JP5766658B2 - 避雷器 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、前記避雷素子の先端には、導電性を有する板状の金属により折曲形成されて第1放電部と固定部と第2放電部とを備えた招弧電極が取り付けられ、前記第1放電部と第2放電部は、固定部の両端で上下反対方向に折曲形成され、前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップとが設けられ、前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極に形成された第1放電部との間に前記第1放電ギャップが形成され、前記避雷素子の基端には、導電性を有する板状の金属が上方向に折曲形成されて第3放電部を備えた外部電極が取り付けられ、前記招弧電極に形成された第2放電部と前記外部電極に形成された第3放電部との間に前記第2放電ギャップが形成され、前記第2放電ギャップは、前記クランプ碍子の反対側における前記避雷素子の側方、且つ前記避雷素子の先端近傍に設けられ、前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定されることをその要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の避雷器において、前記第2放電部には、前記第3放電部に向かって突出した突起部が形成されていることをその要旨としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の避雷器において、前記招弧電極には、前記第2放電部の上部に傾斜部が設けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、外部電極の先端を三角円弧形状に形成したので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。なお、三角円弧形状とは、先端を凸とする三角形の角が丸みを帯びている形状である。
以下、本発明の避雷器を具体化した第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。本実施形態は、腕金9に対して、高圧クランプ碍子10とともに、新規に取り付けられる新規取付用の避雷器20である。
図3に示されるように、外部電極40は、導電性を有する板状の金属がL字状に折曲形成されている。外部電極40は、避雷素子21の接地側電極22に取り付けられる避雷素子取付部41と、避雷素子取付部41に連続し、招弧電極30の第2放電部34との間で第2放電ギャップG2を構成する第3放電部42とを備えている。外部電極40は、避雷素子取付部41と第3放電部42とが一体に形成されている。外部電極40の第3放電部42は、高圧クランプ碍子10と反対側に配置されている。避雷素子取付部41には、避雷素子21の接地側電極22を挿通する長孔41aが形成されている。長孔41aは、外部電極40の延出方向に沿って延びる。
雷サージにより架空電線に過電圧が加わると、架空電線に接続された高圧クランプ碍子10の上部金具12から放電が起きる。この放電は、架空電線から第1放電ギャップG1を経て招弧電極30の第1放電部32に捕捉される。招弧電極30に捕捉された過電流は、避雷素子21の課電側電極24より限流素子26を経て接地側電極22、腕金9を介して大地に放出される。過電圧が限流素子26に印加されると、限流素子26は、素子自体が備える電圧電流特性の非直線性により、その抵抗値を減じて雷サージの大電流を通し、過電圧の消滅後はその抵抗値を回復して続流の放電を直ちに制限及び遮断し、速やかに絶縁を回復する。このため、避雷器20によって、続流が発生せず、線路の断線や碍子損傷などの被害が確実に防止される。
(1)招弧電極30と外部電極40とによって第2放電ギャップG2を構成し、第2放電ギャップG2を高圧クランプ碍子10の碍子軸Pに対して垂直方向に設定した。このため、招弧電極30に対して水平方向で向き合う外部電極40に、招弧電極30から雨水が滴下することがなく、雨水や雨水が凍結した氷柱による第2放電ギャップG2の放電距離の縮小が抑制される。よって、放電距離が確保できるとともに、不要に閃絡することを抑制できる。
(5)招弧電極30において第2放電部34の上部に傾斜部33が設けられているので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。
(8)一端に避雷素子21と外部電極40とが取り付けられ、他端に高圧クランプ碍子10が取り付けられる取付金具50を備え、外部電極40に回止部45と取付金具50に回止部55とが設けられているので、外部電極40と取付金具50とを位置決めすることができる。
以下、本発明の避雷器を具体化した第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。この実施形態の避雷器20は、取付金具50が腕金9の上下を挟み込むとともに、腕金9の下面において高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に締付固定される点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態は、高圧クランプ碍子10が既に取り付けられた腕金9に取り付ける既存取付用の避雷器20である。
避雷器20は、腕金9に取り付けられた高圧クランプ碍子10の固定ボルト14からナット15を取り外す。
(11)外部電極40を腕金9の下端において高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に固定したので、腕金9に取り付けられた高圧クランプ碍子10の固定ボルト14からナット15を取り外して固定ボルト14に取付金具50を挿通させ、ナット15を締付固定することで避雷器20を取り付けることができる。よって、高圧クランプ碍子10を腕金9から取り外すことなく、避雷器20を腕金9に取り付けることができる。
以下、本発明の避雷器を具体化した第3の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。この実施形態の避雷器20は、外部電極40に把持部47を備えた点が上記第2の実施形態と異なっている。以下、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態も既存取付用の避雷器20である。
(12)外部電極40に把持部47を備えたので、マニピュレータ等により把持部47を把持されて、避雷器20が取り付けられる。よって、安全な取付作業が可能となる。
・上記実施形態では、規制部として機能する回止部45,55、当接部57、接続部46を備えたが、省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、招弧電極30において固定部31と第2放電部34との間に傾斜部33を設けたが、固定部31に第2放電部34に直接接続してもよい。
・上記実施形態では、招弧電極30の第2放電部34に放電突起35を形成したが、放電突起35を省略してもよい。
・上記実施形態では、第2放電ギャップG2を高圧クランプ碍子10の碍子軸Pに対して垂直としたが、第2放電ギャップG2の方向を任意に変更してもよい。
・上記構成において、本体碍子11は磁器製に限らず、樹脂(ポリマー)製を採用することができる。
Claims (7)
- 腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、
前記避雷素子の先端には、導電性を有する板状の金属により折曲形成されて第1放電部と固定部と第2放電部とを備えた招弧電極が取り付けられ、
前記第1放電部と第2放電部は、固定部の両端で上下反対方向に折曲形成され、
前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップとが設けられ、
前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極に形成された第1放電部との間に前記第1放電ギャップが形成され、
前記避雷素子の基端には、導電性を有する板状の金属が上方向に折曲形成されて第3放電部を備えた外部電極が取り付けられ、
前記招弧電極に形成された第2放電部と前記外部電極に形成された第3放電部との間に前記第2放電ギャップが形成され、
前記第2放電ギャップは、前記クランプ碍子の反対側における前記避雷素子の側方、且つ前記避雷素子の先端近傍に設けられ、前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定される
ことを特徴とする避雷器。 - 請求項1に記載の避雷器において、
前記第3放電部には、前記第2放電部に向かって突出した円弧状の円弧部が形成され、
前記円弧部は、前記碍子軸方向に沿って形成されている
ことを特徴とする避雷器。 - 請求項1または2に記載の避雷器において、
前記第2放電部には、前記第3放電部に向かって突出した突起部が形成されている
ことを特徴とする避雷器。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の避雷器において、
前記第1放電部は、前記碍子軸と平行に形成されている
ことを特徴とする避雷器。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の避雷器において、
前記招弧電極には、前記第2放電部の上部に傾斜部が設けられている
ことを特徴とする避雷器。 - 腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、
前記避雷素子の先端に放電部を備えた招弧電極が取り付けられ、
前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップとを設け、
前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極との間に前記第1放電ギャップを形成し、
前記招弧電極と前記避雷素子の基端に取り付けられた外部電極との間に前記第2放電ギャップを形成し、
前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定され、
前記外部電極の先端は、三角円弧形状に形成されている
ことを特徴とする避雷器。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の避雷器において、
一端に前記避雷素子と前記外部電極とが取り付けられ、他端に前記クランプ碍子が取り付けられる取付金具を備え、
前記外部電極と前記取付金具とには、前記外部電極を位置決めする規制部が設けられている
ことを特徴とする避雷器。
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JP2012144733A JP5766658B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 避雷器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012144733A JP5766658B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 避雷器 |
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JP2014010921A JP2014010921A (ja) | 2014-01-20 |
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JP2012144733A Active JP5766658B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 避雷器 |
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