JP5755097B2 - ポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体 - Google Patents
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Description
[N(CH3)2C2H5R]+C2H5OSO3 -・・・・・(1)
(式中、Rは炭素数5〜17の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
で表される場合、これらは帯電防止性により優れるため、剛性および外観に優れ、帯電防止性がさらに優れたポリ乳酸系樹脂発泡成形体を与えるポリ乳酸系樹脂発泡体を提供することができる。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡体は、ポリ乳酸系樹脂、カーボンブラックおよびカチオン系帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤またはそれらの組み合わせを少なくとも含む。また、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、前記ポリ乳酸系樹脂発泡体を発泡成形することによって得ることができる。
本発明で用いられるポリ乳酸系樹脂は、乳酸系単量体を公知の方法に従って重合することによって得られ、下記化1で示され、D−乳酸およびL−乳酸を単量体として共重合させるか、D−乳酸またはL−乳酸のいずれか一方を単量体として重合させるか、あるいは、D−ラクチド、L−ラクチドおよびDL−ラクチドからなる群より選ばれた1または2以上のラクチドを開環重合させることによって得られるポリ乳酸系樹脂が、生分解性の観点から好ましい。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は着色剤としてカーボンブラックを含む。具体的には、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、黒鉛および炭素繊維のような公知のカーボンを挙げることができる。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は帯電防止剤としてカチオン系帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤またはそれらの組み合わせを含む。具体的には、帯電防止性等の所望の物性を得ることができる限り、公知の前記の帯電防止剤を使用することができる。
エステル系(ラウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン等)、エーテル系(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールとの共重合体)等のノニオン系界面活性剤;
またはそれらの組み合わせ等を挙げることができる。
カチオン系帯電防止剤は前記のような帯電防止性を示すことができる。本発明においては、カチオン系帯電防止剤とは前記のようなアミノ基を有する化合物やその塩が意味される。その中でもOSO3基を有する第四級アンモニウム塩を使用することが好ましい。
[N(CH3)2C2H5R]+C2H5OSO3 -・・・・・(1)
(式中、Rは炭素数5〜17の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
で表されることがより好ましい。
ノニオン系帯電防止剤は前記のような帯電防止性を示すことができる。本発明において、ノニオン系帯電防止剤とは、前記のようなエステル系、エーテル系等の化合物が意味される。その中でもポリエチレングリコールを用いることが好ましい。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、所望の物性や製造工程等に影響を与えない限り、ポリスチレン系樹脂およびポリオレフィン系樹脂のようなその他の樹脂成分を含んでいてもよい。また、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、同様に、気泡調整剤、顔料、着色剤、難燃剤、難燃助剤、油剤、粉体、フッ素化合物、樹脂、加水分解抑制剤、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、紫外線防御剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤および昆虫忌避剤のようなその他の成分を含むこともできる。
本発明で用いられるポリ乳酸系樹脂発泡体は公知の製造方法によって得ることができる。ポリ乳酸系樹脂発泡体の製造方法としては、例えば、
(1)公知の要領で製造されたポリ乳酸系樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡性ポリ乳酸系樹脂粒子を製造し、このポリ乳酸系樹脂粒子を加熱、発泡させてポリ乳酸系樹脂発泡体を製造する製造方法;
(2)ポリ乳酸系樹脂を押出機に供給して発泡剤の存在下にて溶融混練して押出機から押出発泡して得られたポリ乳酸系樹脂押出発泡体をその後にあるいは押出発泡直後に粒子状に切断加工してポリ乳酸系樹脂発泡体を製造する製造方法
等を挙げることができる。ポリ乳酸系樹脂発泡体の結晶化度を制御し易いことから、前記(2)のポリ乳酸系樹脂発泡体の製造方法が好ましい。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体はポリ乳酸系樹脂発泡体を公知の型内発泡成形法等を使用することによって製造することができる。一例を挙げて説明すると、ポリ乳酸系樹脂発泡体を金型のキャビティ内に充填して加熱し、ポリ乳酸系樹脂発泡体を発泡させることによって、ポリ乳酸系樹脂発泡体を発泡させてポリ乳酸系樹脂発泡体同士をそれらの発泡圧によって互いに融着一体化させると共にポリ乳酸系樹脂の結晶化度を上昇させて、融着性および耐熱性に優れた所望の形状を有するポリ乳酸系樹脂発泡成形体を得ることができる。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、ポリ乳酸系樹脂100質量部、カーボンブラック0.001〜5質量部およびカチオン系帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤またはそれらの組み合わせを0.0001〜3質量部含むため、好ましくは1×1013Ω/□以下、より好ましくは5×1012Ω/□、さらに好ましくは1×1012Ω/□の表面抵抗率を有する。このことは、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は優れた帯電防止性を有していることを示している。また、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の表面固有抵抗率は1×1013Ω/□より高いと成形品表面に埃が着く等して外観を損ねるため、該ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の表面抵抗率は前記値であることが好ましい。
(ポリ乳酸系樹脂のD体またはL体の乳酸含有量)
ポリ乳酸系樹脂中におけるD体またはL体の乳酸含有量は以下の方法によって測定することができる。ポリ乳酸系樹脂を凍結粉砕し、ポリ乳酸系樹脂の粉末200mgを三角フラスコ内に供給した後、三角フラスコ内に1Nの水酸化ナトリウム水溶液30mLを加える。そして、三角フラスコを振りながら65℃に加熱してポリ乳酸系樹脂を完全に溶解させる。しかる後に、1N塩酸を三角フラスコ内に供給して中和し、pHが4〜7の分解溶液を作製し、メスフラスコを用いて所定の体積とする。次に、分解溶液を0.45μmのメンブレンフィルタで濾過した後、液体クロマトグラフィを用いて分析し、得られるチャートに基づいてD体およびL体由来のピーク面積から面積比を存在比としてD体量およびL体量を算出する。そして、前記と同様の要領を5回繰り返して行い、得られるD体量およびL体量をそれぞれ相加平均して、ポリ乳酸系樹脂のD体量およびL体量とする。
HPLC装置(液体クロマトグラフィ):日本分光社製 製品名PU−2085 Plus型システム
カラム:住友分析センター社製 製品名SUMICHIRAL OA5000(4.6mmφ×250mm)
カラム温度:25℃
移動相:2mM CuSO4水溶液と2−プロパノールとの混合液(CuSO4水溶液:2−プロパノール(体積比)=95:5)
移動相流量:1.0mL/分
検出器:UV 254nm
注入量:20μL
各実施例および比較例において発泡剤を用いないこと以外は同様の要領にてポリ乳酸系樹脂粒子を作製し、得られるポリ乳酸系樹脂粒子約30mgをクロロホルム10mLに溶解し、非水系0.45μmクロマトディスクでろ過後、HPLC装置(液体クロマトグラフ)(Water社製 製品名「Detector484、Pump510」)を用いてポリスチレン換算重量平均分子量を測定する。
カラム:昭和電工社製 製品名「Shodex GPC K−806L」(φ8.0mm×300mm)2本
カラム温度:40℃
移動相:クロロホルム
移動相流量:1.2mL/分
注入・ポンプ温度:室温
検出:UV254nm
注入量:50mL
検量線用標準ポリスチレン:
昭和電工社製 製品名「Shodex」重量平均分子量1,030,000
東ソー社製 重量平均分子量5,480,000、3,840,000、355,000、102,000、37,900、9,100、2,630、495
図2は体積固有抵抗測定に用いた容器を示す模式図である。(a)は容器を上から見た図であり、(b)は容器の側面図である。図2中、符号20は内径50mm×高さ15mmのポリスチレン製の容器、21aは銅板、21bはクッション材および銅板、22は21aと21bとをつなぐ銅製の接続部、23はテフロン(登録商標)テープである。図2に示す測定容器は、試験装置((株)アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微少電流計R8340およびレジスティビティ・チェンバR12702A)の表面電極の内円の外径と一致する。21a上に任意のポリ乳酸系樹脂発泡体を入れ、表面電極を陽気にはめ込み、測定を行う。符号20のポリスチレン製の容器の内側側面に符号23のテフロンテープを貼ってあるのは側面に電流を通すことを防止するためである。また、符号21bでポリスチレンの容器と銅版の間にクッション材を複合させているのはポリ乳酸系樹脂発泡体と表面電極との接触面積を大きくするためである。
ρv:体積抵抗率(Ωcm)
d:表面電極の内円の外径(cm)
Rs:表面抵抗(Ω)
t:試料の厚み(cm)
(1)体積抵抗率が1×1011Ωcm以下の場合:合格(○)
(2)体積抵抗率が1×1011Ωcmより高い場合:不合格(×)
と判定する。
帯電防止剤で表面を被覆されたポリ乳酸系樹脂発泡体をポリプロピレン製のタフクロス袋(内容積120L)に袋詰した際にタフクロス袋に付着した発泡粒の数で評価する。
(1)タフクロス袋に付着した発泡体の数が0〜50個の場合:合格(○)
(2)タフクロス袋に付着した発泡体の数が50個より多い場合:不合格(×)
と判定する。
ポリ乳酸系樹脂発泡体の嵩密度は、JIS K6911:1995年「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に準拠して測定されるものをいう。即ち、JIS K6911に示される見掛け密度測定器を用いて測定し、下記式に基づいて試料の嵩密度を測定する。
試料の嵩密度(g/cm3)
=〔試料を入れたメスシリンダーの質量(g)−メスシリンダーの質量(g)〕
/〔メスシリンダーの容量(cm3)〕
ポリ乳酸系樹脂発泡体の平均粒子径は、各ポリ乳酸系樹脂発泡体の最も長い直径(長径)および最も短い直径(短径)を、ノギスを用いて測定し、ポリ乳酸系樹脂発泡体の長径、短径および長さの相加平均値をポリ乳酸系樹脂発泡体の平均粒子径とする(試料数50の平均値)。
JIS K6911:1995「熱硬化性プラスチック一般試験方法」記載の方法により測定した。即ち、試験装置((株)アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微少電流計R8340およびレジスティビティ・チェンバR12702A)を使用し、試料サンプルに、約30Nの荷重にて電極を圧着させ500V1分間充電後の抵抗値を測定し、次式により算出する。試料サンプルは、縦100mm×横300mm×高さ10mmの直方体形状のサンプルより縦100mm×横100mm×高さ10mmを切り出し、それぞれについて測定を行い、得られた測定値の平均値を用いる。
ρs:表面抵抗率(Ω/□)
D:表面の環状電極の内径(cm)
d:表面電極の内円の外径(cm)
Rs:表面抵抗(Ω)
(1)表面抵抗率が1×1013Ω/□以下の場合:合格(○)
(2)表面抵抗率が1×1013Ω/□より高い場合:不合格(×)
と判定する。
縦100mm×横300mm×高さ10mmの直方体形状のサンプルを縦100mm×横150mm分測定台座からはみ出させ、台座接触部を固定する。はみ出た部分の端より横方向10mm内側部分で縦全長の半分である50mm部分との交差点に印をし、この部分をプッシュプルゲージ(今田製作所社製、製品名「PSS」)にて押し、サンプル破壊時の圧縮強度を測定する。
(1)強度が0.5kgf以上の場合:合格(○)
(2)強度が0.5kgfより低い場合:不合格(×)
と判定する。
ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の密度は、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体から直方体を切り出し、ノギスを用いて縦、横、高さを測定して体積を算出し、そのサンプルの重量を体積で除して算出する。
ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の外観評価は、得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体の外観を目視観察して以下の基準に基づいて評価した。発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が1mm以下である、好ましくは発泡体同士の距離が0.5mm以下であり、さらに好ましくは発泡体同士の距離がほぼ無く発泡体同士が密着している発泡成形品が良い。
(1)発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が1mm以下である場合:合格(○)
(2)発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が1mmより広い場合:不合格(×)
ポリ乳酸系樹脂発泡体を製造した。先ず、結晶性のポリ乳酸系樹脂(ユニチカ社製、製品名「TERRAMAC HV−6250H」(融点(mp):169.1℃、D体比率:1.2モル%、L体比率:98.8モル%、重量平均分子量:2.5×104)、100質量部および気泡調整剤としてポリテトラフルオロエチレン粉末(旭硝子社製、製品名「フルオンL169J」)0.1質量部、マスターバッチ化したカーボンブラック0.01質量部(40%マスターバッチ、基材:ポリ乳酸樹脂、カーボンブラック量:0.004質量部)を口径が65mmの単軸押出機に供給して溶融混練し、上記押出機の前端に取り付けたノズル金型からポリ乳酸系樹脂押出物を押出し、このポリ乳酸系樹脂押出物を発泡させながら、上記ノズル金型の前端面に接触しながら2000〜10000rpmの回転数で回転する回転刃によって切断し、発泡粒子を製造した。なお、単軸押出機内において、ポリ乳酸系樹脂を始めは190℃にて溶融混練した後に220℃まで昇温させながら溶融混練した。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度1質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して0.5質量部とした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度1質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して1質量部とした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度1質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して5質量部添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度10質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して1質量部添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度10質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して5質量部添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部(40%マスターバッチ、基材:ポリ乳酸樹脂、カーボンブラック量:3質量部)添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例2と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例3と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例4と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例5と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例6と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
帯電防止剤としてポリエチレングリコール(日本油脂社製PEG♯300、平均分子量:300)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して0.01質量部添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
ポリエチレングリコールの添加量を0.05質量部とした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
ポリエチレングリコールの添加量を1質量部とした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例13と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例14と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は実施例15と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.05g/cm3であった。
帯電防止剤を添加しないこと以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際に、タンブラーの内面およびタフクロス袋の側面にポリ乳酸系樹脂発泡体の多くが付着した。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が0.5mmであった。
濃度調整された第四級アンモニウム塩(帯電防止剤)の水溶液(第一工業製薬社製カチオーゲンESL;一般式(1)中、Rが(CH2)11CH3のアルキル基の塩を含む;濃度10質量%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して50質量部添加したこと以外は実施例7と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかったが、得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体の強度は0.3kgfとなった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が1mmより広かった。
ポリエチレングリコールの添加量を5質量部とした以外は実施例7と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体は付着しなかったが、得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体の強度は0.2kgfとなった。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が1mmより広かった。
帯電防止剤として濃度調整されたアニオン系帯電防止剤水溶液(日本油脂社製パーソフトEK:濃度30%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して0.03質量部添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体が付着した。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が0.3mmであった。
マスターバッチ化したカーボンブラックを7.5質量部添加したこと以外は比較例4と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体が付着した。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が0.5mmであった。
帯電防止剤として濃度調整されたアニオン系帯電防止剤水溶液(日本油脂社製パーソフトEK:濃度30%)をポリ乳酸系樹脂100質量部に対して1質量部添加したこと以外は比較例5と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡体およびポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造した。ポリ乳酸系樹脂発泡体製造の際にタンブラーの内面およびタフクロスの側面にポリ乳酸系樹脂発泡体が付着した。得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は発泡成形体表面に存在する発泡体同士の距離が0.5mmであった。
(b) 体積固有抵抗測定装置 側面
20 プラスチック製の容器
21a 銅板
21b クッション材および銅板
22 接続部
23 テフロンテープ
Claims (7)
- 樹脂成分としてのポリ乳酸系樹脂100質量部に対して、カーボンブラック0.001〜5質量部と、帯電防止剤としてカチオン系帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤またはそれらの組み合わせを0.0001〜3質量部含み、1×1011Ωcm以下の体積抵抗率を有することを特徴とするポリ乳酸系樹脂発泡体。
- 前記ポリ乳酸系樹脂発泡体が、樹脂成分としてのポリ乳酸系樹脂100質量部に対して、帯電防止剤として第四級アンモニウム塩を0.0001〜1質量部、または、ポリエチレングリコールを0.001〜3質量部含む請求項1に記載のポリ乳酸系樹脂発泡体。
- 前記第四級アンモニウム塩が、下記式(1):
[N(CH3)2C2H5R]+C2H5OSO3 -・・・・・(1)
(式中、Rは炭素数5〜17の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
で表される請求項2に記載のポリ乳酸系樹脂発泡体。 - 前記ポリ乳酸系樹脂が、構成単量体成分としてD体およびL体の双方の光学異性体を含有しかつD体またはL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が5モル%未満であるか、あるいは、構成単量体成分としてD体またはL体のうちのいずれか一方の光学異性体のみを含有するポリ乳酸系樹脂である請求項1〜3に記載のポリ乳酸系樹脂発泡体。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載のポリ乳酸系樹脂発泡体から得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
- 前記ポリ乳酸系樹脂発泡成形体が、1×1013Ω/□以下の表面抵抗率を有する請求項5に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
- 請求項5または6に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体からなるヘルメット用衝撃緩衝材。
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