JP5744208B2 - 巻線、巻線方法、及び車両用回転電機 - Google Patents

巻線、巻線方法、及び車両用回転電機 Download PDF

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Description

この発明は、環状に構成される巻線、その巻線の巻線方法、及びその巻線を備えた車両用回転電機に関するものである。
例えば、車両に搭載される車両用回転電機としての車両用交流発電機は、固定子に搭載された固定子巻線としての電機子巻線(以下、電機子巻線と称する)と、回転子に搭載された回転子巻線としての界磁巻線(以下、界磁巻線と称する)を備える。界磁巻線は、一対のブラシ及び一対のスリップリングを介して直流電流が供給されて界磁磁束を発生し、固定子の内部空間で回転することにより電機子巻線に交流電圧を誘起させる。界磁巻線は、例えば、複数の爪を備えた一対の回転子磁極(クローポール:claw pole)が対向する空間内に配置され、界磁巻線の外周面は、一対の回転子磁極の複数の爪により包囲される。
この種の車両用交流発電機に於いて、前述の一対の回転子磁極が対向する空間を有効に利用して一対の回転子磁極の爪の裏側にまで界磁巻線の巻線導体を巻き上げ、界磁巻線のターン数を増加させて交流発電機の高出力化を図るようにした従来の車両用交流発電機が存在する(例えば、特許文献1参照)。この従来の車両用交流発電機の界磁巻線は、界磁巻線の外周部の中央部分が山状に盛り上げられているが、このような巻線方式は、通常、山巻き方式と称される。
特許文献1に示された従来の車両用交流発電機は、一対の回転子磁極が対向する空間を有効に利用して界磁巻線を山巻き構成としているので、前述したように界磁巻線のターン数を増加させることができ、車両用交流発電機の高出力化が可能となる。
米国特許第7,202,639B2号公報
前述の山巻き方式の界磁巻線の場合、界磁巻線を構成する巻線導体の終端部は、山巻き部の頂上部に位置している。従って、巻線終了後は、山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部を、頂上部から山下りさせて界磁巻線の軸方向端部に導き、その巻線導体自身を界磁巻線の外部端子接続導体とし、若しくは予め設けられている界磁巻線の外部導体接続端子に接続する必要がある。しかしながら、山巻き部の積み重ね数が増えると山巻き部の頂上部の高さが高くなり、山巻きの頂上部に位置する巻線導体の終端部を急激に山下りさせる必要が生じる。
しかしながら、山巻き部の頂上部から巻線導体を急激に山下りさせると、山下りする巻線導体は、他の巻線導体の表面に十分に接着されず、山巻き部の頂上部から界磁巻線の外部端子接続端子までの巻線導体が界磁巻線の外周面に沿わない場合が生じ、巻線後、巻線導体の一部の遊離や巻崩れが発生し易くなる。界磁巻線の巻線導体の一部の遊離や巻き崩れが生じて界磁巻線から剥がれた巻線導体は、界磁巻線を回転子へ組付けるときに回転子磁極に接触する可能性があり、車両用交流発電機の運転時に界磁巻線が短絡状態となって電機子巻線に電圧が誘起されなくなり、車両用交流発電機の無発電故障を引き起こすことがある。
このように、従来の車両用交流発電機に於ける界磁巻線は、発電機の出力向上のために界磁巻線の山巻き部の高さを大きくすると、界磁巻線の外周部に巻線導体が沿わない部分が増えるため、山巻き部の積み重ね数を余り増やせないという課題があった。
この発明は、従来の車両用交流発電機の界磁巻線に於ける前述のような課題を解決するためになされたものであり、巻線後の巻線導体の遊離が発生しないようにした巻線、巻線方法、及びその巻線を界磁巻線として搭載した車両用回転電機を提供することを目的とするものである。
この発明による巻線は、
複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線であって、
前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、
前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、
前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部と、
を備えたことを特徴とする。
又、この発明による巻線方法は、
複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線を形成する巻線方法であって、
前記複数の巻線層を前記軸方向に対して垂直方向に積み上げる工程と、
前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部を形成する工程と、
前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向の内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部を形成する工程と、
前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向の外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部を形成する工程と、
を備えた、
ことを特徴とする。
更に、この発明による車両用回転電機は、
車両に搭載された内燃機関により駆動される車両用交流発電機であって、
軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線を界磁巻線として回転子に搭載し、
前記界磁巻線は、
前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記巻線の軸方向外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する複数の巻線層のうちの所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、
前記第1の山下り導体部から前記巻線の軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、
前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部とを備えている、
ことを特徴とする。
この発明による巻線によれば、山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部とを備えているので、山巻き部の高さを大きくしても巻線後の巻線導体の遊離が発生することがなく、巻線の山巻き部の高さを大きくして巻き数を増加させることができる。
又、この発明による巻線方法によれば、複数の巻線層を前記軸方向に対して垂直方向に積み上げる工程と、前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部を形成する工程と、前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向の内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部を形成する工程と、前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向の外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部を形成する工程とを備えようにしているので、山巻き部の高さを大きくしても巻線後の巻線導体の遊離が発生することのない巻線を得ることができる。
更に、この発明による車両用回転電機によれば、複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線を回転子に搭載される界磁巻線として搭載し、前記界磁巻線は前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部とを備えているので、回転子磁極が対向する空間を有効に利用して界磁巻線の巻き数を増加させて車両用回転電機の高出力化を図り、しかも巻線後の巻線導体の遊離が発生することがなく車両用回転電機の組立時の信頼性の向上を図ることができ、短絡等の故障が発生することのない車両用回転電機を得ることができる。
車両用交流発電機の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による車両用交流発電機の界磁巻線の一部の断面図である。 この発明の実施の形態1による車両用交流発電機の界磁巻線の説明図である。 この発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線の一部の断面図である。 この発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線の説明図である。
図1は、車両用回転電機としての車両用交流発電機の一例を示す断面図である。図1に於いて、車両用交流発電機100は、固定子1と、固定子1の内部空間内に挿入されて回転する回転子2と、固定子1及び回転子2を支持する回転子軸3と、軸受4、5を介して回転子軸3を回転自在に支持するブラケット6、7とを備える。
固定子1は、内周面に複数の固定子スロット8を備えた環状の固定子鉄心9と、固定子スロット8内に収納された固定子巻線としての電機子巻線10とを有する。回転子2は、回転子2の軸方向に延びる複数の爪11を備えた鉄製の第1の回転子磁極12と、回転子2の軸方向に延びる複数の爪13を備えた鉄製の第2の回転子磁極14と、界磁巻線15とを有する。第1の回転子磁極12と第2の回転子磁極14は、回転子磁極を構成する。
第1の回転子磁極12と第2の回転子磁極14は、互いに当接して回転子軸3の周面に固定されている。第1の回転子磁極12の複数の爪11は、周方向に空間部を挟んで配列され、同様に第2の回転子磁極14の複数の爪13は、周方向に空間部を挟んで配列されている。第1の回転子磁極12の複数の爪11と第2の回転子磁極14の複数の爪13は、夫々の対向する相手側の回転子磁極の空間部に挿入され、周方向に所定の空隙を介して交互に配置されている。第1の回転子磁極12の爪11の外周面と第2の回転子磁極14の爪13の外周面は、回転子2の外周面を構成する。
界磁巻線15は、第1の回転子磁極12と第2の回転子磁極14の対向する間に形成された空間部、即ち第1の回転子磁極12の爪11と第2の回転子磁極14の爪13により包囲された内側空間部に装着されている。界磁巻線15は、後述するように、ボビンの外周面に巻線導体を多層に巻回して構成されている。界磁巻線15の外部導体接続端子に接続されている一対の界磁巻線外部導体16は、回転子軸3に固定された一対のスリップリング17にそれぞれ接続されている。
一対のブラシ18は、ブラケット7に固定されたブラシホルダ19に摺動自在に支持され、圧縮バネ20によるバネ圧により前述の一対のスリップリング17に押圧されて摺動接触する。一対のブラシ18は、リード導体21を介して車両用バッテリ等の直流電源(図示せず)に接続される。又、ブラケット7には、複数の半導体素子からなり電機子巻線10と車両用バッテリ等の直流電源との間の電力変換を行なう電力変換回路22、及び界磁巻線15の界磁電流を制御する界磁制御回路23等が搭載されている。
回転子軸3の一端に固定されたプーリ24は、Vベルト等の動力伝達部材(図示せず)を介して内燃機関(図示せず)の出力軸に連結される。
以上のように構成された車両用交流発電機100は、内燃機関によりVベルト等の動力伝達部材とプーリ24を介して、回転子軸3及び回転子2が駆動されて回転する。このとき界磁巻線15は、バッテリ等の直流電圧源からリード導体19、ブラシ18、スリップリング17、及び界磁巻線外部導体16を介して通電され、界磁磁束を発生する。この界磁磁束は、第1の回転子磁極12の複数の爪11と第2の回転子磁極14の複数の爪13とが対向する空隙を介して、第1の回転子磁極12と第2の回転子磁極14の内部を流れるが、回転子2の回転に伴い前述の空隙を通過する界磁磁束が電機子巻線10を横切る。
第1の回転子磁極12の複数の爪11と第2の回転子磁極14の複数の爪13とが対向する夫々の空隙を通過する界磁磁束は、空隙毎に交互に異なる方向に流れるので、この界磁磁束を横切る電機子巻線10には交流電圧が誘起される。電機子巻線10に誘起された交流電圧及びこの交流電圧に基づいて流れる交流電流は、電力変換回路22により直流電圧及び直流電流に変換され、車載バッテリ等に供給される。
次に、界磁巻線15の構成、及び巻線方法について説明する。図4は、この発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線の一部の断面図、図5は、この発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線の説明図である。図4、図5に於いて、界磁巻線15は、軸方向両端部に夫々鍔部25、26を有する絶縁物製のボビン27の円筒部の外周面に、巻線導体28を順次巻回して多層に構成される。
図示の界磁巻線15は、一例として18層に巻回されており、ボビン27の外周面に接する最下層から第14層2814までは鍔部25、26に沿って各層が同一軸方向幅で巻回されているが、第15層2815、第16層2816、第17層2817、及び最上層の第18層2818までは、順次、巻回数が減少するように巻回されている。従って、界磁巻線15は、第15層2815から最上層の第18層2818までの層により、軸方向断面が山状となる山巻き部28mが構成されている。
界磁巻線15の外周部に山巻き部28mを構成する理由は、第1の回転子磁極12の爪11の裏側と第2の回転子磁極14の爪13の裏側の空間を有効に利用して界磁巻線の巻き数を増大させるためである。即ち、前述の第1の回転子磁極12の爪11内壁部と第2の回転子磁極14の爪13の内壁部は、夫々の爪の先端部に向かって回転子の外周面側に傾斜し、夫々の爪11、13の先端部の肉厚が薄くなるように形成されており、その結果、爪11の内壁部と爪13の内壁部により形成される空間部は断面が山状に形成されるので、その空間部を埋めるように山巻き部28mを形成して界磁巻線15の巻き数を増大させるものである。
この発明の基礎となる界磁巻線15の場合、山巻き部28mの頂上部である第18層2818に存在する巻線導体の終端部2818aは、図5に示すように、界磁巻線15の軸方向外側に所定角度で屈曲させて形成した1つの山下り導体部2818bにより第18層2818から山裾部である第14層2814へ一挙に山下りしている。
第14層2814へ山下りした山下り導体部2818bは、接続導体部2814aとして第14層2814に於いて1回以上巻回された後、外部導体接続端子を介して界磁巻線外部導体16に接続される。
前述のように、山下り導体部2818bは、図5に示されるように山巻き部28mの頂上部である第18層2818から、第17層2817、第16層2816、及び第15層2815を斜めに一挙に通過して、山裾部である第14層2814まで山降りすることになる。つまり、巻線導体の終端部2818aの位置が界磁巻線100の軸方向中央部に位置しているため、図5に示すように山下り導体部2818bにより急激に山下りして巻線を終わらせるような処理が必要となる。
しかし、山下り導体部2818bにより山巻き部28mを斜めに急激に山下りして巻き終わりを行うと、山下り導体部2818bは、図4に矢印で示すような動きで第17層2817、第16層2816、及び第15層2815の3つの層を飛び越えて山下りするため、第17層2817、第16層2816、及び第15層2815の夫々の外周面に十分に接着されず、巻線終了後、巻線導体の一部の遊離や巻崩れが発生し易くなるという課題が存在する。
以下述べるこの発明の実施の形態1による車両用交流発電機の界磁巻線は、この発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線に於ける前述の課題を解決することができる。
実施の形態1.
図2は、この発明の実施の形態1による車両用交流発電機の界磁巻線の一部の断面図、図3は、この発明の実施の形態1による車両用交流発電機の界磁巻線の説明図であり、前述の図4、図5と同一部分には同一符号を付している。
図2、図3に於いて、界磁巻線15に於ける巻線導体の終端部2818aは、第1の山下り導体部2818cと、第1の接続導体部2816aと、第2の山下り導体部2816cと、第2の接続導体部2814aとを介して、界磁巻線外部導体に接続される。界磁巻線15を構成する巻線導体と、その終端部2818aと、第1の山下り導体部2818cと、第1の接続導体部2816aと、第2の山下り導体部2816cと、第2の接続導体部2814aとは、同一の巻線導体により構成されている。
第1の山下り導体部2818cは、山巻き部28mの頂上部に位置する巻線導体の終端部2818aの第1の屈曲位置x1に於いて巻線15の軸方向外側に所定角度θで屈曲し、山巻き部28mの頂上部から山巻き部28mを構成する複数の巻線層のうちの所定の巻線層である第16層2816まで、山巻き部28mの側面に沿って山下りする。
第1の接続導体部2816aは、第1の山下り導体部2818cの第2の屈曲位置x2に於いて巻線15の軸方向内側に所定角度θで屈曲し、巻線15を構成している巻線導体の延びる方向に山巻き部の側面に沿ってほぼ1回分だけ巻回される。
第2の山下り導体部2816cは、第1の接続導体部2816aの第3の屈曲位置x3に於いて巻線15の軸方向外側に所定角度θで屈曲し、前述の第16層1816から別の所定の巻線層である第14層1814まで、山巻き部28mの側面に沿って山下りする。
第2の接続導体部2814aは、第2の山下り導体部2816cの第4の屈曲位置x4に於いて巻線15の軸方向内側に所定角度θで屈曲し、巻線15を構成している巻線導体の延びる方向に1回以上巻回され、界磁巻線15の外部導体接続端子を介して界磁巻線外部導体16に接続される。
第1の山下り導体部2818cと第2の山下り導体部2816cは、図3に示すように相互に間隔を介して並置されている。
前述のように山巻き部28mの頂上部の巻線導体の終端部2818aから、第1の山下り導体部2818cと第2の山下り部2816cにより山下りすることにより、巻線導体の終端部2818aを容易に外部導他接続端子に接続することが可能となる。
又、第1の接続導体部2816aを山巻き部28mの側面に半周以上巻回することにより、巻線15への第1の山下り導体部2818cと第2の山下り導体部2816cの接着効果をより強く保つことができ巻線崩れや遊離が起きにくくなる。更に、第2の接続導体部2814aを半周以上巻回することにより、巻線15への第1の山下り導体部2818cと第2の山下り導体部2816cの接着効果を更に強く保つことができ巻線崩れや遊離が起きにくくなる。
前述の実施の形態1では、山巻き部28mを構成する複数の巻線層は、実施の形態1では最上層に位置する第18層1818の巻き数が最も少なく、第17層1817、第16層1816、第15層1815と下層となるに従って順次その巻き数が増加するように構成されている。つまり、上層に位置する巻線層ほど、巻き数が下層に位置する巻線層の巻き数より少なくなるように構成されている。
前述の第1の屈曲位置X1、第2の屈曲位置X2、第3の屈曲位置X3、及び第4の屈曲位置X4に於いて屈曲させる所定の角度θは、何れも同一角度であり、例えば15度乃至30度の範囲に設定される。又、第1の山下り導体部2818cと第2の山下り導体部2816cの長さは、同一寸法Lに形成されている。ここで、夫々前述の所定の屈曲角度θは、15度乃至30度の範囲内に設定され、且つ、夫々の屈曲する角度は、同一角度に設定されている。尚、これ等の屈曲角度θは、15度乃至30度の範囲内であれば必ずしも同一角度とする必要はない。
尚、第1の接続導体部2816aは、実施の形態1ではほぼ1回だけ山巻き部28mの側面に巻回した場合を示しているが、これに限らず、半周以上であれば何回巻回するようにしてもよい。又、第2の接続導体部2816aは実施の形態1では1回以上巻回するようにしているが、これに限らず、半周以上であれば何回巻回するようにしてもよい。
又、実施の形態1では、山巻き部28mは、第15層2815乃至第18層2818の4層を積み重ねて構成しているが、これに限られるものではなく、少なくとも3個の巻線層を積み重ねて構成するようにすればよい。
尚、その他の構成は、前述の図4及び図5に示すこの発明の基礎となる車両用交流発電機の界磁巻線及びその巻線方法と同様である。
以上述べたこの発明の実施の形態1による車両用交流発電機は、この発明による巻線、巻線の巻線方法、及び車両用交流発電機を具体化したものである。即ち、以上述べたこの発明の実施の形態1による車両用交流発電機は、以下の発明を包含している。
(1)複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線であって、
前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、
前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、
前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部と、
を備えた、
ことを特徴とする巻線。
(2)前記巻線に於いて、前記夫々の屈曲する角度は、望ましくは、15度乃至30度の範囲内に設定される。
(3)前記巻線に於いて、前記夫々の屈曲する角度は、望ましくは、同一角度に設定される。
(4)前記巻線に於いて、前記第1の接続導体部は、望ましくは、前記山巻き部の側面に半周以上巻回されている。
(5)前記巻線に於いて、前記第2の山下り導体部は、望ましくは、前記巻線を構成する巻線導体に沿って配置された第2の接続導体部を介して巻線の外部導体接続端子に接続されている。
(6)前記巻線に於いて、前記第2の接続導体部は、望ましくは前記巻線の外周部に半周以上巻回されている。
)前記巻線に於いて、前記巻線を構成する巻線導体と、前記第1の山下り導体部と、前記第1の接続導体部と、前記第2の山下り導体部と、前記第2の接続導体部と、前記外部導体接続端子とは、望ましくは、前記巻線導体から連続して延びる同一の導体により構成されている。
)前記巻線に於いて、前記山巻き部は、望ましくは、少なくとも3個の巻線層を積み重ねて構成されている。
)前記巻線に於いて、前記山巻き部を構成する複数の巻線層は、望ましくは、上層に位置する巻線層の巻き数が下層に位置する巻線層の巻き数より少なく形成されている。
10)前記巻線に於いて、前記第1の山下り導体部と前記第2の山下り導体部は、望ましくは、相互に間隔を介して並置されている。
11複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線を形成する巻線方法であって、
前記複数の巻線層を前記軸方向に対して垂直方向に積み上げる工程と、
前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部を形成する工程と、
前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向の内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部を形成する工程と、
前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向の外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部を形成する工程と、
を備えた、
ことを特徴とする巻線の巻線方法。
12)前記巻線方法に於いて、望ましくは、前記山下り導体部相互を接続する接続導体部は、前記山巻き部の側面に沿って半周以上巻回させる。
13)前記巻線方法に於いて、望ましくは、前記少なくとも2つの山下り導体部を、前記巻線を構成する巻線導体の延びる方向に対して夫々15度乃至30度の範囲内で前記巻線の軸方向外側に屈曲させる。
14)車両に搭載された内燃機関により駆動される車両用回転電機であって、前記(1)乃至(11)のうちの何れか一つに記載の巻線を界磁巻線として回転子に搭載していることを特徴とする車両用回転電機。
15)前記車両用回転電機に於いて、望ましくは、前記回転子は、前記回転子の軸方向に延びる複数の爪を備えた第1の回転子磁極と、前記第1の回転子磁極に対向して配置され、前記第1の回転子磁極の前記複数の爪に所定の空隙を介して夫々対向する複数の爪を備えた第2の回転子磁極とを備え、前記界磁巻線は、前記第1の回転子磁極の複数の爪と前記第2の回転子磁極の複数の爪により包囲された空間部に装着されている。
16)前記車両用回転電機に於いて、望ましくは、前記第1の回転子磁極の複数の爪の内壁部と前記第2の回転子磁極の複数の爪の内壁部は、夫々前記爪の先端部に向かって回転子の外周面側に傾斜するように構成されており、前記界磁巻線の山巻き部は、前記爪の前記傾斜した内壁部により形成された空間部に対応して配置されている。
この発明は、例えば自動車産業分野、とりわけ自動車に搭載される回転電機の分野に利用することができる。
100 車両用交流発電機、 1 固定子、 2 回転子、
3 回転子軸、 4、5 ブラケット、 8 固定子スロット、
9 固定子鉄心、 10 固定子巻線(電機子巻線)、
11、13 爪、 12 第1の回転子磁極、
14 第2の回転子磁極、 15 界磁巻線、
16 界磁巻線外部導体、 17 スリップリング、
18 ブラシ、 19 ブラシホルダ、 20 圧縮バネ、
21 リード導体、 22 電力変換回路、 23 界磁制御回路、
24 プーリ、 24 動力伝達部材、 28m 山巻き部、
2814 第14層、 2815 第15層、 2816 第16層、
2817 第17層、2818 第18層、
2818a 巻線導体の終端部、 2818b 山下り導体部、
2818c 第1の山下り導体部、 2816a 第1の接続導体部、
2816c 第2の山下り導体部、 2814a 第2の接続導体部、
x1 第1の屈曲位置、 x2 第2の屈曲位置、
x3 第3の屈曲位置、 x4 第4の屈曲位置。

Claims (16)

  1. 複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線であって、
    前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部と、
    前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部と、
    前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする巻線。
  2. 前記夫々の屈曲する角度は、15度乃至30度の範囲内に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻線。
  3. 前記夫々の屈曲する角度は、同一角度に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の巻線。
  4. 前記第1の接続導体部は、前記山巻き部の側面に半周以上巻回されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちの何れか一項に記載の巻線。
  5. 前記第2の山下り導体部は、前記巻線を構成する巻線導体に沿って配置された第2の接続導体部を介して巻線の外部導体接続端子に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちの何れか一項に記載の巻線。
  6. 前記第2の接続導体部は、前記巻線の外周部に半周以上巻回されている、ことを特徴とする請求項5に記載の巻線。
  7. 前記巻線を構成する巻線導体と、前記第1の山下り導体部と、前記第1の接続導体部と、前記第2の山下り導体部と、前記第2の接続導体部と、前記外部導体接続端子とは、前記巻線導体から連続して延びる同一の導体により構成されている、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の巻線。
  8. 前記山巻き部は、少なくとも3個の巻線層を積み重ねて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から7のうちの何れか一項に記載の巻線。
  9. 前記山巻き部を構成する複数の巻線層は、上層に位置する巻線層の巻き数が下層に位置する巻線層の巻き数より少なく形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から8のうちの何れか一項に記載の巻線。
  10. 前記第1の山下り導体部と前記第2の山下り導体部は、相互に間隔を介して並置されている、
    ことを特徴とする請求項1から9のうちの何れか一項に記載の巻線。
  11. 複数の巻線層を前記巻線層の軸方向に対して垂直方向に積み上げて、前記軸方向の断面形状が山状となる山巻き部を外周部に備えた環状の巻線を形成する巻線方法であって、
    前記複数の巻線層を前記軸方向に対して垂直方向に積み上げる工程と、
    前記山巻き部の頂上部に位置する巻線導体の終端部から前記軸方向の外側に屈曲し、前記頂上部から前記山巻き部を構成する前記複数の巻線層のうちの所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第1の山下り導体部を形成する工程と、
    前記第1の山下り導体部から前記巻線の前記軸方向の内側に屈曲し、前記巻線を構成している巻線導体の延びる方向に前記山巻き部の側面に沿って配置される第1の接続導体部を形成する工程と、
    前記第1の接続導体部から前記巻線の前記軸方向の外側に屈曲し、前記所定の巻線層から別の所定の巻線層に至るまでの途中の巻線層の側面を横切って前記別の所定の巻線層まで、前記山巻き部の側面に沿って山下りする第2の山下り導体部を形成する工程と、
    を備えた、
    ことを特徴とする巻線の巻線方法。
  12. 前記山下り導体部相互を接続する接続導体部を、前記山巻き部の側面に沿って半周以上巻回させる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の巻線の巻線方法。
  13. 前記第1の山下り導体部と前記第2の山下り導体部を、前記巻線を構成する巻線導体の延びる方向に対して夫々15度乃至30度の範囲内で前記巻線の軸方向外側に屈曲させる、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の巻線の巻線方法。
  14. 車両に搭載された内燃機関により駆動される車両用回転電機であって、
    請求項1から10のうちの何れか一項に記載の巻線を界磁巻線として回転子に搭載している、
    ことを特徴とする車両用回転電機。
  15. 前記回転子は、
    前記回転子の軸方向に延びる複数の爪を備えた第1の回転子磁極と、 前記第1の回転子磁極に対向して配置され、前記第1の回転子磁極の前記複数の爪に所定の空隙を介して夫々対向する複数の爪を備えた第2の回転子磁極と、
    を備え、
    前記界磁巻線は、前記第1の回転子磁極の複数の爪と前記第2の回転子磁極の複数の爪により包囲された空間部に装着されている、
    ことを特徴とする請求項14に記載の車両用回転電機。
  16. 前記第1の回転子磁極の複数の爪の内壁部と前記第2の回転子磁極の複数の爪の内壁部は、夫々前記爪の先端部に向かって回転子の外周面側に傾斜するように構成されており、
    前記界磁巻線の山巻き部は、前記爪の前記傾斜した内壁部により形成された空間部に対応して配置されている、
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載の車両用回転電機。
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