JP5750094B2 - π/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びに受信装置 - Google Patents

π/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びに受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、受信したπ/2シフトBPSK(Binary Phase Shift Keying)信号の既知のシンボル列との相関を検出する相関方法及び相関器、並びにそれを用いた受信装置に係り、特に、ミリ波無線の通信規格に準拠した数Gbpsを超えるシンボルレートの受信信号を復調するときの、IチャンネルとQチャンネルとの2つの信号に分離された入力信号からシンボルタイミング信号を再生するための技術に関する。
ミリ波の無線通信規格では、受信側でシンボルタイミングを再生するための同期信号として、送信信号の先頭部分にπ/2シフトBPSKにより変調した既知の値のシンボル列を挿入することが規定されている。この送信信号を受信して、既知のシンボル列と受信信号との相関値(以下、これをシンボル列相関値と称す)を最大化する相関器を用いることで、シンボルタイミング信号の再生が可能となる。
例えば、特許文献1では、受信信号と既知のシンボル列との相関値のI成分とQ成分とのうち、絶対値が大きい方の成分を選択する相関器を用いて相関値系列のピークタイミングを検出することで、フレーム同期信号を生成する技術が開示されている。
特開2008−311809号公報
ところで、ミリ波の無線通信のように数Gbps以上のシンボルレートのデジタル変調信号を復調する復調装置においては、デジタル復調部の信号処理を容易とするために、高周波受信部で直交検波を行ってIチャンネルとQチャンネルとの2つに分離したアナログ信号を、別々のA/D(Analog to Digital)変換器によってそれぞれデジタル変換して、デジタル復調部に入力している。また、これらのA/D変換器は、少なくともシンボルレート以上の速度でサンプリングした信号のデジタル出力を、デジタル復調部に入力することから、デジタル復調部の信号処理速度を考慮して複数データをまとめて並列出力するようになっている。
IチャンネルとQチャンネルとのアナログ信号が、独立した2つのA/D変換器を用いてデジタル変換される場合には、2つのA/D変換器におけるデジタル出力の並列化のタイミングが、IチャンネルとQチャンネルとでは異なってくる(以下、これをIQ非同期と称する。)。IQ非同期では、Iチャンネルの信号とQチャンネルの信号とを直交座標成分とするベクトルとしてのシンボル列相関値の検出ができないため、IチャンネルとQチャンネルとの2つのA/D変換器のデジタル出力を同期化するための追加の回路が必要となる。この同期化のための回路には、複雑なアナログ回路やタイミングの微調整機構が必要となるという問題がある。
したがって、IQ非同期であってもシンボル列相関値を利用して容易にシンボルタイミング信号を再生可能な方法が望まれる。その方法として、既知シンボル列との単純な畳み込み演算を行うシンボル列相関器を用いてIチャンネル及びQチャンネルのシンボル列相関値をそれぞれ求め、両方のシンボル列相関値の総和からタイミング判定を行う方法がある。しかし、π/2シフトBPSK変調された信号では、既知シンボル列が直交する2つのベクトルに交互にマッピングされるため、従来のような既知シンボル列との単純な畳み込み演算によるシンボル列相関器では、搬送波の位相偏差によりシンボル列相関値が大きく変動してしまい、正しくシンボルタイミング信号を再生ができない場合があった。
他のシンボルタイミング信号の再生方法として、既知系列とのシンボル列相関値を利用せずに、同期化したIチャンネルの信号及びQチャンネルの信号を直交座標成分とするベクトルの位相偏移を、シンボルレートのN倍で抽出し、その変化からシンボルタイミングを決定するという方法があるが、シンボルレートのN倍で動作するA/D変換器とデジタル信号回路とが必要となるため、デバイスが高価になり、消費電力も大きくなるという問題がある。
本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、安価なデバイスを用い、低消費電力で既知シンボル列との相関を示す相関信号を出力することができる高速通信向けのπ/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びにそれを用いた受信装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、相関器が、先頭部分にπ/2シフトBPSKにより変調された所定長の既知のシンボル列が挿入された受信信号が直交検波によりIチャンネルとQチャンネルとの2つの信号に分離された入力信号のそれぞれを、所定のシンボルレートでサンプリングして得られる信号レベルのデジタルデータ系列であるIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とを入力するステップと、前記相関器が、前記Iチャンネルシンボル信号として入力されるデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値を算出し、当該偶数相関値と当該奇数相関値との二乗和であるIチャンネル相関値の時系列変化を示すIチャンネル相関信号を生成して出力するステップと、前記相関器が、前記Qチャンネルシンボル信号として入力されるデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値を算出し、当該偶数相関値と当該奇数相関値との二乗和であるQチャンネル相関値の時系列変化を示すQチャンネル相関信号を生成して出力するステップと、を含むものとした。
本発明によれば、安価なデバイスを用い、低消費電力で既知シンボル列との相関を示す相関信号を出力することができる高速通信向けのπ/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びにそれを用いた受信装置を提供できる。
本発明に係るシンボル列相関器の接続構成例を示すブロック図である。 A/D変換器の並列出力動作についての説明図である。 A/D変換器の動作タイミングチャートである。 IチャンネルとQチャンネルとの2つのA/D変換器の動作を比較して示した動作タイミングチャートである。 既知シンボル列である128シンボルのGolay Sequenceのデータ例である。 π/2シフトBPSK変調のマッピング例である。 受信タイミングのずれによって生じる位相偏差についての説明図である。 スライディング相関器の構成例を示すブロック図である。 本発明に係るシンボル列相関器を備えた受信機の構成例を示すブロック図である。 本発明に係るシンボル列相関器を備えた受信機の他の構成例を示すブロック図である。 シンボルレートの2倍の速度でオーバーサンプリングを行う場合の動作タイミングチャートである。 オーバーサンプリング対応のシンボルタイミング制御部の構成例を示すブロック図である オーバーサンプリング対応の遅延制御部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)につき適宜図面を参照して説明するが、本発明の実施の態様は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変形が可能である。
図1は、本発明に係るシンボル列相関器の接続構成例を示すブロック図である。図1に示したシンボル列相関器113は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.15.3c規格(以下、15.3c規格と略記する。)に準拠した変調信号から生成されるIチャンネルシンボル信号S2−1及びQチャンネルシンボル信号S2−2と、同期用の既知シンボル列との相関を示すシンボル列相関値をそれぞれ算出し、Iチャンネル相関信号S4−1及びQチャンネル相関信号S4−2を出力する。
15.3c規格とは、IEEEにより標準規格化され、利用されているミリ波無線の通信規格である。15.3c規格では、数Gbps以上の高速データ通信を実現するために、π/2シフトBPSK変調やRS(Reed Solomon)符号などが採用され、対雑音特性の改善が図られている。また、雑音下でも必要な同期性能が確保できるように、非常に長いプリアンブルやパイロット信号が導入されている。
また、15.3c規格では、128シンボルからなるGolay Sequenceの繰返しをシンボルタイミング同期符号として規定している。図5は、15.3c規格で規定されるSC−PHY(Single Career-Physical)モードに用いられるGolay Sequence Gのデータ構成を32桁の16進数にて示したものであり、値“0”と“1”とをそれぞれ64シンボルずつ含むように構成されている。SC−PHYモードでは、この128シンボルのGolay Sequenceを14回繰り返す信号を同期符号としている。この同期符号は、π/2シフトBPSKにより変調されて送出される。
図6は、15.3c規格で規定されているπ/2シフトBPSKにおける各シンボルの複素平面上へのマッピングを示したものである。すなわち、1シンボル毎に、符号“0”及び“1”に対応するベクトルが反時計方向にπ/2ずつ回転され、4シンボル周期で同じベクトルが繰り返される形で位相変調が行われる。そのため、変調信号は、1シンボル毎にI成分のみからなるベクトルとQ成分のみからなるベクトルとに交互にマッピングされたものとなる。
図1に示すように、15.3c規格に準拠したミリ波の無線信号は、アンテナによって受信され、高周波受信部111に入力される。高周波受信部111は、この入力信号を直交検波してIチャンネル入力信号S1−1とQチャンネル入力信号S1−2とに分離し、それぞれをA/D変換器112−1とA/D変換器112−2とに供給する。
A/D変換器112−1,112−2は、入力されるIチャンネル入力信号S1−1またはQチャンネル入力信号S1−2を、シンボルレートに対応する一定の周期でサンプリングして、入力信号の強度を例えば8ビットのデジタルデータ(以下、シンボル信号と称する。)に変換し、例えば4周期分のシンボル信号(32ビット)をまとめた並列出力データ(図2の並列出力0〜3)を、Iチャンネルシンボル信号S2−1またはQチャンネルシンボル信号S2−2として、シンボル列相関器113を構成する2つのチャンネル相関器121−1,121−2にそれぞれ供給する。
図2は、A/D変換器の並列出力動作についての説明図である。図2に例示するA/D変換器112の構成は、入力される信号の強度を8ビットのデジタルデータに変換し、4周期分のデジタルデータを一括して並列出力する場合を示しているが、必要に応じてデジタルデータのビット数を増やしたり、もっと並列度を高めるようにしてもよい。
A/D変換器112は、AD変換タイミング信号S5に同期してサンプリングしたチャンネル入力信号S1の信号レベルを保持するサンプルホールド回路151(図2ではS&Hと表記。)と、サンプルホールド回路151が保持している信号レベルを8ビットのデジタルデータに変換して出力するAD変換回路152と、AD変換タイミング信号S5に同期してAD変換回路152からAD変換されたデジタルデータを取り込んで1段ずつ次のラッチに順次シフトする4段シフトレジスタ153と、AD変換タイミング信号S5を4分周して出力ラッチタイミング信号を生成する4分周回路155と、この出力ラッチタイミング信号に同期して4段シフトレジスタ153の各ラッチに保持されているデジタルデータを取り込んで並列出力用の各ラッチに保持する出力バッファ154とから構成されている。
図3は、図2に示したA/D変換器112の動作タイミングチャートである。図3に示すように、AD変換タイミング信号に同期して順次4段シフトレジスタ153のラッチに保持されシフトされるデジタルデータであるAD変換データD0,D1,・・・は、AD変換タイミング信号が4分周された出力ラッチタイミング信号に同期して、4周期分のデータが一括して出力バッファ154に取り込まれて並列出力される。具体的には、出力ラッチタイミング信号が立ち上がった時点のAD変換データが、4段シフトレジスタ153から出力バッファ154に取り込まれるものとすると、図3に示すように、出力ラッチタイミング信号が立ち上がる毎に、その直前にAD変換回路152から出力された4周期分のAD変換データが並列出力0〜並列出力3に一括して出力される。
図4は、Iチャンネル用のA/D変換器112−1と、Qチャンネル用のA/D変換器112−2とが、IQ非同期にて動作する場合の動作タイミングチャートである。図4に示すように、IチャンネルとQチャンネルとのAD変換は同一のAD変換タイミング信号に同期して実行され、IチャンネルではAD変換データI0,I1,・・・が、QチャンネルではAD変換データQ0,Q1,・・・が同じタイミングで4段シフトレジスタ153に順次取り込まれるが、両者の出力ラッチタイミング信号が一致しない場合には、4段シフトレジスタ153から出力バッファ154に取り込まれるタイミングが違ってくるので、図4に例示するように、IチャンネルとQチャンネルとの両者の並列出力0〜並列出力3に出力されるAD変換データは、出力タイミングも出力位置も互いに異なる結果となる。したがって、IチャンネルとQチャンネルとのAD変換データを用いて正しくデータを復号するためには、対応するAD変換データ同士を結び付けるためのデータの同期化が必要となる。
本実施形態に係るシンボル列相関器113は、A/D変換器112−1から出力されるIチャンネルのAD変換データ(シンボル信号)の系列、及び、A/D変換器112−2から出力されるQチャンネルのAD変換データ(シンボル信号)の系列と、既知のシンボル列との相関が最大となる位置をそれぞれ特定することにより、両チャンネルのシンボル信号間の出力タイミングのずれを明らかにし、両チャンネルのシンボル信号の同期化を可能とする。
チャンネル相関器121−1,121−2は、入力されたIチャンネルシンボル信号S2−1またはQチャンネルシンボル信号S2−2を、それぞれ偶数スライディング相関器131−1A及び奇数スライディング相関器131−1B、または、偶数スライディング相関器131−2A及び奇数スライディング相関器131−2Bに供給する。
偶数スライディング相関器131−1A,131−2Aは、入力信号に含まれる個々のシンボル信号を1つずつ取り込んで、連続する128個のシンボル信号と128シンボルからなるGolay Sequenceとの、偶数番目の成分についての相関度を算出し、それぞれの相関度を表す偶数相関信号S3−1A,S3−2Aを出力する。他方、奇数スライディング相関器131−1B,131−2Bは、同様にGolay Sequenceとの奇数番目の成分についての相関度を算出し、それぞれの相関度を表す奇数相関信号S3−1B,S3−2Bを出力する。
これらの偶数及び奇数相関信号S3−1A,S3−2A,S3−1B,S3−2Bは、それぞれ二乗回路132−1A,132−2A,132−1B,132−2Bによってその二乗値が算出され、それらの二乗値が加算回路133−1,133−2によってそれぞれ加算された値が、Iチャンネル相関信号S4−1,Qチャンネル相関信号S4−2としてそれぞれ出力される。
図8は、偶数及び奇数スライディング相関器131−1A,131−2A,131−1B,131−2Bを構成するスライディング相関器の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、スライディング相関器131は、1シンボル遅延器群141−1〜127及び127個のタップを備える遅延器141と、各タップの信号と乗算係数C(0)〜C(127)との乗算を行う128個の乗算回路142−1〜128と、それら128個の乗算回路142−1〜128によって算出される乗算結果を全て加算して、偶数または奇数相関信号S3を出力する128入力加算回路143とから構成される。
ここで、128シンボルのGolay Sequenceがπ/2シフトBPSKによって変調された変調信号においては、偶数番目のシンボルの値がIチャンネルの2値(0またはπ)の位相に、奇数番目のシンボルの値がQチャンネルの2値(π/2または3π/2)の位相にそれぞれ反映される。各チャンネルの2値の位相のそれぞれを1と−1とにマッピングし、n番目のシンボルに対応する変調信号の位相をF(n)(F(n)=1または−1、n=0・・・127)と表すものとすると、スライディング相関器131の乗算係数C(0)〜C(127)を、偶数スライディング相関器131−1A,131−2Aとして用いる場合は、
nが偶数のとき C(n)=F(n)(F(n)=1または−1)
nが奇数のとき C(n)=0
に設定し、奇数スライディング相関器131−1B,131−2Bとして用いる場合は、
nが偶数のとき C(n)=0
nが奇数のとき C(n)=F(n)(F(n)=1または−1)
に設定する。
図7は、受信タイミングのずれによって生じる位相偏差についての説明図である。図6を用いて前記したように、π/2シフトBPSKによる変調では、I成分のみからなるベクトルとQ成分のみからなるベクトルとが1シンボル毎に交互に繰り返される。ここで、受信信号のベクトルの大きさをAとし、送信側と受信側との搬送波のタイミングのずれによって位相偏差θが生じたものとすると、図7の左側のグラフから分かるように、偶数番目のシンボルに対応するIチャンネルのシンボル信号の値は、A×cos(θ)または−A×cos(θ)となり、Qチャンネルのシンボル信号の値は、A×sin(θ)または−A×sin(θ)となる。一方、図7の右側のグラフから分かるように、奇数番目のシンボルに対応するIチャンネルのシンボル信号の値は、−A×sin(θ)またはA×sin(θ)となり、Qチャンネルのシンボル信号の値は、A×cos(θ)または−A×cos(θ)となる。
したがって、n番目のIチャンネルシンボル信号をI(n)、Qチャンネルシンボル信号をQ(n)(n=0・・・127)とすると、
nが偶数のとき I(n)=F(n)×A×cos(θ)
Q(n)=F(n)×A×sin(θ)
nが奇数のとき I(n)=−F(n)×A×sin(θ)
Q(n)=F(n)×A×cos(θ)
となる。
例えば、Iチャンネルの偶数スライディング相関器131−1Aの各乗算回路では、乗算係数C(n)により、奇数番目のシンボル信号成分はすべてカットされるので、Iチャンネルシンボル信号S2−1に含まれる変調前のシンボル列が128シンボルからなるGolay Sequenceとすべて一致するタイミングにおいて、Iチャンネルの偶数相関信号S3−1Aの値は最大となり、その最大値は、
Σ[F(n)×A×cos(θ)×F(n)]=[64×A×cos(θ)]
となる。同様に、Iチャンネルの奇数スライディング相関器131−1Bによって算出されるIチャンネルの奇数相関信号S3−1Bの最大値は、
ΣF(n)×[A×sin(θ)×F(n)]=[64×A×sin(θ)]
となる。したがって、この両者の二乗和として算出されるIチャンネル相関信号S4−1の最大値は、
[64×A×cos(θ)]2+[64×A×sin(θ)]2=[64×A]2
となって、位相偏差θに依存しない一定の値をもつことになる。
同様に、Qチャンネルの偶数スライディング相関器131−2Aによって算出されるQチャンネルの偶数相関信号S3−2Aの最大値と、Qチャンネルの奇数スライディング相関器131−2Bによって算出されるQチャンネルの奇数相関信号S3−2Bの最大値との二乗和として算出されるQチャンネル相関信号S4−2の最大値も、
[64×A×sin(θ)]2+[64×A×cos(θ)]2=[64×A]2
となって、やはり位相偏差θに依存しない一定の値をもつことになる。
以上説明したように、本実施形態のシンボル列相関器によれば、IQ非同期であっても、Iチャンネルのシンボル列相関値と、Qチャンネルのシンボル列相関値とを、シンボルレートに等しい信号処理速度で求めることができる。よって、安価なデバイスを用いた、低消費電力の相関器を提供することができる。
図9に、本発明に係るシンボル列相関器を備えた受信機の構成例を示す。図9に示すように、受信機100は、シンボル列相関器113とシンボルタイミング制御部122とからなるシンボルタイミング再生部118を備え、シンボルタイミング制御部122が生成するAD変換タイミング信号S5が、IチャンネルのA/D変換器112−1及びQチャンネルのA/D変換器112−2の双方に供給され、同一のタイミングでIチャンネル入力信号S1−1とQチャンネル入力信号S1−2とのサンプリング及びデジタル変換が実行される。前記のように、デジタル変換された結果のシンボル信号は、A/D変換器112−1と112−2とでは非同期に出力ラッチが行われ、それぞれIチャンネルシンボル信号S2−1及びQチャンネルシンボル信号S2−2として、チャンネル相関器121−1及びチャンネル相関器121−2にそれぞれ供給される。
チャンネル相関器121−1,121−2は、現在のAD変換タイミング信号S5にて取り込まれた各チャンネルシンボル信号S2−1,S2−2について、1シンボル信号毎にチャンネル相関信号S4−1,S4−2を算出し、シンボルタイミング再生部118は、その両者がともにGolay Sequenceと同期して最大値となるシンボル位置が検出されるように、例えば、山登り法によって、AD変換タイミング信号S5の立上りのタイミングをシンボルレートの周期内で逐次変更することにより、AD変換タイミング信号S5を搬送波のピークに同期させる。また、それぞれのチャンネル相関信号S4−1,S4−2の絶対値が最大となる各チャンネルのシンボル信号の開始位置の差分を、位置偏差情報S6として遅延制御部114に伝達する。
遅延制御部114は、シンボルタイミング再生部118から受け取った位置偏差情報S6に基づいて、A/D変換器112からの2つのチャンネルシンボル信号の位置偏差を解消するように一方のシンボル信号を遅延させ、開始位置が同期したチャンネルシンボル信号をフレーム同期部115に供給する。フレーム同期部115は、遅延制御部114から供給される2つのチャンネルシンボル信号のなかから、所定のフレーム開始位置パターンを検出し、データ復号部116にそれ以降のチャンネルシンボル信号を引き渡す。データ復号部116は、2つのチャンネルシンボル信号に対してベクトル演算を行うことで算出した位相偏差θを用いて、それぞれのチャンネルシンボル信号を“0”と“1”との2値データに変換し、変換結果のデータを誤り訂正部117に送出する。最後に、誤り訂正部117は、データ復号部116から受領したデータ信号に含まれる誤り訂正符号を用いてデータ誤りの検出と訂正とを行い、正常な受信データを出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば、受信信号の復号に必要なすべての処理をシンボルレートに等しい信号処理速度で実行することができるので、安価なデバイスを用いた、低消費電力の受信装置を提供することができる。
図10に、本発明に係るシンボル列相関器を備えた受信機の他の構成例を示す。図10は、チャンネル入力信号をシンボルレートのN倍(N=2または4)の速度でサンプリング(オーバーサンプリング)し、N個のシンボル列相関器を用いてシンボルタイミングの制御を行う例として、N=2のときの受信器101の構成例を示したブロック図である。
図10に示すように、15.3c規格に準拠したミリ波の無線信号は、アンテナによって受信され、高周波受信部111に入力される。高周波受信部111は、この入力信号を直交検波してIチャンネル入力信号S1−1とQチャンネル入力信号S1−2とを生成する。A/D変換器112−1,112−2は、シンボルレートの2倍の速度でこれらのチャンネル入力信号をオーバーサンプリングして、入力信号の強度を例えば8ビットのシンボル信号に変換する。それにより、チャンネル入力信号の1入力シンボル当たり、それぞれ2回のサンプリングが行われ、シンボルレートの2倍の量のシンボル信号が出力されることになる。これらのシンボル信号は、図2にて前記したように、例えば4周期分の8ビットのシンボル信号がまとめられ、Iチャンネルシンボル信号またはQチャンネルシンボル信号S2として32ビットの並列出力データが出力される。
ここで、それぞれの入力シンボルについて1回目のサンプリングによって得られるシンボル信号を0系データ、2回目のサンプリングによって得られるシンボル信号を1系データと呼ぶこととする。図11は、Iチャンネル用のA/D変換器112−1と、Qチャンネル用のA/D変換器112−2とが、シンボルレートの2倍の速度でオーバーサンプリングを行う場合の動作タイミングチャートである。
図11に示すように、シンボルレートの2倍の周波数のサンプリングクロック(AD変換タイミング信号、図示省略)に同期して、例えば先頭の同じ入力シンボルI0について、2回のサンプリングが行われ、連続した2つのAD変換データ、つまり0系データ(網かけなし)と1系データ(網かけあり)とが生成される。同様に、次の入力シンボルI1についても0系データと1系データとが生成される。このように、順次生成される0系データと1系データとは、1シンボル信号毎に並列出力0〜並列出力3の順に振り分けられて並列出力データとして出力される。その結果、図11に示すように、IチャンネルとQチャンネルとの双方において、並列出力0及び並列出力2には、0系データだけがサンプリング順に出力され、並列出力1及び並列出力3には、1系データだけがサンプリング順に出力されることとなる。
そこで、Iチャンネル入力信号に対応するA/D変換器112−1の並列出力0及び並列出力2を、0系Iチャンネルシンボル信号S2−1としてシンボルタイミング再生部119が備える0系のシンボル列相関器113−1のIチャンネル相関器121−1に供給し、同じく並列出力1及び並列出力3を、1系Iチャンネルシンボル信号S2−3として1系のシンボル列相関器113−2のIチャンネル相関器121−3に供給する。同様に、Qチャンネル入力信号に対応するA/D変換器112−2の並列出力0及び並列出力2を、0系Qチャンネルシンボル信号S2−2として0系のシンボル列相関器113−1のQチャンネル相関器121−2に供給し、同じく並列出力1及び並列出力3を、1系Qチャンネルシンボル信号S2−4として1系のシンボル列相関器113−2のQチャンネル相関器121−4に供給する。
0系のシンボル列相関器113−1と1系のシンボル列相関器113−2とは、A/D変換器112−1,112−2から並列出力されるシンボル信号のうち、0系または1系のデータだけを取り込む点を除いて、図1にて前記したシンボル列相関器113と同じである。したがって、0系のシンボル列相関器113−1は、0系Iチャンネルシンボル信号S2−1と0系Qチャンネルシンボル信号S2−2とを取り込み、同期用の既知のシンボル列との相関を示す0系Iチャンネル相関信号S4−1と0系Qチャンネル相関信号S4−2とを出力する。同様に、1系のシンボル列相関器113−2は、1系Iチャンネルシンボル信号S2−3と1系Qチャンネルシンボル信号S2−4とを取り込み、同期用の既知のシンボル列との相関を示す1系Iチャンネル相関信号S4−3と1系Qチャンネル相関信号S4−4とを出力する。
図12は、図10に示したオーバーサンプリング対応のシンボルタイミング制御部123の構成例を示すブロック図である。図12に示すように、オーバーサンプリング対応のシンボルタイミング制御部123は、0系Iチャンネル相関信号S4−1、0系Qチャンネル相関信号S4−2、1系Iチャンネル相関信号S4−3、及び1系Qチャンネル相関信号S4−4のピーク値及びピークタイミングを、ピークホールド回路161−1〜161−4にて同期用の所定の周期で検出する。
ピーク値及びピークタイミングの検出後、0系の相関値算出及び位置偏差検出回路163−1は、0系Iチャンネル相関信号S4−1のピーク値と0系Qチャンネル相関信号S4−2のピーク値との和である0系相関値と、両者のピークタイミングの差分である0系位置情報偏差とを算出する。同様に、1系の相関値算出及び位置偏差検出回路163−2は、1系Iチャンネル相関信号S4−3のピーク値と1系Qチャンネル相関信号S4−4のピーク値との和である1系相関値と、両者のピークタイミングの差分である1系位置情報偏差とを算出する。
比較回路164は、算出された0系相関値と1系相関値との値を比較し、値が大きい側の系の番号を系情報S7として出力する。セレクタ165は、0系位置偏差情報と1系位置偏差情報との両者から、系情報S7に対応する側の系から入力される情報を、位置偏差情報S6として出力する。これら系情報S7と位置偏差情報S6とは、図10の遅延制御部120に伝達される。
図13は、図10に示したオーバーサンプリング対応の遅延制御部120の構成例を示すブロック図である。図13に示すように、遅延制御部120では、図13に示すように、まずセレクタ171−1,171−2により、オーバーサンプリング対応のシンボルタイミング制御部123から受け取った系情報S7に基づいて、A/D変換器112−1,112−2から出力されるIチャンネル及びQチャンネルのそれぞれの0系と1系との2つのルシンボル信号のうち、系情報S7にて指定された一方の系のチャンネルシンボル信号が選択され、選択された側の系のIチャンネルシンボル信号及びQチャンネルシンボル信号は、IQタイミング同期部172に伝達される。IQタイミング同期部172は、シンボルタイミング制御部122から受け取った位置偏差情報S6に基づいて、Iチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号との間の位置偏差を解消するように、一方のチャンネルシンボル信号を遅延させることで、位置偏差がなく同期が取れたIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とを生成してフレーム同期部115に供給する。
フレーム同期部115は、遅延制御部114から供給される同期したIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とのなかから、所定のフレーム開始位置パターンを検出し、図10のデータ復号部116にそれ以降のデータ部分のチャンネルシンボル信号を引き渡す。データ復号部116は、2つのチャンネルシンボル信号に対してベクトル演算を行うことで算出した位相偏差θを用いて、それぞれのチャンネルシンボル信号を“0”と“1”との2値データに変換し、変換結果のデータを誤り訂正部117に送出する。最後に、誤り訂正部117は、データ復号部116から受領したデータ信号に含まれる誤り訂正符号を用いてデータ誤りの検出と訂正とを行い、正常な受信データを出力する。
なお、ここではシンボルレートの2倍の速度でオーバーサンプリングする場合について説明したが、4個のシンボル列相関器を用いることにより、同様にして、シンボルレートの4倍の速度でオーバーサンプリングした0〜3系のチャンネルシンボル信号のなかから相関値が最も高くなる系を1つだけ選択してシンボルタイミングの制御を行うようにしてもよい。因みに、シンボルレートの4倍の速度でオーバーサンプリングする場合には、A/D変換器112−1,112−2のそれぞれの並列出力0には0系データが、並列出力1には1系データが、並列出力2には2系データが、並列出力3には3系データが、それぞれサンプリング順に出力されることとなり、それら4系列のデータを4つのシンボル列相関器113の各々に供給して各系列の相関値を算出し、その値が最大となる1つの系を選択するようにすればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、シンボルレートのN倍の速度でオーバーサンプリングして得られるN個のチャンネルシンボル信号系列のなかから、最も同期用の既知のシンボル列との相関値が高くなる系列のシンボルタイミングを用いて以降のデータの復号を行う。したがって、図9にて前記したようなシンボルタイミング再生部118によるA/D変換器112−1,112−2のAD変換タイミングのサーチ処理が不要となり、短時間でのシンボルタイミングの同期が可能な受信装置を提供することができる。
本発明は、ミリ波を用いた映像伝送、テレビや、キヨスク端末用無線機器等の高速無線データ伝送のほか、高い対雑音特性が必要とされる他の高速データ通信システムなどにも適用可能である。
100,101 受信機(受信装置)
111 高周波受信部
112 A/D変換器
113 シンボル列相関器(π/2シフトBPSK信号相関器)
114,120 遅延制御部
115 フレーム同期部
116 データ復号部
117 誤り訂正部
118,119 シンボルタイミング再生部
121 チャンネル相関器
122,123 シンボルタイミング制御部
131 スライディング相関器
132 二乗回路(チャンネル相関信号出力手段)
133 加算回路(チャンネル相関信号出力手段)
141 遅延器
141−1〜127 1シンボル遅延器
142−1〜128 乗算回路
143 128入力加算回路
151 サンプルホールド回路
152 AD変換回路
153 4段シフトレジスタ
154 出力バッファ
155 4分周回路
161 ピークホールド回路
163 相関値算出及び位置偏差検出回路
164 比較回路
165,171 セレクタ
172 IQタイミング同期部
G Golay Sequence(既知シンボル列)

Claims (4)

  1. 相関器が、先頭部分にπ/2シフトBPSKにより変調された所定長の既知のシンボル列が挿入された受信信号が直交検波によりIチャンネルとQチャンネルとの2つの信号に分離された入力信号のそれぞれを、所定のシンボルレートでサンプリングして得られる信号レベルのデジタルデータ系列であるIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とを入力するステップと、
    前記相関器が、前記Iチャンネルシンボル信号として入力されるデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値を算出し、当該偶数相関値と当該奇数相関値との二乗和であるIチャンネル相関値の時系列変化を示すIチャンネル相関信号を生成して出力するステップと、
    前記相関器が、前記Qチャンネルシンボル信号として入力されるデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値を算出し、当該偶数相関値と当該奇数相関値との二乗和であるQチャンネル相関値の時系列変化を示すQチャンネル相関信号を生成して出力するステップと、
    を含むことを特徴とするπ/2シフトBPSK信号相関方法。
  2. 先頭部分にπ/2シフトBPSKにより変調された所定長の既知のシンボル列が挿入された受信信号が直交検波によりIチャンネルとQチャンネルとの2つの信号に分離された入力信号のそれぞれを、所定のシンボルレートでサンプリングして得られる信号レベルのデジタルデータ系列であるIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とのうち、前記Iチャンネルシンボル信号を入力して当該Iチャンネルシンボル信号と前記既知のシンボル列との相関値を求めるIチャンネル相関器と、前記Qチャンネルシンボル信号を入力して当該Qチャンネルシンボル信号と前記既知のシンボル列との相関値を求めるQチャンネル相関器とを備え、
    前記Iチャンネル相関器及び前記Qチャンネル相関器は、
    自身が入力する前記チャンネルシンボル信号を構成するデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値をそれぞれ算出する偶数スライディング相関器及び奇数スライディング相関器と、
    前記偶数相関値と前記奇数相関値との二乗和であるチャンネル相関値を算出し、その時系列変化を示すIチャンネル相関信号及びQチャンネル相関信号をそれぞれ生成して出力するチャンネル相関信号出力手段と、
    を備えることを特徴とするπ/2シフトBPSK信号相関器。
  3. 請求項2に記載のπ/2シフトBPSK信号相関器と、
    前記Iチャンネル相関器によって出力される前記Iチャンネル相関信号の最大値と、前記Qチャンネル相関器によって出力される前記Qチャンネル相関信号の最大値との和を最大化するように、前記入力信号のサンプリングのタイミングを変化させるタイミング信号を生成するとともに、前記Iチャンネル相関信号が最大値となるシンボルタイミングと、前記Qチャンネル相関信号が最大値となるシンボルタイミングとの位置偏差を検出するシンボルタイミング制御部と、
    前記位置偏差を解消するように前記Iチャンネルシンボル信号と前記Qチャンネルシンボル信号とを同期させる遅延制御部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  4. 先頭部分にπ/2シフトBPSKにより変調された所定長の既知のシンボル列が挿入された受信信号が直交検波によりIチャンネルとQチャンネルとの2つの信号に分離された入力信号のそれぞれを、所定のシンボルレートのN倍(N=2または4)でサンプリングして得られる信号レベルのデジタルデータ系列であるIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号とをサンプリング順にN個に振り分けて、それぞれ0系〜N−1系のN個のデータ系列を生成する振り分け手段と、
    生成された前記N個のデータ系列のなかの、同系のIチャンネル及びQチャンネルの2つのデータ系列を入力して、各データ系列と前記既知のシンボル列との相関値を算出し、その時系列変化を示すIチャンネル相関信号及びQチャンネル相関信号を生成して出力するIチャンネル相関器とQチャンネル相関器とを備える0系〜N−1系のN個のシンボル列相関器と、
    前記N個のシンボル列相関器から出力されるN組の前記Iチャンネル相関信号と前記Qチャンネル相関信号との組のなかで、対をなす前記Iチャンネル相関信号の最大値と、前記Qチャンネル相関信号の最大値との和が最大となる系を選択し、選択した系の前記Iチャンネル相関信号が最大値となるシンボルタイミングと、前記Qチャンネル相関信号が最大値となるシンボルタイミングとの位置偏差を検出して、前記選択した系の情報と前記位置偏差の情報とを出力するシンボルタイミング制御部と、
    前記入力信号のそれぞれをサンプリングして得られるN個のチャンネルシンボル信号のなかから、前記シンボルタイミング制御部によって選択された系の情報に該当するチャンネルシンボル信号を取得し、前記位置偏差の情報に基づいて取得したIチャンネルシンボル信号とQチャンネルシンボル信号との位置偏差を解消して同期させる遅延制御部と、
    を備え、
    前記Iチャンネル相関器及び前記Qチャンネル相関器は、
    自身が入力する前記チャンネルシンボル信号を構成するデジタルデータ毎に、当該デジタルデータを最終成分とする前記デジタルデータ系列の前記所定長の部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する偶数番目の成分同士の相関値を合計した偶数相関値、及び、前記部分系列と、前記既知のシンボル列との、対応する奇数番目の成分同士の相関値を合計した奇数相関値をそれぞれ算出する偶数スライディング相関器及び奇数スライディング相関器と、
    前記偶数相関値と前記奇数相関値との二乗和であるチャンネル相関値を算出し、その時系列変化を示す前記Iチャンネル相関信号及び前記Qチャンネル相関信号をそれぞれ生成して出力するチャンネル相関信号出力手段と、を備える
    ことを特徴とする受信装置。
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