JP5786737B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理プログラムおよび画像処理装置に関する。
従来より、画像処理を実行するとともに、画像処理の履歴を記憶する画像処理プログラムおよび画像処理装置が公知である(例えば、特許文献1)。なお、画像処理の履歴とは、どの画像に対しどのような画像処理が実行され、その結果、どの画像が生成されたのかを示す情報である。特許文献1では、画像処理の履歴は、元画像に対し画像処理を実行して加工画像を生成した後、同じ元画像に対し異なる画像処理を実行して異なる加工画像を生成するために利用される。具体的には、特許文献1の装置は、画像処理の履歴の編集をユーザから受け付け、その編集の内容に従って、元画像から新たな加工画像を自動的に生成する。
特開2001−209818号公報
ところで、試行錯誤を重ねながら元画像に対し様々な画像処理を実行しつつ、最適な画像および最適な画像処理の方法を見つけたい場合がある。しかしながら、特許文献1では、元画像から新たな加工画像が生成されると、先の加工画像も、先の画像処理の内容も、上書きされて消えてしまう。つまり、特許文献1では、元画像に対し様々な画像処理が実行されたとしても、元画像に由来する画像および画像処理の内容が、1のルートに沿って管理されるのみである。そうすると、先の加工画像と、新たな加工画像との比較が難しく、どちらの画像が最適であるのかを判断することも、どちらの画像処理の方法が最適であるのかを判断することも難しくなる。
本発明は、同じ画像に対し様々な画像処理を実行しながら、最適な画像および最適な画像処理の方法を見つけることを支援する画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る画像処理プログラムは、第2画像生成ステップと、第1履歴記憶ステップと、複製ステップと、第2履歴記憶ステップとをコンピュータに実行させる。第2画像生成ステップは、第1画像に対し第1画像処理を実行することにより、第2画像を生成するステップである。第1履歴記憶ステップは、第1履歴を記憶するステップである。第1履歴は、第2画像が第1画像に対し第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。複製ステップは、第2画像を第3画像として複製するステップである。第2履歴記憶ステップは、第1履歴を参照して、第2履歴を記憶するステップである。第2履歴は、第3画像が第1画像に対し第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。
ここでは、第1画像に対し第1画像処理が実行され、第2画像が生成される場合に、第1履歴として、第1画像および第2画像に関連付けて第1画像処理の内容が記憶される。そして、第2画像が第3画像として複製される場合に、第2履歴として、第1画像および第3画像に関連付けて第1画像処理の内容が記憶される。言い換えると、複数の画像(第2画像および第3画像)と、それらの画像に至るまでの画像処理(第1画像処理)の内容とが、第1画像から分岐した態様で管理される。つまり、同じ画像(第1画像)に由来する画像および画像処理の内容を管理するルートが複数形成される。その結果、同じ画像(第1画像)に対し様々な画像処理を実行しながら、最適な画像および最適な画像処理の方法を見つけることを支援することができる。
本発明の第2観点に係る画像処理プログラムは、第1観点に係る画像処理プログラムであって、第4画像生成ステップと、第3履歴記憶ステップとをさらにコンピュータに実行させる。第4画像生成ステップは、複製ステップの後、第1画像に対し第2画像処理を実行することにより、第2画像の代わりとして、第4画像を生成するステップである。第3履歴記憶ステップは、第1履歴の代わりとして、第3履歴を記憶するステップである。第3履歴は、第4画像が第1画像に対し第2画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。
ここでは、第2画像の複製後、第1画像に対し第2画像処理が実行される場合に、第2画像の代わりとなる第4画像が生成される。そして、第1画像および第2画像と第1画像処理の内容とを関連付ける第1履歴の代わりとして、第1画像および第4画像と第2画像処理の内容とを関連付ける第3履歴が記憶される。言い換えると、第1画像に由来する画像および画像処理の内容を管理する複数のルートのうち、元のルートの画像(第2画像)および画像処理(第1画像処理)の内容が更新される。しかし、ここでは、更新前の消えてしまった画像等(第3画像および第1画像処理の内容)と、更新後の画像等(第4画像および第2画像処理の内容)とを比較することができる。
本発明の第3観点に係る画像処理プログラムは、第2観点に係る画像処理プログラムであって、第1表示ステップをさらにコンピュータに実行させる。第1表示ステップは、第3画像および第4画像を同時に表示するステップである。
ここでは、同じ画像(第1画像)から分岐した複数の画像(第3画像および第4画像)が同時に表示される。従って、ユーザは、同じ画像(第1画像)から分岐した複数の画像(第3画像および第4画像)を容易に比較することができる。
本発明の第4観点に係る画像処理プログラムは、第2観点又は第3観点に係る画像処理プログラムであって、第2表示ステップと、第3表示ステップとをさらにコンピュータに実行させる。第2表示ステップは、第3画像および第2履歴を同時に表示する、又は切り替えながら表示するステップである。第3表示ステップは、第4画像および第3履歴を同時に表示する、又は切り替えながら表示するステップである。
ここでは、第3画像および第3画像に至るまでの画像処理の内容(第2履歴)が同時に表示される、又は切り替えながら表示される。また、第4画像および第4画像に至るまでの画像処理の内容(第3履歴)が同時に表示される、又は切り替えながら表示される。従って、ユーザは、同じ画像(第1画像)から分岐した複数の画像(第3画像および第4画像)を容易に比較するとともに、それらの複数の画像に至るまでの複数の画像処理(第1画像処理および第2画像処理)の内容を容易に比較することができる。
本発明の第5観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第4観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、第6画像生成ステップと、第4履歴記憶ステップとをさらにコンピュータに実行させる。第6画像生成ステップは、第1画像と同じタイムライン上の第5画像に対し第3画像処理を実行することにより、第6画像を生成するステップである。第4履歴記憶ステップは、第4履歴を記憶するステップである。第4履歴は、第6画像が第5画像に対し第3画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。
ここでは、第1画像と同じタイムライン上の第5画像に対し第3画像処理が実行され、第6画像が生成される場合に、第4履歴として、第5画像および第6画像に関連付けて第3画像処理の内容が記憶される。従って、同じタイムライン上の複数の画像(第1画像および第5画像)と、それらの画像に由来する画像(第2画像から第4画像)および画像処理(第1画像処理から第3画像処理)の内容とを体系的に管理することができる。
本発明の第6観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第5観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、第2画像生成ステップは、第1画像に対し第1画像処理を実行することを命じるユーザからの指示に応じて、第2画像を生成するステップである。第1履歴記憶ステップは、第2画像が生成されることに伴って、第1履歴を記憶するステップである。複製ステップは、複製を命じるユーザからの指示に応じて、第2画像を第3画像として複製するステップである。第2履歴記憶ステップは、第2画像が複製されることに伴って、第2履歴を記憶するステップである。
ここでは、ユーザは、画像処理の実行および画像の複製を指示することができる。
本発明の第7観点に係る画像処理装置は、画像処理部と、第1履歴記憶部と、複製部と、第2履歴記憶部とを備える。画像処理部は、第1画像に対し第1画像処理を実行することにより、第2画像を生成する。第1履歴記憶部は、第1履歴を記憶する。第1履歴は、第2画像が第1画像に対し第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。複製部は、第2画像を第3画像として複製する。第2履歴記憶部は、第1履歴を参照して、第2履歴を記憶する。第2履歴は、第3画像が第1画像に対し第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す。
ここでは、第1画像に対し第1画像処理が実行され、第2画像が生成される場合に、第1履歴として、第1画像および第2画像に関連付けて第1画像処理の内容が記憶される。そして、第2画像が第3画像として複製される場合に、第2履歴として、第1画像および第3画像に関連付けて第1画像処理の内容が記憶される。言い換えると、複数の画像(第2画像および第3画像)と、それらの画像に至るまでの画像処理(第1画像処理)の内容とが、第1画像から分岐した態様で管理される。つまり、同じ画像(第1画像)に由来する画像および画像処理の内容を管理するルートが複数形成される。その結果、同じ画像(第1画像)に対し様々な画像処理を実行しながら、最適な画像および最適な画像処理の方法を見つけることを支援することができる。
本発明によれば、複数の画像と、それらの画像に至るまでの画像処理の内容とが、同じ画像から分岐した態様で管理される。つまり、同じ画像に由来する画像および画像処理の内容を管理するルートが複数形成される。その結果、同じ画像に対し様々な画像処理を実行しながら、最適な画像および最適な画像処理の方法を見つけることを支援することができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。 画像データが取り込まれる前の基本画面の図である。 画像データが取り込まれた後の基本画面の図である。 1のタイムラインに属する静止画群を示す図である。 ヒストリーファイルの内容を示す図である。 図5のヒストリーファイルに対応するヒストリーウィンドウの図である。 ヒストリータブが展開された状態の基本画面の図である。 図6の状態から座標mを2つデクリメントした後のヒストリーウィンドウの図である。 ヒストリーファイルの内容を示す別の図である。 図9のヒストリーファイルに対応するヒストリーウィンドウの図である。 図7の状態からクリップウィンドウが作成された後の基本画面の図である。 クリップヒストリーファイルの内容を示す図である。 図12のクリップヒストリーファイルに対応するヒストリーウィンドウの図である。 クリップ機能の利用例を説明するための基本画面の図である。 クリップ機能の利用例を説明するための基本画面の別の図である。 クリップ機能の利用例を説明するための基本画面の別の図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像処理プログラムおよび画像処理装置について説明する。
<1.画像処理装置の概要>
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態である。画像処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータである。画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2がインストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアである。画像処理プログラム2は、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
画像処理装置1は、ディスプレイ10、入力部20、記憶部30および制御部40を有する。ディスプレイ10と、入力部20と、記憶部30と、制御部40とは、互いにバス線5で接続されており、相互に通信可能である。本実施形態では、ディスプレイ10は、液晶ディスプレイである。入力部20は、マウスおよびキーボート等から構成される。記憶部30は、ハードディスク等から構成される。制御部40は、CPU、ROMおよびRAM等から構成される。ハードディスクは、不揮発性である。ディスプレイ10は、後述する画面等をユーザに対し表示する。入力部20は、画像処理装置1に対するユーザからの操作を受け付ける。
画像処理プログラム2は、記憶部30内に格納されている。記憶部30内には、ソフトウェア管理領域50が確保されている。ソフトウェア管理領域50は、画像処理プログラム2が使用する領域である。ソフトウェア管理領域50内には、オリジナル画像領域51、加工ファイル領域52、ヒストリー領域53およびクリップ領域54が確保されている。各領域51〜54の役割については、後述する。
制御部40は、記憶部30内に格納されている画像処理プログラム2を読み出して実行することにより、仮想的に画像処理部41、ヒストリー管理部42、クリップ管理部43および表示制御部44として動作する。各部41〜44の動作については、後述する。
<2.画像処理装置の構成および動作の詳細>
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示は、表示制御部44により制御される。
<2−1.画像データの取り込み>
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取り込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する画像処理の対象になる。制御部40は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
静止画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の静止画ファイルを指定するか、又は1のフォルダを指定する。前者の場合、制御部40は、その静止画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名をユーザに入力させる。後者の場合、制御部40は、そのフォルダの記憶部30内のアドレスパスおよびフォルダ名をユーザに入力させる。その後、制御部40は、指定された1の静止画ファイル又は指定された1のフォルダ内の全ての静止画ファイルを、オリジナル画像領域51に静止画ファイル群として保存する。なお、本明細書において、「群」という場合には、その要素数は複数とは限らず、1つであってもよい。
一方、動画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の動画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名を入力する。表示制御部44は、ユーザが動画ファイルを指定したことを検知すると、基本画面W1上に動画取込みウィンドウ(図示されない)を重ねて表示させる。動画取込みウィンドウは、指定された動画ファイルのタイムラインの全区間うち、任意の長さの区間の選択をユーザから受け付ける。制御部40は、ユーザが入力部20を介して区間の選択を行ったことを検知すると、指定された動画ファイルのその区間に含まれるフレーム群に1対1で対応する静止画ファイル群を生成する。その後、制御部40は、この静止画ファイル群をオリジナル画像領域51に保存する。
従って、本実施形態では、後述する画像処理の対象は、動画ファイルではなく、静止画ファイルである。静止画ファイルは、オリジナル画像領域51へファイル単位、フォルダ単位、あるいは動画ファイルの全部又は一部の区間単位で取り込まれる。
制御部40は、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群が動画ファイルに由来するものではなく、静止画ファイルに由来するものであっても、静止画ファイル群に含まれる静止画ファイルをタイムラインに沿って配列されているものと認識する。配列は、ファイルの属性(ファイル名、作成日時、更新日時等)から自動的に判断される。
<2−2.静止画ファイル群の再生>
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、表示制御部44は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群のタイムラインの数だけ、作成される。
表示ウィンドウW2内には、まず、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群に含まれる1の静止画ファイル(例えば、タイムライン上で先頭のフレームの静止画ファイル)が表示される。後述するとおり、表示ウィンドウW2内に表示されるフレームは、ユーザの操作を受けて切り替わる。表示制御部44は、表示ウィンドウW2毎に、すなわち、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群のタイムライン毎に、表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームの識別子(以下、フレームID)をソフトウェア管理領域50内でリアルタイムに管理する。
表示制御部44は、表示ウィンドウW2内で、その表示ウィンドウW2に対応するタイムラインに属するフレーム群を、動画として再生可能である。図3に示すとおり、基本画面W1上には、ウィンドウ選択プルダウンメニューT1、再生ボタンT2、コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4、タイムラインバーT5およびクリップボタンT6が配置されている。
表示ウィンドウW2が複数存在する場合であっても、アクティブな表示ウィンドウW2は1つである。ウィンドウ選択プルダウンメニューT1は、どの表示ウィンドウW2をアクティブとするかの選択をユーザから受け付ける。従って、ユーザは、入力部20を介してウィンドウ選択プルダウンメニューT1を操作することにより、基本画面W1上の全ての表示ウィンドウW2の間で、アクティブな表示ウィンドウW2を適宜切り替えることができる。以下、アクティブな表示ウィンドウW2に対応するタイムラインを、アクティブタイムラインと呼び、アクティブタイムラインに属するフレーム群を、アクティブフレーム群と呼ぶ。また、アクティブな表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームを、アクティブ表示フレームと呼ぶ。
再生ボタンT2は、アクティブフレーム群の動画としての再生の命令をユーザから受け付ける。表示制御部44は、ユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内に、アクティブフレーム群に含まれるフレームをアクティブタイムラインに沿って順次コマ送りの形式で表示させる。なお、再生は、再生ボタンT2が押下された時点のアクティブ表示フレームから開始する。また、再生ボタンT2は、再生の停止の命令をユーザから受け付ける。表示制御部44は、再生中にユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内の表示を、その時点のアクティブ表示フレームに固定する。
コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4はそれぞれ、アクティブ表示フレームを、アクティブタイムラインに沿って1つ後、1つ前のフレームへ切り替える命令をユーザから受け付ける。
タイムラインバーT5は、アクティブタイムラインを図式的に示すオブジェクトである。タイムラインバーT5は、そのバーが延びる方向に、アクティブフレーム群のフレーム数で等分に分割されている。タイムラインバーT5上の左からn番目の分割領域は、アクティブタイムライン上でn番目のフレームに対応する(nは、自然数)。
図3に示すように、タイムラインバーT5は、選択フレーム群に対応する分割領域A1と、非選択フレーム群に対応する分割領域A2とを異なる態様で表示する。選択フレーム群とは、アクティブタイムライン上で現在選択されている区間に対応するフレーム群である。非選択フレーム群とは、アクティブタイムライン上で現在選択されていない区間に対応するフレーム群である。本実施形態では、領域A1は、薄いトーンの色で表示され、領域A2は、濃いトーンの色で表示される。
タイムラインバーT5は、アクティブタイムライン上の任意の区間の選択をユーザから受け付ける。選択される区間は、連続区間であっても、不連続区間であってもよい。言い換えると、ユーザは、入力部20を介してタイムラインバーT5を操作することにより、アクティブフレーム群の中から、任意のフレームを任意の数だけ選択することができる。具体的には、ユーザは、タイムラインバーT5上で選択したいフレームに対応する分割領域を選択する。分割領域は、同時に複数選択が可能である。画像処理部41は、選択フレーム群を後述される画像処理の対象として認識する。なお、ユーザによりタイムラインバーT5上の分割領域が選択される度に、アクティブ表示フレームは、最新に選択された分割領域に対応するフレームに切り替わる。最新に選択された分割領域上には、アクティブタイムライン上のアクティブ表示フレームの位置を示すべく、ポインタC1が表示される。
クリップボタンT6は、クリップ機能の実行の命令をユーザから受け付けるオブジェクトである。クリップ機能の詳細については、後述する。
<2−3.画像処理>
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。画像処理部41は、ノイズ除去、シャープネス、明るさ/コントラスト/彩度調整、画像解像度、レベル補正、回転、文字/矢印/モザイクの付加などの複数の画像処理モジュールを実行可能である。画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
ユーザは、入力部20を介して基本画面W1を操作することにより、画像処理モジュールの中から任意のものを、任意の順番に、任意の回数だけ選択することが可能である。必要であれば、ユーザは、画像処理モジュールの選択に併せて、その画像処理モジュールの実行時に用いられるパラメータを入力する。画像処理部41は、ユーザが画像処理モジュールを選択したことを検知する度に、選択フレーム群に対しその画像処理モジュールを実行する。なお、選択フレーム群に対し画像処理モジュールを実行するとは、選択フレーム群に含まれる各フレームに対しその画像処理モジュールを実行することである。
フレームに対し画像処理モジュールが1回、2回、3回,・・・と、順次実行されてゆくにつれて、そのフレームは、第1次、第2次、第3次,・・・と、順次加工されてゆく。第0次フレームは、オリジナル画像領域51に保存されている静止画ファイルに対応する。第(m+1)次フレームは、第m次フレームに対応する静止画ファイルに対し画像処理モジュールを1回実行した後の静止画ファイルに対応する(mは、0以上の整数)。画像処理部41は、第1次以降の静止画を順次生成し、これらの静止画を加工ファイル領域52内にそれぞれ別個のファイルとして保存する。
図4は、1のタイムラインに属する静止画群が画像処理プログラム2によりどのように管理されるかを示す概念図である。図4において、横軸のN軸は、タイムライン上のフレームの順番を示しており、縦軸のM軸は、加工の順番を示している。図4のN−M空間内の座標(n,m)に対応する四角形は、静止画I(n,m)を表している。静止画I(n,m)は、タイムライン上でn番目のフレームの第m次の静止画である(nは、自然数であり、mは、0以上の整数である)。
制御部40は、各フレームについて、現在選択されている座標mの値をパラメータmとして、ソフトウェア管理領域50内でリアルタイムに管理する。図4の太線で囲まれた四角形は、座標mの静止画を表している。なお、フレームに対し画像処理モジュールを実行するとは、そのフレームの第m次の静止画に対し画像処理モジュールを実行することである。言い換えると、タイムライン上でn番目のフレームに対し画像処理モジュールを実行するとは、静止画I(n,m)に対し画像処理モジュールを実行することである。
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれた直後、その静止画ファイル群の全フレームの座標mは、初期値0である。その後、画像処理モジュールが1回実行される度に、そのフレームの座標mは1ずつインクリメントされる。また、後述するとおり、ユーザは、任意のフレームの座標mを自在に変更することができる。
<2−4.ヒストリー>
ヒストリー管理部42は、画像処理モジュールが実行される度に、その画像処理モジュールの実行の対象となったフレームに対応するヒストリーファイル53aを自動的に新規作成又は更新し、ヒストリー領域53内に保存する。ヒストリーファイル53aは、フレーム毎に作成される。ヒストリーファイル53aには、そのヒストリーファイル53aに対応するフレームのヒストリーの情報が格納される。ヒストリーとは、画像処理モジュールの実行の履歴である。すなわち、ヒストリーファイル53aには、どの静止画に対しどの画像処理モジュールがどのようなパラメータを用いて実行され、その結果、どの静止画が生成されたのかを示す情報が格納される。また、ヒストリーファイル53aには、画像処理モジュールの実行の順番を示す情報も格納される。
具体的には、ヒストリーファイル53aは、図5に示す形式で記述される。すなわち、ヒストリーファイル53aには、そのヒストリーファイル53aに対応するフレームのフレームIDが格納される(図5中の<フレームID>タブを参照)。また、ヒストリーファイル53aには、m=0の<m>タブ(すなわち、<0>タブ)を用いて、第0次の静止画の識別子(以下、静止画ID)が記述される。静止画IDは、静止画ファイルのアドレスパスおよびファイル名である。さらに、ヒストリーファイル53aには、m≧1の座標mに関連付けて、そのヒストリーファイル53aに対応するフレームの第(m−1)次の静止画に対し実行された画像処理モジュールの内容が格納される。より具体的には、m≧1の<m>タブを用いて、第m次の静止画の静止画IDと、第(m−1)次の静止画に対し実行された画像処理モジュールの名称およびパラメータとが記述される。その結果、実行された画像処理モジュールの内容が、その画像処理モジュールの実行の前後の静止画に関連付けられる。
ところで、図2および図3に示すように、表示制御部44は、基本画面W1上にヒストリーウィンドウW3を重ねて表示可能である。ヒストリーウィンドウW3内には、アクティブ表示フレームのヒストリーの詳細が表示される(図6参照)。アクティブ表示フレームのヒストリーの詳細は、ヒストリーファイル53aを参照することにより判断される。なお、図5のヒストリーファイル53aは、図6の状態に対応する。また、アクティブ表示フレームが切り替えられる度に、ヒストリーウィンドウW3内のヒストリーの詳細の表示も、リアルタイムに切り替えられる。
図6に示すように、ヒストリーウィンドウW3内には、初期状態エリアE1と、モジュール名称エリアE2とが、上下に並んで表示される。初期状態エリアE1は、アクティブ表示フレームの初期状態(第0次の静止画)に対応する。モジュール名称エリアE2は、アクティブ表示フレームに対し実行された画像処理モジュールに1対1で対応する。従って、初期状態エリアE1の数は1つであり、モジュール名称エリアE2の数は、アクティブ表示フレームに対し実行された画像処理モジュールの数と同じである。なお、最上欄のエリアE2は、アクティブ表示フレームに対し最初に実行された画像処理モジュールに対応し、最下欄のエリアE2は、アクティブ表示フレームに対し最後に実行された画像処理モジュールに対応する。モジュール名称エリアE2には、そのエリアE2に対応する画像処理モジュールの名称が表示される。
<2−5.座標mの変更>
ユーザは、入力部20を操作することにより、任意のフレームについて、現在選択されている座標mを自在に変更することができる。なお、上記のとおり、座標mが変更されると、画像処理モジュールの実行の対象となる静止画が変更される。従って、座標mを変更することには、画像処理の対象を変更するという意味がある。具体的な変更の操作の方法としては、以下の2つがある。
第1の方法は、ヒストリーウィンドウW3を操作することにより、アクティブ表示フレームの座標mを変更する方法である。具体的には、まず、ユーザは、アクティブな表示ウィンドウW2内に、座標mを変更しようとするフレームを表示させる。その結果、ヒストリーウィンドウW3内には、座標mを変更しようとするフレームのヒストリーの詳細が表示される。ヒストリーウィンドウW3は、エリアE1,E2の中から任意の1のエリアの選択をユーザから受け付ける。制御部40は、ユーザがエリアE1,E2を選択したことに応じて、アクティブ表示フレームの座標mを、そのエリアE1,E2に対応する静止画の座標mの値に変更する。なお、エリアE2に対応する静止画とは、そのエリアE2に対応する画像処理モジュールの実行後の静止画である。
第2の方法は、基本画面W1を操作することにより、選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mを一括して変更する方法である。具体的には、まず、ユーザは、座標mを変更しようとするフレーム群を、選択フレーム群として選択する。基本画面W1は、ヒストリータブH1上の「前のヒストリーへ」「次のヒストリーへ」「最新ヒストリーへ」および「ヒストリー位置指定」の項目の中から任意の1の項目の選択をユーザから受け付ける(図7参照)。制御部40は、ユーザがこれらの項目の中から特定の項目を選択したことを検知すると、選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mを一括して変更する。なお、図6のヒストリーウィンドウW3は、図7の基本画面W1上のヒストリーウィンドウW3の拡大図である。
具体的には、「前のヒストリーへ」の項目が選択された場合、選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mが1つデクリメントされる。ただし、座標mが既に0であったフレームについては、座標mが0のまま維持される。「次のヒストリーへ」の項目が選択された場合、選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mが1つインクリメントされる。ただし、座標mが既に上限値であったフレームについては、座標mが上限値のまま維持される。上限値とは、そのフレームに対し実行された画像処理モジュールの回数である。「最新ヒストリーへ」の項目が選択された場合、選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mが上限値に設定される。「ヒストリー位置指定」の項目が選択された場合、表示制御部44は、基本画面W1上に位置指定ウィンドウ(図示されない)を重ねて表示させる。位置指定ウィンドウは、0以上の整数kの入力をユーザから受け付ける。選択フレーム群に含まれる全てのフレームの座標mは、入力された整数kに設定される。ただし、整数kが上限値を超えるフレームについては、座標mが上限値に設定される。
ところで、フレームを表示するとは、そのフレームの座標mの静止画を表示することである。言い換えると、タイムライン上でn番目のフレームを表示するとは、静止画I(n,m)を表示することである。従って、アクティブ表示フレームの座標mが変更されると、アクティブな表示ウィンドウW2内の表示も直ちに切り替えられる。
また、アクティブ表示フレームの座標mが変更されると、ヒストリーウィンドウW3内のエリアE1,E2の表示態様も直ちに変更される。図8は、図6の座標m=5の状態から、座標m=3の状態へ変更された後のヒストリーウィンドウW3の様子を示す。図8および図6を比較すると分かるように、アクティブ表示フレームの座標(m+1)以降の静止画に対応するエリアE2は、グレーアウトの態様で表示される。従って、ユーザは、常に、アクティブな表示ウィンドウW2内に現在表示されている静止画が、どのような画像処理モジュールの実行を経て生成されたのかを簡単に理解することができる。
また、上記のとおり、同じフレームに属する静止画群は、ソフトウェア管理領域50内に別個のファイルとして保存される。また、座標mが変更されただけでは、変更前の座標mの静止画は、ソフトウェア管理領域50内から削除されることはない。従って、例えば、ユーザが、アクティブ表示フレームの座標mをデクリメントした時、アクティブな表示ウィンドウW2内には、直ちにデクリメント後の座標mの静止画が表示される。また、その後、ユーザが、アクティブ表示フレームの座標mをインクリメントした時も、アクティブな表示ウィンドウW2内には、直ちにインクリメント後の座標mの静止画が表示される。
ところで、座標mが上限値より小さい状態のフレームに対し画像処理モジュールが実行されると、そのフレームに属するその画像処理モジュールの実行前の第(m+1)次以降の静止画が、加工ファイル領域52内から全て消去される。そして、その代わりとして、加工ファイル領域52内には、その画像処理モジュールの実行後の静止画が、そのフレームに属する新たな第(m+1)次の静止画として保存される。また、同時に、座標mが上限値より小さい状態のフレームに対し画像処理モジュールが実行されると、そのフレームに属するその画像処理モジュールの実行前の第(m+1)次以降のヒストリーの情報、すなわち、m≧(m+1)の<m>タブおよび<m>タブ内の情報が、そのフレームに対応するヒストリーファイル53a内から消去される。そして、その代わりとして、そのヒストリーファイル53aには、m=(m+1)の<m>タブを用いて、その画像処理モジュールの実行の履歴(本実施形態では、静止画ID、画像処理モジュールの名称およびパラメータ)が新たに記述される。例えば、図8のヒストリーウィンドウW3に対応するフレームに対しシャープネスの画像処理モジュールが実行された場合、そのフレームのヒストリーウィンドウW3は、図8に示す状態から図10に示す状態に変更される。また、そのフレームのヒストリーファイル53aは、図5に示す状態から図9に示す状態に変更される。
すなわち、ソフトウェア管理領域50内では、同じフレームに属する静止画群およびヒストリーは、加工の順番mに沿って管理される。従って、ソフトウェア管理領域50内では、同じフレームに属する静止画群およびヒストリーは、1つのルートに沿って管理され、分岐して管理されることはない。
<2−6.クリップ>
ユーザは、画像処理プログラム2に実装されているクリップ機能を利用することにより、任意のタイムライン上の任意のフレームに属する任意の座標mの静止画を複製することができる。クリップ機能は、何回でも実行することができるが、1回の実行で複製される静止画は、1枚だけである。具体的なクリップ機能の処理の流れは、以下のとおりである。
クリップ管理部43は、ユーザによりクリップボタンT6が押下されたことを検知すると、その時点のアクティブ表示フレーム(以下、複製元フレーム)の第m次の静止画をクリップ画像として複製し、クリップ領域54内に保存する。これを受けて、表示制御部44は、基本画面W1上にクリップウィンドウW4(図11等参照)を表示させる。クリップウィンドウW4内には、クリップ画像が表示される。なお、図11の基本画面W1は、図7の基本画面W1上でクリップボタンT6が押下された時の基本画面W1である。
表示ウィンドウW2およびクリップウィンドウW4は、基本画面W1上の所定のエリア内に配置される。ユーザは、入力部20を操作することにより、その所定のエリア内に表示されている表示ウィンドウW2およびクリップウィンドウW4の中の任意のウィンドウW2,W4を、その所定のエリア内の任意の位置に移動させることができる。表示制御部44は、ユーザによるウィンドウW2,W4の移動の操作を検知すると、その所定のエリア内でリアルタイムにウィンドウW2,W4の位置を変化させる。
また、クリップウィンドウW4が作成されると、ウィンドウ選択プルダウンメニューT1は、アクティブなウィンドウとして、表示ウィンドウW2およびクリップウィンドウW4の中から、1のウィンドウW2,W4の選択をユーザから受け付けるようになる。
なお、表示ウィンドウW2のウィンドウ枠W2a内には、その表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームの時刻と、その表示ウィンドウW2を他の表示ウィンドウW2から識別する表示ウィンドウ名とが表示される。フレームの時刻とは、そのフレームが属するタイムライン上の時刻である。従って、ユーザは、表示ウィンドウW2のウィンドウ枠W2a内の時刻を参照することにより、その表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームのタイムライン上の順番nを特定することができる。
また、クリップウィンドウW4のウィンドウ枠W4a内にも、そのクリップウィンドウW4内に現在表示されているクリップ画像の時刻と、表示ウィンドウ名とが表示される。クリップ画像の時刻とは、複製元フレームの時刻である。また、クリップウィンドウW4のウィンドウ枠W4a内の表示ウィンドウ名は、そのクリップウィンドウW4内に現在表示されているクリップ画像の複製元フレームが属する表示ウィンドウW2の表示ウィンドウ名である。従って、ユーザは、クリップウィンドウW4のウィンドウ枠W4aを見れば、そのクリップウィンドウW4内のクリップ画像がどの表示ウィンドウW2のどのフレームに由来するものであるのかを判断することができる。なお、クリップウィンドウW4のウィンドウ枠W4a内には、「クリップ」の文字も表示される。従って、図11に示すように、表示ウィンドウW2およびクリップウィンドウW4は、類似のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を有するものの、ユーザは、両者を容易に区別することができる。
表示制御部44は、クリップウィンドウW4がアクティブな状態では、再生ボタンT2、コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4およびタイムラインバーT5を無効化し、それらのオブジェクトT2〜T5がユーザからの操作を受け付けないようにする。また、表示制御部44は、クリップウィンドウW4がアクティブな状態では、タイムラインバーT5上の複製元フレームに対応する分割領域と、その他の分割領域とを異なる態様で表示する。従って、ユーザは、タイムラインバーT5を参照することにより、複製元フレームのタイムライン上の順番nを容易に判断することができる。
また、クリップ管理部43は、ユーザによりクリップボタンT6が押下されたことを検知すると、複製元フレームに対応するヒストリーファイル53a内のヒストリーの情報を参照することにより、クリップヒストリーファイル54aを作成し、クリップ領域54内に保存する。クリップヒストリーファイル54aは、クリップ画像毎に作成される。
クリップヒストリーファイル54aには、そのクリップヒストリーファイル54aに対応するクリップ画像に至るまでに実行された画像処理モジュールの実行の履歴(以下、クリップヒストリー)の情報が格納される。具体的には、クリップ管理部43は、複製元フレームのヒストリーファイル53aをクリップヒストリーファイル54aとして複製し、そのクリップヒストリーファイル54a内から、m=0およびm>mの<m>タブを丸ごと消去する。さらに、クリップ管理部43は、そのクリップヒストリーファイル54a内から、1≦m≦mの<m>タブ内の<静止画ファイル>タブを丸ごと消去し、かつ、<クリップ画像ファイル>タブを追加する。従って、クリップヒストリーファイル54a内では、複製元フレームに属する全ての静止画へのリンクが失われている。なお、<クリップ画像ファイル>タブ内には、クリップ画像のアドレスパスおよびファイル名が記述される。なお、図12のクリップヒストリーファイル54aは、図11の状態に対応している。また、図11の状態では、座標mが上限値であるため、図12のクリップヒストリーファイル54a内には、<0>タブ以外に丸ごと消去された<m>タブは存在しない。
ところで、図11に示すように、クリップウィンドウW4がアクティブな状態では、ヒストリーウィンドウW3には、そのクリップウィンドウW4に対応するクリップ画像のクリップヒストリーの詳細が表示される。クリップヒストリーの詳細は、クリップヒストリーファイル54aを参照することにより判断される。
また、図11および図13に示すように、クリップ画像に対応するヒストリーウィンドウW3内には、表示ウィンドウW2上の任意のフレームに対応するヒストリーウィンドウW3の場合と同様、初期状態エリアE3と、モジュール名称エリアE4とが、上下に並んで表示される。初期状態エリアE3は、複製元フレームの初期状態(第0次の静止画)に対応する。モジュール名称エリアE4は、クリップ画像に至るまでに複製元フレームの第0次の静止画に対し実行された画像処理モジュールに1対1で対応する。従って、初期状態エリアE3の数は、1つであり、モジュール名称エリアE4の数は、クリップ画像に至るまでに複製元フレームの第0次の静止画に対し実行された画像処理モジュールの数と同じである。なお、最上欄のエリアE4は、複製元フレームに対し最初に実行された画像処理モジュールに対応し、最下欄のエリアE4は、第m番目に実行された画像処理モジュールに対応する。モジュール名称エリアE4には、そのエリアE4に対応する画像処理モジュールの名称が表示される。
また、クリップ画像に対応するヒストリーウィンドウW3内では、エリアE3,E4を選択したとしても、クリップウィンドウW4内の表示は切り替わらない。また、本実施形態では、クリップ画像に対しては、画像処理モジュールを実行することができない。すなわち、クリップ画像に対応するヒストリーウィンドウW3の役割は、主としてクリップヒストリーの情報を表示することにある。
ところで、画像処理プログラム2は、ユーザの指示に応じて、任意の表示ウィンドウW2に対応するタイムライン上の任意のフレームを削除する機能を有している。具体的には、制御部40は、ユーザが入力部20を介して基本画面W1上で所定の操作を行ったことを検知すると、アクティブタイムライン上から選択フレーム群を削除する。なお、選択フレーム群が削除されると、選択フレーム群に属する全ての静止画群と、選択フレーム群に対応する全てのヒストリーファイル53aが、ソフトウェア管理領域50内から削除される。
また、画像処理プログラム2は、ユーザの指示に応じて、任意のクリップ画像を削除する機能を有している。具体的には、クリップ管理部43は、ユーザが入力部20を介して基本画面W1上で所定の操作を行ったことを検知すると、そのクリップ画像をクリップ領域54内から削除するとともに、そのクリップ画像に対応するクリップヒストリーファイル54aをクリップ領域54内から削除する。同時に、表示制御部44は、削除されたクリップ画像に対応するクリップウィンドウW4を基本画面W1上から消去する。
そして、上述のフレームの削除機能を利用し、ユーザが複製元フレームを削除すると、クリップ管理部43は、その複製元フレームから複製されたクリップ画像をクリップ領域54内から自動的に削除する。同時に、クリップ管理部43は、削除されたクリップ画像に対応するクリップヒストリーファイル54aをクリップ領域54内から自動的に削除する。さらに同時に、表示制御部44は、削除されたクリップ画像に対応するクリップウィンドウW4を基本画面W1上から消去する。なお、複製元フレームが削除されるということは、クリップ画像と比較すべき対象が削除されることを意味する。従って、比較すべき対象が削除されることに連動して、もはや必要のないクリップ画像に関する情報がソフトウェア管理領域50内から削除される。その結果、ユーザは、不要になったクリップ画像を、上述のクリップ画像の削除機能を利用してわざわざ削除する必要がなくなり、ユーザの作業性が向上する。
<2−6−1.クリップ機能の利用例>
上記のとおり、1のフレームに属する静止画群およびヒストリーは、ソフトウェア管理領域50内で1つのルート(加工の順番m)に沿って管理され、分岐して管理されることはない。そうすると、アクティブな表示ウィンドウW2内の表示を切り替えるだけでは、同じフレームに属する同じ座標mの静止画に対し異なる画像処理モジュールを実行したとしても、その結果得られる異なる静止画どうしを比較することが困難である。しかし、クリップ機能を利用すれば、そのような静止画どうしを容易に比較することができる。以下、クリップ機能の利用例について説明する。
例えば、ユーザが、図6のヒストリーウィンドウW3内に表示されている画像処理モジュールが全て実行された静止画(以下、第1比較画像)と、図10のヒストリーウィンドウW3内に表示されている画像処理モジュールが全て実行された静止画(以下、第2比較画像)とを比較することを望んでいる場合について考える。なお、図6および図10を見れば分かるように、第1比較画像と第2比較画像とでは、m=3の第m次の静止画(以下、分岐元画像)に至るまでに実行された画像処理モジュールは同じである。第1比較画像は、分岐元画像に対し、レベル補正およびノイズ除去の画像処理モジュールをこの順番で組み合わせた画像処理(以下、第1比較処理)を実行した静止画である。一方、第2比較画像は、分岐元画像に対し、シャープネスの画像処理モジュール(以下、第2比較処理)を実行した静止画である。
さて、かかる場合、ユーザは、基本画面W1上に図6のヒストリーウィンドウW3が表示されている状態、すなわち、アクティブな表示ウィンドウW2内に第1比較画像が表示されている状態で、クリップボタンT6を押下する。その結果、第1比較画像が、クリップ領域54内にクリップ画像として保存され、基本画面W1上には、第1比較画像を表示するクリップウィンドウW4が表示される。同時に、図6のヒストリーウィンドウW3内に表示されている、第1比較画像に至るまでのヒストリーの情報が、第1比較画像に至るまでのクリップヒストリーの情報に適宜変更され、クリップ領域54内に保存される。この時、アクティブなウィンドウは、クリップウィンドウW4である。従って、この状態では、ヒストリーウィンドウW3内には、第1比較画像に至るまでのクリップヒストリーの情報が表示される。
続いて、ユーザは、アクティブなウィンドウを、複製元フレームの属する表示ウィンドウW2に切り替える。そして、ユーザは、その状態で、アクティブ表示フレームの座標mを2つデクリメントさせ、ヒストリーウィンドウW3を図8に示す状態にする。なお、この状態では、アクティブな表示ウィンドウW2内には、分岐元画像が表示されている。そして、ユーザは、この状態から、分岐元画像に対し第2比較処理を実行し、ヒストリーウィンドウW3を図10に示す状態にする。なお、この状態では、アクティブな表示ウィンドウW2内には、第2比較画像が表示されている。
以上の操作が終わると、表示画面W1は、図14に示す状態になる。図14の表示画面W1上では、第2比較画像を表示するアクティブな表示ウィンドウW2と、第1比較画像を表示するクリップウィンドウW4とが、並んで表示されている。従って、ユーザは、図14の表示画面W1上に同時に表示されている第1比較画像と、第2比較画像とを見比べながら、どちらの比較画像が適切であるかを容易に判断することができる。従って、仮に分岐元画像の鮮明化を望んでいたのであれば、ユーザは、両者のどちらがより鮮明であるかを判断すればよい。
ここで、アクティブな表示ウィンドウW2内に表示されている第2比較画像よりも、クリップウィンドウW4内に表示されている第1比較画像の方がより適切であると判断されたとする。この状態で、ユーザは、アクティブなウィンドウをクリップウィンドウW4に切り替えることにより、ヒストリーウィンドウW3内にクリップヒストリーの情報を表示させることができる。その結果、ユーザは、ヒストリーウィンドウW3を参照することにより、第1比較画像に至る適切な画像処理(1以上の画像処理モジュールの組み合わせ)の内容を知ることができる。すなわち、ユーザは、分岐元画像に対する適切な画像処理として、第1比較処理の内容を特定することができる。
以後、ユーザは、必要に応じて、第1比較画像に至る適切な内容の画像処理を、複製元フレームに適用する。具体的には、ユーザは、基本画面W1を、アクティブな表示ウィンドウW2内に分岐元画像が表示されている図15に示す状態にする。そして、ユーザは、この状態から、アクティブな表示ウィンドウW2内の分岐元画像に対し、先ほどヒストリーウィンドウW3を参照することにより特定した第1比較処理を実行すればよい。その結果、複製元フレームに属する第2比較画像の代わりとして、第1比較画像が生成され、基本画面W1は、図16に示す状態になる。図16の状態では、アクティブな表示ウィンドウW2およびクリップウィンドウW4内の両方に、より適切であると判断された第1比較画像が表示されている。また、ヒストリーウィンドウW3内には、より適切であると判断された第1比較処理の内容が表示されている。
さらに、ユーザは、第1比較画像に至る適切な内容の画像処理を、複製元フレームの属するタイムライン上の、複製元フレーム以外の任意のフレームにも適用することができる。ところで、一般に、同じタイムラインに属するフレーム群には、同じ画像処理を適用することが適切な場合が多い。同じタイムラインに属するフレーム群は、同じカメラを用いて同じ撮影条件下で撮影された可能性が高いからである。そのような場合には、ユーザは、複製元フレームと類似のフレーム群を選択フレーム群として選択し、先ほどヒストリーウィンドウW3を参照することにより特定した、第1比較画像に至る適切な内容の画像処理を実行すればよい。
ところで、画像処理プログラム2は、ユーザの指示に応じて、任意のフレームに属する任意の座標m以降に対応する画像処理モジュールの実行の履歴を削除する機能を有している。具体的には、制御部40は、ユーザが入力部20を介して基本画面W1上で所定の操作を行ったことを検知すると、選択フレーム群に対応するヒストリーファイル53a内から、選択フレーム群の座標m以降に対応する画像処理モジュールの実行の履歴を削除する。同時に、制御部40は、加工ファイル領域52内から、選択フレーム群の座標m以降の静止画を削除する。
ユーザは、上述の履歴の削除機能を利用し、画像処理モジュールの実行の履歴を削除した後、やはり履歴の削除前の状態を再現したいと考えるかもしれない。そのような状況下であっても、削除された履歴に係るフレームに対しクリップ機能が実行されていた場合には、そのフレームに対応するヒストリーウィンドウW3を参照することにより、履歴の削除前と同じ状態を再現することができる。
<3.用途>
上記のとおり、画像処理プログラム2は、静止画又は動画ファイルのどちらから画像データを取り込もうとも、その後、画像データを静止画ファイル群として管理する。従って、画像処理プログラム2は、同じタイムラインの中の任意のフレームを任意に画像処理したいというユーザの要望に容易に応えることができる。また、画像処理プログラム2は、静止画ファイル群を動画として再生する機能を有している。その結果、画像データが画像処理プログラム2内で静止画ファイル群として取り扱われようとも、ユーザは、その画像データを動画として認識することができる。従って、画像処理プログラム2は、動画の解析や編集等を行う場面で特に有用である。
画像処理プログラム2は、多種多様な動画に対する画像処理を取り扱うことができるが、例えば、警察等の機関が事件の捜査を行うに当たり、防犯カメラの監視映像を解析するのにも利用され得る。例えば、ユーザが、試行錯誤を重ねながら監視映像に対し様々な画像処理を実行しつつ、目的(例えば、監視映像の鮮明化)に合致した最適な映像および最適な画像処理の方法を見つけたい場合がある。そのような場合には、ユーザは、クリップ機能を利用して、様々な画像処理が施された様々な映像と、それらの様々な画像処理の履歴とをキャプチャしておけばよい。それにより、ユーザは、様々な画像処理が施された様々な映像どうしを見比べつつ、適切な画像処理の方法を見つけることができる。
<4.特徴>
<4−1>
画像処理部41は、ユーザからの指示に応じて、任意の静止画(以下、指定画像)に対し任意の画像処理モジュール(以下、第1指定モジュール)を実行することにより、新たな静止画(以下、第1静止画)を生成することができる。この時、ヒストリー管理部42は、第1静止画が生成されることに伴って、指定画像から第1静止画に至るまでの第1指定モジュールの内容をヒストリーファイル53a内に格納する。その後、クリップ管理部43は、ユーザからの別の指示に応じて、第1静止画をクリップ画像として複製する。この時、クリップ管理部43は、第1静止画が複製されることに伴って、ヒストリーファイル53aを参照し、指定画像からクリップ画像に至るまでの第1指定モジュールの内容をクリップヒストリーファイル54a内に格納する。また、その後、画像処理部41は、ユーザからの指示に応じて、指定画像に対し任意の画像処理モジュール(以下、第2指定モジュール)を実行することにより、第1静止画の代わりとして、新たな静止画(以下、第2静止画)を生成することができる。この時、ヒストリー管理部42は、指定画像から第1静止画に至るまでの第1指定モジュールの内容の代わりとして、指定画像から第2静止画に至るまでの第2指定モジュールの内容をヒストリーファイル53a内に格納する。
すなわち、上記実施形態では、指定画像に対し第1指定モジュールが実行され、第1静止画が生成される場合に、指定画像および第1静止画に関連付けて第1指定モジュールの内容が記憶される。そして、第1静止画がクリップ画像として複製される場合に、第1静止画およびクリップ画像に関連付けて第1指定モジュールの内容が記憶される。さらに、第1静止画の複製後、指定画像に対し第2指定モジュールが実行される場合に、第1静止画の代わりとなる第2静止画が生成される。そして、指定画像および第1静止画と第1指定モジュールの内容とを関連付ける情報の代わりとして、指定画像および第2静止画と第2処理モジュールの内容とを関連付ける情報が、ヒストリーファイル53a内に格納される。
言い換えると、複数の画像(第1静止画と同じクリップ画像および第2静止画)と、それらの画像に至るまでの画像処理モジュール(第1指定モジュールおよび第2指定モジュール)の内容とが、指定画像から分岐した態様で管理される。つまり、同じ指定画像に由来する画像および画像処理の内容を管理するルートが複数形成される。その結果、画像処理プログラム2は、ユーザが同じ指定画像に対し様々な画像処理を実行しながら、最適な静止画および最適な画像処理の方法を見つけることを支援することができる。
また、ユーザの指示に応じて、同じ指定画像に由来する画像および画像処理の内容を管理する複数のルートのうち、元のルートの第1静止画が第2静止画により更新され、元のルートの第1指定モジュールの内容が第2指定モジュールの内容で更新され得る。しかし、ここでは、更新前の消えてしまった静止画等(第1静止画および第1指定モジュールの内容)と、更新後の画像等(第2静止画および第2指定モジュール)とを比較することができる。
<4−2>
上記実施形態では、表示制御部44は、分岐元画像から分岐した第1比較画像(クリップ画像)および第2比較画像(複製元フレームに属するクリップ画像と同じ静止画に対し画像処理モジュールを実行した静止画)を基本画面W1上に同時に表示することができる。従って、ユーザは、同じ静止画(例えば、分岐元画像)から分岐した複数の静止画(例えば、第1比較画像および第2比較画像)を容易に比較することができる。
<4−3>
上記実施形態では、表示制御部44は、第1比較画像(クリップ画像)と、第1比較画像に至るまでのヒストリーの情報(クリップヒストリーの情報)とを基本画面W1上に同時に表示することができる。また、表示制御部44は、第2比較画像(複製元フレームに属するクリップ画像と同じ静止画に対し画像処理モジュールを実行した静止画)と、第2比較画像に至るまでのヒストリーの情報とを基本画面W1上に同時に表示することができる。従って、ユーザは、同じ静止画(例えば、分岐元画像)から分岐した複数の静止画(例えば、第1比較画像および第2比較画像)にそれぞれ至るまでの複数の画像処理(例えば、第1比較処理および第2比較処理)の内容を容易に比較することができる。
<4−4>
上記実施形態では、画像処理部41は、同じタイムライン上の異なるフレームに属する異なる静止画に対し、同じ又は異なる画像処理を実行することにより、複数の静止画を生成することができる。従って、同じタイムライン上の複数の静止画と、それらの複数の静止画に由来する全ての静止画および全ての画像処理の内容とを体系的に管理することができる。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
<5−1>
上記実施形態では、クリップ機能により、アクティブ表示フレームに属する第m次の静止画のみが複製されるようになっていた。すなわち、上記実施形態では、クリップ機能により、1のフレームに属する第m次の静止画のみが複製されるようになっていた。しかしながら、クリップ機能により、複数枚のフレームにそれぞれ属する複数枚の静止画を複製できるようにしてもよい。例えば、クリップボタンT6が押下された時に、その時点の選択フレーム群に含まれる1又は複数のフレームの座標mの静止画が全て複製されるようにしてもよい。
<5−2>
上記実施形態では、クリップ機能により、アクティブ表示フレームの第m次の静止画のみが複製されるようになっていた。すなわち、上記実施形態では、クリップ機能により、アクティブ表示フレームに属する1の静止画のみが複製されるようになっていた。しかしながら、クリップ機能により、アクティブ表示フレームに属する複数の静止画、例えば、アクティブ表示フレームに属する全ての静止画が複製されるようにしてもよい。その場合、アクティブな表示ウィンドウW2内に、ヒストリーウィンドウW3上で選択されたエリアE3,E4に対応する静止画が表示されるようにしてもよい。
<5−3>
上記実施形態では、クリップ画像に対し画像処理モジュールを実行できないようになっていたが、これを可能としてもよい。
<5−4>
上記実施形態では、表示制御部44は、第1比較画像(クリップ画像)と、第1比較画像に至るまでのヒストリーの情報(クリップヒストリーの情報)とを基本画面W1上に同時に表示することができたが、これに代えて、両者を表示画面W1上で切り替えながら表示できるようにしてもよい。また、上記実施形態では、表示制御部44は、第2比較画像(複製元フレームに属するクリップ画像と同じ静止画に対し画像処理モジュールを実行した静止画)と、第2比較画像に至るまでのヒストリーの情報とを基本画面W1上に同時に表示することができたが、これに代えて、両者を表示画面W1上で切り替えながら表示できるようにしてもよい。本変形例においても、ユーザは、同じ静止画(例えば、分岐元画像)から分岐した複数の静止画(例えば、第1比較画像および第2比較画像)にそれぞれ至るまでの複数の画像処理(例えば、第1比較処理および第2比較処理)の内容を容易に比較することができる。
<5−5>
上記実施形態では、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、全て静止画ファイルとして保存されるようになっていた。しかしながら、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データを、動画ファイルとして保存するようにしてもよい。オリジナル画像領域51内の画像データの形式を静止画形式とするか動画形式とするかは、ユーザが選択できるようにしてもよいし、取り込み元の画像データの形式等に応じて自動的に決定されるようにしてもよい。さらに、その後、動画ファイルに対して画像処理が施される場合には、その画像処理後の画像データも動画ファイルの形式で保存するようにしてもよい。
1 画像処理装置(コンピュータ)
2 画像処理プログラム
41 画像処理部
43 クリップ管理部(複製部)
53 ヒストリー領域(第1履歴記憶部)
54 クリップ領域(第2履歴記憶部)

Claims (6)

  1. 第1画像に対し第1画像処理を実行することにより、第2画像を生成するステップと、
    前記第2画像の生成に伴って、前記第2画像が前記第1画像に対し前記第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第1履歴を記憶するステップと、
    複製を命じるユーザからの指示に応じて、前記第2画像を第3画像として複製するステップと、
    前記第2画像の複製に伴って、前記第1履歴を参照して、前記第3画像が前記第1画像に対し前記第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第2履歴を記憶するステップと
    前記複製するステップの後、前記第1画像に対し第2画像処理を実行することにより、前記第2画像の代わりとして、第4画像を生成するステップと、
    前記第4画像の生成に伴って、前記第1履歴の代わりとして、前記第4画像が前記第1画像に対し前記第2画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第3履歴を記憶するステップと
    をコンピュータに実行させる、
    画像処理プログラム。
  2. 前記第3画像および前記第4画像を同時に表示するステップ
    をさらにコンピュータに実行させる、
    請求項に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記第3画像および前記第2履歴を同時に表示する、又は切り替えながら表示するステップと
    前記第4画像および前記第3履歴を同時に表示する、又は切り替えながら表示するステップと
    をさらにコンピュータに実行させる、
    請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記第1画像と同じタイムライン上の第5画像に対し第3画像処理を実行することにより、第6画像を生成するステップと、
    前記第6画像が前記第5画像に対し前記第3画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第4履歴を記憶するステップと
    をさらにコンピュータに実行させる、
    請求項1からのいずれかに記載の画像処理プログラム。
  5. 前記第2画像を生成するステップは、前記第1画像に対する前記第1画像処理を実行することを命じるユーザからの指示に応じて、前記第2画像を生成するステップであり、
    前記第1履歴を記憶するステップは、前記第2画像が生成されることに伴って、前記第1履歴を記憶するステップであり、
    前記複製するステップは、前記複製を命じるユーザからの指示に応じて、前記第2画像を前記第3画像として複製するステップであり、
    前記第2履歴を記憶するステップは、前記第2画像が複製されることに伴って、前記第2履歴を記憶するステップである、
    請求項1からのいずれかに記載の画像処理プログラム。
  6. 第1画像に対し第1画像処理を実行することにより、第2画像を生成する画像処理部と、
    前記第2画像の生成に伴って、前記第2画像が前記第1画像に対し前記第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第1履歴を記憶する第1履歴記憶部と、
    複製を命じるユーザからの指示に応じて、前記第2画像を第3画像として複製する複製部と、
    前記第2画像の複製に伴って、前記第1履歴を参照して、前記第3画像が前記第1画像に対し前記第1画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第2履歴を記憶する第2履歴記憶部と
    を備え
    前記画像処理部は、前記第2画像の複製後、前記第1画像に対し第2画像処理を実行することにより、前記第2画像の代わりとして、第4画像を生成し、
    前記第1履歴記憶部は、前記第4画像の生成に伴って、前記第1履歴の代わりとして、前記第4画像が前記第1画像に対し前記第2画像処理を実行することにより生成された画像である旨を示す第3履歴を記憶する、
    画像処理装置。
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