JP4441874B2 - 情報処理システム、再生端末装置および再生方法、情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理システム、再生端末装置および再生方法、情報処理装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、再生端末装置および再生方法、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、複数の再生端末装置でコンテンツを同期させて再生できるようにした情報処理システム、再生端末装置および再生方法、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、同じ場所にいる端末同士が、その場(至近距離の空間内)だけでネットワークを形成して通信する、いわゆるアドホックネットワークが普及しつつある。アドホックネットワークで形成したグループ間では、例えばチャットなど、ある程度のリアルタイム性が要求されるコミュニケーションツールが使われることがある。
今後、さらにコミュニケーションの形態が発展してくると、例えば、同時にすべての端末で同じ音声や映像を視聴したいといった要求が高まることも考えられる。このような場合、複数の端末間で、より精度の高い音声・映像の同期再生の仕組みが必要とされる。
また、アドホックネットワークでなくとも、マルチアングル映像を同時視聴する、大規模なコンサート会場で複数のディスプレイを同時に表示する、または、電話をしながら離れた場所で同じ映画を視聴するといった場合にも、より精度の高い同期再生の仕組みが要求される。
一般に、インターネットなどのネットワークでは、端末間で遅延やジッタ(遅延ゆらぎ)が発生するため、複数の端末間で同期再生することは困難である。また、端末によって再生データをバッファリングする時間が異なったり、再生を開始してから実際に音声や映像が出力されるまでの再生出力時間が異なったりするため、これらも同期再生を困難とする要因となる。精度の高い同期再生を実現するためには、各端末に再生タイミングを通知する必要がある。
例えば、マルチキャストを用いて映像を複数の端末にリアルタイム配信して同時再生する際に、NTP(Network Time Protocol、RFC1305)などを用いて各端末の時刻を完全に同期させた上で、その時刻を用いて各端末までの遅延量を比較して、各端末での再生待ち時間を決定・通知し、同期再生を実現するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、メディアソースから複数のメディアシンクにデータをストリーミングして同期再生する際に、すべてのメディアシンクの時刻を高い精度で同期させた上で、メディアソースが再生時間までのオフセットを決め、「パケットのタイムスタンプ+再生時間オフセット」を再生タイミングとすることで、同期再生するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−235027号公報 特開2004−104796号公報
しかしながら、上記の特許文献1,2に記載の発明では、個々の端末で再生する音声や映像などのコンテンツの再生開始タイミング(コンテンツの再生開始位置に対応する絶対時刻)が異なる場合、端末毎に再生されるコンテンツの絶対時刻に同期して再生させることができないという課題があった。また、所定のコンテンツを同期再生している複数の再生装置のグループに、途中参加してコンテンツを途中から同期再生させることができないという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、簡単な構成で、再生開始タイミングにおける絶対時刻が異なる音声や映像などのコンテンツを複数の端末で同期再生させるようにするものである。
本発明の情報処理システムは、再生端末装置が、コンテンツを再生する再生手段と、再生手段の再生処理時間情報を情報処理装置に送信する第1の送信手段と、複数の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する第1の受信手段と、第1の受信手段により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生手段によりコンテンツを再生させるように制御する制御手段とを備え、第1の受信手段は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信し、情報処理装置が、複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの再生手段の再生処理時間情報を受信する第2の受信手段と、複数の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成手段と、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生手段の再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれの再生手段がコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算手段と、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する第2の送信手段と、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算手段とを備え、同期再生タイマ時間計算手段は、ずれ時間計算手段により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
本発明の再生端末装置は、コンテンツを再生する再生手段と、再生手段の再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信手段と、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信手段と、受信手段により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生手段によりコンテンツを再生させるように制御する制御手段とを備え、受信手段は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信することを特徴とする。
前記コンテンツは、音声データ、および画像データを含み、再生手段には、音声データ、または画像データを再生させるようにすることができる。
前記再生手段には、音声データ、または画像データに基づいて、人体が接触することが可能な物体を振動させるようにすることができる。
前記人体が接触することが可能な物体は、椅子とするようにすることができる。
前記自らを除く、少なくとも1以上の他の再生端末装置により、既に、コンテンツの再生が開始されている場合、自らの再生処理時間情報と共に、自らを除く、少なくとも1以上の他の再生端末装置と同期してコンテンツの再生をすることを情報処理装置に要求する要求手段をさらに設けるようにさせることができ、受信手段には、少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生中のコンテンツの記録時刻、および、再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より要求に対応して送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信させるようにすることができる。
本発明の再生端末装置の再生方法は、コンテンツを再生する再生ステップと、再生ステップの処理による再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信ステップと、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信ステップと、受信ステップの処理により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生ステップの処理によりコンテンツを再生させるように制御する制御ステップとを含み、受信ステップの処理は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信することを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、コンテンツを再生する再生ステップと、再生ステップの処理による再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信ステップと、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信ステップと、受信ステップの処理により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生ステップの処理によりコンテンツを再生させるように制御する制御ステップとを含む処理を実行させ、受信ステップの処理は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信することを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信手段と、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成手段と、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算手段と、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信手段と、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算手段とを備え、同期再生タイマ時間計算手段は、ずれ時間計算手段により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
前記コンテンツには、音声データ、および画像データを含ませるようにすることができる。
前記受信手段には、既に、コンテンツの再生が開始されている、複数の再生端末装置と同期して、コンテンツを再生する要求と共に、再生処理時間情報を、コンテンツを再生していない再生端末装置より受信させるようにすることができ、同期再生基準時間生成手段には、要求に応じて、再生中のコンテンツの記録時刻に基づいて同期再生基準時間を生成させるようにすることができ、同期再生タイマ時間計算手段には、同期再生基準時間と、要求のあった再生端末装置の再生処理時間情報とに基づいて、要求のあった再生端末装置がコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算させるようにすることができる。
本発明の情報処理方法は、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信ステップと、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成ステップと、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算ステップと、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信ステップと、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算ステップを含み、同期再生タイマ時間計算ステップは、ずれ時間計算ステップの処理により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信ステップと、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成ステップと、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算ステップと、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信ステップと、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算ステップを含む処理をコンピュータに実行させ、同期再生タイマ時間計算ステップは、ずれ時間計算ステップの処理により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
本発明の情報処理システムにおいては、再生端末装置により、コンテンツが再生され、再生処理時間情報が情報処理装置に送信され、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報が受信され、同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、コンテンツが再生されるように制御され、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれにより再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らにより再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報が受信され、情報処理装置により、複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの再生処理時間情報が受信され、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間が生成され、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれでコンテンツを再生させるタイミングが制御される同期再生タイマ時間が計算され、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報が、複数の再生端末装置のそれぞれに送信され、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間が計算され、求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間が計算される。
本発明の再生端末装置および再生方法、並びに第1のプログラムにおいては、コンテンツが再生され、再生処理時間情報が情報処理装置に送信され、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれにより再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報が受信され、同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、コンテンツが再生されるように制御され、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれにより再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らにより再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報が受信される。
本発明の情報処理装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報が受信され、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間が生成され、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間が計算され、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報が、複数の再生端末装置のそれぞれに送信され、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間が計算され、求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間が計算される。
本発明の再生端末装置、および情報処理装置は、独立した装置であっても良いし、再生処理または情報処理を行うブロックであっても良い。
本発明によれば、再生開始タイミングの異なるコンテンツを複数の端末で、絶対時刻に同期して再生させることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の再生端末装置は、コンテンツを再生する再生手段(例えば、図21の出力部271)と、再生手段の再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図21のパケット作成送信部266)と、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信手段(例えば、図21のパケット解析受信部265)と、受信手段により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生手段によりコンテンツを再生させるように制御する制御手段(例えば、図21の制御部441)とを備え、受信手段は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信することを特徴とする。
本発明の再生端末装置の再生方法は、コンテンツを再生する再生ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS255の処理)と、再生ステップの処理による再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS252の処理)と、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生ステップの処理の再生処理時間情報に基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信ステップ(例えば、図21のフローチャートにおけるステップS253の処理)と、受信ステップの処理により同期再生タイマ時間情報が受信されてから、同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、再生ステップの処理によりコンテンツを再生させるように制御する制御ステップ(例えば、図21のフローチャートにおけるステップS254の処理)を含み、受信ステップの処理は、自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの再生処理時間情報とに基づいて、情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信することを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信手段(例えば、図20のパケット解析受信部215)と、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成手段(例えば、図20の同期再生タイマベース時間演算部433)と、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算手段(例えば、図20の同期再生タイマ時間演算部434)と、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信手段(例えば、図20のパケット作成送信部216)と、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算手段(例えば、図20の再生開始時刻ずれ時間演算部432)とを備え、同期再生タイマ時間計算手段は、ずれ時間計算手段により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれのコンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS222,S223の処理)と、複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS226の処理)と、同期再生基準時間と、複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、複数の再生端末装置のそれぞれがコンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS227の処理)と、同期再生タイマ時間に基づいて同期再生タイマ時間情報を、複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS228の処理)と、複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算ステップ(例えば、図22のフローチャートにおけるステップS225の処理)を含み、同期再生タイマ時間計算ステップは、ずれ時間計算ステップの処理により求められた、複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、同期再生基準時間、および、複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、同期再生タイマ時間を計算することを特徴とする。
尚、プログラムについては、再生方法および情報処理方法と同様であるので、その説明は省略する。
図1は、本発明を適用した同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。
HDD(Hard Disc Drive)レコーダ1は、ユーザ6により操作されるリモートコントローラ5より供給される信号に基づいて、動作が制御され、画像データや音声データからなるコンテンツを、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)2や4、Motion JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの所定の圧縮形式に圧縮して、HDDに記録するとともに、HDDに記録された画像や音声からなるコンテンツを伸張して再生する。また、HDDレコーダ1は、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4などのコンテンツを再生するための端末との通信にかかる伝播時間や、再生処理に要される時間の情報に基づいて、同期再生タイマ時間を求め、コンテンツを再生させる際、コンテンツの画像データおよび音声データと共に、同期再生タイマ時間の情報をディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4に供給する。
ディスプレイ2は、HDDレコーダ1より供給されてくる同期再生タイマ時間の情報に基づいて、データを取得してから同期再生タイマ時間だけ待機した後、コンテンツのデータのうち画像データを所定の手法で伸張して表示する。
スピーカ3は、例えば、ステレオスピーカ、サラウンドスピーカ、またはウーハなどからなり、HDDレコーダ1より供給されてくる同期再生タイマ時間の情報に基づいて、データを取得してから同期再生タイマ時間だけ待機した後、コンテンツのデータのうち音声データを所定の手法で伸張して音声として出力する。
振動ソファ4は、例えば、バイブレータなどの振動発生装置を備えたソファであり、HDDレコーダ1より供給されてくる同期再生タイマ時間の情報に基づいて、データを取得してから同期再生タイマ時間だけ待機した後、コンテンツのデータのうち音声データもしくは画像データ、または、それら両方のデータに基づいて、バイブレータの振動発生パターンを生成して振動させる。
リモートコントローラ5は、ボタンやキーなどから構成され、ユーザにより操作されると、操作内容に応じた信号に変換し、例えば、赤外線などの発光信号を発生し、HDDレコーダ1に各種の指令を供給する。
次に、図2を参照して、HDDレコーダ1の詳細な構成について説明する。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、HDDレコーダ1の全体を制御する。制御部21は、リモートコントローラ5より供給される信号をリモートコントローラ受光部32により受け付けると、受光したパターンに基づいて供給された指令を解析し、解析された指令に対応する処理を実行する。
制御部21は、リモートコントローラ5の指令に基づいて、チューナ30を所定のチャンネルに合わせて、図示せぬアンテナを介して放送番組(コンテンツ)を受信する。制御部21は、チューナ30により受信された放送番組の画像データと音声データを圧縮伸張部31に供給し、所定の圧縮形式に圧縮して、再生データ保持部22に記憶させる。また、制御部21は、この他にも、図示せぬ外部インタフェースを介して、例えば、ビデオカメラなどにより撮像された画像データおよび音声データを、圧縮伸張部31を制御して、所定の圧縮形式に圧縮させて再生データ保持部22に記憶させる。さらに、制御部21は、ネットワークインタフェース27を介して、インターネットなどを介して画像データおよび音声データからなる予め所定の圧縮形式に圧縮されたコンテンツを取得し、再生データ保持部22に記憶させる。
制御部21は、画像データおよび音声データを供給して再生させるディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4のそれぞれの各端末の端末データ(後述する、端末からの情報を受信した受信時刻、再生処理時間および片道伝播遅延時間)を、端末データ保持部24に記憶させ、必要に応じて読み出して利用する。
制御部21は、画像データおよび音声データを供給して再生させる各種端末の端末データを端末データ保持部23より読み出すと、演算部29を制御して、後述する最大同期必要時間、および同期再生タイマ時間を演算させ、演算結果を通知用データ保持部24に記憶させる。また、制御部21は、各種端末への送信データの送信時刻を、時計情報取得部28より取得して通知用データ保持部24に記憶させる。
制御部21は、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4などの各種の端末に対してデータや指令を送信する際、パケット作成送信部26を制御して、データや指令をパケットに変換し、ネットワークインタフェース27を介してディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4に供給する。また、制御部21は、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4などの各種の端末よりデータや指令を受信する際、パケット解析受信部25を制御して、ネットワークインタフェース27を介して受信したパケットを解析させ、解析結果としてデータや指令を受信する。
時計情報取得部28は、専用の送信所より送信されてくる、例えば、40kHzの標準電波や、GPS(Global Positioning System)用の衛星から送信されてくる電波を受信し、取得地域の標準時刻を取得し、制御部21に供給する。制御部21は、データや指令を端末と送受信する際の送受信時刻を、時計情報取得部28より取得する。
演算部29の遅延時間演算部41は、各種の端末間との送受信時刻と、端末の滞在時間(端末が受信してから返信してくるまでの時間)の情報とに基づいて、片道伝播遅延時間(RTT:Round Trip Time)を計算し、計算結果を端末データ保持部23に記憶させる。
最大同期必要時間演算部42は、端末データ保持部23に保持された端末データにおける片道伝播遅延時間と再生処理時間に基づいて、各端末ごとに最大同期必要時間を演算し、通知用データ保持部24に記憶させる。
同期再生タイマ時間演算部43は、通知用データ保持部24に記憶された最大同期必要時間と、端末データ保持部23に保持された片道伝播遅延時間と再生処理時間に基づいて、端末装置ごとに同期再生タイマ時間を計算し、通知用データ保持部24に記憶させる。
尚、ここでいう再生処理時間とは、例えば、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4がコンテンツの再生の指示を受けてから、コンテンツの画像データまたは音声データを伸張処理し、それぞれ画像として表示するまでの処理時間、音声として出力するまでの処理時間、および振動を発生させるまでの処理時間を示すものであり、仮に、ディスプレイ2が複数個存在していれば、個々に異なるものであり、各端末固有のものである。
次に、図3を参照して、ディスプレイ2の詳細な構成について説明する。尚、パケット解析受信部75乃至時計情報取得部78、および圧縮伸張部80の構成については、図2を参照して説明したHDDレコーダ1のパケット解析受信部25乃至時計情報取得部28、および圧縮伸張部31の構成と同様であるので、その説明は省略する。
制御部71は、いわゆるマイクロコンピュータであり、ディスプレイ2の全体の動作を制御する。ネットワークインタフェース77およびパケット解析受信部76を介してHDDレコーダ1より送信されてくる指令に基づいて、再生が指示されたコンテンツの画像データおよび音声データを再生データ保持部72に一時的に記憶させるとともに、時計情報取得部78より指示を受けた時刻を取得し、通知用データ保持部74に記憶させた後、画像データを必要に応じて圧縮伸張部80で伸張させて、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部79に表示させる。
制御部71は、再生の指示が送信される前に、HDDレコーダ1より端末データの要求指示を受けると、その指示を受けた時刻を時計情報取得部78より取得して、通知用データ保持部74に記憶させると共に、端末データ保持部73に記憶されている再生処理時間の情報を読み出して、パケット作成送信部76およびネットワークインタフェース77を介して送信させる。その際、制御部71は、再生処理時間の情報を送信した時刻情報も合わせて、HDDレコーダ1に送信すると共に、その時刻情報を通知用データ保持部74に記憶させる。
次に、図4を参照して、スピーカ3の構成について説明する。尚、パケット解析受信部95乃至時計情報取得部98、および圧縮伸張部100の構成については、図2を参照して説明したHDDレコーダ1のパケット解析受信部25乃至時計情報取得部28、および圧縮伸張部31の構成と同様であるので、その説明は省略する。
制御部91は、いわゆるマイクロコンピュータであり、スピーカ3の全体の動作を制御する。ネットワークインタフェース97およびパケット解析受信部96を介してHDDレコーダ1より送信されてくる指令に基づいて、再生が指示されたコンテンツの画像データおよび音声データを再生データ保持部92に一時的に記憶させるとともに、時計情報取得部98より指示を受けた時刻を取得し、通知用データ保持部94に記憶させた後、音声データを必要に応じて圧縮伸張部100で伸張させて、スピーカコーンなどの空気を振動させる構成を備えた音声出力部99から音声として出力させる。
制御部91は、再生の指示が送信される前に、HDDレコーダ1より端末データの要求指示を受けると、その指示を受けた時刻を時計情報取得部98より取得して、通知用データ保持部94に記憶させると共に、端末データ保持部93に記憶されている再生処理時間の情報を読み出して、パケット作成送信部96およびネットワークインタフェース97を介して送信させる。その際、制御部91は、再生処理時間の情報を送信した時刻情報も合わせて、HDDレコーダ1に送信すると共に、その時刻情報を通知用データ保持部94に記憶させる。
次に、図5を参照して、振動ソファの構成について説明する。尚、パケット解析受信部115乃至時計情報取得部118、および圧縮伸張部120の構成については、図2を参照して説明したHDDレコーダ1のパケット解析受信部25乃至時計情報取得部28、および圧縮伸張部31の構成と同様であるので、その説明は省略する。
制御部111は、いわゆるマイクロコンピュータであり、振動ソファ4の全体の動作を制御する。ネットワークインタフェース117およびパケット解析受信部116を介してHDDレコーダ1より送信されてくる指令に基づいて、再生が指示されたコンテンツの画像データおよび音声データを再生データ保持部112に一時的に記憶させるとともに、時計情報取得部118より指示を受けた時刻を取得し、通知用データ保持部94に記憶させた後、画像データまたは音声データを必要に応じて圧縮伸張部120で伸張させて、振動部119に供給する。振動部119は、振動ソファ4におけるユーザ6が接触する部分に設けられているバイブレータの振動を制御する。より具体的には、振動部119は、供給された画像データまたは音声データのパターンを解析し、所定の段階に分別して、各段階に合わせた強度でバイブレータを振動させる。結果として、例えば、音声データなどで大きな効果音が発生するような場合、対応した振動がバイブレータから発生されることになり、ユーザに臨場感を与えることができる。
制御部111は、再生の指示が送信される前に、HDDレコーダ1より端末データの要求指示を受けると、その指示を受けた時刻を時計情報取得部118より取得して、通知用データ保持部114に記憶させると共に、端末データ保持部113に記憶されている再生処理時間の情報を読み出して、パケット作成送信部116およびネットワークインタフェース117を介して送信させる。その際、制御部111は、再生処理時間の情報を送信した時刻情報も合わせて、HDDレコーダ1に送信すると共に、その時刻情報を通知用データ保持部114に記憶させる。
次に、図6のフローチャート、および、図7のタイミングチャートを参照して、図1の同期再生システムによる同期再生処理について説明する。尚、図6の各処理ステップを示すSiの処理時刻が、図7のタイミングチャートにおける時刻tiとして示されている。したがって、例えば、ステップS1の処理時刻は、時刻t1となる。
HDDレコーダ1は、例えば、リモートコントローラ5がユーザ6により操作され、リモートコントローラ受光部32が、リモートコントローラ5からコンテンツの再生を指示するコマンドを受信すると処理を開始する。
ステップS1において、HDDレコーダ1の制御部21は、パケット作成送信部26を制御して、ネットワークインタフェース27を介して、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4に対して端末データを要求するコマンドを送信させ、このときの送信時刻t1を、時計情報取得部28より取得して、通知用データ保持部24に記憶させる。
ステップS21において、ディスプレイ2の制御部71は、パケット解析受信部75を制御して、ネットワークインタフェース77を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた端末データを要求するコマンドを受信する。このとき、制御部71は、この端末データを要求するコマンドを受信した時刻情報を要求受信時刻(=時刻t21)として時計情報取得部78より取得して、通知用データ保持部74に記憶させる。
ステップS22において、ディスプレイ2の制御部71は、端末データ保持部73に記憶されている端末データである再生処理時間T1の情報を読み出し、時計情報取得部78に再生処理時間の情報を送信する送信時刻(=時刻t22)を取得すると、パケット作成送信部76を制御して、ネットワークインタフェース77を介して、通知用データ保持部74に記憶されている要求受信時刻(=時刻t21)および再生処理時間T1と共にHDDレコーダ1に送信させる。
ステップS2において、HDDレコーダ1の制御部21は、パケット解析受信部25を制御して、ネットワークインタフェース77を介して、ディスプレイ2より送信されてきた再生処理時間T1、要求受信時刻t21、および送信時刻t22の情報を取得し、さらに、時計情報取得部28より受信した時刻t2を取得して、端末データ保持部23に記憶させる。
同様にして、ステップS41において、スピーカ3の制御部91は、パケット解析受信部95を制御して、ネットワークインタフェース97を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた端末データを要求するコマンドを受信する。このとき、制御部91は、この端末データを要求するコマンドを受信した時刻情報を要求受信時刻(=時刻t41)として時計情報取得部98より取得して、通知用データ保持部94に記憶させる。
ステップS42において、スピーカ3の制御部91は、端末データ保持部93に記憶されている端末データである再生処理時間T2の情報を読み出し、時計情報取得部98に再生処理時間の情報を送信する送信時刻(=時刻t42)を取得すると、パケット作成送信部96を制御して、ネットワークインタフェース97を介して、通知用データ保持部94に記憶されている要求受信時刻(=時刻t41)および再生処理時間T2と共にHDDレコーダ1に送信する。
ステップS3において、HDDレコーダ1の制御部21は、パケット解析受信部25を制御して、ネットワークインタフェース27を介して、スピーカ3より送信されてきた再生処理時間T2、要求受信時刻t41、および送信時刻t42の情報を取得し、さらに、時計情報取得部28より受信した時刻t3を取得して、端末データ保持部23に記憶させる。
さらに、同様にして、ステップS61において、振動ソファ4の制御部111は、パケット解析受信部115を制御して、ネットワークインタフェース117を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた端末データを要求するコマンドを受信する。このとき、制御部111は、この端末データを要求するコマンドを受信した時刻情報を要求受信時刻(=時刻t61)として時計情報取得部118より取得して、通知用データ保持部114に記憶させる。
ステップS62において、振動ソファ4の制御部111は、端末データ保持部113に記憶されている端末データである再生処理時間T3の情報を読み出し、時計情報取得部118に再生処理時間の情報を送信する送信時刻(=時刻t62)を取得すると、パケット作成送信部116を制御して、ネットワークインタフェース117を介して、通知用データ保持部114に記憶されている要求受信時刻(=時刻t61)および再生処理時間T3と共にHDDレコーダ1に送信する。
ステップS4において、HDDレコーダ1の制御部21は、パケット解析受信部25を制御して、ネットワークインタフェース27を介して、振動ソファ4より送信されてきた再生処理時間T3、要求受信時刻t61、および送信時刻t62の情報を取得し、さらに、時計情報取得部28より受信した時刻t4を取得して、端末データ保持部23に記憶させる。
ステップS5において(時刻t5において)、HDDレコーダ1の制御部21は、演算部29を制御して、各端末までの片道伝播遅延時間を計算させる。このとき、演算部29の遅延時間演算部41は、制御部21からの指令により、端末データ保持部23に記憶されている各端末の端末データである、再生処理時間、要求受信時刻、送信時刻、および、通知用データ保持部24に記憶されている送信時刻の情報に基づいて、各端末毎の片道伝播遅延時間を計算する。
より詳細には、例えば、ディスプレイ2の場合、遅延時間演算部41は、以下の式(1)を演算することにより、片道伝播遅延時間を演算する。
L1=(t2−t1−S1)/2
・・・(1)
ここで、L1は、ディスプレイ2までの片道伝播遅延時間であり、時刻t1は、端末データの要求コマンドを送信した時刻であり、時刻t2は、ディスプレイ2の端末データを取得した時刻であり、滞在時間S1は、ディスプレイ2での滞在時間であり、ディスプレイ2において、端末データ要求コマンドを受信してから端末データを送信するまでの時間、すなわち、滞在時間S1=時刻t22−時刻t21である。
すなわち、ディスプレイ2までの片道伝播遅延時間L1は、HDDレコーダ1とディスプレイ2との間で通信する際に必要とされる時間であり、実質的に、図7で示される時間(=時刻t21−時刻t1=時刻t2−時刻t22)である。
同様にして、スピーカ3および振動ソファ4についても、それぞれ片道伝播遅延時間は、遅延時間演算部41により、以下の式(2),式(3)が演算されることにより演算される。
L2=(t3−t1−S2)/2
・・・(2)
L1=(t4−t1−S3)/2
・・・(3)
ここで、L2,L3は、それぞれスピーカ3および振動ソファ4までの片道伝播遅延時間であり、時刻t3,t4は、それぞれスピーカ3および振動ソファ4の端末データを取得した時刻であり、滞在時間S2,S3は、それぞれスピーカ3および振動ソファ4での滞在時間であり、スピーカ3および振動ソファ4において、端末データ要求コマンドを受信してから端末データを送信するまでの時間は、それぞれ、滞在時間S2=時刻t42−時刻t41および滞在時間S3=時刻t62−時刻t61である。
したがって、片道伝播遅延時間L2,L3は、それぞれHDDレコーダ1とスピーカ3およびHDDレコーダ1と振動ソファ4とのそれぞれの間で通信する際に必要とされる時間であり、実質的に、図7で示される時間(=時刻t41−時刻t1=時刻t3−時刻t42)および時間(=時刻t61−時刻t1=時刻t4−時刻t62)である。
ステップS6において(時刻t6において)、最大同期必要時間演算部42は、最大同期必要時間を演算する。すなわち、最大同期必要時間演算部42は、各端末ごとに同期必要時間を演算し、それらを比較して最も長いものを選択する。ここで、同期必要時間は、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4に対して、それぞれ以下の式(4)乃至式(6)により求められる。
N1=L1+D1
・・・(4)
N2=L2+D2
・・・(5)
N3=L3+D3
・・・(6)
ここで、N1乃至N3は、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4の同期必要時間であり、D1乃至D3は、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4の再生必要時間である。すなわち、式(4)乃至式(6)で示されるように、各端末における片道伝播遅延時間と再生処理時間との和であって、HDDレコーダ1より再生の指示を出した場合、指示を出してから再生が開始されるまでの時間が同期必要時間となる。
さらに、最大同期必要時間演算部42は、各端末の同期必要時間のうち、最大となる同期必要時間Nmax(=Nn(n=1,2,3:ディスプレイ2の同期必要時間が最大の場合n=1,スピーカ3の同期必要時間が最大の場合n=2,振動ソファ4の同期必要時間が最大の場合n=3))を選択する。
ステップS7において(時刻t7において)、同期再生タイマ時間演算部43は、各端末に対して、同期再生タイマ時間を演算する。すなわち、より詳細には、同期再生タイマ時間演算部43は、以下の式(7)乃至式(9)を演算することにより、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4の同期再生タイマ時間を計算する。
T1=Nmax−N1
・・・(7)
T2=Nmax−N2
・・・(8)
T3=Nmax−N3
・・・(9)
ここで、T1乃至T3は、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4の同期再生タイマ時間である。すなわち、最大同期必要時間と各端末の同期必要時間との差分が、各端末の同期再生タイマ時間となる。
ステップS8において、制御部21は、パケット作成送信部26を制御して、ネットワークインタフェース27より、同期再生タイマ時間T1乃至T3と共に、再生データを、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4に送信させる。
ステップS23において、ディスプレイ2の制御部71は、パケット解析受信部75を制御して、ネットワークインタフェース77を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた同期再生タイマ時間T1の情報と、再生データを取得する。この際、ディスプレイ2の制御部71は、同期再生タイマ時間T1の情報と、再生データとを取得した時刻(時刻t23)を時計情報取得部78より取得し、通知用データ保持部74に記憶させる。
ステップS24において、制御部71は、再生データを取得した時刻(時刻t23)から同期再生タイマ時間T1だけ待機した後(時刻t24において)、圧縮伸張部80を制御して、送信されてきた再生データのうち画像データを伸張させ、ステップS25において(時刻t25において)、表示部79に表示させる。したがって、画像データの伸張処理が時刻t24に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D1が経過した時刻t25に表示部79は、画像を表示する。
一方、ステップS43において、スピーカ3の制御部91は、パケット解析受信部95を制御して、ネットワークインタフェース97を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた同期再生タイマ時間T2の情報と、再生データを取得する。この際、スピーカ3の制御部91は、同期再生タイマ時間T2の情報と、再生データとを取得した時刻(時刻t43)を時計情報取得部98より取得し、通知用データ保持部94に記憶させる。
ステップS44において、制御部91は、再生データを取得した時刻(時刻t43)から同期再生タイマ時間T2だけ待機した後(時刻t44において)、圧縮伸張部100を制御して、送信されてきた再生データのうち音声データを伸張させ、ステップS45において(時刻t45において)、音声出力部99に音声として出力させる。したがって、音声データの伸張処理が時刻t44に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D2が経過した時刻t45に音声出力部99は、音声と出力する。
さらに、ステップS63において、振動ソファ4の制御部111は、パケット解析受信部115を制御して、ネットワークインタフェース117を介して、HDDレコーダ1より送信されてきた同期再生タイマ時間T3の情報と、再生データを取得する。この際、振動ソファ4の制御部111は、同期再生タイマ時間T3の情報と、再生データとを取得した時刻(時刻t63)を時計情報取得部118より取得し、通知用データ保持部114に記憶させる。
ステップS64において、制御部111は、再生データを取得した時刻(時刻t63)から同期再生タイマ時間T3だけ待機した後(時刻t64において)、圧縮伸張部120を制御して、送信されてきた再生データのうち画像データまたは音声データを伸張させ、ステップS65において(時刻t65において)、振動部119のバイブレータを振動させる。したがって、画像データまたは音声データの伸張処理が時刻t64に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D3が経過した時刻t65に振動部119は振動させられる。
以上の処理により、時刻t8に再生データと共に同期再生タイマ時間が送信されたタイミングから、各端末が画像、音声、および振動を発生するまでの時間は、それぞれ以下の式(10)乃至式(12)で示される。
Q1=L1+T1+D1
(L1=t23−t8:T1=t24−t23:D1=t25−t24)
・・・(10)
Q2=L2+T2+D2
(L2=t43−t8:T2=t44−t43:D2=t45−t44)
・・・(11)
Q3=L3+T3+D3
(L3=t63−t8:T3=t64−t63:D3=t65−t64)
・・・(12)
ここで、時間Q1乃至Q3は、それぞれディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4の時刻t8に再生データと共に同期再生タイマ時間が送信されたタイミングから、各端末が画像、音声、および振動を発生するまでの時間である。
また、式(7)乃至式(9)の関係から、Q1=Q2=Q3=Nmaxとなる。したがって、ディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4からは、同期が取れた状態で、画像、音声、および振動が発生することになる。尚、同期再生タイマ時間は、いずれかが0となるが、図7においては、説明の便宜上いずれも0となっていない。例えば、同期再生タイマ時間T1が最小であるとすれば、T1=0となる。この場合、時刻t23=t24となり、待機時間は0となる。
また、以上においては、画像、音声、およびソファの振動を同期させる例について説明してきたが、これに限らず、コンテンツを構成するデータを反映させることが可能な装置であれば、いずれのものであってもよく、例えば、コンテンツの音声と花火の発射タイミングを同期させたり、コンテンツの画像と実際のロボットの行動を同期させるようにしてもよい。
さらに、以上においては、同期再生タイマ時間を式(7)乃至式(9)により求める例について説明してきたが、片道伝播遅延時間と再生必要時間が考慮されればよいものであるので、各端末において、再生必要時間を考慮するだけでよいので、例えば、HDDレコーダ1は、以下の式(13)乃至式(15)により、再生必要時間を考慮せずに同期再生タイマ時間を計算し、各端末で以下の式(16)乃至式(18)を計算することにより、同期再生タイマ時間T1’乃至T3’を設定するようにしてもよい。
T1=Nmax−L1
・・・(13)
T2=Nmax−L2
・・・(14)
T3=Nmax−L3
・・・(15)
T1’=T1−D1
・・・(16)
T2’=T2−D2
・・・(17)
T3’=T3−D3
・・・(18)
さらに、以上の例においては、コンテンツの再生を指示するタイミングで再生するコンテンツをも端末に送信する例について説明してきたが、ここで、HDDレコーダ1が各端末に指示すべきは、再生を開始するタイミングであるので、コンテンツを構成する画像データおよび音声データについては、再生するタイミングとは別のタイミングで、予め各端末に配信するか、それぞれが予め各個に取得するようにしてもよい。
以上の処理は、最初に一度実行されれば、同期再生タイマ時間について記憶させておけば、何度でも利用することができるので、2度目以降は、記憶された同期再生タイマ時間を使用するようにしてもよい。
以上によれば、同期装置を特に必要とせず、異なる端末装置間で、同一のコンテンツを同期して出力することが可能となる。
以上においては、コンテンツのタイミングを同期させる同期制御機能を備えたHDDレコーダ1が画像、音声、および振動といった、それぞれ異なる対象を出力する端末に対して同一のコンテンツを同期して再生させる例について説明してきたが、例えば、同一の画像および音声を再生する端末に対して、同期させるようにしてもよく、さらに、自らも同期してコンテンツを再生するようにしてもよい。
図8は、同期制御機能を備えた携帯端末201と、同期制御機能を備えていない携帯端末202−1,202−2からなる同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。尚、携帯端末202−1,202−2を特に区別する必要がない場合、単に、携帯端末202と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
次に、図9を参照して、図8の携帯端末201の構成について説明する。尚、図9の携帯端末201の再生データ保持部212、端末データ保持部213、通知用データ保持部214、パケット解析受信部215、パケット作成送信部216、ネットワークインタフェース217、時計情報取得部218、演算部219、遅延時間演算部241、最大同期必要時間演算部242、および、同期再生タイマ時間演算部243は、図2のHDDレコーダ1の再生データ保持部22、端末データ保持部23、通知用データ保持部24、パケット解析受信部25、パケット作成送信部26、ネットワークインタフェース27、時計情報取得部28、演算部29、遅延時間演算部41、最大同期必要時間演算部42、および、同期再生タイマ時間演算部43と同様であるので、その説明は省略する。
制御部211は、基本的に図2の制御部21と同様の機能を備えるが、さらに、キーボードやボタンなどから構成される操作部220の操作内容に応じた信号に基づいて、携帯端末202と同期して、ディスプレイやスピーカなどからなる出力部222にコンテンツの画像や音声を再生させる。
次に、図10を参照して、図8の携帯端末202の構成について説明する。尚、図10の携帯端末202の再生データ保持部262、端末データ保持部263、通知用データ保持部264、パケット解析受信部265、パケット作成送信部266、ネットワークインタフェース267、および時計情報取得部268は、図3乃至図5のディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4における再生データ保持部72,92,112、端末データ保持部73,93,113、通知用データ保持部74,94,114、パケット解析受信部75,95,115、パケット作成送信部76,96,116、ネットワークインタフェース77,97,117、および時計情報取得部78,98,118と同様であるので、その説明は省略する。すなわち、携帯端末202は、図1におけるディスプレイ2、スピーカ3、および振動ソファ4のようにコンテンツを構成する画像データ、または、音声データのいずれか、または、それらに派生して生成される対象を出力するのではなく、いずれも、同様のコンテンツの画像および音声を出力するものである。
制御部261は、基本的に図3乃至図5の制御部71,91,111と同様の機能を備えるが、さらに、キーボードやボタンなどから構成される操作部269の操作内容に応じた信号に基づいて、携帯端末201と同期して、ディスプレイやスピーカなどからなる出力部271にコンテンツの画像や音声を再生させる。
次に、図11のフローチャート、および、図12のタイミングチャートを参照して、図8の同期再生システムによる同期再生処理について説明する。尚、図11の各処理ステップを示すSiの処理時刻が、図12のタイミングチャートにおける時刻tiとして示されている点については上述と同様であり、以降においても同様に示すものとする。
携帯端末201は、例えば、操作部220が操作され、再生を指示するコマンドを受信すると処理を開始する。
ステップS101において、携帯端末201の制御部211は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェース217を介して、携帯端末202−1,202−2に対して端末データを要求するコマンドを送信させ、このときの送信時刻t101を、時計情報取得部218より取得して、通知用データ保持部214に記憶させる。
ステップS121,S141において、携帯端末202−1,202−2のそれぞれの制御部261は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末201より送信されてきた端末データを要求するコマンドを受信する。このとき、制御部261は、この端末データを要求するコマンドを受信した時刻情報を要求受信時刻(=時刻t121,t141)として時計情報取得部268より取得して、通知用データ保持部264に記憶させる。
ステップS122,S142において、携帯端末202−1,202−2のそれぞれの制御部261は、端末データ保持部263に記憶されている端末データである再生処理時間T21,T31の情報を読み出し、時計情報取得部268に再生処理時間の情報を送信する送信時刻(=時刻t122,142)を取得すると、パケット作成送信部266を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、通知用データ保持部264に記憶されている要求受信時刻(=時刻t121,t141)および再生処理時間T21,T31と共に携帯端末201に送信する。
ステップS102,S103において、それぞれのステップで携帯端末201の制御部211は、パケット解析受信部215を制御して、ネットワークインタフェース217を介して、携帯端末202−1,202−2のそれぞれより送信されてきた再生処理時間T21,T31、要求受信時刻t121,t141、および送信時刻t122,142の情報を取得し、さらに、時計情報取得部218より受信した時刻t102を取得して、端末データ保持部213に記憶させる。
ステップS104において(時刻t104において)、携帯端末201の制御部211は、演算部219を制御して、各携帯端末202までの片道伝播遅延時間を計算させる。制御部211からの指令により、演算部219の遅延時間演算部241が、端末データ保持部213に記憶されている各携帯端末202の端末データである、再生処理時間T21,T31、要求受信時刻t121,141、送信時刻t122,142、および、通知用データ保持部214に記憶されている送信時刻t101の情報に基づいて、各端末毎の片道伝播遅延時間を計算する。
より詳細には、例えば、上述した式(1)乃至(3)と同様に、携帯端末202−1,202−2の場合、遅延時間演算部241は、以下の式(19),式(20)を演算することにより、片道伝播遅延時間を演算する。
L21=(t102−t101−S21)/2
・・・(19)
L22=(t103−t101−S31)/2
・・・(20)
ここで、L21,L22は、携帯端末202−1,202−2までのそれぞれの片道伝播遅延時間であり、時刻t101は、端末データの要求コマンドを送信した時刻であり、時刻t102,103は、携帯端末202−1,202−2のそれぞれの端末データを取得した時刻であり、滞在時間S21,S31は、携帯端末202−1,202−2のそれぞれの滞在時間であり、携帯端末202−1,202−2のそれぞれにおいて、端末データ要求コマンドを受信してから端末データを送信するまでの時間、すなわち、滞在時間S21=時刻t122−時刻t121,S31=時刻t142−時刻t141である。
すなわち、携帯端末202−1,202−2までの片道伝播遅延時間L21,L31は、携帯端末202−1,202−2と携帯端末201との間で通信する際に必要とされる時間であり、実質的に、図12で示される時間(=時刻t121−時刻t101=時刻t102−時刻t122または=時刻t141−時刻t101=時刻t103−時刻t142)である。
ステップS105において(時刻t105において)、最大同期必要時間演算部242は、最大同期必要時間を演算する。すなわち、最大同期必要時間演算部242は、自らを含む携帯端末ごとに同期必要時間を演算し、それらを比較して最も長いものを選択する。ここで、同期必要時間は、携帯端末201,202−1,202−2に対して、それぞれ以下の式(21)乃至式(23)により求められる。
N11=L11+D11=D11
・・・(21)
N21=L21+D21
・・・(22)
N31=L31+D31
・・・(23)
ここで、N11乃至N31は、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2の同期必要時間であり、D11乃至D31は、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2の再生必要時間である。すなわち、式(21)乃至式(23)で示されるように、各端末における片道伝播遅延時間と再生処理時間との和であって、携帯端末201より再生の指示を出した場合、指示を出してから再生が開始されるまでの時間が同期必要時間となる。また、式(21)で示されるように、自らとの通信時間であるL11は0となる。
さらに、最大同期必要時間演算部242は、各端末の同期必要時間のうち、最大となる同期必要時間Nmax(=Nn(=Nn(n=11,21,31:携帯端末201の同期必要時間が最大の場合n=11,携帯端末202−1の同期必要時間が最大の場合n=21,携帯端末202−2の同期必要時間が最大の場合n=31))を選択する。
ステップS106において(時刻t106において)、同期再生タイマ時間演算部243は、各端末に対して、同期再生タイマ時間を演算する。すなわち、より詳細には、同期再生タイマ時間演算部243は、以下の式(24)乃至式(26)を演算することにより、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2の同期再生タイマ時間を計算する。
T11=Nmax−N11
・・・(24)
T21=Nmax−N21
・・・(25)
T31=Nmax−N31
・・・(26)
ここで、T11乃至T31は、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2の同期再生タイマ時間である。すなわち、最大同期必要時間と各端末の同期必要時間との差分が、各端末の同期再生タイマ時間となる。
ステップS107において、制御部211は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェース217より、同期再生タイマ時間T11乃至T31と共に、再生データを、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2に送信させる。
ステップS123,S143において、携帯端末202−1,202−2のそれぞれの制御部261は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末201より送信されてきた同期再生タイマ時間T21,T31の情報と、再生データを取得する。この際、携帯端末202−1,202−2の制御部261は、同期再生タイマ時間T21,T31の情報と、再生データとを取得した時刻(時刻t123,t143)を時計情報取得部268より取得し、通知用データ保持部264に記憶させる。
ステップS124,S144において、制御部261は、再生データを取得した時刻(時刻t123,t143)から同期再生タイマ時間T21,T31だけ待機した後(時刻t124,t144において)、圧縮伸張部270を制御して、送信されてきた再生データのうち画像データおよび音声データを伸張させ、ステップS125,S145において(時刻t125,t145において)、出力部271にコンテンツの画像および音声を出力させる。したがって、画像データの伸張処理が時刻t124,t144に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D11,D21が経過した時刻t125,t145(t125=t145)に出力部271は、画像および音声を出力する。
一方、ステップS108において、制御部211は、ステップS107の処理時刻(時刻t107)から同期再生タイマ時間T11だけ待機した後(時刻t108において)、圧縮伸張部221を制御して、自らの再生データ保持部212に記憶されたコンテンツの再生データの画像データおよび音声データをそれぞれ伸張させ、ステップS109において(時刻t109において)、出力部222より画像および音声として出力させる。したがって、伸張処理が時刻t108に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D11が経過した時刻t109に出力部222は、画像および音声を出力する。
以上の処理により、時刻t107に再生データと共に同期再生タイマ時間が送信されたタイミングから、各端末が画像、音声、および振動を発生するまでの時間は、それぞれ以下の式(27)乃至式(29)で示される。
Q11=L11+T11+D11
(L11=0:T11=t108−t107:D1=t109−t108)
・・・(27)
Q21=L21+T21+D21
(L21=t123−t107:T21=t124−t123:D21=t125−t124)
・・・(28)
Q31=L31+T31+D31
(L31=t143−t107:T31=t144−t143:D31=t145−t144)
・・・(29)
ここで、時間Q11乃至Q31は、それぞれ携帯端末201,202−1,202−2の時刻t107に再生データと共に同期再生タイマ時間が送信されたタイミングから、各端末が画像、および音声を発生するまでの時間である。
ここで、式(24)乃至式(26)の関係から、Q11=Q21=Q31=Nmaxとなる。したがって、携帯端末201,202−1,202−2からは、同期が取れた状態で、画像、および音声が発生することになる。尚、同期再生タイマ時間は、いずれかが0となるが、図12においては、説明の便宜上いずれも0となっていない。例えば、同期再生タイマ時間T11が最小であるとすれば、T11=0となる。この場合、時刻t107=t108となり、待機時間は0となる。
以上の処理により、例えば、アドホックネットワークに代表されるネットワークを構成することが可能な環境で、それぞれの携帯端末201,202−1,202−2を所持したユーザが、同一のコンテンツを見るような場合、同期機能を備えていないような携帯端末202を用いても、手軽に同期した状態でコンテンツを視聴することが可能となる。
また、以上においては、同期機能を備えた携帯端末201から再生の指示と同時にコンテンツの再生データを配信する例について説明してきたが、FTP(File Transfer Protocol)やhttp(hyper Text Transfer Protocol)などによりコンテンツの再生データを予め配信しておき、同期再生タイマ時間の情報だけを配信するようにしてもよいし、コンテンツをストリームデータとして配信するようにしてもよい。さらに、マルチアングルで撮像されているコンテンツなどについては、携帯端末ごとに異なるアングルで同期させて再生させるようにしてもよい。
以上においては、同期機能を備えていない携帯端末は、同期再生機能を備えた携帯端末より送信されてくる各端末の同期再生タイマ時間に基づいて、コンテンツを再生させるタイミングを待って再生する例について説明してきたが、同期再生機能を備えていない携帯端末においても、同期待ち時間が計算できれば、同期再生タイマ時間は、様々な形式で定義することが可能となる。
図13は、同期機能を備えた携帯端末301と、同期再生タイマ時間の定義により再生待ち時間を計算する機能を備えた携帯端末302−1,302−2からなる同期再生システムの一実施の形態の構成を示している。
図14は、図13の携帯端末301の構成を示している。尚、図14において、図9の携帯端末201と同様の機能については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図14の携帯端末301と図9の携帯端末201と異なる点は、制御部211および演算部219に代えて制御部311および演算部312を備えている点である。
制御部311の機能は、基本的に制御部211と同様であるが、さらに、演算部312を制御して、同期待ち時間を演算させる。演算部312において、演算部219と異なる点は、同期再生タイマ時間演算部333および同期待ち時間演算部334を新たに備えた点である。したがって、遅延演算部331、および最大同期必要時間演算部332については、演算部219の遅延演算部241、および最大同期必要時間演算部242と同様であるので、説明は省略する。
同期再生タイマ時間演算部333は、同期再生タイマ時間として、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を開始するまでの時間」、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を完了するまでの時間」、または「同期再生タイマ時間が送信されてから携帯端末301,302が再生を完了するまでの時間」といった様々な定義に基づいて、同期再生タイマ時間を設定する。
同期待ち時間演算部334は、上述した様々な同期再生タイマ時間に基づいて、同期待ち時間を演算する。
次に、図15を参照して、携帯端末302の構成について説明する。尚、図15の携帯端末302の構成において、図10の携帯端末202における構成と同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略する。
図15の携帯端末302において、図10の携帯端末202と異なる点は、制御部261に代えて制御部351を備え、さらに、新たに演算部352を設けた点である。制御部351は、基本的には、制御部261と同様の機能を備えているが、さらに、上述した様々な定義の同期再生タイマ時間に対応すべく、演算部352を制御して、同期待ち時間を演算させ、演算された同期待ち時間に応じて、圧縮伸張部270を制御して、出力部271からコンテンツの画像および音声を出力させる。演算部352の同期待ち時間演算部371は、供給された同期再生タイマ時間に応じて、対応する同期待ち時間を計算する。
次に、図16のフローチャートおよび図17のタイミングチャートを参照して、図13の同期再生システムにおける同期再生処理について説明する。尚、図16のフローチャートにおけるステップS161乃至S165、およびS170、ステップS181乃至S183,S186、並びにステップS201乃至S203,S206の処理は、図11のフローチャートにおけるステップS101乃至S105、およびS109、ステップS121乃至S123,S125、並びにステップS141乃至S143,S145の処理と同様であるのでその説明は省略する。また、時刻t101乃至t109、t121乃至t125、およびt141乃至t145は、それぞれ時刻t161乃至166,t168,t169、時刻t181乃至t183,t185,t186、および時刻t201乃至t203,t205,t206に対応するものとする。さらに、片道伝播遅延時間L111,L121、および、滞在時間S111,S121は、それぞれ片道伝播遅延時間L21,L31、および、滞在時間S21,S31に対応するものとする。
ステップS166において(時刻t166において)、同期再生タイマ時間演算部333は、各端末に対して、同期再生タイマ時間を演算する。
例えば、同期再生タイマ時刻が、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を開始するまでの時間」として定義されていた場合、以下の式(30)乃至式(32)を演算することにより、それぞれ携帯端末301,302−1,302−2の同期再生タイマ時間T101,T111,T121を計算する。
T101=Nmax−N101(N101=D101)
・・・(30)
T111=Nmax−N111(N111=L111+D111)
・・・(31)
T121=Nmax−N121(N121=L121+D121)
・・・(32)
ここで、T101乃至T121は、それぞれ携帯端末301,302−1,302−2の同期再生タイマ時間である。すなわち、最大同期必要時間と各端末の同期必要時間との差分が、各端末の同期再生タイマ時間となる。
ステップS168,S184,S204において、制御部311,351は、それぞれ取得した同期再生タイマ時間T101,T111,T121に基づいて、同期待ち時間演算部334,371を制御して、それぞれの同期待ち時間を以下の式(33)乃至式(35)を演算させることにより求めさせる。
W101=T101
・・・(33)
W111=T111
・・・(34)
W121=T121
・・・(35)
すなわち、同期再生タイマ時刻が、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を開始するまでの時間」として定義されていた場合、同期再生タイマ時間そのものが同期待ち時間として扱われることになる。
ステップS169,S185,S205において、制御部311,351は、それぞれ演算された同期待ち時間W101,W111,W121だけ待機した後(時刻t169,t185,t205において)、圧縮伸張部221,270を制御して、送信されてきた再生データ(携帯端末301においては、自らの再生データ保持部212に記憶されている再生データ)のうち画像データおよび音声データを伸張させ、ステップS170,S186,S206において(時刻t170,t186,t206において)、出力部222,271にコンテンツの画像および音声を出力させる。
また、例えば、同期再生タイマ時刻が、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を完了するまでの時間」として定義されていた場合、以下の式(36)乃至式(38)を演算することにより、それぞれ携帯端末301,302−1,302−2の同期再生タイマ時間T101’,T111’,T121’を計算する。
T101’=Nmax−L101(L101=0)
・・・(36)
T111’=Nmax−L111
・・・(37)
T121’=Nmax−L121
・・・(38)
すなわち、最大同期必要時間と各端末の片道伝播遅延時間との差分が、各端末の同期再生タイマ時間となる。尚、L101は、携帯端末301の片道伝播遅延時間であるが、そもそも携帯端末装置301自身であるので、片道伝播遅延時間L101は、0である。
これに応じて、ステップS168,S184,S204において、制御部311,351は、それぞれ取得した同期再生タイマ時間T101’,T111’,T121’に基づいて、同期待ち時間演算部334,371を制御して、それぞれの同期待ち時間を以下の式(39)乃至式(41)を演算させることにより求めさせる。
W101=T101’−D101
・・・(39)
W111=T111’−D111
・・・(40)
W121=T121‘−D121
・・・(41)
すなわち、同期再生タイマ時刻が、「携帯端末301,302が同期再生タイマ時間を取得してから再生を完了するまでの時間」として定義されていた場合、同期待ち時間は、同期再生タイマ時間と再生処理時間との差分として扱われることになる。
さらに、例えば、同期再生タイマ時刻が、「同期再生タイマ時間が送信されてから携帯端末301,302が再生を完了するまでの時間」として定義されていた場合、以下の式(42)を演算することにより、それぞれ携帯端末301,302−1,302−2の同期再生タイマ時間T101’’,T111’’,T121’’を計算する。
T101’’=T111’’=T121’’=Nmax
・・・(42)
すなわち、携帯端末301,302−1,302−2の最大同期必要時間が、共通の同期再生タイマ時間となる。
これに応じて、ステップS168,S184,S204において、制御部311,351は、それぞれ取得した同期再生タイマ時間T101’’,T111’’,T121’’に基づいて、同期待ち時間演算部334,371を制御して、それぞれの同期待ち時間を以下の式(43)乃至式(45)を演算させることにより求めさせる。
W101=T101’’−L101−D101
・・・(43)
W111=T111’’−L111−D111
・・・(44)
W121=T121’’−L121−D121
・・・(45)
すなわち、同期再生タイマ時刻が、「同期再生タイマ時間が送信されてから携帯端末301,302が再生を完了するまでの時間」として定義されていた場合、同期待ち時間は、同期再生タイマ時間と、(片道伝播遅延時間+再生処理時間)との差分として扱われることになる。
結果として、様々な同期再生タイマ時間の定義により、コンテンツの同期再生を実現させることが可能となる。
以上においては、複数の携帯端末において、同一の時間帯に記録が開始されているコンテンツを、同期して再生させる例について説明してきた。例えば、同一の被写体に対してアングルの異なる画像を、同一ではない時間帯に撮像しているような場合、その記録されている時間帯に合わせて、ずらしながら同期させて、再生させるようにしてもよい。
図18は、同一の被写体に対して、異なるアングルで異なる時間帯に撮像されているコンテンツをそれぞれが保持しており、それらの異なるコンテンツを再生開始時刻をずらしながら同期して再生させるようにした同期再生システムを示している。
同一の被写体に対して、異なるアングルで異なる時間帯に撮像されているコンテンツとは、例えば、図19で示されるように、携帯端末401のコンテンツ401aは、図中の下段で示される時刻X2から第1のアングルで撮像されたコンテンツであり、携帯端末402−1のコンテンツ402a−1は、図中の中段で示される時刻X1から第2のアングルで撮像されたコンテンツであり、携帯端末402−2のコンテンツ402a−2は、図中の上段で示される時刻X0(=0)で示されるコンテンツである。
次に、図20を参照して、図18の携帯端末401の構成について説明する。尚、図20において、図9の携帯端末201と同様の機能については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図20の携帯端末401と図9の携帯端末201と異なる点は、制御部211、再生データ保持部212、および演算部219に代えて制御部411、再生データ保持部412、および演算部413を備えている点である。
制御部411の機能は、基本的に制御部211と同様であるが、さらに、演算部413を制御して、再生開始時刻ずれ時間、および同期再生タイマベース時間を演算させる点である。また、再生データ保持部412には、コンテンツ401aが記憶されている。また、制御部411は、携帯端末402に対して、端末データを要求する際、それぞれのコンテンツ402aの記録開始時刻の情報も合わせて要求する。
演算部413において、演算部219と異なる点は、再生開始時刻ずれ時間演算部432、同期再生タイマベース時間演算部433、および同期再生タイマ時間演算部434を新たに備えた点である。したがって、遅延演算部431については、演算部219の遅延演算部241と同様である。
再生開始時刻ずれ時間演算部432は、携帯端末401,402−1,402−2のそれぞれのコンテンツの開始時刻の最先のコンテンツからの開始時刻のずれ時間を計算する。同期再生タイマベース時間演算部433は、開始時刻のずれ時間、片道伝播遅延時間、および再生処理時間に基づいて、同期再生タイマベース時間を演算する。同期再生タイマ時間演算部434は、同期再生タイマベース時間、携帯端末401,402−1,402−2のそれぞれのコンテンツの開始時刻、再生処理時間、および片道伝播遅延時間に基づいて、それぞれの同期再生タイマ時間を計算する。
次に、図21を参照して、携帯端末402の構成について説明する。尚、図21の携帯端末402の構成において、図10の携帯端末202における構成と同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略する。
図21の携帯端末402において、図10の携帯端末202と異なる点は、制御部261に代えて制御部441を備え、さらに、新たに再生データ保持部442を設けた点である。制御部441は、基本的には、制御部261と同様の機能を備えているが、さらに、携帯端末401に対して端末データを送信する際、再生データ保持部442に記憶されているコンテンツ402aの記録開始時間の情報を合わせて送信する。
次に、図22のフローチャートおよび図23のタイミングチャートを参照して、図18の同期再生システムにおける同期再生処理について説明する。
ステップS221において、携帯端末401の制御部411は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェース217を介して、携帯端末402−1,202−2に対して端末データ、および、コンテンツの記録開始時刻を要求するコマンドを送信させ、このときの送信時刻t221を、時計情報取得部218より取得して、通知用データ保持部214に記憶させる。
ステップS251,S271において、携帯端末402−1,402−2のそれぞれの制御部441は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末401より送信されてきた端末データを要求するコマンドを受信する。このとき、制御部441は、この端末データを要求するコマンドを受信した時刻情報を要求受信時刻(=時刻t251,t271)として時計情報取得部268より取得して、通知用データ保持部264に記憶させる。
ステップS252,S272において、携帯端末402−1,402−2のそれぞれの制御部441は、端末データ保持部263に記憶されている端末データである再生処理時間T211,T221の情報を読み出し、時計情報取得部268に再生処理時間の送信時刻(=時刻t252,t272)を取得すると、パケット作成送信部266を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、通知用データ保持部264に記憶されている要求受信時刻(=時刻t251,t271)、再生処理時間T211,T221、およびコンテンツ402a−1,402a−2のコンテンツの記録開始時刻X1,X0と共に携帯端末401に送信する。
ステップS222,S223において、それぞれのステップで携帯端末401の制御部411は、パケット解析受信部215を制御して、ネットワークインタフェース217を介して、携帯端末402−1,402−2のそれぞれより送信されてきた再生処理時間T211,T221、要求受信時刻t251,t271、送信時刻t252,272の情報、およびコンテンツ402a−1,402a−2のコンテンツの記録開始時刻X1,X0を取得し、さらに、時計情報取得部218より受信した時刻t222を取得して、端末データ保持部213に記憶させる。
ステップS224において(時刻t224において)、携帯端末401の制御部411は、演算部413を制御して、各携帯端末402までの片道伝播遅延時間を計算させる。制御部411からの指令により、演算部413の遅延時間演算部431が、端末データ保持部213に記憶されている各携帯端末402の端末データである、再生処理時間T211,T221、要求受信時刻t251,271、送信時刻t252,272、および、通知用データ保持部214に記憶されている送信時刻t221の情報に基づいて、各端末毎の片道伝播遅延時間を計算する。
より詳細には、例えば、上述した式(1)乃至(3)と同様に、携帯端末402−1,402−2の場合、遅延時間演算部431は、以下の式(46),式(47)を演算することにより、片道伝播遅延時間を演算する。
L211=(t222−t221−S211)/2
・・・(46)
L221=(t223−t221−S221)/2
・・・(47)
ここで、L211,L221は、携帯端末402−1,402−2までのそれぞれの片道伝播遅延時間であり、時刻t221は、端末データの要求コマンドを送信した時刻であり、時刻t222,223は、携帯端末402−1,402−2のそれぞれの端末データを取得した時刻であり、滞在時間S211,S221は、携帯端末402−1,402−2のそれぞれの滞在時間であり、携帯端末402−1,402−2のそれぞれにおいて、端末データ要求コマンドを受信してから端末データを送信するまでの時間、すなわち、滞在時間S211=時刻t252−時刻t251,S221=時刻t272−時刻t271である。
ステップS225において(時刻t225において)、再生開始時刻ずれ時間演算部432は、各携帯端末のコンテンツの記録開始時間のずれ、すなわち、実際に、再生させる際に、再生開始タイミングをずらすべきずれ時間を演算する。すなわち、再生開始時刻ずれ時間演算部432は、各コンテンツの記録開始時刻を比較して、最も早い時刻を検出し、それ以外のコンテンツの記録開始時刻とのずれ時間を演算する。すなわち、コンテンツ401aが、図19の下段で示される開始時刻が時刻X2のコンテンツであり、コンテンツ402a−1が、図19の中段で示される開始時刻が時刻X1のコンテンツであり、コンテンツ402a−2が、図19の上段で示される開始時刻が時刻X0のコンテンツである場合、最も記録開始時刻が早いのは、コンテンツ402a−2であるので、この開始時刻X0(=0)とのずれがそれぞれ、ずれ時間X1(=X1−X0)、およびずれ時間X2(=X2−X0)として求められる。
同期再生タイマベース時間演算部433は、自らを含む携帯端末ごとにずれ時間を考慮した同期必要時間を演算し、それらを比較して最も長いものを同期再生タイマベース時間として求める。ここで、ずれ時間を考慮した同期必要時間は、携帯端末401,402−1,402−2に対して、それぞれ以下の式(48)乃至式(50)により求められる。
N201=L201+D201−X2
・・・(48)
N211=L211+D211−X1
・・・(49)
N221=L221+D221
・・・(50)
ここで、N201乃至N221は、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2のずれ時間を考慮した同期必要時間であり、D201乃至D221は、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2の再生必要時間である。すなわち、式(48)乃至式(50)で示されるように、各端末における片道伝播遅延時間と再生処理時間との和からずれ時間を引いた値であって、携帯端末401より再生の指示を出した場合、指示を出してから再生が開始されるまでの時間が同期必要時間となる。
さらに、同期再生タイマベース時間演算部433は、各端末のずれ時間を考慮した同期必要時間のうち、最大となる同期必要時間Nbase(=Nn(n=201,211,221:携帯端末401の同期必要時間が最大の場合n=201,携帯端末402−1の同期必要時間が最大の場合n=211,携帯端末402−2の同期必要時間が最大の場合n=221))である。
ステップS227において(時刻t227において)、同期再生タイマ時間演算部434は、各端末に対して、同期再生タイマ時間を演算する。すなわち、より詳細には、同期再生タイマ時間演算部434は、以下の式(51)乃至式(53)を演算することにより、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2の同期再生タイマ時間を計算する。
T201=Nbase−N201
・・・(51)
T211=Nbase−N211
・・・(52)
T221=Nbase−N221
・・・(53)
ここで、T201乃至T221は、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2の同期再生タイマ時間である。すなわち、同期再生タイマベース時間Nbaseと各端末の再生処理時間との差分が、各端末の同期再生タイマ時間となる。
ステップS228において、制御部411は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェース217より、同期再生タイマ時間T201乃至T221を、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2に送信させる。
ステップS253,S273において、携帯端末402−1,402−2のそれぞれの制御部441は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末401より送信されてきた同期再生タイマ時間T211,T221の情報を取得する。この際、携帯端末402−1,402−2の制御部441は、同期再生タイマ時間T211,T221の情報を取得した時刻(時刻t253,t273)を時計情報取得部268より取得し、通知用データ保持部264に記憶させる。
ステップS254,S274において、制御部441は、同期再生タイマ時間を取得した時刻(時刻t253,t273)から同期再生タイマ時間T211,T221だけ待機した後(時刻t254,t274において)、圧縮伸張部270を制御して、送信されてきた再生データのうち画像データおよび音声データを伸張させ、ステップS255,S275において(時刻t255,t275において)、出力部271にコンテンツの画像および音声を出力させる。したがって、画像データの伸張処理が時刻t254,t274に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D211,D221が経過した時刻t255,t275に出力部271は、画像および音声を出力する。
一方、ステップS229において、制御部411は、ステップS229の処理時刻(時刻t229)から同期再生タイマ時間T201だけ待機した後(時刻t230において)、圧縮伸張部221を制御して、自らの再生データ保持部212に記憶されたコンテンツの再生データの画像データおよび音声データをそれぞれ伸張させ、ステップS230において(時刻t230において)、出力部222より画像および音声として出力させる。したがって、伸張処理が時刻t229に開始されると、伸張処理に費やされる時間、すなわち、再生処理時間D201が経過した時刻t230に出力部222は、画像および音声を出力する。尚、図23においては、携帯端末401,402−1,402−2のそれぞれでコンテンツの再生が開始されたタイミング以降の部分については、斜線で示されている。
すなわち、同期再生タイマベース時間は、ずれ時間を考慮した最大同期必要時間であるので、各携帯端末の同期再生タイマ時間は、同期再生タイマベース時間と同期必要時間との差分であり、結果として、各携帯端末ごとにずれ時間を考慮した再生が可能となるため、例えば、同一の被写体について、異なるアングルで異なる時間帯に撮像されたコンテンツであっても、それぞれの再生開始タイミングを記録時刻(タイムスタンプなどの絶対時刻)に合わせてずらしながら、あくまでも記録時刻に同期して再生することが可能となる。尚、以上の例においては、異なる携帯端末401,402−1,402−2のそれぞれで異なるコンテンツをそれぞれに同期して再生させる例について説明してきたが、それぞれのコンテンツを予めダウンロードし合うか、再生開始と同時にファイル転送するか、または、ストリームデータとして配信するなどして、それぞれ異なるコンテンツを携帯端末のそれぞれで同時に出力させるようにしてもよい(図18の例の場合、3のウィンドウでそれぞれ別のコンテンツを同期再生させるようにしてもよい)。
尚、以上の例においては、同期再生タイマベース時間は、片道伝播遅延時間、再生処理時間、およびずれ時間との和で定義されていたが、再生処理時間は、携帯端末402においても知りえる情報であるので、それぞれ以下の式(54)乃至式(56)で定義するようにしてもよい。
N201’=L201−X2
・・・(54)
N211’=L211−X1
・・・(55)
N221’=L221
・・・(56)
ここで、N201’乃至N221’は、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2のずれ時間を考慮した再生処理時間を除く同期必要時間である。すなわち、式(54)乃至式(56)で示されるように、各端末における片道伝播遅延時間からずれ時間を引いた値である。
この場合、同期再生タイマベース時間演算部433は、各端末のずれ時間を考慮し、再生処理時間を別にした同期必要時間のうち、最大となる同期必要時間Nbase’(=Nn(n=201’,211’,221’:携帯端末401の同期必要時間が最大の場合n=201’,携帯端末402−1の同期必要時間が最大の場合n=211’,携帯端末402−2の同期必要時間が最大の場合n=221’))である。
結果として、同期再生タイマ時間演算部434は、以下の式(57)乃至式(59)を演算することにより、それぞれ携帯端末401,402−1,402−2の同期再生タイマ時間を計算する。
T201’=Nbase’−N201’
・・・(57)
T211’=Nbase’−N211’
・・・(58)
T221’=Nbase’−N221’
・・・(59)
尚、携帯端末401,402−1,402−2は、上述の式(57)乃至式(59)で得られる同期再生タイマ時間を採用する場合、それぞれの再生処理時間分を減算して、待機時間を計算する必要がある。
以上においては、それぞれがコンテンツの記録時刻に同期して再生させる例について説明してきたが、すでに、複数の携帯端末間でコンテンツの再生が開始されている状況となっている場合に、新たに別の携帯端末が同期再生に途中参加できるようにしてもよい。
図24は、途中参加機能と同期再生機能を備えた携帯端末501と、途中参加機能を備えた再生専用の携帯端末502−1,502−2からなる同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。
すなわち、図24においては、携帯端末501が、携帯端末502−1と共に、同一のコンテンツを同期再生している状態で、携帯端末502−2が、携帯端末501と、携帯端末502−1とで同期再生中のコンテンツを途中から途中参加を要求すると、携帯端末501が、直近のチャプタ位置を検索して、その位置から同期再生できるように携帯端末502の同期途中再生タイマ時間を設定し、同期再生に途中から参加させる。
次に、図25において、図24における携帯端末501の構成について説明する。尚、図25の携帯端末501において、図9の携帯端末201と同様の機能については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図25の携帯端末501において、図9の携帯端末201と異なる点は、制御部211および演算部219に代えて、制御部551および演算部552を備えている点である。
制御部551は、基本的には、制御部211と同様の機能の備えているが、さらに、途中参加要請があると、現在再生中のコンテンツの直近のチャプタを検出し、演算部552を制御して、対応するチャプタ位置で同期して再生できるように、途中参加要請があった携帯端末の端末データに基づいて、同期途中再生タイマ時間を演算させる。
演算部552の遅延時間演算部571、最大同期必要時間演算部572、および同期再生タイマ時間演算部573は、図9の遅延時間演算部241、最大同期必要時間演算部242、および同期再生タイマ時間演算部243と同様である。同期途中再生タイマ時間演算部574は、端末データ保持部213に記憶されている途中参加要請があった携帯端末の端末データに基づいて、現在再生中のコンテンツの直近のチャプタで同期して再生可能な同期途中再生タイマ時間を計算する。
次に、図26を参照して、携帯端末502の構成を説明する。尚、図26の携帯端末502において、図10の携帯端末202と同様の機能については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図26の携帯端末502において、図10の携帯端末202と異なる点は、制御部261に代えて、制御部591を備えている点である。制御部591は、途中参加要請処理部591aを備えており、操作部269が操作されて、ユーザにより同期再生の途中参加の要請が指示されると、パケット作成送信部266を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末501に対して同期再生の途中参加を要請する。
次に、図27のフローチャートおよび図28のタイミングチャートを参照して、同期再生途中参加処理について説明する。
ステップS301において(時刻t301において)、途中参加要請処理部591aは、操作部269がユーザにより操作されて、同期再生の途中参加が要請されると、パケット作成送信部266を制御して、端末データ保持部263より再生処理時間などの端末データ、および、時計情報取得部268より現在時刻(送信時刻)の情報と共に、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末501に対して、途中参加の要請を送信させる。
ステップS311において(時刻t311において)、制御部551は、パケット解析受信部215を制御して、ネットワークインタフェース217を介して携帯端末502より送信されてきた再生処理時間などの端末データ、および、現在時刻(送信時刻)の情報と共に携帯端末502−2の同期再生の途中参加の要請を受信する。このとき、制御部551は、時計情報取得部218に問い合わせて、受信時刻を取得する。
ステップS312において(時刻t312において)、制御部551は、演算部552の遅延時間演算部571を制御して、携帯端末502までの片道伝播遅延時間を計算させる。より具体的には、遅延時間演算部571は、送信されてきた送信時刻と受信時刻との差分から片道伝播遅延時間L301(=t301−t311)を計算する。
ステップS313において(時刻t313において)、制御部551は、出力部222に問い合わせて、現在同期再生中のコンテンツにおける直近のチャプタの位置を検索する。
ステップS314において(時刻t314において)、同期途中再生タイマ時間演算部571は、端末データ、検索されたチャプタ時刻、および、送信予定時刻より同期途中再生タイマ時間を演算する。すなわち、図28で示されるように、次のチャプタの再生開始時刻が時刻t316である場合、同期途中再生タイマ時間演算部571は、以下の式(60)を演算して、同期途中再生タイマ時間を演算する。
T301=t316−t315−D301−L301
・・・(60)
ここで、T301は、同期途中再生タイマ時間であり、時刻t315は、同期途中再生タイマ時間の送信時刻であり、時刻t316は、次のチャプタの再生開始時刻であり、D301は、携帯端末502−2の再生処理時間であり、L301は、片道伝播遅延時間である。
ステップS315(時刻t302)において、制御部551は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェースを介して、同期途中再生タイマ時間、および、直近のチャプタの時刻情報、並びに再生データを、携帯端末502−2に送信させる。
ステップS302(時刻t302)において、制御部591は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、同期途中再生タイマ時間、および、直近のチャプタの時刻情報、並びに再生データを受信する。
ステップS303において、制御部591は、受信した同期途中再生タイマ時間だけ待機した後、圧縮伸張部270を制御して、受信した再生データ(コンテンツ)の指定されたチャプタの時刻から伸張させる。
ステップS304において、制御部591は、伸張済みの再生データを出力部271より出力させる。
すなわち、図28で示されるように、同期途中再生タイマ時間T301は、携帯端末501が同期途中再生タイマ時間T301を送信したタイミングから次のチャプタが再生される時刻までの時間のうち、片道伝播遅延時間と再生処理時間が差し引かれた携帯端末502−2の待機時間となる。このため、携帯端末502−2は、同期途中再生タイマ時間T301だけ待機した後、次のチャプタから再生を開始すると、携帯端末501,502−1が既に同期再生中のコンテンツを、途中から同期した状態で再生させることが可能となる。
さらに、以上の例においては、同期再生タイマ時間を携帯端末501で生成して、再生データと共に送信する例について説明してきたが、再生開始の時刻である、直近のチャプタの開始時刻がわかっていれば、再生処理時間などの端末データは、携帯端末502で備えているので、携帯端末502で計算するようにしてもよい。
図29は、同期再生に途中参加する場合の途中再生処理開始時刻を求めるようにした携帯端末502の構成を示している。尚、図29において、図26における携帯端末502と同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図29において、図26の携帯端末502と異なるのは、制御部591に代えて制御部651を備え、さらに、演算部652を設けた点である。
制御部651は、基本的には、制御部591と同様であるが、途中参加要請処理部651aにより途中参加要請があった場合、携帯端末501より送信されてくる再生データと直近のチャプタの開始時刻に基づいて、演算部652の途中再生処理開始時刻演算部701を制御して、途中再生処理開始時刻を演算させると共に、演算された時刻から直近のチャプタを再生させる。
尚、この例においては、携帯端末501は、上述したステップS314の処理をスキップして、再生データと共に、片道伝播遅延時間および直近のチャプタの開始時刻の情報のみを送信する。
次に、図30のフローチャートおよび図31のタイミングチャートを参照して、携帯端末502が再生開始時刻を求める場合の同期再生途中参加処理について説明する。
ステップS341において(時刻t341において)、途中参加要請処理部651aは、操作部269がユーザにより操作されて、同期再生の途中参加が要請されると、パケット作成送信部266を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、携帯端末501に対して、途中参加の要請を送信させる。
ステップS351において(時刻t351において)、制御部551は、パケット解析受信部215を制御して、ネットワークインタフェース217を介して携帯端末502より送信されてきた同期再生の途中参加の要請を受信する。
ステップS352において(時刻t352において)、制御部551は、出力部222に問い合わせて、現在同期再生中のコンテンツにおける直近のチャプタの位置を検索する。
ステップS353において(時刻t353において)、制御部551は、パケット作成送信部216を制御して、ネットワークインタフェースを介して、直近のチャプタの時刻情報、並びに再生データを、携帯端末502−2に送信させる。
ステップS342(時刻t342)において、制御部651は、パケット解析受信部265を制御して、ネットワークインタフェース267を介して、直近のチャプタの時刻情報、並びに再生データを受信する。
ステップS343において、制御部651は、演算部652の途中再生処開始時刻演算部701を制御して、途中再生処開始時刻を演算させる。より具体的には、図31で示されるように、直近のチャプタの開始時刻が時刻t356である場合、受信時刻は、時刻t342であるので、以下の式(61)を演算して、途中再生処開始時刻を求める。
t344=t355−D341
・・・(61)
ここで、時刻t344は、途中再生処開始時刻(エンコードを開始する時刻)であり、t355は、直近のチャプタの再生開始時刻であり、さらに、D341は、携帯端末502の再生処理時間である。
ステップS344において、制御部651は、途中再生処開始時刻(時刻t344)まで、待機した後、圧縮伸張部270を制御して、送信されてきた再生データの直近のチャプタについて伸張を開始させる。
ステップS355において、制御部651は、伸張された再生データ(コンテンツ)を出力部271から出力させる。
以上のような処理により、結果として、携帯端末502−2は、時刻t344から再生処理を開始することにより、次のチャプタから再生を開始すると、携帯端末501,502−1が既に同期再生中のコンテンツを、途中から同期した状態で再生させることが可能となる。また、携帯端末502により処理開始時刻を計算するため、携帯端末501は、直近のチャプタの開始時刻だけを連絡すればよいので、処理を軽減させることが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
図32は、図2のHDDレコーダ1、図3のディスプレイ2、図4のスピーカ3、図5の振動ソファ4、図9の携帯端末201、図10の携帯端末202、図14の携帯端末301、図15の携帯端末302、図20の携帯端末401、図21の携帯端末402、図25の携帯端末501、および図26,図29の携帯端末502の電気的な内部構成をソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU1001は、パーソナルコンピュータの全体の動作を制御する。また、CPU1001は、バス1004および入出力インタフェース1005を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部1006から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory)1002に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU1001は、ドライブ1010に接続された磁気ディスク1021、光ディスク1022、光磁気ディスク1023、または半導体メモリ1024から読み出され、記憶部1008にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)1003にロードして実行する。これにより、上述した図32のクライアントPCの機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU1001は、通信部1009を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
プログラムが記録されている記録媒体は、図32に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク1021(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク1022(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク1023(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ1024などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM1002や、記憶部1008に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図1のHDDレコーダの構成を示す図である。 図1のディスプレイの構成を示す図である。 図1のスピーカの構成を示す図である。 図1の振動ソファの構成を示す図である。 図1の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するフローチャートである。 図1の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するタイミングチャートである。 同一のコンテンツを複数の携帯端末で再生させる同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図8の携帯端末の構成を示す図である。 図8の携帯端末の構成を示す図である。 図8の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するフローチャートである。 図8の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するタイミングチャートである。 同期の指示を受けた携帯端末で待ち時間を計算するようにして、同一のコンテンツを複数の携帯端末で再生させる同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図13の携帯端末の構成を示す図である。 図13の携帯端末の構成を示す図である。 図13の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するフローチャートである。 図13の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するタイミングチャートである。 記録開始時刻の異なる複数のコンテンツを同期再生する同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図18の携帯端末のコンテンツの記録開始時刻を説明する図である。 図18の携帯端末の構成を示す図である。 図18の携帯端末の構成を示す図である。 図18の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するフローチャートである。 図18の同期再生システムにおける同期再生処理を説明するタイミングチャートである。 途中同期再生を実現させる同期再生システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図24の携帯端末の構成を示す図である。 図24の携帯端末の構成を示す図である。 図24の同期再生システムにおける同期再生途中参加処理を説明するフローチャートである。 図24の同期再生システムにおける同期再生途中参加処理を説明するタイミングチャートである。 図24の同期の指示を受ける際、待ち時間を計算できるようにした携帯端末の構成を示す図である。 図29の携帯端末を用いた図24の同期再生システムにおける同期再生途中参加処理を説明するフローチャートである。 図29の携帯端末を用いた図24の同期再生システムにおける同期再生途中参加処理を説明するタイミングチャートである。 媒体を説明する図である。
符号の説明
1 HDDレコーダ, 2 ディスプレイ, 3 スピーカ, 4 振動ソファ, 21 制御部, 29 演算部, 41 遅延時間演算部, 42 最大同期必要時間演算部, 43 同期再生タイマ時間演算部, 71,91,111 制御部, 201,202 携帯端末, 211 制御部, 219 演算部, 241 遅延時間演算部, 242 最大同期必要時間演算部, 243 同期再生タイマ時間演算部, 261 制御部, 301,302 制御部, 331 遅延時間演算部, 332 最大同期必要時間演算部, 333 同期再生タイマ時間演算部, 334 同期待ち時間演算部, 351 制御部, 401,402 携帯端末, 411 制御部, 413 演算部, 431 遅延時間演算部, 432 再生開始時刻ずれ時間演算部, 433 同期再生タイマベース時間演算部, 434 同期再生タイマ時間演算部, 441 制御部, 501,502 携帯端末, 551 制御部, 552 演算部, 571 遅延時間演算部, 572 最大同期必要時間演算部, 573 同期再生タイマ時間演算部, 574 同期途中再生タイマ時間演算部, 591 制御部, 591a 途中参加要請処理部, 651 制御部, 651a 途中参加要請処理部, 652 演算部, 701 途中参加処理開始時刻演算部

Claims (13)

  1. コンテンツを再生させる複数の再生端末装置と、前記複数の再生端末装置のコンテンツを同期して再生させるように制御する情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
    前記再生端末装置は、
    前記コンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段の再生処理時間情報を前記情報処理装置に送信する第1の送信手段と、
    前記複数の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの再生手段の再生処理時間情報に基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段により前記同期再生タイマ時間情報が受信されてから、前記同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、前記再生手段により前記コンテンツを再生させるように制御する制御手段とを備え、
    前記第1の受信手段は、前記自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの前記再生手段により再生される前記コンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの前記再生処理時間情報とに基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの前記再生手段の再生処理時間情報を受信する第2の受信手段と、
    前記複数の再生端末装置の、それぞれの前記再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成手段と、
    前記同期再生基準時間と、前記複数の再生端末装置のそれぞれの前記再生手段の再生処理時間情報とに基づいて、前記複数の再生端末装置のそれぞれの前記再生手段が前記コンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算手段と、
    前記同期再生タイマ時間に基づいて前記同期再生タイマ時間情報を、前記複数の再生端末装置のそれぞれに送信する第2の送信手段と
    前記複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算手段とを備え、
    前記同期再生タイマ時間計算手段は、前記ずれ時間計算手段により求められた、前記複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、前記同期再生基準時間、および、前記複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、前記同期再生タイマ時間を計算する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 少なくとも1以上の他の再生端末装置と同期してコンテンツを再生する再生端末装置において、
    前記コンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段の再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信手段と、
    自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの前記再生手段の再生処理時間情報に基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記同期再生タイマ時間情報が受信されてから、前記同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、前記再生手段により前記コンテンツを再生させるように制御する制御手段とを備え、
    前記受信手段は、前記自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの前記再生手段により再生される前記コンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの前記再生処理時間情報とに基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する
    ことを特徴とする再生端末装置。
  3. 前記コンテンツは、音声データ、および画像データを含み、前記再生手段は、前記音声データ、または前記画像データを再生する
    ことを特徴とする請求項2に記載の再生端末装置。
  4. 前記再生手段は、前記音声データ、または前記画像データに基づいて、人体が接触することが可能な物体を振動させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の再生端末装置。
  5. 前記人体が接触することが可能な物体は、椅子である
    ことを特徴とする請求項4に記載の再生端末装置。
  6. 自らを除く、前記少なくとも1以上の他の再生端末装置により、既に、コンテンツの再生が開始されている場合、前記自らの再生処理時間情報と共に、前記自らを除く、前記少なくとも1以上の他の再生端末装置と同期してコンテンツの再生をすることを前記情報処理装置に要求する要求手段をさらに備え、
    前記受信手段は、前記少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生手段により再生中のコンテンツの記録時刻、および、前記再生処理時間情報に基づいて、前記情報処理装置より前記要求に対応して送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の再生端末装置。
  7. 少なくとも1以上の他の再生端末装置と同期してコンテンツを再生する再生端末装置の再生方法において、
    前記コンテンツを再生する再生ステップと、
    前記再生ステップの処理による再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信ステップと、
    自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの前記再生手段の再生処理時間情報に基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの処理により前記同期再生タイマ時間情報が受信されてから、前記同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、前記再生ステップの処理により前記コンテンツを再生させるように制御する制御ステップとを含み、
    前記受信ステップの処理は、前記自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの前記再生ステップの処理により再生される前記コンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの前記再生処理時間情報とに基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する
    ことを特徴とする再生方法。
  8. 少なくとも1以上の他の再生端末装置と同期してコンテンツを再生する再生端末装置を制御するコンピュータに、
    前記コンテンツを再生する再生ステップと、
    前記再生ステップの処理による再生処理時間情報を情報処理装置に送信する送信ステップと、
    自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻、および、自らの前記再生手段の再生処理時間情報に基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの処理により前記同期再生タイマ時間情報が受信されてから、前記同期再生タイマ時間情報に基づいた同期再生タイマ時間が経過したタイミングで、前記再生ステップの処理により前記コンテンツを再生させるように制御する制御ステップとを含む処理を実行させ、
    前記受信ステップの処理は、前記自らを含む少なくとも1以上の再生端末装置の、それぞれの再生ステップの処理により再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、自らの前記再生ステップの処理により再生される前記コンテンツの記録時刻とのずれ時間、および、自らの前記再生処理時間情報とに基づいて、前記情報処理装置より送信されてくる同期再生タイマ時間情報を受信する
    ことを特徴とするプログラム。
  9. コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの前記コンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信手段と、
    前記複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成手段と、
    前記同期再生基準時間と、前記複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、前記複数の再生端末装置のそれぞれが前記コンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算手段と、
    前記同期再生タイマ時間に基づいて前記同期再生タイマ時間情報を、前記複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信手段と
    前記複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算手段とを備え、
    前記同期再生タイマ時間計算手段は、前記ずれ時間計算手段により求められた、前記複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、前記同期再生基準時間、および、前記複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、前記同期再生タイマ時間を計算する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記コンテンツは、音声データ、および画像データを含む
    ことを特徴とする請求項に記載の再生端末装置。
  11. 前記受信手段は、既に、前記コンテンツの再生が開始されている、前記複数の再生端末装置と同期して、前記コンテンツを再生する要求と共に、前記再生処理時間情報を、前記コンテンツを再生していない再生端末装置より受信し、
    前記同期再生基準時間生成手段は、前記要求に応じて、再生中の前記コンテンツの記録時刻に基づいて同期再生基準時間を生成し、
    前記同期再生タイマ時間計算手段は、前記同期再生基準時間と、前記要求のあった再生端末装置の再生処理時間情報とに基づいて、前記要求のあった再生端末装置が前記コンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する
    ことを特徴とする請求項に記載の再生端末装置。
  12. コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの前記コンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信ステップと、
    前記複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成ステップと、
    前記同期再生基準時間と、前記複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、前記複数の再生端末装置のそれぞれが前記コンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算ステップと、
    前記同期再生タイマ時間に基づいて前記同期再生タイマ時間情報を、前記複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信ステップと
    前記複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算ステップを含み、
    前記同期再生タイマ時間計算ステップは、前記ずれ時間計算ステップの処理により求められた、前記複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、前記同期再生基準時間、および、前記複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、前記同期再生タイマ時間を計算する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  13. コンテンツを再生する複数の再生端末装置より送信されてくる、それぞれの前記コンテンツを再生するための再生処理時間情報を受信する受信ステップと、
    前記複数の再生端末装置の、それぞれで再生されるコンテンツの記録時刻に基づいて、同期再生基準時間を生成する同期再生基準時間生成ステップと、
    前記同期再生基準時間と、前記複数の再生端末装置のそれぞれの再生処理時間情報とに基づいて、前記複数の再生端末装置のそれぞれが前記コンテンツを再生させるタイミングを制御する同期再生タイマ時間を計算する同期再生タイマ時間計算ステップと、
    前記同期再生タイマ時間に基づいて前記同期再生タイマ時間情報を、前記複数の再生端末装置のそれぞれに送信する送信ステップと
    前記複数の再生端末装置により、それぞれ再生されるコンテンツの記録時刻のうち、最先の記録時刻と、再生されるコンテンツのそれぞれの記録時刻とのずれ時間を計算するずれ時間計算ステップを含む処理をコンピュータに実行させ、
    前記同期再生タイマ時間計算ステップは、前記ずれ時間計算ステップの処理により求められた、前記複数の再生端末装置の、それぞれのずれ時間、前記同期再生基準時間、および、前記複数の再生端末装置の再生処理時間に基づいて、前記同期再生タイマ時間を計算する
    ことを特徴とするプログラム。
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