JP5769247B2 - ポリカーボネート樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
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Description
しかしながら、このようなポリカーボネート樹脂とポリエステル系樹脂との組成物に有機リン酸エステル等のリン系難燃剤を配合することにより、得られるポリカーボネート樹脂組成物の耐熱性及び耐湿熱性が低下するという問題点があった。
また、環境保護の観点から、生分解性ポリエステル系樹脂としてポリ乳酸を用いる場合もある。例えば、特許文献1及び2には、ポリカーボネート樹脂又はポリ乳酸を含むポリカーボネート樹脂に特定構造を有するリグノフェノールを配合することにより、環境性能に優れるとともに、高い流動性及び高い耐衝撃性を有し、難燃性及び耐熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物が記載されている。しかしながら、これらの文献にはポリ乳酸以外のポリエステル系樹脂を配合すること及びその効果については記載されていない。また、ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸の相溶性の低さから、物性が低下したり、リグノフェノールの分散性の低下より、成形体の光沢が低下してしまう場合があった。
すなわち、本発明は、下記のポリカーボネート樹脂組成物を提供するものである。
(B)芳香族ポリエステル系樹脂1〜70重量%
からなる、樹脂混合物100重量部に対して、
(C)下記一般式(I)で表される構造を有するリグノフェノール1〜50重量部
を含むことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2.(A)ポリカーボネート樹脂が芳香族ポリカーボネート樹脂である上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.(B)芳香族ポリエステル系樹脂が、ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートである、上記1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.上記1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形体。
本発明において(A)ポリカーボネート樹脂は、芳香族ポリカーボネート樹脂であっても脂肪族ポリカーボネート樹脂であってもよいが、芳香族ポリカーボネート樹脂を用いることが耐衝撃性、耐熱性がより優れることから好ましい。
(芳香族ポリカーボネート樹脂)
芳香族ポリカーボネート樹脂としては、通常、二価フェノールとカーボネート前駆体との反応により製造される芳香族ポリカーボネート樹脂を用いることができる。芳香族ポリカーボネート樹脂は、他の熱可塑性樹脂に比べて、耐熱性、難燃性及び耐衝撃性が良好であるため樹脂組成物の主成分とすることができる。
カーボネート前駆体としては、カルボニルハライド、ハロホーメート、炭酸エステル等が挙げられ、具体的にはホスゲン、二価フェノールのジハロホーメート、ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、及びジエチルカーボネート等が挙げられる。
一般式(II)で表される一価フェノール化合物としてはパラ置換体が好ましい。一価フェノール化合物の具体例としては、フェノール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、及びp−tert−アミルフェノール等を挙げることができる。これらの一価フェノールはそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いる芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、樹脂組成物の物性面から、10,000〜40,000であることが好ましく、13,000〜30,000であることがより好ましい。
本発明において、(B)芳香族ポリエステル系樹脂は、ポリカーボネート樹脂組成物の耐溶剤性の向上や、高流動化させて透明感と光沢のある成形体が得られるようにする成分である。
本発明において(C)リグノフェノールは、下記一般式(I)で表される構造を有する。
ただし、pが2以上である場合、複数のR1はそれぞれ同じであっても異なっていてもよく、また、qが2以上である場合、複数のR4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
天然由来構造の場合、上記一般式(I)中のR1及びR4は樹種によって決まり、R1及びR4で示される置換基はメトキシ基であって、p及びqがそれぞれ1又は2の構造、あるいはR1及びR4で示される置換基の一方又は両方を有さない構造のみが存在する。
例えば、一般に針葉樹はメトキシ基が1つの3−置換体であり、広葉樹・草本類はメトキシ基が1つの3−置換体と、メトキシ基が2つの3,5−置換体とが1:1で存在する。また、いずれの樹種も幼樹の場合、メトキシ基である上記置換基を一部有さない構造が含まれることがある。
R2は、天然由来構造であっても上述と同じく、ヒドロキシアリール基(好ましくは炭素数6〜14のヒドロキシアリール基であり、具体的には2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基等)又はアルキル置換ヒドロキシアリール基(好ましくは炭素数7〜18のヒドロキシアリール基であり、具体的には2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル基、3−ヒドロキシ−5−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル基等)等を示す。
本発明において、天然由来構造のR2を自在に制御することにより、(C)リグノフェノールとしてのバリエーションを増やすことができる。
また、本発明において用いることができる(C)成分の上記一般式(I)で表される具体的な構造としては、例えば下記式(III)で表すリグノクレゾール構造が挙げられる。
リグノフェノールとは、材木や紙等に含まれるリグニンから誘導される化合物であり、リグニンは、例えば木の細胞骨格を形成する炭水化物の隙間に充填されている、細胞間の接着物質として働くものである。リグニンの構造は非常に複雑であり、そのまま使用することは困難であるため、リグノフェノールに変換して用いることが有用である。
本発明の(C)成分は、木材や紙等のリグノセルロース系物質にフェノール誘導体を添加した後、酸で加水分解してリグノフェノールと炭水化物とに分離することにより得ることができる。また、(C)成分は上記リグノフェノールのアルカリ処理誘導体、あるいは上記リグノフェノール又は上記リグノフェノールのアルカリ処理誘導体における水酸基を保護した誘導体を含むものである。
これらの材料を用いてリグノフェノールを分離する際、分離過程において加熱及び加圧しないで得られたものが好ましく用いられる。
例えば、ヒドロキシアントラセン、メトキシフェノール(モノ・ジ・トリ)、メチルカテコール、ビフェニル、ジメチルヒドロキシアリール、トリメチルヒドロキシアリール等の上記に挙げた以外を含むものもフェノール誘導体として用いることができる。
第1の方法は、特許第2895087号公報に記載されている方法である。具体的には、木粉等のリグノセルロース系物質に液状のフェノール誘導体を浸透させることによりリグニンをフェノール誘導体に溶媒和させ、次に濃酸を添加してリグノセルロース系材料を溶解させる。このとき、リグニン基本構成単位の側鎖α位のカチオンが、フェノール誘導体により攻撃され、ベンジル位にフェノール誘導体が導入されたリグノフェノールがフェノール誘導体相に生成される。そして、フェノール誘導体相からリグノフェノールを抽出する方法である。
フェノール誘導体相からのリグノフェノールの抽出は、フェノール誘導体相を、大過剰のエチルエーテルに加えて得た沈殿物を集めて、アセトンに溶解する。アセトン不溶部を遠心分離により除去し、アセトン可溶部を濃縮する。このアセトン可溶部を、大過剰のエチルエーテルに滴下し、沈殿区分を集める。この沈殿区分から溶媒を留去した後、乾燥処理し、乾燥物としてリグノフェノールを得る。なお、粗リグノフェノールは、フェノール誘導体相を単に減圧蒸留により除去することで得られる。また、アセトン可溶部を、そのままリグノフェノール溶液として、誘導体化処理(アルカリ処理)に用いることもできる。
リグノフェノールの抽出は、第1の方法と同様にして行うことができる。あるいは、他の抽出方法として、濃酸処理後の全反応液を過剰の水中に投入し、不溶区分を遠心分離にて集め、脱酸後、乾燥する。この乾燥物にアセトンあるいはアルコールを加えてリグノフェノールを抽出する。さらに、この可溶区分を第1の方法と同様に、過剰のエチルエーテル等に滴下して、リグノフェノールを不溶区分として得る方法である。
(1)重量平均分子量は約1,000〜200,000程度である。
(2)分子内に共役系をほとんど有さず、その色調は極めて淡色である。
(3)針葉樹由来のもので約170℃、広葉樹由来のもので約130℃に融点を有する。
(4)側鎖α位へのフェノール誘導体の選択的グラフティングの結果、フェノール性水酸基量が非常に多く、高いフェノール特性が付与されたリグニン誘導体である。
(5)リグニン構成単位の芳香核と側鎖α位にグラフティングされたフェノール誘導体の芳香核とでジフェニルメタン型構造を形成し、自己縮合は抑制されている。
(6)メタノール、エタノール、アセトン、ジオキサン、ピリジン、THF(テトラヒドロフラン)、DMF(ジメチルホルムアミド)等各種溶媒に容易に溶解する。
天然リグニンより相分離プロセスにより得られたリグノフェノールは、その活性炭素のα位がフェノール誘導体でブロックされているので、総体として安定である。しかし、アルカリ性条件下ではそのフェノール性水酸基は容易に解離し、生じたフェノキシドイオンは立体的に可能な場合には隣接炭素のβ位を攻撃する。これによりβ位のアリールエーテル結合は開裂し、リグノフェノールは低分子化され、さらに導入フェノール核にあったフェノール性水酸基がリグニン母体へと移動する。したがって、アルカリ処理された誘導体はアルカリ処理する前のリグノフェノールよりも疎水性が向上することが期待される。
このときγ位の炭素に存在するアルコキシドイオンあるいはリグニン芳香核のカルバニオンがβ位を攻撃することも期待されるが、これはフェノキシドイオンに比べはるかに高いエネルギーを必要とする。したがって、緩和なアルカリ性条件下では導入フェノール核のフェノール性水酸基の隣接基効果が優先的に発現し、より厳しい条件下ではさらなる反応が起こり、いったんエーテル化されたクレゾール核のフェノール性水酸基が再生し、これによりリグノフェノールはさらに低分子化されるとともに水酸基が増えることにより親水性が上がることが期待される。
(A)ポリカーボネート樹脂、(B)芳香族ポリエステル系樹脂及び(C)リグノフェノールとの配合割合は、(A)成分99〜30質量%及び(B)成分1〜70質量%からなる樹脂混合物100質量部に対して、(C)成分は1〜50質量部である。(A)成分と(B)成分との合計量中の(A)成分が99質量%を超えると流動性、耐溶剤性を改善する効果が低下し、30質量%未満であると耐衝撃性、耐熱性及び難燃性が低下するので好ましくない。好ましくは、(A)成分90〜70質量%、(B)成分10〜30質量%であり、さらに好ましくは、(A)成分95〜70質量%、(B)成分5〜30質量%である。
また、(C)成分が1質量部未満であると難燃性及び流動性を向上させることができず、50質量部を越えると流動性が極めて高くなることにより成形性が悪化し、成形が困難となるので好ましくない。(C)成分は、好ましくは3〜35質量部でありさらに好ましくは10〜30質量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、(A)〜(C)成分とともに、添加剤成分を必要により添加含有させることができる。例えば、フェノール系、リン系、イオウ系酸化防止剤、帯電防止剤、ポリアミドポリエーテルブロック共重合体(永久帯電防止性能付与)、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系の光安定剤(耐候剤)、抗菌剤、相溶化剤、着色剤(染料、顔料)等が挙げられる。添加剤成分の添加量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の特性が維持される範囲であれば特に制限はない。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、(A)〜(C)成分を前記割合で配合し、さらに必要に応じて用いられる添加剤成分を適当な割合で添加し、混練することにより得られる。このときの配合及び混練は、通常用いられている機器、例えばリボンブレンダー、ドラムタンブラー等で予備混合して、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、及びコニーダ等を用いる方法で行うことができる。混練の際の加熱温度は、通常240〜300℃の範囲で適宜選択される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、上記の溶融混練成形機、あるいは、得られたペレットを原料として、射出成形法、射出圧縮成形法、押出成形法、ブロー成形法、プレス成形法、真空成形法、及び発泡成形法等により各種成形体を製造することができる。特に、上記溶融混練方法により、ペレット状の成形原料を製造し、次いでこのペレットを用いて、射出成形あるいは射出圧縮成形による射出成形体の製造に好適に用いることができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形体、好ましくは射出成形体(射出圧縮を含む)であり、複写機、ファックス、テレビ、ラジオ、テープレコーダー、ビデオデッキ、パソコン、プリンター、電話機、情報端末機、冷蔵庫、電子レンジ等のOA機器、家庭電化製品、電気・電子機器のハウジングや各種部品等に用いられる。
各例で得られた樹脂組成物の性能試験は、次のとおり行った。
(1)メルトインデックス(MI):流動性
測定条件樹脂温260℃、荷重21.18Nにおいて、ASTM規格D−1238に準拠し測定した。
(2)アイゾット衝撃強度(IZOD):耐衝撃性
厚さ1/8インチの試験片を用いて、ASTM規格D−256に準拠し、測定温度23℃にて測定した。
(3)熱変形温度(荷重たわみ温度):耐熱性
ASTM規格D−648に準拠して曲げ応力1.8MPaで測定した。
(4)酸素指数(LOI):難燃性
ASTM規格D−2863に準拠し測定した。酸素指数とは、試験片が燃焼を維持するのに必要な最低酸素濃度を空気中の容量%で示した値である。
(5)耐湿熱性
耐湿熱性は、60℃、湿度80%の環境下に300時間、平板状試験片(80mm×80mm×1mm)を放置した後、目視により表面変形の有無を判定した。
○は、表面の変形が認められない。
×は、表面のふくれ、変形が認められる。
(6)成形外観
目視により観察した。真珠光沢やシルバーなどの外観不良が見られない場合を○、真珠光沢あるいはシルバーなどの外観不良が見られるもの場合を×とした。
(7)耐グリース性:耐溶剤性
耐薬品性評価法(1/4楕円のよる限界歪み)に準拠した。
図1(斜視図)に示す、1/4楕円の面に試験片(厚み=3mm)を固定し、試験片にアルバニアグリース(昭和シェル石油社製)を塗布し、48時間保持した。クラックが発生する最小長さ(X)を読み取り、下記の式(1)より限界歪み(%)を求めた。
(A)ポリカーボネート樹脂
芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名 タフロンA1900[出光興産株式会社製、粘度平均分子量=19,500]
(B)芳香族ポリエステル系樹脂
ポリエチレンテレフタレート(PET):[三井化学株式会社製]商品名 J125
ポリブチレンテレフタレート(PBT):[三菱レイヨン株式会社製]商品名 N1300
(C)リグノフェノール
リグノクレゾール:
前記式(III)に示すリグノクレゾール:
ブナの木粉をp−クレゾールを含むアセトン溶液に浸漬して、木粉にp−クレゾールを収着させた。収着後の木粉に72質量%の硫酸を添加し激しく攪拌した。攪拌停止後浄水を加え放置し、上澄みをデカンテーションする操作を6回繰り返して酸と過剰のp−クレゾールを取り除いた。容器内の沈殿物を乾燥し、これにアセトンを加え、式(III)の構造を有するリグノクレゾールを抽出した後、アセトンを留去した。具体的には、特開2001−64494号公報の実施例1と同様に行った。
・その他成分
(ポリ乳酸PLA):[ネイチャーワークス製]商品名 3001D
(リン系難燃剤BDP):ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)[株式会社ADEKA製]
表1に示す割合で上記各成分を配合し、押出機(機種名:VS40、田辺プラスチック機械株式会社製)に供給し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。なお、すべての実施例及び比較例において、フェノール系酸化防止剤としてイルガノックス1076(BASF社製)0.2質量部及びリン系酸化防止剤としてアデカスタブC(株式会社ADEKA製)0.1質量部をそれぞれ配合した。得られたペレットを、120℃で12時間乾燥させ後、射出成形機(東芝機械株式会社製、型式:IS100N)シリンダー温度260℃、金型温度80℃の条件で射出成形して試験片を得た。得られた試験片を用いて性能を上記性能試験によって評価し、その結果を表1に示した。
・実施例1〜4
(A)ポリカーボネート樹脂に(B)芳香族ポリエステル系樹脂及び(C)リグノフェノールを添加すると、流動性、耐衝撃性、耐熱性に優れるとともに、難燃性、耐溶剤性及び耐湿熱性にも優れ、しかも成形外観がよいポリカーボネート樹脂組成物を得ることができる。
・比較例1〜5
(B)芳香族ポリエステル系樹脂を用いないと流動性、耐衝撃性が低下するとともに、シルバーが発生し外観不良となり(比較例1)、(B)芳香族ポリエステル系樹脂の代わりに、ポリ乳酸を用いた場合でも、耐衝撃性が低く、光沢が無く外観不良であり(比較例5)、(C)リグノフェノールの配合量が多すぎると成形が困難となり、射出成形できない(比較例3)。また、(A)ポリカーボネート樹脂の配合割合が少なくなると、流動性が高すぎて、耐衝撃性、耐熱性が低下するとともに、難燃性も低下する(比較例2)。そして、(B)リグノフェノールに変えてリン系難燃剤を用いても、耐衝撃性、耐熱性及び耐湿熱性が劣るものとなる(比較例4)。
Claims (4)
- (A)ポリカーボネート樹脂70〜90重量%及び
(B)芳香族ポリエステル系樹脂30〜10重量%
からなる、樹脂混合物100重量部に対して、
(C)下記一般式(I)で表される構造を有するリグノフェノール10〜30重量部
を含むことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
〔式中、R1及びR4はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基又はフェノキシ基を示し、R2はヒドロキシアリール基又はアルキル置換ヒドロキシアリール基を示し、R3はヒドロキシアルキル基、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール基又は−OR5(R5は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す)を示し、水素原子以外のR1〜R5はそれぞれ置換基を有していてもよく、p及びqは0〜4の整数を示す。ただし、pが2以上である場合、複数のR1はそれぞれ同じであっても異なっていてもよく、また、qが2以上である場合、複数のR4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。〕 - (A)ポリカーボネート樹脂が芳香族ポリカーボネート樹脂である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- (B)芳香族ポリエステル系樹脂が、ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートである、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形体。
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