されるまで待機し、高速射出が開始されると、ステップS22に進む。
ステップS22では、制御装置70は、真空センサ51からの検出信号に基づいて型内真空度VAのデータを取得する。このデータ取得は、ステップS23において、増圧制御が開始されたと判定されるまで継続される。また、増圧制御が開始されたと判定されると、制御装置70は、ステップS24に進む。
ステップS24では、制御装置70は、ステップS22において取得した型内真空度VAの時系列データから、最も圧力が低いデータ、すなわち、最低圧真空度VAMINをサーチして抽出する。
なお、ステップS24における時系列データからのサーチに代えて、ステップS22とS23との間において、最初に取得した型内真空度VAを一時的な最低圧真空度VAMINとし、その後、一時的な最低圧真空度VAMINよりも圧力が低い型内真空度VAが得られたときに、その圧力が低い型内真空度VAを新たな一時的な最低圧真空度VAMINとするステップを挿入してもよい。
ステップS25では、最低圧真空度VAMINが閾値VALTよりも高いか否かを判定する。そして、高くないと判定したときは、良品と判定し(ステップS26)、高いと判定したときは、不良品と判定する(ステップS27)。なお、ステップS26及びS27においては、例えば、制御装置70において良否を示すフラグが立てられる。
ステップS28においては、判定結果に応じた処理が実行される。例えば、良品と判定された場合においては、その旨が報知部72において報知され、また、仕分け装置74は、ダイカスト製品を良品の搬送先に搬送する。一方、不良品と判定された場合においては、その旨が報知部72において報知され、また、仕分け装置74は、ダイカスト製品を不良品の搬送先に搬送する。
なお、不良品と判定される回数及び/若しくはその割合が所定の基準を超える場合、又は、最低圧真空度VAMINと閾値VALTとの乖離が大きい場合には、成形サイクルが停止される処理が行われてもよい。
以上の実施形態によれば、品質管理装置3は、キャビティCa及び当該キャビティCaに連通される射出スリーブ27に酸素を供給した状態で射出スリーブ27内の溶湯をキャビティCaに押し出す無孔性ダイカスト法により形成されたダイカスト製品の品質管理を行うものである。そして、品質管理装置3は、キャビティCa内の気圧を検出する真空センサ51と、射出中において真空センサ51が検出した気圧に基づいてダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置70とを有している。
従って、短時間で鋳巣量に係る品質の良否判定を行うことができる。例えば、成形サイクル中においてダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行うことも可能である。その結果、報知部72により鋳巣量が多いことを成形サイクル中に作業者に報知して、酸素供給量を増加させたり、成形サイクルを中断したりするなど、即座に対応することが可能となり、また、金型101から取り出された直後のダイカスト製品を、鋳巣量の多い製品と少ない製品とに仕分けすることが可能となる。さらに、真空センサ51を設けるだけであるので構成が簡素且つ小型である。
制御装置70は、射出中に真空センサ51が検出した最も低い気圧(最低圧真空度VAMIN)が所定の閾値VALTよりも高いときに不良と判定する。従って、処理が簡便である。
真空センサ51は、キャビティCaを排気するエアーベント60に接続されている。従って、射出された溶湯が真空センサ51に衝突することが抑制され、真空センサ51の保護が図られる。
品質管理装置3は、エアーベント60から大気圧下の外部への流れを許容するとともに、外部からエアーベント60への流れを禁止するチェック弁52を更に有する。従って、キャビティCa内の圧力が大気圧よりも高いときには、その圧力が真空センサ51に加えられることが抑制されて真空センサ51の保護が図られ、キャビティCa内の圧力が大気圧よりも低いときには、真空センサ51によりキャビティCa内の真空度が測定される。
ダイカストマシン1は、キャビティCaを構成する金型101を保持する型締装置5と、キャビティCaに連通される射出スリーブ27内の溶湯をキャビティCaに押し出し可能な射出装置7と、射出スリーブ27に活性ガス(酸素)を供給可能な酸素供給装置11と、キャビティCaの気圧を検出可能な真空センサ51と、射出中の真空センサ51の検出した気圧に基づいてダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置70とを有する。
上述のように、真空センサ51及びその検出値に基づいて良否判定を行う制御装置70(品質管理装置3)により、成形サイクル中における品質判定が可能であり、このような構成がダイカストマシン1に設けられていることにより、ダイカストマシン1の好適な運用が可能となる。
(変形例)
第1の実施形態においては、図7に示すようなデータ等に基づいて、ステップS11において供給される酸素供給量が予め設定された。ただし、以下に説明する変形例のように、ダイカスト製品の品質検査に基づいて、酸素供給量が調整されてもよい。
図9は、第1の実施形態と同様の構成を有するダイカストマシン1において実行される、変形例に係る酸素供給量調整の手順を示すフローチャートである。当該処理は、図8の処理と同様に、図5に示した成形サイクルに同期して繰り返し実行される。なお、当該処理は、ダイカストマシンの試運転若しくは稼働開始時などの、特定の時期においてのみ行われ、酸素供給量を予め決定することに利用されてもよい。
ステップS21〜S25は、図8のステップS21〜S25と同様である。
ステップS25において、真空センサ51により検出された最低圧真空度VAMINが閾値VALTよりも大きいと判定された場合(不良品と判定される場合)においては、制御装置70は、酸素供給量の設定値が増加され(ステップS32。ステップS31については後述する)、そうでないと判定された場合においては、酸素供給量の設定値はそのままとされる。そして、次サイクルへ進む。
そして、次サイクルにおける図5に示すステップS11では、図9の処理で決定された、そのままの、若しくは、増加された設定値で酸素がスリーブ27に供給される。酸素供給量が増加された場合においては、前回のサイクルよりも最低圧真空度VAMINが低くなることが期待される。そして、成形サイクルを繰り返すことにより、酸素供給量の設定値は収束していく。
なお、ステップS32における酸素供給量の増加量は、予め定められた一定量であってもよいし、最低圧真空度VAMINと閾値VALTとの差に応じた量であってもよい。
ここで、図7を参照して説明したように、酸素供給量を所定量以上に増加させても、最低圧真空度VAMINは向上しない。従って、酸素供給量が既に最低圧真空度VAMINの低下が頭打ちになるレベルを超えているにも関わらず、ステップS25において良品判定がなされない場合には、何らかの異常が生じたこと、若しくは、閾値VALTの設定が適切でなかったことが予想される。
そこで、制御装置70は、ステップS31では、今回のサイクルまでに既に供給する酸素の増加を行っており、その増加の程度が所定のレベル(適宜に設定されてよい。)を超えていないという条件(継続条件の一例)が満たされるか否か、及び/又は、今回のサイクルにおいて前回のサイクルに対して酸素供給量の増加を行っており、前回のサイクルに比較して今回のサイクルにおける射出中の最低圧真空度VAMINが低くなっているという条件(継続条件の一例)が満たされるか否かを判定する。
そして、制御装置70は、継続条件が満たされた場合のみ、ステップS32を実行し、満たされない場合においては、その旨を報知部72により報知したり、若しくは、サイクルを停止したりするための処理を実行する。
なお、ステップS25は、実質的にダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定をしていることに相当するから、図9に示す処理を実行しているダイカストマシン1は、第1の実施形態と同様に、ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の検査を好適に行っていることになる。また、変形例においても、図8のステップS26〜S28が実行されてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態及び変形例においては、最低圧真空度VAMINに基づいて良否判定等が行われた。これに対して、第2の実施形態においては、型内において真空度が得られている時間(型内真空時間VAT、図6参照)に基づいて良否判定が行われる。具体的には、以下のとおりである。
型内真空時間VATは、射出中における、型内の気圧が大気圧未満となっている時間である。なお、型内真空時間VATは、概ね高速射出がなされる時間に含まれ、また、酸素供給量が十分でない場合等においては短くなる。
図10は、型内真空時間VATとダイカスト製品に含まれるガス量との関係を示している。
図10より、型内真空時間VATが増加すると、ガス量が低下し、より高品質のダイカスト製品が形成されていることが分かる。ただし、型内真空時間VATが所定長さを超えると、型内真空時間VATの増加に対してガス量の低下は頭打ちとなっている。
従って、最低圧真空度VAMINを用いた場合と同様に、型内真空時間VATが設定時間VAST(閾値VALTに相当)よりも短いときに不良と判定することにより、良否判定を好適に行うことができる。
設定時間VAST及び酸素供給量は第1の実施形態と同様に設定されてよい。すなわち、設定時間VAST及び酸素供給量は、金型ごとに設定されることが好ましく、データや式等に基づいて設定されてよい。また、設定時間VASTは、ダイカスト製品に要求される品質レベルに対応する長さ以上、品質の向上が酸素供給量の増加に対して頭打ちになる長さ、又は、型内真空時間VATが酸素供給量の増加に対して頭打ちになる長さとされてよい。また、酸素供給量は、型内真空時間VATが設定時間VASTとなる量以上、品質の向上が酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの量、又は、型内真空時間VATが酸素供給量の増加に対して頭打ちになるときの量とされてよい。
なお、図11に、図10と同一の実験結果について、横軸を型内真空時間VATに代えて最低圧真空度VAMINとしたものを示す。この図から、型内真空時間VAT及び最低圧真空度VAMINのいずれを採用しても、好適に良否判定を行うことができることが確認できる。なお、この実験結果においては、最低圧真空度VAMINよりも型内真空時間VATの方が、ガス量との相関が強くなっている。
第2の実施形態のダイカストマシンの構成及び動作概要は、図1〜図6を参照して説明した第1の実施形態のダイカストマシン1と同様である。また、第2の実施形態のダイカストマシン1においても、図8を参照して説明した処理と概ね同様の処理が行われる。
ただし、第2の実施形態では、図8のステップS24において、最低圧真空度VAMINの抽出に代えて、型内真空時間VATの抽出が行われる。また、図8のステップS25において、最低圧真空度VAMINが閾値VALTよりも大きいか否かの判定に代えて、型内真空時間VATが設定時間VASTよりも短いか否かの判定が行われる。
そして、型内真空時間VATが設定時間VASTよりも短いと判定された場合は、不良品と判定され(ステップS27)、そうでない場合は、良品と判定される(ステップS26)。
また、第2の実施形態のダイカストマシン1は、図9に示した変形例と同様に、型内真空時間VATに基づいて酸素供給量を制御してもよい。すなわち、図8においてステップS24及びS25の最低圧真空度VAMINを型内真空時間VATに置換したように、図9のステップS24及びS25の最低圧真空度VAMINを型内真空時間VATに置換してよい。
本発明は、以上の実施形態及び変形例に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
ダイカストマシンは、横型締横射出のものに限定されず、縦型締めのものであってもよいし、縦射出のものであってもよい。射出スリーブへの溶湯の供給方法もラドルによるものに限定されず、例えば、電磁ポンプによるものであってもよい。
射出は、低速射出と高速射出とが行われるものに限定されない。例えば、射出は、概ねキャビティに溶湯が充填されるまで一定の速度で行われるものであってもよいし、多段変速が行われるものであってもよい。
真空センサによる圧力の検出は、高速射出中だけ、若しくは、射出中だけでなく、他の工程においても行われてよく、また、真空センサにより検出された圧力に基づく良否判定も、射出工程を含む、より長い工程において検出された圧力に基づいて行われてよい。ただし、図7において示したように、型内の気圧が低下するのは、比較的高速に射出が行われるときであり、真空センサにより検出された圧力に基づく良否判定は、実質的に、射出中に真空センサにより検出された圧力に基づく良否判定となる。
良否判定は、良品又は不良品であるかの二者択一の判定に限定されず、段階的に設定された品質レベルのいずれに属するかを判定するものであってもよい。報知部により表示される情報も複数段階の品質レベルに応じて変化してよいし、仕分け装置による仕分けも、複数段階の品質レベルに応じて行われてよい。
良否判定の指標は、最低圧真空度VAMIN若しくは型内真空時間VATに限定されない。例えば、指標は、射出中における平均真空度とされてもよいし、型内の圧力が所定の基準圧未満となる時間(ただし、基準圧を大気圧とした場合は型内真空時間VATである)とされてもよい。また、例えば、予め、回帰分析により、検出した気圧から鋳巣量を算出する式を求めておき、検出した圧力に基づいて鋳巣量を算出し、その鋳巣量を指標としてもよい。すなわち、真空センサの検出した気圧等に所定の演算を施した値を指標としてもよい。
チルベントはエアーベントに必須の要件ではない。また、真空センサはエアーベントではなく、キャビティ内に設けられてもよい。報知部及び仕分け装置は、本発明の必須の要件ではなく、これらは省略されてもよい。
1…ダイカストマシン、5…品質管理装置、23…射出スリーブ、51…真空センサ、70…制御装置、Ca…キャビティ。

Claims (10)

  1. キャビティ及び当該キャビティに連通される射出スリーブに活性ガスを供給した状態で前記射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出す無孔性ダイカスト法により形成されたダイカスト製品の品質管理装置であって、
    前記キャビティ内の気圧を検出する真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中に前記真空センサが検出した最も低い気圧、若しくは、射出中に前記真空センサが検出した気圧の平均値が、所定の閾値よりも高いときに、不良と判定する
    品質管理装置。
  2. キャビティ及び当該キャビティに連通される射出スリーブに活性ガスを供給した状態で前記射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出す無孔性ダイカスト法により形成されたダイカスト製品の品質管理装置であって、
    前記キャビティ内の気圧を検出する真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中における、前記真空センサの検出した気圧が大気圧以下の所定の基準圧よりも低かった時間が、所定の設定時間よりも短いときに、不良と判定する
    質管理装置。
  3. 前記真空センサは、前記キャビティを排気するエアーベントに接続され、
    前記エアーベントから大気圧下の外部への流れを許容するとともに、前記外部から前記エアーベントへの流れを禁止するチェック弁を更に有する
    請求項1又は2に記載の品質管理装置。
  4. 前記制御装置の判定結果を次サイクルの開始前までに報知する報知部を更に有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の品質管理装置。
  5. 前記制御装置の判定結果に応じて前記ダイカスト製品を仕分ける仕分け装置を更に有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の品質管理装置。
  6. キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、
    前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、
    前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、
    前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中に前記真空センサが検出した最も低い気圧、若しくは、射出中に前記真空センサが検出した気圧の平均値が、所定の閾値よりも高いときに、不良と判定する
    ダイカストマシン。
  7. キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、
    前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、
    前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、
    前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記ダイカスト製品の鋳巣量に係る品質の良否判定を行う制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中における、前記真空センサの検出した気圧が大気圧以下の所定の基準圧よりも低かった時間が、所定の設定時間よりも短いときに、不良と判定する
    ダイカストマシン。
  8. キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、
    前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、
    前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、
    前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記活性ガス供給装置を制御可能な制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中に前記真空センサが検出した最も低い気圧、若しくは、射出中に前記真空センサが検出した気圧の平均値が、所定の閾値よりも高いときに、次サイクルにおいて前記活性ガス供給装置が前記射出スリーブに供給する活性ガスを増加させるように、前記活性ガス供給装置を制御する
    ダイカストマシン。
  9. 前記制御装置は、射出中前記真空センサ検出した最も低い気圧が前記閾値よりも高く、且つ、所定のサイクル継続条件が満たされないときに、サイクルの継続を停止し、
    前記サイクル継続条件は、今回のサイクルまでに既に供給する活性ガスの増加を行っており、その増加の程度が所定のレベルを超えていないこと、及び、今回のサイクルにおいて前回のサイクルに対して活性ガスの供給量の増加を行っており、前回のサイクルに比較して今回のサイクルにおける射出中前記真空センサの検出した最も低い気圧が低くなっていることの少なくとも一方を含む
    請求項に記載のダイカストマシン。
  10. キャビティを構成する金型を保持する型締装置と、
    前記キャビティに連通される射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティに押し出し可能な射出装置と、
    前記射出スリーブに活性ガスを供給可能な活性ガス供給装置と、
    前記キャビティの気圧を検出可能な真空センサと、
    射出中の前記真空センサからの検出信号に基づいて前記活性ガス供給装置を制御可能な制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、射出中における、前記真空センサの検出した気圧が大気圧以下の所定の基準圧よりも低かった時間が、所定の設定時間よりも短いときに、次サイクルにおいて前記活性ガス供給装置が前記射出スリーブに供給する活性ガスを増加させるように、前記活性ガス供給装置を制御する
    ダイカストマシン。
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