JP5739465B2 - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の操舵を制御する操舵制御装置に関する。
従来、車両の前方の撮像画像に基づいて、当該車両が走行する走行路の形状(曲率等)を認識し、当該認識された走行路の形状に対する車両の横ずれ量及び偏向角を求め、該横ずれ量及び偏向角に基づいて、車両の操舵を制御する操舵制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−15996号公報
特許文献1に記載されたような操舵制御装置においては、カーブ路と直線路との移行区間のように形状が大きく変化するような走行路を走行するときであっても適切に車両を操舵するために、走行路の形状がより適切に認識されることが求められる。特に、カーブ路と直線路とが急に切り替わるような(曲率が急に変化するような)走行路を走行する場合においては、より一層、走行路の形状がより適切に認識されることが求められる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できる操舵制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両の進行方向を撮像するカメラと、前記カメラによる撮像画像に基づいて、当該車両が走行する走行路の形状を、一次又は二次の単項式又は多項式による近似である第1近似によって認識するように構成された形状認識部と、前記形状認識部によって認識された前記走行路の形状に基づいて、当該車両の操舵を制御するように構成された操舵制御部とを備える操舵制御装置であって、前記形状認識部が認識した前記走行路の形状が、カーブ路と直線路との移行区間であるか否かを判定するように構成された判定部と、前記形状認識部は、前記判定部の判定結果が肯定的である場合に、三以上の次数の単項式又は多項式による近似である第2近似によって前記走行路の形状を認識することを特徴とする。
本発明によれば、判定部の判定結果が否定的である場合、すなわち、車両が、直線路又は曲率一定のカーブ路のように、形状の変化が小さい走行路を走行する場合には、演算負荷が軽い第1近似により、必要な精度を確保して走行路の形状を近似できる。また、判定部の判定結果が肯定的である場合、すなわち、車両が、カーブ路と直線路との移行区間のように、形状の変化が大きい走行路を走行する場合には、第1近似よりも近似性能が高い第2近似を用いることにより、近似精度の低下を抑制して走行路の形状を近似できる。従って、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合(特に、カーブ路と直線路とが急に切り替わるような走行路を走行する場合)であっても、走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できる。
本発明において、前記第2近似は、三次の単項式又は多項式による近似であることが好ましい。走行路の形状を近似するための単項式又は多項式の次数が低いほど、近似のための演算負荷が軽い。このため、三次の単項式又は多項式によって近似することで、二次の単項式又は多項式によって近似するときよりもカーブ路と直線路との移行区間の形状を精度よく近似できると共に、第2近似を三次よりも次数の高い単項式又は多項式によって行う場合と比較して走行路の形状変化をより速く近似することができる。
本発明において、前記判定部は、当該車両の進行方向において、カーブ路から直線路へ切り替わるときの移行区間であるときに肯定的な判定を行うことが好ましい。操舵制御装置においては、実際の走行路の曲率(以下、「実曲率」という)に対して、認識された走行路の曲率(以下、「近似曲率」という)が、大きくなるようなことは好ましくない。
カーブの入口であれば操舵制御の遅れが生じた場合であっても旋回外側に広がる方向に車両が移動するので、運転者としては操舵制御出力が不足しているものとして違和感なく認識できる。しかしながら、カーブの出口では、操舵制御の遅れが生じることにより、旋回内側に向かって車両が移動する。このため、カーブを抜けたのにセルフアライニングトルクで操舵が中央位置に戻らない状態になるので、運転者は違和感を感じる。
従って、当該車両の進行方向において、カーブ路から直線路へ切り替わるときの移行区間のときに、第2近似によって走行路の形状を認識して、実曲率と近似曲率の相違を減少させることが特に有効である。
本発明において、前記形状認識部は、認識結果としての前記走行路の形状について、前記第1近似によって認識された前記走行路の形状である第1形状と前記第2近似によって認識された前記走行路の形状である第2形状とを、前記判定部の判定結果に応じて切り替える場合には過渡期を設定して、認識結果とする前記走行路の形状を、該過渡期が経過するまでの間に、切り替える前の形状から、これから切り替える形状へと徐々に変更することが好ましい。
これにより、徐々に変更して認識された走行路の形状に合わせて、車両の操舵を緩やかに変更できる。
本発明において、前記形状認識部は、前記判定部の判定結果が否定的から肯定的に変化した場合に、前記過渡期が経過するまでの間に、当該形状認識部による認識結果としての前記走行路の形状を、当該判定結果の変化前の前記第1形状から前記第2形状に徐々に変更し、前記判定部の判定結果が肯定的から否定的に変化した場合には、前記過渡期が経過するまでの間に、当該形状認識部による認識結果としての前記走行路の形状を、当該判定結果の変化前の前記第2形状から前記第1形状に徐々に変更し、前記第1形状から前記第2形状に切り替えるときの前記過渡期は、前記第2形状から前記第1形状に切り替えるときの前記過渡期よりも短くなるように設定されていることが好ましい。
判定部の判定結果が肯定的から否定的に変化したときには、長く設定した過渡期において、徐々に変更して認識された走行路の形状に合わせて、車両の操舵を緩やかに変更できる。
一方、判定部の判定結果が否定的から肯定的に変化したとき、すなわち走行路の形状を精度よく認識する必要があるときには、短く設定した過渡期において、認識された走行路の形状を第1形状から第2形状に速く変更できるので、適切に車両の操舵を制御できる。
本発明において、前記形状認識部は、前記判定部の判定結果が肯定的である場合において、前記第2近似による前記走行路の形状のうちのカーブ路の曲がり方向が、前記第1近似による前記走行路の形状のうちのカーブ路の曲がり方向と等しいときに、前記第2近似による前記走行路の形状を、認識結果とすることが好ましい。
第2近似の方が第1近似に比べて近似する単項式又は多項式の次数が高いので、走行路の形状を精度よく近似することができるが、外乱の影響を受けやすい。このため、第2近似が外乱の影響を受けていない状態を、2つの近似による曲がり方向が等しいか否かで検知している。このようにして、外乱の影響が少ない状態の第2近似の結果を用いることで、適切に車両を操舵できる。
車両の制御装置の使用態様の説明図。 車両の制御装置の構成図。 走行路と車両との間の関係についての説明図。 車両の制御装置の作動フローチャート。 (a)はカメラで撮像した画像を示す図、(b)は(a)の画像に対してエッジ抽出した画像を示す図、(c)は(b)の画像に対する上方視画像を示す図。 (a)は、走行路が抽出された上方視画像における近似点を示す図、(b)は、走行路が抽出された上方視画像における第1近似線及び第2近似線を示す図。 図3とは別の走行路と車両との間の関係についての説明図。 図7の状況において、(a)はカメラで撮像した画像を示す図、(b)は(a)の画像に対してエッジ抽出した画像を示す図、(c)は(b)の画像に対する上方視画像を示す図。 図7の状況において、(a)は、走行路が抽出された上方視画像における近似点を示す図、(b)は、走行路が抽出された上方視画像における第1近似線及び第2近似線を示す図。
以下、本発明の車両の操舵制御装置の実施形態について説明する。図1を参照して、本実施形態の車両の操舵制御装置(以下、単に「制御装置」という)10は、車両1(自車両)に搭載して使用される。制御装置10は、車両1に搭載されたカメラ20の撮像画像から車両1の進行方向の(本実施形態においては、前方)道路の状況を認識して、車両1の走行状態を制御する。
カメラ20は、車両1の前方をフロントウィンドウ越しに撮像するように、光軸を車両1の前後方向に合わせて車内に取り付けられており、カメラ20の取付部を原点として、車両1の左右方向(車幅方向)をX軸、上下方向(鉛直方向)をY軸、前後方向(進行方向)をZ軸とした実空間座標系が定義されている。
また、車両1は、当該車両1の操舵を行う操舵装置30を備えている。制御装置10は、操舵装置30を制御することで、車両1の操舵を制御している。
次に、図2を参照して、車両1は、速度センサ21、加速度センサ22、ヨーレートセンサ23、及び制動装置31を備えている。速度センサ21は車両1の速度の検出信号を出力し、加速度センサ22は車両1の加速度の検出信号を出力し、ヨーレートセンサ23は車両1のヨーレートの検出信号を出力する。
制御装置10は、CPU及びメモリ等により構成された電子ユニットであり、カメラ20の映像信号及び各センサ21,22,23の検出信号が入力される。制御装置10は、これらの入力によって、車両1の走行状態を認識する。
また、制御装置10は、メモリに保持された車両1の制御用プログラムをCPUで実行することによって、撮像画像取得部11、形状認識部12、操舵制御部13、及び判定部14(カーブ検知部141、カーブ出口検知部142及び検証部143)として機能する。これにより、制御装置10は、操舵装置30と制動装置31の一方又は両方を作動させて、車両の走行状態を制御する。
以降の説明では、図3に示されるように、車両1が、カーブした形状の走行路(以下、「カーブ路」という)51から、直線形状の走行路(以下、「直線路」という)52に変化するとき(車両1の走行路の形状が、曲率が大きい状態から小さい状態に移行するとき)の走行路を走行しようとしている状況を例に説明する。なお、図3では、カーブ路51から直線路52に急に切り替わる(すなわち、曲率が急に変化する)走行路を例示している。
制御装置10は、車両1の進行方向をカメラ20により撮像する。そして、制御装置10は、カメラ20による撮像画像に基づいて、当該車両1の前方の走行路(道路)5M(M=1〜2)をカメラ20により撮像する。
そして、制御装置10は、この撮像画像に基づいて、走行路5Mの車線区分線(レーンマーク)6N(N=1〜2)を検出する。そして、制御装置10は、検出された車線区分線6Nの情報に応じて、車両1の走行状態を制御する処理を行う。
以下、図4に示したフローチャートに従って、制御装置10による車両1の走行状態の制御処理について説明する。制御装置10は、所定の制御周期(例えば、10 msec)毎に図4のフローチャートによる処理を実行して、車両1の走行状態を制御する。
図4の最初のステップST1において、制御装置10は、カメラ20から出力される映像信号を入力してデジタル信号に変換し、カメラ20の撮像画像(グレースケール画像)として画像メモリに保持する。ステップST1は、撮像画像取得部11により実行される処理である。
次のステップST2では、制御装置10は、カメラ20の撮像画像を2値化してエッジ抽出処理を行い、ステップST3で、更に射影変換を行う。
ここで、図5は、ステップST2〜ST3の処理を行ったときの画像例を示したものであり、カメラ20の撮像画像(原画像)Im1(図5(a)参照)、撮像画像Im1を所定の2値化閾値により2値化した2値画像に対して、エッジ抽出処理を行ったエッジ抽出画像Im2(図5(b)参照)、及びIm2を車両1の上方を視点として射影変換した上方視画像Im3(図5(c)参照)を示している。上方視画像Im3では、車両1の上方から見た座標系での複数の車線区分線6Nのエッジ線7N(N=1〜2)が抽出されている。
次のステップST4で、制御装置10は、まず、上方視画像のエッジ線7Nの各々において、各エッジ線7Nから、所定の間隔で複数の点(以下、「近似点」という)PN(N=1〜2)をサンプリングする(図6(a)参照)。
そして、制御装置10は、各エッジ線7Nについて、サンプリングされた複数の近似点PNによる近似処理(以下、ステップST4による近似を「第1近似」という)を行う。
詳細には、第1近似において、車両1が走行する走行路5Mの形状を、一次又は二次の単項式又は多項式(以下、「単項式又は多項式」をまとめて「近似式」という)によって近似する(図6(b)の一点鎖線8N(N=1〜2)参照。以下、第1近似によって近似された線を「第1近似線」という)。
第1近似線81,82(すなわち、カーブ路51及び直線路52の両端(左端と右端)の車線区分線61,62の画像部分から抽出された近似点P1,P2による近似線)は、二次曲線(二次の近似式によって近似された線)になる。
また、制御装置10は、各走行路5Mにおいて、その両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第1近似線8N(左端の第1近似線は81であり、右端の第1近似線は82である)に基づいて、基本的には、当該両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第1近似線8Nの中央を通る近似線(以下、「第1中央線」という)8LC(L=1)を認識する。
図6(b)においては、第1中央線8LCは、カーブ路51及び直線路52の形状を近似した第1中央線81Cの1つのみとなる。
そして、次のステップST5で、制御装置10は、各エッジ線7Nについて、サンプリングされた複数の近似点PNによる近似処理(以下、ステップST5による近似を「第2近似」という)を行う。
詳細には、第2近似において、車両1が走行する走行路5Mの形状を、三以上の次数の近似式によって近似する(図6(b)の二点鎖線9N(N=1〜2)参照。以下、第2近似によって近似された線を「第2近似線」という)。
なお、本実施形態においては、三次の近似式によって第2近似を行っている。走行路5Mの形状を近似するための近似式の次数が低いほど、近似のための演算負荷が軽い。このため、第2近似を三次の近似式によって行うことで、二次の近似式によって近似するときよりもカーブ路と直線路との移行区間の形状を精度よく近似できると共に、第2近似を三次よりも次数の高い近似式によって行う場合と比較して走行路5Mの形状変化をより速く近似することができる。
第2近似線91,92(すなわち、カーブ路51及び直線路52の両端(左端と右端)の車線区分線61,62の画像部分から抽出された近似点P1,P2による近似線)は、三次曲線(三次の近似式によって近似された線)になる。
また、制御装置10は、各走行路5Mにおいて、その両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9N(左端の第2近似線は91であり、右端の第2近似線は92である)に基づいて、基本的には、当該両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9Nの中央を通る近似線(以下、「第2中央線」という)9LC(L=1)を認識する。
図6(b)においては、第2中央線9LCは、カーブ路51及び直線路52の形状を近似した第2中央線91Cの1つのみとなる。
上記ステップST2〜ST5は、形状認識部12により実行される処理である。
なお、制御装置10は、ステップST5において、第2近似が第1近似に比べて近似式の次数が高いため外乱の影響を受けやすいので、次に示される複数の条件(条件10−1〜条件10−9)の全てを満たしているときに、第2近似線9Nの信頼性が高いと判定している。
(条件10−1)
現時点の制御周期及び1つ前の制御周期の各々において、車両1から最も遠い近似点PNと、車両1との間の距離が、所定の距離以上であるという条件。但し、本条件における所定の距離は、予め行われた実験等によって、第2近似で精度よく近似できる程度まで遠くの位置を撮像できているか否かを判定できる値に設定されている。
(条件10−2)
各走行路5Mにおいて、各第2近似線9Nの近似に用いられた近似点PNが、所定の個数以上であるという条件。但し、本条件における所定の個数は、予め行われた実験等によって、第2近似線の近似結果の信頼性を確保できる程度の個数に設定されている。
(条件10−3)
現制御周期において、車両1が走行している走行路5Mの両端の車線区分線6Nの近似点PNが取得できていない場合において、このように近似点PNが取得できない制御周期が、所定の周期数を超えて連続していないという条件。但し、本条件における所定の周期数は、予め行われた実験等によって、第2近似線の近似結果の信頼性を確保できる周期数のうち最大数程度の周期数に設定されている。
(条件10−4)
車両1が走行している走行路5Mの両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9N(図6においては91,92)と、当該第2近似線9Nに対応するエッジ線7Nの各近似点PN(図6においてはP1,P2)との間の差が所定値未満であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、近似結果が、実際の走行路5Mに対して大きく異なっているような場合、すなわち、第2近似線9Nの信頼性が低いような場合に、カーブ路から直線路への移行区間であると検知しないような値に設定されている。なお、このときの差とは、例えば、各近似点PNにおける第2近似線9Nとの間の最短距離であったり、全近似点PNにおける第2近似線9Nとの間の最短距離の標準偏差等である。
(条件10−5)
車両1が走行している走行路5Mの両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9Nの各々における、車両1から最も近い点同士を結んだときの長さと、第1近似線8Nの各々における、車両1から最も近い点同士を結んだときの長さとの差が、所定値以下であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、第2近似線の近似結果の信頼性を確保できる周期数のうち最大数程度の周期数に設定されている。
(条件10−6)
車両1が走行している走行路5Mにおける第1中央線8LC及び第2中央線9LCにおける、車両1から最も近い点同士を結んだときの長さの差が、所定値以下であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、第2近似線の近似結果の信頼性を確保できる周期数のうち最大数程度の周期数に設定されている。
(条件10−7)
車両1が走行している走行路5Mの両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9Nの各々における、車両1から最も近い点での曲率が、所定値以下であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、車両1の操舵装置30を制御することが困難な非常に急なカーブで、第2近似線9Nによる走行路5Mの認識が行われないようにできる値に設定されている。
(条件10−8)
車両1が走行している走行路5Mの両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9Nの各々における、車両1から最も近い点での曲率の時間変化率(例えば、現時点の制御周期と1つ前の制御周期とにおける曲率の差)が、所定値以下であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、車両1の操舵装置30を制御することが困難な非常に急なカーブで、第2近似線9Nによる走行路5Mの認識が行われないようにできる値に設定されている。
(条件10−9)
第2中央線9LCによるカーブ路の曲がり方向が、第1中央線8LCによるカーブ路の曲がり方向と等しい(すなわち、2つの近似線8LC,9LCにおいて、車両1から最も近い点での曲率の符号が等しい)という条件。
第1近似に比べて近似する近似式の次数が高い第2近似の方が、走行路5Mの形状を精度よく近似することができるが、外乱の影響を受けやすい。このため、条件10−9によって、第2近似が外乱の影響を受けていない状態を、2つの近似による曲がり方向が等しいか否かで検知している。このようにして、外乱の影響が少ない状態の第2近似の結果を用いることで、適切に車両を操舵できる。
なお、上述した条件10−1〜条件10−9は、本実施形態における一例であり、第2近似線の信頼性を確保できるような検証を行える条件であれば、その他の条件であってもよい。
次のステップST6で、制御装置10は、カーブ路から直線路への移行区間(すなわち、カーブの出口)か否かを判定する。ここで、ステップST6の処理は、判定部14により実行される処理である。
ここで、ステップST6の詳細について説明する。制御装置10は、ステップST4で近似された第1近似線8N及びステップST5で近似された第2近似線9Nに基づいて、カーブ検知部141によってカーブ路が検知されている状態で、カーブ出口検知部142によってカーブの出口であることが検知され、検証部143から肯定的な検証結果が得られたときに、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間(すなわち、カーブの出口)か否かを判定する。制御装置10は、検証部143の検証結果が肯定的であった場合に、当該ステップST6の判定結果を肯定的にする(すなわち、カーブ路から直線路への移行区間であると判定する)。
まず、カーブ検知部141について説明する。カーブ検知部141は、第1中央線8LC上の点のうち所定の点(例えば、自車に最も近い点)の曲率(以下、「第1曲率」という)を求める。このとき求められた第1曲率が、所定の曲率未満の場合に、車両1が走行している走行路5Mが直線路であると検知し、所定の曲率以上の場合には、車両1が走行している走行路5Mがカーブ路であると検知する。このときの、所定の曲率は、予め行われた実験等によって、カーブ路を精度よく検知できる曲率に設定されている。
次に、カーブ出口検知部142について説明する。カーブ出口検知部142は、次の3つの条件(条件142−1〜条件142−3)の全てを満たした場合に、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間であると検知する。
(条件142−1)
「カーブ検知部141がカーブ路であると検知している状態」が、所定の周期数以上継続しているという条件。但し、本条件における所定の周期数は、予め行われた実験等によって、車両1がカーブ路を走行するときに継続するであろう周期数に設定されている。
(条件142−2)
1つ前の制御周期における第1曲率が、所定の値より小さいという条件。但し、本条件における所定の値は、予め行われた実験等によって、カーブ路から直線路への移行区間を検知できる値に設定されている。
(条件142−3)
次の3つの条件(条件142−3−1〜条件142−3−3)のうち一つも満たしていないという条件。
(条件142−3−1)
「カーブ検知部141が直線路であると検知している状態」が、所定の周期数以上継続しているという条件。但し、本条件における所定の周期数は、予め行われた実験等によって、車両1が直線路を走行するときに継続するであろう周期数に設定されている。
(条件142−3−2)
所定の制御周期の間に、第1曲率が所定の値以上増加するという条件。但し、本条件における所定の制御周期及び所定の値は、予め行われた実験等によって、車両1がカーブ路を走行中であることを検知できるであろう値に設定されている。
(条件142−3−3)
条件142−1及び条件142−2を満たしてから、所定の時間が経過しても、第1曲率が所定の値まで減少しないという条件。但し、本条件における所定の時間及び所定の値は、予め行われた実験等によって、車両1がカーブ路を走行中であることを検知できるであろう値に設定されている。
なお、上述した条件142−1〜条件142−3及び条件142−3−1〜条件142−3−3は、本実施形態における一例であり、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間であると検知できる条件であれば、その他の条件であってもよい。
次に、検証部143について説明する。検証部143は、次の2つの条件(143−1,143−2)の全てを満たした場合に、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間であると確定する。
(条件143−1)
「カーブ出口検知部142がカーブ路から直線路への移行区間であると検知している状態」が、所定の周期数以上継続しているという条件。但し、本条件における所定の周期数は、予め行われた実験等によって、車両1が走行している走行路5Mがカーブ路のときに通常継続するであろう周期数に設定されている。
(条件143−2)
車両1が走行している走行路5Mにおける両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第1近似線8N(図6においては、自車がカーブ路51を走行しているので第1近似線81,82)と、当該第1近似線8Nに対応するエッジ線7Nの各近似点PN(図6においては、P1,P2)との最短距離が所定値未満であるという条件。但し、本条件における所定値は、予め行われた実験等によって、近似結果が、実際の走行路5Mに対して大きく異なっているような場合、すなわち、第1近似線8Nの信頼性が低いような場合に、カーブ路から直線路への移行区間であると検知しないような値に設定されている。
なお、上述した条件143−1〜条件143−2は、本実施形態における一例であり、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間であると確定できる条件であれば、その他の条件であってもよい。
制御装置10は、検証部143の確定により、ステップST6において、車両1が走行している走行路5Mが、カーブ路から直線路への移行区間であると判定する。
以上がステップST6の処理の詳細である。
なお、本実施形態では、制御装置10は、ステップST5において、第2近似線9Nの信頼性が低いと判定された場合(条件10−1〜条件10−9のうち1つでも満たさなかった場合)には、ステップST6の判定結果を強制的に否定的にしている。
制御装置10は、ステップST6の判定結果が肯定的であった場合には、ステップST7に進み、第2近似線9Nに基づいて走行路5Mを認識する。詳細には、車両1が走行している走行路5Mにおける第2中央線9LCを、走行路5Mの中心線として認識する。
制御装置10は、次のステップST8において、ステップST7の処理で、走行路5Mを認識するための近似線が、第1近似線8Nから第2近似線9Nに切り替わったか否かを判定する。
制御装置10は、ステップST8において、第1近似線8Nから第2近似線9Nに切り替わったと判定した場合には、ステップST9に進む。
制御装置10は、ステップST9で、過渡期の時間を、第2時間に設定する。そして、制御装置10は、次のステップST10において、過渡期における走行路5Mを決定する。
ここで、過渡期とは、2つの異なる形状の近似線を急に切り替えたときに、車両の操舵が急激に変化してしまうことを抑制するための期間である。過渡期において、切り替える前の近似線の形状から、これから切り替える近似線の形状に徐々に変更することで、徐々に変更して認識された走行路5Mの形状に合わせて、車両の操舵を緩やかに変更できる。
詳細には、制御装置10は、次式(1)によって過渡期における近似線の位置を決定することで、「切り替える前の近似線の位置P_before」から「これから切り替える近似線の位置P_after」に徐々に変更している。
ここで、P_transは、過渡期における現時点(現制御周期)の近似線の位置である。t_progは、過渡期の開始時点から経過した時間である。t_transは、過渡期の時間として設定された時間(ステップST9では第2時間に設定され、後述するステップST13では第1時間に設定される)である。
過渡期においては、設定された過渡期の時間が経過するか、又はステップST6の判定結果に変化が有るまでの間は、ステップST10の処理によって現制御周期の過渡期における走行路5Mの認識形状が決定される。
ここで、第2時間は、予め行われた実験等によって、走行路5Mを認識するための近似線を、第1近似線8Nから第2近似線9Nに変更する場合において、車両の操舵を緩やかに変更できるような長さに設定されている。
制御装置10は、ステップST6の判定結果が否定的であった場合には、ステップST11に進み、第1近似線8Nに基づいて走行路5Mを認識する。詳細には、車両1が走行している走行路5Mにおける第1中央線8LCを、走行路5Mの中心線として認識する。
制御装置10は、次のステップST12において、ステップST11の処理で、走行路5Mを認識するための近似線が、第2近似線9Nから第1近似線8Nに切り替わったか否かを判定する。
制御装置10は、ステップST12において、第2近似線9Nから第1近似線8Nに切り替わったと判定した場合には、ステップST13に進む。
制御装置10は、ステップST13で、過渡期の時間を、第1時間に設定する。
ここで、第1時間は、予め行われた実験等によって、走行路5Mを認識するための近似線を、第2近似線9Nから第1近似線8Nに変更する場合において、車両の操舵を緩やかに変更できるような長さに設定されている。
このとき、第2時間は、予め行われた実験等によって、第1時間に比べて短かくなるように設定されている。これにより、走行路5Mの形状が大きく変化するようなとき(ステップST6の判定結果が肯定的なとき)、すなわち走行路5Mの形状を精度よく認識する必要があるときには、認識された走行路5Mの形状を第1中央線(第1形状)8LCから第2中央線(第2形状)9LCに速く変更できるので、適切に車両の操舵を制御できる。
そして、制御装置10は、ステップST13の処理が終了すると、前述したステップST10に進む。
制御装置10は、ステップST10の処理が終了するか、ステップST8において、第1近似線8Nから第2近似線9Nに切り替わっていなかったと判定したか、又はステップST12において、第2近似線9Nから第1近似線8Nに切り替わっていなかったと判定した場合には、ステップST14に進む。
制御装置10は、ステップST14において、上記ステップST7又はST11で設定された走行路5Mを認識するための近似線(第1中央線8LC又は第2中央線9LC)に沿うか、又は過渡期においては上記ステップST10で式(1)によって決定された走行路に沿って、車両1が走行するように、操舵装置30を作動させる処理(レーンキープアシスト処理)を行い、図4に示された1制御周期の処理を終了する。
ステップST14は、操舵制御部13により実行される処理である。
以上のように、制御装置10は、ステップST6において、カーブ路51から直線路52へ切り替わるときの移行区間であるときに肯定的な判定を行っている。ステップST6の判定結果が肯定的な場合(すなわち、車両が、カーブ路と直線路との移行区間のように、形状の変化が大きい走行路を走行する場合)には、第2近似線9Nに基づいて走行路5Mを認識している。
第1近似よりも近似性能が高い第2近似を用いることにより、近似精度の低下を抑制して走行路の形状を近似できる。例えば、カーブ路51と直線路52の形状は、第2中央線91Cの方が、第1中央線81Cよりも精度良く近似されていることが、図6(b)に示されている。
従って、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合(特に、カーブ路と直線路とが急に切り替わるような走行路を走行する場合)であっても、走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できる。
ここで、操舵制御装置においては、実際の走行路5Mの曲率(以下、「実曲率」という)に対して、認識された走行路5Mの曲率(以下、「近似曲率」という)が、大きくなるようなことは好ましくない。
これは、すなわち、近似曲率が実曲率よりも大きい近似線に従って車両1の操舵が制御されることで、当該車両1は、実際の走行路5Mに対して大きく曲がるような挙動になってしまうためである。
第1近似によって走行路5Mを近似している場合、車両がカーブ路を走行していると、カーブ路の形状を二次近似することになる。この場合においては、実曲率が増加するとき(例えば、直線路からカーブ路に切り替わるとき)は実曲率に対して近似曲率が小さくなり、実曲率が減少するとき(例えば、カーブ路から直線路に切り替わるとき)は実曲率に対して近似曲率が大きくなる。
従って、カーブ路から直線路へ切り替わるときの移行区間のときに、第1近似(二次曲線によって近似されている)によって走行路5Mを近似すると、直線路に対して曲がり過ぎるような車両挙動となるおそれがある(図6(b)の81C参照)。
このため、カーブ路から直線路へ切り替わるときの移行区間においては、第2近似によって走行路5Mの形状を認識する方が(図6(b)の91C参照)、第1近似によって走行路5Mの形状を認識するものに比べて(図6(b)の81C参照)、より実際の走行路5Mの形状に合うように認識され、ひいては、直線路に対して曲がり過ぎるような車両挙動となる可能性が抑制され、適切に車両を操舵できる。
また、ステップST6の判定結果が否定的である場合、すなわち、車両1が、直線路又は曲率一定のカーブ路のように、形状の変化が小さい走行路を走行する場合には、演算負荷が軽い第1近似により、必要な精度を確保して走行路の形状を近似できる。
なお、制御装置10は、ステップST5において、第2近似線9Nの信頼性が低いと判定された場合(条件10−1〜条件10−9)のうち1つでも満たさなかった場合には、過渡期を設けずに、すぐに、第1近似線8Nに基づいて認識された走行路(第1中央線8LC)によって、車両1の操舵を制御している。
なお、本発明の操舵制御装置は、上記説明のように、図3に示されたような道路を走行している状況に限らず、例えば、図7に示されるような道路を走行している状況であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できるという本発明の効果が得られる。
図7では、車両1が、カーブした形状の走行路(以下、「カーブ路」という)53から、直線形状の走行路(本発明の「直線路」に相当する)である合流車線55を介して(車両1の走行路の形状が、曲率が大きい状態から小さい状態に移行して)、直線形状の走行路である本線54を走行しようとしている状況である。
図8は、図7の状況において、図4のステップST2〜3の処理を行ったときの画像例を示したものであり、図8(a)、図8(b)及び図8(c)の各画像は、前述の図3の状況における図5(a)、図5(b)及び図5(c)の各画像に対応している。
詳細には、図7の状況において、車両1の前方の走行路(道路)5M(M=3〜5)を撮像したカメラ20の撮像画像(図8(a)のIm1’)に基づいて(ステップST1)、走行路5Mの車線区分線6N(N=3〜6)を検出して(図8(b)のIm2’)エッジ線7N(N=3〜6)が抽出され、上方視画像Im3’(図8(c)等)が生成される(ステップST2〜3)。
そして、制御装置10は、上方視画像Im3’において、各エッジ線7Nから、各近似点PN(N=3〜6)をサンプリングする(図9(a)参照)。その後、制御装置10は、ステップST4において、各近似点PNに対して、第1近似による第1近似線8N(N=3〜6)を得る(図9(b)参照)
第1近似線85,86(すなわち、直線路54の両端(左端と右端)の車線区分線65,66の画像部分から抽出された近似点P5,P6による近似線)は、直線(一次の近似式によって近似された線)、又はほぼ直線に近い二次曲線(二次の近似式によって近似された、各点における曲率が小さな線)になる。
また、第1近似線83,84(カーブ路53の両端の車線区分線63,64の画像部分から抽出された近似点P3,P4による近似線)は、二次曲線(二次の近似式によって近似された線)になる。
また、制御装置10は、各走行路5Mにおいて、その両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第1近似線8N(カーブ路53においては、左端の第1近似線は83であり、右端の第1近似線は84であり、本線54においては、左端の第1近似線は85であり、右端の第1近似線は86であり、合流車線55においては、左端の第1近似線は存在せず、右端の第1近似線はカーブ路53と同様に84である)に基づいて、基本的には、当該両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第1中央線8LC(L=2〜3)を認識する。
図9(b)においては、第1中央線8LCは、カーブ路53及び合流車線55の形状を近似した第1中央線82Cと、本線54の形状を近似した第1中央線83Cとの2つとなる。
また、制御装置10は、ステップST5において、各近似点PNに対して、第2近似による第2近似線9N(N=3〜6)を得る(図9(b)参照)。
第2近似線95,96(直線路54の両端の車線区分線65,66の画像部分から抽出された近似点P5,P6による近似線)は、ほぼ直線(三次の近似式によって近似された線)、又はほぼ直線に近い三次曲線(三次の近似式によって近似された、各点における曲率が小さな線)になる。
また、第2近似線93,94(カーブ路53の両端の車線区分線63,64の画像部分から抽出された近似点P3,P4による近似線)は、三次曲線(三次の近似式によって近似された線)になる。
また、制御装置10は、各走行路5Mにおいて、その両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2近似線9N(カーブ路53においては、左端の第2近似線は93であり、右端の第2近似線は94であり、本線54においては、左端の第2近似線は95であり、右端の第2近似線は96であり、合流車線55においては、左端の第2近似線は存在せず、右端の第2近似線はカーブ路53と同様に94である)に基づいて、基本的には、当該両端の車線区分線6Nの画像部分から近似された第2中央線9LC(L=2〜3)を認識する。
第2中央線9LCは、カーブ路53及び合流車線55の形状を近似した第2中央線92Cと、本線54の形状を近似した第2中央線93Cとの2つとなる。
図7の状況において、制御装置10は、ステップST6で、カーブ路53から直線路である合流車線55へ切り替わるときの移行区間であると肯定的な判定を行ったときに、第2近似線9Nに基づいて走行路5Mを認識する(ステップST7〜ST10,ST14)。このため、図7の状況においても、第1近似よりも近似性能が高い第2近似を用いることにより、近似精度の低下を抑制して走行路の形状を近似できる。例えば、カーブ路53と合流車線55の形状は、第2中央線92Cの方が、第1中央線82Cよりもより適切に近似されていることが、図9(b)に示されている。従って、図7に示されるようなカーブ路51と直線路である合流車線55との移行区間を走行する場合であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できる。
なお、図7の状況に関する上記説明においては、本線54に関して車線区分線6N(N=5,6)を検出してエッジ線7N(N=5,6)抽出し、近似点PN(N=5,6)をサンプリングした後、第1近似及び第2近似により第1近似線8N(N=5,6)及び第2近似線9N(N=5,6)を得て、第1中央線8NC(N=3)及び第2中央線9NC(N=3)を認識する態様について説明している。しかしながら、この態様に限らず、図7のような状況においては、本線54に関しては、車線区分線6N(N=5,6)を検出する処理から各中央線8NC(N=3),9NC(N=3)を認識するまでの処理の全て又はその一部を行わない態様であってもよい。
なお、本実施形態においては、制御装置10(詳細には、判定部14)は、ステップST6で、カーブ路から直線路への移行区間か否かを判定する態様となっているが、これに限るものではなく、カーブ路と直線路との移行区間(「カーブ路から直線路への移行区間」及び「直線路からカーブ路への移行区間」)か否かを判定するような態様も取り得る。この場合であっても、第1近似よりも近似性能が高い第2近似を用いることにより、近似精度の低下を抑制して走行路の形状を近似できる。従って、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できる。
また、本実施形態においては、第2近似は、三次の近似式によって近似する態様である。しかしながら、第2近似は、三以上の次数の近似式によって近似する態様であればよい。
また、本実施形態では、過渡期の時間として設定される第2時間が第1時間よりも短い態様である。しかしながら、これに限るものではなく、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できるのであれば、第1時間及び第2時間は同じ長さに設定されている態様であってもよい。
また、本実施形態では、走行路を認識するための近似線を第1近似線8Nと第2近似線9Nとの間で切り替えるときに、過渡期を設定して徐々に切り替えるようにしたが、過渡期を設けずに、瞬時に切り替えるようにしてもよい。この場合にも、カーブ路と直線路との移行区間を走行する場合であっても走行路の形状を適切に認識して車両を操舵できるという本発明の効果が得られる。
また、本実施形態では、制御装置10は、第2近似線9Nによるカーブ路の曲がり方向が、第1近似線8Nによるカーブ路の曲がり方向に等しくないとき(条件10−9を満たしていないとき)には、第2近似線9Nを走行路の認識に用いない態様であるが、これに限らず、第2近似線9Nによるカーブ路の曲がり方向が、第1近似線8Nによるカーブ路の曲がり方向に等しくないときであっても、第2近似線9Nの走行路の近似における信頼性が確保できるのであれば、第2近似線9Nを走行路の認識に用いる態様も取り得る。
また、本実施形態では、第1近似及び第2近似を射影変換した後に行っているが、エッジ抽出した後にエッジ線に対して近似点をサンプリングして、第1近似及び第2近似を行ってもよい。この場合には、例えば、エッジ線の近似曲線を射影変換することによって、走行路の形状を認識する。
1…車両、10…制御装置、20…カメラ、12…形状認識部、13…操舵制御部、14…判定部、5M…走行路、51…カーブ路、52…直線路、8LC…第1中央線(第1形状)、9LC…第2中央線(第2形状)、53…カーブ路、55…合流車線(直線路)。

Claims (6)

  1. 車両の進行方向を撮像するカメラと、前記カメラによる撮像画像に基づいて、当該車両が走行する走行路の形状を、一次又は二次の単項式又は多項式による近似である第1近似によって認識するように構成された形状認識部と、前記形状認識部によって認識された前記走行路の形状に基づいて、当該車両の操舵を制御するように構成された操舵制御部とを備える操舵制御装置であって、
    前記形状認識部が認識した前記走行路の形状が、カーブ路と直線路との移行区間であるか否かを判定するように構成された判定部と、
    前記形状認識部は、前記判定部の判定結果が肯定的である場合に、三以上の次数の単項式又は多項式による近似である第2近似によって前記走行路の形状を認識することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の操舵制御装置において、前記第2近似は、三次の単項式又は多項式による近似であることを特徴とする車両の操舵制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両の操舵制御装置において、前記判定部は、当該車両の進行方向において、カーブ路から直線路へ切り替わるときの移行区間であるときに肯定的な判定を行うことを特徴とする車両の操舵制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の操舵制御装置において、前記形状認識部は、認識結果としての前記走行路の形状について、前記第1近似によって認識された前記走行路の形状である第1形状と前記第2近似によって認識された前記走行路の形状である第2形状とを、前記判定部の判定結果に応じて切り替える場合には過渡期を設定して、認識結果とする前記走行路の形状を、該過渡期が経過するまでの間に、切り替える前の形状から、これから切り替える形状へと徐々に変更することを特徴とする操舵制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両の操舵制御装置において、
    前記形状認識部は、
    前記判定部の判定結果が否定的から肯定的に変化した場合に、前記過渡期が経過するまでの間に、当該形状認識部による認識結果としての前記走行路の形状を、当該判定結果の変化前の前記第1形状から前記第2形状に徐々に変更し、
    前記判定部の判定結果が肯定的から否定的に変化した場合には、前記過渡期が経過するまでの間に、当該形状認識部による認識結果としての前記走行路の形状を、当該判定結果の変化前の前記第2形状から前記第1形状に徐々に変更し、
    前記第1形状から前記第2形状に切り替えるときの前記過渡期は、前記第2形状から前記第1形状に切り替えるときの前記過渡期よりも短くなるように設定されていることを特徴とする車両の操舵制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の操舵制御装置において、前記形状認識部は、前記判定部の判定結果が肯定的である場合において、前記第2近似による前記走行路の形状のうちのカーブ路の曲がり方向が、前記第1近似による前記走行路の形状のうちのカーブ路の曲がり方向と等しいときに、前記第2近似による前記走行路の形状を、認識結果とすることを特徴とする車両の操舵制御装置。
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