以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の健診データ収集システムのシステム構成を示す図である。
図1において、100は受付端末である。受付端末100は、ハンディターミナル又はノート型パーソナルコンピュータ等であり、本体にRF−IDのリーダライタ27(図2)が着脱可能に接続されている。なお、上記RF−IDのリーダライタ27(図2)は本体内に内蔵しても勿論構わない。
また、受付端末100には、不図示のバーコードリーダが接続されている。そして、受付端末100のメモリ22(図2)には、受診者の受診者ID、健診番号、氏名、性別、年齢又は生年月日を含む受診者情報を記憶する受診者ファイルと、バーコードリーダが読み取った画像ファイル中のバーコードを識別して文字データに変換するプログラムや後述する受付処理プログラム(図3)が記憶されている。
管理端末150もハンディターミナル又はノート型パーソナルコンピュータ等であり、本体にRF−IDのリーダライタ27が着脱可能に接続されている。また、管理端末150のメモリ22には、健診結果ファイルと、後述する回収処理プログラム(図13)が記憶されている。
健診工程端末A(111)〜N(129)のメモリ22(図2)には、図4の制御プログラムと、図5乃至図12に示す各健診工程別の処理プログラムと、各プログラムで使用する画面情報(ディスプレイ25に図16乃至図22に示す画面を表示するためのデータであり、各プログラムの中に含めても良い)と、図14乃至図15に示すメニューと各処理プログラムを関連付けるための関連付情報ファイルと、各健診機器の機器設定情報(健診工程端末A(111)〜N(129)の設定情報)と、各健診機器とのデータのやり取りに用いられる通信プログラム(Bluetooth(登録商標),IrDA、TCP/IP等の各通信手順やプロトコルに対応した通信プログラム)が記憶されている。なお、上記各通信プログラムの少なくとも一部をオペレーションシステムに含めても良い。各健診工程端末には同一のプログラム(制御プログラム、全処理プログラム、通信プログラム及びこれらプログラム用の画面情報や関連付情報ファイル)と全健診機器の機器設定情報が記憶されているので、メニューで特定の健診工程(例えば血液検査)を選択するだけで任意の健診工程端末を任意の健診工程において使用することができる。
健診機器A(110)〜N(128)は、健診に使用する例えばX線撮影装置や血圧計、心電図測定器等の各種検査機器であり、健診工程端末A(111)〜N(129)とのデータのやり取りを可能にする外部インタフェース(例えばBluetooth(登録商標)やIrDA等)を備えている。また、健診機器A(110)〜N(128)は、健診工程端末A(111)〜N(129)と有線のケーブル(USBやIEEE1394、パラレル転送用ケーブル等)で接続しても良く、ピアツーピアやTCP/IP、FTP等で通信しても良い。
記録媒体160は、各受診者が持ち運んで健診者情報(例えば健診者IDや健診番号は氏名、性別、年齢又は生年月日)や各健診工程の検査データや通過データを記憶するための媒体であり、例えばRF−IDやICカード、各種メモリカードを含むが、これらに限らずおよそデータの記憶/更新が可能で持ち運びが可能な程度に小型な記録媒体(例えばUSBメモリ等)であれば良い。又、以下の説明では記録媒体160内にコントローラを有するものとしているが、記録媒体160内にコントローラを有さずに、リーダライタ27から指定されたアドレスに指定されたデータを記憶し、あるいは更新できる構成でも構わない。
なお、図1において、健診機器A110と健診工程端末A111のように2つが実線で結ばれている場合は、両者がケーブル(有線)で接続されていることを意味し、健診機器B112と健診工程端末B113のように2つが点線で結ばれている場合は両者が無線や赤外線で接続されていることを意味し、健診機器C114と健診工程端末C115のように2つが結ばれていない場合は両者が接続されておらず、健診機器C114の検査結果を健診工程端末C115に手入力する場合を示している。
図2は、本発明の実施形態の各種端末(受付端末、各健診工程端末、管理端末)のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、CPU21、メモリ22、ROM23、通信アダプタ24、ディスプレイ25、キーボード26、はそれぞれシステムバス20を介して互いに接続されている。
システムバス20は、例えば、PCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。また、図2では、各バス間の接続用チップやキーボードインタフェースやディスプレイインタフェース等の各種インタフェースは省略されている。
CPU21は、四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアやソフトウェアの制御を行う。メモリ22は、オペレーションシステムや以下に示す各端末で実行されるフローチャートのステップに対応する部分を実行するためのアプリケーションプログラム(画面表示のための画面情報を含む)や、前述した各種データやファイルを記憶しており、本実施例ではメモリ22は不揮発性のメモリを使用している。
なお、各種端末に不図示のハードディスクや大容量フラッシュメモリ等により構成されるいわゆるシリコンディスクを更に備え、このハードディスクやシリコンディスクにオペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラム等を記憶し、実行時にはこのハードディスクやシリコンディスクから各プログラムをメモリ22に読み出して実行する形態も勿論可能である。
ROM23には、オペレーションシステムと協働してハードディスク等への入出力を司るいわゆるBIOS等が記憶される。
通信アダプタ24は、CPU21によって制御されるオペレーションシステムの通信プログラムと協働して不し図示の通信回線を介した外部(例えば後述する図10のステップS1033や図11のステップS1133での他の健診工程端末)との通信を行う。
ディスプレイ25は、画面を表示しタッチパネルを兼ねており、キーボード26は各種指示や数値を入力するために用いられる。
リーダライタ27は、記録媒体160からデータを読込んだり、逆に記録媒体160にデータを書込むためのものである。なお、読み込み書込みの方法は、記憶媒体160をリーダライタ27に挿入/接触させる接触式であるか、データの読み書きのために記憶媒体160とリーダライタ27が接触する必要がない非接触式であるかは問わない。又リーダライタ27は記録媒体160の種類に対応してデータの記憶/更新ができるものを使用することは言うまでもない。
次に図3のフローチャートを用いて本実施形態の処理を説明する。
図3は、本発明の受付端末における受付処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、図3のステップS321乃至ステップS327は受付端末100のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、受付端末100のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS301は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。
まずステップS321では、受付端末100のCPU21は、受付端末100のディスプレイ25に図16に示す受付入力画面を表示し、該受付入力画面の"健診リスト読込"ボタン167部分がタッチされると、外部から受信したあるいは受付端末100に備えたUSB端子に挿入されたUSBメモリから当日の受診者の一覧データである受診者ファイルを読込んでメモリ22に記憶する。
ステップS322では、受付端末100のCPU21は、外部から受信したあるいは受付端末100に備えたUSB端子に挿入されたUSBメモリから当日の健診工程の一覧データである健診工程情報ファイルを読込んでメモリ22に記憶する。なお、健診工程情報ファイルは、各健診工程における検査データ又は通過データの初期値を含んでいる。
ステップS323では、図16に示す受付入力画面で"健診番号設定"ボタン164部分がタッチされると、受付端末100のCPU21は、不図示の健診番号の初期値設定画面をディスプレイ25に表示し、例えば01234567といった検査番号の初期値設定処理を行った後、図16の画面に戻す。なお、この検査番号初期値設定処理は、1回の健診の最初にのみ行うものとする。
ステップS324では、図16に示す受付入力画面で"受診票スキャン"ボタン165部分をタッチされると、受付端末100のCPU21は、受付端末100に接続されているスキャナが読込み可能に制御する。そして、各受診者が予め記入して持参した受診票(各受診者が自覚症状等を記入する一種の問診票)がスキャナにセットされて、該受診票の読み込み指示がなされると、受付端末100のCPU21は、該受診票をスキャンして、受付端末100のバーコード認識プログラムにより該受診票に予め印刷された一意のバーコードを認識してテキストデータ(受診者ID)に変換し、メモリ22に記憶する。なお、上記スキャナはバーコードリーダであってもよい。
ステップS325では、受付端末100のCPU21は、ステップS324でメモリ22に記憶された受診者IDとステップS321でメモリ22に記憶された受診者ファイルを照合して、受診者IDが受診者ファイル中に存在するか判定し、存在しない場合は、不図示のステップにおいて、不図示のエラーメッセージをディスプレイ25に表示して処理をステップS324に戻す。
一方、ステップS325で、受診者IDが受診者ファイル中に存在すると判断した場合には、受付端末100のCPU21は、該当する受診者IDの受診者情報(例えば、受診者氏名、性別、年齢)を受診者ファイルから読み出してメモリ22に記憶し、処理をステップS326に進める。なお、受診者情報の年齢の代わりに生年月日を記憶しても良い。
ステップS326では、受付端末100のCPU21は、ステップS323で設定した健診番号の初期値に1を加えて健診番号を採番する。
ステップS327では、受付端末100のCPU21は、健診番号と健診工程情報と受診者情報(受診者ID、受診者氏名、性別、年齢)を、各受診者が持参した記憶媒体160に送信し、ステップS324に処理を戻す。
ステップS301では、記録媒体160のコントローラは、受付端末100から健診番号と健診工程情報と受診者情報を受信すると、該受信した健診番号と健診工程情報と受診者情報を記録媒体160の不図示の記憶部に書込む(記憶する)。これにより、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に、当該受診者の健診者情報(例えば健診者IDや健診番号は氏名、性別、年齢又は生年月日)が記録されることになる。
次に図4は本発明の各健診工程端末における全体処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、図4のステップS421乃至ステップS426は各健診工程端末(健診工程端末A(111)〜N(129))のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。以下、健診工程端末A111で実行されるものとして説明するが、他の健診工程端末でも同様である。
まず、健診工程端末A111の電源がオンにされて健診工程端末A111が起動されると、ステップS421で、健診工程端末A111のCPU21は、図17に示す健診システムメニューを初期メニューとしてディスプレイ25に表示する。詳細には、CPU21は、図14に示す関連付情報ファイルをメモリ22から読み出して、該読み出した関連付情報ファイル内のメニュー情報(メニュー,メニュー名等)に基づいて図17に示す健診システムメニューを表示するように制御する。
図14は、本発明の関連付情報ファイルの一例を示す図である。図14に示すように、関連付情報ファイルは、メニュー,メニュー名,メニューを選択した場合に実行する処理プログラム名,健診機器の設定情報を記録した機器情報ファイル名等の情報を含む。
図17は、本発明の健診工程端末における初期メニュー画面の一例を示す図である。
ここで図17の"各種設定"ボタン172をタッチしてサブメニューを表示し各サブメニューをタッチして入力や編集を行なうことで、Bluetooth(登録商標)やIrDA等の各種通信手順の設定や図10のステップS1032や図11のステップS1133で読込む送信先端末の指定や健診工程担当者の氏名等の設定や新たな健診機器の設定ファイルの読込み等を実行することができ、これらの各設定データはメモリ22に記憶される。
また、図17に示す健診システムメニューの「1.視力検査」〜「11.癌簡易検査」は、各健診工程のプログラムを起動するためのタッチボタンであり、「1.視力検査」〜「11.癌簡易検査」のいずれかのボタン(例えば「10.身長・体重」ボタン)がタッチされると、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS422に進め、"選択"ボタンがタッチされると、処理をステップS423に進める。
ステップS423では、健診工程端末A111のCPU21は、メモリ22に記憶されているな関連付け情報ファイルが図15に示すように同一選択されたメニューに対して複数のメニュー(1−1と1−2)が存在する場合、つまり例えばメニューに枝番がついている場合は、この複数の機器情報ファイルに対応する機器情報ファイル名から機器名称を読み出して不図示の画面に表示し、複数のうち一つがタッチにより選択されると処理をステップS424に進める。
図15は、本発明の関連付情報ファイルの他の例を示す図である。
一方、ステップS423で、メモリ22に記憶されているな関連付け情報ファイルが同一選択されたメニューに対して複数のメニューが存在しないと判断した場合(図14に示す場合)には、健診工程端末A111のCPU21は、そのまま処理をステップS424に進める。
ステップS424では、選択されたメニュー(及び機器)に基づいて、メモリ22に記憶されている図14又は図15に示すような関連付け情報ファイルの選択されたメニューに該当する機器設定情報ファイル名がメモリ22のワークエリアに読込まれる。
例えば、関連付け情報ファイルが図14に示す内容であり、"10.身長・体重"が選択された場合は、健診工程端末A111のCPU21は、選択に応じて機器設定情報ファイル名"fashigwei"及び対応する処理プログラム名"prohigwei"が読み込む。
次に、ステップS425では、健診工程端末A111のCPU21は、ステップS424で読み込んだプログラム名のプログラムを実行し、処理プログラム画面をディスプレイ25に表示する。例えば、ステップS425では、処理プログラム名"prohigwei"を実行し、図19に示すような身長・体重を測定するための画面をディスプレイ25に表示する。
図19は、本発明の健診工程端末における処理プログラム画面の一例を示す図である。
この工程により、操作者が選択したメニューに対応する処理プログラムが実行されて、所望の健診工程における処理を実行できる。
次に、ステップS426では、健診工程端末A111のCPU21は、処理プログラム画面の"メニュー"ボタン(図19に示すディスプレイ25の画面では、左下の"メニュー"ボタン196)へのタッチを検知するまで、プログラムの実行を継続し、"メニュー"ボタンへのタッチを検知した場合は、処理をステップS421に戻す。
次に図5のフローチャートを説明する。
図5は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第一のプログラム)のフローチャートの一例を示す図である。なお、図5のステップS521乃至ステップS533は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、S511乃至ステップS516は各健診機器のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診機器のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS501乃至ステップS503は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末A111,健診機器A110で実行されるものとして説明する。
また、ここでは、特に図17の健診システムメニューで"10.身長・体重"ボタン171がタッチされ、図19に示す身長・体重測定用の画面が表示された場合を例に処理を説明する。
但し、図5の処理においては検査データの送信を健診機器側の操作で開始しているため(ステップS513)、図19の画面では"データ受信"ボタン194は存在しない。また、図19の画面の初期状態では、健診者IDや健診番号や氏名、性別、年齢や身長及び体重、BMI値やBMI値の判定結果は表示されない。
まずステップS521では、健診工程端末A111のCPU21は、ディスプレイ25(タッチパネルを兼ねる)やリーダライタ27への操作を判定し、処理をステップS522に進める。
ステップS522では、健診工程端末A111のリーダライタ27にカード(記録媒体160)がタッチしたかを判定する。
ステップS522で、リーダライタ27に記録媒体160がタッチしたと判定した場合は、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS526に進める。
一方、ステップS522で、リーダライタ27に記録媒体160がタッチしなかったと判定した場合は、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS523に進める。
ステップS523では、キーボード26の不図示の"終了"ボタンが押下されたか否かを検知し、終了ボタンの押下を検知したと判断した場合には、健診工程端末A111のCPU21は、処理を終了する。
一方、ステップS523で、終了ボタンの押下を検知しなかったと判断した場合には、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS524に進める。
ステップS524では、健診工程端末A111のCPU21は、キーボード26のその他のボタンや例えば図19の"データクリア"ボタン193がタッチされたか否かを検知する。
そして、ステップS524で、その他のボタンやデータクリアボタン193の押下又はタッチを検知したと判断した場合には、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS525に進める。
ステップS525では、健診工程端末A111のCPU21は、押下又はタッチを検知したボタンに対応する処理を実行して、ステップS521に処理を戻す。
一方、ステップS524で、その他のボタンの押下又はタッチを検知しなかったと判断した場合には、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS521に戻す。
ステップS526では、健診工程端末A111のCPU21は、リーダライタ27を介して記憶媒体160に対して受診者情報の読取要求を送信する。
ステップS501では、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末A111のリーダライタ27から受診者情報の読取要求を受信すると、ステップS502において、受診者情報を管理端末150のリーダライタ27に送信する。
次に、ステップS527において、健診工程端末A111のCPU21は、リーダライタ27を介して受診者情報を受信して、ステップS528において図19の画面に受診者ID(912345)や健診番号(01234567)及び受診者氏名(佳能 太郎)や年齢(35歳)や性別(男)を表示する(2回目以降の計測の場合、身長や体重やBMI後述のステップS532でクリアされているのでここでは未だ表示されない)。
ステップS528の表示後、健診工程端末A111のCPU21は、処理をステップS529に進めて、健診機器A110からの検査データの受信を待ち、リーダライタ27を介して検査データの受信を検知すると、処理をステップS530に進める。
他方、健診機器A110では、ステップS511において、CPU21が、検査データの計測(身長及び体重の計測)を実行し、計測が終了すると、処理をステップS512に進める。ステップS512では、健診機器A110のCPU21は、ボタン操作の有無を判定し、処理をステップS513に進める。
ステップS513では、健診機器A110のCPU21は、送信ボタンの押下を検知しなかった場合には、ステップS512に処理を戻す。
一方、ステップS513では、健診機器A110のCPU21が、送信ボタンの押下を検知した場合には、ステップS514に処理を進める。
ステップS514では、健診機器A110のCPU21は、検査データを健診工程端末A111に送信して、処理をステップS515に進める。
ステップS515では、健診機器A110のCPU21は、送信が正常に終了したかを判定して、正常に終了しなかった場合は、タイムアウトになるまでステップS515に戻って検査データを再送し、タイムアウトになった場合は、不図示のステップにおいてエラーを表示する。
一方、ステップS515で、送信が正常に終了したと判断した場合には、健診機器A110のCPU21は、処理をステップS516に進め、検査データを健診機器A110のメモリ22内の検査データ保存エリアに記憶すると共に、メモリ22のワークエリア中の最新の検査データ(表示用及び送信用の検査データ)をクリアして、処理をステップS511に戻して、次の計測開始を待つように制御する。
他方、健診工程端末A111のCPU21は、ステップS530において、健診機器A110から送信された検査データを受信処理し、処理をステップS531に進めて、受信した検査データを健診工程端末A111のメモリ22内のワークエリアに記憶する。そして、健診工程端末A111のCPU21は、"10.身長・体重"の健診の場合、BMI値(体重のkg値を身長のm値の二乗で割る)を計算してメモリ22のワークエリアに記憶し、適否を判定(例えばBMI値が18.5乃至24.9であれば"適正"と判定する)し判定結果をメモリ22のワークエリアに記憶し、身長・体重と共に図19の画面に表示し、処理をステップS532に進める。
ステップS532では、健診工程端末A111のCPU21は、図19の登録ボタン195のタッチの検知するまで待機し、タッチを検知したと判断した場合には、処理をステップS533に進める。
ステップS533では、健診工程端末A111のCPU21は、検査データ(身長・体重、BMI値、適否判定値)を記録媒体160に送信し、ステップS521に処理を戻す。
そして、ステップS503において、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末A111のリーダライタ27から検査データを受信すると、該受診した検査データを記録媒体160内の記録部に書込む(記録する)。
以上により、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に、当該受診者の検査データ(例えば、身長・体重、BMI値、適否判定値)が記録されることになる。
なお、健診機器側にも更にリーダライタを備え、健診機器のリーダライタにおいて記録媒体160のタッチを検知して、健診機器のリーダライタが記録媒体160に受診者情報を要求して、リーダライタが記録媒体160から受信した受診者情報と検査データを一括して健診機器から健診工程端末に送信し、健診工程端末が受診者情報と検査データを受信して、受診者情報で突き合わせて検査データをメモリ22に記憶する処理を行なう構成でも良く、このように構成することで健診機器における送信ボタンの押下は不要になる。又BMI値及び適否判定値を健診機器A110側の不図示のステップで計算して検査データと一緒に健診工程端末A111に送信しても良い。
次に図6について説明する。
図6は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第一のプログラム)のフローチャートの他の例を示す図である。なお、図6のステップS621乃至ステップS634は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、S611乃至ステップS615は各健診機器のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診機器のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS601乃至ステップS603は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末A111,健診機器A110で実行されるものとして説明する。
なお、以下、図6乃至図12の各フローチャートでは、図5との差異部分について説明する。
図5のフローチャートとの違いは、健診工程端末A111から見て図5がいわゆるプッシュ型であるのに対して、図6のフローチャートの処理はいわゆるプル型である点である。具体的な処理では、図5において健診機器A110が実行するステップS512乃至ステップS513がなく、又健診工程端末A111が実行するステップS529がない。
替わりに図6では、ステップS629において、健診工程端末A111のCPU21が、データ要求ボタン(図19のデータ受信ボタン194)のタッチを検知すると、処理をステップS630に進め、ステップS630では、健診機器A110に検査データ要求を送信する。
他方、健診機器A110のCPU21は、ステップS612において、検査データ要求を受信すると、ステップS614に処理を進める。他のステップは図5と同様に処理するので説明を省略する。
以上のように構成することで、健診機器側に送信ボタンがない場合でも、健診工程端末から検査データを要求して検査データを取込んで、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に記録することが可能になる。
次に図7について説明する。
図7は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第二のプログラム)のフローチャートの一例を示す図である。図7は例えばX線間接撮影装置のように当該健診工程固有の検査番号(X線間接撮影装置では具体的には撮影番号)を採番し、記憶媒体には通過したことを示す通過データを記憶する場合の処理を説明している。なお、図7のステップS721乃至ステップS732は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS701乃至ステップS703は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末C115で実行されるものとして説明する。
なお、図7の処理(受付処理)では、ステップS721乃至ステップS728は図5のステップS521乃至ステップS528と同様である。他方、初期設定及び図7のステップS728以降の処理は図5の処理とは異なるので、以下ステップS729以降を説明する。
まず、この健診工程用の健診工程端末C115では、図7のフローチャートを実行する前準備として初期設定を行う。具体的には図17に示す健診システムメニュー画面において"12.各種設定"のボタンのタッチを検知すると各種設定のサブメニュー画面に遷移し、サブメニューの"検査番号初期設定"のボタンのタッチを検知すると検査番号初期設定画面に遷移し、検査番号初期値(例えば撮影番号又はフィルム番号の初期値)を入力し、1だけ減じてからメモリ22に記憶する(この部分フローチャート及び図面は示さず)。
次に、図17の健診システムメニューで"8.X線検査"ボタンがタッチされた場合を例に、ステップS728以降の処理を説明する。
ステップS728では、健診工程端末C115のCPU21は、例えば図20に示すようなX線検査の画面をディスプレイ25に表示し(但しこの時点では受診者IDと健診番号を表示し、検査番号はブランクを表示し)、処理をステップS729に進める。
ステップS729では、健診工程端末C115のCPU21は、上記検査番号初期値に1を加えて検査番号201を更新表示し(この時点で図20の画面の検査番号201で"070678"を表示し)、処理をステップS730に進める。
ステップS730では、健診工程端末C115のCPU21は、受付ボタン203のタッチの有無を検知し、タッチを検知したと判断した場合には、処理をステップS731に進める。
一方、ステップS730で、受付ボタン203のタッチを検知せずに"データクリア"ボタン202のタッチを検知したと判断した場合には、健診工程端末C115のCPU21は、受診者ID、健診番号及び検査番号をクリアする。ここで各データの手入力が可能になるが、"データクリア"ボタン202をタッチしてデータを手入力した場合、後述するステップS731では履歴データに修正された旨を示す修正フラグを追加して修正履歴を残す。"データクリア"ボタン203等の他のボタンのタッチも検知しない場合は待機する。
ステップS731では、健診工程端末C115のCPU21は、システム日付から取得した受信日と受診者ID、健診番号及び検査番号を含む履歴データの1レコード分をメモリ22に追加し、処理をステップS732に進める。
ステップS732では、健診工程端末C115のCPU21は、この健診工程を通過した旨を意味する通過データ(通過した旨のフラグデータ)を記録媒体160に送信し、処理をステップS721に戻す。
そして、ステップS703において、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末C115のリーダライタ27から通過データを受信すると、該受診した通過データを記録媒体160内の記録部に書込む(記録する)。
なお、上記の処理では通過データを記録媒体160に記録しているが、通過データの代わりに検査番号を記憶する処理を行なっても良いし、あるいは通過データと検査番号を併せて記憶する処理を行っても良い。以上で図7の説明を終了する。
以上、図7に示した処理では、X線間接撮影や胃カメラ等画像系の健診機器でフィルム番号や画像ファイル番号を検査番号として受診者IDと関連付けて、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に記録することができる。
次に図8の処理を説明する。
図8は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第五のプログラム)のフローチャートの一例を示す図である。図8の処理プログラムは検査番号を別途採番せずに当該健診工程で受付けを管理する処理を行い、例えば健診番号と一致する容器に血液を採取する場合における血液検査工程が該当する。なお、図8のステップS821乃至ステップS831は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS801乃至ステップS803は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末C115で実行されるものとして説明する。
なお、図8の処理と図7の処理との違いはステップS729の検査番号採番ステップがないだけであり、詳細な説明は省略する。
以上、図8に示した処理では、検査番号を別途採番せずに健診工程で受付けを管理するような場合であっても、容易に通過データを受診者が持ち運ぶ記録媒体160に記録することができる。
次に図9の処理を説明する。
図9は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第三のプログラム)のフローチャートの一例を示す図である。図9の処理プログラムは、健診機器の検査結果表示を見て健診工程端末に手入力する場合の処理であり、例えば図18に示す画面において視力検査で左右の視力を手入力する場合が該当する。
なお、図9のステップS921乃至ステップS932は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS901乃至ステップS903は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末C115で実行されるものとして説明する。
図9のステップS921乃至ステップS927は、図5のステップS521乃至ステップS527と同様なので説明を省略する。
ステップS928では、健診工程端末C115のCPU21は、ディスプレイ25に図18に示す視力検査用の入力画面を表示する。
この時点では、受診者ID181(912345)と健診番号(01234567)や氏名・性別・年齢は、ステップS927で受信してメモリ22に記憶した受診者情報に基づいて表示されているが、各視力の入力欄はブランクのままである。
図18は、本発明の健診工程端末における処理プログラム画面の一例を示す図である。
次に、ステップS929において、健診工程端末C115のCPU21は、健診機器C114の検査結果を、健診工程端末C115のキーボード26経由で入力し、健診工程端末C115のメモリ22のワークエリアに記憶する。
ステップS930では、健診工程端末C115のCPU21は、登録ボタン185がタッチされるまで、登録ボタン185のタッチの有無を検知し、登録ボタン185のタッチを検知したと判断した場合には、処理をステップS931に進める。
ステップS931では、健診工程端末C115のCPU21は、検査データ(左右の各視力データ)を健診工程端末C115のメモリ22内の検査データ記憶エリアに記憶する。
ステップS932では、健診工程端末C115のCPU21は、検査データを記録媒体160に送信し、処理をステップS921に戻す。
そして、ステップS903において、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末C115のリーダライタ27から検査データを受信すると、該受診した検査データを記録媒体160内の記録部に書込む(記録する)。
以上のように構成することで、例えば図18に示す画面において操作者が検査データを手入力するような場合でも、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に、容易に検査データを記録することが可能になる。
次に図10の処理を説明する。
図10は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第四のプログラム、又は、後述する処理プログラムの他の例)のフローチャートの一例を示す図である。なお、後述する第四のプログラムでは図10のステップS1033乃至ステップS1034、ステップS1041、ステップS1003の各ステップは実行しない。つまり検査データを健診工程端末のメモリ22に記憶し、検査データも通過データも記憶媒体160には記憶しない処理である。
なお、図10のステップS1021乃至ステップS1034は健診工程端末(ここでは健診工程端末A111とする)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末A111のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。ステップS1041は健診工程端末(ここでは健診工程端末B113とする)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末B113のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、S1011乃至ステップS1016は健診機器(ここでは健診機器A110)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診機器A110のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS1001乃至ステップS1003は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。
また、図10のステップS1021乃至ステップS1032は、図5のステップS521乃至ステップS532と実質同一(登録ボタン押下の判定と検査データ記憶の順序が逆な点だけ異なる)なので、説明を省略する。図10のステップS1011乃至ステップS1016は図5のステップS511乃至ステップS516と同一なので説明を省略する。又図10のステップS1001乃至ステップS1002は図5のステップS501乃至ステップS502と同一なので説明を省略する。
ステップS1033では、健診工程端末A111のCPU21は、予め健診工程端末A111のメモリ22に記憶している送信先端末指定データを読み、健診工程端末A111のメモリ22のワークエリアに記憶する。
次に、ステップS1034では、健診工程端末A111のCPU21は、送信先の端末(後工程の健診工程端末B113)に検査データを送信する。
ステップS1041では、後工程の健診工程端末B113のCPU21は、健診工程端末A111から検査データを受信し、自の健診工程の検査と共に記録媒体160に送信する。
そして、ステップS1003において、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末B113のリーダライタ27から2工程分の検査データを受信すると、該受診した2工程分の検査データを記録媒体160内の記録部に書込む(記録する)。
以上示した図10の処理によって、例えば尿検査のように検査を行なっても直ぐに検査結果が出ない健診工程(特に前の計測の検査結果が出る前であっても次の計測を実行できるような健診機器の場合)でも受診者の携帯する記録媒体に記録するまで受診者は待機する必要がなく、検査データを後工程の健診工程端末(上述の説明では健診工程端末B113)に送信することで、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に、記録することができるので、健診工程端末の故障による検査データの消失リスクを低減しつつ、検査の実施速度を向上させることができる。
次に図11を説明する。
図11は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する処理プログラムの他の例)のフローチャートを示す図である。
なお、図11のステップS1121乃至ステップS1133は健診工程端末(ここでは健診工程端末A111とする)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末A111のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。ステップS1141は健診工程端末(ここでは健診工程端末B113とする)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末B113のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、S1111乃至ステップS1115は健診機器(ここでは健診機器A110)のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診機器A110のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS1101乃至ステップS1103は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。
また、図11のステップS1121乃至ステップS1131は、図6のステップS621乃至ステップS632と実質同一なので、説明を省略する。図11のステップS1111乃至ステップS1115は、図6のステップS611乃至ステップS615と同一なので説明を省略する。又図11のステップS1101乃至ステップS1102は図6のステップS601乃至ステップS602と同一なので説明を省略する。
又、図11のフローチャートと図10のフローチャートの差異は図5のフローチャート及び図6のフローチャートの差異と同様であり、図10が健診工程端末B113から見ていわゆるプッシュ型であるのに対して、図11ではいわゆるプル型である点が異なるだけなので詳細な説明は省略する。
図11の処理では、健診機器側に送信ボタンがない場合でも健診工程端末B113から検査データを要求して、後工程端末経由で、受診者が持ち運ぶ記録媒体160に送信することが出来る。
次に図12を説明する。
図12は、図4のステップS425で実行される本発明の健診工程端末における処理プログラム(後述する第一のプログラム)のフローチャートの他の例を示す図である。
なお、図12のステップS1221乃至ステップS1239は各健診工程端末のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診工程端末のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、S1211乃至ステップS1215は各健診機器のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、健診機器のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS1201乃至ステップS1203は、記録媒体160内の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。以下、健診工程端末A111,健診機器A110で実行されるものとして説明する。但し、図12の処理では、図2において健診工程端末A111,健診機器A110は点線で結ばれている(すなわち無線で検査データをやり取りする)ものとする。
なお、図12のステップS1221乃至ステップS1231は、図6のステップS621乃至ステップS631と実質同一(ステップS1231では「検査データ受信待ち」となっている点だけ異なる)なので、説明を省略する。図12のステップS1211乃至ステップS1215は図6のステップS611乃至ステップS615と同一なので説明を省略する。又図12のステップS1201乃至ステップS1202は図6のステップS601乃至ステップS602と同一なので説明を省略する。
ステップS1231では、健診工程端末A111のCPU21は、健診機器A110からの検査データ受診を待機し、ステップS1232において、健診機器A110から検査データを受信したか否かを判定する。
ステップS1232で、健診工程端末A111のCPU21が、健診機器A1100から検査データを受信したと判断した場合には、ステップS1234に進め、一方、受信しなかった場合は処理をステップS1233に進める。
ステップS1234では、健診工程端末A111のCPU21は、受信した検査データを示す画面(ここでは図19の画面とする)を健診工程端末A111のディスプレイ25に表示し、ステップS1236において、健診工程端末A111のメモリ22内の検査データ記憶エリアに、受信した検査データと修正履歴フラグ(値=オフ)を記憶し、ステップS1238に処理を進める。
一方、ステップS1233では、健診工程端末A111のCPU21は、通信エラー又はタイムアウトエラーが発生しているかを判定し、エラーが発生していると判断した場合には、処理をステップS1235に進め、エラーが発生していないと判断した場合には、処理をステップS1231に戻す。
ステップS1235では、健診工程端末A111のCPU21は、健診工程端末A111のディスプレイ25に、検査データ入力画面(ここでは図19の画面とするが身長,体重等の検査データは全てブランクとする)を表示し、処理をステップS1237に進める。
ステップS1237では、健診工程端末A111のCPU21は、検査データの健診工程端末A111のキーボード26からの入力を受け付け、検査データが入力されると、ステップS1236において、入力された検査データと修正履歴フラグ(値=オン)を健診工程端末A111のメモリ22の検査データ記憶エリアに記憶し、ステップS1238に処理を進める。
ステップS1238では、健診工程端末A111のCPU21は、登録ボタン195がタッチされるまで、登録ボタン195のタッチの有無を検知し、登録ボタン195のタッチを検知した場合には、処理をステップS1239に進める。
ステップS1239では、検査データと修正履歴フラグを記録媒体160に送信し、ステップS1221に処理を戻す。
そして、ステップS1203において、記録媒体160のコントローラは、健診工程端末A111のリーダライタ27から健診データを受信すると、該受診した健診データを記録媒体160内の記録部に書込む(記録する)。
以上示した図12の処理によれば、健診会場が工場の中にあった場合等のように外来ノイズで通信障害が発生したり、健診機器や健診工程端末の通信機能が不調になった場合でも、速やかに手入力で検査データを記録することができる。
最後に図13の処理を説明する。
図13は、本発明の管理端末150における回収処理プログラムのフローチャートの例を示す図である。なお、図13のステップS1321乃至ステップS1337は管理端末150のCPU21がメモリ22に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される(即ち、管理端末150のCPU21の制御の元で実行される)処理に対応する。また、ステップS1301乃至ステップS1302は、記録媒体160の不図示のコントローラが実行する処理に対応する。なお、健診の開始に先立って健診工程情報ファイルを、USBメモリ等の手段で外部から読込んで、管理端末150のメモリ22に記憶しておくものとする。なお、上記健診工程情報ファイルは、当日の健診工程の一覧データであり、各健診工程の各健診データ及び通過記録データのフォーマットも記録されている。
まずステップS1321では、管理端末150のCPU21は、管理端末150のディスプレイ25(タッチパネルを兼ねる)やリーダライタ27への操作を判定し、処理をステップS1322に進める。
ステップS1322では、管理端末150のCPU21は、管理端末150のリーダライタ27にカード(記録媒体160)がタッチしたか否かを判定する。リーダライタ27に記録媒体160がタッチしたと判定した場合は、管理端末150のCPU21は、処理をステップS1323に進める。一方、リーダライタ27に記録媒体160がタッチしなかったと判定した場合は、管理端末150のCPU21は、処理をステップS1321に戻す。
ステップS1323では、管理端末150のCPU21は、リーダライタ27を介して記憶媒体160に対して受診者情報及び検査データ及び通過記録データの読取要求を送信する。
ステップS1301では、記録媒体160のコントローラは、管理端末150のリーダライタ27から受診者情報及び検査データ及び通過記録データの読取要求を受信すると、ステップS1302において、受診者情報及び検査データ及び通過記録データを管理端末150のリーダライタ27に送信する。
ステップS1324では、管理端末150のCPU21は、管理端末150のリーダライタ27を介して一人分の受診者情報及び全検査データ及び通過記録データを受信して、管理端末150のメモリ22のワークエリアに記憶する。
ステップS1325では、管理端末150のCPU21は、メモリ22に記憶される健診工程情報ファイルと上記一人分の全検査データ及び通過記録データを照合し、未検査や未通過の健診工程がないか判定し、判定結果を管理端末150のメモリ22のワークエリアに記憶する。
ステップS1326では、管理端末150のCPU21は、管理端末150のディスプレイ25に図21に示す検査結果画面を表示する。
図21は、本発明の管理端末における回収処理プログラム画面の一例を示す図である。
管理端末150のCPU21は、図21の画面において、受信した受診者情報に基づいて受診者IDや氏名210、性別や年齢を表示し、ステップS1325の判定結果に基づいて未検査や未通過や検査済や受付済の区分を表示して、処理をステップS1327に進める。
なお、図21に示した例では、血液検査の結果212が未受付であること、聴力検査の結果211が受付済であること等を示している。
ステップS1327では、管理端末150のCPU21は、図21の各画面の各ボタン(リスト印刷ボタン213、表示切替ボタン214、印刷ボタン215、登録ボタン216)のタッチを検知し(操作判定し)、処理をステップS1328に進める。
ステップS1328では、管理端末150のCPU21は、表示切替ボタン214のタッチを検知したか否かを判定し、表示切替ボタン214のタッチを検知したと判断した場合には、処理をステップS1329に進め、表示切替ボタン214のタッチを検知しなかったと判断した場合には、処理をステップS1330に進める。
ステップS1329では、管理端末150のCPU21は、図21の初期画面が表示されていた場合は図22の健診データ明細表示画面に表示を切替え、図22の健診データ明細表示画面が表示されていた場合は図21の初期画面に表示を切替え、処理をステップS1327に戻す。
図22は、本発明の管理端末における回収処理プログラム画面の一例を示す図である。
次に、ステップS1330では、管理端末150のCPU21は、印刷ボタン215のタッチを検知した否かを判定し、印刷ボタン215のタッチを検知した場合は処理をステップS1331に進め、印刷ボタン215のタッチを検知しなかった場合は処理をステップS1332に進める。
ステップS1331では、管理端末150のCPU21は、管理端末150のメモリ22に記憶した当該受診者の受診者情報と検査データ及び通過記録データに基づいて、受診者個人用の結果リストを出力し、処理をステップS1327に戻す。
次に、ステップS1332では、管理端末150のCPU21は、登録ボタン216のタッチを検知したか否かを判定し、登録ボタン216のタッチを検知したと判断した場合には、処理をステップS1333に進め、登録ボタン216のタッチを検知しなかったと判断した場合には、処理をステップS1327に戻す。
ステップS1333では、管理端末150のCPU21は、ステップS1325における各検査データ及び通過記録データの検査漏れの判定結果に基づいて、検査漏れや未受付その他の異常データがあるかを判定し、検査漏れ又は未受付その他の異常データがあると判断した場合には、処理をステップS1334に進め、検査漏れ又は未受付その他の異常データがないと判断した場合には、処理をステップS1335に進める。
ステップS1334では、管理端末150のCPU21は、管理端末150の不図示のスピーカーから警告音を出力し、管理端末150のディスプレイ25に検査漏れや未受付その他の異常データがある健診工程の名称と受診者ID及び氏名、再度該当の健診工程に行くように促すメッセージを表示し、ステップS1335に処理を進める。
ステップS1335では、管理端末150のCPU21は、健診結果ファイルに1人分の検査データ及び通過記録データを書込み、処理をステップS1321に戻す。
なお、健診結果ファイルの検査漏れや未受付その他の異常データがある場合は、管理端末150のCPU21は、管理端末150のメモリ22内の健診未完了フラグをオンにして記憶しておくように構成しても良い。
なお、本実施形態では、ディスプレイ25をタッチパネル付きのディスプレイとして説明したが、ディスプレイ25を通常のディスプレイとし、マウス等のポインティングデバイスを設けて入力を行うように構成してもよい。
また、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上示したように、図1に示した健診工程端末は、メモリ22に、図14,図15に示した関連付情報ファイル、各健診機器とのインタフェース設定、各処理プログラム、各健診機器の設定情報とを少なくとも記憶する。そして、健診工程端末のCPU22は、図17に示した各健診メニューのいずれかの選択に応じて、前記健診機器の設定情報と前記処理プログラムをメモリ22より読み出して実行する。なお、この処理プログラムは、記録媒体160から受診者ID又は健診番号の少なくとも1つを含む受診者情報を受信し、健診機器から健診データを受信し、前記健診データを記録媒体160に記憶させる第一のプログラム(図5,図6,図12)と、記録媒体160から受診者ID又は健診番号の少なくとも1つを含む受診者情報を受信し、入力された開始番号に基づいて各受診者毎の検査番号を採番し、前記健診番号と前記検査番号を関連付けてメモリ22に記憶し、記録媒体160に通過情報を記録させる第二のプログラム(図7)とを含む。
また、前記処理プログラムは、記録媒体160から受診者ID又は健診番号の少なくとも1つを含む受診者情報を受信し、健診機器に表示された健診データを入力させ、前記健診データを記録媒体160に記憶させる第三のプログラム(図9)と、記録媒体160から受診者ID又は健診番号を含む受診者情報を受信し、健診機器から健診データを受信し、前記健診データをメモリ22に記憶する第四のプログラム(図10)を含む。
また、前記処理プログラムは、記録媒体160から受診者ID又は健診番号の少なくとも1つを含む受診者情報を受信し、前記受診者情報をメモリ22に記憶し、記録媒体160に通過情報を記録する第五のプログラム(図8)を含む。
また、管理端末150は、メモリ22に健診工程情報ファイル(各健診工程の各健診データ及び通過記録データのフォーマットを含む)を記憶する。また、管理端末150のCPU21は、記録媒体160から受診者ID又は健診番号の少なくとも1つと、前記健診データ及び前記通過記録データを読み出し、前記フォーマットと前記健診データ及び前記通過記録データに基づいて検査洩れの有無を判定し、検査漏れがあると判定した場合に、検査漏れと判定した健診工程の健診データ復旧の要否を前記フォーマットに基づいて判定する(図13)。
また、健診工程端末のCPU22は、メモリ22に各健診工程別の各健診機器別の設定情報を記憶し、前記処理プログラム(図5)は、前記各メニューを選択した場合に当該選択した健診工程における複数の健診機器から1つを選択させて、前記選択された健診機器に関連付けられた設定情報を読み出して処理を実行する。
また、第一のプログラム(図12)は、受診者情報受信ステップにおける受信エラーを検知し、前記受信エラーを検知した場合に健診データを入力するための画面を表示し、該画面から入力された健診データをメモリ22に記憶する。
また、健診工程端末のCPU22は、他の端末と通信し、前記処理プログラム(図10,図11に示した処理プログラムの他の例)は、受診者情報と健診データとを送信する後工程の端末指定情報を読み出し、前記端末指定情報に基づいて端末に健診データを送信する。
以上の構成により、複数の処理プログラムを健診工程端末のメモリ22に記憶してメニューの選択に応じて所定の健診機器の設定を読み込んで対応する処理プログラムを健診工程端末のCPU21で実行するので、現有する様々な種類の健診機器及び様々な外部インタフェースに柔軟に対応可能で健診時の準備工数を大幅に削減可能な健診情報収集システムを提供することができる。
また、検査終了時点での検査洩れの有無を判断し画面に警告を表示するので検査漏れが生じない健診情報収集システムを提供する。
また、健診機器や端末の不調にも迅速に対応可能な健診情報収集システムを提供する。
なお、特に図示しないが、本発明に係る装置で読み取り可能な各種プログラムやデータを格納する記録媒体(記憶媒体)には、該記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図3乃至図13の各フローチャート、及び図16乃至図22の画面に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、不図示のCD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した実施形態の各変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。