JP5748508B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置における現像剤であるトナーの残量検知に関する。
従来の画像形成装置において、現像ユニット内のトナーの量を検知する装置には、透磁率センサを用いたものがある。透磁率センサを用いた現像剤の量を検知する装置の一例として、例えば特許文献1がある。特許文献1では、トナーの攪拌で回転方向後側に変形する可撓性のある第1の攪拌羽根と、第1の攪拌羽根の回転方向後側に配置された剛性のある第2の攪拌羽根と、現像ユニットの底部外側に配置された透磁率センサを用いたトナー量検知装置が開示されている。この装置は、それぞれの攪拌羽根に設置されている金属材料の回転動作の状態を現像ユニットの底部外側に配置された透磁率センサで検知している。また、この装置は現像ユニット内のトナー量が多い場合は、第1の攪拌羽根と第2の攪拌羽根が一体的に回転動作を行い、現像ユニット内のトナー量が少ない場合は、第1の攪拌羽根と第2の攪拌羽根が変形せずに分離して回転動作を行うように構成されている。このとき、透磁率センサを用いて検知すると、回転軸の1回転あたりの透磁率の変化は、現像ユニット内のトナーの量が多い場合は1回、現像ユニット内のトナーの量が少ない場合は2回検知する。トナー量検知装置は、この検知回数の変化に基づいて、現像ユニット内のトナー量の検知を行っている。
特開2002−132036号公報
しかし、上記特許文献1では以下のような課題を含んでいる。トナーの量が多い場合、第1と第2の攪拌羽根が一体的に回転動作を行うため、透磁率センサで検知される信号は、回転軸の1回転当たり1回の透磁率の変化となる。一方、トナーの量が少ない場合、第1の攪拌羽根はほとんど変形せず、第1と第2の攪拌羽根は一体的に回転動作を行うことがない。このとき、透磁率センサで検知される信号は、回転軸の1回転あたり2回の透磁率の変化となる。このとき、透磁率センサが検知した磁界変化の回数(1回又は2回)によって、トナーの量の多少、又は有無の択一的な検知を行っている。このため、トナーの量の変化を逐次検知することは困難である。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を有する。
(1)現像剤を収納する着脱可能な現像ユニット内で回転軸を中心に回転し、現像剤の抵抗により撓む可撓性を有する前記回転軸に設置された第一の回転部材と、前記現像ユニット内で前記回転軸を中心に回転し、前記第一の回転部材よりも前記回転軸から先端までの長さが長く、前記第一の回転部材よりも大きな可撓性を有し、前記第一の回転部材と所定の角度を有して前記回転軸に設置された第二の回転部材と、前記回転軸に垂直な現像ユニット内壁に設置され、前記第一の回転部材及び前記第二の回転部材によって押された圧力を検知する圧力検知手段と、前記第一の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加され始めた時間から前記第二の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加され始めた時間までの時間差を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された時間差を基に前記現像ユニット内の現像剤の量を検知する検知手段と、を有し、前記検知手段は、前記計測手段で計測された時間差が第一の時間である場合に、前記現像ユニット内の現像剤の量を第一の量であると検知し、前記計測手段で計測された時間差が前記第一の時間よりも短い第二の時間である場合に、前記現像ユニット内の現像剤の量を前記第一の量よりも少ない第二の量であると検知することを特徴とする画像形成装置。
(2)現像剤を収納する着脱可能な現像ユニット内で回転軸を中心に回転し、現像剤の抵抗により撓む可撓性を有する前記回転軸に設置された第一の回転部材と、前記現像ユニット内で前記回転軸を中心に回転し、前記第一の回転部材よりも大きな可撓性を有し、前記第一の回転部材と所定の角度を有して前記回転軸に設置された第二の回転部材と、前記回転軸に垂直な現像ユニット内壁に設置され、前記第一の回転部材及び前記第二の回転部材によって押された圧力を検知する圧力検知手段と、前記第一の回転部材により付加された前記圧力検知手段が検知する圧力と前記第二の回転部材により付加された前記圧力検知手段が検知する圧力の差を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された圧力の差を基に前記現像ユニット内の現像剤の量を検知する検知手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
実施例1のカラーレーザプリンタの構成図、及び感圧抵抗センサの断面図 実施例1のプロセスカートリッジの透視図、現像ユニットの断面図、トナー残量検知の回路図 実施例1のトナー残量の特性グラフ及び波形、テーブルT 実施例1のトナー残量検知のフローチャート 実施例2のトナー残量の特性グラフ及び波形、テーブルN 実施例2のトナー残量検知のフローチャート 実施例2の分圧抵抗値を切り替えるトナー残量検知の回路図 実施例3、4の現像ユニットの断面図 実施例5のトナー残量検知の回路図 実施例5のトナー残量の特性グラフ及び波形、テーブルQ 実施例5のトナー残量検知のフローチャート
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。尚、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[画像形成装置の構成]
図1(a)は本実施例の画像形成装置の構成を有するカラーレーザプリンタの概略図である。図1(a)に示すカラーレーザプリンタ(以下、本体と称す)は、本体101に対して着脱可能なプロセスカートリッジ5Y、5M、5C、5Kを備えている。これら4個のプロセスカートリッジ5Y、5M、5C、5Kは、同一構造であるものの、異なる色、すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤(以下、トナーという)による画像を形成する点で相違している。以下、特定の色の説明をする場合を除きY、M、C、Kの符号を省略する。プロセスカートリッジ5は、現像ユニットと画像形成ユニットと廃トナーユニットの3つの構成で成り立っている。現像ユニットは、現像ローラ3、トナー補給ローラ12、トナー容器23、基準マイラ30、攪拌マイラ34を有している。更に、トナー残量センサとして機能する感圧抵抗センサ301を有している。また、画像形成ユニットは、像担持体である感光ドラム1、帯電ローラ2を有している。更に、廃トナーユニットは、クリーニングブレード4、廃トナー回収容器24を有している。
プロセスカートリッジ5の下方にはレーザユニット7が配置され、画像信号に基づく露光を感光ドラム1に対して行う。感光ドラム1は、帯電ローラ2によって所定の負極性の電位に帯電された後、レーザユニット7によってそれぞれ静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ローラ3によって反転現像されて負極性のトナーが付着され、それぞれY,M,C,Kのトナー像が形成される。中間転写ベルトユニットは、中間転写ベルト8、駆動ローラ9、二次転写対向ローラ10から構成されている。また、各感光ドラム1に対向して、中間転写ベルト8の内側に一次転写ローラ6が配設されており、バイアス印加手段(不図示)により転写バイアスが一次転写ローラ6に印加される。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、各感光ドラム1の矢印方向に回転し、中間転写ベルト8が矢印A方向に回転する。更にバイアス印加手段(不図示)により一次転写ローラ6に正極性のバイアスを印加することにより、感光ドラム1Y上のトナー像から順次、中間転写ベルト8上に一次転写され、4色のトナー像が重なった状態で二次転写ローラ11まで搬送される。給搬送装置は、転写材Pを収納する給紙カセット13内から転写材Pを給紙する給紙ローラ14と、給紙された転写材Pを搬送する搬送ローラ対15とを有している。そして、給搬送装置から搬送された転写材Pはレジストローラ対16によって二次転写ローラ11に搬送される。
中間転写ベルト8から転写材Pへのトナー像の転写は、二次転写ローラ11に正極性のバイアスを印加することにより、中間転写ベルト8上の4色のトナー像が搬送された転写材Pに二次転写される。トナー像転写後の転写材Pは、定着装置17に搬送され、定着フィルム18と加圧ローラ19とによって加熱、加圧されて表面にトナー像が定着される。定着された転写材Pは排紙ローラ対20によって排紙される。
一方、トナー像転写後に、感光ドラム1表面に残ったトナーは、クリーニングブレード4によって除去され、除去されたトナーは廃トナー回収容器24へと回収される。また、転写材Pへの二次転写後に中間転写ベルト8上に残ったトナーは、転写ベルトクリーニングブレード21によって除去され、除去されたトナーは廃トナー回収容器22へと回収される。
また、図1(a)における制御基板80には本体の制御を行うための電気回路が搭載されている。制御基板80には1チップマイクロコンピュータ(以後CPUと記す)40、及びテーブルのデータ等が記憶されるRAM、ROM等の記憶部が搭載されている。CPU40は、転写材Pの搬送に関る駆動源(不図示)やプロセスカートリッジ5の駆動源(不図示)の制御、画像形成に関する制御、更には故障検知に関する制御など、本体の動作を一括して制御する。ビデオコントローラ42は、画像データに基づいてレーザユニット内のレーザの発光を制御する。このビデオコントローラ42は、不図示のコントロールパネルを介して、ユーザとのインターフェイスも行う。このコントロールパネルには、各色のトナー残量が棒グラフ状に表示される。
[感圧抵抗センサの構成]
トナー残量センサとして機能する感圧素子である感圧抵抗センサ301(圧力検知手段)について説明する。本実施例の感圧抵抗センサ301は、2層の配線パターンを有し、各層の間の周囲にスペーサを用いて、隙間(ギャップ)を形成している。検知面の上面が押されると、上面の配線パターン面が変形し、下面の配線パターンと接触する構成を有する。この押圧力に対応する接触面積に応じて、抵抗値が変動する。本実施例ではIEE社の感圧抵抗センサ(CP1642)を用いる。図1(b)〜図1(d)は、感圧抵抗センサ301の断面図である。シートA305及びシートB306は、シート状の部材である。スペーサ307は、シートA305とシートB306との間の周囲に隙間を形成する。導電性インク308は、シートA305の下面にある。また、シートB306上に電極パターン309が形成されている。シートA305の上面が検知面であって、この検知面が押されるとシートA305の上面が変形し下の電極パターン309と接触する。
図1(b)は、感圧抵抗センサ301の検知面に圧力が付加されていない状態を示す。中央の2箇所の電極パターン309は、導電性インク308と接触していない。図1(c)は、感圧抵抗センサ301の検知面に小さい圧力が付加されている状態を示す。中央の2箇所の電極パターン309は導電性インク308と接触している。また図1(d)は、感圧抵抗センサ301の検知面に大きい圧力が付加されている状態を示す。4箇所の電極パターン309が導電性インク308と接触している。更に電極パターン309の長手方向(図の紙面に垂直な方向)にも接触面積が増える。このような構成の感圧抵抗センサ301では、圧力の大きさと抵抗値が反比例の特性を示す。また、感圧抵抗センサ301は、検知部と電線が一体構成となっている。この感圧抵抗センサ301が、トナー容器23の内部にシートA305がトナー容器の内部側に露出するように接着固定される。一方で電線は、現像ユニットの外部に出ており、取り出し口は密封されている。そして、不図示の2つの電極で本体101と接続している。この電極は、プロセスカートリッジ5を本体101へ装着した際に接触する。
図2(a)は、プロセスカートリッジ5の透視図である。図2(a)で示しているプロセスカートリッジ5のトナー容器23内では、以下の構成を有する。可撓性の小さいマイラから成る基準マイラ30は、一端がトナー容器23内の回転軸に接続されており、矢印B方向に1秒間に約1周(約1周/sec)の回転速度で回転軸を中心に回転する。基準マイラ30の周方向の先端付近において、容器内の回転軸に垂直なトナー容器23の端部壁面を押し当てるための、可撓性を有する基準押し当て部位300が備えられている。基準マイラ30と基準押し当て部位300は第一の回転部材を構成する。基準マイラ30の長手方向の長さは、トナー28を攪拌する機能を基準マイラ30に持たせるのであれば回転軸と同程度の長さにする必要がある。また、騒音等を問題にするのであれば短くする必要がある。基準マイラ30の半径方向の長さは、先端がトナー容器23の底面に接する程の長さは必要ではない。
また、トナー容器23内のトナー(不図示)を攪拌するための攪拌マイラ34が備えられている。ここで攪拌マイラ34の厚さは150μmであり可撓性を有する。攪拌マイラ34は、トナー容器23内の回転軸に基準マイラ30とは180度位相をずらして設置されており、基準マイラ30と同様に矢印B方向に約1周/secの回転速度で回転する。また、攪拌マイラ34は、攪拌マイラ34の周方向の先端付近において、容器内の回転軸に垂直なトナー容器23の端部壁面を押し当てるための、攪拌押し当て部位341を有している。ここでは攪拌押し当て部位341は、攪拌マイラ34と一体の構成であり攪拌マイラ34と同様の可撓性を有しているが、可撓性を有すればよく別の部材を攪拌マイラ34に取り付けても良い。攪拌マイラ34と攪拌押し当て部位341は第二の回転部材を構成する。攪拌マイラ34の長手方向の長さは、トナー28を攪拌するため回転軸と同程度の長さにする必要がある。攪拌マイラ34の半径方向の長さは、トナー28が少量の状態でも攪拌する必要があるため先端がトナー容器23の底面に接して撓む程度の長さが必要である。感圧抵抗センサ301は、回転軸に垂直な現像ユニット内壁(トナー容器23の内壁)にあり、回転軸の下側において、基準押し当て部位300又は攪拌押し当て部位341によって押された圧力の検知を行う。
図2(b)、図2(c)は図2(a)に示すプロセスカートリッジ5内の現像ユニットの断面図であり、図2(b)はトナー残量が比較的多い場合を示し、図2(c)はトナー残量が比較的少ない場合を示す。回転している基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301に到達すると、基準押し当て部位300は感圧抵抗センサ301に圧力を与える。同様に、回転している攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達すると、攪拌押し当て部位341は感圧抵抗センサ301に圧力を与える。そして、攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301を離れて、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301に到達するまでの間は、基準押し当て部位300と攪拌押し当て部位341は共に感圧抵抗センサ301に圧力を付加しない。同様に、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301を離れて、攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達するまでの間は、基準押し当て部位300と攪拌押し当て部位341は共に感圧抵抗センサ301に圧力を付加しない。
図2(b)に示すように、比較的トナー残量が多い場合は、攪拌マイラ34はトナー28によって大きく反るため、回転方向の後ろ側へ大きく変形する。一方、基準マイラ30の可撓性は小さいためトナーによる反りは小さく、回転方向の後ろ側へ大きくは変形しない。従って、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間から攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301の検知面に到達するまでの時間差は長い。一方、トナー残量が少ない場合は図2(c)に示すように、攪拌マイラ34の反り量はトナー残量が多い図2(b)と比較すると少なくなる。よって、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間から攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間までの時間差は短くなる。感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間とは、基準押し当て部位300と攪拌押し当て部位341それぞれが感圧抵抗センサ301に一定以上の圧力を及ぼし始める時間である。この原理を使って、トナー残量を検知する。図2(d)は、トナー残量検知の回路図である。DC3.3Vの電源電圧を感圧抵抗センサ301と分圧抵抗37で分圧した電圧をCPU40のA/Dポートに入力している。
[トナー残量検知の検知特性]
次に、図3を用いて本実施例におけるトナー残量検知の検知特性を説明する。図3(a)は、トナー残量(%)と基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間から攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間までのセンサオン時間差(msec)の関係を示す特性グラフである。図3(b)は、トナー残量が40%のときのA/Dポート入力電圧(V)と時間(msec)の関係を示すグラフである。基準押し当て部位300は約320msec間、感圧抵抗センサ301をオンする。続いて、攪拌押し当て部位341は、約120msec間、感圧抵抗センサ301をオンする。一方、基準押し当て部位300又は攪拌押し当て部位341が、感圧抵抗センサ301の領域にない状態では感圧抵抗センサ301はオフである。基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間から攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間までの時間差は544msecである。図3(c)は、センサオン時間差(msec)とトナー残量(%)の関係を示したテーブルTである。このテーブルTのデータは制御基板80の記憶部に記憶されている。テーブルTにないトナー残量は、既知のトナー残量の線形補間によって求められる。ここで、算出された時間は、本実施例における値であるため、条件が変われば算出される時間も変わる。トナー残量(%)を算出するテーブルの数値も同様である。
[トナー残量検知のフローチャート]
続いて、本実施例におけるトナー残量を検知する手順を図4のフローチャートを用いて説明する。以降の実施例におけるフローチャートも同様に、これらのフローの処理はCPU40により行われる。しかしながら、これに限定されず、例えば特性用途向けの集積回路(ASIC)が画像形成装置に実装されている場合には、それにいずれかのステップの機能を持たせても良い。
ステップ(以下、Sとする)101では、CPU40は基準マイラ30、攪拌マイラ34の回転を開始させる。次に、S102からS108では、CPU40は2つの押し当て部位のうち基準押し当て部位300を検知する。これはトナー残量を判断するテーブルTが、基準押し当て部位300を検知した時間から攪拌押し当て部位341を検知した時間までの時間差に基づいているためである。CPU40は、1つ目の立ち下り閾値以下の電圧の検知時間から1つ目の立ち上がり閾値以下の電圧の検知時間までの時間差と、2つ目の立ち下がり閾値以下の電圧の検知時間から2つ目の立ち上がり閾値以下の電圧の検知時間までの時間差を比較する。本実施例では、時間差が長い方が、基準押し当て部位300が到達した時間から基準押し当て部位300が離間するまでの時間差にあたる。CPU40は、タイマを用いて、立ち下がり閾値以下の電圧の検知時間と立ち上がり閾値以下の電圧の検知時間の時間差を計測し、計測した時間差が所望の時間であるか比較することで、基準押し当て部位300を検知することができる。
S102では、CPU40はタイマをリセットして、図2(d)で示した回路を用いて、A/Dポートの入力電圧のモニタを開始する。S103では、CPU40はA/Dポート入力電圧値が2.0V以下であるかを判断する。基準押し当て部位300又は攪拌押し当て部位341のいずれかが感圧抵抗センサ301の検知面に圧力を及ぼし始めるタイミングを検知するためである。本実施例では、モニタしている電圧の信号波形の立ち下がり閾値を2.0Vとしている。A/Dポート入力電圧値が2.0V以下であれば、CPU40はS104で基準押し当て部位300又は攪拌押し当て部位341のいずれかが感圧抵抗センサ301に到達したと検知し、タイマをスタートする。A/Dポート入力電圧値が2.0Vより大きい場合は、S103の処理を繰り返す。次に、S105において、CPU40はA/Dポート入力電圧値が2.3V以上であるかを判断する。ここで立ち下がりの閾値を2.0Vとして、立ち上がりの閾値を2.3Vとした理由は、ヒステリシスを持たせノイズによる誤動作を防止するためである。
CPU40は、S105においてA/Dポート入力電圧値が2.3V以上と判断した場合には、S107においてタイマの値が300msec以上400msec以下であるかの判断を行う。尚、A/Dポート入力電圧値が2.3V以上でない場合には、CPU40はS106においてタイマのスタート後3sec以上経過したか否かを判断する。タイマのスタート後3sec以上経過していない場合は、S105の処理を繰り返す。また、S106においてタイマのスタート後3sec以上経過した場合には、CPU40はS115においてセンサ異常と判断してビデオコントローラ42へ報知する。S107においてタイマの値が300msec以上400msec以下である場合には、CPU40はS108において基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301を離間したことを検知する。基準押し当て部位300がトナー容器23内で360度、一回転するうち感圧抵抗センサ301に圧力を及ぼす範囲は本実施例では約120度であり、約330msecとなる。一方、攪拌押し当て部位341は基準押し当て部位300よりも可撓性が大きいため、攪拌押し当て部位341と感圧抵抗センサ301間にトナーが介在する場合は、感圧抵抗センサ301には圧力を及ぼさない。よって、攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に圧力を及ぼす時間は300msecよりも小さくなり、本実施例では約120msecである。S107において、CPU40がタイマの値が上記範囲内であると判断した場合には、CPU40はS108において基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301を離間したと判断する。タイマの値が上記範囲外であれば、CPU40は攪拌押し当て部位341を検知したのであり基準押し当て部位300を検知できなかったと判断する。その後、S102に戻り、CPU40はタイマをリセットし、A/Dポートの入力電圧値のモニタを再度開始する。
S109では、CPU40はA/Dポートの入力電圧値が2.0V以下か否かの判断を行う。これは、攪乱押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達したか否かを判断するためである。S109においてA/Dポートの入力電圧値が2.0V以下とならず、S110においてタイマスタート後3sec以上経過している場合は、CPU40は、S115においてセンサ異常と判断しビデオコントローラ42に報知する。S109において、A/Dポートの入力電圧値が2.0V以下とならずS110でタイマスタート後3sec以上経過していない場合は、CPU40はS109の処理を繰り返す。S109においてA/Dポートの入力電圧値が2.0V以下となった場合には、S111でCPU40は攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達したと検知し、タイマを停止する。S112では、CPU40はタイマの値を読み込む。S113では、CPU40はタイマの値と記憶部に記憶されたテーブルTの値とを照合して、トナー残量を検知する。S114では、CPU40は検知したトナー残量をビデオコントローラ42へ報知する。
本実施例は、トナー残量の検知シーケンスにおいて基準マイラ30と攪拌マイラ34を回転させることとしたが、画像形成動作中においても基準マイラ30と攪拌マイラ34が回転していれば、トナー残量を検知することができる。また、トナー残量を検知する前に、数回回転させて、基準マイラ30と攪拌マイラ34の回転状態が安定した状態でトナー残量検知を開始してもよい。更に、1回の測定結果を基にトナー残量を算出したものの、複数回測定し、その平均値からトナー残量を検知することでよりトナー残量検知の精度を向上させることができる。ここで定義した立ち下がり閾値や立ち上がり閾値、タイマの値は、本構成における1つの例である。それぞれの値は、基準押し当て部位300、攪拌押し当て部位341の配置や基準マイラ30、攪拌マイラ34の回転速度、回路定数、感圧抵抗センサ301の出力などを総合的に考慮して決められるため、これらに限定されるものではない。
このように、基準押し当て部位300及び攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301の検知面に到達する時間までの時間差に基づいてトナー残量を検知することで、トナーの満載状態から空になるまで逐次トナー残量の検知ができる。また、感圧抵抗センサ301を用いることで、検知回路を簡素化することができると共に、反応速度が速いため、検知時間の短縮化を図ることができる。更に、検知マイラの反りは、高速で回転していてもトナー残量に応じて安定しているため、画像形成動作と同時に行うことが可能である。
尚、本実施例によれば、CPU40のA/Dポートの入力電圧を検知した。しかしながら、コンパレータ等で電圧検知回路を構成することでデジタル化して、デジタルポートで時間を検知しても良い。また、圧力を及ぼし始めたタイミングが検知できれば良いので、感圧抵抗センサの代わりにシートスイッチ(メンブレンスイッチ)(実施例5で説明)や汎用の圧力センサを使用しても良い。更に、トナーを攪拌するための機能を検知マイラに持たせても良い。これにより、現像ユニット内の構成を簡略することができる。また、攪拌マイラ34を基準マイラ30から180度位相をずらして設置した例を示したが、基準押し当て部位300と攪拌押し当て部位341が重ならずに、それぞれの時間の差が検知できるように配置すれば180度の角度でない他の角度であってもよい。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
実施例1では、感圧抵抗センサ301が圧力を検知している時間差でトナー残量を検知した。本実施例では、感圧抵抗センサ301が検知する圧力に対応した抵抗値の変化に基づくA/Dポート入力電圧差(出力レベルの差)を検知して、トナー残量を検知する。尚、実施例1で説明した図1、図2(a)、(b)、(c)の構成及び、図2(d)の回路図は、本実施例においても適用されるものとする。また、実施例1と同一の構成は、同一の記号を付して詳しい説明は省略する。次に、図5を用いて本実施例におけるトナー残量検知の検知特性を説明する。
[トナー残量検知の検知特性]
図5(a)は、CPU40のA/Dポートに入力される基準押し当て部位300と攪拌押し当て部位341それぞれに基づく電圧の電圧差(A/Dポート入力電圧差(V))とトナー残量(%)との関係を示した特性グラフである。図5(b)は、トナー残量が、40%のときのA/Dポート入力電圧(V)と時間(msec)の関係を示した波形データのグラフである。基準押し当て部位300によって、感圧抵抗センサ301がオンしている間のA/Dポート入力電圧は、0.2Vである。一方、攪拌押し当て部位341によって、感圧抵抗センサ301がオンしている間のA/Dポート入力電圧は、1.05Vであり電圧差は0.85Vとなる。図5(c)は、A/Dポート入力電圧差(V)とトナー残量(%)の関係を示したテーブルNであり、制御基板80の記憶部に記憶されている。テーブル数値間のトナー残量は、既知のトナー残量の線形補間で求める。ここで、算出された電圧差の値は、本実施例における値であるため、条件が変われば算出される電圧値も変わる。トナー残量を判断するテーブルNの数値も同様である。
攪拌押し当て部位341によるA/Dポート入力電圧のみでトナー残量を判断するのではなく、基準押し当て部位300によるA/Dポート入力電圧との電圧差からトナー残量を判断することで、感圧抵抗センサ301の抵抗のばらつきの影響を低減できる。よって、より高精度なトナー残量検知が可能となる。本実施例では感圧抵抗センサ301と分圧抵抗37との分圧によって入力される電圧が、トナー残量が100%から0%までの全てにおいて、飽和することなく得られるように分圧抵抗37の抵抗値を選択している。尚、トナー残量の検知精度を上げるために、トナー残量に対する電圧の変化が更に大きくなるように分圧抵抗37の抵抗値を選択してもよい。その場合、入力される電圧が飽和しないようにトナー残量に応じて分圧抵抗を切り替えるとよい。
[トナー残量検知のフローチャート]
続いて、本実施例におけるトナー残量検知の流れを図6のフローチャートを用いて説明する。本実施例のトナー残量検知のフローチャートは、実施例1のフローチャートと共通するステップが多いので、異なるステップのみを以下に述べる。尚、実施例1の図4のS101〜S103は本実施例の図6のS201〜S203に対応し、S105〜S109はS206〜S210に対応し、S115はS220と同一であるので説明を省略する。
S203において、CPU40はA/Dポート入力電圧値が2.0V以下と判断した場合は、基準押し当て部位300又は攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達したと検知し、タイマをスタートすると共に電圧値のモニタを開始する。実施例1ではこの電圧値のモニタは行わなかった。S205において、CPU40はA/Dポートの入力電圧値を複数回測定し、平均値Aを算出する。この場合、CPU40はA/Dポートでモニタをしている電圧値において、A/Dポートの測定間隔における変化量が0.3V以下となる状態の値を有効とし、この状態における電圧値の平均値Aを算出する。
尚、S208において、CPU40がタイマの値が300msec以上400msec以下の範囲に入らないと判断した場合は、S202に戻りS204、S205で再度平均値Aを算出する。
S210において、CPU40はA/Dポートの入力電圧値が2.0V以下と判断した場合には、攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301に到達したと判断し、攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301を押した場合の電圧値のモニタを開始する。S213において、CPU40はA/Dポートの入力電圧値を複数回測定し、平均値Bを算出する。この場合CPU40はA/Dポートでモニタをしている電圧値において、A/Dポートの測定間隔における変化量が0.3V以下となる状態の値を有効とし、この状態における電圧値の平均値Bを算出する。次に、S214においてCPU40はA/Dポートの入力電圧値が2.3V以上か否かを判断する。攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301を離れたことを判断するためである。尚、この判断は実施例1では行わなかった。A/Dポートの入力電圧値が2.3V以上でない場合には、S215において、CPU40はタイマスタート後3sec以上経過したか否かを判断する。タイマスタート後3sec以上経過しない場合には、CPU40はS214の処理を繰り返す。タイマスタート後3sec以上経過した場合には、S220において、CPU40はセンサ異常と判断しビデオコントローラ42に報知する。S214において、A/Dポートの入力電圧値が2.3V以上となった場合には、S216において、CPU40は攪拌押し当て部位341が感圧抵抗センサ301を離れたことを検知する。次に、S217において、CPU40は既に算出されている平均値Aと平均値Bの差を計算する。そして、S218において、CPU40はこの平均値Aと平均値Bの差をテーブルNに照合して、トナー残量を検知する。
本実施例では感圧抵抗センサ301と分圧抵抗37との分圧によって入力される電圧が、トナー残量が100%から0%までの全てにおいて、飽和することなく得られるように分圧抵抗37の抵抗値を選択している。トナー残量が少ない場合又は所定量以下の場合の検知精度(感度)を上げるために、トナー残量に対する電圧の変化が更に大きくなるように分圧抵抗37の抵抗値を選択してもよい。その場合、入力される電圧が飽和しないようにトナー残量に応じて分圧抵抗値を切り替えるとよい。以下図面を用いて説明する。図7は、分圧抵抗値の切替えを行う回路図である。CPU40のデジタル出力DOからの信号によりアナログスイッチ39をオン/オフする。アナログスイッチがオンすると固定抵抗38が分圧抵抗37と並列接続され、感圧抵抗センサ301との分圧比が変わる。
このように、感圧抵抗センサ301が検知している圧力に対応する抵抗値に基づく出力電圧の差を検知してトナー残量を検知することで、トナーの満載状態から空になるまで逐次トナー残量の検知ができる。また、感圧抵抗センサ301を用いることで、検知回路が簡素化することができると共に、反応速度が速いため、検知時間の高速化を図ることができる。更に、検知マイラの反りは、高速で回転していてもトナー残量に応じて安定しているため、画像形成動作と同時に行うことが可能である。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
実施例1では、基準マイラ30は可撓性を有しておりトナー28の抵抗によって反り、感圧抵抗センサ301は、基準押し当て部位300により圧力を及ぼされ始めた時間から攪拌マイラ34の押し当て部位341により圧力が及ぼされ始めた時間を検知している。本実施例では、図8で示すように現像ユニット内に基準マイラ30の代わりに、剛性を有する材料からなりトナー28を攪拌する機能も有する基準軸43を備えている。また、基準軸43の周方向の先端付近において、容器内の回転軸に垂直な端部壁面を押し当てるための可撓性を有する基準押し当て部位300を備えている。本実施例では、感圧抵抗センサ301は、基準軸43の基準押し当て部位300によって圧力が及ぼされ始めた時間から攪拌マイラ34の押し当て部位341によって圧力が及ぼされ始めた時間を検知している。本実施例のフローチャート及び検知特性は、実施例1と同様である。基準軸43は、高い剛性を有しているため、トナー28の抵抗によらず一定に回転する。そのため、基準軸43はトナー残量にかかわらず一定回転するため、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301に到達するタイミングはトナー残量にかかわらず一定のタイミングとなる。よって、より高精度にトナー残量を検知することができる。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
実施例2では、基準マイラ30は可撓性を有しており、トナー28の抵抗によって反り、感圧抵抗センサ301は、基準押し当て部位300によって及ぼされる圧力値と攪拌押し当て部位341によって及ぼされる圧力値を検知している。そして、これらの圧力値の差に基づくA/Dポート入力電圧差に基づきトナー残量を検知している。本実施例では、図8で示すように、実施例3と同様に現像ユニット内に基準マイラ30の代わりに、高い剛体を有する材料からなりトナー28を攪拌する機能も有する基準軸43を備えている。現像ユニット内の他の構成は実施例2と同様である。本実施例では、感圧抵抗センサ301は、基準軸43の基準押し当て部位300によって及ぼされる圧力値と攪拌マイラ34の攪拌押し当て部位341によって及ぼされる圧力値を検知している。本実施例のフローチャート及び検知特性は、実施例2と同様である。基準軸43は、高い剛性を有しているため、トナー28の抵抗によらず、一定に回転する。そのため、基準軸43はトナー残量にかかわらず一定回転するため、基準押し当て部位300が感圧抵抗センサ301に及ぼす圧力値はトナー残量にかかわらず一定となる。よって、より高精度にトナー残量を検知することができる。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
実施例1では、感圧抵抗センサ301が圧力を検知している時間差でトナー残量を検知しているのに対して、本実施例では、スイッチ素子であるシートスイッチ311が圧力を検知している時間の変化でトナー残量を検知する。更にシートスイッチ311が圧力を検知していないタイミングで、プロセスカートリッジ5の温度を検知する。プロセスカートリッジ5の温度データは、不図示の冷却ファンの制御等に使用する。この温度を検知する信号ラインとトナー残量の検知する信号ラインを共用することが本実施例の画像形成装置の特徴である。尚、実施例1で説明した図1、図2(a)、(b)、(c)の構成は、本実施例においても適用されるものとする。但し、感圧抵抗センサ301はシートスイッチ311であるとする。これらは、同形状であり、同じ位置に設置される。本実施例のシートスイッチ311は、2層の配線パターンを有し、各層の間の周囲にスペーサを用いて隙間(ギャップ)を形成している。検知面の上面が押されると、上面の配線パターン面が変形し、下面の配線パターンと接触する構成を有している。このような構成で一定以上の圧力が検知面の上面にかかると、圧力の大小にかかわらず抵抗値がほぼ0オームとなり、ほぼ同一の電圧が出力される。また、実施例1と同一の構成は、同一の記号を付して詳しい説明は省略する。
図9は、シートスイッチ311の抵抗値の変化を検知する回路図である。シートスイッチ311は、トナー28の圧力を検知してトナー残量を検知し、サーミスタ41は、プロセスカートリッジ5の温度を検知する。図10(a)は、CPU40のA/Dポートに入力されるサーミスタ41と分圧抵抗37で分圧したA/Dポート入力電圧(V)と温度(℃)の関係を示した特性グラフである。白丸の箇所は、温度22℃を示している。図10(b)は、基準マイラ30と攪拌マイラ34が回転している時のCPU40のA/Dポートへ入力されるA/Dポート入力電圧(V)の時間(msec)経過の波形である。基準マイラ30と攪拌マイラ34がシートスイッチ311に圧力を付加していない状態ではA/Dポート入力電圧は2.505Vであり、この場合の温度はテーブルQから22℃である。図10(c)は、サーミスタ41と分圧抵抗37とで分圧されるA/Dポート入力電圧(V)と温度(℃)の特性を表にしたテーブルQである。テーブルQは、制御基板80の記憶部に記憶されている。テーブル数値の間のトナー残量は、既知のトナー残量の線形補間で求める。今の場合、プロセスカートリッジ5の温度は22℃であり、基準マイラ30と攪拌マイラ34の立下りの時間の時間差が544msecであるのでテーブルTからトナー残量は40%である。センサオン時間差(msec)とトナー残量(%)との関係を示すテーブルは、図3(c)のテーブルTを参照する。サーミスタ41の検知結果と温度の関係は、図10(c)のテーブルQを参照する。
シートスイッチ311が圧力を検知していないタイミングにおいて、CPU40のA/Dポート入力電圧がサーミスタ41の検知結果であるため、この値(今の場合、2.505V)に基づいて温度を判断する。基準マイラ30と攪拌マイラ34が回転している状態では、基準マイラ30か攪拌マイラ34が感圧抵抗センサ301に圧力を及ぼし終わったタイミングを検知した後のA/Dポート入力電圧をモニタすることで、サーミスタ41の電圧値を検知することができる。但し、立ち上がり閾値及び立ち下がり閾値は、例えば、1.5Vと1.8Vのようにサーミスタ41の電圧出力範囲より小さくする必要がある。
[トナー残量検知と温度検知のフローチャート]
図11は、本実施例のフローチャートである。まず、S501においてCPU40は基準マイラ30、攪拌マイラ34を回転させる。S502において、CPU40はタイマをスタートしA/Dポート入力電圧のモニタを開始する。CPU40はシートスイッチ311に圧力がかかっていないA/Dポート入力電圧の初期値(温度の検知に使用)を検知するために、S503において1.5V以上となる時間が0.5sec以上継続しているかどうかを判断する。CPU40は継続したと判断した場合は、S504において0.5sec間の平均値を記憶し、S505においてテーブルQと照合してプロセスカートリッジ5の温度を検知する。このように、本実施例ではシートスイッチ311に圧力がかかっていない状態でサーミスタ41を用いて温度を検知する。S503において、1.5V以上となる時間が0.5sec以上継続しないとCPU40が判断した場合には、S517において3.0sec以上経過したか否か判断する。CPU40は3.0sec経過しないと判断した場合は、S503に戻る。また、CPU40は3.0sec以上経過したと判断した場合には、S520においてサーミスタ異常と判断しビデオコントローラ42へ報知する。
以降のS506〜S516までのステップは、実施例1の図4のフローチャートのS102〜S114までのステップとほぼ同一であるため、相違する箇所のみを述べる。S507とS512において、CPU40はA/Dポート入力電圧が1.0V以下か否かを判断し、S509においてA/Dポート入力電圧が1.3V以上か否かを判断している。一方、実施例1では1.0V、1.3Vがそれぞれ2.0V、2.3Vであった(図4のS103、S109、S105参照)。これは、実施例1では感圧抵抗センサ301を使用したが、本実施例ではシートスイッチ311を使用したためである。一定以上の圧力がシートスイッチ311の検知面の上面にかかると、圧力の大小にかかわらず抵抗値がほぼ0オームとなり、ほぼ同一の電圧、今の場合1.0Vが出力されるからである。また、S509において、CPU40はA/Dポートの入力電圧値が1.3V以上にならないと判断した場合には、S518においてタイマが3.0sec以上経過したかを判断する。CPU40が3.0sec以上経過していないと判断した場合にはS509に戻る。CPU40が3.0sec以上経過したと判断した場合には、S521においてCPU40はセンサ異常と判断しビデオコントローラ42に報知する。更に、S512において、CPU40はA/Dポートの入力電圧値が1.0V以上にならない場合には、S519においてタイマが3.0sec以上経過したかを判断する。CPU40が3.0sec以上経過していないと判断した場合にはS512に戻る。CPU40が3.0sec以上経過していると判断した場合には、S521においてCPU40はセンサ異常と判断しビデオコントローラ42に報知する。
本実施例においても、実施例1と同様のトナー残量の検知精度が得られる。また、上記したシートスイッチ311の代わりに感圧抵抗センサ301を用いた場合でも、基準マイラ30、攪拌マイラ34が感圧抵抗センサ301に圧力を及ぼしていないタイミングで温度を検知することができる。本実施例では、プロセスカートリッジ5の温度を検知する信号ラインとシートスイッチ311の信号ラインを共通にできるので、それぞれを別の信号ラインとする構成と比較した場合に以下の効果がある。まず、信号ラインの本数を2本削減することができるので電線とコネクタが削減できる。更にCPUのA/D入力ポートも削減できる。よって、コストが安くできる。本実施例においては、温度検知としてサーミスタ41を用いた。本実施例で使用したサーミスタは、温度の上昇に対して抵抗値が減少するタイプのものであるが、温度の上昇に対して抵抗値が増大するタイプのサーミスタでも適用可能である。更に、実施例3、4と同様に基準マイラ30の代わりに剛性を有する基準軸43を使用してもよい。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
[その他の実施例]
実施例1〜実施例5においては、基準電位の信号ラインを単独で備える形態を説明した。しかしながらプロセスカートリッジ5と、本体101の基準となる電位は、同電位となるように接続されているので、その基準電位となる信号ラインと感圧抵抗センサ301やシートスイッチ311の基準電位は、共通にすることもできる。そうすることによって、信号ラインを1本削減することできるので電線とコネクタが削減できコストが安くできる。また、実施例1〜実施例5においては、圧力を電圧に変換する例を挙げた。しかしながら、その他の電流、抵抗値、周波数に変換する圧力センサでも代用可能である。更に実施例1〜実施例5においては、理解し易いように1回の検知でテーブルを参照しているが、複数回のデータを平均化した後に、それぞれのテーブルを参照するような制御にすると、更に検知精度をあげることが期待できる。また、実施例1〜実施例5においては、現像ユニットが一体構成の例を挙げた。しかし、現像ローラとトナー容器が別体となった補給系のトナー容器においても、トナー容器の内部に圧力センサと検知マイラを設けることにより、本発明が適用可能である。
本実施例によれば、トナーが満載状態から空になるまで逐次トナーの残量を検知でき、かつ高速で攪拌部材が動作しているときでも、トナーの残量を精度良く検知することができる。
30 基準マイラ
34 攪拌マイラ
300 基準押し当て部位
301 感圧抵抗センサ
341 攪拌押し当て部位

Claims (8)

  1. 現像剤を収納する着脱可能な現像ユニット内で回転軸を中心に回転し、現像剤の抵抗により撓む可撓性を有する前記回転軸に設置された第一の回転部材と、
    前記現像ユニット内で前記回転軸を中心に回転し、前記第一の回転部材よりも前記回転軸から先端までの長さが長く、前記第一の回転部材よりも大きな可撓性を有し、前記第一の回転部材と所定の角度を有して前記回転軸に設置された第二の回転部材と、
    前記回転軸に垂直な現像ユニット内壁に設置され、前記第一の回転部材及び前記第二の回転部材によって押された圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記第一の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加され始めた時間から前記第二の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加され始めた時間までの時間差を計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測された時間差を基に前記現像ユニット内の現像剤の量を検知する検知手段と、
    を有し、
    前記検知手段は、前記計測手段で計測された時間差が第一の時間である場合に、前記現像ユニット内の現像剤の量を第一の量であると検知し、前記計測手段で計測された時間差が前記第一の時間よりも短い第二の時間である場合に、前記現像ユニット内の現像剤の量を前記第一の量よりも少ない第二の量であると検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置の内部の温度を検知するための温度検知手段を備え、
    前記温度検知手段と前記圧力検知手段が並列に接続され、
    前記温度検知手段が、前記第一の回転部材と前記第二の回転部材が前記圧力検知手段に圧力を付加していない状態で、前記画像形成装置の内部の温度を検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記計測手段は、
    前記第一の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加された時間と前記第二の回転部材により前記圧力検知手段に圧力が付加された時間に基づいて、
    前記圧力検知手段に、前記第一の回転部材と前記第二の回転部材のいずれの回転部材が圧力を及ぼしているのかを判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記圧力検知手段は、圧力に応じて抵抗が変化する感圧素子であることを特徴する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記圧力検知手段は、圧力に応じて出力がオン/オフするスイッチ素子であることを特徴する請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 現像剤を収納する着脱可能な現像ユニット内で回転軸を中心に回転し、現像剤の抵抗により撓む可撓性を有する前記回転軸に設置された第一の回転部材と、
    前記現像ユニット内で前記回転軸を中心に回転し、前記第一の回転部材よりも大きな可撓性を有し、前記第一の回転部材と所定の角度を有して前記回転軸に設置された第二の回転部材と、
    前記回転軸に垂直な現像ユニット内壁に設置され、前記第一の回転部材及び前記第二の回転部材によって押された圧力を検知する圧力検知手段と、
    記第一の回転部材により付加された前記圧力検知手段が検知する圧力と前記第二の回転部材により付加された前記圧力検知手段が検知する圧力の差を計測する計測手段と、
    記計測手段で計測された前記圧力の差を基に前記現像ユニット内の現像剤の量を検知する検知手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記現像ユニット内の現像剤の量が所定量以下の場合に、前記圧力検知手段の感度を切り替える切替え手段を備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第二の回転部材の前記回転軸から先端までの長さは、前記第一の回転部材の前記回転軸から先端までの長さより長いことを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
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