JP5749165B2 - 機械式立体駐輪設備 - Google Patents
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Description
そして、自転車の収納保管する自転車保管棚を積層構造にして自転車の収納台数を増やし、収納取り出しの利便を考慮して、各段の自転車保管棚で自転車を起立状態で水平方向に搬送する自転車搬送手段と、自転車を所定段の前記自転車保管棚まで移載させる昇降させる自転車移載手段とを備えていることが一般的である。
この立体駐輪場の収納及び取り出しに関しての技術としては、代表的なものとして、特許文献1(特許第3255607号公報)に示す如く、自転車の移載空間を立体駐輪設備に中心設けるもの、また、特許文献2(特開2006−152537号公報)に示す如く、自転車の移載空間を立体駐輪設備の外側に設けるものが提案されている。
また、特許文献2による技術では、複数段の自転車保管棚の外側に、昇降手段を設けている為、必ずしも土地の有効利用を図ることが出来ない。
このように、移載に際し特有の装置が必ず必要となり,機構自体が複雑となり自転車の保管、取り出しに際して大幅の時間のロスが大きく、朝夕の使用者が多い時間帯では渋滞が発生し苦情が多かった。
本発明では,比較的小型化が可能で,昇降機、格段保管棚・周回装置の同時運転による短時間で連続入庫、出庫作業が可能な機械式立体駐輪設備を提供するものである。
また、前記索体に自転車の幅以上に間隔を設けた自転車保持手段の一つを欠落させたこと、或いは、自転車移載手段を自転車保管棚の構内に2以上,又は一つの昇降レールに2以上の昇降機、移載自転車保持体取付杆及び移動自転車車輪挿入保持体を設けることを特徴とする。
2 自転車保管棚
20 自転車受部
21 自転車車輪挿入保持体
3 自転車搬送手段
30 索体
31 動力源
4 自転車移載手段
40 昇降レール
41 昇降機
42 移載自転車保持体取付杆
43 移動自転車車輪挿入保持体
5 駐輪設備
50 ピット
51 柱
52 自転車出入り口
以下、これらについて図面に基づいて説明する。
自転車保管棚2は、図1、図2,図15、図16に示すように少なくとも自転車1の高さより高い、1.25m程度の間隔をあけて複数段、水平に構築し、図1〜3に示す円状、又は図15〜16に示す横長円長状にエンドレスに構築している。そして、自転車保管棚2には、自転車を保持する自転車保持手段を設けている。
この自転車保持手段は、保持体取付杆20と自転車車輪挿入保持体21とよりなる。
保持体取付杆20は、後述する自転車搬送手段3の索体30に水平で、ほぼ一定の角度(例えば直角)に取り付けている。これは後述するように,自転車搬送手段3により自転車1を載置する部分が常に一定方向とすることが必要だからである。
保持体取付杆20の側面には、自転車の車輪を保持する自転車車輪挿入保持体21を、前記保体取付杆20の同一方向の片側面,即ち後述する自転車搬送手段3により自転車保管棚2の移動する方向の進行方向前面(又は背面)側に設ける。
自転車車輪挿入保持体21は、U字形又はV字形の棒材又は板材の部材よりなり、櫛歯的に間隔を開けて保持体取付杆20の同一方向の片側面に設ける。櫛歯的な間隔の大きさは、後述する自転車移載手段4に用いている移載自転車保持体取付杆41が挿入し上下に移動可能である間隔幅があることが必要である。
ここで、自転車車輪挿入保持体21の形状は、U字形又はV字形で上部が開口し,少なくとも自転車の車輪を上方から挿入から収納、引出しできる幅である必要がある。
また、索体30及び動力源31は各自転車保管棚2に設けるが、図面上は最下部の自転車保管棚2のみ表示し上部の自転車保管棚2のものは省略する。
自転車搬送手段3は、自転車保管棚2で保管する自転車1を円状又は横長円状にエンドレスに各段が独立して周回させる為のもので、索体30と図6,図8,9に示すように、電動モータ等の動力源31により回動する。そして索体30には,ほぼ直角方向に自転車受部20を設けている。前記自転車保管棚2の自転車を起立状態で保持する自転車車輪挿入保持体21を設けている保持体取付杆20を、水平方向に搬送する。そして、動力源31が作動すると索体30が回動し、自転車1の受け渡しを行う所定の位置まで回動し、回転を停止する。この状態で、移動自転車車輪挿入保持体43との間で自転車1の受け渡しを行う。
自転車移載手段4は、自転車1を自転車保管棚2から他の自転車保管棚2に移載する為のものである。そして、その構成は自転車保管棚2の外側に設けた昇降レール40と、昇降レール40を上下に昇降する昇降機41と、昇降機41に設けている移載保持体取付杆42,及び移載自転車車輪挿入保持体43よりなる移載自転車保持手段とよりなる。
ここで、昇降レール40は、例えば強度のあるH型鋼、角型鋼管等で製作し、取り付ける位置は、自転車保管棚2の外側で垂直に設けている。そして、昇降レール40の下端は、後述する移載保持体取付杆42,及び移載自転車車輪挿入保持体43の上部が、自転車保管棚2の最下段の水平面より下方まで昇降機41が移動可能な位置まで設ける。図2においては、ピット50を設けている。即ち、自転車保管棚2と移載保持体取付杆42,及び移載自転車車輪挿入保持体43が干渉しない位置まで、昇降機41が移動可能となっている。
同様に昇降レール40の上端は、移載保持体取付杆42,及び移載自転車車輪挿入保持体43の下部が最上段の自転車保管棚2の水平面より上方まで昇降機41が移動可能な位置まで設ける。
なお、図面では、昇降機41の動力源は記載してないが、特に電動油圧等の適宜の動力を用いることができる。
移載保持体取付杆42は、鉄材等強度の十分ある材質により形成し、前記昇降機41の前面に固定する。固定する向きは、前記自転車保管棚2に向かって設けている。そして、移載自転車保持体取付杆42には、前記した自転車車輪挿入保持体21と同様な形状のU字形又はV字形で形成し、櫛歯的に間隔を開けて移載自転車車輪挿入保持体43を設けている。そしてこの櫛歯的に間隔を開けている移載自転車車輪挿入保持体43は、前記した自転車受部20に向かって自転車車輪挿入保持体21と干渉しない位置で、かつ自転車車輪挿入保持体21と中心線を垂直方向に一致させる角度で,移載自転車車輪挿入保持体42の片側面に設ける自転車保持手段により保持する移載自転車受部を設ける。
ここで、自転車受部20,及び自転車車輪挿入保持体21は実線で表し、昇降レール40、昇降機41、移載自転車保持体取付杆42及び移動自転車車輪挿入保持体43は点線で表している。
ここで、前述した動力源31により索体30が作動し、自転車受部20及び自転車車輪挿入保持体21が回動し、図6(a)の状態から、所定の受け渡し位置の図6(b)まで移動し回動を停止する。
この状態で,昇降レール40上を,昇降機41により移載自転車保持体取付杆42、及び移動自転車車輪挿入保持体43が上昇又は下降すると、自転車車輪挿入保持体21と移動自転車車輪挿入保持体43は互いに干渉しない位置で、垂直方向に中心線が一致していることより、移動自転車車輪挿入保持体43は自転車車輪挿入保持体21に制限されることなく上下に移動が可能である。従って、移動自転車車輪挿入保持体43上に自転車1が載置されている場合、移動自転車車輪挿入保持体43を上方から下降させると、自転車1は自転車車輪挿入保持体21に保持され,移動自転車車輪挿入保持体43はそのまま下方に移動することが可能となる。また逆に、自転車車輪挿入保持体21上に自転車1がある場合には、移動自転車車輪挿入保持体43を下方から上昇させると、移動自転車車輪挿入保持体43が、自転車車輪挿入保持体21より上方に位置した時点で自転車1を移動自転車車輪挿入保持体43に保持移載することができる。この動作を組み合わせて自転車1の移載を行うものである。
なお、図中5は駐輪設備、51は柱、52は自転車出入り口である。
図8,図9に示すように、自転車1を駐輪設備5の自転車出入り口51から引き入れ最下段の自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21に挿入する。このとき自転車出入り口51には自転車1を、自転車車輪挿入保持体21に挿入しやすいように図示はしないガイド等を設けることが好ましい。
このように、自転車車輪挿入保持体21に挿入された自転車1は図3のAの位置から、動力源31の回動し索体30を動作に伴って、索体30に取り付けられている自転車受け部20を介し,自転車車輪挿入保持体21も回動する。そして、自転車保管棚2全体が回動し、図3のBの位置まで移動する。
なお、自転車1が持ち上げられた後の自転車車輪挿入保持体21は図3Cに示すように,からの状態となっており、自転車保管棚2を回転させ,次の自転車の収納に供することが出来る。
このように,本発明では、自転車1の受け渡しが短時間で行うことが出来る為、自転車1を駐輪設備5の自転車出入り口51から引き入れ最下段の自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21に挿入する動作時間は、最下段の自転車保管棚2が停止しており、この時間内で,最下段の自転車を上方に持ち上げが可能となっており。連続的な入庫作業を行うことが可能となる。
この後、或いは前記移動動作と並行して、移動自転車車輪挿入保持体43を上方に移動させ、出庫する所定の自転車保管棚2の自転車1を、下からすくい上げる(図14(b)(c))。この後自転車保管棚2を回動させ、移動自転車車輪挿入保持体43の下方で、自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21等と干渉しない位置まで来たら、移動自転車車輪挿入保持体43を下方に移動させ(図14(d))、最下段の自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21に自転車1を受け渡す(図14(e))この後、自転車1の所有者が自転車1を駐輪設備5の自転車出入り口51から取り出し出庫を終える。
この実施の形態に於いて、前記図1〜図17の実施例でも使用することが出来るが、一つの昇降レール40に二つの昇降機41を設けそれぞれ独立して作動させるものである。このように独立して動かすことで各自転車保管棚2も、各段ごとに独自に移動させることで効率的に自転車1の入庫格納を行うことが出来る。
図19は、自転車1の入庫に際しての作動概略図である。
2台の自転車移載手段4となる移動自転車車輪挿入保持体43が、最下段の自転車車輪挿入保持体21の下方に位置する(図19(a))。この状態から上方に位置する移動自転車車輪挿入保持体43aを上昇させる(図19(b))。この後、最下段の自転車保管棚2を回転させ次の自転車車輪挿入保持体21を自転車移載手段4の所定の位置に移動させる。このときこの回転時動作と並行して移動自転車車輪挿入保持体43aは、上昇動作をする(図19(c))。下方の移動自転車車輪挿入保持体43bを上昇させて最下段の2台目の自転車1を保持して上方に移動させる。また1台目の移動自転車車輪挿入保持体43aは所定の保管する位置の自転車車輪挿入保持体21に自転車1を受け渡し,下方に移動する(図19(d))。次に、下方の移動自転車車輪挿入保持体43bが比較的下段(例えば2段目或いは3段目)の自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21に移載を行い(図19(e))、移動自転車車輪挿入保持体43bは,下方に移動し(図19(f))、次の移載に備える。そして、移動自転車車輪挿入保持体43aも同様に移動開始前の状態に戻る(図19(g))。
図19に於いて、説明の簡略から移動自転車車輪挿入保持体43は移動開始前の状態で説明したが、入庫の状況に応じて上方に位置する移動自転車車輪挿入保持体43aを段の途中に留め置き、下方に位置する移動自転車車輪挿入保持体43bを、2段目若しくは3段目までの自転車1の移載を行う。そして移載を行った自転車1を上方の位置する移動自転車車輪挿入保持体43aが、より高い位置に再度移動させる移載を行っても良いことは言うまでもない。
2台の自転車1を出庫する1例を説明する。まず移動自転車車輪挿入保持体43a,bが最下段の自転車車輪挿入保持体21の下方に位置する(図20(a))。この状態から上方に移動し、上下の移動自転車車輪挿入保持体43a、bは、それぞれ所定の自転車保管棚2の自転車車輪挿入保持体21の直下まで移動する(図20(b))。この後、自転車1を下方の移動自転車車輪挿入保持体43bに移載する。この後自転車保管棚2が回転し,下方に自転車車輪挿入保持体21がなくなった時点で,移動自転車車輪挿入保持体43bは下方に移動する(図20(c))。上方の自転車1は、同様に上方の移動自転車車輪挿入保持体43aに移載し、自転車保管棚2が回転し,下方に自転車車輪挿入保持体21がなくなった時点で,移動自転車車輪挿入保持体43bは下方に移動する(図20(d))。
上方の移動自転車車輪挿入保持体43が移載時或いは、下降を始めたあたりで,下方に位置する移動自転車車輪挿入保持体43bは最下段の自転車車輪挿入保持体21の直上に位置し、自転車1を最下段の自転車保管棚2に移載する(図20(d))。この後,最下段の自転車保管棚2が回動し(図20(e))、自転車出入り口52から出庫することができる。この後、上方の移動自転車車輪挿入保持体43aは、真下に次の自転車車輪挿入保持体21が位置し(図20(f))、ここに自転車1を載置し(図20(g)),前記と同様自転車保管棚2が回転し出庫が可能となる。
Claims (4)
- 上下に間隔をあけて複数段、水平方向に構築され、自転車を起立状態で保管する自転車保管棚と、
自転車保管棚を円状又は横長円状にエンドレスに各段が独立して周回する索体により、自転車を起立状態で水平方向に搬送する自転車搬送手段と、
自転車を所定段の前記自転車保管棚まで移載させる昇降させる自転車移載手段とを備えている機械式立体駐輪設備であって、
自転車保管棚は、自転車保管時に自転車を収納できる幅以上に間隔を開け水平方向に前記索体に取り付けた保持体取付杆と、U字形又はV字形の自転車車輪挿入保持体を、櫛歯的に間隔を開けて前記保体取付杆の同一方向の片側面に設けてなる自転車保持手段により保持する自転車受部を設け、
自転車移載手段は、自転車保管棚の外側に設けた昇降レールを上下に昇降する昇降機と、前記自転車保管棚に向かって昇降機に設けている移載自転車保持体取付杆と、前記自転車車輪挿入保持体と同様な形状のU字形又はV字形であって、前記保体取付杆側面に向かって、自転車車輪挿入保持体と干渉しない位置で、垂直方向に中心線を一致させる角度で,櫛歯的に間隔を開けて設けた移載自転車車輪挿入保持体を、前記移載保持体取付杆の片側面に設けてなる移載自転車保持手段により保持する移載自転車受部を設けることを特徴とする機械式立体駐輪設備。
- 前記索体に自転車の幅以上に間隔を設けた自転車保持手段の一つを欠落させたことを特徴とする請求項1記載の機械式立体駐輪設備。
- 自転車移載手段を自転車保管棚の構内に2以上設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の機械式立体駐輪設備。
- 一つの昇降レールに2以上の昇降機、移載自転車保持体取付杆及び移動自転車車輪挿入保持体を設けることを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか記載の機械式立体駐輪設備。
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JP2000096865A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Giken Seisakusho Co Ltd | 二輪車駐車装置の格納機構 |
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