JP5766448B2 - 振動領域モニタおよびその健全性確認方法 - Google Patents

振動領域モニタおよびその健全性確認方法 Download PDF

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Description

本発明は、沸騰水型原子炉における炉心安定性対策としての振動領域モニタおよびその健全性確認方法に関する。
沸騰水型原子炉において、炉心安定性対策として振動領域モニタ(Oscillation Power Range Monitor:以下、OPRMという。)が使用されている。このOPRMを使用したOPRMシステムは、核熱水力安定性で特性的な振動を示す中性子束振動を検知して原子炉スクラムをさせることにより、燃料健全性が損なわれる前に中性子束振動を抑制することを目的としている。
原子力発電プラントのOPRMシステムは4区分で構成されており、1区分のOPRMシステムは、局部出力領域モニタ(Local Power Range Monitor:以下、LPRMという。)、52チャンネルのLPRM検出器、OPRMで構成される。
OPRMは、LPRMから、1区分に属する52チャンネルのLPRM検出器のLPRM検出器信号を受信する。そして受信した各LPRM検出器信号はノイズ除去フィルタによってノイズ除去されて、各LPRM検出値としてバイパス処理部に入力される。バイパス処理部は、52チャンネルのLPRM検出値の中でバイパスされているLPRM検出器からのLPRM検出値のとき、またはLPRM検出値が例えば5%以下の低い値を示しているときにそのLPRM検出値をバイパス処理する。バイパス処理部から出力された各LPRM検出値は、4又は3チャンネルのLPRM検出器から構成される44個のOPRMセル平均化処理部に割り当られ、OPRMセル毎にそのOPRMセルを構成するLPRM検出器のLPRM検出値からセル平均値が求められ、さらにセル平均値/セル時間平均値の演算により規格化セル値として、トリップ判定部に出力される。トリップ判定部では各規格化セル値の振幅や周期を検知して判定値を超えたときにトリップ信号を出力していた。
特開平4−335197号公報
従来のOPRMでは、バイパス処理部により、OPRMセル(以下、セルという。)を構成するLPRM検出器がバイパスされているとき、またはLPRM検出値が例えば5%以下の低い値を示しているときには、バイパス処理しているため、パイパス処理されたLPRM検出値は、後段のセル平均処理から除外され、バイパス処理されなかったLPRM検出値によりそのセルの平均処理を行っていた。
しかしながら、LPRM検出器の異常等で、LPRM検出値は5%以下の低い値ではないが、位相が異なっていたり、一定値が継続していたりする場合は、バイパス処理部において、バイパス処理されないことがある。この場合、異常値を含めて平均処理され、トリップ判定部に出力される。そして、トリップ判定部では、時系列で4チャンネルのLPRM検出値の平均値であるセル値の変化を捉えトリップ判定しているため、誤判定の可能性を含んでいた。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、トリップ判定の信頼性を向上させることのできる振動領域モニタおよびその健全性確認方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る振動領域モニタは、局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理部と、各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理部と、このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算部と、この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定部と、前記複数のLPRM検出値のそれぞれの振動に基づいてLPRM検出値の異常を判定する異常判定手段と、を有し、前記異常判定手段は、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理部と、前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算部と、このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値を用いて異常判定する異常判定部と、を備え、前記異常判定部は、各セルに割り当てられた各チャンネル規格化値の振幅超過を検出し、各チャンネル規格化値に対する規定振幅超過信号を出力する振幅超過判定部と、この各チャンネル規格化値に対する規定振幅超過信号を受信し、受信した規定振幅超過信号を比較し、振動の小さいチャンネル規格化値を検出し異常判定を出力する無振動チャンネル検出部と、を具備することを特徴とするものである。
また、本発明に係る振動領域モニタは、局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理部と、各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理部と、このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算部と、この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定部と、前記複数のLPRM検出値のそれぞれの振動に基づいてLPRM検出値の異常を判定する異常判定手段と、を有し、前記異常判定手段は、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理部と、前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算部と、このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値を用いて異常判定する異常判定部と、を備え、前記異常判定部は、各セルに割り当てられた各チャンネル規格化値のペリオドを計測するペリオド計測部と、この各セル単位で計測されたペリオドのばらつきを計測し判定値以上であれば異常判定を出力するばらつき検出部と、を具備することを特徴とするものである。
また、本発明に係る振動領域モニタの健全性確認方法は、局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理工程と、各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理工程と、このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算工程と、この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定工程と、前記平均化処理工程ないしトリップ判定工程に並行して、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理工程と、前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算工程と、このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値の振幅を判定値と比較し、判定値を超えたら異常と判定する振幅異常判定工程を有する異常判定工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る振動領域モニタの健全性確認方法は、局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理工程と、各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理工程と、このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算工程と、この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定工程と、前記平均化処理工程ないしトリップ判定工程に並行して、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理工程と、前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算工程と、このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値のペリオドを判定値と比較し、判定値を超えたら異常と判定するペリオド異常判定工程を有する異常判定工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、トリップ判定の信頼性を向上したOPRMを得ることができる。
本発明の第1の実施の形態のOPRMシステムの構成を示すブロック図。 図1の振幅異常判定部を示すブロック図。 図2の振幅超過判定部の概要を示すグラフ。 図2の無振動チャンネル検出部の判定ロジックを示すブロック図。 ABAトリップ判定部の概要を示すグラフ。 GRAトリップ判定部の概要を示すグラフ。 PBDAトリップ判定部の概要を示すグラフ。 本発明の第2の実施の形態のOPRMの構成を示すブロック図。 図8のペリオド異常判定部を示すブロック図。 図8のペリオド計測部の概要を示すグラフ。 図8のばらつき検出部の判定アルゴリズムを示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態のOPRMの構成を示すブロック図。
本発明に係る振動領域モニタおよびその健全性確認方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のOPRMシステムの構成を示すブロック図である。
まず、OPRM9の構成について、図1を用いて説明する。
原子力発電プラントのOPRMシステムは4区分で構成されているが、ここでは、1区分のOPRMシステムを示している。OPRMシステムは、52チャンネルのLPRM検出器10、LPRM8、OPRM9で構成される。LPRM8は、4つのLPRMユニット6で構成され、LPRMユニット6は、13個のLPRMモジュールを内蔵しており、それぞれのLPRMモジュールにLPRM検出器10が接続されている。52チャンネルのLPRM検出器10で検出された中性子束を示す電流信号は、各LPRMモジュールで電圧変換、フィルタリング、信号処理などがなされる。信号処理されたLPRM検出値はLPRMユニット6でデジタル処理され、一定時間間隔毎にOPRM9にLPRM検出器信号を出力する。
OPRM9は、LPRM8から、1区分に属する52チャンネルのLPRM検出器10のLPRM検出器信号LP1〜LP52を受信する。受信したLPRM検出器信号LP1〜LP52は、ノイズ除去フィルタ1によりノイズ除去され、各LPRM検出値CF1〜CF52となりバイパス処理部7に入力される。バイパス処理部7は、52チャンネルのLPRM検出値CF1〜CF52の中で、バイパスされているLPRM検出器10からのLPRM検出値のとき、またはLPRM検出値が例えば5%以下の低い値を示しているときにそのLPRM検出値をバイパス処理する。
バイパス処理部7から出力された各LPRM検出値CFB1〜CFB52は、平均化処理部2に入力され、LPRM検出値CFB1〜CFB52は、平均化処理部2において4又は3チャンネルのLPRM検出器10から構成される44個のセル平均化処理部2aに割り当てられ、各セル平均化処理部2aで各セルを構成するLPRM検出器10のLPRM検出値の高さ方向のセル平均値AF1〜AF44が計算される。
このセル平均値AF1〜AF44が時間平均処理部3を介して、規格化セル値演算部4に出力される。時間平均処理部3では、セル時間平均値TF1〜TF44が演算される。規格化セル値演算部4によって高さ方向のセル平均値/セル時間平均値の演算が行われ、規格化セル値CN1〜CN44として、トリップ判定部5に出力される。
トリップ判定部5においては、規格化セル値CN1〜CN44が入力され、セル毎に振幅ベーストリップ判定部(以下、ABAトリップ判定部という。)5a、増加率トリップ判定部(以下、GRAトリップ判定部という。)5b及びペリオドベーストリップ判定部(以下、PBDAトリップ判定部という。)5cの3種類の多様性を持ったアルゴリズムで出力振動の監視を行い規格化セル値CN1〜CN44が設定値を超えたときに、トリップ信号15を出力する。
さらに、OPRM9には、各セルに割り当てられた各LPRM検出値の振動に基づいて、所定の振動を呈していないLPRM検出値を検出して異常判定する振幅異常判定手段14が設けられている。
この振幅異常判定手段14は、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12及び振幅異常判定部13から構成されている。
チャンネル時間平均処理部11では、ノイズ除去フィルタ1を通過した52チャンネルのLPRM値CFB1〜CFB52が入力され、時間平均処理を行い、チャンネル時間平均値AV1〜AV52が算出され、チャンネル規格化演算部12へ出力される。
チャンネル規格化演算部12では、ノイズ除去フィルタ通過後の52チャンネルのLPRM値CFB1〜CFB52を、それぞれチャンネル時間平均値AV1〜AV52で割ることにより、チャンネル規格化値N1〜N52が算出され、振幅異常判定部13へ出力される。
この振幅異常判定部13について、図2を用いて説明する。
図2は、図1の振幅異常判定部13を示すブロック図である。
図2に示すように、振幅異常判定部13において、入力されたチャンネル規格化値N1〜N52は、例えば、44個あるセルに相応した44個からなる振幅超過判定部31へ分配される。各振幅超過判定部31へ入力される4つのチャンネル規格化値NA、NB、NC、NDは、LPRM検出器集合体の高さ方向の4つの領域A、B、C、Dに配置されたLPRM検出器10の出力に相応する。この振幅超過判定部31では、4つのチャンネル規格化値NA、NB、NC、NDの振幅が判定値を超過するか否かを判定し、無振動チャンネル検出部32へ出力される。
次に、振幅超過判定部31について図3を用いて説明する。
図3は、図2の振幅超過判定部の概要を示すグラフである。ここでは、チャンネル規格化値NAについて説明しているが、NB,NC,NDについても同様な処理を行う。
図3に示すように、チャンネル規格化値NAを判定値H1と比較する。チャンネル規格化値NAが判定値H1を超えた場合には、規定振幅超過信号NAHを無振動チャンネル検出部32へ出力を開始する。
次に、チャンネル規格化値NAを判定値H2と比較し、一定時間t1内にチャンネル規格化値NAが判定値H2を下回るかどうかをチェックする。H2を下回った時には、NAHの出力を継続し、次にNAを判定値H1と比較し、一定時間t1内に判定値を超えた場合には、NAHの出力を継続する。
判定値H1、H2を設定する目的は、各チャンネル規格値が持っている揺らぎ、ノイズの影響を除去し、振動を選択的に検知することにある。判定値H1、H2は、ABAトリップの判定値S1と同程度の値、例えば1.1に設定される。
以下同様の判定によりNAHの出力を継続する。一定時間t1以内で判定値H1、H2の超過が検出されなかった場合には、NAHの出力を停止し、振幅超過検出処理へ戻る。これらの処理はチャンネル規格化値NB、NC、NDに対しても行われ、上述の条件で、規定振幅超過信号NBH、NCH、NDHを無振動チャンネル検出部32へ出力する。無振動チャンネル検出部32では、規定振幅超過信号NAH、NBH、NCH、NDHの4入力の状態が判定される。
次に、無振動チャンネル検出部32について、図4を用いて説明する。
図4は、図2の無振動チャンネル検出部32の判定ロジックを示すブロック図である。
図4に示すように、4入力の内、3入力のみ入力有りの状態が一定時間t2以上継続した場合に、セル異常判定を出力する。この状態は1入力が故障により一定値を示している可能性があることを意味する。
セルを構成するチャンネル数が、検出器レイアウト上の理由により又はバイパスにより、3又は2チャンネルのセルが存在する場合があるが、このようなセルに対しては、判定のアルゴリズムは3入力の内2入力のみ入力有り、又は2入力の内1入力のみ入力有りの状態が一定時間t2以上継続したかどうかを検出する。
なお、異常判定の通知は、OPRM9の機器については、前面パネルにテキスト表示、インジケータ表示、アラーム音の出力等によって行われ、外部(制御室)に対しては警報信号を制御室へ出力する。この外部出力については、警報信号だけでなく、異常値発生セル番号及び異常値発生LPRM検出器番号等の付随情報をも出力することにより、運転員の異常診断や故障診断のための情報を提供する。
ここで、上述したトリップ判定部5における各種トリップ判定の特徴について、図5乃至図7を参照して説明する。
図5は、ABAトリップ判定部5aの概要を示すグラフであり、図6は、GRAトリップ判定部5bの概要を示すグラフであり、図7は、PBDAトリップ判定部5cの概要を示すグラフである。
まず、ABAトリップ判定部5aについて図5を参照して説明する。ABAトリップ判定は各セルに対して行われる。ABAトリップ判定部5aは、以下のステップで判定が行われる。
1.規格化したセル値S(t)の山ピーク値を判定値S1と比較する。
2.超えた場合には発振波形の谷ピーク値を二番目の判定値S2と比較し、山ピーク値の時刻から谷ピーク値の時刻までの時間T1が一定時間内TL、THの判定値内に入るかどうかをチェックする。
3.S2を下回った時には、次の山ピーク値を判定値Smaxと比較し、谷ピーク値の時刻から山ピーク値の時刻までの時間T2が一定時間TL、THの判定値を超えた場合にはOPRMトリップ信号を出力する。
次に、GRAトリップ判定部5bについて図6を参照して説明する。GRAトリップ判定も各セルに対して行われる。GRAトリップはセルの信号が発振して増加する割合によりトリップを判断するもので、ABAトリップとほぼ同様のアルゴリズムであり、同じ処理の中で行われる。GRAトリップ判定部5bは、以下のステップで判定が行われる。
1.規格化したセル値S(t)の山ピーク値を判定値S1と比較する。(ABAトリップ判定部と同様の処理)
2.超えた場合には発振波形の谷ピーク値を二番目の判定値S2と比較し、山ピーク値の時刻から谷ピーク値の時刻までの時間T1が一定時間TL、THの判定値内に入るかどうかをチェックする。(ABAトリップ判定部と同様の処理)
3.S2を下回った時には、前サイクルの山ピーク値P1と許容される最大の増倍率DR3からトリップ判定値S3を計算し、信号がこれを超えるとOPRMトリップ信号を出力する。
次に、PBDAトリップ判定部5cについて図7を参照して説明する。PBDAトリップ判定部5cは、規格化セル値の振動の周期(ペリオド)をモニタし、特定範囲内の周期のペリオドの連続回数を示す振動継続数Nと、その時の規格化セル値S(t)が判定値を超えるかを検知し、トリップを判断するものである。
1.ある範囲の特定範囲内の周波数を示すペリオド(T0〜T16)の連続した振動継続数Nが設定値Npを超えるかどうかをチェックする。
2.超えた場合には規格化セル値S(t)をトリップ判定値Spと比較し、これを超えた場合にはOPRMトリップ信号を出力する。
上述のようにOPRMのトリップ判定は、時系列で4チャンネルのLPRM検出値の平均値であるセル値の変化を捉えトリップ判定を行っている。
このように構成された本実施の形態において、OPRM9は、処理速度の向上及び容量の大規模化が進んだFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成し、各LPRM検出値の振幅をモニタしてもよい。セルを構成する4チャンネルのLPRM検出値のうち、振動値を示すものと、一定値を示すものの二つの状態が検出された場合には、OPRMの前面パネルに表示又は警報を制御室に送信することにより、運転員に振動の兆候を認識させることができる。
なお、振幅異常判定手段14は、ノイズ除去フィルタ1、平均化処理部2、時間平均処理部3、規格化セル値演算部4及びトリップ判定部5を構成するFPGA内部のロジックで構成してもよい。このように同一のFPGA内部のロジック構成にすることにより、省スペース化、経済性を図ることができる。
加えて、振幅異常判定手段14は、ノイズ除去フィルタ1、平均化処理部2、時間平均処理部3、規格化セル値演算部4及びトリップ判定部5を構成するFPGAとは別のFPGAのロジックで構成してもよい。このように相違するFPGAのロジックで構成することにより、検証性、FPGA異常時の機能分離性を図ることができる。
本実施の形態によれば、例えば、セルを構成する4チャンネルのうち、3チャンネルのLPRM検出値が全て同振幅で振動し、1チャンネルのLPRM検出器が故障や、炉内の振動モードの局部異常などにより一定の値のLPRM検出値を示す、または応答が著しく遅くなっている状態にある場合、平均化処理部2により、セルの平均値が計算されたときに、規格化セル値の振動の振幅は、4チャンネルのLPRM検出値が全て振動しているときよりも小さくなる。振幅の減少量によっては、ABAトリップ判定部5a、GRAトリップ判定部5bで検出されないが、振幅異常判定部13により1チャンネルの異常を検知することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、平均化処理部2と並行に、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12及び振幅異常判定部13を備えたことにより、実測されたセル1〜44の規格化セル値のトリップ判定と並行して、個々のLPRM検出値の異常値判定を行うことができる。
かくして、異常セル、異常LPRM検出器の発見を容易化することにより、トリップ判定の信頼性を向上したOPRMを得ることができる。また、OPRM9を処理の高速化及び容量の大規模化が進んだFPGAで構成することにより、さらに性能を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態のOPRMの構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、図1の振幅異常判定手段14の代わりにペリオド異常判定手段14aを設けたものであり、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
OPRM9aには、各セルに割り当てられた各LPRM検出値の振動に基づいてペリオド(周期)が所定の範囲以上に変動していることを検出し異常判定するペリオド異常判定手段14aが設けられている。
このペリオド異常判定手段14aは、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12及びペリオド異常判定部23から構成されている。
チャンネル時間平均処理部11では、時間平均処理を行い、チャンネル時間平均値AV1〜AV52が算出され、チャンネル規格化演算部12へ出力される。チャンネル規格化演算部12は、チャンネル規格化値N1〜N52をペリオド異常判定部23へ出力する。
このペリオド異常判定部23について、図9を参照して説明する。
ペリオド異常判定部23では、チャンネル規格化値N1〜N52を44個あるセルに相応した44個からなるペリオド計測部61へ分配する。各ペリオド計測部61へ入力される4つのチャンネル規格化値NA、NB、NC、NDは、LPRM検出器集合体の高さ方向の4つの領域A、B、C、Dに配置されたLPRM検出器10の出力に相応する。
ペリオド計測部61では、4つのチャンネル規格化値NA、NB、NC、NDの振幅が判定値を超過するか否かを判定し、判定値を超えている間の振動の周期(ペリオド)を計測し、ばらつき検出部62へ出力する。
ペリオド計測部61について図10を参照して説明する。
ここでは、チャンネル規格化値NAについて説明しているが、NB,NC,NDについても同様な処理を行う。
まず、チャンネル規格化値NAを判定値H1と比較する。判定値を超えたときには、山ピークの検出を行う。山ピークを検出したときに、山ピークのペリオド計測を開始する。次に、チャンネル規格化値NAを判定値H2と比較し、一定時間t3内に下回るかどうかをチェックする。
判定値H1、H2を設定する目的は、各チャンネル規格値が持っている揺らぎ、ノイズの影響を除去し、振動を選択的に検知することにある。判定値H1、H2は、ABAトリップの判定値S1と同程度の値、例えば1.1に設定される。
判定値H2を下回ったときには、谷ピークの検出を行う。谷ピークを検出したときに、谷ピークのペリオド計測を開始する。次に、チャンネル規格化値NAを判定値H1と比較し、一定時間t3以内に判定値を超過するかチェックする。判定値H1を超過した場合には、山ピークの検出を行う。山ピークを検出したら山ピークのペリオド計測結果PA0をばらつき検出部62へ出力し、次の山ピークのペリオド計測を開始する。
次に、チャンネル規格化値NAを判定値H2と比較し、一定時間t3以内に下回るかどうかをチェックする。H2を下回ったときには、谷ピークの検出を行う。谷ピークを検出したら、谷ピークのペリオド計測結果PA1をばらつき検出部62へ出力し、次の谷ピークのペリオド計測を開始する。
以下同様にペリオドの計測を行う。一定時間t3以内で判定値H1の超過が検出されず、判定値H2を下回ることが検出されなかったときには、ペリオドリセット信号RAをばらつき検出部62に出力し、振幅超過検出処理に戻る。これらの処理はチャンネル規格化値NB、NC、NDに対しても行われ、上述の条件で、ペリオドPBn、PCn、PDn(n=0,1,2,3・・・)、リセット信号RB、RC、RDをばらつき検出部62へ出力する。
ばらつき検出部62について図11を用いて説明する。
ばらつき検出部62において、最新の4チャンネルのペリオドPAn、PBn、PCn、PDnが保持される(S11)。初期値は0である。保持している各チャンネルのペリオドは、このチャンネルのペリオドリセット信号により0にクリアされる(S12)。
ばらつき検出部62では、これらの保持している4つのペリオドのデータを、一定時間間隔dt毎に、最大値と最小値との差分値の演算を行う(S14)。この演算はリアルタイム演算であり、各ペリオドのnは一致する必要はない。0のデータは演算に使用しない。最大値と最小値との差分演算ができるのは、メモリデータ数が2つ以上あるときである(S13)。最大値と最小値との差分値に対して、上限値を設定し、これを超過した場合に、セル異常判定を出力する。この異常状態は、1つだけ周期の異なるLPRM検出値のために、ペリオドの定期性が乱れている可能性があることを意味する。
なお、この異常判定には、最大値と最小値との差分値の演算以外にも、分散値を利用してもよい。分散値に対して、上限値を設定し、これを超過するときに、セル異常判定を出力する(S15、S16)。
また、これらの異常値判定を補助する機能として、各ペリオド値の上下限判定を利用してもよい。各ペリオドに対しては上限値、下限値を設定し、これを超過又は下回るときにセル異常判定を出力する。各ペリオド、分散値、最大値と最小値との差分値について、これらの任意の組み合わせの判定結果の論理和で異常判定を出力してもよい。
したがって、OPRM9aにより、個々のLPRM検出値のペリオド異常判定を行うことが可能となる。
このように構成された本実施の形態において、OPRM9aは、処理速度の向上及び容量の大規模化が進んだFPGAで構成し、各LPRM検出値のペリオドをモニタしてもよい。セルを構成する4チャンネルのペリオドに大きくばらつきが検出された場合には、第1の実施の形態と同様に、OPRMの前面パネルに表示又は警報を制御室に送信すること等により、運転員に振動の兆候を認識させることができる。
本実施の形態によれば、例えば、セルを構成する4チャンネルのうち、3チャンネルのLPRM検出値が同一周期で振動し、1チャンネルのLPRM検出器が故障等により他の3チャンネルと異なる周期でLPRM検出値を示している状態である場合、平均化処理部2により、セルの平均値が計算されたときに、規格化セル値の振動の振幅は、1つだけ位相の異なるLPRM検出値のために、4チャンネルのLPRM検出値が全て振動している場合よりも小さくなる。振幅の減少量によっては、ABAトリップ判定部5a、GRAトリップ判定部5bで検出されない可能性があり、また1つだけ位相の異なるLPRM検出値のために、ペリオドの定期性が乱れ、PBDAトリップ判定部5cで検出されない可能性があるが、ペリオド異常判定部23により1チャンネルの異常を検知することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、平均化処理部2の処理と並行に、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12、ペリオド異常判定部23を備えたことにより、実測されたセル1〜44の規格化セル値のトリップ判定と並行して、個々のLPRM検出値の異常値判定を行うことができる。
かくして、異常セル、異常LPRM検出器の発見を容易化することにより、トリップ判定の信頼性を向上したOPRMを得ることができる。また、OPRM9aを処理の高速化及び容量の大規模化が進んだFPGAで構成することにより、さらに性能を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図12は、本発明の第3の実施の形態のOPRM9bの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、図1の振幅異常判定手段14の代わりに振幅・ペリオド異常判定手段14bを設けたものであり、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
OPRM9bには、各セルに割り当てられた各LPRM検出値の振動に基づいて、所定の振動を呈していないLPRM検出値を検出して異常判定し、さらに、ペリオドが所定の範囲以上に変動していることを検出し異常判定する振幅・ペリオド異常判定手段14bが設けられている。
この振幅・ペリオド異常判定手段14bは、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12及び異常判定部93から構成されている。この異常判定部93は、振幅異常判定部94及びペリオド異常判定部95から構成される。
この振幅異常判定部94は、図1における振幅異常判定手段14の振幅異常判定部13の持つ異常判定する機能を有し、ペリオド異常判定部95は、図8におけるペリオド異常判定手段14aのペリオド異常判定部23の持つ異常判定する機能を有し、異常判定部93は、両者の持つ異常判定する機能を併合したものである。
このように構成された本実施の形態において、OPRM9bは、処理速度の向上及び容量の大規模化が進んだFPGAで構成し、各LPRM検出値の振幅をモニタしてもよい。セルを構成する4チャンネルのLPRM検出値のうち、振動値を示すものと、一定値を示すものの二つの状態が検出された場合や、各LPRM検出値のペリオドをモニタし、セルを構成する4チャンネルのペリオドに大きくばらつきが検出された場合には、先の実施の形態と同様に、OPRMの前面パネルに表示又は警報を制御室に送信すること等により、運転員に振動の兆候を認識させることができる。
本実施の形態によれば、平均化処理部2と並行に、チャンネル時間平均処理部11、チャンネル規格化演算部12、振幅異常判定部94及びペリオド異常判定部95を備えたことにより、実測されたセル1〜44の規格化セル値のトリップ判定と並行して、個々のLPRM検出値の異常値判定を行うことができる。
かくして、異常セル、異常LPRM検出器の発見を容易化することにより、トリップ判定の信頼性を向上したOPRMを得ることができる。また、OPRM9bを処理の高速化及び容量の大規模化が進んだFPGAで構成することにより、さらに性能を向上させることができる。
第1〜第3の実施の形態においては、ABWR(Advanced Boiling Water Reactor)の場合に基づいて説明したが、他のBWRの炉型に対しても、全体のLPRM検出器のチャンネル数及びセル数を読み替えることで適用可能である。
また異常判定として、上述の異常判定の通知に加え、この異常判定の結果とABAトリップ判定部5a、GRAトリップ判定部5b及びPBDAトリップ判定部5cの出力との論理和でトリップを出力してもよい。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施の形態に何ら限定されるものではなく、各実施の形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1…ノイズ除去フィルタ、2…平均化処理部、2a…セル平均化処理部、3…時間平均処理部、4…規格化セル値演算部、5…トリップ判定部、5a…ABAトリップ判定部、5b…GRAトリップ判定部、5c…PBDAトリップ判定部、6…LPRMユニット、7…バイパス処理部、8…LPRM、9,9a,9b…OPRM、10…LPRM検出器、10…LPRM、11…チャンネル時間平均処理部、12…チャンネル規格化演算部、13…振幅異常判定部、14…振幅異常判定手段、14a…ペリオド異常判定手段、14b…振幅・ペリオド異常判定手段、15…トリップ信号、23…ペリオド異常判定部、31…振幅超過判定部、32…無振動チャンネル検出部、61…ペリオド計測部、62…ばらつき検出部、93…異常判定部、94…振幅異常判定部、95…ペリオド異常判定部。

Claims (15)

  1. 局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理部と、
    各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理部と、
    このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算部と、
    この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定部と、
    前記複数のLPRM検出値のそれぞれの振動に基づいてLPRM検出値の異常を判定する異常判定手段と、
    を有し、
    前記異常判定手段は、
    前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理部と、
    前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算部と、
    このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値を用いて異常判定する異常判定部と、
    を備え
    前記異常判定部は、
    各セルに割り当てられた各チャンネル規格化値の振幅超過を検出し、各チャンネル規格化値に対する規定振幅超過信号を出力する振幅超過判定部と、
    この各チャンネル規格化値に対する規定振幅超過信号を受信し、受信した規定振幅超過信号を比較し、振動の小さいチャンネル規格化値を検出し異常判定を出力する無振動チャンネル検出部と、
    を具備することを特徴とする振動領域モニタ。
  2. 局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理部と、
    各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理部と、
    このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算部と、
    この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定部と、
    前記複数のLPRM検出値のそれぞれの振動に基づいてLPRM検出値の異常を判定する異常判定手段と、
    を有し、
    前記異常判定手段は、
    前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理部と、
    前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算部と、
    このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値を用いて異常判定する異常判定部と、
    を備え、
    前記異常判定部は、
    各セルに割り当てられた各チャンネル規格化値のペリオドを計測するペリオド計測部と、
    この各セル単位で計測されたペリオドのばらつきを計測し判定値以上であれば異常判定を出力するばらつき検出部と、
    具備することを特徴とする振動領域モニタ。
  3. 前記異常判定部は、
    各セルに割り当てられた各チャンネル規格化値のペリオドを計測するペリオド計測部と、
    この各セル単位で計測されたペリオドのばらつきを計測し判定値以上であれば異常判定を出力するばらつき検出部と、
    さらに具備することを特徴とする請求項1に記載の振動領域モニタ。
  4. 前記ばらつき検出部は、前記ペリオドのばらつき検出に最大値と最小値との差分値を利用すること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の振動領域モニタ。
  5. 前記ばらつき検出部は、前記ペリオドのばらつき検出に分散値を利用すること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の振動領域モニタ。
  6. 前記ばらつき検出部は、前記ペリオドのばらつき検出を補助する機能として、各ペリオドに対しては上限値及び下限値を設定しこの上下限値の判定を利用すること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の振動領域モニタ。
  7. 前記異常判定手段は、異常判定結果を、振動領域モニタ上でテキスト表示、インジケータ表示、アラーム音及び外部への警報信号の少なくとも一つの方式によって出力すること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動領域モニタ。
  8. 前記異常判定手段は、異常判定結果に加えて、異常値発生セル番号及び異常値発生LPRM検出器番号の付随情報を出力すること、を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振動領域モニタ。
  9. 前記異常判定手段からの異常判定結果の出力と前記トリップ判定部からのトリップ出力との論理和でトリップを出力すること、を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の振動領域モニタ。
  10. 前記平均化処理部、前記時間平均処理部、前記規格化セル値演算部、前記トリップ判定部及び前記異常判定手段はFPGAで構成されていること、を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の振動領域モニタ。
  11. 前記異常判定手段は、前記平均化処理部、前記時間平均処理部、前記規格化セル値演算部及び前記トリップ判定部を構成するFPGAの内部のロジックで構成されていること、を特徴とする請求項10に記載の振動領域モニタ。
  12. 前記異常判定手段は、前記平均化処理部、前記時間平均処理部、前記規格化セル値演算部及び前記トリップ判定部を構成するFPGAとは別のFPGAの内部のロジックで構成されていること、を特徴とする請求項10に記載の振動領域モニタ。
  13. 局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理工程と、
    各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理工程と、
    このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算工程と、
    この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定工程と、
    前記平均化処理工程ないしトリップ判定工程に並行して、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理工程と、
    前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算工程と、
    このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値の振幅を判定値と比較し、判定値を超えたら異常と判定する振幅異常判定工程を有する異常判定工程と、
    を有することを特徴とする振動領域モニタの健全性確認方法。
  14. 局部出力領域モニタから入力された複数のLPRM検出値を演算単位であるセルに夫々割り当て、セル毎に割り当てられたLPRM検出値の高さ方向のセル平均値を計算する平均化処理工程と、
    各セル平均値が入力され該各セル平均値についての時間平均であるセル時間平均値を演算する時間平均処理工程と、
    このセル時間平均値及び前記セル平均値が入力され前記セル毎に前記セル平均値を前記セル時間平均値で除することにより規格化セル値を演算する規格化セル値演算工程と、
    この規格化セル値が入力され前記セル毎に出力振動の監視を行い前記規格化セル値が設定値を超えたときにスクラムトリップを出力するトリップ判定工程と、
    前記平均化処理工程ないしトリップ判定工程に並行して、前記複数のLPRM検出値が入力され各LPRM検出値のチャンネル時間平均値を算出するチャンネル時間平均化処理工程と、
    前記複数のLPRM検出値及び各LPRM検出値のチャンネル時間平均値が入力され、前記複数のLPRM検出値のそれぞれをLPRM検出値のそれぞれ対応するチャンネル時間平均値で除することにより各LPRM検出値のチャンネル規格化値を算出するチャンネル規格化演算工程と、
    このチャンネル規格化演算部から出力されたチャンネル規格化値が演算単位であるセルに夫々割り当てられ、各セルに割り当てられたチャンネル規格化値のペリオドを判定値と比較し、判定値を超えたら異常と判定するペリオド異常判定工程を有する異常判定工程と、
    有することを特徴とする振動領域モニタの健全性確認方法。
  15. 前記異常判定工程は、チャンネル規格化値のペリオドを判定値と比較し、判定値を超えたら異常と判定するペリオド異常判定工程をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の振動領域モニタの健全性確認方法。
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