JP2007288405A - 映像音声出力システム、映像音声処理方法、およびプログラム - Google Patents

映像音声出力システム、映像音声処理方法、およびプログラム Download PDF

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Masafumi Shimotashiro
雅文 下田代
Takeshi Okada
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Abstract

【課題】従来の映像音声出力システムにおいては、音声情報を出力するための適切な音場を容易に設定することができないという課題があった。
【解決手段】音声処理装置3は、音声情報を受け付ける音声情報受付部31と、各音声出力装置4の配置情報を取得する配置情報取得部32と、映像表示装置2の、映像情報を表示する位置に関する表示位置情報を取得する表示位置情報取得部33と、表示位置情報に応じて、映像表示装置に表示される映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定部34と、音声情報受付部31が受け付けた音声情報から、視聴位置設定部34の設定した視聴位置に対応した、各音声出力装置4が出力する視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成部35と、視聴位置音声情報を、対応する音声出力装置4に出力する視聴位置音声出力部とを具備するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像情報や音声情報を出力する映像音声出力システム等に関するものである。
従来から、音場、すなわち音や音波の存在する空間を設定するための技術として、ネットワークに接続された複数のスピーカの属性情報に含まれる設置位置および設置方向の情報から、それぞれのスピーカを左チャンネルスピーカ、右チャンネルスピーカや、サラウンドスピーカとして協調して動作するように制御するもの等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来の技術として、2つのスピーカを、音声の聴取位置に向けた場合に、その聴取位置に応じて、各スピーカに入力する信号レベルを制御するようにしたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−189707号公報(第1頁、第1図等) 登録実用新案第2535285号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の技術においては、音声情報を出力するための適切な音場を容易に設定することができないという課題があった。
例えば、上述した特許文献1に示した技術においては、どの位置を基準として音場を形成するか等が設定されないため、スピーカの数や、配置によっては、どの方向を音場の前後左右の方向に設定するか等が判断できず、この結果、適切な音場が形成されるように、各スピーカ等が制御されなくなってしまう。
また、上述した特許文献2に示した技術においては、スピーカの向きにより、音声の聴取位置を設定しているため、この聴取位置にスピーカーを向けることで、その聴取位置を基準とした音場が形成される。しかしながら、例えば、スピーカが、実際のユーザの聴取位置と異なる方向に向けられた場合、適切な音場が形成されないこととなる。このため、常に聴取位置にあわせてスピーカの向き等を調整しなければならず、音場の設定を容易に行うことができない。また、各スピーカの向きが平行となるように配置された場合、スピーカの向きから、聴取位置を設定することができなくなり、正常な音場が形成されないこととなる。
本発明の映像音声出力システムは、映像音声取得装置と、映像表示装置と、音声処理装置と、複数の音声出力装置とを具備した映像音声出力システムであって、前記映像音声取得装置は、映像情報と、当該映像情報に付随した音声情報を取得する映像音声情報取得部と、前記映像音声情報取得部が取得した映像情報を、前記映像表示装置に出力する映像情報出力部と、前記映像音声情報取得部が取得した音声情報を、前記音声処理装置に出力する音声情報出力部とを具備し、前記映像表示装置は、前記映像情報出力部が出力する映像情報を受け付ける映像情報受付部と、前記映像情報を表示する表示部とを具備し、前記音声処理装置は、前記音声情報出力部が出力する前記音声情報を受け付ける音声情報受付部と、前記各音声出力装置の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する配置情報取得部と、前記映像表示装置の、映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する表示位置情報取得部と、前記表示位置情報に応じて、前記映像表示装置に表示される映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定部と、前記音声情報受付部が受け付けた音声情報から、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した、前記各音声出力装置が出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成部と、前記視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した前記音声出力装置に出力する視聴位置音声出力部とを具備し、前記音声出力装置は、前記視聴位置音声情報を受け付ける視聴位置音声情報受付部と、前記視聴位置音声情報を出力する出力部とを具備する映像音声出力システムである。
かかる構成により、映像情報を表示する表示位置情報と、視聴者の位置との相関を利用して視聴位置を設定し、この視聴位置において適切な聴取が可能となるような視聴位置音声情報を、配置情報から構成して、各音声出力装置から出力させることができ、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記音声出力装置は、自装置の配置を検出して、自装置についての前記配置情報を構成する配置検出部と、自装置を識別する情報である出力識別情報が格納され得る出力識別情報格納部と、前記配置検出部が構成した配置情報と、前記識別情報格納部に格納された出力識別情報とを対応付けて出力する識別配置情報出力部とをさらに具備し、前記音声処理装置は、前記配置情報取得部は、前記識別配置情報出力部から出力された配置情報と出力識別情報とを取得し、前記視聴位置音声出力部は、前記識別情報に対応する各音声出力装置に、前記視聴位置音声情報を出力する映像音声出力システムである。
かかる構成により、配置情報を、各音声出力装置により構成させることができ、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記各音声出力装置は、所定のネットワークの、識別情報を有する複数の接続端子にそれぞれ接続され、前記音声処理装置は、前記複数の接続端子の識別情報である端子識別情報と、当該各端子識別情報に対応する接続端子に接続される前記音声出力装置の配置情報との対応関係を指定する情報である対応関係情報を格納している対応関係情報格納部をさらに具備し、前記配置情報取得部は、前記ネットワークの、前記音声出力装置が接続されている接続端子の端子識別情報を取得し、当該端子識別情報を用いて、前記対応関係情報から、前記音声出力装置の配置情報を取得する映像音声出力システムである。
かかる構成により、各音声出力装置を接続端子に接続するだけで、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。また、各音声出力装置が、自機器の配置を検出するための構成を有する必要がなく、各音声出力装置の構成を簡略化することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像音声取得装置は、音声情報の属性についての情報である属性情報を取得する音声情報属性取得部をさらに備え、前記音声情報出力部は、前記映像音声情報取得部が取得した音声情報と、前記音声情報属性取得部が取得した属性情報を、前記音声処理装置に出力し、前記音声情報受付部は、前記属性情報をさらに受け付け、前記視聴位置音声構成部は、前記音声情報受付部が受け付けた属性情報に応じて、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した音声情報である視聴位置音声情報を構成する映像音声出力システムである。
かかる構成により、属性情報に応じて、出力するコンテンツに対応した視聴位置音声情報を構成することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像表示装置は、自装置の配置を検出して、前記表示位置情報を構成する表示位置検出部と、前記表示位置情報を、前記音声処理装置に出力する表示位置出力部とをさらに具備し、前記表示位置情報取得部は、前記映像表示装置から出力される表示位置情報を取得する映像音声出力システムである。
かかる構成により、表示位置情報を、映像表示装置により構成させることができ、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像表示装置は、所定のネットワークの、識別情報を有する複数の接続端子の1つに接続され、前記音声処理装置は、前記複数の接続端子の識別情報である端子識別情報と、当該各端子識別情報に対応する接続端子に接続される前記映像表示装置の表示位置情報との対応関係を指定する情報である対応関係情報を格納している対応関係情報格納部をさらに具備し、前記表示位置情報取得部は、前記ネットワークの、前記映像表示装置が接続されている接続端子の端子識別情報を取得し、当該端子識別情報を用いて、前記対応関係情報から、前記映像表示装置の表示位置情報を取得する映像音声出力システムである。
かかる構成により、映像表示装置を接続端子に接続するだけで、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。また、映像表示装置が、自機器の配置を検出するための構成を有する必要がなく、映像表示装置の構成を簡略化することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記音声処理装置は、前記表示部の映像情報を表示する領域に関する情報である領域情報を取得する領域情報取得部をさらに備え、前記視聴位置設定部は、前記領域情報受付部の受け付けた領域情報に応じて、前記映像表示装置に表示される映像情報の視聴位置を設定する映像音声出力システムである。
かかる構成により、音声処理装置が、映像情報を表示する領域に応じた視聴位置を設定することができ、映像情報を表示する領域のサイズ等に対して適した音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像表示装置は、前記表示部の前記映像情報を表示する領域についての前記領域情報を取得する表示領域情報取得部と、前記表示領域情報取得部が取得した領域情報を、前記音声処理装置に出力する表示領域情報出力部とをさらに具備する映像音声出力システムである。
かかる構成により、映像表示装置から出力される領域情報から、映像情報を表示する領域に応じて視聴位置を設定することができ、映像情報を表示する領域のサイズ等に対して適した音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像表示装置の表示部は、前記映像情報を表示する領域を変更可能なものであり、前記表示領域情報取得部は、前記表示部が変更した前記映像情報を表示する領域についての前記領域情報を取得し、前記表示位置情報取得部は、前記表示部が変更した前記映像情報を表示する領域の位置についての前記表示位置情報を取得する映像音声出力システムである。
かかる構成により、映像情報を表示する領域のサイズ等が変更された場合においても、その変更された表示領域に適した音場を容易に設定することができる。
また、本発明の映像音声出力システムは、前記映像音声出力システムにおいて、前記映像表示装置の配置情報に応じて設定される視聴位置は、前記映像表示装置の映像情報を表示する領域である表示領域からの距離が、前記映像表示装置の表示領域の高さの3倍から4倍までの距離となる領域内に設定される映像音声出力システムである。
かかる構成により、映像情報を視聴するために適切な位置において適切な音響効果が得られる音場を容易に設定することができる。
本発明による映像音声出力システム等によれば、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
以下、映像音声出力システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る映像音声出力システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る映像音声出力システムは、映像音声取得装置1と、映像表示装置2と、音声処理装置3と、複数の音声出力装置4とを具備している。音声出力装置4は2以上であればよい。各装置は、情報の送受信が可能である。各装置は、例えば、インターネットや、無線や有線のLAN等のネットワークで接続されていてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により接続されていてもよい。また、USBやIEEE1394のようなバス等により接続されていてもよい。ここでは、例として各装置がネットワーク50で接続されている場合について説明する。ただし、各装置間の接続方法は問わない。また、上記各装置のうちの2以上を、適宜、1つの装置により実現してもよい。例えば、映像音声取得装置1や、音声処理装置3の構成を、映像表示装置2の構成に組み込んでも良い。
映像音声取得装置1は、映像音声情報取得部11と、映像情報出力部12と、音声情報出力部13と、音声情報属性取得部14とを具備している。
映像音声取得装置1は、映像情報とこれに付随した音声情報を取得し、取得した映像情報と音声情報とをそれぞれ出力するものであれば、どのようなものであっても良い。例えば、映像音声取得装置1は、テレビ用チューナや、セットトップボックス等の放送や、ネットワーク等から送信される映像情報と音声情報とを受信する受信用の装置であってもよく、また、DVD再生装置やビデオテープ再生装置、ハードディスクレコーダ等の、記録媒体に記録されている映像情報と音声情報とを再生可能な装置等であっても良い。
映像音声情報取得部11は、映像情報と、当該映像情報に付随した音声情報を取得する。映像情報に付随した音声情報とは、具体的には、映像情報に対応付けられた音声情報であれば、どのような音声情報であってもよい。映像情報に付随した音声情報とは、例えば、映像情報と同期している音声情報である。また、例えば、映像情報が取得されるタイミングに同期して取得される音声情報であってもよい。また、音声情報に、映像情報に同期させるための同期信号等が含まれていたり、同期信号等が関連づけられていたりしても良い。ただし、映像情報の内容や出力状況に関係なく、背景の音楽として、例えば繰り返し出力される音声情報等であれば、必ずしも、映像情報と同期していなくても良い。音声情報は、いわゆるステレオや、5.1チャンネルサラウンド等、どのような再生環境用に用意された情報であっても良い。映像情報、および音声情報は、アナログの情報であっても良いし、デジタルの情報であっても良い。映像情報および音声情報は、符号化されていても良いし、符号化されていなくてもよい。また、圧縮されていても良いし、非圧縮であっても良い。また、WAVやMP3等、音声情報のファイル形式等は問わない。また、MPEG2、MPEG4等、映像情報のファイル形式は問わない。映像情報および音声情報が符号化されている場合、映像音声情報取得部11は、映像情報および音声情報をデコードしても良い。映像音声情報取得部11がどのように映像情報と音声情報とを取得するかは問わない。例えば、映像音声情報取得部11は、放送やネットワーク等を介して送信される映像情報と音声情報とを受信しても良いし、DVDやビデオテープやハードディスク等の記録媒体から映像情報と音声情報とを読み出しても良い。また、映像情報と音声情報とが映像音声取得装置1に対してどのように提供されるかは問わない。例えば、映像情報と音声情報とが多重化されて提供されてもよいし、映像情報に対して所定のタイミングで音声情報が挿入されて提供されてもよい。また、映像情報と音声情報とが、メディア等の異なる領域に格納されて提供されても良い。映像音声情報取得部11は、例えば、映像情報と音声情報とが多重化されている場合、必要に応じてこれらを分離する。映像音声情報取得部11は、単に外部から入力される映像情報と音声情報とを受け付けるものであってもよい。映像音声情報取得部11は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、映像音声情報取得部11は、受信用のデバイスや、メディア等から情報を読み出すデバイスや、これらのドライバ等を備えていても良い。映像音声情報取得部11の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
映像情報出力部12は、映像音声情報取得部11が取得した映像情報を、映像表示装置2に出力する。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。映像情報出力部12は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、映像情報出力部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。映像情報出力部12は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
音声情報出力部13は、映像音声情報取得部11が取得した音声情報を、音声処理装置3に出力する。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。また、ここでは、音声情報出力部13は、後述する音声情報属性取得部14が取得した属性情報を、音声処理装置3に出力する。ただし、音声情報属性取得部14が省略されている場合、このような属性情報を送信する必要はない。音声情報出力部13は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、音声情報出力部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。音声情報出力部13は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
音声情報属性取得部14は、音声情報の属性についての情報である属性情報を取得する。音声情報の属性とは、音声情報を再生する際に、どのような音場を構成して再生を行うか、あるいはどのような音響環境で再生を行うかを決定するために利用される属性である。この属性情報は、いわゆるステレオや、5.1チャンネルサラウンド等の、音声情報のフォーマット等を示す属性情報であっても良い。また、この属性情報は、ポップス、クラッシック、ジャズ等の、音声情報の分野に基づいた属性を指定する属性情報であってもよい。また、この属性情報は、映画、コンサート、スポーツ等の、音声情報が付随する映像情報の分野に基づいた属性を指定する属性情報であってもよい。音声情報属性取得部14がどのように属性情報を取得するかは問わない。音声情報属性取得部14は、例えば、映像情報や、音声情報を提供する放送等によって送信されるSI情報(番組配列情報)から、属性情報を取得する。また、映像情報や音声情報内、例えば映像情報や音声情報のヘッダ等に、属性情報、もしくはこれと同等の情報が含まれる場合、この属性情報を読み出すことで、属性情報を取得する。また、属性情報をネットワーク等を介して取得しても良い。音声情報属性取得部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、音声情報属性取得部14は、属性情報を取得するための、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでいてもよい。音声情報属性取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
映像表示装置2は、映像情報受付部21と、表示部22と、表示位置検出部23と、表示位置出力部24と、表示領域情報取得部25と、表示領域情報出力部26とを具備している。
映像表示装置2は、例えば、テレビジョンや、プロジェクタ、モニタ等、映像音声取得装置1から出力される映像情報を表示可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。
映像情報受付部21は、映像情報出力部12が出力する映像情報を受け付ける。映像情報受付部21は、ネットワーク等を介して情報等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の入力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。映像情報受付部21は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
表示部22は、映像情報受付部21が受け付けた映像情報を表示する。映像情報受付部21が受け付けた映像情報が符号化されたものや圧縮されたものである場合、デコード等を行って表示を行うようにしても良い。表示部22は、ディスプレイ等の表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部22は、通常、表示デバイスの、表示可能な領域全てに映像情報を表示するが、表示可能な領域の一部のみに映像情報を表示するようにしても良い。表示部22は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイス等で実現され得る。
表示位置検出部23は、自装置の配置、すなわち映像表示装置2の配置、を検出して、映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を構成する。「自装置の配置」とは、映像表示装置2の位置であっても良いし、映像表示装置2が表示する映像情報の視聴方向や表示方向、具体的には、表示デバイスの表示面の向きであっても良いし、あるいはこの位置と方向の両者であっても良い。ここで述べる位置とは、緯度や、経度等の絶対的な位置や、他のものの位置に対する相対的な位置であっても良い。例えば、映像表示装置2が配置される部屋の、任意の一点を、(0,0)として、xy座標系の座標や、ベクトルで映像表示装置2の位置を表すようにしても良い。また、位置は、映像表示装置2が配置される空間が複数のエリアで分割されている場合には、どのエリアに存在するかを示す情報で指定されても良い。「映像情報を表示する位置に関する情報」とは、映像情報を表示する位置を示す情報であるが、映像情報の表示方向や視聴方向を示す情報を含んでいても良い。「表示する位置」とは、表示デバイス上の映像情報が実際に表示される表示領域内の位置であることが好ましいが、映像表示装置2内の任意の位置を、表示する位置と考えるようにしても良い。表示位置検出部23は、どのようにして、自装置の配置を検出しても良い。例えば、表示位置検出部23が、GPS(grobal positioning system)の仕組みを利用して位置の情報を取得するようにしてもよい。GPSとは、複数のGPS用の衛星の出力する電波の、レシーバに届くまでに要した時間からレシーバの位置を求めるシステムである。この場合、表示位置検出部23は、GPSのレシーバ等のデバイスを有していてもよく、有していなくても良い。なお、GPSの詳細な構成については公知であるのでここでの説明は省略する。また、例えば、PHS(personal handyphone system)の位置情報測位の仕組みを利用して、予め設置されている電波を出力する複数の基地局の位置に関する情報と、表示位置検出部23がこれらの基地局から受信する電波の強さとから、表示位置検出部23の位置を測位するようにしてもよい。この場合、表示位置検出部23は、PHSのレシーバ等のデバイスを有していてもよく、有していなくても良い。なお、PHSの位置情報測位の仕組みについては、公知技術であるので説明は省略する。また、GPSやPHSの仕組みを利用して、一度に映像表示装置2内の複数の位置の情報を取得することで、映像情報の表示方向や、視聴方向の情報を算出するようにしてもよい。また、表示位置検出部23は、磁気センサや重力センサの少なくとも一方を用いることで、自装置の配置を検出しても良い。地磁気等を用いて自装置の配置を検出する仕組みについては、特開2003−65792号公報等に開示されているように公知技術であるので説明は省略する。なお、ここでの自装置の配置の検出は、例えば、自装置の配置を示す情報が、ユーザ等によってメモリ等に予め格納されている場合、このメモリ等から自装置の配置を示す情報を読み出すことも含む概念である。表示位置検出部23は、通常、自装置の配置を検出し、この検出した値を用いて、検出した位置と、映像情報を表示する位置との対応関係に応じて、検出した値を変換することで、表示位置情報を構成する。ただし、検出した位置を、映像情報を表示する位置とする場合、このような変換は行わなくて良く、検出した位置を示す情報をそのまま表示位置情報としてもよい。このように変換を行わない場合も、ここでは表示位置情報を構成することと考える。表示位置検出部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、表示位置検出部23は、位置検出のためのセンサやレシーバ等のデバイスや、そのドライバ等を備えていても良い。表示位置検出部23の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
表示位置出力部24は、表示位置検出部23が取得した表示位置情報を、音声処理装置3に出力する。例えば、表示位置出力部24は、表示位置情報を、ネットワーク等を介して、音声処理装置3に送信する。なお、表示位置情報が、予め、図示しないメモリ等の記憶媒体に格納されている場合、この表示位置情報を読み出して、音声処理装置3に出力するようにしてもよい。また、表示位置検出部23が、表示位置情報を構成するタイミングや、表示位置出力部24が、表示位置情報を出力するタイミング等は問わない。例えば、音声処理装置3から、表示位置情報を送信する要求を図示しない受付部が受け付けた場合に、表示位置検出部23が、表示位置情報を構成し、表示位置出力部24が、表示位置情報を出力しても良い。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。表示位置出力部24は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示位置出力部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。表示位置出力部24は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
表示領域情報取得部25は、表示部22の映像情報を表示する領域についての領域情報を取得する。表示部22の映像情報を表示する領域とは、例えばディスプレイの映像情報が実際に表示されている領域である。領域情報は、例えば、映像情報を表示する領域(以下、表示領域と称す)の大きさを求めることができる情報である。具体的には、表示領域の高さであっても良いし、表示領域の対角の長さとアスペクト比との情報であってもよい。本実施の形態においては、特に、表示領域の高さを求めることができる領域情報を取得する場合について説明する。これらの領域情報は、例えば、予め、工場出荷時等に、図示しないメモリ等の記憶媒体に格納しておき、表示領域情報取得部25が、この領域情報を読み出すようにすればよい。また、領域情報が必要な時に、ユーザに領域情報の入力を促して、ユーザから入力された領域情報を取得するようにしてもよい。また、表示領域情報取得部25は、表示部22の出力する表示用のデータから算出してもよく、どのように領域情報を取得するかは問わない。また、表示領域情報取得部25が、領域情報を取得するタイミング等は問わない。例えば、音声処理装置3から、領域情報を送信する要求を図示しない受付部が受け付けた場合に、表示領域情報取得部25が領域情報を取得するようにしても良い。表示領域情報取得部25は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。表示領域情報取得部25の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
表示領域情報出力部26は、表示領域情報取得部25が取得した領域情報を、音声処理装置3に出力する。例えば、表示領域情報出力部26は、領域情報を、ネットワーク等を介して、音声処理装置3に送信する。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。表示位置出力部24は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示位置出力部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。表示位置出力部24は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
音声処理装置3は、音声情報受付部31と、配置情報取得部32と、表示位置情報取得部33と、視聴位置設定部34と、視聴位置音声構成部35と、視聴位置音声出力部36と、領域情報取得部37とを具備している。
音声情報受付部31は、音声情報出力部13が出力する音声情報を受け付ける。また、ここでは、音声情報受付部31は、音声情報出力部13が出力する属性情報も受け付ける。音声情報受付部31は、例えば、無線や有線のLAN等のネットワークや、USBやIEEE1394のようなバス等を介して音声情報や属性情報を受信する。音声情報受付部31は、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。音声情報受付部31は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。また、属性情報については、特に、入力手段として、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面等を用いた、ユーザ等からの入力を受け付けても良い。この場合、音声情報受付部31は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
配置情報取得部32は、各音声出力装置4の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する。配置情報については後述する。また、ここでは特に、配置情報取得部32は、識別配置情報出力部45から出力された出力識別情報も取得する。出力識別情報については後述する。各音声出力装置4の配置情報は、通常、出力識別情報と対応付けられて管理される。配置情報取得部32が、どのように配置情報や出力識別情報を取得するかは問わない。例えば、図示しないメモリ等の記憶媒体に予め格納されている配置情報や出力識別情報を読み出して取得しても良い。また、ユーザから入力された配置情報や出力識別情報を受け付け、この配置情報と出力識別情報とを取得しても良い。ここでは、特に、各音声出力装置4から出力される配置情報や出力識別情報を受信し、この配置情報と出力識別情報とを取得する場合について説明する。配置情報取得部32は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、配置情報取得部32は、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよい。配置情報取得部32の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
表示位置情報取得部33は、映像表示装置2の、映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する。表示位置情報取得部33が、どのように表示位置情報を取得するかは問わない。例えば、表示位置情報取得部33は、図示しないメモリ等の記憶媒体に予め格納されている表示位置情報を読み出して取得しても良い。また、ユーザから入力された表示位置情報を受け付け、この表示位置情報を取得しても良い。ここでは、特に、表示位置情報取得部33は、映像表示装置2から送信される表示位置情報を受信して取得する場合について説明する。表示位置情報取得部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、表示位置情報取得部33は、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよい。表示位置情報取得部33の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
視聴位置設定部34は、表示位置情報に応じて、映像表示装置2に表示される映像情報の視聴位置を設定する。視聴位置とは、映像表示装置2に表示される映像情報を視るための位置として指定する位置である。通常は、表示される映像情報の視聴に好適と考えられる位置、例えば映像情報全体が見やすい位置等、を視聴位置とするが、どのような位置を視聴位置として設定しても良い。視聴位置は通常、映像表示装置2の表示領域のサイズ等に応じて設定される。視聴位置は、例えば、表示位置情報と同様の位置を示す情報、例えば緯度や経度の情報や座標情報等であるが、表示された映像情報を視聴する方向を示す情報を有していても良い。例えば、視聴位置設定部34は、予め、映像表示装置2の表示位置情報と、視聴位置との対応関係を示す情報を有しており、この対応関係を示す情報を用いて、表示位置情報取得部33が取得した映像表示装置2の表示位置情報を変換することで、視聴情報を得る。また、視聴位置設定部34は、領域情報に含まれる表示領域のサイズを示す情報をさらに用いて、視聴位置を設定するようにしてもよい。視聴位置設定部34は、ここでは、特に、表示領域情報を、後述する領域情報取得部37の取得した領域情報に応じて、映像表示装置2に表示される映像情報の視聴位置を設定する場合について説明する。例えば、映像表示装置2の表示領域情報に応じて設定される視聴位置は、映像表示装置の表示領域からの距離が、映像表示装置2の表示領域の高さのおよそ3倍から4倍までの距離となる領域内に設定される。具体的には、表示領域情報が示す位置に対応する表示領域内の位置から、映像情報が出力される方向、すなわち視聴者側の方向に向かって、表示領域の高さの3倍から4倍までの範囲の距離だけ離れた位置に視聴位置を設定する。このような映像表示装置2の表示領域の高さのおよそ3倍から4倍までの距離だけ離れた位置は、近年主流となりつつあるプラズマテレビやハイビジョンテレビ等の映像を視聴する上で、最適な位置といわれている。従って、このように視聴位置を設定することで、映像表示装置2に最適な位置に視聴位置を設定できる。また、表示領域に対して平行な方向の位置としては、表示領域のほぼ中心から、画面に垂直に伸ばした線上に視聴位置を設定することが好ましい。ただし、表示領域の中心に対して約30度の画角となる領域内の位置も、視聴に適した位置であると考えられるため、このような領域内の位置を視聴位置としてもよい。また、視聴位置設定部34は、視聴位置を設定する際に、表示領域の幅の情報を考慮するようにしても良い。視聴位置設定部34は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。視聴位置設定部34の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
視聴位置音声構成部35は、音声情報受付部31が受け付けた音声情報から、視聴位置設定部34の設定した視聴位置に対応した音声情報である視聴位置音声情報を構成する。具体的には、視聴位置音声構成部35は上述した視聴位置において、適切な音声情報が聴取できるような音場が構成されるように、音声情報受付部31が受け付けた音声情報を用いて各音声出力装置4から出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する。例えば、音声情報が2チャンネルのステレオ音声情報である場合、視聴位置に対して左に位置する音声出力装置4用には、左チャンネルの音声情報だけを取り出した視聴位置音声情報を構成し、視聴位置に対して右に位置する音声出力装置4用には、右チャンネルの音声情報だけを取り出した視聴位置音声情報を構成するようにしてもよい。また、音声情報が、フロントスピーカ用のチャンネルやリアスピーカ用のチャンネル等を有するいわゆる5.1チャンネルや6.1チャンネルのサラウンドの音声情報である場合、複数の音声出力装置4の、視聴位置に対するそれぞれの配置から、視聴位置の前方にある音声出力装置4用にフロントスピーカ用チャンネルの音声情報を、視聴位置の後方にある音声出力装置4用にリアスピーカ用チャンネルの音声情報を、それぞれ取り出した視聴位置音声情報を構成するようにしてもよい。例えば、視聴位置音声構成部35は、視聴位置に対する各音声出力装置4の相対的な配置を算出することで、この算出結果から、各音声出力装置4の相対的な配置を判断することができる。また、スピーカ等の音声を出力する装置が2台以上あれば、いわゆるサラウンドの音響効果(以下、サラウンド効果)が得られる音場を構成することが可能であることが知られている。このような技術を利用して、視聴位置音声構成部35は、2チャンネルのステレオ音声から、映像表示装置2の配置に応じて設定される視聴位置が、適切な聴取位置となるように調整されたサラウンド効果が得られる音場を構成するための、周波数分布や位相や強さを調整した視聴位置音声情報を、音声出力装置4の数と、各音声出力装置4の視聴位置に対する相対的な配置とに基づいて各音声出力装置4用に構成するようにしてもよい。なお、所定の位置における音響効果が適切となるように、スピーカ等の複数の音声出力装置から出力される音声情報を構成する技術は公知技術であるので詳細な説明は省略する。視聴位置音声構成部35がどのような音響効果を持つ視聴位置音声情報を構成するかは問わない。例えば、ユーザにより図示しない受付部から、どのような音響効果を有する視聴位置音声情報を構成するかを指定する情報を受け付けるようにし、この受け付けた音響効果を有する視聴位置音声情報を構成するようにしても良い。また、音声情報自身に音響効果を指定する情報が含まれる場合、この情報に対応した視聴位置音声情報を構成するようにしても良い。なお、単に、ステレオやサラウンドの音声情報を、各音声出力装置4の相対的な配置に応じて振り分けることも、ここでは視聴位置音声情報を構成することとする。ここでは、特に、視聴位置音声構成部35は、音声情報受付部31が取得した属性情報に応じて、視聴位置設定部34の決定した各音声出力装置4の相対的な配置に対応した音声情報である視聴位置音声情報を構成する場合について説明する。具体的には、属性情報に、具体的な音響効果の指定や、音声情報の振り分け等に関する情報が含まれる場合、これらの情報に従って、視聴位置音声構成部35は視聴位置音声情報を構成する。また、属性情報が、音声情報の分野や、音声情報が付随する映像情報の分野に基づいた属性情報である場合、予め、このような属性情報と、どのような視聴位置音声情報を構成するかという設定との対応関係を示す情報をメモリ等に用意しておき、この対応関係を示す情報から、音声情報受付部31が取得した属性情報に対応する視聴位置音声情報を構成するための設定を取得するようにし、この設定に基づいて視聴位置音声構成部35は視聴位置音声情報を構成するようにしてもよい。例えば、属性情報が、音声情報が、映画のコンテンツの音声情報であることを示す場合、視聴位置音声構成部35は映画用のサラウンド効果が得られる視聴位置音声情報を構成するようにしてもよい。視聴位置音声構成部35は、視聴位置音声情報を、例えば、上述した出力識別情報と対応付けて管理する。視聴位置音声情報は、符号化されていても良いし、符号化されていなくてもよい。また、圧縮されていても良いし、非圧縮であっても良い。また、WAVやMP3等、視聴位置音声情報のファイル形式等は問わない。視聴位置音声構成部35は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。視聴位置音声構成部35の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
視聴位置音声出力部36は、視聴位置音声構成部35が構成した視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した音声出力装置4に出力する。ここでは特に、視聴位置音声出力部36は、出力識別情報に対応する各音声出力装置4に、出力識別情報に対応付けて管理されている視聴位置音声情報をそれぞれ出力する。例えば、視聴位置音声出力部36は、出力識別情報を送信先に指定して、視聴位置音声情報を出力する。なお、例えば、視聴位置音声出力部36が複数の入出力端子等を有し、各入出力端子に複数の音声出力装置4が有線接続されている場合、出力識別情報を用いずに、配置情報が入力された入出力端子を、この配置情報を利用して構成された視聴位置音声情報の出力先とするようにしても良い。視聴位置音声出力部36は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、視聴位置音声出力部36は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。視聴位置音声出力部36は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
領域情報取得部37は、表示部22の映像情報を表示する領域に関する情報である領域情報を取得する。ここでは、領域情報取得部37は、特に、表示領域情報出力部26が送信する領域情報を受信する場合について説明する。ただし、領域情報は、例えば図示しない受付部等を介してユーザから入力されてもよいし、メモリ等の記憶媒体に格納されている領域情報を読み出すようにしても良い。領域情報取得部37は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、領域情報取得部37は、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよい。領域情報取得部37の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
音声出力装置4は、視聴位置音声情報受付部41と、出力部42と、配置検出部43と、出力識別情報格納部44と、識別配置情報出力部45とを具備する。
視聴位置音声情報受付部41は、視聴位置音声情報を受け付ける。例えば、視聴位置音声情報受付部41は、ネットワーク等を介して視聴位置音声情報を受信する。視聴位置音声情報受付部41は、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。視聴位置音声情報受付部41は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
出力部42は、視聴位置音声情報を出力する。出力部42は、視聴位置音声情報が符号化されたり、圧縮されている場合、視聴位置音声情報を復号化して出力してもよい。出力部42は、スピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部42は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイス等で実現され得る。出力とは、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。
配置検出部43は、自装置の配置、すなわち音声出力装置4の配置を検出して、自装置についての配置情報を構成する。「自装置の配置」とは、配置検出部43の位置であっても良いし、音声出力装置4が出力する音声情報の出力方向、具体的には、スピーカ等の出力デバイスの向きであっても良いし、あるいはこの位置と方向の両者であっても良い。ここで述べる位置とは、緯度や、経度等の絶対的な位置であっても良く、他のものの位置に対する相対的な位置であっても良い。例えば、音声出力装置4が配置される部屋の、任意の一点を、(0,0)として、xy座標系の座標や、ベクトルで映像表示装置2の位置を表すようにしても良い。また、位置は、音声出力装置4が配置される空間が複数のエリアで分割されている場合には、どのエリアに存在するかを示す情報で指定されても良い。音声出力装置4の位置は、スピーカ等の出力デバイス等を有する場合には、この出力デバイスの位置であることが好ましいが、音声出力装置4内の任意の位置を、音声出力装置4の位置と考えるようにしても良い。配置検出部43は、どのようにして、自装置の配置を検出しても良い。例えば、配置検出部43が、上述したようなGPSの仕組みを利用して位置の情報を取得するようにしてもよい。また、例えば、PHSの位置情報測位の仕組みを利用して配置検出部43の位置を測位するようにしてもよい。また、GPSやPHSの仕組みを利用して、一度に音声出力装置4内の複数の位置の情報を取得することで、音声情報の出力方向の情報を算出することも可能である。また、配置検出部43は、磁気センサや重力センサの少なくとも一方を用いることで、自装置の配置を検出しても良い。また、これらを組み合わせて用いることも可能である。配置検出部43は、自装置の配置を検出し、配置を検出した位置と、音声出力装置4の位置として指定したい音声出力装置4内の位置との対応関係に応じて、この検出した値を変換して得られる値を、音声出力装置4の位置としても良い。ただし、検出した位置を、音声出力装置の位置とする場合、このような変換は行わなくて良く、検出した位置を示す情報をそのまま配置情報としてもよい。このように変換を行わない場合も、ここでは配置情報を構成することと考える。配置検出部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、配置検出部43は、位置検出のための磁気センサや重力センサやGPSやPHSのレシーバ等のデバイスや、これらのドライバ等を備えていても良い。配置検出部43の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力識別情報格納部44には、自装置を識別する情報である出力識別情報が格納され得る。出力識別情報は、他の音声出力装置4に対して、自機器が識別可能な情報であれば、どのような識別情報であっても良い。例えば、出力識別情報はシリアルナンバー等であっても良いし、音声出力装置4の本来配置すべき位置、例えば「フロント左」等、を指定する情報等であっても良い。出力識別情報格納部44は、ROM等の不揮発性の記憶媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
識別配置情報出力部45は、配置検出部43が構成した配置情報と、出力識別情報格納部44に格納された出力識別情報とを対応付けて出力する。例えば、識別配置情報出力部45は、配置情報に、出力識別情報を付加した情報を構成して、ネットワークを介して音声処理装置3に送信する。識別配置情報出力部45は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。識別配置情報出力部45は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
ネットワーク50は、映像音声取得装置1と、映像表示装置2と、音声処理装置3と、複数の音声出力装置4との間での、情報の送受信を可能とするものであれば、どのようなネットワークであっても良い。ネットワーク50は、例えば、IPプロトコル等を用いた無線または有線のネットワークであってもよい。
次に、映像音声取得装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)映像音声情報取得部11は、映像情報および音声情報を取得する指示を受けたか否かを判定する。例えば、映像音声取得装置1が、放送や通信を受信する受信装置である場合、任意のコンテンツの放送や通信を受信する指示を図示しない受付部等から受けたか否かを判定してもよい。また、映像音声取得装置1がDVDプレーヤ等の再生装置である場合、記録媒体等から任意のコンテンツの映像情報および音声情報を読み出す指示を受けたか否かを判断してもよい。映像情報および音声情報を取得する指示を受けていない場合、ステップS201に戻る。また、映像情報および音声情報を取得する指示を受けた場合、ステップS202に進む。
(ステップS202)音声情報属性取得部14は、ステップS201により指定された音声情報の属性情報を取得する。
(ステップS203)音声情報属性取得部14は、ステップS202において取得した属性情報を、音声出力装置4に送信する。なお、ステップS202において、属性情報が取得できなかった場合、ステップS202およびステップS203の処理は無視される。
(ステップS204)映像音声情報取得部11は、映像情報および音声情報を取得したか否かを判定する。例えば、映像音声取得装置1が、放送や通信を受信する受信装置である場合、放送や通信を受信したか否かを判断する。また、映像音声取得装置1がDVDプレーヤ等の再生装置である場合、記録媒体等から映像情報および音声情報を読み出したか否かを判定する。映像情報および音声情報を取得していない場合、ステップS201に戻る。また、映像情報および音声情報を取得した場合、ステップS205に進む。
(ステップS205)映像情報出力部12は、ステップS204において取得した映像情報を出力する。
(ステップS206)音声情報出力部13は、ステップS204において取得した音声情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。
なお、上記の処理において、ステップS205とステップS206との処理順序は問わない。
また、ステップS202およびステップS203の処理は、ステップS201の処理後の、どの段階で処理を行うようにしても良い。また、ステップS206の処理の後、属性情報を取得した場合、属性情報に変更があるか否かを判断するようにし、変更がある場合にのみステップS206に戻って、属性情報を取得して出力するようにし、変更がなければステップS204に戻るようにしても良い。また、一度属性情報を取得した場合、その後はステップS202およびステップS203の処理を無視するようにしても良い。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に、映像表示装置2の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)表示位置検出部23は、表示位置情報を出力するか否かを判断する。表示位置検出部23は、どのようなタイミングやトリガーにより表示位置情報を出力するか否かを判断してもよい。例えば、映像表示装置2に電源を投入した直後であれば、表示位置情報を出力することを決定するようにしてもよい。また、音声処理装置3等の他の装置から表示位置情報の出力の要求等を受け付けた場合に、表示位置情報を出力することを決定するようにしても良い。また、前回、表示位置情報を出力した時から、所定の時間が経過したか否かにより、表示位置情報を出力することを判断するようにしても良い。表示位置情報を出力する場合、ステップS302へ進み、出力しない場合ステップS305へ進む。
(ステップS302)表示位置検出部23は、映像表示装置2の配置を検出する。
(ステップS303)表示位置検出部23は、ステップS302において検出した配置から、表示位置情報を構成する。
(ステップS304)表示位置出力部24は、表示位置情報を出力する。
(ステップS305)表示領域情報取得部25は、領域情報を出力するか否かを判断する。例えば、映像表示装置2に電源を投入した直後であれば、領域情報を出力することを決定するようにしてもよい。また、他の音声処理装置3等から領域情報の出力の要求等を受け付けた場合に、領域情報を出力することを決定するようにしても良い。また、前回、領域情報を出力した時から、所定の時間が経過したか否かにより、領域情報を出力することを判断するようにしても良い。領域情報を出力する場合、ステップS306へ進み、出力しない場合ステップS308へ進む。
(ステップS306)表示領域情報取得部25は、領域情報を取得する。例えば、予め図示しないメモリ等の記憶媒体に格納されている領域情報を取得する。
(ステップS307)表示領域情報出力部26は、ステップS306において取得した領域情報を出力する。
(ステップS308)映像情報受付部21は、映像情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS309に進み、受け付けていない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS309)表示部22は、ステップS308において受け付けた映像情報を表示する。そして、ステップS301に戻る。
なお、ステップS301からステップS304と、ステップS305からステップS307との処理順序は問わない。
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に、音声処理装置3の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、音声処理装置3が、他の装置から出力される、表示位置情報、領域情報、配置情報を受け付ける場合について説明する。
(ステップS401)表示位置情報取得部33は、表示位置情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS402に進み、受け付けていない場合、ステップS403に進む。
(ステップS402)表示位置情報取得部33は、ステップS401において受け付けた表示位置情報を取得する。ここでは、例として、表示位置情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、すでに表示位置情報が記憶されている場合、新たに取得した表示位置情報で更新する。そして、ステップS408に進む。
(ステップS403)領域情報取得部37は、領域情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS404へ進み、受け付けていない場合、ステップS405へ進む。
(ステップS404)領域情報取得部37は、ステップS403において受け付けた領域情報を取得する。ここでは、例として、領域情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、すでに領域情報が記憶されている場合、新たに取得した領域情報で更新する。そして、ステップS408に進む。
(ステップS405)配置情報取得部32は、配置情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS406に進み、受け付けていない場合、ステップS408に進む。
(ステップS406)配置情報取得部32は、ステップS405において受け付けた配置情報を取得する。また、配置情報と対応付けられた出力識別情報も取得する。ここでは、例として、配置情報と、これに対応する出力識別情報とを、対応関係を保ちながら、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、すでに同じ出力識別情報が記憶されている場合、新たに取得した配置情報で、出力識別情報に対応して記憶されている配置情報を更新する。そして、ステップS407に進む。
(ステップS407)配置情報取得部32は、ステップS405において受け付けた配置情報以外の配置情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS405に戻り、受け付けていない場合、ステップS408に進む。
(ステップS408)視聴位置設定部34は、表示位置情報、領域情報、および配置情報が揃っているか否かを判断する。例えば、視聴位置設定部34は、複数の音声出力装置4についての配置情報が記憶されているか否か、また、領域情報および表示位置情報が記憶されているか否か、を判断して、これらの全てが記憶されている場合に、表示位置情報、領域情報、および配置情報が揃っていると判断する。揃っている場合、ステップS409に進み、揃っていない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS409)視聴位置設定部34は、ステップS402において取得した表示位置情報と、ステップS404において取得した領域情報とに応じて、視聴位置を設定する。そして、視聴位置を示す情報である視聴位置情報を構成し、メモリ等に蓄積する。すでにメモリに視聴位置情報が蓄積されている場合、蓄積されている視聴位置情報を更新する。
(ステップS410)音声情報受付部31は、音声情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS411に進み、受け付けていない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS411)視聴位置音声構成部35は、ステップS409において設定した視聴位置情報に応じて、ステップS410において受け付けた音声情報から、音声出力装置4に対して出力する視聴位置音声情報を構成する。また、音声情報とともに属性情報を受け付けている場合には、さらにこの属性情報に応じた視聴位置音声情報を構成する。
(ステップS412)視聴位置音声出力部36は、ステップS411において構成した視聴位置音声情報を、ステップS406において取得した出力識別情報を用いて、例えばこの識別情報を送信先に指定して、各音声出力装置4に出力する。そして、ステップS401に戻る。
なお、ステップS401およびステップS402と、ステップS403およびステップS404と、ステップS405からステップS407との処理順序は問わない。
また、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に、各音声出力装置4の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)配置検出部43は、配置情報を出力するか否かを判断する。例えば、音声出力装置4に電源を投入した直後であれば、配置情報を出力することを決定するようにしてもよい。また、他の音声処理装置3等から配置情報の出力の要求等を受け付けた場合に、配置情報を出力することを決定するようにしても良い。また、前回、配置情報を出力した時から、所定の時間が経過したか否かにより、配置情報を出力することを判断するようにしても良い。配置情報を出力する場合、ステップS502へ進み、出力しない場合ステップS506へ進む。
(ステップS502)配置検出部43は、自装置の配置、すなわち音声出力装置4の配置を検出する。
(ステップS503)配置検出部43は、ステップS502の検出結果から配置情報を構成する。
(ステップS504)識別配置情報出力部45は、出力識別情報格納部44に格納されている出力識別情報を取得する。
(ステップS505)識別配置情報出力部45は、ステップS503で構成した配置情報とステップS504において取得した出力識別情報とを対応付けて出力する。
(ステップS506)視聴位置音声情報受付部41は、視聴位置音声情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS507へ進み、受け付けていない場合、ステップS501に戻る。
(ステップS507)出力部42は、ステップS506において受け付けた視聴位置音声情報を出力する。そして、ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に具体例について説明する。図6は、本実施の形態に係る映像音声出力システムの具体例を説明するための概念図である。ここでは、一例として、映像音声取得装置1がケーブルテレビ用のセットトップボックス、映像表示装置2がディスプレイ、音声処理装置3がいわゆるサラウンドアンプ、音声出力装置4はワイヤレススピーカであるとし、それぞれの装置は、無線ネットワークで接続されているものとする。また、ここでは、音声出力装置4は5つ用意されているものとし、それぞれを、音声出力装置4a〜4eとする。
まず、音声処理装置3に電源を投入し、その後、映像表示装置2の電源を投入すると、映像表示装置2の表示位置検出部23は、表示位置情報を出力するタイミングであると判断して、映像表示装置2の配置を検出する。ここでは、説明を簡単にするために、例として、表示位置検出部23は、図示しない磁気センサを備えており、磁気センサの位置を、所定の位置を基準としたxy座標系の座標値で検出し、また、磁気センサの向きを、所定の方向に対する角度の情報として検出するものとする。なお、ここで述べるxy座標系は、例えば、部屋の幅方向と長さ方向とをそれぞれx軸やy軸に設定した座標系である。なお、磁気センサの代わりに、位置検出するためのGPSレシーバを用い、また方向を検出するために地磁気センサを用いるようにしても良い。表示位置検出部23は、予め設定されている磁気センサと、映像情報の表示位置との関係を示す情報を用いて、映像表示装置2の磁気センサが検出した座標を補正して、映像情報を表示する位置の座標とを求める。磁気センサは、通常、磁気センサの位置の情報、ここでは座標、を検出するため、磁気センサの位置と、実際の表示領域の位置とが異なる場合、この位置の違いを補正することで、表示位置の座標が得られる。また、同様に、磁気センサの検出した方向の情報から、表示部22の表示領域の向き、すなわち表示領域から視聴側の方向に向かって垂直に伸びる向きを求める。これらの情報が、表示位置検出部23の構成する表示位置情報である。表示位置検出部23の構成した表示位置情報の例を図7に示す。上述したように、図7において、表示位置情報は、「位置」という属性と、「方向」という属性を有している。「位置」は、映像情報を表示する位置を所定の位置を基準としたxy座標系の座標値で表した値である。「方向」は、表示領域の向きを、所定の方向に対する角度で表した値である。
映像表示装置2は、構成した表示位置情報を音声処理装置3に送信する。なお、表示位置情報であることが分かるように、表示位置情報に表示位置情報であることを示す識別情報を付加して送信するようにしても良い。
音声処理装置3の表示位置情報取得部33は、映像表示装置2から送信される図7に示すような表示位置情報を受信し、メモリ等に一時記憶する。
また、映像表示装置2は、予め、図示しない内部のメモリ等に、表示部22の映像情報を表示する領域についての領域情報である表示領域の高さの情報、例としてHcm(Hは正の数)、を有しており、この領域情報を表示領域情報取得部25が取得し、表示領域情報出力部26が音声処理装置3に出力する。
音声処理装置3の領域情報取得部37は、映像表示装置2から送信される領域情報を受信し、メモリ等に一時記憶する。
次に、各音声出力装置4a〜4eに電源を投入すると、音声出力装置4a〜4eの配置検出部43は、表示位置情報を出力するタイミングであると判断して、それぞれの配置を検出する。ここでは、配置検出部43は、上述した表示位置検出部23と同様に、磁気センサ等を備えており、この磁気センサが磁気センサ自身の位置と、方向とを検出するものとする。そして、配置検出部43は、この磁気センサの検出した位置と方向とを補正して、音声出力装置4a〜4eの音声を出力する位置と、音声を出力する方向とを求める。これらの情報が配置情報である。
各音声出力装置4a〜4eは、それぞれ出力識別情報格納部44に格納されている出力識別情報を読み出し、この出力識別情報を、それぞれの配置検出部43が取得した配置情報とともに、音声処理装置3に送信する。
音声処理装置3の配置情報取得部32は、各音声出力装置4a〜4eから送信される配置情報と、これに対応する出力識別情報とを受け付けて取得し、図示しないメモリ等に一時記憶する。
図8は、配置情報と出力識別情報とを管理する配置情報管理表を示す図である。配置情報管理表は、「出力識別情報」、「位置」、「方向」という属性を有している。「出力識別情報」は、各音声出力装置4a〜4eから出力された、各音声出力装置4を識別するための情報であり、ここでは、音声出力装置4aは、「SP001」、音声出力装置4bは、「SP002」、音声出力装置4cは、「SP003」、音声出力装置4dは、「SP004」、音声出力装置4eは、「SP005」であるとする。「位置」は、各音声出力装置4a〜4eの位置を所定の位置を基準としたxy座標系の座標値で表した値である。また、「方向」は、音声情報を出力する向きを、所定の方向に対する角度で表した値である。「位置」および「方向」は、各音声出力装置4a〜4eから出力された配置情報である。なお、ここで述べる所定の向きおよび所定の方向は、上述した表示位置情報における所定の向きおよび所定の方向と同じであるとする。
次に、視聴位置設定部34は、表示位置情報取得部33が取得した表示位置情報と、領域情報取得部37が取得した領域情報とを用いて、視聴位置についての情報、ここでは視聴位置の座標を算出する。
図9は、表示領域91と視聴位置92との関係を説明するための図である。ここでは、具体的には、表示位置情報の示す座標および方向と、領域情報の示す表示領域の高さを示す情報Hとを用いて、表示位置情報が示す位置に対応する表示領域内の位置、ここでは表示領域の中心点からの、表示領域に垂直な方向の距離が、3Hから4Hとなる位置の座標、すなわち表示領域の高さの3倍から4倍までの範囲内の値となる位置の座標を算出する。上述したように、このような表示領域の高さの3倍から4倍の位置に視聴位置92を設定することで、映像情報を見るために最適な位置に視聴位置を設定したことになる。
次に映像音声取得装置1の電源を投入し、例えばケーブルテレビの番組を出力する指示をリモートコントロール装置等で与えたとする。映像音声取得装置1の映像音声情報取得部11は、多重化された映像情報と音声情報とを有する番組を受信し、映像情報出力部12は、受信した映像情報を映像表示装置2に出力する。また、音声情報出力部13は、受信した音声情報を音声処理装置3に出力する。さらに、音声情報属性取得部14は、SI情報(番組配列情報)を受信し、SI情報から音声情報の属性情報を取得する。ここでは、属性情報は、番組のジャンルについての情報であるとし、例えば、「映画」という属性情報が取得されたとする。そして、この「映画」という属性情報を音声処理装置3に送信する。
音声処理装置3は、映像音声取得装置1から送信される音声情報と属性情報とを受け付ける。
次に、視聴位置音声構成部35は、属性情報から、視聴位置音声情報を構成する際に、どのような音響効果を与えるかを判断する。
図10は、属性情報と音響効果との対応関係を示す属性音響管理表である。属性音響管理表は、「属性情報」と、「音響効果」という属性を有している。「属性情報」は、音声処理装置3が受け付ける属性情報である。「音響効果」は、視聴位置音声情報を構成する際の音響効果を指定する情報である。「音響効果」に示されている音響効果については、予め視聴位置音声情報を構成する際にどのようなパラメータ等を設定するか、例えば、全ての音声出力装置を音声情報の出力に利用するか否か、視聴位置の背面に位置する音声出力装置を利用するか否かといった設定や、サラウンド効果を利用するか否かや、サラウンド効果のモード等をどのように設定するか等を示す設定情報が、メモリ等に格納されているものとする。
視聴位置音声構成部35は、図10に示すような属性音響管理表から、「属性情報」が「映画」であるレコードを検索し、検索したレコードの「音響効果」の属性である「シアターモード」という情報を得る。そしてこの「シアターモード」用の設定情報をメモリ等から読み出す。例えば、「シアターモード」用の設定情報は、視聴位置の背面に位置する音声出力装置を利用した、映画館のような音場を構成するための設定であるとする。
さらに、視聴位置音声構成部35は、各音声出力装置4a〜4eの配置情報、具体的には位置や出力方向を示す情報に応じて、視聴位置の座標を基準、例えば(0,0)、とした各音声出力装置4a〜4eの相対的な配置を示す情報や、視聴位置に対する音声出力装置の出力方向のずれの情報を算出する。そして、この算出した情報から、視聴位置において適切な音響効果が得られるような音場を構成するために、各音声出力装置に対して出力する視聴位置音声情報を構成する際に用いられるパラメータを設定する。具体的には、各音声出力装置4a〜4eのそれぞれから出力する視聴位置音声情報を構成する際の、周波数分布や、位相、強さのパラメータを設定する。例えば、この設定は、各音声出力装置4a〜4eごとに設定される。
そして、視聴位置音声構成部35は、この各音声出力装置4a〜4eごとに設定されたパラメータと、「シアターモード」用の設定情報とを用いて、映像音声取得装置1から送信される音声情報から、各音声出力装置4a〜4e用の視聴位置音声情報を構成する。具体的には、音声出力装置4a〜4eの全てを利用して、視聴位置設定部34が設定した視聴位置において適切な音響効果、ここでは劇場のような音響効果が得られるような音場が構成されるよう、視聴位置音声情報が、各音声出力装置4a〜4e用に構成される。
なお、例えば、ユーザ等から受け付けた設定情報に応じて、通常モードとは異なる設定の音声情報を構成するための構成や処理については、いわゆるサラウンドアンプ等の技術として、公知技術である。このため、設定情報を用いて視聴位置音声情報を構成するための構成や処理については、ここでは詳細な説明を省略する。
図11は、視聴位置音声構成部35が構成した視聴位置音声情報を管理するための視聴位置音声情報管理表である。視聴位置音声情報管理表は、「出力識別情報」と「視聴位置音声情報」という属性を有している。「出力識別情報」は、各音声出力装置4a〜4eの出力識別情報である。「視聴位置音声情報」は、視聴位置音声構成部35が構成した、各音声出力装置4a〜4e用の視聴位置音声情報である。視聴位置音声情報のファイル形式等は問わない。例えばMP3形式の音声情報であっても良い。
なお、例えば、属性情報が「ニュース」である場合、「音響効果」の属性は、「トーキングモード」となり、この場合には、視聴位置に対して前方に位置する音声出力装置のみから音声出力が行われる。このとき、利用されない音声出力装置4d、4eの電源がオフとなるように音声処理装置3が音声出力装置4の電源を遠隔操作できるようにしても良い。
そして、視聴位置音声出力部36は、各音声出力装置4a〜4e用に構成した視聴位置音声情報を、出力識別情報を送信先に指定して送信することで、各音声出力装置4a〜4eに対して送信する。各音声出力装置4a〜4eは、視聴位置音声出力部36からそれぞれ送信される視聴位置音声情報を受信し、この視聴位置音声情報を出力する。
また、映像表示装置2は、映像音声取得装置1から送信される映像情報を受信し、この映像情報を、表示部22を用いて表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、表示領域の配置に応じて視聴位置を設定し、音声出力装置の配置に応じて、この視聴位置が適切な聴取位置となるような音声情報である視聴位置音声情報を構成し、この視聴位置音声情報を、各音声出力装置から出力させて音場を構成するようにしたので、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
また、本実施の形態によれば、各音声出力装置4がそれぞれの配置情報を取得するようにし、この配置情報に応じて視聴位置が適切な聴取位置となるような音声情報である視聴位置音声情報を構成するようにしたので、各音声出力装置を配置する際に、それぞれの配置を細かく検討することなく、視聴位置において適切な音響効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、音声情報の属性情報に応じて、視聴位置音声情報を構成する際の設定を行うようにしたので、コンテンツの属性に応じて適切な音響効果が得られるようにすることができる。
なお、本実施の形態においては、視聴位置音声構成部35が、視聴位置に対する音声出力装置の相対的な配置から、音声出力装置が視聴位置に対して、前か後ろか、左か右か等を判断するようにし、この判断結果から、単に音声情報を振り分けるようにしても良い。例えば、音声情報が5.1チャンネルサラウンドのフォーマットであった場合、視聴位置の最も正面に近い音声出力装置にフロントスピーカ用の音声情報を視聴位置音声情報として取り出して出力するようにし、視聴位置の前方の左側に位置する音声出力装置にレフトスピーカ用の音声情報を視聴位置音声情報として取り出して出力するようにし、視聴位置の前方の右側に位置する音声出力装置にライトスピーカ用の音声情報を視聴位置音声情報として取り出して出力するようにし、視聴位置の後方の左側に位置する音声出力装置にレフトバックスピーカ用の音声情報を視聴位置音声情報として取り出して出力するようにし、視聴位置の後方の右側に位置する音声出力装置にライトバックスピーカ用の音声情報を視聴位置音声情報として取り出して出力するようにしてもよい。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
また、視聴位置音声構成部35は、音声出力装置の数によらず、属性情報や、音声情報が要求する音響効果、例えばサラウンド効果が得られるような視聴位置音声情報を構成するようにしても良い。例えば、3つの音声出力装置4で、通常5つのスピーカーが必要とされる5.1チャンネルサラウンドのフォーマットの音声情報から、3つの音声出力装置用の視聴位置音声情報を構成することで、5.1チャンネルサラウンドと同等の音場を構成するようにしても良い。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る映像音声出力システムは、上記実施の形態1に係る映像音声出力システムにおいて、映像表示装置の配置情報と、音声出力装置の表示位置情報とを、それぞれが接続されるネットワークの出力端子の識別情報に応じて取得するようにしたものである。
図12は、本実施の形態に係る映像音声出力システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る映像音声出力システムは、映像音声取得装置1と、映像表示装置201と、音声処理装置301と、複数の音声出力装置401とを具備している。また、ここでは、各装置は、ネットワーク51により接続されている。
映像音声取得装置1の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは構成および動作の説明は省略する。
ネットワーク51は、識別情報を有する複数の接続端子52を備えている。この接続端子52の識別情報を、ここでは端子識別情報と呼ぶ。端子識別情報は、他の接続端子52と識別することが可能な情報であればよく、例えばMAC(Media Access Control)アドレス等が利用可能である。ネットワーク51は、各接続端子52の端子識別情報を送受信可能なネットワークであれば、どのようなネットワークであっても良い。各接続端子52は、それぞれの端子識別情報を、この接続端子52に装置等が接続された場合、あるいは接続されている場合に、ネットワーク51の他の接続端子52に対して送信しても良い。また、他の装置が、ネットワーク51経由で情報を送信する際に、各接続端子52がそれぞれの端子識別情報を、例えばヘッダ情報等に付加して送信するようにしてもよい。なお、このような識別情報を適宜出力したりするネットワーク51の接続端子の構成および動作は、通常のネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等の構成および動作として公知であるので、説明は省略する。この映像音声出力システムの各装置は、ネットワーク51の、端子識別情報を有する複数の接続端子の1つに接続される。この映像音声出力システムの各装置は、映像情報受付部21等の他の装置との情報を送受信する処理部が、ネットワーク51に接続されていてもよい。また、各装置の電源端子等、他の装置との情報を送受信しない部分がネットワーク51に接続されても良い。また、この映像音声出力システムの各装置は、他の装置との情報の送信を、ネットワーク51以外の他のネットワーク等を用いて行うようにしてもよい。
映像表示装置201は、映像情報受付部21と、表示部22と、表示領域情報取得部25と、表示領域情報出力部26とを具備している。
映像情報受付部21、表示部22、表示領域情報取得部25、および表示領域情報出力部26の構成は上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
なお、映像表示装置201は、少なくとも映像を表示する装置であることを示す識別情報が格納されている格納部を格納しており、この格納部の識別情報を、図示しない送信部等から、音声処理装置301に送信してもよい。
音声処理装置301は、音声情報受付部31と、配置情報取得部332と、表示位置情報取得部333と、視聴位置設定部34と、視聴位置音声構成部35と、視聴位置音声出力部36と、領域情報取得部37、対応関係情報格納部38を具備している。
音声情報受付部31と、視聴位置設定部34と、視聴位置音声構成部35と、視聴位置音声出力部36と、領域情報取得部37の構成については、上記実施の形態1と同様であり、ここでは説明を省略する。
対応関係情報格納部38は、ここでは例として、ネットワーク51の各接続端子52の識別情報と、各音声出力装置401の配置情報との対応関係を示す情報である対応関係情報を有している。具体的には、接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報を有している。この対応関係情報を参照することで、例えば配置情報取得部332は、接続端子52の端子識別情報から、その接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報を取得することが可能となる。また、ここでは例として、対応関係情報格納部38は、ネットワーク51の各接続端子52の端子識別情報と、映像表示装置201の表示位置情報との対応関係を示す情報である対応関係情報とを有している。具体的には、接続端子に接続された映像表示装置201の表示位置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報を有している。この対応関係情報を参照することで、例えば表示位置情報取得部333は、接続端子52の端子識別情報から、その接続端子52に接続された映像表示装置201の表示位置情報を取得することが可能となる。対応関係情報格納部38は、ROM等の不揮発性の記憶媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
配置情報取得部332は、接続端子52の端子識別情報を受信し、この端子識別情報に対応する配置情報を、接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報として取得する。具体的には、配置情報取得部332は、対応関係情報格納部38に格納されている音声出力装置401の配置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報から、受信した接続端子52の端子識別情報と一致する端子識別情報を検索し、その検索された端子識別情報に対応付けられた配置情報を、その接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報として取得する。なお、上記以外の構成については、配置情報取得部32と同様であるので、説明は省略する。
表示位置情報取得部333は、接続端子52の端子識別情報を受信し、この端子識別情報に対応する配置情報を、接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報として取得する。具体的には、表示位置情報取得部333は、対応関係情報格納部38に格納されている映像表示装置201の表示位置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報とから、受信した接続端子52の端子識別情報と一致する識別情報を検索し、その検索された端子識別情報に対応付けられた表示位置情報を、その接続端子52に接続された映像表示装置201の表示配置情報として取得する。なお、上記以外の構成については、表示位置情報取得部33と同様であるので、説明は省略する。
なお、表示位置情報と、配置情報との両方を、接続端子52の端子識別情報から判断する場合において、どの端子識別情報が音声出力装置401の接続されている接続端子52からのものか、映像表示装置201が接続されている接続端子52からのものかを区別するための構成や方法は問わない。例えば、音声出力装置401または映像表示装置201のいずれか一方だけが、音声出力装置401であることもしくは映像表示装置201であることを識別できる識別情報を、接続端子52の端子識別情報ととともに、出力するようにすればよい。このようにすれば、例えば、音声出力装置401であることを示す識別情報を含む場合にのみ、音声出力装置401が接続されている接続端子52と判断し、含まない場合、映像表示装置201が接続されている接続端子52と判断することが可能である。ここでは、音声出力装置401が、音声出力装置401であることを示す出力識別情報を送信する場合について説明する。
また、音声出力装置401および映像表示装置201が、それぞれ、音声出力装置401であることを識別可能な識別情報と、映像表示装置201であることを識別可能な識別情報を、接続端子52の端子識別情報ととともに、出力するようにして、接続端子52の識別情報が、どの装置の識別情報であるかを判断することで、接続端子52に接続されている装置を判断するようにしても良い。
あるいは、予め、映像表示装置201の接続される接続端子52が決まっている場合、この接続端子52の識別情報と異なる識別情報を受け取った場合にだけ、配置情報取得部332が、接続端子52から出力される端子識別情報が、音声出力装置401が接続されている接続端子52からのものであると判断するようにしても良い。
音声出力装置401は、視聴位置音声情報受付部41と、出力部42と、出力識別情報格納部44と、出力識別情報出力部46とを具備する。
視聴位置音声情報受付部41と、出力部42と、出力識別情報格納部44との構成については、前記実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、ここでは例として、出力識別情報格納部44が格納している出力識別情報は、少なくとも音声出力装置であることを識別することが可能な識別情報であればよい。
出力識別情報出力部46は、出力識別情報格納部44が格納している出力識別情報を出力する。出力識別情報出力部46が出力識別情報格納部44が格納している出力識別情報を取得して、音声処理装置301に出力するタイミングやトリガーは問わない。例えば、音声処理装置301は、電源がオンされた直後に、出力識別情報を送信するようにしても良いし、所定の時間間隔で出力識別情報を送信するようにしたり、他の装置から送信要求を受けた場合に出力識別情報を送信するようにしても良い。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。出力識別情報出力部46は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力識別情報出力部46は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。出力識別情報出力部46は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
次に、本実施の形態に係る映像音声出力システムの動作について説明する。
映像表示装置201の動作については、図3に示したフローチャートの、ステップS305からステップS309の動作と同様であるので、ここでは、説明を省略する。
音声処理装置301の動作について、図13を用いて説明する。なお、図13において、図4と同一符号は同一または相当する処理ステップを示している。ここでは、音声出力装置401だけが、出力識別情報を出力し、映像表示装置201は識別情報を出力しないものとする。
(ステップS1301)配置情報取得部332は、受け付けた端子識別情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1302へ進み、受け付けていない場合、ステップS403へ進む。なお、この処理と、ステップS1302との処理は、表示位置情報取得部333が行うようにしても良い。
(ステップS1302)配置情報取得部332は、端子識別情報が、音声出力装置401が接続された接続端子52からのものであるか否かを判断する。ここでは例として、端子識別情報とともに出力識別情報を受け付けた場合、端子識別情報が、音声出力装置401が接続された接続端子からのものであると判断する。端子識別情報が、音声出力装置401が接続された接続端子からのものである場合、ステップS1303へ進み、音声出力装置401が接続された接続端子からのものでない場合、ステップS1306へ進む。
(ステップS1303)配置情報取得部332は、対応関係情報格納部38に格納されている音声出力装置401の配置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報から、受信した接続端子52の端子識別情報と一致する端子識別情報を検索し、その検索された端子識別情報に対応付けられた配置情報を、その接続端子52に接続された音声出力装置401の配置情報として取得する。そして、例えば、取得した配置情報と、端子識別情報とを、対応関係を保ちながら、図示しないメモリ等の記憶媒体に格納する。なお、すでに同じ端子識別情報が記憶されている場合、新たに取得した配置情報で、出力識別情報に対応して記憶されている配置情報を更新する。そして、ステップS1304に進む。
(ステップS1304)配置情報取得部332は、他の端子識別情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1303へ戻り、受け付けていない場合、ステップS1305に進む。
(ステップS1305)視聴位置設定部34は、表示位置情報および配置情報が揃っているか否かを判断する。例えば、視聴位置設定部34は、複数の音声出力装置401についての配置情報が記憶されているか否か、また、表示位置情報が記憶されているか否か、を判断して、これらの全てが記憶されている場合に、表示位置情報および配置情報が揃っていると判断する。揃っている場合、ステップS409に進み、揃っていない場合、ステップS1301に戻る。
(ステップS1306)表示位置情報取得部333は、対応関係情報格納部38に格納されている映像表示装置201の表示位置情報と、接続端子52の端子識別情報とを対応付けた情報から、ステップS1301で受け付けた接続端子52の端子識別情報と一致する端子識別情報を検索し、その検索された端子識別情報に対応付けられた表示位置情報を、その接続端子52に接続された映像表示装置201の表示位置情報として取得する。そして、例えば、取得した表示位置情報と、端子識別情報とを、対応関係を保ちながら、図示しないメモリ等の記憶媒体に格納する。なお、すでに同じ端子識別情報が記憶されている場合、新たに取得した表示位置情報で、出力識別情報に対応して記憶されている表示位置情報を更新する。そして、ステップS1305に進む。
なお、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に、音声出力装置401の動作について、図14を用いて説明する。なお、図14において、図5と同一符号は同一または相当する処理ステップを示している。
(ステップS1401)出力識別情報出力部46は、出力識別情報を出力するか否かを判断する。例えば、音声出力装置401に電源を投入した直後であれば、配置情報を出力することを決定する。出力する場合、ステップS1402へ進み、出力しない場合、ステップS506へ進む。
(ステップS1402)出力識別情報出力部46は、出力識別情報格納部44が格納している出力識別情報を取得する。
(ステップS1403)出力識別情報出力部46は、取得した出力識別情報を、音声処理装置301に出力する。そして、ステップS506に進む。
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に、本実施の形態に係る映像音声出力システムの具体例について説明する。
図15は、本実施の形態に係る映像音声出力システムの具体例を説明するための概念図である。ここでは、ネットワーク51が、いわゆるパワーラインである場合について説明する。パワーラインとは、屋内等に配線されている電力線を、インターネットや電話などのネットワークとして利用できるようにした技術である。このパワーラインにおいては、端子識別情報を有する接続端子52は、電力線53のソケットと兼用され、音声出力装置401や、映像表示装置201は、それらの電源プラグ54を差し込むことで、電力線53のソケットから電源が供給されるとともに、ネットワーク51に接続される。すなわち、各コンセントに端子識別情報が対応付けられている。また、ここでは、音声出力装置401は5つ用意されているものとし、それぞれを、音声出力装置401a〜401eとする。
まず、映像音声取得装置1と音声処理装置301との電源を投入した後、ユーザが映像表示装置201の電源プラグ54を接続端子52の1つに差し込み、映像表示装置201の電源を投入すると、映像表示装置201は、電源が投入されたことを示す信号である電源投入通知信号を、ネットワーク51を介して、音声処理装置301に送信する。なお、ネットワーク接続された装置が、電源投入時等に、電源が投入されたことを示す信号を他の装置に送信する構成や処理等については、公知技術であるのでここでは説明を省略する。映像表示装置201が電源プラグ54と接続端子52とを介しネットワーク51を経由して電源投入通知信号を出力する際に、電源投入通知信号を受け付けた接続端子52は、その接続端子52の端子識別情報を、電源投入通知信号のヘッダ等に付加して音声処理装置301に送信する。
端子識別情報が付加された電源投入通知信号を受け付けた配置情報取得部32は、端子識別情報が付加されている信号に、出力識別情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、出力識別情報が含まれていないため、表示位置情報取得部33は、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報から、表示位置情報を取得する。なお、ここでは、配置情報取得部32が、電源投入通信信号の受け付けや、出力識別情報の有無を判断するようにしたが、表示位置情報取得部33がこれらの処理を行うようにしても良い。
図16は、表示位置情報と、端子識別情報とを管理する端子表示位置管理表である。端子表示位置管理表は、「端子識別情報」と「表示位置情報」という属性を有している。「端子識別情報」は、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報である。また、ここでは「表示位置情報」は、映像情報を表示する位置を、所定の位置を基準としたxy座標系の座標値で表した値である。この端子表示位置管理表は、ユーザ等により設定されて、対応関係情報格納部38に予めメモリ等に格納されているものとする。
ここでは、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報が「T001」であったとすると、表示位置情報取得部33は、図16に示した端子表示位置管理表から、「端子識別情報」が、「T001」であるレコードを検索し、そのレコードの表示位置情報、ここでは、(500,0)を取得する。
次に、ユーザが音声出力装置401aの電源プラグ54を差し込み、音声出力装置401aの電源を投入すると、音声出力装置401aの出力識別情報出力部46は、出力識別情報を、ネットワーク51を介して、音声処理装置301に送信する。音声出力装置401aが電源プラグ54と接続端子52とを介しネットワーク51を経由して出力識別情報を出力する際に、出力識別情報を受け付けた接続端子52は、その接続端子52の端子識別情報を、出力識別情報のヘッダ等に付加して音声処理装置301に送信する。
端子識別情報が付加された出力識別情報を受け付けた配置情報取得部32は、端子識別情報が付加されている信号に、出力識別情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、出力識別情報が含まれているため、配置情報取得部32は、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報から、表示位置情報を取得する。なお、ここでは、配置情報取得部32が、出力識別情報を受け付け、出力識別情報の有無を判断するようにしたが、表示位置情報取得部33がこれらの処理を行うようにしても良い。
図17は、配置情報と、端子識別情報とを管理する端子配置管理表である。端子配置管理表は、「端子識別情報」と「配置情報」という属性を有している。「端子識別情報」は、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報である。また、「配置情報」は、音声出力装置401の配置、ここでは例として位置のみを、所定の位置を基準としたxy座標系の座標値で表した値である。この端子配置管理表は、ユーザ等により設定されて、対応関係情報格納部38に予め格納されているものとする。なお、同じ端子識別情報に対応する表示位置情報と配置情報とが同じである場合、上述した端子表示位置管理表と、端子配置管理表とを1つの管理表として兼用するようにしても良い。
ここでは、配置情報取得部32が受け付けた端子識別情報が「T003」であったとすると、配置情報取得部32は、図17に示した端子配置管理表から、「端子識別情報」が、「T003」であるレコードを検索し、そのレコードの配置情報、ここでは、(100,900)を取得する。
同様にして、他の音声出力装置401b〜401eについても、配置情報を取得する。
その後、音声処理装置301が領域情報を取得したり、視聴位置を決定したり、視聴位置に応じた視聴位置音声情報を構成したりする処理等については、上記実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
以上のように、本実施の形態においては、表示領域の配置に応じて視聴位置を設定し、音声出力装置の配置に応じて、この視聴位置が適切な聴取位置となるような音声情報である視聴位置音声情報を構成し、この視聴位置音声情報を、各音声出力装置から出力させて音場を構成するようにしたので、音声情報を出力するために適切な音場を容易に設定することができる。
また、本実施の形態によれば、音声情報の属性情報に応じて、視聴位置音声情報を構成する際の設定を行うようにしたので、コンテンツの属性に応じて適切な音響効果が得られるようにすることができる。
さらに、本実施の形態においては、ネットワーク51の接続端子52の端子識別情報に応じて、音声出力装置401の配置情報を取得したり、映像表示装置201の表示位置情報を取得したりするようにしたことにより、音声出力装置401および映像表示装置201の、それぞれの配置を検出するための手段が不要となり、音声出力装置401および映像表示装置201の構成を簡略化することができる。また、配置検出の手段が不要となるため、音声出力装置401および映像表示装置201を安価に提供できる効果がある。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る映像音声出力システムは、映像表示装置の表示部が、映像情報を表示する領域を変更可能なものであり、この表示部が変更した映像情報を表示する領域の位置についての表示位置情報を映像表示装置が取得し、音声処理装置に送信するようにしたものである。
図18は、本実施の形態に係る映像音声出力システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る映像音声出力システムは、映像音声取得装置1と、映像表示装置202と、音声処理装置3と、複数の音声出力装置4とを具備している。
映像音声取得装置1、音声処理装置3、および複数の音声出力装置4の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
映像表示装置202は、映像情報受付部21と、表示部222と、表示位置検出部223と、表示位置出力部24と、表示領域情報取得部225と、表示領域情報出力部26と、表示領域変更指示受付部27とをさらに具備している。
表示領域変更指示受付部27は、表示領域の大きさや、表示位置を変更する指示を受け付ける。例えば、表示デバイスの画面全面に表示されていた映像情報を、表示デバイスの画面の一部のみに表示させるように設定する指示を受け付ける。表示領域変更指示受付部27の受け付ける入力は、図示しないキーボードやマウス、リモートコントロール装置や、映像表示装置202に設けられたスイッチ、メニュー画面によるもの等、何でも良い。表示領域変更指示受付部27は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
表示部222は、映像情報受付部21が受け付けた映像情報を表示する。また、表示部222は、映像情報の表示領域の大きさや表示位置を変更可能なものである。表示部222は、具体的には、表示領域変更指示に応じて、表示領域を変更して映像情報を表示する。例えば、変更した表示領域に映像情報を縮小、または拡大、あるいはトリミングして表示する。なお、映像情報の表示領域等を変更する構成や処理については公知技術であり、詳細な説明は省略する。なお、その他の構成については、表示部22と同様の構成を備えており、ここでは説明を省略する。
表示位置検出部223は、表示部222が変更した映像情報を表示する領域についての表示位置情報を取得する。例えば、表示位置検出部223は、まず、上記実施の形態1において説明した表示位置検出部23と同様に、表示部222の映像情報を表示可能な領域全面に映像情報を表示した場合における表示位置情報を取得する。その後、表示領域変更指示受付部27の受け付けた表示位置や表示領域の大きさを変更する指示に応じて、映像情報の表示領域を変更させた場合における、表示領域内の表示位置情報の基準となる位置、例えば表示領域の中心の位置、が変更された分だけ、この表示位置情報を補正することで、変更後の表示位置情報を得る。表示位置検出部223は、具体的には、表示領域変更指示受付部27が受け付けた表示領域の大きさや位置を変更する指示から表示領域の位置の移動量を取得し、これに基づいて、表示位置情報を補正しても良いし、表示部222が表示している表示領域の大きさや表示位置が移動した情報から表示領域の表示位置情報の基準となる位置の移動量を取得し、これに基づいて、表示位置情報を補正しても良い。また、表示部222が変更した映像情報の表示領域の大きさや位置についての情報を、表示領域変更指示受付部27が受け付けた表示領域の大きさを変更する指示や、実際に表示領域に映像情報を表示している表示部222等から取得し、この表示領域内の予め設定されている位置関係にある位置の情報、例えば、中心位置の情報を、表示位置情報として取得するようにしても良い。なお、表示位置検出部223の上記以外の構成については、表示位置検出部23と同様であるので説明は省略する。
表示領域情報取得部225は、表示部222が変更した映像情報を表示する領域についての情報である領域情報を取得する。表示領域情報取得部225は、例えば、表示領域変更指示受付部27が受け付けた表示領域の大きさを変更する指示から領域情報を取得しても良いし、表示部222が表示している表示領域の大きさについての情報を、表示部222から領域情報として取得しても良い。なお、表示領域情報取得部225の上記以外の構成については、表示領域情報取得部25と同様であるので説明は省略する。
次に、本実施の形態に係る映像音声出力システムの動作について説明する。
映像音声取得装置1、音声処理装置3、および音声出力装置4の動作については、実施の形態1と同様であるので、ここでは、説明を省略する。
次に、映像表示装置202の動作について、図19を用いて説明する。なお、図19において、図3と同一符号は同一または相当する部分を示している。
(ステップS1901)表示領域変更指示受付部27は、表示領域変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1902へ進み、受け付けていない場合、ステップS308に進む。
(ステップS1902)表示部222は、この表示部222に表示される映像情報の表示領域の大きさや表示位置を変更する。
(ステップS1903)表示位置検出部223は、表示部222が変更した映像情報を表示する領域についての表示位置情報を取得する。例えば、表示位置情報の基準となる位置が、表示領域の中心である場合、変更前の表示領域の中心位置と、表示領域変更指示仁応じた変更が行われた後の中心位置の変化量を求め、この変化量分だけ、例えばステップS303により構成された表示位置情報等の、変更前の表示位置情報を補正することにより、変更後の表示位置情報を取得する。
(ステップS1904)表示領域情報取得部225は、表示部222が変更した映像情報を表示する領域についての領域情報を取得する。例えば、表示領域変更指示が、表示領域を所定の倍率だけ縮小する指示であった場合、例えばステップS306において取得した領域情報等の、変更前の領域情報を、表示領域変更指示が指定する倍率だけ縮小することで、変更後の表示領域変更指示を得ることができる。そして、ステップS308に進む。
なお、ステップS309においては、表示領域が変更されている場合、この変更された表示領域に映像情報が表示される。
図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより、処理は終了する。
次に具体例について説明する。本実施の形態に係る映像音声出力システムの具体例を説明するための概念図は、図6に示した概念図において、映像表示装置2の代わりに映像表示装置202を用いるようにしたものである。
映像表示装置202から映像情報を表示したり、音声出力装置4の配置情報に応じて視聴位置において適切な音響が得られる音場が構成されるような視聴位置音声情報を構成して複数の音声出力装置4から出力する構成については、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
映像表示装置202が、ユーザから、表示領域の縦横のサイズをそれぞれ50パーセント縮小し、表示領域の位置を、画面の左隅に設定する表示領域変更指示を受け付けたとする。
この指示を受け付けて、表示部222が表示する映像情報は、図20に示すように、元の表示領域181に比較して、縦および横のサイズが半分に変更された表示領域182内に表示される。
ここで、表示位置情報の基準となる位置が、予め表示領域の中心位置に設定されていたとする。すなわち、表示領域の中心位置の位置を示す情報が、表示位置情報となると設定されていることとなる。
上記のような表示領域変更指示に従って表示領域を変更させると、変更後の表示領域182の中心位置は、最初の表示領域181の中心位置に対して、表示面に沿って、最初の表示領域181の幅の4分の1だけ、左側に移動した位置となる。例えば、最初の表示領域181の幅が仮に1mであったとすると、変更との表示領域の中心位置は、25cmだけ、表示面に沿って左側に移動した位置となる。表示位置検出部223は、表示領域変更指示による表示領域の変更に伴うこのような表示位置情報の基準となる位置の変動量、ここでは移動量を、算出して、変更前の表示領域について取得した表示位置情報を補正する。例えば、表示位置検出部223は、表示領域が変更される前に構成された表示位置情報、ここでは座標情報を、25cmだけ、表示面に沿って配置された位置となるように補正する。
そして、表示位置出力部24は、この補正した表示位置情報を音声処理装置3に出力する。
また、表示領域情報取得部225は、表示領域変更指示受付部27が受け付けた表示領域変更指示から、表示領域の高さの変更に関する指示を取得する。ここでは、変更前の表示領域の高さを50パーセントに縮小するという指示を取得する。そして、この指示に応じて、変更前の表示領域の高さを50パーセントに縮小した高さの情報を算出する。
そして表示領域情報出力部26は、この高さの情報を、領域情報として音声処理装置3に出力する。
上記の変更された表示位置情報や領域情報に応じて、視聴位置設定部34が視聴位置を変更し、変更された視聴位置情報に応じた視聴位置音声情報を視聴位置音声構成部35が構成する処理については、表示位置情報や領域情報が変更されることを除けば、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。例えば、視聴位置は、変更後の表示位置情報が示す位置から、変更後の領域情報が示す表示領域の高さの3倍から4倍だけ離れた位置に設定される。
以上のように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、映像情報の表示領域が変更された場合に、その変更に応じた位置に視聴位置が設定されることとなるため、表示領域が変更された場合においても、常に表示領域に応じた適切な音場を提供することができる。
なお、上記各実施の形態において説明した映像音声出力システムを構成する2以上の装置は、適宜組み合わせることにより、一の装置で実現できるようにしても良い。例えば、映像音声取得装置1と映像表示装置2とを1つの装置として実現してもよいし、映像音声取得装置1と各音声処理装置3とを1つの装置や、1つの音声出力システムとして実現しても良い。このような場合に、入力部や出力部等は、ネットワーク等ではなく、配線等で接続されても良い。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態における映像音声出力システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、複数の音声出力装置から出力する音声情報を構成するためのプログラムであって、コンピュータに、映像情報に付随した音声情報を受け付ける音声情報受付ステップと、前記音声出力装置の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する配置情報取得ステップと、前記映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する表示位置情報取得ステップと、前記表示位置情報に応じて、前記映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定ステップと、前記音声情報から、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した、前記各音声出力装置が出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成ステップと、前記視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した前記音声出力装置に出力する視聴位置音声出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる映像音声出力システム等は、複数の音声出力装置を備えた映像音声出力システムとして適しており、特に、専門的な知識がなくても適切な音場が得られるような設定が可能な映像音声出力装置等として有用である。
本実施の形態1に係る映像音声出力システムのブロック図 同映像音声取得装置の動作について説明するフローチャート 同映像表示装置の動作について説明するフローチャート 同音声処理装置の動作について説明するフローチャート 同音声出力装置の動作について説明するフローチャート 同概念図 同表示位置情報を示す図 同配置情報管理表を示す図 同視聴位置と表示領域との関係を説明するための図 同属性音響管理表を示す図 同視聴位置音声情報管理表を示す図 本実施の形態2にかかる映像音声出力システムのブロック図 同音声処理装置の動作について説明するフローチャート 同音声出力装置の動作について説明するフローチャート 同概念図 同端子表示位置管理表を示す図 同端子配置管理表を示す図 同本実施の形態3に係る映像音声出力システムのブロック図 同映像表示装置の動作について説明するフローチャート 同表示例を示す図
符号の説明
1 映像音声取得装置
2、201、202 映像表示装置
3、301 音声処理装置
4、4a〜4e、401、401a〜401e 音声出力装置
11 映像音声情報取得部
12 映像情報出力部
13 音声情報出力部
14 音声情報属性取得部
21 映像情報受付部
22、222 表示部
23、223 表示位置検出部
24 表示位置出力部
25、225 表示領域情報取得部
26 表示領域情報出力部
27 表示領域変更指示受付部
31 音声情報受付部
32、332 配置情報取得部
33、333 表示位置情報取得部
34 視聴位置設定部
35 視聴位置音声構成部
36 視聴位置音声出力部
37 領域情報取得部
38 対応関係情報格納部
41 視聴位置音声情報受付部
42 出力部
43 配置検出部
44 出力識別情報格納部
45 識別配置情報出力部
46 出力識別情報出力部
50、51 ネットワーク
52 接続端子
53 電力線
54 電源プラグ
91 表示領域
92 視聴位置
181、182 表示領域

Claims (16)

  1. 映像音声取得装置と、映像表示装置と、音声処理装置と、複数の音声出力装置とを具備した映像音声出力システムであって、
    前記映像音声取得装置は、
    映像情報と、当該映像情報に付随した音声情報を取得する映像音声情報取得部と、
    前記映像音声情報取得部が取得した映像情報を、前記映像表示装置に出力する映像情報出力部と、
    前記映像音声情報取得部が取得した音声情報を、前記音声処理装置に出力する音声情報出力部とを具備し、
    前記映像表示装置は、
    前記映像情報出力部が出力する映像情報を受け付ける映像情報受付部と、
    前記映像情報を表示する表示部とを具備し、
    前記音声処理装置は、
    前記音声情報出力部が出力する前記音声情報を受け付ける音声情報受付部と、
    前記各音声出力装置の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する配置情報取得部と、
    前記映像表示装置の、映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する表示位置情報取得部と、
    前記表示位置情報に応じて、前記映像表示装置に表示される映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定部と、
    前記音声情報受付部が受け付けた音声情報から、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した、前記各音声出力装置が出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成部と、
    前記視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した前記音声出力装置に出力する視聴位置音声出力部とを具備し、
    前記音声出力装置は、
    前記視聴位置音声情報を受け付ける視聴位置音声情報受付部と、
    前記視聴位置音声情報を出力する出力部とを具備する映像音声出力システム。
  2. 前記音声出力装置は、
    自装置の配置を検出して、自装置についての前記配置情報を構成する配置検出部と、
    自装置を識別する情報である出力識別情報が格納され得る出力識別情報格納部と、
    前記配置検出部が構成した配置情報と、前記識別情報格納部に格納された出力識別情報とを対応付けて出力する識別配置情報出力部とをさらに具備し、
    前記音声処理装置は、
    前記配置情報取得部は、前記識別配置情報出力部から出力された配置情報と出力識別情報とを取得し、
    前記視聴位置音声出力部は、前記識別情報に対応する各音声出力装置に、前記視聴位置音声情報を出力する請求項1記載の映像音声出力システム。
  3. 前記各音声出力装置は、所定のネットワークの、識別情報を有する複数の接続端子にそれぞれ接続され、
    前記音声処理装置は、
    前記複数の接続端子の識別情報である端子識別情報と、当該各端子識別情報に対応する接続端子に接続される前記音声出力装置の配置情報との対応関係を指定する情報である対応関係情報を格納している対応関係情報格納部をさらに具備し、
    前記配置情報取得部は、
    前記ネットワークの、前記音声出力装置が接続されている接続端子の端子識別情報を取得し、当該端子識別情報を用いて、前記対応関係情報から、前記音声出力装置の配置情報を取得する請求項1記載の映像音声出力システム。
  4. 前記映像音声取得装置は、
    音声情報の属性についての情報である属性情報を取得する音声情報属性取得部をさらに備え、
    前記音声情報出力部は、前記映像音声情報取得部が取得した音声情報と、前記音声情報属性取得部が取得した属性情報を、前記音声処理装置に出力し、
    前記音声情報受付部は、前記属性情報をさらに受け付け、
    前記視聴位置音声構成部は、前記音声情報受付部が受け付けた属性情報に応じて、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した音声情報である視聴位置音声情報を構成する請求項1から請求項3いずれか記載の映像音声出力システム。
  5. 前記映像表示装置は、
    自装置の配置を検出して、前記表示位置情報を構成する表示位置検出部と、
    前記表示位置情報を、前記音声処理装置に出力する表示位置出力部とをさらに具備し、
    前記表示位置情報取得部は、
    前記映像表示装置から出力される表示位置情報を取得する請求項1記載の映像音声出力システム。
  6. 前記映像表示装置は、所定のネットワークの、識別情報を有する複数の接続端子の1つに接続され、
    前記音声処理装置は、
    前記複数の接続端子の識別情報である端子識別情報と、当該各端子識別情報に対応する接続端子に接続される前記映像表示装置の表示位置情報との対応関係を指定する情報である対応関係情報を格納している対応関係情報格納部をさらに具備し、
    前記表示位置情報取得部は、
    前記ネットワークの、前記映像表示装置が接続されている接続端子の端子識別情報を取得し、当該端子識別情報を用いて、前記対応関係情報から、前記映像表示装置の表示位置情報を取得する請求項1記載の映像音声出力システム。
  7. 前記音声処理装置は、
    前記表示部の映像情報を表示する領域に関する情報である領域情報を取得する領域情報取得部をさらに備え、
    前記視聴位置設定部は、前記領域情報受付部の受け付けた領域情報に応じて、前記映像表示装置に表示される映像情報の視聴位置を設定する請求項1から請求項6いずれか記載の映像音声出力システム。
  8. 前記映像表示装置は、
    前記表示部の前記映像情報を表示する領域についての前記領域情報を取得する表示領域情報取得部と、
    前記表示領域情報取得部が取得した領域情報を、前記音声処理装置に出力する表示領域情報出力部とをさらに具備する請求項7記載の映像音声出力システム。
  9. 前記映像表示装置の表示部は、前記映像情報を表示する領域を変更可能なものであり、
    前記表示領域情報取得部は、前記表示部が変更した前記映像情報を表示する領域についての前記領域情報を取得し、
    前記表示位置情報取得部は、前記表示部が変更した前記映像情報を表示する領域の位置についての前記表示位置情報を取得する請求項8記載の映像音声出力システム。
  10. 前記映像表示装置の配置情報に応じて設定される視聴位置は、前記映像表示装置の映像情報を表示する領域である表示領域からの距離が、前記映像表示装置の表示領域の高さの3倍から4倍までの距離となる領域内に設定される請求項7または請求項8いずれか記載の映像音声出力システム。
  11. 請求項1から請求項9いずれか記載の映像音声出力システムを構成する音声処理装置。
  12. 請求項1から請求項9いずれか記載の映像音声出力システムを構成する映像表示装置。
  13. 請求項1から請求項9いずれか記載の映像音声出力システムを構成する音声出力装置。
  14. 請求項1から請求項9いずれか記載の映像音声出力システムを構成する音声処理装置および複数の音声出力装置により構成される音声出力システム。
  15. 複数の音声出力装置から出力する音声情報を構成するための音声情報処理方法であって、
    映像情報に付随した音声情報を受け付ける音声情報受付ステップと、
    前記音声出力装置の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する配置情報取得ステップと、
    前記映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する表示位置情報取得ステップと、
    前記表示位置情報に応じて、前記映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定ステップと、
    前記音声情報から、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した、前記各音声出力装置が出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成ステップと、
    前記視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した前記音声出力装置に出力する視聴位置音声出力ステップとを具備する音声情報処理方法。
  16. 複数の音声出力装置から出力する音声情報を構成するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    映像情報に付随した音声情報を受け付ける音声情報受付ステップと、
    前記音声出力装置の、それぞれの配置に関する情報である配置情報を取得する配置情報取得ステップと、
    前記映像情報を表示する位置に関する情報である表示位置情報を取得する表示位置情報取得ステップと、
    前記表示位置情報に応じて、前記映像情報の視聴位置を設定する視聴位置設定ステップと、
    前記音声情報から、前記視聴位置設定部の設定した視聴位置に対応した、前記各音声出力装置が出力する音声情報である視聴位置音声情報を構成する視聴位置音声構成ステップと、
    前記視聴位置音声情報を、当該視聴位置音声情報に対応した前記音声出力装置に出力する視聴位置音声出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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