JP5750230B2 - 炭窒化珪素膜及び炭窒化珪素膜の成膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭窒化珪素膜及び炭窒化珪素膜の成膜方法に関する。
近年、LSIの高集積化に伴い、配線層が微細化されてきているが、微細な配線層を用いると、配線層における信号遅延の影響が大きくなり、信号伝達速度の高速化を妨げるという問題が指摘されている。この信号遅延は、配線層の抵抗に影響を受けることから、信号遅延を低減するために配線層の低抵抗化が求められている。
そのため、最近では配線層を構成する材料として、従来のアルミニウムから抵抗率の低い銅が用いられている。
そして、配線間には、隣接する銅配線を分離するとともに、配線層を構成する銅原子の拡散を抑制する層間絶縁膜(バリア膜ともいう)が形成されている。
このような層間絶縁膜として、従来用いられてきた炭窒化珪素(SiCN)膜は、窒素量が25〜40%程度含有されており、比誘電率は小さいもので4.4程度であった(非特許文献1参照)
しかしながら、近年、バルク膜の誘電率が2.5未満まで低誘電率化したことにともない、層間絶縁膜である炭窒化珪素(SiCN)膜も低誘電率化(k<4.5)が求められている。
ところで、炭窒化珪素(SiCN)膜は、トリメチルシランもしくはテトラメチルシランとアンモニア、ヘリウムなどを原料ガスとして用いて、プラズマCVD法によって成膜されてきた。
そして、炭窒化珪素(SiCN)膜を低誘電率化するために、炭化水素を添加して炭素量を増やす、窒素源となる原料を減らす、などにより膜中の窒素量を減らす試みがなされている。(非特許文献2ないし非特許文献4参照)。
Thin Solid Film 460(2004)、p.211 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.42、p.4489 Journal of Electrochemical Society 153 (2006) p.G640 Advanced Metallization Conference 2009 予稿集 p.37
しかしながら、炭窒化珪素(SiCN)には、膜中の窒素量によっては、加水分解や酸化が生じ、膜が劣化するという不都合がある。そして、炭窒化珪素(SiCN)膜が劣化した結果、SiOCH膜に変質し、バリア性を失ってしまうという問題がある。
また、炭窒化珪素(SiCN)膜にUV照射を下場合にアミンが脱離し、配線形成プロセス(BEOL)の過程で上層のフォトレジストなどを劣化させるという不都合もある。
このような背景の下、加水分解や酸化に対する耐性が高く、かつ、低誘電率な炭窒化珪素(SiCN)膜が要望されていたが、有効適切なものが提供されていないのが実情であった。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスと、窒素を含有する第2のガスと、からなる原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜された炭窒化珪素膜であって、前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、前記炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上であり、前記炭窒化珪素膜の窒素の元素組成比が20%以下であり、前記炭窒化珪素膜の空気雰囲気下における比誘電率の変化の割合が、2%/5日以下であることを特徴とする炭窒化珪素膜である。
請求項2に係る発明は、前記炭窒化珪素膜の比誘電率が4.5未満であることを特徴とする請求項1に記載の炭窒化珪素膜である。
請求項3に係る発明は、前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−C結合として存在している窒素原子とC−N−C結合として存在している窒素原子の合計量よりも多いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炭窒化珪素膜である。
請求項4に係る発明は、珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスと、窒素を含有する第2のガスと、からなる原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜する窒素の元素組成比が20%以下である炭窒化珪素膜の成膜方法であって、前記炭窒化珪素膜の空気雰囲気下における比誘電率の変化の割合が、2%/5日以下であり、前記原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜する際に、0.15W/cm以上のパワー密度を印加し、前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量を、前記炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上とすることを特徴とする炭窒化珪素膜の成膜方法である。
請求項5に係る発明は、前記第2のガスの流量を、前記原料ガスの流量の80%以下にして成膜することを特徴とする請求項4に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法である。
請求項6に係る発明は、前記第2のガスの流量を、前記原料ガスの流量の98%以上にして成膜することを特徴とする請求項4に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法である。
請求項7に係る発明は、前記第2のガスが、窒素、アンモニア、メチルアミンまたはジメチルヒドラジンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法である。
本発明によれば、加水分解や酸化に対する耐性が高く、かつ、低誘電率な炭窒化珪素膜を提供することができる。
図1は、窒素量が20%程度の炭窒化珪素膜のフーリエ変換型赤外線吸収分光計(FT−IR)スペクトルを示すグラフである。 図2は、本発明の実施形態に用いられる成膜装置の一例を示す概略構成図である。 図3は、横軸を比誘電率、縦軸を膜中窒素量とした際の比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図4は、横軸を比誘電率、縦軸を炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子の量に対するSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量の割合とした際の、比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図5は、横軸を膜中窒素量、縦軸を炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子の量に対するSi−N−Si結合として存在している窒素原始の量の割合とした際の、比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図6は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とした際の、比誘電率および比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図7は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とした際の、比誘電率および比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図8は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とした際の、比誘電率および比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図9は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とした際の、比誘電率および比誘電率の変化の割合を示すグラフである。 図10は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とした際の、比誘電率および比誘電率の変化の割合を示すグラフである。
[第1の実施形態]
以下、本発明を適用した第1の実施形態である炭窒化珪素膜及び炭窒化珪素膜の成膜方法について説明する。
<炭窒化珪素膜>
まず、炭窒化珪素膜について説明する。本実施形態の炭窒化珪素膜は、珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスと、窒素を含有する第2のガスとからなる原料ガスを用いて、プラズマCVD法によって成膜された膜である。
珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスとしては、どのようなものを用いても構わないが、例えば下記の材料を用いることができる。
1−1−ジビニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジアリル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジエチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジビニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−1−プロピニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−2−プロピニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジプロペニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジアリル−1−シラシクロブタン、1−1−ジプロピル−1−シラシクロブタン、1−1−ジイソプロピル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−1−ブチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−2−ブチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−3−ブチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−1−ブテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−2−ブテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−3−ブテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジシクロブチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジブチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−s−ブチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−t−ブチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−1−ペンチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−2−ペンチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−3−ペンチニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−1−ペンテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−2−ペンテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−3−ペンテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−4−ペンテニル−1−シラシクロブタン、1−1−ジシクロペンチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジペンチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジ−t−ペンチル−1−シラシクロブタン、1−1−ジエチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジビニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−1−プロピニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−2−プロピニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジプロペニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジアリル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジプロピル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジイソプロピル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−1−ブチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−2−ブチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−3−ブチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−1−ブテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−2−ブテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−3−ブテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジシクロブチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジブチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−s−ブチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−t−ブチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−1−ペンチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−2−ペンチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−3−ペンチニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−1−ペンテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−2−ペンテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−3−ペンテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−4−ペンテニル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジシクロペンチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジペンチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジ−t−ペンチル−1−シラシクロペンタン、1−1−ジエチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジビニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−1−プロピニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−2−プロピニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジプロペニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジアリル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジプロピル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジイソプロピル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−1−ブチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−2−ブチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−3−ブチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−1−ブテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−2−ブテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−3−ブテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジシクロブチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジブチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−s−ブチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−t−ブチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−1−ペンチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−2−ペンチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−3−ペンチニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−1−ペンテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−2−ペンテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−3−ペンテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−4−ペンテニル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジシクロペンチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジペンチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジ−t−ペンチル−1−シラシクロヘキサン、1−1−ジエチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジビニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−1−プロピニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−2−プロピニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジプロペニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジアリル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジプロピル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジイソプロピル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−1−ブチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−2−ブチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−3−ブチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−1−ブテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−2−ブテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−3−ブテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジシクロブチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジブチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−s−ブチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−t−ブチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−1−ペンチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−2−ペンチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−3−ペンチニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−1−ペンテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−2−ペンテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−3−ペンテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−4−ペンテニル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジシクロペンチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジペンチル−1−シラシクロヘプタン、1−1−ジ−t−ペンチル−1−シラシクロヘプタン、イソブチルトリメチルシラン、ジイソブチルジメチルシラン、トリイソブチルメチルシラン、トリイソブチルシラン、5−シラスピロ[4,4]ノナン、5−シラスピロ[4,3]オクタン、6−シラスピロ[5,4]デカンなどである。
上記材料の中では、特にシラシクロ化合物である、1−1−ジビニルシラシクロペンタンや、5−シラスピロ[4,4]ノナン、もしくはイソブチル基を持つ、イソブチルトリメチルシランや、ジイソブチルジメチルシランを用いることが好ましい。
また、第1のガスとしては、上記材料を1種類のみ用いても構わず、また2種類以上を用いても構わない。2種類以上の材料を混合して使用する場合の混合比率も特に限定されず、どのように組み合わせても構わない。
また、窒素を含有する第2のガスとしては、どのようなものであっても構わないが、窒素、アンモニア、メチルアミンまたはジメチルヒドラジンを用いることが好ましい。これら4つの材料についても、1種類のみを用いても構わず、また2種類以上を用いても構わない。また、この4つの材料以外の材料と組み合わせても構わない。2種類以上の材料を混合して用いる場合の混合比率も特に限定されず、どのように組み合わせても構わない。
また、本実施形態の炭窒化珪素膜は、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子で、Si−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上になるように構成されており、10%以上であることが好ましく、20%以上であることがより好ましい。このように炭窒化珪素膜中の窒素原子で、Si−N−Si結合として存在している窒素原子の量が多くなることで、加水分解や酸化に対する耐性が高くなる。
また、本実施形態の炭窒化珪素膜は、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子で、Si−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、Si−N−C結合として存在している窒素原子とC−N−C結合として存在している窒素原子の合計量よりも多い構成となっている。このように、炭窒化珪素膜中の窒素原子で、Si−N−Si結合として存在している窒素原子の量を多くし、Si−N−C結合として存在している窒素原子もしくはC−N−C結合として存在している窒素原子の量を少なくすることで、加水分解や酸化に対する耐性が高くなる。
なお、ここでいう「Si−N−Si結合」とは、概念的な表現であり、窒素原子に二つ以上の珪素が結合している結合状態を表しているに過ぎない。すなわち、実際にはSi−NH−Siとして存在しているものも、「Si−N−Si結合」と呼称しているし、NにSiが三つ結合したSi−N(−Si)−Siとして存在しているものも、「Si−N−Si結合」と呼称しているし、ダングリングボンドが生じているSi−N−Siも、「Si−N−Si結合」として呼称している。また、「Si−N−C結合」や「C−N−C結合」なども同様である。
また、本実施形態の炭窒化珪素膜は、窒素の元素組成比が20%以下に構成されており、18%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。このように、窒素の元素組成比が小さくなることで、加水分解や酸化に対する耐性が高くなる。
また、本実施形態の炭窒化珪素膜は、比誘電率が4.5未満であることが好ましく、4.0未満であることがより好ましく、3.5未満であることが最も好ましい。
また、本実施形態の炭窒化珪素膜の空気雰囲気下での比誘電率の変化の割合が、2%/5日以下となるように構成されている。なお、ここでいう比誘電率の変化の割合とは、成膜直後の比誘電率をkとし、一定期間後の比誘電率からkを引いた差をΔkとした際に、Δk/kで表される値である。例えば、比誘電率の変化の割合が、2%/5日というのは、成膜直後と比較して、5日後の比誘電率が、2%大きくなっている(劣化している)ことを示す。
以上のような構成をした本実施形態の炭窒化珪素膜は、加水分解や酸化に対する耐性が高く、かつ、低誘電率という特性を有する。このような特性を有する理由としては、以下の点を挙げることができる。
まず、本願発明者らは鋭意研究の結果、炭窒化珪素膜の加水分解耐性、酸化耐性が悪化する理由が、Si−N−C結合およびN−C−N結合に由来することを突き止めた。
例えば、従来から知られている窒素量が25%程度の炭窒化珪素膜は、容易に加水分解を起こす。このような窒素含有量が25%程度の炭窒化珪素膜を1週間大気中に放置した際の、経過時間ごとのフーリエ変換型赤外線吸収分光計(FT−IR)スペクトルを図1に示す。
この図1から明らかなように、時間が経つにつれて、Si−N結合由来の900cm−1のピークが消えている一方で、Si−Oに由来するピーク(1050cm−1)が現れている。また、C=N結合に由来するピーク(1700cm−1)、O−H結合に由来する幅広い吸収バンド(3000〜3500cm−1)も現れている。また、図1から、Si−H結合(ピークが2100cm−1)が減少し、C≡N結合(ピークが2100cm−1)が増加していることが推察される。
以上より、Si−N結合が、時間が経つにつれて分解され、Si−O結合、C=N結合、C≡N結合、O−H結合へと変化したことが推測される。
また、Si−N−C結合と、Si−N−Si結合について、加水分解反応における活性化障壁および反応エネルギーの比較を表1に示す。
Figure 0005750230
この表1から明らかなように、Si−N−C結合は、Si−N−Si結合よりも加水分解反応の活性化障壁が低く、水分に反応しやすい。
以上からすると、炭窒化珪素膜中のSi−N−C結合またはC−N−C結合が、加水分解され、SiOCH膜に変質したことが認められる。なお、炭素を含む酸化珪素膜に変化していることから、酸化反応が生じたという見方もあるが、厳密に言えば酸化数は変化していないため、酸化ではない。
本実施形態では、上記加水分解耐性が悪化する原因を踏まえて、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上になるように炭窒化珪素膜を構成した。その結果、炭窒化珪素膜中のSi−N−C結合またはC−N−C結合として存在する窒素原子の量が減り、加水分解耐性、酸化耐性が向上する。
<炭窒化珪素膜の成膜方法>
次に、炭窒化珪素膜の成膜方法について説明する。本実施形態の炭窒化珪素膜の成膜方法は、基本的には、上述した材料からなる第1のガスと第2のガスからなる原料ガスを用いて、プラズマCVD法によって成膜する成膜方法であり、成膜する際には、0.15W/cm以上のパワー密度を印加するようにする。
具体的な、第1のガスの流量や第2のガスの流量は、用いる材料によって異なるので、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上となるように適宜設定すればよい。
もっとも、加水分解や酸化に対する耐性をより高くするためには、第2のガスの流量は、原料ガスの流量(第1のガスの流量と第2のガスの流量の合計量)の80%以下にして成膜することが好ましい。
なお、第1のガスおよび第2のガスは、常温で気体状であればそのまま用いることができ、液体状のものであれば、ヘリウムなどの不活性ガスを用いたバブリングによる気化、気化器による気化、または加熱による気化によってガス化して用いる。
また、第1のガスを構成する前躯体分子を分解するため、例えばヘリウムなのどの適宜のキャリアガスを、原料ガスと併せて用いて成膜しても構わない。
プラズマCVD法自体は周知のものを用いることができ、例えば図2に示すような平行平板型の成膜装置1などを使用して成膜することができる。
図2に示したプラズマ成膜装置1は、減圧可能なチャンバー2を備え、このチャンバー2は、排気管3、開閉弁4を介して排気ポンプ5に接続されている。また、チャンバー2には、図示しない圧力計が備えられ、チャンバー2内の圧力が測定できるようになっている。チャンバー2内には、相対向する一対の平板状の上部電極6と下部電極7とが設けられている。上部電極6は、高周波電源8に接続され、上部電極6に高周波電流が印加されるようになっている。
下部電極7は、基板9を載置する載置台を兼ねており、その内部にはヒーター10が内蔵され、基板9を加熱できるようになっている。
また、上部電極6には、ガス供給配管11が接続されている。このガス供給配管11には、図示しない成膜用ガス供給源が接続され、この成膜用ガス供給装置からの成膜用の原料ガスが供給され、この原料ガスは上部電極6内に形成された複数の貫通孔を通って、下部電極7に向けて拡散しつつ流れ出るようになっている。
また、成膜用ガス供給源には、原料ガスを気化する気化装置と、その流量を調整する流量調整弁を備えるとともに、キャリアガスを供給する供給装置が設けられており、これらのガスもガス供給配管11を流れて、上部電極6からチャンバー2内に流れ出るようになっている。
プラズマ成膜装置のチャンバー2内の下部電極7上に基板9を置き、成膜用ガス供給源から原料ガスをチャンバー2内に送り込む。高周波電源8から高周波電流を上部電極6に印加して、チャンバー2内にプラズマを発生させる。これにより、基板9上に原料ガスから気相化学反応により生成した絶縁膜が形成される。
基板9には、主にシリコンウェーハからなるものが用いられるが、このシリコンウェーハ上にはあらかじめ形成された他の絶縁膜、導電膜、配線構造などが存在していてもよい。
プラズマCVD法としては、平行平板型の他に、ICPプラズマ、ECRプラズマ、マグネトロンプラズマ、高周波プラズマ、マイクロ波プラズマ、容量結合プラズマ、誘導結合プラズマなどを用いることが可能であり、平行平板型装置の下部電極にも高周波を導入する2周波励起プラズマを使用することもできる。
このプラズマ成膜装置における成膜条件は、以下の範囲が好適であるがこの限りではない。
第1のガスの流量 :5〜200cc/分 (2種以上の場合は合計量である)
第2のガスの流量 :0〜200cc/分 (2種以上の場合は合計量である)
圧力 :0.2Pa〜5000Pa
RFパワー :30〜2000W、好ましくは50〜700W
LFパワー :0〜1000W、好ましくは0〜200W
基板温度 :500℃以下
反応時間 :60秒程度(任意の時間でよい)
成膜厚さ :5nm〜800nm
以上のようにして、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上である炭窒化珪素膜を成膜することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明を適用した第2の実施形態である炭窒化珪素膜および炭窒化珪素膜の成膜方法について説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、同様の部分いついては説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態と異なり、炭窒化珪素膜中の窒素の元素組成比が30%以上に構成されており、34%以上であることが好ましく、35%以上であることがより好ましい。
また、このような炭窒化珪素膜は、第2のガスの流量を、原料ガスの流量の98%以上にして成膜する。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上になるように炭窒化珪素膜が成膜されているので、加水分解耐性、酸化耐性が向上する。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図2に示すような平行平板型の容量結合プラズマCVD装置を使用し、あらかじめ350℃程度に過熱したサセプタ上に、8インチ(直径200mm)のシリコンウェーハを搬送して炭窒化珪素膜を成膜し、比誘電率、窒素の元素組成比(以下、「膜中窒素量」という。)、炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合、5日後の比誘電率の変化の割合(以下、「比誘電率の変化の割合」という。)を測定した。結果を表2に示す。
なお、第1のガスを構成する珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子には、表2に記した材料を用いた。なお、DiBDMSはジイソブチルジメチルシラン、iBTMSはイソブチルトリメチルシラン、SSNは5−シラスピロ[4,4]ノナンのことを指す。
また、窒素を含有する第2のガスとしてはアンモニアを用い、圧力、パワー密度、原料ガス中のアンモニアが占める割合(NHの割合)は、表2に示した条件で行った。
また、比誘電率は、シリコンウェーハをSSM社製CV測定装置上に搬送し、水銀電極を用いて測定し、膜中窒素量および炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合は、FT−IR装置により分析し、フーリエ変換を利用して、窒素量に応じてピークシフトするピークの中心波長、およびSi−NH−Si結合により現れるピークの強度分布を調べることによって測定した。
Figure 0005750230
(比較例1)
比較例1でも、実施例1と同様に図2に示すような平行平板型の容量結合プラズマCVD装置を用いて炭窒化珪素膜を成膜し、比誘電率、膜中窒素量、比誘電率の変化の割合を測定した。結果を表3に示す。
なお、第1のガスを構成する珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子には、表3に記した材料を用い、窒素を含有する第2のガスとしてはアンモニアを用いた。また、圧力、パワー密度、原料ガス中のアンモニアが占める割合(NHの割合)は、表3に示した条件で行った。
Figure 0005750230
表2及び表3から、パワー密度が0.15W/cm以上であり、かつ、原料ガス中のアンモニアが占める割合が80%以下であると比誘電率の変化の割合が小さくなることが分かる。
次に、実施例1および比較例1によって得られた結果について、横軸を比誘電率、縦軸を膜中窒素量とし、比誘電率の変化の割合について、2%以下のものを○、2%より大きいものを×としてプロットしたものを図3に示す。
図3から、炭窒化珪素膜中の窒素量が10%以下であれば、比誘電率の変化の割合が小さい、すなわち加水分解しにくいことが分かった。また、膜中窒素量が10%以上18%以下の範囲については、加水分解しにくいものと、しやすいものとがあることが分かった。
また、実施例1および比較例1によって得られた結果のうち、膜中窒素量が10%以上20%以下の範囲にあるものについて、横軸を比誘電率、縦軸を炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合とし、比誘電率の変化の割合についてプロットしたものを図4に示す。
図4から、炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合が、7%以上であると、比誘電率の変化の割合が小さくなることが分かる。
また、実施例1および比較例1によって得られた結果について、横軸を膜中窒素量、縦軸を炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合とし、比誘電率の変化の割合についてプロットしたものを、図5に示す。
図5より、炭窒化珪素膜中の窒素量が20%以下もしくは30%以上であり、かつ、全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量が7%以上であると、比誘電率の変化の割合が小さくなることが分かる。
(実施例2〜6)
実施例2〜6でも、実施例1と同様な図2に示すような平行平板型の容量結合プラズマCVD装置を使用して、第1のガスとしてSSN(5−シラスピロ[4,4]ノナン)を用い、第2のガスとしてアンモニアを用いて炭窒化珪素膜を成膜し、比誘電率および5日後の比誘電率の変化の割合を調べた。結果を図6ないし図10に示す。
なお、図6ないし図10は、縦軸をアンモニアの割合、横軸をパワー密度とし、比誘電率が3.5となる条件、および比誘電率の変化の割合が2%となるものをプロットし、それを線でつないだグラフである。それぞれ内側が比誘電率が3.5以下、比誘電率の変化の割合が2%以下となる範囲である。
また、加えた圧力および全流量は下記表4に示した条件によった。
Figure 0005750230
図6ないし図10より、パワー密度が0.15W/cm3以上であると、比誘電率および比誘電率の変化の割合がともに小さいことが分かる。
参考例7)
参考例7でも、実施例1と同様な図2に示すような平行平板型の容量結合プラズマCVD装置を使用して、炭窒化珪素膜を成膜し、比誘電率、膜中窒素量、炭窒化珪素膜中に含まれる全窒素原子に対するSi−NH−Si結合として存在している窒素原子の量の割合、比誘電率の変化の割合を測定した。結果を表5に示す。
なお、第1のガスを構成する珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子には、表に記した材料を用い、窒素を含有する第2のガスとしてはアンモニアを用いた。また、圧力、パワー密度、原料ガス中のアンモニアが占める割合(NHの割合)は、表5に示した条件で行った。
Figure 0005750230
表5より、アンモニアの流量を原料ガスの流量の98%以上にすることで、比誘電率の変化の割合を小さくすることができることが分かる。
1・・・成膜装置、2・・・チャンバー、3・・・排気管、4・・・開閉弁、5・・・排気ポンプ、6・・・上部電極、7・・・下部電極、8・・・高周波電源、9・・・基板、10・・・ヒーター、11・・・ガス供給配管

Claims (7)

  1. 珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスと、窒素を含有する第2のガスと、からなる原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜された炭窒化珪素膜であって、
    前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、前記炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上であり、
    前記炭窒化珪素膜の窒素の元素組成比が20%以下であり、
    前記炭窒化珪素膜の空気雰囲気下における比誘電率の変化の割合が、2%/5日以下であることを特徴とする炭窒化珪素膜。
  2. 前記炭窒化珪素膜の比誘電率が4.5未満であることを特徴とする請求項1に記載の炭窒化珪素膜。
  3. 前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量が、前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−C結合として存在している窒素原子とC−N−C結合として存在している窒素原子の合計量よりも多いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炭窒化珪素膜。
  4. 珪素、炭素、水素を含有する前躯体分子からなる第1のガスと、窒素を含有する第2のガスと、からなる原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜する窒素の元素組成比が20%以下である炭窒化珪素膜の成膜方法であって、
    前記炭窒化珪素膜の空気雰囲気下における比誘電率の変化の割合が、2%/5日以下であり、
    前記原料ガスを用いてプラズマCVD法によって成膜する際に、0.15W/cm以上のパワー密度を印加し、
    前記炭窒化珪素膜を構成する窒素原子でSi−N−Si結合として存在している窒素原子の量を、前記炭窒化珪素膜中の全窒素原子の量の7%以上とすることを特徴とする炭窒化珪素膜の成膜方法。
  5. 前記第2のガスの流量を、前記原料ガスの流量の80%以下にして成膜することを特徴とする請求項4に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法。
  6. 前記第2のガスの流量を、前記原料ガスの流量の98%以上にして成膜することを特徴とする請求項4に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法。
  7. 前記第2のガスが、窒素、アンモニア、メチルアミンまたはジメチルヒドラジンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の炭窒化珪素膜の成膜方法。
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