以下、電子出版物出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における電子出版物出力装置1のブロック図である。
電子出版物出力装置1は、電子出版物格納部11、出版物出力指示受付部12、出力部13、コメント受付部14、出力時間格納部15、出力時間取得部16、カレンダー格納部17、カレンダー出力指示受付部18、カレンダー情報取得部19、カレンダー出力部20、操作受付部21、期間指定情報受付部22、コメント格納部23を備える。
電子出版物出力装置1は、電子出版物の閲覧や、管理を行うための装置である。電子出版物出力装置1は、例えば、いわゆる電子ブックリーダや、タブレット端末、携帯電話や、スマートフォン、携帯情報端末や、コンピュータ等で実現される。
電子出版物格納部11には、1以上の電子出版物情報が、出版物識別情報と対応付けられて格納される。電子出版物格納部11には、複数の電子出版物情報が格納されていてもよい。電子出版物情報は、電子出版物の情報である。電子出版物とは、例えば、電子機器のモニタ画面上で読むことができる出版物である。電子出版物は、電子的に出版された出版物と考えても良い。電子出版物は、例えば、通信回線や、記憶媒体等の電子媒体を介して提供される書籍である。電子出版物は、例えば、電子書籍や、電子ブック、電子出版アプリ等を含む概念である。電子出版物は、例えば、電子的に提供される教科書や小説、雑誌、カタログ、マニュアル、電子漫画等である。出版物識別情報は、電子出版物の識別情報である。出版物識別情報は、電子出版物のタイトルや、電子出版物に割り当てられた文字や数値の組合せで構成されるコード等である。
電子出版物情報は、電子出版物を出力するための情報と考えても良い。電子出版物情報は、例えば、1または2以上のコンテンツを有している。コンテンツは、例えば、電子出版物の各ページ等に配置され、出力される情報である。コンテンツとは、電子出版物の各ページに表示される文字や画像等である。コンテンツは文字列の情報であっても、静止画や動画等の画像の情報であっても良く、コンテンツ情報のデータタイプ等は問わない。また、電子出版物情報は、1または2以上のページ情報を有していても良い。ページ情報は、電子出版物を構成する各ページを示す情報や、各ページを定義する情報と考えても良い。ページ情報は、例えば、ページに割り当てられたコードやページ番号等のページの識別情報を有する。ページ番号は、ページの出力順番を示す情報と考えてもよい。また、ページ情報は、ページの縦横のサイズや、ページの縦横比や、ページの背景色や背景画像等のページの属性を示す情報を有していても良い。電子出版物情報の形式等は問わない。また、電子出版物情報は、各ページにおけるコンテンツのレイアウト等を示すレイアウト情報を有していてもよい。
電子出版物情報と、出版物識別情報とが対応付けられているということは、例えば、電子出版物情報のポインタ(あるいは識別情報)と、対応する出版物識別情報のポインタ(あるいは出版物識別情報そのもの等)とを対応付けて有する情報を、電子出版物格納部11等の記憶媒体に蓄積することである。また、例えば、出版物情報に、対応する出版物識別情報のポインタ(あるいは出版物識別情報そのもの等)を付加することや、出版物識別情報に、対応する電子出版物情報のポインタ(あるいは識別情報)を付加することである。かかることは、他の情報間の対応付けに関しても同様である。また、各電子出版物情報は、出版物識別情報を内部に有していてもよく、このような場合も、電子出版物情報が出版物情報の識別情報と対応付けられていると考えても良い。かかることは、他の情報間の対応関係についても同様である。
電子出版物格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
出版物出力指示受付部12は、出版物出力指示を受け付ける。出版物出力指示は、電子出版物格納部11に格納されている電子出版物情報が示す電子出版物を出力する指示である。出版物出力指示は、例えば、出力対象となる電子出版物を指定する情報を有していても良い。電子出版物を指定する情報は、例えば、出力する電子出版物の出版物識別情報を有する情報である。また、出版物出力指示は、電子出版物の出力する箇所(例えば、ページ等)を指定する情報(例えば、ページの識別情報等)を有していても良い。出版物出力指示が、出力する電子出版物を指定する情報を有していない場合、デフォルトで指定された電子出版物を出力したり、直前に出力された電子出版物を出力する指示を受け付けたと判断するようにしてもよい。また、電子出版物出力装置1に対して、電源が投入された場合や、電子出版物出力装置1が起動した場合に、電子出版物が出力されるよう設定されている場合、電源を投入する操作や起動する操作も、出版物出力指示を考えても良い。
また、出版物出力指示受付部12は、出力中の電子出版物について、出力する箇所(例えば、ページ等)を変更する操作を受け付けてもよい。出力する箇所(例えば、ページ等)を変更する操作は、例えば、ページをめくる操作や、出力する行をスクロールする操作等である。また、出版物出力指示受付部12は、電子出版物の出力を終了する操作を受け付けても良い。なお、電子出版物等において、ページ等の出力する箇所を変更する操作や電子出版物の出力を終了する操作等については、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。入力デバイス等は問わない。出版物出力指示受付部12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
出力部13は、出版物出力指示受付部12が受け付けた出版物出力指示に応じて電子出版物情報が示す電子出版物を出力する。出力部13は、例えば、電子出版物格納部11に格納されている出力対象となる電子出版物情報をメモリ等の記憶媒体等に読み出し、読み出した電子出版物情報を用いて電子出版物を出力する。出版物出力指示に応じて電子出版物を出力するということは、例えば、出版物出力指示をトリガーとして電子出版物を出力することであっても良い。また、例えば、出版物出力指示が示す電子出版物を出力することであってもよいし、出版物出力指示が示す電子出版物の、出版物出力指示が示すページ等の出力箇所を出力することであっても良い。出力部13は、例えば、出力対象となる電子出版物情報を全てメモリ等に読み出した後、一部のページだけを出力するようにしても良いし、出力対象となる電子出版物情報の一部のページの情報だけをメモリ等に読み出して、読み出した情報が示す一部のページだけを出力するようにしても良い。また、例えば、出版物出力指示受付部12が、出力する箇所(例えば、ページ等)を変更する操作を受け付けた場合に、この操作が示す変更後の箇所(例えば、ページ等)を出力してもよい。また、出版物出力指示受付部12が、電子出版物の出力を終了する操作を受け付けた場合に、この電子出版物の出力を終了してもよい。
ここでの出力とは、通常は、ディスプレイへの表示であるが、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念と考えても良い。出力部13は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部13は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
なお、出力部13は、操作受付部21が後述する指定操作を受け付けた場合に、この指定操作が指定する指示オブジェクトに対応する出版物識別情報が示す電子出版物に関する情報を出力する。この処理の詳細については、後述する。
また、出力部13は、操作受付部21が後述する指定操作を受け付けた場合に、この指定操作が指定する指示オブジェクトに対応する出版物識別情報が示す電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所に関する情報を出力してもよい。この処理の詳細については、後述する。
また、出力部13は、操作受付部21が後述する指定操作を受け付けた場合に、この指定操作が指定する指示オブジェクトに対応付けられた複数の異なる出版物識別情報および出力時間情報がそれぞれ示す複数の電子出版物の出力箇所に関する情報を出力するようにしてもよい。この処理の詳細については後述する。
また、出力部13は、後述する期間指定情報が示す期間内に含まれる時間帯を示す出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報および出力時間情報が示す1または2以上の電子出版物の出力箇所に関する情報を出力するようにしてもよい。この処理の詳細については後述する
コメント受付部14は、出力部13が出力する電子出版物に対するコメントの入力を受け付ける。コメントとは、通常、文字列であるが、静止画像や動画像等の画像を有するものであっても良い。
なお、コメント受付部14は、出力部13が出力する電子出版物全体についてのコメントの入力を受け付けても良いし、出力部13が出力する電子出版物の出力箇所に対するコメントの入力を受け付けてもよい。出力箇所とは、例えば、出力部13が現在出力している電子出版物内の箇所であり、例えば、電子出版物の1以上のページや、ページ内の段落や、行、画像、ユーザ等により指定された文字列である。出力箇所は、ページ番号等のページ識別情報や、段落番号等の段落識別情報や、行番号等の行識別情報や、文頭や、各ページ、段落、行等の線等からの文字数等で指定可能である。出力箇所に対するコメントを受け付ける場合、コメントを入力する操作は、出力箇所を指定する操作(例えば、出力箇所となる文字列をドラッグ等で選択する操作等)を含んでいても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネル、マイクなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。入力手段等は問わない。コメント受付部14は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
出力時間格納部15には、出力部13が出力した電子出版物の出版物識別情報と、出力時間情報とが対応付けられて格納される。出力時間情報は、対応する出版物識別情報が示す電子出版物を出力した時間帯を示す情報であって、少なくとも日付を有する情報である。電子出版物を出力した時間帯とは、例えば、一の電子出版物の出力を開始してから、この電子出版物の出力を終了するまでの時間帯である。一の電子出版物が一のファイルや一のファイル群を構成している場合、このファイルやファイル群を開いてから(読み出してから)、閉じるまでの時間帯である。出力時間情報は、例えば、電子出版物の出力開始時刻と出力終了時刻との組合せや、出力開始時刻または出力終了時刻と、出力が継続した時間帯との組合せで構成される。ただし、出力時間情報は、電子出版物を出力した時間帯を示す情報であれば、どのような情報であっても良く、例えば、電子出版物を出力した時間帯内の代表的な時刻、例えば、出力開始時刻または、出力終了時刻のいずれか一方であってもよい。出力時間情報が一の時刻である場合、出力された時間帯は,この時刻を含む予め指定された時間長の期間としても良いし、予め分類されている期間のうちのこの時刻を含む期間としてもよい。また、出力時間情報は、午前、午後等の情報であってもよい。また、例えば、出力時間情報は、電子出版物が出力された日付であっても良い。
また、出力時間格納部15には、出力箇所情報が、出版物識別情報と出力時間情報とに対応付けられて更に格納されていてもよい。具体的には、出力時間格納部15には、1または2以上の出力時間管理情報が格納されていても良い。出力時間管理情報とは、出力時間情報と、出版物識別情報と、出力箇所情報とを有する情報である。出力箇所情報は、出力時間情報が示す時間帯内に出力部13が出力した出版物識別情報が示す電子出版物の上述したような出力箇所を示す情報である。
また、出力時間格納部15には、複数の異なる出版物識別情報と、各出版物識別情報と対応付けられた、出力時間情報と、出力箇所情報との組が格納されていても良い。具体的には、出力時間情報格納部15には、異なる出版物識別情報を有する複数の出力時間管理情報が格納されていても良い。
出力時間格納部15は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
出力時間取得部16は、出力部13が出力した電子出版物の出版物識別情報と、出力部13が電子出版物を出力した時間帯を示す出力時間情報とを取得する。そして、取得した出版物識別情報と出力時間情報とを対応付けて出力時間格納部15に蓄積する。出力時間情報は、例えば、図示しない時計や、NTP(ネットワークタイムプロトコル)等を用いて、外部のサーバ等から、出力している時間帯の開始時刻や終了時刻を取得することで取得可能である。出力時間情報の最小単位はどのような単位であっても良く、秒、分、時等であっても良いし、日や月等であっても良い。
また、出力時間取得部16は、出力時間情報が示す時間帯内(即ち、電子出版物を出力している時間帯内)に出力部13が出力した出版物識別情報が示す電子出版物の出力箇所を示す出力箇所情報を更に取得するようにしても良い。そして、取得した出力箇所情報を出版物識別情報と出力時間情報とに対応付けて出力時間格納部15に蓄積するようにしても良い。例えば、出力時間取得部16は、出力部13が出力しているページの識別情報や、出力している段落や、行、文字列を指定する情報を出力箇所情報として出力部13等から取得して、この情報を、出版物識別情報と出力時間情報とに対応付けて出力時間格納部15に蓄積するようにしても良い。なお、出力時間取得部16は、一の出版物識別情報に対して、複数の出力箇所情報を取得して、この複数の出力か諸情報を、出版物識別情報と対応付けて蓄積するようにしても良い。なお、出力時間取得部16が取得する出力時間情報は、出力部13が出力する電子出版物の各ページの出力時間帯を示す情報としてもよい。この場合、例えば、出力時間取得部16は、出力部13が出力する電子出版物の各ページの出力時間帯を取得して、出力部13が出力する電子出版物の出版物識別情報と対応付けて出力時間格納部15に蓄積する。
なお、出力箇所情報は、出力箇所の範囲を示す情報(例えば、2〜5ページ等)の情報であっても良いし、出力箇所を個別に示す情報(例えば、2、6,7,8ページ等)でも良い。また、出版物識別情報や出力箇所情報を取得するタイミング等は問わない。例えば、出力部13が一の電子出版物の一の出力箇所(例えば、一のページ)を出力する毎に、この電子出版物の出版物識別情報と、この出力箇所の出力箇所情報とを取得するようにしても良いし、一の電子出版物の出力を終了の直前や終了後に、この電子出版物の出版物識別情報と、この電子出版物について出力した出力箇所の出力箇所情報を取得しても良い。
また、出力時間取得部16は、予め指定された時間以上、出力部13が出力していたページ等を示す出力箇所情報だけを取得するようにしても良い。
また、出力時間取得部16は、出力部13が出力した電子出版物の出版物識別情報と、出力部13が電子出版物を出力した時間帯を示す出力時間情報と、出力部13が出力した電子出版物に対してコメント受付部14が受け付けたコメントとを取得するようにしても良い。そして、取得した出版物識別情報と出力時間情報とコメントとを対応付けてコメント格納部23に蓄積してもよい。
また、出力時間取得部16は、出力部13が出力した電子出版物の出版物識別情報と、出力部13が出力した電子出版物の出力箇所を示す出力箇所情報と、出力部13が電子出版物を出力した時間帯を示す出力時間情報と、出力部13が出力した電子出版物の出力箇所に対してコメント受付部14が受け付けたコメントとを取得するようにしても良い。そして、取得した出版物識別情報と出力箇所情報と出力時間情報とコメントとを対応付けてコメント格納部23に蓄積するようにしてもよい。
出力時間取得部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。出力時間取得部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
カレンダー格納部17には、カレンダー情報が格納される。カレンダー情報は、カレンダーを出力するための情報であって、複数の日付の情報を有する情報である。日付の情報は、例えば、「4月1日」等の情報である。カレンダー情報は、例えば、1以上の年を構成する12ヶ月分の月をそれぞれ構成する複数の日付を示す情報を有する情報である。カレンダー情報を構成する日付の情報は、年の情報と対応付けられていても良い。また、カレンダー情報を構成する日付の情報は、曜日の情報と対応付けられた情報であっても良い。例えば、日付の情報は、年の情報や曜日の情報を有していても良い。例えば、カレンダーを構成する日付の情報は、「2012年10月15日月曜日」等の情報であっても良い。なお、カレンダー情報の構成等については、カレンダーを出力するソフトウェアや、スケジュールを管理するソフトウェア等において公知の技術であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
カレンダー出力指示受付部18は、カレンダー情報が示すカレンダーを出力する指示であるカレンダー出力指示を受け付ける。カレンダー出力指示は、通常、カレンダーで出力する期間を指定する情報を有していても良い。期間を指定する情報は、例えば、年や月、週、等を指定する情報である。また、日付の範囲を指定する情報であってもよい。また、カレンダー出力指示が、期間を指定する情報を有していない場合には、カレンダー出力指示受付部18は、現在の日付を含む年や月、週等を含むカレンダーを出力するカレンダー出力指示を受け付けたと考えても良い。カレンダー出力指示は、カレンダーをどのような外観(ビュー)で表示するかを指定する情報を更に含んでいても良い。カレンダーの外観を指定する情報とは、例えば、年単位や、月単位、週単位でカレンダーを表示することを指定する情報である。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。カレンダー出力指示受付部18は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
カレンダー情報取得部19は、カレンダー格納部17から、カレンダー出力指示受付部18が受け付けたカレンダー出力指示に対応する期間のカレンダー情報を取得する。カレンダー出力指示に対応する期間のカレンダー情報とは、例えば、カレンダー出力指示が有する期間を指定する情報が示す期間内のカレンダー情報や、現在の日付を含む年や月、週等の期間内のカレンダー情報である。現在の日付は、例えば、図示しない時計等やNTPサーバ等の外部のサーバ等から取得可能である。
カレンダー情報取得部19は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カレンダー情報取得部19の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
カレンダー出力部20は、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示すカレンダーであって、指示オブジェクトを配置したカレンダーを出力する。指示オブジェクトは、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が有する日付に対応する出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と対応付けられたオブジェクトである。指示オブジェクトは、例えば、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が有する日付に出力された電子出版物、あるいは、その出力された箇所を示すオブジェクトである。カレンダー出力部20は、各指示オブジェクトを、各指示オブジェクトに対応する日付と対応付けて配置したカレンダーを出力する。一の指示オブジェクトに対応する日付とは、一の指示オブジェクトに対応する出力時間情報に対応する日付であり、例えば、一の指示オブジェクトに対応する出力時間情報が含まれる日付である。各指示オブジェクトを、各指示オブジェクトに対応する日付と対応付けて配置したカレンダーとは、例えば、各指示オブジェクトを、各指示オブジェクトに対応する日付を含む枠内や、日付の近傍に配置したカレンダーである。
例えば、カレンダー出力部20は、出力時間格納部15に格納されている出力時間情報の中から、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す1または2以上の日付のうちの、1以上の日付を有する出力時間情報を検出し、検出した出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と対応付けられた指示オブジェクトを、この検出した出力時間情報が有する日付に対応付けて配置したカレンダーを出力する。あるいは、カレンダー出力部20は、出力時間格納部15に格納されている出力時間情報の中から、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す期間内の時間帯を示す出力時間情報を検出し、検出した出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と対応付けられた指示オブジェクトを、この検出した出力時間情報が示す時間帯に対応付けて配置したカレンダーを出力してもよい。
指示オブジェクトは、例えば、出版物識別情報を示す文字列(数字等も含む)であっても良い。また、指示オブジェクトは、予め図示しない記憶媒体等に格納されているアイコン等の画像であっても良い。この画像は、出版物識別情報が示す電子出版物のアイコンや、電子出版物の表紙や、目次、本文等のサムネイル画像や一部等であっても良い。アイコンやサムネイル画像等は、予め電子出版物と対応付けられて電子出版物格納部11等に格納されていても良いし、カレンダー出力部20が電子出版物等を用いて作成して取得しても良い。また、指示オブジェクトは、これらの情報の2以上の組合せであっても良い。
指示オブジェクトと、出版物識別情報との対応関係はどのように管理されているかは問わない。例えば、指示オブジェクトと出版物識別情報とを対応付け有する1または2以上の情報が、図示しない記憶媒体等に格納されていても良い。
なお、カレンダー出力部20は、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が有する日付に対応する出力時間情報に対応付けられた出力箇所情報がさらに対応付けられた指示オブジェクトを配置したカレンダーを出力するようにしてもよい。
例えば、カレンダー出力部20は、出力時間格納部15に格納されている出力時間情報の中から、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す1または2以上の日付のうちの、1以上の日付を有する出力時間情報を検出し、検出した出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と出力箇所情報との組に対応付けられた指示オブジェクトを、この検出した出力時間情報が有する日付に対応付けて配置したカレンダーを出力する。この場合において、指示オブジェクトと、出版物識別情報および出力箇所情報の組との対応関係がどのように管理されているかは問わない。
カレンダー出力部20は、さらに、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が有する日付に対応する出力時間情報に対応付けられたコメントを、日付と対応付けて配置したカレンダーを出力するようにしてもよい。コメントを日付と対応付けて配置するということは、例えば、日付を含む枠内や、日付の近傍等にコメントを配置することである。あるいは、日付や日付を含む枠内と線や矢印等の図形で接続された領域にコメントを配置することであってもよい。
例えば、カレンダー出力部20は、出力時間格納部15に格納されている出力時間情報の中から、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す1または2以上の日付のうちの、1以上の日付を有する出力時間情報を検出し、検出した出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報(あるいは、出版物識別情報と出力箇所情報との組)に対応付けられた指示オブジェクトとコメントとを、この検出した出力時間情報が有する日付に対応付けて配置したカレンダーを出力する。この場合においても、指示オブジェクトと、コメントと、出版物識別情報および出力箇所情報の組との対応関係がどのように管理されているかは問わない。
カレンダー出力部20は、例えば、予め用意されたテンプレートや、上述したような外観の指定に応じたテンプレートに、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報と、このカレンダー情報が示す日付に対応する指示オブジェクト(あるいは、指示オブジェクトとコメント)とを配置したカレンダーを出力する。テンプレートは、例えば、月単位でカレンダーを表示するテンプレート(具体的にはひと月分の日付を表示するカレンダー)や、週単位でカレンダーを表示するテンプレート(具体的には、一または2以上の週の日付を表示するカレンダー)や、日単位でカレンダーを表示するテンプレート(具体的には、1または2以上の日付を表示するカレンダー)等である。テンプレートは、各日付を時刻毎に区切ったいわゆるタイムテーブルのようなテンプレートであっても良い。テンプレートは、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
カレンダー出力部20は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。カレンダー出力部20は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
操作受付部21は、カレンダー出力部20が出力した指示オブジェクトを指定する操作である指定操作を受け付ける。指示オブジェクトを指定する操作とは、例えば、指示オブジェクト上の領域をマウス等でクリックしたり、タッチパネルの指示オブジェクト上の領域を指でタップ(叩く)操作である。また、指示オブジェクトを選択して、選択した指示オブジェクトを指定するコマンド等をメニューで選択する操作である。また、操作受付部21は、カレンダー出力部20が出力するカレンダーの出力範囲(出力期間)を変更する操作や、カレンダーの出力を終了する操作を受け付けても良い。指定操作は、指示オブジェクトに対応する電子出版物、あるいはその出力された箇所を出力する出力指示であっても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。操作の入力手段は、テンキーやキーボード、タッチパネル、マウス、メニュー画面によるもの等、何でも良い。操作受付部21は、テンキーやキーボード、タッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
期間指定情報受付部22は、期間指定情報を受け付ける。期間指定情報は、期間を指定する情報である。期間指定情報受付部22は、例えば、月単位、日単位、または時間単位のいずれかの単位で、期間を指定する期間指定情報を受け付ける。
期間指定情報受付部22は、例えば、上述したカレンダー出力部20が出力するカレンダーを介して期間の指定を受け付ける。期間指定情報受付部22は、例えば、上述したカレンダー出力部20が出力しているカレンダーが示す月を指定する期間指定操作や、出力しているカレンダー内の1または2以上の週を指定する期間指定操作や、出力しているカレンダー内の1または2以上の日付を指定する期間指定操作や、出力しているカレンダー内の時刻の範囲を指定する期間指定操作である。期間の指定をどのように行うかは問わない。例えば、期間の指定は、例えば、マウスやタッチパネルを介して、カレンダー出力部20が出力するカレンダー上を、いわゆるドラッグやクリックやタップ等を行うことで行われる。なお、期間を示す1以上の日付や期間の開始日時や終了日時等の入力により期間指定操作を行っても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。期間指定情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやタッチパネルや、メニュー画面によるもの等、何でも良い。期間指定情報受付部22は、テンキーやキーボードやタッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
出力時間格納部15には、コメント受付部14が受け付けたコメントが、出版物識別情報と、出力時間情報とに対応付けられてさらに格納される。あるいは、出力時間格納部15には、コメント受付部14が受け付けたコメントが、出版物識別情報と、出力箇所情報と、出力時間情報とに対応付けられて格納されていてもよい
出力時間格納部15は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
ここで、上述した出力部13について更に説明を行う。
出力部13は、操作受付部21が指定操作を受け付けた場合に、この指定操作が指定する指示オブジェクトに対応する1以上の出版物識別情報が示す1以上の電子出版物に関する情報を出力する。出版物識別情報が示す電子出版物に関する情報を出力するとは、例えば、出版物識別情報が示す電子出版物を出力することであっても良いし、電子出版物の一部だけ(例えば表示や目次だけ)を出力することや、電子出版物のページをサムネイル出力することであっても良い。電子出版物を出力するということは、例えば、電子出版物が可読状態となるよう出力することであり、例えば、電子出版物のページ間をユーザ等の操作に応じて移動しながら出力できるようにすることである。また、電子出版物のページ群等を出力可能となるようバッファ等に読み出してその一部を出力(例えば表示)することである。また、電子出版物の各ページや各ページのサムネイル画像を縦や横にタイル状に並べて出力することであっても良い。また、電子出版物の出版物識別情報を出力することであっても良いし、電子出版物のタイトルや著者名や出版者名等の書誌的情報を出力することであっても良い。
また、出力部13は、操作受付部21が指定操作を受け付けた場合に、この指定操作が指定する指示オブジェクトに対応する1以上の出版物識別情報が示す1以上の電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所に関する情報を出力してもよい。ただし、この処理は、指示オブジェクトが出版物識別情報と出力箇所情報との組と対応付けられている場合に限られる。指示オブジェクトに対応する電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所に関する情報を出力するということは、例えば、指示オブジェクトに対応する電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所を選択的に出力することである。例えば、指示オブジェクトに対応する電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所だけを選択的にメモリ等の記憶媒体等に読み出して、可読可能に出力することである。あるいは、出力箇所情報が示す出力箇所以外の部分を選択的に出力可能とし、他の部分は選択的に出力できないようにすることであっても良い。また、例えば、指示オブジェクトに対応する電子出版物の、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所の各ページや、各ページのサムネイル画像をタイル状に並べて出力することであってもよい。また、指示オブジェクトに対応する電子出版物のタイトル等の書誌的情報と、指示オブジェクトに対応する出力箇所情報が示す出力箇所(具体的には、ページや、段落や、行等)を示す情報(例えば、第5ページ、6行目等)を出力することであってもよい。
また、出力部13は、出力時間格納部15に異なる前記出版物識別情報を有する複数の出力時間管理情報が格納されている場合においては、期間指定情報が示す期間内に含まれる時間帯を示す出力時間情報を有する複数の出力時間管理情報がそれぞれ有する出版物識別情報と出力箇所情報との組が示す複数の電子出版物の出力箇所に関する情報を出力するようにしてもよい。電子出版物の出力箇所に関する情報については、上記と同様である。ただし、電子出版物の出力箇所に関する情報として、複数の電子出版物の出力箇所を選択的に出力する場合、複数の電子出版物の出力箇所を連続して出力できるようにしても良いし、複数の電子出版物の出力箇所を、電子出版物毎に個別に出力するようにしても良い。複数の電子出版物の出力箇所を連続して出力できるようにするということは、例えば、出力箇所がページ単位で指定されている場合、第一の電子出版物の出力箇所の次のページとして、第二の電子出版物の出力箇所の最初のページが出力されるように、複数の電子出版物の出力箇所が、連続してシームレスに閲覧可能とすることである。あるいは、複数の電子出版物の出力箇所を連結した新たな一の電子出版物を生成することであっても良い。また、電子出版物の出力箇所を個別に出力するということは、例えば、各電子出版物の出力箇所(例えば、1以上のページで構成されるページ群)を、電子出版物毎に個別に並べて出力することである。また、第一の電子出版物の出力箇所の次のページとして、第二の電子出版物の出力箇所の1以上のページが出力されないようにすることであってもよい。
また、出力部13は、期間指定情報が示す期間内に含まれる時間帯を示す出力時間情報を有する出力時間管理情報に含まれる出版物識別情報と出力箇所情報との組が示す1以上の電子出版物の出力箇所に関する情報を出力するようにしてもよい。電子出版物の出力箇所に関する情報については、上記と同様である。ただし、電子出版物の出力箇所に関する情報として、期間指定情報が示す期間に対応する複数の電子出版物の出力箇所を選択的に出力する場合、上記と同様に、複数の電子出版物の出力箇所を連続して出力できるようにしても良いし、複数の電子出版物の出力箇所を、電子出版物毎に個別に出力するようにしても良い。
なお、出力部13は、電子出版物に関する情報を、カレンダー出力部20が出力するカレンダー内に出力しても良いし、カレンダー外に出力しても良い。例えば、カレンダー外に出力する場合とは、例えば、カレンダー上に出力することや、カレンダーの出力画面と切り替えて電子出版物に関する情報を出力することや、カレンダーと別ウインドウ等で出力することも含む概念である。
次に、電子出版物出力装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)出版物出力指示受付部12は、出版物出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS115に進む。
(ステップS102)出力部13は、ステップS101で受け付けた出版物出力指示が示す電子出版物を、電子出版物格納部11から読みだして出力する。
(ステップS103)出力時間取得部16は、現在の日時を電子出版物の出力開始日時として取得する。また、ステップS103で出力部13が出力した電子出版物の出版物識別情報を取得する。そして、取得した出力開始日時と出版物識別情報とを、図示しない記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS104)出力時間取得部16は、ステップS103で出力部13が出力した箇所を示す出力箇所情報を取得し、図示しない記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS105)コメント受付部14は、出力部13が出力した箇所についてコメントを受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS106に進み、受け付けていない場合、ステップS107に進む。
(ステップS106)コメント受付部14は、ステップS105で受け付けたコメントを、ステップS104で一時記憶した出力箇所情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ステップS107に進む。
(ステップS107)出版物出力指示受付部12は、現在出力中の電子出版物について、出力箇所を変更する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS108に進み、受け付けていない場合、ステップS110に進む。
(ステップS108)出力部13は、ステップS107で受け付けた変更指示が示す箇所を出力する。
(ステップS109)出力時間取得部16は、現在出力中の箇所についての出力箇所情報を取得し、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ステップS105に戻る。
(ステップS110)出版物出力指示受付部12は、現在出力中の電子出版物の出力を終了する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS111に進み、受け付けていない場合、ステップS105に進む。
(ステップS111)出力部13は、電子出版物の出力を終了する。
(ステップS112)出力時間取得部16は、現在の日時を電子出版物の出力終了日時として取得する。
(ステップS113)出力時間取得部16は、ステップS112で取得した出力終了日時と、ステップS102において取得した出力開始日時とで示される出力時間情報を取得し、ステップS104で取得した出版物識別情報と、ステップS104およびステップS109で取得した出力箇所情報とを対応付けて、出力時間格納部15に蓄積する。
(ステップS114)出力時間取得部16は、ステップS113で取得した出力時間情報と、ステップS104で取得した出版物識別情報と、ステップS106で一時記憶したコメントおよび出力箇所情報とを対応付けて、コメント格納部23に蓄積する。
そして、ステップS101に戻る。
(ステップS115)カレンダー出力指示受付部18は、カレンダー出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS116に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS116)電子出版物出力装置1は、カレンダーを出力する処理等を行う。この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図1のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、電子出版物出力装置1のカレンダーを出力する処理等の詳細な動作の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS115の処理に相当する処理である。
(ステップS200)カレンダー情報取得部19は、上述したステップS114で受け付けたカレンダー出力指示が示すカレンダーで出力する期間内のカレンダーの情報(例えば、日付や曜日の情報等)をカレンダー格納部17から取得する。
(ステップS201)カレンダー出力部20は、上述したステップS114で受け付けたカレンダー出力指示が示すカレンダーで出力する期間に対応する出版物識別情報と、出力箇所情報とを、出力時間格納部15から検出する。例えば、カレンダー出力部20は、カレンダーで出力する期間内の日付と一致する日付を有する出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と、出力箇所情報とを出力時間格納部15から検出する。
(ステップS202)カレンダー出力部20は、上述したステップS114で受け付けたカレンダー出力指示が示すカレンダーで出力する期間に対応する出版物識別情報と、出力箇所情報と、コメントとを、コメント格納部23から検出する。例えば、カレンダー出力部20は、カレンダーで出力する期間内の日付と一致する日付を有する出力時間情報と対応付けられた出版物識別情報と、出力箇所情報と、コメントとを検出する。
(ステップS203)カレンダー出力部20は、ステップS201で検出した出版物識別情報と出力箇所情報との組に対応付けられた指示オブジェクトと、ステップS202で検出したコメントとを、これらに対応付けられた出力時間情報が示す日付と対応付けて配置したカレンダーを出力する。
(ステップS204)操作受付部21は、カレンダー出力部20が出力するカレンダーで表示する期間を変更する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS201に戻り、上記と同様に、変更操作に応じた期間のカレンダーを出力する処理等を行う。受け付けていない場合、ステップS205に進む。
(ステップS205)操作受付部21は、カレンダー出力部20が出力する指示オブジェクトを指定する指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS210に進む。
(ステップS206)出力部13は、ステップS205で受け付けた指定操作が示す指示オブジェクトに対応付けられた出版物識別情報と出力箇所情報とを取得する。
(ステップS207)出力部13は、ステップS206で取得した出版物識別情報が示す電子出版物の出力箇所情報が示す箇所を出力する。なお、ここでは一例として、出力部13が電子出版物を出力する際に、カレンダー出力部20によるカレンダーの出力は終了しない。ただし、終了するようにしても良い。
(ステップS208)出版物出力指示受付部12は、ステップS207やステップS212で出力した電子出版物の出力を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS209に進み、受け付けていない場合、ステップS208に戻る。
(ステップS209)出力部13は、ステップS207で出力した電子出版物の出力を終了する。そして、ステップS204に戻る。
(ステップS210)期間指定情報受付部22は、期間指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS211に進み、受け付けていない場合、ステップS213に進む。
(ステップS211)出力部13は、ステップS210で受け付けた期間指定情報に対応した出版物識別情報と出力箇所情報とを取得する。具体的には、出力部13は、期間指定情報が示す期間内の日時を示す出力時間情報を有する出力時間管理情報に含まれた出版物識別情報と出力箇所情報との組を取得する。
(ステップS212)出力部13は、ステップS211で取得した出版物識別情報が示す電子出版物の出力箇所情報が示す箇所を出力する。なお、複数の出版物識別情報がステップS211で取得された場合、複数の出版物識別情報に対応する電子出版物の出力箇所情報が示す箇所を出力するようにすればよい。この場合、複数の出版物識別情報に対応する電子出版物の出力箇所を、連続的に出力するようにしても良いし、個別に出力するようにしても良い。そして、ステップS208に進む。
(ステップS213)操作受付部21は、カレンダー出力部20によるカレンダーの出力を終了する操作を受け付けた否かを判断する。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS204に戻る。
(ステップS214)カレンダー出力部20は、カレンダーの出力を終了する。そして、上位の処理にリターンする。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電子出版物出力装置1の具体的な動作について一例を挙げて説明する。
電子出版物出力装置1の概念図は図4である。ここでは、電子出版物出力装置1がいわゆるタブレット型端末と呼ばれる装置である場合を例に挙げて説明する。この電子出版物出力装置1は、モニタ13aを備えており、モニタ13a上には、図示しないタッチパネルが設けられているものとする。この電子出版物出力装置1は、このタッチパネルを介して操作が可能なものであるとする。
ここでは、例えば、ユーザが電子出版物出力装置1を操作してインターネット等を介してダウンロードした電子出版物情報が、電子出版物格納部11に蓄積されているものとする。
図5は、電子出版物格納部11に格納されている電子出版物情報を管理する電子出版物管理情報である。電子出版物管理情報において、「出版物ID」は、出版物識別情報であり、ここでは、電子出版物情報のファイル名であるとする。なお、ファイル名の拡張子等は省略している。「ファイル」は、電子出版物情報のファイルである。なお、電子出版物のタイトル等は、電子出版物情報のファイル内に格納されているものとする。また、電子出版物情報が示す各ページには、ページの識別情報としてページ番号が付与されているものとする。「終了ページ」は、前回電子出版物を出力した際の終了時点で出力されていたページ番号を示す。なお、値「0」は、電子出版物が出力されていないことを示す。
ユーザが、電子出版物出力装置1を起動させると、出力部13は、モニタ13aに、図4に示すように、電子出版物格納部11に格納されている電子出版物情報のアイコンとファイル名をタイル状に並べて出力(ここでは、表示)する。電子出版物情報のアイコンは、例えば、電子出版物情報が予め内部に格納していても良いし、出力部13が、電子出版物情報を用いて作成した電子出版物の表紙等のサムネイル画像等であっても良い。また、予め電子出版物出力装置1が図示しない記憶媒体等に格納していたものを用いても良い。
そして、ユーザが、「出版物ID」が「bk001」である電子出版物情報のアイコン401上を、指でタップした(叩いた)とすると、出版物出力指示受付部12は、「出版物ID」が「bk001」である電子出版物情報を出力する出版物出力指示を受け付ける。
出力部13は、出版物出力指示受付部12が受け付けた出版物出力指示に応じて、図5に示した電子出版物管理情報から、「出版物ID」が「bk001」であるレコード(行)の「ファイル」である電子出版物情報のファイルを読み出し、同じレコードの「終了ページ」の値が示すページ(ここでは、20ページ)をモニタ13aに表示する。
図6は、出力部13による「出版物ID」が「bk001」である電子出版物情報の20ページの出力例(表示例)を示す図である。
出力時間取得部16は、出版物出力指示受付部12が出版物出力指示を受け付けたため、図示しない時計等から、現在の日時である「2012年8月28日13時25分」を出力開始の日時として取得する。また、出力部13が出力した電子出版物情報の出版物識別情報「bk001」を取得する。そして、取得した出力開始の日時と、出版物識別情報とを図示しない記憶媒体(例えば、メモリ等)に一時記憶する。
また、出力時間取得部16は、この具体例においては、出力されているページの、出力されてからの経過時間が、予め指定された時間である5秒を超えたか否かを判断し、超えた場合に、このページのページ番号を出力箇所情報として取得し、図示しない記憶媒体(例えば、メモリ等)に一時記憶する。ここでは、例えば、現在出力されている20ページの、出力開始からの経過時間が、5秒を超えたとし、このページ番号である「20」が出力か諸情報として図示しない記憶媒体に一時記憶されたとする。
また、ユーザが、20ページが表示されている状態で、このページに対してコメントを入力するためのインターフェースを出力させる操作を行ったとする。この操作を、例えば、操作受付部21が受け付けると、出力部13は、コメントを受け付けるための入力インターフェースを出力する。
図7は、コメントの入力を受け付けるための入力インターフェースの出力例を示す図である。
ユーザが、入力インターフェース71の入力フィールドに、キーボード等により、コメントを入力し、「完了」ボタン73を押したとする。入力したコメントは、「重要な箇所なので、再読が必要」という文字列であるとする。コメント受付部14は、受け付けたコメントを、現在表示されているページのページ番号である出力箇所情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
次に、ユーザが、タッチパネル等を操作してページをめくる操作を行い、21ページを出力させる操作を行ったとすると、出版物出力指示受付部12は、21ページを出力する出版物出力指示を受け付け、出力部13は、21ページを出力する。そして、21ページの出力後、五秒が経過し、ページ番号である「21」が出力箇所情報として図示しない記憶媒体に一時記憶(追記)されたとする。
同様に、ユーザの操作によって、22ページから25ページまでの各ページが順次出力され、それぞれを出力していた時間が5秒を超えたことから、ページ番号「22」から「25」が出力箇所情報として図示しない記憶媒体に一時記憶(追記)されたとする。
そして、ユーザが、電子出版物情報の出力を終了する操作を行ったとすると、出版物出力指示受付部12が電子出版物情報の出力を終了する指示を受け付け、出力部13は、「出版物ID」が「bk001」である電子出版物情報の出力を終了する。これにより、電子出版物出力装置1のモニタの表示は、図4の状態に戻るものとする。
また、出力時間取得部16は、図示しない時計等から、現在の日時である「2012年8月28日13時50分」を出力終了の日時として取得する。そして、出力時間取得部16は、取得した出力終了の日時および上記で取得した出力開始の日時で構成される出力時間情報と、上記で一時記憶した出版物識別情報である「bk001」と、上記で一時記憶した出力箇所情報である「20」〜「25」とを対応付けて、出力時間格納部15に蓄積(追記)する。
図8は、出力時間格納部15に格納されている出力時間等を管理する出力時間管理情報である。出力時間管理情報は、「ID」、「出力時間」、「出版物ID」、「出力箇所」という属性を有している。「ID」は、出力時間管理情報のレコード(行)を管理する識別情報である。「出力時間」は、更に「出力開始日時」と、「出力終了日時」という項目を有している。「出力時間」は、出力時間情報である。「出力開始日時」は、出力時間情報が示す出力していた時間帯の開始の日時であり、「出力終了日時」は、出力時間情報が示す出力していた時間帯の終了の日時である。「出版物ID」は、図5の「出版物ID」と同様である。「出力箇所」は出力箇所情報であり、ここでは、電子出版物情報のページ番号である。上記で出力時間取得部16により蓄積された情報は、図7の一行目のレコードとして蓄積されたとする。また、ここでは、既に他のレコードが蓄積されているものとする。
また、出力時間取得部16は、上記で取得した出力時間情報と、上記で一時記憶した出版物識別情報である「bk001」と、上記で一時記憶したコメントおよび出力箇所情報とを対応付けて、コメント格納部23に蓄積する。
図9は、コメント格納部23に格納されているコメントを管理するコメント管理情報である。コメント管理情報は、「コメントID」、「出力時間」、「出版物ID」、「出力箇所」、「コメント」という属性を有している。「コメントID」は、コメント管理情報の各レコード(行)を管理するIDである。「出力時間」は、更に「出力開始日時」と、「出力終了日時」という項目を有している。「出力時間」、「出版物ID」、「出力箇所」等については、図8と同様である。「コメント」は、コメント受付部14が受け付けたコメントである。
ユーザが、電子出版物出力装置1に対してカレンダーを出力するための操作を行ったとする。例えば、図4に示すように、電子出版物出力装置1のモニタ13aに表示されたカレンダー表示を行うためのボタン402上を指でタップしたとする。カレンダー出力指示受付部18は、このようなユーザの操作に応じて、ここでは、現在の日付を含む月のカレンダーを出力するカレンダー出力指示を受け付ける。そして、カレンダー出力部20は、カレンダー出力指示に応じて、現在の日付を含む月のカレンダーを出力(ここでは、表示)するための処理を行う。ここでは、例えば、現在の日付が「2012年8月28日」であるとする。
図10は、カレンダー格納部17に格納されているカレンダー情報を示す図である。カレンダー情報は、「年月日」、「曜日」という属性を有している。「年月日」は、日付を特定するための年月日を示す情報であり、ここでは、「年/月/日」というフォーマットで示されている。「曜日」は日付に対応する曜日を示している。
カレンダー情報取得部19は、カレンダー格納部17に格納されているカレンダー情報の中から、現在の日付を含む月に対応するカレンダー情報を取得する。具体的には、「年月日」の先頭の文字列が「2012/08」である日付情報を検索により取得する。検索により得られたカレンダー情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
カレンダー出力部20は、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各日付に対応する出版物識別情報と出力箇所情報との組を有するレコードを、図8に示した出力時間管理情報において検出する。具体的には、まず、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各「年月日」の値を順次取り出し、図8に示した出力時間管理情報において、「出力開始日時」が示す年月日の値が、カレンダー情報から取り出した「年月日」の値と一致するレコードを順次検出する。そして、検出したレコードの「ID」の値と、「年月日」の値との組を図示しない記憶媒体に一時記憶する。更に、検出されなかったレコードについては、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各「年月日」の値を順次取り出し、図8に示した出力時間管理情報において、「出力終了日時」が示す年月日の値が、カレンダー情報から取り出した「年月日」の値と一致するレコードを順次検出する。そして、検出したレコードの「ID」の値と、「年月日」の値との組を図示しない記憶媒体に一時記憶(追記)する。
図11は、カレンダー出力部20が図示しない記憶媒体等に一時記憶したカレンダー情報の「年月日」と、出力時間管理情報の「ID」との組を管理する年月日出版物管理情報を示す図である。
また、カレンダー出力部20は、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各日付に対応するコメントを、図9に示したコメント管理情報において検出する。具体的には、まず、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各「年月日」の値を順次取り出し、図9に示したコメント管理情報において、「出力開始日時」が示す年月日の値が、カレンダー情報から取り出した「年月日」の値と一致するレコードを順次検出する。そして、検出したレコードの「コメントID」の値と、「年月日」の値との組を図示しない記憶媒体に一時記憶する。更に、検出されなかったレコードについては、カレンダー情報取得部19が取得したカレンダー情報が示す各「年月日」の値を順次取り出し、図9に示したコメント管理情報において、「出力終了日時」が示す年月日の値が、カレンダー情報から取り出した「年月日」の値と一致するレコードを順次検出する。そして、検出したレコードの「コメントID」の値と、「年月日」の値との組を図示しない記憶媒体に一時記憶(追記)する。
図12は、カレンダー出力部20が図示しない記憶媒体等に一時記憶したカレンダー情報の「年月日」と、コメント管理情報の「コメントID」との組を管理する年月日コメント管理情報を示す図である。
次に、カレンダー出力部20は、図示しない記憶媒体等に予め格納されているひと月分のカレンダーを出力するための、5(週)×7(曜日)のマトリクス状のテーブルを有するテンプレートを読み出し、このテンプレートのテーブルの各セルに、上記で一時記憶したカレンダー情報が示す日付を、日付が小さいものから順に、左から右に配置する処理を、上の行から下の行に向かって繰り返して、一ヶ月分の日付を配置してテーブル状のカレンダーを作成する。ただし、1行目の起点となるセルとしては、最も値の小さい日付(通常は、1日)に対応した曜日のセルとを選択する。例えば、上記で取得したカレンダー情報のうちの、最も値の小さい日付が1日である場合、この日付に対応する曜日(ここでは水曜日)のセルがテーブルの1行目の起点となるセルになり、この日付から順番にカレンダー情報が示す日付が配置される。例えば、カレンダーが日曜日から始まる場合、1行目の4列目からカレンダー情報が示す日付の配置が開始される。なお、一の行に、1以上の日付が配置されない場合、出力部13は、この行は削除して、表示しないものとする。
さらに、カレンダー出力部20は、図11に示した年月日出版物管理情報において、「ID」の値が設定されている(即ち、Nullではない)レコードを順次検出する。そして検出したレコードに含まれる「年月日」の値を取得するとともに、検出したレコードに含まれる「ID」と同じ「ID」を有するレコードを、図8に示した出力時間管理情報のレコードの中から検出し、検出したレコードの「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組を取得する。なお、出力時間管理情報のレコードの中から検出した一のレコードの「ID」の中に複数の値が含まれる場合、「ID」に含まれる各値毎に「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組の取得を行う。そして、上記で作成したテーブル状のカレンダーのうちの、年月日出版物管理情報の各レコードから取得した「年月日」と一致する日付のセル内に、各レコードについて上記で取得した「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組にそれぞれ対応付けられた指示オブジェクトを配置する。例えば、各指示オブジェクトには、対応する「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組を示す情報に対するリンクを設定したり、対応する「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組に対するポインタや、対応する「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組を呼び出すコマンドやスクリプト等を設定しておくようにする。なお、一のレコードの「ID」の中に複数の値が含まれる場合、「ID」に含まれる各値毎に指示オブジェクトを取得して配置することとなる。指示オブジェクトは、例えば、対応する「出版物ID」が示す電子出版物情報の表紙等のサムネイル画像やアイコンであっても良いし、対応する「出版物ID」が示す電子出版物情報の対応する「出力箇所」が示す出力箇所(ここでは、ページ)のサムネイル画像等であっても良い。また、予め用意されたアイコン等の画像であっても良いし、対応する「出版物ID」の値であっても良いし、対応する「出版物ID」が示す電子出版物情報のタイトル等であっても良い。ここでは、一例として、予め用意されたアイコンを表示するものとする。
さらに、カレンダー出力部20は、図12に示した年月日コメント管理情報において、「ID」の値が設定されている(即ち、Nullではない)レコードを順次検出する。そして検出したレコードに含まれる「年月日」の値を取得するとともに、検出したレコードに含まれる「コメントID」と同じ「コメントID」を有するレコードを、図9に示したコメント管理情報のレコードの中から検出し、検出したレコードの「出版物ID」の値と「出力箇所」の値と「コメント」の組を取得する。なお、年月日コメント管理情報から検出した一のレコードの「コメントID」の中に複数の値が含まれる場合、「コメントID」に含まれる各値毎に「出版物ID」の値と「出力箇所」の値との組の取得を行う。そして、上記で作成したテーブル状のカレンダーのうちの、年月日コメント管理情報の各レコードから取得した「年月日」と一致する日付のセルと重なる位置に、各レコードについて上記で取得した「出版物ID」の値と「出力箇所」の値と「コメント」の値とを配置する。「出版物ID」の値と「出力箇所」の値とを出力することで、どの出版物のどの箇所についてのコメントであるかが判断することが可能となる。ただし、「出版物ID」の値と「出力箇所」の値とは、配置しなくても良く、この場合、「コメント」の値を取得する際に、「出版物ID」の値と「出力箇所」の値の取得は行わなくても良い。また、「出版物ID」の代わりに出版物のタイトル等を取得して配置してもよい。これらの情報の背景には、予め用意された画像等を配置しても良い。また、コメントは、その一部(例えば、先頭の予め指定された文字数のみ)だけを出力するようにしても良い。
カレンダー出力部20は、上記のようにして取得したカレンダーをモニタ13aに出力(ここでは、表示)する。
図13は、カレンダーの表示例を示す図である。
このようにして、電子出版物を閲覧した日付に対して、電子出版物が閲覧されたことを示す指示オブジェクトを配置したカレンダーを表示することができる。
次に、ユーザが、カレンダーの指示オブジェクト131上を指でタップした(叩いた)とすると、操作受付部21は、この指示オブジェクト131を指定する指定操作を受け付ける。出力部13は、この指定操作が示す指示オブジェクト131に対応付けられた「出版物ID」と「出力箇所」とを取得する。この指示オブジェクト131には、図11に示した年月日出版物管理情報の「年月日」が「2012/08/25」であるレコードの「ID」の値「1022」と一致する「ID」の値を有する出力時間管理情報のレコードの出版物ID「bk006」と出力箇所「18,19,20」とが対応付けられているため、出力部13は、図5に示した電子出版物管理情報で管理されている、「出版物ID」が「bk006」であるレコードに含まれる「ファイル」が示す電子出版物情報から、出力箇所「18,19,20」が示すページの情報を選択的に読み出す。
そして、出力部13は、読み出した「出版物ID」が「bk006」である電子出版物情報の、出力箇所情報が示す箇所である18ページから20ページまでの部分を出力する。このとき、どのようにページ群を出力するかは問わない。出力部13は、例えば、上記のページの1ページあるいは2ページだけを出力して、残りのページについては、ページめくりができるように出力しても良いし、全てのページの縮小画像やサムネイル画像等をタイル状に配列して表示しても良い。
ここでは、上記のページの最もページ番号の小さいページ(ここでは18ページ)だけを1ページ出力して、残りのページは、ページめくりの操作によってめくれるように出力したとする。
図14は、指示オブジェクトの一つを指定する指定操作を受け付けた場合の出力部13による電子出版物の出力例を示す図である。
なお、この出力についての出力される電子出版物と出力されるページとが異なる点を除けば、図6と同様である。なお、電子出版物のページの出力を終了する操作等を行うことで、指示オブジェクトに対応した電子出版物の出力は終了し、図13に示すようなカレンダーの表示に戻る。
ここで、例えば、ユーザが、図13に示すようなカレンダーが表示されている場合において、「2012/08/23」のセル内の、指示オブジェクト上以外の部分を指でタップして、このセルを選択した後、「日単位」ボタン134上を指でタップしたとする。
この操作によって、期間指定情報受付部22は、選択された日付である「2012/08/23」を指定する期間指定情報を受け付ける。そして、出力部13は、取得した日付と対応付けられた指示オブジェクトを全て検出し、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組を取得する。ここでは、「2012/08/23」に対応する指示オブジェクトが2個あるため、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組をそれぞれ取得する。そして、取得した各組が示す電子出版物情報の出力箇所の情報(ページ)を、上記と同様に読み出し、読み出した情報を出力する。ここでは、複数の指示オブジェクトにそれぞれ対応した電子出版物の出力箇所を出力するため、各指示オブジェクトについて取得した電子出版物の出力箇所(ページ)の最もページ番号が早いページの縮小画像を、指示オブジェクト毎に個別に配置して出力する。
図15は、日単位の期間指定情報を受け付けた場合の出力部13による電子出版物の出力例を示す図である。この場合、例えば、一方の電子出版物をタップ等の操作で選択することで、その電子出版物の出力箇所が拡大されて、例えば、図14に示した場合と同様に、全画面で出力されるようにしても良い。
なお、出力部13は、複数の指示オブジェクトにそれぞれ対応した電子出版物の出力箇所を連結して出力するようにしても良い。例えば、一の電子出版物の出力箇所を、ページめくりの操作に応じて1ページ毎に出力するとともに、一の電子出版物の出力箇所のページが全てめくられた場合に、他の電子出版物の出力箇所のページが出力されるようにしても良い。
また、例えば、ユーザが、図13に示すようなカレンダーが表示されている場合において、「2012/08/09」のセル内の、指示オブジェクト上以外の部分を指でタップして、このセルを選択した後、「週単位」ボタン133上を指でタップしたとする。
この操作によって、期間指定情報受付部22は、選択された日付である「2012/08/09」を含む週を指定する期間指定情報を受け付ける。出力部13は、図10に示したカレンダー情報から、「2012/08/09」を含む週の日付を取得する。ここでは、「2012/08/09」の前後(「2012/08/09」自身も含める)の「曜日」が「日」から「土」までの範囲の日付を取得する。ここでは、「2012/08/05」から「2012/08/11」までの日付を取得する。そして、出力部13は、取得した日付と対応付けられた指示オブジェクトを日付の早い順に全て検出し、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組を取得する。ここでは、「2012/08/05」から「2012/08/11」までの日付に対応する指示オブジェクトが2つあるため、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組をそれぞれ取得する。そして、取得した各組が示す電子出版物情報の出力箇所の情報(ページ)を、上記と同様に読み出し、読み出した情報を出力する。ここでは、「2012/08/8」に対応した指示オブジェクトと、「2012/08/9」に対応した指示オブジェクトとの、複数の指示オブジェクトにそれぞれ対応した電子出版物の出力箇所を出力するため、各指示オブジェクトについて取得した電子出版物の出力箇所(ページ)の最もページ番号が早いページの縮小画像を、指示オブジェクト毎に個別に配置して出力する。
この場合の出力は、図15と同様の出力となる。
また、上記のように図13に示すカレンダーにおいて、「2012/08/09」のセル内の、指示オブジェクト上以外の部分を指でタップして、このセルを選択した後、「月単位」ボタン132上を指でタップしたとする。
この操作によって、期間指定情報受付部22は、選択された日付である「2012/08/09」を含む月を指定する期間指定情報を受け付ける。出力部13は、図10に示したカレンダー情報から、「2012/08/09」を含む月に含まれる日付を、ここでは、「2012/08/01」から「2012/08/31」までの日付を取得する。そして、出力部13は、取得した日付と対応付けられた指示オブジェクトを日付の早い順に全て検出し、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組を取得する。ここでは、「2012/08/01」から「2012/08/31」までの日付に対応する指示オブジェクトが14個あるため、各指示オブジェクトに対応した「出版物ID」と「出力箇所」との組をそれぞれ取得する。そして、取得した各組が示す電子出版物情報の出力箇所の情報(ページ)を、上記と同様に読み出し、読み出した情報を出力する。ここでは、複数の指示オブジェクトにそれぞれ対応した電子出版物の出力箇所を出力するため、各指示オブジェクトについて取得した電子出版物の出力箇所(ページ)の最もページ番号が早いページの縮小画像を、指示オブジェクト毎に個別に配置して出力する。
図16は、月単位の期間指定情報を受け付けた場合の出力部13による電子出版物の出力例を示す図である。この場合も、例えば、一の電子出版物をタップ等で選択することで、その電子出版物の出力箇所が拡大されて、例えば、図14に示した場合と同様に、全画面で出力されるようにしても良い。
なお、出力部13は、上述した週単位の期間指定情報を受け付けた場合と同様に、複数の指示オブジェクトにそれぞれ対応した電子出版物の出力箇所を連結して出力するようにしても良い。例えば、一の電子出版物の出力箇所を、ページめくりの操作に応じて1ページ毎に出力するとともに、一の電子出版物の出力箇所のページが全てめくられた場合に、他の電子出版物の出力箇所のページが出力されるようにしても良い。
なお、上記においては、月単位のカレンダーをカレンダー出力部20が出力する場合について説明したが、本発明においては、年単位や週単位、時間単位等の様々な単位のカレンダー等をカレンダー出力部20が出力するようにしても良い。例えば、このような異なる単位のカレンダーは利用するテンプレート等を変更することで取得可能である。また、このようなカレンダーの出力単位を、操作受付部が受け付ける操作等に応じて適宜切り替えられるようにしても良いことはいうまでもない。
以上、本実施の形態によれば、カレンダーが示す各日付に対応付けて、各日付に対応する時間帯にユーザが閲覧等を行った電子出版物を示す指示オブジェクトを出力し、この指示オブジェクトに対する指定操作が行われた場合に、この指定オブジェクトに対応する電子出版物に関する情報を出力することにより、電子出版物格納部に格納されている1または2以上の電子出版物の過去の出力状況を、日付と対応付けてカレンダー上に出力できるとともに、出力した電子出版物の内容等をカレンダーから操作を行うことで容易に確認することができるため、電子出版物を過去の出力状況に応じて適切に管理することができる。
これにより、例えば、このようにカレンダー上で電子出版物の過去の出力状況を出力できるため、過去にどの時点でどのような電子出版物を出力したかを容易にかつ直感的に調べることができるため、ユーザが過去に閲覧した電子出版物についての備忘録等としても利用できる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、電子出版物出力装置がスタンドアロンである場合について説明したが、電子出版物出力装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
なお、上記各実施の形態における電子出版物出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、電子出版物の情報である1以上の電子出版物情報が、電子出版物の識別情報である出版物識別情報と対応付けられて格納される電子出版物格納部と、出力部が出力した電子出版物の出版物識別情報と、電子出版物を出力した時間帯を示す情報であって、少なくとも日付を有する情報である出力時間情報とが対応付けられて格納される出力時間格納部と、カレンダーを出力するための情報であって、複数の日付の情報を有する情報であるカレンダー情報が格納されるカレンダー格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、電子出版物情報が示す電子出版物を出力する指示である出版物出力指示を受け付ける出版物出力指示受付部と、出版物出力指示に応じて電子出版物情報が示す電子出版物を出力する出力部と、出力部が出力した電子出版物の出版物識別情報と、出力部が電子出版物を出力した時間帯を示す出力時間情報とを取得し、取得した出版物識別情報と出力時間情報とを対応付けて出力時間格納部に蓄積する出力時間取得部と、カレンダー情報が示すカレンダーを出力する指示であるカレンダー出力指示を受け付けるカレンダー出力指示受付部と、カレンダー格納部から、カレンダー出力指示に対応する期間のカレンダー情報を取得するカレンダー情報取得部と、カレンダー情報取得部が取得したカレンダー情報が示すカレンダーであって、カレンダー情報が有する日付に対応する出力時間情報に対応付けられた出版物識別情報と対応付けられたオブジェクトである指示オブジェクトを、指示オブジェクトに対応する日付と対応付けて配置したカレンダーを出力するカレンダー出力部と、カレンダー出力部が出力した指示オブジェクトを指定する操作である指定操作を受け付ける操作受付部と、して機能させるためのプログラムであって、出力部は、操作受付部が指定操作を受け付けた場合に、指定操作が指定する指示オブジェクトに対応する出版物識別情報が示す電子出版物に関する情報を出力するプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
図17は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子出版物出力装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図17において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図18は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図18において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による電子出版物出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による電子出版物出力装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。