JP5754832B2 - 基板ケース及び遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の動作を制御するための制御回路等が形成された制御基板を内部に収納するために、箱状に形成された基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供するために、スロットマシン等の様々な遊技機が利用されている。例えば、スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた回転リールを備えたものであり、複数の回転リールを停止させた際に、所定の図柄の組合せが表示されるように、これらの回転リールを停止させるこことができれば、入賞となるゲームを遊技者に行わせ、これにより、遊技者に娯楽を提供するものとなっている。
このようなスロットマシンは、前面側に開口を有する箱状の筐体と、前面側の開口を開閉するための前扉とを備えたものとなっている。そして、筐体の内部には、前述の回転リールを有するリールユニット、遊技用のメダルを遊技者に払い出すためのホッパーユニット、並びに、リールユニット及びホッパーユニット等の遊技動作を制御するための制御装置等が収納されている。
ここで、スロットマシン等の遊技機に設けられている制御装置は、遊技動作を制御するための制御回路が形成された制御基板を備えたものが一般的である。そして、この制御基板には、遊技動作を制御するプログラムを記憶したROMや、ROMに記憶されたプログラムを実行するCPUとなるLSI等の電子部品が実装されている。
このような制御基板は、真正のROMを入賞しやすい不正なプログラムを記憶した不正ROMに交換する等の不正行為を防止するために、箱状に形成された透明な合成樹脂製の基板ケースの内部に収納されている。
制御基板を収納する基板ケースとしては、一面が開口された箱状となったベース体と、このベース体の開口を塞ぐ箱状となった蓋体とを備え、ベース体と蓋体とを合わせると、制御基板を収納する収納室が内部に形成される箱体となる基板ケースが一般的である。
これらのベース体及び蓋体の結合には、専用の結合具、例えば、棒状に形成された本体部分の先端に当該先端部分から斜め後方へ突出する返し部が形成されるとともに、後端部に径方向外側へ広がる鍔部が形成されたものが利用される。
一方、ベース体及び蓋体のそれぞれには、ベース体及び蓋体が組み合わされると、互いに連通する挿通孔が形成されている。
この挿通孔に前述の結合具が挿通される。結合具は、本体部分の先端が挿通孔に挿通されると、その返し部が広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形し、連通孔を通り抜けると、元の広がった状態に戻るようになっている。
すると、ベース体及び蓋体は、結合具の返し部と鍔部との間に挟み込まれた状態となり、これにより、相互に結合されるようになっている。
この際、結合具の返し部を基板ケースの表面に露出したままにしておくと、ベース体及び蓋体の結合後にも、結合具の返し部を操作して、返し部による係止を解除し、これにより、基板ケースを開けることができる。
そのうえ、基板ケースを開けて、制御基板に対して不正な処理を施し、その後、不正な処理を施した制御基板を基板ケースの内部に戻し、再び、ベース体及び蓋体を結合して基板ケースを閉じても、基板ケースを開いた痕跡がなんら残らず、基板ケースに対する不正行為の発見が非常に困難となる。
このため、結合具の返し部を封印する封印部材が基板ケースに接着されている。このようにすれば、封印部材を基板ケースから剥がさないと、結合具の返し部を操作できず、封印部材を基板ケースから剥がすと、基板ケースが損傷して、その痕跡が残るようにし、これにより、基板ケースが不正に開放された場合には、その痕跡から、基板ケースの不正開放を容易に発見できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−73512号公報
前述のような基板ケースでは、封印部材を基板ケースから剥がすと、封印部材は、破壊されて再利用ができなくなるうえ、基板ケースにも封印部材を剥がした痕跡が残るので、故障箇所の修理等で基板ケースを開けると、封印部材及び基板ケースは再利用ができず、新たな封印部材及び基板ケースを使わざるをえず、遊技機の修理コストが増大する、という問題がある。
ここで、結合具の本体部分を切断すれば、封印部材を基板ケースから剥がさなくとも、基板ケースを開放することができる。この場合、ベース体及び蓋体を、再度、接合具で結合するには、挿通孔に残っている結合具の破片を取り除く必要があり、このために、封印部材を基板ケースから剥がさなければならず、この封印部材を剥す作業が面倒となるうえ、このようにして基板ケースを開けても、結局、封印部材を剥がすので、その痕跡が基板ケースの損傷となって残るので、やはり基板ケースの再利用はできない。
また、封印部材で結合具の返し部を封印する構造を採用すると、基板ケースの部品点数が増えるうえ、封印部材を接着する手間が増えるので、基板ケースの製造コストが増大し、ひいては、遊技機の製造コストも増大する、という問題がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、独立した部品としての封印部材が不要となってコストが低減される基板ケース及び遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、遊技機(1)の動作を制御するための制御回路が形成された制御基板(63)を内部に収納するために、一面が開口された箱状に形成されたベース体(61)と、一面が開口されているとともに前記ベース体(61)の開口を塞ぐことができる箱状に形成された蓋体(62)とを有し、前記ベース体(61)と前記蓋体(62)とが組み合わされると、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の内部に前記制御基板(63)を収納する収納室(65)が形成され、且つ、互いに組み合わされた前記ベース体(61)と前記蓋体(62)との結合に棒状の結合具(90)が用いられる基板ケース(23)であって、前記ベース体(61)には、制御基板(63)が取り付けられる底部(61A) と、この底部(61A) の周縁に沿って形成されるとともに当該底部(61A) から立ち上がる側壁部(61B) とが設けられ、前記蓋体(62)には、前記ベース体(61)の開口を塞ぐ天井部(62A) と、この天井部(62A) の周縁に沿って形成されるとともに当該天井部(62A) から垂れ下がる側壁部(62B) とが設けられ、前記結合具(90)には、棒状に形成された本体部分(91)と、この本体部分(91)の先端部分に設けられ、斜め後方へ突出するとともに、広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形可能な返り部(92)と、前記本体部分(91)の後端部分における側面から突出するとともに、外周縁が前記返り部(92)の先端よりも径方向外側に広がっている鍔部(93)とが設けられ、この結合具(90)は、複数の破片に破壊されるように形成されたものであり、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方には、前記結合具(90)の前記本体部分(91)及び前記返り部(92)を挿通させるための挿通孔(70)が形成され、この挿通孔(70)の内径は、前記本体部分(91)及び前記返り部(92)が挿通可能、且つ、前記鍔部(93)が挿通不可能な寸法とされ、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の他方には、窄んだ状態の前記返り部(92)が内部を挿通可能となっている返り部挿通孔(72)と、この返り部挿通孔(72)の奥で当該返り部挿通孔(72)と連通するように形成されているとともに、広がった状態の前記返り部(92)を収納可能なサイズを有する返り部室(74)と、この返り部室(74)に臨んで開口する前記返り部挿通孔(72)の開口の周囲に形成されて、当該返り部挿通孔(72)を通り抜けた前記返り部(92)を後退不可能に係止させる係止部(75)と、前記返り部室(74)の内部空間を外部空間に連通させる外部排出孔(76)とが設けられ、前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)は、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)のそれぞれにおける互いに対応する位置に設けられ、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)は、前記収納室(65)を形成するように組み合わされると、前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)が互いに連通して、その内部に前記結合具(90)が挿通可能な状態となり、この状態で前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)の内部に挿通された前記結合具(90)の前記返り部(92)が前記係止部(75)に係止されると、前記結合具(90)の前記鍔部(93)と前記返り部(92)との間に挟み込まれて、互いに結合されるように形成され、前記結合具(90)が複数の破片に破壊された場合、複数に破壊された破片のうち、少なくとも前記返り部(92)を含む破片は、前記外部排出孔(76)を通じて外部へ取り出し可能とされ、前記外部排出孔(76)は、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)を前記結合具(90)で相互に結合すると、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方によって全体が覆われるように形成され、前記返り部挿通孔(72)における前記返り部(92)の挿通方向は、前記返り部挿通孔(72)の位置における前記蓋体(62)を前記ベース体(61)へ取り付ける方向(以下、「取付方向」とする。)と同一方向に形成され、前記係止部(75)が前記返り部(92)を後退不可能に係止することで前記外部排出孔(76)が前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方によって覆われた状態のまま前記蓋体(62)が前記ベース体(61)から引き離される方向への移動が阻止されるように形成され、前記挿通孔(70)、前記返り部挿通孔(72)、前記返り部室(74)及び前記係止部(75)は、前記ベース体(76)及び前記蓋体(62)のうち前記返り部室(74)を有する方の前記側壁部(61B)で囲まれた領域の内側に形成されていることを特徴とする。
ここで、「少なくとも前記返り部を含む破片」とは、例えば、全体が返り部の一部又は全部であった破片や、一部分が返り部であり残りの部分が他の部位であった破片をいい、要するに、返り部を一部分でも含んでいる破片をいう。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記外部排出孔(76)は、前記返り部室(74)から外部空間へ向かって延出する延出方向が前記返り部挿通孔(72)における前記返り部(92)の挿通方向と交差する方向となったものであり、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)のうち前記返り部室(74)を有する方の前記側壁部(61B)において前記返り部室(74)と外部空間とが連通するように外部空間に向かって開口し、且つ、前記蓋体(62)を前記ベース体(61)へ取り付ける前記取付方向へ移動させて前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)を前記結合具(90)で相互に結合すると、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)のうち前記挿通孔(70)を有する方の前記側壁部(62B) の内面側によって全体が覆われるように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方に、前記収納室(65)と、前記返り部室(74)の内部空間とを仕切る仕切壁(77)が設けられ、この仕切壁(77)は、前記返り部(92)を含む破片が前記収納室(65)の内部に入り込まないように、前記返り部(92)を含む破片が前記収納室(65)へ向かう進路を塞ぐものとなっていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、請求項1記載の基板ケースが設けられた遊技機であり、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、遊技機(1)の動作を制御するための制御回路が形成された制御基板(63)を内部に収納するために、一面が開口された箱状に形成されたベース体(61)と、一面が開口されているとともに前記ベース体(61)の開口を塞ぐことができる箱状に形成された蓋体(62)とを有し、前記ベース体(61)と前記蓋体(62)とが組み合わされると、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の内部に前記制御基板(63)を収納する収納室(65)が形成され、且つ、互いに組み合わされた前記ベース体(61)と前記蓋体(62)との結合に棒状の結合具(90)が用いられる基板ケース(23)を備えた遊技機(1)であって、前記ベース体(61)には、制御基板(63)が取り付けられる底部(61A) と、この底部(61A) の周縁に沿って形成されるとともに当該底部(61A) から立ち上がる側壁部(61B) とが設けられ、前記蓋体(62)には、前記ベース体(61)の開口を塞ぐ天井部(62A) と、この天井部(62A) の周縁に沿って形成されるとともに当該天井部(62A) から垂れ下がる側壁部(62B) とが設けられ、前記結合具(90)には、棒状に形成された本体部分(91)と、この本体部分(91)の先端部分に設けられ、斜め後方へ突出するとともに、広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形可能な返り部(92)と、前記本体部分(91)の後端部分における側面から突出するとともに、外周縁が前記返り部(92)の先端よりも径方向外側に広がっている鍔部(93)とが設けられ、この結合具(90)は、複数の破片に破壊されるように形成されたものであり、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方には、前記結合具(90)の前記本体部分(91)及び前記返り部(92)を挿通させるための挿通孔(70)が形成され、この挿通孔(70)の内径は、前記本体部分(91)及び前記返り部(92)が挿通可能、且つ、前記鍔部(93)が挿通不可能な寸法とされ、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の他方には、窄んだ状態の前記返り部(92)が内部を挿通可能となっている返り部挿通孔(72)と、この返り部挿通孔(72)の奥で当該返り部挿通孔(72)と連通するように形成されているとともに、広がった状態の前記返り部(92)を収納可能なサイズを有する返り部室(74)と、この返り部室(74)に臨んで開口する前記返り部挿通孔(72)の開口の周囲に形成されて、当該返り部挿通孔(72)を通り抜けた前記返り部(92)を後退不可能に係止させる係止部(75)と、前記返り部室(74)の内部空間を外部空間に連通させる外部排出孔(76)とが設けられ、前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)は、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)のそれぞれにおける互いに対応する位置に設けられ、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)は、前記収納室(65)を形成するように組み合わされると、前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)が互いに連通して、その内部に前記結合具(90)が挿通可能な状態となり、この状態で前記挿通孔(70)及び前記返り部挿通孔(72)の内部に挿通された前記結合具(90)の前記返り部(92)が前記係止部(75)に係止されると、前記結合具(90)の前記鍔部(93)と前記返り部(92)との間に挟み込まれて、互いに結合されるように形成され、前記結合具(90)が複数の破片に破壊された場合、複数に破壊された破片のうち、少なくとも前記返り部(92)を含む破片は、前記外部排出孔(76)を通じて外部へ取り出し可能とされ、前記外部排出孔(76)は、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)を前記結合具(90)で相互に結合すると、前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方によって全体が覆われるように形成され、前記返り部挿通孔(72)における前記返り部(92)の挿通方向は、前記返り部挿通孔(72)の位置における前記蓋体(62)を前記ベース体(61)へ取り付ける方向(以下、「取付方向」とする。)と同一方向に形成され、前記係止部(75)が前記返り部(92)を後退不可能に係止することで前記外部排出孔(76)が前記ベース体(61)及び前記蓋体(62)の一方によって覆われた状態のまま前記蓋体(62)が前記ベース体(61)から引き離される方向への移動が阻止されるように形成され、前記挿通孔(70)、前記返り部挿通孔(72)、前記返り部室(74)及び前記係止部(75)は、前記ベース体(76)及び前記蓋体(62)のうち前記返り部室(74)を有する方の前記側壁部(61B)で囲まれた領域の内側に形成されていることを特徴とする。
(請求項1、4の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1又は4記載の発明によれば、基板ケースを形成するベース体及び蓋体のそれぞれに挿通孔及び返り部挿通孔を設けるとともに、返り部挿通孔の奥に、この返り部挿通孔と連通する返り部室を設け、返り部室に臨む返り部挿通孔の開口の周囲に結合具の返り部を係止させるようにしたので、収納室を形成するようにベース体及び蓋体を組み合わせると、挿通孔及び返り部挿通孔が相互に連通し、この状態で結合具を挿通孔及び返り部挿通孔の内部に挿入していき、返り部が返り部挿通孔を通過すると、ベース体及び蓋体が結合具の鍔部と返り部との間に挟み込まれ、これにより、ベース体及び蓋体を結合することができる。
また、返り部室から外部空間へ向かって延出して、返り部室と外部空間とを連通する外部排出孔を設けたので、基板ケースを開放したために、換言すると、ベース体から蓋体を取り外したために、結合具を破壊し、結合具の返り部を含む破片が返り部室に残り、この破片が挿通孔及び返り部挿通孔を通じて取り出すことが困難でも、外部排出孔を通じて外部へ破片を容易に排出させることが可能となり、これにより、制御基板の修理等のために、基板ケースを開放しても、破壊された結合具の破片の除去が容易に行え、しかも、従来のように、接着した封印部材を剥がす必要もなく、基板ケースの閉鎖も容易に行え、且つ、基板ケースの再利用もでき、従って、修理コストを低減できる。
そして、破壊された結合具の破片を排出するための外部排出孔は、ベース体及び蓋体を結合具で相互に結合すると、ベース体及び蓋体の一方に設けられている側壁部によって全体が覆われるようになっているので、結合具の返し部を封印する封印部材を独立した部品として設ける必要がなくなる。
ここで、ベース体及び蓋体を透明な合成樹脂で形成しておけば、基板ケースを不正に開くと、結合具の複数の破片に破壊され、外部から目視で、結合具が破壊されたことを確認でき、これにより、基板ケースの開放の痕跡を残すことができるとともに、基板ケースに対する不正行為の発見も容易となり、この点からも、封印部材を独立した部品として設ける必要がなくなり、従って、前述した修理コストの低減だけでなく、部品数が削減されることから、基板ケースの製造コストを低減することもでき、以上により前記目的を達成できる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、外部排出孔の外部空間へ向かって延出する延出方向を、返り部挿通孔における返り部の挿通方向と交差する方向とし、ベース体及び蓋体を結合具で相互に結合すると、ベース体及び蓋体の一方に設けられている側壁部によって外部排出孔の全体が覆われるようにしたので、基板ケースとしては、ベース体の底部内側と蓋体の天井部内側とを対向させた状態で、ベース体の側壁部及び蓋体の側壁部を互いに摺動させることで開閉動作が行われる一般的な箱構造のものでよく、一般的な箱構造を採用することにより、基板ケースの構造が簡略化され、この点からも、基板ケースの製造コストを低減することができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、ベース体及び蓋体の一方に、収納室と返り部室の内部空間とを仕切る仕切壁を設け、この仕切壁で結合具の破片が収納室の内部に入り込まないようにしたので、収納室の制御基板とベース体との間に等の除去しにくい部位に結合具の破片が進入することを未然に防止でき、従って、破壊された結合具の破片の除去を容易に行うことができ、この点からも、修理コストを低減することができる。
本発明の実施の一形態に係る遊技機であるスロットマシンを示す正面図である。 前記実施形態に係るスロットマシンを示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す平面図である。 図3のIV−IV線における拡大断面図である。 前記実施形態に係る結合具であるロックピンを示す拡大斜視図である。 前記実施形態に係る結合具であるロックピンを示す拡大平面図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 図3のVIII−VIII線における拡大断面図である。 本発明の変形例を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るスロットマシン1は、図1及び図2に示すように、スロットマシン1の筐体として箱状に形成されるとともに、図2の如く、前面側に開口となる開口部11が形成された本体キャビネット10と、この本体キャビネット10の内部に着脱自在に設けられる後述する交換ユニット2と、本体キャビネット10の開口部11を開閉するために、本体キャビネット10に回動可能に設けられた前扉3とを備えたものとなっている。
このうち、前扉3は、開口部11の上半分を開閉可能に塞ぐ上扉としての上部前扉30と、開口部11の下半分を開閉可能に塞ぐ下扉としての下部前扉40との二つに分割され、上部前扉30を閉じた状態にしたまま、下部前扉40のみを開閉操作することができるようになっている。
(本体キャビネット10)
本体キャビネット10は、スロットマシン1の遊技を行うのに必要な各種の機器及び装置を収納するものである。具体的に説明すると、本体キャビネット10は、図2の如く、底部に配置された底板12、両側に配置された一対の側板13、頂部に配置された天板14及び背側に配置された背板15を有する筺体である。本体キャビネット10の高さ方向における略中央部分には、一対の側板13の間に水平に架け渡された中板16が設けられている。
このような本体キャビネット10の内部は、中板16により上下に仕切られており、中板16の上方の空間には、スロットマシン1独自の遊技を行うための主要部である交換ユニット2が収納されるようになっている。一方、中板16の下方の空間には、電源装置4及びホッパーユニット5が収納されている。
ここで、電源装置4は、スロットマシン1の全体に電力を供給するものである。この電源装置4の前面には、スロットマシン1への電力供給を入り切りする操作を行うための電源スイッチ4Aと、当選確率の設定を変更するために操作される設定変更スイッチとしての押しボタンスイッチ4Bと、この押しボタンスイッチ4Bによる設定変更操作を有効なものにするためのシリンダー錠型のロータリースイッチ4Cとが設けられている。
ホッパーユニット5は、スロットマシン1の遊技における遊技媒体であるメダルを内部に多数収納可能となった容器を備え、遊技者が入賞した場合に、その容器から入賞役に応じた数量のメダルを遊技者に払い出すものである。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21の内部に回転可能に設けられるとともに、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール24と、これらの回転リール24を回転駆動する図示しない駆動モータと、スロットマシン1の遊技動作を制御するための図示しない遊技制御装置とを含んで構成されたものとなっている。
なお、遊技制御装置は、スロットマシン1の遊技動作を制御するためのCPUを構成するLSIチップを含んで構成され、このLSIチップに遊技動作を制御する各種のソフトウエアがインストールされたものである。
ここで、交換ユニット2の枠体21には、上部前扉30を回動自在に支持する回動支持部25が設けられている。これにより、交換ユニット2は、上部前扉30が装着されたままの状態で、本体キャビネット10に対して取り外すことが可能となっている。
(下部前扉40)
下部前扉40は、図2に示すように、本体キャビネット10の図2中左方に配置された側板13に設けられた回動支持部17により、一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側が図示しない施錠機構によりロック可能となった扉体である。ここで、回動支持部17は、前扉3の一部である下部前扉40の左右の側縁のうち、前面左側(図2中右側)の側縁が回動自在となるように、下部前扉40を片持ち支持するヒンジとなっている。
また、下部前扉40は、その奥行き寸法、換言すると、厚さが上部前扉30よりも大きくされ、これにより、前面が上部前扉30の前面よりも前方に迫り出している。このため、下部前扉40の上面は、上部前扉30の前面から水平に突出した略水平面となっている。この下部前扉40の上面近傍の部分が、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部50となっている。
図1に戻って、操作部50には、図1中右側から、下部前扉40の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴51と、遊技用の遊技媒体であるメダルが投入されるメダル投入口52と、回転リール24の回転を停止させるストップスイッチ53と、メダル投入口52に投入されたメダルのうち該ゲームに賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ54と、回転リール24の回転を開始させるスタートスイッチ55とが設けられている。
操作部50の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル56が設けられている。この下パネル56の裏側には、下パネル56を後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル56の下方には、スロットマシン1の遊技において遊技者に払い出されたメダルを溜めておくためのメダル皿42が設けられている。
また、下部前扉40の裏面には、図2の如く、メダル投入口52に投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダルセレクタ43が設けられている。
(上部前扉30)
上部前扉30は、図2に示すように、前述した枠体21に設けられた回動支持部25により、一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側が図示しない施錠機構によりロック可能となった扉体である。ここで、回動支持部25は、前扉3の一部である上部前扉30が有する左右の側縁のうち、前面左側(図2中左側)の側縁が回動自在となるように、上部前扉30を片持ち支持するヒンジとなっている。
また、上部前扉30の裏面における上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
さらに、上部前扉30の略中央部には、図1及び図2に示すように、回転リール24の図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓32が設けられている。
そして、図柄表示窓32の上方には、後述する液晶表示装置34の動作を制御する制御基板を内部に収納した基板ケース23が設けられている。
上部前扉30の前面における図柄表示窓32の上方には、図1の如く、当該図柄表示窓32の上方を被さるように逆U字形に延びる装飾照明部33が設けられる。この装飾照明部33は、白熱ランプや発光ダイオード等の各種の光源を含んで構成され、入賞の告知や演出等のために光源を点灯あるいは点滅されるものとなっている。
一方、図柄表示窓32の上方には、前述した液晶表示装置34の画面が設けられている。この液晶表示装置34は、動画や静止画等の様々な画像を表示することが可能なカラーディスプレイである。
(基板ケース23)
基板ケース23は、遊技機としてのスロットマシン1の動作の一つである画像表示動作を制御するための制御回路が形成された制御基板を内部に収納するためのものである。
さらに具体的に説明すると、基板ケース23は、図3の如く、ベース体61及び蓋体62の二つに分割可能となった箱状のものであり、内部に制御基板である画像制御基板63を収納するものであり、閉鎖状態で封印可能となったものである。
基板ケース23のベース体61は、一面が開口された箱状に形成されたものであり、図3中左右両方の側縁に設けられた耳部64を有し、この耳部64がネジで上部前扉30の裏面に固定されている。
また、ベース体61の図3中裏側には、液晶表示装置34の画面を構成する液晶パネル34A が嵌め込まれるようになっている。
一方、蓋体62は、透明な合成樹脂を成形したものであり、一面が開口されているとともに、ベース体61の開口を塞ぐことができる箱状に形成されている。
この蓋体62には、ベース体61の開口を塞ぐ天井部62A と、この天井部62A の周縁に沿って形成されるとともに当該天井部62A から垂れ下がる側壁部62B とが設けられている。
このような基板ケース23は、ベース体61と蓋体62とが組み合わされると、ベース体61及び蓋体62の内部に画像制御基板63を収納する収納室65が形成されるようになっている。
また、基板ケース23は、互いに組み合わされたベース体61と蓋体62とが、棒状の結合具であるロックピン90、及び、棒状の接合具であるネジ26で相互に結合されたものとなっている。
ここで、ベース体61は、収納室65の底面を形成する底部61A と、この底部61A の周縁に沿って形成されるとともに、当該底部61A から立ち上がる側壁部61B とを有するものとなっている。
ここにおいて、基板ケース23は、ベース体61の底部61A の内側と蓋体62の天井部62A の内側とを対向させた状態で、ベース体61の側壁部61B 及び蓋体62の側壁部62B を互いに摺動させることで開閉動作が行われる一般的な箱構造を備えている。
そして、ベース体61は、底部61A の平面形が長方形状に形成されたものとなっている。
この底部61A には、画像制御基板63を取り付けるために、二つのボス66A が立設されている。これらのボス66A は、画像制御基板63における図3中下方に位置する二つの角隅部に対応した位置にそれぞれ配置されている。
一方、画像制御基板63の下方の角隅部には、画像制御基板63を取り付けるネジ66を挿通するために、図示しない挿通孔が形成されている。
画像制御基板63の図示しない挿通孔に挿通したネジ66をボス66A に螺合させることによって、画像制御基板63の下方の角隅部が底部61A に取り付けられている。
画像制御基板63の図3中上方の側縁部分は、ベース体61の側壁部61B における図3中上方の一辺を形成する上辺部61C の頂面に固定されるようになっている。
すなわち、側壁部61B の一辺である上辺部61C の頂面には、図4に示すように、側面形状がL字形状の挟持片67が一体成形されている。
画像制御基板63の上辺部61C に沿った端縁部分は、挟持片67の一辺と上辺部61C の頂面との間に挟持され、これにより、上辺部61C の頂面への固定がなされている。
また、蓋体62は、ベース体61側に設けられた側壁部61B の上辺部61C に対応する側壁部62B の上辺部62C の先端縁がベース体61に係止されることによって、側壁部62B の上辺部62C がベース体61に取り付けられている。
すなわち、蓋体62側に設けられた側壁部62B の上方の一辺である上辺部62C の先端部分には、図4の如く、蓋体62の外側に向かって曲がった係止湾曲部68が複数形成されたものとなっている。
これらの係止湾曲部68は、図3の如く、上辺部61C の長手方向に沿って離間して配置されている。
一方、ベース体61には、図4の如く、蓋体62側の係止湾曲部68に対応して、ベース体61の外部から係止湾曲部68を内部に挿通させる挿通スリット69A が形成されている。ベース体61の内部における挿通スリット69A の開口の近傍には、蓋体62側の係止湾曲部68を係止させる係止部69B が設けられている。
蓋体62は、挿通スリット69A の内部に係止湾曲部68が挿通させた状態では、係止湾曲部68が係止部69B に係止され、ベース体61から図4中上方へ離れる方向へ移動することができないようになっている。一方、蓋体62は、挿通スリット69A の内部に係止湾曲部68が挿通させた状態の蓋体62は、係止部69B 及び係止湾曲部68の接触点を回動中心として、図4中反時計方向へ回動させることで、係止湾曲部68を挿通スリット69A の内部から外部へ脱出させることが可能となっている。そして、蓋体62は、係止湾曲部68を挿通スリット69A の内部から外部へ脱出させると、係止湾曲部68の係止部69B による係止が解除され、ベース体61から分離させることが可能となっている。
ロックピン90は、図5〜図7に示すように、棒状に形成された本体部分であるステム部91と、このステム部91の図4中下方に位置する先端部分に設けられ、斜め後方へ突出する返り部92と、ステム部91の後端部分における側面から突出する鍔部93とを備えたものである。そして、ロックピン90は、二つの部材を結合するにあたり、これらの部材を貫通する孔にステム部91が挿通され、返り部92と鍔部93とで、これらの部材を挟み込むことにより、二つの部材の結合を行うものとなっている。
ステム部91は、図5及び図7の如く、後端側に位置するとともに一定の太さとなったストレート部91A と、先端側に位置するとともに、ストレート部91Aの直径に対応した幅の平板状に形成された平板部91B と、ストレート部91A 及び平板部91B を相互に連結する二つの傾斜平面に挟まれて、次第に細くなっていく寸法縮小部91C とを有するものとなっている。
返り部92は、ステム部91の径方向外側へ広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形可能となるようにステム部91に一体成形されたものである。
すなわち、返り部92は、ステム部91に形成された平板部91B との接続部分の近傍に厚さが薄く形成された薄肉部92A と、薄肉部92A よりも先端側に位置する平板状の揺動部92B とを備えたものとなっている。返り部92は、薄肉部92A が弾性変形することにより、揺動部92B が所定の角度範囲で揺動可能となっている。
ここで、ステム部91の平板部91B は、返り部92の揺動部92B が接近方向に揺動した際に、揺動部92B との干渉を避けるための逃げを形成するものとなっている。
これにより、返り部92は、薄肉部92A が弾性変形して揺動部92B が揺動すると、ステム部91の平板部91B にほぼ接する位置まで揺動部92B が揺動可能となっており、ステム部91の平板部91B にほぼ接する位置まで揺動部92B が揺動すると、ステム部91の外形寸法の範囲内にほぼ全体が収まるように形成されている。
また、薄肉部92A は、揺動部92B をステム部91の平板部91B から遠ざかる回転方向に揺動させる外力が揺動部92B に加わった際に、充分小さな外力で確実に切断される厚さとなっている。
そして、返り部92は、揺動部92B がステム部91の平板部91B から遠ざかる回転方向に所定揺動角度以上揺動されると、薄肉部92A が切断されるようになっている。
これにより、ロックピン90は、揺動部92B が平板部91B から遠ざかる回転方向に揺動され、その揺動角度がある程度以上に大きくなると、揺動部92B がステム部91から分離するようになっており、換言すると、複数の破片に破壊されるように形成されている。
鍔部93は、外周縁が返り部92の先端よりも、図5〜図7の如く、ステム部91の径方向外側へより大きく広がっているものである。
この鍔部93には、図6に示すように、外周縁が返り部92の先端よりも外側に位置する円環状のリング部93A と、ステム部91のストレート部91A の外周面から突出するとともに、リング部93A をステム部91のストレート部91A に連結するスポーク部93B と、リング部93A から径方向外側へ突出するように形成されたタグ部93C とが設けられている。
ここで、スポーク部93B は、厚さの薄い帯状に形成されたものとなっている。換言すると、スポーク部93B は、リング部93A をステム部91の軸方向に沿って移動させる外力がリング部93A に加わった際に、充分小さな外力で確実に切断される厚さとなっている。
そして、鍔部93は、タグ部93C がステム部91の軸方向に沿って引っ張られる等により、リング部93A がステム部91の軸方向に沿って移動され、その移動距離がある程度大きくなると、スポーク部93B が切断されるようになっている。
これにより、ロックピン90は、リング部93A がステム部91の軸方向に沿って所定移動距離移動以上移動されると、リング部93A がステム部91から分離するようになっており、換言すると、複数の破片に破壊されるように形成されている。
このようなロックピン90は、図3に示すように、蓋体62の側壁部62B における図3中下方の一辺を形成する下辺部62D の近傍に位置する部分と、ベース体61の側壁部61B における図3中下方の一辺を形成する下辺部61D の近傍に位置する部分とを相互に結合するものとなっている。
すなわち、蓋体62側に設けられた側壁部62B の下辺部62D の中央近傍には、ロックピン90及びネジ26によってベース体61に結合される被結合部27が設けられている。
一方、蓋体62側に設けられた側壁部62B の下辺部62D の中央近傍には、ロックピン90及びネジ26で蓋体62を結合させる結合部28が設けられている。
蓋体62側に設けられた被結合部27は、図8に示すように、蓋体62の天井部62A の表面から内側に凹んだ凹部29の底面を形成するものとなっている。
この被結合部27は、ロックピン90を挿通させるロックピン挿通孔70と、ネジ26を挿通させるネジ挿通孔71とを備えたものとなっている。
ここにおいて、蓋体62には、結合具であるロックピン90のステム部91及び返り部92を挿通させるためのロックピン挿通孔70が形成されている。
ロックピン挿通孔70の内径は、ロックピン90のステム部91及び返り部92が挿通可能、且つ、ロックピン90の鍔部93が挿通不可能な寸法となっている。
図3に戻って、ベース体61側に設けられた結合部28は、側壁部62B の下辺部62D に一体的に形成されたものであり、下辺部62D の内側面から内側に突出している。
この結合部28の図3中両側の側部は、図8にも示すように、全体が開口された開口部28A となっている。
また、結合部28には、図8に示すように、蓋体62側に形成されたロックピン挿通孔70に対応する位置に形成された留め部72A と、ロックピン挿通孔70に挿通されたロックピン90の返り部92を挿通させるために留め部72A に開口された返り部挿通孔72と、蓋体62側に形成されたネジ挿通孔71に挿通されたネジ26と螺合するネジ螺合部73とが設けられている。
ここで、ベース体61の底部61A の裏側は、図8に示すように、当該ベース体61の裏側に嵌め込まれた液晶パネル34A によって覆われている。これにより、ベース体61の裏側の空間61E は、液晶パネル34A で封鎖されるようになっている。
ここにおいて、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72は、ベース体61及び蓋体62のそれぞれにおける互いに対応する位置に設けられている。
そして、ベース体61と蓋体62とが組み合わされて基板ケース23が形をなすと、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72が相互に連通し、ロックピン90は、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の両方に挿通可能となっている。
ベース体61側に設けられた留め部72A の図8中下方には、返り部挿通孔72を通過したロックピン90の返り部92を収納する返り部室74が設けられている。
また、留め部72A には、返り部挿通孔72の返り部室74に臨む開口の周囲に形成されているとともに、返り部挿通孔72を通り抜けたロックピン90の返り部92を係止させる係止部75が設けられている。
ここで、ベース体61側に設けられた側壁部61B の下辺部61D の側面には、返り部室74の内部空間を外部空間に連通させるための外部排出孔76が開口されている。
返り部挿通孔72は、ロックピン90の返り部92が窄んだ状態で内部を挿通可能となっているとともに、返り部92の入口側が出口側よりも広がるようにベース体61に設けられたテーパー状の孔である。
返り部室74は、返り部挿通孔72の奥で当該返り部挿通孔72と連通するように形成されているとともに、広がった状態のロックピン90の返り部92を収納可能なサイズを有する部屋となっている。
係止部75は、前述したように返り部室74に臨んで開口する返り部挿通孔72の開口の周囲に形成されて、当該返り部挿通孔72を通り抜けたロックピン90の返り部92を後退不可能に係止させるものである。
ロックピン90は、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の両方を通過した返り部92が係止部75に係止されると、鍔部93と返り部92との間に、蓋体62側の被結合部27とベース体61側の結合部28とを両側から挟み込み、これにより、被結合部27と結合部28とを結合するようになっている。
換言すると、ベース体61及び蓋体62は、収納室65を形成するように組み合わされると、前述したように、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72が互いに連通して、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の内部にロックピン90が挿通可能な状態となるように形成されている。
そして、ベース体61及び蓋体62は、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の内部にロックピン90が挿通可能な状態で、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の内部に挿通されたロックピン90の返り部92が係止部75に係止されると、ロックピン90の鍔部93と返り部92との間に挟み込まれて、互いに結合されるように形成されている。
被結合部27と結合部28とを結合しているロックピン90をロックピン挿通孔70から引き抜く力を加えると、鍔部93のリング部93A がステム部91から分離する、あるいは、返り部92の揺動部92B がステム部91から分離するようになっており、換言すると、複数の破片に破壊されるように形成されている。
外部排出孔76は、返り部室74の内部空間を外部空間に連通させるとともに、返り部室74から外部空間へ向かって延出する延出方向が、返り部挿通孔72における返り部の挿通方向と交差する方向となった孔である。
この際、ロックピン90が複数の破片に破壊され、返り部92の揺動部92B がステム部91から分離した場合、複数に破壊された破片である返り部92の揺動部92B が、外部排出孔57を通じて外部へ取り出し可能となっている。
また、外部排出孔76は、ベース体61及び蓋体62がロックピン90で相互に結合されると、蓋体62側に設けられた側壁部62B の下辺部62D によって全体が覆われるように形成されている。
さらに、ベース体61には、画像制御基板63を収納する収納室65と、返り部室74の内部空間とを仕切る仕切壁77が設けられている。
ここで、ベース体61及び液晶パネル34A の間に形成されている空間61E と、収納室65の内部空間とは、結合部28の開口部28A を通じて相互に連通している。
この仕切壁77は、ロックピン90が複数の破片に破壊され、返り部92の揺動部92B がステム部91から分離した場合、複数の破壊された破片である返り部92の揺動部92B が、ベース体61及び液晶パネル34A の間に形成されている空間61E の内部に入り込まないように、当該空間61E へと続く揺動部92B の進路を塞ぐものとなっている。
そして、収納室65の内部空間と空間61E とが結合部28の開口部28A を通じて相互に連通していることから、仕切壁77は、収納室65へと続く揺動部92B の進路を塞ぐものにもなっている。
なお、液晶パネル34A の空間61E に臨む面には、液晶パネル34A の内部に冷却用の空気を取り込む通気口や、外部と信号をやり取りするためや、電力を供給受けるためのコネクタを挿通させるコネクタ挿通口等が開口されている。これらの開口のうち、ロックピン90の破片が内部に進入可能なサイズのものは、異物進入防止用のルーバー等が設けられ、ロックピン90の破片が内部に進入しないように形成されている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、基板ケース23を形成するベース体61及び蓋体62のそれぞれに返り部挿通孔72及びロックピン挿通孔70を設けるとともに、返り部挿通孔72の奥に、この返り部挿通孔72と連通する返り部室74を設け、返り部室74に臨む返り部挿通孔72の開口の周囲にロックピン90の返り部92を係止させるようにしたので、収納室65を形成するようにベース体61及び蓋体62を組み合わせると、ロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72が相互に連通し、この状態でロックピン90をロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72の内部に挿入していき、返り部92が返り部挿通孔72を通過すると、ベース体61及び蓋体62がロックピン90の鍔部93と返り部92との間に挟み込まれ、これにより、ベース61体と蓋体62とを相互に結合することができる。
また、返り部室74から外部空間へ向かって延出する外部排出孔76を設け、この外部排出孔76の外部空間へ向かって延出する延出方向が返り部挿通孔72における返り部92の挿通方向と交差する方向としたので、基板ケース90を開放したために、換言すると、ベース体61から蓋体62を取り外すためにロックピン90を破壊し、ロックピン90の返り部92を含む破片(例えば、揺動部92B )が返り部室74に残り、この破片がロックピン挿通孔70及び返り部挿通孔72を通じて取り出すことが困難でも、外部排出孔76を通じて外部へ揺動部92B を容易に排出させることが可能となり、これにより、画像制御基板63の修理等のために、基板ケース23を開放しても、破壊されたロックピン90の返り部92を含む破片(例えば、揺動部92B )の除去が容易に行え、しかも、従来のように、接着した封印部材を剥がす必要もなく、その後、基板ケース23の閉鎖も容易に行え、且つ、基板ケース23の再利用もでき、従って、修理コストを低減できる。
そして、破壊されたロックピン90の返り部92を含む破片を排出するための外部排出孔76は、ベース体61及び蓋体62をロックピン90で相互に結合すると、蓋体62の側壁部62B によって全体が覆われるようになっているので、ロックピン90の返し部92を封印する封印部材を独立した部品として設ける必要がなくなる。
ここで、蓋体62を透明な合成樹脂で形成したので、基板ケース23を不正に開くと、ロックピン90が複数の破片に破壊され、外部から目視で、ロックピン90が破壊されたことを確認でき、これにより、基板ケース23の開放の痕跡を残すことができるとともに、基板ケース23に対する不正行為の発見も容易となり、この点からも、封印部材を独立した部品として設ける必要がなくなり、従って、修理コストの低減だけでなく、部品数を削減できるので、基板ケース23の製造コストを低減することもできる。
そして、基板ケース23の構造として、ベース体61の底部61A の内側と蓋体62の天井部62A の内側とを対向させた状態で、ベース体61の側壁部61B 及び蓋体62の側壁部62B を互いに摺動させることで開閉動作が行われる一般的な箱構造を採用したので、基板ケース23の構造が簡略化され、この点からも、基板ケース23の製造コストを低減することができる。
また、ベース体61に、収納室65と返り部室74の内部空間とを仕切る仕切壁77を設け、この仕切壁77で、破壊されたロックピン90の破片が収納室65の内部に入り込まないようにしたので、収納室65の画像制御基板63とベース体61との間に等の除去しにくい部位にロックピン90の破片が進入することを未然に防止でき、従って、破壊されたロックピン90の破片の除去を容易に行うことができ、この点からも、修理コストを低減することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
すなわち、前記実施形態では、蓋体に、結合具の本体部分及び返り部を挿通させるための挿通孔を形成したが、これに限らず、ベース体に、結合具の本体部分及び返り部を挿通させるための挿通孔を形成してもよい。
また、前記実施形態では、ベース体に、結合具の返り部が挿通可能となっている返り部挿通孔と、返り部を収納する返り部室と、返り部を係止させる係止部と、返り部室から外部空間へ向かって延出する外部排出孔とを形成したが、これに限らず、ベース体に、結合具の本体部分及び返り部を挿通させるための挿通孔を形成して場合には、蓋体に、返り部挿通孔、返り部室、係止部、及び、外部排出孔を形成してもよい。
さらに、制御基板としては、液晶表示装置の動作を制御する画像制御基板に限らず、遊技機の遊技動作を制御するメイン制御基板、あるいは、遊技機の演出動作を制御するサブ制御基板でもよい。
また、結合具としては、前記実施形態における鍔部が分離可能に設けられたものに限らず、本体部分に鍔部が一体成形されて、鍔部が分離困難となったものでもよく、結合具の具体的な構造や形状は、実施にあたり適宜選択することができる。
さらに、外部排出孔としては、返り部室から外部空間へ向かって延出する延出方向が返り部挿通孔における返り部の挿通方向と交差する方向となったものに限らず、図9に示すように、返り部室74から外部空間へ向かって延出する延出方向が返り部挿通孔72における返り部92の挿通方向と平行に形成され、ベース部61の底側に臨んで開口された外部排出孔76A でもよい。
このように、ベース部61の底側に臨んで開口された外部排出孔76A を採用する場合には、図9の如く、蓋部62に設けられた側壁部62B の下辺部62D に、当該下辺部62D の先端縁から内側、すなわち、ベース部61側へ延びる鍔部62E を設け、この鍔部62E で外部排出孔76A を塞ぐようにすることが好ましい。
このような外部排出孔76A を採用すれば、ロックピン90が破壊された際に、鍔部93からステム部91が分離して、ステム部91を含んだ破片が発生しても、ステム部91を含んだ破片を外部排出孔76A から取り出すことができる。
なお、図8の如く、返り部室74から外部空間へ向かって延出する延出方向が返り部挿通孔72における返り部92の挿通方向と交差する方向となった外部排出孔76でも、返り部室74及び外部排出孔76の図8中上下方向に沿ったサイズを拡張すれば、ステム部91を含んだ破片が発生しても、ステム部91を含んだ破片を外部排出孔76から取り出すことができる。
また、遊技機としては、スロットマシンに限らず、パチンコ機等でもよく、本発明は、電子回路等が組まれている制御基板を収納する基板ケースを備えた遊技機全般に適用することができる。
1 遊技機としてのスロットマシン 23 基板ケース
61 ベース体 61A 底部
61B 側壁部 62 蓋体
62A 天井部 62B 側壁部
63 制御基板としての画像制御基板 65 収納室
70 挿通孔としてのロックピン挿通孔 72 返り部挿通孔
74 返り部室 75 係止部
76,76A 外部排出孔 77 仕切壁
90 結合具としてのロックピン 91 本体部分としてのステム部
92 返り部 93 鍔部

Claims (4)

  1. 遊技機の動作を制御するための制御回路が形成された制御基板を内部に収納するために、一面が開口された箱状に形成されたベース体と、一面が開口されているとともに前記ベース体の開口を塞ぐことができる箱状に形成された蓋体とを有し、前記ベース体と前記蓋体とが組み合わされると、前記ベース体及び前記蓋体の内部に前記制御基板を収納する収納室が形成され、且つ、互いに組み合わされた前記ベース体と前記蓋体との結合に棒状の結合具が用いられる基板ケースであって、
    前記ベース体には、制御基板が取り付けられる底部と、この底部の周縁に沿って形成されるとともに当該底部から立ち上がる側壁部とが設けられ、
    前記蓋体には、前記ベース体の開口を塞ぐ天井部と、この天井部の周縁に沿って形成されるとともに当該天井部から垂れ下がる側壁部とが設けられ、
    前記結合具には、棒状に形成された本体部分と、この本体部分の先端部分に設けられ、斜め後方へ突出するとともに、広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形可能な返り部と、前記本体部分の後端部分における側面から突出するとともに、外周縁が前記返り部の先端よりも径方向外側に広がっている鍔部とが設けられ、
    この結合具は、複数の破片に破壊されるように形成されたものであり、
    前記ベース体及び前記蓋体の一方には、前記結合具の前記本体部分及び前記返り部を挿通させるための挿通孔が形成され、
    この挿通孔の内径は、前記本体部分及び前記返り部が挿通可能、且つ、前記鍔部が挿通不可能な寸法とされ、
    前記ベース体及び前記蓋体の他方には、窄んだ状態の前記返り部が内部を挿通可能となっている返り部挿通孔と、この返り部挿通孔の奥で当該返り部挿通孔と連通するように形成されているとともに、広がった状態の前記返り部を収納可能なサイズを有する返り部室と、この返り部室に臨んで開口する前記返り部挿通孔の開口の周囲に形成されて、当該返り部挿通孔を通り抜けた前記返り部を後退不可能に係止させる係止部と、前記返り部室の内部空間を外部空間に連通させる外部排出孔とが設けられ、
    前記挿通孔及び前記返り部挿通孔は、前記ベース体及び前記蓋体のそれぞれにおける互いに対応する位置に設けられ、
    前記ベース体及び前記蓋体は、前記収納室を形成するように組み合わされると、前記挿通孔及び前記返り部挿通孔が互いに連通して、その内部に前記結合具が挿通可能な状態となり、この状態で前記挿通孔及び前記返り部挿通孔の内部に挿通された前記結合具の前記返り部が前記係止部に係止されると、前記結合具の前記鍔部と前記返り部との間に挟み込まれて、互いに結合されるように形成され、
    前記結合具が複数の破片に破壊された場合、複数に破壊された破片のうち、少なくとも前記返り部を含む破片は、前記外部排出孔を通じて外部へ取り出し可能とされ、
    前記外部排出孔は、前記ベース体及び前記蓋体を前記結合具で相互に結合すると、前記ベース体及び前記蓋体の一方によって全体が覆われるように形成され、
    前記返り部挿通孔における前記返り部の挿通方向は、前記返り部挿通孔の位置における前記蓋体を前記ベース体へ取り付ける方向(以下、「取付方向」とする。)と同一方向に形成され、
    前記係止部が前記返り部を後退不可能に係止することで前記外部排出孔が前記ベース体及び前記蓋体の一方によって覆われた状態のまま前記蓋体が前記ベース体から引き離される方向への移動が阻止されるように形成され
    前記挿通孔、前記返り部挿通孔、前記返り部室及び前記係止部は、前記ベース体及び前記蓋体のうち前記返り部室を有する方の前記側壁部で囲まれた領域の内側に形成されていることを特徴とする基板ケース。
  2. 前記外部排出孔は、
    前記返り部室から外部空間へ向かって延出する延出方向が前記返り部挿通孔における前記返り部の挿通方向と交差する方向となったものであり、
    前記ベース体及び前記蓋体のうち前記返り部室を有する方の前記側壁部において前記返り部室と外部空間とが連通するように外部空間に向かって開口し、
    且つ、
    前記蓋体を前記ベース体へ取り付ける前記取付方向へ移動させて前記ベース体及び前記蓋体を前記結合具で相互に結合すると、前記ベース体及び前記蓋体のうち前記挿通孔を有する方の前記側壁部の内面側によって全体が覆われるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板ケース。
  3. 前記ベース体及び前記蓋体の一方には、前記収納室と、前記返り部室の内部空間とを仕切る仕切壁が設けられ、
    この仕切壁は、前記返り部を含む破片が前記収納室の内部に入り込まないように、前記返り部を含む破片が前記収納室へ向かう進路を塞ぐものとなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の基板ケース。
  4. 遊技機の動作を制御するための制御回路が形成された制御基板を内部に収納するために、一面が開口された箱状に形成されたベース体と、一面が開口されているとともに前記ベース体の開口を塞ぐことができる箱状に形成された蓋体とを有し、前記ベース体と前記蓋体とが組み合わされると、前記ベース体及び前記蓋体の内部に前記制御基板を収納する収納室が形成され、且つ、互いに組み合わされた前記ベース体と前記蓋体との結合に棒状の結合具が用いられる基板ケースを備えた遊技機であって、
    前記ベース体には、制御基板が取り付けられる底部と、この底部の周縁に沿って形成されるとともに当該底部から立ち上がる側壁部とが設けられ、
    前記蓋体には、前記ベース体の開口を塞ぐ天井部と、この天井部の周縁に沿って形成されるとともに当該天井部から垂れ下がる側壁部とが設けられ、
    前記結合具には、棒状に形成された本体部分と、この本体部分の先端部分に設けられ、斜め後方へ突出するとともに、広がった状態から窄んだ状態へ弾性変形可能な返り部と、前記本体部分の後端部分における側面から突出するとともに、外周縁が前記返り部の先端よりも径方向外側に広がっている鍔部とが設けられ、
    この結合具は、複数の破片に破壊されるように形成されたものであり、
    前記ベース体及び前記蓋体の一方には、前記結合具の前記本体部分及び前記返り部を挿通させるための挿通孔が形成され、
    この挿通孔の内径は、前記本体部分及び前記返り部が挿通可能、且つ、前記鍔部が挿通不可能な寸法とされ、
    前記ベース体及び前記蓋体の他方には、窄んだ状態の前記返り部が内部を挿通可能となっている返り部挿通孔と、この返り部挿通孔の奥で当該返り部挿通孔と連通するように形成されているとともに、広がった状態の前記返り部を収納可能なサイズを有する返り部室と、この返り部室に臨んで開口する前記返り部挿通孔の開口の周囲に形成されて、当該返り部挿通孔を通り抜けた前記返り部を後退不可能に係止させる係止部と、前記返り部室の内部空間を外部空間に連通させる外部排出孔とが設けられ、
    前記挿通孔及び前記返り部挿通孔は、前記ベース体及び前記蓋体のそれぞれにおける互いに対応する位置に設けられ、
    前記ベース体及び前記蓋体は、前記収納室を形成するように組み合わされると、前記挿通孔及び前記返り部挿通孔が互いに連通して、その内部に前記結合具が挿通可能な状態となり、この状態で前記挿通孔及び前記返り部挿通孔の内部に挿通された前記結合具の前記返り部が前記係止部に係止されると、前記結合具の前記鍔部と前記返り部との間に挟み込まれて、互いに結合されるように形成され、
    前記結合具が複数の破片に破壊された場合、複数に破壊された破片のうち、少なくとも前記返り部を含む破片は、前記外部排出孔を通じて外部へ取り出し可能とされ、
    前記外部排出孔は、前記ベース体及び前記蓋体を前記結合具で相互に結合すると、前記ベース体及び前記蓋体の一方によって全体が覆われるように形成され、
    前記返り部挿通孔における前記返り部の挿通方向は、前記返り部挿通孔の位置における前記蓋体を前記ベース体へ取り付ける方向(以下、「取付方向」とする。)と同一方向に形成され、
    前記係止部が前記返り部を後退不可能に係止することで前記外部排出孔が前記ベース体及び前記蓋体の一方によって覆われた状態のまま前記蓋体が前記ベース体から引き離される方向への移動が阻止されるように形成され
    前記挿通孔、前記返り部挿通孔、前記返り部室及び前記係止部は、前記ベース体及び前記蓋体のうち前記返り部室を有する方の前記側壁部で囲まれた領域の内側に形成されていることを特徴とする遊技機。
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