JP5751387B2 - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5751387B2
JP5751387B2 JP2014536631A JP2014536631A JP5751387B2 JP 5751387 B2 JP5751387 B2 JP 5751387B2 JP 2014536631 A JP2014536631 A JP 2014536631A JP 2014536631 A JP2014536631 A JP 2014536631A JP 5751387 B2 JP5751387 B2 JP 5751387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
filter
balanced
circuit
compensation circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014536631A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014045665A1 (ja
Inventor
聡一 中村
聡一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014536631A priority Critical patent/JP5751387B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5751387B2 publication Critical patent/JP5751387B2/ja
Publication of JPWO2014045665A1 publication Critical patent/JPWO2014045665A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/0115Frequency selective two-port networks comprising only inductors and capacitors
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/42Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/12Bandpass or bandstop filters with adjustable bandwidth and fixed centre frequency
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/46Networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H7/463Duplexers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/70Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/17Structural details of sub-circuits of frequency selective networks
    • H03H7/1741Comprising typical LC combinations, irrespective of presence and location of additional resistors
    • H03H7/1758Series LC in shunt or branch path

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

本発明は、バランスフィルタを有するフィルタ装置に関し、より詳細には、第1の平衡端子への信号経路と第2の平衡端子への信号経路とを接続している補償回路が設けられているフィルタ装置に関する。
従来、携帯電話機のデュプレクサでは、受信フィルタがバランスフィルタで構成されていることが多い。
下記の特許文献1には、図19に示すデュプレクサが開示されている。デュプレクサ1001では、アンテナ端子1002と送信端子1003との間に送信フィルタ1004が接続されている。また、アンテナ端子1002には、受信フィルタ1005が接続されている。受信フィルタ1005は、平衡−不平衡変換機能を有する。すなわち、受信フィルタ1005の一端がアンテナ端子1002に接続されている。受信フィルタ1005は、受信端子としての第1の平衡端子1006と第2の平衡端子1007に接続されている。
送信フィルタ1004は、図示のように、複数の直列腕共振子及び並列腕共振子を有するラダー型回路構成を有する。他方、受信フィルタ1005は、縦結合共振子型のバランスフィルタで構成されている。
デュプレクサ1001では、送信端子1003と、第1,第2の平衡端子1006,1007との間に、補償回路1008が接続されている。補償回路1008は、コンデンサ1009,1010を有する。コンデンサ1009及びコンデンサ1010は、第1の平衡端子1006と第2の平衡端子1007との間において互いに直列に接続されている。また、第1,第2のコンデンサ1009,1010間の接続点が送信端子1003に接続されている。
特許文献1では、上記補償回路1008により、送信端子1003から受信端子としての第1の平衡端子1006を見たときのアイソレーション及び送信端子1003から第2の平衡端子1007を見たときのアイソレーションが改善されるとされている。また2つの経路のアイソレーションをバランで合成した差動アイソレーションも改善されるとされている。
特開2011−160203号公報
特許文献1では差動モードアイソレーションを改善することができると記載されている。しかしながら、特許文献1における差動モードアイソレーションの改善効果は充分でなく、より一層差動モードアイソレーションを改善することが強く求められている。また、特定の帯域において、挿入損失の劣化を抑制しつつ、差動モードアイソレーションを改善することが困難であった。
本発明の目的は、挿入損失の劣化を抑制しつつ、差動モードアイソレーションをより一層効果的に改善し得るフィルタ装置を提供することにある。
本発明に係るフィルタ装置は、シングル端子と、第1,第2の平衡端子とを有する。本発明に係るフィルタ装置は、バランスフィルタと、補償回路とを備える。バランスフィルタは、シングル端子と第1,第2の平衡端子との間に接続されている。補償回路は、シングル端子と第1の平衡端子とを接続している第1の補償回路部及びシングル端子と第2の平衡端子とを接続している第2の補償回路部のうち少なくとも一方を有する。本発明においては、上記補償回路が共振回路を有する。この共振回路は、バランスフィルタの阻止帯域のうち、特定の周波数帯域において該補償回路が接続されていない場合に比べて減衰量を大きくするように構成されている。
本発明に係るフィルタ装置のある特定の局面では、前記特定の周波数帯域の一部において、前記シングル端子から前記第1の平衡端子への第1の信号経路を伝搬する信号と、前記シングル端子から前記第2の平衡端子への第2の信号経路を伝搬する信号との振幅及び位相が同等となるように前記共振回路が構成されている。
本発明に係るフィルタ装置の他の特定の局面では、前記補償回路が、前記共振回路と、前記共振回路に接続されているリアクタンス回路とを有する。この場合には、第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号の振幅及び位相を容易に略同等とすることができる。上記リアクタンス回路は、静電容量を含んでいてもよく、その場合には、静電容量の大きさや配線の引き回し等により、振幅及び位相を容易にコントロールすることができる。
本発明に係るフィルタ装置のさらに他の特定の局面では、共振回路がLC共振回路からなる。この場合には、補償回路における振幅特性の周波数特性を容易に調整することができる。
本発明に係るフィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記リアクタンス回路が、前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子とを接続している線路において互いに直列に接続された第1,第2の静電容量を有し、前記第1の静電容量と第2の静電容量との間の接続点と、グラウンド電位との間に前記共振回路が接続されている。この場合には、第1,第2の静電容量の値を小さくすることができる。
本発明に係るフィルタ装置の他の特定の局面では、前記リアクタンス回路が、前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子とを接続している線路において接続された第3の静電容量を有している。さらに、前記第3の静電容量が接続される前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子との両接続点と、グラウンド電位との間に接続される前記共振回路が、前記第3の静電容量の両接続点の一方に一端が接続される第4の静電容量と、前記第3の静電容量の両接続点の他方に一端が接続される第5の静電容量と、該第4及び第5の静電容量の他端に接続されるインダクタンスとを有している。
本発明に係るフィルタ装置のさらに別の特定の局面では、フィルタ装置は、前記第1及び第2の補償回路部を有し、前記第1,第2の補償回路部が前記リアクタンス回路及び前記共振回路を有する。
本発明に係るフィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記シングル端子が送信端子であり、前記第1,第2の平衡端子が第1,第2の受信端子であり、アンテナ端子と、前記アンテナ端子と前記送信端子との間に接続されている送信フィルタとをさらに備え、前記バランスフィルタが、前記アンテナ端子と前記第1,第2の平衡端子としての第1,第2の受信端子との間に接続されたバランス型受信フィルタであり、それによってデュプレクサが構成されている。従って、送信端子から第1,第2の受信対しへの差動モードアイソレーションを効果的に改善することができる。
本発明に係るフィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記共振回路の共振周波数が、前記送信フィルタの通過帯域内に位置している。この場合には、送信帯域におけるコモンモードアイソレーションの劣化を抑制しつつ、差動モードアイソレーションを改善することができる。
本発明に係るフィルタ装置では、補償回路が、バランスフィルタの阻止帯域のうちの特定の周波数帯域において、減衰量を大きくする共振回路を有するため、挿入損失の劣化を抑制しつつ、該特定の周波数帯域における差動モードアイソレーションを効果的に改善することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 図2は、第1の実施形態のフィルタ装置における差動モードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す図である。 図3は、第1の実施形態のフィルタ装置におけるコモンモードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置のコモンモードアイソレーション特性を示す図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 図5は、第2の実施形態のフィルタ装置における差動モードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す図である。 図6は、第2の実施形態のフィルタ装置におけるコモンモードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置のコモンモードアイソレーション特性を示す図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 図8は、第3の実施形態のフィルタ装置における差動モードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す図である。 図9は、第3の実施形態のフィルタ装置におけるコモンモードアイソレーション特性及び比較例のフィルタ装置のコモンモードアイソレーション特性を示す図である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 図11は、第4の実施形態のフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す図である。 図12は、第4の実施形態のフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置のコモンモードアイソレーション特性を示す図である。 図13は、第4の実施形態の変形例に係るフィルタ装置の回路図である。 図14は、第4の実施形態の変形例に係るフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す図である。 図15は、第4の実施形態の変形例に係るフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置のコモンモードアイソレーション特性を示す図である。 図16は、本発明の第5の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 図17は、送信フィルタの一例を示す回路図である。 図18は、本発明で用いられるバランスフィルタとしての受信フィルタの一例を示す略図的平面図である。 図19は、従来のデュプレクサの回路図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。
フィルタ装置1は、アンテナ2に接続されるアンテナ端子3を有する。アンテナ端子3と送信端子4との間に送信フィルタ5が接続されている。アンテナ端子3と第1,第2の平衡端子6,7との間にバランスフィルタとしての受信フィルタ8が接続されている。
本実施形態のフィルタ装置1は、携帯電話機のデュプレクサを構成しているものである。特に限定されるわけではないが、送信フィルタ5及び受信フィルタ8は、それぞれ、弾性波フィルタで構成されている。
受信フィルタ8は、上記のように、アンテナ端子3と第1,第2の平衡端子6,7とに接続されている平衡−不平衡変換機能を有する。すなわち、受信フィルタ8は、バランスフィルタである。
本実施形態では、シングル端子としての送信端子4と、第1,第2の平衡端子6,7との間に補償回路9が接続されている。本実施形態では、補償回路9は、第1の補償回路部11と第2の補償回路部12とを有する。第1の補償回路部11は、コンデンサCt1,Cr1、Ca1及びインダクタンスLa1を有する。コンデンサCt1とコンデンサCr1とは送信端子4と第1の平衡端子6との間で互いに直列に接続されている。コンデンサCt1及びコンデンサCr1が、リアクタンス回路を構成している。コンデンサCt1が送信端子4側に、コンデンサCr1が第1の平衡端子6側に配置されている。
コンデンサCt1とコンデンサCr1との間の接続点10とグラウンド電位との間にコンデンサCa1及びインダクタンスLa1が互いに直列に接続されている。それによって、接続点10とグラウンド電位との間にLC共振回路が構成されている。
同様に、第2の補償回路部12もまた、送信端子4と第2の平衡端子7との間において互いに直列に接続されているコンデンサCt2及びCr2を有する。コンデンサCt2及びコンデンサCr2がリアクタンス回路を構成している。コンデンサCt2とCr2との間の接続点13とグラウンド電位との間に、LC共振回路が構成されている。すなわち、コンデンサCa2及びインダクタンスLa2からなるLC共振回路が構成されている。
本実施形態のフィルタ装置1の特徴は、上記補償回路9が送信端子4と第1,第2の平衡端子6,7との間に接続されていることにあり、それによって、受信帯域における差動モードアイソレーションが挿入損失を悪化させることなく大幅に改善することができる。これを、図2及び図3を参照して説明する。
送信フィルタ5の通過帯域すなわち送信帯域を、1920〜1980MHzとする。また、受信フィルタ8の受信帯域すなわち通過帯域を2110〜2170MHzとする。
コンデンサCt1、Cr1、Ca1及びインダクタンスLa1の値を以下のように設定した。
Ct1=0.25pF、Cr1=0.285pF、Ca1=6pF及びLa1=1.11nH。
同様に、コンデンサCt2、Cr2、Ca2及びインダクタンスLa2の値を以下のように設定した。
Ct2=0.25pF、Cr2=0.25pF、Ca2=8.33pF及びLa2=0.8nH。
上記補償回路9を接続していないことを除いては、上記第1の実施形態と同様にして構成されたフィルタ装置を比較例として用意した。
図2の実線は上記第1の実施形態の差動モードアイソレーション(DMI:Differential Mode Isolation)特性を示し、破線は上記比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション特性を示す。また、図3の実線は、上記第1の実施形態におけるコモンモードアイソレーション(CMI:Common Mode Isolation)特性を示し、破線は比較例のフィルタ装置におけるコモンモードアイソレーション特性を示す。
なお、差動モードアイソレーションとは、以下の特性である。すなわち、送信端子4から第1の平衡端子6に信号が伝搬する経路を第1の信号経路、送信端子4から第2の平衡端子7に信号が伝搬する経路を第2の信号経路をとしたとき、送信端子4から見た第1の平衡端子6へのアイソレーションと、送信端子4から見た第2の平衡端子7へのアイソレーションとの差分を差動モードアイソレーションとする。言い換えれば、差動モードアイソレーションとは、第1の平衡端子6と第2の平衡端子7とをバランス変換し1つの仮想端子とした場合に、送信端子から見た受信端子側への信号のアイソレーション特性である。
図2及び図3から明らかなように、比較例に比べ、本実施形態によれば、受信帯域における差動モードアイソレーションを効果的に抑制し得ることがわかる。受信帯域における差動モードアイソレーション値であるRx帯DMI、送信帯域における差動モードアイソレーション値であるTx帯DMI及び送信帯域におけるコモンモードアイソレーション値すなわちTx帯CMIを下記の表1に示す。なお、例えばRx帯DMIの値とは、Rx帯における差動モードアイソレーションの最も悪い値を意味する。ここで、DMIおよびCMIの数値が0に近ければ特性が悪いことを意味し、よりマイナスであれば特性が良いことを意味する。
Figure 0005751387
図2及び図3から明らかなように、比較例に比べ本実施形態によれば、差動モードアイソレーション及びコモンモードアイソレーションの双方を大幅に改善し得ることがわかる。
表1から明らかなように、送信帯域における挿入損失を悪化させることなく、受信帯域における差動モードアイソレーションを効果的に改善することが可能とされている。
本実施形態において、上記のように、差動モードアイソレーション、特に受信帯域における差動モードアイソレーションが効果的に改善し得るのは、受信帯域において第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号の振幅及び位相が略同等とされていることによる。
本実施形態では、この第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号との振幅及び位相は同等となるように上記補償回路9における共振回路が構成されている。すなわち、コンデンサCa1及びインダクタンスLa1からなるLC直列共振回路及びコンデンサCa2及びインダクタンスLa2からなる直列共振回路は、上記振幅及び位相の関係を満たすように構成されている。従って、受信帯域において、補償回路9が接続されていない比較例に比べ、減衰量を大きくすることができ、それによって、差動モードアイソレーションを大幅に改善することが可能とされている。
また、本実施形態では、上記補償回路9は、コンデンサCt1,Cr1を含むリアクタンス回路、並びにコンデンサCt2及びCr2を含むリアクタンス回路を有している。すなわち、リアクタンス回路が上記共振回路に接続されている。従って、上記リアクタンス回路におけるコンデンサCt1,Cr1あるいはコンデンサCt2,Cr2の静電容量を調整することにより、上記受信帯域における振幅を容易に調整することができる。より具体的には、静電容量を付加することにより、あるいは静電容量の値を大きくすることにより、振幅を低めるように容易に調整することができる。それによって、差動モードアイソレーションをより一層効果的に改善することが可能となる。
なお、本実施形態では、上記共振回路はLC直列共振回路により構成されていたが、他の様々な共振回路を用いて第1または第2の補償回路部を構成してもよい。加えて、上記コンデンサを含むリアクタンス回路は必ずしも設けられずともよい。すなわち、第1の補償回路部11及び第2の補償回路部12において、それぞれ上記共振回路のみが構成されていてもよい。その場合においても、共振回路が上記のように構成されていることにより、受信帯域におけるアイソレーション特性を効果的に改善することができる。しかも、送信帯域における挿入損失の劣化も生じ難い。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。第2の実施形態のフィルタ装置21は、補償回路9Aの構成を除いては、第1の実施形態のフィルタ装置1と同様である。従って、同一部分については、同一の参照番号を付することにより、第1の実施形態の説明を援用することとする。
補償回路9Aは、送信端子4と第1,第2の平衡端子6,7との間に接続されている。より具体的には、送信端子4にコンデンサCtの一端が接続されている。コンデンサCtの他端の接続点22と第1の平衡端子6との間にコンデンサCr1が接続されている。接続点22と第2の平衡端子7との間にコンデンサCr2が接続されている。そして、接続点22とグラウンド電位との間に、コンデンサCa及びインダクタンスLaからなる直列LC共振回路が構成されている。このLC共振回路は、受信帯域の少なくとも一部において、第1の信号経路を伝搬する信号と、第2の信号経路を伝搬する信号の位相及び振幅が同等となるように構成されている。
補償回路9Aでは、上記のように、コンデンサCtが共通化され、コンデンサCt及びLC共振回路が第1の補償回路部と第2の補償回路部において共通化されている。すなわち、第1の補償回路部は、コンデンサCtと、コンデンサCr1と、上記LC共振回路とを有し、第2の補償回路部はコンデンサCtとコンデンサCr2と上記LC共振回路とを有することとなる。
図5及び図6は、本実施形態及び比較例のフィルタ装置における差動モードアイソレーション及びコモンモードアイソレーション特性を示す各図である。実線が第2の実施形態の結果を示し、破線が比較例の結果を示す。
なお、コンデンサ及びインダクタンスの値は以下の通りとした。
Ct=0.50pF、Cr1=0.57pF、Cr2=0.50pF、La=1.11nH、Ca=6.0pF。
図5及び図6から明らかなように、本実施形態においても、受信帯域における差動モードアイソレーションを効果的に改善することが可能とされている。下記の表2に、図5及び図6の結果をまとめる。
Figure 0005751387
表2から明らかなように、本実施形態においても、送信帯域における挿入損失をさほど劣化させることなく、受信帯域における差動モードアイソレーションを大幅に改善することが可能とされている。また、送信帯域における差動モードアイソレーションも改善されていることがわかる。
本実施形態のように、第1の補償回路及び第2の補償回路の一部が共通化されていてもよい。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。第3の実施形態のフィルタ装置31は、補償回路9Aに代えて、補償回路9Bが構成されていることを除いては、第2の実施形態と同様である。補償回路9Bは、送信端子4と第1の平衡端子6との間に接続されている。より具体的には、補償回路9Bは、コンデンサCt1,Cr1、Ca1及びインダクタンスLa1を有する。コンデンサCt1及びコンデンサCr1は送信端子4と第1の平衡端子6との間において直列に接続されている。コンデンサCt1及びコンデンサCr1はリアクタンス回路を構成している。また、コンデンサCt1とコンデンサCr1との間の接続点32とグラウンド電位との間に、コンデンサCa1及びインダクタンスLa1が互いに直列に接続されており、それによってLC共振回路が構成されている。従って、補償回路9Bは、第1の実施形態における第1の補償回路部11と同様に構成されている。他方、本実施形態では送信端子4と第2の平衡端子7との間に補償回路部は接続されていない。
このように、本発明における補償回路は、送信端子4と一方の平衡端子との間に接続されている補償回路部のみを有していてもよい。本実施形態においても、LC共振回路の共振周波数が送信フィルタの通過帯域内に位置しており、かつ受信帯域内の一部の周波数において第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号の位相及び振幅が同じとなるように構成されている。
図8及び図9は、本実施形態のフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション及びコモンモードアイソレーションを示す。実線が第3の実施形態の結果を、破線が比較例の結果を示す。
なお、上記比較例は、補償回路9Bが接続されていないことを除いては、第3の実施形態と同様に構成されている。
図8及び図9から明らかなように、本実施形態においても、受信帯域における差動モードアイソレーションを効果的に改善することができる。下記の表3に、Rx帯DMI、Tx帯DMI及びTx帯CMIの値を示す。
Figure 0005751387
表3から明らかなように、比較例に比べ実施例によれば、Tx帯における挿入損失をさほど悪化させることなく、Rx帯すなわち受信帯域における差動モードアイソレーションを大幅に改善し得ることがわかる。
(第4の実施形態)
図10は本発明の第4の実施形態に係るフィルタ装置41の回路図である。
フィルタ装置41は、補償回路9Aに代えて、補償回路9Cが接続されていることを除いては、第2の実施形態のフィルタ装置1と同様である。補償回路9Cは、送信端子4と第1,第2の平衡端子6,7との間に接続されている。より具体的には、送信端子4と第1の平衡端子6との間にコンデンサC1が接続されている。コンデンサC1と並列にコンデンサC2,C3が接続されている。コンデンサC2及びC3は互いに直列に接続されている。コンデンサC2,C3間の接続点42とグラウンド電位との間にインダクタンスL1が接続されている。本実施形態では、コンデンサC2,C3及びインダクタンスL1によりLC共振回路が構成されており、コンデンサC1によりリアクタンス回路が構成されている。このコンデンサC1,コンデンサC2,C3及びインダクタンスL1により第1の補償回路部11Aが構成されている。
同様に、送信端子4と第2の平衡端子7との間に第2の補償回路部12Aが構成されている。第2の補償回路部12Aは第1の補償回路部11Aと同様に構成されている。すなわち、第2の補償回路部12Aは、コンデンサC5を有するリアクタンス回路を有する。また、コンデンサC6,C7とインダクタンスL2を有するLC共振回路を有する。
C1=0.001pF、C2=0.231pF、C3=0.231pF及びL1=1.11nH。
同様に、コンデンサC5、C6、C7及びインダクタンスL2の値を以下のように設定した。
C5=0.001pF、C6=0.231pF、C7=0.231pF及びL2=1.11nH。
図11及び図12は、本実施形態のフィルタ装置及び比較例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション及びコモンモードアイソレーションを示す。実線が第4の実施形態の結果を、破線が比較例の結果を示す。
なお、上記比較例は、補償回路9Cが接続されていないことを除いては、第4の実施形態と同様に構成されている。
本実施形態においても、共振回路が、受信帯域の少なくとも一部の周波数において第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号の位相及び振幅が同一となるように構成されている。また、上記共振回路の共振周波数が送信帯域内に位置するように構成されている。図10に示す第4の実施形態では、補償回路部11Aと補償回路部12Aとにそれぞれインダクタンスが設けられている。従って、補償回路部11Aと補償回路部12Aの特性を独立に設計することができる。よって、設計の自由度を高めることができる。
ここで、図1に示すY型回路の構成では、静電容量値が0.25pFである2つの静電容量Ct1,Ct2によって、差動モードアイソレーションを改善していた。これに対して、図10に示す△型回路の構成では静電容量値が0.001pF未満である2つの静電容量C1,C5によって、第1の実施形態と同様の効果を実現できる。従って、補償回路を容易に小型化できる。
下記の表4に、Rx帯DMI、Tx帯DMI及びTx帯CMIの値を示す。
Figure 0005751387
表4から明らかなように、比較例に比べ第4の実施形態によれば、Tx帯における挿入損失をさほど悪化させることなく、Rx帯すなわち受信帯域における差動モードアイソレーションを大幅に改善し得ることがわかる。
(第4の実施形態の変形例)
図13に示す回路図は、第4の実施形態の変形例である。第4の実施形態の変形例は、図10中のインダクタンスL1とインダクタンスL2とを共通のインダクタンスLaに置き換えた構成を除き、第4の実施形態と同様である。なお、La=0.555nHとした。
本変形例では、補償回路のインダクタンスを共用としたため、インダクタンスの数量を2つから1つに減らすことができる。具体的には、第4の実施形態ではインダクタンス値が1.11nHである2つのインダクタンスL1,L2を有する補償回路によって差動モードアイソレーションの改善が実現されていた。これに対して、本変形例では0.555nHである1つインダクタンスLaを有する補償回路によって同様の改善を実現できる。
なお、本変形例のフィルタ装置の差動モードアイソレーション及びコモンモードアイソレーションを図14及び図15に実線で示す。なお、図14及び図15の破線は図11及び図12に示した比較例の特性を示す。図14及び図15から明らかなように、本変形例の結果は、図11及び図12に実線で示した第4の実施形態の結果とほぼ同等であった。
本変形例の補償回路では、第4の実施形態より補償回路に含まれるインダクタンスの数量が小さく、かつインダクタンス値が小さい。従って、小型化がさらに容易である。
下記の表5に、Rx帯DMI、Tx帯DMI及びTx帯CMIの値を示す。
Figure 0005751387
表5から明らかなように、比較例に比べ本変形例によれば、Tx帯における挿入損失をさほど悪化させることなく、Rx帯すなわち受信帯域における差動モードアイソレーションを大幅に改善し得ることがわかる。
従って、変形例においても、第1〜第3の実施形態と同様に、送信帯域における挿入損失をさほど悪化させることなく、受信帯域における差動モードアイソレーションを大幅に改善することが可能となる。上記第1〜第4の実施形態では、送信端子から受信端子側へのアイソレーションを大幅に改善することができる。近年、移動体通信機器では、送信出力の増大に伴って、上記差動モードアイソレーション、特に受信帯域における差動モードアイソレーションの改善が強く求められている。第1〜第4の実施形態によれば、このような要求を容易に満たすことが可能となる。
(第5の実施形態)
図16は、本発明の第5の実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。フィルタ装置51は、バランスフィルタ52を有する。バランスフィルタ52は、シングル端子としての入力端子53と、出力端子としての第1,第2の平衡端子54,55とを有する。ここでは、入力端子53と第1の平衡端子54との間に第1の補償回路部11Bが接続されている。第1の補償回路部11Bは、互いに直列に接続されたコンデンサC11,C12を有する。コンデンサC11が入力端子53側に接続されている。コンデンサC11とコンデンサC12との最短の接続点56とグラウンド電位との間にコンデンサC13及びインダクタンスL11が接続されている。コンデンサC13とインダクタンスL11が直列に接続され、LC共振回路が構成されている。
入力端子53と第2の平衡端子55との間にも、第2の補償回路部12Bが接続されている。第2の補償回路部12Bは第1の補償回路部11Bとほぼ同様に構成されている。すなわち、コンデンサC14とコンデンサC15とが互いに直列に接続されており、それによってリアクタンス回路が構成されている。コンデンサC14とコンデンサC15との間の接続点57とグラウンド電位との間に、コンデンサC16とインダクタンスL12とが接続されている。コンデンサC16及びインダクタンスL12によりLC共振回路が構成されている。
本実施形態においても、LC共振回路は、第1の信号経路を伝搬する信号と第2の信号経路を伝搬する信号とが、通過帯域外の阻止帯域のうちの特定の周波数帯域において、回路が接続されていない場合に比べて減衰量を大きくするように構成されている。より具体的には、入力端子53から第1の平衡端子54に向かう第1の信号経路を伝搬する信号と、入力端子53からバランスフィルタを通り第2の平衡端子55に向かう第2の信号経路を伝搬する信号の位相及び振幅が上記特定の周波数帯域内の少なくとも一部の周波数において振幅及び位相が同等となるように構成されている。
従って、第1〜第4の実施形態と同様に、差動モードアイソレーションを大幅に改善することが可能となる。
第5の実施形態から明らかなように、本発明におけるフィルタ装置は、デュプレクサに限らず、バランスフィルタのみを有するものであってもよい。
(送信フィルタ及び受信フィルタの回路例)
第1〜第4の実施形態では、送信フィルタ5及び受信フィルタ8をブロックで示したが、送信フィルタ5及び受信フィルタ8は、弾性波共振子などの共振子を利用した様々な回路により実現することができる。図17は、このような送信フィルタを構成する回路の一例を示す回路図である。図17に示す送信フィルタでは、複数の直列腕共振子S1〜S3及び並列腕共振子P1〜P3、インダクタンスL21〜L23を有するラダー型回路が構成されている。このようなラダー型回路を有するフィルタにより送信フィルタを構成することができる。実際には、上記複数の直列腕共振子S1〜S3及び並列腕共振子P1〜P3は、一点鎖線で示す圧電基板61上に電極構造を形成することにより構成することができる。
図18は、受信フィルタを構成するバランスフィルタの一例を示す模式的平面図である。図18に示すバランスフィルタ71では、圧電基板72上に第1〜第3のIDT73〜75が弾性表面波伝搬方向に沿って配置されている。IDT73〜75が設けられている領域の弾性波伝搬方向両側に反射器76,77が配置されている。従って、3IDT型の縦結合共振子型の平衡−不平衡変換機能を有するバランスフィルタが構成されている。
なお、図17及び図18は、上記送信フィルタ5及び受信フィルタ8を構成する弾性波フィルタの一例を示すものにすぎない。すなわち、送信フィルタ5は、様々な他の回路構成の弾性波フィルタ、あるいは弾性波フィルタ以外のフィルタ装置により構成することができる。同様に、受信フィルタ8についても様々な回路構成の弾性波フィルタや弾性波フィルタ以外の様々なバランスフィルタにより構成することができる。
1…フィルタ装置
2…アンテナ
3…アンテナ端子
4…送信端子
5…送信フィルタ
6,7…第1,第2の平衡端子
8…受信フィルタ
9,9A,9B,9C…補償回路
11,11A,11B…第1の補償回路部
12,12A,12B…第2の補償回路部
10,13…接続点
21…フィルタ装置
22…接続点
31…フィルタ装置
32…接続点
41…フィルタ装置
42…接続点
51…フィルタ装置
52…バランスフィルタ
53…入力端子
54,55…第1,第2の平衡端子
56,57…接続点
61…圧電基板
71…バランスフィルタ
72…圧電基板
73〜75…IDT
76,77…反射器

Claims (6)

  1. シングル端子と、第1,第2の平衡端子とを有するフィルタ装置であって、
    前記シングル端子と前記第1,第2の平衡端子との間に接続されているバランスフィル
    タと、
    前記シングル端子と前記第1の平衡端子とを接続している第1の補償回路部及び前記シ
    ングル端子と前記第2の平衡端子とを接続している第2の補償回路部のうち少なくとも一
    方を有する補償回路とを備え、
    前記補償回路が、前記バランスフィルタの阻止帯域の内の特定の周波数帯域において前
    記補償回路が接続されていない場合に比べて減衰量を大きくする共振回路を有し、
    前記補償回路が、前記共振回路と、前記共振回路に接続されているリアクタンス回路と
    を有し、
    前記リアクタンス回路が、前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子とを接続
    している線路において互いに直列に接続された第1,第2の静電容量を有し、前記第1の
    静電容量と第2の静電容量との間の接続点と、グラウンド電位との間に前記共振回路が接
    続されており、
    前記シングル端子が送信端子であり、前記第1,第2の平衡端子が第1,第2の受信端子であり、
    アンテナ端子と、
    前記アンテナ端子と前記送信端子との間に接続されている送信フィルタとをさらに備え、
    前記バランスフィルタが、前記アンテナ端子と前記第1,第2の平衡端子としての第1,第2の受信端子との間に接続されたバランス型受信フィルタであり、それによってデュプレクサが構成されている、フィルタ装置。
  2. シングル端子と、第1,第2の平衡端子とを有するフィルタ装置であって、
    前記シングル端子と前記第1,第2の平衡端子との間に接続されているバランスフィル
    タと、
    前記シングル端子と前記第1の平衡端子とを接続している第1の補償回路部及び前記シ
    ングル端子と前記第2の平衡端子とを接続している第2の補償回路部のうち少なくとも一
    方を有する補償回路とを備え、
    前記補償回路が、前記バランスフィルタの阻止帯域の内の特定の周波数帯域において前
    記補償回路が接続されていない場合に比べて減衰量を大きくする共振回路を有し、
    前記補償回路が、前記共振回路と、前記共振回路に接続されているリアクタンス回路と
    を有し、
    前記リアクタンス回路が、前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子とを接続
    している線路において接続された第3の静電容量を有し、
    前記第3の静電容量が接続される前記シングル端子と前記第1または第2の平衡端子と
    の両接続点と、グラウンド電位との間に接続される前記共振回路が、前記第3の静電容量
    の両接続点の一方に一端が接続される第4の静電容量と、該第3の静電容量の両接続点の
    他方に一端が接続される第5の静電容量と、該第4及び第5の静電容量の他端に接続され
    るインダクタンスとを有しており、
    前記シングル端子が送信端子であり、前記第1,第2の平衡端子が第1,第2の受信端子であり、
    アンテナ端子と、
    前記アンテナ端子と前記送信端子との間に接続されている送信フィルタとをさらに備え、
    前記バランスフィルタが、前記アンテナ端子と前記第1,第2の平衡端子としての第1,第2の受信端子との間に接続されたバランス型受信フィルタであり、それによってデュプレクサが構成されている、フィルタ装置。
  3. 前記特定の周波数帯域の一部において、前記シングル端子から前記第1の平衡端子への
    第1の信号経路を伝搬する信号と、前記シングル端子から前記第2の平衡端子への第2の
    信号経路を伝搬する信号との振幅及び位相が同等となるように前記共振回路が構成されて
    いる、請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記共振回路が、LC共振回路からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィル
    タ装置。
  5. 前記第1及び第2の補償回路部を有し、前記第1,第2の補償回路部が前記リアクタン
    ス回路及び前記共振回路を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  6. 前記共振回路の共振周波数が、前記送信フィルタの通過帯域内に位置している、請求項
    1〜5のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
JP2014536631A 2012-09-24 2013-06-26 フィルタ装置 Active JP5751387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014536631A JP5751387B2 (ja) 2012-09-24 2013-06-26 フィルタ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209828 2012-09-24
JP2012209828 2012-09-24
JP2014536631A JP5751387B2 (ja) 2012-09-24 2013-06-26 フィルタ装置
PCT/JP2013/067535 WO2014045665A1 (ja) 2012-09-24 2013-06-26 フィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5751387B2 true JP5751387B2 (ja) 2015-07-22
JPWO2014045665A1 JPWO2014045665A1 (ja) 2016-08-18

Family

ID=50340992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014536631A Active JP5751387B2 (ja) 2012-09-24 2013-06-26 フィルタ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9479137B2 (ja)
JP (1) JP5751387B2 (ja)
KR (1) KR101680325B1 (ja)
CN (1) CN104620502B (ja)
WO (1) WO2014045665A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108134170B (zh) * 2016-12-01 2021-02-19 国基电子(上海)有限公司 一种平衡非平衡转换器
CN116527017B (zh) * 2023-07-03 2023-09-22 广汽埃安新能源汽车股份有限公司 电机控制器的滤波器件确定方法及装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008146552A1 (ja) * 2007-05-29 2008-12-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性波分波器
WO2009082012A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Kyocera Corporation フィルタおよび通信装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101292421B (zh) * 2005-10-27 2011-08-24 京瓷株式会社 声表面波装置和通信装置
JP4839925B2 (ja) 2006-03-29 2011-12-21 Tdk株式会社 集中定数型バンドパスフィルタ
WO2009025057A1 (ja) 2007-08-23 2009-02-26 Fujitsu Limited 分波器、および分波器を含むモジュール、通信機器
JP5340976B2 (ja) 2010-02-01 2013-11-13 太陽誘電株式会社 デュープレクサ、通信モジュール、通信装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008146552A1 (ja) * 2007-05-29 2008-12-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性波分波器
WO2009082012A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Kyocera Corporation フィルタおよび通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014045665A1 (ja) 2016-08-18
KR101680325B1 (ko) 2016-11-28
US9479137B2 (en) 2016-10-25
CN104620502A (zh) 2015-05-13
US20150180438A1 (en) 2015-06-25
WO2014045665A1 (ja) 2014-03-27
KR20150047571A (ko) 2015-05-04
CN104620502B (zh) 2016-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5240793B2 (ja) デュプレクサ
JP2018074539A (ja) マルチプレクサ
JPWO2011061904A1 (ja) 弾性波フィルタ装置とこれを用いたアンテナ共用器
WO2020108528A1 (zh) 一种梯形结构双工器及改善双工器隔离度的方法
US10715108B2 (en) Filter device and multiplexer
JP2013081068A (ja) ワンチップ漏洩表面弾性波装置
US8988162B2 (en) Filter and duplexer
JPWO2019131501A1 (ja) マルチプレクサ
JP5210253B2 (ja) 弾性波デバイス
US9722574B2 (en) Acoustic wave device
JP5751387B2 (ja) フィルタ装置
JP5673897B2 (ja) 弾性波装置及び分波装置
JP2012244551A (ja) デュプレクサの受信側フィルタ及びデュプレクサ
JP7377450B2 (ja) フィルタ回路及び複合フィルタ装置
JP2021034959A (ja) フィルタモジュール
WO2019244938A1 (ja) フィルタおよびマルチプレクサ
KR20200002598A (ko) 필터 및 멀티플렉서
KR102529784B1 (ko) 필터 장치
US9106206B2 (en) Surface acoustic wave filter and duplexer component
CN109818594B (zh) 高频滤波器以及多工器
WO2019235490A1 (ja) マルチプレクサ
JP2006129131A (ja) 平衡型高周波フィルタ、アンテナ共用器、及び平衡型高周波回路
JP2019165435A (ja) 複合マルチプレクサ
JP6286955B2 (ja) 弾性波デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150504

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5751387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150