JP5754295B2 - ドライコーティング材 - Google Patents
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Description
低温結合材は、粉末フェノールレジンが最適である。粉末フェノールレジンは比較的安価でコスト面でも優れる。また、結合強度が高いために、少量添加で十分な強度を得ることができる。水素ピックアップを完全に防ぐことはできないものの、水素ピックアップ量は水を使って施工したコーティング材に比べて格段に少なくなり、更に、粉末フェノールレジンは少量添加ですむため、水素ピックアップ量を低減できる。このため、水素ピックアップ量は実操業上問題のないレベルまで低減することが可能となる。
なお、ドライコーティング材に液体フェノールレジンを使用すると骨材粒子表面へのレジンの付着が良くなり、添加量が少なくてすむという利点があり、液体フェノールレジンを粉末フェノールレジンと併用することも検討した。しかし、通常、コーティング材は耐火物工場で製造後、フレコンバッグに入れ実機での使用まで保管するが、この保管の際、積み重ねなどによって圧力がかかった場合、粒子同士が互いに固着し、流動性が失われるため、液体フェノールレジンの併用は好ましくない。
本発明のドライコーティング材は、マグネシア質骨材を主成分とする骨材と、粉末フェノールレジンと、酸化硼素、硼酸及びアルカリ金属硼酸塩からなる群から選択された1種または2種以上とを配合してなるものである。
有機短繊維を骨材100質量部に対して0.5質量部以下の量で添加することによって施工体の熱膨張応力を緩和させることができる。有機短繊維の具体例としては、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、セルロース、綿屑などが挙げられる。
また、有機湿潤剤を添加することにより、発塵を防止することができる。有機湿潤剤の具体例としては、石炭・石油系オイル、植物オイル、動物オイルなどが挙げられる。添加量は、骨材100質量部に対して0.05〜0.5質量部、好ましくは0.1〜0.3質量部の範囲内である。
以下の表1に記載する配合割合にて、本発明品のドライコーティング材を、表2に記載する配合割合にて、比較品のコーティング材を調製した。
また、粉末フェノールレジンは、ノボラック型フェノールレジンであり、融点85℃、平均粒径20μm以下の粒子よりなるものである。
低温強度(150℃)は、本発明品並びに比較品のドライコーティング材を粉末状態で40×40×160mmの金型に投入し、一定の振動をかけて充填した後、150℃で5時間加熱し硬化させて得たサンプルを用いて、スパン120mmの3点曲げ試験を行った結果である。なお、加熱温度を150℃としたのは、実機施工した際に中子の中で加熱硬化させるのに好ましいとした温度で十分な強度が発現するか、否かを判定するためである。3点曲げ試験のデータから、◎は、強度大、○は、強度やや小、△は、強度小、×は、強度ほとんど無し、をそれぞれ表す;
中間温度強度(1250℃)は、上記と同様に作成した40×40×160mmの試験片を用いて、酸化雰囲気での1250℃での熱間強度を測定した結果である。実機において、硬化したドライコーティング材の施工体はおよそ1250〜1400℃に加熱された後、タンディッシュの操業上、振動などの機械的な力を受ける。その際に崩壊などが起こるかどうか調べるために、1250℃での熱間強度により判定した。◎は、強度大、○は、強度やや小、△は、強度小、×は、強度ほとんど無し、をそれぞれ表す。
Pピックアップは、実機使用した際のタンディッシュにおける溶鋼中へのP(リン)のピックアップ量から、ほとんど、または全くないものを○、多少ある物を×とした。
水素ピックアップは測定値を示した。1ppm以下であれば概ね許容範囲と考えられる。
さらに母材との焼き付きは、母材としてアルミナ・シリカ質耐火物が内張りされているタンディッシュ実機に、厚さ15mmでコーティング材を被覆し、実機使用後の目視観察から行い、以下のように判定した。◎は、-焼き付きが全くない、○は、少し焼き付き傾向がある、△は、焼き付き頻度が高い、×は、著しく焼き付いた、をそれぞれ表す。
一方、比較品1〜4は、低温結合材にフェノールレジンを用い、中間温度結合材に硼酸を用いた例であるが、その使用範囲が本発明の範囲外のものであるため十分な特性が得られなかった。また、比較品5は、中間温度結合材にリン酸塩を用いているためPのピックアップが発生し、比較品6は、無水珪酸ナトリウムを用いたため十分な熱間強度が得られなかった。更に、比較品7は、十分な低温および熱間強度が得られなかった。また、比較品8は、十分な熱間強度が得られなかった。また、比較品9は、十分な低温強度が得られなかった。
Claims (2)
- マグネシア質骨材を主成分とする骨材、粉末フェノールレジン0.5〜5質量%、酸化硼素、硼酸及びアルカリ金属硼酸塩からなる群から選択された1種または2種以上0.5〜5質量%を配合してなり、骨材の粒度が3mm以下、1mmより大きい粒子5〜20質量%、1mm〜75μmの粒子40〜70質量%及び75μm未満の粒子15〜45質量%であることを特徴とする連続鋳造用タンディッシュ用のドライコーティング材。
- 更に、有機短繊維及び/または有機湿潤剤を配合する、請求項1記載の連続鋳造用タンディッシュ用のドライコーティング材。
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