JP5750073B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を駆動させる作業工具に関する。
WO2005/102605公報には、作業スピンドルと締結要素に挟持された工具を駆動させる作業工具が記載されている。この作業工具は、締結要素が作業スピンドルに対して、工具を保持するクランプ位置と、作業スピンドルから取り外される開放位置の間で摺動可能に構成されている。クランプ位置においては、作業スピンドルの内側に設けられた止めアセンブリが、締結要素のクランプシャフトをクランプする。すなわち、作業スピンドルの内側に設けられたバネ要素により与えられる付勢力によって、止めアセンブリのクランプ部材がクランプシャフトの径方向に移動することにより、クランプシャフトをクランプしている。これにより、作業スピンドルと締結要素の間に工具をクランプしている。この止めアセンブリは、コックレバーを操作することによるスラスト部材の軸方向変移を介して、締結要素のクランプを解除する。
WO2005/102605公報
しかしながら、WO2005/102605公報に記載された作業工具は、クランプ部材がクランプシャフトの径方向に移動して、クランプシャフトをクランプする構成であるため、クランプシャフトをクランプするための高いクランプ力が必要となる。そのため、バネ要素の付勢力の適切に設定する必要があり設計自由度が低い。そこで、本発明は、上記に鑑み、作業工具において、先端工具の保持に関する更なる改良技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る作業工具の好ましい形態によれば、第1クランプ部を有する第1シャフトと、第2クランプ部を有する第2シャフトとを有し、第1クランプ部と第2クランプ部で挟持された先端工具を駆動させる作業工具が構成される。当該作業工具は、第1シャフトと螺合するカラーと、カラーに係合される保持部材とを有している。そして、第1シャフトに対してカラーが回転したときの、第1シャフトの長軸方向へのカラーの移動によって、保持部材が第2シャフトの径方向に移動して第2シャフトを保持するように構成されている。第1クランプ部と第2クランプ部による先端工具の挟持は、第1クランプ部と第2クランプ部の間に先端工具が配置された状態で、保持部材が第2シャフトを保持することによって達成される。なお、第2シャフトは、保持部材の移動によって保持されればよく、保持部材と他の部材との協働によって保持されてもよい。典型的には、第2シャフトは、保持部材とカラー、第1シャフト等によって保持されることが好ましい。
本発明によれば、カラーと第1シャフトの螺合によって、保持部材を第2シャフトの径方向に移動させる構成である。すなわち、カラーの第1シャフトの長軸方向への移動を保持部材の第2シャフトの径方向への移動に変換する構成を、カラーと第1シャフトの螺合によって達成しているため、保持部材によって第2シャフトを保持するための力に関して、大きな保持力を得ることができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、カラーは、凹部を有している。また、保持部材は、カラーの凹部に係合されている。
本形態によれば、保持部材が凹部によって保持されることで、保持部材を保持するための特別な部材が必要なく、カラーによって保持部材を保持することができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、カラーは、第1シャフトの内部に配置されている。
本形態によれば、カラーが第1シャフトの内側に配置されているため、作業工具が第1シャフトの外側に向かって大型化することを抑制することができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、当該作業工具は、第1シャフトに対してカラーを回転させる回転部材を有している。また、保持部材は、第2シャフトを保持している状態において、第1シャフトの長軸方向に関して、カラーと回転部材に挟持されている。
本形態によれば、回転部材の動作によって、カラーを回転させることができる。これにより保持部材を簡単な操作によって移動させることができる。また、保持部材は、カラーと回転部材に挟持されているため、第2シャフトを保持している状態において、保持部材の第2シャフトに対する保持が予期せず解除されてしまうことを抑制できる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、回転部材は、カラーに係合されている回転伝達部材と、回転伝達部材に対して着脱可能な操作部材とを有している。
本形態によれば、操作部材の操作によって、カラーと回転伝達部材を回転させることができる。これにより保持部材を簡単な操作によって移動させることができる。また、操作部材は、回転伝達部材に対して着脱可能であるため、回転伝達部材を回転させる際のみ、操作部材を回転伝達部材に係合させることができる。これにより、作業工具の動作中に操作部材が移動することを抑制できる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、当該作業工具は、第1シャフトに対してカラーが回転して第1シャフトの長軸方向へ移動したときに、保持部材の第1シャフトの長軸方向への移動を規制する移動規制部材を有する。
本形態によれば、保持部材が移動規制部材によって第1シャフトの長軸方向への移動が規制されるため、カラーが移動しても、保持部材が移動しないように構成することができる。すなわち、カラーを回転させるだけで、カラーと保持部材の係合を解除することができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、カラーは、第2シャフトが挿入される穴部を有している。そして、第2シャフトは、穴部に挿入された状態で保持部材に保持されるよう構成されている。さらに、カラーは、第2シャフトが穴部に挿入されていない状態において、保持部材が穴部に移動することを規制する規制部を有する。
本形態によれば、第2シャフトは、穴部に挿入されて保持されるため、第2シャフトの周囲をカラーが囲むことによって、第2シャフトを強固に保持することができる。また、保持部材が穴部に移動することを規制する規制部が形成されているため、第2シャフトを穴部に挿入する際に、保持部材が第2シャフトの挿入を妨げることなく、第2シャフトを確実に挿入させることができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、保持部材は単一の部材である。
本形態によれば、保持部材を複数設ける必要がないため、作業工具の部品点数を少なくすることができる。
本発明によれば、先端工具を保持するクランプ部材の着脱に関する優れた技術を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電動式振動工具の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電動式振動工具の全体構成を示す斜視図である。 図2の部分拡大図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 図3の部分拡大図である。 図5のVI−VI線における断面図である。 図5のVII−VII線における断面図である。 図3のカムレバーを旋回させた状態を示す断面図である。 クランプシャフトの保持を解除した状態を示す図である。 図9のX−X線における断面図である。 図10において、クランプ部材の移動が規制された状態を示す図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。本実施形態は、作業工具として、電動式振動工具に本発明を適用した例である。
図1に示すように、電動式振動工具100は、例えば、ブレードや研磨パッド等の複数種類の工具を選択的に装着し、装着された工具を振動させて、被加工材に対して工具の種類に応じた切断や研磨などの加工を行う作業工具である。本実施形態では、工具の一例としてブレード200を用いて説明する。なお、ブレード200等の工具が、本発明における「先端工具」に対応する実施構成例である。
図1、図2に示すように、電動式振動工具100は、駆動機構102と回転制御機構104が収容された本体ハウジング101とブレード200を保持するための工具保持機構103等を主体として構成されている。
図3、図4に示すように、駆動機構102は、モータ110、偏心軸112、ベアリング113、被駆動アーム114、スピンドル接続部115等を主体として構成されている。偏心軸112は、モータ110の出力軸111の先端であって、出力軸111の回転軸に対して偏心した位置に、回転軸と平行な方向に延在して配置されている。ベアリング113は、偏心軸112の外側に取り付けられている。被駆動アーム114は、図4に示すように、スピンドル接続部115からモータ110に向けて延在する2本のアーム部114aで構成されている。そして、被駆動アーム114は、2本のアーム部114aがベアリング113の外側の対向する2箇所において、ベアリング113に当接するように配置されている。
図3に示すように、工具保持機構103は、ブレード200を保持するとともに、モータ110の出力をブレード200に伝達させてブレード200を振動させる機構であり、スピンドル120、クランプシャフト123、クランプシャフト保持機構130等を主体として構成されている。
スピンドル120は、中空の円筒状部材であり、モータ110の出力軸111に対して交差する方向に長軸方向が延在するように配置されている。中空部分は、段付き状に形成されており、スピンドル120の内側には、第1段付面120a、第2段付面120bが形成されている。スピンドル120は、長軸方向の2箇所において、長軸方向周りに回転可能にベアリング125,126を介して、本体ハウジング101に支持されている。本体ハウジング101の外側におけるスピンドル120の先端部には、ガイド部材121が取り付けられている。また、スピンドル120の内側には、螺合部材131と螺合するネジ山120cが形成されている。
図5に示すように、ガイド部材121は、スピンドル120の外側に係合して固定される略円筒状の部材である。ガイド部材121は、ガイド穴121aとガイド穴121aに沿って形成された内側突出部121bと外側突出部121cを有している。内側突出部121bは、スピンドル120の内側に配置され、外側突出部121cは、スピンドル120の外側に配置されている。また、外側突出部121cには、円盤状のフランジ122が取り付けられている。
クランプシャフト123は、略円柱状のシャフトの端部に一体に形成されたクランプヘッド124を有している。クランプシャフト123は、ガイド部材121のガイド穴121aを通過して、スピンドル120の内側に挿入可能で、スピンドル120に対して着脱可能に構成されている。なお、クランプシャフト123の他端部は、球面状に形成されている。
そして、工具保持機構103は、フランジ122とクランプヘッド124の間にブレード200を挟持可能とされている。このスピンドル120、クランプシャフト123がそれぞれ、本発明における「第1シャフト」、「第2シャフト」に対応する実施構成例である。また、フランジ122、クランプヘッド124がそれぞれ、本発明における「第1クランプ部」、「第2クランプ部」に対応する実施構成例である。
図5に示すように、クランプシャフト保持機構130は、クランプシャフト123を保持する機構であり、螺合部材131、クランプ部材132、回転力伝達部材133を主体として構成されている。
図5、図6に示すように、螺合部材131は、略円筒状の部材であり、スピンドル120の内側に配置されている。螺合部材131の外周面には、スピンドル120のネジ山120cと螺合するネジ山131aが形成されている。これにより、螺合部材131がスピンドル120に対して螺合して回転することで、螺合部材131がスピンドル120の長軸方向に移動可能に構成されている。この螺合部材131が、本発明における「カラー」に対応する実施構成例である。
図6に示すように、螺合部材131は、中心領域にクランプシャフト123が挿入されるクランプシャフト挿入穴134が形成されている。さらに、螺合部材131は、クランプシャフト挿入穴134に連接する、クランプ部材保持部135を有している。当該クランプ部材保持部135は、クランプシャフト挿入穴134に対して凹状に形成されている。このクランプ部材保持部135には、クランプ部材132の凸部132bと係合する係合凹部135aが2箇所に設けられている。さらに、図5に示すように、クランプ部材保持部135には、スピンドル120の長軸方向に対して傾斜した傾斜面135bが形成されている。また、図6に示すように、螺合部材131の外周面には、回転力伝達部材133の係合凸部133cと係合する係合凹部136が形成されている。このクランプシャフト挿入穴134が、本発明における「穴部」に対応する実施構成例である。
図5に示すように、クランプ部材132は、略楔形状の部材であり、クランプ部材保持部135に配置され、螺合部材131と協働してクランプシャフト123を保持するように構成されている。クランプ部材132には、螺合部材131の傾斜面135bと係合する傾斜面132aが形成されている。また、図6に示すように、螺合部材131の係合凹部135aと係合する凸部132bが2箇所に設けられている。
図5に示すように、回転力伝達部材133は、スラストピン140の回転を螺合部材131に伝達することで、螺合部材131をスピンドル120に対して回転させる部材である。回転力伝達部材133は、略円盤状に形成された本体部133aを有している。図7に示すように、本体部133aには、スラストピン140の係合部141が係合する略長方形状の係合穴133bが形成されている。また、図6に示すように、回転力伝達部材133は、螺合部材131の係合凹部136に係合する2つの凸部133cが、本体部133aに連接して当該本体部133aから突出して形成されている。
以上の通り構成されたクランプシャフト保持機構130は、スラストピン140によって回転力伝達部材133が回転されることで、螺合部材131が回転される。これにより、螺合部材131は、スピンドル120の長軸方向へ移動される。螺合部材131の移動に伴って、クランプ部材保持部135の傾斜面135aとクランプ部材132の傾斜面132aが係合して、スピンドル120の長軸方向への移動が、スピンドル120の径方向への移動に変換される。これにより、クランプ部材132がスピンドル120の径方向に移動し、スピンドル120に挿入されたクランプシャフト123を保持可能に構成されている。このクランプ部材132が、本発明における「保持部材」に対応する実施構成例である。また、回転力伝達部材133が、本発明における「回転伝達部材」に対応する実施構成例である。また、クランプ部材保持部135が、本発明における「凹部」に対応する実施構成例である。
次に、クランプシャフト保持機構130を動作させる、回転制御機構104について説明する。図3に示すように、回転制御機構104は、スラストピン140、コイルバネ143、カムレバー機構150等を主体として構成されている。この回転制御機構104を構成する部材が、本発明における「操作部材」に対応する実施構成例である。
スラストピン140は、略円柱状の部材で、スピンドル120の内側に、スピンドル120の長軸方向に摺動可能に配置されている。スラストピン140の先端部には、回転力伝達部材133の係合穴133bと係合する係合部141が形成されている。また、係合部141には、バネ保持部142がスラストピン140の径方向に突出して形成されている。すなわち、バネ保持部142の外径がスピンドル120の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。これにより、スラストピン140がスムーズにスピンドル120内を摺動することができる。
コイルバネ143は、バネ保持部142とスピンドル120の第1段付面120aに当接して配置されている。当該コイルバネ143は、スピンドル120の長軸方向に伸縮可能に保持されており、スラストピン140を回転力伝達部材133に向けて付勢するように、収縮した状態で保持されている。
スラストピン140は、係合部141が形成された端部と反対側の端部に、カムレバー機構150が連接されている。カムレバー機構150は、スラストピン140を長軸方向に摺動させるとともに、スラストピン140をスピンドル120に対して回転させる部材であり、図3に示すように、レバー部151、偏心部152、旋回軸153、旋回部材154を主体として構成されている。
当該カムレバー機構150は、レバー部151が旋回軸153回りに旋回可能に構成されている。さらに、カムレバー機構150は、スピンドル120の長軸周りに旋回可能に構成されている。
図3に示すように、レバー部151は、偏心部152に連接されている。偏心部152には、旋回軸153が貫通する穴が形成されている。旋回軸153は、偏心部152に挿通され、旋回部材154に対してスピンドル120の長軸方向に相対移動可能に保持されている。これにより、偏心部152およびレバー部151が、旋回軸153回りに旋回可能とされている。なお、レバー部151は、図8に示すように、レバー部151は、ユーザに保持される偏平状の把持部151aを有している。
偏心部152は中心位置が、旋回軸153の軸中心に対して偏心して配置されており、これにより、偏心部152の外周の各箇所において、旋回軸153の軸中心からの距離が異なるように構成されている。
旋回部材154は、Oリング155を介してスピンドル120の長軸周りに旋回可能に本体ハウジング101に取り付けられている。旋回部材154が、スピンドル120の長軸周りに旋回することで、レバー部151がスピンドル120の長軸周りに旋回可能に構成されている。
以上の通り構成された回転制御機構104は、偏心部152が旋回軸153に対して偏心して形成されているため、レバー部151を旋回軸153を中心に旋回させると、旋回軸153がスピンドル120の長軸方向に移動する。これにより、スラストピン140を長軸方向に移動させることができる。さらに、レバー部151を旋回部材154と一体にスピンドル120の長軸周りに旋回させることで、スラストピン140を長軸周りに回転させることができる。これにより、スラストピン140の係合部141と回転力伝達部材133の係合穴133bの向きを一致させることができる。係合部141と係合穴133bの位置が一致すると、コイルバネ143の付勢力によって、図8に示すように、係合部141が係合穴133bに係合する。
図8に示すように、係合部141と係合穴133bが係合した状態で、レバー部151をスピンドル120の長軸周りに回転させることで、回転力伝達部材133をスピンドル120の長軸周りに回転させることができる。回転力伝達部材133の回転により、回転力伝達部材133の凸部133cが、螺合部材131をスピンドル120の長軸周りに回転させる。これにより、螺合部材131がスピンドル120に対して相対回転して、スピンドル120の長軸方向に移動する。
螺合部材131が、スピンドル120の長軸方向において、カムレバー機構150が配置された側(上方向)に移動すると、クランプシャフト挿入穴134に挿入されたクランプシャフト123をクランプ部材132で保持することができる。すなわち、螺合部材131が上方向に移動すると、クランプ部材保持部135に保持されたクランプ部材132も上方向に移動する。回転力伝達部材133が第2段付面120bに当接し、さらに、クランプ部材132が回転力伝達部材133に当接すると、クランプ部材132は、回転力伝達部材133と螺合部材131に挟持されて、クランプ部材132の上方向への移動が規制される。さらに、螺合部材131を上方向に移動させると、傾斜面132aと傾斜面135bによってクランプ部材132の移動方向が変換されて、クランプ部材132が、スピンドル120の径方向において中心に向かう方向に移動される。これにより、クランプシャフト123が、クランプ部材132によって、螺合部材131との間に保持される。これにより、フランジ122とクランプヘッド124の間に配置されたブレード200が、フランジ122とクランプヘッド124の間に挟持される。
一方で、レバー部151を回転させて、螺合部材131がスピンドル120の長軸方向において、フランジ122が配置された側(下方向)に移動すると、クランプ部材132によるクランプシャフト123のクランプを解除することができる。図9に示すように、スラストピン140に回転されて、螺合部材131が下方向に移動すると、クランプ部材132は、ガイド部材121の内側突出部121bに当接して、クランプ部材132の下方向への移動が規制される。さらに、螺合部材131を下方向に移動させると、傾斜面132aと傾斜面135bの係合が解除される。すなわち、図10に示すように、クランプ部材132がスピンドル120の径方向において、外側へ向かう方向への移動が許容される。これにより、クランプ部材132によるクランプシャフト123の保持が解除され、図9に示すように、クランプシャフト123を取り外すことができる。クランプシャフト123を取り外すことで、フランジ122とクランプヘッド124に挟持されたブレード200を交換することができる。この内側突出部121bが、本発明における「移動規制部材」に対応する実施構成例である。
なお、クランプシャフト123を取り外した場合においては、図11に示すように、クランプ部材132の凸部132bが、クランプ部材保持部135の係合凹部135aに係合して、螺合部材131のクランプシャフト挿入穴134からクランプ部材132が脱落することを防止している。この係合凹部135aが、本発明における「規制部」に対応する実施構成例である。
以上の通り構成された電動式振動工具100は、モータ110が通電駆動されると、図4に示すように、出力軸111の回転運動は、偏心軸112およびベアリング113によって、矢印Aで示される方向(以下、A方向)への往復運動に変換される。A方向への往復運動は、被駆動アーム114に伝達されて、スピンドル接続部115を中心とした矢印Bで示されるスピンドル120周りの円周方向(以下、B方向)への所定の角度をなす回転運動に変換される。これにより、スピンドル接続部115に接続されたスピンドル120がB方向に往復駆動される。その結果、フランジ122とクランプヘッド124で挟持されたブレード200を振動させて、被加工材に対して切断等の加工をすることができる。
以上の本実施形態によれば、螺合部材131とスピンドル120が螺合して、螺合部材131がスピンドル120の長軸方向に移動することによって、クランプ部材132をスピンドル120の径方向に移動させている。これにより、スピンドル120内に配置されたクランプシャフト123をクランプ部材132が螺合部材131と協働して保持する。したがって、螺合部材131のスピンドル120の長軸方向への移動をクランプ部材132のクランプシャフト123の径方向への移動に変換することができる。すなわち、螺合部材131が螺合して移動することによって、クランプ部材132が保持力を発生する。これにより、クランプ部材132にバネ等によって直接クランプ力を与える構成に比べて、クランプシャフト123を大きな力で保持することができる。
また、本実施形態によれば、ガイド部材121が、ガイド穴121aによってクランプシャフト123の挿入方向を決定している。さらに、内側突出部121bが、クランプ部材132の保持を解除する際のクランプ部材132の移動を規制する移動規制部として機能している。さらに、外側突出部121cが、フランジ122を保持している。したがって、ガイド部材121が複数の機能を有する構成であるため、電動式振動工具100の部品点数を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、回転力伝達部材133は、スラストピン140の回転を螺合部材131に伝達している。さらに、クランプシャフト123を保持する際に、回転力伝達部材133がスピンドル120の長軸方向におけるクランプ部材132の移動を規制している。これにより、クランプ部材132をクランプシャフト123に向かう方向に移動させている。すなわち、回転力伝達部材133が複数の機能を有する構成であるため、電動式振動工具100の部品点数を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、カムレバー機構150は、レバー部151を旋回軸153に対して旋回させるだけで、スラストピン140を長軸方向に移動させることができる。また、カムレバー機構150は、スピンドル120の長軸周りに旋回させることができる。これにより、スラストピン140を回転力伝達部材132に容易に係合させることができる。
また、本実施形態によれば、クランプ部材132の凸部132bが、クランプ部材保持部135の係合凹部135aに係合しているため、螺合部材131の係合凹部aからクランプシャフト挿入穴134に向かってクランプ部材132が脱落することを防止している。また、クランプシャフト123の先端部は、球面状に形成されているため、クランプ部材132がクランプシャフト挿入穴134に張り出している場合であっても、クランプシャフト123をクランプシャフト挿入穴134に挿入することができる。
以上の本実施形態においては、螺合部材131は、クランプシャフト挿入穴134が形成されていたが、これには限られない。螺合部材131は、スピンドル120の長軸方向に移動することで、クランプ部材132をスピンドル120の径方向に移動させるように構成していれば、クランプシャフト123は、クランプ部材132と螺合部材131の間に保持されていなくても、クランプ部材132とスピンドル120の間にスピンドル120との協働によってクランプシャフト123を保持することも可能である。
さらに、螺合部材131は、クランプ部材132と係合する係合凹部135a、傾斜面135bがスピンドル120内部に配置されていれば、螺合部材131は、スピンドル120の外側に螺合される構成であってもよい。
また、以上の本実施形態においては、クランプ部材132は、一つのみ設けられていたが、複数のクランプ部材を有する構成にしてもよい。
また、以上の本実施形態においては、先端工具としてブレード200を用いて説明したが、これには限られない。例えば、先端工具として研磨パッド等の他の種類の先端工具を取り付けてもよい。
また、以上の本実施形態においては、作業工具として、電動式振動工具100を用いて説明したが、これには限られず、先端工具を挟持する作業工具であれば、例えばグラインダや丸鋸のように先端工具が回転する作業工具にも本発明を適用することが可能である。
以上の発明の趣旨に鑑み、本発明に係る作業工具は、下記の態様が構成可能である。
(態様1)
「請求項1に記載の作業工具であって、
前記第1シャフトと前記第2シャフトは、軸方向が互いに平行に配置されているとともに、前記第2シャフトは、前記第1シャフトの内側に配置されており、
前記第2シャフトは、前記第2クランプ部とは反対側の先端が面取りされていることを特徴とする作業工具。」
(態様2)
「請求項5に記載の作業工具であって、
前記操作部材は、前記回転伝達部材に係合させた状態でユーザが回転させることにより、前記カラーを前記第1シャフトに対して回転させることを特徴とする作業工具。」
(態様3)
「請求項6に記載の作業工具であって、
前記移動規制部材が前記保持部材の前記第1シャフトの長軸方向への移動を規制することで、前記第2シャフトが前記保持部材に保持されるか、または、前記保持部材に保持された前記第2シャフトの保持が解除されることを特徴とする作業工具。」
100 電動式振動工具(作業工具)
101 本体ハウジング
102 駆動機構
103 工具保持機構
104 ナット回転制御機構
110 モータ
111 出力軸
112 駆動軸
113 ベアリング
114 被駆動アーム
115 スピンドル接続部
120 スピンドル(第1シャフト)
120a 第1段付面
120b 第2段付面
120c ネジ山
121 ガイド部材
121a ガイド穴
121b 内側突出部(移動規制部材)
121c 外側突出部
122 フランジ(第1クランプ部)
123 クランプシャフト(第2シャフト)
124 クランプヘッド(第2クランプ部)
130 クランプシャフト保持機構
131 螺合部材(カラー)
131a ネジ山
132 クランプ部材(保持部材)
132a 傾斜面
132b 凸部
133 回転力伝達部材(回転伝達部材)
133a 本体部
133b 係合穴
133c 凸部
134 クランプシャフト挿入穴(穴部)
135 クランプ部材保持部(凹部)
135a 係合凹部(規制部)
135b 傾斜面
136 係合凹部
140 スラストピン
141 係合部
143 コイルバネ
150 カムレバー
151 レバー部
152 偏心部
153 旋回軸
154 旋回部材
155 Oリング
200 ブレード(先端工具)

Claims (8)

  1. 第1クランプ部を有する第1シャフトと、
    第2クランプ部を有する第2シャフトとを有し、
    前記第1クランプ部と前記第2クランプ部で挟持された先端工具を駆動させる作業工具であって、
    前記第1シャフトと螺合するカラーと、
    前記カラーに係合される保持部材とを有し、
    前記第1シャフトに対して前記カラーが回転したときの、前記第1シャフトの長軸方向への前記カラーの移動によって、前記保持部材が前記第2シャフトの径方向に移動して前記第2シャフトを保持するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記カラーは、凹部を有しており、
    前記保持部材は、前記カラーの前記凹部に係合されていることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項1または2に記載の作業工具であって、
    前記カラーは、前記第1シャフトの内部に配置されていることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記第1シャフトに対して前記カラーを回転させる回転部材を有し、
    前記保持部材は、前記第2シャフトを保持している状態において、前記第1シャフトの長軸方向に関して、前記カラーと前記回転部材に挟持されていることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項4に記載の作業工具であって、
    前記回転部材は、前記カラーに係合されている回転伝達部材と、前記回転伝達部材に対して着脱可能な操作部材とを有していることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記第1シャフトに対して前記カラーが回転して前記第1シャフトの長軸方向へ移動したときに、前記保持部材の前記第1シャフトの長軸方向への移動を規制する移動規制部材を有することを特徴とする作業工具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記カラーは、前記第2シャフトが挿入される穴部を有し、
    前記第2シャフトは、前記穴部に挿入された状態で前記保持部材に保持されるよう構成されており、
    前記カラーは、前記第2シャフトが前記穴部に挿入されていない状態において、前記保持部材が前記穴部に移動することを規制する規制部を有することを特徴とする作業工具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記保持部材は単一の部材であることを特徴とする作業工具。
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