JP5758489B2 - カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼを含む安定な組成物 - Google Patents

カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼを含む安定な組成物 Download PDF

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Description

本発明は、良好な染み除去及び色調ケアをもたらす、安定で注ぎやすい、非水性液体組成物に関する。本発明は、セルラーゼを含む組成物をカチオン性セルロースポリマーを含む組成物に再混合する工程にも関する。
現代の消費者は、布地の肌触りを良好なものにし、及び色調維持性を改善するなど、改善された布地ケア効果をもたらす液体洗濯組成物を所望している。カチオン性セルロースポリマーは、柔軟性、改善された布地維持性及びしたがって同様に改善された色調ケアが挙げられる、布地ケア効果をもたらすことは当該技術分野において既知である。セルラーゼ酵素は繊維からセルロース原繊維を除去することで布地の肌触りを改善し、かつ色調維持性を改善する。カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼの効果が非常に優れていることから、両方とも液体洗濯組成物に含ませることが強く所望されている。しかしながら、知られているように、セルラーゼはカチオン性セルロースポリマーを分解させることから、これらの効果を1つの洗剤組成物に組み合わせることは大変困難である。このような理由から、一般的には、液体組成物はセルロースポリマー及びセルラーゼ酵素の組み合わせは避けて配合される。例えば、国際公開第2004/056958号は、カチオン性グアーガムを含むパウチと、プロテアーゼ及びアミラーゼ酵素との組み合わせを開示している。
国際公開第2004/069979号及び国際公開第2007/120547号は、いずれもカチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼ酵素を水性洗剤組成物に配合する際に使用することのできる酵素阻害剤を開示している。しかしながら、このような溶液は費用が高く付き、製造工程も複雑になる。これはセルラーゼ阻害剤の費用に起因するだけでなく、このような組成物をセルロースポリマーを含有する他の配合物と再混合することで、セルラーゼ阻害剤は再混合時に無効な濃度にまで希釈されてしまうため、セルロースポリマーが分解されることにも起因する。微量のセルラーゼ酵素でさえもセルロースポリマーを分解することが判明している。
したがって、カチオン性セルロースポリマーを分解させずに、又はセルラーゼ酵素を含有している生成物をセルロースポリマーを含有している生成物と複雑に再混合させることなく、カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼ酵素を含有している液体組成物を配合する手法が必要とされている。
本発明によると、カチオン性セルロースポリマー、及びセルラーゼ酵素を含む非水性液体組成物が提供され、非水性液体組成物は20重量%未満の水を含む。本発明は、このような非水性液体組成物を再混合する方法も提供し、本方法は、非水性組成物を、セルロース系ポリマーを含む他の非水性液体組成物と組み合わせる工程を含むことを特徴とする。
本発明は、カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼ酵素を両方含む安定な組成物を提供することに関する課題を解決する。組成物中に含まれる水分量を制限することにより、セルラーゼ活性は、カチオン性セルロースポリマーを分解することが不可能になる程度に阻害されることが判明している。
水配合中にほんの微量のセルラーゼが存在しただけでもセルロースポリマーは分解されてしまう。したがって、セルラーゼ酵素を含有している組成物の再混合は不可能であるか、あるいは複雑になるかのいずれかである。特に、存在させることのできる任意のセルラーゼ阻害剤は、セルラーゼを含有する組成物を「新しい(fresh)」組成物に再混合させた場合に無効な濃度へと希釈される。水濃度を制限する場合、好ましくは再混合組成物及び最終組成物の両方で水濃度を制限する場合、セルラーゼ酵素によりセルロースポリマーが分解されるというリスクが減少する。
本明細書で使用されるすべてのパーセント、比率及び割合は、非水性液体組成物の重量パーセントによる。本明細書で使用するとき、単位用量物品を指して言う場合、すべてのパーセント、比率及び割合は単位用量区画に含まれる内容物の重量パーセントによるものである。つまり、封入材の重量は除外するものである。本明細書で使用するとき、多区画単位に関しては、パーセント、比及び割合は、別途記載のない限り、個別の単位用量区画の内容物の重量パーセントによるものである。
非水性液体組成物:
本明細書で使用するとき、「非水性液体組成物」は、20重量%未満、好ましくは15重量%未満、より好ましくは12重量%未満、最も好ましくは8重量%未満の水を含む任意の液体組成物を指す。例えば、他の構成成分による持ち込みに由来する量を超える追加の水を含有しない。同様に、用語「液体」は、ゲル及びペーストなどの粘稠な形態も包含する。非水性液体には、好適に小分けすることのできる他の固体又は気体も包含され得るが、但し全く液体でない錠剤又は顆粒などの形態は除外される。
同様に、本発明の非水性組成物は、2重量%〜40重量%、より好ましくは5重量%〜25重量%の非水性溶媒も含み得る。本明細書で使用するとき、「非水性有機溶媒」は、アミノ官能基を全く含まない任意の有機溶媒を指す。好ましい非水性有機溶媒としては、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールが挙げられるグリコール、及びこれらの混合物が挙げられる。より好ましい非水性溶媒としては、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、及びこれらの混合物が挙げられる。極めて好ましいものは、溶媒の混合物、特に、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノールなどの低級脂肪族アルコール、1,2−プロパンジオール又は1,3−プロパンジオールなどのジオール、及びグリセロールのうちの2つ以上の混合物である。同様に好ましいのは、プロパンジオール、及びジエチレングリコールとプロパンジオールとの混合物であり、その場合、混合物はメタノール又はエタノールを含有しない。したがって、本発明の非水性液体組成物の実施形態には、プロパンジオールは使用されるがメタノール及びエタノールは使用されない実施形態が含まれ得る。
好ましい非水性溶媒は周囲温度及び周囲圧力(すなわち、21℃かつ0.1MPa(1気圧))にて液体であり、炭素、水素及び酸素を含む。非水性溶媒は、プレミックス調製時に、又は最終非水性組成物中に存在し得る。
カチオン性セルロースポリマー:
本発明の非水性液体組成物は、0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、より好ましくは0.6重量%〜10重量%のカチオン性セルロースポリマーを含み得る。
カチオン性セルロースポリマーは、非水性液体組成物のpH下で好ましくは0.005〜23、より好ましくは0.01〜12、最も好ましくは0.1〜7ミリ当量/gのカチオン電荷密度を有する。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除することにより計算される。正電荷は、ポリマーの主鎖上及び/又はポリマーの側鎖上に配置され得る。同様に、用語「カチオン性セルロースポリマー」には、非水性液体組成物のpH下で正味正電荷を有する両性セルロースポリマーが包含される。
好適なカチオン性セルロースポリマーとしては、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。本明細書に用いるのに好ましいカチオン性セルロースは、疎水性改質されていても、されていなくてもよく、疎水性改質されたカチオン性セルロースとしては、分子量50,000〜2,000,000、より好ましくは100,000〜1,000,000、及び最も好ましくは200,000〜800,000の疎水性置換基を有するものが挙げられる。これらのカチオン性セルロースポリマーは、次の一般構造式Iに従う、置換型の無水グルコース反復単位を有する。
Figure 0005758489
(式中、
a.mは20〜10,000の整数であり、
b.各R4はHであり、R、R、Rは各々独立して、H、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32若しくはC〜C32アリール、C〜C32若しくはC〜C32置換アリール又はC〜C32アルキルアリール、又はC〜C32置換アルキルアリール及び
Figure 0005758489
からなる群から選択される)。好ましくは、R、R、Rは各々独立して、H、及びC〜Cアルキルからなる群から選択される
(式中、
nは0〜10から選択される整数であり、
RxはR
Figure 0005758489
からなる群から選択される)
(式中、多糖中の少なくとも1つのRxは、
Figure 0005758489
からなる群から選択される構造を有し、
は好適なアニオンである)。好ましくは、Aは、Cl、Br、I、メチルスルファート、エチルスルファート、トルエンスルホネート、カルボキシレート、及びホスフェートからなる群から選択され、
Zはカルボキシレートホスフェート、ホスホネート、及びサルフェートからなる群から選択され、
qは1〜4から選択される整数であり、
各Rは、H、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32若しくはC〜C32アリール、C〜C32若しくはC〜C32置換アリール、C〜C32アルキルアリール、C〜C32置換アルキルアリール、及びOHからなる群から独立して選択される)。好ましくは、各Rは、H、C〜C32アルキル、及びC〜C32置換アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、Rは、H、メチル、及びエチルからなる群から選択される。
各Rは、H、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32若しくはC〜C32アリール、C〜C32若しくはC〜C32置換アリール、C〜C32アルキルアリール、及びC〜C32置換アルキルアリールからなる群から独立して選択される。好ましくは、各Rは、H、C〜C32アルキル、及びC〜C32置換アルキルからなる群から選択される。
各Tは、H、
Figure 0005758489
からなる群から独立して選択され、
上記多糖中の各vは1〜10の整数である。好ましくは、vは1〜5の整数である。上記多糖中の各Rxの添字vの総合計は1〜30の整数であり、より好ましくは1〜20、更により好ましくは1〜10である。鎖中の最後の
Figure 0005758489
基において、Tは常にHである。
ポリマーの無水グルコース環上のアルキル置換の程度は、高分子物質に含まれるグルコース単位1個当り約0.01%〜5%であり、より好ましくはグルコース単位1個当り約0.05%〜2%である。
周囲温度下で水に加えられる場合、カチオン性セルロースは、集合体、小塊又はその他の凝集塊の形成を防ぐためにもグリオキシルなどのジアルデヒドにより軽度に架橋されていてよい。
構造式Iのカチオン性セルロースエーテルには、同様に、市販のものが包含され、市販物質を従来の化学修飾によって調製できる物質が更に包含される。構造式I型の市販のセルロースエーテルの例としては、INCI名ポリクアテルニウム10(商品名Ucare Polymer JR 30M、JR 400、JR 125、LR 400及びLK 400ポリマーとして市販されるものなど);ポリクアテルニウム67(商品名Softcat SK(商標)として市販されるものなど)(これらのすべてはAmerchol Corporation(Edgewater NJ)により市販);並びにポリクアテルニウム4(商品名Celquat H200及びCelquat L−200としてNational Starch and Chemical Company(Bridgewater,NJ)から入手可能)が挙げられる。他の好適な多糖としては、グリシジルC12〜C22アルキルジメチルアンモニウムクロリドで四級化されたヒドロキシエチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。このような多糖の例としては、商品名Quaternium LM 200でAmerchol Corporation(Edgewater NJ)から市販されている、INCI名称ポリクアテルニウム24のポリマーが挙げられる。
カチオン性セルロースポリマーは、変性させて、セルラーゼ酵素により分解されにくくすることもできる。例えば、未置換の無水グルコース単位の量を減少させることで、酵素による分解に対するカチオン性セルロースポリマーの感受性は低下することが判明している。この低下は、酵素による鎖の切断が、まず初めに隣合う未置換無水グルコース単位間で生じることに起因するものと考えられる。したがって、モル置換の割合の高い、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースなどのカチオン性セルロースポリマーは、セルラーゼ酵素による分解に対してより耐性があることが見出されている。
モル置換とは、セルロース主鎖中の無水グルコース反復単位あたりの平均置換数を意味する。同様にして、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースに関し、モル置換は、セルロース主鎖中に含まれる各無水グルコース反復単位と反応した、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの平均モル数である。各反復単位はエチレンオキシド又はプロピレンオキシドとの反応に利用可能なヒドロキシル基を3つ有する。しかしながら、得られるヒドロキシエチル/ヒドロキシプロピル基も、更にエチレンオキシド又はプロピレンオキシドとの更なる反応に利用可能であるヒドロキシル基を有している。したがって、モル置換は3を超え得る。
置換度が1.34を超える、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースなどのカチオン性セルロースも、セルラーゼ酵素による分解に対して改善された耐性を示す。置換の程度は、無水グルコース反復単位に含まれるヒドロキシル基のうち、置換を受けた基の平均数である。したがって、カチオン性セルロースポリマーに関し置換の程度は最大で3であり得る。ブロック度(blockiness)が減少することで酵素による分解も減少することも見出されている。カチオン性セルロースポリマーのブロック度は、カチオン性セルロースポリマーがどれだけ不均一に置換されているかに関する。例えば、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース又はカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースでは、ヒドロキシエチル基及び/又はヒドロキシプロピル基がセルロース骨格にどれだけ不均一に分布しているかに関する。ブロック度を増加させることで、セルラーゼ酵素による攻撃に利用可能な未置換の無水グルコース反復単位が連続する数が増加すると考えられる。この不均一性の測定は、未置換の三量体比(U3R)(未置換の無水グルコース三量体対最も高頻度で置換された無水グルコース三量体比)により得られる。U3Rは、米国特許第2006/0182703(A1)号(4頁,第48段落〜第56段落)に記載の質量分析法により算出される。カチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースに関し、ヒドロキシエチル及び/又はヒドロキシプロピルのモル置換は、好ましくは1.3〜5であり、未置換の無水グルコース三量体対最も高頻度で置換された無水グルコース三量体比は、好ましくは0.235未満、より好ましくは0.21未満である。
セルラーゼ酵素による分解に対する耐性は、無水グルコース反復単位内のC2位での置換を増加させて強化することもできる。カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性ヒドロキシプロピルセルロース及びそれらの誘導体などのカチオン性セルロースポリマーに関し、無水グルコース反復単位内のC2、C3及びC6位置での置換分布は、Carbohydrate Research,170(1987)207〜214に記載のLindberg法により測定することができる。これらのポリマーは、置換の数及び位置の点から、S0、S2、S3、S6、S23、S26、S36及びS236と略記される8種類の無水グルコース反復単位を含有する。これらの反復単位は、S0−未置換の無水グルコース単位;S2、S3、S6−それぞれ、C2、C3及びC6にて単独で置換を有する無水グルコース単位;S23、S26、S36−記載の位置で2つの置換を有する無水グルコース単位;S236−3つのすべての位置が置換された無水グルコース単位。C3は比較的不活性であることから、C6置換された三量体の割合(すなわち、S6、S26、S36、S236の合計)に対するC2置換された三量体の割合(S2、S23、S26、S236の合計)からC2位置での置換の増加を測定する。C2で好都合に置換して酵素耐性を増強させるために、C2置換された三量体の割合は、C6置換された三量体の好ましくは0.8倍を超え、より好ましくは0.9倍を超える。
セルラーゼ酵素による任意の分解を更に減少させるために、非水性液体組成物は、微粒子形態で存在するカチオン性セルロースポリマーを含み得る。すなわち、カチオン性セルロースポリマーは、非水性液体組成物に不溶性であり、あるいは非水性液体組成物に完全には溶解しない。好適な微粒子形態としては、水及び/又は他の溶媒を全く含まない固体が挙げられるが、一部水和及び/又は溶媒和されている固体も包含される。一部水和又は溶媒和されている粒子とは、粒子を完全に可溶化させるには不十分な程度に水及び/又は他の溶媒を含む粒子である。カチオン性セルロースポリマーを一部水和及び/又は溶媒和させる利点は、凝集形態で存在する場合にケーキ化する強度が低くなり、再分散が容易になるということである。このような水和又は溶媒和粒子は、概して0.5%〜50%、好ましくは1%〜20%の水又は溶媒である。水が好ましいものの、カチオン性セルロースポリマーを一部溶媒和させることのできる任意の溶媒を使用してもよい。カチオン性セルロースポリマー粒子は、好ましくは可能な限り小さい。好適な粒子の面積平均D90径は、300マイクロメートル未満、好ましくは200マイクロメートル未満、より好ましくは150マイクロメートル未満である。面積平均D90径は、粒子のうちの90%が、D90径をもつ円の面積よりも小さい面積をもつものとして定義される。粒径の測定法は、試験方法に記載する。
セルラーゼ酵素:
布地の肌触り及び色調ケア効果に関し、非水性液体組成物は、0.000005重量%〜0.2重量%、好ましくは0.00001重量%〜0.05重量%、より好ましくは0.0001重量%〜0.02重量%のセルラーゼ酵素を含み得る。しかしながら、水性組成物において、カチオン性セルロースポリマーは残留濃度のセルラーゼ酵素にさえも分解を受けることが判明している。実際に、本発明の非水性液体組成物は、少なくとも0.0000046重量%のセルラーゼ酵素濃度で効果をもたらすことが判明している。これより低い濃度であってさえも、セルラーゼ酵素は水性組成物中でカチオン性セルロースポリマーを分解することが判明している。
好適なセルラーゼとしては、微生物又は真菌由来であり、セルラーゼ活性を示す任意のグリコシル加水分解酵素ファミリーに属するエンド−β−1,4−グルカナーゼ、セロビオヒドロラーゼ及びβ−1,4−グルコシダーゼが挙げられる。化学修飾された変異体又は改変されたタンパク質変異体が含まれる。好適なセルラーゼとしては、バチルス属(genera Bacillus)、シュードモナス(Pseudomonas)属、フミコラ(Humicola)属、フサリウム(Fusarium)属、チエラビア(Thielavia)属、アクレモニウム(Acremonium)属由来のセルラーゼが挙げられ、例えば、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、ミセリオフトラ・テルモフィラ(Myceliophthora thermophila)から生産される真菌セルラーゼ、及び米国特許第4,435,307号、同第5,648,263号、同第5,691,178号、同第5,776,757号及び国際公開特許第89/09259号に開示されているフザリウム・オキスポラム(Fusarium oxysporum)が挙げられる。
特に好適なセルラーゼは、色調ケア効果のある(colour care benefits)アルカリ性セルラーゼ又は中性セルラーゼである。このようなセルラーゼの例は、欧州特許第0 495 257号、同第0 531 372号、国際公開特許第96/11262号、同第96/29397号、同第98/08940号に記載されたセルラーゼである。他の例は、国際公開第94/07998号、欧州特許第0 531 315号、米国特許第5,457,046号、同第5,686,593号、同第5,763,254号、国際公開第95/24471号及び同第98/12307号に記載されるもののようなセルラーゼ変異体である。
市販のセルラーゼとしては、Celluzyme(登録商標)及びCarezyme(登録商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(登録商標)、Puradax(登録商標)EG−L及びPuradax(登録商標)HA(Genencor International Inc.)、並びにKAC−500(B)(登録商標)(花王)が挙げられる。
一態様において、セルラーゼは、米国特許第7,141,403号の配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも90%、94%、97%、及び更には99%相同性である配列及びこれらの混合物を有する、例えば、バチルス属の一員に対して内因性の細菌性ポリペプチドなどの、エンド−β−1,4グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す微生物由来のエンドグルカナーゼを含み得る。好適なエンドグルカナーゼは、商品名Celluclean(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark))で販売されている。
好ましくは、本組成物は、17kDa〜30kDaの分子量を有する、グリコシルヒドロラーゼのファミリー45に属する洗浄セルラーゼ、例えば、Biotouch(登録商標)NCD、DCC、及びDCL(AB Enzymes,Darmstadt,Germany)の商品名で販売されるエンドグルカナーゼを含む。
セルラーゼは意図的に配合することができ、あるいは他の原料、特に酵素中に含まれる不純物として洗剤組成物に持ち込まれる場合もある。例えば、セルラーゼ酵素を発現している微生物により産生させた場合に、精製工程でセルラーゼ酵素が完全には除去されないことから、又は酵素産生工程中に他の産物が混入することから、その結果プロテアーゼ、α−アミラーゼ、β−マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ及びリパーゼなどの多くの部類の市販の酵素は、更にセルラーゼ活性も含有し得る。市販のプロテアーゼPurafect(登録商標)Prime(Daniscoの事業部Genencor)はセルラーゼ酵素ではないのに有意な量のセルラーゼを典型的に不純物として含有している酵素の例である。
洗剤組成物中に、意図せずともセルラーゼを存在させてしまう他の経路としては、プラントで製造する際の他の製造物からの交差汚染が挙げられ、例えば、セルラーゼ含有組成物から、セルラーゼの配合が意図されない組成物へと切り替える場合の交差汚染が挙げられる。
洗濯助剤:
本発明の非水性液体組成物としては、アニオン性及び非イオン性界面活性剤;追加の界面活性剤;他の酵素;酵素安定剤;両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマー、粘土汚れクリーニングポリマー、汚れ剥離ポリマー、及び汚れ懸濁ポリマーなどのクリーニングポリマー;漂白剤系;蛍光増白剤;色相染料;粒子材料;香料及び他の悪臭制御剤;ヒドロトロープ;抑泡剤;布地ケア有益剤;pH調整剤;移染防止剤;保存料;非織物直接染料並びにこれらの混合物からなる群から選択される従来の洗濯洗剤成分を含み得る。使用することのできる一部の追加成分を、以下の通りに更に詳細に記載する:
アニオン性及び非イオン性界面活性剤:本発明の非水性液体組成物は、1重量%〜70重量%、好ましくは10重量%〜50重量%、及びより好ましくは15重量%〜45重量%のアニオン性及び/又は非イオン性界面活性剤を含んでもよい。
本発明の非水性液体組成物は、好ましくは、1〜70重量%、より好ましくは5〜50重量%の1種以上のアニオン性界面活性剤を含む。好ましいアニオン性界面活性剤は、C11〜C18アルキルベンゼンスルホン酸塩、C10〜C20分枝鎖及びランダムアルキル硫酸塩、C10〜C18アルキルエトキシ硫酸塩、中鎖分枝状アルキル硫酸塩、中鎖分枝状アルキルアルコキシ硫酸塩、1〜5エトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボン酸塩、変性アルキルベンゼンスルホン酸塩、C12〜C20メチルエステルスルホン酸塩、C10〜C18 α−オレフィンスルホン酸塩、C6〜C20スルホコハク酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。しかしながら、W.M.Linfield,Marcel Dekker編「Surfactant Science Series」、Vol.7に開示されるものなどの、洗剤組成物の技術分野において既知の各アニオン性界面活性剤を本質的に使用することができる。しかしながら、本発明の組成物は、好ましくは、少なくとも1種のスルホン酸界面活性剤(例えば線状アルキルベンゼンスルホン酸など)、又は水溶性の塩形態を含む。
本明細書に用いるのに好適なアニオン性スルホン酸塩又はスルホン酸界面活性剤としては、酸及び塩形態の、直鎖又は分岐鎖のC5〜C20、より好ましくはC10〜C16、最も好ましくはC11〜C13アルキルベンゼンスルホン酸塩、C5〜C20アルキルエステルスルホン酸塩、C6〜C22一級又は二級アルカンスルホン酸塩、C5〜C20スルホン化ポリカルボン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。上記界面活性剤は、2−フェニル異性体含有率が幅広く異なり得る。本発明の組成物に使用するのに好適なアニオン性硫酸塩としては、9〜22個の炭素原子、より好ましくは12〜18個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル部分を有する、一級及び二級アルキル硫酸塩;β−分枝状アルキルサルフェート界面活性剤;及びこれらの混合物が挙げられる。中鎖分岐アルキル硫酸塩又はスルホン酸塩もまた、本発明の組成物に使用するのに好適なアニオン性界面活性剤である。好ましいものはC5〜C22の、好ましくはC10〜C20の中鎖分岐アルキル一級硫酸塩である。混合物を使用する場合、アルキル部分の炭素原子の好適な平均合計数は、好ましくは14.5〜17.5の範囲内である。好ましいモノ−メチル−分岐型一級アルキル硫酸塩は、3−メチル〜13−メチルペンタデカノール硫酸塩、対応するヘキサデカノール硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。ジメチル誘導体、又は軽度に分岐を有する他の生分解性のアルキル硫酸塩も同様に使用することができる。本明細書での使用に好適な他のアニオン性界面活性剤としては、脂肪族メチルエステルスルホン酸塩及び/又はアルキルエトキシ硫酸塩(AES)及び/又はアルキルポリアルコキシル化カルボン酸塩(AEC)が挙げられる。アニオン性界面活性剤の混合物を使用することもできる(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩とAESとの混合物)。
アニオン性界面活性剤は、典型的にはアルカノールアミン又はアルカリ金属(ナトリウム及びカリウムなど)との塩形態で存在する。好ましくは、モノエタノールアミン又はトリエタノールアミンなどのアニオン性界面活性剤はアルカノールアミンで中和され、非水性液体組成物に完全に可溶性である。
本発明の非水性液体組成物は、1〜70%、好ましくは5〜50%の非イオン性界面活性剤を含んでもよい。好適な非イオン性界面活性剤としては、いわゆるピークの狭いアルキルエトキシレートを含むC12〜C18アルキルエトキシレート(「AE」)、C6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレート及びエトキシレート/プロポキシレート混合物)、C6〜C12アルキルフェノールのブロック型アルキレンオキシド縮合体、C8〜C22アルカノールのアルキレンオキシド縮合体、及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー(Pluronic(登録商標)−BASF Corp.)、並びに半極性の非イオン性物質(例えば、アミンオキシド及びホスフィンオキシド)が挙げられるが、これらに限定されない。好適な非イオン性界面活性剤の広範囲にわたる開示は、米国特許第3,929,678号に見出すことができる。
米国特許第4,565,647号に開示されているようなアルキル多糖もまた本発明の組成物で有用な非イオン性界面活性剤である。アルキルポリグルコシド界面活性剤もまた好適である。一部の実施形態では、好適な非イオン性界面活性剤としては、式R1(OCOHのものが挙げられ、式中、R1は、C10〜C16アルキル基又はC8〜C12アルキルフェニル基であり、nは3〜80である。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、アルコール1モル当たり5〜20モルのエチレンオキシドとC12〜C15アルコール、例えば、アルコール1モル当たり6.5モルのエチレンオキシドとC12〜C13アルコール、の縮合生成物であってもよい。別の好適な非イオン性界面活性剤としては、次の式のポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。
Figure 0005758489
式中、RはC9〜C17アルキル又はアルケニルであり、R1はメチル基であり、Zは還元糖又はそのアルコキシル化誘導体由来のグリシジルである。実施例としては、N−メチルN−1−デオキシグリシチルココアミド及びN−メチルN−1−デオキシグリシチルオレアミドが挙げられる。
追加の界面活性剤:本発明の非水性液体組成物は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性及び/又は双極性イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択された追加の界面活性剤を含有する。
好適なカチオン性界面活性剤は、水溶性、水分散性、又は非水溶性であり得る。このようなカチオン性界面活性剤は、少なくとも1個の四級化窒素と、少なくとも1個の長鎖ヒドロカルビル基を有する。2個、3個又は更には4個の長鎖ヒドロカルビル基を含む化合物もまた含まれる。例としては、C12アルキルトリメチルアンモニウムクロリドなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩、又はそれらのヒドロキシアルキル置換された類似体が挙げられる。本発明は、カチオン性界面活性剤を1%以上含んでよい。
組成物に使用するのに好適な両性洗浄界面活性剤としては、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として幅広く記載される界面活性剤が挙げられ、この界面活性剤では、脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であってよく、かつ脂肪族置換基のうちの1つは8〜18個の炭素原を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオン性基を含有する。本発明での使用に好適な両性洗浄界面活性剤としては、限定するものではないが:ココアンホアセテート、ココアンホジアセテート、ラウロアンホアセテート、ラウロアンホジアセテート、及びこれらの混合物が挙げられる。
非水性液体組成物で用いるのに好適な双極性イオン洗浄性界面活性剤は当該技術分野において周知であり、脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記述される界面活性剤が挙げられ、脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であることができ、脂肪族置換基の1つは8〜18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオン性基を含有する。ベタインなどの双極性イオン性界面活性剤もまた、本発明に好適である。更に、以下の式を有するアミンオキシド界面活性剤もまた本発明の組成物に有用である:R(EO)(PO)(BO)N(O)(CHR’).qH2O。Rは、飽和又は不飽和の、線状又は分岐鎖であることができる比較的長鎖のヒドロカルビル部分であり、8〜20個、好ましくは10〜16個の炭素原子を含有することができ、より好ましくはC12〜C16一級アルキルである。R’は短鎖部分であり、好ましくは水素、メチル及び−CHOHから選択される。x+y+zが0ではない場合、EOはエチレンオキシ、POはプロピレンオキシ、BOはブチレンオキシである。アミンオキシド界面活性剤は、C12〜C14アルキルジメチルアミンオキシドで示される。
本組成物に用いるのに好適な他のアニオン性、双性イオン性、両性、又は任意の追加の界面活性剤の非限定的な例は、McCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents(1989年刊,M.C.Publishing Co.出版)、並びに米国特許第3,929,678号、同第2,658,072号、同第2,438,091号、同第2,528,378号に記載されている。
他の酵素:本発明の非水性液体組成物には、クリーニング性能及び/又は布地ケア効果を改善する他の洗浄性酵素を0.0001重量%〜8重量%含んでもよい。このような組成物は、6〜10.5の組成物pHを有することが好ましい。好適な酵素は、セルラーゼ酵素に加えて、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キシログルカナーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される。好ましい酵素の組み合わせは、リパーゼ、プロテアーゼ、及びアミラーゼなどの従来の洗浄性酵素の混合物を含む。洗浄性酵素は、米国特許第6,579,839号でより詳細に記載されている。
酵素安定剤:酵素は、カルシウム及び/又はマグネシウム化合物、ホウ素化合物及び置換されたホウ酸、芳香族ホウ酸エステル、ペプチド及びペプチド誘導体、ポリオール、低分子量カルボン酸塩、比較的疎水性の有機化合物[例えば、特定のエステル、ジアルキルグリコールエーテル、アルコール、又はアルコールアルコキシレート]、カルシウムイオン源に加えてアルキルエーテルカルボン酸塩、ベンズアミジン次亜塩素酸塩、低脂肪族アルコール及びカルボン酸、N,N−ビス(カルボキシメチル)セリン塩;(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー及びPEG;リグニン化合物、ポリアミドオリゴマー、グリコール酸又はその塩;ポリヘキサメチレンビグアニド又はN,N−ビス−3−アミノ−プロピル−ドデシルアミン又は塩;及びこれらの混合物のようなあらゆる既知の安定剤系を使用して安定化できる。任意の好適なセルラーゼ阻害剤を使用することができる。セルラーゼ阻害剤の例は、H.Zolter,Handbook of Enzyme Inhibitors,3ed,Part A,pp307〜309に掲載される。このようなセルラーゼ阻害剤は、好ましくは非水性組成物中に0.0001重量%〜3重量%の濃度で存在する。
布地ケア有益剤:非水性組成物は、カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼ酵素に加えて、更に1重量%〜15重量%、より好ましくは2重量%〜7重量%の布地ケア有益剤を含んでもよい。本明細書で使用するとき、「布地ケア有益剤」は、布地ケア効果をもたらすことのできる、任意の物質を指す。布地ケア効果の非限定例としては、布地の柔軟化、色保護、色復元、毛玉/毛羽立ちの軽減、抗摩擦、抗しわが挙げられるが、これらに限定されない。布地ケア有益剤の非限定例としては、シリコーン誘導体、例えば、ポリジメチルシロキサン及びアミノ官能性シリコーンなど;油性糖誘導体;分散性ポリオレフィン;ポリマーラテックス;カチオン性界面活性剤及びこれらの組み合わせが挙げられる。
クリーニングポリマー:本明細書の非水性液体組成物は、表面及び布地に関する様々な汚れに対しクリーニングをもたらすクリーニングポリマーを0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.05重量%〜5重量%、より好ましくは0.1重量%〜2.0重量%含有してもよい。任意の好適なクリーニングポリマーを使用することができる。有用なクリーニングポリマーは、US 2009/0124528A1に記載されている。クリーニングポリマーの有用な部類の非限定例としては、両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマー、粘土汚れクリーニングポリマー、汚れ剥離ポリマー、及び汚れ懸濁ポリマーが挙げられる。汚れに対するクリーニング性を改良するのに有用な他のアニオン性ポリマーとしては、天然資源由来のシリコーン不含有ポリマーが挙げられるが、合成資源由来のポリマーも包含される。好適なシリコーン不含アニオン性ポリマーは、キサンタンガム、アニオン性デンプン、カルボキシメチルグアー、カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアー、カルボキシメチルセルロース及びエステル変性カルボキシメチルセルロース、N−カルボキシアルキルキトサン、N−カルボキシアルキルキトサンアミド、ペクチン、カラギーナンガム、コンドロイチン硫酸、ガラクトマンナン、ヒアルロン酸系及びアルギン酸系ポリマー、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、シリコーン不含アニオン性ポリマーは、カルボキシメチルグアー、カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアー、カルボキシメチルセルロース及びキサンタンガム、及び誘導体、並びにこれらの混合物から選択される。好ましいシリコーン不含アニオン性ポリマーとしては、CPKelcoから商品名Kelzan(登録商標)RDで市販のポリマー、及びAqualonから商品名Galactosol(登録商標)SP722S、Galactosol(登録商標)60H3FD、及びGalactosol(登録商標)70H4FDで市販のポリマーが挙げられる。
蛍光増白剤:これらは、織物のための蛍光白色化剤としても知られている。好ましい濃度は非水性液体組成物の0.001重量%〜2重量%である。好適な増白剤は、例えば、欧州特許第686691B号に開示されており、疎水性の種類のもの、並びに親水性の種類のものが挙げられる。Brightener 49は、本発明で使用するのに好ましい。
色相染料:色相染料又は布地シェーディング染料は、非水性液体組成物において洗濯助剤として有用である。好適な染料としては、色相効果又はシェーディング効果を有する青色染料及び/又はバイオレット染料が挙げられる。例えば、国際特許出願公開第2009/087524 A1号、同第2009/087034A1号、及びそれらの引用文献を参照されたい。本発明に好適である近年の開発としては、亜鉛又はアルミニウムの中心原子を有するスルホン酸塩化フタロシアニン染料が挙げられる。本明細書の非水性液体組成物は、0.00003重量%〜0.1重量%、好ましくは0.00008重量%〜0.05重量%の布地色相染料を含んでもよい。
粒子状材料:非水性組成物は、粘土などの更なる粒子材料、抑泡剤、香料(香料マイクロカプセル)、漂白剤及び酵素のようなカプセル化酸化感応性及び/又は熱感応性成分、あるいは雲母、色素粒子などを含む真珠光沢剤のような美的助剤などの粒子状材料を含み得る。好適な濃度は、非水性組成物の0.0001重量%〜10重量%、又は0.1重量%〜5重量%である。
香料及び他の臭気制御剤:好ましい実施形態では、非水性組成物は、遊離及び/又はマイクロカプセル化された香料を含む。存在する場合、遊離香料は、典型的には、非水性組成物の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.1重量%〜3重量%の濃度で組み込まれている。
存在する場合、香料マイクロカプセルは、香料原料物質を壁材料で少なくとも部分的に取り囲むことによって形成される。好ましくは、マイクロカプセル壁材料は、ホルムアルデヒドで架橋されたメラミン、ポリ尿素、ホルムアルデヒドで架橋された尿素又はグルテルアルデヒドで架橋された尿素を含む。適当な芳香剤マイクロカプセル及び芳香剤ナノカプセルには、以下の文献に述べられるものが挙げられる。すなわち、米国特許出願公開第2003215417 A1号、同第2003216488 A1号、同第2003158344 A1号、同第2003165692 A1号、同第2004071742 A1号、同第2004071746 A1号、同第2004072719 A1号、同第2004072720 A1号、欧州特許出願公開第1393706 A1号、米国特許出願公開第2003203829 A1号、同第2003195133 A1号、同第2004087477 A1号、同第20040106536 A1号、米国特許第6645479号、同第6200949号、同第4882220号、同第4917920号、同第4514461号、米国再発行特許第RE 32713号、米国特許第4234627号。
他の実施形態において、非水性組成物は、米国特許第5,942,217号に記載されている非錯体化型シクロデキストリンなどの悪臭制御剤を含む。他の好適な臭気抑制剤としては、米国特許第5,968,404号、同第5,955,093号、同第6,106,738号、同第5,942,217号、及び同第6,033,679号に記載されているものが挙げられる。
ヒドロトロープ:本発明の非水性液体組成物は、典型的には、組成物が容易に水に分散するよう有効な量でヒドロトロープを含み、好ましくは15重量%まで、より好ましくは1重量%〜10重量%、最も好ましくは3重量%〜6重量%のヒドロトロープを含む。本明細書における使用に適したヒドロトロープとしては、米国特許第3,915,903号に開示されているような、アニオン型のヒドロトロープ、特にキシレンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸カリウム、及びキシレンスルホン酸アンモニウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸カリウム及びトルエンスルホン酸アンモニウム、クメンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸カリウム及びクメンスルホン酸アンモニウム、並びにこれらの混合物が挙げられる。
多価の水溶性有機ビルダー及び/又はキレート剤:本発明の非水性液体組成物は、0.6重量%〜25重量%、好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましくは2重量%〜7重量%の多価の水溶性有機ビルダー及び/又はキレート剤を含んでもよい。水溶性有機ビルダーは、カルシウム及びマグネシウムイオン封鎖(硬水中でのクリーニング性が改善される)、アルカリ性の供給、遷移金属イオンの錯化、金属酸化物コロイドの安定化、及び他の汚れの解膠及び懸濁のための実質的な表面電荷の供給、などの様々な効果を提供する。キレート剤は、洗浄液中で染み除去性及び漂白剤成分(有機漂白触媒など)の安定性に影響を与える遷移金属(鉄、銅及びマンガンなど)に選択的に結合する。好ましくは、本発明の多価水溶性有機ビルダー及び/又はキレート剤は、次のものからなる群から選択される:MEAクエン酸塩、クエン酸、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホン酸塩)、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシビスホスホン酸塩(disphosphonate)、及びニトリロトリメチレン、ホスホン酸塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(DDTMP)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシ−エチレン1,1ジホスホン酸(HEDP)、ヒドロキシエタンジメチレンホスホン酸、エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩(HEDTA)、ニトリロ三酢酸塩(NTA)、メチルグリシン二酢酸塩(MGDA)、イミノ二コハク酸塩(IDS)、ヒドロキシエチルイミノ二コハク酸塩(HIDS)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩(HEIDA)、グリシン二酢酸塩(GLDA)、ジエチレントリアミン五酢酸塩(DTPA)、及びこれらの混合物。
外部構造化系:非水性液体組成物は、同様に外部構造化剤を含んでもよい。外部構造化系は、組成物の洗浄性界面活性剤の何らかの構造化効果とは独立して、すなわち洗浄性界面活性剤以外により非水性液体組成物を安定化させるのに十分な降伏応力又は低せん断粘度のいずれかをもたらす、化合物又は化合物の混合物を指す。本発明の非水性液体組成物は、外部構造化系を0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜4重量%含み得る。好適な外部構造化系としては、非ポリマー結晶質のヒドロキシ官能性構造剤、ポリマー構造剤、又はこれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、外部構造化系は、21℃かつ20s−1で1〜1500cpsの高せん断粘度、並びに5000cps超の低せん断粘度(21℃、0.05s−1で)を付与する。粘度は、直径40mmの平板鋼製スピンドル及び間隙サイズ500μmを使用するTA instruments製のAR 550レオメーターを使用して測定される。20s−1での高せん断粘度及び0.5s−1での低せん断粘度は、21℃で3分間の0.1s−1〜25s−1の対数せん断速度掃引から得ることができる。
外部構造化系は、非ポリマー結晶性ヒドロキシル官能性構造剤を含んでもよい。このような非ポリマー結晶性ヒドロキシル官能性構造化剤は、一般に、最終非水性組成物中への分散を補助するために、予め乳化が可能な結晶化可能グリセリドを含む。好適な結晶化可能なグリセリドとしては、非水性組成物内で結晶化させることができるという条件で、硬化ヒマシ油(hydrogenated castor oil)つまり「HCO」又はその誘導体が挙げられる。好適な外部構造化系の他の実施形態は、天然由来及び/又は合成のポリマー系構造化剤を含んでもよい。好適な天然由来のポリマー系構造化剤としては:ヒドロキシエチルセルロース、疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、多糖誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な多糖誘導体としては、ペクチン、アルギン酸塩、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、グアーガム及びこれらの混合物が挙げられる。好適な合成ポリマー構造化剤としては:ポリカルボキシレート、ポリアクリレート、疎水変性エトキシル化ウレタン、疎水変性非イオン性ポリオール、及びこれらの混合物が挙げられる。
単位用量物品
本発明の非水性液体組成物は、液体充填区画を少なくとも1つ有する単位用量物品中に含まれ得る。液体充填区画とは、例えば衣類などの繊維を湿潤させることが可能な液体を含む単位用量物品の仕切を指す。このような単位用量物品は、カチオン性セルロースポリマー及びセルラーゼ酵素が非水性組成物に組み込まれ、水溶性又は水分散性フィルムに封入されているなどのような、単独で容易に使用することのできる剤型からなる。
単位用量物品は、非水性組成物を保持するのに好適な、すなわち単位用量物品を水と接触させる前に非水性組成物及び任意の追加の成分を単位用量物品から漏れさせない任意の形態、形状、及び材料であってよい。正確な実行法は、例えば、単位用量物品に含まれる組成物の種類及び量、単位用量物品に含まれる区画の数、並びに組成物又は成分の保持、保護、及び送達又は放出に必要とされる特徴に依存して決まる。
単位用量物品は、非水性組成物を含む少なくとも1つの内部容積が完全に密閉された、水溶性又は水分散性フィルムを含む。単位用量物品は、所望により、非水性液体及び/又は固体成分を含む追加の区画を含み得る。あるいは、任意の追加の固体成分を液体入り区画に懸濁させてもよい。化学的に不適合性の成分を分離するという理由で、又は成分の一部分を初期又は後期に洗濯水に放出させることが望ましい場合に、複数区画の単位用量形態が望ましい。
液体成分を含む任意の区画が気泡も含むことが好ましい場合もある。気泡は、区画の容積空間の50%未満、好ましくは40%未満、より好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満、最も好ましくは10%未満を占める。理論に束縛されるものではないが、気泡の存在により、区画内で液体成分が移動することに対する単位用量物品の耐性を高め、それにより区画からの液体成分の漏れリスクを低減すると考えられる。
水溶性又は分散性フィルム:水溶性又は分散性フィルムは、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも95%の水溶解度を有する。フィルムの水溶解性を測定するための方法を試験方法に記載する。水溶性又は水分散性フィルムは、典型的には100秒未満、好ましくは85秒未満、より好ましくは75秒未満、最も好ましくは60秒未満の溶解時間を有する。フィルム溶解時間を測定する方法は、試験方法に記載する。
好ましいフィルムは、ポリマー材料、好ましくはフィルム又はシートに形成されるポリマーである。フィルムは、当該技術分野において既知のように、ポリマー材料のキャスティング、吹込成形、押出成形、又はインフレーションによって得ることができる。好ましくは、水溶性又は水分散性フィルムは、ポリマー、コポリマー又はそれらの誘導体、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸及びその塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチンを含む多糖、キサンタン及びカラゴム、並びにこれらの混合物などの天然ゴムを含む。より好ましくは、水溶性又は水分散性フィルムは、ポリアクリレート及び水溶性アクリル酸コポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート、並びにこれらの混合物を含む。最も好ましくは、水溶性又は水分散性フィルムは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びこれらの混合物を含む。好ましくは、フィルム中のポリマー又はコポリマーの濃度は、少なくとも60重量%である。ポリマー又は共重合体は、好ましくは1000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜300,000、更により好ましくは15,000〜200,000、及び最も好ましくは20,000〜150,000の重量平均分子量を有する。
コポリマー、及びポリマー混合物を使用することもできる。このような使用は、その用途及び必要とされるニーズに応じて、区画又は単位用量物品の機械的特性及び/又は溶解特性を制御するのに特に有益であり得る。例えば、1つのポリマー材料が別のポリマー材料より高い水溶性を有することにより、及び/又は、1つのポリマー材料が別のポリマー材料より高い機械的強度を有することにより、ポリマーの混合物がフィルムに存在することが好ましい場合がある。コポリマー及びポリマーの混合物を用いることで、洗剤成分に対する水溶性又は水分散性フィルムの長期弾力性が改善されるなどの他の効果が得られる場合もある。例えば、米国特許第6,787,512号は、洗剤成分に対する弾力性を改善するための、酢酸ビニルと第2スルホン酸モノマーとの加水分解コポリマーを含むポリビニルアルコールコポリマーフィルムを開示している。このようなフィルムの一例はMonosol(Merrillville,Indiana,US)から商品名M8900で販売されている。異なる重量平均分子量を有するポリマーの混合物、例えば、重量平均分子量10,000〜40,000のポリビニルアルコール又はそのコポリマーと重量平均分子量100,000〜300,000の他のポリビニルアルコール又はそのコポリマーとの混合物を使用するのが好ましい場合があり得る。
また、例えば、ポリラクチドとポリビニルアルコールを混合することで得られる、典型的には1〜35重量%のポリラクチドと65〜99重量%のポリビニルアルコールを混合することで得られる、ポリラクチドとポリビニルアルコールとの水溶性ポリマーブレンドといった、加水分解により分解できる水溶性ポリマーブレンドを含む、ポリマーブレンド組成物も有用である。フィルムに存在するポリマーは、フィルム材料の溶解性/分散性を改善するために60%〜98%、より好ましくは80%〜90%加水分解されていることが好ましい場合もある。
本発明では、水溶性又は水分散性フィルムは、ポリマー又はコポリマー成分以外の添加成分を含んでもよい。例えば、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール及びこれらの混合物などの可塑剤、追加の水、及び/又は崩壊助剤を加えることが有益である場合がある。
他の市販の水溶性フィルムの好適な例としては、ポリビニルアルコール及び一部加水分解されたポリビニルアセテート、アルギネート、セルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロース及びメチルセルロース、ポリエチレンオキシド、ポリアクリレート、及びこれらの組み合わせが挙げられる。Monosol(Merrillville,Indiana,US)の参照番号M8630として既知のフィルムを含む、ポリビニルアルコールと同様の特性を有するフィルムが最も好ましい。
製造及び再混合法:
本発明の非水性組成物の好ましい製造方法は、(i)非水性液体フィードを準備する工程;(ii)カチオン性セルロースポリマーと非水性液体フィードを混合する工程;並びに(iii)セルラーゼ酵素と、混合した非水性液フィード及びカチオン性セルロースポリマーとを混合する工程、を含む。あるいは、カチオン性セルロースポリマーを加える前にセルラーゼ酵素を加えてもよい。好ましくは、カチオン性セルロースポリマー及び/又はセルラーゼ酵素は、プレミックスの成分として、又は粒子分散体として添加することができる。カチオン性セルロースポリマーをプレミックスの成分、又は粒子分散体として添加する場合、プレミックス又は粒子分散体は、好ましくはカチオン性ポリマーを1重量%〜35重量%、より好ましくは10重量%〜25重量%含む。セルラーゼ酵素は、好ましくはプロパンジオール及び/又は水のプレミックスなどのプレミックスとして添加される。セルラーゼプレミックスには、カチオン性セルラーゼを5mg/g〜50mg/g、好ましくは10mg/g〜20mg/g含んでもよい。
非水性フィードは、アニオン性及び/又は非イオン性界面活性剤などの残りの成分を一部又はすべて含み得る。他の実施形態では、方法は、外部構造化剤プレミックスを形成する工程と、外部構造化剤プレミックスとカチオン性セルロースポリマー又は非水性フィードあるいは組み合わせたカチオン性セルロースポリマー分散体/セルラーゼ/非水性液体フィードと、を組み合わせる工程と、を含み得る。
非水性液体組成物は単位用量物品に含ませてもよい。このような単位用量物品は、当該技術分野で既知の方法により調製することができる。例えば、水溶性又は水分散性フィルムを適切な大きさに裁断し、次いで折り畳んで、必要とされる数及び大きさの区画を形成させる。次に端を任意の好適な技術、例えば、熱シーリング、湿潤シーリング又は圧縮シーリングなどを用いてシールする。好ましくは、シーリング供給源をフィルムと接触させ、加熱又は加圧することでフィルム材をシールさせる。
典型的には、水溶解性又は水分散性フィルムを成形型に敷入れ、真空を用いて、フィルムを型に引き込み、内側表面にぴったり貼り付かせることで、フィルム材料にへこみ又は窪みを形成する。これは真空成形と呼ばれる。別の好適な方法は熱成形である。熱成形は、典型的には、フィルムを変形させ、型取りをさせるような熱適用下で、水溶性又は水分散性フィルムを成形型内で成形する工程を包含する。
典型的には、一片を超える水溶性又は水分散性フィルム材料を使用して単位用量物品を製造する。例えば、真空を用いて第一フィルム材料片を型に引き込み、フィルム材料を成形型の内側表面にぴったり貼り付けることができる。次に、第二フィルム材料片を、第一フィルム材料と完全に重なるように配置することができる。第一フィルム材料片と第二フィルム材料片とを合わせてシールする。第一及び第二水溶性又は水分散性フィルム片は同じ材料から製造してよく、あるいは異なる材料から製造してもよい。
多区画単位用量物品の調製方法では、1片の水溶性又は水分散性フィルム材料片を少なくとも2回折り畳んだ、又は少なくとも3回折り畳んだフィルム材料を使用し、あるいは少なくとも1片のフィルム材料を少なくとも1回折り畳んだ少なくとも2片のフィルム材料を使用する。第三フィルム材料片又はフィルム材料折り畳み片は、フィルム材料を合わせてシールした場合に、単位用量物品の内部容量を2つ以上の区画に分割するバリア層を生成する。
多区画単位用量物品は、型に第一フィルム材料片を合わせて調製することもできる。次に、組成物、又はその材料を型に注ぎこむことができる。次に、予成形区画を組成物又はその材料を含有している型を覆って配置することができる。予成形区画は、好ましくは組成物、又はその構成成分も含有する。予成形区画及び上記第1片の水溶性又は水分散性フィルム材料を合わせてシールして多区画単位用量物品を形成する。
本発明は、本発明の非水性液体組成物を第二非水性組成物と再混合する方法も提供し、第二非水性組成物がセルロース系ポリマー、好ましくはカチオン性セルロースポリマーを含むことを特徴とする。あるいは、第二非水性組成物のセルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース及び/又はエステル変性カルボキシメチルセルロースなどのアニオン性セルロースポリマーであってよい。
試験方法:
1)pH測定:
ゲル充填プローブ(Toledoプローブ、部品番号52 000 100など)を取り付け、取扱説明書に記載の手順に従って較正したSantarius PT−10P pHメーターを用い未希釈組成物のpHを25℃にて測定する。
2)粒径測定方法:
Occhio Flow Cell FC200−S(Angleur,Belgium)を使用して粒度分布を測定する。解析される粒子を含有しているサンプルをPEG200により2重量%に希釈して、確実に単独の粒子が検出されるようにする。装置について提供されている取扱説明書に従って、2mLの希釈サンプルを分析する。
3)水溶性又は水分散性フィルムの溶解度の測定方法:
5.0グラム±0.1グラムの水溶性又は水分散性フィルムを、予め重量を測った400mLのビーカーに入れ、245mL±1mLの蒸留水を添加する。これを、600rpmに設定した磁性撹拌器で、30分間激しく撹拌する。次いで、最大で20マイクロメートルの孔径を有する焼結ガラスフィルターを通して混合物を濾過する。回収した濾液からいずれかの従来法によって水を乾燥させ、残った材料の重量を測定する(これが溶解又は分散画分である)。次いで、溶解度又は分散度%を計算することができる。
4)水溶性又は水分散性フィルムの溶解時間の測定方法:
フィルムを裁断し、スライド枠に合わせて折り畳んだ24mm×36mm透明陽画フィルム(diapositive film)をガラスは用いずにスライドに載せる(品番94.000.07、Else(The Netherlands)により市販、但し、他の供給元から市販されるプラスチック製折り畳み枠も使用することができる)。
標準的な600mLのガラス製ビーカーに10℃の水道水を500mL充填し、渦流の底がビーカーの400mLの目盛り線の高さになるように磁気撹拌棒を用い撹拌する。
スライドをスタンドのアームにクリップで留め、36mmの片を水平にして、ビーカーの円周からスライドの端部を5mm離してビーカーの円周に添わせてスライドを水中に垂らし、スライドの頂端が400mLの目盛り線の高さにくるように設置する。スライドを水中に配置すると同時にストップウォッチを起動させ、フィルムが完全に溶解した時点で停止させる。この間の時間を「フィルム溶解時間」として記録する。
5)非水性液体組成物の柔軟効果の評価方法:
次の手順を用い、柔軟化性能を評価した:
Boechout「Beschutte Werkplaats」Company(Antwerp,Belgium)から市販のパイル織物及び綿ニット布を試験布として使用する。Miele W467フロントオープン型洗濯機を用い、西ヨーロッパの標準的な洗浄条件下で洗浄を行う。硬度2.5mmoL/lの水を用い40℃にて、「防しわ」サイクルにより洗浄を行う。テリー織スウォッチ(平坦,織り模様なし,20cm、300g/m)4枚、綿ニットスウォッチ(100%綿,肌着布、20cm、40/45光学白色、165〜175g/m)4枚、及び同重量の枕カバーのバラスト、tシャツ及びテリー織タオルから構成される充填物を用い、洗浄充填物の総重量を2.5kgにする。試験スウォッチは21℃及び50%の相対湿度という制御温度/湿度下で少なくとも24時間自然乾燥させる。
2人の専門の判定員により0〜4のスケールを用い対照(布地は参照洗剤組成物を用い同一のプロトコールで洗浄してある)に対し試験布を等級付けする。以下の評価尺度を使用する:
0−差異なし
1−差があるように思える
2−明確な差がある
3−大きい差がある
4−非常に大きな差がある
実施例1〜3:カチオン性セルロースポリマー(LK400、LR400又はJR30M)及びセルラーゼ酵素(Carezyme)を含む本発明の非水性液体組成物。
実施例4:粒子懸濁液(PEG200を分散剤として用いる)形態のカチオン性セルロースポリマー(JR30M)、及びセルラーゼ酵素(Carezyme)を含む本発明の非水性液体組成物。
Figure 0005758489
Dow Chemicalsにより市販
粒子形態のLK400、非水性分散剤(Pluriol E200)懸濁液として添加
実施例1〜4の非水性液体組成物もポリビニルアルコールフィルム(M8630、Monosolにより市販)に封入し、液体含有型単位用量物品を形成した。
実施例1〜4の非水性液体組成物、及び関連する単位用量物品は、長期間保管した後でさえもすべて良好な柔軟化及びクリーニング効果を送達した(例えば、35℃にて4週間保管)。
実施例5は、セルラーゼ酵素の混入している酵素プレミックスを含む比較例1を、カチオン性セルロースポリマーを含有している比較例2と再混合することで得られる、カチオン性セルロースポリマー(LK400)及びセルラーゼ酵素を含む本発明の非水性液体組成物である。
Figure 0005758489
Dow Chemicalsから市販
次に、得られた組成物を比較例2の組成物と共に35℃にて5週間経時処理した。どちらの組成物も柔軟効果について比較例1と比較して評価した。下表から、実施例5は、0.000009重量%のセルラーゼ酵素を含有しているのにもかかわらず経時処理後も柔軟効果を維持すると読み取ることができる。
Figure 0005758489
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (11)

  1. 非水性液体洗濯洗剤組成物であって、
    a)カチオン性セルロースポリマーと、
    b)セルラーゼ酵素と、
    を含み、前記非水性液体洗濯洗剤組成物が20重量%未満の水を含む、非水性液体洗濯洗剤組成物。
  2. 前記組成物が15%重量未満の水を含む、請求項1に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  3. 前記カチオン性セルロースポリマーがカチオン性多糖である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  4. 前記カチオン性セルロースポリマーが次の構造:
    Figure 0005758489
    を有し、式中、
    a.mは20〜10,000の整数であり、
    b.各RはHであり、R、R、Rは各々独立して、H、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32アリール、C〜C32置換アリール又はC〜C32アルキルアリール、又はC〜C32置換アルキルアリール及び
    Figure 0005758489
    からなる群から選択され、
    nは0〜10から選択される整数であり、
    RxはR
    Figure 0005758489
    からなる群から選択され、
    少なくとも1つのRxは:
    Figure 0005758489
    からなる群から選択される構造を有し、
    はアニオンであり、
    Zはカルボキシレート、ホスフェート、ホスホネート、及びサルフェートからなる群から選択され、
    qは1〜4から選択される整数であり、
    各Rは、H、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32アリール、C〜C32置換アリール、C〜C32アルキルアリール、C〜C32置換アルキルアリール、及びOHからなる群から独立して選択され、
    各RはH、C〜C32アルキル、C〜C32置換アルキル、C〜C32アリール、C〜C32置換アリール、C〜C32アルキルアリール、及びC〜C32置換アルキルアリールからなる群から独立して選択され、
    各Tは、H、
    Figure 0005758489
    からなる群から独立して選択され、
    中の末端
    Figure 0005758489
    基において、Tは常にHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  5. 0.01重量%〜20重量%のカチオン性セルロースポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  6. 0.000005重量%〜0.2重量%のセルラーゼ酵素を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  7. セルラーゼ阻害剤が前記非水性組成物の0.0001重量%〜3重量%の濃度で存在する、請求項5に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  8. 前記カチオン性セルロースポリマーが粒子形態で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  9. 前記組成物が水溶性又は水分散性フィルムに封入される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  10. 前記水溶性又は水分散性フィルムが、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びこれらの混合物を含む、請求項9に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の非水性液体洗濯洗剤組成物を第二非水性組成物と再混合する方法であって、前記二非水性組成物がセルロース系ポリマーを、カチオン性セルロースポリマーを含むことを特徴とする、方法。
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