JP5761730B2 - 身体技能習得支援装置 - Google Patents
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Description
ここで、「規範情報」とは、前記実施者が習得を目指す前記技能に関する規範となる静止画像情報および動画像情報の少なくとも一方である。つまり、前記実施者が「動きを真似る」に値する(手本となる)、画像情報である。この「規範情報」は、規範技能者の身体動作に基づく実際の画像情報であっても、また、規範技能者の身体動作に基づくアニメーション等の画像情報であっても、さらには、習得を目指す前記技能について理論的に構成された画像情報等であってもよい。
また、このような構成によれば、前記画像表示手段が頭部に装着可能であるため、身体動作を行いながら、前記身体動作情報および前記規範情報を確認することができる。したがって、従来の鏡を使用した場合のように、自分自身の身体動作を確認するために姿勢を崩すことがない。
さらに、このような構成によれば、前記実施者は自分一人でも適切な練習を実施することが可能であるため、規範技能者を必要とせず、効率的に技能の習得を行うことができる。
また、このような構成によれば、従来技術のように、ビデオカメラ等にて撮影された映像を、練習後(身体動作終了後)に確認するのではなく、実際の身体動作を行いながら(身体動作中に)、自分自身の動きと規範画像とを比較検討することが可能であるため、容易に、自分の動きが適切であるか否かの判断を行うことができる。すなわち、自分自身の映像(身体動作情報)に規範技能者等の映像(規範情報)を重ねて見ることができるため、指導者や上級者等の「動きを真似る」ことができているか否かの判断を実施者自身で適切に行うことができる。
この第二態様にかかる身体技能習得支援装置によれば、前記マイク部等にて取得される「音声信号(実施者の声等)」に基づいて前記画像表示手段の制御が可能であるため、実施者は、その身体動作を妨げられることなく、身体動作を伴う技能の習得に集中することができる。すなわち、このような構成によれば、実施者自身のタイミングで所定の声等を発することによって、画像表示手段上に前記規範画像を表示等させることが可能であるため、実施者は、より効果的に画像表示手段上における自身の画像と規範画像とを見比べながら、身体動作を伴う技能の習得を行うことができる。
この「ずれ伝達手段」としては、例えば、画像表示手段(上述した画像表示手段を用いて「ずれ伝達手段」を構成してもよい)、ヘッドフォン部、あるいは振動発生手段等があげられる。
この第三態様にかかる身体技能習得支援装置によれば、前記比較検討手段にて得られる「ずれ検知信号」に基づいて前記ずれ伝達手段を作動させることによって、実施者に対して規範画像(規範情報)との「ずれ」を伝達するように構成されているため、実施者はより客観的に身体動作を伴う技能の習得状態を認識することができる。この際、例えば、ヘッドフォン部を用いてずれ伝達手段が構成されている場合には、実施者の動きが早すぎたとき、遅すぎたとき、上にずれたとき、下にずれたとき、右にずれたとき、左にずれたとき等、それぞれの「ずれ状態」に応じて、それぞれ異なる信号音が、ヘッドフォン部を介して実施者に伝達されるように構成されてもよい。また、このような構成によれば、「ずれ」が所定範囲内にある場合(すなわち、「ずれ」が無い場合(あるいは容認できる程小さい場合))、前記ずれ伝達手段を作動させて、前記規範技能者の動きを的確に再現できている旨を前記実施者に知らせることもできる。この場合には、「ずれが生じている場合」と「ずれが生じていない場合」とを異なる信号音等にて前記実施者に知らせればよい。さらに、このような構成によれば、「ずれ」の大きさに応じて、異なる信号音等を前記実施者に知らせることによって、前記実施者が、身体動作を伴う技能の習得段階を把握することもできる。
より具体的には、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記比較検討手段における前記ずれの検出結果が許容範囲内であれば前記画像表示部が通常の色で表示され、前記ずれの検出結果が許容範囲を超えていれば前記画像表示部が赤色に変化し、前記ずれの検出結果が良好な状態であれば前記画像表示部が青色に変化することを特徴としている。
また、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化することを特徴としている。
さらに、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられ、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記ヘッドフォンから異なる信号音が前記実施者に伝達されることを特徴としている。
また、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段および前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられており、前記ずれ伝達手段として機能する前記画像表示手段は、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化すべく構成され、前記ずれ伝達手段として機能する前記ヘッドフォンは、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記実施者に異なる信号音が伝達されるべく構成されていることを特徴としている。
さらに具体的には、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記比較検討手段における前記ずれの検出結果が許容範囲内であれば前記画像表示部が通常の色で表示され、前記ずれの検出結果が許容範囲を超えていれば前記画像表示部が赤色に変化し、前記ずれの検出結果が良好な状態であれば前記画像表示部が青色に変化することを特徴としている
また、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化することを特徴としている。
また、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられ、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記ヘッドフォンから異なる信号音が前記実施者に伝達されることを特徴としている。
また、本発明は、実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段および前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられており、前記ずれ伝達手段として機能する前記画像表示手段は、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化すべく構成され、前記ずれ伝達手段として機能する前記ヘッドフォンは、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記実施者に異なる信号音が伝達されるべく構成されていることを特徴としている。
この第四態様にかかる身体技能習得支援装置によれば、前記画像表示手段を構成する前記装着部が眼鏡状に構成され、この眼鏡状に構成された前記装着部の右目側あるいは左目側のいずれか一方の近傍に前記画像表示部(小型のディスプレイ等)が設けられているため、比較的簡単に、前記身体技能習得支援装置を得ることができる。
この第五態様にかかる身体技能習得支援装置によれば、前記規範情報が輪郭線にて構成されているため、前記実施者が、前記身体動作情報と前記規範情報とを前記画像表示手段にて重ねた状態で見る際に、前記身体動作情報と前記規範情報とを容易に認識可能となる。したがって、このような構成によれば、より適切に、自分自身で指導者や上級者等の「動きを真似る」ことができているか否かの判断を行うことができる。
以下、具体的に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる身体技能習得支援装置の概略構成図を示したものである。また、図2は、本発明の第一実施形態にかかる規範原図と規範図とを示したものであり、図2(a)は規範原図を示し、図2(b)は規範図を示している。
以下、本実施形態にかかる身体技能習得支援装置1の使用方法および作用効果等について説明する。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
以下、本実施形態にかかる身体技能習得支援装置100の使用方法および作用効果等について説明する。
この第二実施形態にかかる身体技能習得支援装置100によれば、マイク150にて取得される「音声信号(実施者Pの声等)」に基づいて画像表示手段140の制御が可能であるため、実施者Pは、その身体動作を妨げられることなく、身体動作を伴う技能の習得に集中することができる。すなわち、このような構成によれば、実施者P自身のタイミングで所定の声等を発することによって、画像表示手段140(を成す画像表示部142)上に規範画像を表示等させることが可能であるため、実施者Pは、より効果的に画像表示手段140上における自身(実施者P)の画像と規範画像とを見比べながら、身体動作を伴う技能の習得を行うことができる。
この身体技能習得支援装置100によれば、映像マッチング部118(比較検討手段)にて得られる「ずれ検知信号」に基づいてヘッドフォン160(ずれ伝達手段)を作動させることによって、実施者Pに対して規範画像(規範情報)との「ずれ」を伝達するように構成されているため、実施者Pはより客観的に身体動作を伴う技能の習得状態を認識することができる。
本実施形態においては、ヘッドフォン160を用いてずれ伝達手段が構成されており、例えば、実施者Pの動きが早すぎたとき、遅すぎたとき、上にずれたとき、下にずれたとき、右にずれたとき、左にずれたとき等、それぞれの「ずれ状態」に応じて、それぞれ異なる信号音が、ヘッドフォン160を介して実施者Pに伝達されるように構成されてもよい。このような構成によれば、「ずれ」が所定範囲内にある場合(すなわち、「ずれ」が無い場合(あるいは容認できる程小さい場合))、ヘッドフォン160を作動させて、規範技能者の動きを的確に再現できている旨を実施者Pに知らせることができる。この場合には、「ずれが生じている場合」と「ずれが生じていない場合」とを異なる信号音等にて実施者Pに知らせればよい。さらに、このような構成によれば、「ずれ」の大きさに応じて、異なる信号音等を実施者Pに知らせることによって、実施者Pが、身体動作を伴う技能の習得段階を把握することもできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で必要に応じて種々の変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
しかしながら、本発明によれば、上述した実施形態等に示した具体的な構成を有することによって、指導者や上級者等(規範技能者)の動きを適切に真似ることができているか否かを実施者が自分自身で容易に判断することが可能であって、比較的容易に技能の習得効果を高めることができる、身体技能習得支援装置および身体技能習得支援方法を得ることができる。すなわち、本発明にかかる身体技能習得支援装置および身体技能習得支援方法によれば、比較的容易且つ効果的に、身体動作を伴う技能を習得することができる。
より具体的には、スポーツや伝統舞踊は勿論のこと、溶接などの産業分野での技術習得、看護士や理学療法士が患者へのサポートを行うときの動作、日常の立ち居振る舞い(歩行姿勢や礼節の動き等)、茶道のお点前、語学の発話(口の動き)等の種々の身体動作を伴う技能を習得することができる。
10…パーソナルコンピュータ(PC)
10A…PC本体部
11…キーボード
12…入力部
13…記憶手段
14…規範図生成部
20…ビデオカメラ(撮影手段)
30…合成処理部
40…画像表示手段
41…装着部(眼鏡状に構成された装着部)
42…画像表示部(ヘッドマウントディスプレイ)
100…身体技能習得支援装置
110…パーソナルコンピュータ(PC)
110A…PC本体部
111…キーボード
112…パラメーター入力部(入力部)
113…記憶手段
114…規範図生成部
115…ユーザー映像処理部
116…音声処理部
117…映像制御信号生成部
118…映像マッチング部
119…指示音発生部
120…ビデオカメラ(撮影手段)
130…合成処理部
140…画像表示手段
141…装着部(眼鏡状に構成された装着部)
142…画像表示部(ヘッドマウントディスプレイ)
150…マイク(音声入力部)
160…ヘッドフォン
G0…規範原図
G1…規範図
Claims (4)
- 実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、
前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、
前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、
前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、
前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、
前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、
前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、
前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、
前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、
前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記比較検討手段における前記ずれの検出結果が許容範囲内であれば前記画像表示部が通常の色で表示され、前記ずれの検出結果が許容範囲を超えていれば前記画像表示部が赤色に変化し、前記ずれの検出結果が良好な状態であれば前記画像表示部が青色に変化する
ことを特徴とする身体技能習得支援装置。 - 実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、
前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、
前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、
前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、
前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、
前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、
前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、
前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、
前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、
前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段が用いられ、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化する
ことを特徴とする身体技能習得支援装置。 - 実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、
前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、
前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、
前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、
前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、
前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、
前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、
前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、
前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、
前記ずれ伝達手段として、前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられ、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記ヘッドフォンから異なる信号音が前記実施者に伝達される
ことを特徴とする身体技能習得支援装置。 - 実施者が身体動作を伴う技能を習得する際に用いられる身体技能習得支援装置であって、
前記実施者の身体動作情報を取得する撮影手段と、
前記技能に関する規範技能者の静止画像および動画像の少なくとも一方に基づく規範情報を記憶している記憶手段と、
前記実施者の頭部に装着可能な画像表示手段と、
前記身体動作情報と前記規範情報とを比較検討する比較検討手段と、
前記比較検討手段にて、前記身体動作情報と前記規範情報との間に生じているずれを検出し、前記ずれの状態に応じて、前記実施者の視覚、聴覚および触覚のいずれかを刺激することにより、前記ずれの状態を前記実施者に伝達するずれ伝達手段とを備え、
前記規範情報は時系列に並べられた情報であり、前記比較検討手段は、前記身体動作情報について、前記身体動作情報を取得した時間tにおける前記規範情報と比較検討して前記ずれの状態を判断するとともに、前記身体動作情報を取得した時間t前後における前記規範情報と比較検討して、前記身体動作が前記規範技能者の動作に対して早い動作であることによるずれまたは前記規範技能者の動作に対して遅い動作であることによるずれが生じているか否かを判断するものであり、
前記画像表示手段が、装着部と画像表示部とを有し、前記装着部が、眼鏡状に構成され、前記画像表示部が、眼鏡状に構成された前記装着部における右目あるいは左目のいずれか一方の近傍に設けられており、
前記画像表示手段が、前記撮影手段にて得られた前記身体動作情報と、前記記憶手段内の前記規範情報とを同時に表示可能であり、
前記ずれ伝達手段として、前記画像表示手段および前記実施者の聴覚を刺激するヘッドフォンが設けられており、
前記ずれ伝達手段として機能する前記画像表示手段は、前記画像表示部の画面が複数に分割されており、前記比較検討手段における前記ずれの検出の結果に基づき、前記実施者の身体動作にずれが生じた部位が属する前記画面の色の表示状態が変化すべく構成され、
前記ずれ伝達手段として機能する前記ヘッドフォンは、前記比較検討手段における前記ずれの状態に応じて、前記実施者に異なる信号音が伝達されるべく構成されている
ことを特徴とする身体技能習得支援装置。
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