本発明の化合物は、Lckに対して阻害活性を示し、慢性T細胞障害およびT細胞が主要な役割を果たしている急性炎症性障害の処置などの、Lck媒介性の疾患またはLck媒介性の病状の処置に使用され得る。このような疾患または病状としては、アレルギー、白血病、炎症性腸疾患、関節リウマチ、糸球体腎炎、肺線維症、乾癬、皮膚の過敏反応、アテローム性動脈硬化、再狭窄、アレルギー性喘息、多発性硬化症、1型糖尿病、多発性硬化症、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、遅延型過敏症(DTH)、移植器官の急性拒絶ならびに対宿主性移植片病(GvHD)が挙げられる。Lck阻害薬は、本明細書において前記の適応症の処置に使用され得る。
ヘテロシクリルという用語は、3、4、5、6、7個の原子の環構造において1個以上のCと、N、OまたはSから選択される少なくとも1個の原子からなる複素環式置換基を意味する。1つの環内におけるOとSの組合せは除外する。好ましいヘテロ原子はNまたはOである。より好ましいヘテロ原子はNである。好ましいヘテロ原子数は1または2である。該環構造における好ましい原子数は5または6である。ヘテロシクリルは、飽和、部分不飽和、不飽和または芳香族である。好ましくは、ヘテロシクリルは飽和である。ヘテロシクリル基の例としては、限定されないが、アジリジン、アジリン、ジオキシラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ジオキセタン、ジチエタン、ジチエト、テトラヒドロピロール、アゾリジン、ピロリジン、ジヒドロピロール、ピロリン、ピロール テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、ピラジン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオフェン、アルソール(arsole)、アゾール、チアゾール、イソチアゾール、ジチオラン、イミダゾリジン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾリジン、チアゾール、イソチアゾール、ジオキソラン、ジチアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピペリジン、ピリジン、テトラヒドロピラン、ピラン、チアン、チイン、ピペラジン、ジアジン、オキサジン、チアジン、ジチアン、ジオキサン、ジオキシン、トリアジン、トリオキサン、テトラジン、アゼピン、チエピン、ジアゼピン、およびモルホリンが挙げられる。好ましいヘテロシクリル基はイミダゾール、トリアゾール、ピラジン、ピロリジン、ピペラジン、モルホリン、アゼチジン、ピランおよびピペリジンである。ヘテロシクリルは、C原子のうちの1つを介して結合されていてもよく、ヘテロ原子のうちの1つを介して結合されていてもよい。N結合ヘテロシクリルは、ヘテロシクリルが、少なくとも1つのNを環構造内に含んでおり、このようなN原子のうちの1つを介して結合されていることを意味する。
本明細書で用いる用語は、以下のものをいう。
(1〜2C)アルキルは、1〜2個の炭素原子を有するアルキル基であり、メチルまたはエチルである。
(1〜3C)アルキルは、1〜3個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基であり、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
(1〜4C)アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基であり、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルである。(1〜3C)アルキル基が好ましい。
(1〜5C)アルキルは、1〜5個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびイソペンチルである。(1〜4C)アルキル基が好ましい。
(1〜6C)アルキルは、1〜6個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。(1〜5C)アルキル基が好ましく、(1〜4C)アルキルが最も好ましい。
(2〜3C)アルキルは、2〜3個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、エチル、プロピル、イソプロピルである。
(2〜4C)アルキルは、2〜4個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびtert−ブチルである。
(2〜5C)アルキルは、2〜5個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルおよびn−ペンチルである。(2〜4C)アルキルが好ましい。
(2〜6C)アルキルは、2〜6個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。(2〜5C)アルキル基が好ましく、(2〜4C)アルキルが最も好ましい。
(1〜2C)アルコキシは、1〜2個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。
(1〜3C)アルコキシは、1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。(1〜2C)アルコキシ基が好ましい。
(1〜4C)アルコキシは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。(1〜3C)アルコキシ基が好ましく、(1〜2C)アルコキシ基が最も好ましい。
(1〜5C)アルコキシは、1〜5個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。(1〜4C)アルコキシ基が好ましく、(1〜3C)アルコキシ基が最も好ましい。
(1〜6C)アルコキシは、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。(1〜5C)アルコキシ基が好ましく、(1〜4C)アルコキシ基が最も好ましい。
(2〜4C)アルコキシは、2〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルである。
(1〜6C)アルコキシは、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、アルキル部分は先に定義したものと同じ意味を有する。(1〜4C)アルコキシ基が好ましい。
(3〜6C)シクロアルキルは、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、エチルシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、メチルシクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
(3〜7C)シクロアルキルは、3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、エチルシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、メチルシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルである。(3〜6C)シクロアルキル基が好ましい。
(3〜6C)シクロアルコキシは、先に定義したものと同じ意味を有する3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基が、環内炭素原子を介して環外酸素原子に結合しているものである。
(3〜7C)シクロアルコキシは、先に定義したものと同じ意味を有する3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基が、環内炭素原子を介して環外酸素原子に結合しているものである。
(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキルは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアルコキシアルキル基である。
(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキルは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、2〜6個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアルコキシアルキル基である。
(1〜6C)アルコキシ−(3〜6C)シクロアルキルは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、3〜6個の炭素原子を含むシクロアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアルコキシシクロアルキル基である。
(1〜4C)アルキルカルボニルは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルカルボニル基である。
(1〜2C)アルコキシカルボニルは、アルコキシ基が1〜2個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニル基である。
(1〜4C)アルコキシカルボニルは、アルコキシ基が1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニル基である。(1〜2C)アルコキシカルボニル基が好ましい。
(1〜6C)アルコキシカルボニルは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニル基である。(1〜4C)アルコキシカルボニル基が好ましい。(1〜2C)アルコキシカルボニル基が最も好ましい。
(2〜4C)アルコキシカルボニルは、アルコキシ基が2〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニル基である。
(1〜4C)アルコキシカルボニルは、アルコキシ基が1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニル基である。(1〜2C)アルコキシカルボニル基が好ましい。
アミノ(1〜4C)アルキルは、アミノ基が、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアミノアルキル基である。
アミノ(2〜4C)アルコキシは、アミノ基が、2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアミノアルコキシ基である。
アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニルは、アミノ基が(2〜4C)アルコキシカルボニル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアミノアルコキシカルボニル基である。
アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、アミノカルボニルが、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアミノカルボニルアルキル基である。
アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシは、アミノカルボニルが、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアミノカルボニルアルコキシ基である。
(1〜4C)アルキルカルボニルオキシは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルカルボニルオキシ基である。
(1〜3C)アルコキシ(2〜4C)アルコキシは、(1〜3C)アルコキシ部分が1〜3個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、2〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているアルコキシアルコキシ基である。
[(1〜4C)アルキル]アミノは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノ基である。
[(1〜6C)アルキル]アミノは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノ基である。
(1〜4C)アルキルアミノカルボニルオキシは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、アミノカルボニルオキシ基に結合しているアルキルアミノカルボニルオキシ基である。
[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、アミノ基が、先に定義した(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル基で置換されている[アルコキシアルキル]アミノカルボニルアルキル基である。アミノカルボニル基は、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合されている。
(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシカルボニルアミノ基である。
(1〜6C)アルキルアミノカルボニルアミノは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノカルボニルアミノ基である。
(1〜6C)アルキルカルボニルアミノは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルカルボニルアミノ基である。
(3〜6C)シクロアルコキシ(1〜4C)アルキルは、シクロアルコキシ基が3〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているシクロアルコキシアルキル基を含む。
(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキルは、シクロアルキル基が3〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、1〜3個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているシクロアルキルアルキル基である。
(3〜6C)シクロアルキルアミノカルボニルオキシは、シクロアルキル基が3〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、アミノカルボニルオキシ基に結合しているシクロアルキルアミノカルボニルオキシ基である。
シクリル−Nは、先に定義したものと同じ意味を有するN結合ヘテロシクリルである。
(シクリル−N)(1〜4C)アルキルは、ヘテロシクリル基が環構造内に少なくとも1つのNを含み、このようなN原子の1つを介して、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合しているヘテロシクリルアルキル基である。
(シクリル−N)−(2〜4C)アルコキシは、2〜4個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、先に定義したものと同じ意味を有するシクリル−N基で置換されているアルコキシ基である。
(シクリル−N)カルボニルは、カルボニル基に結合しているシクリル−N基であり、前記シクリル−Nは先に定義したものと同じ意味を有する。
(シクリル−N)カルボニル(1〜6C)アルコキシは、先に定義した(シクリル−N)カルボニル基で置換されている先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基である。
(シクリル−N)カルボニルアミノは、カルボニルが、先に定義したシクリル−N基で置換されているカルボニルアミノ基である。
(1〜4C)アルキルアミノは、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)による一置換であるアミノ基である。
(ジ)[(1〜4C)アルキル]アミノは、各々が独立して1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)による二置換であるアミノ基である。
(1〜6C)アルキルアミノは、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)による一置換であるアミノ基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノは、各々が独立して1〜6個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)による二置換であるアミノ基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている先に定義した(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、(ジ)アルキルアミノ基が先に定義したものであり、2〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されている(ジ)アルキルアミノアルコキシ基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、(ジ)アルキルアミノ基が先に定義したものである(ジ)アルキルアミノカルボニル基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、(ジ)アルキルアミノ基が先に定義したものであり、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されたカルボニル基に連結されている(ジ)アルキルアミノカルボニル基である。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシは、(ジ)アルキルアミノ基が先に定義したものであり、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されたカルボニル基に連結されている(ジ)アルキルアミノカルボニルアルコキシ基である。
[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノは、アミノ基がアルコキシアルキル基で置換されており、該アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、該アルキル基が2〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルコキシアルキルアミノ基である。
[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、アルコキシアルキルアミノ基が先に定義したものであるアルコキシアルキルアミノカルボニル基である。
[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、アルコキシアルキルアミノ基が先に定義したものであり、該アミノ基を介して、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されているアルコキシアルキルアミノアルキル基である。
[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、アルコキシアルキルアミノ基が先に定義したものであり、該アミノ基を介して、2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されているアルコキシアルキルアミノアルコキシ基である。
[(1〜6C)アルコキシカルボニル(1〜6C)アルキル]アミノは、(1〜6C)アルコキシカルボニル(1〜6C)アルキル基で置換されており、該(1〜6C)アルコキシカルボニル基が先に定義したものであり、先に定義した(1〜6C)アルキル基に結合しているアミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基とアルコキシアルキル基で置換されており、該アルコキシ基が、1〜6個の炭素原子を含み(先に定義したものと同じ意味を有する)、2〜6個の炭素原子を有するアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に結合されているアミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、そのアミノ基を介してカルボニル基に連結されている先に定義した[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、そのアミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている先に定義した[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、そのアミノ基を介して、先に定義した2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている先に定義した[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基とアルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、先に定義した1〜4個の炭素原子を有するアルキル基とアルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって;該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、アルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、アルコキシカルボニル基(そのアルキル基は1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、先に定義した1〜4個の炭素原子を有するアルキル基とアルコキシカルボニル基(そのアルキル基は1〜4個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基とアルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][(3〜6C)シクロアルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基と3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルカルボニル基(先に定義したものと同じ意味を有する)で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基とヒドロキシアルキル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されたカルボニル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノは、先に定義した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基とヒドロキシアルキル基(該アルキル基は2〜6個の炭素原子を含む)(先に定義したものと同じ意味を有する)で置換されているアミノ基である。
[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、先に定義した[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、先に定義した[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基であって、該アミノ基を介してカルボニル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、先に定義した[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義したアルキル部分が2〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、アルキルアミノ基のアルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノアルキル基であって、そのアミノ基を介して、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノアルコキシ基であって、そのアミノ基を介して、2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニルは、先に定義した[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ基であって、該アルコキシ基の酸素を介してカルボニル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)アルキルアミノカルボニル基であって、そのアミノ基を介してカルボニル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、先に定義した[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル基であって、該カルボニル基を介して、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されている。
[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシは、先に定義した[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル基であって、該カルボニル基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノは、アルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む(先に定義))とアルコキシアルキル基(該アルコキシ基は1〜6個の炭素原子を含み(先に定義)、該アルキル基は2〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する))で置換されているアミノ基である。
[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルは、アルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する(先に定義))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシは、アルキルカルボニル基(該アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する(先に定義))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
[(3〜6C)シクロアルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシは、シクロアルキルカルボニル基(該シクロアルキル基は3〜6個の炭素原子を有する(先に定義))で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を有する(先に定義)ヒドロキシアルキル基で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されたカルボニル基に連結されている。
[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシは、アルキル基が1〜6個の炭素原子を有する(先に定義)ヒドロキシアルキル基で置換されているアミノ基であって、該アミノ基を介して、先に定義した1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されたカルボニル基に連結されている。
[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノは、アルキル基が2〜6個の炭素原子を有する(先に定義)ヒドロキシアルキル基で置換されているアミノ基である。
[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基が先に定義したものであるヒドロキシアルキルアミノアルキル基であって、そのアミノ基を介して、先に定義した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基に連結されている。
[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニルは、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ基が先に定義したものであるヒドロキシアルキルアミノカルボニル基であって、そのアミノ基を介してカルボニル基に連結されている。
[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシは、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノが先に定義したものであるヒドロキシアルキルアミノアルコキシ基であって、そのアミノ基を介して、先に定義した2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基に連結されている。
5または6員のヘテロシクリルは、5個または6個の原子の環構造を有する先に定義したヘテロシクリルである。
(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルは、各アルキル基が1〜6個の炭素原子を含む(先に定義したものと同じ意味を有する)ジアルキルアミノ基であって、該アミノ基を介して、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基(先に定義したものと同じ意味を有する)に連結されている。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。フッ素が好ましい。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書で用いる場合、5〜14個の環内原子(そのうち1〜5個はヘテロ原子)を有する複素環式および多環複素環式の芳香族部分をいう。ヘテロアリール基は置換されていてもよい。典型的なヘテロアリール環の例としては、5員の単環式の環基、例えば、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、イソチアゾリル、フラザニル、イソオキサゾリル、チアゾリルなど;6員の単環式基、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニルなど;および多環式の複素環式の環基、例えば、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサントレニル、フェノキサチエニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、テトラヒドロキノリン シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどが挙げられる。好ましいヘテロアリール環としては、2−フラニル、3−フラニル、N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−オキサジアゾリル、5−オキサジアゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ピリミジル、3−ピリダジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、5−テトラゾリル、2−トリアゾリル、5−トリアゾリル、2−チエニル、3−チエニル、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、インドリル、キノリニル(quinoiinyl)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、アクリジニル、またはベンゾイソオキサゾリルが挙げられる。
ヘテロアリール基としては、さらに、ヘテロ芳香族環が1つ以上のヘテロ芳香族またはヘテロ非芳香族環に縮合している基であって、結合原子団または結合点が該ヘテロ芳香族環上に存在している基が挙げられる。例としては、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、インドールおよびピリド[3,4−d]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジル、ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジニル、ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,5−a]ピリミジル、ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアジン、キノリル、イソキノリル、キノキサリル、イミダゾトリアジニル、チエノ[2,3−b]ピロール、ピロロ[2,3−d]ピリミジル、トリアゾロピリミジル、ピリドピラニルが挙げられる。好ましいのは、6〜9個のC原子、および独立してN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する二環式のヘテロ芳香族環系であって、ヘテロ芳香族環が1つ以上の芳香族または非芳香族環に縮合しており、結合原子団または結合点が該ヘテロ芳香族環上に存在しているものである。より好ましいのは、6〜8個のC原子、および独立してNまたはSから選択される1または2個のヘテロ原子を有する二環式のヘテロ芳香族環系である。最も好ましいのは、インドールおよびチエノ[2,3−b]ピロール環系である。また、用語「ヘテロアリール」は、置換されていてもよい環もいう。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」または用語「ヘテロ芳香族」と互換的に用いていることがあり得る。
ヒドロキシ(1〜4C)アルキルは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を有する(先に定義)ヒドロキシアルキル基である。
ヒドロキシ(1〜6C)アルコキシは、アルコキシ基が1〜6個の炭素原子を有する(先に定義)ヒドロキシアルコキシ基である。
R621−(2〜4C)アルコキシは、定義したR621基で置換されている先に定義した2〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基である。
R732カルボニルは、カルボニル基を介して連結されたR732であり、ここで、R732は定義したとおりである。
R733カルボニルは、カルボニル基を介して連結されたR733であり、ここで、R733は定義したとおりである。
R735カルボニルは、カルボニル基を介して連結されたR735であり、ここで、R735は定義したとおりである。
多官能基に関する上記の定義において、結合点は最後の基に存在している。
置換基の定義において、前記置換基の「すべてのアルキル基」が置換されていてもよい、と示されている場合、これはまた、アルコキシ基のアルキル部分も含む。
用語「置換されている」は、指定された原子上の1個以上の水素が、表示した群の選択肢で置き換えられていることを意味するが、該指定された原子は、存在している状況下において通常の原子価を超えないものとし、該置換によって安定な化合物がもたらされるものとする。置換基および/または可変部の組合せは、かかる組合せによって安定な化合物がもたらされる場合のみ可能である。「安定な化合物」または「安定な構造」は、化合物または構造が、有用な度合の純度までの反応混合物からの単離、および有効な治療用薬剤への製剤化に耐えるのに充分に頑強であると定義する。
用語「置換されていてもよい」は、明記した基、原子団または部分での置換が任意選択的であることを意味する。
薬学的に許容され得る塩という用語は当該技術分野でよく知られている。該塩は、本発明の化合物の最終の単離および精製の際に得られるものであってもよく、遊離塩基の官能基を適当な無機酸(塩酸、リン酸もしくは硫酸など)または有機酸(例えば、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、グリコール酸、コハク酸、プロピオン酸、酢酸、メタンスルホン酸など)と反応させることにより別途に得られるものであってもよい。酸の官能基を、有機塩基または無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化リチウムなど)と反応させてもよい。
用語「Lck媒介性の疾患」または「Lck媒介性の病状」は、本明細書で用いる場合、Lckが一因であることがわかっている任意の疾患状態または他の有害な病状を意味する。また、用語「Lck媒介性の疾患」または「Lck媒介性の病状」は、Lck阻害薬での処置によって軽減される疾患または病状も意味する。Lck媒介性の疾患または病状としては、限定されないが、慢性T細胞障害およびT細胞が主要な役割を果たしている急性炎症性障害の処置が挙げられる。このような疾患または病状としては、アレルギー、白血病、炎症性腸疾患、関節リウマチ、糸球体腎炎、肺線維症、乾癬、皮膚の過敏反応、アテローム性動脈硬化、再狭窄、アレルギー性喘息、多発性硬化症、1型糖尿病、多発性硬化症、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、遅延型過敏症(DTH)、移植器官の急性拒絶ならびに対宿主性移植片病(GvHD)が挙げられる。Lck阻害薬は、本明細書において前記の適応症の処置に使用され得る。
一態様において、本発明は、式1による化合物に関し、式中、
R3は、(R31)(R32)CH−Oであるか;または
R3は、1つ以上のフルオロもしくはヒドロキシで置換されていてもよい(3−7C)シクロアルコキシであるか;または
R3は、R34、R35、R36、ハロゲン、ヒドロキシもしくはシアノからの1つ以上の基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R31は、Hであるか、または1つ以上のフルオロ、ヒドロキシもしくは(1〜6C)アルコキシで置換されていてもよい(1〜5C)アルキルであり;
R32は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜5C)アルキルであり;
R34は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R35は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルコキシであり;
R36は、水素であるか、または1つ以上のヒドロキシルまたはハロゲン(フルオロが好ましい置換基である)で置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R4は、
であるか、または
R4は、独立してR8、フルオロ、ヒドロキシルからの1つ以上の置換基で置換されていてもよい(1〜4C)アルキルであり;
ここで、
mは、1、2または3であり;
nは、1、2または3であり;
rは、1または2であり;
Yは、CR5またはNであり;
Xは、O、CHR6、C(R66)(R67)、NR7、C=Oであり;
Zは、Oであるか、または
Zは、R9とともに、R91で置換されていてもよい5員もしくは6員のヘテロシクリルを形成し;
R5は、Hであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R6は、R61、R62、R63、R65、H、ヒドロキシ、フルオロであり;
R7は、R71、R72、R73、R74、Hであり;
R8は、(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ、(1〜6C)アルコキシ、アミノ、(ジ)[(1〜4C)アルキル]アミノ、[(1〜4C)アルキル]アミノ、ハロゲンからの1つ以上の基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R9は、Hであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R61は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルである。R61のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R62は、(1〜6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1〜6C)アルコキシ、(1〜3C)アルコキシ(2〜4C)アルコキシ、R621−(2〜4C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルオキシ、(1〜4C)アルキルアミノカルボニルオキシ、(3〜6C)シクロアルキルアミノカルボニルオキシである。R62のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R63は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ、(1〜6C)アルキルアミノカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルキルカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノである。R63のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R65は、N結合ヘテロシクリルであり、これは、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよく;
R66は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルである。R66のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R67は、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシまたはフルオロであり;
R71は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキルである。R71のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R72は、(1〜4C)アルキルであり、これは、R721、R722、R724およびR725から選択される1つの基で置換されており;
R73は、R732カルボニル、R733カルボニル、またはR735カルボニルであり;
R74は、ヘテロシクリルであり、これは、独立してフルオロまたはR741から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R91は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R621は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノである(該アルキル基はいずれも、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい)か;または
R621は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり;
R651は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜4C)アルキルカルボニルである。R651のアルキル基はすべて、独立してフルオロ、ヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよい。
R721は、(1〜6C)アルコキシ、(3〜6C)シクロアルコキシ、(1〜6C)アルコキシ−(3〜6C)シクロアルキル、(1〜3C)アルコキシ(2〜4C)アルコキシ、アミノ(2〜4C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシ、(シクリル−N)−(2〜4C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシ、[(3〜6C)シクロアルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル][(3〜6C)シクロアルキルカルボニル]アミノ(1〜6C)アルコキシ、アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシ、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシ、[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜6C)アルコキシ、(シクリル−N)カルボニル(1〜6C)アルコキシである。R721のアルキル基はすべて、独立してフルオロまたはヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよい。
R722は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、シクリル−Nである。R722のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R724は、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルコキシカルボニル(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルキルアミノカルボニルアミノ、(シクリル−N)カルボニルアミノであり;
R725は、アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(シクリル−N)カルボニル、アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニルである。R725のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R732は、(1〜4C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(シクリル−N)(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ(1〜4C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルコキシ(1〜4C)アルキル、アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルである。R732のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R733は、(1〜6C)アルコキシであり;
R735は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、シクリル−Nである。R735のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R741は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルである。R741のアルキル基はすべて、独立してフルオロまたはヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよい。
別の態様では、本発明は、R1が、独立して、水素、ヒドロキシル、(1〜6C)アルコキシまたはハロゲンから選択される1つまたは2つの基である式Iの化合物に関する。
別の態様では、本発明は、R1が、独立して、水素、ヒドロキシル、(1〜3C)アルコキシまたはハロゲンから選択される1つまたは2つの基である式Iによる化合物に関する。好ましくは、本発明は、R1が、独立して、水素、ヒドロキシル、メトキシまたはフッ素から選択される1つまたは2つの基である式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、R2が水素であるか、または(1〜3C)アルキルである式Iによる化合物に関し、好ましくは、本発明は、R2が水素である式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、R3が、(R31)(R32)CH−Oであり;R31が、Hであるか、または1つ以上のヒドロキシで置換されていてもよい(1〜5C)アルキルであり;R32が、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜5C)アルキルである式Iによる化合物に関する。好ましくは、R31およびR32は独立して(1〜3C)アルキルであり、R31はヒドロキシルで置換されていてもよい。
また別の態様では、本発明は、R3が(3〜7C)シクロアルコキシであり、これは、フルオロおよびヒドロキシルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、R3が、R34、R35、R36、ハロゲンまたはヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよいヘテロアリールである式Iによる化合物に関する。好ましくは、R3は、インドール、インダゾール、アザインドール、チエノピロールまたはピロロピリジンである。R34は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり、R35は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルコキシである。好ましくは、R34は(1〜3C)アルキルであり、R34はメチルであることが最も好ましい。好ましくは、R35は(1〜3C)アルコキシであり、R35はメトキシであることが最も好ましい。R36は水素であるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルである。好ましくは、R36は(1〜3C)アルキルであり、より好ましいR36はメチルである。R3の好ましいハロゲン置換基はフルオロおよびクロロである。フルオロ置換基がより好ましい。
別の態様では、本発明は、
R3が
であり、
式中、
AはOまたはNR36であり、好ましくは、AはNR36であり、各Cは、R34、R35およびフルオロから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく、
R34は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R35は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルコキシであり;
R36は水素であるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルである
式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、
R3が
であり、
式中、
AはOまたはNR36であり、好ましくは、AはNR36であり、各Cは、R34、R35およびフルオロから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく、
R34は、(1〜6C)アルキルであり;
R35は、(1〜6C)アルコキシであり;
R36は水素であるか、または(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R36は(1〜3C)アルキルであり、より好ましいR36はメチルである
式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、
R3が
であり、
式中、
AはOまたはNR36であり、AはNR36であることが好ましく、各Cは、R34、R35およびフルオロから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく、;R34およびR35が好ましい置換基であり、
R34は(1〜3C)アルキルであり、好ましくは、R34はメチルであり;
R35は(1〜3C)アルコキシであり、好ましくは、R35はメトキシであり;
R36は(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R36は(1〜3C)アルキルであり、より好ましいR36はメチルである
式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
R3が
であり、
式中、
AはOまたはNR36であり、好ましくは、AはNR36であり、各Cは、R34、R35およびフルオロから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく、
R34は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R34は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜3C)アルキルであり、より好ましくは、R34は(1〜3C)アルキルであり;
R35は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルコキシである。好ましくは、R35は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜3C)アルコキシであり;より好ましくは、R35は(1〜3C)アルコキシであり;
R36は水素であるか、またはヒドロキシルまたは1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R36は水素であるか、またはヒドロキシルまたは1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜3C)アルキルであり、より好ましくは、R36は水素であるか、または(1〜3C)アルキルであり、R36はメチルであることが最も好ましい
式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、
R3が
であり、
式中、
Aは、OまたはNR36であり、各Cは、R34およびR35から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;R34は(1〜3C)アルキルであり、好ましくは、R34はメチルであり;R35は(1〜3C)アルコキシであり、好ましくは、R35はメトキシであり;R36は水素であるか、または(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R36は水素であるか、または(1〜3C)アルキルであり、より好ましいR36は水素またはメチルである
式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
R4が
であるか、または
R4が、独立して、R8、フルオロ、ヒドロキシからの1つ以上の置換基で置換されていてもよい(1〜4C)アルキルであり;
mは、1、2または3であり;
式中、
nは、1、2または3であり;
rは、1または2であり;
Yは、CR5またはNであり;
Xは、O、CHR6、C(R66)(R67)、NR7、C=Oであり;
Zは、Oであるか、または
Zは、R9とともにR91で置換されていてもよい5員もしくは6員のヘテロシクリルを形成し;
R5は、Hであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R6は、R61、R62、R63、R65、H、ヒドロキシ、フルオロであり;
R7は、R71、R72、R73、R74、Hであり;
R8は、(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ、(1〜6C)アルコキシ、アミノ、(ジ)[(1〜4C)アルキル]アミノ、[(1〜4C)アルキル]アミノ、ハロゲンからの1つ以上の基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R9はHであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R61は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルであり、R61のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R62は、(1〜6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1〜6C)アルコキシ、(1〜3C)アルコキシ(2〜4C)アルコキシ、R621−(2〜4C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルオキシ、(1〜4C)アルキルアミノカルボニルオキシ、(3〜6C)シクロアルキルアミノカルボニルオキシ(carbonylox)であり、R62のアルキル基はすべて、1つ以上のFで置換されていてもよく;
R63は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ、(1〜6C)アルキルアミノカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルキルカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノであり、R63のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R65は、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり;
R66は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルであり、R66のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R67は、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシまたはフルオロであり;
R71は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキルであり、これらはいずれも、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R72は、(1〜4C)アルキルであり、これは、R725で置換されており;
R73は、R732カルボニル、R733カルボニル、またはR735カルボニルであり;
R74は、ヘテロシクリルであり、これは、独立してフルオロまたはR741から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R91は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R621は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノである(R621のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい)か;または
R621は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり;
R651は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、R651のアルキル基はすべて、独立してフルオロ、ヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R725は、アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(シクリル−N)カルボニル、アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニルであり、R725のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R732は、(1〜4C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(シクリル−N)(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ(1〜4C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルコキシ(1〜4C)アルキル、アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルであり、R732のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R733は、(1〜6C)アルコキシであり;
R735は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、シクリル−Nであり、R735のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R741は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルでありR741のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロまたはヒドロキシルで置換されていてもよい
式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは1、2または3であり、好ましくは、mは、1または2であり;rは、1または2であり;Zは、Oであるか、またはZは、R9とともに、R91で置換されていてもよい5員もしくは6員のヘテロシクリルを形成しており、好ましくは、Zは、R9とともに、R91で置換されていてもよいトリアゾール環を形成しており;
R9はHであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R91は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキル、好ましくは(1〜3C)アルキルである式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは1または2であり、rは1または2であり、好ましくは、rは1であり;ZはOであり、R9はHであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり、好ましくは、R9は(1〜3C)アルキルであり、R9はメチルであることが好ましい
式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは1または2であり、rは1であり、ZはOであり、R9は、Hまたは(1〜3C)アルキルであり、R9はメチルであることが好ましい
式Iによる化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、R4が、独立して、R8、フルオロおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい(1〜4C)アルキルであり、R8は、独立して、(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ、(1〜6C)アルコキシ、アミノ、(ジ)[(1〜4C)アルキル]アミノ、[(1〜4C)アルキル]アミノおよびハロゲンから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである式Iによる化合物に関する。
別の態様では、本発明は、R4が、独立して、R8またはヒドロキシからの1つ以上の置換基で置換されていてもよい(1〜4C)アルキルである式Iによる化合物に関する。R8はヘテロアリールであり、好ましくは、R8はイミダゾールである。
別の態様では、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは、1、2または3であり;
nは、1、2または3であり;
Yは、CR5またはNであり;
Xは、O、CHR6、C(R66)(R67)、NR7、C=Oであり;
R5は、Hであるか、または1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R6は、R61、R62、R63、R65、H、ヒドロキシ、フルオロであり;
R7は、R71、R72、R73、R74、Hであり;
R61は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルであり、R61のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R62は、(1〜6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1〜6C)アルコキシ、(1〜3C)アルコキシ(2〜4C)アルコキシ、R621−(2〜4C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルオキシ、(1〜4C)アルキルアミノカルボニルオキシ、(3〜6C)シクロアルキルアミノカルボニルオキシであり、R62のアルキル基はすべて、1つ以上のFで置換されていてもよく;
R63は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ、(1〜6C)アルキルアミノカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルキルカルボニルアミノ、[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノであり、R63のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R65は、1つ以上のオキソ、またはフルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり;
R66は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜4C)アルキル][(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルであり、R66のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R67は、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシまたはフルオロであり;
R71は、(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキルであり、R71のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R72は、(1〜4C)アルキルであり、これは、R725で置換されており;
R73は、R732カルボニル、R733カルボニル、またはR735カルボニルであり;
R74は、ヘテロシクリルであり、これは、独立してフルオロまたはR741から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R91は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい(1〜6C)アルキルであり;
R621は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノである(該アルキル基はいずれも、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい)か、または;
R621は、1つ以上のフルオロで置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり;
R651は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、R651のアルキル基はすべて、独立してフルオロまたはヒドロキシルから選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R725は、アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル、(シクリル−N)カルボニル、アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(2〜4C)アルコキシカルボニルであり、R725のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R732は、(1〜4C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(シクリル−N)(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ(1〜4C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルコキシ(1〜4C)アルキル、アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル][ヒドロキシ(1〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノカルボニル(1〜4C)アルキルであり、R732のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R733は、(1〜6C)アルコキシであり;
R735は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、シクリル−Nであり、R651のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R741は、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(3〜6C)シクロアルキル(1〜3C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、R741のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロまたはヒドロキシルで置換されていてもよい
式Iによる化合物に関する。
また別の態様において、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは、1または2であり;
nは、1または2であり;
Yは、CR5であり;
Xは、O、CHR6、C(R66)(R67)、またはNR7であり;
R5は、Hまたは(1〜6C)アルキルであり;
R6は、R61、R62、R63、R65、H、またはヒドロキシであり;
R7は、R72、R73、R71、R74またはHであり;
R61は、アミノ(1〜4C)アルキル、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル[(1〜4C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキル、または[(1〜4C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜4C)アルキルであり;好ましくは、R61は、アミノ(1〜3C)アルキル、[(1〜3C)アルキル]アミノ(1〜3C)アルキル、(ジ)[(1〜3C)アルキル]アミノ(1〜3C)アルキル、[(1〜3C)アルキルカルボニル]アミノ(1〜3C)アルキル、または[(1〜3C)アルコキシカルボニル]アミノ(1〜3C)アルキルであり;
R62は、(1〜4C)アルキルカルボニルオキシ、(3〜6C)シクロアルキルアミノカルボニルオキシであり;
R63は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノであり、R63のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;
R65は、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよいN結合ヘテロシクリルであり、好ましくは、R65は、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンであり、これは、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよく;より好ましくは、R65はピペラジンであり、これは、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよい。
R66は、[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキルであり;
R67は、ヒドロキシルであり;
R71は、(1〜6C)アルキルであり;
R72は、(1〜4C)アルキルであり、これは、R725で置換されており;
R73は、R732カルボニル、R733カルボニル、またはR735カルボニルであり;
R74は、ヘテロシクリルであり、これは、独立してフルオロまたはR741から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく、
R651は、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、好ましくは、R651は、メチルまたはメチルカルボニルであり;
R725は、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニルであり;
R732は、(1〜4C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ(1〜4C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキルであり;
R733は、(1〜6C)アルコキシであり;
R735は、アミノであり;
R741は、(1〜4C)アルキルカルボニルである
式Iによる化合物に関する。
別の態様において、本発明は、
R4が
であり、
式中、
mは1または2であり、mは2であることが好ましく、nは、1または2であり;Yは、CR5であり;XはCHR6またはNR7であり;
R5は、Hまたは(1〜6C)アルキルであり、R5はHであることが好ましく;
R6は、R63またはR65であり;
R7は、R71、R72、R73またはR74、Hであり;R7はR73であることが好ましく;
R63は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、[(1〜6C)アルキル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノ、または[(1〜6C)アルキルカルボニル][(1〜6C)アルコキシ(2〜6C)アルキル]アミノであり、該アルキル基はいずれも、1つ以上のフルオロで置換されていてもよく;好ましくは、R63は、アミノ、[(1〜3C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜3C)アルキル]アミノ、[(1〜3C)アルコキシ(2〜3C)アルキル]アミノ、[(1〜3C)アルキル][(1〜3C)アルコキシ(2〜3C)アルキル]アミノ、[(1〜3C)アルキルカルボニル][(1〜3C)アルコキシ(2〜3C)アルキル]アミノであり、R63のアルキル基はすべて、1つ以上のフルオロで置換されていてもよい。
R65は、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンであり、これは、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよく;好ましくは、R65はピペラジンであり、これは、1つ以上のオキソ、フルオロまたは1つ以上のR651で置換されていてもよく;
R71は(1〜6C)アルキルであり;好ましくは、R71は(1〜3C)アルキルであり、R71はメチルであることが最も好ましい。
R72は、(1〜4C)アルキルであり、これは、R725で置換されており;好ましくは、R72は、R725で置換されているメチルである。
R73は、R732カルボニル、R733カルボニル、またはR735カルボニルであり;好ましくは、R73はR732カルボニルである。
R74は、ヘテロシクリルであり、これは、独立してフルオロまたはR741から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;好ましくは、R74は、R741で置換されていてもよいピランまたはピペリジンであり;
R651は、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、好ましくは、R651は、(1〜3C)アルキル、(1〜3C)アルキルカルボニルであり、より好ましくは、R651はメチルまたはメチル−カルボニルである。
R725は、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノカルボニルであり、好ましくは、R725は、(ジ)[(1〜3C)アルキル]アミノカルボニルであり、より好ましくは、R725は、(ジ)[メチル]アミノカルボニルである。
R732は、(1〜4C)アルキル、アミノ(1〜4C)アルキル、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜6C)アルキル]アミノ(1〜4C)アルキル、ヒドロキシ(1〜4C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ(1〜4C)アルキルであり;好ましくは、R7321は、1−3C)アルキル、アミノ(1〜3C)アルキル、(ジ)[(1〜3C)アルキル]アミノ(1〜3C)アルキル、[ヒドロキシ(2〜3C)アルキル]アミノ(1〜3C)アルキル、ヒドロキシ(1〜3C)アルキル、(1〜3C)アルコキシ(1〜3C)アルキルであり;
R733は、(1〜6C)アルコキシであり、好ましくは、R733は、(1〜3C)アルコキシであり;
R735は、アミノ、[(1〜6C)アルキル]アミノ、(ジ)[(1〜6C)アルキル]アミノであり、
R741は、(1〜4C)アルキルカルボニルであり、好ましくは、R741はメチルカルボニルである
式1による化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
N−[2−メトキシ−4−[8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン]フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(アゼチジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((R)−1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート、
N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((シス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(ヒドロキシメチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(1−カルバモイルピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(モルホリン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
N−(4−(3−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((シス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((シス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((シス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((1r,3r)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロペンチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
N−(4−(3−(4−(1−アセチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロアセテート、
N−(4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(R)−N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
N−(4−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(R)−4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバミン酸イソプロピル、
5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−4−ヒドロキシブタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−ヒドロキシペンタン−2−イル5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2h−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−sec−ブチル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
N−(4−(3−(1’−アセチル−1,4’−ビピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((S)−1−(2−メトキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルシクロペンチルカルバメート、
(R)−N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(R)−N−(4−(3−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(ピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド、
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−ヒドロキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
1−メチル−N−(4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(2−ヒドロキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド、
5−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(メトキシカルボニルメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−オキソシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシ−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−5−オキソピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
からなる群より選択される式1による化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−モルホリノイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル、
4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル、
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(アゼチジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−ヒドロキシペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
N−(4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−((トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−モルホリノイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート、
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート、および
N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
からなる群より選択される式1による化合物に関する。
また、本発明は、本明細書において上記に定義した本発明の種々の態様におけるA、X、Y、Z、m、n、r、R1〜R9およびすべての置換基に対する具体的なすべての定義が、式Iの8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン化合物の定義の範囲内の任意の組合せで存在する化合物に関する。
本発明の8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン化合物は、Lck受容体を刺激するものである。本発明の化合物はすべて、10μM以下のIC50を有するものである。
別の態様では、本発明は、100nM未満のIC50を有する式Iの化合物に関する。
また別の態様では、本発明は、10nM未満のIC50を有する式Iの化合物に関する。
用語IC50は、インビトロでの50%阻害に必要とされる試験化合物の濃度を意味する。
キナーゼ活性の阻害は、リン系化学物質用固定化金属アッセイ(Immobilized Metal Assay for Phosphochemicals)(IMAP)アッセイを用いて測定され得る。IMAPは、リン酸化ペプチド基質の親和性捕捉に基づいた均一系蛍光偏光(FP)アッセイである。IMAPではフルオレセイン標識ペプチド基質が使用され、これは、プロテインキナーゼによってリン酸化されると、いわゆるIMAPナノ粒子(これは、三価金属錯体で誘導体化されている)に結合する。この結合により、該ペプチドの分子運動の速度変化が引き起こされ、基質ペプチドに結合しているフルオレセイン標識で観察されるFP値の増大がもたらされる(Gaudetら A homogeneous fluorescence polarization assay adaptable for a range of protein serine/threonine and tyrosine kinase.J.Biomol.Screen(2003)8,164−175)。
本発明の化合物は、水和物を形成する場合、または溶媒和物を形成する場合があり得る。当業者には、荷電化合物が、凍結乾燥させた場合は水と水和物型の種を形成し、または溶液中で濃縮した場合は適切な有機溶媒と溶媒和物型の種を形成することがわかるであろう。本発明の化合物は、記載の化合物のプロドラッグ、水和物または溶媒和物を包含する。
プロドラッグの論考は、T.HiguchiおよびV.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)14,A.C.S.Symposium Series,ならびにBioreversible Carriers in Drug Design,(1987)Edward B.Roche編,American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressに示されている。用語「プロドラッグ」は、インビボで変換されて式(I)の化合物または該化合物の薬学的に許容され得る塩、水和物もしくは溶媒和物をもたらす化合物(例えば、薬物前駆体)を意味する。この変換は、種々の機構によって(例えば、代謝的または化学的プロセスによって)、例えば、血中での加水分解などによって起こり得る。プロドラッグの使用の論考は、T.HiguchiおよびW.Stella,「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」,第14巻,A.C.S.Symposium Series,ならびにBioreversible Carriers in Drug Design,Edward B.Roche編,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に示されている。
本発明の1種類以上の化合物は、溶媒和されていない形態、ならびに薬学的に許容され得る溶媒(例えば、水、エタノールなど)で溶媒和された形態で存在していてもよく、本発明は溶媒和された形態と溶媒和されていない形態の両方を包含することを意図する。「溶媒和物」は、本発明の化合物と1つ以上の溶媒分子との物理的会合体を意味する。この物理的会合体は、種々の度合のイオン結合および共有結合(例えば、水素結合)を伴う。一部の特定の場合では、溶媒和物は単離が可能なものである(例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固形物の結晶格子内に組み込まれている場合)。「溶媒和物」は、液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。溶媒和物の非限定的な例としては、エタノーラート、メタノーラートなどが挙げられる。「水和物」は、溶媒分子がH2Oである溶媒和物である。
式Iの化合物は塩を形成するものであってもよく、該塩も本発明の範囲に含まれる。本明細書における式Iの化合物に対する言及は、特に記載のない限り、その塩に対する言及も含むと理解されたい。用語「塩(1種類または複数種)」は、本明細書で用いる場合、無機酸および/または有機酸と形成される酸性塩、ならびに無機塩基および/または有機塩基と形成される塩基性塩を表す。また、式Iの化合物が塩基性部分(限定されないが、ピリジンまたはイミダゾールなど)と、酸性部分の両方を含む場合、両性イオン(「分子内塩」)が形成されることがあり得、本明細書で用いる用語「塩(1種類または複数種)」に包含される。薬学的に許容され得る(すなわち、無毒性の、生理学的に許容され得る)塩が好ましいが、他の塩も有用である。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物を、ある量(例えば、同等量)の酸または塩基と、媒体(例えば、塩を析出させるもの)中または水性媒体中で反応させた後、凍結乾燥させることによって形成され得る。
また、本発明は、1個以上の原子が、通常自然界に見られる原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えられていること以外は本明細書に記載のものと同一である、同位体標識された本発明の化合物も包含する。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素および塩素の同位体(それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、および36Clなど)が挙げられる。
一部の特定の同位体標識された式Iの化合物(例えば、3Hや14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイに有用である。調製の容易性および易検出可能性のため、トリチウム化(すなわち、3H)およびカーボン−14(すなわち、14C)同位体は特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、2H)などのより重い同位体での置換によって代謝安定性が大きくなることにより、特定の治療上の利点(例えば、インビボ半減期の増大または必要投薬量の低減)がもたらされることがあり得、したがって、一部の状況において好ましい場合があり得る。同位体標識された式Iの化合物は、一般的に、本明細書の以下のスキームおよび/または実施例に開示したものと同様の手順に従うことにより、同位体標識されていない試薬を、同位体標識した適切な試薬で置き換えることによって調製され得る。
式Iの化合物は、不斉中心またはキラル中心を含むものであってもよく、したがって、異なる立体異性形態で存在する。式(I)の化合物のあらゆる立体異性形態ならびにその混合物(例えば、ラセミ混合物)は、本発明の一部を構成することを意図する。また、本発明は、あらゆる幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物に二重結合または縮合環が組み込まれている場合、シス形態およびトランス形態の両方、ならびに混合物が本発明の範囲に包含される。
ジアステレオマー混合物は個々のジアステレオマーに、その物理化学的な差に基づいて、当業者によく知られた方法によって、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などによって分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルなアルコールまたはモッシャーの酸塩化物などのキラル助剤)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換させ、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することにより分離することができる。また、一部の式(I)の化合物は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であり得、本発明の一部とみなす。また、エナンチオマーは、キラルHPLCカラムの使用によって分離することもできる。
また、式(I)の化合物は、異なる互変異性形態で存在し得ることが考えられ得、かかる形態はすべて、本発明の範囲内に包含される。また、例えば、該化合物のケト−エノール形態およびイミン−エナミン形態もすべて、本発明に含まれる。
本発明の化合物のあらゆる立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(該化合物の塩、溶媒和物、水和物、エステルおよびプロドラッグならびに該プロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルのものを含む)、例えば、種々の置換基上の不斉炭素のために存在し得るもの、例えば、エナンチオマー形態(これは、不斉炭素がない場合であっても存在し得る)、回転異性体形態、アトロプ異性体、およびジアステレオマー形態が本発明の範囲に含まれることが想定される(位置異性体も同様)。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まないものであってもよく、例えば、ラセミ化合物として、またはすべての他の立体異性体もしくは選択された他の立体異性体との混合状態であってもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsに定義されたS配置またはR配置を有するものであり得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明の化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ化合物またはプロドラッグの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに等しく適用されることを意図する。
また、本発明は、一般式Iを有する8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン誘導体またはその薬学的に許容され得る塩を、薬学的に許容され得る助剤との混合物の状態で含み、他の治療用薬剤を含んでいてもよい医薬組成物に関する。助剤は、該組成物のその他の成分と適合性であり、そのレシピエントに対して有害でないという意味で「許容され得る」ものでなければならない。
本発明は、さらに、1種類以上の他の薬物と併用される式Iの化合物を含む。
該組成物としては、例えば、経口、舌下、皮下、静脈内、筋肉内、経鼻、局所または経直腸投与などに適したものものが挙げられる(すべて、投与のための単位投薬形態)。
経口投与では、活性成分は、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤などの個別の単位として提示され得る。
非経口投与では、本発明の医薬組成物は、単位用量容器または反復用量容器にて提示され得(例えば、密封バイアルおよびアンプル内の、例えば、所定量の注射用液)、また、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存され、使用前に滅菌液状担体(例えば、水)を添加するだけでよいものであってもよい。
かかる薬学的に許容され得る助剤と混合したら(例えば、標準的な参考文献、Gennaro,A.R.ら,Remington:The Science and Practice of Pharmacy(第20版,Lippincott Williams & Wilkins,2000,特に、パート5:Pharmaceutical Manufacturing)に記載のようにして)、活性薬剤は、固形投薬単位(丸剤、錠剤など)に圧縮してもよく、カプセル剤もしくは坐剤に加工してもよい。薬学的に許容され得る液体により、活性薬剤は、液剤、懸濁剤、乳剤またはスプレー剤(例えば、経鼻スプレー剤)の形態の流動体組成物(例えば、注射用調製物)として適用され得る。
固形投薬単位の作製では、例えば、充填剤、着色剤、高分子結合剤などの慣用的な添加剤の使用が想定される。一般に、活性化合物の機能を妨げない任意の薬学的に許容され得る添加剤が使用され得る。本発明の活性薬剤とともに固形組成物として投与され得る好適な担体としては、ラクトース、デンプン、セルロース誘導体など、またはその混合物が挙げられ、適当な量で使用される。非経口投与では、薬学的に許容され得る分散化剤および/または湿潤剤(プロピレングリコールまたはブチレングリコールなど)を含有する水性懸濁剤、等張性生理食塩水溶液および滅菌注射用液剤が使用され得る。
さらに、本発明は、本明細書において上記の医薬組成物を、前記組成物に適した同封資料(packaging material)とともに含むものであり、前記同封資料としては、該組成物を本明細書において上記の使用のために使用するための使用説明書が挙げられる。
活性成分またはその医薬組成物の投与の厳密な用量およびレジメンは、具体的な化合物、投与経路、ならびに医薬が投与される個々の被検体の年齢および体調によって異なり得る。
一般に、非経口投与では、必要とされる投薬量は、より吸収に依存性の他の投与方法よりも少ない。しかしながら、ヒトに対する好適な投薬量は、0.05〜25mg/kg体重であり得る。所望の用量は、1回分の用量として、または1日の間に適切な間隔で投与される多数の分割用量として、あるいは女性レシピエントの場合は、月経周期を通して適切な1日単位の間隔で投与される用量として提示され得る。投薬量ならびに投与レジメンは、女性レシピエントと男性レシピエントで異なり得る。
本発明による化合物は治療に使用され得る。
本発明のさらなる態様は、Lck媒介性の疾患またはLck媒介性の病状の処置のために使用される医薬の製造のための、一般式Iを有する8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用にある。
本発明のさらなる態様は、慢性T細胞障害ならびにT細胞が主要な役割を果たしている急性炎症性障害の処置のために使用される医薬の製造のための、一般式Iを有する8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン化合物の使用にある。
また別の態様では、本発明は、Lck媒介性の疾患または病状の処置のために使用される医薬の製造のための、一般式Iを有する8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン化合物の使用にある。このようなものとしては、限定されないが、慢性T細胞障害およびT細胞が主要な役割を果たしている急性炎症性障害の処置が挙げられる。このような疾患または病状としては、アレルギー、白血病、炎症性腸疾患、関節リウマチ、糸球体腎炎、肺線維症、乾癬、皮膚の過敏反応、アテローム性動脈硬化、再狭窄、アレルギー性喘息、多発性硬化症、1型糖尿病、多発性硬化症、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、遅延型過敏症(DTH)、移植器官の急性拒絶ならびに対宿主性移植片病(GvHD)が挙げられる。
特に、該化合物は、乾癬、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)および移植片拒絶を処置するために使用され得る。
8−メチル−1−フェニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン誘導体を調製するための好適な方法;
式Iの化合物は、式II(式中、X置換基は、クロロ、ブロモまたはヨード置換基である)の化合物から、パラジウム媒介性クロスカップリング反応(鈴木、スチルまたは根岸反応など)を用いて調製され得る。式IIの化合物は、式IIIの化合物から、ハロゲン化試薬(N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミドまたは臭素など)を用いて調製され得る(スキーム1)。
式IIIの化合物は、式IVの化合物から、パラジウム媒介性反応を用いて8−クロロ置換基を8−メチル置換基に変換させて調製され得る。好適な試薬は、例えば、パラジウム源としてジクロロメタンとのビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体、およびトリメチルボロキシン(メチル基をもたらす)である(スキーム2)。式IVの化合物は文献に記載されている(例えば、国際公開第2007112005号、同第2009008992号)。
式IIIの化合物を調製するための別の方法は、式Vの化合物からの環化条件(オキシ塩化リンとの加熱など)を使用するものである。式Vの化合物は、スキーム3に示すように、式VIの化合物からパラジウム媒介性反応を使用し、式IIIの化合物への式IVの化合物の変換で先に記載のようにしてクロロ置換基をメチル置換基に変換させて調製され得る。
式II〜VIの化合物を伴う変換の際、R4部分に官能基が含まれていることがあり得、これは、適当な保護基を用いて保護され、R4部分を修飾してもよく、R4に保護/脱保護工程と修飾工程の組合せを行ってもよい。当該技術分野で知られた保護基のいくつかが、Greene T.W.およびWuts P.G.M.による「Protective Groups In Organic Synthesis」(John Wiley & Sons,New York)に記載されている。かかる合成ストラテジーの一例は、R4のアミンを保護し、脱保護後、得られたアミンをアセトアミドに変換させるベンジルオキシカルボニル保護基の使用である。
式Iの化合物を調製するための別の方法は、式VIIの化合物からの、アミド形成反応(酸塩化物での化合物VIIの処理など)またはカルバメート形成反応(クロロホルメートでの化合物VIIの処理など)を使用するものである。式VIIの化合物は、式IIの化合物から、パラジウム媒介性クロスカップリング反応(鈴木、スチルまたは根岸反応など)を用いて(保護基の使用を併用してもよい)調製され得る(スキーム4)。
式VIIの化合物を調製するための択一的な様式は、対応する式VIIIのニトロ化合物の還元(例えば、酢酸中での亜鉛の使用)によるものである。式VIIIの化合物は、式IXの化合物から、パラジウム媒介性反応を使用し、8−クロロ置換基を8−メチル置換基に変換させることにより調製され得る(スキーム5)。好適な試薬は、例えば、パラジウム源としてジクロロメタンとのビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体およびトリメチルボロキシン(メチル基をもたらす)である。
式IXの化合物は、式Xの化合物から、オキシ塩化リンでの処理などの条件を用いた環形成反応によって調製され得る。式Xの化合物は、式XIの化合物から、アミド形成反応(酸塩化物または酸での化合物XIの処理など)およびペプチドカップリング試薬(2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)を用いて得られ得る(スキーム6)。
この場合も、式VII〜XIの化合物を伴う合成の際、R4部分に、保護基を含めてもよく、修飾を行ってもよい。
式XIの化合物は、式XIIの化合物から、アミン中でのアルコールの変換のための当該技術分野でよく知られた合成ストラテジーを使用することにより調製され得る(スキーム7)。ストラテジーの一例は、塩化チオニルを用いたアルコールの塩化物への変換である。次いで、この塩化物をアンモニアを用いてアミンに変換させる。また、この塩化物をアジ化ナトリウムを用いてアジドに変換させ、次いで、このアジドを、例えば、トリフェニルホスフィンを用いてシュタウディンガー反応によって還元してもよい。式XIIの化合物は、式XIIIのアルデヒドと2−クロロピラジンから、後者の化合物を強塩基(リチウムテトラメチルピペリジンなど)を用いて文献(例えば、Bioorg.Med.Chem.16,1359,(2008))に記載の条件に従って脱プロトン化することにより調製され得る。
このような変換の際はすべて、R1部分は、変化させなくてもよく、保護基を含めてもよく、修飾を行ってもよい。後者の一例は、メトキシのヒドロキシ基への変換である。
本発明を、以下の実施例によって例示する。
一般注釈:
実施例の構造は、ChemDraw バージョン9.0.7.を用いて命名した。二重結合によって連結された、または環内に含まれた別々の原子に結合している2つのリガンドの関係を示す際には、シスおよびトランス記述子を使用した(Pure and Appled Chemistry 68,2193−2222(1996))。
1H NMRスペクトルは、特に記載のない限り、デューテロクロロホルムを溶媒として用いて、Bruker分光計(400MHz)で記録した。化学シフトは、内部標準としてのテトラメチルシランに対するδ値(100万分の1分率)で報告している。
MS:エレクトロスプレースペクトルは、Applied Biosystems API−165シングル四重極型MSで、陽イオンモードと陰イオンモードを交互にFlow Injectionを用いて記録した。質量範囲は120〜2000Daとし、0.2Daのステップレートでスキャンし、キャピラリー電圧は5000Vに設定した。霧化(nebulasation)にはN2ガスを使用した。
LC−MS 分光計(Waters)検出器:PDA(200〜320nm)、質量検出器:ZQ
溶離液(Eluens):A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル,B:アセトニトリル/水=1/9(v/v)(0.05%のトリフルオロ酢酸を含む)
カラム1:Chromolith Performance,RP−18e,4.6×100mm,
勾配方法: 流速:4mL/分
カラム2:XBridge C18,3.5μm,4.6×20mm
勾配方法:流速: 4ml/分
UPLC:Water acquity UPLCシステム;カラム:BEH C18 1.7μm,2.1×100mm,検出器:PDA(200−320nm)、質量検出器:SQD
溶離液:A:0.035%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル,B:アセトニトリル/水=1/9(v/v)(0.035%トリフルオロ酢酸を含む)
N−[2−メトキシ−4−[8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン]フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1a.N−[(3−クロロ−2−ピラジニル)メチル]−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドの合成
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量70%;133mmol,17.36g)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(445mmol,77mL)と2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(133mmol,42.8g)を添加した(温度上昇が観察された)。反応混合物を窒素雰囲気下、室温で15分間撹拌後、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(89mmol,27.5g)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、水(600mL)を反応混合物に添加した。形成されたエマルジョンをダイカライトで濾過し、ジクロロメタンと水で洗浄した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせ、濃縮乾固した。残渣を酢酸エチルに溶解させ、トルエンを添加した。酢酸エチルをエバポレートし、結晶を収集し、9.25gの小さい灰色の針状物の標題化合物を得た。母液の晶析により、2回目の収量2.04gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.82−1.93(m,4H)、2.48−2.57(m,1H)、3.42−3.52(m,2H)、4.02−4.09(m,2H)、4.70(d,J=4Hz,2H)、7.02(brs,1H)、8.35(d,J=2Hz,1H)、8.47(d,J=2Hz,1H)。
1b.8−クロロ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンの合成
N−[(3−クロロ−2−ピラジニル)メチル]−(テトラヒドロ−2H−ピラン)−4−カルボキサミド(43.8mmol,11.2g)を含むアセトニトリル(280mL)に、窒素雰囲気下、55℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(25.7mmol,2mL)とオキシ塩化リン(219mmol,20.4mL)を添加した(60℃までの小幅な温度が観察された)。3時間後、反応混合物を濃縮乾固し、トルエンとともに2回、共エバポレートした。残渣をアセトニトリルに溶解させ、7N無水アンモニア含有メタノール(140mL)に滴下した。この混合物を再度濃縮し、ジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)を添加した。層を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせ、濃縮乾固し、10.48gの標題化合物を得た。この粗製生成物から、2.2グラムをカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,酢酸エチル)、1.78グラムの8−クロロ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンを得た。
1H NMR:δ1.87−1.96(m,2H)、2.10−2.22(m,2H)、3.20−3.29(m,1H)、3.58−3.65(m,2H)、4.12−4.18(m,2H)、7.35(d,J=5Hz,1H)、7.65(d,J=5Hz,1H)、7.82(s,1H)。
1c.8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンの合成
8−クロロ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(2.23mmol,531mg)と炭酸カリウム(3.35mmol,463mg)を含むジオキサン(1,5mL)の懸濁液中で、窒素を5分間起泡させ、次いで、トリメチルボロキシン(4.47mmol,1.249mL,テトラヒドロフラン中50wt%の溶液)、およびジクロロメタンとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体(0.223mmol,181mg)を添加した。反応液を100℃で1時間加熱後、反応混合物を濾過し、真空濃縮した。ジクロロメタンと水を添加し、有機層を分離し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、374mgの8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンを得た。
1H NMR:δ1.89−1.97(m,2H)、2.10−2.21(m,2H)、2.69(s,3H)、3.20−3.28(m,1H)、3.58−3.66(m,2H)、4.11−4.17(m,2H)、7.43(d,J=5Hz,1H)、7.56(d,J=5Hz,1H)、7.71(s,1H)。
1d.1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンの合成
8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.888mmol,193mg)を含むジクロロメタン(10mL)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.888mmol,158mg)を添加し、反応混合物を50℃(浴温度)で15分間加熱した。ジクロロメタンと水を添加し、有機層を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、246mgの1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンを得た。
1H NMR:δ1.83−1.91(m,2H)、2.08−2.20(m,2H)、2.90(s,3H)、3.13−3.22(m,1H)、3.54−3.62(m,2H)、4.10−4.15(m,2H)、7.40(d,J=5Hz,1H)、7.54(d,J=5Hz,1H)。
1e.N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
1−メチルインドール−2−カルボン酸(35.4mmol,6.2g)を、ジクロロメタン(300mL)に懸濁させ、N,N−ジメチルホルムアミド(0.389mmol,0.030mL)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いで、塩化オキサリル(38.9mmol,3.70mL)を滴下し、この懸濁液を6時間撹拌した。次いで、反応混合物をエバポレートして乾固させ、1−メチル−1H−インドール−2−カルボニルクロリド(6.9g)を得た。
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(4.01mmol,1g)と4−ジメチルアミノピリジン(0.401mmol,0.049g)を含むジクロロメタン(5ml)とピリジン(5ml)の溶液に、1−メチル−1H−インドール−2−カルボニルクロリド(5.22mmol,1.010g)を添加し、この溶液を室温で4日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、トルエンとともに共エバポレートした。残渣に、ジクロロメタンと水を添加した。有機層を分離し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル,ジクロロメタン)により、N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(1.5g)を得た。
LC−MSカラム1:Rt 5.05分(M+H)+=407。
1f.N−[2−メトキシ−4−[8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン]フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.101mmol,30mg)とN−[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.101mmol,41.2mg)を含むジオキサン(1mL)の溶液に、2M炭酸カリウム(水性)(0.406mmol,203μl)、およびジクロロメタンとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体(0.020mmol,16.38mg)を添加した。反応液をマイクロ波中で140℃にて12分間加熱した。ジクロロメタンと水を添加し、有機層を分離し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;3/10のヘプタン/酢酸エチルから酢酸エチルの勾配)、30mgの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.92−1.99(m,2H)、2.17−2.31(m,2H)、2.50(s,3H)、3.23−3.32(m,1H)、3.59−3.66(m,2H)、4.01(s,3H)、4.13−4.19(m,2H)、4.15(s,3H)、7.08(s,1H)、7.17−7.21(m,3H)、7.34−7.44(m,3H)、7.58(d,J=5Hz,1H)、7.71(d,J=8Hz,1H)、8.57(d,J=9Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=0.96分,(M+H)+=496
N−(4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
2a.N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミドの合成
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(3.89mmol,0.70g)を含むジクロロメタン(25mL)の撹拌懸濁液に、室温で、逐次、トリエチルアミン(7.78mmol,1.08mL)、O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(4.67mmol,1.77g)、および最後に4−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(3.89mmol,553mg)を添加した。16時間撹拌後、この懸濁液をデカライト(decalite)で濾過した。このデカライトをジクロロメタンで洗浄した。濾液を水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。得られた粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(酢酸エチル)。生成物をジクロロメタンに溶解させ、水で洗浄し、真空濃縮し、1.09gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ2.03−2.14(m,2H)、2.22−2.30(m,2H)、2.35−2.45(m,2H)、2.52−2.60(m,2H)、2.68−2.78(m,1H)、4.73(d,J=4Hz,2H)、6.93(brs,1H)、8.34−8.37(m,1H)、8.46(d,J=2Hz,1H)。
2b.4−[4−[(3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル]シクロヘキシル]ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルの合成
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミド(3.7mmol,1g)を、ジクロロメタン(10mL)に溶解させ、酢酸(0.1mL)を添加した。この溶液に、1−ピペラジンカルボン酸ベンジル(11.2mmol,2.16mL)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.47mmol,0.47g)を続けて添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を相分離フィルター上で乾燥させ、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール)、2.35gの標題化合物をシスとトランスの異性体混合物として得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。
LC−MSカラム1:Rt 2.78分(M+H)+=472,Rt 2.85分(M+H)+=472
2c.トランス−4−(4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルの合成
4−[4−[(3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル]シクロヘキシル]ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(4.03mmol,1.9g)を使用し、実施例1の工程1bに記載の手順を用いて70℃で1時間の反応後に、粗製生成物を得た。この粗製生成物をカラムクロマトグラフィーを用いて精製すること(シリカゲル;トルエン/アセトン(85/15(0.1%トリエチルアミン含有)から1/1の勾配、続いて、4/1のジクロロメタン/メタノール))により、0.14gのシス異性体および0.30gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.38−1.54(m,2H)、1.79−1.91(m,2H)、2.04−2.17(m,4H)、2.43−2.64(m,5H)、2.83−2.95(m,1H)、3.50−3.58(m,4H)、5.14(s,2H)、7.14−7.39(m,6H)、7.60(d,J=4Hz,1H)、7.79(s,1H)。
2d.トランス−4−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルの合成
トランス−4−(4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(0.66mmol,300mg)と炭酸カリウム(0.991mmol,137mg)を含むジオキサン(2ml)に、トリメチルボロキシン(1.982mmol,0.559ml,テトラヒドロフラン中50wt%の溶液)を添加し、この懸濁液中で窒素を数分間起泡させた。次いで、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド(ジクロロメタンとの錯体)(0.066mmol,53.4mg)を添加し、反応液を100℃で撹拌した。2時間後、反応液を冷却し、デカライトに通して濾過し、酢酸エチルですすぎ洗浄し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;9/1のジクロロメタン/メタノール)、224mgのトランス−4−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルを得た。
1H NMR:δ1.39−1.52(m,2H)、1.77−1.92(m,2H)、2.03−2.17(m,4H)、2.43−2.65(m,5H)、2.67(s,3H)、2.85−2.94(m,1H)、3.51−3.57(m,4H)、5.15(s,2H)、7.30−7.39(m,5H)、7.42(d,J=4Hz,1H)、7.53(d,J=4Hz,1H)、7.68(s,1H)。
2e.1−(4−((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)エタノンの合成
トランス−4−(4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(0.507mmol,0.22g)を37%塩酸(23.70mmol,2mL)に溶解させ、室温で16時間撹拌後、水(4mL)を添加した。この混合物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、水性画分を減圧濃縮し、エタノールおよびジクロロメタンとともに共エバポレートし、190mgのアミンを得た。
このアミンにジクロロメタン(2mL)を添加し、得られた懸濁液を撹拌し、0℃まで冷却した。トリエチルアミン(5.66mmol,0.79mL)を添加した後、塩化アセチル(0.849mmol,0.061ml)を添加した。反応をLCMSによってモニタリングした(生成物のrt:0.49分)。変換が終了したら、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加することにより反応液をクエンチし、ジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせ、相分離フィルター上で乾燥させ、減圧濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィーを用いた精製(ジクロロメタン(1%トリエチルアミン含有)/メタノールの100/0から85/15までの勾配)により、144mgの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.40−1.57(m,2H)、1.79−1.92(m,2H)、2.05−2.18(m,4H)、2.11(s,3H)、2.48−2.72(m,5H)、2.77(s,3H)、2.86−2.96(m,1H)、3.47−3.71(m,4H)、7.42(d,J=4Hz,1H)、7.54(d,J=4Hz,1H)、7.68(s,1H)。
2f.1−(4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)エタノンの合成
1−(4−((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.422mmol,144mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の撹拌溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.422mmol,75mg)を添加した。60℃で2時間後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を水とブラインで2回洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧濃縮した。粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにて精製し(ジクロロメタン/メタノール)、176mgの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.40−1.57(m,2H)、1.78−1.92(m,2H)、2.04−2.13(m,4H)、2.11(s,3H)、2.44−2.72(m,5H)、2.81−2.90(m,1H)、2.88(s,3H)、3.46−3.71(m,4H)、7.38(d,J=4Hz,1H)、7.51(d,J=4Hz,1H)。
2g.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(24.4mmol,5g)と塩化オキサリル(24.4mmol,2.3mL)を含むジクロロメタン(60mL)に、N,N−ジメチルホルムアミド(1.22mmol,95μl)を添加し、混合物を室温で、透明な溶液が形成されるまで(およそ4時間)撹拌した。混合物を真空濃縮した。残渣4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボニルクロリドを、4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸ピナコールエステル(24.2mmol,6.03g)と4−ジメチルアミノピリジン(2.419mmol,0.296g)を含むピリジン(30mL)とジクロロメタン(30mL)の溶液に添加した。室温で一晩撹拌後、反応混合物をジクロロメタンと2N塩酸で希釈した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、10.55gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1,35(s,12H)3.99(s,6H)4.10(s,3H)、6.55(d,J=9Hz,1H)、7.02(d,J=9Hz,1H)、7.02(s,1H)、7.24−7.51(m,3H)、8.51(d,J=9Hz,1H)、8.73(brs,1H)。
2h.N−(4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
実施例1の工程1fに記載の手順を使用し、1−(4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.059mmol,25mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.059mmol,26mg)により、分取用HPLC(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)での精製後、11mgの標題化合物を得た。
1H NMR:δ1.35−2.15(m,8H)、2.03(s,3H)、2.41(s,3H)、2.42−2.58(m,5H)、2.83−2.93(m,1H)、3.40−3.59(m,4H)、3.93(s,3H)、3.94(s,3H)、4.06(s,3H)、6.50(d,J=9Hz,1H)、6.97(d,J=9Hz,1H)、7.08(s,1H)、7.09−7.23(m,3H)、7.36(d,J=5Hz,1H)、7.54(d,J=5Hz,1H)、8.49(d,J=9Hz,1H)、8.61(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.25分,(M+H)+=650
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(アゼチジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
3a.N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)アゼチジン−1−カルボキサミドの合成
クロロギ酸トリクロロメチル(105mmol,12.68mL)を含むテトラヒドロフラン(100mL)の撹拌溶液を0℃まで冷却し、アゼチジン(88mmol,5g)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(193mmol,33.6mL)を含むテトラヒドロフラン(100mL)の溶液を25分間でゆっくり添加した。0℃で1時間撹拌後、固形物を濾過によって除去し、濾液を50mbarで濃縮した(50℃の浴温度)。残渣を、2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(66.7mmol,12g)とトリエチルアミン(200mmol,27.9mL)を含むジクロロメタン(200mL)の溶液に添加し、反応混合物を3時間撹拌した。固形物を濾過によって除去し、濾液を真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノールの100:0から95:5までの勾配)、9.5gのN−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)アゼチジン−1−カルボキサミドを得た。
1H NMR:δ2.30(五重項,J=9Hz,2H)、4.06(t,J=9Hz,4H)、4.66(d,J=4Hz,2H)、5.3(brs,1H)、8.29(d,J=2Hz,1H)、8.45(d,J=2Hz,1H)。
3b.3−(アゼチジン−1−イル)−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジンの合成
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)アゼチジン−1−カルボキサミド(41.9mmol,9.5g)を含むアセトニトリル(130mL)の撹拌溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(7.12mmol,0.55mL)、ピリジン(419mmol,33.8mL)および最後にオキシ塩化リン(210mmol,19.5mL)を添加した。7分後、反応混合物を、7N無水アンモニア含有メタノール(150mL)とアセトニトリル(200mL)の冷(0℃)混合物に添加することによりクエンチし、続いて真空濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、水(150mL)と飽和水性炭酸水素ナトリウム(150mL)を添加し、この混合物をジクロロメタン(100mL)で6回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール)、4.5gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ2.49(五重項,J=9Hz,2H)、4.23(t,J=9Hz,4H)、7.07(d,J=5Hz,1H)、7.27(d,J=5Hz,1H)、7.53(s,1H)。
3c.(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートの合成
4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸ピナコールエステル(24.08mmol,6g)と活性炭(0.29g)を含む酢酸エチル(50ml)に、クロロギ酸トリクロロメチル(48.2mmol,5.81mL)を添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、固形物を濾過によって除去し、濾液を真空濃縮し、6.7gの2−(4−イソシアナト−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。
(S)−(+)−2−ペンタノールを含むジクロロメタンの溶液に、モレキュラーシーブス、2−(4−イソシアナト−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(9.09mmol,2.5g)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(1.82mmol,0.22g)を添加し、反応混合物を40℃で一晩撹拌した。固形物を濾過によって除去し、濾液を真空濃縮し、粗製生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;1/1のヘプタン/酢酸エチル)、2.6gの標題化合物を得た。
1H NMR:δ0.93(t,J=8Hz,3H)、1.25−1.70(m,4H)、1.28(d,J=7Hz,3H)、1.35(s,12H)、3.91(s,3H)、4.88−4.97(m,1H)、7.24−7.26(m,1H)、7.32(brs,1H)、7.42−7.46(m,1H)、8.10−8.15(m,1H)。
3d.(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(アゼチジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメートの合成
3−(アゼチジン−1−イル)−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.16mmol,33mg)から、実施例2の工程2dおよび実施例1の工程1dおよび実施例2の工程2g(この最後の工程では、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを使用)に記載の手順を用いて、11mgの標題化合物を調製した。
1H NMR:δ0.94(t,J=8Hz,3H)、1.25−1.72(m,4H)、1.30(d,J=7Hz,3H)、2.38(s,3H)、2.48(五重項,J=9Hz,2H)、3.93(s,3H)、4.24(t,J=9Hz,4H)、4.90−4.99(m,1H)、7.07−7.31(m,5H)、8.13−8.20(m,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=1.15分,(M+H)+=424
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((R)−1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
4a.(R)−ベンジル3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートの合成
N−[(3−クロロ−2−ピラジニル)メチル]−(テトラヒドロ−2H−ピラン)−4−カルボキサミド(実施例1a)の調製について記載の手順を使用し、(R)−1−cbz−ピロリジン−3−カルボン酸(8.02mmol,2g)により、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン/メタノール)を用いた精製後、(R)−ベンジル3−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシレート(5.90mmol,2.21g)を得た。
(R)−ベンジル3−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシレート(5.90mmol,2.21g)を、酢酸エチル(20ml)とN,N−ジメチルホルムアミド(1.538ml)に溶解させた。この撹拌反応混合物を0℃まで冷却し、オキシ塩化リン(23.58mmol,2.198mL)を添加した。室温で3時間撹拌後、反応混合物を0℃まで冷却し、過剰の固体の炭酸水素ナトリウムを添加した。この懸濁液を0℃で10分間および室温で20分間撹拌した。次いで、これを0℃まで冷却し、水を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、(R)−ベンジル3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.11g)を得た。
実施例2の工程2dに記載の手順を使用し、(R)−ベンジル3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.11g)から、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール)を用いた精製後、1.94gの(R)−ベンジル3−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た。
(R)−ベンジル3−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.332mmol,448mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に、N−ブロモスクシンイミド(1.332mmol,237mg)を添加した。室温で5分間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール(0から10%までの勾配のメタノール))、(R)−ベンジル3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(531mg)を得た。
LC−MSカラム1:Rt 3.11分(M+H)+=415および416(Br−同位体パターン)
4b.(R)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノンの合成
(R)−ベンジル3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.264mmol,525mg)を、37%塩酸(76mmol,6mL)に溶解させ、室温で撹拌した。4時間後、水(10ml)を添加し、混合物をジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を減圧濃縮し、トルエンおよびエタノールとともに共エバポレートし、0.42gの(R)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンを塩酸塩として得た。100mgのこの物質を含むジクロロメタン(5ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.778mmol,0.31mL)に、N,N−ジメチルグリシン(0.534mmol,55.0mg)とO−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU,0.534mmol,203mg)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール(0→35%の勾配のメタノール))、(R)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン(77mg)を得た。
LC−MSカラム1:Rt 0.50分(M+H)+=366および368(Br−同位体パターン)
4c.(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((R)−1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメートの合成
(R)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン(0.068mmol,25mg)を含むジオキサン(1.5mL)の溶液に、2N炭酸カリウム(水性)(0.273mmol,273μl)、N−[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.075mmol,27.3mg)、およびジクロロメタンとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体(0.014mmol,11.04mg)を添加した。反応液をマイクロ波中で140℃にて12分間加熱した。アセトニトリルと硫酸ナトリウムを添加し、混合物を濾過し、濾液を真空濃縮した。分取用HPLCで精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、9mgの標題化合物を得た。
1H NMR:δ0.8−1.8(m,10H)、2.32(s,3H)、2.35(s,3H)、2.48(s,3H)、2.3−2.8(m,3H)、3.06−3.22(m,3H)、3.51−4.19(m,4H)、3.93(s,3H)、7.08(s,1H)、7.05−7.12(m,2H)、7.25−7.29(m,1H)、7.44−7.60(m,2H)、8.2(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.09分,(M+H)+=523
(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート
5a.(トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテートの合成
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;34.7mmol,6.47g)、トランス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸(34.7mmol,5g)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(104mmol,18.12ml,13.45g)、4−ジメチルアミノピリジン(3.47mmol,0.424g)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)塩酸塩(45.1mmol,8.64g)を含むジクロロメタン(100ml)を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を2N塩酸で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。粗製生成物をジクロロメタンとともに磨砕し、2gの固形(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミドを得た。母液を酢酸エチルに溶解させ、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮し、さらなる収量0.7gの(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミドを得た。
全収量の(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド(10mmol,2.7g)と4−ジメチルアミノピリジン(1.0mmol,0.12g)をピリジン(25ml)に溶解させ、無水酢酸(10.51mmol,0.994ml)を添加し、混合物を室温で撹拌した。1時間後、反応液を185mLの2N塩酸(pHは4になる)中でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮し、2.8gの(トランス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシルアセテートを得た。
(トランス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシルアセテート(2.8g)を、実施例1の工程1bに記載の手順を使用し、60℃の反応温度を用いて16時間で、(トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(2.2g)に変換させた。後者の化合物(2.6g)の反応により、(トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(1.6g)を得た(実施例2の工程2dに記載の手順を使用)。
1H NMR:δ1.50−1.62(m,2H)、1.87−1.98(m,2H)、2.06−2.24(m,4H)、2.07(s,3H)、2.77(s,3H)、2.92−3.00(m,1H)、4.81−4.89(m,1H)、7.42(d,J=5Hz,1H)、7.54(d,J=5Hz,1H)、7.69(s,1H)。
5b.(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテートの合成
(トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(5.49mmol,1.5g)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)に、N−ブロモスクシンイミド(5.49mmol,0.977g)を添加し、混合物を室温で撹拌した。1時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール(0から5%までの勾配のメタノール))、標題化合物(1.8g)を得た。
1H NMR:δ1.47−1.59(m,2H)、1.86−1.97(m,2H)、2.03−2.11(m,2H)、2.07(s,3H)、2.16−2.23(m,2H)、2.86−2.97(m,1H)、2.89(s,3H)、4.78−4.88(m,1H)、7.39(d,J=5Hz,1H)、7.51(d,J=5Hz,1H)。
5c.(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテートの合成
実施例1の工程1fに記載の手順を使用し、(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(0.568mmol,200mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.568mmol,248mg)から、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;1/1のヘプタン/酢酸エチルから酢酸エチルの勾配)を用いた精製後、標題化合物(245mg)を得た。
1H NMR:δ1.51−1.63(m,2H)、1.96−2.27(m,6H)、2.08(s,3H)、2.50(s,3H)、2.96−3.04(m,1H)、4.00(s,6H)、4.12(s,3H)、4.82−4.89(m,1H)、6.58(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.31(m,5H)、7.43(d,J=5Hz,1H)、7.55(d,J=5Hz,1H)、8.57(d,J=10Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=1.64分,(M+H)+=582
N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(0.034mmol,20mg)を含むアセトニトリル(0.5ml)と水(0.5ml)に、水酸化カリウム(0.172mmol,9.65mg)を添加し、110℃で混合物を撹拌した。1時間後、反応混合物を2N塩酸で中和し、ジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタンから25/1のジクロロメタン/メタノールの勾配)、標題化合物(7mg)を得た。
1H NMR:δ1.45−1.63(m,2H)、1.88−2.22(m,6H)、2.49(s,3H)、2.92−3.00(m,1H)、3.77−3.83(m,1H)、4.00(s,3H)、4.01(s,3H)、4.12(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.02−7.31(m,5H)、7.42(d,J=5Hz,1H)、7.56(d,J=5Hz,1H)、8.56(d,J=10Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=1.11分,(M+H)+=540
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
7a.(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキサンカルボキサミドの合成
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミド(40.7mmol,10.9g)を含むジクロロメタン(145ml)と酢酸(1.450ml)の撹拌溶液に、室温で、1−メチルピペラジン(52.9mmol,5.87ml,5.30g)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(81mmol,5.12g)を添加した。室温で16時間後、ジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)を添加し、有機層を分離した。この有機層をブラインで洗浄した。水層をジクロロメタンで2回洗浄し、合わせた有機抽出物を乾燥させた(硫酸ナトリウム)。真空濃縮により粗製生成物(シスとトランスの混合物)を得、これをカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール勾配(0から20%までのメタノール)、シス異性体(275mg)、トランス異性体(2.5g)およびシスとトランスの異性体混合物(5.5g)を得た。
トランス異性体:1H NMR:δ1.23−2.75(m,18H)、2.22(s,3H)、4.69(d,J=5Hz,3H)、6.78−6.83(m,1H)、8.33(d,J=3Hz,1H)、8.46(d,J=3Hz,1H)。
シス異性体:1H NMR:δ1.25−2.75(m,18H)、2.22(s,3H)、4.71(d,J=5Hz,3H)、6.86−6.93(m,1H)、8.33(d,J=3Hz,1H)、8.45(d,J=3Hz,1H)。
7b.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
実施例1の工程1bに記載の手順を使用し、(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキサンカルボキサミド(7.10mmol,2.5g)を、8−クロロ−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンに変換させた。粗製生成物をアセトニトリルからの晶析によって精製し、8−クロロ−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.98g)を得た。母液をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタン メタノール0%から20%までの勾配))、さらに0.30gの8−クロロ−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンを得た。
実施例2の工程2dに記載の手順を使用し、8−クロロ−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(6.98mmol,2.33g)から、8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.8g)を得た。
8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(2.086mmol,654mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に、N−ブロモスクシンイミド(2.295mmol,408mg)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をエバポレートして乾固させた。残渣を9/1のジクロロメタン/メタノール(100mL)に溶解させ、この溶液を、水(2ml)、飽和水性炭酸水素ナトリウム(2mL)および数滴の2N水酸化ナトリウムの混合物で洗浄し、有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、エバポレートして乾固させ、粗製1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.04g)を得た。
1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.04g)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(2.227mmol,0.972g)を含むジオキサン(18mL)と2M水性炭酸カリウム(10.6mmol,5.3mL)の撹拌懸濁液に、窒素雰囲気下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド(ジクロロメタンとの錯体)(0.212mmol,0.171g)を添加し、反応混合物を予熱した油浴によって100℃で加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、水を添加し、9/1のジクロロメタン/メタノールで抽出した。有機層を分離し、水層を9/1のジクロロメタン/メタノールで再度抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、エバポレートして乾固させ、粗製試料を得、これをカラムクロマトグラフィーを用いて精製した(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール勾配(0から15%までのメタノール))。エタノールとの磨砕により、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.44g)を得た。
1H NMR:δ1.42−2.77(m,17H)、2.32,(brs,3H)、2.48(s,3H)、2.89−2.99(m,1H)、4.00(s,3H)、4.01(s,3H)、4.12(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.31(m,5H)、7.42(d,J=5Hz,1H)、7.54(d,J=5Hz,1H)、8.56(d,J=10Hz,1H)、8.68(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.07分,(M+H)+=622
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例7に記載の手順に従い、標題化合物を調製した。
1H NMR:δ1.4−3.5(m,18H)、2.32,(brs,3H)、2.50(s,3H)、2.89−2.99(m,1H)、4.00(s,3H)、4.01(s,3H)、4.13(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.33(m,5H)、7.41(d,J=5Hz,1H)、7.66(brd,J=5Hz,1H)、8.57(d,J=10Hz,1H)、8.68(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.06分,(M+H)+=622
N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
9a.(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンカルボキサミドの合成
3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(5.60mmol,0.726g)を、ジクロロメタン/メタノール(20mL;1/1)に溶解させ、15gの炭酸Si(Silicycle,負荷0.7mmol/g)を添加した。20分後、このスラリーを7gの炭酸Si(Silicycle,負荷0.7mmol/g)とともにカラムに入れ、ジクロロメタン/メタノール(40mL;1/1)で溶出した。この溶液を30mLの容量まで濃縮した(900mbar,浴45度)。この溶液に、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミド(3.74mmol,1g)、酢酸(0.1mL)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.47mmol,0.469g)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。3日後、反応混合物を濃縮し、ジクロロメタンを添加し、水性炭酸水素ナトリウムと水で洗浄した。両方の水層をジクロロメタンで4回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,2/1のヘプタン/酢酸エチルから酢酸エチルまでの勾配)、(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンカルボキサミド(0.47g)と(シス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンカルボキサミド(0.49g)を得た。
トランス異性体:1H NMR:δ1.09−1.21(m,2H)、1.51−1.63(m,2H)、1.83−2.26(m,6H)、3.57(t,J=11Hz,4H)、4.69(d,J=5Hz,3H)、6.8(brs,1H)、8.33(d,J=3Hz,1H)、8.46(d,J=3Hz,1H)。
シス異性体:1H NMR:δ1.04−1.72(m,6H)、1.89−2.01(m,2H)、2.28−2.42(m,2H)、3.50(t,J=12Hz,4H)、4.69(d,J=5Hz,3H)、6.87(brs,1H)、8.32(d,J=3Hz,1H)、8.47(d,J=3Hz,1H)。
9b.N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
(トランス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサン−カルボキサミド(0.46g)から、8−クロロ−3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.405g)を、実施例3の工程3bの手順に従って調製し、カラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカゲル;酢酸エチル)。
8−クロロ−3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.40g)を、実施例2の工程2dの手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;酢酸エチル/10%メタノール)を用いて3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(336mg)に変換させた。
実施例2の工程2fに記載の手順に従い、1−ブロモ−3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(374mg)を、3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(333mg)から調製した。
実施例1の工程1fに記載の手順による反応および作業により、1−ブロモ−3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(58mg)およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;20/1のジクロロメタン/メタノール)を用いて、N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(44mg)を得た。
1H NMR:δ1.23−1.37(m,2H)、1.85−2.28(m,7H)、2.49(s,3H)、2.90−3.00(m,1H)、3.60(t,J=11Hz,4H)、4.00(s,3H)、4.01(s,3H)、4.12(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.02−7.32(m,5H)、7.43(d,J=5Hz,1H)、7.55(d,J=5Hz,1H)、8.57(d,J=10Hz,1H)、8.68(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.46分,(M+H)+=615
N−(4−(3−((シス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例9に記載の手順に従い、標題化合物を調製した。
1H NMR:δ1.56−2.54(m,9H)、2.48(s,3H)、3.02−3.11(m,1H)、3.53(t,J=12Hz,4H)、4.00(s,3H)、4.01(s,3H)、4.12(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.02−7.31(m,5H)、7.41(d,J=5Hz,1H)、7.58(d,J=5Hz,1H)、8.57(d,J=10Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.48分,(M+H)+=615
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
11a.(トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル(2−メトキシエチル)カルバミン酸ベンジルの合成
実施例7の工程7aに記載の手順を使用し、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロ−ヘキサンカルボキサミド(1g)と2−メトキシエタンアミン(0.281g)から、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1.15g,シスとトランスの混合物)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキサン−カルボキサミド(3.15mmol,1.03g)を含むジオキサン(10ml)と水(10ml)の溶液に、トリエチルアミン(3.36mmol,0.47ml)とN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(3.31mmol,825mg)を添加した。室温で2時間撹拌後、水と2N塩酸(1.5ml)を添加し、この混合物をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシル(2−メトキシエチル)カルバミン酸ベンジル(1.45g)を得た。
実施例2の工程2fおよびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;20/1のジクロロメタン/メタノール)に記載の手順を使用し、後者の化合物(1.45g)を、ベンジル−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル(2−メトキシエチル)カルバメートに変換させた。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;1/1のヘプタン/酢酸エチル)により、337mgのシス/トランス異性体混合物と422mgの主にトランスの異性体を得た。
トランス異性体:1H NMR:δ1.61−2.17(m,8H)、2.83−2.97(m,1H)、3.26−3.58(m,7H)、3.87−3.98(m,1H)、5.17(s,2H)、7.30−7.40(m,6H)、7.59(d,J=5Hz,1H)、7.78(s,1H)。
シス異性体:1H NMR:δ1.62−2.25(m,8H)、3.25−3.58(m,8H)、4.08−4.20(m,1H)、5.17(s,2H)、7.30−7.39(m,6H)、7.56(d,J=5Hz,1H)、7.80(brs,1H)。
11b.(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメートの合成
実施例2の工程2fに記載の手順に従い、(トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル(2−メトキシエチル)カルバミン酸ベンジル(422mg)から、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル,1/0から0/1までの勾配のヘプタン/酢酸エチル)後、2−メトキシエチル((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)カルバメートカルバミン酸ベンジル(264mg)を得た。
((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロ−ヘキシル)カルバミン酸2−メトキシエチル(264mg)を含むジクロロメタンの溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.687mmol,122mg)を添加し、反応混合物を室温で1時間加熱した。反応混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮し、295mgの(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル(2−メトキシエチル)カルバミン酸ベンジルを得た。
後者の化合物(295mg)を、37%塩酸(3.4mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌後、水(4mL)を添加した。この混合物をジエチルエーテル(5mL)で2回洗浄し、水層を冷却し、2N水性水酸化ナトリウムで塩基性にした。この塩基性の水性混合物をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮し、(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)シクロヘキサンアミン(188mg)を得た。
実施例1の工程1fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;20/1のジクロロメタン/メタノール)を使用し、後者の化合物(23mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(23mg)から、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(9mg)を得た。
1H NMR:δ0.95(t,J=8Hz,3H)、1.30(d,J=7Hz,3H)、1.35−2.22(m,11H)、2.44(s,3H)、2.70−2.79 1H)、2.92−3.03(m,3H)、3.40(s,3H)、3.57−3.62(m,2H)、3.92(s,3H)、4.91−4.99(m,1H)、7.07−7.12(m,2H)、7.24−7.92(m,1H)、7.41(d,J=5Hz,1H)、7.55(d,J=5Hz,1H)、8.15−8.21(m,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.46分,(M+H)+=424
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例7の工程7aに記載の手順に従い、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミド(1g)とモルホリン(0.44mL)から、調製作業後、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−モルホリノシクロヘキサンカルボキサミド(1.28g)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−モルホリノシクロヘキサンカルボキサミド(3.78mmol,1.28g)を含むアセトニトリル(20mL)に、オキシ塩化リン(18.9mmol,1.71ml)を添加し、70℃で加熱した。4時間後、反応混合物を濃縮乾固し、トルエンとともに2回、共エバポレートした。残渣をアセトニトリルに溶解させ、7N無水アンモニア含有メタノール(27mL)に滴下した。ジクロロメタンを添加し、濾過し、再度濃縮した。この粗製生成物(1,37g)をシリカゲルで精製し(15/85のトルエン/アセトン)、カラムを4/1のジクロロメタン/メタノールですすぎ洗浄し、4−((シス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(412mg)と、4−((トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(387mg)(これには、いくらかシス異性体が含まれていた)を得た。
実施例2の工程2dに記載の手順に従い、4−((トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(387mg)から、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;95/5のジクロロメタン/メタノール)後、4−((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(238mg)を得たが、これにはまだ、いくらかシス異性体が含まれていた。114mgの後者の物質のさらなる精製により、94mgの4−((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリンを得た。
実施例2の工程2fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタン 0から15%までの勾配のメタノール)を使用し、4−((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(91mg)から、4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)モルホリン(87mg)を得た。
実施例1の工程1fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタン 0から15%までの勾配のメタノール)を使用し、後者の化合物(40mg)とN−[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(47mg)から、N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(37mg)を得た。
1H NMR:δ1.40−1.53(m,2H)、1.88−2.00(m,2H)、2.11−2.21(m,4H)、2.37−2.46(m,1H)、2.48(s,3H)、2.60−2.65(m,4H)、2.90−2.99(m,1H)、3.73−3.78(m,4H)、4.00(s,3H)、4.14(s,3H)、7.08(s,1H)、7.16−7.46(m,6H)、7.55(d,J=5Hz,1H)、7.71(d,J=5Hz,1H)、8.77(d,J=9Hz,1H)、8.68(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.28分,(M+H)+=579
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
13a.N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミドの合成
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;4.34mmol,0.81g)を含むジクロロメタン(150ml)の撹拌懸濁液に、3−メチル−3−オキセタンカルボン酸(4.34mmol,0.504g)、トリエチルアミン(9.56mmol,1.33ml)、4−ジメチルアミノピリジン(0.434mmol,0.053g)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(8.69mmol,1.67g)を添加した。室温で16時間撹拌後、この懸濁液をデカライトで濾過し、デカライトをジクロロメタンで洗浄した。合わせた濾液を0.3N塩酸(350mL)、0.03N塩酸(350mL)および炭酸水素ナトリウム(水性)で洗浄した。すべての水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、粗製物質を得た。固体の塩化ナトリウムをすべての水層に添加し、これらをジクロロメタンで5回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、2回目の収量の粗製物質を得た。合わせた粗製生成物をクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル,酢酸エチル)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(0.58g)を得た。
1H NMR:δ1.68(s,3H)、4.52(d,J=6Hz,2H)、4.76(d,J=5Hz,2H)、4.98(d,J=6Hz,2H)、7.13(brs,1H)、8.35(d,J=2Hz,1H)、8.47(d,J=2Hz,1H)。
13b.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(1.945mmol,0.47g)を含むジクロロメタン(10ml)の撹拌溶液(氷浴中で冷却)に、ピリジン(27.2mmol,2.198ml)と無水トリフルオロメタンスルホン酸(11.67mmol,1.971ml)を添加した。氷浴を除き、反応液を室温で撹拌した。2時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈し、水性炭酸水素ナトリウムでクエンチした。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで4回洗浄した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,酢酸エチル)、8−クロロ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.56g)を得た。
実施例2の工程2dに記載の手順に従い、8−クロロ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.5g)から、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;9/1の酢酸エチル/メタノール)後、8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.56g)を得た。
実施例2の工程2fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール=100/3)を使用し、8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.2g)から、1−ブロモ−8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(88mg)を得た。
実施例1の工程1fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール=100/3)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(40mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(68mg)から、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(44mg)
を得た。
1H NMR:δ1.91(s,3H)、2.53(s,3H)、4.01(s,6H)、4.13(s,3H)、4.83(d,J=5Hz,2H)、5.53(d,J=5Hz,2H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.31(m,5H)、7.37(d,J=5Hz,1H)、7.46(d,J=5Hz,1H)、8.58(d,J=9Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=1.07分,(M+H)+=512
N−(4−(3−(ヒドロキシメチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
14a.1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メタノールの合成
実施例13の工程13aに記載の手順に従い、アセトキシ酢酸(0.667g)と2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;0.81g)から、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンから1/1のジクロロメタン/酢酸エチルまでの勾配)後、2−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミノ)−2−オキソ酢酸エチル(0.99g)を得た。
2−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミノ)−2−オキソ酢酸エチル(0.765g)を、反応液においてΝ,Ν−ジメチルホルムアミドなしでオキシ塩化リンを含むアセトニトリルとピリジンを用いる実施例3の工程3bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;1/1のジクロロメタン/酢酸エチル)を使用し、(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(0.11g)に変換させた。
実施例2の工程2dに記載の手順に従い、(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(0.19g)から、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;9/1の酢酸エチル/メタノール)後、(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(153mg)を得た。
実施例2の工程2fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;酢酸エチル)を使用し、(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(0.15g)から、(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(0.19g)を得た。
(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メチルアセテート(0.669mmol,0.19g)を含むエタノール(1mL)に、2M水酸化ナトリウム(1.337mmol,0.669mL)を添加した。室温で15分後、2M塩酸(0.4mL)を添加した。次いで、飽和水性炭酸水素ナトリウム(3mL)を添加し、酢酸エチルで4回抽出した。抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メタノール(145mg)を得た。
1H NMR:δ2.30(t,J=7Hz,1H)、2.92(s,3H)、5.02(d,J=7Hz,2H)、7.48(d,J=5Hz,1H)、7.85(d,J=5Hz,1H)。
14b.N−(4−(3−(ヒドロキシメチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
実施例1の工程1fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メタノール(25mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(50mg)から、N−(4−(3−(ヒドロキシメチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(31mg)を得た。
1H NMR:δ2.53(s,3H)、3.99(s,3H)、4.01(s,3H)、4.12(s,3H)、5.08(brs,2H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.32(m,5H)、7.49(d,J=5Hz,1H)、7.84(d,J=5Hz,1H)、8.57(d,J=9Hz,1H)、8.68(brs,1H)。
UPLC:方法40_80:Rt=1.04分,(M+H)+=472
N−(4−(3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
15a.3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジンの合成
1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)メタノール(0.475mmol,115mg)を含むジクロロメタン(5mL)(懸濁液)に、0℃で、塩化チオニル(0.950mmol,0.069mL)を添加した。反応混合物を室温まで昇温させ、アセトニトリル(4mL)を添加した。1時間後、イミダゾール(2.375mmol,162mg)を添加し、再度1時間後、トリエチルアミン(1.900mmol,0.265mL)を添加した。反応液を室温で3日間撹拌後、反応混合物を真空濃縮した。
残渣に、ジクロロメタンと飽和水性炭酸水素ナトリウムを添加した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル 10/1のジクロロメタン/メタノール)、3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.11g)を得た。
1H NMR:δ2.94(s,3H)、5.52(s,2H)、6.94−7.70(m,5H)。
15b.N−(4−(3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
実施例1の工程1fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと10から17%までの勾配のメタノール)を使用し、3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(32mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(60mg)から、N−(4−(3−((1H−イミダゾル−1−イル)メチル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(35mg)を得た。
1H NMR:δ2.56(s,3H)、4.01(s,3H)、4.03(s,3H)、4.13(s,3H)、5.60(s,2H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.00−7.68(m,9H)、8.62(d,J=9Hz,1H)、8.71(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.26分,(M+H)+=522
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
16a.3−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジルの合成
アゼチジン−3−カルボン酸(49.5mmol,5g)を含むジオキサン(150ml)、水(150ml)およびトリエチルアミン(54.4mmol,7.58ml)に、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(51.9mmol,12.94g)を添加し、室温で半時間撹拌した。反応混合物を水と30mlの2N塩酸でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、相分離フィルターに通して濾過し、真空濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で3回抽出した。水層を合わせ、2N塩酸で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、相分離フィルターに通して濾過し、真空濃縮し、1−(ベンジルオキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(10.27g)を得た。
1−(ベンジルオキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(21.25mmol,5g)を含むジクロロメタン(60ml)の溶液に、窒素雰囲気下、N,N−ジメチルホルムアミド(1.063mmol,0.083ml)と塩化オキサリル(ジクロロメタン中2M溶液,25.00mmol,12.5ml)を添加した。室温で2時間撹拌後、反応混合物を真空濃縮し、5.53グラムの粗製3−(クロロカルボニル)アゼチジン−l−カルボン酸ベンジルを得た。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(109mmol,18.01ml)と、3−(クロロカルボニル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(5.53g)を含むジクロロメタン(32.5ml)の溶液とを、2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;21.80mmol,5.10g)を含むジクロロメタン(55ml)の撹拌懸濁液に室温で添加し、暗褐色溶液を得た。室温で2時間撹拌後、反応混合物を水でクエンチし、デカライトで濾過した。層を分離し、水層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、層をジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,10/0から9/1までのジクロロメタン/メタノール勾配)、3−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(6.46g)を得た。
NMR:δ3.37−3.45(m,1H)、4.16−4.30(m,4H)、4.71(d,J=5Hz,2H)、5.10(s,2H)、6.92−6.97(m,1H)、7.28−7.47(m,5H)、8.33(d,J=2Hz,1H)、8.44(d,J=2Hz,1H)。
16b.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド;IDR 0998,IDR 0993,IDR0988,IDR0989,IDR 0983,IDR 0981の合成
3−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(5.88g)を、実施例3の工程3bに記載の手順を使用し、反応液を室温で1時間撹拌すること、およびカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を用いた精製により、3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(4.99g)に変換させた。
実施例2の工程2dに記載の手順に従い、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;95/5から8/2までのジクロロメタン/メタノール勾配)、3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(4.99g)により、3−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(3.98g)を得た。
実施例2の工程2fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;10/0から9/1までのジクロロメタン/メタノール勾配)を使用し、3−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(1g)から、3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(1.58g)を得た。
3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(1.58g)を、37%塩酸(14.84ml)に溶解させ、室温で撹拌した。1時間後、反応混合物を真空濃縮し、トルエンとともに共エバポレートした。次いで、残渣をジクロロメタン/メタノールに溶解させ、15グラムのシリカ炭酸塩(0.77mmol/グラム)を添加し、この懸濁液を15分間撹拌した。懸濁液を濾過し、固形物をメタノールですすぎ洗浄し、濾液を真空濃縮し、粗製3−(アゼチジン−3−イル)−1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.1g)を得た。
テトラヒドロ−4h−ピラン−4−オン(3.74mmol,0.346ml)を含むジクロロメタン(5ml)と酢酸(0.306ml)に、3−(アゼチジン−3−イル)−1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.872mmol,500mg)を含むジクロロメタン(10ml)を添加し、窒素雰囲気下、室温で20分間撹拌後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.74mmol,235mg)を分割して添加した。1時間後、反応混合物を水でクエンチし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した(反応混合物のpHは約7)後、2M水酸化ナトリウムをpHが11に達するまで添加し、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、相分離フィルターに通して濾過し、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、1−ブロモ−8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(38mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと10から15%までの勾配のメタノール)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(37.8mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(47.0mg)から、83mgの純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、6mgの4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1h−インドール−2−カルボキサミドを得た。
1H NMR:δ1.35−1.77(m,4H)、2.42−2.52(m,1H)、2.50(s,3H)、3.36−3.44(m,2H)、3.57−3.63(m,2H)、3.87−4.14(m,5H)、4.01(s,6H)、4.13(s,3H)、6.57(d,J=9Hz,1H)、7.03−7.32(m,5H)、7.46(d,J=5Hz,1H)、7.65(d,J=5Hz,1H)、8.58(d,J=9Hz,1H)、8.69(brs,1H)。
UPLC:方法0_60:Rt=2.43分,(M+H)+=581
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例16の工程16aに記載の手順を使用し、1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]ピペリジン−4−カルボン酸(2.5g)を、2.75gの粗製4−(クロロカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルに変換させ、後者の化合物を2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;2.28g)とカップリングさせ、カラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル,100/0から90/10までのジクロロメタン/メタノール勾配)後、4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(3.08g)を得た。
4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(3.08g)を、実施例1の工程1bに記載の手順を使用し、反応液を70℃で1.5時間撹拌すること、およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)により、4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(2.97g)に変換させた。
4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(2g)を、実施例2の工程2dに記載の反応手順、酢酸エチル/飽和水性炭酸水素ナトリウムでの抽出を用いた作業、およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル:10/0から9/1までのジクロロメタン/メタノール勾配)に従い、4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.50g)に変換させた。
実施例2の工程2fに記載の手順を使用し、反応を室温で行い、カラムクロマトグラフィーによる精製なしで、4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(165mg)から、粗製4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(239mg)を得、これを、そのままで次の工程に使用した。
4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.471mmol,202mg)を、
37%塩酸(32.9mmol,2.745ml)に溶解させた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、水性混合物をジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を水性水酸化ナトリウムで塩基性化し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(100mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(44mg)から、18mgの純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、3.3mgの4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.15分,(M+H)+=525
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.447mmol,132mg)を含むトルエン(1ml)とN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)に、トリエチルアミン(0.894mmol,0.125ml)と2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(0.447mmol,0.046ml)を添加した。室温で2時間撹拌後、水とジクロロメタンを添加し、混合物を相分離フィルターに入れ、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、2−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(100mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLCによる精製(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を使用し、2−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(33mg)とN−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(35.3mg)から、N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(6mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.34分,(M+H)+=580
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
N,N−ジメチルグリシン(0.445mmol,45.9mg)を含むジクロロメタン(1ml)とN,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.762mmol,0.291ml)とO−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(0.617mmol,198mg)を添加し、室温で10分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(2ml)とN,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)に溶解させた1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.440mmol,130mg)を添加した。室温で2時間撹拌後、水とジクロロメタンを添加し、混合物を相分離フィルターに入れ、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン(141mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン(46mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(49mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、15mgのN−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.31分,(M+H)+=580
N−(4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
Boc−アミノキシ酢酸(78mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(130mg)の手順の反応を使用し、2−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチルカルバミン酸tert−ブチル(319mg)を粗製生成物として得、これを、さらに精製せずに使用した。再度、実施例19に記載の手順を使用し、後者の化合物(50mg)から、2−(4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチルカルバミン酸tert−ブチル(31mg)を得た。後者の化合物(31mg)をジクロロメタン(2ml)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.2ml)を添加した。室温で18時間撹拌後、水、水性炭酸水素ナトリウムおよび水酸化カリウム(pH>9まで)を添加した。ジクロロメタン/メタノール(9/1)での2回の抽出、相分離フィルターでの濾過、および真空濃縮により、N−(4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(14mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.22分,(M+H)+=552
N−(4−(3−(1−カルバモイルピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.169mmol,50mg)を、ジクロロメタン(1ml)に溶解させ、トリエチルアミン(0.545mmol,76μl)とイソシアン酸トリメチルシリル(0.186mmol,25.3μl)を0℃で添加した。室温で1時間撹拌後、水と2N塩酸を添加し、15分間撹拌した。反応混合物を2N水性水酸化ナトリウムでpH=10まで塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(40mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(20mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(26mg)から、N−(4−(3−(1−カルバモイルピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(10.5mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.45分,(M+H)+=568。
4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル
1−ブロモ−8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.169mmol,50mg)をジクロロメタン(1ml)に溶解させ、トリエチルアミン(0.337mmol,47μl)とクロロギ酸メチル(0.186mmol,14.40μl)を0℃で添加した。室温で1時間撹拌後、水とジクロロメタンを添加した。有機層を分離し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル(51mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル(25mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(31mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル(5mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=1.00分,(M+H)+=583。
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量80%;4.44mmol,1g)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(17.77mmol,3.10ml)を含むジクロロメタン(20ml)にN
2下、0℃で、N−メチルピペラジン−4−カルバモイルクロリド塩酸塩(4.89mmol,0.973g)を添加した。室温で18時間撹拌後、水を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド(513mg)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド(485mg)を含むアセトニトリル(3mL)に、N2流下、オキシ塩化リン(878μl)を添加し、60℃(浴温度)で5時間および80℃で1時間加熱した。次いで、反応混合物を真空濃縮した。トルエンを添加し、混合物を真空濃縮した。残渣をアセトニトリルに溶解させ、冷却しながら7Nアンモニア含有メタノールを添加し、この懸濁液を16時間撹拌し、次いで濾過し、濾液を真空濃縮した。ジクロロメタンを残渣に添加し、再度濾過し、濾液を真空濃縮し、8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(400mg)を得た。
8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(51mg)を、実施例2の工程2dに記載の反応手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;酢酸エチル)に従い、8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(31mg)に変換させた。
実施例1の工程1dに記載の手順を使用し、反応を50℃で1時間行い、カラムクロマトグラフィーにより精製(シリカゲル;酢酸エチル)し、8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(31mg)から、1−ブロモ−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(16mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から5%までの勾配のメタノールを使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(16mg)とN−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(23mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(12mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.29分,(M+H)+=510。
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(モルホリン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例23について記載の手順に従い、N−メチルピペラジン−4−カルバモイルクロリドの代わりにモルホリン−4−カルボニルクロリドを使用し、標題化合物を調製した。
UPLC:方法40_80:Rt=1.08分,(M+H)+=497。
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル
25a.2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピルの合成
トリホスゲン(1.485mmol,0.441g)を含むテトラヒドロフラン(20ml)の溶液に、4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸、ピナコールエステル(4.01mmol,1g)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.02mmol,0.829ml)を含むテトラヒドロフラン(30ml)の溶液を室温で滴下した。温度を20〜30℃に維持した。30分後、温度を20〜30℃に維持しながら、反応混合物に、2−プロパノール(8.03mmol,0.614ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.02mmol,0.829ml)を含むテトラヒドロフラン(20ml)の溶液を滴下した。反応混合物を還流するまで加熱した。2時間後、さらに10mlの2−プロパノールを添加し、反応混合物を還流温度で3日間撹拌した。反応混合物を水(150ml)に注入し、酢酸エチル(150ml)で抽出した。有機層を10%塩化ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、乾固するまでエバポレートし、2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル(1.18g)を暗褐色油状物として得た。
1H NMR:δ1.30(d,J=7Hz,6H)、1.34(s,12H)、3.91(s,3H)、5.03(七重項,1H)、7.24−7.26(m,1H)、7.31(brs,1H)、7.42−7.46(m,1H)、8.09−8.15(m,1H)。
25b 2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピルの合成
クロロギ酸トリクロロメチル(4.19mmol,0.505ml)を含む酢酸エチル(5ml)に、0℃で、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(6.98mmol,0.895ml)を含む酢酸エチル(5ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.98mmol,1.217ml)を滴下した。1時間後、混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタン(25ml)に溶解させ、2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量60%;10.00mmol,3g)とトリエチルアミン(27.9mmol,3.89ml)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、デカライトで濾過し、水で洗浄し、相分離フィルターで濾過し、真空濃縮した。粗製生成物を1%トリエチルアミン含有ジクロロメタンに溶解させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;1%トリエチルアミン含有ジクロロメタン)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミド(1.5g)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミド(1.2g)を、実施例3の工程3bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール(継続的に1%トリエチルアミン))を用いて、8−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(0.44g)に変換させた。
8−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(840mg)を、実施例2の工程2dに記載の反応手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;99/1のジクロロメタン/メタノール(継続的に1%トリエチルアミン))に従い、8−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(650mg)に変換させた。
実施例2の工程2fに記載の手順を使用し、反応を室温で行い、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;99/1のジクロロメタン/メタノール(継続的に1%トリエチルアミン))、8−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(650mg)から、8−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(280mg)を得た。
8−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.246mmol,440mg)を含むアセトン(5ml)に、36%塩酸(12.46mmol,1.3ml)を添加した。60℃で16時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を、ジクロロメタンに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、相分離フィルターで濾過し、濃縮した。粗製生成物をジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製し(1:1から0:1までの勾配のヘプタン/酢酸エチル)、出発物質と生成物の0.2gの混合物を得た。この混合物をテトラヒドロフラン(1ml)に溶解させ、10%H2SO4水溶液(2ml)を添加し、混合物を室温で撹拌した。混合物を固体の炭酸水素ナトリウムで中和し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。粗製生成物をジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン)、1−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−4−オン(60mg)を得た。
実施例2の工程2bに記載の手順に従い、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン)、1−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−4−オン(60mg)から、4−(1−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)モルホリン(70mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLCでの精製(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を使用し、4−(1−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)モルホリン(30mg)と2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル(26.4mg)から、2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル(7mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.03分,(M+H)+=509。
先の実験、特に、実施例2、7、9および12において記載の手順を使用し、以下の化合物をN−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキサミドから調製した。
26a.(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=2.28分,(M+H)
+=538。
26b.N−(4−(3−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.25分,(M+H)
+=567。
26c.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((シス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロ−ヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.43分,(M+H)
+=611。
26d.4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.42分,LC−MSカラム1:Rt 2.45分(M+H)
+=609
26e.N−(4−(3−((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.32分,(M+H)
+=567。
26f.(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((シス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=2.17分,(M+H)
+=577。
26g.(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((シス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=2.43分,(M+H)
+=542。
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((1r,3r)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの代わりに3−オキソ−シクロブタンカルボン酸を用いて実施例2の工程2aに記載の手順を適用し、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−オキソシクロブタン−カルボキサミドを調製した。実施例7に記載の手順を使用し、後者の化合物を用いて、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((1r,3r)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメートを調製した。
UPLC:方法0_60:Rt=2.04分,LC−MSカラム2:Rt 2.31分(M+H)+=521。
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロペンチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの代わりに3−オキソ−1−シクロペンタンカルボン酸を使用すること以外は実施例2の工程2aに従い、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−オキソシクロブタン−カルボキサミドを調製した。実施例7に記載の手順を使用し、後者の化合物を用いて、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロペンチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメートを調製し、これを、シスおよびトランス異性体のラセミ混合物として単離した。
UPLC:方法0_60:Rt=2.68分および2.72分,(M+H)+=535。
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)シクロヘキサンアミン(0.182mmol,67mg)を含むジクロロメタン(2ml)とトリエチルアミン(0.912mmol,0.127ml)に、0℃で、塩化アセチル(0.274mmol,0.020ml)を添加した。1時間撹拌後、ジクロロメタンと水を添加した。有機層を分離し、相分離フィルター上で乾燥させ、真空濃縮し、N−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド(72mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLCでの精製(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を使用し、N−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド(22mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(19.5mg)から、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(10mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=0.91分,LC−MSカラム2:Rt 2.61分(M+H)+=566。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(3.71mmol,1.30g)を、37%塩酸(240mmol,20ml)に溶解させた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水に注入し、ジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を真空濃縮し、トルエンおよびエタノールとともに共エバポレートした。残渣をメタノールに溶解させ、炭酸Siカラム(Silicycle,負荷0.7mmol/g)で2回溶出させ、8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.93g)を得た。
8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(172mg)を、さらなる水性水酸化カリウムを用いて抽出液の水層をpH10に調整する実施例2の工程2bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンから9/1のジクロロメタン/メタノールまでの勾配(継続的に1%トリエチルアミンを存在させる)に従い、8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(103mg)に変換させた。
8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.303mmol,91mg)を、ジクロロメタン(2ml)と酢酸(30.3mmol,1.734ml)に溶解させた。撹拌しながら、臭素(0.303mmol,0.016ml)を含むジクロロメタン(0.2mL)を添加した。室温で1時間撹拌後、水を添加し、混合物を真空濃縮した。残渣に飽和水性炭酸水素ナトリウムを添加し、混合物をジクロロメタン/メタノールで2回抽出した。合わせた有機層を真空濃縮し、1−ブロモ−8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(88mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLCでの精製(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(29mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(33.4mg)から、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(5.7mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.28分,(M+H)+=609。
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
トリクロロクロロギ酸メチル(5.45mmol,0.657ml)を含むテトラヒドロフラン(20ml)を0℃まで冷却し、1−ピペラジンカルボン酸ベンジル(4.54mmol,0.876ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(9.99mmol,1.651ml)を含むテトラヒドロフラン(20ml)の溶液を滴下した。0℃で1時間撹拌後、固形物をデカライトでの濾過によって除去し、濾液を真空濃縮し、粗製4−(クロロカルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルを得た。後者の化合物を、2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量69%;3.49mmol,0.91g)を含むジクロロメタン(15ml)とトリエチルアミン(10.46mmol,1.458ml)に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をデカライトで濾過した(ジクロロメタンで洗浄)。濾液を濃縮し、粗製生成物をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(1.15g)を得た。
4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(1.15g)を、反応を70℃で2時間行う実施例1の工程1bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(522mg)に変換させた。
4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(522mg)を、実施例2の工程2dに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(486mg)に変換させた。
4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(486mg)を含む37%塩酸(97mmol,8ml)室温で2時間撹拌した。次いで、水(16ml)を添加し、混合物をジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を真空濃縮し、トルエンおよびエタノールとともに共エバポレートし、8−メチル−3−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(322mg)を得た。
8−メチル−3−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(0.359mmol,91mg)とトリエチルアミン(1.793mmol,0.250ml)を含むジクロロメタン(5ml)に、無水酢酸(0.538mmol,0.051ml)を添加した。室温で20時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、24mgの粗製生成物を得た。水層に固体の塩化ナトリウムを添加し、混合物をジクロロメタン/メタノール(4/1)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、さらに47mgの粗製生成物を得た。合わせた粗製試料をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、1−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(56mg)を得た。
1−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.208mmol,54mg)を含むジクロロメタン(1ml)に室温で、N−ブロモスクシンイミド(0.208mmol,37.1mg)を添加した。室温で5分間撹拌後、水を添加し、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を相分離フィルター上で乾燥させ、真空濃縮し、1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(62mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(30mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(35.4mg)から、((S)−ペンタン−2−イル4−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート(23mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=0.94分,(M+H)+=495。
N−(4−(3−(4−(1−アセチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
8−メチル−3−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(299mg)を含むメタノールに、少量の炭酸Si(Silicycle,負荷0.7mmol/g)を添加し、溶媒を減圧除去した。残渣を炭酸Si(3g)を含むカラムに入れ、ジクロロメタン/メタノール(4:1)で溶出させ、8−メチル−3−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(196mg)を得た。後者の化合物(50mg)を、実施例2の工程2bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンから85/15のジクロロメタン/メタノールまでの勾配)に従い、1−(4−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(99mg)に変換させた。
1−(4−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(0.102mmol,35mg)を含むジクロロメタン(1ml)に室温で、N−ブロモスクシンイミド(0.102mmol,18.19mg)を添加した。室温で5分間撹拌後、水を添加し、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を相分離フィルター上で乾燥させ、真空濃縮し、1−(4−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(32mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、1−(4−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(30mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(34.2mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、N−(4−(3−(4−(1−アセチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(11mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.22分,(M+H)+=651。
実施例4の工程4cに記載のものと同様の手順を使用し、以下の化合物を1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン誘導体から調製した。
33a.(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=2.06分,(M+H)
+=549。
33b.N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロアセテート
UPLC:方法0_60:Rt=2.27分,(M+H)
+=592。
33c.N−(4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.23分,(M+H)
+=620。
33d.(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=2.19分,(M+H)
+=577。
33e.(R)−N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法0_60:Rt=2.17分,(M+H)
+=596。
33f.(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
UPLC:方法0_60:Rt=1.96分,(M+H)
+=549。
33g.N−(4−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
UPLC:方法40_80:Rt=0.92分,(M+H)
+=568。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを、8−メチル−3−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジンとテトラヒドロ−4h−ピラン−4−オンから、実施例32に記載の手順を用いて調製した。
UPLC:方法0_60:Rt=2.19分,(M+H)+=610。
(R)−4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例32に記載の手順を使用し、(R)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩を、(R)−4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドに変換させた。
UPLC:方法0_60:Rt=2.59分,(M+H)+=595。
(S)−4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
標題化合物を、R−異性体に適用したものと同じ方法を用いて調製した。
UPLC:方法0_60:Rt=2.51分,(M+H)+=595。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピペラジン塩酸塩(10.94mmol,2.5g)を含むテトラヒドロフラン(50ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(32.8mmol,5.42ml)の混合物の懸濁液を、クロロギ酸トリクロロメチル(13.12mmol,1.583ml)を含むテトラヒドロフラン(50ml)に0℃で添加した。0℃で1時間後、反応混合物をデカライトで濾過し、フィルターをテトラヒドロフランで洗浄した。次いで、濾液を真空濃縮した。残渣(4.52g,粗製)を、2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;8.43mmol,1.97g)を含むジクロロメタン(50ml)とトリエチルアミン(25.3mmol,3.52ml)の混合物に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をデカライトで濾過し、フィルターをジクロロメタンで洗浄した。濾液を水で洗浄した。水層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−カルボキサミド(2.707g)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−カルボキサミド(1.382mmol,500mg)を含む酢酸エチル(5ml)に0℃で、オキシ塩化リン(5.53mmol,0.515ml)を添加した。反応混合物を室温で2日間および60℃で1日撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、過剰の固形炭酸水素ナトリウムを添加し、この懸濁液を0℃で10分間および室温で20分間撹拌した。次いで、この懸濁液を再度0℃まで冷却し、水を添加し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンに0から10%までの勾配のメタノールを適用)、7−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(119mg)を得た。
7−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(269mg)を、実施例2の工程2dに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、7−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(178mg)に変換させた。
実施例2の工程2fに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、7−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(178mg)を、7−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(151mg)に変換させた。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、7−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(30mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(35.8mg)から、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(43mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=1.33分,(M+H)+=632。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量77%;5.36mmol,1.0g)と1−メチル−2−オキソピペリジン−4−カルボン酸(5.36mmol,0.843g)を、実施例13の工程13aの手順に従って適用し、カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル;10%メタノールを含むジクロロメタン)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチル−2−オキソピペリジン−4−カルボキサミド(940mg)を得た。
実施例3の工程3bに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;10%メタノールを含むジクロロメタン)を使用し、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチル−2−オキソピペリジン−4−カルボキサミド(407mg)を、4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン(140mg)に変換させた。
4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン(140mg)を、実施例2の工程2dに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーを用いた精製(シリカゲル;1/0から0/1までのヘプタン/酢酸エチルの勾配,次いで、カラムを10%メタノール含有ジクロロメタンですすぎ洗浄)を使用して、1−メチル−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−2−オン(50mg)に変換させた。
1−メチル−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−2−オン(0.205mmol,50mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(0.6ml)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.225mmol,40.1mg)を添加し、反応混合物を室温で15分間撹拌した。ジクロロメタン/水性炭酸水素ナトリウムでの抽出、乾燥(硫酸ナトリウム)および真空濃縮により粗製生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;10%メタノールを含むジクロロメタン)、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン(46mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLCでの精製(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を使用し、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン(46mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(62.1mg)から、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(15mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=0.94分,(M+H)+=553。
N−(4−(3−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例17に記載の手順を使用し、(トランス)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−シクロヘキサンカルボン酸を用いて、N−(4−(3−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを調製した。
UPLC:方法0_60:Rt=2.25分,(M+H)+=539。
N−(4−(3−((トランス)−4−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例17に記載の手順を使用し、(トランス)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸を用いて、(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサンアミンを調製した。後者の化合物(0.217mmol,67.1mg)を、N,N−ジメチルホルムアミドに溶解させ、炭酸カリウム(0.651mmol,90mg)を添加した後、2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン(0.217mmol,17.47μl,31.5mg)を添加し、反応混合物をマイクロ波中で60℃にて撹拌した。1時間後、さらなる量の2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン(0.217mmol,17.47μl,31.5mg)を添加し、反応混合物をマイクロ波中で60℃にてさらに1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、フィルターをアセトニトリルですすぎ洗浄し、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,10/0から9/1までのジクロロメタン/メタノールの勾配)、(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−N−(2,2−ジフルオロエチル)シクロヘキサンアミン(39.8mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;4/1のジクロロメタン/メタノール)を使用し、(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−N−(2,2−ジフルオロエチル)シクロヘキサンアミン(20mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(23.4mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、N−(4−(3−((トランス)−4−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(9mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.34分,(M+H)+=603。
イソプロピル4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバメート
41a.2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸イソプロピルの合成
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル(0.298mmol,0.10g)を含むテトラヒドロフラン(1ml)に室温で、水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散液,0.350mmol,0.014g)とヨードメタン(0.803mmol,0.05ml)を続けて添加した。1時間後、塩化アンモニウム水溶液を添加し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸イソプロピル(0.14g)を得、これを、さらに精製せずに使用した。
LC−MSカラム1:Rt 4.43分(M+H)+=350。
41b.イソプロピル4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバメートの合成
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;酢酸エチルと0%から5%までの勾配のメタノール)を使用し、1−ブロモ−3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(20mg)と2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸イソプロピル(23.4mg)から、イソプロピル4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバメート(20mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.88分,(M+H)+=528。
5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メトキシ−1h−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(0.602mmol,116mg)とO−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.662mmol,252mg)を、4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸ピナコールエステル(0.602mmol,150mg)を含むジクロロメタン(2.5ml)とピリジン(0.5ml)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌後、真空濃縮した。ジクロロメタンと水を残渣に添加し、有機層を分離し、水で洗浄した。両方の水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ジクロロメタン)、5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド(278mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;30%から100%までの勾配の酢酸エチルを用いたヘプタン)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(21mg)と5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド(23.4mg)から、5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド(14mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.88分,(M+H)+=513。
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−メチル−ピペリジン−4−カルボン酸の塩酸塩(11.36mmol,2.04g)とN,N−ジメチルホルムアミド(0.129mmol,0.01ml,9.40mg)を含むジクロロメタン(10ml)の懸濁液に0℃で、塩化オキサリル(14.76mmol,1.40ml)を滴下した。冷却浴を除き、反応混合物を室温で20時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空濃縮し、1−メチルピペリジン−4−カルボニルクロリド塩酸塩(2.5g)を得た。
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量70%;7.85mmol,1.7g)を含むN,N−ジイソプロピルエチルアミン(39.3mmol,6.84ml)とジクロロメタン(30ml)の溶液に0℃で、1−メチルピペリジン−4−カルボニルクロリド塩酸塩(9.42mmol,2.2g)を注意深く添加した。次いで、冷却浴を除いた。2時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を添加し、ジクロロメタン(30mL)で5回抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥させ、濃縮し、トルエンとともに2回共エバポレートし、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(1.75g)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(6.51mmol,1.75g)を含むアセトニトリル(10ml)の溶液に、オキシ塩化リン(65.1mmol,6.36ml)を添加し、この溶液を80℃で4時間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、トルエンとともに共エバポレートした。残渣を氷浴中で冷却し、7Nアンモニア含有メタノール(50ml)とジクロロメタン(50ml)でクエンチした。固形物を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残渣に、ジクロロメタン(50ml)と7Nアンモニア含有メタノール(1ml)を添加した。室温で10分後、固形物を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残渣に、ジクロロメタン(50ml)を添加した。室温で10分後、固形物を濾過によって除去し、濾液を濃縮し、8−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.5g)を得た。
8−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.6g)を、実施例1の工程1cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル,10/0から9/1までのジクロロメタン/メタノールの勾配)を用いて、8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.2g)に変換させた。
実施例2の工程2fに記載の手順を適用し、カラムクロマトグラフィーによる精製なしで、8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.19g)から、粗製1−ブロモ−8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.40mg)を得た。この粗製物質(0.032mmol,10mg)とN−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.039mmol,15.77mg)をエタノール(0.8ml)、トルエン(0.2ml)に溶解させた。炭酸カリウム(0.194mmol,0.097ml)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.617μmol,1.869mg)を添加し、反応混合物を140℃(マイクロ波)で10分間撹拌した。ジクロロメタンと水を添加し、有機層を分離し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。分取用HPLC(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を用いた精製によって、N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(8.3mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.22分,(M+H)+=509。
(S)−4−ヒドロキシブタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−(+)−ブタン−1,3−ジオール(3.00mmol,0.270g)を、イミダゾール(5.99mmol,0.41g)とtert−ブチルジメチルシリルクロリド(3.00mmol,0.45g)の撹拌溶液に室温で添加した。室温で6時間後、水(50mL)を添加し、ジクロロメタン(20mL)で2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、(S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ブタン−2−オール(0.654g)を得た。
(S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ブタン−2−オール(1.649mmol,337mg)を含むジクロロメタン(4ml)に、モレキュラーシーブス(4Å)、2−(4−イソシアナト−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.374mmol,378mg)および4−ジメチルアミノピリジン(0.275mmol,33.6mg)を添加し、混合物を40℃(油浴温度)で18時間撹拌した。モレキュラーシーブスを濾過によって除去し、濾液を水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、粗製生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ヘプタンと10%から50%までの勾配の酢酸エチル)、(S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ブタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(443mg)を得た。テトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中1M,1.22mmol,1.22ml)を、(S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ブタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(240mg)を含むテトラヒドロフラン(1ml)に室温で添加した。20時間後、水を反応混合物に添加し、ジクロロメタンで抽出し、有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮し、(S)−4−ヒドロキシブタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(268mg)を得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(35mg)と(S)−4−ヒドロキシブタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(61.7mg)から、(S)−4−ヒドロキシブタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(15.5mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.65分,(M+H)+=455。
4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−フルオロ−1h−インドール−2−カルボン酸メチル(1.211mmol,234mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に0℃で、水素化ナトリウム(1.817mmol,72.7mg)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、ヨードメタン(1.817mmol,0.113ml,258mg)を添加した。3時間撹拌後、水を添加し、生成物をジクロロメタンで抽出し、真空濃縮し、4−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸メチル(264mg)を得た。後者の化合物をエタノール(5ml)に溶解させた。次いで、2N水性水酸化ナトリウム(5.84mmol,2.92ml)と水酸化カリウム(1.168mmol,65.5mg)を添加し、反応混合物を80℃で一晩撹拌した。2N塩酸を反応混合物に添加し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮し、4−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(189mg)を得た。
4−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(189mg)と4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸、ピナコールエステル(244mg)を、実施例1の工程1eに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル、ヘプタンと0から20%までの勾配のエタノール)を用いて、4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(280mg)に変換させた。
実施例4の工程4cに記載の手順および分取用HPLC(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)を用いた精製を使用し、粗製1−ブロモ−8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(実施例43参照,43.7mg)と4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(60mg)から、4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(4.8mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.39分,(M+H)+=527。
N−(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(0.225mmol,46.1mg)とO−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.247mmol,94mg)を、5−フルオロ−2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.225mmol,60mg)を含むジクロロメタン(2.5mL)とピリジン(0.5mL)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌後、真空濃縮した。水を残渣に添加し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を水で洗浄した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ヘプタン/酢酸エチル)、純粋でないN−(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(45mg)を得た。後者の化合物と1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(35mg)を、実施例4の工程4cに記載の手順を用いて反応させ、カラムクロマトグラフィーを用いて精製し(シリカゲル,ヘプタン/酢酸エチル)、N−(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(9.7mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=1.36分,(M+H)+=544。
5−ヒドロキシペンタン−2−イル5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2h−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート,FEIJ 0247,FEIJ 0251A001
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタン−2−イル5−フルオロ−2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例44に記載の手順に従って調製,82mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(47.5mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCを用いて精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、5−ヒドロキシペンタン−2−イル5−フルオロ−2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2h−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(14mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.47分,(M+H)+=487。
(S)−sec−ブチル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
2−(4−イソシアナト−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.5g)と(S)−ブタン−2−オール(0.135g)を実施例3の工程3cに記載の手順に従って反応させ、(S)−sec−ブチル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(0.70g)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(25mg)と(S)−sec−ブチル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(22mg)から、(S)−sec−ブチル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(15.5mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.87分,(M+H)+=535。
N−(4−(3−(1’−アセチル−1,4’−ビピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−アセチル−4−ピペリドン(0.877mmol,0.109ml)を含むジクロロメタン(3ml)と酢酸(0.143ml)に、窒素雰囲気下、8−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.797mmol,172mg)を含むジクロロメタン(4ml)とメタノール(1ml)を添加した。20分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.877mmol,55.1mg)を添加した。室温で1時間撹拌後、1−アセチル−4−ピペリドン(0.877mmol,0.109ml)と酢酸(0.05ml)を添加した。1.5時間後、水を反応混合物に添加し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を水層に添加し、水酸化カリウムで塩基性(pH10)にした。この水性塩基性混合物をジクロロメタン/メタノール(9/1)で抽出し、有機抽出物を真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;1%トリエチルアミン含有ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、1−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−イル)エタノン(174mg)を得た。
1−(4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−イル)エタノン(0.249mmol,85mg)を含むジクロロメタン(2ml)と酢酸(1.425ml)に、臭素(0.249mmol,0.013ml)を添加した。室温で1時間撹拌後、反応混合物を真空濃縮した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した。水酸化ナトリウムを用いてpHを10に調整し、この水性塩基性混合物をジクロロメタン/メタノール(9/1)で2回抽出し、有機抽出物を真空濃縮し、1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−イル)エタノン(68mg)を得た。
1−(4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−イル)エタノン(22mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(23mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCを用いて精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、N−(4−(3−(1’−アセチル−1,4’−ビピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(5.1mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.22分,(M+H)+=650。
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((S)−1−(2−メトキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩を、(R)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩と同様にして調製した。(S)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(0.31mmol,100mg)を含むジクロロメタン(5ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.778mmol,0.311ml)に0℃で、塩化メトキシアセチル(0.534mmol,0.049ml)を含むジクロロメタン(0.5ml)の溶液を添加した。室温で1時間撹拌後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、(S)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(80mg)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)を使用し、(S)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(40mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(45.3mg)から、純粋でない生成物を得た。分取用HPLCでさらに精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(3−((S)−1−(2−メトキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート(29mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.53分,(M+H)+=510。
(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルシクロペンチルカルバメート
N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(0.037mmol,20mg)とN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(7.41μmol,0.906mg)を含むジクロロメタン(2ml)に、イソシアン酸シクロペンチル(0.185mmol,20.60mg)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、ピリジン(2ml)を添加し、混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、得られた懸濁液を濾過した。濾液をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から5%までの勾配のメタノール)、(トランス)−4−(1−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド)フェニル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルシクロペンチルカルバメート(6mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=1.53分,(M+H)+=651。
(R)−N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド THA 1803,THA 1816,THA 1819
(R)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(0.23mmol,75mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.334mmol,0.233ml)に、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(0.280mmol,0.029ml)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)の溶液を滴下した。
反応混合物を室温で18時間撹拌後、これを水に注入し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、(R)−2−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(60mg)を得た。
(R)−2−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(22mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(23mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCを用いて精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、(R)−N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(28.6mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.22分,(M+H)+=650。
(R)−N−(4−(3−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
(R)−1−ブロモ−8−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(0.15mmol,50mg)を含むジクロロメタン(4ml)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.889mmol,0.155ml)に0℃で、塩化アセトキシアセチル(0.187mmol,0.020ml)を含むジクロロメタン(0.5ml)の溶液を滴下した。室温で1時間撹拌後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、(R)−2−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソ酢酸エチル(45mg)を得た。
(R)−2−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソ酢酸エチル(0.105mmol,40mg)を含むメタノール(4ml)に、炭酸カリウム(0.126mmol,17.40mg)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌後、固形物を濾過によって除去し、濾液を真空濃縮し、(R)−1−(3−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタノン(35.6mg)を得た。後者の化合物(35.6mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(50mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCを用いて精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、((R)−N−(4−(3−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピロリジン−3−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(25.8mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.38分,(M+H)+=569。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(ピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−(4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.108mmol,45.4mg)を含むエタノールに、2M塩酸(4.32mmol,2.16ml)を添加し、還流下で4時間撹拌した。反応混合物を冷却し、真空濃縮し、トルエンとともに2回共エバポレートし、ジクロロメタンで2回洗浄し、1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(ピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(56mg)生成物を得、これを、さらに精製せずに使用した。
1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(ピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン塩酸塩(40mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(42mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(ピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(8mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.11分,LC−MSカラム2:Rt 2.29分(M+H)+=608。
4−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
実施例1の工程1eに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ヘプタンから4/1のヘプタン/酢酸エチルまでの勾配)により、
4−クロロ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(200mg)を、その酸塩化物に変換させ、これと、2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを反応させ、4−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(240mg)を得た。
4−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(30mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、4−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(21mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.87分,LC−MSカラム2:Rt 2.20分(M+H)+=576。
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド
4−アミノ−3−メトキシフェニルボロン酸ピナコールエステル(1340mg,5.38mmol)を含むテトラヒドロフラン(20ml)に、窒素雰囲気下、2Mの塩化エチルマグネシウムを含むテトラヒドロフランの溶液(2.69ml,5.38mmol)をゆっくり添加し、得られた溶液を1時間還流加熱した。6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸メチル(500mg,2.56mmol)を添加し、反応混合物を18時間還流加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、ブラインに注入した。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を、逐次、水とブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカゲル;ヘプタンと0から50%までの勾配の酢酸エチル)。生成物を高温のジクロロメタンに溶解させ、残留固形物を濾過によって除去した。濾液を濃縮し、残渣を、高温のジクロロメタンに溶解させ、ジエチルエーテルを添加した。形成された固形物を濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させ、N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド(343mg)を得た。
N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド(32mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド(13mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.07分,(M+H)+=598。
N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド
実施例56に記載の手順に従い、6−メチル−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸メチルの代わりに6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸メチルを用いて、N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミドを調製した。
UPLC:方法0_60:Rt=1.80分,(M+H)+=584。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(0.844g,4.42mmol)と2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1g,4.01mmol)を含むジクロロメタン(20ml)に0℃で、窒素雰囲気下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)塩酸塩(0.846g,4.42mmol)と1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.546g,4.01mmol)を添加した。得られた褐色溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水に注入し、固形物を濾過によって収集し、いくらかの水で洗浄した。固形物を40℃の真空炉内で乾燥させた。固形物をアセトニトリル(50ml)とメタノール(10ml)に懸濁させ、60℃で1時間加熱した。固形物を濾過によって収集し、高温のアセトニトリルで洗浄した。次いで、固形物をジクロロメタン中で一晩撹拌した。混合物をフィルターで濾過した。濾液を真空濃縮し、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(1.1g)を得た。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(32mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(11mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.95分,(M+H)+=608。
4−ヒドロキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
59a 2−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバモイル)−1−メチル−1H−インドル−4−イルアセテートの合成
4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(2.92mmol,600mg)を含むジクロロメタン(30ml)に、窒素雰囲気下、温度を0〜5℃に維持しながら、三臭化ホウ素(6.96mmol,671μl,1745mg)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌後、これを、2N水性水酸化ナトリウムで処理し(pHは9になった)、さらに10分間撹拌した。水相を分離し、0℃にて2N塩酸で中和した(pHは6〜7)。このようにして得られた沈殿物を濾過によって収集し、トルエンとともに2回共エバポレートし、4−ヒドロキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(223mg)を得た。
4−ヒドロキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(0.262mmol,50mg)を含むジクロロメタン(1ml)とトリエチルアミン(2.62mmol,365μl)に0℃で、塩化アセチル(0.266mmol,19μl)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を飽和水性炭酸水素ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮し、4−アセトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(67mg)を得た。
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.201mmol,50mg)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.401mmol,0.066ml)を含むジクロロメタンに、窒素雰囲気下、0℃で、4−アセトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(0.201mmol,46.8mg)とO−(7−アゾベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.221mmol,84mg)を添加した。反応混合物を室温で5日間撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン)、2−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバモイル)−1−メチル−1H−インドル−4−イルアセテート(53mg)を得た。
1H NMR:δ1,35(s,12H)2.45(s,3H)3.99(s,3H)4.10(s,3H)、6.90(s,1H)、6,92(m,1H)、7.25−7.38(m,3H)、7.50(d,J=9Hz,1H)、8.48(d,J=9Hz,1H)、8,68(brs,1H)
59b 4−ヒドロキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
2−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバモイル)−1−メチル−1H−インドル−4−イルアセテート(36mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール(+数滴のアンモニア))、2−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバモイル)−1−メチル−1H−インドル−4−イルアセテートを得た。この生成物を7Nアンモニア含有メタノールとともに室温で1時間撹拌し、真空濃縮し、アセトニトリル中に溶解させ、濾過した。濾液を真空濃縮し、4−ヒドロキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(15mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2,07分,(M+H)+=608。
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
(トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(10g,44.5mmol)を含む1,4−ジオキサン(75ml)と水(75ml)に、クロロギ酸ベンジル(6.99ml,49.0mmol)を滴下した。飽和水性炭酸ナトリウムを添加することによりpHを7〜8に維持し、2時間撹拌後、反応混合物を半分の容量になるまで真空濃縮し、1M水酸化ナトリウム(水性)をpH=9になるまで添加し、混合物をジエチルエーテルで抽出した。2M塩酸をpH=1になるまで添加し、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、(トランス)−4−((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸(12.03g)を得た。
(3−クロロピラジン−2−イル)メタンアミン塩酸塩(5g,21.38mmol)、(トランス)−4−((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸(6.23g,21.38mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)塩酸塩(4.51g,23.52mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.455g,10.69mmol)、およびトリエチルアミン(4.76ml,34.2mmol)とジクロロメタン(60ml)との混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ジクロロメタンと0.5から5%までの勾配のメタノール)、((トランス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(8.79g)を得た。
((トランス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(8.79g,18.98mmol)を含むアセトニトリル(無水)(90ml)に、オキシ塩化リン(5.31ml,56.9mmol)とΝ,Ν−ジメチルホルムアミド(1滴)を添加し、混合物を60℃で一晩撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解させ、過剰の7Mアンモニア含有メタノールでクエンチした。この混合物を再度濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ジクロロメタンと0から5%までの勾配のメタノール)、((トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(6.58g)を得た。
((トランス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(6.58g,16.50mmol)と炭酸カリウム(3.42g,24.74mmol)を含む1,4−ジオキサン(200ml)の懸濁液に(窒素をフラッシング後)、トリメチルボロキシン(13.84ml,49.5mmol)と1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド(1.217g,1.650mmol)を添加した。反応液を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトで濾過し、セライトを酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,酢酸エチルと0から10%までの勾配のメタノール)、((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(3.52g)を得た。
((トランス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(3.52g,9.05mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(35ml)に、N−ブロモスクシンイミド(1.611g,9.05mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。反応液を飽和水性炭酸水素ナトリウムでクエンチし、続いてジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル,ジクロロメタンと0から5%までの勾配のメタノール)、((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(3.01g)を得た。
((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバミン酸ベンジル(1.5g,3.28mmol)を臭化水素酸(酢酸中33%)(15mL,3.28mmol)に溶解させ、得られた混合物を室温で撹拌した。8時間後、反応混合物を真空濃縮し、真空炉内(40℃)で3日間乾燥させ、((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メタンアミン臭化水素酸塩(1.77g)を得た。
実施例4の工程4cに記載の手順およびカラムクロマトグラフィーによる精製(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)を使用し、((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メタンアミン臭化水素酸塩(30mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(34mg)から、(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート(13mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.33分,(M+H)+=480。
1−メチル−N−(4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−メチル−N−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(29mg)(1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸から、まず、これをその酸塩化物に変換させ、次いで、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンと反応させて調製)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、1−メチル−N−(4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(12mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.00分,(M+H)+=562
N−(2−ヒドロキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(0.714mmol,280mg)と2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.714mmol,178mg)を含むジオキサン(5mL)の懸濁液に、水性2M炭酸カリウム(3.57mmol,1.78mL)を添加した。混合物を脱気し、窒素雰囲気下に置いた。次いで、ジクロロメタンとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体(0.050mmol,40.4mg)を添加し、反応混合物を89℃まで加熱した。3時間後、反応混合物をアセトニトリル(9ml)で希釈し、デカライトで濾過した。濾液を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンから5/1のジクロロメタン/メタノールまでの勾配)、2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)アニリン(115mg)を得た。
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)アニリン(0.152mmol,66mg)を含むジクロロメタン(1.4ml)に0〜5℃で、三臭化ホウ素(0.758mmol,73μl)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、さらに三臭化ホウ素(0.758mmol,73μl)を添加した。30分後、反応混合物をメタノールでクエンチし、一晩中撹拌した。形成された固形物を濾過によって除去し、濾液を真空濃縮した。水を添加し、混合物をトルエンとともに2回共エバポレートした。粗製生成物をメタノールに溶解させ;シリカゲルを添加し、真空濃縮し、残渣をシリカゲルカラムに負荷して精製し(ジクロロメタンから5/1のジクロロメタン/メタノールまでの勾配)、純粋でない2−アミノ−5−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェノール(116mg,含有量はおよそ20%)を得、これを、さらに精製せずに使用した。
窒素雰囲気下、4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボニルクロリド(実施例2gに記載)(0.048mmol,10.64mg)を、2−アミノ−5−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェノール(116mg,純粋でない物質)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.145mmol,24μl)を含むジクロロメタンの溶液に0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。カラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカゲル;ジクロロメタンから5/1のジクロロメタン/メタノールまでの勾配)後、HPLCで精製した(カラム:X−bridge;溶離液アセトニトリル/メタノール/水(定常的に0.003Mトリフルオロ酢酸))。適正な画分を収集し、水性炭酸ナトリウムで塩基性化し、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、N−(2−ヒドロキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(7mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt =1.92分,(M+H)+=608
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−メチルカルバミン酸ベンジル(0.656mmol,300mg)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(6ml)に、水素化ナトリウム(鉱油中60w/w%,0.656mmol,26.2mg)を添加した。5分間撹拌後、ヨードメタン(0.659mmol,41μl)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷水に滴下し、酢酸エチルを添加し、層を分離した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ヘプタンから酢酸エチルへの勾配)、生成物(141mg)を、所望の((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチル(メチル)カルバミン酸ベンジルと出発物質の混合物として得た。
この純粋でない((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチル(メチル)カルバミン酸ベンジル(0.299mmol,141mg)を含む37%塩酸(20.94mmol,1.745ml)を室温で18時間および40℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。残渣を水に溶解させ、ジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を2N水性水酸化ナトリウムで塩基性化し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、純粋でない1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−メチルメタンアミン(91mg)を得た。
この純粋でない1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−メチルメタンアミン(20mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(26mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール(0.1%の水酸化アンモニウム含有))、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(5.6mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.26分,(M+H)+=567。
N−(4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−メチルメタンアミン(0.148mmol,50mg)と37%ホルムアルデヒド水溶液(0.445mmol,33.4μl)の撹拌混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.163mmol,10.25mg)を添加した。30分間撹拌後、酢酸を添加して反応混合物のpHを中性に調整した。撹拌をさらに1時間継続し、この間、酢酸の添加によってpHを中性に維持した。反応混合物を真空濃縮した。残渣にジクロロメタンと2N水酸化ナトリウム(水性)溶液を添加し、有機層を分離した。水層をジクロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N,N−ジメチルメタンアミン(57mg)を得た。
1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N,N−ジメチルメタンアミン(26mg)と4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(32mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って使用し、粗製生成物を分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、N−(4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(12mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.24分,(M+H)+=581。
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
1−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−N,N−ジメチルメタンアミン(26mg)と(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(27mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って使用し、粗製生成物を分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−((ジメチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート(9mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.20分,(M+H)+=508。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド
6−メトキシ−1H−インダゾール−3−カルボン酸エチル(0.415mmol)を含むメタノール(5ml)に、4N水酸化ナトリウム(水性)(8mL,32.0mmol)を添加した。2時間の撹拌後、反応は未だ終了しておらず、6mlの4N NaOHを添加した。反応が終了したら、メタノールをエバポレーションによって除去し、水層を酢酸エチルで洗浄した。続いて、水層を酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。後者の有機層を合わせ、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、6−メトキシ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(64mg)を褐色固形物として得た。
6−メトキシ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(64mg,0.333mmol)を含むジクロロメタン(10ml)に、2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(166mg,0.666mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(190mg,0.500mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.174ml,0.999mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;99/1のジクロロメタン/メタノール)、その後、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;2/1のヘプタン/酢酸エチル)、6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(54mg)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(28mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(26mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(7.5mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.61分,(M+H)+=609。
5−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.986g,4.68mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)の撹拌溶液に室温で、窒素雰囲気下、炭酸カリウム(0.647g,4.68mmol)を添加した。30分後、ヨードメタン(0.321ml,5.15mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。ブラインを添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣をハイドロマトリックス(hydromatrix)上に塗布し、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;4/1のヘプタン/酢酸エチル)、5−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.89g)を得た。
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(2.073g,8.32mmol)を含むテトラヒドロフラン(乾燥)(20ml)に、窒素雰囲気下、2M塩化エチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中)(4.16ml,8.32mmol)を添加し、混合物を1時間還流加熱した。この昇温反応混合物に5−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.89g,3.96mmol)を含むテトラヒドロフラン(10ml)を添加し、得られた混合物を一晩加熱した。次いで、反応液を室温まで冷却し、溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解させ、0.5N塩酸で4回洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ヘプタンから1/1のヘプタン/酢酸エチルまでの勾配)、5−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(1.47g)を得た。
5−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(34mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(30mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール(0.1%の水酸化アンモニウム含有))、5−クロロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(27mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.98分,(M+H)+=627。
N−(4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メタンアミン(0.464mmol,150mg)を含むジクロロメタン(5ml)に0℃で、トリエチルアミン(0.466mmol,65μl)と塩化アセチル(0.510mmol,36.4μl)を添加した。室温で1時間撹拌後、水を添加した。有機層を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、N−(((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチル)アセトアミド(96mg)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(24mg)とN−(((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチル)アセトアミド(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、N−(4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(15mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=0.79分,(M+H)+=595。
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメート(20mg)とN−(((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチル)アセトアミド(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(アセトアミドメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート(16mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=0.81分,(M+H)+=522。
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(メトキシカルボニルメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メタンアミン(0.464mmol,150mg)を含むジクロロメタン(5ml)に0℃で、トリエチルアミン(0.464mmol,64.7μl)とカルボノクロリジン酸メチル(0.505mmol,39μl)を添加した。室温で1時間撹拌後、水を添加した。有機層を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、メチル((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバメート(97mg)を得た。
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(19mg)とメチル((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)メチルカルバメート(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(メトキシカルボニルメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート(16mg)を得た。
UPLC:方法40_80:Rt=1.08分,(M+H)+=.538
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−オキソシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
2−アミノメチル−3−クロロピラジン塩酸塩(含有量76%、69.4mmol,16.43g)、シス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸(69.4mmol,10g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(104mmol,19.95g)、4−ジメチルアミノピリジン(6.94mmol,0.847g)を含むジクロロメタン(200ml)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(173mmol,30.3ml,22.41g)を、pHが8になるまで添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、酢酸エチルと水を添加し、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカゲル;ジクロロメタンと0%から7%までの勾配のメタノール)。生成物を含むすべての画分を合わせ、真空濃縮した。残渣をジクロロメタン(400ml)に溶解させ、2M水酸化ナトリウム(水性)で洗浄し(3回,100ml)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮し、(シス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド(15.47g)を得た。
(シス)−N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド(57.4mmol,15.47g)と4−ジメチルアミノピリジン(5.74mmol,0.701g)を含むピリジン(125ml)に0℃で、無水酢酸(60.2mmol,5.69ml)を滴下し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応液を4N塩酸でクエンチしてpHを4にし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮した。残渣をトルエンに溶解させ、真空再度濃縮した。残渣をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、1M塩酸(100ml)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮し、(シス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシルアセテート(16.5g)を得た。
(シス)−4−((3−クロロピラジン−2−イル)メチルカルバモイル)シクロヘキシルアセテート(52.9mmol,16.5g)を含むアセトニトリル(150ml)に、逐次、オキシ塩化リン(159mmol,14.80ml)とN,N−ジメチルホルムアミド(2.65mmol,0.206ml)を滴下した。添加後、反応混合物を70℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、25%水酸化アンモニウム(125ml)と粉砕氷(350ml)の混合物に滴下した。この混合物を室温で30分間撹拌し、オフホワイト色の固形物を濾過によって単離し、水ですすぎ洗浄した。固形物をジクロロメタン(200ml)に溶解させ、水(50ml)とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮し、(シス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(10.9g)を得た。ジクロロメタン/メタノール(10/1,275mL)を用いて濾液を2回抽出することによって2回目の収量の物質を得た。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮し、さらなる量の(シス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(3.2g)を得た。
(シス)−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(48.0mmol,14.09g)を含む乾燥ジオキサン(275ml)に、窒素雰囲気下、乾燥炭酸カリウム(71.9mmol,9.94g)、トリメチルボロキシン(144mmol,20.03ml,テトラヒドロフラン中50wt%の溶液)およびジクロロメタンとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド錯体(4.80mmol,3.88g)を添加し、反応混合物を95℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、デカライトで濾過し、フィルターをジオキサンですすぎ洗浄し、濾液を真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から6%までの勾配のメタノール)、(シス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(12.8g)を得た。
(シス)−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(46.8mmol,12.8g)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)に、N−ブロモスクシンイミド(46.8mmol,8.33g)を添加した。室温で1時間撹拌後、反応混合物を水に注入し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水で2回洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から3%までの勾配のメタノール)、(シス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(15.34g)を得た。
(シス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシルアセテート(43.6mmol,15.34g)を含むアセトニトリル(40ml)の溶液を、水酸化カリウム(218mmol,12.22g)を含む水(40ml)に添加し、混合物を100℃で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、2N塩酸で酸性化し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮し、(シス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノール(9.37g)を得た。
(シス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノール(16.12mmol,5g)と4−メチルモルホリンN−オキシド(32.2mmol,3.78g)を含むアセトン(60ml)に、過ルテニウム酸テトラ−N−プロピルアンモニウム(VII)(0.806mmol,0.283g)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をデカライトで濾過し、フィルターを酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空濃縮した。残渣に、逐次、アセトン(40ml)、4−メチルモルホリンN−オキシド(32.2mmol,3.78g)および過ルテニウム酸テトラ−N−プロピルアンモニウム(VII)(0.806mmol,0.283g)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をデカライトで濾過し、フィルターを酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空濃縮した。残渣のカラムクロマトグラフィーによって(シリカゲル;ジクロロメタンと0から4%までの勾配のメタノール)、純粋でない物質(3.53g)を得、これは、一晩すると固形になった。この固形物をジエチルエーテル(8ml)とともに磨砕し、固形物を収集し、真空乾燥させ、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノン(2.7g)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(111mg)と4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノン(75mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から4%までの勾配のメタノール)、純粋でない物質を得た。カラムクロマトグラフィーによってさらに精製し(シリカゲル;3/7のヘプタン/酢酸エチルから酢酸エチルまでの勾配、続いて、ジクロロメタンと0から10%までの勾配のメタノール)、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−オキソシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(12mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.73分,(M+H)+=538。
N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシ−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
ヨウ化トリメチルスルホキソニウム(0.243mmol,53.6mg)を含む乾燥ジメチルスルホキシド(0.5ml)に、窒素雰囲気下、室温でカリウムtert−ブトキシド(0.243mmol,27.3mg)を添加した。30分間撹拌した後、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノン(0.162mmol,50mg)を固体で添加した。1時間後、水(5mL)を添加し、混合物をジクロロメタンで5回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより(シリカゲル;10/1のジクロロメタン/メタノール)、1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(47mg)を得た。
1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(22mg)を、33%メチルアミン含有エタノール(32.1mmol,4ml)に溶解させた。室温で16時間後、反応混合物を真空濃縮し、粗製(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキサノール(26mg)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(33mg)と(トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキサノール(22mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、純粋でない物質を得た。この試料にアセトニトリル(5ml)を添加し、固形物濾過によって除去した。濾液を真空濃縮し、数mlのヘプタンですすぎ洗浄し、真空乾燥させ、N−(4−(3−((トランス)−4−ヒドロキシ−4−((メチルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(23mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.17分,(M+H)+=583。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−5−オキソピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
(3−クロロピラジン−2−イル)メタンアミン塩酸塩(含有量77%,1.634g,6.99mmol)と1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸(1.000g,6.99mmol)をジクロロメタン(20ml)に懸濁させ、反応混合物をアルゴン雰囲気下で0℃まで冷却した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.05ml,17.48mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)塩酸塩(1.474g,7.69mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.476g,3.50mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒をエバポレートすることにより反応液を処理し、暗褐色油状物を得た。この粗製生成物をカラムクロマトグラフィーに供し(シリカゲル;96/4のジクロロメタン/メタノール)、純粋でない物質を得、これを、さらにカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;99/1のジクロロメタン/メタノール)、N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド(1.24g)を得た。
N−((3−クロロピラジン−2−イル)メチル)−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド(700mg,2.61mmol)と炭酸カリウム(540mg,3.91mmol)を含む1,4−ジオキサン(10ml)の撹拌懸濁液に、窒素雰囲気下、トリメチルボロキシン(981mg,7.82mmol)と1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロリド(214mg,0.261mmol)を添加した。反応液を100℃で1時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトで濾過し、セライトを酢酸エチルで3回すすぎ洗浄した。続いて、合わせた濾液を真空濃縮し、粗製生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;96/5のジクロロメタン/メタノール)、1−メチル−N−((3−メチルピラジン−2−イル)メチル)−5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド(440mg)を得た。
1−メチル−N−((3−メチルピラジン−2−イル)メチル)−5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド(330mg,1.329mmol)をイートン試薬(2ml)に溶解させ、反応混合物を60℃で18時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷浴に注入し、7Nアンモニア含有メタノール(20ml)で塩基性化した。得られた混合物をクロロホルム/イソプロパノール(9/1)で5回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣(280mg)を、トルエンを用いて2回およびジクロロメタンを用いて2回ストリッピングした。水層をクロロホルム/イソプロパノール(9/1)で2回抽出し、先に記載のようにして乾燥させ、濃縮し、さらなる収量(53mg)を得た。合計333mgの粗製1−メチル−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−2−オンを得、これを、さらに精製せずに次の反応に使用した。
1−メチル−4−(8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピロリジン−2−オン(293mg,1.27mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(12ml)に溶解させ、N−ブロモスクシンイミド(227mg,1.27mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、水を反応混合物に添加し、クロロホルム/イソプロパノール(9/1)で3回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、褐色油状物を得た。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/ヘプタン=9/1/4)、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピロリジン−2−オン(200mg)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(28mg)と4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルピロリジン−2−オン(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、分取用HPLCによって精製した(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)。適正な画分を収集し、水性炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(1−メチル−5−オキソピロリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(15mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.45分,(M+H)+=539。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
1−メチル−ピペラジン−2−オン塩酸塩(0.844mmol,127mg)を含むジクロロメタンを炭酸Siのカラム(Silicycle,1g)に入れ、ジクロロメタンで溶出させ、遊離塩基の1−メチル−ピペラジン−2−オンを得た。この化合物を含む2−プロパノール(1ml)に、逐次、4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサノン(0.649mmol,200mg)とアルミニウムイソプロポキシド(1.469mmol,300mg)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.298mmol,275mg)を添加し、混合物を60℃で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をジクロロメタンと水で希釈し、ジクロロメタン層を相分離フィルターによって単離し、真空濃縮した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンから92/8のジクロロメタン/メタノールまでの勾配)、4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−1−メチルピペラジン−2−オン(50mg)を得た。
6−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(54mg)と4−((トランス)−4−(1−ブロモ−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル)−1−メチルピペラジン−2−オン(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から5%までの勾配のメタノール)、純粋でない物質を得た。さらに分取用HPLCによって精製し(カラムLuna C18(2);アセトニトリル/水(一定の0.003Mトリフルオロ酢酸を有する)の勾配)、4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(11mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=2.19分,(M+H)+=636。
5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸(1g,5.20mmol)を含むメタノール(100ml)に、硫酸(0.014ml,0.260mmol)を添加した。得られた溶液を還流加熱し、この温度で一晩撹拌した。次いで、さらなる硫酸(0.277ml,5.20mmol)を添加し、5日間還流加熱した。加熱を停止し、反応混合物を小容量に濃縮した。得られた懸濁液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空濃縮し、5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸メチル(910mg)を得た。
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸メチル(910mg,4.41mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(35ml)の撹拌溶液に、室温で窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中60w/w%,177mg,4.41mmol)をゆっくり添加した。30分後、ヨードメタン(0.302ml,4.85mmol)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、反応液を水中でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(ヘプタンから1/1のヘプタン/酢酸エチルまでの勾配)、5−メトキシ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸メチル(878mg)を得た。
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(2.09g,8.37mmol)を含むテトラヒドロフラン(20ml)に、窒素雰囲気下で、塩化エチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中2.0M)(4.19ml,8.37mmol)を添加し、混合物を1時間還流加熱した。この昇温反応液に、5−メトキシ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸メチル(878mg,3.99mmol)を含むテトラヒドロフラン(10ml)を添加し、得られた混合物を一晩加熱した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解させ、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣をハイドロマトリックス上に塗布し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し(ヘプタンから1/1のヘプタン/酢酸エチルまでの勾配)、5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド(1.05g)を得た。
5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド(22mg)と1−ブロモ−8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(20mg)を実施例4の工程4cに記載の手順に従って反応させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカゲル;ジクロロメタンと0から20%までの勾配のメタノール)、5−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド(19mg)を得た。
UPLC:方法0_60:Rt=1.08分,(M+H)+=623。
先に記載の手順を使用し、以下の化合物が調製され得る。
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−モルホリノイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸イソプロピル
4−フルオロ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
N−(4−(3−(アゼチジン−1−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
5−ヒドロキシペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
N−(4−(3−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
N−(4−(3−((トランス)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((シス)−4−モルホリノシクロヘキシル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−((トランス)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(2−メトキシエチルアミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−(N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(8−メチル−3−モルホリノイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−メトキシ−N−(2−メトキシ−4−(3−((トランス)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
N−(4−(3−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−4−メトキシ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
(S)−ペンタン−2−イル4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニルカルバメート
(S)−ペンタン−2−イル2−メトキシ−4−(8−メチル−3−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)フェニルカルバメート
N−(4−(3−((トランス)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−8−メチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
Lck IMAPアッセイ
使用した酵素は、N末端His6タグ化組換え完全長ヒトLck(Millipore製)とした。リン酸化基質は、p34cdc2(Molecular Devices製)から誘導したフルオレセイン標識ペプチド(5FAM−KVEKIGEGTYGVV−NH2)とした。酵素、基質およびATPは、キナーゼ反応バッファー(10mM Tris−HCl,10mM MgCl2,0.01%Tween−20,0.05%NaN3 pH7.2,1mM DTT(ジチオトレイトール)中で希釈した。384ウェルプレートにおけるアッセイのキナーゼ反応工程での最終容量は20μlとした。反応液中の酵素の最終量は0.1U/mlとした。酵素を、1%DMSO(ジメチルスルホキシド)中で希釈した化合物とともに、暗所にて室温で60分間プレインキュベートした。続いて、ペプチド基質を終濃度100nMまで、およびATPを終濃度6μMまで添加し、混合物を暗所にて室温で120分間インキュベートした。IMAPプログレッシブ結合バッファー(75%の1×バッファーA,25%の1×バッファーBと1:600のプログレッシブ結合試薬;Molecular Devices)を添加した後、暗所にて室温で60分間のインキュベーション工程を行った。最後に、Envision Multilabelリーダー(Perkin Elmer)で、FPシグナルの読取りを行った。
生化学的アッセイはすべて、非飽和条件(インキュベーション期間中、シグナルが時間とともに線形に増大することが確実であることを意味する)を使用し、酵素のKM,ATPで行った。生化学的アッセイではすべて、各プレートに対して参照標準を使用した。新たに購入した酵素のバッチは、連続希釈物において(参照標準を伴う)、異なる酵素バッチを用いて経時的に実行したすべてのアッセイにおいて同程度の化合物pIC50が得られることが確実であることを試験した。
ルート10希釈計数を用いた10点連続希釈物を化合物の用量応答試験に使用した。Lck IMAPアッセイの開始濃度は10−6Mとした。用量応答曲線は、二連のプレートでの2つの実験として行ったものであった(N=1;n=2)。データはすべて、最大(Max)および最小(Min)対照値に対する効果のパーセンテージに標準化した。どの384アッセイプレートにおいても、16ウェルを最小ウェル(ATPを有するウェル,0%効果)として使用し、16ウェルを最大ウェル(ATPを有さないウェル、100%効果)として使用した。標識ペプチド基質以外のすべての構成要素を含むキナーゼ反応から得られるバックグラウンドシグナルの測定にも16ウェルを使用した。効果のパーセンテージを化合物の希釈濃度の対数に対してプロットし、シグモイド用量応答曲線を得た。ActivityBaseを用いてpIC50値を計算した。
得られた値を表1に示す。