JP5766658B2 - 避雷器 - Google Patents

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Description

本発明は、架空電線の過電圧から対象機器を保護する避雷器に関する。
雷サージ等による過電圧が架空電線に流れたときに備えて避雷器が設置されている(例えば、特許文献1参照)。避雷器は、架空電線に流れる過電流を大地へ放電するとともに、続流を遮断する。避雷器は、高圧クランプ碍子の側方に取付金具を介して避雷素子が取り付けられている。避雷素子の下端は、取付金具によって腕金に接続されている。
避雷素子の上端には、高圧クランプ碍子との間で第1放電ギャップを形成する招弧電極が取り付けられている。避雷素子の上下端には、第2放電ギャップを形成する外部電極が取り付けられている。避雷器は、雷サージ等による過電圧が架空電線に発生すると、第1放電ギャップと避雷素子とを介して過電流を大地へ放電する。また、過電流が大きく、避雷素子に発生する制限電圧がある一定値を超える場合は、第1放電ギャップと第2放電ギャップとを介して過電流を大地へ放電する。
特開平11−121140号公報
ところで、第2放電ギャップが上下垂直方向において形成されているので、外部電極の先端に雨水や雨水が凍結した氷柱によって第2放電ギャップの放電距離が縮小されるおそれがある。そして、放電距離が縮小されると、不要な閃絡を生じ、避雷素子を介して過電流を大地へ放電せず、続流を遮断できない。一方で、放電距離が拡大すると、過電流が大きく、避雷素子に発生する制限電圧がある一定値を超えた場合でも、第2放電ギャップが閃絡せず、過電流を捕捉することが難しくなる。そこで、放電距離が確保できるとともに、過電流を確実に捕捉できる避雷器が求められていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、放電距離が確保できるとともに、過電流を確実に捕捉できる避雷器を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、前記避雷素子の先端には、導電性を有する板状の金属により折曲形成されて第1放電部と固定部と第2放電部とを備えた招弧電極が取り付けられ、前記第1放電部と第2放電部は、固定部の両端で上下反対方向に折曲形成され、前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップと設けられ、前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極に形成された第1放電部との間に前記第1放電ギャップ形成され記避雷素子の基端には、導電性を有する板状の金属が上方向に折曲形成されて第3放電部を備えた外部電極が取り付けられ、前記招弧電極に形成された第2放電部と前記外部電極に形成された第3放電部との間に前記第2放電ギャップ形成され前記第2放電ギャップは、前記クランプ碍子の反対側における前記避雷素子の側方、且つ前記避雷素子の先端近傍に設けられ、前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定されることをその要旨としている。
同構成によれば、招弧電極に形成された第2放電部と外部電極に形成された第3放電部とによって第2放電ギャップを構成し、第2放電ギャップをクランプ碍子の碍子軸に対して垂直方向に設定した。なお、第2放電ギャップは、招弧電極と外部電極との最短距離を繋いだ直線である。このため、招弧電極に対して水平方向で向き合う外部電極に、招弧電極から雨水が滴下することがなく、雨水や雨水が凍結した氷柱による第2放電ギャップの放電距離の縮小が抑制される。よって、放電距離が確保できるとともに、不要に閃絡することを抑制できる。また、招弧電極に流れた過電流を外部電極に容易に放電することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の避雷器において、前記第3放電部には、前記第2放電部に向かって突出した円弧状の円弧部が形成され、前記円弧部は、前記碍子軸方向に沿って形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第3放電部に円弧状の円弧部が碍子軸方向に沿って形成されるので、第2放電部から第3放電部に過電流を容易に放電することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の避雷器において、前記第2放電部には、前記第3放電部に向かって突出した突起部が形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2放電部に突起部が形成されているので、第2放電部から第3放電部に過電流を容易に放電することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の避雷器において、前記第1放電部は、前記碍子軸と平行に形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第1放電部は碍子軸と平行に形成されている。このため、招弧電極に雨水が溜まらないので、雨水や雨水が凍結した氷柱による第1放電ギャップの放電距離の縮小が抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の避雷器において、前記招弧電極には、前記第2放電部の上部に傾斜部が設けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、招弧電極において第2放電部の上部に傾斜部が設けられているので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、前記避雷素子の先端に放電部を備えた招弧電極が取り付けられ、前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップとを設け、前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極との間に前記第1放電ギャップを形成し、前記招弧電極と前記避雷素子の基端に取り付けられた外部電極との間に前記第2放電ギャップを形成し、前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定され、前記外部電極の先端は、三角円弧形状に形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、外部電極の先端を三角円弧形状に形成したので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。なお、三角円弧形状とは、先端を凸とする三角形の角が丸みを帯びている形状である。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の避雷器において、一端に前記避雷素子と前記外部電極とが取り付けられ、他端に前記クランプ碍子が取り付けられる取付金具を備え、前記外部電極と前記取付金具とには、前記外部電極を位置決めする規制部が設けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、一端に避雷素子と外部電極とが取り付けられ、他端にクランプ碍子が取り付けられる取付金具を備え、外部電極と取付金具とに規制部が設けられているので、外部電極と取付金具とを位置決めすることができる。
本発明によれば、避雷器において、放電距離が確保できるとともに、過電流を確実に捕捉できる。
腕金に設置された避雷器の設置状態を示す側面図。 避雷器の構成を示す斜視図。 避雷器の構成を示す斜視図。 避雷器の構成を示す上面図。 避雷器の構成を示す背面図。 腕金に設置された避雷器の設置状態を示す側面図。 避雷器の構成を示す斜視図。 避雷器の構成を示す斜視図。 避雷器の構成を示す背面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の避雷器を具体化した第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。本実施形態は、腕金9に対して、高圧クランプ碍子10とともに、新規に取り付けられる新規取付用の避雷器20である。
図1に示されるように、腕金9の上部に3相分の高圧クランプ碍子10を3個固定し、これら高圧クランプ碍子10によって各相の架空電線が支持されている。高圧クランプ碍子10は、架空電線を支持する上部金具12を有する本体碍子11と、本体碍子11の下部に固着されるベース金具13と、ベース金具13の下部に固着される固定ボルト14とによって構成されている。腕金9に形成された図示しない孔に上方から固定ボルト14が挿通され、固定ボルト14に下方からナット15を締め付けることにより、高圧クランプ碍子10は腕金9に固定されている。
避雷器20は、高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に取付金具50を介して固定される避雷素子21と、避雷素子21の先端に固定された招弧電極30と、避雷素子21の基端に固定された外部電極40と、避雷素子21を腕金9に取り付ける取付金具50とを備えている。
避雷素子21は、下端に接地側電極22と、上端に課電側電極24とを備えている。接地側電極22と課電側電極24との間には、ZnO(酸化亜鉛)系の非直線抵抗素子である限流素子26が挟着され、その外周には弾力性に富む絶縁材料からなる絶縁外套27がモールド成型されている。
取付金具50は、導電性を有する板状の金属により腕金9に固定される腕金固定部(基端部)51と、避雷素子21が固定される避雷素子固定部(先端部)53とが形成されている。腕金固定部51には、高圧クランプ碍子10の固定ボルト14を挿通するための固定孔52が形成されている。避雷素子固定部53は、腕金9に向かって開口したコ字状に形成されている。避雷素子固定部53の空間部分に避雷素子21の接地側電極22を固定するナット23を収容する。避雷素子固定部53には、避雷素子21の接地側電極22の固定ボルト22aを挿通するための固定孔54が形成されている。
図5に示されるように、取付金具50は、避雷素子固定部53に連続し、取付金具50の延出方向と直交する方向に延出するとともに、下方に折り曲げられている回止部55を備えている。なお、回止部55が規制部として機能する。
図1に示されるように、取付金具50の腕金固定部51は、高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に対し、本体碍子11のベース金具13と腕金9の間に位置するようにナット23によって固定されている。取付金具50は、腕金9の上面に高圧クランプ碍子10と腕金9とから挟まれて取り付けられる。取付金具50の避雷素子固定部53には、避雷素子21の接地側電極22が外部電極40とともに下方からナット23によって固定される。避雷素子21の課電側電極24には招弧電極30が固定されている。
図2及び図3に示されるように、招弧電極30は、導電性を有する板状の金属により折曲形成されている。招弧電極30は、避雷素子21の課電側電極24に固定される固定部31と、固定部31に連続し、上部金具12との間で第1放電ギャップG1を構成する第1放電部32とを備えている。固定部31には、避雷素子21の課電側電極24を挿通する取付孔31aが形成されている。招弧電極30は、固定部31の取付孔31aに課電側電極24を挿通して当座金29とともにナット25によって締付固定されている。
第1放電部32は、固定部31に対して垂直に高圧クランプ碍子10側の上方向へ折曲形成され、高圧クランプ碍子10の碍子軸Pと平行に延出する。第1放電部32の先端は、四角形状に形成されている。第1放電部32の先端面32aと上部金具12との間が最短距離となり、第1放電ギャップG1となる。すなわち、第1放電ギャップG1は、第1放電部32の先端面32aの高圧クランプ碍子10側の角部と上部金具12の上部金具12の下端との間の最短距離で斜め方向に形成される。第1放電ギャップG1の寸法は、高圧クランプ碍子10と避雷器20の招弧電極30との距離により所定寸法に設定される。
また、招弧電極30は、高圧クランプ碍子10の反対側に、固定部31に連続した傾斜部33と、傾斜部33の下部に連続し、外部電極40との間で第2放電ギャップG2を構成する第2放電部34とを備えている。傾斜部33は、固定部31から外部電極40側の下方へ傾斜している。第2放電部34は、固定部31に対して垂直に外部電極40側の下方向へ延出して折曲形成され、高圧クランプ碍子10の碍子軸Pと平行に形成されている。第2放電部34の下端は、避雷素子21の上側近傍に位置している。また、固定部31と第2放電部34との間が傾斜部33によって斜めに接続されている。招弧電極30は、固定部31と、第1放電部32と、傾斜部33と、第2放電部34とが一体に形成されている。第1放電部32と第2放電部34とは、固定部31の両端で上下反対方向に垂直かつ平行に形成されている。
第2放電部34には、外部電極40に向かって突出した突起部としての放電突起35が形成されている。放電突起35の先端は、円錐状に形成されている。
図3に示されるように、外部電極40は、導電性を有する板状の金属がL字状に折曲形成されている。外部電極40は、避雷素子21の接地側電極22に取り付けられる避雷素子取付部41と、避雷素子取付部41に連続し、招弧電極30の第2放電部34との間で第2放電ギャップG2を構成する第3放電部42とを備えている。外部電極40は、避雷素子取付部41と第3放電部42とが一体に形成されている。外部電極40の第3放電部42は、高圧クランプ碍子10と反対側に配置されている。避雷素子取付部41には、避雷素子21の接地側電極22を挿通する長孔41aが形成されている。長孔41aは、外部電極40の延出方向に沿って延びる。
図3及び図5に示されるように、第3放電部42は、高圧クランプ碍子10の碍子軸Pと平行に、碍子軸Pに沿って上方向に延出し、避雷素子21の先端の高さまで延びている。すなわち、第2放電部34と第3放電部42とは、上下反対方向に垂直かつ平行に延出して形成されている。
図4に示されるように、第3放電部42の上端部は、上面視において円弧状に第2放電部34に向かって突出した円弧部42aが形成されている。よって、第2放電部34の放電突起35の先端と、第3放電部42の円弧部42aとの最短距離が第2放電ギャップG2となる。
図3に示されるように、第2放電ギャップG2は、水平方向に設定され、高圧クランプ碍子10の碍子軸Pに対して直交する。第2放電ギャップG2は、高圧クランプ碍子10と反対側の避雷素子21の側方、且つ避雷素子21の先端近傍に設けられている。第2放電ギャップG2の寸法は、招弧電極30と外部電極40との距離により所定寸法に設定される。寸法調整は、外部電極40の長孔41aによって避雷素子21の接地側電極22に対して外部電極40を水平方向に変位させることで行う。このとき、第3放電部42が、上方向に延出形成されているので、第2放電部34の放電突起35の先端と第3放電部42の円弧部42aとの上下方向の寸法調整の必要はない。
図5に示されるように、第3放電部42の上部の先端部43は、三角円弧形状に形成されている。三角円弧形状とは、先端を凸とする三角形の角が丸みを帯びている形状である。すなわち、第3放電部42は、先端ほど細くなっている。
図3及び図5に示されるように、外部電極40は、固定部31に連続し、固定部31の延出方向と直交する方向に延出するとともに、下方に折り曲げられている回止部45を備えている。外部電極40の回止部45は、取付金具50の回止部55の外面に接している。なお、回止部45が規制部として機能する。よって、取付金具50の回止部55と外部電極40の回止部45とが接することで、取付金具50に対する外部電極40の位置が固定されている。
次に、前述のように構成された避雷器20の動作について説明する。
雷サージにより架空電線に過電圧が加わると、架空電線に接続された高圧クランプ碍子10の上部金具12から放電が起きる。この放電は、架空電線から第1放電ギャップG1を経て招弧電極30の第1放電部32に捕捉される。招弧電極30に捕捉された過電流は、避雷素子21の課電側電極24より限流素子26を経て接地側電極22、腕金9を介して大地に放出される。過電圧が限流素子26に印加されると、限流素子26は、素子自体が備える電圧電流特性の非直線性により、その抵抗値を減じて雷サージの大電流を通し、過電圧の消滅後はその抵抗値を回復して続流の放電を直ちに制限及び遮断し、速やかに絶縁を回復する。このため、避雷器20によって、続流が発生せず、線路の断線や碍子損傷などの被害が確実に防止される。
また、招弧電極30に捕捉された過電流が大きく、避雷素子21に発生する制限電圧がある一定値を超える場合は、招弧電極30の第2放電部34から放電が起きる。この放電は、招弧電極30の第2放電部34から第2放電ギャップG2を経て外部電極40の第3放電部42に捕捉される。第3放電部42に捕捉された過電流は、外部電極40の避雷素子取付部41より取付金具50を経て、腕金9を介して大地に放出される。このため、避雷素子21の損傷が防止される。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)招弧電極30と外部電極40とによって第2放電ギャップG2を構成し、第2放電ギャップG2を高圧クランプ碍子10の碍子軸Pに対して垂直方向に設定した。このため、招弧電極30に対して水平方向で向き合う外部電極40に、招弧電極30から雨水が滴下することがなく、雨水や雨水が凍結した氷柱による第2放電ギャップG2の放電距離の縮小が抑制される。よって、放電距離が確保できるとともに、不要に閃絡することを抑制できる。
また、第2放電ギャップG2を避雷素子21に対して高圧クランプ碍子10の反対側に設けた。このため、第2放電ギャップG2で閃絡し、アークが発生しても高圧クランプ碍子10の損傷が防止される。
(2)第2放電ギャップG2を、避雷素子21の側方、且つ避雷素子21の先端近傍に設けた。このため、招弧電極30に流れた過電流を外部電極40に容易に放電することができる。また、異物による閃絡を抑制することができる。
(3)招弧電極30に形成された第2放電部34と、外部電極40に形成された第3放電部42とによって第2放電ギャップG2を構成し、第2放電部34に放電突起35が形成されているので、第2放電部34から第3放電部42に過電流を容易に放電することができる。
(4)第3放電部42に円弧状の円弧部42aが高圧クランプ碍子10の碍子軸P方向に沿って上方向に形成されるので、第2放電部34から第3放電部42に過電流を容易に放電することができる。
また、第2放電部34と第3放電部42とによって形成される第2放電ギャップG2の上下方向の寸法調整の必要がなくなる。
(5)招弧電極30において第2放電部34の上部に傾斜部33が設けられているので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。
(6)外部電極40の先端を三角円弧形状に形成したので、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。
(7)招弧電極30に形成された第1放電部32と、高圧クランプ碍子10の上部金具12とによって第1放電ギャップG1を構成し、第1放電部32は高圧クランプ碍子10の碍子軸Pと平行に形成されている。このため、招弧電極30に雨水が溜まらないので、雨水や雨水が凍結した氷柱による第1放電ギャップG1の放電距離の縮小が抑制される。
また、鳥等によって異物が設置されたとしても異物が滑り易く、引っ掛かり難い。よって、異物による閃絡を抑制することができる。
(8)一端に避雷素子21と外部電極40とが取り付けられ、他端に高圧クランプ碍子10が取り付けられる取付金具50を備え、外部電極40に回止部45と取付金具50に回止部55とが設けられているので、外部電極40と取付金具50とを位置決めすることができる。
(9)取付金具50を高圧クランプ碍子10の下端と腕金9の上端との間に挟み込んで固定したので、高圧クランプ碍子10と腕金9とに取付金具50が挟まれることで避雷器20を確実に取り付けることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の避雷器を具体化した第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。この実施形態の避雷器20は、取付金具50が腕金9の上下を挟み込むとともに、腕金9の下面において高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に締付固定される点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態は、高圧クランプ碍子10が既に取り付けられた腕金9に取り付ける既存取付用の避雷器20である。
図6及び図7に示されるように、取付金具50の腕金固定部51は、全長が短くなり、腕金9の上面に当接し、腕金9を挟み込む上面挟持部56として機能する。取付金具50は、避雷素子固定部53の側縁部から下方へ延出し、腕金9と当接する当接部57と、腕金9の下面に沿って延出し、上面挟持部56と腕金9を挟持する下面挟持部58とが備えられている。下面挟持部58には、高圧クランプ碍子10の固定ボルト14が挿通される固定孔59が形成されている。下面挟持部58がナットによって締付固定されることで、上面挟持部56とともに腕金9を挟持する。
次に、避雷器20の取り付けについて説明する。
避雷器20は、腕金9に取り付けられた高圧クランプ碍子10の固定ボルト14からナット15を取り外す。
続いて、避雷素子21等が装着された取付金具50の固定孔59に固定ボルト14を挿通し、固定ボルト14を回動軸として反時計回りに取付金具50を回して、取付金具50の当接部57を腕金9の側面に当接させる。この状態で、固定ボルト14にナット15を締め付け、上面挟持部56と下面挟持部58とによって取付金具50を腕金9に挟持させる。外部電極40の回止部45と取付金具50の当接部57とが接することで、取付金具50に対する外部電極40の位置が固定されている。なお、当接部57が規制部として機能する。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(9)の効果に加え以下の効果を奏することができる。
(11)外部電極40を腕金9の下端において高圧クランプ碍子10の固定ボルト14に固定したので、腕金9に取り付けられた高圧クランプ碍子10の固定ボルト14からナット15を取り外して固定ボルト14に取付金具50を挿通させ、ナット15を締付固定することで避雷器20を取り付けることができる。よって、高圧クランプ碍子10を腕金9から取り外すことなく、避雷器20を腕金9に取り付けることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の避雷器を具体化した第3の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。この実施形態の避雷器20は、外部電極40に把持部47を備えた点が上記第2の実施形態と異なっている。以下、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態も既存取付用の避雷器20である。
図8及び図9に示されるように、外部電極40は、避雷素子取付部41の側縁部から下方へ延出する接続部46と、接続部46の先端に接続された把持部47とを備えている。なお、第2の実施形態の外部電極40に設けられた回止部45は、接続部46に置き換わっている。
把持部47には、3個の把手48が設けられている。把持部47は、マニピュレータ等のアームにより把持される。よって、本実施形態の避雷器20は、マニピュレータ等により取り付けが可能である。
外部電極40の接続部46と取付金具50の当接部57とが接することで、取付金具50に対する外部電極40の位置が固定されている。なお、接続部46が規制部として機能する。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(9)、第2の実施形態の(11)の効果に加え以下の効果を奏することができる。
(12)外部電極40に把持部47を備えたので、マニピュレータ等により把持部47を把持されて、避雷器20が取り付けられる。よって、安全な取付作業が可能となる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、規制部として機能する回止部45,55、当接部57、接続部46を備えたが、省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、外部電極40の第3放電部42の先端を三角形状にしたが、円弧状等の他の形状を採用してもよい。
・上記実施形態では、招弧電極30において固定部31と第2放電部34との間に傾斜部33を設けたが、固定部31に第2放電部34に直接接続してもよい。
・上記実施形態では、外部電極40の第3放電部42を上面視において円弧状に形成したが、三角形状や直線状等の他の形状を採用してもよい。
・上記実施形態では、招弧電極30の第2放電部34に放電突起35を形成したが、放電突起35を省略してもよい。
・上記実施形態では、第2放電ギャップG2を避雷素子21の側方、且つ避雷素子21の先端近傍に設けたが、第2放電ギャップG2の位置を任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第2放電ギャップG2を高圧クランプ碍子10の碍子軸Pに対して垂直としたが、第2放電ギャップG2の方向を任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第1放電部32の先端を四角形状としたが、三角形状等の他の形状を採用してもよい。
・上記構成において、本体碍子11は磁器製に限らず、樹脂(ポリマー)製を採用することができる。
9…腕金、10…高圧クランプ碍子、11…本体碍子、12…上部金具、13…ベース金具、14…固定ボルト、15…ナット、20…避雷器、21…避雷素子、22…接地側電極、23…ナット、24…課電側電極、25…ナット、26…限流素子、27…絶縁外套、29…固定金具、30…招弧電極、31…固定部、31a…取付孔、32…第1放電部、33…傾斜部、34…第2放電部、35…放電突起、40…外部電極、41…避雷素子取付部、41a…長孔、42…第3放電部、42a…円弧部、43…先端部、44…リブ、45…回止部、50…取付金具、51…腕金固定部、52…固定孔、53…避雷素子固定部、54…固定孔、55…回止部、G1…第1放電ギャップ、G2…第2放電ギャップ、P…碍子軸。

Claims (7)

  1. 腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、
    前記避雷素子の先端には、導電性を有する板状の金属により折曲形成されて第1放電部と固定部と第2放電部とを備えた招弧電極が取り付けられ、
    前記第1放電部と第2放電部は、固定部の両端で上下反対方向に折曲形成され、
    前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップと設けられ
    前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極に形成された第1放電部との間に前記第1放電ギャップ形成され
    記避雷素子の基端には、導電性を有する板状の金属が上方向に折曲形成されて第3放電部を備えた外部電極が取り付けられ
    前記招弧電極に形成された第2放電部と前記外部電極に形成された第3放電部との間に前記第2放電ギャップ形成され
    前記第2放電ギャップは、前記クランプ碍子の反対側における前記避雷素子の側方、且つ前記避雷素子の先端近傍に設けられ、前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定される
    ことを特徴とする避雷器。
  2. 請求項1に記載の避雷器において、
    前記第3放電部には、前記第2放電部に向かって突出した円弧状の円弧部が形成され、
    前記円弧部は、前記碍子軸方向に沿って形成されている
    ことを特徴とする避雷器。
  3. 請求項1または2に記載の避雷器において、
    記第2放電部には、前記第3放電部に向かって突出した突起部が形成されている
    ことを特徴とする避雷器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の避雷器において、
    前記第1放電部は、前記碍子軸と平行に形成されている
    ことを特徴とする避雷器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の避雷器において、
    前記招弧電極には、前記第2放電部の上部に傾斜部が設けられている
    ことを特徴とする避雷器。
  6. 腕金に固定され、架空電線を支持するクランプ碍子の上部金具との間に設けられた放電ギャップを介して過電流を大地へ流すとともに、続流を遮断する避雷素子を備える避雷器において、
    前記避雷素子の先端に放電部を備えた招弧電極が取り付けられ、
    前記放電ギャップとして第1放電ギャップと第2放電ギャップとを設け、
    前記クランプ碍子の上部金具と前記招弧電極との間に前記第1放電ギャップを形成し、
    前記招弧電極と前記避雷素子の基端に取り付けられた外部電極との間に前記第2放電ギャップを形成し、
    前記第2放電ギャップの方向は、前記クランプ碍子の碍子軸に対して垂直に設定され、
    前記外部電極の先端は、三角円弧形状に形成されている
    ことを特徴とする避雷器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の避雷器において、
    一端に前記避雷素子と前記外部電極とが取り付けられ、他端に前記クランプ碍子が取り付けられる取付金具を備え、
    前記外部電極と前記取付金具とには、前記外部電極を位置決めする規制部が設けられている
    ことを特徴とする避雷器。
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