JP5748612B2 - 文書ファイル管理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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一方、文書ファイル管理システムにおいて、文書を開くときに「読み取り専用で開く」若しくは「書き込み可能で開く」を選択可能にする技術が存在する(特許文献2)。
ここで、本明細中の「書き込み可能で開く」と記した際の動作は、一般的にオペレーティングシステム(以下、OS)が、文書ファイルに関連付けられた実行プログラムで文書ファイルを実行する動作のことを示すこととする。一般的に、ファイルを選択してEnterキーやマウスダブルクリックをしたときの動作にあたる。詳細には、OSがコマンドラインに実行プログラムへのファイルパスと、文書ファイルのファイルパスと、を指定して実行する処理となる。なお、同様の処理が実現可能であれば、コマンドラインによる実行でなくてもよい。また、単純に「(文書)ファイルをオープンする」や「ファイルを実行」と記載した場合も、上述した「書き込み可能で開く」と同じ動作となることとする。文書ファイルのファイル属性に「読み取り専用」が付与されている場合は、書き込み可能で開いたとしても読み取り専用状態で開くことになる。
なお、後述するように、CPUがOSやプログラムを実行する。
[システム構成]
図1は、本実施形態における文書ファイル管理システムの構成を示す図である。情報処理装置101は、ユーザが使用するコンピュータである。情報処理装置101には、所定のオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、かつ、特定の機能処理を実行する各種の実行プログラムもインストールされている。OSは、各ファイルの識別子を参照して、関連付けられた実行プログラムに実行指示を行える構成となっている。実行指示の方法としては、背景技術で記述したコマンドラインによる方法が一例である。
LAN(Local Area Network)102は、上記装置が接続されている。LAN102を介して上記装置は情報の相互通信を行っている。
ファイルサーバー103は、文書ファイルを管理する。ファイルサーバー103は、情報処理装置101からLAN102を通じてアクセス可能である。図1では、情報処理装置101が2台同一LAN上に接続されているため、それぞれの情報処理装置101からファイルサーバー103の文書ファイルへアクセス可能な構成となっている。
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。
図2において、情報処理装置101は、ユーザ操作入力を受信する入力デバイスであるキーボード/マウス205が設けられている。更に、情報処理装置101は、ユーザに視覚的な出力情報フィードバックを与えるディスプレイ202を備える。
更に、情報処理装置101は、本実施形態における各種実行プログラムや実行情報を保管するメモリ203、ハードディスク(HDD)204が設けられる。更に、情報処理装置101は、LAN102を通じてファイルサーバーとの通信を行うネットワークコントローラ206を備え、プログラム実行を行うCPU201を備える。CPU201は、HDD204からメモリ203にロードされたOSや実行プログラム等を実行する。
図3は、文書ファイル管理アプリケーション301の構成を示す図である。文書ファイル管理アプリケーションは、文書ファイル管理プログラムが情報処理装置101のHDD204にインストールされ、メモリ203にロードされCPU201により実行されることによって機能する。後述するフローチャートの各処理ステップは、補足が無い限り文書ファイル管理アプリケーションが実行することとする。つまり、言い換えれば、CPU201が、フローチャートに関連するプログラムをメモリから読み出して実行することによりフローチャートの各処理ステップが実行される。文書ファイル管理アプリケーション301は、ファイルサーバー103やHDD204等のファイルシステムに保管された文書ファイルを管理及び操作する機能を備えている。文書ファイル管理アプリケーションのUI部302は、文書ファイル管理アプリケーションのユーザインタフェースの構築や、ユーザからの各種入力操作の受け付けを処理する役割を担う。文書ファイル操作部303は、UI部302で受け付けた文書ファイルへの各種操作を処理する。文書ファイル管理部304は、ファイルサーバー103やHDD204等のファイルシステムに保管された文書ファイルへのアクセスを管理する。
以下、本実施形態にかかわる文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理について説明する。図5は、実施形態1の文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理の一例を示すフローチャートである。
S501は、文書ファイル管理アプリケーションがショートカットファイル作成処理を受信する処理ステップである。より具体的にはユーザがキーボード/マウス205で、ファイルリストペイン403から対象となる文書ファイルを選択し、文書ファイル管理アプリケーションの機能メニューを指定することでS501の処理が実行される。
図6は、具体的な機能メニューのユーザインタフェースの一例を示す図である。601は、マウスカーソルを示している。602は、ファイルリストペイン403で選択された文書ファイルを示している。603〜604は、選択した文書ファイルに対する機能メニューを示している。603は、文書ファイルの読み取り専用ショートカットを作成するための機能メニューを示している。604は、文書ファイルの書き込み可能ショートカットを作成するための機能メニューを示している。
S501は、マウスカーソル601にて、機能メニュー603若しくは604が選択されたことをUI部302が受信する処理となる。図中ではマウス右クリックで表示されるコンテキストメニューの例を示したが、同様の機能が実行可能であれば、キーボード操作や文書ファイル管理アプリケーション内の機能ボタンやメニューによる操作でもよい。
S503は、文書ファイル管理アプリケーションが読み取り専用ショートカットファイルを作成する処理ステップである。より具体的には、UI部302から読み取り専用ショートカットファイルの作成を受信した文書ファイル操作部303が、読み取り専用ショートカットファイルを作成する。文書ファイル操作部303は、選択された文書ファイルのパス情報を文書ファイル管理部304から取得し、取得した文書ファイルパスと読み取り専用フラグとを使用し、ショートカットファイルを作成する。文書ファイルパスは、アドレスバー404で表示されるパスと文書ファイル名との組み合わせで生成することができる。図4で示す例の場合、ファイルリストペインに表示されている文書ファイルtest1.txtであれば、文書ファイルパスは「http://1xx.8xx.2xx.4xx/〜/Sample1/test1.txt」となる。
図7は、読み取り専用として生成されたショートカットファイルのデータ構造の一例を示す図である。701は、リンク先の文書ファイル実体へのパスを示している。702は、ショートカットファイル実行時の動作のフラグを示している。「ReadOnly」は、「読み取り専用」の意味を示している。図7ではデータ形式としてxml形式を例として用いたが、同様の処理が実現可能であれば別の形式であってもよい。
パス701は、リンク情報の一例である。つまり、図7のデータ構造のショートカットファイルが実行された場合、リンク先の文書ファイルは読み取り専用として開かれる。
S504は、文書ファイル管理アプリケーションが書き込み可能ショートカットファイルを作成する処理ステップである。作成方法の詳細は、S503で前述した方法と書き込み可能フラグを使用する以外は同様であるため省略する。書き込み可能フラグは、図7のフラグ702に「ReadWrite」と記述することで可能なこととする。
以下、本実施形態にかかわる文書ファイル管理アプリケーション301のショートカットファイルの実行処理について説明する。図8は、文書ファイル管理アプリケーションのショートカットファイルの実行処理の一例を示すフローチャートである。
S801は、文書ファイル管理アプリケーション301がファイルの実行処理を受信する処理ステップである。より具体的には、前述したようにOSがコマンドラインに文書ファイル管理アプリケーション301の実行プログラムへのファイルパスと、文書ファイルのファイルパスと、を指定して実行する処理となる。ショートカットファイルが存在する場所は、文書ファイル管理アプリケーション301が管理しているファイルシステム内でなくてもよい。文書ファイル管理アプリケーション301がファイルの実行処理を受信したら次の処理へ進む。
S803は、文書ファイル管理アプリケーション301が、指定されたパスに存在するショートカットファイルを解析する処理ステップである。ショートカットファイルのデータ構造は前述したとおりで、本処理で解析する内容は、リンク先の文書ファイル実体へのパス701とショートカットファイル実行時の動作のフラグ702の値とを取得する処理となる。取得した情報は、メモリ203上に記憶される。
文書ファイルがファイルシステム中に存在しない場合、文書ファイル管理部304は、UI部302へ通知を行い、UI部302が警告表示を行う(S805)。文書ファイルがファイルシステム中に存在する場合は、次の処理ステップへ進む。
S806は、文書ファイル管理アプリケーション301がショートカットファイルの実行動作が「読み取り専用」か否かを判断する処理ステップである。文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイル操作部303は、メモリ203に記憶した実行フラグの値を読み出し、値が「ReadOnly」であれば「読み取り専用」であると判断し、S807へ進む。一方、値が「ReadWrite」であれば「書き込み可能」であると判断し、S810へ進む。
S808は、文書ファイル管理アプリケーション301が、リンク先の文書ファイルを一時領域にコピーする処理ステップである。一時領域は、文書ファイル管理アプリケーション301が任意に決めるHDD204内の場所でよい。
S809は、文書ファイル管理アプリケーション301がS808で一時領域にコピーした文書ファイルのファイル属性を「読み取り専用」に変更する処理ステップである。
S810は、文書ファイル管理アプリケーション301が文書ファイルを開く処理ステップである。S806若しくはS807からS810へ遷移した場合は、リンク先の文書ファイルがオープン対象となる。一方、S809からS810へ遷移した場合は、一時領域にコピーした文書ファイルがオープン対象となる。S810の文書ファイルのオープン処理は、文書ファイル管理アプリケーション301が対象の文書ファイルに関連付けられた実行プログラムで文書ファイルを実行する動作となる。
なお、S806においてNoと判定された場合(書き込み可能と判定された場合)であっても、リンク先の文書ファイルが読み取り専用として設定されていた場合、その文書ファイルは読み取り専用として開かれる。
図5で説明したショートカットファイル作成処理及び、図8で説明したショートカットファイル実行処理によれば、ショートカットファイル実行者は、意識することなくショートカットファイル作成者の意図を反映してリンク先のファイルを開くことが可能になる。
実施形態1においては、文書ファイル管理アプリケーション301のUI部302が受信した機能メニューに対応して、「読み取り専用」と「書き込み可能」とのショートカットファイル作成処理を切り分ける例を示した。このショートカットファイル作成処理の切り分けは、UI部302が受信した機能の種別に応じて、自動的に実行する構成を取ることもできる。本実施形態では、この場合の文書ファイル管理アプリケーション301のショートカットファイル作成処理について、差異のある部分を説明する。
[システム構成]
実施形態1と同様の構成を取る。
[ハードウェア構成]
実施形態1と同様の構成を取る。
図10は、図4で示した文書ファイル管理アプリケーション301のユーザインタフェースの改良系を示す図である。401から404までに関しては前述したとおりである。901は、OSに別途インストールされているメール送受信プログラムの起動を行うことが可能なメールランチャーボタンを示している。メールランチャーボタン901は、メール送受信プログラムの実行ファイルへのパス情報を保持している。ユーザは、ファイルリストペイン403で文書ファイルを指定してメールランチャーボタンを実行することで送信メールに指定した文書ファイルのショートカットファイルを作成して、添付することが可能となっている。メール送受信プログラムを起動し、送信メールにファイルを添付する処理に関しては、本実施形態の特徴となる処理とは関係が無く、一般的な処理であるため説明は省略する。
「Function Name」列は、ショートカットファイルを作成することが可能な機能名がリストされている。
「Mail Launcher」は、前述したメールランチャーボタン901によるショートカットファイル作成機能を示している。メールランチャーボタンによるショートカットファイルの作成機能は一例であり、他にも複数の機能がリストされていてもよい。
「Shortcut Flag」列は、各機能名に対応するショートカットファイル作成時の実行動作のフラグ702がリストされている。
「ReadOnly」は、「読み取り専用」の意味を示している。
「ReadWrite」は、「書き込み可能」の意味を示している。
ショートカットファイル作成機能リストは、文書ファイル管理アプリケーション301が固定の値を保持しても、文書ファイル管理アプリケーション301の機能で、ユーザによって「Shortcut Flag」の値を変更可能であってもよい。
以下、実施形態にかかわる文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理について説明する。図12は、実施形態2の文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理の一例を示すフローチャートである。
図12のS501とS503とS504とは、実施形態1で説明した処理と同様であるため説明は省略する。S501で文書ファイル管理アプリケーション301が受信したショートカットファイル作成処理は、前述したメールランチャーボタン901によるショートカットファイル作成処理である。
S1101は、文書ファイル管理アプリケーション301がショートカットファイル作成機能リストを取得する処理ステップである。文書ファイル管理アプリケーション301は、ショートカットファイル作成機能リストを取得し、メモリ203に一時的に内容を記憶しておく。
実施形態1と同様の構成を取る。
図12で説明したショートカットファイル作成処理によれば、ショートカットファイル機能の種類に応じて自動的に読み取り専用のショートカットファイルを作成することが可能になる。定型業務等で、決まった機能に関しては常に読み取り専用のショートカットファイルを作成する場合等において、作業効率を大幅に向上させることが可能になる。
実施形態1においては、文書ファイル管理アプリケーション301のUI部302が受信した機能メニューに対応して、「読み取り専用」と「書き込み可能」とのショートカットファイル作成処理を切り分ける例を示した。このショートカットファイル作成処理の切り分けは、UI部302が受信した機能メニューに応答し、ショートカットファイル作成対象の文書ファイルの保存場所の種別に応じて自動的に実行する構成を取ることもできる。本実施形態では、この場合の文書ファイル管理アプリケーション301のショートカットファイル作成処理について、差異のある部分を説明する。
[システム構成]
実施形態1と同様の構成を取る。
[ハードウェア構成]
実施形態1と同様の構成を取る。
図3の文書ファイル管理アプリケーション301、UI部302、文書ファイル操作部303に関しては、実施形態1と同様の構成を取る。文書ファイル管理部304は、実施形態1に記述した構成に加え、文書ファイル管理アプリケーション301からアクセス可能なファイルシステムの種別を管理可能な構成を持つ。ここで言うファイルシステムの種別とは、共有ファイルシステムか、ローカルファイルシステムか、を示す。共有ファイルシステムとは、複数ユーザから共通にアクセス可能なファイルシステムのことを示す。より具体的には、図1及び図3で示すファイルサーバー103が共有ファイルシステムの一例となる。また、ローカルファイルシステムとは、文書ファイル管理システム使用ユーザのみがアクセス可能なファイルシステムのことを示す。図2及び図3で示すHDD204がローカルファイルシステムの一例となる。文書ファイル管理アプリケーション301が、ファイルシステムの種別を管理するための方法としては、以下の様な方法がある。例えば、文書ファイル管理部304の管理するファイルシステムの保存領域に対してUI部302からユーザの指示を受け取り、「共有」か「ローカル」か、を指定する方法である。また、文書ファイル管理アプリケーション301が新しいファイルシステムの保存領域を登録する際に、UI部302からユーザの指示を受け取り、「共有」か「ローカル」か、を指定する方法もある。文書ファイル管理アプリケーション301は、UI部302から指定された保存領域情報(「共有」若しくは「ローカル」)と、保存領域と、を関連付けて管理可能な構成となる。
以下、本実施形態にかかわる文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理について説明する。図13は、実施形態3の文書ファイル管理アプリケーション301の文書ファイルのショートカット作成処理の一例を示すフローチャートである。
図13のS501とS503とS504とは、実施形態1で説明した処理と同様であるため説明は省略する。
S1201は、文書ファイル管理アプリケーション301がS501でショートカットファイル作成対象とした文書ファイルの保存場所(前述した文書ファイルパスと同様)を取得する処理ステップである。
文書ファイル管理部304が、UI部302から指定されたショートカットファイル作成対象の文書ファイルのパスを基に、その文書ファイルパスが共有ファイルシステムかローカルファイルシステムかを判断する(S1202)。文書ファイル管理アプリケーション301は、UI部302から指定された文書ファイルパスに関連付けられた保存領域情報を取得し、「共有」であれば、共有ファイルシステムであると判断する。一方、文書ファイル管理アプリケーション301は、UI部302から指定された文書ファイルパスに関連付けられた保存領域情報を取得し、「ローカル」であれば、ローカルファイルシステムであると判断する。共有ファイルシステムであればS503へ、ローカルファイルシステムであればS504へ進む。
実施形態1と同様の構成を取る。
図13で説明したショートカットファイル作成処理によれば、ショートカットファイル作成対象の文書ファイルの保存場所に応じて自動的に読み取り専用のショートカットファイルを作成することが可能になる。実施形態3で示した例では、文書ファイルの場所が共有ファイルシステムであれば読み取り専用ショートカットファイルを作成可能となる。共有ファイルシステム内の文書ファイルは他のユーザと共有して使用することが多いため、ショートカットファイルを実行したときに、無駄に編集状態になることが避けられ、作業効率を向上させることが可能になる。実施形態3で示した、保存場所が「共有」か「ローカル」か、という判断で作成方法を切り分ける方法に限らず、同じ共有ファイルシステムでも保存場所に応じて切り分ける手法であってもよい。
実施形態1においては、ショートカットファイル作成者の意図が反映されたショートカットファイルの作成処理について説明した。本実施形態ではショートカットファイル作成者及びショートカットファイル実行者の両方の意図が反映できるショートカットファイルについて説明する。
図9は、ショートカットファイルに関連付けられた機能メニューの一例を示す図である。文書ファイル管理アプリケーション301がショートカットファイルの拡張子(iwl)に関連付けた機能コマンドがリストされている。
「開く」(1301)は、ショートカットファイル作成者の意図が反映された状態で文書ファイルを開くためのメニューである。例えば、ショートカットファイル作成者が読み取り専用603を選択することでショートカットファイルを作成した場合、「開く」(1301)が選択されると、ショートカットファイルのリンク先の文書ファイルは読み取り専用として開かれる。一方、ショートカットファイル作成者が読み取り専用603を選択することでショートカットファイルを作成した場合、「開く」(1301)が選択されると、ショートカットファイルのリンク先の文書ファイルは読み取り専用として開かれる。一方、通常のショートカットファイルを作る604を選択することでショートカットファイルを作成した場合、「開く」(1301)が選択されると、ショートカットファイルのリンク先の文書ファイルは書き込み可能として開かれる。
「書き込み可能で開く」(1302)は、ショートカットファイル実行者の意図を反映して文書ファイルを開くためのメニューである。このメニューを用いることにより、例えば、ショートカットファイル作成者が読み取り専用でショートカットファイルを作成した場合であっても、ショートカットファイル実行者が1302を選択した場合、リンク先の文書ファイルは書き込み可能として開かれる。なお、この処理を実行するために、文書ファイル管理アプリケーション301は、「書き込み可能で開く」(1302)でショートカットファイルが実行された場合、図7のフラグ702を一時的に「ReadWrite」に変更して実行する。即ち、「書き込み可能で開く」(1302)でショートカットファイルを実行した場合は、ショートカットファイルのデータ構造にかかわらず、リンク先の文書ファイルを「書き込み可能」で開くことが可能である。
図中ではマウス右クリックで表示されるコンテキストメニューの例を示したが、同様の機能が実行可能であれば、キーボード操作や文書ファイル管理アプリケーション301内の機能ボタンやメニューによる操作でもよい。本実施形態で説明したショートカットファイル作成処理及び実行処理は、ショートカットファイルの開く動作を読み取り専用と書き込み可能とに切り替える技術である。即ち、それは「開く」(1301)によってショートカットファイルが実行されたときの動作にあたる。1302、1303で説明した機能メニューを用意することで、ショートカットファイルに設定された実行動作に固定されることなく、文書ファイルを開くことができるようにしてもよい。
つまり、文書管理アプリケーションは、ショートカットファイルの拡張子に関連付けられた機能メニューの選択に応じた処理を実行する。具体的には、文書管理アプリケーションは、ショートカットファイル作成者の意図を反映してリンク先の文書を開くか、ショートカットファイル作成者の意図を無視して読み取り専用または書き込み可能でリンク先の文書ファイルを開くかを決定する。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、上述した実施形態によれば、ショートカットファイルの実行の動作を、ショートカットファイルの作成時の設定に応じて、リンク先のファイルを「読み取り専用」若しくは「書き込み可能で開く」に切り替えることが可能になる。
また、上述した実施形態では、文書管理アプリケーションがショートカットファイルを作成する処理について説明したが、例えばオペレーティングシステムがショートカットファイル作成の指示を受け付ける際に、同様の処理を実行してもよい。この場合、CPUが、文書管理アプリケーションの代わりにオペレーティングシステムに基づき処理を実行することによって、上述した実施形態のフローチャートの各ステップが実行されることになる。
Claims (9)
- 文書ファイルのリンク情報を保持するショートカットファイルの作成時に、読み取り専用のショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を読み取り専用に設定したショートカットファイルを作成し、読み取り専用でないショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を書き込み可能に設定したショートカットファイルを作成する作成手段と、
前記作成手段で作成されたショートカットファイルの実行時に、実行動作を判断し、読み取り専用の場合は、リンク情報の文書ファイルを読み取り専用で開き、書き込み可能の場合は、リンク情報の文書ファイルを書き込み可能で開く実行手段と、
を有する文書ファイル管理装置。 - 前記実行手段は、前記ショートカットファイルの拡張子に関連付けられた機能メニューの選択に応じて、読み取り専用でリンク情報の文書ファイルを開くか、書き込み可能で開くかを決定する請求項1記載の文書ファイル管理装置。
- 前記作成手段は、前記ショートカットファイルを作成する際の作成機能の種別に応じて、読み取り専用か否かを判断する請求項1記載の文書ファイル管理装置。
- 文書ファイル管理装置が実行する情報処理方法であって、
文書ファイルのリンク情報を保持するショートカットファイルの作成時に、読み取り専用のショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を読み取り専用に設定したショートカットファイルを作成し、読み取り専用でないショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を書き込み可能に設定したショートカットファイルを作成する作成ステップと、
前記作成ステップで作成されたショートカットファイルの実行時に、実行動作を判断し、読み取り専用の場合は、リンク情報の文書ファイルを読み取り専用で開き、書き込み可能の場合は、リンク情報の文書ファイルを書き込み可能で開く実行ステップと、
を含む情報処理方法。 - 前記実行ステップでは、前記ショートカットファイルの拡張子に関連付けられた機能メニューの選択に応じて、読み取り専用でリンク情報の文書ファイルを開くか、書き込み可能で開くかを決定する請求項4記載の情報処理方法。
- 前記作成ステップでは、前記ショートカットファイルを作成する際の作成機能の種別に応じて、読み取り専用か否かを判断する請求項4記載の情報処理方法。
- コンピュータに、
文書ファイルのリンク情報を保持するショートカットファイルの作成時に、読み取り専用のショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を読み取り専用に設定したショートカットファイルを作成し、読み取り専用でないショートカットファイルの作成の指示を受け付けた場合、実行動作を書き込み可能に設定したショートカットファイルを作成する作成ステップと、
前記作成ステップで作成されたショートカットファイルの実行時に、実行動作を判断し、読み取り専用の場合は、リンク情報の文書ファイルを読み取り専用で開き、書き込み可能の場合は、リンク情報の文書ファイルを書き込み可能で開く実行ステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 前記実行ステップでは、前記ショートカットファイルの拡張子に関連付けられた機能メニューの選択に応じて、読み取り専用でリンク情報の文書ファイルを開くか、書き込み可能で開くかを決定する請求項7記載のプログラム。
- 前記作成ステップでは、前記ショートカットファイルを作成する際の作成機能の種別に応じて、読み取り専用か否かを判断する請求項7記載のプログラム。
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