JP5766898B1 - プライマー組成物および塗装品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

エポキシ樹脂と、アミン系硬化剤とを含有し、ノルボルネン系樹脂成形品の塗装に使用される、プライマー組成物。エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含有するプライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成形品に対して塗装する塗装工程を含む、塗装品の製造方法。

Description

本発明は、プライマー組成物および塗装品の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、ノルボルネン系樹脂成型品の塗装に使用されるプライマー組成物、ノルボルネン系樹脂成型品にプライマー組成物を塗装した塗装品の製造方法に関する。
従来、ポリジシクロペンタジエン樹脂成型品などのノルボルネン系樹脂成型品の表面に塗料を脱脂処理のみを行い塗装する場合、得られる塗膜は、密着性が充分でない。このような問題に対し、たとえば成型品の表面を研磨する等の前処理を行うことにより、塗膜の密着性を向上させる方法がある。しかしながら、このような研磨作業は、手間や費用がかかる。そのため、ノルボルネン系樹脂成型品に対し、表面を研磨することなく塗装することができ、充分な密着性を示す塗料が求められている。
特許文献1には、二液硬化型ポリウレタンサフェーサを用いた塗装方法が提案されている。また、特許文献2には、水性ポリウレタン樹脂塗料を用いた塗装方法が提案されている。
特開昭63−278583号公報 特開平8−302046号公報
しかしながら、特許文献1に記載の二液硬化型ポリウレタンサフェーサは、ノルボルネン系樹脂成型品に対して、依然として充分な密着性を示す塗膜を形成することができない。特に、特許文献1に記載の二液硬化型ポリウレタンサフェーサは、成型直後や屋外の太陽光に3日以上曝されたノルボルネン系樹脂成型品に対し、充分な密着性を示す塗膜を形成することができない。また、特許文献2に記載の塗装方法は、樹脂成型品の形状によっては充分な密着性を示す塗膜を形成することができない。また、特許文献2に記載の塗装方法は、2コート1ベークの塗装仕様の場合、従来の溶剤型塗料で使用している塗装設備を使用することができない。さらに、特許文献1や特許文献2にも示されるように、従来は、ポリウレタンを主成分として、他の成分を調整することにより、課題の解決を図る手法が採られている。すなわち、当技術分野では、ポリウレタンを使用することが技術常識であり、そもそも、ポリウレタン以外の成分(たとえば本発明のようにエポキシ樹脂)を主成分として、ノルボルネン系樹脂組成物に対する塗膜を形成することはまったく想定されていない。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、ノルボルネン系樹脂成型品に対して、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、充分な密着性を有する塗膜を形成することのできるプライマー組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意努力した結果、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含有するプライマー組成物が、ノルボルネン系樹脂成型品の表面を研磨しなくても、ノルボルネン系樹脂成型品に良好な密着性が得られることを見出し、本発明を完成させた。また、本発明者らは、発明のより好ましい態様として、更に特定顔料をエポキシ樹脂とアミン系硬化剤に併用することで、より密着性良好なプライマー組成物が得られることを見出した。
すなわち、上記課題を解決する本発明の一局面のプライマー組成物は、エポキシ樹脂と、アミン系硬化剤とを含有し、ノルボルネン系樹脂成型品の塗装に使用されるプライマー組成物である。
また、本発明の他の一局面の塗装品の製造方法は、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含有するプライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成型品に対して塗装する塗装工程を含む、塗装品の製造方法である。
<プライマー組成物>
以下、本発明の一実施形態のプライマー組成物について、詳細に説明する。本実施形態のプライマー組成物は、エポキシ樹脂と、アミン系硬化剤とを含む。プライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品の塗装に使用される。
(エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂は、少なくとも1個のエポキシ基を有する有機化合物である。エポキシ樹脂は、ノルボルネン系樹脂成型品の表面と密着性を有するため、プライマー組成物の主たる成分として配合される。エポキシ樹脂中のエポキシ基の数は、1分子当たり1個以上であればよく、2個以上であることが好ましい。1分子当たりのエポキシ基の数は、エポキシ樹脂中のエポキシ基の総数をエポキシ樹脂中の分子の総数で除算することにより求められる。
エポキシ樹脂としては特に限定されず、従来公知のエポキシ樹脂が使用される。一例を挙げると、エポキシ樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂等である。
ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等およびこれらの臭素化物、水添加物が例示される。ノボラック型エポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等が例示される。芳香族エポキシ樹脂としては、トリスフェノールメタントリグリシジルエーテル等が例示される。
脂環族エポキシ樹脂としては、3,4−エポキシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−2−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシシクロヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル等が例示される。
脂肪族エポキシ樹脂としては、1,4−ブタンジオールのジグリシジルエーテル、1,6−へキサンジオールのジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル、炭素数が2〜9のアルキレン基を含むポリオキシアルキレングリコールやポリテトラメチレンエーテルグリコール等を含む長鎖ポリオールのポリグリシジルエーテル等が例示される。
グリシジルエステル型エポキシ樹脂としては、フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、へキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、サリチル酸のグリシジルエーテル−グリシジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステル等が例示される。
グリシジルアミン型エポキシ樹脂としては、トリグリシジルイソシアヌレート、環状アルキレン尿素のN,N’−ジグリシジル誘導体、p−アミノフェノールのN,N,O−トリグリシジル誘導体、m−アミノフェノールのN,N,O−トリグリシジル誘導体等が例示される。
これらの中でも、エポキシ樹脂は、形成される塗膜がノルボルネン系樹脂成型品とより高い密着性を示す観点から、ビスフェノール型エポキシ樹脂であることが好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビスフェノールF型エポキシ樹脂のうち、少なくともいずれか1つであることがより好ましい。これらエポキシ樹脂は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
密着性、耐水性、耐湿性の観点から、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100g/当量以上であることが好ましく、150g/当量以上であることがより好ましく、180g/当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂当量は、2500g/当量以下であることが好ましく、2200g/当量以下であることがより好ましく、2000g/当量以下であることがさらに好ましい。エポキシ樹脂当量が、100g/当量未満の場合、エポキシ樹脂の分子量が低下するため、塗装液粘性が低下する傾向がある。一方、エポキシ樹脂当量が2500g/当量を超える場合、エポキシ樹脂の粘性が高くなり、必要な塗装膜厚を付けにくくなる傾向がある。
プライマー組成物の樹脂固形分エポキシ樹脂の含有量は、塗料固形分の違いにより変化するため、一概には決定されない。一例を挙げるとすれば、プライマー組成物中の樹脂固形分において、5〜55重量%であることが好ましい。エポキシ樹脂の含有量が上記範囲内にある場合、形成される塗膜の強度や密着性が高められやすい。
(アミン系硬化剤)
アミン系硬化剤は、上記したエポキシ樹脂を硬化させるために配合される。アミン系硬化剤は、アミノ基を含有していれば特に限定されない。具体的には、アミン系硬化剤は、1級アミノ基含有アミン化合物、2級アミノ基含有アミン化合物および3級アミノ基と活性水素基とを併せ持つ化合物等が挙げられる。活性水素基は、硬化剤成分のエポキシ基と反応しうる官能基である。活性水素基は特に限定されず、1級アミノ基、2級アミノ基、水酸基、チオール基、カルボキシル基、ヒドラジド基等が例示される。
より具体的には、アミン系硬化剤は、鎖状脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン等が例示される。
鎖状脂肪族アミンとしては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミン等およびこれらの誘導体が例示される。
環状脂肪族アミンとしては、メンセンジアミン、イソフォロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロへキシルメタン、ビス(アミノメチルシクロヘキサン、N−アミノエチルピペラジン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン等およびこれらの誘導体が例示される。
芳香族アミンとしては、m−キシレンジアミン、α−(m/pアミノフェニル)エチルアミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、α,α−ビス(4−アミノフェニル−p−ジイソプロピルベンゼン等およびこれらの誘導体が例示される。
密着性、耐水性、耐湿性および必要な膜厚を1回の塗装で付ける観点から、アミン系硬化剤の活性水素当量は、50g/当量以上であることが好ましく、90g/当量以上であることがより好ましく、150g/当量以上であることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量は、700g/当量以下であることが好ましく、600g/当量以下であることがより好ましく、500g/当量以下であることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量が50g/当量未満の場合、アミン系硬化剤の樹脂分子量が低下するため、粘性が低下することから、必要な膜厚を付け難い傾向となる。また、活性水素当量が700g/当量を超える場合、アミン系硬化剤の分子量が高くなるため、塗装液固形分が低下し、必要膜厚が付け難くなるとともに、架橋密度が低下する傾向となり、耐水性、耐湿性が低下する傾向となる。
本実施形態のプライマー組成物は、上塗り塗料との層間密着性および塗装作業性の観点から、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素が0.35当量以上であることが好ましく、0.4当量以上であることがより好ましく、0.5当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素は、2.0当量以下であることが好ましく、1.5当量以下であることがより好ましく、1.0当量以下であることがさらに好ましい。アミン系硬化剤の活性水素当量が0.35当量未満の場合、エポキシ樹脂との反応速度が低下し、上塗りを塗装できるようになるまでの時間が長くなる傾向となる。一方、アミン系硬化剤の活性水素当量が2.0当量を超える場合、エポキシ樹脂との反応速度が上昇し、耐溶剤性が発現する時間が短くなる傾向となるため、上塗りする塗料との密着性が低下する傾向となる。
また、本実施形態のプライマー組成物は、後述する変形例1に示されるように、特定の顔料(タルク、マイカ、クレー、以下、特定顔料ともいう場合がある)を併用することでより良好な密着性を得ることができる。
上記のエポキシ樹脂およびアミン系硬化剤は、適宜溶剤に溶解して使用される。溶剤としては特に限定されない。一例を挙げると、溶剤は、炭化水素類、ケトン類、エステル類、アルコール類等である。炭化水素類としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ミネラルスピリット、ナフサ等が例示される。ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)等が例示される。エステル類としては、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が例示される。アルコール類としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール等が例示される。これらの中でも、ノルボルネン系樹脂成型品の表面をわずかに溶解して微細な凹凸を形成し、この凹凸に入り込むように塗装され得る観点から(アンカー効果)、溶剤は、有機溶剤であることが好ましい。有機溶剤が用いられることにより、アンカー効果により、ノルボルネン系樹脂成型品と塗膜との密着性が向上しやすい。これらの溶剤は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
(ノルボルネン系樹脂成型品)
ノルボルネン系樹脂成型品は、ノルボルネン系モノマーを重合し、成型することにより得られる。ノルボルネン系樹脂は、低温衝撃に強く、高い耐熱性を有しており、かつ厚肉成型に適している。そのため、ノルボルネン系樹脂は、水槽や浄化槽、バスタブなどの筐体、自動車や建農機の各種外装部品、内装部品等に広く利用されている。
従来の塗料は、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に脱脂処理のみを行い塗装すると、成型直後のノルボルネン系樹脂成型品では塗装に際し塗膜がのり難いことが一般に知られている。また、太陽光に長期間曝露される等により表面が酸化等により劣化したノルボルネン系樹脂成型品に対し、充分な密着性を示す塗膜を形成することができない。そのため、従来の塗料は、ノルボルネン系樹脂成型品を特殊な前処理(たとえば研磨等)した後に塗装される。なお、本実施形態において「研磨」とは、ノルボルネン系樹脂成型品の表面を粗い状態に加工して、表面積を大きくする作業をいう。このような作業を行う方法は、サンドペーパー等により物理的に表面を擦る方法や、各種レーザー加工といった公知の方法を適宜採用することができる。しかしながら、本実施形態のプライマー組成物は、上記したエポキシ樹脂およびアミン硬化剤を含む。このようなプライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に塗装されると、表面に密着する。すなわち、プライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、充分な密着性を有する塗膜を形成することができる。本実施形態のプライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須としないため、湾曲した形状等に加工された部材(たとえばバンパーやグリル等の自動車外装部品)に対しても容易に塗装することができる(ただし、塗装前に脱脂処理が行われることがある)。得られる塗膜は、これら自動車外装部品から剥がれにくい。なお、本実施形態のプライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須としない。しかしながら、本実施形態のプライマー組成物は、通常の前処理(たとえば脱油処理等)を適宜行ってもよい。
ノルボルネン系樹脂成型品を得るために用いられるノルボルネン系モノマーは、ノルボルネン環を有するシクロオレフィンである。このようなモノマーとしては、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン等が例示される。
これらのモノマーは、反応射出成型によって塊状重合される。その際、好適には、メタセシス触媒と活性剤とが用いられる。塊状重合において用いられるメタセシス触媒としては、六塩化タングステンや、トリドデシルアンモニウムモリブデート、トリ(トリデシルアンモニウム)モリブデート等の有機モリブデン酸アンモニウム塩等が例示される。メタセシス触媒として、公知のルテニウムカルベン錯体が用いられてもよい。活性剤としては、エチルアルミニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等のアルキルアルミニウムハライド、これらアルキルアルミニウムハライドのアルキル基の一部をアルコキシ基で置換したアルコキシアルキルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が例示される。
塊状重合は、たとえば、ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒からなる液と、ノルボルネン系モノマーと活性剤からなる液とを混合し、金型内に射出する方法により行われる。
次に、本実施形態のプライマー組成物が、ノルボルネン系樹脂成型品とより優れた密着性を示すための変形例について説明する。
<変形例1:特定顔料を含むプライマー組成物>
本変形例のプライマー組成物は、特定顔料をさらに含み、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量およびアミン系硬化剤の活性水素当量が所定の範囲である。以下、それぞれについて説明する。なお、上記した実施形態と重複する説明は、適宜省略される。
(特定顔料)
特定顔料は、平面視において長径と短径とを有し、平均粒子径が厚みよりも大きい顔料である。特定顔料の平均粒子径は、特定顔料の平面を対向する方向から見た場合の長径と短径の平均値をいい、たとえば特定顔料の走査型電子顕微鏡(SEM)で写真を撮影し、100個の特定顔料について長径と短径とを測定することによって求めることができる。
特定顔料としては、平均粒子径が厚みよりも大きい、いわゆる鱗片状の顔料の中のタルク、クレー、マイカに限定される。これらの特定顔料は、1種類が使用されてもよく、併用されてもよい。これらの特定顔料を併用することにより、得られる塗膜が、ノルボルネン系樹脂成型品に対して、より良好な密着性、耐水性、耐湿性を示す。
変形例1のプライマー組成物の特定顔料の顔料容積濃度(塗料固形分中に占める顔料の割合(体積%)であり、以下、単にPVCともいう場合がある)としては、0%を超えることが好ましく、2%以上であることがより好ましく、4%以上であることがさらに好ましい。また、PVCは、50%以下であることが好ましく、45%以下であることがより好ましく、40%以下であることがさらに好ましい。PVCが、50%を超える場合、顔料の表面積が高くなるため、塗膜形成がし難い状態となる傾向があるとともに、特定顔料が沈降し易くなり、均一な塗膜が形成し難くなる傾向がある。
変形例1のプライマー組成物は、上記特定顔料と着色顔料等の塗料で一般に使用する顔料とを併用することもできる。特定顔料と着色顔料等をエポキシ樹脂とアミン系硬化剤に併用する場合、特定顔料と着色顔料等を合わせた顔料体積濃度は、0%を超えることが好ましく、4%以上(特定顔料2%、着色顔料等2%)であることがより好ましく、8%以上(特定顔料4%、着色顔料等4%)であることがさらに好ましい。また、特定顔料と着色顔料等を合わせた顔料体積濃度は、50%以下であることが好ましく、45%以下であることがより好ましく、40%以下であることがさらに好ましい。プライマー組成物の特定顔料と着色顔料等を合わせた顔料容積濃度が、50%を超える場合、顔料の表面積が高くなるため、塗膜形成がし難い状態となる傾向があるとともに、併用した顔料が沈降し易くなり、均一な塗膜が形成し難くなる傾向がある。
(エポキシ樹脂)
本変形例において、密着性、耐水性、耐湿性の観点から、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100g/当量以上であることが好ましく、150g/当量以上であることがより好ましく、180g/当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂当量は、2500g/当量以下であることが好ましく、2200g/当量以下であることがより好ましく、2000g/当量以下であることがさらに好ましい。エポキシ樹脂当量が、100g/当量未満の場合、エポキシ樹脂の分子量が低下するため、塗装液粘性が低下する傾向がある。一方、エポキシ樹脂当量が2500g/当量を超える場合、エポキシ樹脂の粘性が高くなり、必要な塗装膜厚を付けにくくなる傾向がある。
(アミン系硬化剤)
本変形例において、密着性、耐水性、耐湿性および必要な膜厚を1回の塗装で付ける観点から、アミン系硬化剤の活性水素当量は、50g/当量以上が好ましく、90g/当量以上であることがより好ましく、150g/当量以上であることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量は、700g/当量以下であることが好ましく、600g/当量以下であることがより好ましく、500g/当量以下あることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量が50g/当量未満の場合、アミン系硬化剤の樹脂分子量が低下するため、粘性が低下することから、必要な膜厚を付け難い傾向となる。また、活性水素当量が700g/当量を超える場合、アミン系硬化剤の分子量が高くなるため、塗装液固形分が低下するため、必要膜厚が付け難くなるとともに、架橋密度が低下する傾向となり、耐水性、耐湿性が低下する傾向となる。
本変形例のプライマー組成物は、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素が0.35当量以上であることが好ましく、0.4当量以上であることがより好ましく、0.5当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素は、2.0当量以下であることが好ましく、1.5当量以下であることがより好ましく、1.0当量以下であることがさらに好ましい。アミン系硬化剤の活性水素当量が0.35当量未満の場合、エポキシ樹脂との反応速度が低下し、上塗りを塗装できるようになるまでの時間が長くなる傾向となる。一方、アミン系硬化剤の活性水素当量が2.0当量を超える場合、エポキシ樹脂との反応速度が上昇し、耐溶剤性が発現する時間が短くなる傾向となるため、上塗りする塗料との密着性が低下する傾向となる。
本変形例のプライマー組成物によれば、特定顔料を含有することにより、上記のような比較的広範なエポキシ樹脂当量を示すエポキシ樹脂や、活性水素当量を示すアミン系硬化剤を用いる場合であっても、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に密着性の良好な塗膜を形成することができる。
<変形例2:特定のエポキシ樹脂当量および活性水素当量を示すプライマー組成物>
本変形例のプライマー組成物は、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量およびアミン系硬化剤の活性水素当量が所定の範囲である。以下、それぞれについて説明する。なお、上記した実施形態と重複する説明は、適宜省略される。
(エポキシ樹脂)
本変形例において、密着性、耐水性、耐湿性の観点から、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100g/当量以上であることが好ましく、150g/当量以上であることがより好ましく、180g/当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂当量は、2500g/当量以下であることが好ましく、2200g/当量以下であることがより好ましく、2000g/当量以下であることがさらに好ましい。エポキシ樹脂当量が、100g/当量未満の場合、エポキシ樹脂の分子量が低下するため、塗装液粘性が低下する傾向がある。一方、エポキシ樹脂当量が2500g/当量を超える場合、エポキシ樹脂の粘性が高くなり、必要な塗装膜厚を付けにくくなる傾向がある。
(アミン系硬化剤)
本変形例において、密着性、耐水性、耐湿性および必要な膜厚を1回の塗装で付ける観点から、アミン系硬化剤の活性水素当量は、50g/当量以上が好ましく、90g/当量以上であることがより好ましく、150g/当量以上であることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量は、700g/当量以下であることが好ましく、600g/当量以下であることがより好ましく、500g/当量以下であることがさらに好ましい。また、アミン系硬化剤の活性水素当量が50g/当量未満の場合、アミン系硬化剤の樹脂分子量が低下するため、粘性が低下することから、必要な膜厚を付け難い傾向となる。また、活性水素当量が700g/当量を超える場合、アミン系硬化剤の分子量が高くなるため、塗装液固形分が低下し、必要膜厚が付け難くなるとともに、架橋密度が低下する傾向となり、耐水性、耐湿性が低下する傾向となる。
本変形例のプライマー組成物は、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素が0.35当量以上であることが好ましく、0.4当量以上であることがより好ましく、0.5当量以上であることがさらに好ましい。また、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対するアミン系硬化剤中の活性水素は、2.0当量以下であることが好ましく、1.5当量以下であることがより好ましく、1.0当量以下であることがさらに好ましい。アミン系硬化剤の活性水素当量が0.35当量未満の場合、エポキシ樹脂との反応速度が低下し、上塗りを塗装できるようになるまでの時間が長くなる傾向となる。一方、アミン系硬化剤の活性水素当量が2.0当量を超える場合、エポキシ樹脂との反応速度が上昇し、耐溶剤性が発現する時間が短くなる傾向となるため、上塗りする塗料との密着性が低下する傾向となる。
本変形例のプライマー組成物によれば、上記のような所定の範囲のエポキシ樹脂当量を示すエポキシ樹脂や、活性水素当量を示すアミン系硬化剤を用いることにより、変形例1のような特定顔料を含まない場合であっても、研磨等の特殊な前処理を行っていないノルボルネン系樹脂成型品の表面に密着性の良好な塗膜を形成することができる。
(その他の成分)
本実施形態のプライマー組成物の説明に戻り、本実施形態のプライマー組成物は、上記したエポキシ樹脂およびアミン系硬化剤以外に、その他の成分を適宜含んでもよい。その他の成分としては、無機充填材(ただし上記した特定顔料を除く)、難燃剤、レベリング剤、消泡剤、カップリング剤等が例示される。
無機充填材としては、ガラス等のケイ酸塩、酸化チタン、アルミナ、溶融シリカ(溶融球状シリカ、溶融破砕シリカ)、合成シリカ、結晶シリカ等のシリカ粉末等の酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト等の炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム等の硫酸塩または亜硫酸塩、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム等のホウ酸塩、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素等の窒化物等が例示される。
難燃剤としては、臭素化エポキシ樹脂、臭素化フェノール樹脂等のハロゲン系難燃剤、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、赤燐、リン酸エステル類、ホスフィン類等のリン系難燃剤、メラミン誘導体等の窒素系難燃剤及び水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤等が例示される。
レベリング剤としては、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリレート類からなる分子量4000〜12000のオリゴマー類、エポキシ化大豆脂肪酸、エポキシ化アビエチルアルコール、水添ひまし油、チタン系カップリング剤等が例示される。
消泡剤としては、イソパラフィン、流動パラフィン、シリコンオイル、ポリシロキサン系オリゴマー、フッ素系化合物、アクリル酸エステルやビニル系化合物の共重合体等が例示される。
カップリング剤としては、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤等が例示される。
以上、本実施形態のプライマー組成物は、上記したエポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含む。このようなプライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品に塗装される場合に、形成される塗膜とノルボルネン系樹脂成型品の表面との密着性が優れる。これは、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含むことにより、エポキシ樹脂の一部がノルボルネン系樹脂成型品の表面に浸透して密着する。このような、本実施形態のプライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、ノルボルネン系樹脂成型品に、適宜脱脂処理を行うだけで塗装することができる。
<塗装品の製造方法>
以下、本発明の一実施形態の塗装品の製造方法について、詳細に説明する。本実施形態の塗装品の製造方法は、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含有するプライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成型品に対して塗装する塗装工程を含む。なお、プライマー組成物は、上記した実施形態において詳述したものと同じであるため、重複する説明は適宜省略する。また、本実施形態の塗装品の製造方法は、塗装工程に特徴を有している。そのため、塗装工程以外の工程は、周知の工程であり、適宜変更することができる。また、目的とする塗膜の構成によって、塗装工程以外の工程は適宜選択される。たとえば、1コートの塗膜を形成する場合や、2コート以上の塗膜を形成する場合には、それぞれに必要な周知の工程(たとえば乾燥工程)および工程の回数、順序等が適宜選択される。
(塗装工程)
塗装工程は、プライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成型品に対して塗装する工程である。なお、この塗装工程では、ノルボルネン樹脂成型品の表面を脱脂処理する脱脂処理工程が適宜採用されてもよい。
上記のとおり、プライマー組成物は、成型直後や成型後に3日間以上屋外にて太陽光に曝露されたノルボルネン系樹脂成型品に対しても高い密着性を有する塗膜を形成することができる。そのため、プライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、たとえば湾曲した形状等に加工された自動車外装部品等に対しても適用することができる。なお、本塗工工程では、このようにノルボルネン系樹脂組成物の表面を研磨しなくてもプライマー組成物を塗装することが可能である。しかしながら、これに加え、本塗工工程では、プライマー組成物の塗工前に、ノルボルネン系樹脂組成物の表面を適宜研磨してもよい。これにより、プライマー組成物と、ノルボルネン系樹脂組成物の表面とが、さらに良好な密着性を示し、得られる塗膜が、さらに良好な耐水性、耐湿性を示し得る。
プライマー組成物の塗装方法としては従来公知の塗装方法を用いることができる。プライマー組成物は、たとえば、必要に応じて加温し、シンナー等の有機溶剤を添加することにより所望の粘度に調整した後、エアースプレー、エアレススプレー、静電エアースプレー、フローコーター、ディッピング形式による塗装機などの通常使用される塗装機、または刷毛などを用いて塗装することができる。これらの塗装方法の中でも、エアースプレー塗装が好ましい。得られる塗膜(プライマー塗膜)の乾燥膜厚は、2μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることがさらに好ましい。また、乾燥膜厚は、70μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることがさらに好ましい。膜厚が2μm未満の場合、膜厚が薄いため均一な塗膜形成と充分な隠蔽性が得られなくなる傾向がある。一方、膜厚が70μmを超える場合、乾燥が遅く、垂れやすくなり均一な塗膜が形成しにくくなる傾向がある。プライマー塗膜は、乾燥工程の前に、塗膜を安定化させるために静置(セッティング)されてもよい。
(その他の工程)
塗装工程を経た塗膜に対し、適宜、乾燥、2コート目の上塗り塗装、パテ、プライマーサフェーサ、上塗り塗料を用いた補修塗装等が行われてもよい。
乾燥工程は、プライマー塗膜を強制的に乾燥する工程である。乾燥条件は特に限定されない。乾燥は、たとえば常温で塗膜を放置した後に、20〜100℃の温度条件で、5〜60分間乾燥させることにより行われる。
プライマーサフェーサの塗装は、従来公知の塗装方法により行うことができる。塗装後の乾燥は、たとえば常温で塗膜を放置した後に、20〜100℃の温度条件で、5〜60分間乾燥させることにより行われる。
プライマー組成物に塗装する上塗り塗料は、着色顔料を配合した塗料を使用する塗装や、着色顔料を配合した塗料を塗装した上に、クリヤー塗料を塗装する等、1コート以上の上塗り塗料を塗装する。これらの塗装方法は、求められる色や質感によって適宜選択される。
上塗り塗装に使用される塗料(上塗り塗料)は、プライマー組成物を塗装した後に焼付けをすることなく、ウェットオンウェットで塗装されてもよい。上塗り塗料としては、ウレタン系塗料、フッ素系塗料等が適宜使用される。
本実施形態の塗装品の製造方法によれば、ノルボルネン系樹脂成型品と充分に密着し得るプライマー組成物が、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に、研磨を必須とすることなく塗装される。そのため、このような塗装品の製造方法によれば、低コストで充分な密着性を有する塗膜が形成された塗装品を製造することができる。
以上、本発明のプライマー組成物および塗装品の製造方法の一実施形態について説明した。本発明は、上記実施形態に限定されない。なお、上記した実施形態は、以下の構成を有する発明に含まれる。
(1)エポキシ樹脂と、アミン系硬化剤とを含有し、ノルボルネン系樹脂成型品の塗装に使用される、プライマー組成物。
このような構成によれば、プライマー組成物は、研磨等の特殊な前処理を必須とすることなく、ノルボルネン系樹脂成型品に塗装する場合であっても、充分な密着性を有する塗膜を形成することができる。
(2)特定顔料がさらに含有され、前記エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100〜2500g/当量であり、前記アミン系硬化剤の活性水素当量は、50〜700g/当量であり、前記エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対する前記アミン系硬化剤中の活性水素は、0.35〜2.0当量であり、前記プライマー組成物を前記ノルボルネン系樹脂成型品に塗装して得られる乾燥塗膜中における前記特定顔料の含有量は、顔料体積濃度として、0を超え、50重量%以下である、(1)記載のプライマー組成物。
(3)前記エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100〜2500g/当量であり、前記アミン系硬化剤の活性水素当量は、50〜700g/当量であり、前記エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対する前記アミン系硬化剤中の活性水素は、0.35〜2.0当量である、(1)記載のプライマー組成物。
(4)前記エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビスフェノールF型エポキシ樹脂のうち、少なくともいずれか1つである、(1)〜(3)のいずれかに記載のプライマー組成物。
このような構成によれば、形成された塗膜は、ノルボルネン系樹脂成型品とより高い密着性を示す。
(5)前記特定顔料は、タルク、クレーおよびマイカからなる群から選択される少なくともいずれか1つである、(2)記載のプライマー組成物。
(6)前記ノルボルネン系樹脂成型品は、湾曲した部分を有する樹脂成型品である、(1)〜(5)のいずれかに記載のプライマー組成物。
バンパーやグリル等の自動車外装部品や、自動車内装部品、または樹脂製家電製品の筐体等の、湾曲した形状を有する樹脂成型品は、表面を研磨しにくい。本発明のプライマー組成物は、研磨等の特殊な処理を必須としない。そのため、これらのような成形品に対して塗装することができる。得られた塗膜は、これら湾曲した部分を有する樹脂成型品から剥がれにくい。
(7)エポキシ樹脂とアミン系硬化剤とを含有するプライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成型品に対し、前記ノルボルネン系樹脂成型品の表面に塗装する塗装工程を含む、塗装品の製造方法。
このような構成によれば、プライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に塗装される。プライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品に塗装する場合であっても、充分な密着性を有する塗膜を形成することができる。そのため、このような塗装品の製造方法によれば、良好な密着性、耐湿性、耐水性を有する塗膜が形成された塗装品を製造することができる。
(8)前記塗装工程は、前記ノルボルネン系樹脂成型品の表面を研磨することなく、前記プライマー組成物を塗装する工程である、(7)記載の塗装品の製造方法。
このような構成によれば、プライマー組成物と、ノルボルネン系樹脂組成物の表面とが、さらに良好な密着性を示し、得られる塗膜が、さらに良好な耐水性、耐湿性を示し得る。
(9)前記塗装工程は、成型後に3日間以上屋外にて太陽光に曝露された前記ノルボルネン系樹脂成型品に対して行われる、(7)または(8)記載の塗装品の製造方法。
ノルボルネン系樹脂成型品は、表面が酸化されると、塗膜の密着性が低下する。そのため、従来の塗料を塗装する場合、ノルボルネン系樹脂成型品の表面に対し、研磨等の前処理が行われる。しかしながら、本発明の塗装品の製造方法は、成型後の3日間以上屋外にて太陽光に曝露されることにより表面が充分に酸化されたノルボルネン系樹脂成型品に対しても、充分な密着性を有する塗膜を形成することができる。そのため、研磨等の前処理を行うことが必須ではなく、塗装できるようになるため、製造コストが抑えられる。
次に、本発明について実施例をあげて説明する。本発明は、必ずしもこれらの実施例に限定されるものではない。
使用した原料を以下に示す。
[プライマー成分(1コート目)]
<樹脂>
エポキシ樹脂A:エポミックR−139 (固形分100%、比重1.16、エポキシ当量185g/当量、三井化学(株))
エポキシ樹脂B:DER671−X70(固形分70%、固形分比重1.19、固形分100%換算のエポキシ当量476g/当量、The Dow Chemical Company社)
エポキシ樹脂C:jER1004(固形分100%、比重1.19、エポキシ当量 925g/当量 三菱化学(株))
エポキシ樹脂D:jER4005P(固形分100%、比重1.19、エポキシ当量 1075g/当量 三菱化学(株))
エポキシ樹脂E:jER1007(固形分100%、比重1.19、エポキシ当量 1975g/当量 三菱化学(株))
アクリルポリオール:アクリディックA−827(固形分65%、固形分比重1.12、固形分換算の水酸基価69mg・KOH/mg、DIC(株))
なお、以下の実施例では、上記エポキシ樹脂A、Bおよびアクリルポリオールはそのまま使用し、エポキシ樹脂CはjER1004 60wt%、IPA 2wt%、MIBK 13wt%、トルエン 25wt%を混合して調整したもの(固形分60%)を使用し、エポキシ樹脂DはjER4005P 60wt%、IPA 2wt%、MIBK 13wt%、トルエン 25wt%を混合して調整したもの(固形分60%)使用し、エポキシ樹脂EはjER1007 60wt%部、IPA 2wt%、MIBK 13wt%、トルエン 25wt%を混合して調整したもの(固形分60%)を使用した。
<硬化剤>
ポリアミン系硬化剤A:トーマイド 245−HS(固形分100%、比重 0.95、活性水素当量90g/当量、(株)T&K TOKA)
ポリアミン系硬化剤B:トーマイド TXS−690(固形分55%、固形分比重1.05、固形分100%換算の活性水素当量160g/当量、(株)T&K TOKA)
ポリアミン系硬化剤C:ニューマイド 630(固形分60%、固形分比重1.06、固形分100%換算の活性水素当量250g/当量、ハリマ化成(株))
ポリアミン系硬化剤D:VERSAMID JP1020(固形分65%、固形分比重1.19、固形分100%換算の活性水素当量475g/当量、BASF社)
イソシアネート系硬化剤:コロネートHX(固形分100%、比重1.16、NCO含有量21%、日本ポリウレタン工業(株))
<顔料>
酸化チタン:酸化チタンFR−48(比重4.20、古河ケミカルズ(株))
タルクA:ハイトロンA(特定顔料 比重2.65、竹原化学工業(株))
タルクB:タルクPK−50(特定顔料 比重2.80、富士タルク工業(株))
タルクC:タルクNK−48(特定顔料 比重2.80、富士タルク工業(株))
クレーA:カオリンクレーASP−200(特定顔料 比重2.58、BASF社)
クレーB:HAカオリン(特定顔料 比重2.70、山陽クレー工業(株))
マイカA:Iriodin 111Rutile Fine Satin(特定顔料 比重3.10、メルク(株))
沈降性硫酸バリウム:沈降性硫酸バリウム(フヘイ)(比重4.30、川津産業(株))
炭酸カルシウム:ネオライトSP−100(比重2.65、竹原化学工業(株))
<添加剤>
添加剤A:レベリング剤(ディスパロン230;楠本化成(株)製)
添加剤B:分散剤、消泡剤(DISPERBYK−166;BYK社、BYK−310;BYK社、ディスパロンOX−750;楠本化成(株)製)
<希釈用シンナー>
希釈用シンナーA:キシレン 30wt%、ブタノール 30wt%、ブチルセロソルブ 40wt%
希釈用シンナーB:トルエン 20wt%、キシレン 45wt%、酢酸エチル 5wt%、酢酸ブチル 14wt%、MIBK 10wt%、ソルベントPMアセテート 6wt%
[上塗り(2コート目)]
(a)主剤:ネオウレタンA(主剤) 100重量部
(b)硬化剤:トアウレタンB(硬化剤) 20重量部
(c)希釈剤;トアリファイン2Kシンナー 30重量部
*いずれも(株)トウペ製
<実施例1〜39、比較例1〜5>
(プライマー組成物(硬化剤を除く)の調製)
以下の表1〜3に記載の配合にしたがって、実施例1〜39および比較例1〜5のそれぞれのプライマー組成物(ただし硬化剤未配合)を調製した。プライマー組成物の調製は、硬化剤を除くそれぞれの成分を容器に入れ、サンドミル分散およびディスパーにて攪拌混合することにより行った。
Figure 0005766898
Figure 0005766898
Figure 0005766898
(成型板の保存方法)
ノルボルネン系樹脂成型板は、表面の紫外線および酸化劣化を防ぐために、反応射出成型直後にアルミラミジップ(アルミをPETでラミネートした袋)にノルボルネン系樹脂成型板を入れ、窒素パージし遮光して保存した。
(試験板の作成方法)
・プライマー組成物の調製
1コート目のプライマー組成物は、上記プライマー組成物(硬化剤を除く)に、表1〜3のそれぞれの硬化剤を混合し、希釈用シンナーにてイワタカップで測定される時間が10〜60秒になるように粘度を調整した。
・上塗りの調製
2コート目の上塗りは、上記プライマー組成物(硬化剤を除く)に、表1〜3に示されるイソシアネート系硬化剤を混合し、希釈用シンナーにてイワタカップで測定される時間が10〜60秒になるように粘度を調整した。
(成型直後品を用いた試験板の作成)
上記作製したノルボルネン系樹脂成型板をアルミラミジップから取り出し、直ちにイソプロピルアルコールを用いて脱脂処理を行い、エアブローで乾燥後調製したプライマー組成物をスプレーガンで塗装した。
(屋外で3日間曝露した後の成型品を用いた試験板の作成)
上記作製したノルボルネン系樹脂成型板をアルミラミジップから取り出し、塗装面を上にした状態で、屋外に3日間暴露した後、イソプロピルアルコールを用いて脱脂処理を行い、エアブローで乾燥後、調製したプライマー組成物をスプレーガンにて塗装した。
(塗膜乾燥条件)
・1コート1ベークの場合
プライマー組成物を塗布後、室温で10〜30分間セッティングし、次いで80℃×30分の強制乾燥を行い試験板とした。
・2コート2ベークの場合
プライマー組成物を塗布後、室温で10〜30分間セッティングを行い、次いで80℃×30分の強制乾燥を行った。さらに、室温で60分間冷却後、上記上塗りを1コート1ベークと同様に塗装乾燥を行い試験板とした。
・2コート1ベークの場合
プライマー組成物を塗布後、室温で10〜30分間セッティングし、上記上塗りを1コート1ベークと同様に塗装乾燥を行い試験板とした。
塗装完了後に試験板を常温で1週間放置し、その後、以下の評価を行った。結果を表4〜6に示す。
<一次付着試験>
それぞれの試験板を常温で1週間放置した後、JIS K5600−5.6クロスカット法に準じて2mm×2mmの升目を100個作成し、碁盤目剥離試験を実施し、以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
◎:100〜95個が剥離せずに残った。
○:94〜80個が剥離せずに残った。
△:79〜70個が剥離せずに残った。
×:剥離せずに残った数が69個以下であった。
<耐水試験>
それぞれの試験板を40℃の温水中に96時間浸漬し、その後、JIS K5600−5.6クロスカット法に準じて2mm×2mmの升目を100個作成し、碁盤目剥離試験を実施した。評価基準は、一次付着試験と同じ基準を採用した。
<耐湿試験>
それぞれの試験板に対し、JIS K5600−7−2 耐湿性の条件にしたがって240時間試験を行った。その後、JIS K5600−5.6クロスカット法に準じて2mm×2mmの升目を100個作成し、碁盤目剥離試験を実施した。評価基準は、一次付着試験と同じ基準を採用した。
<塗料安定性>
それぞれのプライマー組成物(硬化剤を除く)を、23℃で1週間放置した後、塗料の状態を目視で観察し、以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○:異常がなかった。
×:著しい沈殿が見られた。
Figure 0005766898
Figure 0005766898
Figure 0005766898
表4に示されるとおり、エポキシ樹脂とポリアミン系硬化剤とを用いた実施例1〜11のプライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品である成型板に対して、良好な一次付着性を示し、かつ、耐水性、耐湿性も良好であった。中でも、エポキシ樹脂当量が450g/当量以上1100g/当量以下であるエポキシ樹脂を使用した実施例5〜7のプライマー組成物は、耐水性および耐湿性がさらに良好であった。
表5に示されるとおり、さらに特定顔料を含む実施例12〜26、38および39のプライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品である成型板に対して、良好な一次付着性を示し、かつ、耐水性、耐湿性も良好であった。
表6に示されるとおり、さらに特定顔料を含む実施例29〜37のプライマー組成物は、ノルボルネン系樹脂成型品である成型板に対して、良好な一次付着性を示し、かつ、耐水性、耐湿性も良好であった。中でも、PVCが高い実施例30〜37のプライマー組成物は、さらに良好な、耐水性、耐湿性を示した。

Claims (7)

  1. エポキシ樹脂と、アミン系硬化剤とを含有し、
    ノルボルネン系樹脂成型品の塗装に使用され
    前記エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量は、100〜2500g/当量であり、
    前記アミン系硬化剤の活性水素当量は、50〜700g/当量であり、
    前記エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対する前記アミン系硬化剤中の活性水素は、0.35〜2.0当量である、プライマー組成物。
  2. 特定顔料がさらに含有され
    記プライマー組成物を前記ノルボルネン系樹脂成型品に塗装して得られる乾燥塗膜中における前記特定顔料の含有量は、0を超え、50重量%以下であり、
    前記特定顔料は、タルク、クレーおよびマイカからなる群から選択される少なくともいずれか1つである、請求項1記載のプライマー組成物。
  3. 前記エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビスフェノールF型エポキシ樹脂のうち、少なくともいずれか1つである、請求項1または2記載のプライマー組成物。
  4. 前記ノルボルネン系樹脂成型品は、湾曲した部分を有する樹脂成型品である、請求項1〜のいずれか1項に記載のプライマー組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプライマー組成物を、ノルボルネン系樹脂成型品に対して塗装する塗装工程を含む、塗装品の製造方法。
  6. 前記塗装工程は、前記ノルボルネン系樹脂成型品の表面を研磨することなく、前記プライマー組成物を塗装する工程である、請求項記載の塗装品の製造方法。
  7. 前記塗装工程は、成型後に3日間以上屋外にて太陽光に曝露された前記ノルボルネン系樹脂成型品に対して行われる、請求項5または6記載の塗装品の製造方法。
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