JP5765243B2 - 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム - Google Patents

車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム Download PDF

Info

Publication number
JP5765243B2
JP5765243B2 JP2012002579A JP2012002579A JP5765243B2 JP 5765243 B2 JP5765243 B2 JP 5765243B2 JP 2012002579 A JP2012002579 A JP 2012002579A JP 2012002579 A JP2012002579 A JP 2012002579A JP 5765243 B2 JP5765243 B2 JP 5765243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
side collision
width direction
collision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012002579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013141887A (ja
Inventor
村山 裕之
裕之 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012002579A priority Critical patent/JP5765243B2/ja
Publication of JP2013141887A publication Critical patent/JP2013141887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5765243B2 publication Critical patent/JP5765243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両側面衝突検出機構及び乗員保護システムに関する。
特許文献1には、サイドドアにおけるドアインナパネルとドアビーム又はドアアウタパネルとの間に筒状部材を配置すると共に、筒状部材に設けられた密閉空間部の圧力変動を検出する圧力センサを設けた車両衝突検知装置が開示されている。また、車両側面衝突において、この圧力センサの検出結果に基づいて、エアバッグ等の乗員保護装置を作動させるようになっている(特許文献1参照)。
ここで、「衝突対象車両のバンパ部がサイドドアの下部に衝突するバリア側突(バリアとの側突)のようにサイドドアの下部全体が変形しドアアウタネルの車両幅方向内側への変形量が小さい場合」と「ポール状の衝突対象物にサイドドアが衝突するポール側突(ポールとの側突)のようにサイドドアの車両幅方向の一部が変形しドアアウタパネルの車両幅方向内側への変形量が大きい場合」とで、サイドドア内の密閉空間部の圧力変動に大きな差がない場合があった。よって、密閉空間部の圧力変動によって、「バリア側突(バリアとの側突)」と「ポール側突(ポールとの側突)」とを区別して(切り分けて)検出することが困難な場合があった。したがって、特許文献1の技術は、この点に関して改善の余地がある。なお、その他関連する技術が特許文献2及び特許文献3に開示されている。
特開2010−155499号公報 特開2006−232126号公報 特開平07−242153号公報
本発明は、上記事実を考慮し、容易に車両側面衝突におけるバリアとの側突は検出しないで、ポールとの側突を検出することが目的である。
請求項1の車両側面衝突検出機構は、車両側部に設けられたサイドドアの外板を構成するドアアウタパネルと、前記サイドドアの内板を構成するドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車両幅方向外側の壁面における車両上下方向の中間部に設けられ、車両前後方向に沿って長尺状に密閉空間を形成する隔壁部と、前記密閉空間の圧力変動を検出する検出手段と、前記ドアアウタパネルと前記ドアインナパネルとの間に、前記隔壁部に対して車両幅方向外側で且つ車両上下方向下側に、車両前後方向を長手方向として設けられたドアインパクトビームと、を備えている。
請求項1に記載の本発明によれば、サイドドアの下部に衝突するバリアとの側突の場合は、サイドドアの下部全体が変形するが、ドアアウタパネルの車両上下方向中央部の変形量は小さい。よって、ドアアウタパネルは車両上下方向中間部分に設けられた隔壁部に接触しない、又は接触しても隔壁部の変形量が小さい。したがって、バリアとの側突の場合は、隔壁部によって形成された密閉空間の圧力変動が小さい。
一方、ポール状の衝突対象物にサイドドアが衝突するポールとの衝突の場合は、サイドドアの車両幅方向の一部ではあるが車両上下方向全域に亘って大きく変形するので、ドアアウタパネルの車両上下方向中央部の変形量が大きい。よって、ドアアウタパネルは車両上下方向中間部分に設けられた隔壁部に接触して隔壁部を大きく変形させる、すなわち、隔壁部の変形量が大きい。したがって、ポールとの側突の場合は、隔壁部によって形成された密閉空間の圧力変動が大きい。
このように、車両側面衝突におけるバリアとの側突とポールとの側突とで、検出手段が検出する密閉空間の圧力変動の差が大きくなるので、容易にバリアとの側突は検出しないで、ポールとの側突を検出することができる。
また、隔壁部が車両前後方向に沿って長尺状に形成されているので、検出手段の検出範囲が車両前後方向に拡大する。
また、車両側面衝突において、ドアアウタパネルを介して衝突荷重がドアインパクトビームに伝達され、ドアインパクトビームが車両幅方向内側に変形することで、衝突エネルギーが吸収される。そして、ドアインパクトビームは、隔壁部に対して車両幅方向外側で且つ、隔壁部の車両上下方向下側に配置されているので、バリアとの側突におけるドアアウタパネルの車両幅方向の変形が抑制される。
したがって、バリアとの側突における隔壁部によって形成された密閉空間の圧力変動が更に小さくなるので、バリアとの側突を検出しない精度が向上する。
請求項2の車両側面衝突検出機構は請求項1の構成において、前記ドアインナパネルの車両幅方向内側にドアトリムが設けられ、前記検出手段は、前記ドアインナパネルの車両幅方向内側の壁面と前記ドアトリムとの間に配設されている。
請求項2に記載の本発明によれば、ドアインナパネルの車両幅方向外側の壁面とドアトリムとの間は、例えば、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間と比較し、防水性や防塵性が確保されているので、検出手段の信頼性が向上する。
請求項3の乗員保護システムは、請求項1又は2に記載された車両側面衝突検出機構と、前記検出手段が検出した圧力変動の検出値が、予め定められた閾値を越えると乗員保護装置を作動させる作動手段と、を備えている。
請求項3に記載の本発明によれば、車両側面衝突におけるバリアとの側突とポールとの側突とで、密閉空間の圧力変動の差が大きくなるので、バリアとの側突時の圧力変動のピーク値とポールとの側突時の圧力変動のピーク値との間に閾値を設定することで、容易にバリアとの側突時には乗員保護装置を作動さないで、ポールとの側突時には乗員保護装置を作動させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ドアインナパネルの車両幅方向内側の壁面における車両上下方向の中間部分に隔壁部が設けられていない構成と比較し、容易に車両側面衝突におけるバリアとの側突を検出しないで、ポールとの側突と検出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に検出手段を設ける構成と比較し、検出手段の信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、容易にバリアとの側突時には乗員保護装置を作動させないで、ポールとの側突時には乗員保護装置を作動させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両側面衝突検出機構が適用された車両側部を示す図2のA−A線に沿った断面の拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側面衝突検出機構が適用された車両側部を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護システムを示すブロック図である。 (A)はMDB(Moving Deformable Barrier)のバンパ部がサイドドアの下部における車両幅方向略全域に側面衝突したMDB側突時におけるサイドドアの変形を示す図1に対応する拡大縦断面図であり、(B)はMDBのバンパ部の衝突位置及び衝突範囲を示す図2に対応する側面図である。 (A)はポール側突時におけるサイドドアの変形を示す図1に対応する拡大縦断面図であり、(B)はポールの衝突位置及び衝突範囲を示す図2に対応する側面図である。 MDB側突時及びポール側突時における密閉空間の圧力変動と時間経過との関係を示すグラフである。 比較例におけるMDB側突時及びポール側突時の密閉空間の圧力変動と時間経過との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態の変形例に係る車両側面衝突機構が適用された車両側部を示し、(A)はポール側突におけるサイドドアの変形を示す図1に対応する拡大縦断面図であり、(B)は車両側部を模式的に示す図2に対応する側面図である。
<実施形態>
図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態に係る車両側面衝突検出機構100及び乗員保護システム102について説明する。なお、各図面では、車両前後方向前側を矢印FRで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示している。なお、本実施形態では、サイドドアの上下方向は車両上下方向と一致しており、サイドドアの厚さ方向はドア閉止状態(ドアを閉じた状態)で車両幅方向と一致しており、サイドドアの前後方向はドア閉止状態で車両前後方向と一致している。また、図2では、理解を容易にするため、後述するドアアウタパネル14を図示していない。
図1と図2とに示すように、車両側部10には、図示が省略されたドア開口部を開閉するサイドドア12が設けられている。図2に示すように、サイドドア12の上方には、サイドガラス11が設けられている。
図1に示すように、ドア開口部の下縁側(サイドドア12の下側)には、言い換えると、車両側部10の車両幅方向両側の下端部には、閉断面構造のロッカ20が車両前後方向を長手方向として配置されている。
サイドドア12は、サイドイドガラス11の下側に車体幅方向外側に配置され外板を構成するドアアウタパネル14と、ドアアウタパネル14よりも車幅方向内側に設けられ内板を構成するドアインナパネル16と、を備えている。ドアアウタパネル14の下縁部はドアインナパネル16の下縁部にヘミング加工により結合されている。また、ドアインナパネル16の車両幅方向内側(車室側)には、ドアトリム18が設けられている。
そして、このサイドドア14に、本発明の一実施形態に係る車両側面衝突検出機構100が設けられている。車両側面衝突検出機構100は、隔壁部110と検出手段の一例としての圧力センサ150とを含んで構成されている。
ドアインナパネル16の車幅方向外側の壁面16Aにおける車両上下方向の中間部分に、隔壁部110が設けられている。隔壁部110は、車両幅方向内側が開口側として配置された断面ハット形状の箱形状とされている。
また、図2に示すように、隔壁部110は、車両前後方向に沿って長尺状に形成されている。なお、本実施形態においては、隔壁部110は、車両前後方向後側に向かって車両上下方向下側に若干傾斜している。
そして、隔壁部110の上下のフランジ部112,114と左右のフランジ部116,118とがドアインナパネル16の車幅方向外側の壁面16Aに接合されることで、隔壁部110中に密閉空間Qが形成されている(図1も参照)。
なお、隔壁部110の材質は限定されない。例えば、鉄板や樹脂等で隔壁部110を構成することが可能である。また、壁面16Aに接合する接合方法も限定されない。例えば、接着剤、リベット、ボルト等によって隔壁部110を壁面16Aに接合することが可能である。また、密閉空間Qの密閉性を高めるために、隔壁部110のフランジ部112,114,116,118と壁面16Aとの間にシール部材を挟んでもよい。
ドアインナパネル16の車幅方向内側の壁面16Bにおける隔壁部110(密閉空間Q)に対応する部位に圧力センサ150が設けられている。また、本実施形態では、図2に示すように、圧力センサ150は、隔壁部110の車両前後方向の中間部分(長手方向の中間部分)に対応する部位に設けられている。なお、ドアインナパネルネル16の隔壁部110(密閉空間Q)に対応する部位に検出用の孔17が形成され、この検出用の孔17を介して圧力センサ150が圧力変動を検出すようになっている。
圧力センサ150は、種々の既存の圧力センサを用いることができる。例えば、薄肉状のダイアフラムを備えたセンサ素子がセンサハウジング内に収容された構造とされ、ダイアフラムの厚み方向に圧力が作用したときの歪みによって生じる抵抗値の変化に基づいて圧力変化を検出する圧力センサを用いることができる。
図1及び図2に示すように、サイドドア12におけるドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間には、車両前後方向を長手方向として配置されたパイプ状のドアインパクトビーム180が設けられている。また、図2に示すように、ドアインパクトビーム180の軸方向の両端部は、ブラケット190によって、ドアインナパネル16の周縁部16Dに取り付けられている
図1に示すようにドアインパクトビーム180は、長尺状の隔壁部110の車両幅方向外側に設けられている。また、図2に示すように、ドアインパクトビーム180は、隔壁部110と平行又は略平行に設けられている。つまり、隔壁部110と同様にドアインパクトビーム180は、車両前後方向後側に向かって車両上下方向下側に若干傾斜している。そして、側面視においてドアインパクトビーム180は、長尺状の隔壁部110の車両前後方向下側に配置されている(図1も参照)。
図3に示すように、乗員保護システム102は、車両側面衝突検出機構100と、作動手段の一例としてのECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)200と、乗員保護装置の一例としてのエアバッグ装置250と、を含んで構成されている。
圧力センサ150は、ECU200と電気的に接続されている。なお、圧力センサ150とECU200と間を電気的に繋ぐ配線155は、図1に示すドアインナパネル16の車両幅方向内側の壁面16Bとドアトリム18との間の空間に配設されている。
図3に示すように、ECU200はエアバッグ装置250と電気的に接続されている。そして、ECU200は、圧力センサ150から送られた検出信号(検出値)が予め定められた閾値S(後述する図6を参照)を越えると、エアバッグ装置250を作動させ乗員を保護するように構成されている。
なお、エアバッグ装置250としては、例えば、シートバックに搭載されるサイドエアバッグ装置やカーテンエアバッグ装置を用いることができる。
(作用及び効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
まず、図4に示すように、バリアの一例としてのMDB(Moving Deformable Barrier)500のバンパ部502がサイドドア12の下部における車両幅方向略全域に側面衝突したMDB側突(バリアとの側突)について説明する。
MDB500のバンパ部502がサイドドア12の下部に側面衝突すると、図4(A)に示すように、ドアアウタパネル14の下部全体が車両幅方向内側に湾曲し、ドアアウタパネル14を介してドアインパクトビーム180に衝突荷重が伝達され、ドアインパクトビーム180が車両幅方向内側に変形することで、衝突エネルギーが吸収される。
ドアアウタパネル14は下部全体(下部の車両前後方向の広範囲)が変形するが、ドアアウタパネル14の車両上下方向の中央部分の変形量は小さい。よって、ドアアウタパネル14は車両上下方向中間部分に設けられた隔壁部110に接触しない、又は接触しても隔壁部110の変形量が小さい。
よって、図6のグラフMのように、MDB側突の場合は、隔壁部110によって形成された密閉空間Qの圧力変動が殆ど発生しないので、圧力変動のピーク値が小さい。
また、本実施形態においては、ドアインパクトビーム180は、隔壁部110と側面視において隔壁部110の車両前後方向下側に配置されているので、MDB側突におけるドアアウタパネル14の車両幅方向内側への変形が抑制される。したがって、MBD側突における隔壁部110によって形成された密閉空間Qの圧力変動が更に小さくなり、その結果、圧力変動のピーク値が更に小さくなる。
つぎに、図5に示すように、ポール600にサイドドア12の車両幅方向中央部分が側面衝突したポール側突(ポールとの側突)について説明する。
サイドドア12がポール600に側面衝突すると、図5(A)に示すように、ドアアウタパネル14の車両幅方向の一部が局部的に車両幅方向内側に湾曲し、ドアアウタパネル14を介してドアインパクトビーム180に衝突荷重が伝達され、ドアインパクトビーム180が車両幅方向に変形することで、衝突エネルギーが吸収される。
ドアアウタパネル14は、車両幅方向の一部のみが車両上下方向全域に亘って変形するので、ドアアウタパネル14の車両上下方向の中央部の変形量が大きい。よって、ドアアウタパネル14は車両上下方向中間部分に設けられた隔壁部110に接触し、隔壁部110が大きく変形する。
よって、図6のグラフPのように、ポール側突の場合は、隔壁部110によって形成された密閉空間Qの圧力変動が大きくなり、圧力変動のピーク値が大きくなる。
このように、車両側面衝突におけるMDB側突とポール側突とで、密閉空間Qの圧力変動のピーク値の差Wが大きくなるので、バリアとの側突時の圧力変動のピーク値とポールとの側突時の圧力変動のピーク値との間に閾値を設定することで、容易にMDB側突を検出することなく、ポール側突のみを検出するこができる。
そして、ECM200(図3参照)は、検出値が閾値Sを越えないMBD側突時にはエアバッグ装置250(図3参照)を作動させないで、検出値が閾値Sを越えるポール側突時にエアバッグ装置250(図3参照)を作動させる。つまり、高い精度でMBD側突時にはエアバッグ装置250(図3参照)を作動させないで、ポール側突時にエアバッグ装置250(図3参照)を作動させることができる。
また、図1に示すように、圧力センサ150は、ドアインナパネル16の車幅方向内側の壁面16Bに設けられている。
ドアインナパネル16の車両幅方向内側の壁面16Bとドアトリム18との間の空間は、例えば、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間の空間と比較し、防水性や防塵性が確保されている。よって、圧力センサ150は、ドアインナパネル16の車幅方向内側の壁面16Bに設けることで、圧力センサ150に対する防水対策や防塵対策をする必要が無いか、対策する場合でも簡単な対策で信頼性を確保することでできる。
また、圧力センサ150とECU200と間を電気的に繋ぐ配線155(図3参照)は、ドアインナパネル16の車両幅方向内側の壁面16Bとドアトリム18との間の空間を配設されている。よって、配線155の取り回しが容易であると共に、防水対策や防塵対策をする必要が無いか、対策する場合でも簡単な対策で信頼性が確保される。
また、図2に示すように、隔壁部110は、車両前後方向に延在する長尺状とされているので、圧力センサ150の検出範囲が車両前後方向に拡大する。よって、例えば、ポール側突時において、圧力センサ150とポール600との位置が車両前後方向にずれていても、圧力センサ150は圧力変動(ポール側突)を検出することができる。
(比較例)
ここで、隔壁部がアウタパネルの車両上下方向の中央部に設けられていない、つまり本発明が適用されていない比較例におけるMDB側突とポール側突との圧力変動の差について説明する。
図7に示すように、このような構成の場合、MDB側突(グラフM)とポール側突(グラフP)とで圧力変動に大きな差が無く、ピーク値の差Wが殆どない。よって、MDB側突とポール側突とを区別して(切り分けて)検出することが非常に困難であり、これらピーク値の間に閾値Sを設定したとしても、ばらつきや誤差等を考慮すると、MBD側突時にはエアバッグ装置250を作動させないで、ポール側突時にはエアバッグ装置250を作動させることは、非常に困難である。つまり、ばらつきや誤差等を考慮すると、MBD側突時にエアバッグ装置250が作動することが考えられる、
これに対して、本実施形態では、既に説明したように、図6に示すように、車両側面衝突におけるMDB側突とポール側突とで、密閉空間Qの圧力変動のピーク値の差Wが大きくなるので、MDB側突とポール側突とを高い精度で容易に区別して(切り分けて)検出することができる。また、これらピーク値の間に閾値Sを設定することで、ばらつきや誤差等を考慮しても、高い精度で確実に、MBD側突時にはエアバッグ装置250を作動させないで、ポール側突時にはエアバッグ装置250を作動させることができる。
(変形例)
つぎに、本実施形態の変形例について、図8を用いて説明する。
図8に示す変形例では、ドアインパクトビーム180は、長尺状の隔壁部110の車両幅方向外側に、隔壁部110と側面視において隔壁部110と重なるように配置されている。
よって、図8(A)に示すように、ポール側突においてドアインパクトビーム180が車両幅方向内側に変形して隔壁部110に接触して変形することで、密閉空間Qに圧力変動が発生する。そして、ドアインパクトビーム180の車両幅方向の厚み分、隔壁部110の変形量が大きくなる。
したがって、ポール側突における隔壁部110によって形成された密閉空間Qの圧力変動のピーク値が更に大きくなるので、ポール側突の検出精度が向上する。言い換えると、より確実にMDB側突を検出することなく、ポール側突のみを検出するこができる。
なお、ドアインパクトビーム180は車両前後方向後側に向かって下方に斜めに配置されているので、MDB500のバンパ部502とドアインパクトビーム180の下端部とがラップする。よって、MDB側突時には、ドアインパクトビーム180は車両幅方向内側に変形し衝突エネルギーを吸収する。
また、ドアインパクトビーム180の傾斜角度を大きくし、ドアインパクトビーム180の車両後端側を、図示されているよりも更に下方に位置するようにし、MDB500のバンパ部502とドアインパクトビーム180とが確実にラップするようにしてもよい。或いは、ドアインパクトビーム180を、図2に示す隔壁部110の車両上下方向下側の位置と図8に示す隔壁部110と重なる位置とに二つ設けてもよい。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、隔壁部110は車両前後方向に延在する長尺状とされ、一つの隔壁部110に対して一つの圧力センサ150が設けられていたが、これに限定されない。
例えば、一つの隔壁部に対して複数の圧力センサが設けられていてもよい。或いは、複数の隔壁部が車両前後方向に並んだ構成であってもよい。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 車両側部
12 サイドドア
14 ドアアウタパネル
16 ドアインナパネル
16A ドアインナパネルの車両幅方向内側の壁面
16B ドアインナパネルの車両幅方向外側の壁面
18 ドアトリム
100 車両側面衝突検出機構
102 乗員保護システム
110 隔壁部
150 圧力センサ(検出手段の一例)
180 ドアインパクトビーム
200 ECU(作動手段の一例)
250 エアバッグ(乗員保護装置の一例)
Q 密閉空間

Claims (3)

  1. 車両側部に設けられたサイドドアの外板を構成するドアアウタパネルと、
    前記サイドドアの内板を構成するドアインナパネルと、
    前記ドアインナパネルの車両幅方向外側の壁面における車両上下方向の中間部に設けられ、車両前後方向に沿って長尺状に密閉空間を形成する隔壁部と、
    前記密閉空間の圧力変動を検出する検出手段と、
    前記ドアアウタパネルと前記ドアインナパネルとの間に、前記隔壁部に対して車両幅方向外側で且つ車両上下方向下側に、車両前後方向を長手方向として設けられたドアインパクトビームと、
    を備える車両側面衝突検出機構。
  2. 前記ドアインナパネルの車両幅方向内側にドアトリムが設けられ、
    前記検出手段は、前記ドアインナパネルの車両幅方向内側の壁面と前記ドアトリムとの間に配設されている、
    請求項1に記載の車両側面衝突検出機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両側面衝突検出機構と、
    前記検出手段が検出した圧力変動の検出値が予め定められた閾値を越えると乗員保護装置を作動させる作動手段と、
    を備える乗員保護システム。
JP2012002579A 2012-01-10 2012-01-10 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム Expired - Fee Related JP5765243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002579A JP5765243B2 (ja) 2012-01-10 2012-01-10 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002579A JP5765243B2 (ja) 2012-01-10 2012-01-10 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013141887A JP2013141887A (ja) 2013-07-22
JP5765243B2 true JP5765243B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=49038700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012002579A Expired - Fee Related JP5765243B2 (ja) 2012-01-10 2012-01-10 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5765243B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030372A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 株式会社デンソー 圧力センサ装置
US11872951B1 (en) * 2022-12-09 2024-01-16 Zoox, Inc. Vehicle occupant protection system comprising airtight deformable container with pressure sensor for generating vehicle collision signal

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232126A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Denso Corp 乗員保護装置の起動装置
JP2008037236A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Mazda Motor Corp 側面衝突検出センサの取付構造
JP2010155499A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Takata Corp 車両衝突検出装置、乗員拘束システム、車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013141887A (ja) 2013-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905372B2 (ja) 車両用衝撃センサの取付構造
JP4466690B2 (ja) 衝突検出装置
JP5459391B2 (ja) 車両内外装構造
JP4186967B2 (ja) 側面衝突検出センサを備えたボディー構造
US7868748B2 (en) Collision detection sensor for vehicle
JP5321579B2 (ja) 車両用サイドドア構造
JP4670709B2 (ja) 車両用衝突検知システム
JP4807594B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2009023584A (ja) 衝突検出装置
US11052846B2 (en) Vehicle bumper
US9718330B2 (en) Vehicle side door structure
US8412415B2 (en) Impact detection arrangement
JP5144702B2 (ja) 車両の衝突検知センサの取付構造
JP5765243B2 (ja) 車両側面衝突検出機構及び乗員保護システム
JP2009300364A (ja) 側面衝突検出装置
JP2005238990A (ja) 加速度センサの取付構造
JP5888313B2 (ja) 車両用側突検知装置
JP4924027B2 (ja) 車体構造
JP5218361B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP5206857B2 (ja) 車両用衝撃センサの取付構造
JP2008105634A (ja) 側面衝突検知装置
JP5381906B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP4831584B2 (ja) 車体前部構造
JP2010083158A (ja) エアバッグセンサ取付構造
JP6020404B2 (ja) 車両用衝突検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150601

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5765243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees