JP5761205B2 - 吸着器及び吸着式ヒートポンプ - Google Patents

吸着器及び吸着式ヒートポンプ Download PDF

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Description

本発明は、吸着器及び吸着式ヒートポンプに関する。
吸着式ヒートポンプは、一般に、吸着剤によって水等の冷媒を吸着及び脱着する吸着器、吸着器における吸着操作に伴って冷媒の蒸発により冷熱を生成する蒸発器、及び、吸着器で脱着された吸着された冷媒の蒸気を凝縮させて蒸発器に供給する凝縮器とを含み、吸着器、蒸発器、及び、凝縮器は冷媒循環配管にそって直列に配置されている。
ここで、冷媒を吸着剤から脱着する際に、吸着器において使用される温水の例として、85℃〜90℃の自動車エンジンの冷却水、60℃から80℃の高分子型燃料電池の熱排水、60℃から80℃のコジェネレーション機器の熱排水がある。
一方、冷媒を吸着剤に吸着する際に、吸着器において使用される冷却水の例として、30℃〜40℃の自動車のラジエーターに用いられる冷却水、25℃〜35℃のビルの水冷用の水や河川水がある。
そうすると、吸着式ヒートポンプの動作に関連する温度範囲及び吸着器内の蒸気圧において、冷媒に対する吸着特性が高い吸着剤を選択すると、吸着式ヒートポンプの性能が向上することが期待される。
そこで、吸着器において使用される温水と、冷却水との温度差が小さいときにも冷媒吸収効率のよい吸着剤を含む吸着式ヒートポンプが提案された(特許文献1)。
また、有効に冷媒の脱着が行われる温度範囲及び吸着器内の蒸気圧の範囲が異なる、吸着剤をふくむ、複数の吸着器を、冷媒循環配管に対して並列に配置しておき、吸着式ヒートポンプの操作温度範囲に応じて、吸着器を選択する機能を持つ吸着式ヒートポンプが提案された(特許文献2)。
ここで、吸着式ヒートポンプの吸着器内において、貫通する配管を流れる温水又は冷却水の温度は、配管の入口付近と出口付近では異なる。吸着剤により、温水は徐々に冷やされ、冷却水は徐々に温められるからである。
そうすると、吸着器内の吸着剤の一部において、高い吸着特性を保てない場合があり、吸着剤に応じた吸着器本来の冷媒吸収効率が得られないことが想定される。
特開2005−205331号公報 特開2009−180405号公報
吸着器における冷媒脱着効率を向上させることが可能な構造を有する吸着器及びその吸着器を含む吸着式ヒートパイプを提供する。
冷媒の吸着量の下限値と、冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件が異なる2以上の吸着剤と、前記吸着剤のいずれかを含み、冷媒を封入可能な容器と、前記容器を貫通し、前記2以上の吸着剤のいずれとも熱的に接触するとともに、水路として機能する水路管と、を備えることを特徴とする吸着器。
脱着器における冷媒脱着効率を向上させることが可能な構造を有する脱着器及びその脱着器を含む吸着式ヒートパイプを提供する。
図1は吸着式ヒートポンプ100及びその吸着式ヒートポンプ100に付属する流体供給機構1について示す図である。 図2は、期間Aにおける吸着式ヒートポンプ100の動作状態を表す図である。 図3A、図3Bは実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成及び期間Aにおける温排水及び冷却水が流れ方向を示す図である。 図4A、図4Bは実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成及び期間Bにおける温排水及び冷却水が流れ方向を示す図である。 図5は吸着器A1(130)、吸着器A2(120)に含まれる吸着剤の冷媒吸着等温線についてのグラフを示す。 図6は実施例1の吸着式ヒートポンプ100についての具体例と、比較例と、において吸着器を通過する、冷却水及び温排水の温度変化を比較した結果を示す表である。 図7A、図7Bは、実施例2の吸着式ヒートポンプにおける吸着器230、220について示す図である。 図8は実施例3の吸着式ヒートポンプにおいて使用される吸着器300を示す図である。
本発明は、以下に説明する実施例に対し、当業者が想到可能な、設計上の変更が加えられたもの、及び、実施例に現れた構成要素の組み換えが行われたものも含む。また、本発明は、その構成要素が同一の作用効果を及ぼす他の構成要素へ置き換えられたもの等も含み、以下の実施例に限定されない。
図1は吸着式ヒートポンプ100及びその吸着式ヒートポンプ100に付属する流体供給機構1について示す図である。吸着式ヒートポンプ100は、凝縮器110、吸着器A2(120)、吸着器A3(130)、蒸発器140、冷媒循環配管150を含む。また、流体供給機構1及びバルブ制御部2は、吸着式ヒートポンプに付属し、吸着式ヒートポンプのヒートポンプ動作を制御する機構である。吸着式ヒートポンプ100に含まれる上記要素それぞれについて、図2を用いて説明する。
図1に示す流体供給機構1は、ポンプ10、20、配管切替30、40、50、60、及び、流体配管を含む。流体配管中を流れる流体はポンプ10、20により駆動される。また、流体が流れる方向も、ポンプ10、20により切替られる。
配管切替30の入口はポンプ出入口11と接続し、配管切替30の上出口、下出口はそれぞれ、吸着式ヒートポンプ100の出入口101、103に接続する。
配管切替40の入口はポンプ出入口21と接続し、配管切替40の上出口、下出口はそれぞれ、吸着式ヒートポンプ100の出入口101、103に接続する。
配管切替50の入口は吸着式ヒートポンプ出入口102と接続し、配管切替50の上出口、下出口はそれぞれ、ポンプ10の出入口12、ポンプ20の出入口22に接続する。
配管切替60の入口は吸着式ヒートポンプ出入口104と接続し、配管切替60の上出口、下出口はそれぞれ、ポンプ10の出入口12、ポンプ20の出入口22に接続する。
バルブ制御部2は、冷媒循環配管150内に配置された、4つの開閉バルブの開閉を制御する制御部である。そして、バルブ制御部2は、開閉バルブの制御により、期間Aにおいて、凝縮器110と吸着器A2(120)間の冷媒循環配管150を開放し、蒸発器140と吸着器A2(120)間の冷媒循環配管150を閉鎖する。また、凝縮器110と吸着器A1(130)間の冷媒循環配管150を閉鎖し、蒸発器140と吸着器A1(130)間の冷媒循環配管150を開放する。
バルブ制御部2は、開閉バルブの制御により、期間Bにおいて、凝縮器110と吸着器A2(120)間の冷媒循環配管150を閉鎖し、蒸発器140と吸着器A2(120)間の冷媒循環配管150を開放する。また、凝縮器110と吸着器A1(130)間の冷媒循環配管150を開放し、蒸発器140と吸着器A1(130)間の冷媒循環配管150を閉鎖する。
ポンプ10は吸着式ヒートポンプ100へ温排水を排出し、吸着式ヒートポンプ100により冷やされた温排水を吸入するポンプである。ポンプ10は、温排水の排出口を出入口11とし、吸入口を出入口12とすること、及び、温排水の排出口を出入口12とし、吸入口を出入口11とすること、を切り替える機能を有する。
ポンプ20は吸着式ヒートポンプ100へ冷却水を排出し、吸着式ヒートポンプ100により冷やされた冷却水を吸入するポンプである。ポンプ20は、冷却水の排出口を出入口21とし、吸入口を出入口22とすること、及び、冷却水の排出口を出入口22とし、吸入口を21とすること、を切り替える機能を有する。
以上より、流体配管とポンプ10、20は、次に説明する期間A、Bを吸着式ヒートポンプ100に交互に設けさせる機能を有する。
期間Aは吸着式ヒートポンプ100の出入口103、104から温排水を流入及び排水させ、出入口102、101から冷却水を流入及び排水させる期間である。なお、温排水は出入口103から出入口104の向きに流れるが、冷却水は出入口102から出入口101の向きに流れる。温排水、冷却水の流入方向を上記のようにする理由は図3Aを用いて説明する。
期間Bは吸着式ヒートポンプ100の出入口101、102から温排水を流入及び排水させ、出入口104、103から冷却水を流入及び排水させる期間である。なお、温排水は出入口101から出入口102の向きに流れるが、冷却水は出入口104から出入口103の向きに流れる。温排水、冷却水の流入方向を上記のようにする理由は図3Bを用いて説明する。
なお、上記では、温排水、冷却水の流入方向を逆転させるために、ポンプ10、20によって行うこととしたが、吸着式ヒートポンプ100において、吸着器120、130の向きを替えることによって、温排水、冷却水の流入方向を替えてもよい。
図2は、期間Aにおける吸着式ヒートポンプ100の動作状態を表す図である。吸着式ヒートポンプ100は凝縮器110、吸着器A2(120)、吸着器A1(130)、蒸発器140、冷媒循環配管121、122、131、132、開閉バルブ123、124、133、134を含む。
凝縮器110に対して冷却水が流入し、凝縮器110から冷却水が流出する。凝縮器110において、期間A、Bによらず、冷却水の流入、流出方向は、同一である。
蒸発器140に対して冷水が流入し、蒸発器140から冷水が冷やされて冷水が流出する。蒸発器140において、期間A、Bによらず、冷却水の流入方向、冷水の流出方向は、同一である。
吸着器A2(120)は、密閉容器と、密閉容器を貫通し、出入口103と出入口104とに接続する貫通水路を含む。また、吸着器A2(120)は、冷媒の吸着量の下限値と、冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件が異なる2種類以上の吸着剤を含む。それらの吸着剤はいずれも、貫通水路に接触し、貫通水路にそって出入口103から出入口104に向けて直列に配置されている。
ここで、図5において説明する、冷媒の吸着量に対応する相対蒸気圧の条件を、冷媒の吸着量の下限値と、冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件に対応させたとする。そうすると、上記の吸着剤は、冷媒の吸着量の下限値に対応する相対蒸気圧と、冷媒の吸着量の上限値に対応する相対蒸気圧とにより特定される範囲内において、吸着量が変化する性質を有することになる。
そこで、相対蒸気圧が低い範囲において、吸着量が変化する性質を有する吸着剤は出入口103側に配置され、相対蒸気圧において吸着量が変化する範囲が上記吸着剤より高い範囲にある吸着剤は出入口104側に配置される。複数種類の吸着剤を並べる場合、相対蒸気圧において吸着量が変化する範囲が低い吸着剤程出入口103側に配置され、吸着量が変化する範囲が高い吸着剤程出入口104側に配置される。
期間Aにおいて、吸着器A2(120)の貫通水路に対して、温排水は吸着式ヒートポンプ100の出入口103から流入し、出入口104から流出する。吸着器A2(120)は、期間Aにおいて、温排水を受けて、冷媒である水蒸気を脱着する。その結果、出入口103における温排水の温度は、出入口104に向け、徐々に低下する。
期間Aにおいて、吸着器A2(120)と凝縮器110とは冷媒循環配管121で接続されており、開閉バルブ123は開放状態である。一方、吸着器A2(120)と蒸発器140を接続する冷媒循環配管122中の開閉バルブ124は閉じた状態である。すなわち、吸着器A2(120)と、凝縮器110と、冷媒循環配管121とは密閉空間を構成している。
上記密閉空間内において、吸着器A2(120)で脱着された水蒸気125は凝縮器110へ移動し、水に相変化する。上記密閉空間の蒸気圧は、期間Aの当初において、吸着器A2(120)に対する温排水の流入により脱着される水蒸気によって、吸着器A2(120)内の温度に対する飽和水蒸気圧と等しくなる。その後、吸着器A2(120)からの水蒸気の供給がなくなると、凝縮器110において水蒸気は水に変化するので、密閉空間内の気圧は、凝縮器110の温度に応じて決定される液相−気相平衡状態の気圧となる。
吸着器A1(130)は、密閉容器と、密閉容器を貫通し、出入口101と出入口102とに接続する貫通水路を含む。また、吸着器A1(130)は、冷媒の吸着量の下限値と、冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件が異なる2種類以上の吸着剤を含む。それらの吸着剤は、貫通水路に接触し、貫通水路にそって出入口101から出入口102向けて直列に配置されている。
ここで、図5において説明する、冷媒の吸着量に対応する相対蒸気圧の条件を、冷媒の吸着量の下限値と、冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件に対応させたとする。そうすると、上記の吸着剤は、冷媒の吸着量の下限値に対応する相対蒸気圧と、冷媒の吸着量の上限値に対応する相対蒸気圧とにより特定される範囲内において、吸着量が変化する性質を有することになる。
そこで、相対蒸気圧が低い範囲において、吸着量が変化する性質を有する吸着剤は出入口101側に配置され、相対蒸気圧において吸着量が変化する範囲が上記吸着剤より高い範囲にある吸着剤は出入口102側に配置される。複数種類の吸着剤を並べる場合、相対蒸気圧において吸着量が変化する領域が高い吸着剤程出入口102側に配置され、吸着量が変化する領域が低い吸着剤程出入口101側に配置される。
期間Aにおいて、吸着器A1(130)の貫通水路に対して、冷却水は吸着式ヒートポンプ100の出入口102から流入し、出入口101から流出する。吸着器A1(130)は、期間Aにおいて、冷却水を受けて、冷媒である水蒸気を吸着する。その結果、出入口102における冷却水の温度は、出入口101に向けて、徐々に上昇する。
期間Aにおいて、吸着器A1(130)と蒸発器140とは冷媒循環配管131で接続されており、開閉バルブ133は開放状態である。一方、吸着器A1(130)と凝縮器110を接続する冷媒循環配管132中の開閉バルブ134は閉じた状態である。すなわち、吸着器A1(130)と、蒸発器140と、冷媒循環配管131とは密閉空間を構成している。
上記密閉空間内において、吸着器A1(130)で吸着される水蒸気135は蒸発器140において、水から水蒸気に相変化したものである。上記密閉空間の蒸気圧は、期間Aの当初において、吸着器A1(130)に対する冷却水の流入により、水蒸気が吸着されるため、吸着器A1(130)内の温度に対する飽和水蒸気圧から低下する。その後、吸着器A1(130)において水蒸気の吸着がなくなると、蒸発器140において水から水蒸気に変化するので、密閉空間内の気圧は、蒸発器140の温度に応じて決定される液相−気相平衡状態の気圧となる。なお、期間Aにおいて、水は凝縮器110から蒸発器140へ配管111を通じて供給される。
なお、期間Bにおいて、吸着器A1(130)に出入口101から出入口102に向けて温排水が流れる。また、吸着器A1(130)は凝縮器110及び冷媒循環配管132とともに閉空間を形成する。その際、開閉バルブ134は開放状態であり、開閉バルブ133は閉じた状態となる。期間Bにおける吸着器A1(130)、凝縮器110及び冷媒循環配管132からなる閉空間の蒸気圧の変化は、期間Aにおける、吸着器A2(120)、凝縮器110及び冷媒循環配管121からなる閉空間の蒸気圧の変化と同様なものとなる。
一方、期間Bにおいて、吸着器A2(120)に出入口104から出入口103に向けて冷却水が流れる。また、吸着器A2(120)は蒸発器140及び冷媒循環配管122とともに閉空間を形成する。その際、開閉バルブ124は開放状態であり、開閉バルブ123は閉じた状態となる。期間Bにおける吸着器A2(120)、蒸発器140及び冷媒循環配管122からなる閉空間の蒸気圧の変化は、期間Aにおける、吸着器A1(130)、蒸発器140及び冷媒循環配管131からなる閉空間の蒸気圧の変化と同様なものとなる。
図3A、図3Bは実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成及び期間Aにおける温排水及び冷却水が流れ方向を示す図である。
図3Aにおいて、凝縮器110、冷媒循環配管131、132、蒸発器140、出入口101、102を示す。凝縮器110、蒸発器140、出入口101、102については図2において説明したものと同一機能を有するものであるため、説明を省略する。
冷媒循環配管131は、吸着器A1A(130a)と蒸発器140を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブと、吸着器A1B(130b)と蒸発器140を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブとからなる。
冷媒循環配管132は、吸着器A1A(130a)と凝縮器110を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブと、吸着器A1B(130b)と凝縮器110を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブとからなる。
図3Aにおける、吸着器A1(130)は、吸着器A1A(130a)と、吸着器A1B(130b)とを含む。
吸着器A1A(130a)は、開閉バルブが閉じられることにより密閉される密閉容器と、その容器を貫通し、冷却水又は温排水が流れる管と、その管に熱的に接触し、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着剤を含む。吸着器A1B(130b)は吸着器A1A(130a)と同様な構成要素を含む。吸着器A1A(130a)の管と、吸着器A1B(130b)の管とは、出入口101、出入口102を有する連続した一つながりの管である。吸着器A1A(130a)は管の出入口101側に配置され、吸着器A1B(130b)は管の出入口102側に配置されている。
なお、図2に記載の期間Aにおいては冷却水が出入口102から注入され、出入口101から排出される。吸着剤が水分吸着により温まるため、冷却水の温度は出入口102から出入口101に向けて上昇する。すなわち、出入口102での冷却水の温度をTz、吸着器A1B(130b)と吸着器A1A(130a)の間における冷却水の温度をTy、出入口101での冷却水の温度をTxとすると、Tx>Ty>Tzとなる。
吸着器A1A(130a)は吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が低い範囲にある吸着剤を有する。吸着器A1A(130a)の吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲は例えば0から0.48である。吸着器A1B(130b)は吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が高い範囲にある吸着剤有する。吸着器A1B(130b)の吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲は吸着剤は例えば0.37から0.58である。なお、吸着器A1A(130a)と、吸着器A1B(130b)の吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲について、図5を用いて後に詳細に説明する。
図3Bにおいて、凝縮器110、冷媒循環配管131、132、蒸発器140、出入口103、104を示す。凝縮器110、蒸発器140、出入口103、104については図2において説明したものと同一機能を有するものであるため、説明を省略する。
冷媒循環配管122は、吸着器A2A(120a)と蒸発器140を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブと、吸着器A2B(120b)と蒸発器140を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブとからなる。
冷媒循環配管121は、吸着器A2A(120a)と凝縮器110を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブと、吸着器A2B(120b)と凝縮器110を接続する配管と、その配管内にあって配管を開閉する開閉バルブとからなる。
図3Bにおける、吸着器A2(120)は、吸着器A2A(120a)と、吸着器A2B(120b)とを含む。
吸着器A2A(120a)は、開閉バルブが閉じられることにより密閉される密閉容器と、その容器を貫通し、冷却水又は温排水が流れる管と、その管に熱的に接触し、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着剤を含む。吸着器A2B(120b)は吸着器A2A(120a)と同様な構成要素を含む。吸着器A2A(120a)の管と、吸着器A2B(120b)の管とは、出入口103、出入口104を有する連続した一つながりの管である。吸着器A2A(120a)は管の出入口103側に配置され、吸着器A2B(120b)は管の出入口104側に配置されている。
なお、図2に記載の期間Aにおいては温排水が出入口103から注入され、出入口104から排出される。吸着剤が水分蒸発により冷やされるため、温排水の温度は出入口103から出入口104に向けて低下する。すなわち、出入口103での温排水の温度をTa、吸着器A2B(120b)と吸着器A2A(120a)の間における温排水の温度をTb、出入口104での冷却水の温度をTcとすると、Ta>Tb>Tcとなる。
吸着器A2A(120a)は吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が低い範囲にある吸着剤を有する。吸着器A2A(120a)の吸着剤の冷媒脱着温度領域は例えば0から0.48である。吸着器A2B(120b)は吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が高い範囲にある吸着剤を有する。吸着器A1B(120b)の吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲は例えば0.37から0.58である。なお、吸着器A2A(120a)と、吸着器A2B(120b)の吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲について、図5を用いて後に詳細に説明する。
図4A、図4Bは実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成及び期間Bにおける温排水及び冷却水が流れ方向を示す図である。図4A、図4Bにおける、実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成は、図3A、図3Bは実施例1の吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の構成と同様であるため、説明を省略する。
図4Aを参照すると、実施例1の吸着器A1(130)に対して、図2に記載の期間Bにおいては温排水が出入口101から注入され、出入口102から排出される。そうすると、吸着剤が水分蒸発により冷やされるため、温排水の温度は出入口101から出入口102に向けて低下する。すなわち、出入口102での温排水の温度をTz、吸着器A1B(130b)と吸着器A1A(130a)の間における温排水の温度をTy、出入口101での温排水の温度をTxとすると、Tx>Ty>Tzとなる。
図4Bを参照すると、実施例1の吸着器A2(120)に対して、図2に記載の期間Bにおいては冷却水が出入口104から注入され、出入口103から排出される。そうすると、吸着剤が水分吸着により温まるため、冷却水の温度は出入口104から出入口103に向けて上昇する。すなわち、出入口104での冷却水の温度をTc、吸着器A2B(120b)と吸着器A2A(120a)の間における冷却水の温度をTb、出入口103での冷却水の温度をTaとすると、Ta>Tb>Tcとなる。
図5は吸着器A1(130)、吸着器A2(120)に含まれる吸着剤の冷媒吸着等温線についてのグラフを示す。
図5に示すグラフにおいて、横軸は相対蒸気圧を示し、縦軸は水分吸着量を示す。ここで、相対蒸気圧とは、吸着平衡圧と、飽和蒸気圧との比をいう。また、吸着平衡圧とは、冷媒の吸着の進行が止まった状態の気圧をいい、以下で説明するように凝縮器内の温度により決定される。さらに、飽和蒸気圧とは、吸着器内の温度における冷媒の飽和蒸気圧をいう。すなわち、相対蒸気圧は、以下の式で表される。
相対蒸気圧=吸着平衡圧/飽和蒸気圧
例えば、吸着器A1(120)と凝縮器110とが密閉空間を構成する場合において、さらに、吸着器A1(120)を貫通する管に55℃の温排水が流れ、凝縮器110には30℃の冷却水が流されているとする場合に相対蒸気圧を求めると、以下のようになる。まず、凝縮器110においては気相−液相平衡状態にあり、凝縮器110内の蒸気圧は約42hPaである。一方、吸着器A1(120)の容器内の蒸気圧は温排水が流れ始めると、吸着剤から水分が供給され、55℃における水の飽和蒸気圧約157hPaとなる。その後、水分の脱着がある程度進むと、水分の供給がほぼなくなり、吸着器A1(120)の容器内において、凝縮器110内の蒸気圧とほぼ等しい圧力となり、吸着平衡状態が実現する。従って、上記の状態に対応する相対蒸気圧は、図5のグラフ中では(55−30)と表される線と、X軸が交わる箇所の数値となり、約(42hPa/150hPa=0.27)となる。
実線曲線Aは、吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が低い吸着剤に対する等温曲線を示す。一方、実線曲線Bは、吸着量変化する相対蒸気圧の範囲が高い吸着剤に対する等温曲線を示す。
等温曲線とは、相対蒸気圧に対する吸着剤の水分吸着量を示す曲線である。ここで、相対蒸気圧は、吸着器中の吸着剤の温度と、吸着器の容器に連結する蒸発器140又は凝縮器110の温度との差に関連することは上記において説明した通りである。従って、蒸発器140又は凝縮器110の温度が一定であれば、吸着器中の吸着剤の温度が高くなるほど、その吸着器における相対蒸気圧は、X軸上、左側(値が低い側)の相対蒸気圧となる。また、相対蒸気圧が異なる状態に吸着器の容器内の状態が移行した場合、等温曲線上の2点間の水分吸着量の差が、吸着剤から放出される又は吸着剤に吸収される水分量となる。
従って、凝縮器110又は蒸発器140の温度が一定であった場合、等温曲線Aに示す性質を有する吸着剤は、温度が高くなるほど、吸着量は0に近づく。そして温度が低くなるに従い、吸着剤の吸着量は増加し、約40℃近辺において吸着量が飽和する。
また、凝縮器110又は蒸発器140の温度が一定であった場合、等温曲線Bに示す性質を有する吸着剤は、約50℃近辺で吸着量はほぼ0になり、温度が低くなると吸着量が増加し、約38℃近辺において吸着量が飽和する。
ここで、温排水が流入する出入口側(例えば出入口103)と、温排水が流出する出入口側(例えば出入口104)とでは温排水の温度は異なる。
そうすると、吸着器中に含まれる吸着剤が、実線曲線Aで示す性質を有する吸着剤または、実線曲線Bで示す性質を有する吸着剤の内、1種類であるとすると、温排水が流入する側の出入口近くの吸着剤に対して、流出する側の吸着剤による、吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量が減少する。
吸着剤がすべて実線曲線Aで表される吸着剤である場合であって、図2で説明した期間Aにおいて、温排水の流入側の吸着剤の状態が図5に示す(55−30)であり、流出側の吸着剤の状態が図5に示す(50−30)であったとする。そして、図2で説明した期間Bにおいて、吸着剤の状態が、冷却水の流入側の状態が図5に示す(25−18)であり、流出側の吸着剤の状態が図5に示す(30−18)であったとすると、吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量の差は、以下に示すD1となる。
D1=Dqa+Dqb
上記の式において、Dqaは吸着剤の状態(55−30)と状態(30−18)とを交互に繰り返す場合に、実線曲線Aで表される吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量の差を表す。また、Dqbは吸着剤の状態(50−30)と状態(25−18)とを交互に繰り返す場合に、実線曲線Aで表される吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量の差を表す。
一方、吸着剤が実線曲線Aで表される吸着剤と、点線曲線Bで表される吸着剤からなる場合であって、温排水による吸着剤の状態及び冷却水による吸着剤の状態が上記と同様であったとすると、吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量の差は、以下に示すD2となる。
D2=Dqa+Dqc
上記の式において、Dqcは吸着剤の状態(50−30)と状態(25−18)とを交互に繰り返す場合に、実線曲線Bで表される吸着剤が放出する水分量又は吸着する水分量の差を表す。
ここで、低温領域(相対蒸気圧でいうと高い範囲)において吸着剤の状態が変化する場合に、点線曲線Bで表される吸着剤の放出する水分量又は吸着する水分量は、実線曲線Aで表される吸着剤の放出する水分量又は吸着する水分量より大きい。実線曲線Aで表される吸着剤が含むことができる水分量は低温領域(相対蒸気圧でいうと高い範囲)では大きな変化がないからである。
以上より、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)は、実線曲線Aで表される吸着剤を含む吸着器と、点線曲線Bで表される吸着剤を含む吸着器とを含む。そうすると、温排水が流入している際に、実線曲線Aで表される吸着剤のみを含む吸着器において水蒸気となる水分量に対して、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)おいて水蒸気となる水分量は多くなる。
そうすると、実線曲線Aで表される吸着剤のみを含む吸着器に比較し、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)の冷媒脱着効率は向上することになる。
また、気化熱が温排水から奪われるため、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)から流出する温排水の温度はより低下する。
また、冷却水が流入している際に、実線曲線Aで表される吸着剤のみを含む吸着器において吸着される水分量に対して、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)おいて吸着される水分量は多くなる。従って、吸着熱が冷却水に流入するため、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)から流出する冷却水の温度はより高くなる。さらに、吸着器A1(130)又は吸着器A2(120)が蒸発器140に接続されている時には、吸着器A1(130)又は吸着器A2(120)に吸着される水分が多くなるので、蒸発器140において水蒸気となる水分量が増加する。その結果、蒸発器140を通過する冷水はより冷やされ、より温度が低下した冷水が蒸発器140より流出する。
図6は実施例1の吸着式ヒートポンプ100についての具体例と、比較例と、において吸着器を通過する、冷却水及び温排水の温度変化を比較した結果を示す表である。
吸着式ヒートポンプ100についての具体例において、吸着器A1A(130a)及び吸着器A2A(120a)として市販の熱交換器を使用し、その熱交換器において吸着剤としてシリカゲル(例えば、富士シリシア製RD2060)を使用した。また、吸着器A1B(130b)及び吸着器A2B(120b)として市販の熱交換器を使用し、その熱交換器において吸着剤として球状活性炭(例えば、クレハA−BAC_mp)を使用した。一方、比較例において、2つの市販の熱交換器のいずれにもシリカゲル(例えば、富士シリシア製RD2060)を使用した。
実施例1の吸着式ヒートポンプ100において、冷水の温度は18℃であり、冷却水の温度は25℃であり、温排水の温度は55℃であった。また、蒸発器140から流出した冷水の温度は12℃であった。温排水の温度は流出するときは48℃であり、冷却水が流出する際には30℃であった。
一方、比較例においても、冷水の温度は18℃であり、冷却水の温度は25℃であり、温排水の温度は55℃であった。また、蒸発器140から流出した冷水の温度は15℃であった。温排水の温度は流出するときは51℃であり、冷却水が流出する際には28℃であった。
以上より、吸着器A1(130)及び吸着器A2(120)を使用した実施例1の吸着式ヒートポンプの性能が向上する効果があることがわかる。
図7A、図7Bは、実施例2の吸着式ヒートポンプにおける吸着器230、330について示す図である。図7Aにおいて、凝縮器110、冷媒循環配管131、132、蒸発器140、出入口101、102を示す。凝縮器110、蒸発器140、出入口101、102については図2において説明したものと同一機能を有するものであるため、説明を省略する。冷媒循環配管131及び冷媒循環配管132については図3A、図3Bにおいて説明したものと同一機能を有するものであるため、説明を省略する。
図7Aにおける、吸着器A1(230)は、開閉バルブが閉じられることにより密閉される密閉容器と、その容器を貫通し、冷却水又は温排水が流れる管と、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着部A1C(230a)と、吸着部A1D(230b)とを含む。
吸着部A1C(230a)及び吸着部A1D(230b)は、その管に熱的に接触し、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着剤を含む。上記の管は、出入口101、出入口102を有する連続した一つながりの管である。吸着部A1C(230a)は管の出入口101側に配置され、吸着部A1D(230b)は管の出入口102側に配置され、直列的に配置されている。
吸着部A1C(230a)に含まれる吸着剤の性質は、図5の等温線Aに示す吸着剤であり、吸着部A1D(230b)に含まれる吸着剤の性質は、図5の等温線Bに示す吸着剤である。
図7Aの吸着器A1(230)と図3Aの吸着器A1(130)とを比較すると、密閉容器が一体となっているか、吸着剤の種類毎に容器が分割されているかの違いはある。しかし、図2で説明した期間Aにおいて、吸着器内部において、図5に示す(30−18)の状態となる部分と、(25−18)の状態となる部分があり、期間Bにおいて、吸着器内部において、(55−30)の状態となる部分と、(50−30)の状態となる部分が、図7Aの吸着器A1(230)及び図3Aの吸着器A1(130)のいずれにも存在することは同様である。
図7Bにおける、吸着器A2(220)は、開閉バルブが閉じられることにより密閉される密閉容器と、その容器を貫通し、冷却水又は温排水が流れる管と、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着部A2C(220a)と、吸着部A2D(220b)とを含む。
吸着部A2C(220a)及び吸着部A2D(220b)は、その管に熱的に接触し、上記容器内の冷媒を吸着又は脱着する吸着剤を含む。上記の管は、出入口103、出入口104を有する連続した一つながりの管である。吸着部A2C(220a)は管の出入口103側に配置され、吸着部A2D(220b)は管の出入口104側に配置され、直列的に配置されている。
吸着部A2C(220a)に含まれる吸着剤の性質は、図5の等温線Aに示す吸着剤であり、吸着部A2D(220b)に含まれる吸着剤の性質は、等温線Bに示す吸着剤である。
図7Bの吸着器A2(220)と図3Bの吸着器A2(120)とを比較すると、密閉容器が一体となっているか、吸着剤の種類毎に容器が分割されているかの違いはある。しかし、図2で説明した期間Aにおいて、吸着器内部において、図5に示す(55−30)の状態となる部分と、(50−30)の状態となる部分があり、期間Bにおいて、吸着器内部において、(30−18)の状態となる部分と、(28−18)の状態となる部分が、図7Bの吸着器A2(220)と図3Bの吸着器A2(120)のいずれにも存在することは同様である。
なお、実施例2の吸着式ヒートポンプは吸着器A1(230)、吸着器A2(220)を除き、実施例1の吸着式ヒートポンプと同様な構成要素を有する。
そうすると、実線曲線Aで表される吸着剤のみを含む吸着器に比較し、吸着器A1(230)及び吸着器A2(220)において、吸着器の冷媒脱着効率は向上する。その結果、吸着器A1(230)及び吸着器A2(220)を使用した実施例2の吸着式ヒートポンプの性能が向上する効果がある。
図8は実施例3の吸着式ヒートポンプにおいて使用される吸着器300を示す図である。吸着器300は、吸着部311、吸着部312、吸着部313、吸着剤314、吸着剤315、吸着剤316、貫通管320、出入口管321、出入口管322、及び、容器323を含む。
容器323には凝縮器に接続する管、及び、蒸発器に接続する管がとりつけられている。凝縮器に接続する管、蒸発器に接続する管には、バルブが配置されており、バルブの開閉により、容器323と凝縮器、又は、容器323と蒸発器が一体となり、それぞれ密閉空間を形成する。また、容器323中には吸着部311、吸着部312、吸着部313が含まれる。
吸着部311には、貫通管320の間に充填され、貫通管320に熱的に接触する吸着剤314が配置されている。
吸着部312には、貫通管320の間に充填され、貫通管320に熱的に接触する吸着剤315が配置されている。
吸着部313には、貫通管320の間に充填され、貫通管320に熱的に接触する吸着剤316が配置されている。
すなわち、吸着剤314、吸着剤315、及び、吸着剤316は、貫通管320に対して直列に配置されている。また、吸着部311、吸着部312、及び、吸着部313も貫通管320に対して直列に配置されている。
なお、吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲について、吸着剤314、吸着剤315、吸着剤316を比較すると、吸着剤314、吸着剤315、吸着剤316の順に高くなる。
貫通管320は、複数本の並列に配置された管と、複数の管を端において束ねる部分からなっており、貫通管320の端で出入口管321、322と接続している。貫通管320中には温排水又は冷却水が流れるが、出入口321側を流れる水の温度が高くなるように、温排水及び冷却水の流れる方向が決定される。
例えば、温排水は、出入口321から出入口322に向け流される。その結果、温排水の温度は出入口321付近では高いが、出入口322付近では温排水の温度は低下する。吸着剤314、315、316に含まれる水分が吸着剤から脱着する際に気化熱として、貫通管320を流れる温排水から熱を奪うためである。
一方、例えば、冷却水は出入口322から出入口321に向け流される。その結果、冷却水の温度は出入口322付近では低いが、出入口321付近では高くなる。吸着剤314、315、316に水分が吸着される際に発生する熱が貫通管320を流れる冷却水に吸収されるためである。
実施例3の吸着式ヒートポンプは、吸着器A1(130)、吸着器A2(120)以外の構成要素については、実施例1の吸着式ヒートポンプと同様なものである。そこで、実施例3の吸着式ヒートポンプは、吸着器A1(130)、吸着器A2(120)に代えて、吸着器300を含む。
ここで、図3を用いて説明したように、吸着器において、吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲が低い範囲にある吸着剤と、高い範囲にある吸着剤を、温排水又は冷却水が通過する管に、入口から排出口にむけて直列に配置する場合、吸着器内において、温排水の温度が低下又は冷却水の温度が高くなる場合においても、吸着器内における冷媒脱着効率を高く維持することができることを説明した。
実施例3の吸着式ヒートポンプにおいては、吸着器300において、吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲を比較すると、吸着剤314、吸着剤315、吸着剤316の順に高くなる、3種類の吸着剤を含んでいる。
そうすると、吸着量が変化する相対蒸気圧の範囲の観点から、1種類の吸着剤のみを含む吸着器に比較し、吸着器300の冷媒脱着効率は向上する。その結果、吸着器300を使用した実施例3の吸着式ヒートポンプの性能が向上する効果がある。
1 流体供給機構
2 バルブ制御部
10、20 ポンプ
30、40、50、60 配管切替
100 吸着式ヒートポンプ
110 凝縮器
120、220 吸着器A2
120a 吸着器A2A
102b 吸着器A2B
130、230 吸着器A1
130a 吸着器A1A
130b 吸着器A1B
140 蒸発器
150 冷媒循環配管

Claims (7)

  1. 冷媒の吸着又は脱着を行う第1吸着剤と、
    前記第1吸着剤と前記冷媒の吸着又は脱着を行う蒸気圧条件又は温度条件が異なる第2吸着剤と、
    前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤が格納され、密閉可能な容器と、
    前記容器を貫通し、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤のいずれとも熱的に接触する水路管と、を備え、
    前記水路管には一続きの水流が流れ、
    前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤は、前記一続きの流れに沿って、直列に配置されており、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤は、いずれも吸着、又は、いずれも脱着を行うことを特徴とする吸着器。
  2. 前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤に対する前記冷媒の吸着量の下限値、及び、前記冷媒の吸着量の上限値に対応する前記冷媒の蒸気圧条件及び温度条件を、相対蒸気圧の条件に対応させた場合に、
    前記第1吸着剤は、前記冷媒の吸着量が下限値に対応する相対蒸気圧と上限値に対応する相対蒸気圧により特定される第1範囲において吸着量が変化し、
    前記第2吸着剤は、前記冷媒の吸着量が下限値に対応する相対蒸気圧と上限値に対応する相対蒸気圧により特定される第2範囲において吸着量が変化するとともに、前記第1範囲及び前記第2範囲が異なる範囲であることを特徴とする請求項1記載の吸着器。
  3. 冷媒の吸着又は脱着を行う第1吸着剤と、
    前記第1吸着剤と前記冷媒の吸着又は脱着を行う蒸気圧条件又は温度条件が異なる第2吸着剤と、
    前記第1吸着剤が格納され、密閉可能な第1容器と、
    前記第2吸着剤が格納され、密閉可能な第2容器と、
    前記第1容器と、前記第2容器とを貫通し、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤のいずれとも熱的に接触する水路管と、を備え、
    前記水路管には一続きの水流が流れ、
    前記第1容器、及び、前記第2容器は、前記一続きの水流に沿って、異なる位置において、直列に配置されており、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤は、いずれも吸着、又は、いずれも脱着を行うことを特徴とする吸着器。
  4. 前記吸着器は、さらに
    凝縮器と前記第1容器とに接続する第1冷媒循環配管及び前記第1冷媒循環配管の開閉を行う第1バルブと、
    蒸発器と前記第1容器とに接続する第2冷媒循環配管及び前記第2冷媒循環配管の開閉を行う第2バルブと、
    前記凝縮器と前記第2容器とに接続する第3冷媒循環配管及び前記第3冷媒循環配管の開閉を行う第3バルブと、
    前記蒸発器と前記第2容器とに接続する第4冷媒循環配管及び前記第4冷媒循環配管の開閉を行う第4バルブと、を備え
    前記第1吸着剤は、前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件とにより特定される第1範囲において、冷媒の吸着量が変化し、
    前記第2吸着剤は、前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件により特定される第2範囲において、冷媒の吸着量が変化し、前記第1範囲及び前記第2範囲が異なる範囲であることを特徴とする請求項3記載の吸着器。
  5. 前記冷媒の吸着量の下限値と、前記冷媒の吸着量の上限値とに対応する冷媒の蒸気圧条件及び温度条件を、吸着剤における冷媒の吸着量に対応する相対蒸気圧の条件に対応させた場合に、
    前記第1範囲に対応する相対蒸気圧の範囲より、前記第2範囲に対応する相対蒸気圧の範囲が低く、
    前記第1容器及び前記第2容器は、前記水路管を流れる一続きの水流に対して直列に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の吸着器。
  6. 冷媒の吸着又は脱着を行う第1吸着剤と、
    前記第1吸着剤と前記冷媒の吸着又は脱着を行う蒸気圧条件又は温度条件が異なる第2吸着剤と、
    前記第1吸着剤が格納され、密閉可能な第1容器と、
    前記第2吸着剤が格納され、密閉可能な第2容器と、
    前記第1容器と、前記第2容器とを貫通し、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤のいずれとも熱的に接触する水路管と、を備え、
    前記水路管には一続きの水流が流れ、
    前記第1容器、及び、前記第2容器は、前記一続きの水流に沿って、異なる位置において、直列に配置されており、前記第1吸着剤及び前記第2吸着剤は、いずれも吸着、又は、いずれも脱着を行うことを特徴とする第1吸着器と、
    冷媒の吸着又は脱着を行う第3吸着剤と、
    前記第3吸着剤と前記冷媒の吸着又は脱着を行う蒸気圧条件又は温度条件が異なる第4吸着剤と、
    前記第3吸着剤が格納され、密閉可能な第3容器と、
    前記第4吸着剤が格納され、密閉可能な第4容器と、
    前記第3容器と、前記第4容器とを貫通し、前記第3吸着剤及び前記第4吸着剤のいずれとも熱的に接触する水路管と、を備え、
    前記水路管には一続きの水流が流れ、
    前記第3容器、及び、前記第4容器は、前記一続きの水流に沿って、異なる位置において、直列に配置されており、前記第3吸着剤及び前記第4吸着剤は、いずれも吸着、又は、いずれも脱着を行うことを特徴とする第2吸着器と、
    凝縮器と
    蒸発器と、
    第1冷却循環配管、第2冷却循環配管、第3冷却循環配管、及び、第4冷却循環配管、
    を備え、
    前記第1吸着剤の前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記第1吸着剤の前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件とにより特定される第1範囲において、前記第1吸着剤の冷媒の吸着量が変化し、
    前記第2吸着剤の前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記第2吸着剤の前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件とにより特定される第2範囲において、前記第2吸着剤の冷媒の吸着量が変化し、
    前記第1範囲と、前記第2範囲とは、異なる範囲であり、
    前記第3吸着剤の前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記第3吸着剤の前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件とにより特定される第3範囲において、前記第3吸着剤の冷媒の吸着量が変化し、
    前記第4吸着剤の前記冷媒の吸着量の下限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件と、前記第4吸着剤の前記冷媒の吸着量の上限値に対応する蒸気圧条件及び温度条件とにより特定される第4範囲において、前記第4吸着剤の冷媒の吸着量が変化し、
    前記第3範囲と、前記第4範囲とは、異なる範囲であり、
    前記凝縮器と前記第1吸着器とに、前記第1冷媒循環配管は接続され、
    前記蒸発器と前記第1吸着器とに、前記第2冷媒循環配管は接続され、
    前記凝縮器と前記第2吸着器とに、前記第3冷媒循環配管は接続され、
    前記蒸発器と前記第2吸着器とに、前記第4冷媒循環配管は接続されていること、
    特徴とする吸着式ヒートポンプ。
  7. 前記第1冷却循環配管の開閉を行う第1バルブと、
    前記第2冷却循環配管の開閉を行う第2バルブと、
    前記第3冷却循環配管の開閉を行う第3バルブと、
    前記第4冷却循環配管の開閉を行う第4バルブと、
    1期間において、前記第1冷媒循環配管は開放され、前記第2冷媒循環配管は閉鎖され、
    2期間において、前記第1冷媒循環配管は閉鎖され、前記第2冷媒循環配管は開放され、
    前記第1期間において、前記第3冷媒循環配管は閉鎖され、前記第4冷媒循環配管は開放され、
    前記第2期間において、前記第3冷媒循環配管は開放され、前記第4冷媒循環配管は閉鎖されるように、前記第1バルブ、前記第2バルブ、前記第3バルブ、前記第4バルブを制御するバルブ制御部を、さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の吸着式ヒートポンプ。
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