JP5857708B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents
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Description
かといって、加工途中の中間の画像を全て保存するとなると、画像データのデータ量が膨大になってしまう虞がある。
ここでは、最初の画像および履歴から、中間の画像が復元される。従って、ユーザは、一度削除した中間の画像を容易に復元することができる。
ここでは、ユーザは、現在選択されている画像を、最初の静止画、中間の静止画又は最後の静止画の中から選択することができる。
<1.画像処理装置の概要>
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態である。画像処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータである。画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2がインストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアである。画像処理プログラム2は、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
ディスプレイ10は、後述する画面等をユーザに対し表示する。入力部20は、画像処理装置1に対するユーザからの操作を受け付ける。
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、制御部40は、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示を制御する。
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取り込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する画像処理の対象になる。画像管理部42は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、制御部40は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51への静止画ファイル群の取り込み動作の数だけ、表示される。
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。
画像処理部41は、ノイズ除去、シャープネス、超解像(1フレーム)、レベル補正、明るさ/コントラスト/彩度調整、画像平均、画像解像度、回転、文字/矢印/モザイクの付加、縦拡大、縦解像度修正、超解像(1フレーム)拡大/連続、複数フレームノイズ除去および動体検出などの複数の画像処理モジュールを実行可能である。画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
履歴管理部43は、各フレームのヒストリーの情報を、そのフレームに対応する静止画ファイルに関連付けて、ヒストリー領域53内で管理する。ヒストリーとは、画像処理モジュールの実行の履歴である。ヒストリーの情報は、どの画像処理モジュールがどの順番でどのようなパラメータを用いて実行されたのかを示す情報を含む。履歴管理部43は、画像処理モジュールが実行される度に、そのフレームのヒストリーの情報を新規作成又は更新し、ヒストリー領域53内に保存する。
ユーザは、入力部20を介して所定の操作を行うことにより、任意のフレームについて、現在選択されている座標msを自在に変更することができる。なお、上記のとおり、座標msが変更されると、画像処理モジュールの実行の対象となる静止画が変更される。従って、座標msを変更することには、画像処理の対象を変更するという意味がある。具体的な変更の操作の方法としては、以下の2つがある。
ユーザは、ソフトウェア管理領域50内の静止画ファイルを、プロジェクト単位で効率よく管理することができる。1のプロジェクトは、複数のタイムラインに係る静止画ファイル群を管理することができる。
上記のとおり、最初の静止画、中間の静止画および最後の静止画は、ソフトウェア管理領域50内に別のファイルとして保存される。従って、ソフトウェア管理領域50内の画像データのデータ量が膨大になり、記憶部30の記憶容量が足りなくなる事態が予測される。この問題に対処すべく、画像処理プログラム2には、中間の静止画を削除する機能が組み込まれている。中間の静止画は、原則として、最初の静止画およびヒストリーの情報から復元可能だからである。
ユーザは、上記の機能を用いて中間の静止画を削除した後、削除された中間の静止画を復元することができる。画像処理プログラム2には、削除された中間の静止画を復元する機能が組み込まれている。
上記のとおり、画像処理プログラム2は、静止画又は動画ファイルのどちらから画像データを取り込もうとも、その後、画像データを静止画ファイル群として管理する。従って、画像処理プログラム2は、同じタイムラインの中の任意のフレームを任意に画像処理したいというユーザの要望に容易に応えることができる。また、画像処理プログラム2は、静止画ファイル群を動画として再生する機能を有している。その結果、画像データが画像処理プログラム2内で静止画ファイル群として取り扱われようとも、ユーザは、その画像データを動画として認識することができる。従って、画像処理プログラム2は、動画の解析や編集等を行う場面で特に有用である。
<4−1>
ユーザは、最初の静止画に対し、2以上の画像処理モジュールを順次実行することができる。その結果、最初の静止画から中間の静止画が順次生成され、最終的に最後の静止画が生成される。最初の静止画は、オリジナル画像領域51内に保存され、中間の静止画および最後の静止画は、加工ファイル領域52内に保存される。さらに、ヒストリー領域53内には、ヒストリー(画像処理の処理内容の履歴)の情報も保存される。ところで、中間の静止画は、原則として、最初の静止画およびヒストリーの情報から復元可能である。そのため、上記実施形態では、ユーザから指示があると、最初の静止画、最後の静止画、第1種の中間の静止画およびヒストリーの情報が保存されたまま、第2種の中間の静止画が削除される。従って、ソフトウェア管理領域50内に保存される画像データのデータ量が合理的に軽量化される。
上記実施形態では、画像処理プログラム2には、最初の静止画およびヒストリーの情報を参照し、一度削除した中間の静止画を復元する機能が用意されている。従って、ユーザは、一度削除した中間の静止画を容易に復元することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
上記実施形態では、画像データの圧縮の機能が実行されても、第1種の中間の静止画は削除されないようになっていた。しかしながら、第1種の中間の静止画も削除されるようにしてもよい。また、第1種の中間の静止画を削除するか否かを、ユーザが指定できるようにしてもよい。例えば、基本画面W1が、常時、第1種の中間の静止画を削除するか否の選択をユーザから受け付けるようにする。あるいは、画像データの圧縮の機能の実行時に、第1種の中間の静止画を削除するか否の選択をユーザから受け付けるウィンドウが立ち上がるようにする。
上記実施形態では、画像データの圧縮が指示されると、中間の静止画のみが削除されるようになっていた。しかしながら、最後の静止画も削除されるようにしてもよい。最後の静止画も、最初の静止画およびヒストリーの情報から復元可能だからである。
上記実施形態において、プロジェクト単位での画像データの圧縮時に、中間の静止画だけでなく、他の情報も削除の対象としてもよい。
例えば、同じソースから複数回、オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれた場合、同じ静止画ファイル群であっても、異なるタイムラインに属するものとして取り扱われる。そして、同じプロジェクト内に、異なるタイムラインに属する同じ静止画ファイル群が存在する場合、一方のタイムラインに属する最初の静止画群を削除の対象とすることができる。なお、異なるタイムラインに属する静止画ファイル群どうしが同じものであるか否かを判断するためには、例えば、静止画ファイル群のオリジナル画像領域51への取り込み時に、そのソースの情報を保存しておけばよい。
上記実施形態では、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、全て静止画ファイルとして保存されるようになっていた。しかしながら、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データを、動画ファイルとして保存するようにしてもよい。オリジナル画像領域51内の画像データの形式を静止画形式とするか動画形式とするかは、ユーザが選択できるようにしてもよいし、取り込み元の画像データの形式等に応じて自動的に決定されるようにしてもよい。
さらに、その後、動画ファイルに対して画像処理が施される場合には、その画像処理後の画像データも動画ファイルの形式で保存するようにしてもよい。
上記実施形態では、最初の静止画、中間の静止画および最後の静止画が、ソフトウェア管理領域50内に別のファイルとして保存されるようになっていた。しかしながら、保存モードと非保存モードとを、ユーザが適宜切り替えられるようにしてもよい。保存モードとは、画像処理モジュールが順次実行されていく時に、上記実施形態のように、最初の静止画および最後の静止画だけでなく、中間の静止画も保存するモードである。非保存モードとは、画像処理モジュールが順次実行されていく時に、最初の静止画および最後の静止画のみを保存し、中間の静止画を保存しないモードである。具体的には、非保存モードでは、ある画像処理モジュールが実行される度に、その画像処理モジュールの実行後の画像を保存するが、その前の画像処理モジュールが非可逆モジュールでない限り、その前の画像処理モジュールの実行後の静止画を削除する。
2 画像処理プログラム
20 入力部
41 画像処理部
42 画像管理部(画像保存部)
43 履歴管理部(履歴保存部)
44 削除部
45 復元部
46 座標ms管理部
47 プロジェクト管理部
51 オリジナル画像領域(所定の記憶領域)
52 加工ファイル領域(所定の記憶領域)
E2 モジュール名称エリア(画像処理オブジェクト)
E3 マーク(削除オブジェクト)
Claims (8)
- 最初の画像に対し2以上の画像処理を施すことにより、順次中間の画像を生成するとともに、全ての前記画像処理が施された最後の画像を生成するステップと、
前記最初の画像、前記中間の画像および前記最後の画像を所定の記憶領域に保存するステップと、
前記2以上の画像処理の処理内容の履歴を保存するステップと、
ユーザから画像データの圧縮が指示されると、前記所定の記憶領域に前記最初の画像を残し、前記所定の記憶領域に前記最初の画像と前記履歴とから復元できない可能性のある前記中間の画像を残し、前記所定の記憶領域から前記最初の画像と前記履歴とから復元可能な前記中間の画像を削除するステップと
をコンピュータに実行させ、
前記最初の画像と前記履歴とから復元できない可能性のある前記中間の画像とは、当該中間の画像へと画像処理される過程で、当該最初の画像に由来しない画像の情報が利用された画像を含む、
画像処理プログラム。 - 前記中間の画像を削除するステップは、前記ユーザの前記指示に応じて、さらに前記所定の記憶領域に前記最後の画像を残すステップを含む、
請求項1に記載の画像処理プログラム。 - 前記中間の画像を削除するステップの後、前記最初の画像および前記履歴を参照し、前記中間の画像を復元するステップ
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。 - 前記最初の画像、前記中間の画像および前記最後の画像は、各々、複数の静止画を含む、
請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - ユーザの選択に応じて、前記最初の画像、前記中間の画像および前記最後の画像の中から、現在選択されている画像を切り替えるステップ、
をさらにコンピュータに実行させる、
請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 所定の管理単位に属する複数の画像を、前記所定の管理単位の識別情報に関連付けるステップと、
前記所定の管理単位を指定する態様で、前記複数の画像に関連する情報の圧縮の指示を前記指示としてユーザから受け付けるステップと
をさらにコンピュータに実行させ、
前記中間の画像を削除するステップは、前記圧縮の指示に応じて、前記複数の画像にそれぞれ対応する複数の前記最初の画像を残し、前記複数の画像にそれぞれ対応する複数の前記中間の画像を削除するステップである、
請求項1から5のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 前記履歴として、前記2以上の画像処理にそれぞれ対応する画像処理オブジェクトを表示するステップ
をさらにコンピュータに実行させ、
前記画像処理オブジェクトを表示するステップは、前記中間の画像を削除するステップの後、削除された前記中間の画像に対応する前記画像処理オブジェクトに関連付けて、前記中間の画像が削除されたことを示す削除オブジェクトを表示するステップを含む、
請求項1から6のいずれかに記載の画像処理プログラム。 - 最初の画像に対し2以上の画像処理を施すことにより、順次中間の画像を生成するとともに、全ての前記画像処理が施された最後の画像を生成する画像処理部と、
前記最初の画像、前記中間の画像および前記最後の画像を所定の記憶領域に保存する画像保存部と、
前記2以上の画像処理の処理内容の履歴を保存する履歴保存部と、
ユーザから画像データの圧縮が指示されると、前記所定の記憶領域に前記最初の画像を残し、前記所定の記憶領域に前記最初の画像と前記履歴とから復元できない可能性のある前記中間の画像を残し、前記所定の記憶領域から前記最初の画像と前記履歴とから復元可能な前記中間の画像を削除する削除部と
を備え、
前記最初の画像と前記履歴とから復元できない可能性のある前記中間の画像とは、当該中間の画像へと画像処理される過程で、当該最初の画像に由来しない画像の情報が利用された画像を含む、
画像処理装置。
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