JP2006335500A - 用紙折り装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 折りローラ対11、12と搬送ローラ対14と、用紙先端が折りローラ対間へ進入することを検出する用紙先端検知センサ15と、用紙端を検出する折り幅検知センサ16、17と、何れか一方の折りローラ対のニップ部に用紙端を導くために夫々作動する2つの偏向手段20、21と、制御手段100とを有し、制御手段は、一方の偏向手段を一方の折りローラ対に向って繰り出すことにより用紙先端をくわえ込ませてから、他方の偏向手段を作動させて該用紙の途中部分を他方の折りローラ対にくわえ込ませて第1の折り曲げ部を形成する工程において、用紙先端から第1の折り曲げ部までの長さを決定するための他方の偏向手段の繰り出し開始のタイミングを、用紙先端検知センサが用紙の先端を検出した時点から計測する。
【選択図】 図2
Description
用紙を折り曲げる2つの折りローラ対と、何れか一方の折りローラ対に用紙を給送する搬送ローラ対を有し、更にいずれの折りローラにて用紙を折り曲げるか(折り曲げ方向)を切り替える偏向手段を有し、折り曲げ方向を交互に切り替え連続して複数回折ることが可能な装置が特開2004−67266公報に開示されている。また、同様の装置において、用紙を複数回折った場合の各面の折り幅のばらつきなくすことを目的とした紙折り方法が特開平11−349218号公報に開示されている。
即ち、特開2004−67266公報には、用紙をジグザグ状に折り曲げる動作を実施する装置が開示されており、この装置では、供給された用紙の先端部分を、例えば第2の折りローラ対を構成する上ローラ、下ローラ間にくわえ込ませた後(このとき、偏向手段としての折りナイフが用紙の先端部分をガイドする)、ジグザグ状折りの最初の折り目となる用紙部分を、折りナイフでガイドして第1の折りローラ対の上ローラ、下ローラ間にくわえ込ませ、続いてジグザグ状折りの次の折り目となる部分を、折りナイフでガイドして第2の折りローラ対の上ローラと下ローラ間にくわえ込ませる、という動作をくり返す。この従来例においては、偏向手段は2つの折りローラ対それぞれの近傍までは移動するが、折りローラ対と用紙とを直接当接させない。このため、用紙の中間部を転動位置に向けて押出し停止した位置から用紙は円弧状に撓み、折りローラ対と用紙が当接し、折りローラ対のニップ部にくわえ込まれ用紙は折られる。この用紙は円弧状に撓み、折りローラ対と用紙が当接したとき用紙が折りローラに当接する力は用紙の剛性による復元力のみ(撓む状態から平坦の状態に戻る力)である。従って、用紙が撓み折りローラ対と当接したとき折りローラの搬送力は用紙の剛性、つまり用紙の厚み(通常厚い紙ほど剛性が高い)により変動することになる。
次に、特開平11−349218号公報では用紙の折り位置がばらつくことを防ぐ手段として、対向する第1及び第2の折りローラ対の外側に配置された第1及び第2の折り幅検知センサにより用紙の先端または用紙の折り端を検出し、用紙先端から第1の用紙の折り端までの長さL1を第2の折り端から第3の折り端までの長さL2、第3の折り端から第4の折り端までの長さL3,・・・長さLnよりも大きくなるような制御により行う方法が提供されている。
この従来方法の場合、折りローラ対へ用紙を給送する搬送ローラ対から用紙を給送し第1の折りローラ対に用紙先端がくわえ込まれて搬送され第1の折り幅検知センサにより用紙先端を検出したことにより、折り長さを制御するための計測が開始される。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、先端がカールした用紙等を用いた場合でも用紙先端から第1の折り端までの長さL1のばらつきが少なくなるような用紙折り装置、及び画像形成装置を提供するものである。
請求項2の発明に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、請求項1に記載の用紙折り装置と、を備えたことを特徴とする。
図1は本発明の用紙折り装置を複写装置本体(画像形成装置本体)に搭載した画像形成装置の構成例を示す概略断面図であり、図2乃至図5は用紙折り装置の動作を示す説明図、図6は用紙折り装置の駆動構成図、図7、図8は偏向手段の構成を示す斜視図、図9は用紙折り装置のブロック図、図10、図11は本実施形態のフローチャートを示す図、図12は本実施形態の用紙が折りローラに進入するときの拡大図、図13、図14は最終折り後、用紙の後端が左側にある場合と右側にある場合において、排出時に偏向手段を用紙上面に当接している動作を示す説明図である。
まず、図1により本発明の折り装置、及び複写装置本体(画像形成装置本体)の全体構成(画像形成装置)について説明する。符号200は複写装置本体、1は複写装置本体200の用紙排紙口を設けた側面に連結されて、複写装置本体200から受け入れた画像形成済みの用紙Pに対して端面折り、ジャバラ状折り等を施す用紙折り装置である。用紙折り装置1は、装置本体200との連結部6と、連結部6から受け入れた用紙先端の端面を折る端面折り部2と、端面折り部2にて端面を折られた用紙を搬送方向に沿ってジャバラ状に折る用紙折り部3と、用紙折り部3においてジャバラ形状に折られた用紙を排出しスタックするトレイ13等から成っている。
次に、用紙を折る場合は、用紙は記録済用紙排出ローラ211より用紙折り装置1への連結部6に送られ、入り口搬送ローラ対7にて更に内部へ送られる。用紙端面を折る場合は端面折り部2により用紙先端の端面を折る。端面折り部2により用紙先端の端面を折られた後、用紙は用紙折り部3により搬送方向に所要回数ジャバラ状に折られ、ジャバラ折りを完了した用紙はトレイ13にスタックされる。
まず、図2において搬送されてくる用紙Pの先端を検出する先端検知センサ15が用紙折り部3の入り口に配置され、その下流側に搬送ローラ対14が配置され、搬送ローラ対14のニップ部に用紙が進入するように構成されている。搬送ローラ対14の下流側の左右両側には、夫々用紙搬送方向と直交する方向に搬送方向を変換しつつ搬送する左右の折りローラ対(第2の折りローラ対)11(11a、11b)、12(第1の折りローラ対)(12a、12b)を配置し、折りローラ対11、12は同期して正転、停止、逆転し、用紙をジャバラ状に折る。各折りローラ対11、12の外側には夫々折り幅左検知センサ16、折り幅右検知センサ17、を配置し、用紙先端、及び折った用紙の折り端縁を検出する。また折りローラ対11、12の間には下ガイド板18を配置し、折った用紙の折り端縁を折りローラ対11、12に夫々案内する。折りローラ対11の左側は、折りを完了した用紙の排出方向となっている。
折りローラ対12は第1の折りローラ対であり、折りローラ対11は第2の折りローラ対(排出側折りローラ対)である。
搬送ローラ対14の左右両側には、夫々用紙先端の搬送方向を折りローラ対11、若しくは12に選択的に切り替える偏向手段20、21を上下動自在に配置する。偏向手段20は、第2の折りローラ対12側の偏向手段であり、偏向手段21は第1の折りローラ対11側の偏向手段である。
偏向手段20、21は夫々上下動したときに、夫々の先端部で下折りローラ12b、11b(各折りローラ対12、11のニップ部近傍)に当接するよう略円弧状の形状、円弧状の移動軌跡を経て動作し、各偏向手段20、21の外周面に沿って形成したギヤ部20b’、21b’と夫々噛合する駆動ギヤ22、23により駆動される。搬送ローラ対14によって下方へ搬送されてきた用紙先端は、この偏向手段20、21の動作により折りローラ対12、11近傍に案内され、各折りローラ対12、11のニップに進入する。このとき偏向手段20、21のどちらを動作させるかにより、折りローラ対12、11どちらのニップに用紙先端を進入させるかを選択する。以下においては、右側の折りローラ対12に案内する偏向手段20を右偏向手段、左側の折りローラ対11に案内する偏向手段21を左偏向手段として説明する。偏向手段20、21は用紙折り時に用紙の一方の面を折りローラ対12、11のニップに案内する。このとき、偏向手段20、21の先端に構成されたコロ20a、21aが夫々下折りローラ12b、11bに当接する。
また、両側板21bの下端(先端)には最大用紙幅以上の長さを有するコロ21aを回転自在に支持し、コロ21aは両側板によって両端部を軸支されるだけでなく、案内板21dの先端部(先端縁)21gによって外周面を軸受けされている。この例では、案内板21dの先端部21gはコロ21aの全幅を支持しているが、部分的に支持するようにしても良い。また案内板の先端部21gはテフロン(登録商標)コーティングされることにより低摩擦抵抗化してもよいが、案内板21d自身を摩擦係数の低い樹脂材料を用いて構成しても良い。また、コロ21aはパイプ材であっても良い。
さらに両側板21bの外側面には複数個のコロ21fを配置する。図8のように、各コロ21fは、偏向手段21、20の両外側に夫々配置されたレール部材60の内側面に夫々設けた円弧溝状のレール溝60a、60bのうちのレール溝60a内に嵌合して転動することにより、偏向手段21は円弧状の軌跡に沿って上下動して、その先端部にて下折りローラ11bに当接するように構成する。同様に、他方の偏向手段20に設けた図示しないコロ20fはレール溝60b内に嵌合して上下にガイドされ、その先端部にて下折りローラ12bに当接する。この結果、偏向手段21、20は夫々個別に円軌跡を描いて上下動することができる。このレール溝60a、60b内を各コロ21f、20fが転動し、偏向手段21、20のギヤ部21b’、20b’が駆動ギヤ23、22とかみ合い、コロ21f、20fがレール溝60a、60b内を転がることにより、偏向手段21、20は夫々下折りローラ11b、12bに当接、離間するよう円弧軌跡を描いて回転する。
図6(a)は、搬送ローラ対14の駆動側ローラを駆動源との関係で模式的に示す図であり、搬送ローラ対14は、その軸端部に連結されたプーリ50、駆動ベルト51を介して搬送モータ52からの回転力を伝達され、搬送方向(矢印方向)に駆動される。また、搬送ローラ対14の長手方向中央部に先端検知センサ15を配置している。
次に、図6(b)は偏向手段の駆動機構についての説明図であり、偏向手段20、21の駆動については、両者は左右対称で同一の駆動構成であるため、ここでは左偏向手段21についてのみ説明する。まず、左偏向手段21の両端部に位置する側板21bに設けたギヤ部21b’には駆動ギヤ23が夫々連結されている。両端の駆動ギヤ23は1本の同一駆動軸54上に固定されており、駆動軸54によって駆動ギヤ23が回転駆動される分だけ左偏向手段21が円弧状の軌跡に沿って上下移動することになる。駆動軸54にはトルクリミッタ42bを介して駆動プーリ42aが連結され、駆動プーリ42aと駆動プーリ40は駆動ベルト41により連結駆動され、さらに駆動プーリ40と同一軸39上の駆動プーリ55は駆動ベルト37を介して偏向手段左モータ36と連結されている。従って、偏向手段左モータ36が矢印方向に回転すると左偏向手段21が矢印方向に移動する構成になっている。その時左偏向手段21にトルクリミッタ42bの回転負荷トルク(許容トルク)以上の負荷がかかった場合、トルクリミッタ42bと駆動プーリ42aの間でトルクを発生させながら滑る構成になっている。さらに左偏向手段21の端部適所には遮光板21cを有し、左偏向手段21が上昇待機している位置で偏向手段左HPセンサ25を遮光し待機位置を検出する構成になっている。なお、右偏向手段20も同様の構成を有しており、図6(b)には右偏向手段20が下降する時の回転方向が示されている。
また、上記の各駆動機構は図9の用紙折りコントローラ(制御手段)100により各モータを制御することにより駆動する。また、画像形成装置本体200の操作部201からの操作により、折り種類(折りモード)、サイズ等の入力信号を本体制御基板202が受け、用紙折りコントローラ100に情報が送られ、各センサ情報に基づいて各モータを制御し用紙折り動作を実施する構成になっている。
即ち、本発明の用紙折り装置1は、左右方向に所定の間隔を隔てて近接配置された2組の折りローラ対11、12(第2及び第1の折りローラ対)と、両折りローラ対11、12の間に上方から用紙Pを給送する搬送ローラ対14と、搬送ローラ対14近傍に配置され用紙先端が第1の折りローラ12若しくは第2の折りローラ11へと進入することを検出する用紙先端検知センサ15と、第1及び第2の折りローラ対12、11のニップ部の外側に配置され夫々用紙端を検出する第1の折り幅センサ17、及び第2の折り幅検知センサ16と、何れか一方の折りローラ対12、11のニップ部に用紙先端を導くために夫々作動する2つの偏向手段20、21と、これらを制御する制御手段100と、を有し、偏向手段20、21は用紙を折る側の折りローラ対のニップ部に向けて用紙を押し出す機構を有しており、第1及び第2の折りローラ対12、11と各偏向手段20、21との協働によって、折り曲げ方向を交互に切り替えて連続して複数回折ることが可能である。更に、本発明の用紙折り装置1では、制御手段100は、偏向手段20、21を用いて搬送ローラ対12、11から給送された用紙の先端を第1、又は第2の折りローラ対のニップ部へ導いてその外側へ給送したのち、搬送ローラ対14による用紙の給送を継続したまま第1及び第2の折りローラ対12、11の停止、逆転、正転を順次繰り返すことにより、用紙の複数回折りを実施する。更に、制御手段100は、一方の偏向手段20を第1の折りローラ対12に向って繰り出すことにより用紙先端を該第1の折りローラ対12にくわえ込ませてから、他方の偏向手段21を作動させて該用紙の途中を第2の折りローラ対11にくわえ込ませて第1の折り曲げ部をつくる工程において、用紙先端から用紙の第1の折り曲げ部までの第1の折り面の長さを決定するための他方の偏向手段21の繰り出し開始のタイミングを、用紙先端検知センサ15が用紙の先端を検出した時点から計測する。
このように構成したため、先端がカールした用紙等を用いた場合でも用紙先端から第1の折り端までの長さL1のばらつきを少なくすることができる。
なお、用紙先端を最初に左側の第2の紙折りローラ対11に進入させる場合には、各部の動作は上記と左右逆になる。
まず、図9の本体操作部201での操作によって用紙折り有りの信号が入力されると、その信号が本体制御基板202を経由して用紙折りコントローラ100に送られる。その場合、用紙折り装置1側では、図10のフローチャートがスタートし、図6(a)、図9に示した搬送モータ52がONし、搬送ローラ対14が図2の矢印方向に回転を始める(S0)。次に、装置本体200から用紙折り装置1へ向けて用紙が送り込まれて用紙折り部3に進入し、用紙先端が先端検知センサ15を通過し、先端検知センサ15のON信号が用紙折りコントローラ100に入力されると、用紙折りコントローラ100は第1の折り目を形成するために左偏向手段21の駆動を開始するまでの時間Txの計時を開始する(S1)。次に本体操作部201より入力された用紙折り種類を示す信号により、最初の用紙搬送において用紙先端を右側の折りローラ対12に進入させる用紙折り種類(モード)であるかどうかが判断される(S2)。ここでは用紙折り種類についての信号が最初の用紙搬送において右側の折りローラ対12に進入させる用紙折り種類である場合について説明する。
次に、用紙先端が右側の折りローラ対12のニップ部に進入した後、次の折り動作(左折り)が有るか無いかの判断を行うが(S11)、次の折り動作が有る場合について説明する。折り幅右検知センサ17がONしてからT4秒後、折りモータ30がOFFし(S12)、今度は左偏向手段21を動作させて用紙の内側を左折りローラ対11のニップ部に案内するため、図6(b)の偏向手段左モータ36をONするわけだが、この偏向手段左モータ36をONして左偏向手段21を駆動開始するタイミングは用紙先端が先端検知センサ15をONしたときから計時開始したTx後に行う。偏向手段左モータ36がONすると図3の左偏向手段21が矢印方向に向かって移動を開始する(このときの回転方向を正転とする)(S13)。このとき左偏向手段21がホームポジションを離れるため偏向手段左HPセンサ25がOFFする(S14)。
まず図15(a)において、用紙Pの先端が先端検知センサ15を通過して搬送ローラ14により送給され、右折りローラ対12によりくわえ込まれてから時間Tx後に左偏向手段21を用紙P面の適所(途中)に向けて移動開始すると、用紙端(途中部分)が左折りローラ対11にニップされてジャバラ折りの第1面が所望の長さで折り込まれる。
一方、図16(a)は用紙先端部にカール等の変形がある場合等の事情により、用紙Pにたるみが形成されている状態を示す図であるが、図15(a)の場合と同様に用紙先端が先端検知センサ15を通過した後、時間Tx後に左偏向手段21の移動を開始するものとする。このとき図15(a)、図16(a)のいずれの場合も、用紙Pの先端が先端検知センサ15を通過してからともに時間Txという一定時間経過後に左偏向手段21の移動を開始していることから、時間Txが経過する間に先端検知センサ15から用紙Pの先端までの長さはいずれも一定となる。
一方、左偏向手段21の移動開始のタイミングを、折り幅右センサ17を用紙Pの先端が通過したときから計測(計時)した場合、図15(a)においては用紙Pにたるみが存在しないため先端検知センサ15を用紙先端が通過した時点から計測した場合とほぼ等しいタイミングとなるが、図16(a)のように用紙Pの途中にたるみが出来てしまっている場合、時間Txと時間Tyとの間に送られる用紙Pの長さにはTgosaの分だけ違いが生じてしまう。つまり、図16(a)の場合はたるみの存在に起因して用紙先端が折り幅右センサ17に達する時間が遅延するため、上記の如き誤差が発生する。
すなわちこの後右折りローラ対12及び左折りローラ対11を逆回転させ、用紙Pの先端から左偏向手段21の先端が用紙Pの途中に当接した位置までの長さは、図15(b)用紙Pの途中にたるみが無い場合と、図16(b)の用紙Pの途中にたるみがあった場合を比較した場合それぞれTz、Tz’となり、Tgosa分の違いが生じてしまうこととなる。
以上のことより左偏向手段21の移動開始のタイミングを計測する方法として、用紙Pの先端が先端検知センサ15を通過した時点から計時を開始すれば、用紙先端がカール状になっている場合等、用紙途中にたるみが発生してしまった場合でも送られた用紙長さは常にほぼ一定となり、したがってジャバラ折りの第1面の折り長さのばらつきは少ない結果が得られることとなる。
特に本発明では紙折り機に挿入される用紙に対して、上流側に連結された複写機にてロール紙が使用されている場合に有効な方法である。
また、S2の最初の用紙搬送が右側の折りローラ12に入れる紙折り種類で有るかどうかの判断において、左側の折りローラ対11に入れる紙折り種類で有る場合は、右側の折りローラ12に入れる場合と左右逆の違いでS24〜S42まで同様に動かす。ただし、S32の次の折りが有るか無いかの判断で、折りが無い場合は排紙方向が左折りローラ対側にあるため、一度スイッチバックしてから排出する必要がないため、そのまま排出動作フローCに入る。
ここで、繰り返し折りが有るか無いかの判断を行い(S21、S42)、一回目折りが左側である場合で繰り返し折りが有るときは右側の繰り返し折りのフローBに入り、繰り返し折りがない場合は、一度スイッチバックしてから排出する必要がないため、そのまま排出動作フローCに入る。
また、一回目折りが右側である場合で繰り返し折りが有るときは左側の繰り返し折りのフローAに入り、繰り返し折りがない場合は、一度スイッチバックしてから排出する必要が有るため、右折りローラ対12が用紙を搬送した状態で用紙後端が先端検知センサ15を抜けOFFすると折りモータ30がOFF停止し(S43)、今度は折りモータ30を逆転し(S44)、用紙後端を左折りローラ対11に向けて搬送させ排出動作フローCに入る。
なお、最初の用紙搬送が左折りローラ対である場合のS24〜S42は、最初の用紙搬送が右折りローラ対であるS3〜S21に対応している。
その後にさらに繰り返し折りが有る場合は、フローA、Bを繰り返し、最終折りが右側の場合は、排紙方向が左折りローラ対側にあるため、一度スイッチバックしてから排出することになり、右折りローラ対12が用紙を搬送した状態で用紙後端が先端検知センサ15を抜けOFFすると折りモータ30がOFF停止し(S65)、今度は折りモータ30を逆転し(S66)、用紙後端を左折りローラ対11に向けて搬送させ排出動作フローCに入る。最終折りが左側の場合は、そのまま排出動作フローCに入る。
最後に排出動作フローCで用紙後端が折り幅左検知センサ16を通過し、折り幅左検知センサ16がOFF(S67)した後、折りモータ30を停止させ(S68)搬送モータ52を停止させ(S69)排出が完了する。
本実施例では図1のように繰り返しジャバラ状に折られた用紙を排出ローラ19によりトレイ13上にスタックするが、ジャバラ状に折られた用紙をさらにクロス状に折り、あるサイズに縦横に折るフォルダーに用いる場合でも同様で、フォルダーのクロス折り機構に本実施例を用いることも可能である。
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式画像形成装置本体の他に、インクジェットプリンタ、印刷機等の他の画像形成装置本体にも適用することができる。
Claims (2)
- 所定の間隔を隔てて配置された第1及び第2の折りローラ対と、前記第1及び第2の折りローラ対の間に用紙を給送する搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対の近傍に配置され用紙先端が前記第1及び第2の折りローラ対間へ進入することを検出する用紙先端検知センサと、前記第1及び第2の折りローラ対の各ニップ部の外側に夫々配置され用紙端を検出する第1及び第2の折り幅検知センサと、何れか一方の折りローラ対のニップ部に用紙端を導くために夫々作動する2つの偏向手段と、これらを制御する制御手段と、を有し、前記第1及び第2の折りローラ対と前記各偏向手段との協働によって、折り曲げ方向を交互に切り替えて連続して複数回折ることが可能な用紙折り装置であって、
前記制御手段は、前記偏向手段を用いて前記搬送ローラ対から給送された用紙の先端を前記第1又は第2の折りローラ対のニップ部へ導いてその外側へ給送したのち、前記搬送ローラ対による用紙の給送を継続したまま前記第1及び第2の折りローラ対の停止、逆転、正転を順次繰り返すことにより、用紙の複数回折りを実施するものにおいて、
前記制御手段は、一方の偏向手段を一方の折りローラ対に向って繰り出すことにより用紙先端を該一方の折りローラ対にくわえ込ませてから、他方の偏向手段を作動させて該用紙の途中部分を他方の折りローラ対にくわえ込ませて第1の折り曲げ部を形成する工程において、用紙先端から前記第1の折り曲げ部までの長さを決定するための前記他方の偏向手段の繰り出し開始のタイミングを、用紙先端検知センサが用紙の先端を検出した時点から計測することを特徴とする用紙折り装置。 - 画像形成装置本体と、請求項1に記載の用紙折り装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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