JP5754020B2 - 直流電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に電気めっき等の表面処理用として使用するのに適した低電圧の直流電源装置に関するものである。
近年、電気めっき等の表面処理用の直流電源装置としては、出力波形が良く、小形軽量になるという特徴があることから、供給される商用交流電源を整流し、整流して得られる直流を高周波の矩形波交流に変換し、この矩形波交流を変圧器により所定の電圧に変換したうえ整流して直流を得るようにした、スイッチング方式等と呼ばれる方式のものが多く使用されるようになってきている。また、電気めっき等の表面処理においては電力料金が処理原価の大きな部分を占めることから、直流電源装置には効率が良いことが強く求められている。
こうした方式の直流電源装置の商用交流電源を整流する部分、その出力を高周波の矩形波交流に変換する部分では、高電圧、小電流であることから損失が問題になることはなく、変圧器についても損失が問題になることはない。ところが、電気めっき等の表面処理、特に貴金属めっきのような処理の場合には処理電圧が低いため、定格出力電圧の低い直流電源装置が使用され、高周波の矩形波交流を整流するためのダイオードの順方向電圧降下により効率が低下するという問題があった。また、ロジック回路用の電源装置においても論理素子の低電圧化が進み、同様の問題が生じていた。こうした問題を解決するため、ダイオードにショットキーバリアダイオードが使用されるようになり、さらにMOSFETを使用した同期整流方式が採用されるようになってきている。
MOSFETを使用して同期整流方式としたものは多数提案されており、一次側がハーフブリッジやフルブリッジ回路で二次側がセンタータップ全波整流回路の場合には、一次側のスイッチ素子と同期して同期整流回路のMOSFETをオンするようにするのが普通であるが、MOSFETのオン期間を長くするようにしたものも提案されている。これは一次側のスイッチ素子が共にオフになるフライホイール期間中に、MOSFETのオン期間を出来る限り長くしてボディーダイオードに電流が流れるのを減らし、フライホイール期間中の損失をさらに低減させることを目的としたものである。
通常同期整流回路の出力側にはリアクトルとコンデンサからなるフィルタが接続されているが、同期整流回路のMOSFETのオン期間を長くするとMOSFETに双方向の電流が流れる期間が生じ、フィルタの入り口側が短絡されることになる。フィルタの入り口側が短絡されると、無負荷時あるいは軽負荷時には負荷を含めた出力フィルタ回路が振動的になり、フィードバック制御が行われていると容易に共振状態に移行することになってMOSFETの破損を招くことになる。これを回避するため、負荷電流を計測して軽負荷を検出し、MOSFETのオン期間を長くするのを止めることが考えられたが、軽負荷として判定される電流値付近で不安定になるという問題があった。また、ある種のめっきでは出力がミリ秒単位でオン、オフされるパルスにより処理するとめっき品質に顕著な改善効果があることが知られているが、こうした方法ではパルス通電に追随できないという問題があった。
こうした問題を解決するものとして、例えば特許文献1のような同期整流回路の入力電流と出力電流とを検出し、入力電流が出力電流より小さい期間を同期整流素子のオン期間とするものが提案されており、また、特許文献2のような1次側コイルの入力電圧または2次側コイルの負荷電流もしくは前記入力電圧および負荷電流に応じて2次側の同期整流用トランジスタのオフタイミングを動的に制御するものも提案されている。ところが、特許文献1の方法の場合、一般に一次側のスイッチング周波数は数十kHz以上であり、スイッチングに伴ってノイズが発生するため、同期整流回路の入力電流と出力電流の瞬時値を正確に検出して比較することが困難であり、特許文献2の方法では動的に制御する具体的な条件を設定することが困難であるという問題がある。
特開2002−335674号公報 特開2004−215469号公報
以上述べたように、同期整流方式としたスイッチング方式の直流電源装置において、フライホイール期間中にMOSFETをオンにし、ボディーダイオードに電流が流れるのを減らすようにした場合には、無負荷時あるいは軽負荷時に出力側のフィルタ回路が振動的になり、共振状態に移行してMOSFETの破損を招くという問題があった。この問題の解決方法は種々提案されているが、例えば負荷電流を計測して軽負荷時にMOSFETのオン期間を長くするのを止める方法では軽負荷として判定される電流値付近で不安定になり、同期整流回路の入力電流と出力電流を比較して入力電流が出力電流より小さい期間を同期整流素子のオン期間とする方法ではノイズのため正確に検出して比較することが困難であり、1次側コイルの入力電圧や2次側コイルの負荷電流等に応じて同期整流用トランジスタのオフタイミングを動的に制御する方法では動的に制御する具体的な条件を設定することが困難であるというように問題が解決されるには至っていない。
本発明は上記の問題点を解決しようとするものであり、フィルタ回路が共振する恐れのない条件ではインバータを構成する半導体スイッチが共にオフの間二次側のMOSFETをオンにし、フィルタ回路が共振する恐れのある条件では半導体スイッチが共にオフの間MOSFETをオフにし、フライホイール期間中にボディーダイオードに電流が流れるのを最小限にして効率の良い直流電源装置を提供することを目的とするものである。
そして、本発明は上記目的を達成するために、商用電源を整流する第一の整流回路と、第一の整流回路の出力を高周波交流に変換するハーフブリッジまたはフルブリッジの単相のインバータと、インバータの出力を所定の電圧に変換する変圧器と、変圧器の二次出力を整流する2個のMOSFETで構成した全波整流方式の第二の整流回路と、第二の整流回路の出力を平滑にするフィルタと、2個のMOSFETにインバータを構成する半導体スイッチの駆動信号と同期した駆動信号を与え、負荷抵抗値が設定した値以下で且つ負荷電流値が設定した値以上のフィルタ回路が共振する恐れのない条件のときには、前記駆動信号に加えて、インバータを構成する半導体スイッチが共にオフの間、2個のMOSFETをオンとする駆動信号を与える制御手段と、から構成したものである。
ここにおいて、制御手段を、負荷抵抗値が設定した値以上であるか負荷電流値が設定した値以下のときに、2個のMOSFETにインバータを構成する半導体スイッチの駆動信号と同期した駆動信号だけを与えるものとし、出力電流と出力電圧を計測して計測された出力電流値と出力電圧値とから負荷抵抗値を算出する負荷抵抗値算出手段を設けることが好ましい。
上記の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、負荷抵抗値が設定した値以下で且つ負荷電流値が設定した値以上のときには半導体スイッチが共にオフの間2個のMOSFETに駆動信号が与えられてオンになり、フライホイール期間中MOSFETに電流が流れることになる。また、負荷抵抗値が設定した値以上であるか負荷電流値が設定した値以下のときには、半導体スイッチの駆動信号と同期した駆動信号だけがMOSFETに与えられるので、半導体スイッチが共にオフの間はオンにならず、逆電流が流れないのでフィルタ回路が共振状態になることはない。
以上述べたたように、本発明の直流電源装置によれば、負荷抵抗値が設定した値以下で且つ負荷電流値が設定した値以上のMOSFETに逆電流が流れてもフィルタ回路が振動的になる恐れがないときは、フライホイール期間中MOSFETがオンになってボディーダイオードには電流が流れないので損失が小さく抑えられることになる。また、負荷抵抗値が設定した値以上であるか負荷電流値が設定した値以下でMOSFETに逆電流が流れるとフィルタ回路が振動的になる恐れがあるときは、フライホイール期間中MOSFETがオンになることがないので、フィルタ回路が共振状態になることはない。
このように、フィルタ回路が振動的になるか否かを負荷抵抗値と負荷電流値の2つの要素で判定し、フライホイール期間中MOSFETをオンにするか否かを決めているので、電流値だけで判定する方式のように判定される電流値付近で不安定になるということはなく、同期整流回路の入力電流と出力電流の瞬時値を比較する方式のようにノイズの影響を受けることがない利点がある。また、フライホイール期間中MOSFETをオンにするか否かを切り替える際の基準となる負荷抵抗値と負荷電流値を設定するだけでよいので、設定が容易である利点もある。
本発明の直流電源装置の構成を示す結線図である。 駆動信号の波形を示す図である。 駆動信号の波形を示す図である。 動作時の要部の波形図である。 動作時の要部の波形図である。 動作時の要部の波形図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図において1は交流入力端子2から供給される交流電力を整流する整流器であって、該整流器1の直流出力側には直列に接続された2個のコンデンサ3、4と直列に接続された2個の半導体スイッチ5、6とが接続されている。これら直列接続された2個の半導体スイッチ5、6と直列接続された2個のコンデンサ3、4はハーフブリッジ回路を構成するものであり、2個の半導体スイッチ5、6の接続点と2個のコンデンサ3、4の接続点の間には変圧器7の一次コイルが接続されている。
変圧器7の二次コイルにはセンタータップが設けられており、該センタータップは電流検出器8を介して直流出力端子9のマイナス側に接続されている。また、二次コイルの巻き始め及び巻き終わりにはそれぞれNチャンネル型のMOSFET10、11のソース端子が接続されており、MOSFET10、11のドレイン端子は共にリアクトル12の一端に接続されて全波整流回路を構成している。符号は付していないが、これらのMOSFET10、11には図示のようにボディーダイオードが存在している。リアクトル12の他端は直流出力端子9のプラス側に接続され、直流出力端子9のプラス側とマイナス側の間にはコンデンサ13が接続されてリアクトル12とコンデンサ13でフィルタを構成している。
電流検出器8により検出される出力電流検出信号は誤差増幅器14と割算器15と第一の比較器16に入力されており、直流出力端子9に出力される直流出力電圧の出力電圧検出信号は誤差増幅器14と割算器15に入力されている。誤差増幅器14にはさらに電流基準信号17と電圧基準信号18が入力されており、誤差増幅器14は出力電流検出信号と電流基準信号17の差を増幅した電流誤差信号及び出力電圧検出信号と電圧基準信号18の差を増幅した電圧誤差信号のいずれかを出力するように構成されている。誤差増幅器14が電流誤差信号及び電圧誤差信号のいずれを出力するかは、切り替えにより選択する方式あるいは大きい方を自動的に選択する方式とすることができ、誤差増幅器14の出力はPWM変調器19に入力されている。
割算器15は出力電圧検出信号の値を出力電流検出信号の値で割って負荷抵抗値を算出し、負荷抵抗値信号として出力するように構成されており、割算器15の出力は第二の比較器20に入力されている。第一の比較器16及び第二の比較器20にはそれぞれ2個の基準値を設定する設定機能が設けられており、第一の比較器16は入力されている出力電流検出信号が第一の基準値を下回ると負荷電流小の検出信号を出力し、第二の基準値を上回ると負荷電流大の検出信号を出力するように構成されている。また、第二の比較器20は入力されている負荷抵抗値信号が第一の基準値を上回ると負荷抵抗値高の検出信号を出力し、第二の基準値を下回ると負荷抵抗値低の信号を出力するように構成されている。
前記PWM変調器19は従来のこうした方式の直流電源装置に使われるものと同様、誤差増幅器14の出力に応じてデューティが変化する信号を生成するものであり、PWM変調器19と第一の比較器16及び第二の比較器20の出力はロジック回路21に入力されている。ロジック回路21ではPWM変調器19の出力が交互に振り分けられて半導体スイッチ5と半導体スイッチ6の駆動信号が生成され、生成された半導体スイッチ5、6の駆動信号と第一の比較器16及び第二の比較器20の出力信号からMOSFET10とMOSFET11の駆動信号が生成される。これらの誤差増幅器14、割算器15、第一の比較器16、PWM変調器19、第二の比較器20、ロジック回路21は制御装置23を構成し、出力電圧検出信号、出力電流検出信号、電流基準信号17、電圧基準信号18に基づいて半導体スイッチ5、6とMOSFET10、11に与える駆動信号を生成するものであり、生成された駆動信号はゲート駆動回路22に入力され、ゲート駆動回路22により絶縁、増幅されて半導体スイッチ5、6及びMOSFET10、11の各ゲートに与えられる。
図2及び図3は半導体スイッチ5、6及びMOSFET10、11に与えられる駆動信号の波形の例を示すものであり、Aは半導体スイッチ5、Bは半導体スイッチ6、CはMOSFET10、DはMOSFET11にそれぞれ与えられる駆動信号である。これらの図では、いずれも左側部分は出力電圧がやや高いとき、右側部分は出力電圧がやや低いときを示しており、出力電圧が高いときは個々の駆動信号の幅が広くなっている。図2は負荷電流が一定以下である場合と負荷抵抗値が一定以上である場合のものを示しており、MOSFET10には半導体スイッチ5に駆動信号が与えられている期間、MOSFET11には半導体スイッチ6に駆動信号が与えられている期間それぞれ駆動信号が与えられる。これは従来の一般の同期整流回路と同じであり、負荷電流が一定以下であり且つ負荷抵抗値が一定以上である場合もこのようになる。
図3は負荷抵抗値が一定以下であり且つ負荷電流が一定以上である場合のものを示しており、まずMOSFET10には半導体スイッチ5に駆動信号が与えられている期間、MOSFET11には半導体スイッチ6に駆動信号が与えられている期間それぞれ駆動信号が与えられ、さらに図3にt1で示される半導体スイッチ5、6のいずれにも駆動信号が与えられない期間にもMOSFET10、11の双方に駆動信号が与えられる。ただし、このMOSFET10、11の双方に与えられる駆動信号は、半導体スイッチ5、6いずれかの駆動信号の立ち下りから図2にt2で示される一定時間だけ遅く立ち上がり、半導体スイッチ5、6いずれかの駆動信号の立ち上りから図2にt2で示される一定時間だけ早く立ち下がるようになっている。これは半導体スイッチ5とMOSFET11、半導体スイッチ6とMOSFET10が同時にオンになることを確実に防止するためである。
以下このように構成された直流電源装置の動作について説明する。交流入力端子2から供給される交流電力は整流器1により整流され、半導体スイッチ5、6とコンデンサ3、4からなるハーフブリッジ回路に直流電力が供給される。負荷抵抗値が第二の比較器20に設定された第二の基準値以下の充分重い負荷を接続し、出力電流を第一の比較器16に設定された第二の基準値以上に設定して運転すると、半導体スイッチ5と半導体スイッチ6には交互に駆動信号が与えられてオンになり、半導体スイッチ5がオンのときは変圧器7の二次側のMOSFET10のソース端子が接続された側にプラスの電圧が誘起され、半導体スイッチ6がオンのときは変圧器7の二次側のMOSFET11のソース端子が接続された側にプラスの電圧が誘起される。
半導体スイッチ5がオンのときはMOSFET10に駆動信号が与えられるのでMOSFET10がオンになり、変圧器7の二次側に誘起された電圧がMOSFET10、リアクトル12を通って直流出力端子9のプラス側に供給される。また、半導体スイッチ6がオンのときはMOSFET11に駆動信号が与えられるのでMOSFET11がオンになり、同様に直流出力端子9のプラス側に供給される。半導体スイッチ5がオフになった後半導体スイッチ6がオンになるまでの間及び半導体スイッチ6がオフになった後半導体スイッチ5がオンになるまでの間はMOSFET10、11が共にオンになり、フライホイール電流はMOSFET10、11を流れる。したがって電流は常にMOSFET10または及びMOSFET11を流れ、ボディーダイオードには流れないので損失が小さく抑えられることになる。
図4は運転開始時の各部の波形を示すものであり、A、Bはそれぞれ半導体スイッチ5、6の駆動信号、EはMOSFET10、11のドレイン端子の電圧、Fはリアクトル12に流れる電流、Gはコンデンサ13の両端の電圧である。この図4は定格電圧、定格電流で運転した状態を示している。電流検出器8により検出される出力電流検出信号及び直流出力端子9に出力される直流出力電圧の出力電圧検出信号は誤差増幅器14に入力されており、誤差増幅器14で電流基準信号17及び電圧基準信号18とそれぞれ比較されて得られる電流誤差信号または電圧誤差信号がPWM変調器19に入力され、従来のこのような方式の直流電源装置と同様に出力電流あるいは出力電圧が一定に制御される。
負荷が軽くなると負荷抵抗値が高くなり、負荷電流が小さくなるが、第一の比較器16は出力電流検出信号が第一の基準値を下回ると負荷電流小の検出信号を出力する。また、割算器15では負荷抵抗値が算出されており、第二の比較器20は負荷抵抗値信号が第一の基準値を上回ると負荷抵抗値高の検出信号を出力する。負荷が軽くなって第一の比較器16からの負荷電流小の検出信号、第二の比較器20からの負荷抵抗値高の検出信号のいずれかもしくは両方がロジック回路21に入力されると、ロジック回路21で生成されるMOSFET10、11の駆動信号は、それぞれ対応する半導体スイッチ5、6の駆動信号と同じタイミングの図2に示すようなものになり、半導体スイッチ5、6のいずれにも駆動信号が与えられない期間にMOSFET10、11に駆動信号が与えられることがなくなる。
図5は抵抗値が高い負荷を接続し、定格の約半分の出力電圧で運転したときの運転開始時の各部の波形を示す図である。示されている部分は図4と同じである。但し、MOSFET10、11の駆動信号は本来であれば図2に示すようなものになるのであるが、図3に示すようなものとしている。MOSFET10、11がオンの状態では逆方向にも電流が流れるので、リアクトル12とコンデンサ13が共振回路を形成することになる。負荷はコンデンサ13と並列に接続されるので、負荷の抵抗値が低ければ制動がかかって振動は生じないが、負荷の抵抗値が高いと出力は図5のGに示すように振動することになる。この状態ではMOSFET10、11にストレスが加わり、破損するに至ることになる。
これに対し、図6はMOSFET10、11の駆動信号を本来の図2に示すようなものとしたときの運転開始時の各部の波形を示す図である。示されている部分は図4、図5と同じである。MOSFET10、11には逆電流が流れないので出力は図6のGに示すように振動することはない。MOSFET10、11の駆動信号を図3に示すようなものとしたときに振動を生じない負荷抵抗値の最大値は下記の数式1により求めることができる。したがって、負荷抵抗値がここで算出される振動を生じない負荷抵抗値の最大値である臨界抵抗値以下であればMOSFET10、11の駆動信号を図3に示すようなものとすることができることになるが、本願出願人は負荷抵抗値がその2倍程度であれば振動を生じないことを実験により確認している。
Figure 0005754020
上記の数式において、RDは負荷抵抗値、Lはリアクトル12のインダクタンス、Cはコンデンサ13の静電容量であり、rは回路の直流抵抗でリアクトル12、変圧器7の二次コイル、MOSFET10、11のオン抵抗が含まれる。
次に、負荷が重くなると負荷抵抗値が低くなり、負荷電流が大きくなるが、第一の比較器16は出力電流検出信号が第二の基準値を上回ると負荷電流大の検出信号を出力する。また、第二の比較器20は負荷抵抗値信号が第二の基準値を下回ると負荷抵抗値低の検出信号を出力する。負荷が重くなって第一の比較器16が負荷電流大、第二の比較器20が負荷抵抗値低の検出信号をそろって出力すると、ロジック回路21で生成されるMOSFET10、11の駆動信号は図3に示すようなものになり、半導体スイッチ5、6が共にオフの期間にMOSFET10、11がオンになる。
第一の比較器16の第一の基準値及び第二の基準値、第二の比較器20の第一の基準値及び第二の基準値は算出された臨界抵抗値や、実験に基づきそれぞれ個別に設定することができる。例えば第一の比較器16では第一の基準値を定格電流の8%、第二の基準値を定格電流の10%に設定し、第二の比較器20では第一の基準値を臨界抵抗値の2.4倍、第二の基準値を臨界抵抗値の2倍にそれぞれ設定した場合には、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2倍以下で且つ負荷電流が定格電流の10%以上であれば、MOSFET10、11は半導体スイッチ5、6が共にオフの期間もオンになる。
負荷が軽くなった場合、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2倍以上になるか負荷電流が定格の10%以下になっても、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2.4倍以上になるか負荷電流が定格の8%以下になるまでは、半導体スイッチ5、6が共にオフの期間もMOSFET10、11がオンになる状態が継続され、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2.4倍以上になるか負荷電流が定格の8%以下になると半導体スイッチ5、6がオンの期間だけMOSFET10、11がオンになる状態に移行する。
この後負荷が重くなった場合、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2.4倍以下になるか負荷電流が定格の8%以上になっても負荷抵抗値が臨界抵抗値の2倍以下になり、且つ負荷電流が定格の10%以上になるまで半導体スイッチ5、6がオンの期間だけMOSFET10、11がオンになる状態が継続され、負荷抵抗値が臨界抵抗値の2倍以下になり、且つ負荷電流が定格の10%以上になると半導体スイッチ5、6が共にオフの期間もMOSFET10、11がオンになる状態に移行する。このように半導体スイッチ5、6がオンの期間だけMOSFET10、11がオンになる状態と半導体スイッチ5、6が共にオフの期間もMOSFET10、11がオンになる状態とを切り替える際にヒステリシスを設けた場合には、切り替え時にさらに安定になる利点がある。
以上説明したように、本発明の直流電源装置では、負荷を含むフィルタ回路が振動的になるか否かを負荷抵抗値と負荷電流値の2つの要素で判定し、フライホイール期間中MOSFET10、11をオンにするか否かを決めており、負荷抵抗値が短時間の間に細かく変化することはないので、切り替えが頻繁に行われて不安定になることがない利点がある。また、パルス通電の場合にも負荷抵抗値は短時間の間に変化しないので、電流基準信号あるいは電圧基準信号をパルス状に変化させれば安定して追随する利点がある。
なお、前記実施の形態では一次側をハーフブリッジとしているが、フルブリッジとしても良いことはいうまでもない。また、出力電流検出信号と出力電圧検出信号をAD変換器でデジタルに変換し、電流基準信号17、電圧基準信号18をデジタル信号で設定することにより、誤差増幅器14、割算器15、第一の比較器16、PWM変調器19、第二の比較器20、ロジック回路21の一部あるいは全てをデジタルで構成することが可能である。これらの構成はワンチップCPUで実現することもでき、デジタルで構成した場合には、ハードウエアと調整工数が大幅に削減できる利点があり、第一の比較器16、第二の比較器20の各基準値の設定、変更が容易にできる利点もある。
1 整流器
2 交流入力端子
3、4 コンデンサ
5、6 半導体スイッチ
7 変圧器
8 電流検出器
9 直流出力端子
10、11 MOSFET
12 リアクトル
13 コンデンサ
14 誤差増幅器
15 割算器
16 第一の比較器
17 電流基準信号
18 電圧基準信号
19 PWM変調器
20 第二の比較器
21 ロジック回路
22 ゲート駆動回路

Claims (3)

  1. 商用電源を整流する第一の整流回路と、第一の整流回路の出力を高周波交流に変換するハーフブリッジまたはフルブリッジの単相のインバータと、インバータの出力を所定の電圧に変換する変圧器と、変圧器の二次出力を整流する2個のMOSFETで構成した全波整流方式の第二の整流回路と、第二の整流回路の出力を平滑にするフィルタと、2個のMOSFETにインバータを構成する半導体スイッチの駆動信号と同期した駆動信号を与え、負荷抵抗値が設定した値以下で且つ負荷電流値が設定した値以上のフィルタ回路が共振する恐れのない条件のときには、前記駆動信号に加えて、インバータを構成する半導体スイッチが共にオフの間、2個のMOSFETをオンとする駆動信号を与える制御手段と、から構成したことを特徴とする直流電源装置。
  2. 制御手段を、負荷抵抗値が設定した値以上であるか負荷電流値が設定した値以下のときに、2個のMOSFETにインバータを構成する半導体スイッチの駆動信号と同期した駆動信号だけを与えるものとしたことを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
  3. 出力電流と出力電圧を計測し、計測された出力電流値と出力電圧値とから負荷抵抗値を算出する負荷抵抗値算出手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の直流電源装置。
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