JP5742502B2 - シート折畳装置 - Google Patents

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Description

画像形成システムに採用される、シート後処理装置に設けられるシート折畳装置に関する。
シートを束の状態で折るための折りローラー対を含むシート折畳装置を備えたシート後処理装置の場合、シートの枚数が多くなるほど、折った際の折り度(折り品質)が低下し、シートが再び開いてしまうという弊害が出やすい。
このような課題を解決するために、シートの折り部分を加熱することで、折り度を向上させる技術が、特開2008−230814号公報(特許文献1)、特開2007−084324号公報(特許文献2)、および特開平11−157247号公報(特許文献3)に開示されている。
特開2008−230814号公報 特開2007−084324号公報 特開平11−157247号公報
しかし、折り度の向上を目的に加熱時間を長くしたり、加熱温度を高くすると、シートの束に供給される熱量が過多となり、シートの上に形成されたトナーが再溶融してしまうという課題が生じる。
逆に、トナーの再溶融を防止するために加熱時間を短くしたり、加熱温度を低くすると、シートの束に供給される熱量が不足し、十分な折り品質が得られないという課題が生じる。したがって、シートの束に与える熱量を適切にする管理する必要がある。
シートの束に与える熱量を適切にするためには、シートの束の状態を的確に把握することが重要となる。しかし、シートの厚み誤差、紙種の違いなどから、画像形成システムから得られるジョブ情報から予測されるシートの束の厚みに対し、実際のシートの束の厚みが異なる場合が生じる。
実際のシートの束の厚みに対して、シートの束の厚みが薄い場合には、供給熱量が過多となりトナ一の再溶融が発生するおそれがある。また、実際のシートの束の厚みに対して、シートの束の厚みが厚い場合には、供給熱量の不足となり折り品算の低下を招くおそれがある。
さらに、シートの束の厚みが薄い場合には、想定よりも折り処理の進捗が早く進むと考えられる。しかし、実際はジョブ情報から予測されるシートの束の厚さに基づいた時間加熱処理がなされており、生産性の低下を招くことにもなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、実際のシートの束の厚みに対して、シートの折り部分を適切な熱量により加熱することが可能な、シート折畳装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいたシート折畳装置においては、シートに対して折り目を付けるシート折畳装置であって、上記シートを折り曲げる折りブレードと、上記折りブレードにより折り曲げられた上記シートを挟み込む第1折りローラーおよび第2折りローラーと、上記第1折りローラーを加熱する加熱装置と、上記第1折りローラーと上記第2折りローラーとの間の距離を測定するローラ間距離測定装置と、上記ローラ間距離測定装置から得られる情報に基づき、上記加熱装置の温度制御を行なう温度制御装置と備える。
上記温度制御装置は、上記第1折りローラーと上記第2折りローラーとによる回転前に、上記シートが上記折りブレードにより上記第1折りローラーと上記第2折りローラーとの間に押し込まれた際の、上記ローラ間距離測定装置により測定されたローラ間第1距離と、上記加熱装置による上記第1折りローラーの加熱が開始された後、予め定められた時間が経過した時の、上記ローラ間距離測定装置により測定されたローラ間第2距離との差に基づき、上記加熱装置への加熱条件を決定する。
他の形態においては、上記温度制御装置は、上記シートの条件により予め決定された初期加熱条件を、上記ローラ間第1距離と上記ローラ間第2距離との差により得られる情報に基づき補正して、上記加熱条件を決定する。
他の形態においては、上記温度制御装置は、上記加熱装置による上記第1折りローラーの加熱が開始された後、予め定められた時間が経過する途中段階で、上記ローラ間距離測定装置によりローラ間第3距離を測定し、上記ローラ間第1距離と、上記ローラ間第3距離との差に基づき、上記加熱条件をさらに補正する。
他の形態においては、上記温度制御装置は、上記加熱条件として、上記ローラ間第2距離が、予め定められた比較距離よりも大きい場合には、上記加熱装置による加熱温度を、通常の加熱温度よりも低く設定し、かつ、上記加熱装置による加熱時間を、通常の加熱時間よりも長く設定する。
他の形態においては、上記加熱装置による加熱時間を、通常の加熱時間よりも長く設定するタイミングは、通常の加熱時間の経過である。
本発明によれば、実際のシートの束の厚みに対して、シートの折り部分を適切な熱量により加熱することが可能な、シート折畳装置を提供することが可能となる。
実施の形態におけるシート後処理装置にシート折畳装置を含む画像形成システムの概略構成を示す図である。 実施の形態におけるシート後処理装置の内部構造を模式的に示す図である。 実施の形態におけるシート後処理装置の制御ブロックを示す図である。 実施の形態におけるシート折畳装置によるシートの折畳動作を示す模式図である。 実施の形態におけるシート折畳装置にシートの束が押し込まれた時の状態を示す図である。 実施の形態におけるシート折畳装置にシートの束が押し込まれた後、予め定められた加熱時間が経過した時の状態を示す図である。 実施例1におけるシート折畳装置によるシートの折りフローを示す図である。 実施例1におけるシート折畳装置による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。 実施例2におけるシート折畳装置によるシートの折りフローを示す図である。 実施例2におけるシート折畳装置による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。 実施例3におけるシート折畳装置によるシートの折りフローを示す図である。 実施例3におけるシート折畳装置による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。
本発明に基づいた実施の形態におけるシート折畳装置を有するシート後処理装置を備える画像形成システムについて、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
[1.画像形成システムの概略構成]
図1は、本発明に基づいたシート後処理装置50にシート折畳装置500を含む画像形成システム1の概略構成を示す図、図2は、シート後処理装置50の内部構造を模式的に示す図である。
図1を参照して、画像形成システム1は、主に、用紙等のシートS上に画像を形成する画像形成装置10と、画像が形成されたシートSへの、穴あけ処理、ステープル針処理、および折畳処理などの後処理を行なうシート後処理装置50とによって構成される。
画像形成装置10は、コピー動作やスキャン動作における原稿の自動連続搬送を実行する原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)20と、原稿の画像データを生成するスキャナ30と、スキャナ30が生成した画像データまたは予め記憶された画像データに基づきシートS上に画像を形成する画像形成部40とを含む。
画像形成部40は、外部の交流電源から供給される電力を画像形成装置10およびシート後処理装置50の各部に供給する電源ユニット100と、画像形成装置10の動作を全体的に制御する画像形成装置制御部12とを含む。
図2を参照して、シート後処理装置50の上部領域には、画像形成装置10から送られてきたシートSにパンチ穴あけ処理を行なうパンチユニット510、シートSにステープル針による平綴じ処理を行なう平綴じステープラーユニット551、および排紙トレイ580が設けられている。
<シート折畳装置500>
シート後処理装置50の下部領域には、シートSに折畳処理を行なうシート折畳装置500が設けられている。シート折畳装置500は、シートSをシート折畳装置500の内部に搬送する一対の搬送ローラー511,512、シートSを背面側から支持する支持プレート520、支持プレート520の下端に設けられ、シートSの下端を揃える折りスタッカー535を含む。
折りスタッカー535内に所定枚数のシートSをスタックした後、必要に応じて中綴じステープラーユニットによる中綴じが行なわれた後に、折り位置までシートSが移動される。
支持プレート520には、開口部520hが設けられ、この開口部520hのシートSの搬送側とは反対側の領域には、シートSに折り目を付す折りブレードユニット530が設けられている。折りブレードユニット530は、開口部520hを通過して、シートSに折り目を付す折りブレード530Bを有する。
なお、図2において、折り目が付される前のシートをシートS1として実線で示し、折りブレード530Bにより押し出され、折り目が付されるシートをシートS2として二点差線で示している。
シートSの搬送側の開口部520hに対向する位置には、折りブレード530BとともにシートS2に折り目を付す一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542が設けられている。上側に位置する第1折りローラー541の内部には、ヒーター543が設けられている。また、第1折りローラー541には、第1折りローラー541の表面温度を検出する温度センサー544が設けられている。
シート折畳装置500の下方部には、冊子トレイ590が設けられ、折り目が付された冊子が、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542によって冊子トレイ590上に排出される。
また、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542よりも上流側には、シートSにステープル針による中綴じ処理を行なう中綴じステープラーユニット552が設けられている。
[2.シート後処理装置の制御ブロック]
図3に、シート後処理装置50の制御ブロック図を示す。
図3を参照して、シート後処理装置50は、画像形成装置10の画像形成装置制御部12と通信ラインL1を用いて、相互に通信可能である。シート後処理装置50は、パンチユニット510および中綴じステープラーユニット552を制御する第1中央制御部11Aと、シート折畳装置500および中綴じステープラーユニット552を制御する第2中央制御部11Bとを含む。第1中央制御部11Aと第2中央制御部11ABとの間は、通信ラインL2を用いて、相互に通信可能である。
第1中央制御部11Aは、制御対象として、平綴じステープラー移動モーター551M、中綴じステープラーユニット552の駆動モーター/センサー530M、パンチユニット510のパンチモーター/センサー510M、シート整合第1モーター553M、およびシート整合第2モーター554Mを含む。また、第1中央制御部11Aは、各種センサー501、駆動モーター/センサー530M、パンチモーター/センサー510Mからのセンサー情報を受けとる。
平綴じステープラー移動モーター551Mは、第1中央制御部11Aからの信号に基づき、モータードライバー551Aによって制御される。駆動モーター/センサー530Mは、第1中央制御部11Aからの信号に基づき、中綴じステープラー駆動回路552Aによって制御される。パンチモーター/センサー510Mは、第1中央制御部11Aからの信号に基づき、パンチ駆動回路510Aによって制御される。
シート整合第1モーター553Mは、第1中央制御部11Aからの信号に基づき、モータードライバー553Aによって制御される。シート整合第2モーター554Mは、第1中央制御部11Aからの信号に基づき、モータードライバー554Aによって制御される。
第2中央制御部11Bは、制御対象として、ヒーター543、折りローラー駆動モーター541M,542M、折りブレード駆動モーター531M、シート整合モーター535M、冊子トレイ昇降モーター590M、中綴じステープラーユニット552の駆動モーター552Mを含む。第2中央制御部11Bは、各種センサー502からのセンサー情報を受け取る。第2中央制御部11Bは、冊子トレイ昇降モーター590Mからの情報を受け取る。
ヒーター543は、第2中央制御部11Bからの信号に基づき、ヒーターコントローラー543Aによって制御される。なお、ヒーターコントローラー543Aは、温度センサー544からのセンサー情報を受けとる。
また、第2中央制御部11Bは、第1折りローラー541の回転軸542aとの間の距離L(図4参照)を測定する距離センサ545からの情報を受け取る。この距離センサ545からの情報に基づき、第2中央制御部11Bでは、第1折りローラー541と第2折りローラー542との間のローラ間距離が測定される。
さらに、このローラ間距離の情報に基づき、後述の各実施例に示すように、シートの条件(厚さ、枚数、紙種等)に応じたシートの最終加熱条件が決定され、最終加熱条件がヒーターコントローラー543Aに出力される。したがって、この第2中央制御部11Bは、ヒーター543の温度制御装置を含む。
折りローラー駆動モーター541M,542Mは、第2中央制御部11Bからの信号に基づき、モータードライバー541Aによって制御される。折りブレード駆動モーター531Mは、第2中央制御部11Bからの信号に基づき、モータードライバー530Aによって制御される。シート整合モーター535Mは、第2中央制御部11Bからの信号に基づき、モータードライバー535Aによって制御される。
中綴じステープラーユニット552の駆動モーター552Mは、第2中央制御部11Bからの信号に基づき、中綴じステープラー駆動回路552Aによって制御される。第2中央制御部11Bは、駆動モーター552Mからの情報を受け取る。
(シート折畳装置500による折畳動作)
次に、図4を参照して、シート折畳装置500によるシートSの折畳動作について説明する。なお、図4は、実施の形態におけるシート折畳装置によるシートの折畳動作を示す模式図である。
支持プレート520に沿って支持されながら搬送された複数枚のシートSは、シートSの中央部が、開口部520hに対向する位置となるように、折りスタッカー535により端部位置が揃えられる。その後、折りブレードユニット530に設けられた折りブレード530Bが、開口部520hを通過するようにして、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542側に押し出される。
折りブレード530Bによって、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542側に押し出されたシートSは、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542のニップ部n1に挟み込まれる。
第1折りローラー541の内部に設けられたヒーター543により、シートSの折り目が加熱されるとともに、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542によって加圧状態で挟み込まれることにより、シートSに折り目が形成される。
一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542のニップ部n1にシートSを送り込んだ際に、第1折りローラー541に内蔵されたヒーター543によってシートSの折り部分を加熱することで、シートの繊維が軟化し、シートSの折り部の折り度を向上させる。
その後、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542により、折り目が形成されたシートS(冊子)は、冊子トレイ590上に排出される。
また、第2折りローラー542の下側に距離センサ545を配置し、第2折りローラー542の回転軸542aとの距離(ローラー軸距離L)を測定することで、ローラー間距離の測定を可能としている(たとえば、図5の距離d1)。このローラー間距離d1を測定することで、折りローラー対のニップ部n1にシートSの束を送り込んだ隙のシートSの束の厚さの測定可能な構成となっている。
これにより、シートSの厚み誤差やシートSの種類の違いなどから、予め予測されるシートSの束の厚みにし、実際のシートSの束の厚みがどのようになっているかを測定可能としている。
図5および図6では、シートSの束を折りローラーのニップ部n1にて折畳処理を施した際の、シートSの束の厚さ変化に伴い、折りローラー間距離が、d1からd2に変化する様子を図示している。
図5は、ヒーター543による第1折りローラー541の加熱開始時の状態を表しており、図6は、所定時間経過後の加熱完了時の状態を表している。ここで注目すべきは、前述の折りローラー間距離の変化であり、加熱開始時には、折りローラー間が、距離d1(ローラ間第1距離)であったものが、所定時間経過後の加熱完了時にはローラー間距離がd2(ローラ間第2距離)と狭くなっている点である。
これは、シートSの束に熱と圧力とを加えることで、シートSの束の折り部の厚みが薄くなったためである。本実施の形態では、シートSの束の折り部の厚み(以下、「シートSの束厚さ」と称する)の変化を、第2折りローラー542の下側に配置した距離センサ545で、第2折りローラー542の回転軸542aとの距離(ローラー軸距離L1)に基づき測定する。
図5に示す状態においては、このローラー軸距離L1に基づき、第2中央制御部11Bにおいて、ローラー間距離がd1が演算される。同様に、図6に示す状態においては、このローラー軸距離L2に基づき、第2中央制御部11Bにおいて、ローラー間距離がd2が演算される。
(実施例1)
次に、図7および8を参照して、本実施の形態に基づいたシート折畳装置500によるシートの折りフローについて説明する。なお、図7は、実施例1におけるシート折畳装置500によるシートの折りフローを示す図、図8は、実施例1におけるシート折畳装置500による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。
実施例1は、画像形成システムから得られるジョブ情報から、予め予測されるシートSの束厚さに対し、実際のシートSの束厚さが異なる場合、シートSの束厚さに適切な熱量を加えるように、シートSの条件により予め決定された初期加熱条件を、ローラ間第1距離(d1)とローラ間第2距離(d2)との差により得られる情報に基づき補正して、最終加熱条件を決定したものである。
前述のとおり、シートSの束を折る際には、折りスタッカ535内に所定枚数のシートSをスタックして整合動作を行なう。その間に、ジョブ情報からシートSの束厚さを算出し、ローラ間第1距離(d1)を予め導き出しておく(図7中ステップ10(S10))。次に、算出したシートSの束厚さより加熱時間T1を算出しておく(図7中ステップ20(S20))。そして、シートSのスタックが完了した後に折り処理へと移行する(図7中ステップ30(S30))。
折り処理は、シートSの束を折りブレード530Bによって、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542のニップ部n1に送り込んだ状態で、一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542を停止させた状態で、ヒーター543による第1折りローラー541の加熱を開始する(図7中ステップ40(S40))。
ニップ部n1にシートSの束を送り込んだ状態で、シートSの束を一定時間加熱後、距離センサ545を用いてローラー軸距離L2を測定し、この測定結果によりローラ間第2距離(d2)を算出する(図7中ステップ50(S50))。
このローラ間第2距離(d2)を、ジョブ情報から予め算出したローラ間第1距離(d1)と比較する(図7中ステップ60(S60))。ローラ間第2距離(d2)とローラ間第1距離(d1)とが同じ場合には(図7中ステップ130(S130))、事前に算出した時間T1までシートSの束を加熱し(図7中ステップ140(S140))、時間T1経過時点で加熱を停止する(図7中ステップ150(S150))。
その後、図8に示すように、余熱による加熱を考慮した処理時間(1)が経過するの待ち(図7中ステップ160(S160))、処理時間(1)の経過後に一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542を回転させる。その後、シートSの束を冊子トレイ590に排出し(図7中ステップ120(S120))、折り処理を完了させる。
一方、ローラ間第2距離(d2)を、ジョブ情報から予め算出したローラ間第1距離(d1)と比較し(図7中ステップ60(S60))、ローラ間第2距離(d2)とローラ間第1距離(d1)とが異なる場合には、その差に応じて加熱時間をT1からT2へ補正し(図7中ステップ70(S70))、加熱を開始する(図7中ステップ80(S80))。
加熱開始後は、加熱時間T2が経過するのを待ち(図7中ステップ90(S90))、T2経過時点で加熱を停止する(図7中ステップ100(S100))。さらに、図8に示すように、余熱による加熱を考慮した処理時間(2)が経過するのを待ち(図7中ステップ110(S110))、処理時間(2)の経過後に一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542を回転させる。その後、シートSの束を冊子トレイ590に排出し(図7中ステップ120(S120))、折り処理を完了させる。
以上のように、シートSの束の厚さに応じて、加熱時間を補正して、シートSの束に加える熱量を適正にすることで、折り品質を確保しつつ、トナー再溶融が生じないようにすることが可能となる。
シートSの束の厚さが予測よりも薄い場合(たとえば、d1>d2)には、加熱時間を短くすることができるため、図8に示すように、折り処理時間が、処理時間(1)から処理時間(2)に短縮され、生産性を向上させることも可能となる。
(実施例2)
次に、図9および図10を参照して、実施例2におけるシート折畳装置500によるシートの折りフローについて説明する。なお、図9は、実施例2におけるシート折畳装置500によるシートの折りフローを示す図、図10は、実施例2におけるシート折畳装置500による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。
また、実施例1と同一の処理工程については、同一のステップ番号を付し、重複する説明は繰り返さない。
この実施例2における処理フローでは、実際のシートSの束厚さに応じて加熱時間を補正する処理に対し、予測どおりに折り処理が進まなかったり、予想以上に早く折り処理が進んだ場合を鑑み、折り処理の途中に、再度シートSの束厚さ測定し、ジョブ情報から想定されるシートSの束厚さとの差に応じて、加熱時間を再度補正するものである。
具体的には、実際のシートSの束厚さに応じて、加熱時間T1をT2に補正して加熱開始後(図9中ステップ80(S80))、予め設定された時間T3の経過後に(図9中ステップ200(S200))、再度、距離センサ545で、第2折りローラー542の回転軸542aとの距離(ローラー軸距離)を測定して、第2中央制御部11Bにおいて、ローラー間距離d3(ローラ間第3距離)を演算する。
このローラ間第3距離d3と上記ローラ間第2距離(d2)との差が所定のΔdよりも大きい場合は(図9中ステップ210(S210))、再度、加熱時間T2をT4へ補正し、加熱処理を行う(図9中ステップ220(S220))。
加熱開始後は、加熱時間T4が経過するのを待ち(図9中ステップ230(S230))、加熱時間T4が経過した時点で加熱を停止する(図9中ステップ240(S240))。さらに、図10に示すように、余熱による加熱を考慮した処理時間(3)が経過するのを待ち(図9中ステップ250(S250))、処理時間(3)の経過後に一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542を回転させる。その後、シートSの束を冊子トレイ590に排出し(図9中ステップ120(S120))、折り処理を完了させる。
以上のように、折り処理の進み具合を、折り処理の途中で測定し、加熱時間にフィードバックをかけることで、より精度良く、折り品質を確保しつつ、トナーの再溶融が生じないようにすることが可能となる。また、図10に示すように、折り処理時間が、処理時間(2)から処理時間(3)に短縮され、生産性を向上させることも可能となる。
(実施例3)
次に、図11および図12を参照して、実施例3におけるシート折畳装置500によるシートの折りフローについて説明する。なお、図11は、実施例3におけるシート折畳装置500によるシートの折りフローを示す図、図12は、実施例3におけるシート折畳装置500による、ローラ間距離、ヒーター加熱温度、および処理時間の関係を示す図である。
また、実施例1および2と同一の処理工程については、同一のステップ番号を付し、重複する説明は繰り返さない。
この実施例3における処理フローでは、加熱時間T3の経過時点のシートSの想定されるシートSの束厚さd4に対し、再度測定したシートSの束の厚さd3が大きい場合、すなわち折り処理の進みが悪い場合について言及したものである。
折り処理を確実に行うために加熱時間を長くすることでトナーの再溶融が発生する恐れが生じるが、加熱温度を通常温度よりも下げることで回避するものである。具体的には、加熱開始後、加熱時間T3の経過時点で(図11中ステップ200(S200))、再度シートSの束の厚さd3を測定する。
加熱時間T3の経過時に想定されるシートSの束の厚さd4よりも、測定したシートSの束の厚さd3が大きい場合には(図11中ステップ300(S300))、加熱時間をT2からT4へ補正するとともに(図11中ステップ310(S310))、加熱時間T2の経過時点で加熱温度をH1からH2へ下げ(図11中ステップ320,330(S320,S330))、加熱時間T4の経過後に加熱を停止する(図11中ステップ340,350(S340,S350))。
さらに、図12に示すように、余熱による加熱を考慮した処理時間(4)が経過するのを待ち(図11中ステップ360(S360))、処理時間(4)の経過後に一対の第1折りローラー541および第2折りローラー542を回転させる。その後、シートSの束を冊子トレイ590に排出し(図11中ステップ370(S370))、折り処理を完了させる。
上記シートの折りフロー処理を採用することで、折り処理の進みが悪い状態をカバーしつつ、トナーの再溶融を防止することが可能となる。ここで、加熱温度H2については、非常に長時間にわたり加熱し続けても、トナーが再溶融しない温度にすることが望ましい。
また、加熱温度H1をH2へ切り替えるタイミングは、折り品質を確保する観点から、実際のシートSの束厚さから算出される加熱時間T2の経過後であると良い。これは、元々トナーの再溶融が発生しない前提から時間が決定されているためである。
なお、加熱時間T3の経過時に想定されるシートSの束の厚さd4が、厚さd3よりも小さい場合には(図11中ステップ300(S300))、実施例2のステップ220(S220)に移行すると良い。
以上、本実施の形態におけるシート折畳装置によれば、実際のシートSの束厚さに応じて加熱時間を補正する処理に対し、予測どおりに折り処理が進まなかった場合には、熱量を下げて、かつ、加熱時間を長くすることにより、確実な折り処理が達成されるとともに、トナーの再溶融を防止することが可能となる。その結果、実際のシートSの束の厚みに対して、シートSの折り部分を適切な熱量により加熱することが可能な、シート折畳装置を提供することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成システム、10 画像形成装置、11A 第1中央制御部、11B 第2中央制御部、12 画像形成装置制御部、20 原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)、30 スキャナ、40 画像形成部、50 シート後処理装置、100 電源ユニット、500 シート折畳装置、501 各種センサー、510 パンチユニット、510A パンチ駆動回路、510M パンチモーター/センサー、511,512 搬送ローラー、520 支持プレート、520h 開口部、530 折りブレードユニット、530A モータードライバー、530B 折りブレード、530M 駆動モーター/センサー、531M 折りブレード駆動モーター、535 折りスタッカー、535A モータードライバー、535M シート整合モーター、541 第1折りローラー、541A モータードライバー、541M,542M 折りローラー駆動モーター、542 第2折りローラー、543 ヒーター、543A ヒーターコントローラー、544 温度センサー、545 距離センサー、551 平綴じステープラーユニット、551A モータードライバー、551M 平綴じステープラー移動モーター、552 中綴じステープラーユニット、552A 中綴じステープラー駆動回路、552M 駆動モーター、553A モータードライバー、553M シート整合第1モーター、554A モータードライバー、554M シート整合第2モーター、580 排紙トレイ、590 冊子トレイ、590M 冊子トレイ昇降モーター、L1,L2 通信ライン、n1 ニップ部、R 隙間部、S シート。

Claims (5)

  1. シートに対して折り目を付けるシート折畳装置であって、
    前記シートを折り曲げる折りブレードと、
    前記折りブレードにより折り曲げられた前記シートを挟み込む第1折りローラーおよび第2折りローラーと
    前記第1折りローラーを加熱する加熱装置と、
    前記第1折りローラーと前記第2折りローラーとの間の距離を測定するローラ間距離測定装置と、
    前記ローラ間距離測定装置から得られる情報に基づき、前記加熱装置の温度制御を行なう温度制御装置と、を備え、
    前記温度制御装置は、
    前記第1折りローラーと前記第2折りローラーとによる回転前に、前記シートが前記折りブレードにより前記第1折りローラーと前記第2折りローラーとの間に押し込まれた際の、前記ローラ間距離測定装置により測定されたローラ間第1距離と、前記加熱装置による前記第1折りローラーの加熱が開始された後、予め定められた時間が経過した時の、前記ローラ間距離測定装置により測定されたローラ間第2距離との差に基づき、前記加熱装置への加熱条件を決定する、シート折畳装置。
  2. 前記温度制御装置は、
    前記シートの条件により予め決定された初期加熱条件を、前記ローラ間第1距離と前記ローラ間第2距離との差により得られる情報に基づき補正して、前記加熱条件を決定する、請求項1に記載のシート折畳装置。
  3. 前記温度制御装置は、
    前記加熱装置による前記第1折りローラーの加熱が開始された後、予め定められた時間が経過する途中段階で、前記ローラ間距離測定装置によりローラ間第3距離を測定し、
    前記ローラ間第1距離と、前記ローラ間第3距離との差に基づき、前記加熱条件をさらに補正する、請求項1または2に記載のシート折畳装置。
  4. 前記温度制御装置は、
    前記加熱条件として、前記ローラ間第2距離が、予め定められた比較距離よりも大きい場合には、前記加熱装置による加熱温度を、通常の加熱温度よりも低く設定し、かつ、前記加熱装置による加熱時間を、通常の加熱時間よりも長く設定する、請求項1から3のいずれかに記載のシート折畳装置。
  5. 前記加熱装置による加熱時間を、通常の加熱時間よりも長く設定するタイミングは、通常の加熱時間の経過である、請求項4に記載のシート折畳装置。
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