JP5741456B2 - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法に関する。本発明は、特に、自動車の車体のようにプレス成形に供される用途に好適な、伸び性と穴拡げ性とが両立した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法とに関する。本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、熱延鋼板を昇温して溶融亜鉛めっきを施した合金化溶融亜鉛めっき熱延鋼板と、熱延鋼板を冷間圧延して得た冷延鋼板を焼鈍後に溶融亜鉛めっきを施す合金化溶融亜鉛めっき冷延鋼板の両方を含む。
近年、地球環境保護のために自動車の燃費向上が求められており、車体の軽量化および乗員の安全性確保のため、高強度鋼板のニーズが高まっている。自動車用部材に供される鋼板は、高強度であるだけでは不十分であり、高い耐食性と良好なプレス成形性が要求される。
ここで、伸びが良好な溶融亜鉛めっき鋼板として、残留オーステナイトのTRIP効果を利用する鋼板が知られている。
例えば、特開平11−279691号公報には強度−延性バランスに優れた高張力溶融亜鉛めっき鋼板が開示されている。しかしながら、高強度化のために硬質なマルテンサイトを含有させると、穴拡げ性が劣化するという問題がある。
穴拡げ性を改善する技術として、焼き戻しマルテンサイトを活用する方法が特開平6−93340号公報、特開平6−108152号公報、特開2005−256089号公報、特開2009−19258号公報に開示されている。
特開平6−93340号公報に記載の方法では、溶融めっき前に急冷してマルテンサイトを生成させ、その後溶融めっき等を施す。そのため、めっき後の冷却で新たに生成する、穴拡げ性に悪影響を及ぼす焼き戻しされていない硬質なマルテンサイトを多く含んだり、合金化処理時に伸びに寄与する残留オーステナイトが分解したりして、高強度で伸びと穴拡げを安定して両立させるのは困難であった。
特開平6−108152号公報、特開2005−256089号公報、および特開2009−19258号公報には、めっき後に焼き戻す方法が開示されている。しかし、これらは焼き戻し前の冷却終点温度が十分低くないため、焼き戻し後の冷却過程で新たに硬質なマルテンサイトが生成し、穴拡げ性が劣化する問題があった。また、残留オーステナイトが十分に残留していないため、安定して十分な伸びを確保することが困難であった。
溶接学会誌50(1981),No.1,p37−46
特開平11−279691号公報 特開平6−93340号公報 特開平6−108152号公報 特開2005−256089号公報 特開2009−19258号公報
本発明は、伸びと穴拡げ性を安定して両立させることができる合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、十分な伸びを有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板について鋭意実験した結果、マルテンサイトと残留オーステナイトの形態をM―A(Martensite-Austenite constituent、別名:島状マルテンサイト)とすることで、高い伸び特性が得られることを見いだした。ここで、M−Aとは、非特許文献1に記載があるように、鋼をフェライト変態やベイナイト変態させた際に未変態オーステナイトへのCの濃縮が起こり、その後の冷却時にマルテンサイト変態することで生じた、マルテンサイトと残留オーステナイトの複合体の領域のことであり、マトリックス中に島状に点在する。
しかし、過度に硬質なマルテンサイトは穴拡げ性を劣化させる。そこで、本発明者等は穴拡げ性改善のためさらに実験を進め、M−Aを残留オーステナイトが残るような比較的低温で焼き戻すことで、良好な伸びを維持しながら、穴拡げ性の改善も実現できることを見いだした。
本発明は、上記知見を基に完成されたものであり、加工性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法を提供するものである。なお、本発明において「鋼板」とは「鋼帯」をも含む意味である。
ここに、本発明は、次の通りである。
鋼板の表面に合金化溶融亜鉛めっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、
前記鋼板は、
質量%で、C:0.03%以上0.30%以下、Si:0.005%以上2.5%以下、Mn:1.9%以上3.5%以下、P:0.1%以下、S:0.01%以下、sol.Al:0.001%以上1.5%以下およびN:0.02%以下を含有する化学組成と、
体積%で、焼戻しマルテンサイトを3%以上および残留オーステナイトを1%以上含有し、残部がフェライトおよびベイナイトの少なくともいずれかである鋼組織と、を有し、
前記合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、圧延直角方向の引張試験において降伏強度が420MPa以上、引張強度が780MPa以上である機械特性を有する、
ことを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
前記化学組成は、下記から選ばれた少なくとも1種の元素(%はいずれも質量%)をさらに含有していてもよい:
(A)Ti:0.001%以上0.30%以下、Nb:0.001%以上0.30%以下およびV:0.001%以上0.30%以下からなる群から選択される1種または2種以上;
(B)Cr:0.001%以上2.0%以下およびMo:0.001%以上2.0%以下からなる群から選択される1種または2種;
(C)Cu:0.001%以上2.0%以下およびNi:0.001%以上2.0%以下からなる群から選択される1種または2種;
(D)B:0.0001%以上0.02%以下;
(E)Ca:0.0001%以上0.01%以下およびREM:0.0001%以上0.1%以下からなる群から選択される1種または2種;ならびに
(G)Bi:0.0001%以上0.05%以下。
別の側面から、本発明は、上記記載の化学組成を有する熱間圧延鋼板または冷間圧延鋼板を720℃以上に加熱し、2〜200℃/秒の速度で450〜600℃の温度域まで冷却し、溶融亜鉛めっきを施し、その後に合金化処理を行い、合金化処理温度から平均冷却速度5℃/秒以上で200℃以下まで冷却して、さらに200〜600℃の温度域で1秒以上10分間以下の焼き戻し処理を行うことを特徴とする、体積%で、焼戻しマルテンサイトを3%以上および残留オーステナイトを1%以上含有し、残部がフェライトおよびベイナイトの少なくともいずれかであり、圧延直角方向の引張試験において降伏強度が420MPa以上、引張強度が780MPa以上である機械特性を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、伸び性と穴拡げ性がともに良好であって、成形性に優れているので、ピラ−などの自動車の構造部品用途に最適である。
以下に、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法について、母材鋼板の化学組成、金属組織、合金化溶融亜鉛めっき層の合金組成、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の機械特性および製造方法について、順に具体的に説明する。以下の説明において、鋼板の化学組成に関する%はいずれも質量%である。
(A)鋼板の化学組成
[C:0.03%以上0.30%以下]
Cは高張力を得るのに有効な成分である。Cの含有量が0.03%未満では必要な高張力が得られない。一方、0.30%を超えてCを含有させると、鋼板の靱性や溶接性が低下する。従って、C含有量を上記のように定めた。好ましいC含有量は0.05%以上0.22%以下である。
[Si:Si:0.005%以上2.5%以下]
Siは鋼板を高強度化する元素で、フェライトを強化し、組織を均一化し、加工性を改善するのに有効な成分である。また、セメンタイトの析出を抑制し、オーステナイトの残留を促進する作用も有する。そのような効果を得るためには、0.005%以上のSiの含有が必要である、一方、2.5%を超えてSiを含有させると、溶融めっきでの不めっきの発生が問題になるとともに、鋼板の靱性や溶接性が低下する。したがってSiの含有量を上記のように定めた。好ましいSi含有量は0.05%以上で、2.0%以下、より好ましくは1.5%以下である。
[Mn:1.9%以上3.5%以下]
Mnは、M−Aを生成させ、強度と伸びを得るのに必須の元素である。所望の効果を得るには、1.9%以上のMnの含有が必要である。一方、3.5%を超えてMnを含有させると、鋼板の靱性や溶接性が低下する。したがってMnの含有量は上記のように定めた。2.2〜3.5%が好ましい範囲である。より好ましいMn含有量は2.2%以上3.1%以下である。
[P:0.1%以下]
Pは、不純物として含有され、靱性を劣化させる好ましくない元素である。従って、P含有量を0.1%以下と定めた。P:0.02%以下が好ましい範囲である。
[S:S:0.01%以下]
Sは、不純物として含有され、鋼中にMnSを形成し、穴拡げ性を劣化させる。したがって、Sの含有量を0.01%以下と定めた。S含有量は0.005%以下が好ましく、0.0012%以下がさらに好ましい。
[sol.Al:0.001%以上1.5%以下]
Alは脱酸のために添加される。また、Siと同様に、セメンタイトの析出を抑えて残留オーステナイト量を増加させるのにも有効である。したがって、Alの下限を0.001%と定めた。一方、1.5%を超えてAlを含有させると、介在物が増加して、加工性が劣化する。したがってsol.Al含有量を上記のように定めた。好ましい範囲は、0.005%以上、1.0%以下である。
[N:0.02%以下]
Nは、不純物として含有され、連続鋳造中に窒化物を形成してスラブのひび割れの原因となるので、その含有量は低い方が好ましい。したがって、N含有量は0.02%以下と定めた。好ましくは0.01%以下である。
以下の元素は、場合により含有させてもよい任意元素である。
[Ti:0.001%以上0.30%以下、Nb:0.001%以上0.30%以下およびV:0.001%以上0.30%以下から選択される1種または2種以上]
Ti,Nb,Vは析出物となって結晶粒を微細化させる効果を有しているので、母材鋼板に強度、靱性の向上の目的で含有させてもよい。しかし、各々が0.001%未満の含有ではその効果は十分ではなく、また各々0.30%を超えて含有させても効果は飽和してしまい、コスト的に不利となる。そのため、いずれの元素も、上記のように、0.001%以上0.30%以下の含有量とする。TiとNbはオーステナイト細粒化効果が顕著で、その後フェライト生成によるオーステナイトへのC濃化を促進し、M−Aを生成しやすくする。したがって、TiとNbの少なくともどちらか一方を0.01%以上含有させるのが好ましく、0.03%以上含有させるのがさらに好ましい。
[Cr:0.001%以上2.0%以下およびMo:0.001%以上2.0%以下から選択される1種または2種]
CrおよびMoは、Mnと同様に、オ−ステナイトを安定化することで変態強化を促進する働きがあり、鋼板の高強度化に有効であるので、含有させてもよい。しかしながら、各々0.001%未満の含有ではその効果は十分ではなく、また各々2.0%を超えて含有すると特性変動が大きくなる。したがって、Cr含有量とMo含有量はいずれも0.001%以上2.0%以下とする。好ましいCr含有量は0.1%以上1.0%以下であり、好ましいMo含有量は0.05%以上0.5%以下である。
[Cu:0.001%以上2.0%以下およびNi:0.001%以上2.0%以下から選択される1種または2種]
CuおよびNiには腐食抑制効果があり、表面に濃化して水素の侵入を抑え、遅れ破壊を抑制する働きがあるので、含有させてもよい。しかしながら、各々0.001%未満ではその効果は十分ではなく、また各々2.0%を超えて含有させても効果は飽和し、コスト的に不利となる。したがって、Cu含有量とNi含有量は、いずれも0.001%以上2.0%以下とする。好ましくは、いずれも0.01%以上0.8%以下である。
[B:0.0001%以上0.02%以下]
Bは粒界からの核生成を抑え、焼き入れ性を高めて高強度化に寄与する元素である。また、M−Aを効果的に生成させ、伸びの向上に寄与する。したがって、含有させてもよい。しかし、0.0001%未満のBの含有ではその効果は十分ではなく、また0.02%を超えて含有させても効果は飽和し、コスト的に不利となる。したがって、Bの含有量は0.0001〜0.02%と定めた。
[Ca:0.0001%以上0.01%以下およびREM:0.0001%以上0.1%以下から選択される1種または2種]
CaおよびREMは、硫化物を球状化させることにより局部延性を向上させる効果があるので、含有させてもよい。しかしながら、Caは、0.0001%未満の含有ではその効果は十分ではなく、また0.01%を超えて含有させても効果は飽和し、コスト的に不利となる。したがってCa含有量は上記の通りとする。また、REMは、0.0001%未満の含有ではその効果は十分ではなく、また0.1%を超えて含有させても効果は飽和し、コスト的に不利となる。したがってREM含有量は上記の通りとする。
ここで、REMとは、Sc、Y及びランタノイドの合計17元素を指し、ランタノイドの場合、工業的にはミッシュメタルの形で添加される。なお、本発明では、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を指す。
[Bi:0.0001%以上0.05%以下]
Mnなどがミクロ偏析すると、硬さの不均一なバンド組織が発達して、加工性を低下させる。Biは凝固界面に濃化してデンドライト間隔を狭くし、凝固偏析を小さくする働きがあるので、含有させてもよい。しかし、0.0001%未満の含有では、その効果が不十分で、また0.05%を超えてBiを含有させると、表面品質の劣化を生じさせるので、その含有量を上記のように定めた。Bi含有量の好ましい範囲は0.0003〜0.01%であり、さらに好ましい範囲は0.0003〜0.0050%である。
(B)鋼板の金属組織
上述したように、加工性が良好で、強度が780MPa以上の合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得るためには、M−Aを残留オーステナイトが残るような比較的低温で焼き戻した組織とすることが有効である。それにより、M−Aによりもたらされる良好な伸びを維持しながら、穴拡げ性に良好となる。
そのため、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の金属組織は、体積率で焼戻しマルテンサイトを3%以上、残留オーステナイトを1%以上含有することが必要である。さらに高強度を得るためには焼戻しマルテンサイトは5%以上が好ましい。残留オーステナイトは2%以上が好ましい。金属組織に関する各相の体積率は、板厚1/4位置で測定した各相の面積率とする。
金属組織の残部はフェライトまたはベイナイトまたはその両方であることが好ましい。また、5μm以上のセメンタイトを粒内部に含まないことがM−A生成促進のため好ましい。上述したように、M−Aを残留オーステナイトが残るような比較的低温で焼き戻すことで、伸びと穴拡げ性の両立が図られる。穴拡げ性の観点からは、含有しているマルテンサイトは全て焼戻されたものであることが好ましい。
(C)合金化溶融亜鉛めっき層
合金化溶融亜鉛めっき層のFe濃度が7質量%未満では、溶接性や摺動性が不十分となりやすい。したがって、合金化溶融亜鉛めっき層のFe濃度は7質量%以上とすることが好ましい。合金化溶融亜鉛めっき層のFe濃度の上限は、耐パウダリング性の観点からは20%以下とすることが好ましく、15%以下とすることがさらに好ましい。めっき層のFe含有量は、溶融めっき後の熱処理(合金化処理)の条件により調整される。
(D)機械特性
本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、圧延延直角方向の引張試験において降伏強度(YS)が420MPa以上、引張強度(TS)が780MPa以上の機械特性を有する。この引張試験において降伏強度が420MPa未満であるか、および/または引張強度が780MPa未満であると、自動車部品とした場合において十分な衝撃吸収性を確保することが困難である。降伏強度は好ましくは500MPa以上、より好ましくは600MPa以上であり、引張強度は好ましくは800MPa以上、より好ましくは900MPa以上である。なお、成形性が要求される自動車部品への適用を考慮すると、全伸びは12%以上、穴拡げ率は35%以上であることが好ましい。
(C)製造方法
M−Aを生成させるためには、製造過程において、残留オーステナイトにCの濃度勾配を存在させることが必要である。C濃度が高い部分は残留オーステナイトとして残留し、C濃度の低い部分はマルテンサイトへ変態し、その結果M−Aが得られる。M−Aは残留オーステナイトを含むとともにマルテンサイトが硬質なため相対的に軟質な母相に歪みが集中し、高強度と良好な伸びが得られる。しかしながら、過度に硬質なマルテンサイトは穴拡げ性に不利なため、残留オーステナイトが残るように適度に焼き戻すことによって、伸びと穴拡げ性に優れた合金化溶融亜鉛めっきが製造可能となる。しかも、焼き戻しをめっき後に行うことで、表面の酸化の問題や焼き戻しされていないマルテンサイトが残存する問題を抑制できる。
具体的には、1.9%以上のMnを含有する熱間圧延鋼板または冷間圧延鋼板をめっき母材として使用し、この鋼板を720℃以上の温度に加熱後、2〜200℃/秒の速度で450〜600℃の温度域まで冷却して、溶融亜鉛めっきを施し、その後、合金化処理を行い、合金化処理温度から平均冷却速度5℃/秒以上で200℃以下まで冷却し、こうして製造されたM−Aを含む合金化溶融亜鉛めっき鋼板に対して、さらに200〜600℃の温度域で1秒から10分間の焼き戻しを行う。
1.9%以上のMnはセメンタイトの析出を抑え、M−Aを得るのに必要である。前述したように、母材鋼板は熱延鋼板と冷延鋼板のいずれでもよく、熱間圧延や冷間圧延の条件については特に制限されないが、好ましい熱延条件は、圧延仕上温度が800℃以上1100℃以下の範囲内、巻取温度が350℃以上750℃以下の範囲内である。
溶融めっきに際しての焼鈍温度は、加熱時にオーステナイトを生成させるために720℃以上とする。穴拡げ性に有利な均一な組織を得るには、オーステナイト単相域まで加熱することが好ましい。加熱温度の上限は特に規定しないが粒径の粗大化を抑制して良好な靭性を確保する観点からは1000℃以下とすることが好ましい。
加熱後の冷却速度が2℃/秒未満ではセメンタイトの析出が生じてしまい、また200℃/秒を超える冷却では、オーステナイトへのCの濃度勾配が不十分で、M−Aが生じない。この冷却速度は好ましくは5〜50℃/秒であり、より好ましくは8〜30℃/秒である。
上記冷却の冷却停止温度を450〜600℃の温度域とするのは、オーステナイト中のC濃度をM−Aが生成するように勾配を付けるのに必要であるからである。この冷却停止温度は好ましくは480〜570℃である。
その後、必要に応じて等温保持や冷却が行われて、溶融亜鉛めっきが施され、さらにめっきを合金化するのに必要な温度に加熱することにより合金化処理が施された後、得られた合金化溶融亜鉛めっき鋼板を冷却する。
溶融めっきの浴温度や浴組成は、一般的なものでよく、特に制限はない。めっき付着量も特に制限されず、通常の範囲内でよい。例えば、片面あたりの付着量で20〜80g/m2の範囲内である。合金化処理は、めっき層中のFe濃度が7質量%以上となるような条件で行うことが好ましい。必要な条件は、めっき付着量によっても異なるが、例えば、温度490〜560℃で5〜60秒間の加熱により行われる。
合金化処理後の合金化処理温度からの冷却では、5℃/秒以上で200℃以下まで冷却することが重要である。この冷却でM−Aの生成を促進させ、引き続き行われる焼き戻しの後にマルテンサイトが生成するのを抑える。好ましい冷却終了温度は100℃以下である。好ましい冷却速度は10℃/秒以上である。冷却速度の上限は特に規定しないが、経済性の観点からは500℃/秒以下とすることが好ましい。
焼き戻しは、M−Aのマルテンサイトを適正に焼き戻すために200〜600℃の温度域で1秒〜10分で行う。温度が低かったり、時間が短かったりすると、マルテンサイトが硬質で穴拡げ性に劣るようになる。一方、温度が高かったり、時間が長かったりすると、残留オーステナイトが分解したりマルテンサイトが軟質になりすぎたりして、伸びが劣化する。焼き戻しでは、最高到達温度が200〜600℃の範囲内で、この温度範囲に1秒〜5分間保持する必要がある。ただし、最高到達温度にて等温保持するほうが特性の安定化の点より好ましい。好ましい最高到達板温は250〜500℃の範囲内である。なおM−Aのマルテンサイトは全て焼戻されていることが好ましい。
この焼き戻しの後に、平坦矯正のためスキンパスやレベラーで処理しても何ら問題がなく、塗油や潤滑作用のある皮膜を施しても構わない。
表1に示す化学組成を有する鋼を実験炉で溶製し、厚みが40mmのスラブを作製した。このスラブを、表2に示す仕上温度で表示の厚さになるように熱間圧延した。熱間圧延後、約30℃/秒の水スプレー冷却を施し、表示の巻取温度で、熱延鋼板を製造した。巻取は、巻取温度まで水スプレー冷却後に炉に装入し、巻取温度で60分保持した後、20℃/時の冷却速度で100℃以下まで炉冷することによってシミュレートした。得られた熱延鋼板を酸洗によりスケール除去し、一部には、表2に示すように冷間圧延を施した。
こうして得られた熱延鋼板または冷延鋼板から、熱処理用試験材を採取し、表3に示す合金化溶融亜鉛めっき処理における熱処理条件により、溶融亜鉛めっきと合金化処理とを行った。すなわち、まず、試験材を表示の焼鈍温度に加熱して45秒間保持して焼鈍を行い、次に表示の一次冷却速度で一次冷却停止温まで冷却を行った。その後、一部の材料においては、表示の条件で等温保持を行ってから、引き続き5℃/sで溶融めっき浴温である460℃まで冷却してから溶融亜鉛めっきを施し、その後、510℃で20秒間の合金化熱処理を施し、15℃/秒の冷却速度で、合金化処理後の冷却を開始した。このようにして得られた合金化溶融亜鉛めっき層中のFe濃度は8〜12質量%であった。この冷却は、試験No.23〜25は表示の温度まで、それ以外は室温まで実施した。また、表3と同じ熱処理パターンで熱膨張曲線を採取し、変態挙動を調査した結果、試験No.23〜25については、マルテントサイト生成温度は170〜270℃であり、それ以外は室温においてマルテンサイト変態が完了していた。
こうして冷却された合金化溶融亜鉛めっき鋼板に対して、試験No.28を除き、冷却のあと直ちに表3に示す焼き戻し条件(温度は最高到達温度)で温度保持する焼き戻しを行った。この焼き戻し温度への昇温速度は20℃/秒とした。この焼き戻しによって、焼き戻し前までに生成したマルテンサイトは全て焼き戻しを受ける。マルテンサイトが焼戻されたことは、ナイタール腐食後のSEM観察において、マルテンサイト中の炭化物の存在を確認することにより行った。
Figure 0005741456
Figure 0005741456
Figure 0005741456
得られた焼き戻しされた合金化溶融亜鉛めっき鋼板に対して下記の測定を実施した。これらの測定結果を表4にまとめて示す。
金属組織:F. S. Lepera: Journal of Metals 32, No. 3,(1980) 38-39に開示されている方法で、圧延方向の断面を腐食することにより、マルテンサイトおよびオーステナイトを現出させ、板厚1/4位置で倍率1000倍の光学顕微鏡にて観察し、その組織写真から画像処理にてマルテンサイトおよびオーステナイトの面積率の合計を測定した。その値から、板厚1/4位置でX線により測定した残留オーステナイト面積率を差し引いた値を、マルテンサイト体積率とした。
引張試験:各種熱処理材から、圧延方向に対して直角方向が引張方向となるようにJIS5号引張試験片を採取し、降伏強さ(YS)、引張強度(TS)と全伸び(El)を測定した。
穴拡げ試験:日本鉄鋼連盟規格JFST1001に従って実施した穴拡げ試験において、穴の周囲に板厚を貫通する割れが生じるまでの穴直径の増加量と初期穴径との比である穴拡げ率(%)を求めた。
Figure 0005741456
本発明に従って発明例である試験No.1〜16、18〜24及び30〜33の合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、引張強度で780MPa以上の高強度と良好な伸び、さらに穴拡げ率が40%以上という良好な穴拡げ性を示した。
これに対し、Mn含有量が低かった試験No.17は強度が低く、伸びと穴拡げ性がともに低かった。焼き戻し前の温度が300℃と高かった試験No.25は、焼き戻し後にさらに硬質なマルテンサイトが生成するため、穴拡げ性が低くなった。焼鈍温度が低かった試験No.26は、未再結晶組織が残り、かつマルテンサイトの生成もなく、伸びと穴拡げ性が低かった。一次冷却速度が遅かった試験No.27は、マルテンサイトが十分に生成しないため、伸びが低かった。焼き戻し温度が低かった試験No.28は,マルテンサイトの軟質化が不十分で穴拡げ性が低く、焼き戻し温度が高かった試験No.29と34はマルテンサイトが軟質化しすぎて、強度が低く、伸びも低く、穴拡げ性も不十分であった。

Claims (8)

  1. 鋼板の表面に合金化溶融亜鉛めっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、
    前記鋼板は、
    質量%で、C:0.03%以上0.30%以下、Si:0.005%以上2.5%以下、Mn:1.9%以上3.5%以下、P:0.1%以下、S:0.01%以下、sol.Al:0.001%以上1.5%以下、およびN:0.02%以下を含有する化学組成と、
    体積%で、焼戻しマルテンサイトを3%以上および残留オーステナイトを1%以上含有し、残部がフェライトおよびベイナイトの少なくともいずれかであり、
    前記合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、圧延直角方向の引張試験において降伏強度が420MPa以上、引張強度が780MPa以上である機械特性を有する、
    ことを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 前記化学組成が、質量%で、Ti:0.001%以上0.30%以下、Nb:0.001%以上0.30%以下およびV:0.001%以上0.30%以下からなる群から選択される1種または2種以上をさらに含有する請求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 前記化学組成が、質量%で、Cr:0.001%以上2.0%以下およびMo:0.001%以上2.0%以下からなる群から選択される1種または2種をさらに含有する請求項1または請求項2に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 前記化学組成が、質量%で、Cu:0.001%以上2.0%以下およびNi:0.001%以上2.0%以下からなる群から選択される1種または2種を含有する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 前記化学組成が、質量%で、B:0.0001%以上0.02%以下をさらに含有する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 前記化学組成が、質量%で、Ca:0.0001%以上0.01%以下およびREM:0.0001%以上0.1%以下からなる群から選択される1種または2種をさらに含有する請求項1〜請求項5のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  7. 前記化学組成が、質量%で、Bi:0.0001%以上0.05%以下をさらに含有する請求項1〜請求項6のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の化学組成を有する熱間圧延鋼板または冷間圧延鋼板を720℃以上に加熱し、2〜200℃/秒の速度で450〜600℃の温度域まで冷却し、溶融亜鉛めっきを施し、その後に合金化処理を行い、合金化処理温度から平均冷却速度5℃/秒以上で200℃以下まで冷却して、さらに200〜600℃の温度域で1秒以上10分間以下の焼き戻し処理を行うことを特徴とする、体積%で、焼戻しマルテンサイトを3%以上および残留オーステナイトを1%以上含有し、残部がフェライトおよびベイナイトの少なくともいずれかであり、圧延直角方向の引張試験において降伏強度が420MPa以上、引張強度が780MPa以上である機械特性を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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