JP5745207B2 - セパレータ及び燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータ及びそのセパレータを用いた燃料電池に関する。
従来から、水素を含有するアノードガスと酸素を含有するカソードガスを反応ガスとして、電気化学反応によって化学エネルギを直接電気エネルギに変換する燃料電池が知られている。このような燃料電池は、電解質の違いにより種々のタイプのものに分類されるが、その一つとして固体高分子電解質膜を用いる燃料電池がある。
特許文献1には、固体高分子電解質膜の両側にアノード電極及びカソード電極を配置した膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;以下「MEA」という。)と、MEAの両側に配置されるセパレータとを備えた燃料電池単セルを、複数積層して構成される燃料電池スタックが開示されている。
特開2005−116404号公報
特許文献1のような燃料電池スタックでは、MEAやセパレータ等の各部品を接着剤によって接着することで、各部材間におけるシール性を確保する。しかしながら、接着剤は各部材の外縁や反応ガス及び冷却水を流すマニホールドの周囲に配置されるため、部材積層時において接着剤が各部材の外側やマニホールド内にはみ出すおそれがある。このように接着剤がはみ出すと、シール性能が低下したり、部材積層時等に使用される治具に付着して燃料電池スタックの生産効率が悪化したりするという問題がある。
そこで、本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、シール性能を確保するとともに、生産効率の悪化を抑制できるセパレータ及び燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明は、燃料電池スタックを構成する燃料電池のセパレータであって、反応ガスや冷却水を流すマニホールドの周囲のマニホールド外縁に位置し、隣接する隣接セパレータと接着剤を介して接合するマニホールド接合部と、マニホールド接合部から内側に向かって隣接セパレータから離れるように屈曲形成され、隣接セパレータとの間に接着剤溜り部を画成するマニホールド開口端と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、セパレータ間に接着剤溜り部を画成するので、燃料電池スタック製造におけるセパレータ間からの接着剤のはみ出しを抑制することができる。したがって、燃料電池スタックの生産効率の悪化やセパレータ間のシール性能の低下を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における燃料電池スタック100の概略構成を示す分解図である。
図1(A)に示すように、車両用の燃料電池スタック100は、固体高分子電解質型の燃料電池である単セル10を複数積層して構成される。単セル10は、MEA20の一方の面にアノードセパレータ30が、他方の面にカソードセパレータ40が配置される構造である。
MEA20は、図1(B)に示すように、電解質膜の一方の面にアノード電極を配置し、他方の面にカソード電極を配置した積層体21と、積層体21の外周端部に形成される樹脂枠22とを備える。
MEA20の電解質膜は、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜である。アノード電極は、電解質膜の側から順に、白金等の合金からなる電極触媒層と、フッ素樹脂等からなる撥水層と、カーボンクロス等からなるガス拡散層とが配置されて構成される。カソード電極も、アノード電極と同様に、電解質膜の側から順に、電極触媒層と、撥水層と、ガス拡散層とが配置されて構成される。
MEA20の樹脂枠22は、合成樹脂等からなる枠体であって、積層体21の外周端部に一体形成される。樹脂枠22はMEA自体の機械的強度を増加させ、MEA20のハンドリング性を向上させる。
MEA20の一端側(図中左側)の樹脂枠22には、上から順に、アノードガス供給マニホールド51A、冷却水供給マニホールド52A、カソードガス供給マニホールド53Aが形成される。また、MEA20の他端側(図中右側)の樹脂枠22には、上から順に、アノードガス排出マニホールド51B、冷却水排出マニホールド52B、カソードガス排出マニホールド53Bが形成される。
アノードセパレータ30は、図1(C)に示すように金属等の導電性材料で形成された板状部材である。アノードセパレータ30は、MEA側の面にアノードガスを流すアノードガス流路31を形成し、MEA側とは反対側の面に冷却水を流す冷却水流路32を形成する。
アノードセパレータ30の一端側には、上から順にアノードガス供給マニホールド51A、冷却水供給マニホールド52A、カソードガス供給マニホールド53Aが形成される。また、アノードセパレータ30の他端側には、上から順にアノードガス排出マニホールド51B、冷却水排出マニホールド52B、カソードガス排出マニホールド53Bが形成される。
アノードガス供給マニホールド51Aから供給されたアノードガスは、アノードガス流路31を通って、アノードガス排出マニホールド51Bに流出する。冷却水供給マニホールド52Aから供給された冷却水は、冷却水流路32を通って、冷却水排出マニホールド52Bに流出する。
カソードセパレータ40は、図1(D)に示すように金属等の導電性材料で形成された板状部材である。カソードセパレータ40は、MEA側の面にカソードガスを流すカソードガス流路41を形成し、MEA側とは反対側の面に冷却水を流す冷却水流路42を形成する。
カソードセパレータ40の一端側には、上から順にアノードガス供給マニホールド51A、冷却水供給マニホールド52A、カソードガス供給マニホールド53Aが形成される。また、カソードセパレータ40の他端側には、上から順にアノードガス排出マニホールド51B、冷却水排出マニホールド52B、カソードガス排出マニホールド53Bが形成される。
カソードガス供給マニホールド53Aから供給されたカソードガスは、カソードガス流路41を通って、カソードガス排出マニホールド53Bに流出する。冷却水供給マニホールド52Aから供給された冷却水は、冷却水流路42を通って、冷却水排出マニホールド52Bに流出する。
MEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40が積層されて燃料電池スタック100となった時に、各マニホールド51A〜53A、51B〜53Bはそれぞれアノードガス、冷却水、カソードガスを積層方向に流す通路として機能する。
次に、図2を参照して、燃料電池スタック100の製造について説明する。
燃料電池スタック製造では接着剤塗布工程において、MEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40に接着剤62を塗布する。接着剤62は、各部材同士を接着するとともに各部材間をシールするシール材として機能する。
図2(A)は、アノードセパレータ30の上面に接着剤62を塗布する場合を例示したものである。
図2(A)に示すように、接着剤塗布ノズル61が、水平に配置されたアノードセパレータ30の上面に接着剤62を塗布する。アノードセパレータ30においては、接着剤62は、セパレータ外縁や、冷却水供給マニホールド52A、冷却水排出マニホールド52B、カソードガス供給マニホールド53A及びカソードガス排出マニホールド53Bの周囲に塗布される。
接着剤62が塗布されたMEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40は、図2(B)に示す積層工程において積層される。
図2(B)に示すように、運搬装置63がMEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40をベースプレート66の上側に運搬する。運搬装置63は、アノードセパレータ30の上にMEA20を配置し、MEA20の上にカソードセパレータ40を配置し、カソードセパレータ40の上にアノードセパレータ30を配置して、単セル10が複数積層されるように各部材20、30、40を交互に積層する。MEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40は、積層棚としての爪部64Aを有する積層バー64を介して各部材間に所定の隙間を確保しつつ積層される。
各部材積層後、図2(C)に示す位置決め工程において、MEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40は、水平方向に位置決めされる。
位置決め工程では、位置決めバー65が、アノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52B内に挿通される。アノードガス供給マニホールド側の位置決めバー65を基準バーとして固定し、冷却水排出マニホールド側の位置決めバー65を水平方向に移動させることで、各部材20、30、40の水平方向における位置決めを行う。そして、位置決めバー65を挿通した状態で押圧工程に移る。
図2(D)に示す押圧工程では、運搬装置63によって積層されたMEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40を積層方向に押圧する。このとき積層バー64は運搬装置63の押圧に応じて下側に移動するとともに外側にも移動するので、所定の隙間を有して積層されていた各部材20、30、40が接着剤62を介して接着される。これにより、単セル10が複数積層された燃料電池スタック100が製造される。
本実施形態においては、一度に複数の単セル10を形成すると同時に隣接する単セル同士を接合して燃料電池スタック100を製造するので、燃料電池スタック100の生産効率を高めることができる。
ところで、燃料電池スタック製造において、接着剤62は、MEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40の外縁やマニホールド周囲に塗布されるため、積層部材の押圧時に各部材20、30、40の外側やマニホールド内にはみ出すおそれがある。このように接着剤62がはみ出すと、燃料電池スタック製造に使用される積層バー64や位置決めバー65に付着し、それらの作動を阻害して、燃料電池スタック100の生産効率を悪化させたり、各部材間のシール性能を低下させたりするという問題がある。
そこで、本実施形態では上記問題を解決するため、隣接するアノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間であって、図3(A)の破線Bに示すセパレータ外縁や、一点鎖線Cに示す位置決めに使用される冷却水排出マニホールド52Bのマニホールド外縁に、接着剤溜り部を形成する。
なお、図3(A)においては図示されていないが、アノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間であって、アノードガス供給マニホールド51Aのマニホールド周囲にも接着剤溜り部が形成される。
図3(B)及び図3(C)を参照して、接着剤溜り部70について説明する。図3(B)は、図3(A)のB−B断面であって、燃料電池スタック100の積層方向の一部断面図である。また、図3(C)は、図3(A)のC−C断面であって、燃料電池スタック100の積層方向の一部断面図である。
図3(B)に示すように、カソードセパレータ40は、セパレータ外縁に塗布される接着剤62を介してアノードセパレータ30と接着するセパレータ外縁位置P1よりも外側のセパレータ端部43が、接着されるアノードセパレータ30から離れるように屈曲形成される。カソードセパレータ40のセパレータ端部43と、隣接するアノードセパレータ30とによって形成される空間が、接着剤溜り部70となる。
アノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間でセパレータ外縁に塗布された接着剤62は、押圧工程での押圧時にセパレータ外縁位置P1から外側に向かって流れるが、接着剤溜り部70に蓄えられるので、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40の外側にはみ出ることがない。
なお、カソードセパレータ40のセパレータ端部43を屈曲形成したが、アノードセパレータ30のセパレータ端部を隣接するカソードセパレータ40から離れるように屈曲形成してもよく、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40のセパレータ端部をともに屈曲形成するようにしてもよい。
一方、アノードセパレータ30は、図3(C)に示すように、冷却水排出マニホールド52B周囲に塗布される接着剤62を介してカソードセパレータ40と接着するマニホールド外縁位置P2よりも内側の開口端部34が、隣接するカソードセパレータ40から離れるように屈曲形成される。また、アノードセパレータ30は、アノードガス供給マニホールド51Aの開口端部34についても、隣接するカソードセパレータ40から離れるように屈曲形成される。
アノードセパレータ30の開口端部34と、隣接するカソードセパレータ40とによって形成される空間が、接着剤溜り部70となる。
アノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間においてアノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bのマニホールド周囲に塗布された接着剤62は、押圧工程での押圧時にマニホールド外縁位置P2から内側に向かって流れるが、接着剤溜り部70に蓄えられるので、マニホールド内にはみ出ることがない。
なお、アノードセパレータ30ではアノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bの開口端部34を屈曲形成したが、カソードセパレータ40のアノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bの開口端部を屈曲形成してもよく、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40の開口端部をともに屈曲形成するようにしてもよい。
以上により、第1実施形態では下記の効果を得ることができる。
カソードセパレータ40のセパレータ端部43を屈曲形成し、アノードセパレータ30のアノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bの開口端部34を屈曲形成して、隣接するアノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間に接着剤溜り部70を形成するので、燃料電池スタック製造において、アノードセパレータ30とカソードセパレータ40との間からの接着剤62のはみ出しを抑制できる。これにより、燃料電池スタック100の生産効率の悪化やセパレータ間のシール性能の低下を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態における燃料電池スタック製造の位置決め工程では、アノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bを利用して位置決めを行うようにしたが、これに限られるものではない。つまり、図4に示すように、セパレータ隅部側に設けられた4つのアノードガス供給マニホールド51A、アノードガス排出マニホールド51B、カソードガス供給マニホールド53A及びカソードガス排出マニホールド53Bを利用して位置決めを行い、位置決め精度を向上させるようにしてもよい。この場合には、アノードセパレータ30はアノードガス供給マニホールド51A、アノードガス排出マニホールド51B、カソードガス供給マニホールド53A及びカソードガス排出マニホールド53Bの開口端部34を屈曲形成して、隣接するカソードセパレータ40との間で接着剤溜り部70を画成すればよい。
(第2実施形態)
第2実施形態における燃料電池スタック100は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、アノードセパレータ30、カソードセパレータ40及びMEA20の構成において一部相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図5は、第2実施形態における燃料電池スタック100の積層方向の一部断面図であって、図3(B)に置き換わるものである。
第2実施形態では、アノードセパレータ30もカソードセパレータ40と同様に、セパレータ外縁位置P1よりも外側のセパレータ端部33が、接着されるカソードセパレータ40から離れるように屈曲形成される。このように屈曲形成されたアノードセパレータ30のセパレータ端部33とカソードセパレータ40のセパレータ端部43とによって、接着剤溜り部70がセパレータ外周に亘って画成される。
アノードセパレータ30は、接着剤62を介してMEA20の樹脂枠22と接合する位置に、MEA側に突出する突出部35を形成する。
また、カソードセパレータ40は、接着剤62を介してMEA20の樹脂枠22と接合する位置であって、アノードセパレータ30の突出部35と対応する位置に、隣接するMEA20側に突出する突出部45を形成する。
アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40において、突出部35、45の積層方向の突出高さH1、H2は、接着剤溜り部70における屈曲高さH3、H4よりも高くなるように設定される。
アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40の突出部35、45は図5のようにセパレータ外縁位置P1に沿って形成されるが、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40とMEA20の樹脂枠22とが接合する位置であって、アノードガス供給マニホールド51A及び冷却水排出マニホールド52Bのマニホールド外縁位置P2に沿っても形成される。
一方、MEA20の樹脂枠22のMEA外周端には、MEA外周端側ほど樹脂枠22の積層方向厚さが薄くなるように、アノードセパレータ側にアノード側傾斜部22Aが形成され、カソードセパレータ側にカソード側傾斜部22Bが形成される。そのため、樹脂枠22のMEA外周端とアノードセパレータ30及びカソードセパレータ40のセパレータ端との間の隙間d1、d2が第1実施形態よりも大きくなる。
以上により、第2実施形態では下記の効果を得ることができる。
アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40に突出部35、45が形成され、突出部35、43の突出高さH1、H2が屈曲高さH3、H4よりも高く設定されるので、突出部35、45とMEA20の樹脂枠22との間の接着剤62が、押圧工程での押圧時にMEA20と各セパレータ30、40との間から外側やマニホールド内にはみ出すことを抑制できる。これにより、燃料電池スタック100の生産効率の悪化やセパレータ間のシール性能の低下を抑制することが可能となる。
また、MEA20の樹脂枠22のMEA外周端にはアノード側傾斜部22A及びカソード側傾斜部22Bを形成するので、MEA外周端とセパレータ端との間の隙間d1、d2を第1実施形態よりも大きくすることができる。MEA外周端とセパレータ端との隙間が大きくなると、積層バー64の爪部64Aの出入りが容易になるので、押圧工程での積層バー64の移動がスムーズとなり、燃料電池スタック100の生産効率が向上する。
なお、第2実施形態では、MEA20の樹脂枠22のMEA外周端にアノード側傾斜部22A及びカソード側傾斜部22Bを形成するようにしたが、アノード側傾斜部22A及びカソード側傾斜部22Bのいずれか一方のみを形成するようにしてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態における燃料電池スタック100は、第2実施形態とほぼ同様の構成であるが、MEA20の構成において一部相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図6は、第3実施形態における燃料電池スタック100の積層方向の一部断面図であって、図5に置き換わるものである。
図6に示すように、MEA20の樹脂枠22には、隣接するアノードセパレータ30に向かって突出する突起22Cが形成される。突起22Cは、アノードセパレータ30とカソードセパレータ40とが接着剤62を介して接合する位置と対応する位置に設けられ、例えばセパレータ外縁位置P1やマニホールド外縁位置P2に沿って形成される。突起22Cは、押圧工程での押圧時にアノードセパレータ30に当接するように構成される。
以上により、第3実施形態では下記の効果を得ることができる。
MEA20の樹脂枠22に突起22Cを形成するので、押圧工程の押圧時に突起22Cによってアノードセパレータ30とカソードセパレータ40との接合位置を押圧することができ、セパレータ同士の接着性を高めることができる。これによりアノードセパレータ30とカソードセパレータ40との接合体の厚みをより均一にすることができ、セパレータ接合体の厚み精度を向上させることが可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態における燃料電池スタック100は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、燃料電池スタック製造の仕方において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
第1実施形態では積層された複数のMEA20、アノードセパレータ30及びカソードセパレータ40を一度に押圧して燃料電池スタック100を製造したが、第4実施形態では各部材を積層するたびに押圧して燃料電池スタック100を製造する。
図7(A)〜図7(E)は、第4実施形態における燃料電池スタック100の製造について説明する図である。
図7(A)に示すように、第4実施形態における燃料電池スタック製造では、各部材毎に接着剤塗布工程、積層工程、押圧工程、位置決め工程、部材固定工程を繰り返して、燃料電池スタック100を製造する。
図7(B)〜図7(E)を参照して、各工程について説明する。図7(B)〜図7(E)はアノードセパレータ30の上にMEA20を積層する場合を例示したものである。
接着材塗布工程については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図7(B)に示すように、アノードセパレータ30は積層バー64によってベースプレート上に固定される。積層バー64は、小径部64Bと大径部64Cとを有する棒状部材であって、セパレータ隅部側に設けられたアノードガス供給マニホールド51A、アノードガス排出マニホールド51B、カソードガス供給マニホールド53A及びカソードガス排出マニホールド53B内に配置される。積層バー64は、大径部64Cに形成される当接面64Dを介して、アノードセパレータ30を押圧してベースプレート上に固定する。
図7(C)に示す積層工程では、運搬装置63によって、接着剤塗布後のMEA20がアノードセパレータ30の上側に積層される。MEA積層後の押圧工程では、運搬装置63がMEA20をアノードセパレータ側に押圧する。
押圧後、図7(D)に示す位置決め工程では、積層バー64は部材固定位置から各マニホールド内側に向かって移動し、アノードセパレータ30の固定状態を解く。その後、積層バー64は、積層方向上側に上昇し、小径部64Bを利用してMEA20の位置決めを行う。つまり、マニホールド内に配置された積層バー64を図7(D)の矢印に示すように移動させ、積層バー64の小径部64Bの側面を各マニホールド51A、51B、53A、53Bに当接させて、MEA20の水平方向の位置決めを行う。
その後、図7(E)の部材固定工程では、積層バー64はマニホールド内を下降し、大径部64Cの当接面64Dを介して、MEA20とアノードセパレータ30の積層部材をベースプレート上に固定する。運搬装置63は、MEA20への押圧を停止し、次に積層されるカソードセパレータ40を取りに行く。
本実施形態では、上記した図7(B)〜図7(E)の工程を繰り返すことで、燃料電池スタック100が製造される。
以上により、第4実施形態では下記の効果を得ることができる。
第4実施形態では、マニホールド内に配置された積層バー64によって位置決めを行うので、位置決めバー65を別途設ける第1実施形態よりも部品点数を削減でき、簡素な構成で燃料電池スタック100を製造することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において
種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、第2実施形態ではMEA20の樹脂枠22のMEA外周端にアノード側傾斜部22A及びカソード側傾斜部22Bを形成するようにしたが、MEA20の樹脂枠22のマニホールド外周端にアノード側傾斜部22A及びカソード側傾斜部22Bを形成するようにしてもよい。このようにMEA20を構成すれば、第4実施形態のようにマニホールド内に積層バー64を配置する場合であっても、積層バー64の大径部64Cの出入りが容易になるので、積層バー64の移動がスムーズとなり、燃料電池スタック100の生産効率が向上する。
第1実施形態における燃料電池スタックの概略構成を示す分解図である。 燃料電池スタック製造について説明する図である。 アノードセパレータ及びカソードセパレータの積層方向の一部断面図である。 位置決め工程の別態様を示す図である。 第2実施形態における燃料電池スタックの積層方向の一部断面図である。 第3実施形態における燃料電池スタックの積層方向の一部断面図である。 第4実施形態における燃料電池スタックの製造について説明する図である
符号の説明
100 燃料電池スタック
20 膜電極接合体
22 樹脂枠
22A アノード側傾斜部
22B カソード側傾斜部
22C 突起
30 アノードセパレータ
33 セパレータ端部(屈曲部)
34 開口端部(屈曲部)
35 突出部
40 カソードセパレータ
43 セパレータ端部(屈曲部)
45 突出部
51A アノードガス供給マニホールド
51B アノードガス排出マニホールド
52A 冷却水供給マニホールド
52B 冷却水排出マニホールド
53A カソードガス供給マニホールド
53B カソードガス排出マニホールド
62 接着剤
63 運搬装置
64 積層バー
65 位置決めバー
70 接着剤溜り部
1 セパレータ外縁位置(セパレータ接合部)
2 マニホールド外縁位置(セパレータ接合部)

Claims (7)

  1. 燃料電池スタックを構成する燃料電池のセパレータであって、
    反応ガスや冷却水を流すマニホールドの周囲のマニホールド外縁に位置し、隣接する隣接セパレータと接着剤を介して接合するマニホールド接合部と、
    前記マニホールド接合部から内側に向かって前記隣接セパレータから離れるように屈曲形成され、前記隣接セパレータとの間に接着剤溜り部を画成するマニホールド開口端と、
    を備えることを特徴とするセパレータ。
  2. 請求項1に記載のセパレータであって、
    セパレータ外周端よりも内側のセパレータ外縁に位置し、隣接する隣接セパレータと接着剤を介して接合するセパレータ接合部をさらに備え、
    前記セパレータ外周端は、前記セパレータ接合部から外側に向かって前記隣接セパレータから離れるように屈曲形成され、前記隣接セパレータとの間に接着剤溜り部を画成する、
    ことを特徴とするセパレータ。
  3. 請求項1又は2に記載のセパレータであって、
    前記マニホールド開口端は、複数形成される前記マニホールドのうち、燃料電池スタック製造時において位置決めのために使用される位置決め用マニホールドの周囲に形成される、
    ことを特徴とするセパレータ。
  4. 請求項3に記載のセパレータであって、
    前記位置決め用マニホールドは、セパレータ両端にそれぞれ3つずつ配置されたマニホールドのうち、両端から一つずつ選択した一対のマニホールドである、
    ことを特徴とするセパレータ。
  5. 請求項3に記載のセパレータであって、
    前記位置決め用マニホールドは、セパレータ両端にそれぞれ3つずつ配置されたマニホールドのうち、セパレータ隅部側に配置された4つのマニホールドである、
    ことを特徴とするセパレータ。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のセパレータであって、
    隣接する膜電極接合体と接着剤を介して接合するとともに、膜電極接合体側に突出形成される突出部を備え、
    前記突出部の突出高さは、前記マニホールド開口端及び前記セパレータ外周端の屈曲高さよりも高くなるように設定される、
    ことを特徴とするセパレータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のセパレータを用いた燃料電池であって、
    電解質膜を一対の電極で挟んだ積層体の外周端部に樹脂枠を一体形成した膜電極接合体の両面に前記セパレータを配置する、
    ことを特徴とする燃料電池。
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