JP5765255B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、多数のタイムラインに属する多量の画像データを効率よく管理することが可能な画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
ここでは、管理単位毎に管理画面が作成される。従って、ユーザは、画像データを管理単位毎に容易に管理することができる。
ここでは、複数のタイムラインに属する静止画ファイルの複数の集合を効率よく管理することができる。
<1.画像処理装置の概要>
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態である。画像処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータである。画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2がインストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアである。画像処理プログラム2は、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示は、表示制御部46により制御される。
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取り込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する画像処理の対象になる。制御部40は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、表示制御部46は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群のタイムラインの数だけ、作成される。
リンクボタンT7は、複数の表示ウィンドウW2にそれぞれ対応する複数のタイムラインをリンクさせる指示をユーザから受け付ける。リンクボタンT7を介しリンクさせられた複数のタイムラインに係るフレーム群どうしは、同期再生される。同期再生の態様については、後述する。
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。画像処理部41は、ノイズ除去、シャープネス、明るさ/コントラスト/彩度調整、画像解像度、画像平均、回転、文字/矢印/モザイクの付加などの複数の画像処理モジュールを実行可能である。画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
ヒストリー管理部42は、各フレームについて、そのフレームに対応するヒストリーファイルを、ヒストリー領域53内で管理する。ヒストリーファイルには、そのヒストリーファイルに対応するフレームのヒストリーの情報が格納される。ヒストリーとは、画像処理モジュールの実行の履歴である。言い換えると、ヒストリーの情報は、どの画像処理モジュールがどの順番でどのようなパラメータを用いて実行されたのかを示す情報である。ヒストリー管理部42は、画像処理モジュールが実行される度に、その画像処理モジュールの実行の対象となったフレームに対応するヒストリーファイルを自動的に新規作成又は更新し、ヒストリー領域53内に保存する。
ユーザは、入力部20を操作することにより、任意のフレームについて、現在選択されている座標msを自在に変更することができる。なお、上記のとおり、座標msが変更されると、画像処理モジュールの実行の対象となる静止画ファイルが変更される。従って、座標msを変更することには、画像処理の対象を変更するという意味がある。具体的な変更の操作の方法としては、以下の2つがある。
ユーザは、ソフトウェア管理領域50内の静止画ファイル群を、プロジェクト単位で効率よく管理することができる。1のプロジェクトは、複数のタイムラインに係る静止画ファイル群を管理することができる。
ユーザは、入力部20を介して基本画面W1上のリンクボタンT7を押下することにより、アクティブタイムラインに、その基本画面W1に属する全てのタイムライン(ただし、アクティブタイムラインを除く)の中の任意のタイムラインを任意の数だけリンクさせることができる。従って、同じプロジェクトに属するタイムラインどうしは任意に組み合わせてリンクさせることができるが、異なるプロジェクトに属するタイムラインどうしはリンクさせることができない。指示受付部45がリンクの指示を受け付けた後、再生ボタンT2が押下されると、表示制御部46は、アクティブフレーム群と、アクティブタイムラインにリンクされているタイムラインに係るフレーム群(以下、リンクフレーム群)とを、同期させつつ、再生する。
指示受付部45は、基本画面W1を介して、アクティブタイムラインに、その基本画面W1に属する全てのタイムライン(ただし、アクティブタイムラインを除く)の中の任意の1つのタイムラインを結合する指示をユーザから受け付ける。従って、同じプロジェクトに属するタイムラインどうしは任意に組み合わせて結合することができるが、異なるプロジェクトに属するタイムラインどうしは結合することができない。指示受付部45が結合の指示を受け付けると、画像処理部41は、アクティブフレーム群と、アクティブタイムラインとの結合が指示されたタイムラインに係るフレーム群(以下、結合フレーム群)とを、両タイムラインの第0次フレームどうしが重複しないように結合する。言い換えると、画像処理部41は、アクティブフレーム群を、結合フレーム群で補完する。
上記のとおり、本実施形態では、異なるプロジェクト間では選択フレーム群を複製できず、異なるプロジェクトに属するタイムラインどうしを結合させることができない。しかしながら、画像処理プログラム2は、任意のプロジェクトに属する任意のタイムライン上の任意のフレーム群を、別のプロジェクトに属する別のタイムライン上の別のフレーム群としてエクスポートする機能を有する。従って、ユーザは、プロジェクトを超えて選択フレーム群を複製したり、タイムラインどうしを結合させたり等したい場合には、事前準備として、複製したいフレーム群や結合させたいフレーム群を適当なプロジェクトに属するものとしてエクスポートすればよい。
上記のとおり、画像処理プログラム2は、静止画又は動画ファイルのどちらから画像データを取り込もうとも、その後、画像データを静止画ファイル群として管理する。従って、画像処理プログラム2は、同じタイムラインの中の任意のフレームを任意に画像処理したいというユーザの要望に容易に応えることができる。また、画像処理プログラム2は、静止画ファイル群を動画として再生する機能を有している。その結果、画像データが画像処理プログラム2内で静止画ファイル群として取り扱われようとも、ユーザは、その画像データを動画として認識することができる。従って、画像処理プログラム2は、動画の解析や編集等を行う場面で特に有用である。
<4−1>
上記実施形態では、タイムライン管理部43は、複数のタイムラインの各々について、そのタイムラインに属する静止画ファイル群をそのタイムラインに関連付ける機能を有する。また、プロジェクト管理部44は、複数のプロジェクトの各々について、そのプロジェクトに属する複数のタイムラインをそのプロジェクトに関連付ける機能を有する。すなわち、上記実施形態では、静止画ファイル群を所定のタイムラインに関連付け、複数のタイムラインを所定のプロジェクトに関連付けることが可能である。その結果、多数のタイムラインに属する多量の画像データをプロジェクト別に効率よく管理することができる。
上記実施形態では、画像処理モジュールの実行の前後の静止画ファイルが同じタイムラインに自動的に関連付けられる。また、画像処理モジュールの実行後、その画像処理モジュールの実行の履歴が、その画像処理モジュールの実行の前後の静止画ファイルに自動的に関連付けて保存される。従って、画像処理モジュールが実行され、新たな静止画ファイルが生成されてゆく状況下で、画像処理モジュールの実行の履歴の情報、画像処理モジュールの実行の前後の静止画ファイル、およびそれらの静止画ファイルに関連する様々な他の静止画ファイルを、同じプロジェクトで効率よく管理することができる。
上記実施形態では、指示受付部45は、同じプロジェクトに属する複数のタイムラインをリンクさせる指示をユーザから受け付ける。また、表示制御部46は、リンクさせる指示に係る複数のタイムラインに係る複数のフレーム群を、同期させつつ再生する。従って、ユーザは、複数のタイムラインに属する映像どうしを容易に比較し、個々に再生したのでは把握しにくい情報を把握することができる。
上記実施形態では、同じ画像データから抽出された、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数のタイムラインに係る静止画ファイル群は、自動的に同じプロジェクトに関連付けられる。従って、同じ画像データに由来する複数のチャンネルに係る複数の映像を効率よく管理することができる。
上記実施形態では、指示受付部45は、同じプロジェクトに属する複数のタイムラインを結合する指示をユーザから受け付ける。また、画像処理部41は、結合する指示に係る複数のタイムラインに係るフレーム群どうしを比較し、画像どうしが重複しないように結合する。従って、あるタイムラインに属する映像を別のタイムラインに属する映像で容易に補完することができる。
上記実施形態では、表示制御部46は、複数のプロジェクトの各々について、そのプロジェクトに対応する基本画面W1を作成する機能を有する。すなわち、基本画面W1がプロジェクト毎に作成される。従って、ユーザは、画像データをプロジェクト毎に容易に管理することができる。
上記実施形態では、選択フレーム群のエクスポート機能により、プロジェクトを超えて静止画ファイル群およびその関連情報が複製される。従って、必要に応じて、プロジェクトを超えて静止画ファイル群を管理することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
上記実施形態では、オリジナル画像領域51への取り込み元の画像データが複数のチャンネルを有する場合、取り込み元の画像データが自動的にチャンネル別に分離されるようになっていたが、手動で分離されるようにしてもよい。
ところで、取り込み元の画像データを自動的にチャンネル別に分離するためには、取り込み元の画像データが、チャンネル別にクリップファイルに分離されている等、チャンネルを区別する情報を有している必要がある。しかしながら、取り込み元の画像データがそのような情報を有していない場合であっても、例えば、ユーザに1画面内の複数の領域を選択させ、それらの複数の領域内の映像を複数のチャンネルと認識する等の方法により、取り込み元の画像データをチャンネル別に分離することができる。
上記実施形態では、同じ基本画面W1上の任意の2つのタイムラインを結合可能であったが、3つ以上のタイムラインを結合可能としてもよい。また、2つのタイムラインが結合された後、結合フレーム群のタイムラインが自動的に削除されるようになっていたが、削除せずに残すようにしてもよい。
上記実施形態では、選択フレーム群のエクスポート機能により、プロジェクトを超えて静止画ファイル群およびその関連情報が複製されたが、移動されるようにしてもよい。すなわち、エクスポート先のプロジェクトに関連付けて保存される情報が、エクスポート元のプロジェクトから削除されるようにしてもよい。
また、エクスポート機能又はインポート機能で複製又は移動される情報の複製又は移動の単位を、フレーム単位ではなくタイムライン単位としてもよい。
上記実施形態では、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、全て静止画ファイルとして保存されるようになっていた。しかしながら、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データを、動画ファイルとして保存するようにしてもよい。オリジナル画像領域51内の画像データの形式を静止画形式とするか動画形式とするかは、ユーザが選択できるようにしてもよいし、取り込み元の画像データの形式等に応じて自動的に決定されるようにしてもよい。さらに、その後、動画ファイルに対して画像処理が施される場合には、その画像処理後の画像データも動画ファイルの形式で保存するようにしてもよい。
2 画像処理プログラム
43 タイムライン管理部(第1関連付け部)
44 プロジェクト管理部(第2関連付け部)
W1 基本画面(管理画面)
Claims (9)
- 複数の動画にそれぞれ対応する異なる複数のタイムラインの各々について、そのタイムラインに属する画像群に含まれる各画像の画像IDをそのタイムラインのタイムラインIDに関連付けるステップと、
複数の管理単位の各々について、その管理単位に属する複数の前記タイムラインのタイムラインIDをその管理単位の管理単位IDに関連付けるステップと、
前記複数の管理単位の各々について、その管理単位用の管理画面を作成するステップと、
前記複数の管理単位の各々について、その管理単位用の前記管理画面上で、その管理単位に属する各前記タイムライン上の画像の動画としての再生を行うステップと、
前記複数の管理単位の各々について、その管理単位用の前記管理画面上で、その管理単位に属する各前記タイムライン上の画像に対する画像処理の実行の命令をユーザから受け付けるとともに、当該画像処理の前後の画像を表示するステップと
をコンピュータに実行させる、
画像処理プログラム。 - 前記画像群に含まれる少なくとも1の画像を画像処理し、前記画像処理後の画像を前記画像処理前の画像と別個に保存するステップと、
前記画像処理後の画像の画像IDを、前記画像処理前の画像の属する前記タイムラインのタイムラインIDに関連付けるステップと
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1に記載の画像処理プログラム。 - 前記画像処理の処理内容の履歴を保存するステップと、
前記履歴を、前記画像処理の前後の画像の画像IDに関連付けるステップと
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項2に記載の画像処理プログラム。 - 同じ前記管理単位に属する複数の前記タイムラインをリンクさせる指示をユーザから受け付けるステップと、
前記リンクさせる指示に係る前記複数のタイムラインにそれぞれ属する複数の前記画像群を、同期させつつ再生するステップと
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1から3のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 複数のチャンネルを有する画像データから、前記複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数の前記画像群を抽出するステップと、
前記複数のチャンネルにそれぞれ対応する前記複数の画像群に含まれる各画像の画像IDを、同じ前記管理単位の管理単位IDに関連付けるステップと
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1から4のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 同じ前記管理単位に属する複数の前記タイムラインを結合する指示をユーザから受け付けるステップと、
前記結合する指示に係る前記複数のタイムラインにそれぞれ属する複数の前記画像群どうしを比較し、画像が重複しないように結合するステップと
をコンピュータにさらに実行させる、
請求項1から5のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 前記画像群は、静止画ファイルの集合として保存される、
請求項1から6のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 前記複数の管理単位に含まれる第1管理単位に属する少なくとも1の前記タイムラインに属する前記画像群を、前記複数の管理単位に含まれる第2管理単位に属する前記タイムラインに属する前記画像群として複製又は移動するステップ
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1から7のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 複数の動画にそれぞれ対応する異なる複数のタイムラインの各々について、そのタイムラインに属する画像群に含まれる各画像の画像IDをそのタイムラインのタイムラインIDに関連付ける第1関連付け部と、
複数の管理単位の各々について、その管理単位に属する複数の前記タイムラインのタイムラインIDをその管理単位の管理単位IDに関連付ける第2関連付け部と、
前記複数の管理単位の各々について、その管理単位用の管理画面を作成する表示制御部と
を備え、
各前記管理単位用の前記管理画面は、その管理単位に属する各前記タイムライン上の画像の動画としての再生を行い、その管理単位に属する各前記タイムライン上の画像に対する画像処理の実行の命令をユーザから受け付けるとともに、当該画像処理の前後の画像を表示する、
画像処理装置。
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