JP5763582B2 - 自動車用照明装置 - Google Patents

自動車用照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5763582B2
JP5763582B2 JP2012112380A JP2012112380A JP5763582B2 JP 5763582 B2 JP5763582 B2 JP 5763582B2 JP 2012112380 A JP2012112380 A JP 2012112380A JP 2012112380 A JP2012112380 A JP 2012112380A JP 5763582 B2 JP5763582 B2 JP 5763582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human body
light source
light
illumination lens
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012112380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013237385A (ja
Inventor
山本 英一
英一 山本
映紀 安形
映紀 安形
雄飛 岸本
雄飛 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Industries Corp filed Critical Kojima Industries Corp
Priority to JP2012112380A priority Critical patent/JP5763582B2/ja
Publication of JP2013237385A publication Critical patent/JP2013237385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5763582B2 publication Critical patent/JP5763582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車用照明装置に関し、特に、人体の接触に応じて点灯する装置の改善に関する。
自動車の車室には、天井に照明装置が取り付けられている。この照明装置には、車室の全体を照らすルームランプ、運転席および助手席を個別に照らすマップランプ等、複数のランプが設けられている。
各ランプを点灯または消灯するスイッチには、タッチスイッチが用いられることが多い。タッチスイッチは、照明装置の筐体上に定められた所定の接触検知部に人体が触れることによりスイッチ操作される。
図15には、下記の特許文献1に記載の照明装置が示されている。この照明装置では、2つのランプを収納するケース56が照明レンズ58によって覆われている。照明レンズ58上には、各ランプをスイッチ操作するための2つの接触検知部60および62がある。人体が接触検知部60に触れることで、そのケース56側にあるランプのスイッチ操作が行われ、人体が接触検知部62に触れることで、そのケース56側にあるランプのスイッチ操作が行われる。
特開2007−230450号公報
特許文献1に記載の技術は、ユーザの操作に応じて装置が反応してランプの点灯または消灯を切り換えているに過ぎない。そのため、ユーザの心理に合わせた動作をする、あるいは、ユーザを次の動作へといざなうといった、ユーザと装置との間にあたかもコミュニケーションが成立しているかのような感覚が得られるものではなかった。
本発明は、車室内でのユーザの心理的安定を図ると共に、車室内での居心地を向上させることを目的とする。
本発明は、 光源と、 光源からの光が透過する照明レンズと、赤外線の送受信によって人体の照明レンズへの接近を検知する第1検知手段と、照明レンズに設けられた電極を備え、電極の静電容量の変化に基づいて人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、 光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行う制御部と、 を備え、 制御部は、光源が点灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源の光を弱め、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を消灯させることを特徴とする。また、本発明は、光源と、 光源からの光が透過する照明レンズと、照明レンズに設けられ、表示状態または非表示状態の切り換えが可能なシンボルマークと、人体までの距離を検知する第1検知手段と、人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、 光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行うと共に、シンボルマークを表示状態、若しくは非表示状態とする制御部と、 を備え、 制御部は、光源が点灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源の光を弱め、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を消灯させ、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるときにシンボルマークを表示状態とし、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にないときにシンボルマークを非表示状態とすることを特徴とする。
また、本発明に係る自動車用照明装置は、望ましくは、制御部は、人体が接近するに従って、光源の光を弱める。
本発明は、光源と、 光源からの光が透過する照明レンズと、 赤外線の送受信によって人体の照明レンズへの接近を検知する第1検知手段と、 照明レンズに設けられた電極を備え、電極の静電容量の変化に基づいて人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、 光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行う制御部と、 を備え、 制御部は、光源が消灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源を微点灯させ、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を全点灯させることを特徴とする。また、本発明は、 光源と、 光源からの光が透過する照明レンズと、照明レンズに設けられ、表示状態または非表示状態の切り換えが可能なシンボルマークと、 人体までの距離を検知する第1検知手段と、 人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、 光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行うと共に、シンボルマークを表示状態、若しくは非表示状態とする制御部と、 を備え、 制御部は、光源が消灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源を微点灯させ、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を全点灯させ、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるときにシンボルマークを表示状態とし、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にないときにシンボルマークを非表示状態とすることを特徴とする。
また、本発明に係る自動車用照明装置は、望ましくは、制御部は、人体が接近するに従って、光源の光を強める。
本発明によれば、車室内でのユーザの心理的安定を図ると共に、車室内での居心地を向上させることができる。
第1実施形態に係る自動車用照明装置の斜視図である。 第1実施形態に係る自動車用照明装置の断面図である。 第1実施形態に係る自動車用照明装置の回路図である。 第1実施形態に係る自動車用照明装置が実行する第1制御例のフローチャートである。 制御部が用いる制御マップを示す図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置が実行する第2制御例のフローチャートである。 制御部が用いる制御マップを示す図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置の斜視図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置の断面図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置の回路図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置が実行する第1制御例のフローチャートである。 制御部が用いる制御マップを示す図である。 第2実施形態に係る自動車用照明装置が実行する第2制御例のフローチャートである。 制御部が用いる制御マップを示す図である。 関連技術に係る照明装置を示す図である。
図1には本発明の第1実施形態に係る自動車用照明装置10の斜視図が示されている。自動車用照明装置10は、光源としてのランプ等が収納されたケース12、光源からの光を透過させる照明レンズ14、および、照明レンズ14の表面と同一面を有する意匠パネル16を備えている。また、付属物として、眼鏡等が収納される小物ケース18、および、マイク等が取り付けられたオーディオパネル20を備えている。自動車用照明装置10は、照明レンズ14が車室側に向けられた状態で自動車の天井に取り付けられる。
自動車用照明装置10は、車室を全体的に照らす2つのルームランプ22を光源として備えている。照明レンズ14は、ルームランプ22のタッチスイッチとなっており、各ルームランプ22は、照明レンズ14に指、掌等、人体が触れることで点灯状態が制御される。
自動車用照明装置10は、タッチスイッチの他、赤外線センサを用いた人体の検知に基づいて、ルームランプ22の点灯状態を制御する。そのため、照明レンズ14には、赤外線センサが送受信する赤外線を透過させる赤外線窓24が設けられている。
図2には、自動車用照明装置10のA−B線断面図が示されている。意匠パネル16は、ケース12の開口部に嵌め合わされている。意匠パネル16には、ケース12から外側に張り出したパネル部分の表面よりも下がった段差が形成されており、この下段に照明レンズ14が嵌め合わされている。
ケース12内には回路基板28が収納されている。ルームランプ22は、光を照らす方向が照明レンズ14に向けられて、ソケット36を介して回路基板28に取り付けられている。ルームランプ22には、例えば、フィラメントを有する電球の他、発光ダイオードが用いられる。
照明レンズ14のケース12側の面にはダイヤカット加工が施されている。光の強さの加減や美観等に応じて、ダイヤカット加工は照明レンズ14の一方の面のみに施してもよいし、両面に施してもよい。また、照明レンズ14はダイヤカット加工を施さないものとしてもよい。
照明レンズ14のケース12側の面には、透明電極26が設けられている。透明電極26には、例えば、透明導電性フィルムが用いられる。透明電極26は、照明レンズ14と共にタッチスイッチのタッチパネルを形成する。すなわち、照明レンズ14の車室側の面に人体が触れることで透明電極26の静電容量が変化し、人体の接触が検知される。回路基板28に実装された制御回路は、透明電極26の静電容量の変化に応じてルームランプ22の点灯状態を制御する。
照明レンズ14には赤外線窓24が設けられている。赤外線窓24は、プラスチック樹脂等、赤外線を透過する材料によって形成され、その両面は平坦に加工されている。赤外線窓24には、黒色等、外部からケース12内を視認することが困難となるような彩色を施してもよい。
回路基板28には、赤外線センサ30が実装されている。赤外線センサ30は放射部32および受信部34を有し、放射部32および受信部34が赤外線窓24に向られている。赤外線センサ30は、放射部32から放射された赤外線と、受信部34で受信された赤外線とのなす角度等に基づいて、目標物までの距離を示す信号を回路基板28上の制御回路に出力する。制御回路は、赤外線センサ30から出力された信号に基づいて目標物までの距離を求める。これによって、放射部32から赤外線窓24を透過して放射され、目標物で反射し、赤外線窓24を透過して受信された赤外線を用いて、人体等の目標物までの距離が求められる。制御回路は、求められた距離に基づいてルームランプ22の点灯状態を制御する。
なお、透明電極26は、図2に示されていない電気配線構造によって回路基板28に電気的に接続されている。例えば、透明電極26と回路基板28との間に、図の上下方向を長手方向とする柱状の導電性部材を挟むことで、透明電極26と回路基板28との間が電気的に接続される。この部材を導電性樹脂等の弾力性のある材料で形成することで、透明電極26と回路基板28との間の接続状態が確実となる。
次に、自動車用照明装置10が備える電気回路の構成およびその動作について説明する。図3には、自動車用照明装置10の回路図が示されている。ここでは、ルームランプ22としてフィラメントを有する電球が用いられている。
上記の回路基板28に実装される制御回路は、制御部46、ランプスイッチ50、および調光回路52を備える。制御部46は、プロセッサ、外付けされる回路に対するインターフェース回路等を備える。ランプスイッチ50には、例えば、トランジスタ等の半導体素子、リレースイッチ等が用いられる。
調光回路52は、ランプスイッチ50を介して電力供給源の正極端子48に接続されている。この電力供給源としては、例えば、自動車の補機用の電力供給源が用いられる。調光回路52の接地端子は、接地導体に接続されている。接地導体としては、例えば、自動車のボデーが用いられる。調光回路52には、2つのルームランプ22が接続されている。
ランプスイッチ50は、制御部46によってオンオフの切り換えが行われる。ランプスイッチ50がオンになることで、調光回路52には正極端子48から電力が供給される。調光回路52は、制御部46の制御に応じてルームランプ22の点灯、消灯、または、光の強さの調整を行う。
制御部46には、透明電極26が接続されている。制御部46は、透明電極26の静電容量の変化量を検出し、その変化量に基づいて、ランプスイッチ50および調光回路52を制御する。人体が照明レンズ14に触れることで、透明電極26の静電容量が変化するため、透明電極26は、人体の接触を検知する手段として機能する。
また、制御部46には、赤外線センサ30が接続されている。制御部46は、赤外線センサ30から出力される信号に基づいて、自動車用照明装置10から人体までの距離を検出する。そして、検出された距離に基づいて、ランプスイッチ50および調光回路52を制御する。制御部46においては、人体までの距離が予め定められた閾値未満となったか否かによって人体の接近が検知され、赤外線センサ30は人体の接近を検知する手段として機能する。
図4には、自動車用照明装置10が実行する第1制御例のフローチャートが示されている。このフローチャートには、人体が照明レンズ14に触れてルームランプ22がオンになった後、人体が自動車用照明装置10に接近して再び人体が照明レンズ14に触れる場合の制御が示されている。初めに、ルームランプ22は消灯しているものとする。
制御部46は、透明電極26の静電容量の変化量(絶対値)を検出し(S101)、その変化量が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S102)。そして、静電容量の変化量が閾値未満であるときは、ステップS101の処理に戻る。他方、静電容量の変化量が閾値以上であるときは、制御部46は、ランプスイッチ50をオンにする(S103)。
制御部46は、赤外線センサ30から出力された信号に基づいて、人体までの距離を検出する(S104)。そして、調光回路52を制御し、人体までの距離に応じてルームランプ22の光の強さ(光束、照度、輝度等)を調整する(S105)。この制御は、例えば、図5に示される制御マップに基づいて行われる。この制御マップの横軸は、人体までの距離を示し、縦軸は、制御部46が調整すべきルームランプ22の光の強さを示す。この制御マップにおいては、ルームランプ22が完全に点灯しているときの光の強さが100%とされている。
制御部46は、人体までの距離がd2以上であるときは、調光回路52を制御してルームランプ22の光の強さを100%とする。そして、人体までの距離がd1以上d2未満であるときは、調光回路52を制御してL%以上100%未満の範囲で、距離が小さい程ルームランプ22の光の強さを弱くする。さらに、人体までの距離がd1以下であるときは、調光回路52を制御してルームランプ22の光の強さをL%とする。
図4に戻り、制御部46は、透明電極26の静電容量の変化量を検出し(S106)、その変化量が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S107)。そして、静電容量の変化量が閾値未満であるときは、ステップS104の処理に戻る。他方、静電容量の変化量が閾値以上であるときは、制御部46は、ランプスイッチ50をオフにする(S108)。
この制御によれば、ルームランプ22がオンになった後に、人体が所定の距離まで自動車用照明装置10に接近したときは、人体が自動車用照明装置10に接近する程、ルームランプ22の光の強さが弱くなる。そして、人体が照明レンズ14に触れることでルームランプ22が消灯する。
したがって、例えば、ユーザの手が自動車用照明装置10に接近するにつれてルームランプ22の光を弱くし、ユーザに対して消灯動作を示唆するといった動作が可能となる。これによって、あたかもユーザと自動車用照明装置10との間のコミュニケーションに従って、ルームランプ22が消灯するかのような動作が可能となる。
なお、図5に示される制御マップにおけるLの値は0であってもよい。この場合、ルームランプ22は、人体が照明レンズ14に触れる前に消灯する。また、距離d1は0であってもよい。この場合、人体が照明レンズ14に接近し触れるまで、ルームランプ22の光が弱められ続ける。さらに、d1以上d2未満の範囲において、光の強さは曲線的に変化するものであってもよいし、折れ曲がり直線状に変化するものであってもよい。
図6には、自動車用照明装置10が実行する第2制御例のフローチャートが示されている。このフローチャートには、ルームランプ22が消灯しているときに人体が自動車用照明装置10に接近し、人体が照明レンズ14に触れた場合の制御が示されている。
制御部46は、赤外線センサ30から出力された信号に基づいて、人体までの距離を検出する(S201)。そして、人体までの距離に応じてランプスイッチ50をオンにすると共に、調光回路52を制御し、ルームランプ22の光の強さを調整する(S202)。この制御は、例えば、図7に示される制御マップに基づいて行われる。
制御部46は、人体までの距離がd4以上であるときは、ランプスイッチ50をオフにし、ルームランプ22を消灯させる。また、制御部46は、人体までの距離がd3以上d4未満であるときは、ランプスイッチ50をオンにする。そして、調光回路52を制御し、L%以上100%未満の範囲で距離が小さい程ルームランプ22の光の強さを強くする。さらに、制御部46は、人体までの距離がd3未満であるときは、調光回路52を制御してルームランプ22の光の強さを100%とする。
図6に戻り制御部46は、透明電極26の静電容量の変化量を検出し(S203)、その変化量が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S204)。そして、静電容量の変化量が閾値未満であるときは、ステップS201の処理に戻る。他方、静電容量の変化量が閾値以上であるときは、制御部46は、調光回路52を制御してルームランプ22を全点灯させる(S205)。
この制御によれば、人体が自動車用照明装置10に接近すると、人体が照明レンズ14に触れる前に、ルームランプ22が微点灯する。そして、人体が自動車用照明装置10に接近する程、ルームランプ22の光の強さが強くなり、人体が照明レンズ14に触れるとルームランプ22が全点灯する。
したがって、例えば、ユーザの手が自動車用照明装置10に接近すると共にルームランプ22を微点灯させ、さらに、ユーザの手が自動車用照明装置10に接近するにつれてルームランプ22の光を強くして、ユーザに対して点灯動作を示唆するといった動作が可能となる。これによって、あたかもユーザと自動車用照明装置10との間のコミュニケーションに従って、ルームランプ22が全点灯するかのような動作が可能となる。
なお、図7に示される制御マップにおけるLの値は0であってもよい。この場合、ルームランプ22の光の強さの変化が緩やかになる。また、距離d3は0であってもよい。この場合、人体が照明レンズ14に触れるまで、ルームランプ22の光が強められ続ける。さらに、距離d3未満においては、光の強さを100%未満としてもよい。また、d3以上d4未満の範囲において、光の強さは曲線的に変化するものであってもよいし、折れ曲がり直線状に変化するものであってもよい。
図8には本発明の第2実施形態に係る自動車用照明装置38の斜視図が示されている。この自動車用照明装置38は、第1実施形態に係る自動車用照明装置10に対し、照明レンズ14の位置を示すシンボルマーク40、および、シンボル用発光ダイオード42を追加したものである。以下の説明においては、第1実施形態に係る構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
シンボルマーク40は、照明レンズ14のケース12側の面に溝によって描かれている。図8の例では、シンボルマーク40は、手の図形および「TOUCH」の文字で表現されている。照明レンズ14の左右にはシンボル用発光ダイオード42が設けられている。シンボル用発光ダイオード42が点灯した場合、その光は照明レンズ14を通ってシンボルマーク40の位置で散乱する。これによって、シンボルマーク40が光って表示状態となり、ユーザに対し照明レンズ14の位置が示される。シンボル用発光ダイオード42の点灯または消灯を切り換える制御は、後述のように、赤外線センサを用いた人体の検知に基づいて行われる。なお、シンボルマーク40は、液晶パネルによって表示されるものであってもよい。また、照明レンズ14に直接発光ダイオード等の光源を配置したものであってもよい。
図9には、自動車用照明装置38のC−D線断面図が示されている。照明レンズ14のケース12側の面には、シンボルマーク40が溝によって描かれている。また、意匠パネル16と照明レンズ14との間には、発光ダイオード配置領域44が形成されている。図9の左側および右側の発光ダイオード配置領域44には、光の放射方向を照明レンズ14側に向けて、シンボル用発光ダイオード42が配置されている。シンボル用発光ダイオード42には、例えばオレンジ色の光等、ユーザに安らぎを与える光を発するものが用いられてもよい。シンボル用発光ダイオード42が点灯した場合、その光は照明レンズ14を通ってシンボルマーク40の位置で散乱する。これによって、シンボルマーク40は、シンボル用発光ダイオード42の光と同一色で光って表示状態となる。照明レンズ14に刻まれる溝の形状を工夫することにより、表示状態のシンボルマーク40は、自動車用照明装置38から浮かび上がるようにユーザの目に映る。
次に、自動車用照明装置38が備える電気回路の構成およびその動作について説明する。図10には、自動車用照明装置38の回路図が示されている。この回路は、図3に示される回路にシンボル用発光ダイオード42およびシンボルスイッチ54が追加されたものである。シンボルスイッチ54には、例えば、トランジスタ等の半導体素子、リレースイッチ等が用いられる。
各シンボル用発光ダイオード42のアノード端子は、正極端子48に接続され、カソード端子は、シンボルスイッチ54の一端に接続されている。シンボルスイッチ54の他端は、接地導体に接続されている。各シンボル用発光ダイオード42には、シンボルスイッチ54がオンになることで電力が供給され、各シンボル用発光ダイオード42が点灯する。
制御部46は、赤外線センサ30から出力される信号に基づいて、自動車用照明装置38から人体までの距離を検出する。そして、検出された距離に基づいて、ランプスイッチ50および調光回路52を制御する他、シンボルスイッチ54を制御する。シンボルスイッチ54がオンに制御されることで各シンボル用発光ダイオード42が点灯し、シンボルスイッチ54がオフに制御されることで、各シンボル用発光ダイオード42が消灯する。
図11には、自動車用照明装置38が実行する第1制御例のフローチャートが示されている。このフローチャートには、人体が照明レンズ14に触れてルームランプ22がオンになった後、人体が自動車用照明装置38に接近して再び人体が照明レンズ14に触れる場合の制御が示されている。この制御は、図4に示される制御に対し、シンボルマーク40を表示する制御が追加されたものである。図4に示される処理と同一の処理については同一の符号を付してその説明を省略する。
ステップS105においてルームランプ22の光の強さを調整した後、制御部46は、人体までの距離に応じてシンボルマーク40の表示または非表示の制御を実行する。すなわち、制御部46は、人体までの距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるか否かを判定する(S301)。図12に示される制御マップでは、光の強さと共にシンボル表示範囲ON1が示されている。シンボル表示範囲ON1は、人体までの距離が0以上s1未満となる範囲である。この制御マップに従った場合、制御部46は、ステップS104で検出された距離が、0以上s1未満であるときには、人体までの距離がシンボル表示範囲内であると判定する。他方、ステップS104で検出された距離が、s1以上であるときには、人体までの距離がシンボル表示範囲外であると判定する。
制御部46は、人体までの距離がシンボル表示範囲内にあると判定したときは、シンボルスイッチ54をオンにし(S302)、ステップS106の処理に進む。他方、人体までの距離がシンボル表示範囲外にあると判定したときは、シンボルスイッチ54をオフにし(S303)、ステップS106の処理に進む。
この制御によれば、ルームランプ22がオンになった後には、人体が自動車用照明装置38に接近する程、ルームランプ22の光が弱くなる。そして、人体までの距離がシンボル表示範囲内となり、ルームランプ22の光が弱まっている状態において、シンボルマーク40が表示状態となる。したがって、ルームランプ22の光が弱くなると共にシンボルマーク40が表示状態となり、ユーザに対して消灯操作が案内される。これによって、あたかもユーザと自動車用照明装置38との間のコミュニケーションに従って、ルームランプ22が消灯するかのような動作が可能となる。さらに、シンボルマーク40を手の図形等、暖かみのある図形で描き、ユーザに安らぎを与える色で表示することで、車室内の居心地をより向上させることができる。
なお、図12に示される制御マップにおけるLの値は0であってもよい。この場合、ルームランプ22は、人体が照明レンズ14に触れる前に消灯する。また、距離d1は0であってもよい。この場合、人体が照明レンズ14に接近し触れるまで、ルームランプ22の光が弱められ続ける。さらに、d1以上d2未満の範囲において、光の強さは曲線的に変化するものであってもよいし、折れ曲がり直線状に変化するものであってもよい。また、s1の値は0以上d2以下の任意の値として設定される。s1を調整することで、シンボルマーク40を表示状態とするときのルームランプ22の光の強さの条件を変化させ得る。
図13には、自動車用照明装置38が実行する第2制御例のフローチャートが示されている。このフローチャートには、ルームランプ22が消灯しているときに人体が自動車用照明装置38に接近し、照明レンズ14に触れる場合の制御が示されている。この制御は、図6に示される制御に対し、シンボルマーク40を表示する制御が追加されたものである。図6に示される処理と同一の処理については同一の符号を付してその説明を省略する。
ステップS202においてルームランプ22の光の強さを調整した後、制御部46は、人体までの距離に応じてシンボルマーク40の表示または非表示の制御を実行する。制御部46は、人体までの距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるか否かを判定する(S401)。図14に示される制御マップでは、光の強さと共にシンボル表示範囲ON2が示されている。シンボル表示範囲ON2は、人体までの距離がs2以上s3未満となる範囲である。この制御マップに従った場合、制御部46は、ステップS201で検出された距離が、s2以上s3未満であるときには、人体までの距離がシンボル表示範囲内であると判定する。他方、ステップS201で検出された距離が、s2未満またはs3以上であるときには、人体までの距離がシンボル表示範囲外であると判定する。
制御部46は、人体までの距離がシンボル表示範囲内にあると判定したときは、シンボルスイッチ54をオンにし(S402)、ステップS203の処理に進む。他方、人体までの距離がシンボル表示範囲外にあると判定したときは、シンボルスイッチ54をオフにし(S402)、ステップS203の処理に進む。
この制御によれば、人体が自動車用照明装置38に接近すると、人体が照明レンズ14に触れる前に、ルームランプ22が微点灯する。また、人体までの距離がシンボル表示範囲内となることでシンボルマーク40が表示状態となる。さらに、人体が自動車用照明装置38に接近する程、ルームランプ22の光が強くなり、人体までの距離がシンボル表示範囲外となることでシンボルマーク40が非表示状態となる。
このように、自動車用照明装置38では、人体が接近しルームランプ22が微点灯すると共にシンボルマーク40が表示状態となる。そして、人体がさらに接近するにつれてルームランプ22の光が強くなる。これによって、ユーザに対しルームランプ22の点灯操作が案内され、あたかもユーザと自動車用照明装置38との間のコミュニケーションに従って、ルームランプ22が全点灯するかのような動作が可能となる。さらに、シンボルマーク40を手の図形等、暖かみのある図形で描き、ユーザに安らぎを与える色で表示状態とすることで、車室内の居心地をより向上させることができる。
なお、図14に示される制御マップにおけるLの値は0であってもよい。この場合、ルームランプ22の光の強さの変化が緩やかになる。また、距離d3は0であってもよい。この場合、人体が照明レンズ14に触れるまで、ルームランプ22の光が強められ続ける。さらに、距離d3未満においては、光の強さを100%未満としてもよい。また、d3以上d4未満の範囲において、光の強さは曲線的に変化するものであってもよいし、折れ曲がり直線状に変化するものであってもよい。また、s3の値は0以上d4以下の任意の値として設定される。さらに、s4の値は、s3<s4が成立するという条件の下、0を超える任意の値として設定される。s3およびs4を調整することで、シンボルマーク40を表示状態とするときのルームランプ22の光の強さの条件を変化させ得る。
10,38 自動車用照明装置、12,56 ケース、14,58 照明レンズ、16 意匠パネル、18 小物ケース、20 オーディオパネル、22 ルームランプ、24 赤外線窓、26 透明電極、28 回路基板、30 赤外線センサ、32 放射部、34 受信部、36 ソケット、40 シンボルマーク、42 シンボル用発光ダイオード、44 発光ダイオード配置領域、46 制御部、48 正極端子、50 ランプスイッチ、52 調光回路、54 シンボルスイッチ、60,62 接触検知部。

Claims (6)

  1. 光源と、
    光源からの光が透過する照明レンズと、
    赤外線の送受信によって人体の照明レンズへの接近を検知する第1検知手段と、
    照明レンズに設けられた電極を備え、電極の静電容量の変化に基づいて人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、
    光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行う制御部と、
    を備え、
    制御部は、光源が点灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源の光を弱め、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を消灯させることを特徴とする自動車用照明装置。
  2. 光源と、
    光源からの光が透過する照明レンズと、
    照明レンズに設けられ、表示状態または非表示状態の切り換えが可能なシンボルマークと、
    人体までの距離を検知する第1検知手段と、
    人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、
    光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行うと共に、シンボルマークを表示状態、若しくは非表示状態とする制御部と、
    を備え、
    制御部は、光源が点灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源の光を弱め、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を消灯させ、
    第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるときにシンボルマークを表示状態とし、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にないときにシンボルマークを非表示状態とすることを特徴とする自動車用照明装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動車用照明装置において、
    制御部は、人体が接近するに従って、光源の光を弱めることを特徴とする自動車用照明装置。
  4. 光源と、
    光源からの光が透過する照明レンズと、
    赤外線の送受信によって人体の照明レンズへの接近を検知する第1検知手段と、
    照明レンズに設けられた電極を備え、電極の静電容量の変化に基づいて人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、
    光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行う制御部と、
    を備え、
    制御部は、光源が消灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源を微点灯させ、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を全点灯させることを特徴とする自動車用照明装置。
  5. 光源と、
    光源からの光が透過する照明レンズと、
    照明レンズに設けられ、表示状態または非表示状態の切り換えが可能なシンボルマークと、
    人体までの距離を検知する第1検知手段と、
    人体の照明レンズへの接触を検知する第2検知手段と、
    光源の光の強さの調整、および、点灯若しくは消灯の切り換えを行うと共に、シンボルマークを表示状態、若しくは非表示状態とする制御部と、
    を備え、
    制御部は、光源が消灯しているときに、第1検知手段によって人体の接近が検出されたときに光源を微点灯させ、第2検知手段によって人体の接触が検知されたときに光源を全点灯させ、
    第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にあるときにシンボルマークを表示状態とし、第1検知手段によって検知された距離が、所定のシンボル表示範囲内にないときにシンボルマークを非表示状態とすることを特徴とする自動車用照明装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の自動車用照明装置において、
    制御部は、人体が接近するに従って、光源の光を強めることを特徴とする自動車用照明装置。
JP2012112380A 2012-05-16 2012-05-16 自動車用照明装置 Active JP5763582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112380A JP5763582B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 自動車用照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112380A JP5763582B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 自動車用照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013237385A JP2013237385A (ja) 2013-11-28
JP5763582B2 true JP5763582B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=49762811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112380A Active JP5763582B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 自動車用照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5763582B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019042727A1 (de) * 2017-08-30 2019-03-07 Volkswagen Aktiengesellschaft Beleuchtungssystem für einen fahrzeuginnenraum

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6667139B2 (ja) * 2015-06-26 2020-03-18 東芝ライテック株式会社 車室内照明装置
DE102015213210A1 (de) * 2015-07-15 2017-01-19 Volkswagen Aktiengesellschaft Schminkspiegeleinheit für den Innenraum eines Kraftfahrzeugs

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4634906B2 (ja) * 2005-10-18 2011-02-16 株式会社フジクラ 車両用照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019042727A1 (de) * 2017-08-30 2019-03-07 Volkswagen Aktiengesellschaft Beleuchtungssystem für einen fahrzeuginnenraum

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013237385A (ja) 2013-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5753515B2 (ja) 自動車用照明装置
US7817020B2 (en) Optical user interface system for automotive modules
JP4634906B2 (ja) 車両用照明装置
US20100214798A1 (en) Automotive interior hidden switching
RU2674741C2 (ru) Лампа для чтения транспортного средства с настройкой света низкой интенсивности и способ управления лампой
JP6633105B2 (ja) タッチスイッチユニット及びそれを備える車両室内照明装置
US9699865B2 (en) Spotlight and method of controlling thereof
JP5476263B2 (ja) 車室内照明装置
WO2015049837A1 (ja) スイッチ装置
JP5763582B2 (ja) 自動車用照明装置
US10454474B2 (en) Proximity switch having sensor with decorative metal
KR101857326B1 (ko) 터치 방식의 차량용 룸램프 모듈
CN107298048B (zh) 汽车照明系统
JP6006526B2 (ja) 自動車用照明装置
KR20180073792A (ko) 터치 방식의 차량용 룸램프 모듈
KR200471132Y1 (ko) 차량용 룸램프 유니트
KR101271380B1 (ko) 가변 심볼 디스플레이 스위치 장치 및 이의 제어 방법
CN106369351B (zh) 光束遥控灯泡及其指向光束遥控器
JP3154852U (ja) 自動車用サンバイザーの照明装置
KR20180130757A (ko) 차량용 선바이저의 조명장치
JP2012040970A (ja) 車両用室内灯
KR200299667Y1 (ko) 자동차의 원터치 실내등 스위칭 시스템
JP5548030B2 (ja) 車両用室内灯
JP5227155B2 (ja) 車室内照明装置
JP2012079662A (ja) 光源実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140626

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5763582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250