JP5748751B2 - 糖尿病前症及び2型糖尿病における血清アミロイドの表現型比率 - Google Patents

糖尿病前症及び2型糖尿病における血清アミロイドの表現型比率 Download PDF

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Description

本発明は、血清アミロイドAタンパク質(SAA)の表現型比率のレベル及び調節を検出することにより、糖尿病前症、2型糖尿病、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態を判定、診断、及び/又は評価する方法に関する。本発明は、この比率を調節する分子をスクリーニングする方法、並びに糖尿病前症、2型糖尿病、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態と関連する症状の治療及び/又は改善におけるそれらの使用にも関する。
2型糖尿病(2型真性糖尿病、インスリン非依存性糖尿病又は成人発症性糖尿病としても知られている)は、高血糖を特徴とする代謝障害である。この状態は、体内で産生されるインスリンの欠如又は体内の細胞によるインスリン抵抗性の発生(インスリン抵抗性)のいずれかの結果である。インスリンは、血液から糖を吸収するのに不可欠であるため、インスリン恒常性における異常は、最終的に血糖調節の喪失及び糖尿病状態の発症を結果としてもたらす。管理しないでおくと、過剰な血糖は、これらに限定されないが、失明、皮膚潰瘍形成、切断、心臓病、及び腎臓病を含む多数の合併症に最終的に結びつくことになる。血糖調節の喪失に関係する多数の合併症が伴うことに関して、多くの理論的提案が存在するが、これら多数の経路が相互作用する機序は、依然として判明していない。
2007年時点で、疾病管理センターは、米国人口の7.8%(2360万人)が2型糖尿病を有していると断定しており、20%を超える米国人が前糖尿病性であると推測されている。これらの状態の性質が衰弱性であり、それらの治療に費用が伴うため、より有効でより効率的な早期発見方法は、米国民衆の健康及び西洋文明にとって重要である。血糖調節のレベルを評価するための「至適基準」は、経口グルコース負荷試験(OGTT)である。この試験では、個体又は患者の空腹時血糖を測定し、その後経口グルコース溶液の投与2時間後に血糖測定値を取得することが必要である。現行のガイドラインでは、正常耐糖能(NGT)は、2時間グルコースレベルが140mg/dL以下と規定されている。2型糖尿病(DM)の基準は、2時間グルコースが200mg/dL以上であり、耐糖能異常(IGT又は糖尿病前症)の定義は、140〜200mg/dLである。米国糖尿病協会及び世界保健機構は両方ともこれら基準を承認しているが、これらの値には臨床的誤差や解釈の余地がないわけではない。
糖尿病医療の最近の発展には、糖尿病及び糖尿病前症の診断にタンパク質バイオマーカーであるヘモグロビンA1C(HbA1C)を使用するためのガイドラインが採用されたことが含まれる。ヘモグロビンは、血中での寿命が長いため、血糖管理の長期的尺度としての役目を果たす。患者の糖尿病治療が十分か否かのバイオマーカーとして長く使用されているが、矛盾するデータがあるため、以前は糖尿病判定にHbA1Cを使用することが妨げられていた。これら新しいガイドラインを受け入れ、標準的OGTT基準及び空腹時血糖レベルと併用してそれらを使用する場合でさえ、糖尿病前症又は2型糖尿病の診断は、依然として最終的には、診断する医師の解釈及び判断に依存している。
2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及び関連合併症の発症には汎流行的な性質があるため、できるだけ早期の介入を可能にし、ライフスタイルの変化及び/又は薬物治療による治療の有効性を評価するための手段を提供する更なる発見/診断/評価方法が、世界的に必要とされている。これら関連状態に伴う問題及び症状を緩和又は改善する治療を開発するための更なる代謝性又は内分泌性標的に対する必要性も存在する。
本明細書において初めて示されたように、SAAの表現型比率の調節は、OGTTを適用し、ある代謝疾患状態を臨床診断した後で得られる2時間グルコース値と相関する。これらの知見は、SAAの表現型比率を、2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態の臨床的評価/診断用のバイオマーカーとして特定する。また、これらの知見は、SAAが、これら疾患状態の開始/発症及び病理に機械的に寄与する場合があり、従ってSAAの表現型比率は、疾患症状又は状態を改善及び/又は治療するための治療標的としての有用性を有する場合もあることの根拠を示す。
本発明の別の目的は、2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態をin vitro及びin vivoで発見及び/又は診断するための新しい標的及びスクリーニング法として、SAA及びSAAの表現型比率の算定を使用することである。
本発明の更なる目的は、SAAを調節する分子の新しい標的として、及び/又は2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態の治療における、その発現、活性、及び/又は排除のin vitro及び/又はin vivo調節を目的とする分子のスクリーニングに、SAAの表現型比率を使用することである。
本発明の特徴とみなされる幾つかの新規な特徴は、特に特許請求の範囲に示されている。しかしながら、本発明自体は、その更なる目的及び利点と共にその構造及びその作用の両方に関して、添付の図面と共に読むと、本発明の例示的実施形態に関する以下の説明から最もよく理解されるだろう。特に記載がない限り、本明細書及び特許請求の範囲にある単語及び語句には、当技術(複数可)の応用における当業者にとって通常の慣用的な意味が付与されている。任意の他の意味が意図されている場合、特別の意味が単語又は語句に適用されていることを具体的に本明細書に記載するものとする。同様に、好ましい実施形態の説明における「機能」又は「方法」という単語の使用は、本発明を規定するために、米国特許法第112条第6項の特別規定を引用する要望を示すことを意図しない。逆に、本発明(複数可)を規定するために、米国特許法第112条第6項の規定を引用することが求められる場合、特許請求の範囲には、その機能を裏付けるいかなる構造、物質、又は行為をそのような語句に記載することもなく、「〜ための手段」又は「〜ためのステップ」という語句及び機能が具体的に記載される。ある機能を実施する「ための手段」又は「ためのステップ」が、特許請求の範囲に記載されている場合、それらに、その手段又はステップを裏付ける任意の構造、物質、又は行為もまた記載されているとしても、米国特許法第112条第6項の規定を引用することは意図されていない。更に、米国特許法第112条第6項の規定が、本発明を規定するために引用される場合であっても、本発明は、好ましい実施形態に記述されている特定の構造、物質、又は行為にのみ限定されず、むしろそれに加えて、特許請求されている機能を実施する全ての構造、物質、又は行為を、特許請求されている機能を実施するためのあらゆる公知の又は後発の等価な構造、物質、又は行為と共に含むことが意図されている。
本発明の目的及び特徴は、以下の詳細な説明及び図面を参照すると、より良好に理解されるだろう。
質量分析イムノアッセイを使用した、ヒト血漿試料由来のSAA及びSAAの表現型比率の分析の質量スペクトル結果を例示する図である。 図1で分析及び示された、正常耐糖能(NGT)を示す患者及び耐糖能異常(IGT、糖尿病前症)の患者由来のヒト血漿試料に由来する観察されたSAAの表現型比率のドットヒストグラムである。 図1で分析及び示された、正常耐糖能(NGT)を示す患者及び2型糖尿病(DM)の患者由来のヒト血漿試料に由来する観察されたSAAの表現型比率のドットヒストグラムである。 図1で分析及び示された、各試料集団、すなわち正常耐糖能(NGT)を示す患者由来のヒト血漿試料、耐糖能異常(IGT、糖尿病前症)の患者由来のヒト血漿試料、及び2型糖尿病(DM)の患者由来のヒト血漿試料から得られたSAAデータの質量スペクトル表現型比率から確立された、その結果得られたROC曲線を示す図である。
SAAの表現型比率は、糖尿病前症及び2型糖尿病疾患状態の両方の臨床診断と相関することが、本発明で初めて実証されている。また、SAAの表現型比率の調節は、OGTTの結果と同様であることが、初めて実証された。この観察された現象は、2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及び/又はそれらの関連状態もしくは合併症に関係するため、この新規マーカーの有用性を直接示す。
本発明は、2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及び/又はそれらの関連状態もしくは合併症をin vitro及び/又はin vivoで判定/診断/評価するためのバイオマーカーとしてSAAの表現型比率を使用することを包含する。
加えて、本発明は、糖尿病前症、2型糖尿病、インスリン抵抗性、及び/又はそれらの関連状態もしくは合併症に伴う症状を治療又は低減するために、SAAの発現、修飾、活性、及び/又は排除を変更することによりこの比率を調節することを目的とした、化合物のin vitro及び/又はin vivoスクリーニングのマーカーとしてSAAの表現型比率を使用することを含む。
また、本発明は、生体試料からSAAの表現型比率を算出するためにSAAの形態を測定して、2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及び/又はそれらの関連状態もしくは合併症を判定/診断/評価する方法を含む。
また、本発明は、糖尿病前症、2型糖尿病、インスリン抵抗性、及び/又はそれらの関連状態もしくは合併症に伴う症状を治療又は低減するために、SAAの発現、修飾、活性、及び/又は排除を変更することによりSAAの表現型比率を調節することを目的として、化合物をスクリーニングするために、SAAの表現型比率の決定するこれら方法論を拡張する。
定義
本明細書で使用されている技術用語及び科学用語は全て、別様に定義されていない限り、本発明が関する分野の当業者が一般的に理解する意味を有する。本明細書で使用される場合、以下の用語は、別様に指定されていない限り、それらに帰すべき意味を有する。
本明細書で使用される場合、「SAA」は、血清アミロイドA急性期タンパク質ファミリーを記述する総称である。SAAには、遺伝子SAA1及びSAA2により発現される2つのアイソフォームが存在し、各々には多数の対立遺伝子変異がある。これらは、総称的にSAAとして知られている。SAAは、アポリポタンパク質としての役目を果たし、肝細胞及び脂肪細胞の両方で発現される。
本明細書で使用される場合、「親SAA」は、試料内に観察されるSAAの最も一般的で完全な内在的形態を指す。これは、通常は、SAA1(MW=11.683)であるが、対立遺伝子多型又は点突然変異形態を含むこともできる。
本明細書で使用される場合、「SAA−Arg」は、そのN末端アルギニン残基を欠失している特定の短縮型SAA変異体を指す。
本明細書で使用される場合、「分析」は、生体試料からSAAの表現型比率を決定することを指す。
本明細書で使用される場合、「SAAの表現型比率」は、所与の生体試料からの親SAAの測定量を、SAA−Argの測定量で除算することにより算出される商を指す。
本明細書で使用される場合、「生体試料」は、複数の成分を有する液体又は抽出物を指す。複合媒体には、これらに限定されないが、組織、細胞抽出物、核抽出物、細胞溶解産物及び排出物、血液、血清、血漿、唾液、尿、痰、関節液、脳脊髄液、涙、糞便、唾液、膜抽出物、及び産業液体等が含まれていてもよい。
本明細書で使用される場合、「2型糖尿病(DM)」は、過剰な血糖により定義される臨床状態である。前記臨床判定に用いる基準範囲は、126mg/dL以上の空腹時血糖値、及び/又は200mg/dL以上の2時間経口グルコース負荷試験値である。
本明細書で使用される場合、「糖尿病前症、耐糖能異常(IGT)」は、血中に存在する正常量のグルコースを上回ることにより定義される臨床状態である。前記臨床判定に用いる基準範囲は、110〜125mg/dLの空腹時血糖値、及び/又は140〜199mg/dLの2時間経口グルコース負荷試験値である。
本明細書で使用される場合、「正常耐糖能(NGT)」は、血糖レベルが正常濃度範囲内にある場合の臨床判定である。前記臨床判定に用いる基準範囲は、110mg/dL未満の空腹時血糖値、及び/又は140mg/dL未満の2時間経口グルコース負荷試験値である。
本明細書で使用される場合、「インスリン抵抗性」は、ホルモンであるインスリンが、血糖レベルの低下にそれほど有効でなくなる身体状態である。インスリン抵抗性を評価するための至適基準は、高インシュリン性正常血糖クランプ法の実施である。
本明細書で使用される場合、「関連状態又は合併症」は、2型糖尿病の発症及び進行に一般的に関連する様々な病弊として定義される。これらの病弊の幾つかには、これらに限定されないが、心臓発作、皮膚潰瘍形成、失明、切断、及び腎不全が含まれる。
本明細書で使用される場合、「質量分析」は、被検体を揮発/イオン化して、気相イオンを形成し、それらの絶対分子質量又は相対分子質量を決定する能力を指す。揮発/イオン化の好適な形態は、レーザー/光、熱、電気、及び微粒化/噴霧等、又はそれらの組合せである。質量分析の好適な形態には、これらに限定されないが、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析(MALDI−TOF MS)、又はエレクトロスプレー(又はナノスプレー)イオン化(ESI)質量分析等、又はそれらの組合せが含まれる。
本明細書で使用される場合、「対象体」は、そこから得られる生体試料中に測定可能なレベルのSAA及び/又はSAA変異体を有する、あらゆるヒト、動物、又は他の生命体を指す。
本発明では、SAAの表現型比率を確立する方法は、生体試料(生物学的マトリックス)を使用して実施される。考え得る生物学的マトリックスには、これらに限定されないが、組織、全血、血清、血漿、唾液、脳脊髄液、又は尿が含まれる。また、試料は、遊離していてもよく又は固体担体に固定されていてもよい。固体担体の例には、これらに限定されないが、ろ紙、ビーズ、アレイ等が含まれる。当技術分野で公知の任意の固体担体物質を、試料の固定に使用することができる。また、試料は、形態が天然であってもよく、又はこれらに限定されないが、変性、還元、及びタンパク質分解消化等を含む処理を受けていてもよい。
SAAの表現型比率を測定するために、本発明は、最初に生体試料からSAAを単離又は取り出す分離又は精製ステップを使用することができる。この分離は、これらに限定されないが、クロマトグラフィー、遠心分離、親和性相互作用、化学的方法、染色方法、及びゲル電気泳動法を含む幾つかの手段により実施することができる。クロマトグラフィー技術には、これらに限定されないが、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ペーパークロマトグラフィー(PC)、アフィニティークロマトグラフィー、サイズ排除、イオン交換、逆相等が含まれる親和性相互作用では、ある分子が適切な適合する立体構造を有する別の分子と結合する能力を使用する。使用されるアフィニティー法では、これらに限定されないが、抗体(Ab)、抗体断片(Fab)、アプタマー、タンパク質、ペプチド、レクチン等を使用する親和性相互作用が含まれていてもよい。サンドイッチアッセイの場合、一次及び二次親和性リガンドの組合せを使用してもよい。ゲル電気泳動法方法には、これらに限定されないが、アクリルアミド、アガロース等が含まれていてもよい。化学的方法には、これらに限定されないが、アミノ酸分析、配列決定等が含まれていてもよい。染色法には、これらに限定されないが、SAAタンパク質及びその変異体と直接結合するか、又はSAA及びその変異体と結合する分子と結合する任意の染料等の使用が含まれていてもよい。
SAAの表現型比率を算出するために使用されるSAAの形態を検出する方法は、単離されたタンパク質(つまり、単離されたSAA及び/又はSAA変異体)の検出技術の幾つかの形態を使用することになる。検出方法は、性質が直接的であってもよく又は間接的であってもよい。検出技術には、これらに限定されないが、染色、分光法、スペクトロメトロスコピー(spectrometroscopy)、分光光度法、比色法、蛍光、ルミネセンス、磁気、放射性同位元素、核磁気共鳴法、X線結晶法、表面プラズモン共鳴、質量分析等が含まれる生体試料の状態に応じて、SAAの表現型比率を算出するために測定及び使用されるSAAの検出形態は、完全なものであってもよく又はその断片であってもよい。
バイオマーカー有用性を実証する分析
実施例
ヒト血漿に由来する血清アミロイドAの表現型比率の分析
本発明の1つの例示的実施形態は、臨床的に規定された試料の集団を区別するバイオマーカー(複数可)として使用するためのSAAの表現型比率の測定である。この例示的実施形態の分析を、質量分析イムノアッセイ(MSIA)技術を使用して実施した。
この例では、分析は、NGT、IGT、又はDMを有すると新たに診断され臨床的に規定された患者から得たヒトシトラート血漿試料に対して実施した。NGT個体から得た237個の血漿試料、IGTの患者から得た98個の血漿試料、及びDMの患者に由来する25個の血漿試料があり、それらを全て同じ様式で分析した。
MSIAは、親和性ピペットチップを使用して実施した。親和性ピペットチップは、ピペッター先端の入口に取り付けられている小型の多孔性マイクロカラムで作られている。マイクロカラムは、親和性リガンドで誘導体化されている。親和性ピペットを誘導体化するために使用された親和性リガンドは、抗SAA抗体だった。試料調製には、親SAA及
びSAA−Argを半定量的に測定するための内部基準標準物質(IRS)の添加を使用した。各試料混合物は、10μLのヒト血漿、20μLの10倍希釈ウマ血清(ウマSAAはIRSである)、及び170μLのHEPES緩衝食塩水からなっていた。SAAは、抗SAA親和性ピペットチップを用いた調査により、親和性ピペットを通して試料を反復排出することによって、試料から抽出した。精製プロセスでは、HEPES緩衝食塩水を使用し、水ですすいだ後、SAA親和性回収を行った。その後、濃縮及び精製されたタンパク質を、シナピン酸MALDIマトリックスを用いて親和性ピペットから溶出し、その後の質量分析検出用にMALDI質量分析計標的に直接載せた。
その結果得られた質量スペクトルを検討すると、IRSと同様に、ヒト血漿中に存在するSAAの複数形態に由来するシグナルが示された。各スペクトルを、IRSから得られたSAAシグナルの積分値に正規化した。各質量スペクトル内では、SAAの複数形態が明らかに分離されているが、図1に示されているように、親SAA及びSAA−Argがほとんどである。図1には、SAAの表現型比率が、正常耐糖能(NGT)の患者、耐糖能異常(IGT、糖尿病前症)の患者、及び2型糖尿病(DM)の患者に由来するヒト血漿試料で異なることも例示されている。親SAA及びSAA−Argシグナルの積分値を収集し、SAAの表現型比率を算出した。SAAの表現型比率は、親SAAの積分値を取得し、それをSAA−Argの積分値で除算することにより確立した。親SAAに対するSAA−Argの比率は、IGT及びDMのスペクトルでは明らかに非対称性である。
その結果得られた質量分析データにより、NGT患者及びIGT/DM患者に由来する試料を区別することができることが示された。図2は、NGT及びIGTを有する患者の試料に由来するSAAの観察された表現型比率のドットヒストグラムである。SAAの表現型比率をIGTのバイオマーカーとして使用して、IGTを判定するためのカットオフ値が1.3760であることを確立した。図2には、各集団の平均値及び1標準偏差も示されている。図3は、NGT及びDMを有する患者の試料に由来するSAAの観察された表現型比率のドットヒストグラムである。SAAの表現型比率をDMのバイオマーカーとして使用して、DMを判定するためのカットオフ値が1.4780であることを確立した。図3には、各集団の平均値及び1標準偏差も示されている。
SAAの表現型比率の臨床的感度及び特異性も決定した。これらの値は、下記の表1に示されている。
Figure 0005748751
疾患症例と正常症例とを識別する試験の正確性を、受信者動作特性(ROC)曲線分析を使用して評価する。比較のために、IGT及びDMに関するSAAの表現型比率の受信者動作特徴(ROC)曲線もプロットした。これらのプロットは図4に示されている。表示されているプロットは、IGT及びDMの両方を判定/診断する際の、SAA表現型比率バイオマーカーの臨床的有用性を例示している。各プロットの曲線下面積の計算値は、
それぞれ0.8360及び0.8731である。
最後に、SAA表現型比率データセットのアルゴリズム支援バイオ統計学評価を実施し、その結果、IGT及びDMの両方を判定/診断するための臨床的感度及び特異性の向上が示された。このデータは、下記の表2に示されている。
Figure 0005748751
また、上記に示されている及び/又は上述されている全て分析を、他のSAA変異体に対して実施するか及び/又は種々の観察されたSAA変異体の組合せに対して適用して、IGT、DM、及びそれらの関連状態を判定するための更なるバイオマーカー又はバイオマーカーの群化を決定することができる。
本発明の好ましい実施形態は、図面及び好ましい実施の説明に上述されている。これら説明は、上記の実施形態を直接的に説明するが、当業者であれば、本明細書に表示及び説明されている特定の実施形態の改変及び/又は変異を考え付くことができることが理解される。この説明の範囲以内にあるあらゆるそのような改変又は変異は、同様に本明細書に含まれることが意図されている。特に記載がない限り、本明細書及び特許請求の範囲にある単語及び語句には、当該技術(複数可)における当業者にとって通常の慣用的な意味が付与されていることが、本発明者らの意図である。本出願の出願時に本出願人に知られていた本発明の例示的実施形態及び最好の態様に関する先述の説明は、例示及び説明のために提示されており、例示及び説明のためであることが意図されている。網羅的であること、又は開示された詳細な形態に本発明を限定することは意図されておらず、上記の教示に照らして、多くの改変及び変異が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用的応用を最もよく説明するために、並びに当業者が、種々の実施形態で及び企図された特定の使用に好適なような種々の改変をして、本発明を最も良く使用することができるように選択及び説明された。

Claims (11)

  1. 1つ又は複数の対象体の2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態のうちの少なくとも1つを判定、診断、モニターすることのうちの少なくとも1つをするために、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率を分析する方法であって、前記関連状態は、心臓発作、皮膚潰瘍形成、失明、切断、及び腎不全からなる群より選択される、方法。
  2. 質量分析、クロマトグラフィー、親和性反応、ゲル電気泳動法、遠心分離、化学的方法、及び染色法のうちの少なくとも1つを実施するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 単一のアッセイを実施するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 単一の質量分析を実施するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
  5. 対象体の糖尿病前症を診断するための指標として、前記対象体の生体試料中の、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率のレベルを検出する方法であって、前記SAAの表現型比率のレベルが、正常耐糖能を有する1つ又は複数の対象体に存在するレベルを超えて統計的に有意な増加されているかどうかを決定することを含む、方法。
  6. 対象体の糖尿病前症を診断するための指標として、前記対象体の生体試料中の、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率のレベルを検出する方法であって、前記SAAの表現型比率が、正常耐糖能を有する1つ又は複数の対象体に存在するSAAの表現型比率を超えて統計的に有意な増加されているかどうかを決定することを含む、方法。
  7. 対象体の2型糖尿病を診断するための指標として、前記対象体の生体試料中の、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率のレベルを検出する方法であって、前記SAAの表現型比率のレベルが、正常耐糖能を有する1つ又は複数の対象体に存在するレベルを超えて統計的に有意な増加されているかどうかを決定することを含む、方法。
  8. 対象体の2型糖尿病を診断するための指標として、前記対象体の生体試料中の、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率のレベルを検出する方法であって、前記SAAの表現型比率が、正常耐糖能を有する1つ又は複数の対象体に存在するSAAの表現型比率を超えて統計的に有意な増加されているかどうかを決定することを含む、方法。
  9. 1つ又は複数の対象体の2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態のうちの少なくとも1つの治療的処置を評価するための指標として、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率をモニターする方法であって、前記1つ及び/又は複数の対象体に由来する生体試料中の前記SAAの表現型比率をモニターするステップを含み、前記関連状態は、心臓発作、皮膚潰瘍形成、失明、切断、及び腎不全からなる群より選択される、方法。
  10. 2型糖尿病、糖尿病前症、インスリン抵抗性、及びそれらの関連状態のうちの少なくとも1つの治療的処置を特定するための指標として、親SAAの測定量をSAA−Argの測定量で除算することにより規定されるSAAの表現型比率をモニターする方法であって、前記治療的処置が、対象体内の前記SAAの表現型比率の活性又は濃度を調節することができるかどうかを決定するステップを含み、前記関連状態は、心臓発作、皮膚潰瘍形成、失明、切断、及び腎不全からなる群より選択される、方法。
  11. 前記SAAの表現型比率の活性又は濃度を調節することができるかどうかを決定するステップが、前記治療的処置が、親SAA及びSAA−Argの表現型比率のうちの少なくとも1つの活性又は濃度を調節することができるかどうかを決定するステップを含む、請求項10に記載の方法。
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