JP5745663B1 - 斜杭引抜補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤に対して斜めに打ち込まれている斜杭を引き抜くための斜杭の引き抜きガイド装置を提供する。【解決手段】掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなる削孔ケーシングを回転させて斜杭の周りを掘削して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に斜杭を引き抜く引抜工法において用いられる斜杭引抜補助装置28であって、前記削孔ケーシングの直径よりも内径が大きく内部に削孔ケーシングを通過させて保持する円筒状の回転ドラム29と、前記回転ドラム29を回動自在に保持するガイドホルダ30と、前記回転ドラム29及びガイドホルダ30を固定して保持する補助装置フレーム31と、前記回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に所望の傾斜角度で設置するための角度調整機構とを設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、地中に斜めに埋設してある斜杭を引き抜く際に引き抜きを補助するための斜杭引抜補助装置に関するものである。
従来から地盤10に埋設された埋設杭11を引き抜くには、図9に示すような工法で行われていた。
(a)埋設されている埋設杭11の位置を確認し、バックホウ12で穴13を掘削して、埋設杭11の頭出しを行う。
(b)穴13の掘削深度が深く、地盤10が崩壊し易い場合は、後述の削孔ケーシング15より大きな径の表層ケーシング14を設置する。
(c)表層ケーシング14内の杭頭に削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15aをセットし、所定の深度まで連結用ケーシング15bを順次連結しながら回転して掘削ビット16の先端刃で埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔する。このとき、先端刃の近くから液体を噴射する。削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15aに、所定の深度まで連結用ケーシング15bを順次連結したり、削孔後に切り離すときには、図8に示す高所作業車が使用される。この高所作業車は、無端帯車のベースマシン23にブーム24とガイド柱25を設けて、削孔ケーシング15をガイド柱25に沿って掘進するもので、削孔ケーシング15の上端部に掘進機26が取り付けられる。
(d)削孔ケーシング15で埋設杭11下端部まで引き抜き穴21を削孔したら、削孔ケーシング15を地上まで引き抜く。このとき、噴射ノズル17からの泥水で引き抜き穴21の孔壁の崩壊を防止する。
(e)引き抜かれた削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15a部分に引き抜きワイヤ18が引き掛けられる。
(f)再度削孔ケーシング15を引き抜き穴21に挿入し、引き抜きワイヤ18の先端の玉掛け部19を埋設杭11の途中にセットし、削孔ケーシング15だけを引き抜き穴21から引き抜く。
(g)埋設杭11を、玉掛けした引き抜きワイヤ18により前記ベースマシン23で引き抜く。地盤10には、引き抜いた跡に空洞20が形成される。
(h)空洞20にバックホウ12にて埋め戻し砂22を投入して埋め戻しを行う。
(i)埋め戻し後、表層ケーシング14を撤去して埋設杭11の引き抜きを完了する。
以上のような埋設杭11の引き抜く工法において、地盤10を泥水状態にするため、大量の泥水やベントナイトの懸濁水などの削孔水を使用すると、大量の削孔水を送り込むための設備が必要になるとともに、埋め戻した時にセメントなどの固化剤が希釈化されて地盤の強度が低下するおそれがあるので、代わりに発砲水を噴射するという工法が提案されている(特許文献1)。
また、埋設杭11の外周に削孔ケーシング15で引き抜き穴21を削孔する際に、削孔ケーシング15の外周に螺旋羽根を設けてこの削孔ケーシング15を正回転しながら埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔し、この引き抜き穴21が埋設杭11の底に達したら螺旋羽根付き削孔ケーシング15を逆回転しながら引き抜く。また、削孔ケーシング15の内側には、突片を設けて削孔ケーシング15の引き上げの際に埋設杭11の泥をかき落とす、という工法が記載されている(特許文献2)。
特開2012−122197号公報 特開2007−138544号公報
図9に示した従来の工法は、地盤10に略垂直に埋設杭11が埋設された場合について説明したが、地盤10に対して埋設杭11が斜めに打ち込まれている場合もある。この場合、削孔ケーシング15を埋設杭11の傾斜角度に合わせて掘り進めるのが難しく、図9に示す従来の工法では対応できないという問題があった。従来工法において削孔ケーシング15を傾斜させて無理やり掘削しようとすると、削孔ケーシング15の先端の荷重が斜杭の側面に加わるため、斜杭を削りながら掘削していくような状態になり、斜杭を破損して引き抜きができなくなる恐れもある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、地盤10に対して斜めに打ち込まれている埋設杭を引き抜くための埋設杭の引き抜きガイド装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1は、掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなる削孔ケーシングを回転させて斜杭の周りを掘削して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に斜杭を引き抜く引抜工法において用いられる斜杭引抜補助装置であって、前記削孔ケーシングの直径よりも内径が大きく内部に削孔ケーシングを通過させて保持する円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回動自在に保持するガイドホルダと、前記回転ドラム及びガイドホルダを固定して保持する補助装置フレームと、前記回転ドラム及びガイドホルダを補助装置フレームに所望の傾斜角度で設置するための角度調整機構とを設けたことを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
本発明の請求項2は、請求項1に加えて、前記角度調整機構は、前記ガイドホルダ30の右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所に固定部を設け、ガイドホルダの傾斜角度を複数通り選択可能とするために前記補助装置フレームに前記固定部を固定する固定金具を複数通りの組合せで形成したことで角度調整可能としたことを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
本発明の請求項3は、請求項1に加えて、前記角度調整機構は、前記ガイドホルダの右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所にスライドピンを設け、L字形状の棒材からなりその内側の一面が前記スライドピンが摺動するスライダ面となり、下端部には4面が塞がれて形成された前記スライドピンを保持する保持用凹部が形成してあるガイドホルダ誘導保持具を設け、このガイドホルダ誘導保持具を前記補助装置フレームに対して任意の角度で固定することで角度調整可能としたことを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
本発明の請求項4は、請求項1乃至3に加えて、前記回転ドラムは、円筒の端部にテーパー面を形成したことを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
本発明の請求項5は、請求項1乃至4に加えて、前記ガイドホルダは、回転ドラムの側面を保持し、かつ、回転ドラムを回転可能とするための側面ローラーを内側に具備してなることを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
本発明の請求項6は、請求項1乃至5に加えて、前記回転ドラムの円筒の側周面には、鍔状に張り出した張り出しフランジを形成し、前記ガイドホルダには、前記回転ドラムのフランジ部分を支えて保持し、かつ、フランジとの間で回転して抵抗を軽減するフランジ受けローラーを形成したことを特徴とする斜杭引抜補助装置である。
請求項1記載の発明によれば、前記削孔ケーシングの直径よりも内径が大きく内部に削孔ケーシングを通過させて保持する円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回動自在に保持するガイドホルダと、前記回転ドラム及びガイドホルダを固定して保持する補助装置フレームと、前記回転ドラム及びガイドホルダを補助装置フレームに所望の傾斜角度で設置するための角度調整機構とを設けたので、斜杭の傾斜角度に合わせて前記回転ドラム及びガイドホルダを傾斜させて補助装置フレームに設置し、この状態で削孔ケーシングを回転ドラムの内側を通過させて掘削することで、斜杭の傾斜に沿って容易に掘削を行うことが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、前記角度調整機構は、前記ガイドホルダ30の右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所に固定部を設け、ガイドホルダの傾斜角度を複数通り選択可能とするために前記補助装置フレームに前記固定部を固定する固定金具を複数通りの組合せで形成したことで角度調整可能としたので、斜杭の傾斜角度に合わせて前記回転ドラム及びガイドホルダを傾斜させて設置することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、前記角度調整機構は、前記ガイドホルダの右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所にスライドピンを設け、L字形状の棒材からなりその内側の一面が前記スライドピンが摺動するスライダ面となり、下端部には4面が塞がれて形成された前記スライドピンを保持する保持用凹部が形成してあるガイドホルダ誘導保持具を設け、このガイドホルダ誘導保持具を前記補助装置フレームに対して任意の角度で固定することで角度調整可能としたので、斜杭の傾斜角度に合わせて前記回転ドラム及びガイドホルダを傾斜させて設置することが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、前記回転ドラムは、円筒の端部にテーパー面を形成したので、前記削孔ケーシングの挿抜時に引っ掛かりが軽減され作業性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、前記ガイドホルダは、回転ドラムの側面を保持し、かつ、回転ドラムを回転可能とするための側面ローラーを内側に具備したので、
請求項6記載の発明によれば、前記回転ドラムの円筒の側周面には、鍔状に張り出した張り出しフランジを形成し、前記ガイドホルダには、前記回転ドラムのフランジ部分を支えて保持し、かつ、フランジとの間で回転して抵抗を軽減するフランジ受けローラーを形成したので、
本発明による斜杭引抜補助装置28を使用する場合の全体構成を表した模式図である。 斜杭引抜補助装置28における回転ドラム29の構成を表した平面図及び正面図である。 斜杭引抜補助装置28におけるガイドホルダ30の構成を表した正面図及び平面図である。 本発明による斜杭引抜補助装置28の使用手順を表した説明図である。 本発明の実施例2における補助装置フレーム31の構成を表した(a)平面図、(b)正面図、及び、(c)A−A’断面図である。 ガイドホルダ誘導保持具43の構成を表した斜視図である。 本発明の実施例2における回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に設置する手順を表した説明図である。 高所作業車を使用した従来の埋設杭の引抜工法の様子を表した模式図である。 従来の埋設杭の引抜工法の手順を説明した模式図である。
本発明による斜杭引抜補助装置は、掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなる削孔ケーシングを回転させて斜杭の周りを掘削して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に斜杭を引き抜く引抜工法において用いられる斜杭引抜補助装置であって、前記削孔ケーシングの直径よりも内径が大きく内部に削孔ケーシングを通過させて保持する円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回動自在に保持するガイドホルダと、前記回転ドラム及びガイドホルダを固定して保持する補助装置フレームと、前記回転ドラム及びガイドホルダを補助装置フレームに所望の傾斜角度で設置するための角度調整機構とを設けたことを特徴とするものである。以下、詳細に説明を行う。
本発明による実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すのは、本発明による斜杭引抜補助装置28を使用する場合の全体構成を表した模式図である。この図1において、27は高所作業車である。この高所作業車27は、無端帯車のベースマシン23に油圧式の伸縮機構からなるブーム24とガイドリーダ25を設けて、削孔ケーシング15をガイドリーダ25に沿って掘進するもので、削孔ケーシング15の上端部に削孔ケーシング15を回転させるための駆動モータとしての掘進機26が取り付けられる。本発明による斜杭引抜補助装置28は、削孔ケーシング15によって掘削する地盤の上部に設置して地盤に対して斜めに掘削を行うことを補助するための装置であり、以下、詳細に説明を行う。
前記斜杭引抜補助装置28は、削孔ケーシング15が内部を通り削孔ケーシング15の掘削方向をアシストする回転ドラム29と、この回転ドラム29を回動自在に保持するガイドホルダ30と、回転ドラム29及びガイドホルダ30を所望の傾斜角度で固定して保持する補助装置フレーム31とで構成されている。
図2に示すのは、斜杭引抜補助装置28における回転ドラム29の構成を表した平面図及び正面図である。この回転ドラム29は、概略円筒形状で構成されており、その内径は、前記削孔ケーシング15の外形よりも大きいものが選択される。この回転ドラム29の円筒の端部は、前記削孔ケーシング15の挿抜時に引っ掛かりのないようにテーパー面32a、32bがそれぞれ形成されている。また、円筒の側周面には、鍔状に張り出した張り出しフランジ33a、33bが形成されている。本実施例においては、上端側と下端側にそれぞれ一か所ずつ張り出しフランジ33a、33bが形成されている。
図3に示すのは、斜杭引抜補助装置28におけるガイドホルダ30の構成を表した正面図及び平面図である。このガイドホルダ30は、正面、上面、底面が開口した平面視コの字状の箱体であり、この開口部分に前記回転ドラム29を保持するホルダとして機能する。ガイドホルダ30の内側には、回転ドラム29を保持し、かつ、回転ドラム29が回転可能とするために、側面ローラー34a、34bが設けてある。背面板側に設けられた4つの側面ローラー34aは固定されているが、側面ローラー34bはばねの弾性力等の力で回転ドラム29の中心方向に付勢されている。これにより、回転ドラム29の外径サイズが変わっても適切に保持することが可能となる。また、回転ドラム29のフランジ33a、33b部分を支えて保持するために、フランジ受けローラー35a、35bが設けてある。このフランジ受けローラー35a、35bは、ローラーが回転することで回転ドラム29との間で抵抗を生じさせることなく荷重を支える機能を有する。さらに、ガイドホルダ30の側面部分には、このガイドホルダ30を後述する補助装置フレーム31に傾斜させて固定するための固定部36a、36bが、右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所設けられている。
前記補助装置フレーム31は、図4(a)に示すように、回転ドラム29及びガイドホルダ30を固定する下部のスペースと作業員が作業するための上部のスペースとが設けられている。ガイドホルダ30の固定部36aを固定する上部固定金具37と、固定部36bを固定する複数の下部固定金具38a〜38cが設けられている。下部固定金具38a〜38cは、ガイドホルダ30を傾斜させる角度を複数通り選択可能とするために複数個所に形成してある。本実施例では説明の都合上、3つの下部固定金具38a〜38cのみで説明したが、細かく角度調整可能なように設計段階で適宜個数を調整して設置することが可能である。上部のスペースには作業員が作業するための足場39が設けてあり、また、ガイドリーダ25を固定するためのガイドリーダ位置決め受け台40が設けられている。
図4に示すのは、本発明による斜杭引抜補助装置28の使用手順を表した説明図である。先ず、図4(a)に示すように、地盤10に斜杭41が埋まっている場所に斜杭引抜補助装置28を設置する。斜杭引抜補助装置28においてガイドホルダ30は、初期位置としては傾斜させずに下部固定金具38aの位置に固定して設置してある。次に、図4(b)に示すように、斜杭41の傾斜角度に合わせてガイドホルダ30を傾斜させる。このとき、斜杭41の傾斜角度が概ね15度であると判断した場合には、角度が15度である下部固定金具38bの位置に固定する。
ガイドホルダ30を傾斜させて固定した後は、図4(c)に示すように、削孔ケーシング15及びガイドリーダ25を補助装置フレーム31の上部スペースに設置する。削孔ケーシング15は、足場39に設けられた削孔ケーシング仮受台42の上に仮置きする。ガイドリーダ25は、ガイドリーダ位置決め受け台40の位置に設置する。最後に、図4(d)に示すように、高所作業車27のブーム24を縮める等して、削孔ケーシング15及びガイドリーダ25を斜杭41の傾斜角度に合わせて傾斜させる。削孔ケーシング15及びガイドリーダ25の傾斜角度が斜杭41の傾斜角度と一致したら、掘進機16を駆動させて削孔ケーシング15を徐々に移動させて斜杭41の掘削を開始する。
以上のように、本発明の斜杭引抜補助装置28によれば、回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に対して斜杭41の傾斜角度と同じだけ傾斜させて固定し、その傾斜した回転ドラム29に内部を削孔ケーシング15が通過した状態で斜杭41の掘削を行うようにすることで、回転ドラム29の内周面に削孔ケーシング15が沿うようにして方向性が誘導されるので、斜杭41の掘削を容易に行うことが可能となる。また、削孔ケーシング15の荷重を回転ドラム29で支えるようになるので、斜杭41に削孔ケーシング15の荷重が直接加わることがないので、斜杭41を削ってしまって破損することがなくなる。
前記実施例1においては、回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に傾斜させて固定する際には、ガイドホルダ30に設けられた固定部36bを下部固定金具38a〜38cの何れかに固定する手法を採用していたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図5に示すのは、本発明の実施例2における補助装置フレーム31の構成を表した(a)平面図、(b)正面図、及び、(c)A−A’断面図である。この実施例2における補助装置フレーム31は、ガイドホルダ30を滑らせて設置位置まで誘導しかつ保持するためのガイドホルダ誘導保持具43を設けたことを特徴とするものである。
図6に示すのは、ガイドホルダ誘導保持具43の構成を表した斜視図である。このガイドホルダ誘導保持具43はL字形状の棒材からなり、その内側の一面がスライダ面44となっている。上端部には補助装置フレーム31に対して固定するための固定用孔45が形成してあり、下端部には4面が塞がれて形成された保持用凹部46が形成してある。保持用凹部46の両端には、補助装置フレーム31に対して固定するための固定部47が形成してある。図5に示すように、補助装置フレーム31に対してガイドホルダ誘導保持具43を所定角度傾斜させて固定する。補助装置フレーム31には、一定の角度毎に固定用のねじ穴を形成しておき、上端部を固定用孔45部分で固定したガイドホルダ誘導保持具43を所望の角度まで持ち上げて傾斜させた状態で固定部47部分で所望の角度に対応したねじ穴に対してボルト等でねじ止めして固定する。
なお、ガイドホルダ誘導保持具43の固定方法として固定部47部分におけるねじ止めの方法を用いて説明を行ったが、これは一例に過ぎず、他の方法であってもよい。例えば、ガイドホルダ誘導保持具43の固定用孔45部分で上部を回転可能な状態で固定した後に、下部の保持用凹部46部分をワイヤによって牽引して所望の角度まで持ち上げて、傾斜させた状態でワイヤによって固定するようにしてもよいし、また、下部の保持用凹部46部分を油圧式ジャッキ等を用いて前方から引き上げ若しくは後方から押し上げて所望の角度まで持ち上げて固定するようにしてもよい。
ガイドホルダ30の上部の両側面には、ガイドホルダ誘導保持具43のスライダ面44に乗って摺動するスライドピン48aが形成されている。ガイドホルダ30の下部の両側面には、ガイドホルダ誘導保持具43のスライダ面44に乗って摺動し最終的に保持用凹部46の内側に保持されるスライドピン48bが形成されている。
図7に示すのは、本発明の実施例2における回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に設置する手順を表した説明図である。先ず、引き抜きたい斜杭41が埋まっている場所に補助装置フレーム31を設置する。補助装置フレーム31は、設置場所を決めてからその場所で組み立ててもよいし、別な場所で組み立てたものをクレーン等で移動させて運んできてもよい。この時の位置決めは、ガイドホルダ誘導保持具43の下端と斜杭41の先端位置の距離を合わせることで決定する。
次に、図7(a)に示すように、回転ドラム29及びガイドホルダ30をクレーンで吊った状態で補助装置フレーム31の背面側をガイドホルダ誘導保持具43側に向けた状態で下ろしていく。すると、ガイドホルダ30に形成されたスライドピン48bがガイドホルダ誘導保持具43のスライダ面44に接触する。スライダ面44の下端には保持用凹部46が形成してあるので、スライダ面44上をスライドピン48bを摺動させながら降下させていけば、ガイドホルダ30のスライドピン48bが保持用凹部46に保持されて位置決めが完了する。このように、スライダ面44を摺動させる構成とすることで、クレーンで吊った状態でガイドホルダ30を降下させる場合に多少位置がずれてもスライダ面44で誘導されるため、容易に最終的な位置決めが可能となる。
ガイドホルダ30のスライドピン48bが保持用凹部46に保持されると、ガイドホルダ30の上部の両側面に形成したスライドピン48aもスライダ面44に乗って荷重を受けるため、図7(b)に示すように、回転ドラム29及びガイドホルダ30をガイドホルダ誘導保持具43の傾斜角度に保持することができる。
なお、保持用凹部46はガイドホルダ誘導保持具43の下端にのみ設けたが、これに限定されるものではなく、ガイドホルダ30の上側の両側面に設けられたスライドピン48aが保持される保持用凹部も併せて設けるようにしてもよい。このように上側のスライドピン48a部分にも保持用凹部を設けることで、ガイドホルダ誘導保持具43に対してガイドホルダ30を安定的に固定することが可能となる。
以上のように、実施例2による斜杭引抜補助装置28を用いた場合においても、回転ドラム29及びガイドホルダ30を補助装置フレーム31に対して斜杭41の傾斜角度と同じだけ傾斜させて固定し、その傾斜した回転ドラム29に内部を削孔ケーシング15が通過した状態で斜杭41の掘削を行うようにすることで、回転ドラム29の内周面に削孔ケーシング15が沿うようにして方向性が誘導されるので、斜杭41の掘削を容易に行うことが可能となる。また、削孔ケーシング15の荷重を回転ドラム29で支えるようになるので、斜杭41に削孔ケーシング15の荷重が直接加わることがないので、斜杭41を削ってしまって破損することがなくなる。
10…地盤、11…埋設杭、12…バックホウ、13…穴、14…表層ケーシング、15…削孔ケーシング、15a…掘削用ケーシング、15b…連結用ケーシング、16…掘削ビット、17…噴射ノズル、18…引き抜きワイヤ、19…玉掛け部、20…空洞、21…引き抜き穴、22…埋め戻し砂、23…ベースマシン、24…ブーム、25…ガイドリーダ、26…掘進機、27…高所作業車、28…斜杭引抜補助装置、29…回転ドラム、30…ガイドホルダ、31…補助装置フレーム、32a、32b…テーパー面、33…張り出しフランジ、34a、34b…側面ローラー、35a、35b…フランジ受けローラー、36a、36b…固定部、37…上部固定金具、38a〜38c…下部固定金具、39…足場、40…ガイドリーダ位置決め受け台、41…斜杭、42…削孔ケーシング仮受台、43…ガイドホルダ誘導保持具、44…スライダ面、45…固定用孔、46…保持用凹部、47…固定部、48a、48b…スライドピン。

Claims (6)

  1. 掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなる削孔ケーシングを回転させて斜杭の周りを掘削して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に斜杭を引き抜く引抜工法において用いられる斜杭引抜補助装置であって、前記削孔ケーシングの直径よりも内径が大きく内部に削孔ケーシングを通過させて保持する円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回動自在に保持するガイドホルダと、前記回転ドラム及びガイドホルダを固定して保持する補助装置フレームと、前記回転ドラム及びガイドホルダを補助装置フレームに所望の傾斜角度で設置するための角度調整機構とを設けたことを特徴とする斜杭引抜補助装置。
  2. 前記角度調整機構は、前記ガイドホルダ30の右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所に固定部を設け、ガイドホルダの傾斜角度を複数通り選択可能とするために前記補助装置フレームに前記固定部を固定する固定金具を複数通りの組合せで形成したことで角度調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の斜杭引抜補助装置。
  3. 前記角度調整機構は、前記ガイドホルダの右側面と左側面のそれぞれ上下に1箇所ずつ計4箇所にスライドピンを設け、L字形状の棒材からなりその内側の一面が前記スライドピンが摺動するスライダ面となり、下端部には4面が塞がれて形成された前記スライドピンを保持する保持用凹部が形成してあるガイドホルダ誘導保持具を設け、このガイドホルダ誘導保持具を前記補助装置フレームに対して任意の角度で固定することで角度調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の斜杭引抜補助装置。
  4. 前記回転ドラムは、円筒の端部にテーパー面を形成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の斜杭引抜補助装置。
  5. 前記ガイドホルダは、回転ドラムの側面を保持し、かつ、回転ドラムを回転可能とするための側面ローラーを内側に具備してなることを特徴とする請求項1乃至4記載の斜杭引抜補助装置。
  6. 前記回転ドラムの円筒の側周面には、鍔状に張り出した張り出しフランジを形成し、前記ガイドホルダには、前記回転ドラムのフランジ部分を支えて保持し、かつ、フランジとの間で回転して抵抗を軽減するフランジ受けローラーを形成したことを特徴とする請求項1乃至5記載の斜杭引抜補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107882033A (zh) * 2018-01-08 2018-04-06 贾羽威 一种可多次拔桩装置
CN114045820A (zh) * 2021-11-24 2022-02-15 中冶建工集团有限公司 一种防止灌注桩坍孔的支护方法

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