JP5755184B2 - パレット固定装置およびこれを備えた機械式駐車設備 - Google Patents

パレット固定装置およびこれを備えた機械式駐車設備 Download PDF

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Description

本発明は、パレット固定装置およびこれを備えた機械式駐車設備に関するものである。
タワー状の駐車塔内に複数の車両を格納できるようにした機械式駐車設備の一例として、例えば特許文献1に開示されているものがある。この機械式駐車設備は、エレベータ式であり、鉄骨等で建設された駐車塔の内部に水平な車両格納棚が上下に多階層状に設けられている。駐車車両は、鋼板プレス製のパレットに載せられた状態で車両格納棚に格納される。駐車塔の中央部には昇降通路が設けられ、この中を昇降するエレベータ状の搬送台によって車両がパレットごと昇降搬送され、所定の車両格納棚に出し入れされる。
このような機械式駐車設備においては、水平な車両格納棚に格納されたパレットが地震時の揺れによって脱落することがないように、パレットを車両格納棚に固定するパレット固定装置が備えられている。特許文献1のパレット固定装置は、その図6に示されるように、車両格納棚のレールにソレノイド可動式のフックが設けられるとともに、パレットの下面にフックプレートが設けられ、地震時にはソレノイドに通電することによってフックをフックプレートに係止させ、車両格納棚からのパレットの脱落を防止する構造になっている。
特開平8−232492号公報
しかしながら、上記の構成のパレット固定装置では、長周期かつ長時間の振動を伴う大地震の発生時において、パレットがフックに激しく何回も衝突することにより、フックが変形したり、フックプレートとの係合を強制的に解除されたりして、パレットを固定する機能が損なわれてしまう懸念があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、簡素な構成により、車両格納棚に格納されたパレットが地震時に脱落することを防止して械式駐車設備の安全性を高めることのできるパレット固定装置およびこれを備えた機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るパレット固定装置は、搬送手段から車両格納棚に格納されたパレットが、前記車両格納棚の格納軌道沿いに動いてしまうことを防止するための機械式駐車設備のパレット固定装置であって、前記車両格納棚側に軸支され、その自由端側にレバー側係合面を有するロックレバーと、前記パレット側に設けられて前記ロックレバーの前記レバー側係合面が係合するパレット側係合面とを有し、前記ロックレバーは、前記レバー側係合面を前記パレット側係合面に係合させた固定位置と、前記係合を解除した解除位置との間を回動し、前記レバー側係合面と前記パレット側係合面は、前記ロックレバーが前記固定位置にある時に、互いに当接することによって、前記パレットが前記格納軌道に沿って前記搬送手段側に移動する動きを規制するとともに、前記パレットを前記車両格納棚から押し出そうとする水平力が加わった時に、前記ロックレバーを前記固定位置側に強制的に保持させる分力を発生させることが可能な傾斜面とされ、前記レバー側係合面と前記パレット側係合面は、前記ロックレバーの回動軸の軸方向視で、該回動軸を中心とする円弧の接線に沿う角度で傾斜していることを特徴とする。
上記構成によれば、ロックレバーが固定位置にある時には、ロックレバー側のレバー側係合面と、パレット側のパレット側係合面とが当接することにより、パレットが車両格納棚の格納軌道沿いに動くことが規制される。
地震が発生した時には、パレットを車両格納棚から押し出そうとする水平力が繰り返し加わる。このような水平力が加わると、レバー側係合面とパレット側係合面の傾斜により、ロックレバーを固定位置側に強制的に保持させる分力が発生し、ロックレバーが固定位置から解除位置に強制的に動かされてしまうことが防止される。
したがって、非常に簡素な構成によって地震時にパレットの固定が外れることを防止することができる。しかも、パレット固定装置の構造が簡素なため、従来のパレット固定装置を備えた既存の機械式駐車設備を容易に改造して安全性を高めることができる。
さらに、上記構成によれば、レバー側係合面とパレット側係合面とに傾斜を設けたことに起因してロックレバーが解除位置と固定位置との間を回動することが妨げられることを防止でき、ロックレバーをスムーズに回動させることができる。
また、本発明に係るパレット固定装置は、上記構成において、前記ロックレバーは、前記格納軌道に沿って配設されており、前記ロックレバーに前記水平力が加わった時に、前記ロックレバーが変形するよりも先に、その自由端部が前記格納軌道に当接するように、該自由端部が前記格納軌道の側面に近接していることを特徴とする。
上記構成によれば、地震力の作用によりロックレバーが変形しようとしても、変形量が大きくなる前にロックレバーの自由端部が格納軌道に接触するため、ロックレバーの変形量が大きくなることが防止される。このため、地震時にパレットの固定が外れることをより確実に防止することができる。
また、本発明に係るパレット固定装置は、前記ロックレバーの自由端部には、前記格納軌道に対する接触面積を増大させた接触面積増大部が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、地震力を受けてロックレバーが変形し、ロックレバーの自由端部が格納軌道に接触する際に、この自由端部が面積の広い接触面積増大部の部分で格納軌道に接触する。このため、ロックレバーの自由端部を安定して受け止めることができ、ロックレバーの変形を防止して地震時におけるパレットの固定をより確実にすることができる。
また、本発明に係る械式駐車設備は、上記のいずれかのパレット固定装置を備えたことを特徴とする。
この機械式駐車設備によれば、パレットに地震力が加わっても、パレット固定装置の車両格納棚側に設けられたロックレバーのレバー側係合面と、パレット側に設けられたパレット側係合面の、その各々が傾斜していることにより、ロックレバーを固定位置側に強制的に保持させる分力が発生する。このため、地震時にパレットの固定が外れることを防止し、機械式駐車設備の安全性を向上させることができる。
以上のように、本発明に係るパレット固定装置およびこれを備えた機械式駐車設備によれば、簡素な構成により、車両格納棚に格納されたパレットが地震時に脱落することを防止し、械式駐車設備の安全性を高めることができる。
しかも、パレット固定装置の構造が簡素なため、従来のパレット固定装置を備えた既存の機械式駐車設備を容易に改造して安全性を高めることができる。
本発明に係るパレット固定装置を適用可能なエレベータ式の機械式駐車設備の一例を示す縦断面図である。 車両格納棚に格納されたパレットおよび車両の斜視図である。 図2のIII部を拡大した斜視図である。 図3のY方向視による縦断面図である。 図4のV-V線に沿う縦断面図である。 図2のVI部を拡大したパレット固定装置の斜視図である。 図6のY方向視により、ロックレバーが固定位置にある状態を示すパレット固定装置の縦断面図である。 ロックレバーが解除位置にある状態を示すパレット固定装置の縦断面図である。 図7のIX-IX線に沿う縦断面図である。 図7のX矢視による側面図である。 レバー側係合面とパレット側係合面の傾斜角度を説明する図である。 ロックレバーの作用を説明する図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜図12を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るパレット固定装置を適用し得る機械式駐車設備の一例を示す縦断面図である。この機械式駐車設備1は、複数の車両2を収容可能なエレベータ式の立体駐車場施設である。
機械式駐車設備1は、地上部に車両2が出入りする入出庫口3を備えたタワー状の駐車塔4を備えており、駐車塔4の内部の地上階が乗入室5とされ、その床面には車両2の方向を転換させるターンテーブル6が設置されている。ターンテーブル6は、乗入室5の床面に形成された凹状のピット7内に旋回板8と旋回駆動部9(電動モータおよび減速機構等)が設けられた構成である。
入出庫口3が開くことにより、車両2が乗入室5の内部に入庫することができる。駐車塔4の中心部には垂直な昇降通路13が形成されており、この中にエレベータ状の搬送台14(搬送手段)が上下に昇降可能に設けられている。搬送台14は、例えば駐車塔4の上部に設けられた図示しないウインチから下方に延びる複数本のワイヤロープ15に四隅を吊持され、上記ウインチが起動することにより昇降通路13内を上下に昇降することができる。
昇降通路13の両側には、多階層状の車両格納棚17が設けられている。それぞれの車両格納棚17には車両2を積載するための鋼板プレス製のパレット18が1枚ずつ収容されている。なお、各車両格納棚17の搬送台14側の端部は支柱19によって支持されている。搬送台14には図示しない受け渡し機構が設けられており、搬送台14と車両格納棚17の高さが一致した時に、上記の受け渡し機構によって、空荷のパレット18、または車両2が積載されたパレット18が搬送台14と車両格納棚17との間で相互に受け渡されるようになっている。
この機械式駐車設備1に車両2が入庫する場合は、車両2が格納されていない車両格納棚17のパレット18が搬送台14によって乗入室5のターンテーブル6(旋回板8)の上に呼び出される。車両2は入出庫口3からターンテーブル6上に載置されたパレット18の上に停車し、その後、乗入室5内でターンテーブル6が旋回して車両2の向きが車両格納棚17の向きに沿うようにパレット18ごと方向転換される。方向転換されたパレット18は、搬送台14により上方に搬送され、車両2とパレット18が格納されていない車両格納棚17の高さで位置合わせされ、搬送台14から車両格納棚17にスライド移動される。これにより、車両2がパレット18ごと車両格納棚17に格納される。
出庫時は、出庫する車両2が格納された車両格納棚17の高さまで搬送台14が上昇して停止し、車両格納棚17に格納されている車両2がパレット18ごと搬送台14に移し換えられ、搬送台14が乗入室5まで降下してパレット18と車両2をターンテーブル6上に載置し、車両2はターンテーブル6によって入出庫口3の方向を向くように方向転換された後、出庫となる。
図2は、車両格納棚17に格納されたパレット18および車両2の斜視図である。この図2では、車両格納棚17を構成する2本のローラフレーム21(格納軌道)が実線で表示され、このローラフレーム21の上に載置されたパレット18と車両2が想像線(二点鎖線)で記入されている。以下の説明では、便宜上、パレット18およびローラフレーム21の幅方向をX方向、長手方向をY方向、高さ方向をZ方向と定義する。なお、図2〜図12は、図1において昇降通路13の右側に位置する車両格納棚17に対する説明図となっているが、左側に位置する車両格納棚17の構成も昇降通路13を挟んで右側と対称な構成である。
車両格納棚17を構成する2本のローラフレーム21は、それぞれX方向に延在してパレット18の前縁部と後縁部とを下方から支持するようになっている。各々のローラフレーム21は、図3〜図5等に示すように、Y方向に間隔を空けて平行に並ぶ2枚のフレーム鋼板材22の間に、複数のローラ23がX方向に等間隔に軸支され、各ローラ23の上端がフレーム鋼板材22の上縁から突出した構造である。
一方、図4〜図6に示すように、パレット18の下面の前後端付近にはX方向に延在するアングル断面のパレットレール25が固着されており、このパレットレール25の上面25aの下面にローラフレーム21のローラ23が当接する。これにより、パレット18はローラフレーム21の上をX方向に自由にスライドすることができる。なお、前後のパレットレール25の縦面25bが、上面25aに対し、それぞれパレット18の端部寄りに位置付けられているため、縦面25bによってローラフレーム21上を走行するパレット18の脱輪が防止される。
図3〜図6に示すように、前後のローラフレーム21の、車両格納棚17の奥側の端部付近と、昇降通路13側の端部付近には、それぞれ浮き上がり防止板26L,26Rが設けられている。これらの浮き上がり防止板26L,26Rは、ローラフレーム21の上面からY方向に、かつ対向する相方のローラフレーム21の側に向かって水平に延出している。一方、パレット18の下面には、浮き上がり防止板26L,26Rに向かって開口するチャンネル形断面の受け金具27L,27Rが固着されている。この受け金具27L,27Rは、隣接して設けられたパレット固定金具28L,28Rと共に、後述するレバー係合部47を形成するものである。
受け金具27L,27Rは、パレット18が車両格納棚17に格納された時に、ローラフレーム21の両端の浮き上がり防止板26L,26Rを、接触しない程度に上下から挟み、これによってパレット18の浮き上がりが防止される。なお、本実施形態のように受け金具27L,27Rをパレット18のX方向に沿って分離させずに、X方向全幅に亘って延びる一体的なものにしてもよい。
図3〜図5に示すように、車両格納棚17の奥側に位置する浮き上がり防止板26Rは、その奥側の端部から垂下するストッパー板26Raを備えており、このストッパー板26Raにパレット18の奥側の受け金具27Rが当接することによって、車両格納棚17に格納されたパレット18の位置が規定される。
そして、上記のように車両格納棚17に格納されたパレット18が、ローラフレーム21沿いに動いて昇降通路13側に移動(脱落)してしまうことを防止するために、図6〜図12に示すようなパレット固定装置31が設けられている。このパレット固定装置31は、前後2本のローラフレーム21の、それぞれの昇降通路13側の端部に設けられており、以下のように構成されている。
まず、図6〜図10に示すように、ローラフレーム21の昇降通路13側の端部を支持するとともに、搬送台14との高さを合わせて連結するための、縦板状の2枚の連結支持部材33があり、その間が連結ピン34によって連結されている。この連結支持部材33には一対のアングル部材35がボルト36で締結されている。アングル部材35はX方向に延び、その先端に、Y方向に延在するアングル部材37がボルト38で締結されている。このアングル部材37には、X方向とZ方向に沿う縦板状のレバーブラケット39が固着されている。
そして、このレバーブラケット39に、Y方向に延びる回動軸41を介してフック状のロックレバー42の基端部が回動自在に軸支されている(即ちロックレバー42は車両格納棚17側に軸支されている)。このロックレバー42は、例えば厚手の鋼板により、Y方向視で略L字形に形成されたレバー本体42aと、このレバー本体42aの自由端側に巻き付くように固定された先端板42b(接触面積増大部)とを具備して構成されており、X方向視(図10参照)で略T字型の形状をなしている。
ロックレバー42の自由端側、かつフック形状の内側にはレバー側係合面44が形成されている(図7、図8、図11参照)。このレバー側係合面44は、レバー本体42aに固着された先端板42bによって形成されている。ロックレバー42は、後述するレバー回動機構52によって、図7に示す固定位置42Aと、図8に示す解除位置42Bとの間を回動することができる。
一方、パレット18の下面にはレバー係合部47が固定されている。このレバー係合部47は、前述の受け金具27L,27Rと、この受け金具27L,27Rに隣接してY方向に並ぶように固定されたパレット固定金具28L,28Rとを具備して構成されている。パレット固定金具28L,28Rは、角パイプやブロック等で形成されている。このレバー係合部47には、ロックレバー42のレバー側係合面44に係合(対向)するパレット側係合面50が形成されている(図7、図8、図11参照)。
図7に示すように、ロックレバー42が固定位置42Aにある時には、ロックレバー42のレバー側係合面44とレバー係合部47のパレット側係合面50とが対向して係合し、互いに当接することによって、パレット18がローラフレーム21に沿って昇降通路13側(搬送台14側)に移動する動き(図7中で左方向への動き)が規制される。
また、図8に示すように、ロックレバー42が解除位置42Bにある時には、レバー側係合面44とパレット側係合面50との係合が解除され、パレット18が昇降通路13側に移動可能になる。
ロックレバー42を固定位置42Aと解除位置42Bとの間で回動させるレバー回動機構52は、図6〜図8および図10に示すように、アングル部材35の上面に沿ってX方向に摺動可能なカムプレート53と、2枚の連結支持部材33の間に配設されてX方向に延在し、カムプレート53に固着されてカムプレート53をX方向に押圧するプッシュロッド54と、このプッシュロッド54を昇降通路13側に押し戻すように付勢するリターンスプリング55と、ロックレバー42に設けられたカムピン56とを具備して構成されている。
カムプレート53には、昇降通路13側の下方から、反昇降通路13側(車両格納棚17の奥側)の上方に向かって、例えば45°の角度で延びるカム穴53aが形成されており、このカム穴53aにロックレバー42のカムピン56が挿入されている。カム穴53aは、その上端部に短い水平区間53b(図8参照)が形成されている。なお、カムプレート53は、その中間部が直角に屈曲されて水平な面が形成され、この面がアングル部材35の上面を摺動するようになっている。
カムプレート53は、昇降通路13側に寄ったロック位置53A(図7参照)と、車両格納棚17の奥側に寄ったアンロック位置53B(図8参照)との間をスライドすることができ、リターンスプリング55により常時ロック位置53A側に付勢されている。これにより、カムプレート53のカム穴53aに沿ってロックレバー42のカムピン56が押し上げられ、ロックレバー42が固定位置42Aに保たれる。この時、カムピン56はカム穴53aの水平区間53bに位置し、これによってロックレバー42の重量が支持される。
搬送台14に設けられた図示しない受け渡し機構には、パレット固定装置31を構成する要素として、図8に示すロックアーム58が設けられている。このロックアーム58は、昇降通路13内における搬送台14の高さが車両格納棚17の高さに一致した時に、受け渡し機構から伸びて来て、その先端に設けられたキャッチプレート58aの切欠部58bが、パレット固定装置31側の連結ピン34に係合するとともに、レバー回動機構52のプッシュロッド54をX方向に押圧する。
これにより、搬送台14の高さが車両格納棚17の高さに対して変位することが防止されるとともに、プッシュロッド54が押圧されることによってカムプレート53がリターンスプリング55の付勢力に抗してロック位置53Aからアンロック位置53Bにスライドする。このため、カムプレート53のカム穴53aに沿ってロックレバー42のカムピン56が降下し、ロックレバー42が解除位置42Bに回動する。
図11に示すように、ロックレバー42のレバー側係合面44と、レバー係合部47のパレット側係合面50は、ロックレバー42が固定位置42Aにある時において、互いに平行し、かつ、その下端が昇降通路13側に寄った傾斜面となっている。その傾斜角度は、ロックレバー42の回動軸41の軸方向視(Y方向視)で、回動軸41を中心とする円弧Cの接線Tに沿う角度となっている。この傾斜角度は、例えば15°程度が適正である。
図12に示すように、パレット18を車両格納棚17から押し出そうとする水平力Fが加わった時には、レバー側係合面44とパレット側係合面50の傾斜角度に対して直角な力F1が発生し、これとともにロックレバー42を伸ばそうとする水平分力F2と、ロックレバー42を上方に引き上げようとする垂直分力F3が発生する。この垂直分力F3により、ロックレバー42が固定位置42A側に強制的に保持される。
一方、図6に示すように、ロックレバー42はローラフレーム21に沿って配設されており、前述の水平力Fがロックレバー42に加わった時に、ロックレバー42が変形するよりも先に、ロックレバー42の自由端部がローラフレーム21の側面に当接するように、ロックレバー42の自由端部(先端板42b)がローラフレーム21の側面に近接している。
ロックレバー42の自由端部に固着された先端板42bは、前述のようにレバー側係合面44を形成するとともに、ローラフレーム21に対する接触面積を増大させる接触面積増大部としても機能する。先端板42bは、レバー本体42aの自由端側に巻き付くように湾曲しているため、ロックレバー42をローラフレーム21側に曲げるような力が加わった際には、先端板42bの端面が広い面積でローラフレーム21の側面に接触することになる。
以上のように構成されたパレット固定装置31を備えた機械式駐車設備1において、パレット固定装置31のロックレバー42が固定位置42Aにある時には、ロックレバー42のレバー側係合面44と、レバー係合部47のパレット側係合面50とが当接することにより、パレット18が車両格納棚17の格納軌道沿いに動くことが規制される。
この状態で大きな地震が発生すると、図12に示すように、パレット18を車両格納棚17から押し出そうとする水平力Fが繰り返し加わり、レバー側係合面44とパレット側係合面50とが衝突する。その際、レバー側係合面44とパレット側係合面50とが傾斜していることにより、衝突の度にロックレバー42を固定位置42A側に強制的に保持させようとする垂直分力F3が発生する。このため、ロックレバー42が固定位置42Aから解除位置42Bに強制的に動かされてしまうことが防止される。
したがって、車両格納棚17に格納されたパレット18の固定が地震時に外れてパレット18が車両格納棚17から脱落することを防止できる。従来のロックレバー式のパレット固定装置では、レバー側係合面44とパレット側係合面50とが鉛直面であったために、L字形のロックレバー42に地震時に水平力Fが加わると、ロックレバー42を解除位置に押し下げようとする力が働き、パレット18の固定が外れてしまう懸念があった。これに対して、本発明に係るパレット固定装置31は、レバー側係合面44とパレット側係合面50を傾斜面にするという簡単な構成により、地震時にパレット18が車両格納棚17から脱落することを確実に防止できる。しかも、構造が簡素なため、従来のパレット固定装置を備えた既存の機械式駐車設備を容易に改造して安全性を高めることができる。
前述のように、レバー側係合面44とパレット側係合面50は、ロックレバー42の回動軸41の軸方向視で、回動軸41を中心とする円弧Cの接線Tに沿う角度で傾斜している。このため、レバー側係合面44とパレット側係合面50とに傾斜を設けたことに起因してロックレバー42が固定位置42Aと解除位置42Bとの間を回動することが妨げられることを防止できる。したがって、ロックレバー42をスムーズに回動させることができる。
なお、図7および図11に示すように、ロックレバー42が固定位置42Aにある時には、レバー側係合面44とパレット側係合面50との間に数ミリ程度の隙間が発生するように設定するのが好ましい。これにより、レバー側係合面44とパレット側係合面50を傾斜面にしたことによる効果を保ちつつ、ロックレバー42の回動を一層スムーズに保つことができる。
また、このパレット固定装置31は、ロックレバー42がローラフレーム21に沿って配設されており、ロックレバー42に水平力Fが加わった時に、ロックレバー42が変形するよりも先に、その自由端部がローラフレーム21に当接するように、該自由端部がローラフレーム21の側面に近接している。
このため、地震時の水平力Fの作用によりロックレバー42が変形(湾曲)しようとしても、変形量が大きくなる前にロックレバー42の自由端部がローラフレーム21に接触するため、ロックレバー42の変形量が大きくなることが防止される。このため、地震時にパレット18の固定が外れることをより確実に防止することができる。
しかも、ロックレバー42の自由端部に固着された先端板42bが、ローラフレーム21に対する接触面積を増大させる接触面積増大部として機能するため、地震力(水平力F)を受けてロックレバー42が変形し、ロックレバー42の自由端部がローラフレーム21に接触する際に、この自由端部が面積の広い先端板42bの部分でローラフレーム21に接触する。このため、ロックレバー42の自由端部を安定して受け止めることができ、ロックレバー42の変形を防止して地震時におけるパレット18の固定をより確実にすることができる。
そして、このように構成されたパレット固定装置31を備えた機械式駐車設備1によれば、パレット18に地震力が加わった際に、パレット18の固定が外れることを防止して、機械式駐車設備1の安全性を格段に向上させることができる。
なお、本発明に係るパレット固定装置は、上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、地上に構築された駐車塔4の下部に設けられた入出庫口3から駐車車両が出入りする下部乗入式の機械式立体駐車場の場合について説明したが、例えば地下に構築された車庫に、地上に設けられた入出庫口から駐車車両が出入りする上部乗入式の機械式立体駐車場であってもよい。
また、上記実施形態では、ロックレバー42が略L字形に形成されているが、パレット側に設けられたパレット側係合面に係合するレバー側係合面を有する回動式のロックレバーであって、パレット側係合面とレバー側係合面を傾斜させることにより、地震等の水平力を受けた際にロックレバーを固定位置に保持しようとする分力が発生する形状であれば、略L字形に限らず、他の形状であっても構わない。
なお、このパレット固定装置は、車両格納棚におけるパレットの固定のみに限らず、応用例として、例えばパレットを旋回させるターンテーブルにおけるパレット固定装置にも応用することもできる。
1 機械式駐車設備
2 車両
14 搬送台(搬送手段)
17 車両格納棚
18 パレット
21 ローラフレーム(格納軌道)
31 パレット固定装置
41 回動軸
42 ロックレバー
42A 固定位置
42B 解除位置
42b 先端板(接触面積増大部)
44 レバー側係合面
47 レバー係合部
50 パレット側係合面
F 水平力
F3 垂直分力(ロックレバーを固定位置側に強制的に保持させる分力)
C 回動軸を中心とする円弧
T 円弧Cの接線

Claims (4)

  1. 搬送手段から車両格納棚に格納された車両積載用のパレットが、前記車両格納棚の格納軌道沿いに動いてしまうことを防止するための機械式駐車設備のパレット固定装置であって、
    前記車両格納棚側に軸支され、その自由端側にレバー側係合面を有するロックレバーと、
    前記パレット側に設けられて前記ロックレバーの前記レバー側係合面が係合するパレット側係合面と、を有し、
    前記ロックレバーは、前記レバー側係合面を前記パレット側係合面に係合させた固定位置と、前記係合を解除した解除位置との間を回動し、
    前記レバー側係合面と前記パレット側係合面は、
    前記ロックレバーが前記固定位置にある時に、互いに当接することによって、前記パレットが前記格納軌道に沿って前記搬送手段側に移動する動きを規制するとともに、
    前記パレットを前記車両格納棚から押し出そうとする水平力が加わった時に、前記ロックレバーを前記固定位置側に強制的に保持させる分力を発生させることが可能な傾斜面とされ
    前記レバー側係合面と前記パレット側係合面は、前記ロックレバーの回動軸の軸方向視で、該回動軸を中心とする円弧の接線に沿う角度で傾斜していることを特徴とするパレット固定装置。
  2. 前記ロックレバーは、前記格納軌道に沿って配設されており、前記ロックレバーに前記水平力が加わった時に、前記ロックレバーが変形するよりも先に、その自由端部が前記格納軌道に当接するように、該自由端部が前記格納軌道の側面に近接していることを特徴とする請求項1に記載のパレット固定装置。
  3. 前記ロックレバーの自由端部には、前記格納軌道に対する接触面積を増大させた接触面積増大部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のパレット固定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のパレット固定装置を備えたことを特徴とする機械式駐車設備。
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