JP5743061B2 - 容器および容器の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る容器は、透明または半透明の容器本体と、容器本体に形成される金属層と、金属層に形成される塗膜層と、容器本体内の内容物の残量を露出させる窓部と、を備えている。そして、窓部は、金属層と反応するレーザを照射することにより、当該レーザが照射された領域に形成される金属層および塗膜層を除去することによって形成される。
上記容器において、内容物の残量を露出させる窓部を有する容器であって、透明または半透明の容器本体と、容器本体の少なくとも窓部を形成する領域に形成される金属層と、少なくとも金属層の表面に形成される塗膜層と、を備えている。そして、窓部は、金属層と反応するレーザを照射することにより、当該レーザが照射された領域の金属層および塗膜層を除去して形成される。
上記容器において、金属層が形成される領域の面積は、レーザが照射される領域の面積より大きい。
本発明に係る容器の製造方法は、透明または半透明の容器本体に金属層を形成する金属層形成工程と、金属層に塗膜層を形成する塗膜層形成工程と、容器本体内の内容物の残量を露出させる窓部を形成する工程であって、金属層と反応するレーザを照射することにより、当該レーザが照射された領域に形成される金属層および塗膜層を除去することによって窓部を形成する窓部形成工程と、を備える
上記容器の製造方法において、金属層が形成される領域の面積は、レーザが照射される領域の面積より大きい。
第1実施形態に係る容器100は、図1に示すように、略筒状の容器であって、内部に化粧液,乳液,医薬品,飲料などの液状、ゲル状又は固体状の内容物を収容する容器である。この容器100には、内容物の残量を露出させる窓部40が形成されている。容器100は、図1および図2に示すように、透明または半透明の容器本体10と、容器本体10の外表面に形成される金属層20と、金属層20の外表面に形成される塗膜層30と、を備えている。
次に、図4および図5を参照して、容器100の製造方法を詳細に説明する。
そして、図4(b)に示すように、ホットスタンプによりアルミの蒸着箔を容器本体10の外表面に形成する(ステップS1:金属層形成工程)。このようにして、容器本体10の外表面に金属層20が形成される。
次に、図4(c)に示すように、複数の塗膜を重ねて塗布することによって塗膜層30を形成する(ステップS2:塗膜層形成工程)。
そして、図4(d)に示すように、金属層20に反応するレーザを照射することによって、図4(e)に示すように、当該レーザが照射された領域Sに係る金属層20および塗膜層30が除去されて、窓部40が形成される(ステップS3:窓部形成工程)。
(A)
上記実施形態に係る容器100および当該容器100の製造方法(ステップS1〜S3)では、レーザが金属層20と反応することによって、レーザが照射された領域Sの金属層20および塗膜層30が同時に除去される。これにより、短時間で窓部40を形成することが可能となる。この際、レーザが金属層20のみに反応することによって、容器本体10に傷が付くことが抑制される。その結果、透明または半透明の容器本体10の表面に細かい傷が付くのを抑制することができるので、内容物を明瞭に視認可能な窓部40を形成することができる。特に、内容物として白濁した乳液などを用いる場合、窓部40に細かい傷が付いていると乳液の残量が分かり難くなるが、本実施形態に係る容器100では、内容物を明瞭に視認可能な窓部40を形成することができるので、白濁した乳液など様々な内容物の残量を視認可能な汎用性の高い容器を得ることができる。
なお、本実施形態では、幅5mm×長さ30mmの大きさの窓部40を形成するのに、レーザの照射時間が約5秒であった。従来では、同サイズの窓部を形成するのに、レーザの照射時間が30秒であったので、本実施形態において、窓部40の加工に要する時間が大幅に短縮されている。
また、本実施形態に係る容器100および当該容器100の製造方法では、金属層20が形成される面積をレーザが照射される領域Sの面積より大きくすることによって、レーザの照射位置精度を上げることなく、簡単に窓部40を形成することができる。
また、本実施形態に係る容器100および当該容器100の製造方法では、金属層20としてアルミの蒸着箔を用いることによって、容器本体10の外表面に膜厚が均一の金属層20を形成することが可能となる。これにより、レーザの強度を一定に保つことによって、膜厚が均一の金属層20を残余なく除去することができる。その結果、内容物を明瞭に視認可能な窓部40を形成することができる。
また、本実施形態に係る容器100および当該容器100の製造方法では、金属層20(アルミの蒸着層)をホットスタンプにより形成しているので、容易に金属層20を形成することができる。このため、金属層20を効率良く形成できるので、容器100を量産するのに適している。
上記実施形態においては、容器100は、「容器」に相当し、容器本体10は、「容器本体」に相当し、金属層20は、「金属層」に相当し、塗膜層30は、「塗膜層」に相当し、窓部40は、「窓部」に相当する。
10 容器本体
20 金属層
30 塗膜層
40 窓部
S 領域
Claims (5)
- 透明または半透明の樹脂容器本体と、
前記樹脂容器本体の下部に形成される金属層と、
前記金属層に積層して形成される塗膜層と、
前記樹脂容器本体内の内容物の残量を露出させる窓部と、を備え、
前記窓部は、前記金属層のみと反応するレーザを照射し、当該レーザが照射された領域に形成される前記金属層および前記塗膜層を除去することにより、前記容器本体の表面が露出していることを特徴とする、樹脂容器。 - 内容物の残量を露出させる窓部を有する樹脂容器であって、
透明または半透明の樹脂容器本体と、
前記樹脂容器本体の前記窓部を形成する下部領域に形成される金属層と、
少なくとも前記金属層の表面に形成される塗装膜と、を備え、
前記窓部は、前記金属層のみと反応するレーザを照射し、当該レーザが照射された領域の前記金属層および前記塗膜層を除去することにより、前記容器本体の表面が露出していることを特徴とする、樹脂容器。 - 前記金属層が形成される領域の面積は、前記レーザが照射される領域の面積より大きいことを特徴とする、請求項1または2記載の樹脂容器。
- 透明または半透明の樹脂容器本体の下部に金属層を形成する金属層形成工程と、
前記金属層に積層して塗膜層を形成する塗膜層形成工程と、
前記樹脂容器本体内の内容物の残量を露出させる窓部を形成する工程であって、
前記金属層のみと反応するレーザを照射することにより、当該レーザが照射された領域に形成される前記金属層および塗膜層を除去し、前記容器本体の表面を露出させることによって、前記窓部を形成する窓部形成工程と、を備えることを特徴とする、樹脂容器の製造方法。 - 前記金属層が形成される領域の面積は、前記レーザが照射される領域の面積より大きいことを特徴とする、請求項4記載の樹脂容器の製造方法。
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